JPH0543227A - 電気磁気効果材料 - Google Patents
電気磁気効果材料Info
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- JPH0543227A JPH0543227A JP3175864A JP17586491A JPH0543227A JP H0543227 A JPH0543227 A JP H0543227A JP 3175864 A JP3175864 A JP 3175864A JP 17586491 A JP17586491 A JP 17586491A JP H0543227 A JPH0543227 A JP H0543227A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、室温付近で安定的に電気磁気効果
を呈し、デジタル情報記憶用メモリ素子や各種電子デバ
イス等に用いることができる電気磁気効果材料を提供す
る。 【構成】 xA−yB−zC−wD−αO系酸化物セラ
ミックス(式中、A及びBは、ABO3 で表され、かつ
強磁性又は反強磁性を示すペロブスカイト型構造化合物
を形成しうる元素であり、C及びDは、CDO3 で表さ
れ、かつ強誘電性、反強誘電性、圧電効果又はピエゾ効
果を示すペロブスカイト型構造化合物を形成しうる元素
である。)から構成されてなる電気磁気効果材料であ
り、かつ250〜700Kの温度範囲に電気磁気結合係
数が 1.0×10-5(emu cm/V g)以上となる温度領域を有す
ることを特徴とする。
を呈し、デジタル情報記憶用メモリ素子や各種電子デバ
イス等に用いることができる電気磁気効果材料を提供す
る。 【構成】 xA−yB−zC−wD−αO系酸化物セラ
ミックス(式中、A及びBは、ABO3 で表され、かつ
強磁性又は反強磁性を示すペロブスカイト型構造化合物
を形成しうる元素であり、C及びDは、CDO3 で表さ
れ、かつ強誘電性、反強誘電性、圧電効果又はピエゾ効
果を示すペロブスカイト型構造化合物を形成しうる元素
である。)から構成されてなる電気磁気効果材料であ
り、かつ250〜700Kの温度範囲に電気磁気結合係
数が 1.0×10-5(emu cm/V g)以上となる温度領域を有す
ることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル情報記憶用メ
モリ素子や各種電子デバイス等に有用な電気磁気効果材
料に関する。
モリ素子や各種電子デバイス等に有用な電気磁気効果材
料に関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】従来、電気磁気効果、
即ち、外部から印加された電界により物質に磁化が誘起
される現象、また逆に、外部から印加された磁界により
物質に電気分極が誘起される現象について、例えば、T
he Electrodynamics of Magneto-electric Media(1970)
pp1-19、磁性体ハンドブック(朝倉書店)昭和50年 98
9-999頁等に報告されている。しかしながら、この電気
磁気効果が確認されている材料は、効果の発現する温度
が Cr2O3の307Kを最高に、ほとんどの材料が100
K以下となっている。このために、従来の材料では室温
近傍において安定的な効果の発現は望めず、電気磁気効
果を応用した実用的な各種デバイス、メモリー等を構成
することが困難であった。
即ち、外部から印加された電界により物質に磁化が誘起
される現象、また逆に、外部から印加された磁界により
物質に電気分極が誘起される現象について、例えば、T
he Electrodynamics of Magneto-electric Media(1970)
pp1-19、磁性体ハンドブック(朝倉書店)昭和50年 98
9-999頁等に報告されている。しかしながら、この電気
磁気効果が確認されている材料は、効果の発現する温度
が Cr2O3の307Kを最高に、ほとんどの材料が100
K以下となっている。このために、従来の材料では室温
近傍において安定的な効果の発現は望めず、電気磁気効
果を応用した実用的な各種デバイス、メモリー等を構成
