JPH0540291A - 手ぶれ補正機能付きカメラ - Google Patents

手ぶれ補正機能付きカメラ

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JPH0540291A
JPH0540291A JP34244191A JP34244191A JPH0540291A JP H0540291 A JPH0540291 A JP H0540291A JP 34244191 A JP34244191 A JP 34244191A JP 34244191 A JP34244191 A JP 34244191A JP H0540291 A JPH0540291 A JP H0540291A
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JP
Japan
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camera shake
camera
data
correction
shake
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Application number
JP34244191A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Shinohara
純一 篠原
Yoshimi Ono
好美 大野
Yoshio Serikawa
義雄 芹川
Toru Nishida
徹 西田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真撮影時にカメラに手ぶれが生じても、焦
点距離の大小または被写体距離の遠近に拘らず常に手ぶ
れ写真の発生を効果的に防止する。 【構成】 レリーズスイッチ21を押して写真撮影する
際にカメラに生じる手ぶれは、加速度計から成るぶれセ
ンサ6aが検出する。このぶれセンサ6aのぶれ検出デ
ータは、一定時間毎にサンプリング回路6bでサンプリ
ングされ、第1のメモリ11aに記憶されると共に演算
回路10に入力されてぶれ補正データが算出され、これ
が第2のメモリ11bに記憶される。上記演算回路10
は、今回と前回のぶれ検出データと今回のぶれ補正デー
タとに基づいて次回のぶれ補正データを、焦点距離デー
タおよび/または被写体距離データを加味して演算をす
る。このぶれ補正データを受けてぶれ補正アクチュエー
タ9が、フィルム面2上での手ぶれによる像位置の移動
を打消すように補正用光学部材5を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手ぶれ補正機能付きカ
メラに関し、より詳しくは、カメラ本体に生じる手ぶれ
を検出し、このときの検出値に基づいて単一焦点距離ま
たは焦点距離可変撮影光学系の光路中に介挿された補正
用光学部材を駆動しフィルム面上の像移動を打消すよう
にした手ぶれ補正機能付きカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、手ぶれ補正機能付きカメラ(以
下「カメラ」と略称する)は、撮影光学系にズームレン
ズを用いた場合を例にすれば、図14および図15に示
すように、カメラ本体に一体に、またはレンズマウント
を介して着脱自在にそれぞれ撮影光学系1が設けられ、
その光軸Oの後方にフィルム面2が位置されている。
【0003】この撮影光学系1は、複数枚のレンズで形
成されるフォーカスレンズ群3と複数枚のレンズで形成
されるズームレンズ群4を有していて、この光路中に補
正用光学部材5が介挿されている。
【0004】そして、フォーカスレンズ群3は、図示し
ない制御回路の出力であるフォーカス指令信号Dfで合
焦駆動され、ズームレンズ群4は、ズーム指令信号Dz
でズーミングが行われ、補正用光学部材5は、手ぶれ補
正指令信号Daで手ぶれ補正駆動が行われるようになっ
ている。
【0005】次に、フォーカスレンズ群3、ズームレン
ズ群4、補正用光学部材5のそれぞれがどのように駆動
されるかについて説明すると、この例の場合、フォーカ
スレンズ群3は、焦点距離が望遠側にされるに伴って前
方側に変位し、また被写体距離が至近側にされるに伴っ
て前方側に変位する。
【0006】ズームレンズ群4は焦点距離が望遠側にさ
れるに伴って前方側に変位し、同様に補正用光学部材5
もズームレンズ群4が望遠側に駆動されるに伴って前方
側に変位されるようになっている。
【0007】次に、手ぶれ補正指令信号Daの具体的な
形態について説明する。カメラ本体に生じる手ぶれの振
動が図16に示すように振幅が0を境に±方向に移動す
る略正弦波状の特性aであった場合、手ぶれを補正する
には、先ずカメラ本体に設けられた手ぶれ検出部で極く
短い期間に速度Vを検出し、このときの検出データに基
づいてぶれ変化量データBを演算して求め、このぶれ
変化量データBに基づいて手ぶれ補正指令信号Daを
求め、補正用光学部材5を手ぶれによる移動を打消す方
向に駆動させることによってフィルム面2上での像移動
をなくすようにしている。
【0008】しかしながら、補正後の動きとしては、符
号bで示すように常に遅れるようになってしまう。即
ち、図17に拡大して示すように複数回に亘るぶれ検出
時点t−2It,t−It,t,t+It(ただしI
t:各回における積分時間)のそれぞれに得られるぶれ
検出値に基づいて各回のぶれ変化量データB,B
k−1を求め、このぶれ変化量データB,Bk−1
らカメラ移動速度データV,Vk−1を求め、このデ
ータV,Vk−1に基づいて手ぶれ補正指令信号Da
を生成しているのである。
【0009】従って、フィルム面上での像の動きとして
は、図18に示すようにぶれ量特性eに対する補正量特
性dで補正された場合の補正後特性fとなる。
【0010】このために手ぶれ補正としては、カメラ本
体のぶれ量に対して約1/4程度の改善効果しか得られ
ない。
【0011】これを改善するために、補正光学系を駆動
する際にカメラ本体の手ぶれの振動を収束せしめるよう
に補正用光学部材への駆動回路に対する入力を制御する
ようにしたものがある。
【0012】具体的には、例えば特開平1−30022
1号公報に開示されているように補正用光学部材への駆
動回路の増幅率をぶれ検出部の出力に応じて可変させて
いるもの、即ち、カメラ本体の手ぶれ振動を収束せしめ
るように変化させているものがある。
【0013】また、上述のように電気的手段、即ち駆動
回路の増幅率を可変する手段を用いて手ぶれ振動を収束
させる他の手段としては、同公報に開示されているよう
に、カメラ本体の手ぶれを検出するための振動センサの
剛性を、手ぶれ振動を収束せしめるように可変すること
によって手ぶれ補正を改善しているものもある。
【0014】一方、ぶれ補正駆動量は、被写体距離の大
小によってその絶対量が変化するものであり、この説明
を図6を用いて説明する。
【0015】カメラ本体Pの後方寄りの内部にフィルム
面2を有し、前方寄りの内部に主点Qを有する撮影光学
系Rにおいて、カメラ本体Pが光軸Oに対して上方に距
離yだけ動いたとすると、点Aに対する結象点は、
点Aと点Bを結んだ直線とフィルム面2との交点A
になる。なお、上述の点Bは、主点Qの垂直線と光
軸Oとの交点Bから距離yだけ上方の点である。
【0016】一方、カメラ本体Pの初期位置(移動前位
置)における点A 1の結象点は、点Aであり、この点
はカメラ移動後のフィルム面2においては、点A
(点Aから距離yだけ上方に移動した点)に相当す
るので、カメラ本体Pが上方に距離yだけ移動したと
いうことはフィルム面2を基準に考えれば点Aが点A
に移動したのと同じになる。
【0017】ここで、カメラ本体Pが上方に距離y■1だ
け移動しても結象位置が移動しないようにする方法を考
えると、点Aと点Aを結ぶ直線と主点Q位置との交
点Bに撮影光学系を移動させるように調整すれば良い
ことになる。この移動量(点Bと点Bの差距離)を
距離yとし、主点Qからフィルム面2までの距離をx
とし、点Aから主点Qまでの距離をxとすれば、 y/(x+x)=(y−y)/x が成立し、距離yは、 y={x/(x+x)}・y となる。
【0018】従って距離yは、距離x(被写体距
離)の影響を受けることになる。よって、上述の図6を
用いて説明した手ぶれ補正指令信号Daを被写体距離デ
ータを用いて修正することが望ましいことになる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来のカメラにおいて
は、手ぶれ検出を行い、この検出結果に基づいて補正用
光学部材の駆動量を演算し、この演算の結果に基づいて
補正用光学部材を駆動させているために、次のような問
題が生じている。
【0020】即ち、手ぶれ検出時点と演算終了時点と駆
動時点との間に時間的な遅れ(図15の符号c参照)が
必然的に生じてしまうために、ある程度の手ぶれは改善
されるものの、手ぶれ補正系に生じる遅れのために補正
不足量が常に生じてしまうという難点がある。
【0021】このような従来の方式であっても、カメラ
に生じる手ぶれの絶対量が比較的に小さい場合にはこの
補正不足量も、小さいために従来装置における補正手段
で実質的な不具合が生じないものの、手ぶれの絶対量が
大きい場合には常に大きな補正不足量が生じてしまうこ
とになる。
【0022】また、撮影光学系における焦点距離によっ
