JPH0541691B2 - - Google Patents

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JPH0541691B2
JPH0541691B2 JP28733289A JP28733289A JPH0541691B2 JP H0541691 B2 JPH0541691 B2 JP H0541691B2 JP 28733289 A JP28733289 A JP 28733289A JP 28733289 A JP28733289 A JP 28733289A JP H0541691 B2 JPH0541691 B2 JP H0541691B2
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JP
Japan
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wear
hardness
wear resistance
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cast iron
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Tsutomu Togawa
Kyoshi Arai
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Kurimoto Ltd
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Kurimoto Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 この発明は、硬さがロツクウエル硬さ(HRC)
で62以上を示す耐摩耗性にすぐれた耐摩耗合金鋳
鉄に関するものである。 従来の技術 従来、例えば化学成分が重量比でC2.5%、
Cr26.0%、Ni0.68%、Mo0.42%で硬さHRC57〜
60、衝撃値0.20〜0.24Kgm/cm2を保有する高クロ
ム鋳鉄(耐摩耗合金鋳鉄)が各種岩石、鉱石、石
炭などの破砕機や粉砕ミル、製鉄機械部品、浚渫
船用部品などに一般に広く使用されている。 また最近では、前記部品の保守点検軽減策とし
てさらに耐摩耗性のすぐれた耐摩耗合金鋳鉄の開
発が必要とされている。 一般に耐摩耗合金鋳鉄の耐摩耗性は、硬さとの
相関関係が強く、高硬度材ほど耐摩耗性が優れて
いる。 発明が解決しようとする課題 そのため、従来から高クロム鋳鉄では硬さを高
めるべく化学成分面での検討が多くなされてき
た。例えば前記従来材のCやMoの含有%を高
め、Niに換えてWを含有させ硬さを高めるよう
な方策が講じられているが、このような方策では
割れが発生したり、欠落が生じたりなどして実用
上での使用寿命が短いという問題点があつた。 すなわち、前記寿命に起因するところは、一般
に硬さを高めるとその反面靭性が低下するためで
あり、このように耐摩耗合金鋳鉄の耐摩耗性は硬
さのみに依存するのではなく、靭性にも左右され
るところにある。 そこで、この発明は、前記のような問題点を解
決し、耐摩耗合金鋳鉄の耐摩耗性改善でネツクと
なつていた硬化に伴う脆化を防止し、かつ耐摩耗
性の改善を図つて、耐摩耗用部品の寿命延長を図
ることを目的とするものである。 課題を解決するための手段 前記目的を達成するため、この発明に係る耐摩
耗合金鋳鉄は、化学成分が重量比でC2.7〜3.5%、
Si0.2〜1.0%、Mn0.5〜1.5%、Cr27〜34%、
Mo0.5〜2.0%、W0.5〜2.0%、B0.02〜0.1%以下、
残部が実質的にFeおよび不可避不純物である
P0.1%以下、S0.1以下からなる高クロム鋳鉄で、
硬さがHRC62以上およびシヤルピー衝撃値が
0.23以上であることを特徴とする。 作 用 前記組成および熱処理を行うことによつて靭性
を高め、同時に耐摩耗性を低減させないような炭
化物および基地組織に調整し、従来材に比べ大巾
な寿命改善を達成できる。 以下に合金成分および熱処理条件を前記範囲に
限定した理由を述べる。 C:2.7%未満の場合、晶出および析出する炭化
物量が少なく、耐摩耗性の点で十分でない。ま
た、Cが3.5%を超えると靭性が低下し、鋳造
や使用時での割れ発生の危険性が増大する。し