することが困難であった。
【0003】
【問題点を解決するための手段】本発明は、上記問題点
を解決し、室温領域において安定的に電気磁気効果を呈
する材料を提供しようとするものである。本発明は、x
A−yB−zC−wD−αO系酸化物セラミックス(式
中、A及びBは、一般式ABO3 で表され、かつ強磁性
又は反強磁性を示すペロブスカイト型構造化合物を形成
しうる元素の組合せから選ばれる一種以上の元素であ
り、C及びDは、一般式CDO3 で表され、かつ強誘電
性、反強誘電性、圧電効果又はピエゾ効果を示すペロブ
スカイト型構造化合物を形成しうる元素の組合せから選
ばれる一種以上の元素である。ただし、AとCが同一か
つBとDが同一である場合、及びAがBiかつBがFeの場
合を除く。また、x、y、z及びwはA、B、C及びD
の各元素の割合を示し、x+y+z+w=1で0.01<x
<0.95、0.01<y<0.95、0.01<z<0.95、0.01<w<
0.95であり、αは他の元素の原子価を満足する酸素の数
である。)から構成されてなる電気磁気効果材料であ
り、かつ250〜700Kの温度範囲に電気磁気結合係
数が 1.0×10-5(emu cm/V g)以上となる温度領域を有す
ることを特徴とする電気磁気効果材料に関する。
を解決し、室温領域において安定的に電気磁気効果を呈
する材料を提供しようとするものである。本発明は、x
A−yB−zC−wD−αO系酸化物セラミックス(式
中、A及びBは、一般式ABO3 で表され、かつ強磁性
又は反強磁性を示すペロブスカイト型構造化合物を形成
しうる元素の組合せから選ばれる一種以上の元素であ
り、C及びDは、一般式CDO3 で表され、かつ強誘電
性、反強誘電性、圧電効果又はピエゾ効果を示すペロブ
スカイト型構造化合物を形成しうる元素の組合せから選
ばれる一種以上の元素である。ただし、AとCが同一か
つBとDが同一である場合、及びAがBiかつBがFeの場
合を除く。また、x、y、z及びwはA、B、C及びD
の各元素の割合を示し、x+y+z+w=1で0.01<x
<0.95、0.01<y<0.95、0.01<z<0.95、0.01<w<
0.95であり、αは他の元素の原子価を満足する酸素の数
である。)から構成されてなる電気磁気効果材料であ
り、かつ250〜700Kの温度範囲に電気磁気結合係
数が 1.0×10-5(emu cm/V g)以上となる温度領域を有す
ることを特徴とする電気磁気効果材料に関する。
【0004】本発明における電気磁気効果材料は、xA
−yB−zC−wD−αO系酸化物セラミックスから構
成される。この酸化物セラミックスは、X線回折によれ
ば、アモルファス状態であり、ほとんど結晶相を形成し
ないで存在している。このようにアモルファス状態であ
ることにより、電気磁気効果が発現するものと考えられ
る。なお、本発明においては、前記酸化物セラミックス
の一部の組成によっては、ペロブスカイト相、スピネル
相等の結晶相が若干含有されていてもよい。
−yB−zC−wD−αO系酸化物セラミックスから構
成される。この酸化物セラミックスは、X線回折によれ
ば、アモルファス状態であり、ほとんど結晶相を形成し
ないで存在している。このようにアモルファス状態であ
ることにより、電気磁気効果が発現するものと考えられ
る。なお、本発明においては、前記酸化物セラミックス
の一部の組成によっては、ペロブスカイト相、スピネル
相等の結晶相が若干含有されていてもよい。
【0005】前記式中、A及びBは、一般式ABO3 で
表され、かつ強磁性又は反強磁性を示すペロブスカイト
型構造化合物を形成しうる元素の組合せから選ばれる一
種以上の元素である。Aとしては、Na、K、Cs、Ca、S
r、Ba、Y、Cu、Cd、In、Tl、Pb、Bi、Pu、Am等やLa、C
e、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb
及びLu等のランタン系列元素が挙げられる。Bとして
は、3d遷移金属元素のTi、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni及
