JPH0538666A - 刃物研削方法および装置 - Google Patents

刃物研削方法および装置

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JPH0538666A
JPH0538666A JP3217853A JP21785391A JPH0538666A JP H0538666 A JPH0538666 A JP H0538666A JP 3217853 A JP3217853 A JP 3217853A JP 21785391 A JP21785391 A JP 21785391A JP H0538666 A JPH0538666 A JP H0538666A
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grindstone
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Yoshiyuki Kasahara
嘉幸 笠原
Hajime Segawa
一 瀬川
Mikio Yamauchi
幹夫 山内
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Meinan Machinery Works Inc
Taihei Machinery Works Ltd
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Meinan Machinery Works Inc
Taihei Machinery Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ベニヤレース、ベニヤスライサ等の各種の長尺
な刃物を、研削時の発熱を防止して、真直線の刃先とな
るように研削することに関する。 【構成】砥石による刃物研削時には、冷却媒体が研削直
後の刃物、または刃物全体、または刃物並びに刃物の背
面を支持する前部平滑面或いは各リブに供給され、刃物
の長手方向並びに上下方向の各部位の温度をほぼ均一に
維持し、刃物の長手方向に亘る平行度を維持した状態で
の研削を保証している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベニヤレース、ベニヤ
スライサ等の各種の長尺(3尺から10尺位)な刃物を
研削する方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記刃物を研削するに際して
は、刃物の表刃或いは裏刃に砥石を適宜押圧させ、砥石
を支持する軸を回転させ、刃物の長手方向へ任意回数往
復動させていた。この研削時においては、刃物はベニヤ
レース、ベニヤスライサ等の機械に装着されたまま、或
いは機械から刃物単体を取り外して別途設置された研削
装置に、各々刃物自体が振動しないようにその表側或い
は裏側をその長手方向に亘って固定させていた。
【0003】この刃物固定時には、研削すべき刃先の長
手方向の真直面の精度を確保するため、機械に装着され
る場合、例えばベニヤレースにおいては鉋台の前部に位
置する刃物取付部分を、また研削装置においては刃物台
を、共に平滑面に形成して刃物の長手方向の全面を密着
するように載置或いは押圧させていた。
【0004】また、刃物研削時には、刃物面に砥石が高
速回転して作用することになり、研削に基づく発熱が著
しいので、この熱による研削焼け、研削割れ等の変質を
防止すべく、特に後者の研削装置においては、刃物の長
手方向に亘る砥石走行面に研削液(通常、水若しくは研
削油が使用される)を注入しながら作業している。
【0005】従って、長尺な刃物であっても、その長手
方向の全面を前記刃物取付部分或いは刃物台の平滑面に
対して密着させ、また真直となる刃先線に対して砥石を
平行に往復動させ、且つ研削時の発熱に対しても研削液
の注入により刃物の変質を防止しているので、研削後の