たがつて、2.7〜3.5%(好ましい範囲は2.8〜
3.2%)とする。 Si:主として溶湯の脱酸を目的として添加する
が、1.0%を超えるとトルースタイトを生成し、
耐摩耗性を劣化させ、また靭性面からも好まし
くない。また0.2%を切ると鋳造性を害する。
したがつて、0.2〜1.0%(好ましい範囲は0.3〜
0.9%)とする。 Mn:溶湯の脱酸効果を得るために0.5%以上は必
要であるが、1.5%を超えると残留オーステナ
イトが増え、硬さの低下をまねく。したがつ
て、0.5〜1.5%(好ましい範囲は0.5〜1.2%)
とする。 Cr:27%未満では形成されるクロム炭化物量が
少なくなつて耐摩耗性が劣り、34%を超えると
靭性が低下し割れ易くなる。したがつて、27〜
34%(好ましい範囲は28〜32%)とする。 Mo:冷却速度の遅くなる肉厚品においてトルー
スタイトの生成を抑制するために0.5%以上は
必要で、またMoを含んだ硬質炭化物を形成し
耐摩耗性改善に効果がある。しかし、2.0%を
超えてもこれら効果を高める作用に乏しく、経
済的に不利である。したがつて。0.5〜2.0%
(好ましい範囲は0.5〜1.5%)とする。 W:硬さを高めるのに必須の成分で、0.5%以上
は必要とするが、2.0%を超えると靭性を劣化
させる。したがつて、0.5〜2.0%(好ましい範
囲は0.5〜1.5%)とする。 B:焼入性向上による硬度上昇とマトリツクスを
微細化させ耐摩耗性改善に有効で、0.1%を超
えると結晶粒が粗大化し耐摩耗性の低下と共に
靭性を大幅に劣化させる。0.02%以下では焼入
性向上とマトリツクスの微細化を促進しない。
したがつて、0.02〜0.1%(好ましい範囲は0.02
〜0.05%)とする。 次に、熱処理条件として焼入温度は950℃未満
では2次析出炭化物が少なく、硬さが低下し、
1100℃を超えると残留オーステナイト量が増え耐
摩耗性を劣化させる。したがつて、焼入温度は
950〜1100℃とする。一方、焼戻温度は200℃未満
では焼入のままのものと靭性レベルが変わらず効
果がなく、500℃を超えると硬さを大巾に低下さ
せて耐摩耗性を劣化させる。したがつて、焼戻温
度は200〜500℃とする。 このようにして得られる耐摩耗合金鋳鉄は硬さ
HRC62以上に達し、靭性も改善され、耐摩耗性
の向上が得られる。 実施例 以下に、この発明を実施例によつて説明する。 比較テスト 第1表にこの発明の実施例ならびに対比のため
の比較材の化学成分と熱処理を例示し、さらにそ
れらの各々における硬度測定(HRC)、摩耗試
験、衝撃試験の結果を明記する。 前記の各供試材は、高周波溶解炉にて1650℃で
溶解し、CO2鋳型である80mm厚さのYブロツクに
鋳込み、常温まで冷却した後、焼入(比較材)ま
たは焼入・焼戻し(450℃保持後に空冷;本発明
材)の熱処理を施したものである。比較材は前記
した従来材の改良材として硬度を高めた材質のも
のを採用した。 また、表中における耐摩耗倍数は摩耗形態の異
なる引掻摩耗と衝撃摩耗についてそれぞれ求めた
ものであり、引掻摩耗は3号珪砂中を周速0.1
m/sec×64Hr、衝撃摩耗は約20mmφの石英斑岩
中を周速14m/sec×20分にて乾式の摩耗試験を
行い、同時試験した基準材(SS41)の摩耗量と
比較し、基準材の摩耗量を1とした時の倍数で示
した。
【表】
【表】 前記試験結果によれば、本発明材は比較材に比
して、硬さの点においては同等の高硬度を保有
し、衝撃値においては33.5%アツプしたものが得
られ、前記した従来材の硬さを高めることによつ
て靭性が低下する点が改良されていることがわか
る。さらに、耐摩耗性においても引掻摩耗形態で
は1.25倍、衝撃摩耗形態では1.68倍の優位をも
ち、優れた耐摩耗性を具備するものであることが
わかる。 焼戻し確性テスト 第2表は前記本発明材1と同一成分のYブロツ
クを用いての熱処理と機械的性質および耐摩耗性
の関係を調べた結果である。各種試験内容は引張
り試験を追加したほかは第1表に準ずるものであ
る。 熱処理としては、比較材と対比するための焼入
のままを含め、焼入後における250℃焼戻し、450
℃焼戻し、550℃焼戻しを施した。
【表】 前記試験結果によれば、本発明材においては、
No.Aの焼入のままでも比較材に比べてBの添加な
ど化学成分の相違から衝撃値および耐摩耗倍数に