びCu、及び4f希土類元素のLa、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、
Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLuから選ばれる一
種以上の元素、あるいはさらに、前記元素とLi、Na、M
g、Al、Sc、Nb、Ta、Mo、W、Re、Ru、Os、Rh、Ir、Z
n、Cd、Ga、In、Sn、Sb、Bi、Te、Pa、U、Pu等の組合
せが挙げられる。A及びBは、磁気的特性の発現に寄与
していると推測される。
表され、かつ強磁性又は反強磁性を示すペロブスカイト
型構造化合物を形成しうる元素の組合せから選ばれる一
種以上の元素である。Aとしては、Na、K、Cs、Ca、S
r、Ba、Y、Cu、Cd、In、Tl、Pb、Bi、Pu、Am等やLa、C
e、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb
及びLu等のランタン系列元素が挙げられる。Bとして
は、3d遷移金属元素のTi、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni及
びCu、及び4f希土類元素のLa、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、
Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLuから選ばれる一
種以上の元素、あるいはさらに、前記元素とLi、Na、M
g、Al、Sc、Nb、Ta、Mo、W、Re、Ru、Os、Rh、Ir、Z
n、Cd、Ga、In、Sn、Sb、Bi、Te、Pa、U、Pu等の組合
せが挙げられる。A及びBは、磁気的特性の発現に寄与
していると推測される。
【0006】C及びDは、一般式CDO3 で表され、か
つ強誘電性、反強誘電性、圧電効果又はピエゾ効果を示
すペロブスカイト型構造化合物を形成しうる元素の組合
せから選ばれる一種以上の元素である。Cとしては、N
a、K、Ca、Sr、Cd、Ba、Pb、Bi、La、Li、Ce、Nd、
Y、Er、Ho、Tm、Yb、Lu等が挙げられる。また、Dとし
ては、Nb、Ta、Ti、Zr、Hf、Fe、I、Mg、W、Cd、Mn、
Co、Re、Sc、Nd、Ni、In、Yb、Ho、Lu、Li、Zn、Cr、S
b、Sn、Al、V、Y等が挙げられる。C及びDは、誘電
的性質の発現に寄与していると推測される。ただし、A
とCが同一かつBとDが同一である場合、及びAがFeか
つBがBiの場合を除く。また、x、y、z及びwはA、
B、C及びDの各元素の割合を示し、x+y+z+w=
1で0.01<x<0.95、0.01<y<0.95、0.01<z<0.9
5、0.01<w<0.95である場合に、得られる酸化物セラ
ミックスは、アモルファス状態となり、電気磁気効果が
発現する。また、本発明においては、前記酸化物セラミ
ックスから構成される電気磁気効果材料は、250〜7
00Kの温度範囲に電気磁気結合係数が 1.0×10-5(emu
cm/V g)以上となる温度領域を有する。
つ強誘電性、反強誘電性、圧電効果又はピエゾ効果を示
すペロブスカイト型構造化合物を形成しうる元素の組合
せから選ばれる一種以上の元素である。Cとしては、N
a、K、Ca、Sr、Cd、Ba、Pb、Bi、La、Li、Ce、Nd、
Y、Er、Ho、Tm、Yb、Lu等が挙げられる。また、Dとし
ては、Nb、Ta、Ti、Zr、Hf、Fe、I、Mg、W、Cd、Mn、
Co、Re、Sc、Nd、Ni、In、Yb、Ho、Lu、Li、Zn、Cr、S
b、Sn、Al、V、Y等が挙げられる。C及びDは、誘電
的性質の発現に寄与していると推測される。ただし、A
とCが同一かつBとDが同一である場合、及びAがFeか
つBがBiの場合を除く。また、x、y、z及びwはA、
B、C及びDの各元素の割合を示し、x+y+z+w=
1で0.01<x<0.95、0.01<y<0.95、0.01<z<0.9
5、0.01<w<0.95である場合に、得られる酸化物セラ
ミックスは、アモルファス状態となり、電気磁気効果が
発現する。また、本発明においては、前記酸化物セラミ
