JPH0541698B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0541698B2 JPH0541698B2 JP13750988A JP13750988A JPH0541698B2 JP H0541698 B2 JPH0541698 B2 JP H0541698B2 JP 13750988 A JP13750988 A JP 13750988A JP 13750988 A JP13750988 A JP 13750988A JP H0541698 B2 JPH0541698 B2 JP H0541698B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crucible
- crucible body
- evaporation source
- aluminum
- vapor deposition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C14/00—Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
- C23C14/22—Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
- C23C14/24—Vacuum evaporation
- C23C14/243—Crucibles for source material
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、例えば真空蒸着、クラスタ・イオ
ンビーム蒸着等において蒸着材料を加熱し蒸発さ
せるために用いられる蒸発源用るつぼに関するも
のである。
ンビーム蒸着等において蒸着材料を加熱し蒸発さ
せるために用いられる蒸発源用るつぼに関するも
のである。
従来の蒸発源用るつぼが用いられているクラス
タ・イオンビーム蒸着法による薄膜形成方法とし
ては、例えば特公昭54−9592号公報に記載された
ものがある。この種の薄膜蒸着方法は真空槽内に
おいて、蒸着すべき物質の蒸気を基板に噴出し
て、この蒸気中の多数の原子が緩く結合したクラ
スタ(塊状原子集団)を生成し、クラスタに電子
のシヤワーを浴びせてクラスタをそのうちの1個
の原子がイオン化されたクラスタ・イオンにし、
さらにクラスタ・イオンを加速して基板に衝突さ
せ、これにより基板に薄膜を蒸着形成するもので
ある。
タ・イオンビーム蒸着法による薄膜形成方法とし
ては、例えば特公昭54−9592号公報に記載された
ものがある。この種の薄膜蒸着方法は真空槽内に
おいて、蒸着すべき物質の蒸気を基板に噴出し
て、この蒸気中の多数の原子が緩く結合したクラ
スタ(塊状原子集団)を生成し、クラスタに電子
のシヤワーを浴びせてクラスタをそのうちの1個
の原子がイオン化されたクラスタ・イオンにし、
さらにクラスタ・イオンを加速して基板に衝突さ
せ、これにより基板に薄膜を蒸着形成するもので
ある。
このような薄膜形成方法を実施するための蒸発
源用るつぼとしては第3図に示すものがあつた。
また第4図は従来の蒸発源用るつぼが用いられて
いる薄膜形成装置を示す概略構成図、第5図は第
4図に示した薄膜形成装置の主要部を一部断面で
示す分解斜視図である。第3図〜第5図におい
て、1は直径1mm〜2mmのノズル1a、蓋1b及
び拡散遮蔽壁1cが設けられたるつぼ本体、2は
るつぼ本体1に充填されているアルミニウムAl
等の蒸着物質、4は所定の真空度に保持された真
空槽、5は図示しない真空排気装置に接続されて
おり、真空槽4内の排気を行なう排気通路、6は
排気通路5を開閉する真空用バルブ、7はるつぼ
本体1に熱電子を照射してるつぼ本体1を加熱す
る蒸発源加熱用フイラメント、8は蒸発源加熱フ
イラメント7からの輻射熱を遮断する熱シールド
板であり、るつぼ本体1、蒸発源加熱フイラメン
ト7及び熱シールド板8から基板18に蒸着すべ
き物質の蒸気を真空槽4内に噴出してクラスタを
生成する蒸気発生源9が構成されている。又、1
0はイオン化用の熱電子13を放出するイオン化
