JPH0541546A - 繊維強化樹脂製多重筒、その製造方法及びそれを用いた断熱支持構造 - Google Patents
繊維強化樹脂製多重筒、その製造方法及びそれを用いた断熱支持構造Info
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- JPH0541546A JPH0541546A JP3178207A JP17820791A JPH0541546A JP H0541546 A JPH0541546 A JP H0541546A JP 3178207 A JP3178207 A JP 3178207A JP 17820791 A JP17820791 A JP 17820791A JP H0541546 A JPH0541546 A JP H0541546A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】強度と断熱特性に優れた断熱支持構造及びそれ
に用いるFRP製一体成形多重筒及びその製造方法を提
供する。 【構成】内筒成形用の円筒金型の表面にアルミナ質繊維
強化エポキシ樹脂層を形成し内筒を成形する。次いで、
その内筒の片端部又は中央部の一部を残して覆うように
円筒形の補助金型を設置し、補助金型と内筒の一部の表
面に前記繊維強化樹脂層を形成し、外筒を成形し、隣接
する円筒の片端部又は中央部にて一体に成形された二重
筒を得る。得られた繊維強化樹脂製多重筒を用いて、極
低温容器の断熱支持構造を製作する。
に用いるFRP製一体成形多重筒及びその製造方法を提
供する。 【構成】内筒成形用の円筒金型の表面にアルミナ質繊維
強化エポキシ樹脂層を形成し内筒を成形する。次いで、
その内筒の片端部又は中央部の一部を残して覆うように
円筒形の補助金型を設置し、補助金型と内筒の一部の表
面に前記繊維強化樹脂層を形成し、外筒を成形し、隣接
する円筒の片端部又は中央部にて一体に成形された二重
筒を得る。得られた繊維強化樹脂製多重筒を用いて、極
低温容器の断熱支持構造を製作する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は断熱支持構造に適した繊
維強化樹脂(以下、FRPと称することがある)製一体
成形多重筒、その製造方法及びそれを用いた低温容器の
断熱支持構造に関する。
維強化樹脂(以下、FRPと称することがある)製一体
成形多重筒、その製造方法及びそれを用いた低温容器の
断熱支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】低温を保持するための容器、特に極低温
を保持するための容器、例えば液体ヘリウムを貯蔵する
ための断熱容器は、液体ヘリウムの蒸発量を最小限にす
るために、優れた断熱特性を有し、内部への熱侵入をで
きるだけ少なくすることが要求される。浮上式鉄道に用
いる超電導磁石用の断熱容器では、超電導磁石の生ずる
電磁力あるいは自重を外側の常温雰囲気(常温部)側に
伝達する必要がある。そのために、超電導コイルを内蔵
した液体ヘリウム内槽と常温部の間に強力な支持力を有
しかつ断熱性に優れた支持構造を形成する。
を保持するための容器、例えば液体ヘリウムを貯蔵する
ための断熱容器は、液体ヘリウムの蒸発量を最小限にす
るために、優れた断熱特性を有し、内部への熱侵入をで
きるだけ少なくすることが要求される。浮上式鉄道に用
いる超電導磁石用の断熱容器では、超電導磁石の生ずる
電磁力あるいは自重を外側の常温雰囲気(常温部)側に
伝達する必要がある。そのために、超電導コイルを内蔵
した液体ヘリウム内槽と常温部の間に強力な支持力を有
しかつ断熱性に優れた支持構造を形成する。
【0003】このような極低温容器の断熱支持構造とし
ては、多重筒構造とすることによって熱伝導パスを長く
し、熱ロスを少なくする方式が知られている。例えば、
FRPのパイプを数個同心円状に配置し、パイプの一端
を内側のパイプと接続し、他の一端を外側のパイプと接
続したおり返し形のもの、あるいは、同心円状に配置さ
れた隣接する円筒同士の接合を該円筒の中央部と両端部
で行うものを交互組合わせて一体化したものが知られて
いる。(特公昭56−48040号公報、特開昭59−
98570号公報及び特公昭62−22442号公報)
そしてこれらの断熱支持構造においては、FRP製の同
心円状円筒の一体化は、接着剤やねじによる接合により
行われている。(特公昭62−22442号公報)
ては、多重筒構造とすることによって熱伝導パスを長く
し、熱ロスを少なくする方式が知られている。例えば、
FRPのパイプを数個同心円状に配置し、パイプの一端
を内側のパイプと接続し、他の一端を外側のパイプと接
続したおり返し形のもの、あるいは、同心円状に配置さ
れた隣接する円筒同士の接合を該円筒の中央部と両端部
で行うものを交互組合わせて一体化したものが知られて
いる。(特公昭56−48040号公報、特開昭59−
98570号公報及び特公昭62−22442号公報)
そしてこれらの断熱支持構造においては、FRP製の同
心円状円筒の一体化は、接着剤やねじによる接合により
行われている。(特公昭62−22442号公報)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の方法において隣接する円筒の端部を交互に接合し
て一体化する操作はかなり難しく、得られた接合の強度
も必ずしも充分なものではなかった。具体的な問題とし
て、接合前に円筒表面を平滑にするための機械加工が必
須であり、また、同心円状に重ねて配置された円筒の端
面で接着剤を用いて接続しようとしても充分に圧力をか
けることが難しく、接着強度が出にくい等の問題があっ
た。本発明は上記の課題を解決しようとするものであ
る。すなわち、本発明は優れた断熱性能と強度を有する
FRP製一体成形多重筒、その製造方法及びそれを用い
た一体成形断熱支持構造を提供するものである。
従来の方法において隣接する円筒の端部を交互に接合し
て一体化する操作はかなり難しく、得られた接合の強度
も必ずしも充分なものではなかった。具体的な問題とし
て、接合前に円筒表面を平滑にするための機械加工が必
須であり、また、同心円状に重ねて配置された円筒の端
面で接着剤を用いて接続しようとしても充分に圧力をか
けることが難しく、接着強度が出にくい等の問題があっ
