JPH0540367A - 静電潜像現像用キヤリア - Google Patents

静電潜像現像用キヤリア

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JPH0540367A
JPH0540367A JP3220886A JP22088691A JPH0540367A JP H0540367 A JPH0540367 A JP H0540367A JP 3220886 A JP3220886 A JP 3220886A JP 22088691 A JP22088691 A JP 22088691A JP H0540367 A JPH0540367 A JP H0540367A
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JP
Japan
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carrier
magnetic powder
resin
latent image
mixer
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Pending
Application number
JP3220886A
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English (en)
Inventor
Oichi Sano
央一 佐野
Makoto Kobayashi
誠 小林
Masahiro Yasuno
政裕 安野
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂中に磁性粉を分散させたバインダー型の
静電潜像現像用キャリアにおいて、磁性粉が樹脂と充分
に混合されて、この磁性粉が樹脂中に均一に分散され
た、高電気抵抗でかつ組成のばらつきの少ない静電潜像
現像用キャリアを提供する。 【構成】 少なくとも樹脂と磁性粉とを混合機内におい
て混合撹拌し、この混合物を混練し、粉砕し、分級して
得られる静電潜像現像用キャリアにおいて、上記混合機
の内壁11に磁性粉が付着するのを付着抑制手段30に
より抑制しながら、この混合機内に設けられた撹拌部材
20によって磁性粉を樹脂と混合撹拌させるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機,プリンター
等の画像形成装置において、静電潜像を現像するのに使
用する静電潜像現像用キャリアに係り、特に、樹脂に磁
性粉を分散させたバインダー型の静電潜像現像用キャリ
アに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機,プリンター等の画像
形成装置においては、感光体に形成された静電潜像を現
像するにあたり、その現像剤としてトナーとキャリアと
を混合させたものが広く利用されていた。
【0003】そして、このようにトナーと混合させる静
電潜像現像用のキャリアとしては、鉄やフェライト等を
そのまま使用したものや、これらの磁性体の粉末を樹脂
に分散させたバインダー型のものが知れられていた。
【0004】ここで、鉄やフェライト等をそのまま使用
したキャリアは一般に低抵抗であるため、このキャリア
を使用して現像を行った場合、このキャリアが感光体に
付着して、形成される画像に欠損が生じたり、このキャ
リアの表面においてトナーのスペント化が生じたりする
という問題があり、さらに上記キャリアを使用した場
合、現像を行う際に形成される磁気ブラシの穂が一般に
硬く、写真原稿等のハーフトーン画像を現像する際に筋
状のむらが発生する等の問題があった。
【0005】このため、近年においては、上記のように
樹脂に磁性粉を分散させたバインダー型のキャリアが注
目されるようになった。
【0006】ここで、このようなバインダー型のキャリ
アを製造するにあたっては、一般に樹脂と磁性粉とをヘ
ンシェルミキサー等によって混合撹拌し、このように混
