JPH0540254A - 液晶表示素子およびその製造方法 - Google Patents
液晶表示素子およびその製造方法Info
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- JPH0540254A JPH0540254A JP654192A JP654192A JPH0540254A JP H0540254 A JPH0540254 A JP H0540254A JP 654192 A JP654192 A JP 654192A JP 654192 A JP654192 A JP 654192A JP H0540254 A JPH0540254 A JP H0540254A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱性に優れた液晶表示素子を得る。
【構成】 −OH基または−COOH基を有する高分子
と、上記−OH基または−COOH基と反応する架橋剤
との架橋物で高分子マトリクスを形成する。
と、上記−OH基または−COOH基と反応する架橋剤
との架橋物で高分子マトリクスを形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、TV画面や一般OA機
器用、或いは、自動車等の表示パネル用の表示装置等に
使用される液晶表示素子と、その製造方法に関するもの
である。
器用、或いは、自動車等の表示パネル用の表示装置等に
使用される液晶表示素子と、その製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示素子は、数μmの間隔に
固定した一対の透明電極間に液晶材料を注入することに
よって形成されていた。しかしながら、上記構成では、
大面積のデイスプレイの作成が困難であり、また液晶を
封入した一対のガラス基板には、それぞれ、偏光軸が互
いに直交した偏光板を取付ける必要があるため、画面の
明るさ、視野角等が不充分であった。
固定した一対の透明電極間に液晶材料を注入することに
よって形成されていた。しかしながら、上記構成では、
大面積のデイスプレイの作成が困難であり、また液晶を
封入した一対のガラス基板には、それぞれ、偏光軸が互
いに直交した偏光板を取付ける必要があるため、画面の
明るさ、視野角等が不充分であった。
【0003】そこで近時、高分子と液晶材料とを溶媒中
に溶解した溶液を透明電極上に流延塗布し、溶媒を蒸発
させて高分子と液晶材料とを相分離させることで、3次
元網目状構造の高分子マトリクスの連続した孔内に、液
晶材料が充填された構造の複合膜を形成した後、この複
合膜上に透明電極を重ね合わせた液晶表示素子が、九州
大学の梶山千里教授らのグループにより開発された[例
えば、Polymer Preprints,Japan Vol.37,No.8,P2450
(1988)、CHEMISTRY LETTERS,P813-816,1989 、CHEMISTR
Y LETTERS,P679-682,1979 、Journal of Applied Polym
er Science,Vol.29,3955-3964(1984) 等参照]。
に溶解した溶液を透明電極上に流延塗布し、溶媒を蒸発
させて高分子と液晶材料とを相分離させることで、3次
元網目状構造の高分子マトリクスの連続した孔内に、液
晶材料が充填された構造の複合膜を形成した後、この複
合膜上に透明電極を重ね合わせた液晶表示素子が、九州
大学の梶山千里教授らのグループにより開発された[例
えば、Polymer Preprints,Japan Vol.37,No.8,P2450
(1988)、CHEMISTRY LETTERS,P813-816,1989 、CHEMISTR
Y LETTERS,P679-682,1979 、Journal of Applied Polym
er Science,Vol.29,3955-3964(1984) 等参照]。
【0004】上記液晶表示素子においては、無電圧時に
は、孔内の液晶分子がランダムな状態にあるため、入射
光が散乱されて、複合膜は不透明な状態になっている。
そして、複合膜を挾んだ一対の透明電極間に電圧が印加
されると、Δε>0[但し、Δεは誘電率異方性であっ
て、式:
は、孔内の液晶分子がランダムな状態にあるため、入射
光が散乱されて、複合膜は不透明な状態になっている。
そして、複合膜を挾んだ一対の透明電極間に電圧が印加
されると、Δε>0[但し、Δεは誘電率異方性であっ
て、式:
【0005】
【数1】
【0006】で表される(なお、
【0007】
【外1】
【0008】は分子軸方向の誘電率、
【0009】
【外2】
【0010】は分子軸に対して直交方向の誘電率を示
す)]のとき、電気光学効果によって液晶分子が電場方
向に配向して、入射光が散乱されずに複合膜を通過でき
るようになり、複合膜が透明な状態に転換する。上記構
成からなる液晶表示素子においては、高分子と液晶材料
とを含有する溶液を塗布、乾燥させるだけで、上述した
電気光学効果を有する複合膜を形成できるため、液晶表
示素子の大面積化が容易である。しかも、高分子の選択
により、複合膜に可撓性を付与できる上、表面に透明導
電膜を形成する等して導電性を付与した可撓性の透明フ
ィルム等を、透明電極として使用できるため、液晶表示
素子への可撓性の付与が可能になるという利点がある。
す)]のとき、電気光学効果によって液晶分子が電場方
向に配向して、入射光が散乱されずに複合膜を通過でき
るようになり、複合膜が透明な状態に転換する。上記構
成からなる液晶表示素子においては、高分子と液晶材料
とを含有する溶液を塗布、乾燥させるだけで、上述した
電気光学効果を有する複合膜を形成できるため、液晶表
示素子の大面積化が容易である。しかも、高分子の選択
により、複合膜に可撓性を付与できる上、表面に透明導
電膜を形成する等して導電性を付与した可撓性の透明フ
ィルム等を、透明電極として使用できるため、液晶表示
素子への可撓性の付与が可能になるという利点がある。
【0011】上記複合膜の製造における特徴は、高分子
と液晶材料とを溶媒中に溶解した均一混合溶液を透明電
極上に流延塗布し、溶媒が蒸発するにしたがって高分子
と液晶材料が非相溶状態となるため相分離して3次元網
目状の構造を形成することである。要は、相分離が溶媒
蒸発により引き起こされるものである。このような複合
膜の形成方法は前述した文献によって公知である。
と液晶材料とを溶媒中に溶解した均一混合溶液を透明電
極上に流延塗布し、溶媒が蒸発するにしたがって高分子
と液晶材料が非相溶状態となるため相分離して3次元網
目状の構造を形成することである。要は、相分離が溶媒
蒸発により引き起こされるものである。このような複合
膜の形成方法は前述した文献によって公知である。
【0012】高分子と液晶を複合化した膜において透明
⇔白濁の電気光学効果を示すものは、他に幾つかの製造
方法が知られている。例えばH.G.Craighead et al.,Ap
pl.Phys.Lett. ,40(1)22(1982) および米国特許明細書
第4,411,495号には、すでに形成された多孔質
高分子フィルムの孔中に液晶材料を充填させる方法が記
されている。この方法では、高分子と液晶材料は最初か
ら分離しており、相分離の過程は存在しない。
⇔白濁の電気光学効果を示すものは、他に幾つかの製造