た。本発明は上記の課題を解決しようとするものであ
る。すなわち、本発明は優れた断熱性能と強度を有する
FRP製一体成形多重筒、その製造方法及びそれを用い
た一体成形断熱支持構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は次に記すとおり
のものである。すなわち、1.複数個の径の異なる筒が
重ねて配置され、隣接する筒同士がその片端部又は中間
部で一体成形された構造を有することを特徴とする繊維
強化樹脂製多重筒。
のものである。すなわち、1.複数個の径の異なる筒が
重ねて配置され、隣接する筒同士がその片端部又は中間
部で一体成形された構造を有することを特徴とする繊維
強化樹脂製多重筒。
【0006】そして、その製造方法として、2.(1)
内筒成形用金型の表面に繊維強化樹脂層を形成し内筒を
成形する工程、(2)該内筒成形用金型の表面に成形さ
れている該内筒を、その片端部又は中間部の一部分を残
して覆う筒状の補助金型を、該内筒成形用金型の片端又
は両端に固定して設置する工程、並びに、(3)繊維強
化樹脂層を該補助金型の表面及び該補助金型に覆われて
いない該内筒の表面に形成して外筒を成形する工程、を
有することを特徴とする、複数個の径の異なる筒が重ね
て配置され、隣接する筒同士がその片端部又は中間部に
おいて一体化された構造を有する繊維強化樹脂製多重筒
の製造方法。
内筒成形用金型の表面に繊維強化樹脂層を形成し内筒を
成形する工程、(2)該内筒成形用金型の表面に成形さ
れている該内筒を、その片端部又は中間部の一部分を残
して覆う筒状の補助金型を、該内筒成形用金型の片端又
は両端に固定して設置する工程、並びに、(3)繊維強
化樹脂層を該補助金型の表面及び該補助金型に覆われて
いない該内筒の表面に形成して外筒を成形する工程、を
有することを特徴とする、複数個の径の異なる筒が重ね
て配置され、隣接する筒同士がその片端部又は中間部に
おいて一体化された構造を有する繊維強化樹脂製多重筒
の製造方法。
【0007】さらには、本発明のFRP製多重筒の用途
として、3.複数個の径の異なる筒が重ねて配置され、
隣接する筒同士がその片端部及び/又は中間部で一体成
形された構造を有する繊維強化樹脂製多重筒から成るこ
とを特徴とする低温容器の断熱支持構造、に関するもの
である。
として、3.複数個の径の異なる筒が重ねて配置され、
隣接する筒同士がその片端部及び/又は中間部で一体成
形された構造を有する繊維強化樹脂製多重筒から成るこ
とを特徴とする低温容器の断熱支持構造、に関するもの
である。
【0008】本発明はその実施に際して、複数個の径の
異なる筒の断面形状、筒の数、あるいはそれらの組合
せ、隣接する筒同士がFRPにて一体成形され接合され
ている接合部の位置及び接合部長さ、FRPに用いる樹
脂の種類及び強化繊維の種類、並びにFRP層の成形方
法、FRP層の厚みとその積層構成等の選択により使用
目的に応じた様々な態様をとることができる。
異なる筒の断面形状、筒の数、あるいはそれらの組合
せ、隣接する筒同士がFRPにて一体成形され接合され
ている接合部の位置及び接合部長さ、FRPに用いる樹
脂の種類及び強化繊維の種類、並びにFRP層の成形方
法、FRP層の厚みとその積層構成等の選択により使用
目的に応じた様々な態様をとることができる。
【0009】本発明において筒の断面形状としては、真
円形、楕円形、正方形や長方形等の多角形あるいはそれ
らの任意の組合せを選ぶことができる。成形体の強度や
成形加工や金型製作の面から真円形及び/又は楕円形の
組合せがより好ましい。筒の数は、少なくとも2個以上
であり、使用目的に応じて適宜選ぶことができる。本発
明で筒の径とは、真円形において内径、楕円形において
はその長径、多角形においては内側の対辺間距離をい
う。多重筒の重ね方としては同心状に重ねることが好ま
しいが、偏心したものを用いることもできる。
円形、楕円形、正方形や長方形等の多角形あるいはそれ
らの任意の組合せを選ぶことができる。成形体の強度や
成形加工や金型製作の面から真円形及び/又は楕円形の
組合せがより好ましい。筒の数は、少なくとも2個以上
であり、使用目的に応じて適宜選ぶことができる。本発
明で筒の径とは、真円形において内径、楕円形において
はその長径、多角形においては内側の対辺間距離をい
う。多重筒の重ね方としては同心状に重ねることが好ま
しいが、偏心したものを用いることもできる。
【0010】FRPにより一体成形され接合されている
接合部の位置についても、端部又は中間部で用途や必要
とされる成形体の強度に応じて伝意に選ぶことができ
る。伝熱のパスを長くとり、断熱効果を高めるために
は、3個以上の筒で構成され、両端部で交互に接合され
ている一体成形体を用いることができる(実施例2の態
様)。一体成形体の軸方向に対し直角方向に圧縮力が働
く断熱支持構造に適用する場合には筒の中央部にて接合
された一体成形体を用いることが好ましい(実施例1の
態様)。また必要に応じて片端部及び中央部の接合の組
合せを用いることもできる。さらには中央部に限らず両
端部の任意の中間という意味での中間部での接合も可能
である。接合部の長さも断熱効果及び強度を勘案して適
宜選択することができる。
接合部の位置についても、端部又は中間部で用途や必要
とされる成形体の強度に応じて伝意に選ぶことができ
る。伝熱のパスを長くとり、断熱効果を高めるために
は、3個以上の筒で構成され、両端部で交互に接合され
ている一体成形体を用いることができる(実施例2の態
様)。一体成形体の軸方向に対し直角方向に圧縮力が働
く断熱支持構造に適用する場合には筒の中央部にて接合
された一体成形体を用いることが好ましい(実施例1の
態様)。また必要に応じて片端部及び中央部の接合の組
合せを用いることもできる。さらには中央部に限らず両
端部の任意の中間という意味での中間部での接合も可能
である。接合部の長さも断熱効果及び強度を勘案して適
宜選択することができる。
【0011】本発明で用いる強化繊維は、アルミナ質繊
維、アルミナ質繊維以外のセラミック繊維、ガラス繊
維、炭素繊維、アラミド繊維等が挙げられる。極低温用
途については、炭素繊維が熱伝導率が低いので好まし
く、液体窒素温度域から室温域ではガラス繊維が熱伝導
率が低いので好ましい。特に常温から極低温まで断熱性
能が優れているのは、アルミナ質繊維である。たとえ
ば、炭素繊維は極低温域ではガラス繊維より熱伝導率が