合撹拌された混合物を混練し、粉砕し、分級して製造す
るようにしていた。
【0007】しかし、このようにしてバインダー型のキ
ャリアを製造した場合、樹脂と磁性粉とを混合する際に
おける磁性粉の分散が悪く、磁性粉が固まった状態で樹
脂と混合され、製造されたキャリアにおいて、磁性粉が
固まった状態で含まれるものと磁性粉が含まれないもの
とが存在し、得られたキャリアの組成にばらつきが生じ
ていた。
【0008】そして、上記のように磁性粉が固まった状
態でキャリア中に含有されると、キャリアの電気抵抗が
低くなり、このキャリアを使用して現像を行った場合に
は、上記の鉄やフェライトをそのまま用いたキャリアの
場合と同様に、感光体にキャリア付着が生じ、形成され
る画像に欠損が発生するという問題があった。
【0009】また、上記のようにキャリアの組成にばら
つきが存在すると、トナーに対する荷電が均一に行われ
ず、これによって形成される画像に下地かぶりが発生す
る等の問題もあった。
【0010】さらに、近年においては、上記のような複
写機やプリンター等の画像形成装置において、画像形成
の高速化および画像の高信頼性が要望され、そして光学
系が従来のアナログ露光系からレーザー、発光ダイオー
ドといったシャープな静電潜像を形成できるものに変化
してきたため、現像に使用する上記キャリアの高磁力化
が望まれるようになった。
【0011】しかし、上記のようなバインダー型のキャ
リアにおいて、高磁力化を図るために添加する磁性粉の
量を多くすると、上記のように磁性粉が充分に樹脂と混
合されないため、磁性粉がさらに固まった状態でキャリ
ア中に含まれるようになり、これに伴ってキャリアの電
気抵抗が低下し、高電界下で現像を行った場合、ブレー
クダウンが発生し、形成される画像に欠損が発生するだ
けではなく、これによって感光体がダメージを受ける等
の問題もあった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、複写機や
プリンター等の画像形成装置において静電潜像を現像す
るのに使用する静電潜像現像用キャリアにおける上記の
ような問題を解決することを課題とするものである。
【0013】すなわち、この発明は、上記のように樹脂
中に磁性粉を分散させたバインダー型の静電潜像現像用
キャリアにおいて、磁性粉が樹脂と充分に混合されて、
樹脂中に磁性粉が均一に分散され、高電気抵抗でかつ組
成のばらつきの少ない静電潜像現像用キャリアを提供す
ることを課題とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明においては、上
記のような課題を解決するため、少なくとも樹脂と磁性
粉とを混合機内において混合撹拌し、この混合物を混練
し、粉砕し、分級して得られる静電潜像現像用キャリア
において、上記混合機の内壁に磁性粉が付着するのを付
着抑制手段により抑制しながら、この混合機内に設けら
れた撹拌部材によって磁性粉を樹脂と混合撹拌させるよ
うにしたのである。
【0015】ここで、この発明に係る静電潜像現像用キ
ャリアにおいて使用する樹脂としては、カルボキシル
基、水酸基、グリシジル基、アミノ基等の極性基を有す
るアクリル系樹脂、例えば、メタクリル酸、アクリル
酸、マレイン酸、イタコン酸等のアクリル酸系モノマ
ー;ヒドロキシポリプロピレンモノメタクリレート、ポ
リエチレングリコールモノメタクリレート等の水酸基を
有するモノマー;ジメチルアミノエチルメタクリレート
等のアミノ基を有するモノマー;グリシジルメタクリレ
ート等をアクリル酸低級アルキルエステル及び/又はス
チレンと共重合させたもの等を用いることができる。
【0016】また、上記の樹脂としては、ポリエステル
樹脂、例えば、エチレングリコール、トリエチレングリ
コール、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール等のポリオールと、ジカルボン酸、例えば、
マレイン酸、イタコン酸、マロン酸等を縮合させて得ら