て実際に必要とされるぶれ補正量が変化するのに、即
ち、カメラ自体のぶれ量が同一であっても焦点距離が大
きくなるほど、フィルム面上での像位置の移動が大きく
なるのに拘らず、この対策が講じられておらず、割合に
ラフな制御しか行われていない。
【0023】例えば、撮影光学系における焦点距離の変
化幅が広角の35ミリから望遠の70ミリ程度のものと
して、例えば、手ぶれ補正の駆動を最もシビアな条件で
ある最望遠側を基準にして行った場合、撮影光学系の焦
点距離が広角側にあるときには必要以上の手ぶれ補正が
行われてしまうためにぶれ補正駆動が的確に行われず、
全体的な精度を向上させることができない。
【0024】また、撮影時における被写体距離によって
実際に必要とされるぶれ補正量が変化するのに、即ち、
カメラ自体のぶれ量が同一であっても被写体距離が小さ
くなる程(至近側になる程)フィルム面上での像位置の
移動が大きくなるのに拘らず、この対策が講じられてお
らず、割合にラフな制御しか行われていない。
【0025】より具体的には、撮影時における被写体距
離のうち最も多く出現するであろう距離を基準にして、
このときの手ぶれ補正駆動量で補正用光学部材の駆動が
行われているために、被写体距離の至近から無限遠の間
のすべてにわたって満足したぶれ補正を行うことができ
なかった。
【0026】本発明は、上述の問題を解消するためにな
されたもので、その第1の目的とするところは、カメラ
に生じる手ぶれの絶対量が小さい場合は勿論のこと大き
な場合であっても手ぶれを有効適切に補正し、撮影され
た写真にぶれが生じないカメラを提供することにある。
【0027】本発明の第2の目的とするところは、カメ
ラに生じる手ぶれの絶対量が小さい場合は勿論のこと大
きな場合であっても、また、焦点距離可変撮影光学系に
おいて、如何なる焦点距離が設定されたとしても手ぶれ
を有効適切に補正し、撮影された写真にぶれが生じない
カメラを提供することにある。
【0028】本発明の第3の目的とするところは、カメ
ラに生じる手ぶれの絶対量が小さい場合は勿論のこと大
きな場合であっても、また、被写体が如何なる距離に位
置していたとしても、手ぶれを有効適切に補正し、撮影
された写真にぶれが生じないカメラを提供することにあ
る。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の発明は、カメラ本体の手ぶれによ
って生じるフィルム面上での像位置の移動を補正するた
めに撮影光学系の光路中に介挿された補正用光学部材
と、この補正用光学部材を必要な方向に移動または傾斜
させるぶれ補正アクチュエータと、上記カメラ本体の手
ぶれを電気信号に変換して手ぶれ検出データを得る手ぶ
れ検出部と、この手ぶれ検出部からの手ぶれ検出データ
を一時的に格納する第1の記憶手段と、カメラ本体の手
ぶれによるフィルム面上での像位置の移動を、上記補正
用光学部材を上記ぶれ補正アクチュエータで駆動して補
正するためのぶれ補正データを演算する演算手段と、こ
の演算手段の出力データを一時的に格納する第2の記憶
手段とを具備し、上記演算手段によって、上記手ぶれ検
出部で得られた今回の手ぶれ検出データと上記第1の記
憶手段に格納された前回の手ぶれ検出データと上記第2
の記憶手段に格納された前回のぶれ補正データとに基づ
いてカメラ本体のぶれによるフィルム面上での像位置の
移動を、上記補正用光学部材を上記ぶれ補正アクチュエ
ータで駆動して補正予測するためのぶれ補正データを演
算するように構成したことを特徴としたものである。
【0030】更に、上記第1の目的を達成するために、
請求項2の発明は、カメラ本体の手ぶれによって生じる
フィルム面上での像位置の移動を補正するために撮影光
学系の光路中に介挿された補正用光学部材と、この補正
用光学部材を必要な方向に移動または傾斜させるぶれ補
正アクチュエータと、上記カメラ本体の手ぶれを電気信
号に変換して手ぶれ検出データを得る手ぶれ検出部と、
この手ぶれ検出部からの手ぶれ検出データを一時的に格
納する第1の記憶手段と、カメラ本体の手ぶれによるフ
ィルム面上での像位置の移動を、上記補正用光学部材を
上記ぶれ補正アクチュエータで駆動して補正するための
ぶれ補正データを演算する演算手段と、この演算手段に
おける出力データを一時的に格納する第2の記憶手段と
を具備し、上記演算手段によって、上記手ぶれ検出部で
得られた今回の手ぶれ検出データと上記第1の記憶手段
に格納された前回と前々回の手ぶれ検出データと上記第
2の記憶手段に格納された前回のぶれ補正データに基づ
いてカメラ本体のぶれによるフィルム面上での像位置の
移動を、上記補正用光学部材を上記ぶれ補正アクチュエ
ータで次回に駆動して補正予測するためのぶれ補正デー
タを演算するように構成したことを特徴としたものであ
る。
【0031】また上記第1の目的を達成するために、更
に請求項3の発明は、請求項1または請求項2における
発明の手ぶれ検出部が、カメラ本体に生じる加速度を検
出して所定の期間で積分して手ぶれ検出データ生成する
ように構成したことを特徴としたものである。
【0032】上記第2の目的を達成するために、請求項
4の発明は、カメラ本体の手ぶれによって生じるフィル
ム面上での像位置の移動を補正するために焦点距離可変
撮影光学系の光路中に介挿された補正用光学部材と、こ
の補正用光学部材を必要な方向に移動または傾斜させる
ぶれ補正アクチュエータと、上記カメラ本体の手ぶれを
電気信号に変換して手ぶれ検出データを得る手ぶれ検出
部と、この手ぶれ検出部からの手ぶれ検出データを一時
的に格納する第1の記憶手段と、上記撮影光学系におけ
る焦点距離を検出してズーム位置データを得るズーム位
置検出手段と、カメラ本体の手ぶれによるフィルム面上
での像位置の移動を、上記補正用光学部材を上記ぶれ補
正アクチュエータで駆動して補正するためのぶれ補正デ
ータを演算する演算手段と、この演算手段の出力データ
を一時的に格納する第2の記憶手段とを具備し、上記演
算手段によって、上記手ぶれ検出部で得られた今回の手
ぶれ検出データと上記第1の記憶手段に格納された前回
の手ぶれ検出データと上記第2の記憶手段に格納された
前回のぶれ補正データとに基づいてカメラ本体のぶれに
よるフィルム面上での像位置の移動を、上記補正用光学
部材を上記ぶれ補正アクチュエータで駆動して補正予測
するためのぶれ補正データを演算すると共に、このぶれ
補正データに上記ズーム位置検出手段で得られたズーム
位置データによる焦点距離補正を行うように構成したこ
とを特徴としたものである。
【0033】更に、上記第2の目的を達成するために、
請求項5の発明は、カメラ本体の手ぶれによって生じる
フィルム面上での像位置の移動を補正するために焦点距
離可変撮影光学系の光路中に介挿された補正用光学部材
と、この補正用光学部材を必要な方向に移動または傾斜
させるぶれ補正アクチュエータと、上記カメラ本体の手
ぶれを電気信号に変換して手ぶれ検出データを得る手ぶ
れ検出部と、この手ぶれ検出部からの手ぶれ検出データ
を一時的に格納する第1の記憶手段と、上記撮影光学系
における焦点距離を検出してズーム位置データを得るズ
ーム位置検出手段と、カメラ本体の手ぶれによるフィル
ム面上での像位置の移動を、上記補正用光学部材を上記
ぶれ補正アクチュエータで駆動して補正するためのぶれ
補正データを演算する演算手段と、この演算手段におけ
る出力データを一時的に格納する第2の記憶手段とを具
備し、上記演算手段によって、上記手ぶれ検出部で得ら
れた今回の手ぶれ検出データと上記第1の記憶手段に格
納された前回と前々回の手ぶれ検出データと上記第2の
記憶手段に格納された前回のぶれ補正データに基づいて
カメラ本体のぶれによるフィルム面上での像位置の移動
を、上記補正用光学部材を上記ぶれ補正アクチュエータ
で次回に駆動して補正予測するためのぶれ補正データを
演算すると共にこのぶれ補正データに上記ズーム位置検
出手段で得られたズーム位置データによる焦点距離補正
を行うように構成したことを特徴としたものである。
【0034】上記第3の目的を達成するために、請求項
6の発明は、カメラ本体の手ぶれによって生じるフィル
ム面上での像位置の移動を補正するために撮影光学系の
光路中に介挿された補正用光学部材と、この補正用光学
部材を必要な方向に移動または傾斜させるぶれ補正アク
チュエータと、上記カメラ本体の手ぶれを電気信号に変
換して手ぶれ検出データを得る手ぶれ検出部と、この手
ぶれ検出部からの手ぶれ検出データを一時的に格納する
第1の記憶手段と、被写体までの距離を測定して被写体
距離データを得る測距手段と、カメラ本体の手ぶれによ
るフィルム面上での像位置の移動を、上記補正用光学部
材を上記ぶれ補正アクチュエータで駆動して補正するた
めのぶれ補正データを演算する演算手段と、この演算手
段の出力データを一時的に格納する第2の記憶手段とを
具備し、上記演算手段によって、上記手ぶれ検出部で得
られた今回の手ぶれ検出データと上記第1の記憶手段に
格納された前回の手ぶれ検出データと上記第2の記憶手
段に格納された前回のぶれ補正データとに基づいてカメ
ラ本体のぶれによるフィルム面上での像位置の移動を、
上記補正用光学部材を上記ぶれ補正アクチュエータで駆
動して補正予測するためのぶれ補正データを演算すると
共に上記測距手段で得られた被写体距離データに応じた
補正演算をするように構成したことを特徴としたもので
ある。
【0035】更に、上記第3の目的を達成するために、