低いが、室温域では逆にガラス繊維の方が炭素繊維より
熱伝導率が低くなる。そのため熱の貫入量を最小にする
には、ガラス繊維強化樹脂と炭素繊維強化樹脂を併用し
た複雑な構造をとる必要があった。しかし、アルミナ質
繊維は、極低温域から室温域にわたる広い温度範囲で、
ガラス繊維および炭素繊維のそれぞれの低い方とほぼ同
一の熱伝導率を示すので、全体をアルミナ質繊維強化樹
脂(以下、ALFRPと称することがある。)からなる
単一の材料で作ることができる。
維、アルミナ質繊維以外のセラミック繊維、ガラス繊
維、炭素繊維、アラミド繊維等が挙げられる。極低温用
途については、炭素繊維が熱伝導率が低いので好まし
く、液体窒素温度域から室温域ではガラス繊維が熱伝導
率が低いので好ましい。特に常温から極低温まで断熱性
能が優れているのは、アルミナ質繊維である。たとえ
ば、炭素繊維は極低温域ではガラス繊維より熱伝導率が
低いが、室温域では逆にガラス繊維の方が炭素繊維より
熱伝導率が低くなる。そのため熱の貫入量を最小にする
には、ガラス繊維強化樹脂と炭素繊維強化樹脂を併用し
た複雑な構造をとる必要があった。しかし、アルミナ質
繊維は、極低温域から室温域にわたる広い温度範囲で、
ガラス繊維および炭素繊維のそれぞれの低い方とほぼ同
一の熱伝導率を示すので、全体をアルミナ質繊維強化樹
脂(以下、ALFRPと称することがある。)からなる
単一の材料で作ることができる。
【0012】本発明に用いられるアルミナ質繊維の組成
はアルミナ含有量が約60重量%以上、シリカ含有量が
約40重量%以下、好ましくはアルミナ72重量%以
上、シリカ28重量%以下、さらに好ましくはアルミナ
75〜98重量%、シリカ25〜2重量%のものがよ
い。またシリカ含有量のうち繊維全重量に対して10重
量%以下、好ましくは5重量%以下の範囲でこれをリチ
ウム、ベリリウム、ホウ素、ナトリウム、マグネシウ
ム、リン、カリウム、カルシウム、チタン、クロム、マ
ンガン、イットリウム、ジルコニウム、ランタン、タン
グステン、バリウムの一種または二種以上の酸化物で置
き換えてもよい。
はアルミナ含有量が約60重量%以上、シリカ含有量が
約40重量%以下、好ましくはアルミナ72重量%以
上、シリカ28重量%以下、さらに好ましくはアルミナ
75〜98重量%、シリカ25〜2重量%のものがよ
い。またシリカ含有量のうち繊維全重量に対して10重
量%以下、好ましくは5重量%以下の範囲でこれをリチ
ウム、ベリリウム、ホウ素、ナトリウム、マグネシウ
ム、リン、カリウム、カルシウム、チタン、クロム、マ
ンガン、イットリウム、ジルコニウム、ランタン、タン
グステン、バリウムの一種または二種以上の酸化物で置
き換えてもよい。
【0013】本発明に用いられる繊維の形態として、一
般的な高強度の特徴を生かす場合には長い繊維で用いる
方が好ましい。長繊維のときにはロービング、織物とし
て用いるのがよい。また、円筒の端部接合部にせん断力
がかかるような場合にはマットが好ましい。アルミナ質
繊維としては、アルテックス(住友化学工業(株)
製)、アルセン(電気化学工業(株)製)、Nexte
l(3M社製)、アルマックス(三井鉱山(株)製)、
FP Fiber(Du Pont社製)等を挙げるこ
とができる(いずれも商品名)。これらの中で好ましい
アルミナ質繊維は、アルテックス(住友化学工業(株)
製)及びアルセン(電気化学工業(株)製)である。
般的な高強度の特徴を生かす場合には長い繊維で用いる
方が好ましい。長繊維のときにはロービング、織物とし
て用いるのがよい。また、円筒の端部接合部にせん断力
がかかるような場合にはマットが好ましい。アルミナ質
繊維としては、アルテックス(住友化学工業(株)
製)、アルセン(電気化学工業(株)製)、Nexte
l(3M社製)、アルマックス(三井鉱山(株)製)、
FP Fiber(Du Pont社製)等を挙げるこ
とができる(いずれも商品名)。これらの中で好ましい
アルミナ質繊維は、アルテックス(住友化学工業(株)
製)及びアルセン(電気化学工業(株)製)である。
【0014】該アルミナ質繊維の強度、弾性率は繊維径
を10μmないし15μmとすればそれぞれ150kg
/mm2 、20t/mm2 以上の値を示すものが好まし
い。例えば、アルミナ含有量85重量%、シリカ含有量
15重量%の組成からなる径10μmないし15μmの
アルミナ質繊維である前記アルテックスは引張強度18
0kg/mm2 以上、引張弾性率21t/mm2 以上の
値を示す。また該アルミナ質繊維のX線的構造において
α−アルミナの反射を実質的に示さないものが望まし
い。一般に無機繊維は高温において繊維内に繊維を形成
する無機物の結晶粒子が成長し、これら結晶粒子間の粒
界破壊のために繊維強度が著しく低下する。この事情は
該アルミナ質繊維において本発明者らの検討の結果によ
れば、そのX線解析像にα−アルミナの反射が現れるこ
とによって特徴づけられる。従って、本発明に用いられ
るアルミナ質繊維はそのX線解析像にα−アルミナの反
射が現れないように製造されたものが好ましい。アルテ
ックスは数100Å程度の非常に微細な微結晶より構成
されているため、熱伝導率が普通のアルミナ繊維より小
さく、従って本発明の目的には最適な材料である。
を10μmないし15μmとすればそれぞれ150kg
/mm2 、20t/mm2 以上の値を示すものが好まし
い。例えば、アルミナ含有量85重量%、シリカ含有量
15重量%の組成からなる径10μmないし15μmの
アルミナ質繊維である前記アルテックスは引張強度18
0kg/mm2 以上、引張弾性率21t/mm2 以上の
値を示す。また該アルミナ質繊維のX線的構造において
α−アルミナの反射を実質的に示さないものが望まし
い。一般に無機繊維は高温において繊維内に繊維を形成
する無機物の結晶粒子が成長し、これら結晶粒子間の粒
界破壊のために繊維強度が著しく低下する。この事情は
該アルミナ質繊維において本発明者らの検討の結果によ
れば、そのX線解析像にα−アルミナの反射が現れるこ
とによって特徴づけられる。従って、本発明に用いられ
るアルミナ質繊維はそのX線解析像にα−アルミナの反
射が現れないように製造されたものが好ましい。アルテ
ックスは数100Å程度の非常に微細な微結晶より構成
されているため、熱伝導率が普通のアルミナ繊維より小