ックスから構成される電気磁気効果材料は、250〜7
00Kの温度範囲に電気磁気結合係数が 1.0×10-5(emu
cm/V g)以上となる温度領域を有する。
【0007】本発明の電気磁気効果材料の製造方法とし
ては、前記特性を有する材料が得られれば、特に制限は
ないが、反応性スパッタリング法、ゾル・ゲル法等が挙
げられる。例えば、反応性スパッタリング法によれば、
以下の方法で本発明の電気磁気効果材料を製造すること
ができる。基板上に、酸素雰囲気中の反応性スパッタリ
ング法により、前記式中のA及びBのそれぞれの酸化物
又はABO3 の粉末、及びC及びDのそれぞれの酸化物
又はCDO3 の粉末を混合焼結したものをターゲットと
して薄膜を作製する。次いで、この薄膜を空気雰囲気中
で、400〜900℃で熱処理することにより、本発明
の電気磁気効果材料が得られる。前記スパッタ直後の薄
膜は、電気磁気効果を示さないが、この薄膜を熱処理す
ることにより、電気磁気効果を呈するようになる。
ては、前記特性を有する材料が得られれば、特に制限は
ないが、反応性スパッタリング法、ゾル・ゲル法等が挙
げられる。例えば、反応性スパッタリング法によれば、
以下の方法で本発明の電気磁気効果材料を製造すること
ができる。基板上に、酸素雰囲気中の反応性スパッタリ
ング法により、前記式中のA及びBのそれぞれの酸化物
又はABO3 の粉末、及びC及びDのそれぞれの酸化物
又はCDO3 の粉末を混合焼結したものをターゲットと
して薄膜を作製する。次いで、この薄膜を空気雰囲気中
で、400〜900℃で熱処理することにより、本発明
の電気磁気効果材料が得られる。前記スパッタ直後の薄
膜は、電気磁気効果を示さないが、この薄膜を熱処理す
ることにより、電気磁気効果を呈するようになる。
【0008】
【実施例】以下に、実施例により本発明について具体的
に説明する。 実施例1 まず、シリコン基板上にスパッタリング法によってPt電
極層並びに酸化シリコン層を形成した。次いで、酸化シ
リコン層上に、酸素雰囲気中の反応性スパッタリング法
により、Bi2O3 、CoFe2O4 及びLiNbO3の粉末を混合焼結
したものをターゲットとしてx:y:z:w=0.16:0.
52:0.16:0.16の割合の薄膜を作製した。スパッタリン
グ電力は 2.5(W/cm2)であり、スパッタガス圧は25
mTorr とし、スパッタリングガス圧比は、Ar/O2=4/
1とした。スパッタリング中基板は水冷し、堆積膜圧は
1μmとした。前記スパッタ直後の薄膜を空気雰囲気中
で、600℃で3時間熱処理した。さらに、前記薄膜上
にスパッタリング法によって酸化シリコン層並びにPt電
極層を形成した。酸化シリコン層並びにPt電極層の堆積
膜厚は、共に 0.2μmとした。得られた薄膜につき、印
加電界強度が10kV/cmの時の電気磁気結合係数
(α)を測定した。その結果、300Kにおいてαは
1.5×10-4(emu cm/V g)であり、350Kにおいても 1.
3×10-4(emu cm/V g)であった。
に説明する。 実施例1 まず、シリコン基板上にスパッタリング法によってPt電
極層並びに酸化シリコン層を形成した。次いで、酸化シ
リコン層上に、酸素雰囲気中の反応性スパッタリング法
により、Bi2O3 、CoFe2O4 及びLiNbO3の粉末を混合焼結
したものをターゲットとしてx:y:z:w=0.16:0.
52:0.16:0.16の割合の薄膜を作製した。スパッタリン
グ電力は 2.5(W/cm2)であり、スパッタガス圧は25
mTorr とし、スパッタリングガス圧比は、Ar/O2=4/
1とした。スパッタリング中基板は水冷し、堆積膜圧は
1μmとした。前記スパッタ直後の薄膜を空気雰囲気中
で、600℃で3時間熱処理した。さらに、前記薄膜上
にスパッタリング法によって酸化シリコン層並びにPt電
極層を形成した。酸化シリコン層並びにPt電極層の堆積
膜厚は、共に 0.2μmとした。得られた薄膜につき、印
加電界強度が10kV/cmの時の電気磁気結合係数
(α)を測定した。その結果、300Kにおいてαは
1.5×10-4(emu cm/V g)であり、350Kにおいても 1.