請求項7の発明は、カメラ本体の手ぶれによって生じる
フィルム面上での像位置の移動を補正するために撮影光
学系の光路中に介挿された補正用光学部材と、この補正
用光学部材を必要な方向に移動または傾斜させるぶれ補
正アクチュエータと、上記カメラ本体の手ぶれを電気信
号に変換して手ぶれ検出データを得る手ぶれ検出部と、
この手ぶれ検出部からの手ぶれ検出データを一時的に格
納する第1の記憶手段と、被写体までの距離を測定して
被写体距離データを得る測距手段と、カメラ本体の手ぶ
れによるフィルム面上での像位置の移動を、上記補正用
光学部材を上記ぶれ補正アクチュエータで駆動して補正
するためのぶれ補正データを演算する演算手段と、この
演算手段における出力データを一時的に格納する第2の
記憶手段とを具備し、上記演算手段によって、上記手ぶ
れ検出部で得られた今回の手ぶれ検出データと上記第1
の記憶手段に格納された前回と前々回の手ぶれ検出デー
タと上記第2の記憶手段に格納された前回のぶれ補正デ
ータに基づいてカメラ本体のぶれによるフィルム面上で
の像位置の移動を、上記補正用光学部材を上記ぶれ補正
アクチュエータで次回に駆動して補正予測するためのぶ
れ補正データを演算すると共に上記測距手段で得られた
被写体距離データに応じた補正演算をするように構成し
たことを特徴としたものである。
【0036】
【作用】本発明に係るカメラは、カメラ本体の手ぶれに
よって生じるフィルム面上での像位置の移動を補正する
ために撮影光学系の光路中に介挿された補正用光学部材
を指定する方向に移動または傾斜させるぶれ補正アクチ
ュエータを駆動させる際に、上記カメラ本体の手ぶれを
手ぶれ検出部を用いて電気信号に変換して得られた手ぶ
れ検出データを第1の記憶手段に一時的に格納し、この
第1の記憶手段に格納された手ぶれ検出データに基づい
てぶれ補正データを演算手段を用いて演算し、この演算
手段の出力データを一時的に第2の記憶手段に格納させ
ている。
【0037】この場合、演算手段は、上記手ぶれ検出部
の手ぶれ検出データと上記第1の記憶手段に格納された
手ぶれ検出データと上記第2の記憶手段に格納されたぶ
れ補正データとに基づいて、または測距手段で測定され
た被写体距離データとに基づいてフィルム面上での像位
置の移動を、上記補正用光学部材を駆動して補正予測す
るためのぶれ補正データを一次または二次近似的に予測
演算するとともに、撮影光学系が焦点距離可変式である
場合には、このようにして得られた補正データに対し、
焦点距離に応じた補正を加えて予測演算するもので、こ
の演算手段で得られた予測データに対応して手ぶれ補正
を行うものである。
【0038】また、これらの予測を行うために必要なデ
ータを今回と前回の2回に亘って収集したり、今回と前
回と前々回の3回に亘って収集している。
【0039】さらに手ぶれ検出部は、例えば、カメラ本
体に生じる加速度を検出して所定の期間で積分して手ぶ
れ検出データを生成する。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図13を
用いて詳細に説明する。本発明の第1実施例の回路構成
を示す図1において、コンパクトカメラに見られるよう
にカメラ本体に一体化され、または、レンズマウント等
を介して着脱自在に設けられた撮影光学系1の光軸O上
にフィルム面2が位置している。
【0041】この撮影光学系1は、複数枚のレンズで形
成されるフォーカスレンズ群3と複数枚のレンズで形成
されるズームレンズ群4と、これらの2つのレンズ群
3,4の光軸を手ぶれに応じて補正するための補正用光
学部材5とで構成されている。またカメラ本体には、手
ぶれ検出部6が設けられている。この手ぶれ検出部6
は、ぶれセンサ6aとこの出力をサンプリングするサン
プリング回路6bで形成され、ぶれセンサ6aは、例え
ば半導体型の加速度センサを用いることができ、サンプ
リング回路6bは、所定の時間毎にサンプリングを行う
ものである。
【0042】一方、フォーカスレンズ群3およびズーム
レンズ群4のそれぞれには、フォーカスおよびズームを
電動で行うためのフォーカスモータ7、ズームモータ8
が設けられ、補正用光学部材5には、この補正用光学部
材5を光軸Oに直交する方向に駆動するためのぶれ補正
アクチュエータ9が設けられている。
【0043】また、ぶれセンサ6aの出力端は、サンプ
リング回路6bの入力端に接続され、このサンプリング
回路6bの出力端、即ち手ぶれ検出部6の出力端は、演
算手段10の入力端に接続され、この演算手段10に
は、記憶手段11が接続されている。
【0044】さらに、フォーカスモータ7、ズームモー
タ8、ぶれ補正アクチュエータ9のそれぞれには、フォ
ーカス駆動回路12、ズーム駆動回路13、アクチュエ
ータ駆動回路14が接続されている。
【0045】さらに、カメラ本体内に設けられた各部を
複合的に制御するための指令を出すためのCPU15が
設けられ、このCPU15には、測距を行い自動合焦駆
動させるためのAF回路16が接続されている。
【0046】このAF回路16は、例えば図2に示すよ
うにアクテイブ方式のものを用いることができる。
【0047】即ち、カメラ本体(図示せず)から距離D
なる場所に位置する被写体OJに向けて赤外発光ダイオ
ードLEDの光を投光レンズLを用いて投光し、この
ときに被写体OJからの反射光を、投光レンズLと発
光ダイオードLEDで形成される投光部に対して基線長
Sを隔てて配置されている受光レンズLを介して位置
センサ、例えばPSD(ポジション・センシティブ・デ
バイス)で受光させる。
【0048】この位置センサPSDは、受光レンズL
の有する焦点距離f上に配置され、その長さがcに設定
されている。
【0049】従って、被写体OJで反射されるスポット
光は、位置センサPSDの基準点から距離dになる点に
結像されることになり、この位置センサPSDの出力電
流I■ ,Iの関係は、下式のようになる。
【0050】 ■ I∝(C/2)−d=(C/2)+(f/D)・S I∝(C/2)+d=(C/2)+(f/D)・S よって、I/I={(C/2)+(f/D)・S}
/{(C/2)−(f/D)・S} =(C・D+2f・S)/(C・D−2f・S) つまり、被写体距離の逆数(1/D)に対応した出力I
/Iが生じることになるので、このI/Iを、
AF回路16の出力、即ち被写体距離データDxとする
ことができる。
【0051】このようなAF回路16の出力端、即ち被
写体距離データDxの送出端は、AFデータ変換回路1
7の第1入力端に接続され、このAFデータ変換回路1
7の出力端、即ち、フォーカス駆動データDfxの送出
端は、フォーカス駆動回路12の第1制御端に接続され
ている。
【0052】このフォーカス駆動回路12の第2制御端
には、フォーカスモータ7の回転に応じてパルス数デー
タPixを生成するフォトインタラプタ18の出力端が
接続されている。
【0053】一方、撮影光学系1には、ズームレンズ群
4の現在の位置を検出してズーム位置データを得るため
のズーム位置検出回路19が設けられ、このズーム位置
検出回路19の出力端即ちズーム位置データZpxの送
出端は、AFデータ変換回路17の第2制御端に接続さ
れると共に、上述のズーム駆動回路13の第1制御端に
接続されている。このズーム駆動回路13の第2制御端
には、CPU15の出力端、即ちズーム駆動量データ
Z′の送出端が接続されている。
【0054】また、CPU15には、測光回路20が接
続され、所望の測光制御を実行することができるように
なっている。さらに、このCPU15の各入力端には、
レリーズを起動させるためのレリーズスイッチ21と測
光を開始させるための測光スイッチ22とズーミングを
行わせるためのズームスイッチ23もそれぞれ接続さ■れ
ている。
【0055】さらに、フィルム巻上げ、シャッタチャー
ジ等の一連の動作をさせるための給送モータ24が設け
られ、この給送モータ24は、CPU15の出力端に接
続された給送駆動回路25を介してCPU15からの給
送指令に応じて回転が制御されるようになっている。
【0056】なお、符号26は、CPU15に所定のプ
ログラムを実行させるための固定的なデータや各種制御
を行うに必要なデータを一時的に格納するためのメモリ
である。
【0057】さて、上述の演算手段10の基本構成は、
第1,第2および第3の演算回路10a,10bおよび
10cを順次に直列的に接続したものであり、記憶手段
11は、第1の記憶手段としての第1のメモリ11aと
第2の記憶手段としての第2のメモリ11bを有してい
る。
【0058】上述の第1の演算回路10aは、 V=f(Vk−1,B,Bk−1) ただし、 V:(今回の)カメラ移動速度データ Vk−1:(前回の)カメラ移動速度データ B:(今回の)ぶれ変化量データ Bk−1:(前回の)ぶれ変化量データ を求めるものである。
【0059】第2の演算回路10bは、第1の演算回路
10aで得られた今回のカメラ移動速度データVとA
F回路16から出力される被写体距離データDxとか
ら、ぶれ補正基準駆動データBLwide、即ち BLwide=f(V,Dx) を求めるもので、第3の演算回路10cは、第2の演算
回路10bで得られたぶれ補正基準駆動データBLwi
deとズーム位置検出回路19で得られたズーム位置デ
ータZpxとから、ぶれ補正量データBLzp、即ち、 BLzp=f(BLwide,Zpx) を求めるものである。