方法が知られている。例えばH.G.Craighead et al.,Ap
pl.Phys.Lett. ,40(1)22(1982) および米国特許明細書
第4,411,495号には、すでに形成された多孔質
高分子フィルムの孔中に液晶材料を充填させる方法が記
されている。この方法では、高分子と液晶材料は最初か
ら分離しており、相分離の過程は存在しない。
【0013】J.L.Fergasonは、特表昭58−50163
1号公報において、液晶材料をポリビニルアルコール水
溶液中にマイクロカプセル化して懸濁液とし、塗布する
方法を示している。この方法では、液晶材料とポリビニ
ルアルコールは、液晶材料がマイクロカプセル化した段
階で相分離している。溶剤である水は、単に塗布のため
の媒体に過ぎず、水の蒸発は相分離に関与していない。
1号公報において、液晶材料をポリビニルアルコール水
溶液中にマイクロカプセル化して懸濁液とし、塗布する
方法を示している。この方法では、液晶材料とポリビニ
ルアルコールは、液晶材料がマイクロカプセル化した段
階で相分離している。溶剤である水は、単に塗布のため
の媒体に過ぎず、水の蒸発は相分離に関与していない。
【0014】また、これによって得られた膜中では、液
晶材料はカプセルで覆われた粒状である。J.W.Doane ら
は、特表昭61−502128号公報において、エポキ
シ樹脂と液晶材料の混合物を、共存する硬化剤によって
熱硬化する方法を示している。この方法では、溶剤は存
在せず、相分離はエポキシ樹脂の硬化による高分子量化
によって発生している。これによって得られた膜中で、
液晶材料は、小滴状に分散している。
晶材料はカプセルで覆われた粒状である。J.W.Doane ら
は、特表昭61−502128号公報において、エポキ
シ樹脂と液晶材料の混合物を、共存する硬化剤によって
熱硬化する方法を示している。この方法では、溶剤は存
在せず、相分離はエポキシ樹脂の硬化による高分子量化
によって発生している。これによって得られた膜中で、
液晶材料は、小滴状に分散している。
【0015】郡島らは、特開昭64−62615号公報
において、光硬化性化合物と液晶材料の混合物を、光露
光により光硬化する方法を示している。この方法でも溶
剤は存在せず、相分離は光硬化性化合物の硬化による高
分子量化によって発生している。また、同著者による報
告〔Polym.Preprints ,Japan ,38(7)2154(1989) 〕に
よれば、膜中で液晶材料は粒子状に分散している。
において、光硬化性化合物と液晶材料の混合物を、光露
光により光硬化する方法を示している。この方法でも溶
剤は存在せず、相分離は光硬化性化合物の硬化による高
分子量化によって発生している。また、同著者による報
告〔Polym.Preprints ,Japan ,38(7)2154(1989) 〕に
よれば、膜中で液晶材料は粒子状に分散している。
【0016】本発明の基礎となる複合膜の製造におけ
る、前述した「溶剤蒸発による相分離」は、以上に示し
た他の方法と全く異なる独自の方法であり、梶山らが前
記した文献においてはじめて公としたものである。ま
た、膜中において3次元網目状となった高分子マトリク
スの連続した孔中に、液晶材料は、粒子状ではなく、連
続相として存在している。これも梶山らの複合膜の大き
な特徴である。
る、前述した「溶剤蒸発による相分離」は、以上に示し
た他の方法と全く異なる独自の方法であり、梶山らが前
記した文献においてはじめて公としたものである。ま
た、膜中において3次元網目状となった高分子マトリク
スの連続した孔中に、液晶材料は、粒子状ではなく、連
続相として存在している。これも梶山らの複合膜の大き
な特徴である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、梶山らによ
る複合膜を備えた液晶表示素子は、耐熱性が不十分で、
例えば自動車の表示パネル等、連続して高温にさらされ
る場所で使用すると、透明な状態と不透明な状態との間
のコントラストが低下し、室温に戻しても、元のコント
ラストが得られないという問題がある。
る複合膜を備えた液晶表示素子は、耐熱性が不十分で、
例えば自動車の表示パネル等、連続して高温にさらされ
る場所で使用すると、透明な状態と不透明な状態との間
のコントラストが低下し、室温に戻しても、元のコント
ラストが得られないという問題がある。
【0018】この問題の原因を検討したところ、従来の
液晶表示素子においては、高分子マトリクスを構成する
高分子として、アクリル樹脂、メタクリル樹脂等の熱可
塑性樹脂を使用しているため、高温にさらされると、高
分子マトリクスの3次元網目状構造が崩れてしまい、そ
れにともなって、素子のコントラストが低下することが
判明した。
液晶表示素子においては、高分子マトリクスを構成する
高分子として、アクリル樹脂、メタクリル樹脂等の熱可
塑性樹脂を使用しているため、高温にさらされると、高
分子マトリクスの3次元網目状構造が崩れてしまい、そ
れにともなって、素子のコントラストが低下することが
判明した。
【0019】上記問題を解消するために、高分子マトリ
クスを熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂等の硬化性樹脂で形
成することが考えられる。硬化性樹脂は、熱変形しにく
い3次元網目状の分子構造を有すると共に、熱可塑性樹
脂よりも分子量が大きく、耐熱性に優れている。ところ
が、硬化して3次元網目状の分子構造になった硬化性樹
脂は、溶媒に殆ど溶解しないので、前述した相分離法を
行うことができず、複合膜を製造できない。
クスを熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂等の硬化性樹脂で形
成することが考えられる。硬化性樹脂は、熱変形しにく
い3次元網目状の分子構造を有すると共に、熱可塑性樹
脂よりも分子量が大きく、耐熱性に優れている。ところ
が、硬化して3次元網目状の分子構造になった硬化性樹
脂は、溶媒に殆ど溶解しないので、前述した相分離法を
行うことができず、複合膜を製造できない。
【0020】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
のであって、耐熱性に優れた液晶表示素子と、その効率
的な製造方法を提供することを目的としている。
のであって、耐熱性に優れた液晶表示素子と、その効率
的な製造方法を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段および作用】上記課題を解
決するための、本発明の液晶表示素子は、3次元網目状
構造を有する高分子マトリクスの連続した孔内に、液晶
材料が充填された構造の複合膜を備え、上記高分子マト
リクスが、−OH基および−COOH基のうちの少なく
とも一方を有する未架橋の高分子を、当該−OH基また
は−COOH基と結合する2ないし多官能の架橋剤によ
って架橋した架橋物からなることを特徴とする。
決するための、本発明の液晶表示素子は、3次元網目状
構造を有する高分子マトリクスの連続した孔内に、液晶
材料が充填された構造の複合膜を備え、上記高分子マト
リクスが、−OH基および−COOH基のうちの少なく
とも一方を有する未架橋の高分子を、当該−OH基また
は−COOH基と結合する2ないし多官能の架橋剤によ
って架橋した架橋物からなることを特徴とする。