3×10-4(emu cm/V g)であった。
【0009】実施例2 まず、シリコン基板上にスパッタリング法によってPt電
極層を形成した。次いで、酸素雰囲気中の反応性スパッ
タリング法により、Dy2O3 、Fe2O3 、PbO 及びTiO2の混
合粉末を充填したものをターゲットとして用い、先のPt
電極層上に酸化物薄膜層を形成した。スパッタガスはA
r:O2=7:3 の混合ガスで、Ar, O2それぞれのガスの純度
は99.995% 以上のものを使用した。製膜に先だって基板
温度を200℃まで上昇させ、主に基板表面に吸着して
いる水分の脱離処理を行なった。さらに、製膜前に約30
分ほどプリスパッタリングを行ない、ターゲット表面の
清浄化を図り、スパッタリング製膜時における膜質と薄
膜組成の安定化を図った。スパッタリングガス導入前、
真空度が2×10-7Torr以下に到達していることを確認し
た。スパッタ製膜中、全ガス圧は25mTorr と一定にし
た。スパッタリング中は基板を固定している銅製のアノ
ードを水冷し、製膜中の基板温度を20〜25℃に維持し
た。高周波投入電力は110Wとし、30〜60分のスパッタリ
ング製膜を行なった。このようにして得られた薄膜はタ
ーゲットの組成によりスパッタリング速度が変動するた
めに膜厚に変動が見られたが、およそ夫々の薄膜におい
て 500〜1000nmの膜厚を示した。このスパッタ直後の薄
膜を空気雰囲気中で、600℃で3時間熱処理した。さ
らに、前記薄膜上にスパッタリング法によってPt電極層
を形成した。2つのPt電極層の堆積膜厚は、共に 200nm
とした。以上のような薄膜形成プロセスにより、Dy、F
e、Pb、Tiからなる酸化物スパッタ薄膜を作製した。夫
々の薄膜について、印加電界強度が10kV/cmの時の
電気磁気結合係数(α)を測定した。その結果を表1に
示す。同表によれば、350Kにおいても最小でも凡そ
1.1×10-4(emu cm/V g)程度の電気磁気結合係数を観測
した。
極層を形成した。次いで、酸素雰囲気中の反応性スパッ
タリング法により、Dy2O3 、Fe2O3 、PbO 及びTiO2の混
合粉末を充填したものをターゲットとして用い、先のPt
電極層上に酸化物薄膜層を形成した。スパッタガスはA
r:O2=7:3 の混合ガスで、Ar, O2それぞれのガスの純度
は99.995% 以上のものを使用した。製膜に先だって基板
温度を200℃まで上昇させ、主に基板表面に吸着して
いる水分の脱離処理を行なった。さらに、製膜前に約30
分ほどプリスパッタリングを行ない、ターゲット表面の
清浄化を図り、スパッタリング製膜時における膜質と薄
膜組成の安定化を図った。スパッタリングガス導入前、
真空度が2×10-7Torr以下に到達していることを確認し
た。スパッタ製膜中、全ガス圧は25mTorr と一定にし
た。スパッタリング中は基板を固定している銅製のアノ
ードを水冷し、製膜中の基板温度を20〜25℃に維持し
た。高周波投入電力は110Wとし、30〜60分のスパッタリ
ング製膜を行なった。このようにして得られた薄膜はタ
ーゲットの組成によりスパッタリング速度が変動するた
めに膜厚に変動が見られたが、およそ夫々の薄膜におい
て 500〜1000nmの膜厚を示した。このスパッタ直後の薄
膜を空気雰囲気中で、600℃で3時間熱処理した。さ
らに、前記薄膜上にスパッタリング法によってPt電極層
を形成した。2つのPt電極層の堆積膜厚は、共に 200nm
とした。以上のような薄膜形成プロセスにより、Dy、F
e、Pb、Tiからなる酸化物スパッタ薄膜を作製した。夫
々の薄膜について、印加電界強度が10kV/cmの時の
電気磁気結合係数(α)を測定した。その結果を表1に
示す。同表によれば、350Kにおいても最小でも凡そ
1.1×10-4(emu cm/V g)程度の電気磁気結合係数を観測
した。
【0010】
【表1】
【0011】実施例3 実施例2において、ターゲットとして、Gd2O3 、Fe
2O3 、PbO 及びZrO2の混合粉末を充填したものを用いた
他は、実施例2と同様にしてGd、Fe、Pb、Zrからなる酸
化物スパッタ薄膜を作製した。夫々の薄膜について、印
加電界強度が10kV/cmの時の電気磁気結合係数
(α)を測定した。その結果を表2に示す。同表によれ
ば、350Kにおいても最小でも凡そ 1.0×10-4(emu c
m/V g)程度の電気磁気結合係数を観測した。
2O3 、PbO 及びZrO2の混合粉末を充填したものを用いた
他は、実施例2と同様にしてGd、Fe、Pb、Zrからなる酸
化物スパッタ薄膜を作製した。夫々の薄膜について、印