【0060】一方、上述の第1のメモリ11aの入力端
は、サンプリング回路6bの出力端、即ち手ぶれ検出部
6の出力端に接続され、第1のメモリ11aの出力端
は、第1の演算回路10aの第1入力端に接続されてい
る。第2のメモリ11bの入力端には、第1の演算回路
10aの出力端が接続され、この第2のメモリ11bの
出力端は、第1の演算回路10aの第2入力端に接続さ
れている。
【0061】次に、以上のように構成された本実施例に
係る手ぶれ補正機能付きカメラにおける手ぶれ補正動作
を説明する。
【0062】図3に示すフローチャートのステップS1
において、メインスイッチがオンされると、回路各部に
電源供給がなされると共にメモリ26に格納された所定
のプログラムを実行すべく回路各部がイニシャライズさ
れ、CPU15から手ぶれ検出部6に制御信号が送出さ
れ、ぶれセンサ6aとサンプリング回路6bが作動し、
手ぶれ検出のためのサンブリング動作が開始され、次の
ステップS2でサンプリングが開始されているか否かが
判断され、NOの場合にはサンプリング開始されるまで
待機する。
【0063】ここで、手ぶれ検出部6の出力として得ら
れる、ぶれ変化量データBは、ぶれセンサ6aの出力
をサンプリング間隔Stで一定の期間Itだけ積分
した速度データとしてのディメンジョンで与えられる。
【0064】この様子を模式化したものが図5に示すも
ので、ぶれセンサ6aの出力AをスタートポイントS
から微小なサンプリング間隔Stでn回、例えば32回
のサンプリングを行い、一定の期間Itだけ積分する
と、次式に示すようなぶれ変化量データが得られる。
【0065】
【数1】 このようにして行われるサンプリングが開始されたこと
が判断されたとき、即ち、ステップS2をYESに分岐
し、次のステップS3に移行する。このステップS3
は、オフセットデータを収集するものである。
【0066】ここで、オフセットデータを何のために求
めるのかというと、カメラ本体に生じる手ぶれに対応す
るぶれ変化量データBは、加速度が0のときのぶれセ
ンサ6aの出力Aに対する差として求められるのであ
り、このために複数得られた各回の出力B,B……
から下記の式に示すようにオフセットデータBof
fsetを差し引く必要があるからである。
【0067】
【数2】 このようにして、オフセットデータが求められた後に次
のステップS4に移行し、レリーズ釦が半押しであるか
否かが判断されNOの場合には、ステップS3に戻さ
れ、YESの場合には、次のステップS5に移行し、ズ
ーム位置検出回路19で得られたズーム位置データZp
xが格納され、CPU15からの指令に基づき測光回路
20が作動し、測光と露出演算が行われる。
【0068】引き続いて、次のステップS6に移行し、
ぶれの大きさをチェックするためのデータBoL(t)
がチェックデータBokとズーム位置データZpxとか
ら BoL(t)=f(Bok,Zpx) として求められる。
【0069】そして、次のステップS7に移行し、上述
のデータBoL(t)が所定の基準データCに等しい
大きいか否かの判断が行われ、NOの場合には次のステ
ップS8に移行し、フォーカスモータ7が回転中である
旨のフラグ、即ちMフラグを“1”にセットして図4
に示すフローチャートのステップS17とステップS4
4に並列的に移行される。
【0070】一方、ステップS7でYESの場合には、
カメラ本体の手ぶれ量が補正不可能な程に大きいので撮
影者が意図的にカメラ本体を移動、例えば高速移動する
被写体を流し撮りする等の場合であると判断し、手ぶれ
補正を行わないこととし、ステップS9に移行させる。
【0071】このステップS9は、CPU15から禁止
信号Iを手ぶれ検出部6のサンプリング回路6bに送出
し、サンプリング停止をするものである。そして次のス
テップS10に移行し撮影用の測光と測距を行う。
【0072】この際にAF回路16で得られた被写体距
離データDxは、AFデータ変換回路17に入力され、
先程のズーム位置検出回路19で得られたズーム位置デ
ータZpxの内容を加味(詳細は後述)し、フォーカス
駆動データDfxが求められる。
【0073】次のステップS11においてフォーカスモ
ータ7が駆動開始される。そして、次のステップS12
でDfx−Pix=0であるか否かの判断が行われる。
この判断は、実際にフォーカス駆動させる際、上記フォ
ーカス駆動データDfxとフォーカスモータ7がステッ
プ駆動される毎にフォトインタラプタ18に生じるステ
ップ数データ(累積データ)Pixとが等しくなったか
否かを判断するもので、より具体的にはフォーカス駆動
すべきステップ数だけフォーカスモータ7がステップ駆
動されたか否かを判断するものである。
【0074】ステップS12でNOの間は、フォーカス
モータ7のステップ駆動が継続して行われ、YESの場
合には、フォーカス駆動が完了したものと判断し、ステ
ップS13でフォーカスモータ7の駆動停止がなされ
る。
【0075】次のステップS14でレリーズスイッチ2
1がONされたか否かが判断され、NOの場合にはその
まま待機し、YESの場合には次のステップS15に移
行しシャッタが開にされ、フィルム露光が開始され次の
ステップS16でシャッタ閉であるか否かが判断されN
Oの場合には、そのまま待機し、YESの場合には、フ
ィルム露光が完了して図4に示すステップS43に移行
し、給送駆動回路25を介して給送モータ24が駆動さ
れ、フィルム巻上げ、シャッタチャージ等が行われ次回
のフィルム露光に備えられる。
【0076】さて、上述のステップS7でNOと判断さ
れたとき、即ち、手ぶれの量が所定値以下であると判断
されたときには、次のステップS8でフオーカスモータ
フラグMが“1”にセットされ、次に図3に示すステ
ップS17からステップS43でなる第1系統、ステッ
プS44からステップS48でなる第2系統が並列的に
実行されることになる。
【0077】次ず、第1系統について説明すると、ステ
ップS17において行われるオフセットデータの算出
は、上述のステップS3で行われたオフセットデータの
収集によって得られたサンプリングデータを平均化して
オフセットデータBoffset平均値を求める。
【0078】次に、ステップS18に移行しk=1,V
o=0 (ただし、kは、32個でなるサンプリングを行う回
数、Voは、上述のカメラ移動速度データVにおける
初回のデータである)と設定する。
【0079】ここでVo=0としているのは、手ぶれ補
正を行う際に一連の手ぶれ検出をスタートさせる直前の
カメラ移動速度データVは、カメラの構える向きや手
持ちの状態が現在の状態と同一であるという保証が無く
このデータを基準にしても無意味であるのでこれを除く
ためである。
【0080】そして、次のステップS19で32個のポ
イントにおける各データA(1)〜A(32)がサ
ンプリングされ、次のステップS20においてぶれ変化
量データBが次式のようにして求められる。
【0081】
【数3】 また、ステップS20においては、カメラ移動速度デー
タVが V=f(Vk−1,B,Bk−1) として求められ、この演算は、演算手段10を形成する
第1の演算回路10aで行われる。この詳細は、先ず、
今回のBに基づいて今回のVが演算され、この今回
のBが第1の記憶手段としての第1のメモリ11aに
格納され、同じく今回のVが第2の記憶手段としての
第2のメモリ11bに格納される。
【0082】そして、第1のメモリ11aに格納された
今回のBは、第1の演算回路10aにサンプリング回
路6bから送出される次回のBを受け入れたときに
は、前回のBk−1とされて第1のメモリ11aから第
1の演算回路10aに入力される。
【0083】また、第2のメモリ11bに格納された今
回のVについても、今回のVが、第1の演算回路1
0aにサンプリング回路6bから送出される次回のB
を受け入れたときには、前回のVk−1とされて第2の
メモリ11bから第1の演算回路10aに入力される。
従って、V=f(Vk−1,B,Bk−1)の演算
を行うことができるのである。
【0084】次のステップS21において、フォーカス
モータフラグMが“0”、即ちフォーカスモータ7が
停止中であるか否かが判断され、駆動中のときはNOに
分岐し、ステップS23に移行しk=k+1のようにイ
ンクリメントされて、ステップS19に戻され、ステッ
プS19,S20,S21が再び実行される。
【0085】ステップS21でフォーカスモータ7が停
止中のときは、YESに分岐し、次のステップS22に
移行し、 k=kmfs+C (kmfs:AF終了時のkの
値)の判断が行われる。
【0086】この判断を行っている理由は、フォーカス
モータ7を駆動し、合焦時点でモータを停止した直後の
手ぶれ検出部6の出力にはモータ停止に伴うショック成
分が存在し、この成分を予測演算に用いると正確な予測
駆動を行わせることができないためにAF終了時のkの
値(kmfs)より更にC個(例えば5)なるサンプ
リングの後まで待機させるためである。
【0087】そして、ステップS22でYESの場合に
は、次のステップS24に移行し、レリーズスイッチ2
1がONであるか否かが判断され、ONされていない場
合にはステップS23でインクリメントされてステップ
S19からステップS22までが再度に亘って実行され
る。
【0088】ステップS24がYESの場合には、ステ
ップS25に移行し、BLwide=f(V,Dx)