刃物は長手方向に亘って真直となる筈である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして研削された刃物を機械に装着する場合、例えば
図8に示すように、ベニヤレース1の鉋台2の載置部3
に、背面に刃物4の刃先に向かって傾斜面5を有してな
る刃物保持体6に、刃物4を取付ボルト7によって螺締
して装着する場合、現状においては、刃物4の下部を押
圧する押しボルト8と、刃物4の下部を引っ張る引きボ
ルト9の各一組を螺装する取着孔を、刃物保持体6の下
部の長手方向に亘って任意間隔を置いて複数組設け、刃
物4の刃先線が真直線となるように各組の押しボルト8
並びに引きボルト9のうち、任意の組において押したり
或いは引いたりして長手方向に亘る調整を行い、ベニヤ
レース1の刃口10と刃物4の刃先の間隔を同一とすべ
く設定しなければならなかった。
【0007】しかして、刃物研削時、砥石は刃物台の長
手方向と平行に走行しているので、刃物台に対して押圧
固定された刃物も平行に、即ち真直に研削される筈であ
るが、研削後の上記結果を検討すれば、研削時には真直
に研削され、研削直後においても刃先は真直線を維持し
ているのであるが、その後に長手方向並びに上下方向に
対しての捻りが発生することになる。
【0008】研削時と研削後において上記記載のように
刃物が変質することは、研削時に、長手方向においては
刃物が刃物台に密着固定され、長手方向への発熱に伴う
膨張が両端部によって規制されているため、中央部分が
前面にせり出した状態となり、また上下方向において
は、刃物の上部である刃先の温度と刃物の下部となる刃
元の温度に発熱に伴う差が生じ、刃物全体が刃元側を要
として上部があたかも扇型に捻った状態となっているか
らである。さらに、刃物の研削すべき面が等厚ではな
く、刃先の先端に向かって肉厚が薄くなっていることに
も起因しており、この肉厚が均一ではないことにより、
研削中の発熱に伴って刃物自体が熱膨張して長手方向並
びに上下方向の中央部分が膨らんだ状態となると共に、
この熱が刃物の背面より刃物台側へ熱伝導することにな
る。
【0009】通常、この刃物台は刃物を密着固定する前
部定盤と、この前部定盤の上部と直交する方向に上部定
盤が位置し、その直交箇所を溶接すると共に、適宜間隔
を置いて補強板にて溶接補強されているので、刃物台側
においても刃物自体が受けた熱応力と同様な応力を受
け、刃物からの伝導熱により、刃物背面に接触する側と
その反対側においては温度差が生じ、刃物背面に接触す
る側が反対側に比してより一層熱膨張し、刃物台の刃物
背面に接触する側の長手方向並びに上下方向の中央部分
が膨らんだ状態となり、この状態が再び刃物に対してフ
ィードバックされ、刃物を強固に拘束する結果にもなっ
ている。
【0010】従って、刃物は長手方向並びに上下方向の
中央部分が膨らんだ状態のまま、機械的に往復動する砥
石に研削されるため、刃物の長手方向並びに上下方向の
中央部分が余計に研削され、研削後、熱膨張による応力
が解消されて常温に至った時、刃物の刃先部分は中央部
分から両端部分に至るほど厚く且つ高くなっており、厚
み方向並び上下方向においても両端部から中央部分へ窪
んだ状態に捻っていることになる。
【0011】一旦捻った状態の刃物を、前記記載した如
く、刃物保持体へ押しボルト或いは引きボルトによる押
し引き調整したとしても、この押圧力或いは引張力が刃
物保持体の剛性を越えるものであれば、刃物保持体自体
がこれらの力に抗することができずに刃物の捻りに追従
することになり、刃物の捻りを刃物保持体によって解消
することはできず、装着に際して多大の時間と労力を費
やすばかりで、実効が上がらず、ベニヤレースの刃口と
刃物の刃先の間隔を同一に設定することは実質上、不可
能であった。
【0012】本発明は叙上に鑑み、ベニヤレース、ベニ
ヤスライサ等の各種の長尺な刃物を研削時の発熱を防止
することにより、研削後の刃物においても、刃先部分の
厚み方向並び上下方向に亘る両端部から中央部分への捻
り状態を解消して、刃先の真直線を保証することを目的
としてなされたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する問
題点を解決するため、本発明は、その請求項1に刃物台
の長手方向に亘って固定される刃物の刃先部分を、刃物
台と平行に往復動する砥石によって冷却媒体を注入しな
がら研削すると共に、研削直後の刃物にも冷却媒体を供
給する方法を提案し、研削時の発熱を防止下ものであ
る。
【0014】請求項2は、刃物台の長手方向に亘って固
定される刃物の刃先部分を、刃物台と平行に往復動する
砥石によって研削する時、刃物全体に冷却媒体を供給す
ることを特徴としている。
【0015】請求項3は、刃物台の長手方向に亘って固
定される刃物の背面側、並びに刃物台をも冷却して、刃
物の長手方向並びに上下方向に亘る各部位の温度をほぼ
均一としながら、刃物の刃先部分を長手方向に対して往
復動する砥石によって研削することを特徴としている。
【0016】請求項4は、ベッドに隣接して配置された
刃物台と平行に往復動自在とした走行体に、刃物を研削
する砥石と、研削時にこの砥石に冷却媒体を供給する可
撓管と、この可撓管の走行方向後位に第2の可撓管を取
着し、砥石による刃物研削時、各可撓管に冷却媒体を供
給することを特徴としている。
【0017】請求項5は、ベッドに隣接して配置された
刃物台の前部に、刃物の長手方向全体を覆う貯留部を介
して刃物を長手方向に亘って固定し、前記刃物台と平行
に往復動自在とした走行体に刃物を研削する砥石を取着
して、砥石による刃物研削時、前記貯留部に冷却媒体を
供給することを特徴としている。
【0018】請求項6は、ベッドに隣接して配置された
刃物台の前部に任意間隔を置いてリブを複数個突出取着
し、各リブの前面を刃物の長手方向に亘る背面側の支持
部とし、刃物押さえによって固定すると共に、前記刃物
台と平行に往復動自在とした走行体に刃物を研削する砥
石を取着して、砥石による刃物研削時、各リブ間隔内に
冷却媒体を供給することを特徴としている。
【0019】請求項7は、ベッドに隣接して配置された
受槽内に刃物を固定する刃物台を設置し、前記刃物台と
平行に往復動自在とした走行体に刃物を研削する砥石を
取着し、砥石による刃物研削時、前記受槽内に冷却媒体
を供給することを特徴としている。
【0020】請求項8は、ベッドに隣接して配置された
刃物台の前部平滑面を熱伝導性の高い素材とし、この前
部平滑面に対して刃物をその長手方向に亘って固定し、
前記刃物台と平行に往復動自在とした走行体に刃物を研
削する砥石を取着して、砥石による刃物研削時、前記刃
物台の後部より冷却媒体を供給することを特徴としてい
る。
【0021】請求項9は、ベッドに隣接して配置された
刃物台に刃物をその長手方向に亘って固定し、前記刃物
台と平行に往復動自在とした走行体に刃物を研削する砥
石を取着して、砥石による刃物研削時、前記刃物台内に
形成された媒体通路に冷却媒体を供給することを特徴と
している。
【0022】請求項10は、ベッドに隣接して配置さ
れ、内部を中空として密閉状態とした刃物台の前部に任
意間隔を置いてリブを複数個突出取着し、各リブの前面
を刃物の長手方向に亘る背面側の支持部とし、この支持
部に対して刃物をその長手方向に亘って固定すると共
に、各リブの下端間に桟を横架して取着し、前記刃物台
と平行に往復動自在とした走行体に刃物を研削する砥石
を取着して、砥石による刃物研削時、各刃物台内部より
リブ間隔内に冷却媒体を供給することを特徴としてい
る。
【0023】
【作用】ベッドに隣接して配置された刃物台に刃物を固
定し、砥石による刃物研削時には、冷却媒体が研削直後
の刃物、または刃物全体、または刃物並びに刃物の背面
を支持する前部平滑面或いは各リブに供給され、刃物の
研削に伴う発熱を防止して、刃物の長手方向並びに上下
方向における各部位の温度をほぼ均一に維持し、その長
手方向に亘る平行度を保証している。
【0024】
【実施例】以下にその実施例を添付図面に基づき、まず
構成より説明する。