れるポリエステル樹脂、さらにエポキシ樹脂等の熱可塑
性樹脂が挙げられ、樹脂の製造条件、例えば、温度、触
媒の種類あるいは量、反応時間または連鎖移動剤あるい
は架橋剤の添加等を変化させて得た特性の異なる樹脂あ
るいはその混合樹脂を使用することもできる。
【0017】一方、この発明に係る静電潜像現像用キャ
リアにおいて、上記のような樹脂と混合させる磁性粉と
しては、その体積固有電気抵抗が107Ω・cm以上の
磁性材料を好適に使用することができ、例えば、フェラ
イトや、FeO・Fe2O3からなるマグネタイトや、
鉄,ニッケル,コバルト等の強磁性を含む金属またはこ
れらの合金や化合物等を使用することができるが、特に
これらのものに制限されるものではない。
【0018】そして、上記磁性粉に用いる磁性材料とし
ては、特にフェライトを使用することが好ましく、この
フェライトとしては、下記の一般式[化1]で示される
フェライト等が挙げられる。
【0019】
【化1】
【0020】なお、上記[化1]中において、Mは、M
n,Ni,Co,Mg,Cu,ZnおよびCdからなる
群から選ばれた少なくとも一種の原子を示し、0.5≦
x≦1、0.1≦y≦0.571である。
【0021】そして、上記のような樹脂と磁性粉とを混
合するにあたり、磁性粉の量が少ないと、磁場中での充
分な磁化が得られなくなる一方、磁性粉の量が多すぎる
と、製造されるキャリアが脆くなるため、通常は、樹脂
100重量部に対して磁性粉を200〜900重量部の
割合で混合させるようにする。
【0022】また、このキャリアの磁性の点を考慮する
と、磁束密度Bmが7000ガウスより大きいと、現像
時における磁気ブラシの穂が硬くなりすぎる一方、磁束
密度Bmが1000ガウスより小さいと、磁場中で充分
な磁化量が得られなくなるため、キャリアの磁束密度B
m(ガウス)が1000≦Bm≦7000、好ましく
は、2000≦Bm≦3000の範囲になるようにす
る。
【0023】そして、上記樹脂と磁性粉とを混合させる
にあたっては、図1及び図2に示すような混合機を使用
することができる。
【0024】ここで、図1に示す混合機においては、磁
性粉を樹脂と混合させる混合室10の下部を半球状に、
上部を円筒状に形成した。また、この混合室10内にお
いて磁性粉を樹脂と混合させる撹拌部材20としては、
回転軸21に複数の撹拌羽根22が設けられたものを用
いるようにした。
【0025】ここで、上記混合室10内において上記撹
拌部材20により磁性粉を樹脂と混合させるにあたって
は、撹拌部材20の回転軸21を混合室10の半球状に
なった下部から所要角度傾斜させて混合室10内に延出
させ、この回転軸21に設けられた上記撹拌羽根22が
混合室10内において所要角度傾斜するようにした。そ
して、この回転軸21をモータ23によりベルト24と
プーリー25を介して回転させて、これにより上記撹拌
羽根22を混合室10内において所要角度傾斜した状態
で回転させ、この撹拌羽根22により磁性粉を樹脂と混
合室10内で混合するようにした。
【0026】また、この混合機においては、上記混合室
10の内壁11に磁性粉が付着するのを抑制する付着抑
制手段30として、上記撹拌部材20の回転軸21を挿
通させた円筒状の回転軸31aに、上記混合室10下部
の内部形状に対応した円弧状になった第1の掻き落とし
部材31を取り付け、この第1の掻き落とし部材31を
混合室10下部の内壁11に密接させるようにすると共
に、混合室10の上部より混合室10内に延出させた回
転軸32aに、混合室10上部の内部形状に対応した溝
型状になった第2の掻き落とし部材32を取り付け、こ
の第2の掻き落とし部材32を混合室10上部の内壁1
1に密接させるようにした。
【0027】そして、上記第1の掻き落とし部材31が
取り付けられた回転軸31aをモータ31bによりベル
ト31cとプーリー31dを介して回転させ、第1の掻
き落とし部材31を混合室10下部の内壁11に密接さ
せて回転させると共に、上記第2の掻き落とし部材32