電子放出フイラメント、11はイオン化電子放出
フイラメント10から放出された熱電子13を加
速する電子引き出し電極である。熱シールド板8
はイオン化電子放出フイラメント10からの輻射
熱を遮断する働きもあり、イオン化電子放出フイ
ラメント10、電子引き出し電極11及び熱シー
ルド板8から蒸気発生源9からのクラスタをイオ
ン化するイオン化手段12が構成されている。1
4は電子引き出し電極11との間に電圧が印加さ
れ、イオン化されたクラスタ・イオンを加速して
これをイオン化されていない中性クラスタ15と
ともに基板18に衝突させて薄膜を蒸着させる加
速電極、17はクラスタ・イオン16と中性クラ
スタ15とからなるクラスタビームである。19
は熱シールド板8を支持する絶縁支持部材、20
はるつぼ本体1を支持するるつぼ支持部材、21
は基板ホルダ22を支持する絶縁支持部材、22
は基板18を支持する基板ホルダ、23は熱シー
ルド板8を支持する絶縁支持部材、24は加速電
極14を支持する絶縁支持部材である。
源用るつぼとしては第3図に示すものがあつた。
また第4図は従来の蒸発源用るつぼが用いられて
いる薄膜形成装置を示す概略構成図、第5図は第
4図に示した薄膜形成装置の主要部を一部断面で
示す分解斜視図である。第3図〜第5図におい
て、1は直径1mm〜2mmのノズル1a、蓋1b及
び拡散遮蔽壁1cが設けられたるつぼ本体、2は
るつぼ本体1に充填されているアルミニウムAl
等の蒸着物質、4は所定の真空度に保持された真
空槽、5は図示しない真空排気装置に接続されて
おり、真空槽4内の排気を行なう排気通路、6は
排気通路5を開閉する真空用バルブ、7はるつぼ
本体1に熱電子を照射してるつぼ本体1を加熱す
る蒸発源加熱用フイラメント、8は蒸発源加熱フ
イラメント7からの輻射熱を遮断する熱シールド
板であり、るつぼ本体1、蒸発源加熱フイラメン
ト7及び熱シールド板8から基板18に蒸着すべ
き物質の蒸気を真空槽4内に噴出してクラスタを
生成する蒸気発生源9が構成されている。又、1
0はイオン化用の熱電子13を放出するイオン化
電子放出フイラメント、11はイオン化電子放出
フイラメント10から放出された熱電子13を加
速する電子引き出し電極である。熱シールド板8
はイオン化電子放出フイラメント10からの輻射
熱を遮断する働きもあり、イオン化電子放出フイ
ラメント10、電子引き出し電極11及び熱シー
ルド板8から蒸気発生源9からのクラスタをイオ
ン化するイオン化手段12が構成されている。1
4は電子引き出し電極11との間に電圧が印加さ
れ、イオン化されたクラスタ・イオンを加速して
これをイオン化されていない中性クラスタ15と
ともに基板18に衝突させて薄膜を蒸着させる加
速電極、17はクラスタ・イオン16と中性クラ
スタ15とからなるクラスタビームである。19
は熱シールド板8を支持する絶縁支持部材、20
はるつぼ本体1を支持するるつぼ支持部材、21
は基板ホルダ22を支持する絶縁支持部材、22
は基板18を支持する基板ホルダ、23は熱シー
ルド板8を支持する絶縁支持部材、24は加速電
極14を支持する絶縁支持部材である。
次に、従来の蒸発源用るつぼを用いた薄膜形成
装置の動作について説明する。まず、アルミニウ
ム(蒸着物質)2をるつぼ本体1内に充填し、真
空排気装置(図示せず)により真空槽4内の空気
を排気して、真空槽4内を10-6Torr程度の真空
度にする。次いで、蒸発源加熱用フイラメント7
に通電して発熱させ、蒸発源加熱用フイラメント
7からの輻射熱をるつぼ本体1に照射することに
より、又は蒸発源加熱用フイラメント7から放出
される熱電子をるつぼ本体1に衝突させること
(電子衝撃)により、るつぼ本体1内のアルミニ
ウム2を加熱して溶融し蒸発させる。るつぼ本体
1内のアルミニウム2の蒸気圧が0.1〜10Torr程
度になるように昇温すると、ノズル1aからアル
ミニウムの蒸気が噴出する。この蒸気はるつぼ本
体1と真空槽4との圧力差により断熱膨張してク
ラスタと呼ばれる多数の原子が緩く結合した塊状
原子集団となる。次いで、電子引き出し電極11
がクラスタビーム17にイオン化電子放出フイラ
メント10から放出された熱電子13を衝突さ