【0025】少なくとも研削される刃物4の長さを有す
るベッド11上に、案内棒、或いはレール等によって走
行体12を長手方向へ移動自在に載架している。前記ベ
ッド11の一端には原動機13が設置され、ベッド11
の両端に支承されたチエンホイール14の一方へその駆
動を伝達させ、前記走行体12の前後に取着されたチエ
ン15をこのチエンホイール14間に懸回して、前記走
行体12をベッド11と平行に摺動し得る構成としてい
る。
【0026】前記走行体12には案内棒或いは図示の如
くアリ溝16を介して摺動台17が載架され、走行体1
2の後端に支承された送り軸18を摺動台17の後部に
取着し、この送り軸18をハンドル19操作によって摺
動台17を刃物4方向へ進退自在としている。この摺動
台17上には丸座20を介して砥石回転用のモータ21
を螺着して、このモータ軸22の先端に刃物4の刃先部
を研削するカップ状の砥石23を取着している。また、
丸座20は摺動台17に対して水平面内においてストッ
パピン等の脱着によって回転し、また固定し得る構成と
され、刃先に対する振り角、砥石23の周面が刃先に対
して当接する角度を調整自在とされている。
【0027】前記ベッド11の下方には、前記ベッド1
1と同長のフレーム24が設置され、このフレーム24
の両端部に形成された軸受部25に支軸を支受けし、こ
の支軸26に前記ベッド11と平行とした刃物台27を
固着している。前記刃物台27は、支軸26の一端部に
固着されたウオームホイール28がウオーム29に歯合
し、このウオーム29を回動させることによって、刃物
台27の角度を変位できるよう構成され、またこの刃物
台27には、適宜間隔を置いて油圧、空圧等の流体動或
いは螺動によって刃物4を固定する刃物押さえ30が取
り付けられている。
【0028】図3に例示する第1実施例の走行体12に
は、研削時に砥石23と刃物4の両者に、冷却水、油、
圧縮空気等の冷却媒体を供給する第1の可撓管31と、
この第1の可撓管31の走行方向後位に第2の可撓管3
1を取着している。
【0029】図4並びに図5に例示する第2実施例の刃
物台27の前部には、刃物4の長手方向全体を覆う貯留
部32を介して刃物4を長手方向に亘って固定し、刃物
4研削時、前記貯留部32に冷却媒体を供給するもので
ある。図4は刃物台27の上部に刃物4の刃先部分を若
干上向きに固定した場合を例示しており、この場合の貯
留部32は少なくとも刃物4の刃先部分で足りるため、
刃物4の長手方向両端と下方の任意位置を堰板で囲って
おり、また、図5は刃物台27の前部に刃物4全体を格
納する状態の貯留部32を例示し、この貯留部32への
冷却媒体の供給は、図4の如くその上部より可撓管31
によるか、或いは図5に示す如くその下部よりとする。
【0030】図6に例示する第3実施例の刃物台27に
は、その前部平滑面33に任意間隔を置いてリブ34を
複数個突出取着し、各リブ34の前面を刃物4の長手方
向に亘る背面側の支持部として長手方向の平行度を維持
し、また、各リブ34間隔内には冷却媒体を供給する可
撓管31のノズルが各々配置されている。この時、前記
ベッド11とフレーム24との間には、この刃物台27
の全長に亘って冷却媒体の受槽35が設置され、この受
槽35より冷却セクションを経て前記可撓管31へ還流
されている。尚、図示例におけるリブ34は連続状とし
ているが、これを断続的、即ち、上下方向に亘って複数
個に分割したリブ34としても良い。
【0031】図7に例示する第4実施例は、前記ベッド
11とフレーム24との間に、この刃物台27の全長に
亘って冷却媒体の受槽35を設置すると共に、この受槽
35には冷却セクションを経て還流される冷却媒体が可
撓管31を介して給排され、その水面を刃物4の上面位
置としている。尚、この場合、刃物台27の前部平滑面
33を開口状態として内部の枠組み構造である格子体、
補強部材の前面を、前記第1実施例のように刃物4の長
手方向に亘る背面側の支持部として、冷却媒体が直接刃
物4の背面側へも供給されるようにすることもある。