加電界強度が10kV/cmの時の電気磁気結合係数
(α)を測定した。その結果を表2に示す。同表によれ
ば、350Kにおいても最小でも凡そ 1.0×10-4(emu c
m/V g)程度の電気磁気結合係数を観測した。
【0012】
【表2】
【0013】実施例4 実施例2において、ターゲットとして、M2O3、Bi2O3 及
びBaTiO3の混合粉末を充填したものを用いた他は、実施
例2と同様にしてM、Bi、Ba、Tiからなる酸化物スパッ
タ薄膜を作製した。ただし、Mは、La、Ce、Pr、Nd、P
m、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb又はLuであ
り、また、xBi−yM−zBa−wTi−αOと表記したと
きのx、y、z及びwは夫々0.30、0.30、0.20、0.20と
した。夫々の薄膜について、印加電界強度が10kV/
cmの時の電気磁気結合係数(α)を測定した。その結果
を表3に示す。同表によれば、350Kにおいても最小
でも凡そ 0.2×10-3(emu cm/V g)程度の電気磁気結合係
数を観測した。
びBaTiO3の混合粉末を充填したものを用いた他は、実施
例2と同様にしてM、Bi、Ba、Tiからなる酸化物スパッ
タ薄膜を作製した。ただし、Mは、La、Ce、Pr、Nd、P
m、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb又はLuであ
り、また、xBi−yM−zBa−wTi−αOと表記したと
きのx、y、z及びwは夫々0.30、0.30、0.20、0.20と
した。夫々の薄膜について、印加電界強度が10kV/
cmの時の電気磁気結合係数(α)を測定した。その結果
を表3に示す。同表によれば、350Kにおいても最小
でも凡そ 0.2×10-3(emu cm/V g)程度の電気磁気結合係
数を観測した。
【0014】
【表3】
【0015】比較例1 Cr2O3 の単結晶板のC軸に直交する面に導電性銀ペース
トにより電極を形成した。得られた薄膜につき、印加電
界強度が10kV/cmの時の電気磁気結合係数(α)を
測定した。その結果、300Kにおいてαは1.2×10
-5(emu cm/V g)であり、350Kにおいては電気磁気効
果は発現しなかった。
トにより電極を形成した。得られた薄膜につき、印加電
界強度が10kV/cmの時の電気磁気結合係数(α)を
測定した。その結果、300Kにおいてαは1.2×10
-5(emu cm/V g)であり、350Kにおいては電気磁気効
果は発現しなかった。
【0016】
【発明の効果】本発明の電気磁気効果材料は、室温付近
で安定的に電気磁気効果を呈するので、デジタル情報記
憶用メモリ素子や各種電子デバイス等の実用化が可能と
なる。
で安定的に電気磁気効果を呈するので、デジタル情報記
憶用メモリ素子や各種電子デバイス等の実用化が可能と
なる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 巌 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内
Claims (7)
- 【請求項1】 xA−yB−zC−wD−αO系酸化物
セラミックス(式中、A及びBは、一般式ABO3 で表
され、かつ強磁性又は反強磁性を示すペロブスカイト型
構造化合物を形成しうる元素の組合せから選ばれる一種
以上の元素であり、C及びDは、一般式CDO3 で表さ
れ、かつ強誘電性、反強誘電性、圧電効果又はピエゾ効
果を示すペロブスカイト型構造化合物を形成しうる元素
の組合せから選ばれる一種以上の元素である。ただし、
AとCが同一かつBとDが同一である場合、及びAがBi
かつBがFeの場合を除く。また、x、y、z及びwは
A、B、C及びDの各元素の割合を示し、x+y+z+
w=1で0.01<x<0.95、0.01<y<0.95、0.01<z<
0.95、0.01<w<0.95であり、αは他の元素の原子価を
満足する酸素の数である。)から構成されてなる電気磁
気効果材料であり、かつ250〜700Kの温度範囲に
電気磁気結合係数が1.0×10-5(emu cm/V g)以上となる
温度領域を有することを特徴とする電気磁気効果材料。 - 【請求項2】 Aが、Na、K、Cs、Ca、Sr、Ba、Y、C
u、Cd、In、Tl、Pb、Bi、Pu、Am及びランタン系列元素
からなる群から選ばれる一種以上の元素である請求項1
の電気磁気効果材料。 - 【請求項3】 Aが、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、G