が演算され、次にステップS26でBLzp=f(BL
wide,Zpx)の演算が行われ、次のステップS2
7でBLzpをBLに変換することが行われる。
【0089】次に、上述のステップS25〜S27にお
ける各種の演算と変換について詳しく説明する。
【0090】先ず、演算手段10の出力(第3の演算回
路10cの出力)であるぶれ補正用データBLzpと撮
影光学系の焦点距離との関係、具体的にはズーム位置デ
ータZpxとの間の関係としては、同一の手ぶれ量であ
っても焦点距離が長い程にフィルム面上での像位置移動
が大きくなるという関係がある。
【0091】そこで、撮影光学系における基準ズーム位
置をWIDE(広角)側として、このときのぶれ補正用
データを基準ぶれ補正用データBLwideとすれば、
ぶれ補正量データBLzpは、 BLzp=f(BLwide,Zpx) で表わされる。
【0092】なお、ズーム位置データZpxが現実の焦
点距離変化に対してリニアな関係でなかった場合には近
似演算を用いて BLzp=BLwide×f(Zpx) ただし、 f(Zpx)=a+aZpx または f(Zpx)=a+aZpx+aZpx という形態を用いればよい。
【0093】ここで、a,a,aは、所定の定数
である。
【0094】さて、上述の基準ぶれ補正用データBLw
ideとカメラ移動速度データVとの間には、ステッ
プS25にも示されるようにBLwide=f(V
Dx)が成立するのであり、この場合の被写体距離デー
タDxの必要性については、既に図6を用いて説明した
が、カメラ移動速度データVを基準ぶれ補正用データ
BLwideに変換する場合にも被写体距離データDx
が必要ということになり、上述のステップS25に示す
ようにBLwide=f(V,Dx)が必要とされ
る。
【0095】なお、被写体距離データDxが距離x
(図6参照)の変化に対してリニアな関係でなかった
場合には、厳密な演算を行うために複雑な演算回路を用
いることは好ましくないので、一般的には上述のズーム
位置データZpxにおける近似演算による補正の場合と
同様にして、 BLwide=V×f(Dx) ただし、 f(Dx)=b+bDxまたはf(Dx)=b
Dx+bDx という形態の近似演算を行えばよいことになる。なお、
符号b,b,bは、所定の定数である。
【0096】一方、カメラ移動速度データVは、フィ
ルム面上での結像位置の移動速度であると上述したが、
これを現在の移動速度のまま用いると上述のように応答
遅れが生じてしまう。このことは図16を用いて既に説
明したが、次式のように表わすことができる。
【0097】
【数4】 または V=f(Vk−1,B)=(Vk−1)+B ということになる。
【0098】さて、演算手段10は、今回のぶれ変化量
データBと前回のぶれ変化量データBk−1と前回の
カメラ移動速度データVk−1とに基づいて手ぶれ予測
補正をするものであり、具体的には、本実施例において
は、手ぶれの状態が図7に示す特性aのように略正弦波
状のものであった場合、その動きに追従するぶれ補正駆
動が符号bで示すようになる。
【0099】即ち、図8に拡大して示すように現在時点
tにおける点Bの速度と時点tより1回当りの積分時
間Itだけ前の時点t−Itにおける点Aの速度とか
ら時点tより1回当りの積分時間Itだけ先の時点t+
Itにおける点Cの速度を予測する、換言すれば時点
t+Itにおける点C1■の速度を直線近似で求めるもの
である。
【0100】なお、点Cと点Cは、完全に一致する
ことが望ましいものの、現実には特性aの変化が略正弦
波状で予測が直線近似で求められているためにわずかの
誤差成分が生じることとなるが、この量は通常の場合
は、無視できる程度であり、特に問題は生じない。
【0101】そして、予測する時点t+Itにおけるカ
メラ移動速度データVは、 V=f(Vk−1,B,Bk−1) となり、別の見方をすれば V=Vk−1+2B−Bk−1 によって得ることができる。
【0102】従ってステップS26でぶれ補正量データ
BLzpが求められると、このデータBLzpは、次の
ステップS27でぶれ補正駆動データBLに変換され
る。
【0103】具体的には、アクチュエータ駆動回路14
で行われる。このぶれ補正駆動データBLは、手ぶれ検
出部6で求められたぶれ変化量データBを複数回に亘
って求め、これに基づいて所定の予測時点(本実施例に
おいては積分間隔Itの後の時点)におけるぶれ補正量
を予測演算して得られたもので、予測時点における手ぶ
れ量に対応した量となっている。従って予測時点におい
て手ぶれを補正するためには、手ぶれを打消すようにぶ
れ補正量データBLzpを、位相を反転させたぶれ補正
駆動データBLに変換するのである。
【0104】従って、ステップS27において、ぶれ補
正量データBLzpがぶれ補正駆動データBLに変換さ
れ、次のステップS28でぶれ補正アクチュエータ9が
駆動され、補正用光学部材5が光軸Oに直交する方向に
移動されることによって手ぶれ予測補正が行われる。
【0105】そして、次のステップS29でシャッタが
開とされ、次のステップS30でシャッタ秒時Ssから
サンプリング間隔Itの時間が差引かれ、この差引かれ
た時間Ssが次のステップS31で0以下であるか否か
が判断され、NOの場合には再びサンプリングを行わせ
るために、次のステップS32でサンプリングの回数k
がインクリメントされる。
【0106】そして、ステップS33からステップS3
8が上述のステップS19,S20,S25,S26,
S27,S28と同様に行われ、ステップS38でぶれ
アクチュエータ駆動が行われた後にステップS30に戻
され、ステップS30でシャッタ秒時からサンプリング
間隔Itを差引いた時間Ssが求められ次のステップS
31で時間Ssが0以下であるか否かの判断がなされ、
NOである場合には上述同様にステップS32からステ
ップS38が再び行われる。
【0107】これらのステップS32からステップS3
8の繰返しは、ステップS31で行われる判断で「Ss
<0?」がYESとなるまで行われ、言い換えればシャ
ッタが開かれている間にはぶれ検出に基づいてぶれ予測
補正が繰返し行われることになる。
【0108】ステップS31でYESになった場合に
は、ステップS39に移行し、シャッタが閉であるか否
かが判断され、NOである場合には、再度ステップS3
9が実行され待機状態にされ、YESの場合には次のス
テップS40に移行し、ぶれ補正アクチュエータ9がぶ
れ補正の方向とは逆の方向に駆動され初期位置に戻すよ
うに駆動される。次のステップS41で、CPU15か
ら送出される禁止信号Iによってアクチュエータ駆動回
路14の作動が停止されぶれ補正アクチュエータ9が停
止される。
【0109】次にステップS42においても上述のステ
ップS41におけると同様にしてCPU15から送出さ
れる禁止信号Iによって手ぶれ検出部6のサンプリング
回路6bが作動を停止し次のステップS43に移行し、
次回の撮影に備えてフィルム巻上げ、シャッタチャージ
等のフィルム給送が行われ、一連の手ぶれ予測補正のシ
ーケンスにおける第1系統の動作が完了する。
【0110】一方、第2系統の動作は、上述のステップ
S8においてフォーカスモータフラグが“1”になると
ステップS44に移行し、測光回路20がCPU15か
らの指令に基づいて制御されて測光を行い、その測定値
に基づいた適正露光値に対応するシャッタ秒時と絞り値
が求められる。
【0111】これと同時的にAF回路16が、CPU1
5からの指令に基づいて制御されて測距を行い、このと
きに得られる被写体距離データDxをAFデータ変換回
路17によってフォーカス駆動データDfxに変換し、
次のステップS45でこのデータDfxによってフォー
カス駆動される。
【0112】次に、ステップS46に移行し、Dfx−
Pix=0であるか否かの判断が行われる。この判断
は、実際にフォーカス駆動させる際のフォーカスモータ
7の駆動ステップ数に対応したフォーカス駆動量データ
Dfxとフォーカスモータ7がステップ駆動される毎に
フォトインタラプタ18に生じるステップ数データPi
xの累積値とが等しいか否かを判断するもので、より具
体的には、フォーカス駆動すべきステップ数だけフォー
カスモータ7がステップ駆動されたか否かを判断するも
のである。
【0113】そして、ステップS46でNOの場合に
は、フォーカスモータ7のステップ駆動が引き続き行わ
れ、YESの場合には、フォーカス駆動が完了したもの
と判断し、次のステップS47でフォーカスモータ7の
駆動停止がなされる。
【0114】次のステップS48ではフォーカスモータ
フラグMを“0”、即ち、モータ停止状態にすると共
に、AF終了時のkの値、即ちkmfsがkにセットさ
れ、前述のような第1系統のフローが並列的に実行さ
れ、ぶれ補正、フィルム露光等が行われることに備えら
れる。
【0115】従って、今まで説明した第1実施例におい
ては、手ぶれ検出を所定の間隔(サンプリング間隔I
t)毎に行ない、今回に得られたぶれ変化量データB
と前回に得られたぶれ変化量データBk−1と前回に得
られたカメラ移動速度データVk−1との3種のデータ
に基づいて予測演算を行っているために、図7および図
8に示す特性aのように手ぶれ振動が略正弦波状のもの
と仮定して、現在(今回)時点tと前回時点t−Itの
データに基づいて次回時点t+Itにおけるぶれ駆動量
を直線近似で求めているために、次回時点t+Itにお