【0032】図8に例示する第5実施例の刃物台27に
は、その前部平滑面33を構成する素材を熱伝導性の高
い金属、例えば銅、アルミニウム等を用い、刃物台27
の前部平滑面33の背面側へ冷却媒体を供給する可撓管
31が配置されている。また、刃物台27の全長に亘っ
て冷却媒体の受槽35が設置されている。
【0033】図9に例示する第6実施例の刃物台27に
は、その前部の複数個の開口へ連通する媒体通路36が
内部に穿孔されており、この媒体通路36の後部へは冷
却媒体を供給する可撓管31が接続されている。また、
前記記載と同様、刃物台27の全長に亘って冷却媒体の
受槽35が設置されており、この受槽35より冷却セク
ションを経て可撓管31へ還流されている。
【0034】さらに、図10に例示する第7実施例の刃
物台27は箱型状に密閉して構成され、その中空内部へ
は可撓管31を介して冷却媒体が任意圧力によって常時
給排されており、刃物台27の長手方向並びに上下方向
に亘る各部の温度をほぼ均一としている。また、前部平
滑面33は媒体通路36を介して任意間隔を置いて複数
個開口され、これら開口間隔内には、前記第1実施例の
如く、前部平滑面33よりリブ34が複数個突出取着さ
れると共に、各リブ34の下端間に桟37を横架取着し
ている。
【0035】尚、前記第1,第2,第6実施例において
は、刃物4の背面は刃物台27の前部平滑面33に密着
する構成としているが、第3,第7実施例の如くリブ3
4を介する構造としても良く、また、上記各実施例にお
いて刃物4は刃物押さえ30によって固定する場合を予
定しているが、これに限らず、刃物台27の前部平滑面
33、リブ34、格子体、補強部材等を電磁石とし、磁
力による吸着、吸着解除として刃物4を固定しても良
い。
【0036】次に作用を説明する。まず、研削すべき刃
物4を刃物台27上へ流体或いは螺動によって刃物押さ
え30を介して固定し、また、ウオーム28、ウオーム
ホイール29によって刃物台27を所要角度に保持す
る。次いで、丸座20を適宜回転させ、摺動台17上に
設置された砥石23の刃先に対する振り角を調整し、ま
た、ハンドル20操作により、走行体12の後部の送り
軸18を駆動させて摺動台17を前進させ、砥石23を
刃物4の刃先位置へ当接させる。
【0037】上記初期設定が完了した後、図3に例示す
る第1実施例においては、第1,第2の各可撓管31よ
り冷却媒体を供給させながら、走行体12を往動、或い
は復動させれば、刃物4研削時には、砥石23と刃物4
の刃先部分に第1の可撓管31より冷却媒体が注入さ
れ、また、研削直後の刃物4の部位においては、第2の
可撓管31より冷却媒体が供給されることになる。
【0038】第2実施例のうち、図4に例示するもので
は、その両端と下端が堰板によって囲まれた貯留部32
内へ冷却媒体が供給されており、また、図5に例示する
ものでは刃物4全体が冷却媒体が供給された貯留部32
内へ格納されており、刃物4研削時には刃物4全体が冷
却されることになる。尚、研削による発熱に伴って、貯
留された冷却媒体が吸熱して急速に温暖化する場合に
は、これを防止すべく、貯留部32内へ冷却媒体を常時
供給してオーバーフローさせて調節することが好まし
い。
【0039】図6に例示する第3実施例においては、各
リブ34間隔内に配置されたノズルから刃物4、刃物台
27の前部平滑面33、各リブ34へ冷却媒体を噴射さ
せる。
【0040】図7に例示する第4実施例においては、前
記ベッド11に隣接配置された受槽35内に、冷却セク
ションを経て還流される冷却媒体を常時給排させ、その
水面位置が刃物台27の上面位置としている。この場
合、刃物台27の前部平滑面33を開口させた構造であ
れば、内部の枠組み構造である格子体、補強部材の前面
が、第1実施例のように刃物4の長手方向に亘る背面側
の支持部となり、冷却媒体が直接刃物4の背面側へ供給
されることになる。尚、給排される冷却媒体が受槽35
内に滞留して、刃物4の長手方向並びに上下方向に亘る