d、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLuからなる群から選ば
れる一種以上の元素である請求項1の電気磁気効果材
料。 - 【請求項4】 Bが、3d遷移金属元素及び4f希土類
元素からなる群から選ばれる一種以上の元素である請求
項1の電気磁気効果材料。 - 【請求項5】 Bが、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、G
d、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLuからなる群から選ば
れる一種以上の元素である請求項1の電気磁気効果材
料。 - 【請求項6】 Cが、Na、K、Ca、Sr、Cd、Ba、Pb、B
i、La、Li、Ce、Nd、Y、Er、Ho、Tm、Yb及びLuからな
る群から選ばれる一種以上の元素である請求項1の電気
磁気効果材料。 - 【請求項7】 Dが、Nb、Ta、Ti、Zr、Hf、Fe、I、M
g、W、Cd、Mn、Co、Re、Sc、Nd、Ni、In、Yb、Ho、L
u、Li、Zn、Cr、Sb、Sn、Al、V及びYからなる群から
選ばれる一種以上の元素である請求項1の電気磁気効果
材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3175864A JPH0543227A (ja) | 1990-06-29 | 1991-06-21 | 電気磁気効果材料 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2-169855 | 1990-06-29 | ||
| JP16985590 | 1990-06-29 | ||
| JP3175864A JPH0543227A (ja) | 1990-06-29 | 1991-06-21 | 電気磁気効果材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0543227A true JPH0543227A (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=26493066
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3175864A Pending JPH0543227A (ja) | 1990-06-29 | 1991-06-21 | 電気磁気効果材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0543227A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005156390A (ja) * | 2003-11-27 | 2005-06-16 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 磁気センサー装置 |
| JP2012001396A (ja) * | 2010-06-17 | 2012-01-05 | Osaka Univ | 電気磁気効果材料及びその製造方法 |
| JP2013069724A (ja) * | 2011-09-20 | 2013-04-18 | Sophia School Corp | 磁性イオンを含むオケルマナイト構造を有する電気磁気効果材料を用いた電気磁気効果素子 |
-
1991
- 1991-06-21 JP JP3175864A patent/JPH0543227A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005156390A (ja) * | 2003-11-27 | 2005-06-16 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 磁気センサー装置 |
| JP2012001396A (ja) * | 2010-06-17 | 2012-01-05 | Osaka Univ | 電気磁気効果材料及びその製造方法 |
| JP2013069724A (ja) * | 2011-09-20 | 2013-04-18 | Sophia School Corp | 磁性イオンを含むオケルマナイト構造を有する電気磁気効果材料を用いた電気磁気効果素子 |
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