けるぶれ振動と略等しい位置にぶれ補正を行うことがで
きる。
【0116】従って、フィルム面上での像の動きは、図
9に示すように略正弦波状の補正量特性dに対するぶれ
量特性eが略等しいものとなり、補正量特性dで補正し
た場合、特性fに示すように極くわずかの補正不足量が
残留するのみである。この補正不足量は、極くわずかで
あるので、実質的な悪影響を生じることは無い。
【0117】また、焦点距離を検出して得られるズーム
位置データZpxに基づいてぶれ補正駆動の修正を行っ
ているために、全ての焦点距離位置において高精度のぶ
れ補正を行うことができる。
【0118】また、被写体距離を検出して得られる被写
体距離データDxに基づいてぶれ補正駆動の修正を行っ
ているために、至近から無限遠にわたる被写体距離の間
で高精度のぶれ補正を行うことができる。
【0119】以上の実施例は、手ぶれを打消すべく行わ
れる予測演算が3種のデータ、即ち今回に得られたぶれ
変化量データBと前回に得られたぶれ変化量データB
k−1と前回に得られたカメラ移動速度データVk−1
とのデータに基づいて行われているために追従性の優れ
た手ぶれ補正を行うことができ、一般的条件では略満足
できるカメラとすることができるのである。
【0120】ところで、より高度で更に優れた手ぶれ補
正を行う必要がある場合、例えば、比較的に大きな焦点
距離を有する望遠レンズを使用する等、よりシビアな条
件の場合には以下に説明する第2実施例の如く構成すれ
ば良い。
【0121】即ち、本発明の第2実施例を図10ないし
図13を用いて説明する。
【0122】図10は、本発明の第2実施例の回路構成
を示すもので、上述の図1に示す構成と異なる部分は、
演算手段30と記憶手段31のみであり、重複説明をさ
けるために、同一部分には同一符号を付すにとどめる。
【0123】演算手段30の基本構成は、第1,第2,
第3の演算回路30a,30b,30cを順次に直列的
に接続したものであり、記憶手段31は、第1,第2,
第3のメモリ31a,31b,31cを有している。
【0124】上述の第1の演算回路30aは、 V=f(Vk−1,B,Bk−1,Bk−2) 但し、 V:(今回の)カメラ移動速度データ Vk−1:(前回の)カメラ移動速度データ B:(今回の)ぶれ変化量データ Bk−1:(前回の)ぶれ変化量データ Bk−2:(前々回の)ぶれ変化量データ を求めるもので、第2の演算回路30bと第3の演算回
路30cのそれぞれは、上述の第1実施例に用いられる
第2の演算回路10bと第3の演算回路10c(図1参
照)と同様のものである。
【0125】一方、上述の第1のメモリ31aの入力端
には、サンプリング回路6bの出力端、即ち、手ぶれ検
出部6の出力端が接続され、この第1のメモリ31aの
出力端は、第1の演算回路30aの入力端に接続されて
いる。
【0126】さらに、第1のメモリ31aの出力端は、
第2のメモリ31bの入力端に接続され、この第2のメ
モリ31bの出力端は、第1の演算回路30aの入力端
に接続されている。また、第3のメモリ31cの入力端
には、第1の演算回路30aの出力端が接続され、この
第3のメモリ31cの出力端は、第1の演算回路30a
の入力端に接続されている。
【0127】尚、図1に示す第1実施例においては、記
憶手段11のうち、前回の手ぶれ検出データ(ぶれ変化
量データ)Bk−1を格納する第1のメモリ11aを第
1の記憶手段と称し、前回のぶれ補正データ(カメラ移
動速度データ)Vk−1を格納する第2のメモり11b
を第2の記憶手段と称したが、この図10に示す第2実
施例においては、記憶手段31のうち、前回の手ぶれ検
出データBk−1を格納する第1のメモり31aと、前
々回の手ぶれ検出データBk−2を格納する第2のメモ
り31bとを併せて第1の記憶手段と称し、前回のぶれ
補正データVk−1を格納する第3のメモり31cを第
2の記憶手段と称することとする。
【0128】次に、以上のように構成された第2実施例
に係る手ぶれ補正機能付きカメラにおける手ぶれ補正動
作を説明する。
【0129】図11および図12に示すフローチャート
は、本実施例の動作を示すもので、上述の第1実施例に
おけるフローチャート(図3および図4)と同一部分が
多くあり、重複説明をさけるために同一動作を行う場合
の説明を省略し、異なる動作をする部分のみについて説
明する。
【0130】図11および図12においてステップP1
からステップP19までとステップP44からステップ
P48までは、上述の第1実施例におけるステップS1
〜S19,S44〜S48の動作と同一である。従っ
て、ステップP19までが上述の第1実施例と同様に実
行された後にステップP20に移行する。
【0131】このステップP20は、ぶれ変化量データ
とカメラ移動速度データVがサンプリング回路6
bによって次式のようにして求められる。
【0132】
【数5】 また、カメラ移動速度データVが、第1の演算回路3
0aによって下式のようにして求められる。
【0133】 V=f(Vk−1,B,Bk−1,Bk−2) この詳細は、今回のBに基づいて今回のVが演算さ
れ、この今回のBが第1のメモリ31aに格納され、
同じく今回のVが第3のメモリ31cに格納される。
そして第1のメモリ31aに格納された今回のBは、
第1の演算回路30aにサンプリング回路6bから送出
される次回のBを受け入れたときには、前回のB
k−1とされ第1のメモリ31aから第2のメモリ31
bに入力されると同時に第1の演算回路30aに入力さ
れる。
【0134】また、第2のメモリ31bに格納された前
回のぶれ変化量データBk−1は、第1の演算回路30
aにサンプリング回路6bから送出される次回のB
受け入れたときに、前々回のBk−2とされ第2のメモ
リ31bから第1の演算回路30aに入力される。
【0135】さらに第3のメモリ31cに格納された今
回のカメラ移動速度データVは、第1の演算回路30
aにサンプリング回路6bから送出される次回のB
受け入れたときに、前回のVk−1とされ第3のメモリ
31cから第1の演算回路30aに入力される。従っ
て、V=f(Vk−1,B,Bk−1,Bk−2
の演算を行うことができる。
【0136】そして、次のステップP21において、フ
ォーカスモータフラグMが“0”、即ち、フォーカス
モータ7が停止中であるか否かが判断される。このステ
ップP21とこれ以降のステップP33までの動作は、
上述の第1実施例におけるステップS21〜S33(図
4)と同一である。
【0137】ステップP33が実行された後に移行する
ステップP34は、上述のステップP20と同様に行わ
れ、以下、ステップP35からステップP38までが、
上述のステップP25からステップP28と同様に実行
される。
【0138】一方、ステップS31で「Ss<0?」が
YESになった場合には、ステップP39に移行し、シ
ャッタが閉であるか否かが判断され、NOである場合に
は再度ステップP39が実行され待機状態にされ、YE
Sの場合には次のステップP40に移行し、ぶれ補正ア
クチュエータ9がぶれ補正の方向とは逆の方向に駆動さ
れ初期位置に戻すように駆動され、次のステップP41
でCPU15から送出される禁止信号Iによってアクチ
ュエータ駆動回路14の作動が停止され、ぶれ補正アク
チュエータ9が停止される。
【0139】次にステップP42においても、図4に示
した上述のステップS42における場合と同様にしてC
PU15から送出される禁止信号Iによって手ぶれ検出
部6のサンプリング回路6bが作動を停止し、次のステ
ップP43に移行し、次回の撮影に備えてフィルム巻上
げ、シャッタチャージ等のフィルム給送が行われ、一連
の手ぶれ予測補正のシーケンスにおける第1系統の動作
が完了する。
【0140】一方、第2系統の動作は、図3に示した上
述の第1実施例におけるステップS9からステップS1
6までと同様にステップP9からステップP16として
行われることになる。
【0141】従って、今まで説明した第2実施例におい
ては、手ぶれ検出を所定の間隔(サンプリング間隔I
t)毎に行い今回に得られたぶれ変化量データBと前
回に得られたぶれ変化量データBk−1と前々回に得ら
れたぶれ変化量データBk−2と前回に得られたカメラ
移動速度データVk−1との4種のデータに基づいて予
測演算を行っているために、手ぶれ状態が図13に示す
特性aのように略正弦波状のものであった場合、その動
きに追従するぶれ補正駆動が符号bで示すようになる。
【0142】そして、現在時点tにおける点Cの速度
と時点tより1回当りの積分時間Itだけ前の時点t−
Itにおける点Bの速度と2Itだけ前の時点t−2
ItにおけるA点の速度とから、時点tよりItだけ
先の時点t+ItにおけるD点の速度を曲線近似で求
めようとするものである。
【0143】即ち、時点t−2Itと時点t−Itの2
時点における各データとから求まる、時点tにおける速
度Cと実際の速度(点Cにおける速度)との間の差
をΔとすると、このΔは、Δ=Bk−1−Bである。
【0144】よって点Bと点Cとから求まる点D1
におけるデータからΔを差し引いた、点D2のデータを
時点tからItの先の時点t+Itにおける速度である
と予測するのである。これを式にすると V=f(Vk−1,B,Bk−1,Bk−2) となり、別の見方をすれば、 V=Vk−1+3B−3Bk−1+Bk−2 になる。
【0145】即ち、前回(時点t−It)のぶれ補正用