温度むらが生じるような場合には、受槽35の適宜箇所
に攪拌装置(図示せず)を設置して、滞留した冷却媒体
を攪拌してその温度をほぼ均一に維持しても良い。
【0041】図8に例示する第5実施例においては、刃
物台27の前部平滑面33を構成する銅等の熱伝導性の
高い金属部分へ背面側より冷却媒体を供給する。
【0042】図9に例示する第6実施例においては、刃
物台27の前部の複数個の開口へ連通する媒体通路36
へ冷却媒体を供給する。
【0043】図10に例示する第7実施例においては、
刃物台27の中空内部へ、可撓管31を介して冷却媒体
が任意圧力によって常時給排することにより、刃物台2
7の長手方向並びに上下方向に亘る各部の温度をほぼ均
一とすると共に、媒体通路36より各リブ34間隔内へ
冷却媒体を供給し、供給された冷却媒体を刃物4の背面
より流下させながら下端の桟37部分にて滞留させ、刃
先部分からオーバーフローさせるものであり、斯くすれ
ば、冷却媒体の供給量を大幅に減少できることになる。
【0044】しかして、何れの実施例においても、砥石
23による刃物4研削時には、冷却媒体が砥石23、砥
石23研削面の刃物4のみならず、研削直後の刃物4に
も、または刃物4全体、または刃物4の背面を支持する
前部平滑面33或いは各リブ34に供給され、刃物4の
研削に伴う発熱を防止して、刃物4の長手方向並びに上
下方向における各部位の温度をほぼ均一に維持し、刃物
4の長手方向に亘る平行度を維持した状態での研削を保
証するものである。
【0045】
【効果】以上説明したように、各請求項において前記記
載した作用効果が得られるので、長尺の刃物を研削する
場合においても、刃先部分の厚み方向並び上下方向に亘
る両端部から中央部分への捻り状態を解消して、刃先の
真直線が保証されることになる。
【0046】従って、刃先の真直線が保証された刃物で
あれば、ベニヤレースへ装着するに際して、押し引き調
整をする必要はなくなるので、刃物保持体を不要とする
ことができ、刃口と刃物の刃先の間隔を同一に設定する
ことは容易となる。さらに、刃物はベニヤレースの鉋台
へその表側より直接クランプされることになるので、刃
物保持体を介してのクランプに比して確実性が増し、刃
物の厚みを薄くすることも可能となる。
【0047】また、原木切削時に砂利、金属片を噛んで
その刃先部分に大きな欠けが発生した刃物については、
研削時の多大な発熱に伴って、通常の研削時間に比して
長時間を要することになるが、本発明によれば研削時の
発熱が防止されるため、これを短縮することも可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を直接実施する装置の全体を示す正
面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】第1実施例の一部切欠き模式的側面図である。
【図4】第2実施例の要部拡大側断面図である。
【図5】第2実施例の要部拡大側断面図である。
【図6】第3実施例の要部拡大側断面図である。
【図7】第4実施例の要部拡大側断面図である。
【図8】第5実施例の要部拡大側断面図である。
【図9】第6実施例の要部拡大側断面図である。
【図10】第7実施例の要部拡大側断面図である。
【図11】長尺の刃物を装着する場合の従来例を示す側
断面図である。
【符号の説明】
1…ベニヤレース、2…鉋台、3…載置部、4…刃物、
5…傾斜面、6…刃物保持体、7…取付ボルト、8…押
しボルト、9…引きボルト、10…刃口、11…ベッ
ド、12…走行体、13…原動機、14…チエンホイー
ル、15…チエン、16…アリ溝、17…摺動台、18
…送り軸、19…ハンドル、20…丸座、21…モー
タ、22…モータ軸、23…砥石、24…フレーム、2
5…軸受部、26…支軸、27…刃物台、28…ウオー
ムホイール、29…ウオーム、30…刃物押さえ、31
…可撓管、32…貯留部、33…前部平滑面、34…リ
ブ、35…受槽、36…媒体通路、37…桟。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刃物台の長手方向に亘って固定される刃物