が取り付けられた回転軸32aをモータ32bによりベ
ルト32cとプーリー32dを介して回転させ、第2の
掻き落とし部材32を混合室10上部の内壁11に密接
させて回転させるようにし、混合室10の下部及び上部
の内壁11に付着する磁性粉を、上記第1及び第2の各
掻き落とし部材31,32によって混合室10の内壁1
1から掻き落とすようにした。
【0028】そして、この混合機において、上記のよう
に混合室10下部及び上部の内壁11に付着する磁性粉
を第1及び第2の各掻き落とし部材31,32によって
掻き落としながら、磁性粉を樹脂と上記撹拌部材20の
撹拌羽根22によって混合させると、磁性粉が混合室1
0の内壁11に付着して固まるということがなく、磁性
粉が一次粒子の状態に解砕されて充分に分散された状態
で樹脂と混合され、磁性粉が一次粒子の状態で樹脂の表
面に均一に分散されて付着するようになった。
【0029】なお、この混合機においては、上記のよう
に撹拌羽根22を混合室10内において所要角度傾斜し
た状態で回転させるようにしているため、この撹拌羽根
22によって磁性粉を樹脂と混合する際に、磁性粉や樹
脂に加わるストレスも少なくなった。
【0030】また、図2に示す混合機も、上記の図1に
示す混合機と略同様のものであるが、この混合機におい
ては、磁性粉を樹脂と混合させる混合室10を球状に形
成すると共に、この混合室10の内壁11に磁性粉が付
着するのを抑制する付着抑制手段30として、撹拌部材
20の回転軸21を挿通させた円筒状の回転軸33a
に、上記混合室10の内部形状に対応したリング形状に
なった掻き落とし部材33を取り付け、この掻き落とし
部材33を混合室10の内壁11に密接させるようにし
た。
【0031】そして、この混合機においても、上記掻き
落とし部材33が取り付けられた回転軸33aをモータ
33bによりベルト33cとプーリー33dを介して回
転させて、この掻き落とし部材31を混合室10の内壁
11に密接した状態で回転させ、この混合室10の内壁
11に付着する磁性粉をこの掻き落とし部材33によっ
て掻き落とすようにした。
【0032】なお、図1及び図2に示す混合機において
は、磁性粉が混合室10の内壁に付着するのを抑制する
付着抑制手段30として、上記のような各掻き落とし部
材31,32,33を設けるようにしたが、この付着抑
制手段30は、特に上記のようなものに限られず、例え
ば、混合室10の内壁11を振動させて、磁性粉が混合
室10の内壁11に付着するのを抑制する超音波振動機
等を用いるようにすることも可能である。また、上記の
各掻き落とし部材31,32,33の動作条件は、混合
室10の内壁11に磁性粉等の試料が付着しないよう
に、これらの試料の種類,量等によって適宜設定する必
要がある。
【0033】そして、上記のように混合機の内壁11に
磁性粉が付着するのを付着抑制手段30により抑制しな
がら、この混合機内に設けられた撹拌部材20によって
磁性粉を樹脂と混合撹拌させた後は、従来より行われて
いる公知の方法でこの混合物を混練し、粉砕し、分級さ
せるようにする。
【0034】ここで、上記のようにして磁性粉を樹脂と
混合した物を混練し、これを粉砕して分級して静電潜像
現像用キャリアを得る場合、キャリアの平均粒径が小さ
すぎると、キャリアが凝集したり、キャリアの流動性が
悪くなったり、キャリアが感光体に付着しやすくなる一
方、その平均粒径が大きすぎると、通常の鉄粉キャリア
等の場合と同様に、ハケムラ等が生じて鮮明な画像が得
られなくなるため、好ましくは、キャリアの平均粒径が
重量平均粒径で15〜100μmの範囲になるようにす
る。
【0035】また、上記のようにして粉砕,分級を行っ
た後、このキャリアの表面を改質するために、さらにシ
リカや酸化チタンや酸化アルミニウム等の微粉末による
表面処理を行ったり、加熱処理等を行うようにしてもよ
い。
【0036】
【作用】この発明に係る静電潜像現像用キャリアにおい
ては、上記のように少なくとも樹脂と磁性粉とを混合機