せ、一部のクラスタを一個の原子がイオン化され
たクラスタ・イオン16にする。このクラスタ・
イオン16は加速電極14と電子引き出し電極1
1とにより形成された電界により適度に加速さ
れ、イオン化されていない中性クラスタ15はる
つぼ本体1から噴出されるときの運動エネルギで
基板18に衝突し、これにより基板18上にアル
ミニウムの薄膜が蒸着形成される。
装置の動作について説明する。まず、アルミニウ
ム(蒸着物質)2をるつぼ本体1内に充填し、真
空排気装置(図示せず)により真空槽4内の空気
を排気して、真空槽4内を10-6Torr程度の真空
度にする。次いで、蒸発源加熱用フイラメント7
に通電して発熱させ、蒸発源加熱用フイラメント
7からの輻射熱をるつぼ本体1に照射することに
より、又は蒸発源加熱用フイラメント7から放出
される熱電子をるつぼ本体1に衝突させること
(電子衝撃)により、るつぼ本体1内のアルミニ
ウム2を加熱して溶融し蒸発させる。るつぼ本体
1内のアルミニウム2の蒸気圧が0.1〜10Torr程
度になるように昇温すると、ノズル1aからアル
ミニウムの蒸気が噴出する。この蒸気はるつぼ本
体1と真空槽4との圧力差により断熱膨張してク
ラスタと呼ばれる多数の原子が緩く結合した塊状
原子集団となる。次いで、電子引き出し電極11
がクラスタビーム17にイオン化電子放出フイラ
メント10から放出された熱電子13を衝突さ
せ、一部のクラスタを一個の原子がイオン化され
たクラスタ・イオン16にする。このクラスタ・
イオン16は加速電極14と電子引き出し電極1
1とにより形成された電界により適度に加速さ
れ、イオン化されていない中性クラスタ15はる
つぼ本体1から噴出されるときの運動エネルギで
基板18に衝突し、これにより基板18上にアル
ミニウムの薄膜が蒸着形成される。
高蒸着速度を得るため、るつぼ本体1は蒸着物
質2であるアルミニウムと濡れ性が強くかつ反応
性の弱い材質、例えば窒化硅素(BN)などで構
成され、蒸着物質2の蒸発表面積が大きくとれる
構造となつている。このため、るつぼ本体1内の
アルミニウム2を加熱して蒸発させた時に、るつ
ぼ本体1の急激な昇温や降温等により、アルミニ
ウム2がるつぼ本体1内面をはい上り、ノズル1
aよりあふれ出す場合がある。
質2であるアルミニウムと濡れ性が強くかつ反応
性の弱い材質、例えば窒化硅素(BN)などで構
成され、蒸着物質2の蒸発表面積が大きくとれる
構造となつている。このため、るつぼ本体1内の
アルミニウム2を加熱して蒸発させた時に、るつ
ぼ本体1の急激な昇温や降温等により、アルミニ
ウム2がるつぼ本体1内面をはい上り、ノズル1
aよりあふれ出す場合がある。
上記のような構成の従来の薄膜蒸着装置に用い
る蒸発源用るつぼは、るつぼ材としてアルミニウ
ム等の蒸着物質2と反応性が弱く、濡れ性が強い
ものを用いていたため、アルミニウム2がノズル
1aからあるれ出した場合に、るつぼ本体1の外
側表面を濡らし、このアルミニウム2が蒸発する
ことで蒸気発生源9の動作が不安定になると共
に、蒸気発生源9の構成部品とアルミニウム2の
蒸気が反応し、蒸気発生源9の寿命が劣化すると
いう問題点があつた。またるつぼ本体1の外側表
面を濡らした蒸気が蒸発することにより、クラス
タ内に単原子が混入し膜質及び膜厚分布に影響を
与える等の問題点もあつた。
る蒸発源用るつぼは、るつぼ材としてアルミニウ
ム等の蒸着物質2と反応性が弱く、濡れ性が強い
ものを用いていたため、アルミニウム2がノズル
1aからあるれ出した場合に、るつぼ本体1の外
側表面を濡らし、このアルミニウム2が蒸発する
ことで蒸気発生源9の動作が不安定になると共
に、蒸気発生源9の構成部品とアルミニウム2の
蒸気が反応し、蒸気発生源9の寿命が劣化すると
いう問題点があつた。またるつぼ本体1の外側表
面を濡らした蒸気が蒸発することにより、クラス
タ内に単原子が混入し膜質及び膜厚分布に影響を
与える等の問題点もあつた。
この発明は上記のような問題点を解消するため
になされたもので、蒸着物質2がるつぼ本体1の
内面をはい上り、ノズル1aからあるれ出した場
合でも、蒸気発生源9の動作の安定性と蒸気発生