【0022】また、上記液晶表示素子を製造するため
の、本発明の製造方法は、溶媒中に、液晶材料と、−O
H基および−COOH基のうちの少なくとも一方を有す
る未架橋の高分子と、当該−OH基または−COOH基
と結合する2ないし多官能の架橋剤とを溶解または分散
させた塗布液を、一対の透明電極のうちの一方の表面に
塗布し、溶媒を蒸発させて高分子と液晶材料とを相分離
させることで、3次元網目状構造を有する高分子マトリ
クスの連続した孔内に、液晶材料が充填された構造の複
合膜を形成すると共に、未架橋の高分子を架橋剤で架橋
して架橋物を生成することを特徴とする。
の、本発明の製造方法は、溶媒中に、液晶材料と、−O
H基および−COOH基のうちの少なくとも一方を有す
る未架橋の高分子と、当該−OH基または−COOH基
と結合する2ないし多官能の架橋剤とを溶解または分散
させた塗布液を、一対の透明電極のうちの一方の表面に
塗布し、溶媒を蒸発させて高分子と液晶材料とを相分離
させることで、3次元網目状構造を有する高分子マトリ
クスの連続した孔内に、液晶材料が充填された構造の複
合膜を形成すると共に、未架橋の高分子を架橋剤で架橋
して架橋物を生成することを特徴とする。
【0023】上記構成からなる、本発明の液晶表示素子
においては、高分子マトリクスが3次元網目状の構造を
有し、液晶材料の充填される孔が連続しているため、こ
の孔内に充填された液晶材料は、印加電圧に対して1つ
の相として速やかに反応することができる。高分子マト
リクスは、−OH基および−COOH基のうちの少なく
とも一方を有する未架橋の高分子を、当該−OH基また
は−COOH基と結合する2ないし多官能の架橋剤によ
って架橋した、耐熱性に優れる3次元網目状の分子構造
を有する架橋物からなるため、高温条件下で使用しても
コントラストが低下しない。
においては、高分子マトリクスが3次元網目状の構造を
有し、液晶材料の充填される孔が連続しているため、こ
の孔内に充填された液晶材料は、印加電圧に対して1つ
の相として速やかに反応することができる。高分子マト
リクスは、−OH基および−COOH基のうちの少なく
とも一方を有する未架橋の高分子を、当該−OH基また
は−COOH基と結合する2ないし多官能の架橋剤によ
って架橋した、耐熱性に優れる3次元網目状の分子構造
を有する架橋物からなるため、高温条件下で使用しても
コントラストが低下しない。
【0024】また、本発明の液晶表示素子の製造方法に
おいては、従来の熱可塑性樹脂と同様に、溶媒蒸発時の
相分離によって3次元網目状の高分子マトリクスを構成
できる未架橋の高分子を、高分子マトリクスの原料とし
て使用するので、従来とほぼ同じ工程で、本発明の液晶
表示素子を製造することができる。しかも、本発明によ
り製造された液晶表示素子は、熱可塑性樹脂を使用した
素子に比べて、不透明な状態における複合膜の白濁度が
高く、その結果、透明な状態と不透明な状態との間のコ
ントラストがより高くなるという利点もある。また、動
作電圧も若干低下する。この原因としては、以下のこと
が考えられる。
おいては、従来の熱可塑性樹脂と同様に、溶媒蒸発時の
相分離によって3次元網目状の高分子マトリクスを構成
できる未架橋の高分子を、高分子マトリクスの原料とし
て使用するので、従来とほぼ同じ工程で、本発明の液晶
表示素子を製造することができる。しかも、本発明によ
り製造された液晶表示素子は、熱可塑性樹脂を使用した
素子に比べて、不透明な状態における複合膜の白濁度が
高く、その結果、透明な状態と不透明な状態との間のコ
ントラストがより高くなるという利点もある。また、動
作電圧も若干低下する。この原因としては、以下のこと
が考えられる。
【0025】つまり、液晶材料と高分子マトリクスとが
溶媒蒸発時に相分離するのは、互いの分子量の違いが主
たる原因であり、両者の分子量の差が大きい程、より明
確に相分離し、分子量の差が小さい程、明確に相分離し
なくなる。このため、液晶材料との分子量の差が小さい
熱可塑性樹脂を使用した場合には、相分離が明確でな
く、高分子マトリクス中により多くの液晶材料が溶解し
た状態となり、高分子マトリクスの屈折率が液晶の平均
屈折率に近づいて、白濁度が低下する。
溶媒蒸発時に相分離するのは、互いの分子量の違いが主
たる原因であり、両者の分子量の差が大きい程、より明
確に相分離し、分子量の差が小さい程、明確に相分離し
なくなる。このため、液晶材料との分子量の差が小さい
熱可塑性樹脂を使用した場合には、相分離が明確でな
く、高分子マトリクス中により多くの液晶材料が溶解し
た状態となり、高分子マトリクスの屈折率が液晶の平均
屈折率に近づいて、白濁度が低下する。
【0026】これに対し、本発明においては、相分離中
に高分子の架橋反応が進行して、液晶材料との分子量の
差が大きくなるので、両者はより明確に相分離され、そ
の結果、高分子マトリクスの屈折率と液晶の平均屈折率
との差が大きくなって、不透明な状態における複合膜の
白濁度が高くなるのである。しかも、液晶材料と高分子
マトリクスとがより明確に相分離される結果、複合膜中
における液晶相の均一性が向上して、印加電圧に対して
より一層速やかに反応できるようになり、動作電圧が低
下する。
に高分子の架橋反応が進行して、液晶材料との分子量の
差が大きくなるので、両者はより明確に相分離され、そ
の結果、高分子マトリクスの屈折率と液晶の平均屈折率
との差が大きくなって、不透明な状態における複合膜の
白濁度が高くなるのである。しかも、液晶材料と高分子
マトリクスとがより明確に相分離される結果、複合膜中
における液晶相の均一性が向上して、印加電圧に対して
より一層速やかに反応できるようになり、動作電圧が低
下する。
【0027】本発明の液晶表示素子は、図1に示すよう
に、複合膜Lを、一対の透明電極D,Dで挾着すること
で構成される。透明電極D,Dとしては、ガラス、プラ
スチックフィルム[例えばポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリエーテルサルホン(PES)]等の透
明支持体の表面に、ITO(インジウム・チン・オキサ
イド)やSnO2 等の導電膜を蒸着法、スパッタリング法
あるいは塗布法等で形成したものがあげられる他、通常
の液晶パネルに用いられる透明導電ガラスやフィルムも
使用できる。
に、複合膜Lを、一対の透明電極D,Dで挾着すること
で構成される。透明電極D,Dとしては、ガラス、プラ
スチックフィルム[例えばポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリエーテルサルホン(PES)]等の透
明支持体の表面に、ITO(インジウム・チン・オキサ
イド)やSnO2 等の導電膜を蒸着法、スパッタリング法
あるいは塗布法等で形成したものがあげられる他、通常
の液晶パネルに用いられる透明導電ガラスやフィルムも
使用できる。
【0028】複合膜の膜厚は、光散乱方式の液晶表示素
子とするために、可視光の波長以上である必要がある。
ただし、あまりに厚さが大なるときは、素子の駆動電圧
が高くなりすぎるという問題があるため、実際上は10
〜30μm程度が適当である。なお、複合膜には、液晶
表示素子をカラー表示タイプにするため、従来公知の各
種二色性色素を配合することもできる。
子とするために、可視光の波長以上である必要がある。
ただし、あまりに厚さが大なるときは、素子の駆動電圧