内において混合撹拌するにあたり、磁性粉が上記混合機
の内壁に付着するのを付着抑制手段により抑制しなが
ら、この混合機内に設けられた撹拌部材によって磁性粉
を樹脂と混合撹拌するようにしたため、磁性粉が混合機
の内壁に付着して固まるということがなく、磁性粉が充
分に分散された状態で樹脂と混合されるようになる。
【0037】そして、このように磁性粉が充分に分散さ
れた状態で樹脂に混合されたものを混練し、粉砕し、分
級して静電潜像現像用キャリアを製造すると、得られた
静電潜像現像用キャリアにおいても磁性粉が樹脂に均一
に分散された状態になり、高電気抵抗でかつ組成のばら
つきの少ない静電潜像現像用キャリアが得られるように
なる。
【0038】
【実施例】以下、この発明の実施例に係る静電潜像現像
用キャリアについて具体的に説明すると共に、比較例の
静電潜像現像用キャリアと比較して、この発明の実施例
に係る静電潜像現像用キャリアが優れていることを明ら
かにする。
【0039】(実施例1)この実施例においては、ポリ
エステル樹脂(軟化点123℃,ガラス移転点65℃)
100重量部と、磁性粉(戸田工業社製,EPT−10
00)600重量部と、カーボンブラック(三菱化成社
製,MA#8)3重量部とを、前記図1の混合機によっ
て混合撹拌するようにした。
【0040】ここで、上記の原料を図1の混合機によっ
て混合撹拌するにあたっては、上記撹拌部材20に設け
られた撹拌羽根22の内、羽根の長さが一番長い撹拌羽
根22の先端部の周速が40m/secになるようにし
て、上記回転軸21により各撹拌羽根22を回転させる
と共に、上記第1及び第2の各掻き落とし部材31,3
2が上記の撹拌羽根22の回転方向に対して正転,反転
を10秒毎に行うようにして、これらの掻き落とし部材
31,32をそれぞれ回転数50rpmで回転させた。
【0041】そして、このように回転する第1及び第2
の各掻き落とし部材31,32によって混合室10の内
壁11に付着する磁性粉等を掻き落としながら、上記の
ように回転する各撹拌羽根22によって上記の原料を混
合室10内で5分間混合させるようにした。
【0042】次いで、上記のように混合したものを、2
00℃の温度に設定した押出し混練機を用いて溶融混練
し、この混練物を冷却した後、ジェットミルで粉砕し、
さらに分級機を用いて分級し、平均粒径が50μmにな
ったバインダー型のキャリアを得た。
【0043】そして、この実施例1のキャリアについ
て、その体積固有抵抗を測定したところ6.3×1014
Ω・cmであった。なお、体積固有抵抗を測定するにあ
たっては、厚さ1mmになるようにして上記キャリアを
金属製の円形電極上にのせ、その上部より圧力400g
/cm2 で対向電極を押圧し、上記円形電極と対向電極
との間に600Vの電圧を印加し、30秒後における抵
抗値に基づいて体積固有抵抗を求めた。
【0044】(比較例1)この比較例においては、上記
実施例1において、前記の原料を混合撹拌するにあたっ
てヘンシェルミキサーを用い、ヘンシェルミキサーによ
り前記の原料を周速18m/secで5分間混合撹拌さ
せるようにし、これ以外については上記実施例1の場合
と同様にして、平均粒径が50μmになったバインダー
型のキャリアを得た。なお、この比較例1のキャリアに
ついて、その体積固有抵抗を上記実施例1と同様にして
測定したところ4.7×1011Ω・cmであり、上記実
施例1のキャリアに比べて体積固有抵抗が著しく低くな
っていた。
【0045】次に、上記実施例1及び比較例1の各キャ
リアに対して、スチレン−n−ブチルメタクリレート樹
脂とカーボンブラックとニグロシン染料とで構成された
平均粒径が9μmの正帯電性トナーを重量比が95:5
の割合になるようにして混合し、実施例1及び比較例1
の各キャリアを用いた二成分現像剤を調整した。
【0046】そして、これらの二成分現像剤におけるト
ナーの帯電量を測定したところ、上記実施例1のキャリ
アを用いた二成分現像剤においてはその帯電量が+1
6.2μC/gであり、また上記比較例1のキャリアを