源9の長寿命化を図ると共に、蒸着膜の膜質及び
膜厚分布が一定にできる蒸発源用るつぼを得るこ
とを目的とする。
になされたもので、蒸着物質2がるつぼ本体1の
内面をはい上り、ノズル1aからあるれ出した場
合でも、蒸気発生源9の動作の安定性と蒸気発生
源9の長寿命化を図ると共に、蒸着膜の膜質及び
膜厚分布が一定にできる蒸発源用るつぼを得るこ
とを目的とする。
この発明に係る蒸発源用るつぼは、るつぼ本体
の外側表面に蒸着物質と濡れ性が弱いか又は反応
性の強い材料によるコーテイン層を備えたもので
ある。
の外側表面に蒸着物質と濡れ性が弱いか又は反応
性の強い材料によるコーテイン層を備えたもので
ある。
この発明における蒸発源用るつぼは、るつぼ本
体の外側表面に設けられたコーテイング層が蒸着
物質と濡れ性の弱い場合には、蒸着物質がるつぼ
本体の外側表面を覆うことがなく、又コーテイン
グ層が蒸着物質と反応性の強い場合には蒸着物質
がるつぼ本体の外側表面を覆つた時点でコーテイ
ング層と急激に反応を起こすため、蒸着物質が蒸
発を起こすこともない。
体の外側表面に設けられたコーテイング層が蒸着
物質と濡れ性の弱い場合には、蒸着物質がるつぼ
本体の外側表面を覆うことがなく、又コーテイン
グ層が蒸着物質と反応性の強い場合には蒸着物質
がるつぼ本体の外側表面を覆つた時点でコーテイ
ング層と急激に反応を起こすため、蒸着物質が蒸
発を起こすこともない。
以下、この発明の一実施例による蒸発源用るつ
ぼを図について詳細に説明する。
ぼを図について詳細に説明する。
第1図はこの発明の一実施例に係る蒸発源用る
つぼを示す概略構成図、第2図はこの蒸発源用る
つぼを用いた薄膜形成装置を示す概略構成図であ
る。なお、第1図、第2図において、第3図〜第
5図と同様の機能を果たす部分については同一の
符号を付し、その説明は省略する。3はるつぼ本
体1の外側表面の全体に施されたコーテイング層
であり、るつぼ本体1内に充填された蒸着物質2
と濡れ性が弱いか又は反応性が強い材料で構成さ
れている。この実施例では蒸着物質2がアルミニ
ウムでるつぼ本体1が窒化硅素(BN)、コーテ
イング層3がアルミニウム2と反応性の強いタン
グステン(W)で構成されている。
つぼを示す概略構成図、第2図はこの蒸発源用る
つぼを用いた薄膜形成装置を示す概略構成図であ
る。なお、第1図、第2図において、第3図〜第
5図と同様の機能を果たす部分については同一の
符号を付し、その説明は省略する。3はるつぼ本
体1の外側表面の全体に施されたコーテイング層
であり、るつぼ本体1内に充填された蒸着物質2
と濡れ性が弱いか又は反応性が強い材料で構成さ
れている。この実施例では蒸着物質2がアルミニ
ウムでるつぼ本体1が窒化硅素(BN)、コーテ
イング層3がアルミニウム2と反応性の強いタン
グステン(W)で構成されている。
次に、この発明の一実施例に係る蒸発源用るつ
ぼを用いた薄膜形成装置の動作について説明す
る。まず、アルミニウム(蒸着物質)2をるつぼ
本体1内に充填し、真空排気装置(図示せず)に
より真空槽4内の空気を排気して、真空槽4内を
10-6Torr程度の真空度にする。次いで、蒸発源
加熱用フイラメント7に通電して発熱させ、蒸発
源加熱用フイラメント7からの輻射熱をるつぼ本
体1に照射することにより、又は蒸発源加熱用フ
イラメント7から放出される熱電子をるつぼ本体
1に衝突させること(電子衝撃)により、るつぼ
本体1内のアルミニウム2を加熱して溶融し蒸発
させる。るつぼ本体1内のアルミニウム2の蒸気
圧が0.1〜10Torr程度になるように昇温すると、
ノズル1aからアルミニウムの蒸気が噴出する。
この蒸気はるつぼ本体1と真空槽4との圧力差に
より断熱膨張してクラスタと呼ばれる多数の原子
が緩く結合した塊状原子集団となる。次いで、電
子引き出し電極11がクラスタビーム17にイオ
ン化電子放出フイラメント10から放出された熱
電子13を衝突させ、一部のクラスタを一個の原
子がイオン化されたクラスタ・イオン16にす
る。このクラスタ・イオン16は加速電極14と
電子引き出し電極11とにより形成された電界に
より適度に加速され、イオン化されていない中性