が高くなりすぎるという問題があるため、実際上は10
〜30μm程度が適当である。なお、複合膜には、液晶
表示素子をカラー表示タイプにするため、従来公知の各
種二色性色素を配合することもできる。
【0029】液晶材料としては、通常の液晶表示素子に
用いられるネマティック液晶、スメクティック液晶、コ
レステリック液晶等が好適に使用される。ネマティック
液晶としては、特に限定されないが、誘電率異方性Δε
が大きいものを使用するのが、良好な特性を得る上で好
ましい。また、液晶材料はカイラル成分を含んでいても
よい。
用いられるネマティック液晶、スメクティック液晶、コ
レステリック液晶等が好適に使用される。ネマティック
液晶としては、特に限定されないが、誘電率異方性Δε
が大きいものを使用するのが、良好な特性を得る上で好
ましい。また、液晶材料はカイラル成分を含んでいても
よい。
【0030】高分子マトリクスは、−OH基および−C
OOH基のうちの少なくとも一方を有する未架橋の高分
子を、当該−OH基または−COOH基と結合する2な
いし多官能の架橋剤によって架橋した架橋物により構成
される。上記架橋物は、3次元網目状の分子構造を有す
るため、従来の熱可塑性樹脂に比べて耐熱性に優れる。
OOH基のうちの少なくとも一方を有する未架橋の高分
子を、当該−OH基または−COOH基と結合する2な
いし多官能の架橋剤によって架橋した架橋物により構成
される。上記架橋物は、3次元網目状の分子構造を有す
るため、従来の熱可塑性樹脂に比べて耐熱性に優れる。
【0031】架橋物の主体となる未架橋の高分子として
は、用途上、透明であれば、アクリル樹脂、ポリエーテ
ルポリオール、ポリエステルポリオール等の種々の高分
子が使用できるが、特に、ポリアクリル酸エステル、ポ
リメタクリル酸エステル等のアクリル樹脂が好適に使用
される。上記アクリル樹脂は、透明性に優れ、しかも、
上下の透明電極や液晶材料と屈折率が近い(屈折率n=
1.46〜1.52程度)ため、均一で明瞭な表示を行
うことができる。また、上記アクリル樹脂は、溶媒蒸発
法により液晶と良好な相分離構造を形成しやすいため、
複合膜を製造しやすいという利点もある。
は、用途上、透明であれば、アクリル樹脂、ポリエーテ
ルポリオール、ポリエステルポリオール等の種々の高分
子が使用できるが、特に、ポリアクリル酸エステル、ポ
リメタクリル酸エステル等のアクリル樹脂が好適に使用
される。上記アクリル樹脂は、透明性に優れ、しかも、
上下の透明電極や液晶材料と屈折率が近い(屈折率n=
1.46〜1.52程度)ため、均一で明瞭な表示を行
うことができる。また、上記アクリル樹脂は、溶媒蒸発
法により液晶と良好な相分離構造を形成しやすいため、
複合膜を製造しやすいという利点もある。
【0032】アクリル樹脂のうち、ポリメチルメタクリ
レート等の、−OH基または−COOH基を有さないも
のに、上記基を取り込むには、重合時に、上記基を有す
るアクリル系のモノマー、例えばヒドロキシエチルアク
リレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、アクリル
酸、メタクリル酸等を共重合させれば良い。この方法で
は、モノマーの仕込み量や反応条件を調整することによ
り、アクリル樹脂中における、官能基としての上記−O
H基または−COOH基の量を変化できるので、柔軟性
等の架橋物の物性を制御することが可能となる。
レート等の、−OH基または−COOH基を有さないも
のに、上記基を取り込むには、重合時に、上記基を有す
るアクリル系のモノマー、例えばヒドロキシエチルアク
リレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、アクリル
酸、メタクリル酸等を共重合させれば良い。この方法で
は、モノマーの仕込み量や反応条件を調整することによ
り、アクリル樹脂中における、官能基としての上記−O
H基または−COOH基の量を変化できるので、柔軟性
等の架橋物の物性を制御することが可能となる。
【0033】−OH基、−COOH基の割合は特に限定
されず、緻密な架橋物を得るためには、高分子が溶媒に
溶解し得る範囲内で多いほうが好ましいが、上記アクリ
ル樹脂の場合には、−OH基または−COOH基を有す
るモノマーの、全モノマー中に占める割合で、2〜25
%、より好ましくは3〜15%の−OH基または−CO
OH基が含まれていることが好ましい。
されず、緻密な架橋物を得るためには、高分子が溶媒に
溶解し得る範囲内で多いほうが好ましいが、上記アクリ
ル樹脂の場合には、−OH基または−COOH基を有す
るモノマーの、全モノマー中に占める割合で、2〜25
%、より好ましくは3〜15%の−OH基または−CO
OH基が含まれていることが好ましい。
【0034】架橋剤としては、高分子の−OH基または
−COOH基と、室温ないし100℃前後で反応する種
々の架橋剤を使用することができる。上記架橋剤として
は、2ないし多官能のイソシアネート化合物、並びに、
2ないし多官能のエポキシ化合物が好ましく使用され
る。2ないし多官能のイソシアネート化合物の例として
は、
−COOH基と、室温ないし100℃前後で反応する種
々の架橋剤を使用することができる。上記架橋剤として
は、2ないし多官能のイソシアネート化合物、並びに、
2ないし多官能のエポキシ化合物が好ましく使用され
る。2ないし多官能のイソシアネート化合物の例として
は、
【0035】
【化1】
【0036】
【化2】
【0037】等の、芳香族型イソシアネート化合物およ
びこれら化合物の誘導体や、
びこれら化合物の誘導体や、
【0038】
【化3】
【0039】
【化4】
【0040】等の、脂肪族型イソシアネート化合物およ
びこれら化合物の誘導体があげられるが、上記以外のイ
ソシアネート化合物を用いることも、もちろん、可能で
ある。一方、2ないし多官能のエポキシ化合物の例とし
ては、
びこれら化合物の誘導体があげられるが、上記以外のイ
ソシアネート化合物を用いることも、もちろん、可能で
ある。一方、2ないし多官能のエポキシ化合物の例とし
ては、
【0041】
【化5】
【0042】
【化6】
【0043】
【化7】
【0044】
【化8】
【0045】等の、ビスフェノール型あるいはノボラッ
ク型のエポキシ化合物およびこれら化合物の誘導体があ
げられるが、上記以外のエポキシ化合物を用いること
も、もちろん、可能である。上記架橋剤のうち、2ない
し多官能のイソシアネート化合物は、−OH基を有する
高分子の架橋に好適に使用される。上記イソシアネート
化合物は、高分子の−OH基と反応してウレタン結合を
生成することで、高分子を架橋させる。
ク型のエポキシ化合物およびこれら化合物の誘導体があ
げられるが、上記以外のエポキシ化合物を用いること
も、もちろん、可能である。上記架橋剤のうち、2ない
し多官能のイソシアネート化合物は、−OH基を有する
高分子の架橋に好適に使用される。上記イソシアネート
化合物は、高分子の−OH基と反応してウレタン結合を
生成することで、高分子を架橋させる。
【0046】一方、2ないし多官能のエポキシ化合物
は、−COOH基を有する高分子の架橋に好適に使用さ
れる。上記エポキシ化合物は、高分子の−COOH基と
反応して、下記式(I)で表される結合を生成すること
で、高分子を架橋させる。
は、−COOH基を有する高分子の架橋に好適に使用さ