用いた二成分現像剤においてはその帯電量が+16.8
μC/gであり、両者の帯電量の差は少なかった。
【0047】次に、実施例1及び比較例1の各キャリア
を用いた上記の二成分現像剤を市販の複写機(ミノルタ
カメラ社製,EP−4301)に使用して、データクェ
スト標準チャートの複写を行った。
【0048】この結果、実施例1のキャリアを含む二成
分現像剤を用いた場合には、画像部及び非画像部のいず
れにおいても、感光体に対するキャリア付着は認められ
ず、また下地かぶりの少ない良好な画像が得られた。
【0049】これに対し、比較例1のキャリアを含む二
成分現像剤を用いた場合には、画像部へのキャリア付着
が目立ち、また上記のように実施例1のキャリアを用い
た場合と帯電量の差が少ないにも拘らず、形成された画
像に下地かぶりが多く発生した。
【0050】(実施例2)この実施例においては、ポリ
エステル樹脂(軟化点123℃,ガラス移転点65℃)
100重量部と、磁性粉(戸田工業社製,EPT−10
00)550重量部と、カーボンブラック(三菱化成社
製,MA#8)3重量部とを、前記図1の混合機を使用
して混合撹拌するようにした。
【0051】ここで、上記の原料をこの混合機によって
混合撹拌するにあたっては、上記撹拌部材20に設けら
れた上記撹拌羽根22の内、羽根の長さが一番長い撹拌
羽根22の先端部の周速が38m/secになるように
して、上記回転軸21により各撹拌羽根22を回転させ
ると共に、上記第1及び第2の各掻き落とし部材31,
32が上記撹拌羽根22の回転方向に対して正転,反転
を10秒毎に行うようにして、これらの掻き落とし部材
31,32をそれぞれ回転数50rpmで回転させ、混
合室10の内壁11に付着する磁性粉等をこれらの掻き
落とし部材31,32によって掻き落としながら、上記
の各撹拌羽根22によって上記の原料を5分間混合し
た。
【0052】次いで、上記のように混合したものを、1
95℃の温度に設定した押出し混練機を用いて溶融混練
し、この混練物を冷却した後、ジェットミルで粉砕し、
さらに分級機を用いて分級し、平均粒径が40μmにな
ったバインダー型のキャリアを得た。
【0053】そして、この実施例2のキャリアについ
て、上記実施例1と同様にしてその体積固有抵抗を測定
したところ2.3×1014Ω・cmであった。
【0054】(比較例2)この比較例においては、上記
実施例2において、前記の原料を混合撹拌するにあたっ
てヘンシェルミキサーを用い、ヘンシェルミキサーによ
り前記の原料を周速18m/secで5分間混合撹拌さ
せるようにし、これ以外については上記実施例2の場合
と同様にして、平均粒径が40μmになったバインダー
型のキャリアを得た。なお、この比較例2のキャリアに
ついて、その体積固有抵抗を測定したところ2.1×1
012Ω・cmであり、上記実施例2のキャリアに比べて
体積固有抵抗が著しく低くなっていた。
【0055】次に、上記実施例2及び比較例2の各キャ
リアに対して、ポリエステル樹脂とカーボンブラックと
クロム錯塩型荷電制御剤とで構成された平均粒径が10
μmの負帯電性トナーを重量比が94:6の割合になる
ようにして混合し、実施例2及び比較例2の各キャリア
を用いた二成分現像剤を調整した。
【0056】そして、これらの二成分現像剤におけるト
ナーの帯電量を測定したところ、上記実施例2のキャリ
アを用いた二成分現像剤においてはその帯電量が−1
4.3μC/gであり、また上記比較例2のキャリアを
用いた二成分現像剤においてはその帯電量が−14.4
μC/gであり、両者の帯電量の差は少なかった。
【0057】次に、実施例2及び比較例2の各キャリア
を用いた上記の二成分現像剤をそれぞれ市販のレーザー
ビームプリンター(ミノルタカメラ社製,SP−34
0)に使用して、文字,グラフィック混合パターンのプ
リントを行った。
【0058】この結果、実施例2のキャリアを含む二成
分現像剤を用いた場合には、画像部及び非画像部のいず
れにおいても、感光体に対するキャリア付着は認められ