さく、従って本発明の目的には最適な材料である。
【0015】また本発明のマトリックスに用いられる合
成樹脂類としては、一般にフィラメントワィンディング
法、ハンドレイアップ法等による繊維強化複合材料の製
造に用いられている公知の合成樹脂が使用される。例示
すると、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリアミド−イミド樹脂、
ビニルエステル樹脂、ポリエステル−イミド樹脂、ポリ
イミド樹脂、ポリベンゾチアゾール樹脂、ケイ素樹脂な
どの熱硬化性樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リメチルメタアクリレート、ポリスチレン(いわゆるハ
イ・インパクト・ポリスチレンも含む)、ポリ塩化ビニ
ール、弗素樹脂、ABS樹脂、スチレン−アクリロニト
リル共重合体、ポリアミド(ナイロン6,6・6,6・
10,6・11,6・12など)、ポリアセタール、ポ
リスルホン、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサ
イド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケト
ン、ポリアミドイミド、ポリスルホン、ポリエーテルス
ルホン、芳香族ポリエステルなどの熱可塑性樹脂を挙げ
ることができる。好ましい熱硬化性樹脂組成物としては
エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂およびビニルエ
ステル樹脂が挙げられる。また好ましい熱可塑性樹脂と
しては、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルス
ルホンおよびポリアミドイミド樹脂が挙げられる。また
断熱支持構造用途において、支持材の熱輻射を低減する
為にメッキ用エポキシ樹脂を用いて、成形後にメッキや
蒸着を施すことも有効である。
成樹脂類としては、一般にフィラメントワィンディング
法、ハンドレイアップ法等による繊維強化複合材料の製
造に用いられている公知の合成樹脂が使用される。例示
すると、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリアミド−イミド樹脂、
ビニルエステル樹脂、ポリエステル−イミド樹脂、ポリ
イミド樹脂、ポリベンゾチアゾール樹脂、ケイ素樹脂な
どの熱硬化性樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リメチルメタアクリレート、ポリスチレン(いわゆるハ
イ・インパクト・ポリスチレンも含む)、ポリ塩化ビニ
ール、弗素樹脂、ABS樹脂、スチレン−アクリロニト
リル共重合体、ポリアミド(ナイロン6,6・6,6・
10,6・11,6・12など)、ポリアセタール、ポ
リスルホン、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサ
イド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケト
ン、ポリアミドイミド、ポリスルホン、ポリエーテルス
ルホン、芳香族ポリエステルなどの熱可塑性樹脂を挙げ
ることができる。好ましい熱硬化性樹脂組成物としては
エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂およびビニルエ
ステル樹脂が挙げられる。また好ましい熱可塑性樹脂と
しては、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルス
ルホンおよびポリアミドイミド樹脂が挙げられる。また
断熱支持構造用途において、支持材の熱輻射を低減する
為にメッキ用エポキシ樹脂を用いて、成形後にメッキや
蒸着を施すことも有効である。
【0016】本発明においてFRP層を成形する方法と
しては、フィラメントワインディング法又はハンドレイ
アップ法、すなわちプリプレグを金型表面等に巻き付け
る方法等を適用することができる。なかでも操作性の面
からフィラメントワインディング法は好ましいものであ
る。強化繊維の巻きつけの角度と巻きつけの厚み及び積
層構成とする場合のそれらの組合わせ並びに積層数は目
的とする成形体の形状や強度に応じて適宜選択すること
が可能である。
しては、フィラメントワインディング法又はハンドレイ
アップ法、すなわちプリプレグを金型表面等に巻き付け
る方法等を適用することができる。なかでも操作性の面
からフィラメントワインディング法は好ましいものであ
る。強化繊維の巻きつけの角度と巻きつけの厚み及び積
層構成とする場合のそれらの組合わせ並びに積層数は目
的とする成形体の形状や強度に応じて適宜選択すること
が可能である。
【0017】FRPの巻きつけ終了後、用いた樹脂が常
温硬化型樹脂の場合は、所定時間放置後、加熱硬化型の
場合は、所定温度で所定時間保持した後に金型を引き抜
き、本発明の一体成形体の成形が完了する。加熱硬化の
方式は加熱炉、オートクレーブ、あるいはホットプレス
等周知のものを用いることができる。
温硬化型樹脂の場合は、所定時間放置後、加熱硬化型の
場合は、所定温度で所定時間保持した後に金型を引き抜
き、本発明の一体成形体の成形が完了する。加熱硬化の
方式は加熱炉、オートクレーブ、あるいはホットプレス
等周知のものを用いることができる。
【0018】本発明において用いる補助金型はその外周
に端部から中央部に向けて内向きに角度0.5°以上の
テーパーを付けることが好ましい。テーパーを付けない
場合又は0.5°未満のテーパーでは樹脂の硬化後補助
金型を引き抜きにくい。本発明において用いる内筒成形
用金型及び補助金型の材質については、熱膨張率が異な
る2種の金属を用いることが好ましい。すなわち、内筒
成形用金型には補助金型より熱膨張率の大きい金属を用
いた場合、加熱硬化型樹脂の硬化の際に、内筒成形用金
型の膨張がより大きいので成形される筒部に圧力がかか
り、繊維に対して樹脂の含浸を良くする。また金型を離
脱させる際にも冷却すると内筒成形用金型の方がより大
きく収縮するので金型が抜け易く好ましい。具体的に
は、例えば内筒成形用金型にアルミニウム、外筒形成用
補助金型に鋼を用いることができる。
に端部から中央部に向けて内向きに角度0.5°以上の
テーパーを付けることが好ましい。テーパーを付けない