れる。上記エポキシ化合物は、高分子の−COOH基と
反応して、下記式(I)で表される結合を生成すること
で、高分子を架橋させる。
【0047】
【化9】
【0048】上記以外の架橋剤と高分子との組み合わせ
を採用することもできるが、イソシアネート化合物と−
COOH基のように、反応によってガス等の遊離物を生
成する組み合わせは、遊離物が複合膜の膜質に影響を与
えるおそれがあるので、好ましくない。但し、真空吸引
等によって上記遊離物を除去しつつ架橋できるのであれ
ば、遊離物を生成する組み合わせを採用しても差し支え
ない。
を採用することもできるが、イソシアネート化合物と−
COOH基のように、反応によってガス等の遊離物を生
成する組み合わせは、遊離物が複合膜の膜質に影響を与
えるおそれがあるので、好ましくない。但し、真空吸引
等によって上記遊離物を除去しつつ架橋できるのであれ
ば、遊離物を生成する組み合わせを採用しても差し支え
ない。
【0049】また、液晶材料に含まれる官能基(例えば
シアノ基、エステル結合、エーテル結合等)によって阻
害される反応を伴う組み合わせは、架橋物の架橋構造が
不完全になり、耐熱性等が低下するおそれがあるので、
やはり避けるべきである。未架橋の高分子は、それ自
体、従来の熱可塑性樹脂と同じものであるため、溶媒に
可溶である。したがって、この未架橋高分子を用いて液
晶表示素子を製造する本発明方法によれば、従来の熱可
塑性樹脂製の高分子マトリクスを含む複合膜を備えた液
晶表示素子の作製とほぼ同じ工程により、架橋物からな
る3次元網目状の高分子マトリクスを含む、本発明の液
晶表示素子を製造できるという利点がある。
シアノ基、エステル結合、エーテル結合等)によって阻
害される反応を伴う組み合わせは、架橋物の架橋構造が
不完全になり、耐熱性等が低下するおそれがあるので、
やはり避けるべきである。未架橋の高分子は、それ自
体、従来の熱可塑性樹脂と同じものであるため、溶媒に
可溶である。したがって、この未架橋高分子を用いて液
晶表示素子を製造する本発明方法によれば、従来の熱可
塑性樹脂製の高分子マトリクスを含む複合膜を備えた液
晶表示素子の作製とほぼ同じ工程により、架橋物からな
る3次元網目状の高分子マトリクスを含む、本発明の液
晶表示素子を製造できるという利点がある。
【0050】すなわち、本発明方法によれば、液晶材料
と、−OH基または−COOH基を有する未架橋の高分
子と、前記架橋剤とを溶媒に溶解または分散させた塗布
液を、一方の透明電極の表面に塗布し、溶媒を蒸発させ
て、高分子と液晶材料とを相分離させると、3次元網目
状の高分子マトリクスの孔内に液晶材料が充填された、
複合膜が得られる。また、未架橋の高分子と架橋剤と
は、上記相分離による複合膜の形成過程と並行して架橋
反応する。このため、3次元網目状の高分子マトリクス
は、最終的に、上記両者の架橋反応生成物である架橋物
により構成されることになる。
と、−OH基または−COOH基を有する未架橋の高分
子と、前記架橋剤とを溶媒に溶解または分散させた塗布
液を、一方の透明電極の表面に塗布し、溶媒を蒸発させ
て、高分子と液晶材料とを相分離させると、3次元網目
状の高分子マトリクスの孔内に液晶材料が充填された、
複合膜が得られる。また、未架橋の高分子と架橋剤と
は、上記相分離による複合膜の形成過程と並行して架橋
反応する。このため、3次元網目状の高分子マトリクス
は、最終的に、上記両者の架橋反応生成物である架橋物
により構成されることになる。
【0051】なお、上記両者の架橋反応は、塗布液中に
両者を混合した時点で開始される。したがって、架橋反
応が早期に進行し過ぎて塗布液がゲル化し、均一な塗布
が不可能になるのを防止すべく、上記両者は、塗布液を
透明電極の表面に塗布する直前に混合されることが好ま
しい。例えば、液晶材料と未架橋の高分子とを溶媒に溶
解または分散させた塗布液と、架橋剤とを別々に用意し
て、塗布直前に、両者を混合して使用することが推奨さ
れる。
両者を混合した時点で開始される。したがって、架橋反
応が早期に進行し過ぎて塗布液がゲル化し、均一な塗布
が不可能になるのを防止すべく、上記両者は、塗布液を
透明電極の表面に塗布する直前に混合されることが好ま
しい。例えば、液晶材料と未架橋の高分子とを溶媒に溶
解または分散させた塗布液と、架橋剤とを別々に用意し
て、塗布直前に、両者を混合して使用することが推奨さ
れる。
【0052】相分離後の液晶材料中に残留した架橋剤
は、高分子の架橋に寄与しないだけでなく、素子の特性
に影響を与えるので、その残留量ができるだけ少なくな
るように、塗布液の調製から複合膜形成までの各工程の
温度や時間を制御することが望ましい。架橋剤の残留を
防止するためには、高分子中の−OH基または−COO
H基の官能基当量を、架橋剤の官能基当量より大きくす
るのも効果的である。この場合には、高分子中に、未反
応の−OH基または−COOH基が残存することになる
が、これらの残存官能基は、透明電極と複合膜との密着
性を高めるために有効に作用するという、副次的な効果
も得られる。
は、高分子の架橋に寄与しないだけでなく、素子の特性
に影響を与えるので、その残留量ができるだけ少なくな
るように、塗布液の調製から複合膜形成までの各工程の
温度や時間を制御することが望ましい。架橋剤の残留を
防止するためには、高分子中の−OH基または−COO
H基の官能基当量を、架橋剤の官能基当量より大きくす
るのも効果的である。この場合には、高分子中に、未反
応の−OH基または−COOH基が残存することになる
が、これらの残存官能基は、透明電極と複合膜との密着
性を高めるために有効に作用するという、副次的な効果
も得られる。
【0053】上記のようにして形成された複合膜の上
に、もう一枚の透明電極をラミネートすれば、図1に示
す本発明の液晶表示素子が完成する。上記製造方法に使
用される溶媒としては、未架橋の高分子、架橋剤、およ
び液晶材料の種類に応じて、従来公知の各種溶媒の中か
ら、適当な溶媒を選択して使用することができる。
に、もう一枚の透明電極をラミネートすれば、図1に示
す本発明の液晶表示素子が完成する。上記製造方法に使
用される溶媒としては、未架橋の高分子、架橋剤、およ
び液晶材料の種類に応じて、従来公知の各種溶媒の中か
ら、適当な溶媒を選択して使用することができる。
【0054】なお、上記溶媒としては、できるだけ沸点
が低く気化しやすいもの(蒸気圧の高いもの)が好まし
く用いられる。気化しにくい溶媒では、透明電極上に塗
布液が塗布されてから乾燥、固化するまでに長時間を要
するため、相分離がうまく行われず、複合膜を形成でき
ないおそれがあるからである。塗布液中における上記各
成分の配合割合は特に限定されず、塗布液を透明電極上
に塗布する方法や、形成される複合膜の膜厚等に応じ
て、適宜の割合を選択することができるが、特に、未架
橋の高分子Aと液晶材料Bとは、形成される複合膜の特
性を考慮すると、重量比で、A/B=3/97〜80/
20の割合で塗布液中に配合されるのが好ましい。
が低く気化しやすいもの(蒸気圧の高いもの)が好まし
く用いられる。気化しにくい溶媒では、透明電極上に塗
布液が塗布されてから乾燥、固化するまでに長時間を要
するため、相分離がうまく行われず、複合膜を形成でき
ないおそれがあるからである。塗布液中における上記各
成分の配合割合は特に限定されず、塗布液を透明電極上