ず、また下地かぶりの少ない良好な画像が得られた。
【0059】これに対し、比較例2のキャリアを含む二
成分現像剤を用いた場合には、画像部へのキャリア付着
が目立ち、また上記のように実施例2のキャリアを用い
た場合と帯電量の差が少ないにも拘らず、形成された画
像に下地かぶりが多く発生した。
【0060】(実施例3)この実施例のものにおいて
は、前記実施例1において添加する磁性粉(戸田工業社
製,EPT−1000)の量を800重量部にし、これ
以外については前記実施例1の場合と同様にして、平均
粒径が55μmになったバインダー型キャリアを得た。
【0061】(比較例3)この比較例のものにおいて
は、前記比較例1において添加する磁性粉(戸田工業社
製,EPT−1000)の量を800重量部にし、これ
以外については前記比較例1の場合と同様にして、平均
粒径が55μmになったバインダー型キャリアを得た。
【0062】そして、この実施例3及び比較例3の各キ
ャリアについて、前記の体積固有抵抗を測定する場合と
同様にして、それぞれ前記円形電極と対向電極電極との
間に8000V/cmの電界を印加するようにした。
【0063】この結果、上記実施例3のキャリアにおい
てはブレークダウンは発生しなかっが、上記比較例3の
キャリアにおいてはブレークダウンが発生した。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明に係る静
電潜像現像用キャリアにおいては、少なくとも樹脂と磁
性粉とを混合機内において混合撹拌するにあたり、磁性
粉が上記混合機の内壁に付着するのを付着抑制手段によ
り抑制しながら、この混合機内に設けられた撹拌部材に
よって磁性粉を樹脂と混合撹拌するようにしたため、磁
性粉が混合機の内壁に付着して固まるということがな
く、磁性粉が充分に分散された状態で樹脂と混合される
ようになり、この混合物を混練し、粉砕し、分級する
と、磁性粉が樹脂中に均一に分散されて、高電気抵抗で
かつ組成のばらつきの少ない静電潜像現像用キャリアが
得られるようになった。
【0065】この結果、この発明に係る静電潜像現像用
キャリアを用いて現像を行った場合には、感光体にキャ
リア付着が生じて、形成される画像に欠損が発生すると
いうことがなく、またキャリアの組成にばらつきがない
ため、トナーに対する荷電も均一に行われるようにな
り、形成される画像に下地かぶりが発生するということ
もなくなった。
【0066】さらに、この発明に係る静電潜像現像用キ
ャリアにおいては、高磁力化を図るために添加する磁性
粉の量を多くした場合においても、上記のように磁性粉
が充分に分散された状態で樹脂と混合されるようにな
り、レーザー、発光ダイオード等を用いて高電界下で現
像を行うようにしても、従来のようにブレークダウンが
発生して、形成される画像に欠損が生じたり、感光体が
傷ついたりするということがなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る静電潜像現像用キャリアにおい
て、樹脂と磁性粉とを混合させるのに使用する一の混合
機の概略説明図である。
【図2】この発明に係る静電潜像現像用キャリアにおい
て、樹脂と磁性粉とを混合させるのに使用する他の混合
機の概略説明図である。
【符号の説明】
10 混合室 11 内壁 20 撹拌部材 30 付着抑制手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも樹脂と磁性粉とを混合機内に
    おいて混合撹拌し、この混合物を混練し、粉砕し、分級
    して得られる静電潜像現像用キャリアにおいて、上記混
    合機の内壁に磁性粉が付着するのを付着抑制手段により
    抑制しながら、この混合機内に設けられた撹拌部材によ
    って磁性粉を樹脂と混合撹拌させたことを特徴とする静
    電潜像現像用キャリア。
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