のカメラ移動速度Vk−1と、前回(時点t−It)と
前々回(時点t−2It)のそれぞれにおけるぶれ変化
量データ(積分結果)Bk−1,Bk−2を第1および
第2のメモリ31a,31bに一時的に格納しておき、
この格納データと今回(時点t)のぶれ変化量データB
とを用いてカメラ移動速度データVを算出し、この
データVを基に時点t+Itにおけるぶれ変化量デー
タBを算出し、いわゆる曲線近似を用いた予測を行っ
ている。
【0146】従って、この第2実施例においては、上述
の第1実施例に比してより高速で高精度なぶれ補正を行
うことができるので、従来、不可能とされていた手持ち
での望遠撮影が可能となる。
【0147】なお、本発明は、上述の実施例に限定され
ることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形
実施をすることができることは勿論である。
【0148】例えば、補正用光学部材としては、上述の
例のみならず、くさび形のプリズムを光軸に直交して配
置し、ぶれ補正を行う際にそれを上下動させるようにし
てもよい。
【0149】また、上述した実施例は、予測演算を行う
際に必要なデータとして複数回のそれぞれにおけるデー
タを用いているが、その際に上述の第1実施例のように
前回と今回データの2回であったり、第2実施例のよう
に前々回データと前回データと今回データの3回であっ
たりしても良く、またこれ以上の回数であっても良い。
この回数の選択は、測定間隔の大小や必要とされる手ぶ
れ補正精度の大小や製造コスト等に応じて任意に決める
ことができる。
【0150】また、本発明に係るカメラに用いられてい
る手ぶれ検出部の具体例としては、上述の第1実施例お
よび第2実施例に示すように、半導体型の加速度センサ
より成るぶれセンサ6aとサンプリング回路6bとでカ
メラ本体に生じる加速度を検出し所定の期間で積分する
ものに限定されず、ジャイロ形式の加速度計等であって
も良く、要は、カメラ本体に生じる手ぶれに対応するデ
ータを電気信号として得られるものであれば良い。
【0151】さらに、本発明に係るカメラは、上述の第
1実施例および第2実施例で説明したように撮影レンズ
がズームレンズの場合のみならず単焦点式カメラにも上
述同様に適用できることは勿論である。
【0152】さらに、本発明に係るカメラは、上述の第
1および第2実施例で説明したように撮影光学系の焦点
距離が最も広角側の場合を基準にし、現在のズーム位置
データZpxにおける補正を行っているが、この例に限
定されることなく、基準としている焦点距離を望遠側に
設定したり、広角と望遠の間に設定したりしてもよい。
【0153】また、ズーム位置検出手段は、上述の第1
および第2実施例で説明したようにズームレンズ群の移
動を検出することによってズーム位置データを得ている
が、補正用光学部材の移動を検出することによってズー
ム位置を得るようにしてもよい。
【0154】また、焦点距離可変撮影光学系の具体例と
しては、上述の第1、第2実施例に示すようなズームレ
ンズのみならず、バリフォーカルレンズであったり、連
続的な焦点距離変化をしないで段階的な変化をする二焦
点式レンズ等であってもよい。
【0155】また、補正用光学部材は、フォーカスレン
ズ群やズームレンズ群の一部又は全てであってもよい
し、フォーカスレンズ群とズームレンズ群が独立して存
在する必要性もない。
【0156】また、被写体距離の大小に応じてぶれ補正
量を修正することは設計の自由に任され、同様に焦点距
離の大小に応じてぶれ補正量を修正することも設計の自
由に任されるものである。
【0157】また、上述の第1および第2実施例におい
ては、被写体距離データを被写体距離の至近から無限遠
の間に連続的に得るようになっているが、至近から無限
遠の間に数段階にわたって得るようにしてもよい。
【0158】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、撮影光学系の光路中に介挿された補正用光学部材
を、ぶれ補正する方向に駆動する際に、所定の時間間隔
でなる複数時点におけるそれぞれのカメラ移動速度デー
タとぶれ変化量データとに基づいて予測演算を行い、上
述の補正用光学部材を駆動する時点におけるぶれ補正デ
ータを求め、このデータに対応して手ぶれ補正を行って
いるので、カメラ操作者の手ぶれの大小に拘わらず、ま
た、その手ぶれが連続的に生じている場合であっても効
果的にその手ぶれを打消すような補正を行うことができ
る。
【0159】特に請求項4および請求項5の発明によれ
ば、撮影光学系における現在の焦点距離を検出し、この
ときに得られたズーム位置データによってぶれ補正デー
タを修正しているので、可変焦点距離の全域に亘って高
い精度を有する補正をすることができる。
【0160】さらにまた、請求項6および請求項7によ
れば、被写体の距離を検出することによって得られた被
写体距離データによってぶれ補正データを修正している
ために、至近から無限遠の間の全域にわたって高い精度
を有するぶれ補正を行うことができる。このようにいず
れの発明においても、結果的にぶれの生じない良好な写
真を撮ることができるカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における回路構成を示すブ
ロック図である。
【図2】図1の実施例に含まれるAF回路の動作を説明
するための原理図である。
【図3】第1実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図4】第1実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図5】第1実施例におけるサンプリング動作を説明す
るための波形図である。
【図6】手ぶれと任意の被写体距離にある被写体の結像
点の変化の関係を説明するための光路図である。
【図7】第1実施例における手ぶれ補正の状態を示す波
形図である。
【図8】図7の一部拡大図である。
【図9】第1実施例における手ぶれ補正後の手ぶれ量を
示す波形図である。
【図10】本発明の第2実施例における回路構成を示す
ブロック図である。
【図11】第2実施例の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図12】第2実施例の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図13】第2実施例における手ぶれ補正の動作状態を
示す波形図である。
【図14】従来の手ぶれ補正機能付きカメラの動作を概
念的に示す光路図である。
【図15】従来の手ぶれ補正機能付きカメラの動作を説
明するために、レンズの移動軌跡線図と共に、概念的に
示す光路図である。
【図16】従来の手ぶれ補正機能付きカメラの補正動作
を示す波形図である。
【図17】図14の一部拡大図である。
【図18】従来の手ぶれ補正機能付きカメラにおける手
ぶれ補正後の手ぶれ量の時間的変化を示す波形図であ
る。
【符号の説明】
1 撮影光学系 2 フィルム面 3 フォーカスレンズ群 4 ズームレンズ群 5 補正用光学部材 6 手ぶれ検出部 6a ぶれセンサ 6b サンプリング回路 7 フォーカスモータ 8 ズームモータ 9 ぶれ補正アクチュエータ 10,30 演算手段 10a,30a 第1の演算回路 10b,30b 第2の演算回路 10c,30c 第3の演算回路 11,31 記憶手段 11a,31a 第1のメモリ 11b,31b 第2のメモリ 31c 第3のメモリ 12 フォーカス駆動回路 13 ズーム駆動回路 14 アクチュエータ駆動回路 15 CPU 16 AF回路 17 AFデータ変換回路 18 フォトインタラプタ 19 ズーム位置検出回路 20 測光回路 21 レリーズスイッチ 22 測光スイッチ 23 ズームスイッチ 24 給送モータ 25 給送駆動回路 26 メモリ O 光軸 P カメラ本体 Q 主点 R 撮影光学系 L 投光レンズ L 受光レンズ OJ 被写体 LED 発光ダイオード PSD 位置センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 徹 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体の手ぶれによって生じるフィ
    ルム面上での像位置の移動を補正するために撮影光学系
    の光路中に介挿された補正用光学部材と、 この補正用光学部材を必要な方向に移動または傾斜させ
    るぶれ補正アクチュエータと、 上記カメラ本体の手ぶれを電気信号に変換して手ぶれ検
    出データを得る手ぶれ検出部と、 この手ぶれ検出部からの手ぶれ検出データを一時的に格
    納する第1の記憶手段と、 カメラ本体の手ぶれによるフィルム面上での像位置の移
    動を、上記補正用光学部材を上記ぶれ補正アクチュエー
    タで駆動して補正するためのぶれ補正データを演算する
    演算手段と、 この演算手段の出力データを一時的に格納する第2の記
    憶手段とを具備し、 上記演算手段によって、上記手ぶれ検出部で得られた今
    回の手ぶれ検出データと上記第1の記憶手段に格納され
    た前回の手ぶれ検出データと上記第2の記憶手段に格納
    された前回のぶれ補正データとに基づいてカメラ本体の
    ぶれによるフィルム面上での像位置の移動を、上記補正