場合又は0.5°未満のテーパーでは樹脂の硬化後補助
金型を引き抜きにくい。本発明において用いる内筒成形
用金型及び補助金型の材質については、熱膨張率が異な
る2種の金属を用いることが好ましい。すなわち、内筒
成形用金型には補助金型より熱膨張率の大きい金属を用
いた場合、加熱硬化型樹脂の硬化の際に、内筒成形用金
型の膨張がより大きいので成形される筒部に圧力がかか
り、繊維に対して樹脂の含浸を良くする。また金型を離
脱させる際にも冷却すると内筒成形用金型の方がより大
きく収縮するので金型が抜け易く好ましい。具体的に
は、例えば内筒成形用金型にアルミニウム、外筒形成用
補助金型に鋼を用いることができる。
【0019】本発明の断熱支持構造は、前記した本発明
のFRP製一体成形多重筒を単独で、又は複数個組み合
わせて製造することができる。例えば、径の異なる二種
類のFRP製一体成形二重筒を二個重ねて四重筒とす
る。断熱支持構造のサイズ、形状、機械的強度あるいは
断熱性能等具体仕様は用途に応じて適宜設計し得る。本
発明の断熱支持構造は、低温を保持するための容器、と
くに極低温を保持するための容器、例えば液体ヘリウム
貯蔵用の断熱容器に用い、優れた断熱特性と強度を示す
ので、浮上式鉄道、電力貯蔵(SMES)、医療用(M
RI等)等の超電導磁石用の断熱容器の断熱支持構造に
用いることができる。
のFRP製一体成形多重筒を単独で、又は複数個組み合
わせて製造することができる。例えば、径の異なる二種
類のFRP製一体成形二重筒を二個重ねて四重筒とす
る。断熱支持構造のサイズ、形状、機械的強度あるいは
断熱性能等具体仕様は用途に応じて適宜設計し得る。本
発明の断熱支持構造は、低温を保持するための容器、と
くに極低温を保持するための容器、例えば液体ヘリウム
貯蔵用の断熱容器に用い、優れた断熱特性と強度を示す
ので、浮上式鉄道、電力貯蔵(SMES)、医療用(M
RI等)等の超電導磁石用の断熱容器の断熱支持構造に
用いることができる。
【0020】
【実施例】以下に図面に基づいて本発明を具体的に例示
する。 実施例1 図1にフィラメントワインディングに用いる金型の一部
切裁断面図を示す。円筒形のアルミニウム製の内筒成形
用金型(金型はマンドレルとも称す)(14)の両端に
鋼製補助金型(15)をボルト(16)で固定した状態
を示している。まず、補助金型(15)、ボルト(1
6)を除いた状態で、回転する内筒成形用金型14にエ
ポキシ樹脂を含浸させたアルミナ質繊維を巻きつけ、内
筒に相当する部分を形成する。用いたアルミナ質繊維及
びエポキシ樹脂は次のとおりのものである。
する。 実施例1 図1にフィラメントワインディングに用いる金型の一部
切裁断面図を示す。円筒形のアルミニウム製の内筒成形
用金型(金型はマンドレルとも称す)(14)の両端に
鋼製補助金型(15)をボルト(16)で固定した状態
を示している。まず、補助金型(15)、ボルト(1
6)を除いた状態で、回転する内筒成形用金型14にエ
ポキシ樹脂を含浸させたアルミナ質繊維を巻きつけ、内
筒に相当する部分を形成する。用いたアルミナ質繊維及
びエポキシ樹脂は次のとおりのものである。
【0021】A.アルミナ質繊維 “アルテックス”SX−11−1K(住友化学工業
(株)製:繊維径15μm) B.エポキシ樹脂組成物 ビスフェノールF(1) ────54重量部 トリグリシジル−4−アミノ−m−クレゾール(2) ────23重量部 ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル(3) ────23重量部 m−フェニレンジアミン/ジアミノジフェニルメタン(60/40)(4) ── ───28重量部 (注) (1)エピクロン(登録商標)830 大日本インキ化
学工業(株)製 (2)スミエポキシ(登録商標)ELM−100 住友
化学工業(株)製 (3)共栄社油脂化学工業(株)製 1500NP (4)TONOX(登録商標)60/40 ユニロイヤ
ル(株)製
(株)製:繊維径15μm) B.エポキシ樹脂組成物 ビスフェノールF(1) ────54重量部 トリグリシジル−4−アミノ−m−クレゾール(2) ────23重量部 ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル(3) ────23重量部 m−フェニレンジアミン/ジアミノジフェニルメタン(60/40)(4) ── ───28重量部 (注) (1)エピクロン(登録商標)830 大日本インキ化
学工業(株)製 (2)スミエポキシ(登録商標)ELM−100 住友
化学工業(株)製 (3)共栄社油脂化学工業(株)製 1500NP (4)TONOX(登録商標)60/40 ユニロイヤ
ル(株)製
【0022】つづいて、内筒成形用金型(14)を停止
して、補助金型(15)をボルト(16)で内筒成形用
金型(14)の両端に固定する。再び金型(14)を回
転して、補助金型(15)の上に前記の樹脂を含浸させ
た強化繊維を巻きつけてゆく。補助金型に覆われていな
い中央部は直接に前記円筒の表面に巻きつけられること
になる。かくして外筒と接合部が成形される。補助金型
(15)の外周には端部から中央部に向けて内向きに角
度1°のテーパーがつけられている。所定温度にて所定
時間放置した後、ボルト(16)をはずし補助金型(1
5)を引き抜くと中央部にてFRPの一体成形により連
結されているFRP製二重円筒が得られる。その二重円
筒の断面図を図2に示した。
して、補助金型(15)をボルト(16)で内筒成形用
金型(14)の両端に固定する。再び金型(14)を回
転して、補助金型(15)の上に前記の樹脂を含浸させ
た強化繊維を巻きつけてゆく。補助金型に覆われていな
い中央部は直接に前記円筒の表面に巻きつけられること
になる。かくして外筒と接合部が成形される。補助金型
(15)の外周には端部から中央部に向けて内向きに角
度1°のテーパーがつけられている。所定温度にて所定
時間放置した後、ボルト(16)をはずし補助金型(1
5)を引き抜くと中央部にてFRPの一体成形により連
結されているFRP製二重円筒が得られる。その二重円
筒の断面図を図2に示した。
【0023】図3は、図2のFRP製二重円筒を用いた
低温容器の断熱支持構造の断面図である。これは、本発
明の隣接する外筒(1)、内筒(2)が中央部(3)で