クラスタ15はるつぼ本体1から噴出されるとき
の運動エネルギで基板18に衝突し、これにより
基板18上にアルミニウムの薄膜が蒸着形成され
る。従来例と同様、高蒸着速度を得るため、るつ
ぼ本体1は蒸着物質2であるアルミニウムと濡れ
性が強くかつ反応性の弱い材質、例えば窒化硅素
(BN)で構成されている。さらに、この実施例
ではるつぼ本体1の外側表面にアルミニウム2と
反応性の強いタングステン3がコーテイングされ
ている。このため、るつぼ本体1内のアルミニウ
ム2を加熱して蒸発させた時にるつぼ本体1の急
激な昇温や降温等により、アルミニウム2がるつ
ぼ本体1内面をはい上り、ノズル1aよりあふれ
出した場合でも、アルミニウム2がコーテイング
層3のタングステン3と急激に反応するため、あ
ふれ出したアルミニウム2が蒸発することはな
い。
ぼを用いた薄膜形成装置の動作について説明す
る。まず、アルミニウム(蒸着物質)2をるつぼ
本体1内に充填し、真空排気装置(図示せず)に
より真空槽4内の空気を排気して、真空槽4内を
10-6Torr程度の真空度にする。次いで、蒸発源
加熱用フイラメント7に通電して発熱させ、蒸発
源加熱用フイラメント7からの輻射熱をるつぼ本
体1に照射することにより、又は蒸発源加熱用フ
イラメント7から放出される熱電子をるつぼ本体
1に衝突させること(電子衝撃)により、るつぼ
本体1内のアルミニウム2を加熱して溶融し蒸発
させる。るつぼ本体1内のアルミニウム2の蒸気
圧が0.1〜10Torr程度になるように昇温すると、
ノズル1aからアルミニウムの蒸気が噴出する。
この蒸気はるつぼ本体1と真空槽4との圧力差に
より断熱膨張してクラスタと呼ばれる多数の原子
が緩く結合した塊状原子集団となる。次いで、電
子引き出し電極11がクラスタビーム17にイオ
ン化電子放出フイラメント10から放出された熱
電子13を衝突させ、一部のクラスタを一個の原
子がイオン化されたクラスタ・イオン16にす
る。このクラスタ・イオン16は加速電極14と
電子引き出し電極11とにより形成された電界に
より適度に加速され、イオン化されていない中性
クラスタ15はるつぼ本体1から噴出されるとき
の運動エネルギで基板18に衝突し、これにより
基板18上にアルミニウムの薄膜が蒸着形成され
る。従来例と同様、高蒸着速度を得るため、るつ
ぼ本体1は蒸着物質2であるアルミニウムと濡れ
性が強くかつ反応性の弱い材質、例えば窒化硅素
(BN)で構成されている。さらに、この実施例
ではるつぼ本体1の外側表面にアルミニウム2と
反応性の強いタングステン3がコーテイングされ
ている。このため、るつぼ本体1内のアルミニウ
ム2を加熱して蒸発させた時にるつぼ本体1の急
激な昇温や降温等により、アルミニウム2がるつ
ぼ本体1内面をはい上り、ノズル1aよりあふれ
出した場合でも、アルミニウム2がコーテイング
層3のタングステン3と急激に反応するため、あ
ふれ出したアルミニウム2が蒸発することはな
い。
従つて、蒸発発生源9の動作が不安定になるこ
とが防止でき、さらに蒸発発生源9の構成部品と
蒸発物質の蒸気が反応して蒸発発生源9の寿命が
劣化するのを防止できる。また、従来例のように
クラスタ内に蒸着物質の単原子が混入するのを防
止し、膜質及び膜厚分布に影響を与えることがな
い。
とが防止でき、さらに蒸発発生源9の構成部品と
蒸発物質の蒸気が反応して蒸発発生源9の寿命が
劣化するのを防止できる。また、従来例のように
クラスタ内に蒸着物質の単原子が混入するのを防
止し、膜質及び膜厚分布に影響を与えることがな
い。
なお、上記実施例では蒸着物質2がアルミニウ
ム、るつぼ本体1の材質が窒化硅素(BN)、コ
ーテイング層3がタングステン(W)である、蒸
着物質2とコーテイング層3との反応性の強い場
合の例を示したが、他の蒸着物質2、るつぼ本体
1、コーテイング層3の組み合わせで、蒸着物質
2とコーテイング層3との反応性が強い場合であ
つてもよく、上記実施例と同様の効果を奏する。
ム、るつぼ本体1の材質が窒化硅素(BN)、コ
ーテイング層3がタングステン(W)である、蒸
着物質2とコーテイング層3との反応性の強い場
合の例を示したが、他の蒸着物質2、るつぼ本体