おいて若干の上昇が認められるが、No.Bの250℃
戻し、No.Cの450℃戻しのように高レベル値が得
られるものではない。また、No.Dのように焼戻し
温度が高くなり550℃戻しともなると、硬度、耐
摩耗倍数が著しく低下することを示唆している。 したがつて、本発明材においての焼戻し温度と
しては200〜500℃が好ましいとするものである。 実地テスト 次に、以上の確性テストを行つた同等品を実地
に使用した結果を第3表に例示する。 実地箇所はシールド工事に使うスラリーポンプ
の耐摩耗部品としてであり、該部品のうち最も摩
耗の激しいフロントライナー(外径350mm×内径
150mm×肉厚30mm)に適用した。 スラリー性状はSiO2約60%、粒径5mmアンダ
ーのものである。
【表】 第3表に示すように、実地使用においての本発
明材は、靭性を加味した従来材に比し、硬度が高
いにもかかわらず同等またはそれ以上の衝撃値を
有することから、使用中、使用後での割れや欠落
の様子は全く認められなかつた。また、この実地
使用での摩耗の度合は、従来材の1時間当り28.5
gの摩耗減量に対し15.3gの摩耗減量で済むこと
から、約1.86倍の耐摩耗性の向上を持つことが実
証された。 発明の効果 この発明では前記のように化学成分が重量比で
C2.7〜3.5%、Si0.2〜1.0%、Mn0.5〜1.5%、Cr27
〜34%、Mo0.5〜2.0%、W0.5〜2.0%、B0.02〜
0.1%以下、残部が実質的にFeおよび不可避不純
物であるP0.1%以下、S0.1%以下からなる高クロ
ム鋳鉄で、硬さがHRC62以上およびシヤルピー
衝撃値が0.23以上の合金鋳鉄を得ることができる
ため、耐摩耗性に寄与する硬度を高めると靭性が
低下するという懸念を払拭することができて、実
地使用に際して引掻摩耗形態、衝撃摩耗形態に拘
らず割れや欠落を危惧することなく、耐摩耗用部
品等に採用することができる。 また、耐摩耗性においても、硬度を高めた従来
材よりも引掻摩耗と衝撃摩耗の両面で優位性をも
つものとすることができるため、前記した実地使
用結果でも明らかなように、従来材の摩耗減量を
大巾に改善することができ、耐摩耗用部品の寿命
延長を大きく図ることができ得るなどの効果を有
する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 化学成分が重量比でC2.7〜3.5%、Si0.2〜1.0
    %、Mn0.5〜1.5%、Cr27〜34%、Mo0.5〜2.0%、
    W0.5〜2.0%、B0.02〜0.1%以下、残部が実質的
    にFeおよび不可避不純物であるP0.1%以下、S0.1
    %以下からなる高クロム鋳鉄で、硬さがHRC62
    以上およびシヤルピー衝撃値が0.23以上であるこ
    とを特徴とする耐摩耗合金鋳鉄。
JP28733289A 1989-11-06 1989-11-06 耐摩耗合金鋳鉄 Granted JPH03150334A (ja)

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JPH03150334A JPH03150334A (ja) 1991-06-26
JPH0541691B2 true JPH0541691B2 (ja) 1993-06-24

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0586417U (ja) * 1992-04-27 1993-11-22 協進工業株式会社 ケーブル挿通管体の縦方向切断装置

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KR101409877B1 (ko) * 2011-11-14 2014-06-20 엘지전자 주식회사 합금주철 및 그를 이용한 로터리 압축기용 베인의 제조방법
JP7803776B2 (ja) * 2022-04-21 2026-01-21 古河機械金属株式会社 高クロム鋳鉄の軟化熱処理方法

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JPH03150334A (ja) 1991-06-26

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