一体化したFRP製二重円筒と、隣接する外筒(4)、
内筒(5)が中央部(6)で一体化したFRP製二重円
筒とを接続治具(7)で接合した四重円筒からなる断熱
支持構造を示す。該断熱支持構造は低温容器側壁(8)
と常温の取付部側壁(9)とを接続固定している。それ
ぞれとの固定方法は溶接、ピン接合等周知の方法が用い
られる。
低温容器の断熱支持構造の断面図である。これは、本発
明の隣接する外筒(1)、内筒(2)が中央部(3)で
一体化したFRP製二重円筒と、隣接する外筒(4)、
内筒(5)が中央部(6)で一体化したFRP製二重円
筒とを接続治具(7)で接合した四重円筒からなる断熱
支持構造を示す。該断熱支持構造は低温容器側壁(8)
と常温の取付部側壁(9)とを接続固定している。それ
ぞれとの固定方法は溶接、ピン接合等周知の方法が用い
られる。
【0024】図4は、浮上式鉄道に用いる超電導コイル
用の断熱構造を示すもので、図3における断熱支持構造
を用いた極低温容器の断熱構造の概略の側面図であっ
て、超電導コイルの入った極低温容器(12)と台車取
付部(11)を、断熱支持構造(10)が固定している
ものである。ここでは、補助車輪等は省略して台車の一
部(13)を図示している。
用の断熱構造を示すもので、図3における断熱支持構造
を用いた極低温容器の断熱構造の概略の側面図であっ
て、超電導コイルの入った極低温容器(12)と台車取
付部(11)を、断熱支持構造(10)が固定している
ものである。ここでは、補助車輪等は省略して台車の一
部(13)を図示している。
【0025】実施例2 図5は本発明をフィラメントワインディング法で製造す
るときに用いる金型(マンドレルとも称す)一式を示す
ものである。円筒状で片端面がドーム形状の金型(1
7)に補助金型(18)及び同(19)を各々キー(2
0)及び(21)で固定した状態を示している。内筒を
形成するための金型は片端面がドーム形状であることが
好ましい。ドーム形状の部分を樹脂を含浸させた強化繊
維で巻き付ける場合には、ピン等を用いての強化繊維の
折り返しをする必要がないため工程上有利であり、成形
後に不要部分の切断除去作業もなくなり経済的にも優れ
ている。また、軸方向の荷重に対しても安定した強度を
発揮できる。
るときに用いる金型(マンドレルとも称す)一式を示す
ものである。円筒状で片端面がドーム形状の金型(1
7)に補助金型(18)及び同(19)を各々キー(2
0)及び(21)で固定した状態を示している。内筒を
形成するための金型は片端面がドーム形状であることが
好ましい。ドーム形状の部分を樹脂を含浸させた強化繊
維で巻き付ける場合には、ピン等を用いての強化繊維の
折り返しをする必要がないため工程上有利であり、成形
後に不要部分の切断除去作業もなくなり経済的にも優れ
ている。また、軸方向の荷重に対しても安定した強度を
発揮できる。
【0026】本発明の一体成形FRP製多重筒の製造方
法においては、まず補助金型(18)、同(19)及び
キー(20)、(21)を除いた状態で、回転する内筒
成形用金型(17)に実施例1と同様の樹脂を含浸させ
た強化繊維を巻き付ける。そして、内筒に相当する部分
まで成形ができたら、金型(17)の回転を停止して、
補助金型(18)をキー(20)で内筒成形用金型(1
7)に固定して、再び同金型(17)を回転して、樹脂
を含浸させた強化繊維にて図6における円筒の端部を結
合する部分(25)を補助金型(18)の先端から巻き
付け、更に補助金型(18)の外周を巻き付け、中間筒
(23)を成形する。次に金型の回転を停止して、補助
金型(19)をキー(21)で内筒成形用金型(17)
に固定して、樹脂を含浸させた強化繊維にて図6におけ
る円筒のもう一方の端部で結合する部分(26)を補助
金型(19)の先端から巻き付け、更に補助金型(1
9)の外周を巻き付け、外筒(24)を成形する。所定
温度で所定時間保持した後、補助金型(18),(1
9)及びキー(20),(21)をはずし、内筒成形用
金型(17)を引き抜くと、隣接する円筒の端部で交互
に結合して一体成形されたFRP製三重円筒が得られ
る。
法においては、まず補助金型(18)、同(19)及び
キー(20)、(21)を除いた状態で、回転する内筒
成形用金型(17)に実施例1と同様の樹脂を含浸させ
た強化繊維を巻き付ける。そして、内筒に相当する部分
まで成形ができたら、金型(17)の回転を停止して、
補助金型(18)をキー(20)で内筒成形用金型(1
7)に固定して、再び同金型(17)を回転して、樹脂
を含浸させた強化繊維にて図6における円筒の端部を結
合する部分(25)を補助金型(18)の先端から巻き
付け、更に補助金型(18)の外周を巻き付け、中間筒
(23)を成形する。次に金型の回転を停止して、補助
金型(19)をキー(21)で内筒成形用金型(17)
に固定して、樹脂を含浸させた強化繊維にて図6におけ
る円筒のもう一方の端部で結合する部分(26)を補助
金型(19)の先端から巻き付け、更に補助金型(1
9)の外周を巻き付け、外筒(24)を成形する。所定
温度で所定時間保持した後、補助金型(18),(1
9)及びキー(20),(21)をはずし、内筒成形用
金型(17)を引き抜くと、隣接する円筒の端部で交互
に結合して一体成形されたFRP製三重円筒が得られ
る。
【0027】図8は、図6の本発明のFRP製一体成形
三重円筒を用いた低温容器の断熱支持構造の断面図の一
例を示す。該断熱支持構造は低温容器側取付け部(3
2)と、常温側の取付け部(33)とに取り付けボルト
(28)、取り付け座(29)及び取り付けナット(3
0)並びに取り付け治具(31)により接続固定されて
いる。取り付け部での固定方法は溶接、ボルト接合、ピ
ン接合等周知の方法を用いることができる。
三重円筒を用いた低温容器の断熱支持構造の断面図の一
例を示す。該断熱支持構造は低温容器側取付け部(3
2)と、常温側の取付け部(33)とに取り付けボルト
(28)、取り付け座(29)及び取り付けナット(3
0)並びに取り付け治具(31)により接続固定されて
いる。取り付け部での固定方法は溶接、ボルト接合、ピ
ン接合等周知の方法を用いることができる。
【0028】図7は、本発明の実施例2のFRP製一体
成形三重円筒の変形の1つである。
成形三重円筒の変形の1つである。
【0029】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、機械的強度
及び断熱効果の優れた様々の形状を有するFRP製の一
体成形多重筒を、合理的なプロセスで製作することが可
能となり、その工業的意義は大きい。とくに、アルミナ
質繊維強化樹脂から成る極低温容器の一体成形断熱支持
構造は優れた引張強度、曲げ強度、及びそれぞれの剛
性、優れた層間剪断強度及び極低温域から常温域にわた
る優れた断熱特性を有するものである。
及び断熱効果の優れた様々の形状を有するFRP製の一
体成形多重筒を、合理的なプロセスで製作することが可
能となり、その工業的意義は大きい。とくに、アルミナ
質繊維強化樹脂から成る極低温容器の一体成形断熱支持
構造は優れた引張強度、曲げ強度、及びそれぞれの剛
性、優れた層間剪断強度及び極低温域から常温域にわた
る優れた断熱特性を有するものである。
【図1】本発明の、隣合う円筒同士が中央部にて一体化
されているFRP製二重円筒の成形用の金型一式の一部
切裁断面図。
されているFRP製二重円筒の成形用の金型一式の一部
切裁断面図。
【図2】本発明の、隣合う円筒同士が中央部にて一体化
されているFRP製二重円筒の一部切裁断面図。
されているFRP製二重円筒の一部切裁断面図。
【図3】本発明の、径の異なる、一体化されているFR
P製二重円筒を2つ組み合わせて四重円筒とした極低温
容器の断熱支持構造の断面図。
P製二重円筒を2つ組み合わせて四重円筒とした極低温
容器の断熱支持構造の断面図。
【図4】本発明の前記極低温容器の断熱支持構造を用い
て成る浮上式鉄道の断熱構造の側面図。
て成る浮上式鉄道の断熱構造の側面図。
【図5】本発明の、隣合う円筒同士が端部にて交互に一
体化されているFRP製三重円筒の成形用の金型一式の
断面図。
体化されているFRP製三重円筒の成形用の金型一式の
断面図。
【図6】本発明の、隣合う円筒同士が端部にて交互に一
体化されているFRP製三重円筒の断面図。
体化されているFRP製三重円筒の断面図。
【図7】図6の本発明のFRP製三重円筒の変形の断面
図。
図。
【図8】本発明の隣合う円筒同士が端部にて交互に一体
化されているFRP製三重円筒を用いた極低温容器の断
熱支持構造の断面図。
化されているFRP製三重円筒を用いた極低温容器の断
熱支持構造の断面図。
1,4────FPR製一体成形二重円筒の外筒部 2,5────FPR製一体成形二重円筒の内筒部 3,6────FPR製一体成形二重円筒の中央部 7────接続治具 8────極低温容器壁 9────取付け部側壁 10────FRP製一体成形多重筒(断熱支持材) 11────台車取付部 12────超伝導コイルの入った極低温容器 13────台車の一部 14────内筒成形用円筒型金型 15────補助金型(外筒用) 16────ボルト 17────内筒成形用の片端部がドーム形状の円筒金
型 18,19────補助金型(中間筒、外筒用) 20,21────キー(補助金型取付け用) 22────FRP製一体成形三重円筒の内筒部 23────FRP製一体成形三重円筒の中間筒部 24────FRP製一体成形三重円筒の外筒部 25,26────同三重円筒の結合する、隣接する円
筒の端部 27────同三重円筒の内筒の片端部のドーム形状部 28────取り付け用ボルト 29────取り付け座 30────取り付け用ナット 31────取り付け治具 32────低温容器側取付け部 33────常温側取付け部 図1〜図4及び符号1〜16は実施例1に、図5〜図8
及び符号17〜33は実施例2に対応するものである。
型 18,19────補助金型(中間筒、外筒用) 20,21────キー(補助金型取付け用) 22────FRP製一体成形三重円筒の内筒部 23────FRP製一体成形三重円筒の中間筒部 24────FRP製一体成形三重円筒の外筒部 25,26────同三重円筒の結合する、隣接する円
筒の端部 27────同三重円筒の内筒の片端部のドーム形状部 28────取り付け用ボルト 29────取り付け座 30────取り付け用ナット 31────取り付け治具 32────低温容器側取付け部 33────常温側取付け部 図1〜図4及び符号1〜16は実施例1に、図5〜図8
及び符号17〜33は実施例2に対応するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中納 佳史 茨城県つくば市北原6 住友化学工業株式 会社内
Claims (13)
- 【請求項1】複数個の径の異なる筒が重ねて配置され、
隣接する筒同士がその片端部又は中間部で一体成形され
た構造を有することを特徴とする繊維強化樹脂製多重
筒。 - 【請求項2】複数個の径の異なる円筒を同心円状に重ね
て配置し、隣接する円筒同士がその中央部にて一体成形
された構造を有することを特徴とする繊維強化樹脂製多
重筒。 - 【請求項3】複数個の径の異なる円筒を同心円状に重ね
て配置し、隣接する円筒同士がその片端部にて一体成形
された構造を有することを特徴とする繊維強化樹脂製多
重筒。 - 【請求項4】繊維強化樹脂がアルミナ質繊維強化樹脂で
ある請求項1,2又は3記載の繊維強化樹脂製多重筒。 - 【請求項5】(1)内筒成形用金型の表面に繊維強化樹
脂層を形成し内筒を成形する工程、(2)該内筒成形用
金型の表面に成形されている該内筒を、その片端部又は
中間部の一部分を残して覆う筒状の補助金型を、該内筒
成形用金型の片端又は両端に固定して設置する工程、並
びに、(3)繊維強化樹脂層を該補助金型の表面及び該
補助金型に覆われていない該内筒の表面に形成して外筒
を成形する工程、を有することを特徴とする、請求項1
記載の繊維強化樹脂製多重筒の製造方法。 - 【請求項6】(1)円筒状内筒成形用金型の表面に繊維
強化樹脂層を形成し内筒を成形する工程、(2)該内筒
成形用金型の表面に成形されている該内筒を、その中央
部の一部分を残して覆う円筒状補助金型を、該円筒成形
用金型の両端に固定して設置する工程、並びに、(3)
繊維強化樹脂層を該補助金型の表面及び該補助金型に覆
われていない該内筒の表面に形成して外筒を成形する工
程、を有することを特徴とする請求項2記載の繊維強化
樹脂製多重筒の製造方法。 - 【請求項7】(1)円筒状内筒成形用金型の表面に繊維
強化樹脂層を形成し内筒を成形する工程、(2)該内筒
成形用金型の表面に成形されている該内筒を、その端部