    用光学部材を上記ぶれ補正アクチュエータで駆動して補
    正予測するためのぶれ補正データを演算するように構成
    したことを特徴とする手ぶれ補正機能付きカメラ。
  2. 【請求項2】 カメラ本体の手ぶれによって生じるフィ
    ルム面上での像位置の移動を補正するために撮影光学系
    の光路中に介挿された補正用光学部材と、 この補正用光学部材を必要な方向に移動または傾斜させ
    るぶれ補正アクチュエータと、 上記カメラ本体の手ぶれを電気信号に変換して手ぶれ検
    出データを得る手ぶれ検出部と、 この手ぶれ検出部からの手ぶれ検出データを一時的に格
    納する第1の記憶手段と、 カメラ本体の手ぶれによるフィルム面上での像位置の移
    動を、上記補正用光学部材を上記ぶれ補正アクチュエー
    タで駆動して補正するためのぶれ補正データを演算する
    演算手段と、 この演算手段における出力データを一時的に格納する第
    2の記憶手段とを具備し、 上記演算手段によって、上記手ぶれ検出部で得られた今
    回の手ぶれ検出データと上記第1の記憶手段に格納され
    た前回と前々回の手ぶれ検出データと上記第2の記憶手
    段に格納された前回のぶれ補正データに基づいてカメラ
    本体のぶれによるフィルム面上での像位置の移動を、上
    記補正用光学部材を上記ぶれ補正アクチュエータで次回
    に駆動して補正予測するためのぶれ補正データを演算す
    るように構成したことを特徴とする手ぶれ補正機能付き
    カメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2における手ぶれ
    検出部が、カメラ本体に生じる加速度を検出して所定の
    期間で積分して手ぶれ検出データを生成するように構成
    したことを特徴とする手ぶれ補正機能付きカメラ。
  4. 【請求項4】 カメラ本体の手ぶれによって生じるフィ
    ルム面上での像位置の移動を補正するために焦点距離可
    変撮影光学系の光路中に介挿された補正用光学部材と、 この補正用光学部材を必要な方向に移動または傾斜させ
    るぶれ補正アクチュエータと、 上記カメラ本体の手ぶれを電気信号に変換して手ぶれ検
    出データを得る手ぶれ検出部と、 この手ぶれ検出部からの手ぶれ検出データを一時的に格
    納する第1の記憶手段と、 上記撮影光学系における焦点距離を検出してズーム位置
    データを得るズーム位置検出手段と、 カメラ本体の手ぶれによるフィルム面上での像位置の移
    動を、上記補正用光学部材を上記ぶれ補正アクチュエー
    タで駆動して補正するためのぶれ補正データを演算する
    演算手段と、 この演算手段の出力データを一時的に格納する第2の記
    憶手段とを具備し、 上記演算手段によって、上記手ぶれ検出部で得られた今
    回の手ぶれ検出データと上記第1の記憶手段に格納され
    た前回の手ぶれ検出データと上記第2の記憶手段に格納
    された前回のぶれ補正データとに基づいてカメラ本体の
    ぶれによるフィルム面上での像位置の移動を、上記補正
    用光学部材を上記ぶれ補正アクチュエータで駆動して補
    正予測するためのぶれ補正データを演算すると共に、こ
    のぶれ補正データに上記ズーム位置検出手段で得られた
    ズーム位置データによる焦点距離補正を行うように構成
    したことを特徴とする手ぶれ補正機能付きカメラ。
  5. 【請求項5】 カメラ本体の手ぶれによって生じるフィ
    ルム面上での像位置の移動を補正するために焦点距離可
    変撮影光学系の光路中に介挿された補正用光学部材と、 この補正用光学部材を必要な方向に移動または傾斜させ
    るぶれ補正アクチュエータと、 上記カメラ本体の手ぶれを電気信号に変換して手ぶれ検
    出データを得る手ぶれ検出部と、 この手ぶれ検出部からの手ぶれ検出データを一時的に格
    納する第1の記憶手段と、 上記撮影光学系における焦点距離を検出してズーム位置
    データを得るズーム位置検出手段と、 カメラ本体の手ぶれによるフィルム面上での像位置の移
    動を、上記補正用光学部材を上記ぶれ補正アクチュエー
    タで駆動して補正するためのぶれ補正データを演算する
    演算手段と、 この演算手段における出力データを一時的に格納する第
    2の記憶手段とを具備し、 上記演算手段によって、上記手ぶれ検出部で得られた今
    回の手ぶれ検出データと上記第1の記憶手段に格納され
    た前回と前々回の手ぶれ検出データと上記第2の記憶手
    段に格納された前回のぶれ補正データに基づいてカメラ
    本体のぶれによるフィルム面上での像位置の移動を、上
    記補正用光学部材を上記ぶれ補正アクチュエータで次回
    に駆動して補正予測するためのぶれ補正データを演算す
    ると共にこのぶれ補正データに上記ズーム位置検出手段
    で得られたズーム位置データによる焦点距離補正を行う
    ように構成したことを特徴とする手ぶれ補正機能付きカ
    メラ。
  6. 【請求項6】 カメラ本体の手ぶれによって生じるフィ
    ルム面上での像位置の移動を補正するために撮影光学系
    の光路中に介挿された補正用光学部材と、 この補正用光学部材を必要な方向に移動または傾斜させ
    るぶれ補正アクチュエータと、 上記カメラ本体の手ぶれを電気信号に変換して手ぶれ検
    出データを得る手ぶれ検出部と、 この手ぶれ検出部からの手ぶれ検出データを一時的に格
    納する第1の記憶手段と、 被写体までの距離を測定して被写体距離データを得る測
    距手段と、 カメラ本体の手ぶれによるフィルム面上での像位置の移
    動を、上記補正用光学部材を上記ぶれ補正アクチュエー
    タで駆動して補正するためのぶれ補正データを演算する
    演算手段と、 この演算手段の出力データを一時的に格納する第2の記
    憶手段とを具備し、 上記演算手段によって、上記手ぶれ検出部で得られた今
    回の手ぶれ検出データと上記第1の記憶手段に格納され
    た前回の手ぶれ検出データと上記第2の記憶手段に格納
    された前回のぶれ補正データとに基づいてカメラ本体の
    ぶれによるフィルム面上での像位置の移動を、上記補正
    用光学部材を上記ぶれ補正アクチュエータで駆動して補
    正予測するためのぶれ補正データを演算すると共に上記
    測距手段で得られた被写体距離データに応じた補正演算
    をするように構成したことを特徴とする手ぶれ補正機能
    付きカメラ。
  7. 【請求項7】 カメラ本体の手ぶれによって生じるフィ
    ルム面上での像位置の移動を補正するために撮影光学系
    の光路中に介挿された補正用光学部材と、 この補正用光学部材を必要な方向に移動または傾斜させ
    るぶれ補正アクチュエータと、 上記カメラ本体の手ぶれを電気信号に変換して手ぶれ検
    出データを得る手ぶれ検出部と、 この手ぶれ検出部からの手ぶれ検出データを一時的に格
    納する第1の記憶手段と、 被写体までの距離を測定して被写体距離データを得る測
    距手段と、 カメラ本体の手ぶれによるフィルム面上での像位置の移
    動を、上記補正用光学部材を上記ぶれ補正アクチュエー
    タで駆動して補正するためのぶれ補正データを演算する
    演算手段と、 この演算手段における出力データを一時的に格納する第
    2の記憶手段とを具備し、 上記演算手段によって、上記手ぶれ検出部で得られた今
    回の手ぶれ検出データと上記第1の記憶手段に格納され
    た前回と前々回の手ぶれ検出データと上記第2の記憶手
    段に格納された前回のぶれ補正データに基づいてカメラ
    本体のぶれによるフィルム面上での像位置の移動を、上
    記補正用光学部材を上記ぶれ補正アクチュエータで次回
    に駆動して補正予測するためのぶれ補正データを演算す
    ると共に上記測距手段で得られた被写体距離データに応
    じた補正演算をするように構成したことを特徴とする手
    ぶれ補正機能付きカメラ。
JP34244191A 1991-03-04 1991-11-30 手ぶれ補正機能付きカメラ Pending JPH0540291A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5864722A (en) * 1994-01-31 1999-01-26 Nikon Corporation Vibration preventing camera
US6992700B1 (en) 1998-09-08 2006-01-31 Ricoh Company, Ltd. Apparatus for correction based upon detecting a camera shaking
KR100990265B1 (ko) * 2007-12-25 2010-10-26 산요 세미컨덕터 컴퍼니 리미티드 촬상 장치의 방진 제어 회로
JP2015219445A (ja) * 2014-05-20 2015-12-07 キヤノン株式会社 像ブレ補正装置及びその制御方法、光学機器、撮像装置

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