    の刃先部分を、刃物台と平行に往復動する砥石によって
    冷却媒体を注入しながら研削すると共に、研削直後の刃
    物にも冷却媒体を供給することを特徴とする刃物研削方
    法。
  2. 【請求項2】刃物台の長手方向に亘って固定される刃物
    の刃先部分を、刃物台と平行に往復動する砥石によって
    研削する時、刃物全体に冷却媒体を供給することを特徴
    とする刃物研削方法。
  3. 【請求項3】刃物台の長手方向に亘って固定される刃物
    の背面側、並びに刃物台をも冷却して、刃物の長手方向
    並びに上下方向に亘る各部位の温度をほぼ均一としなが
    ら、刃物の刃先部分を長手方向に対して往復動する砥石
    によって研削することを特徴とする刃物研削方法。
  4. 【請求項4】ベッドに隣接して配置された刃物台と平行
    に往復動自在とした走行体に、刃物を研削する砥石と、
    研削時にこの砥石に冷却媒体を供給する可撓管と、この
    可撓管の走行方向後位に第2の可撓管を取着し、砥石に
    よる刃物研削時、各可撓管に冷却媒体を供給することを
    特徴とする刃物研削装置。
  5. 【請求項5】ベッドに隣接して配置された刃物台の前部
    に、刃物の長手方向全体を覆う貯留部を介して刃物を長
    手方向に亘って固定し、前記刃物台と平行に往復動自在
    とした走行体に刃物を研削する砥石を取着して、砥石に
    よる刃物研削時、前記貯留部に冷却媒体を供給すること
    を特徴とする刃物研削装置。
  6. 【請求項6】ベッドに隣接して配置された刃物台の前部
    に任意間隔を置いてリブを複数個突出取着し、各リブの
    前面を刃物の長手方向に亘る背面側の支持部とし、この
    支持部に対して刃物をその長手方向に亘って固定すると
    共に、前記刃物台と平行に往復動自在とした走行体に刃
    物を研削する砥石を取着して、砥石による刃物研削時、
    各リブ間隔内に冷却媒体を供給することを特徴とする刃
    物研削装置。
  7. 【請求項7】ベッドに隣接して配置された受槽内に刃物
    を固定する刃物台を設置し、前記刃物台と平行に往復動
    自在とした走行体に刃物を研削する砥石を取着し、砥石
    による刃物研削時、前記受槽内に冷却媒体を供給するこ
    とを特徴とする刃物研削装置。
  8. 【請求項8】ベッドに隣接して配置された刃物台の前部
    平滑面を熱伝導性の高い素材とし、この前部平滑面に対
    して刃物をその長手方向に亘って固定すると共に、前記
    刃物台と平行に往復動自在とした走行体に刃物を研削す
    る砥石を取着して、砥石による刃物研削時、前記刃物台
    の後部へ冷却媒体を供給することを特徴とする刃物研削
    装置。
  9. 【請求項9】ベッドに隣接して配置された刃物台に刃物
    をその長手方向に亘って固定し、前記刃物台と平行に往
    復動自在とした走行体に刃物を研削する砥石を取着し
    て、砥石による刃物研削時、前記刃物台内に形成された
    媒体通路に冷却媒体を供給することを特徴とする刃物研
    削装置。
  10. 【請求項10】ベッドに隣接して配置され、内部を中空
    として密閉状態とした刃物台の前部に任意間隔を置いて
    リブを複数個突出取着し、各リブの前面を刃物の長手方
    向に亘る背面側の支持部とし、この支持部に対して刃物
    をその長手方向に亘って固定すると共に、各リブの下端
    間に桟を横架して取着し、前記刃物台と平行に往復動自
    在とした走行体に刃物を研削する砥石を取着して、砥石
    による刃物研削時、刃物台内部より各リブ間隔内に冷却
    媒体を供給することを特徴とする刃物研削装置。
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