を残して覆う円筒状補助金型を、該内筒成形用金型の片
端に固定して設置する工程、並びに、(3)繊維強化樹
脂層を該補助金型の表面及び該補助金型に覆われていな
い該内筒の表面に形成して外筒を成形する工程、を有す
ることを特徴とする請求項3記載の繊維強化樹脂製多重
筒の製造方法。 - 【請求項8】繊維強化樹脂層の形成をフィラメントワイ
ンディング法にて行う請求項5、6又は7記載の繊維強
化樹脂製多重筒の製造方法。 - 【請求項9】繊維強化樹脂がアルミナ質繊維強化樹脂か
らなる請求項5、6、7又は8記載の繊維強化樹脂製多
重筒の製造方法。 - 【請求項10】複数個の径の異なる筒が重ねて配置さ
れ、隣接する筒同士がその片端部及び/又は中間部で一
体成形された構造を有する繊維強化樹脂製多重筒から成
ることを特徴とする低温容器の断熱支持構造。 - 【請求項11】複数個の径の異なる円筒が同心円状に重
ねて配置され、隣接する円筒同士がその中央部で一体成
形された構造を有する繊維強化樹脂製多重筒から成るこ
とを特徴とする低温容器の断熱支持構造。 - 【請求項12】複数個の径の異なる円筒が同心円状に重
ねて配置され、隣接する円筒同士がその片端部で一体成
形された構造を有する繊維強化樹脂製多重筒から成るこ
とを特徴とする低温容器の断熱支持構造。 - 【請求項13】繊維強化樹脂がアルミナ質繊維強化樹脂
である請求項10、11又は12記載の低温容器の断熱
支持構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3178207A JPH0541546A (ja) | 1990-07-19 | 1991-07-18 | 繊維強化樹脂製多重筒、その製造方法及びそれを用いた断熱支持構造 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02192186 | 1990-07-19 | ||
| JP12916791 | 1991-05-31 | ||
| JP3-129167 | 1991-05-31 | ||
| JP2-192186 | 1991-05-31 | ||
| JP3178207A JPH0541546A (ja) | 1990-07-19 | 1991-07-18 | 繊維強化樹脂製多重筒、その製造方法及びそれを用いた断熱支持構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0541546A true JPH0541546A (ja) | 1993-02-19 |
Family
ID=27315893
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3178207A Pending JPH0541546A (ja) | 1990-07-19 | 1991-07-18 | 繊維強化樹脂製多重筒、その製造方法及びそれを用いた断熱支持構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0541546A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002367823A (ja) * | 2001-06-08 | 2002-12-20 | Hitachi Ltd | 超伝導磁石の荷重支持体および超伝導磁石装置 |
| JP2016133187A (ja) * | 2015-01-21 | 2016-07-25 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 超電導磁気軸受 |
| KR101643083B1 (ko) * | 2015-02-03 | 2016-07-26 | 한국과학기술연구원 | 다층 원통형 지지대를 이용한 저 열손실 저온 유체 저장 장치 |
| JP2017054924A (ja) * | 2015-09-09 | 2017-03-16 | 株式会社有沢製作所 | 荷重支持材及びその製造方法 |
| JPWO2022209811A1 (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-06 |
-
1991
- 1991-07-18 JP JP3178207A patent/JPH0541546A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002367823A (ja) * | 2001-06-08 | 2002-12-20 | Hitachi Ltd | 超伝導磁石の荷重支持体および超伝導磁石装置 |
| JP2016133187A (ja) * | 2015-01-21 | 2016-07-25 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 超電導磁気軸受 |
| KR101643083B1 (ko) * | 2015-02-03 | 2016-07-26 | 한국과학기술연구원 | 다층 원통형 지지대를 이용한 저 열손실 저온 유체 저장 장치 |
| JP2017054924A (ja) * | 2015-09-09 | 2017-03-16 | 株式会社有沢製作所 | 荷重支持材及びその製造方法 |
| JPWO2022209811A1 (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-06 | ||
| WO2022209811A1 (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-06 | 株式会社有沢製作所 | 断熱容器、それを用いた脊磁計 |
| TWI910328B (zh) * | 2021-03-31 | 2026-01-01 | 日商有澤製作所股份有限公司 | 隔熱容器以及使用該容器的脊磁計 |
| US12571859B2 (en) | 2021-03-31 | 2026-03-10 | Arisawa Mfg. Co., Ltd. | Thermal-insulation container and magnetospinograph using same |
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