1、コーテイング層3の組み合わせで、蒸着物質
2とコーテイング層3との反応性が強い場合であ
つてもよく、上記実施例と同様の効果を奏する。
また、蒸着物質2が銅、るつぼ本体1の材質が
タングステン、コーテイング層3がカーボンとい
つた、蒸着物質2とコーテイング層3との濡れ性
が弱い組み合わせの場合には、るつぼ本体1内の
銅2の加熱時の急激な昇温や降温等により、銅2
がるつぼ本体1の内面をはい上り、ノズル1aよ
りあふれ出しても、銅2がコーテイング層3を濡
らさない。このため、るつぼ本体1の外側表面を
銅2が覆うことがなく、上記実施例と同様の効果
を奏する。
タングステン、コーテイング層3がカーボンとい
つた、蒸着物質2とコーテイング層3との濡れ性
が弱い組み合わせの場合には、るつぼ本体1内の
銅2の加熱時の急激な昇温や降温等により、銅2
がるつぼ本体1の内面をはい上り、ノズル1aよ
りあふれ出しても、銅2がコーテイング層3を濡
らさない。このため、るつぼ本体1の外側表面を
銅2が覆うことがなく、上記実施例と同様の効果
を奏する。
また、上記実施例ではるつぼ本体1の外側表面
全体にコーテイング層3を設けているが、場合に
よつては全体にコーテイング層3を設ける必要は
なく、少くともるつぼ本体1におけるノズル1a
や蓋1bの周辺部の外側表面に設ければ、上記実
施例と同様の効果を奏する。
全体にコーテイング層3を設けているが、場合に
よつては全体にコーテイング層3を設ける必要は
なく、少くともるつぼ本体1におけるノズル1a
や蓋1bの周辺部の外側表面に設ければ、上記実
施例と同様の効果を奏する。
以上のようにこの発明によれば、基板に蒸着す
べき蒸着物質が内部に充填され、蒸着物質と濡れ
性の強い材料で構成されるるつぼ本体を備える蒸
発源用るつぼにおいて、るつぼ本体の外側表面に
蒸着物質と反応性の強い材料又は濡れ性の弱い材
料で構成されるコーテイング層を備えたことによ
り、蒸着物質がるつぼ本体からあふれ出した場合
にも蒸着物質がコーテイング材と反応するか又は
蒸着物質がるつぼ本体の外側表面を覆うのを防止
でき、あふれ出した蒸着物質が蒸発することもな
く、ICB源動作の安定性とICB源の長寿命化を図
るとともに、蒸着膜の膜質及び膜厚分布が一定に
できる蒸発源用るつぼが得られるという効果があ
る。
べき蒸着物質が内部に充填され、蒸着物質と濡れ
性の強い材料で構成されるるつぼ本体を備える蒸
発源用るつぼにおいて、るつぼ本体の外側表面に
蒸着物質と反応性の強い材料又は濡れ性の弱い材
料で構成されるコーテイング層を備えたことによ
り、蒸着物質がるつぼ本体からあふれ出した場合
にも蒸着物質がコーテイング材と反応するか又は
蒸着物質がるつぼ本体の外側表面を覆うのを防止
でき、あふれ出した蒸着物質が蒸発することもな
く、ICB源動作の安定性とICB源の長寿命化を図
るとともに、蒸着膜の膜質及び膜厚分布が一定に
できる蒸発源用るつぼが得られるという効果があ
る。
第1図は、この発明の一実施例に係る蒸発源用
るつぼを示す概略構成図、第2図は一実施例に係
る蒸発源用るつぼを使用した薄膜形成装置を示す
概略構成図、第3図は従来の蒸発源用るつぼを示
す概略構成図、第4図は従来の蒸発源用るつぼを
使用した薄膜形成装置を示す概略構成図、第5図
は第4図に示した薄膜形成装置の主要部分を一部
断面で示す分解斜視図である。 1はるつぼ本体、2は蒸着物質、3はコーテイ
ング層、18は基板である。なお、図中、同一符
号は同一、又は相当部分を示す。
るつぼを示す概略構成図、第2図は一実施例に係
る蒸発源用るつぼを使用した薄膜形成装置を示す
概略構成図、第3図は従来の蒸発源用るつぼを示
す概略構成図、第4図は従来の蒸発源用るつぼを
使用した薄膜形成装置を示す概略構成図、第5図
は第4図に示した薄膜形成装置の主要部分を一部
断面で示す分解斜視図である。 1はるつぼ本体、2は蒸着物質、3はコーテイ
ング層、18は基板である。なお、図中、同一符
号は同一、又は相当部分を示す。
Claims (1)
- 1 基板に蒸着すべき蒸着物質が内部に充填さ
れ、上記蒸着物質と濡れ性の強い材料で構成され
るるつぼ本体を備える蒸発源用るつぼにおいて、