に塗布する方法や、形成される複合膜の膜厚等に応じ
て、適宜の割合を選択することができるが、特に、未架
橋の高分子Aと液晶材料Bとは、形成される複合膜の特
性を考慮すると、重量比で、A/B=3/97〜80/
20の割合で塗布液中に配合されるのが好ましい。
【0055】両者の配合割合A/Bが3/97より小さ
い場合には、未架橋の高分子が少な過ぎて、しっかりし
た高分子マトリクスを形成できず、複合膜の機械的強度
が不十分になるおそれがある他、不透明な状態における
白濁度が低下して、コントラストが不十分になるおそれ
もある。一方、両者の配合割合A/Bが80/20より
大きい場合には、液晶材料が少なすぎて、やはり、不透
明な状態における白濁度が低下して、コントラストが不
十分になるおそれがある。なお、上記配合割合A/B
は、5/95〜50/50の範囲内であるのがより好ま
しく、20/80〜40/60の範囲内であるのがさら
に好ましい。
い場合には、未架橋の高分子が少な過ぎて、しっかりし
た高分子マトリクスを形成できず、複合膜の機械的強度
が不十分になるおそれがある他、不透明な状態における
白濁度が低下して、コントラストが不十分になるおそれ
もある。一方、両者の配合割合A/Bが80/20より
大きい場合には、液晶材料が少なすぎて、やはり、不透
明な状態における白濁度が低下して、コントラストが不
十分になるおそれがある。なお、上記配合割合A/B
は、5/95〜50/50の範囲内であるのがより好ま
しく、20/80〜40/60の範囲内であるのがさら
に好ましい。
【0056】塗布液を透明電極上に塗布する方法として
は、バーコート法、スピンコート法、スプレーコート
法、ローラコート法、フローコート法等の、従来公知の
種々の方法を適用することができる。
は、バーコート法、スピンコート法、スプレーコート
法、ローラコート法、フローコート法等の、従来公知の
種々の方法を適用することができる。
【0057】
【実施例】以下に、本発明を、実施例並びに比較例に基
づいて説明する。実施例1 下記の各成分からなるアクリル酸エステル共重合体(帝
国化学産業社製、−OH基当量1300g/当量)40
重量部と、ポリイソシアネート系架橋剤(武田薬品工業
社製の型番A−3)10重量部と、液晶材料(メルクジ
ャパン社製の型番E63)とを、全体の溶質濃度が15
重量%、共重合体と液晶材料との配合割合(重量比A/
B)が30/70となるように、溶媒としてのジクロロ
メタン中に溶解して塗布液を作製した。
づいて説明する。実施例1 下記の各成分からなるアクリル酸エステル共重合体(帝
国化学産業社製、−OH基当量1300g/当量)40
重量部と、ポリイソシアネート系架橋剤(武田薬品工業
社製の型番A−3)10重量部と、液晶材料(メルクジ
ャパン社製の型番E63)とを、全体の溶質濃度が15
重量%、共重合体と液晶材料との配合割合(重量比A/
B)が30/70となるように、溶媒としてのジクロロ
メタン中に溶解して塗布液を作製した。
【0058】・アクリル酸エステル共重合体の組成 ブチルアクリレート :83重量% アクリロニトリル :7重量% 2−ヒドロキシエチルメタクリレート:10重量% 次に、この塗布液を、透明導電フィルム(ITO−ポリ
エーテルサルホン膜、厚さ100μm)上にバーコート
法で塗布し、室温で30分間、次いで100℃で30分
間乾燥して厚み25μmの複合膜を得た。
エーテルサルホン膜、厚さ100μm)上にバーコート
法で塗布し、室温で30分間、次いで100℃で30分
間乾燥して厚み25μmの複合膜を得た。
【0059】そして、この複合膜上に前記と同じ透明導
電フィルムを重ね合わせて液晶表示素子を得た。実施例2 アクリル系樹脂(日本ユピカ社製の商品名ユピカコー
ト、−COOH基当量870g/当量)40重量部と、
ポリエポキシ系架橋剤(ナガセ化成工業社製の型番EX
−314)7重量部と、液晶材料(メルクジャパン社製
の型番E63)とを、全体の溶質濃度が15重量%、ア
クリル系樹脂と液晶材料との配合割合(重量比A/B)
が30/70となるように、溶媒としてのジクロロメタ
ン中に溶解して塗布液を作製した。
電フィルムを重ね合わせて液晶表示素子を得た。実施例2 アクリル系樹脂(日本ユピカ社製の商品名ユピカコー
ト、−COOH基当量870g/当量)40重量部と、
ポリエポキシ系架橋剤(ナガセ化成工業社製の型番EX
−314)7重量部と、液晶材料(メルクジャパン社製
の型番E63)とを、全体の溶質濃度が15重量%、ア
クリル系樹脂と液晶材料との配合割合(重量比A/B)
が30/70となるように、溶媒としてのジクロロメタ
ン中に溶解して塗布液を作製した。
【0060】次に、この塗布液を、透明導電フィルム
(ITO−ポリエーテルサルホン膜、厚さ100μm)
上にバーコート法で塗布し、室温で30分間、次いで1
00℃で30分間乾燥して厚み19μmの複合膜を得
た。そして、この複合膜上に前記と同じ透明導電フィル
ムを重ね合わせて液晶表示素子を得た。
(ITO−ポリエーテルサルホン膜、厚さ100μm)
上にバーコート法で塗布し、室温で30分間、次いで1
00℃で30分間乾燥して厚み19μmの複合膜を得
た。そして、この複合膜上に前記と同じ透明導電フィル
ムを重ね合わせて液晶表示素子を得た。
【0061】実施例3 ポリエーテルポリオール(住友バイエル社製の商品名デ
スモフェン1600U、直鎖ポリエーテル、−OH基含
量3.5%)と、このポリエーテルポリオールに対して
当量のポリイソシアネート系架橋剤(武田薬品工業社製
の型番A−50)と、液晶材料(メルクジャパン社製の
型番E31LV)とを、全体の溶質濃度が15重量%、
高分子と液晶材料との配合割合(重量比A/B)が30
/70となるように、溶媒としてのジクロロメタン中に
溶解して塗布液を作製した。
スモフェン1600U、直鎖ポリエーテル、−OH基含
量3.5%)と、このポリエーテルポリオールに対して
当量のポリイソシアネート系架橋剤(武田薬品工業社製
の型番A−50)と、液晶材料(メルクジャパン社製の
型番E31LV)とを、全体の溶質濃度が15重量%、
高分子と液晶材料との配合割合(重量比A/B)が30
/70となるように、溶媒としてのジクロロメタン中に
溶解して塗布液を作製した。
【0062】次に、この塗布液を、透明導電フィルム
(ITO−ポリエーテルサルホン膜、厚さ100μm)
上にバーコート法で塗布し、室温で30分間、次いで1
00℃で30分間乾燥して厚み12μmの複合膜を得
た。そして、この複合膜上に前記と同じ透明導電フィル
ムを重ね合わせて液晶表示素子を得た。
(ITO−ポリエーテルサルホン膜、厚さ100μm)
上にバーコート法で塗布し、室温で30分間、次いで1
00℃で30分間乾燥して厚み12μmの複合膜を得
た。そして、この複合膜上に前記と同じ透明導電フィル
ムを重ね合わせて液晶表示素子を得た。
【0063】実施例4 ポリエステルポリオール(住友バイエル社製の商品名バ
イコール12、高分岐ポリエステル、−OH基含量5.
0%)と、このポリエステルポリオールに対して当量の
ポリイソシアネート系架橋剤(武田薬品工業社製の型番
A−10)と、液晶材料(メルクジャパン社製の型番E
31LV)とを、全体の溶質濃度が15重量%、高分子
と液晶材料との配合割合(重量比A/B)が30/70
となるように、溶媒としてのジクロロメタン中に溶解し
て塗布液を作製した。
イコール12、高分岐ポリエステル、−OH基含量5.
0%)と、このポリエステルポリオールに対して当量の
ポリイソシアネート系架橋剤(武田薬品工業社製の型番
A−10)と、液晶材料(メルクジャパン社製の型番E
31LV)とを、全体の溶質濃度が15重量%、高分子
と液晶材料との配合割合(重量比A/B)が30/70
となるように、溶媒としてのジクロロメタン中に溶解し
て塗布液を作製した。
【0064】次に、この塗布液を、透明導電フィルム
(ITO−ポリエーテルサルホン膜、厚さ100μm)
上にバーコート法で塗布し、室温で30分間、次いで1
00℃で30分間乾燥して厚み12μmの複合膜を得
た。そして、この複合膜上に前記と同じ透明導電フィル
ムを重ね合わせて液晶表示素子を得た。
(ITO−ポリエーテルサルホン膜、厚さ100μm)
上にバーコート法で塗布し、室温で30分間、次いで1
00℃で30分間乾燥して厚み12μmの複合膜を得
た。そして、この複合膜上に前記と同じ透明導電フィル
ムを重ね合わせて液晶表示素子を得た。
【0065】比較例1 メタクリル樹脂(旭化成工業社製の商品名デルペット)
32重量部と、アクリル系の粘着性高分子(帝国化学社
製)8重量部と、液晶材料(メルクジャパン社製の型番
E63)とを、全体の溶質濃度が15重量%、メタクリ
ル樹脂と液晶材料との配合割合(重量比A/B)が30
/70となるように、溶媒としてのジクロロメタン中に
溶解して塗布液を作製した。
32重量部と、アクリル系の粘着性高分子(帝国化学社
製)8重量部と、液晶材料(メルクジャパン社製の型番
E63)とを、全体の溶質濃度が15重量%、メタクリ
ル樹脂と液晶材料との配合割合(重量比A/B)が30
/70となるように、溶媒としてのジクロロメタン中に
溶解して塗布液を作製した。
【0066】次に、この塗布液を、透明導電フィルム
(ITO−ポリエーテルサルホン膜、厚さ100μm)
上にバーコート法で塗布し、室温で30分間、次いで1
00℃で30分間乾燥して厚み29μmの複合膜を得
た。そして、この複合膜上に前記と同じ透明導電フィル
ムを重ね合わせて液晶表示素子を得た。
(ITO−ポリエーテルサルホン膜、厚さ100μm)
上にバーコート法で塗布し、室温で30分間、次いで1
00℃で30分間乾燥して厚み29μmの複合膜を得
た。そして、この複合膜上に前記と同じ透明導電フィル
ムを重ね合わせて液晶表示素子を得た。
【0067】実施例5 実施例1で使用したのと同じアクリル酸エステル共重合
体40重量部と、ポリイソシアネート系架橋剤(武田薬
品工業社製の型番A−50)12重量部と、液晶材料
(メルクジャパン社製の型番E31LV)とを、全体の
溶質濃度が15重量%、共重合体と液晶材料との配合割
合(重量比A/B)が30/70となるように、溶媒と
してのジクロロメタン中に溶解して塗布液を作製した。
体40重量部と、ポリイソシアネート系架橋剤(武田薬
品工業社製の型番A−50)12重量部と、液晶材料
(メルクジャパン社製の型番E31LV)とを、全体の
溶質濃度が15重量%、共重合体と液晶材料との配合割
合(重量比A/B)が30/70となるように、溶媒と
してのジクロロメタン中に溶解して塗布液を作製した。
【0068】次に、この塗布液を、透明導電フィルム
(ITO−ポリエーテルサルホン膜、厚さ100μm)
上にバーコート法で塗布し、室温で30分間、次いで1
00℃で30分間乾燥して厚み12μmの複合膜を得
た。そして、この複合膜上に前記と同じ透明導電フィル
ムを重ね合わせて液晶表示素子を得た。
(ITO−ポリエーテルサルホン膜、厚さ100μm)
上にバーコート法で塗布し、室温で30分間、次いで1
00℃で30分間乾燥して厚み12μmの複合膜を得
た。そして、この複合膜上に前記と同じ透明導電フィル
ムを重ね合わせて液晶表示素子を得た。
【0069】実施例6 塗布液中における共重合体と液晶材料との配合割合(重
量比A/B)を40/60としたこと以外は、上記実施
例5と同様にして、厚み12μmの複合膜を有する液晶
表示素子を得た。実施例7 塗布液中における共重合体と液晶材料との配合割合(重
量比A/B)を20/80としたこと以外は、上記実施
例5と同様にして、厚み12μmの複合膜を有する液晶
表示素子を得た。
量比A/B)を40/60としたこと以外は、上記実施
例5と同様にして、厚み12μmの複合膜を有する液晶
表示素子を得た。実施例7 塗布液中における共重合体と液晶材料との配合割合(重
量比A/B)を20/80としたこと以外は、上記実施
例5と同様にして、厚み12μmの複合膜を有する液晶
表示素子を得た。
【0070】比較例2 架橋剤を配合しなかったこと以外は、上記実施例5と同
様にして、厚み12μmの複合膜を有する液晶表示素子
を得た。実施例8 下記の各成分からなるアクリル酸エステル共重合体(帝
国化学産業社製、−OH基当量1300g/当量)40
重量部と、ポリイソシアネート系架橋剤(武田薬品工業
社製の型番A−50)7重量部と、液晶材料(メルクジ
ャパン社製の型番E31LV)とを、全体の溶質濃度が
15重量%、共重合体と液晶材料との配合割合(重量比
A/B)が30/70となるように、溶媒としてのジク
ロロメタン中に溶解して塗布液を作製した。
様にして、厚み12μmの複合膜を有する液晶表示素子
を得た。実施例8 下記の各成分からなるアクリル酸エステル共重合体(帝
国化学産業社製、−OH基当量1300g/当量)40
重量部と、ポリイソシアネート系架橋剤(武田薬品工業
社製の型番A−50)7重量部と、液晶材料(メルクジ
ャパン社製の型番E31LV)とを、全体の溶質濃度が
15重量%、共重合体と液晶材料との配合割合(重量比
A/B)が30/70となるように、溶媒としてのジク
ロロメタン中に溶解して塗布液を作製した。
【0071】・アクリル酸エステル共重合体の組成 ブチルアクリレート :83重量% アクリロニトリル :2重量% 2−ヒドロキシエチルメタクリレート:10重量% 2−ヒドロキシエチルアクリレート:5重量% 次に、この塗布液を、透明導電フィルム(ITO−ポリ
エーテルサルホン膜、厚さ100μm)上にバーコート
法で塗布し、室温で30分間、次いで100℃で30分
間乾燥して厚み11μmの複合膜を得た。
エーテルサルホン膜、厚さ100μm)上にバーコート
法で塗布し、室温で30分間、次いで100℃で30分
間乾燥して厚み11μmの複合膜を得た。
【0072】そして、この複合膜上に前記と同じ透明導
電フィルムを重ね合わせて液晶表示素子を得た。比較例3 架橋剤を配合しなかったこと以外は、上記実施例8と同
様にして、厚み11μmの複合膜を有する液晶表示素子
を得た。
電フィルムを重ね合わせて液晶表示素子を得た。比較例3 架橋剤を配合しなかったこと以外は、上記実施例8と同
様にして、厚み11μmの複合膜を有する液晶表示素子
を得た。
【0073】上記実施例並びに比較例で得られた液晶表
示素子に対し、以下の各試験を行った。電気光学応答性試験 実施例並びに比較例の液晶表示素子を分光光度計(島津
製作所製の型番UV−160)にセットした状態で、両
透明電極間に200Hz、50Vの矩形波電圧を印加し
て、600nmの波長の光の透過率と印加電圧との関係を
測定した。
示素子に対し、以下の各試験を行った。電気光学応答性試験 実施例並びに比較例の液晶表示素子を分光光度計(島津
製作所製の型番UV−160)にセットした状態で、両
透明電極間に200Hz、50Vの矩形波電圧を印加し
て、600nmの波長の光の透過率と印加電圧との関係を
測定した。
【0074】そして、印加電圧が0Vの時の透過率T0
(%)、印加電圧が50Vの時の透過率T50(%)、透
過率80%の時の印加電圧V80(V)、および、コント
ラスト(上記T50とT0の比T50/T0 )を求めた。耐熱性試験 実施例並びに比較例の液晶表示素子を電気炉に入れ、8
0℃で48時間放置した後、前記と同様にして、600
nmの波長の光の透過率と印加電圧との関係を測定し、T
0 (%)、T50(%)、V80(V)およびT50/T0 を
求めた。
(%)、印加電圧が50Vの時の透過率T50(%)、透
過率80%の時の印加電圧V80(V)、および、コント
ラスト(上記T50とT0の比T50/T0 )を求めた。耐熱性試験 実施例並びに比較例の液晶表示素子を電気炉に入れ、8
0℃で48時間放置した後、前記と同様にして、600
nmの波長の光の透過率と印加電圧との関係を測定し、T
0 (%)、T50(%)、V80(V)およびT50/T0 を
求めた。
【0075】以上の結果を表1に示す。
【0076】
【表1】
【0077】表1にみるように、高分子マトリクスが熱
可塑性樹脂で形成された従来の構成である、比較例1の
液晶表示素子は、T50が著しく低く、かつV80が著しく
高いことから、印加電圧に対する応答性が悪いことが判
った。また、比較例1の液晶表示素子は、熱処理によっ
てT0 、T50が著しく上昇するとともにV80が低下し、
このことから耐熱性が悪いことが判った。これに対し、
実施例1〜4の液晶表示素子は、何れも、T50が高く、
かつV80が低いことから、印加電圧に対する応答性が良
い上、熱処理によってT0 、T50およびV80があまり変
化せず、耐熱性に優れることが判った。
可塑性樹脂で形成された従来の構成である、比較例1の
液晶表示素子は、T50が著しく低く、かつV80が著しく
高いことから、印加電圧に対する応答性が悪いことが判
った。また、比較例1の液晶表示素子は、熱処理によっ
てT0 、T50が著しく上昇するとともにV80が低下し、
このことから耐熱性が悪いことが判った。これに対し、
実施例1〜4の液晶表示素子は、何れも、T50が高く、
かつV80が低いことから、印加電圧に対する応答性が良
い上、熱処理によってT0 、T50およびV80があまり変
化せず、耐熱性に優れることが判った。
【0078】実施例5〜7と比較例2、実施例8と比較
例3の結果から、同じ高分子を使用した場合には、架橋
しなかったもの(比較例2,3)より架橋したもの(実
施例5〜8)の方がT0 が低く、その結果、コントラス
トが高くなることがわかった。また、V80の結果から、
架橋したものは、動作電圧も若干低下することが確認さ
れた。さらに、架橋したものは、架橋しなかったものに
比べ、熱処理によってT0 、T50およびV80があまり変
化しないことから、耐熱性に優れることも判った。
例3の結果から、同じ高分子を使用した場合には、架橋
しなかったもの(比較例2,3)より架橋したもの(実
施例5〜8)の方がT0 が低く、その結果、コントラス
トが高くなることがわかった。また、V80の結果から、
架橋したものは、動作電圧も若干低下することが確認さ
れた。さらに、架橋したものは、架橋しなかったものに
比べ、熱処理によってT0 、T50およびV80があまり変
化しないことから、耐熱性に優れることも判った。
【0079】
【発明の効果】本発明の液晶表示素子は、以上のように
構成されており、3次元網目状の高分子マトリクスの連
続した孔内に液晶材料が充填された構造の複合膜を有す
るため、孔内に充填された液晶材料は、印加電圧に対し
て1つの相として速やかに反応することができる。ま
た、高分子マトリクスは、3次元網目状の分子構造を有
する架橋物からなるため、耐熱性に優れている。
構成されており、3次元網目状の高分子マトリクスの連
続した孔内に液晶材料が充填された構造の複合膜を有す
るため、孔内に充填された液晶材料は、印加電圧に対し
て1つの相として速やかに反応することができる。ま
た、高分子マトリクスは、3次元網目状の分子構造を有
する架橋物からなるため、耐熱性に優れている。
【0080】本発明の液晶表示素子の製造方法は、従来
の熱可塑性樹脂と同様に相分離が可能な未架橋の高分子
を原料として使用するので、従来とほぼ同じ工程で、上
記本発明の液晶表示素子を製造することができる。しか
も、本発明により製造される液晶表示素子は、高分子マ
トリクスと液晶とがより明確に相分離し、その結果、コ
ントラストがより高くなるとともに、動作電圧も低下す
るため、素子の低電圧駆動化が可能であり、表示素子と
して、実用上のメリットが極めて大きいものである。
の熱可塑性樹脂と同様に相分離が可能な未架橋の高分子
を原料として使用するので、従来とほぼ同じ工程で、上
記本発明の液晶表示素子を製造することができる。しか
も、本発明により製造される液晶表示素子は、高分子マ
トリクスと液晶とがより明確に相分離し、その結果、コ
ントラストがより高くなるとともに、動作電圧も低下す
るため、素子の低電圧駆動化が可能であり、表示素子と
して、実用上のメリットが極めて大きいものである。
【図1】本発明の液晶表示素子の層構成を示す概略図で
ある。
ある。
D 透明電極 L 複合膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 憲作 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 小野 純一 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内
Claims (2)
- 【請求項1】3次元網目状構造を有する高分子マトリク
スの連続した孔内に、液晶材料が充填された構造の複合
膜を、一対の透明電極で挾着した液晶表示素子におい
て、上記高分子マトリクスが、−OH基および−COO
H基のうちの少なくとも一方を有する未架橋の高分子
を、当該−OH基または−COOH基と結合する2ない
し多官能の架橋剤によって架橋した架橋物からなること
を特徴とする液晶表示素子。 - 【請求項2】溶媒中に、液晶材料と、−OH基および−
COOH基のうちの少なくとも一方を有する未架橋の高
分子と、当該−OH基または−COOH基と結合する2
ないし多官能の架橋剤とを溶解または分散させた塗布液
を、一対の透明電極のうちの一方の表面に塗布し、溶媒
を蒸発させて高分子と液晶材料とを相分離させること
で、3次元網目状構造を有する高分子マトリクスの連続
した孔内に、液晶材料が充填された構造の複合膜を形成
すると共に、未架橋の高分子を架橋剤で架橋して架橋物
を生成することを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP654192A JPH0540254A (ja) | 1991-02-25 | 1992-01-17 | 液晶表示素子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3022791 | 1991-02-25 | ||
| JP3-30227 | 1991-02-25 | ||
| JP654192A JPH0540254A (ja) | 1991-02-25 | 1992-01-17 | 液晶表示素子およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0540254A true JPH0540254A (ja) | 1993-02-19 |
Family
ID=26340720
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP654192A Pending JPH0540254A (ja) | 1991-02-25 | 1992-01-17 | 液晶表示素子およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0540254A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013005693A1 (ja) * | 2011-07-03 | 2013-01-10 | 日本化薬株式会社 | 液晶シール剤及びそれを用いた液晶表示セル |
-
1992
- 1992-01-17 JP JP654192A patent/JPH0540254A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013005693A1 (ja) * | 2011-07-03 | 2013-01-10 | 日本化薬株式会社 | 液晶シール剤及びそれを用いた液晶表示セル |
| JP2013015646A (ja) * | 2011-07-03 | 2013-01-24 | Nippon Kayaku Co Ltd | 液晶シール剤及びそれを用いた液晶表示セル |
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