上記るつぼ本体の外側表面に、上記蒸着物質と反
応性の強い材料又は濡れ性の弱い材料で構成され
るコーテイング層を備えたことを特徴とする蒸発
源用るつぼ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13750988A JPH01306555A (ja) | 1988-06-06 | 1988-06-06 | 蒸発源用るつぼ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13750988A JPH01306555A (ja) | 1988-06-06 | 1988-06-06 | 蒸発源用るつぼ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01306555A JPH01306555A (ja) | 1989-12-11 |
| JPH0541698B2 true JPH0541698B2 (ja) | 1993-06-24 |
Family
ID=15200332
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13750988A Granted JPH01306555A (ja) | 1988-06-06 | 1988-06-06 | 蒸発源用るつぼ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01306555A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SG10201608496UA (en) * | 2016-10-11 | 2018-05-30 | Au Optronics Corp | Crucible |
-
1988
- 1988-06-06 JP JP13750988A patent/JPH01306555A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01306555A (ja) | 1989-12-11 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5180477A (en) | Thin film deposition apparatus | |
| JP2710670B2 (ja) | 蒸気発生源用るつぼ | |
| JPH0236673B2 (ja) | ||
| JPH01306555A (ja) | 蒸発源用るつぼ | |
| JPH0830265B2 (ja) | 薄膜形成装置 | |
| JPS60262963A (ja) | 化合物薄膜蒸着装置 | |
| JPH0735569B2 (ja) | 薄膜形成装置 | |
| JPS60125368A (ja) | 薄膜蒸着装置 | |
| JPS6329925A (ja) | 化合物薄膜形成装置 | |
| JPH0215630B2 (ja) | ||
| JPS62287617A (ja) | 薄膜形成装置 | |
| JPS60158619A (ja) | 薄膜蒸着装置 | |
| JPS60124929A (ja) | 薄膜蒸着装置 | |
| JPS60124923A (ja) | 薄膜蒸着装置 | |
| JPH0510423B2 (ja) | ||
| JPS60124915A (ja) | 薄膜蒸着装置 | |
| JPH03158458A (ja) | クラスターイオンビーム装置 | |
| JPS634060A (ja) | 薄膜形成装置 | |
| JPS6320820A (ja) | 薄膜蒸着装置 | |
| JPH0351087B2 (ja) | ||
| JPH0443412B2 (ja) | ||
| JPH0447969B2 (ja) | ||
| JPH05311407A (ja) | 薄膜形成装置 | |
| JPH0215629B2 (ja) | ||
| JPS60124916A (ja) | 薄膜蒸着装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |