JPH0543353B2 - - Google Patents
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- JPH0543353B2 JPH0543353B2 JP59040747A JP4074784A JPH0543353B2 JP H0543353 B2 JPH0543353 B2 JP H0543353B2 JP 59040747 A JP59040747 A JP 59040747A JP 4074784 A JP4074784 A JP 4074784A JP H0543353 B2 JPH0543353 B2 JP H0543353B2
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- sak
- dna
- bacillus subtilis
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- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
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- C12N15/11—DNA or RNA fragments; Modified forms thereof; Non-coding nucleic acids having a biological activity
- C12N15/52—Genes encoding for enzymes or proenzymes
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、枯草菌等の宿主細胞中でスタフイロ
キナーゼ遺伝子(以下sak遺伝子)を形質発現さ
せることのできる新規な組換えプラスミド
pHSAK565に関するものであり、更に詳しくは
エシエリシア・コリ(以下大腸菌)に適用可能な
プラスミドベクターpACYC177とストレプトコ
ツカス・フエカリス(Streptococcus faecalis)
由来のプラスミドpAMα1を出発物質とする複合
プラスミドpHY460(該複合プラスミドによる形
質転換体としての大腸菌(pHY460)及び枯草菌
(pHY460)は、それぞれ、微工研条寄第438号及
び微工研条寄第439号として工業技術院微生物工
業技術研究所に寄託済み。)と、スタフイロコツ
カス アウレウス(Staphylococcus aureus)の
溶原フアージSφ−Cと大腸菌に適用可能なプラ
スミドベクターpBR322を出発物質とする複合プ
ラスミドpSAK−HP2(該複合プラスミドによる
形質転換体としての大腸菌C600r-m-(pSAK−
HP2)はATCC寄託番号第39179号としてアメリ
カン タイプ カルチヤー コレクシヨンに寄託
済み。)とを酵素的に切断・連結したものであり、
枯草菌及び大腸菌を宿主菌として安定に自己複製
し、特に、枯草菌においては、その宿主細胞中で
sak遺伝子を形質発現させることにより、安定
に、かつ、効率よく、スタフイロキナーゼを生産
させるのに好適な組換えプラスミドpHSAK565
に係わるものである。 ここにいうスタフイロキナーゼ(以下SAKと
略記する)とは、スタフイロコツカス アウレウ
ス(以下S.アウレウスと略記する)が生成する繊
維素溶解酵素であつて、血中のプラスミノーゲン
をプラスミンに変換する作用を奏することから、
血液凝固防止剤や血栓治療剤などの、所謂、線溶
剤として医療の用に供しうるものである。 そして、このようなSAKの生成に関する遺伝
情報を担持するsak遺伝子に関しては、これをS.
アウレウスの溶原フアージSφ−Cから抽出して、
大腸菌のプラスミドベクターにクローニングし、
宿主としての大腸菌内で発現させ、これにより、
SAKを効率よく生産する系が、特開昭58−67181
号及び特開昭58−38435号として開示されている。 しかしながら、宿主としての大腸菌に関して
は、その遺伝学的及び菌学的性質がよく知られて
はいるものの、これをSAK等の蛋白質の生産に
指向させると、生産された蛋白質が菌体内に蓄積
されてしまうことから、その生産性に限度がある
こと、さらには、生産された蛋白質に対する発熱
因子の混入が危惧されること等の問題点があつ
た。 そこで、SAKの生産に関しては、溶原フアー
ジSφ−C由来のsak遺伝子が、グラム陽性菌であ
るS.アウレウスの細胞内で発現することにより、
実現させることと、一般に、あるグラム陽性菌内
で発現する遺伝子は他のグラム陽性菌内でも発現
する可能性が高いことに鑑み、大腸菌と同様に、
その遺伝学的及び菌学的性質がよく知られてはい
るが、大腸菌とは相違して、グラム陽性菌である
ところの枯草菌の宿主−ベクター系の採用が有望
視されるに至つた。 しかしながら、枯草菌に関しては、下記列挙の
理由により、優れた宿主−ベクター系の確立が困
難であつたので、該菌種に遺伝子操作を施して行
う物質生産はいまだに実用化の段階に至つていな
い。 (1) 枯草菌の細胞内では、多くの場合、組換えプ
ラスミドの安定保持が困難であること。 (2) 遺伝子発現の制御に関する解析が不十分であ
ることから、人為的な発現制御が困難であるこ
と。 (3) 生成された物質が蛋白分解酵素(プロテイア
ーゼ)によつて顕著に崩壊されること。 しかるところ、Palvaらの近年の報告(Proc.
Natl.Acad.Sci.USA 79、5582(1982)及びGene
22、229(1983))によれば、大腸菌に関しては、
生産された物質が、必ず、ペリプラズムあるいは
菌体内に蓄積されてしまうのであるが、枯草菌に
関しては、生産された物質が分泌蛋白質であれ
ば、これを菌体外に分泌することが明らかになつ
たので、分泌蛋白質の生産系として、枯草菌の有
望株が注目されるようになつた。 そこで、本発明者らは、先に開発された枯草菌
の宿主−ベクター系を対象として、特に、sak遺
伝子を枯草菌内に導入するのに好適な枯草菌の宿
主−ベクター系の確立につき、鋭意研究を重ねた
結果、先に開発された枯草菌の宿主−ベクター系
のうちの一つのベクターである複合プラスミド
pHY460と、先に開発され、特開昭58−6718号と
して開示されているsak遺伝子を含むプラスミド
pSAK−HP2(該プラスミドを保有する大腸菌
K12C600rk -mk -(pSAK−HP2)はATCC39179号
としてアメリカン タイプ カルチヤー コレク
シヨンに寄託済み。)とから新規な組換えプラス
ミドpHSAK565を合成することに成功して、本
発明を完成するに至つた。そして、本発明に係わ
る新規な組換えプラスミドpHSAK565は、先に
開発された枯草菌の宿主−ベクター系のうちの一
つの宿主である枯草菌YIT6007株(該枯草菌は
微工研菌寄第7326号として工業技術院微生物工業
研究所に寄託済み。)内に安定に導入保持されて、
効率よく、SAKを生産することも見い出された。 すなわち、本発明の目的は、sak遺伝子を有し
ていて、枯草菌及び大腸菌内で複製可能であり、
とりわけ、枯草菌内において、安定に、効率よ
く、SAKを生産させる際に有用な新規な組換え
プラスミドpHSAK565を提供することである。 このような目的に沿う本発明の構成は、第1図
〜第2図に示されるように、大腸菌に適用可能な
プラスミドベクターpACYC177(第1図A)とス
トレプトコツカス フエカリス(Streptococcus
faecalis)由来のプラスミドpAMα1(第1図B)
とを制限酵素Hindにて切断してからT4リガー
ゼにて連結して中間体1としての複合プラスミド
pHY780(第1図C)を合成し、該中間体1を制
限酵素BamHにて切断してからT4リガーゼに
て連結して、中間体2としての複合プラスミド
pHY600(第1図D)を合成し、さらに、該中間
体2を制限酵素Xho、Salにて切断してから
T4リガーゼにて連結して、中間体3としての複
合プラスミドpHY460(第1図E)を合成し、一
方、スタフイロコツカスアウレウス
(Staphylococcus aurels)の溶原フアージSφ−
Cを制限酵素HindとPstにて切断して生成し
たsak遺伝子を含むDNA断片と、大腸菌に適用
可能なプラスミドベクターpBR322を制限酵素
EcoRとPstにて切断して生成したDNA断片
とをT4リガーゼにて連結して、中間体4として
の複合プラスミドpSAK−HP2(第2図F)を合
成し、前記中間体3としての複合プラスミド
pHY460(第2図E)と上記中間体4としての複
合プラスミドpSAK−HP2(第2図F)のそれぞ
れを二種類の制限酵素BamHとPstにて切断
してからT4リガーゼにて連結して成る組換えプ
ラスミドpHSAK565(第2図G)であり、約5.65
メガダルトン(以下、Mdと略記する)の分子量
を有し、第3図の詳細な制限酵素切断地図で表わ
される環状DNAである。 そして、本発明に係わる組換えプラスミド
pHSAK565は、その遺伝子(DNA)中に、スタ
フイロコツカス アウレウス(Staphylococcus
aures)の溶原フアージSφ−C由来のsak遺伝子
を有するので、該プラスミドが枯草菌あるいは大
腸菌に導入されると、これらの宿主菌に対して、
SAK生産能を付与する。 さらに、本発明に係わる組換えプラスミド
pHSAK565は、テトラサイクリン耐性遺伝子を
有するので、該プラスミドが導入されると、宿主
菌に対してテトラサイクリン耐性形質を付与す
る。この性質は、組換えプラスミドpHSAK−
565を保有する宿主菌、すなわち、形質転換体を
取得する際に、その検出及び選択のための指標
(遺伝子マーカ)として、重要な役割を果す。そ
の上、本発明に係わる複合プラスミドpHSAK−
565は、ある種の枯草菌、好適には、枯草菌
168YIT6007の宿主細胞内できわめて安定に保持
される性質を備えている。 続いて、本発明の参考例及び実施例について説
明すれば以下の通りである。 参考例 1 複合プラスミドpHY780(中間体1)の合成 (1) pACYC177の調製 大腸菌K12WA802r-m+(pACYC177)(東京
大学応用微生物研究所斎藤研究室保有)から、
ChangとCohen(T.Bacteriol 134、、1141
(1978))の方法により、第1図Aの切断地図で
表わされるpACYC177 DNAを調製した。 (2) pAMα1の調製 ストレプトコツカス・フエカリス
(Streptococcus faecalis)DS5(ATCC14508)
から、Clewellら(Proc.Natl.Acad.Sci、
USA、72、1720(1975))の方法により、第1
図Bの切断地図で表わされるpAMα1DNAを調
製した。 (3) pACYC177及びpAMα1の切断と連結 上記(1)項(2)項記載の処理により得られた10μ
の各DNA溶液(0.1〜0.2μgのDNAを含む)
に、1μの10倍濃度緩衝液(100mM Tris−
HCl(PH7.6)、70mM MgCl2、70mM β−
メルカプトエタノール、500mM NaCl)を加
えた後、更に4uのHindを添加し、これを37
℃、60分間反応させて、両DNA(pACYC177
及びpAMα1)をHindの認識切断部位にて切
断した。そして、60℃、10分間でこの反応を停
止させた後、1/50量の5M NaClを加え、更に、
全量の2倍量の−20℃の冷エタノールを加え、
これを−20℃、30分間冷却した。更に、これを
15000rpm、0℃、5分間、遠心分離処理した
後、上清を捨てて、沈殿物を再び−20℃エタノ
ールで洗滌した。これを15000rpmn、0℃、2
分間、遠心分離処理した後、上清のエタノール
を捨てて、更に、エタノールを完全に蒸発させ
た。 これにより得られたDNA断片に20μの滅
菌水を加えて溶解させ、10mM ATP 3μ、
100mM ジチオスレイトール 3μ、660m
M Tris−HCl(PH7.6)−66mM MgCl2 3μ
を加え、更に、2.8u/μのT4リガーゼを0.5μ
加えた。そして、15℃で一夜反応を行わせ
て、Hindの認識切断部位にて、pACYC177
を切断して得られた一本の線状DNA断片と、
同じ認識切断部位にてpAMα1を切断して得ら
れた二本の線状DNA断片との各断片同志を連
結した。それから、120μの滅菌水を加えて、
全量を150μとした。 (4) 大腸菌の形質転換 大腸菌K12C600r-m-(東京大学応用微生物研
究所斎藤研究室保有)を、L−ブロス中で一夜
培養した。この培養液0.05mlを5mlのL−ブロ
スに加えて、37℃で2時間10分の振とう培養を
行つた。遠心分離処理にて集菌した後、得られ
た菌を0℃の0.1M CaCl2水で洗滌し、0.25ml
の0℃、0.1M CaCl2水に溶解することにより、
コンピテント細胞を作製した。そして、0.1ml
のコンピテント細胞に対して0.1mlの、上記(3)
項記載の処理にて連結されたDNA(濃度1μ
g/ml)を加え、0℃にて5分間放置した後、
0.8mlのLブロスを加え、37℃で1時間培養し
て、該コンピテント細胞を該連結されたDNA
によつて、形質転換させた。次いで、この培養
液をL−ブロスに1.5%寒天と、20μg/mlのテ
トラサイクリンと、30μg/mlのアンピリシン
とを添加して成る選択培地の表面上に塗布し
て、37℃で一夜培養した。その際、この選択培
地上でコロニーを形成した10株の形質転換体に
ついて、保有プラスミドの大きさを調べた。 (5) プラスミドDNAの抽出とその分子量の測定 上記(4)項記載の処理により生成された形質転
換体をL−ブロス中で一夜培養し、その培養液
5mlに遠心分離処理を施して、該培養液中の菌
を分離した。次いで、分離された菌を0.5mlの
50mM Tris−10mnM EDTA(PH7.4)に溶解
させた。この溶液に0.2mlの2mg/mlリゾチー
ム−0.5mg/ml RNaseを加えて、37℃で5分
間反応させて該菌を溶解させた。続いて、0.2
mlの2% SDS溶液を加えて、30℃で1〜2分
間更に反応させて、該菌に対する溶解作用を続
行させ、0℃で10分間放置後、この溶液を
20000rpmで0℃、10分間、遠心分離処理した。
分離された上清0.5mlに対して緩衝液Aで飽和
したフエノール0.5mlnを加え、よく混合し
て、不所望の蛋白質を該フエノールにて変性さ
せた。更に、これを15000rpmで3分間室温で
遠心分離処理し、所望のDNAを含む水層を採
取し、その50μづつを0.8%アガロースゲル電
気泳動させて、その分子量を測定した。上記処
理により、10株の形質転換体について、プラス
ミドの大きさを調べたところ、その分子量は約
7.8Mdであつた。 このようにして、第1図A,Bの切断地図で表
わされるpACYC177、pAMα1から合成された複
合プラスミドのうち、第1図Cの切断地図で表わ
されるものが、中間体1としてのpHY780であ
る。 これにより、少なくとも、第1図Cの切断地図
で表わされるpHY780が大腸菌の生態系内で安定
に増殖し、形質発現することが確認された。 参考例 2 複合プラスミドpHY600(中間体2)の合成 (1) pHY780の切断と連結 参考例1記載の処理により生成された形質転
換体である大腸菌K12C600r-m-(pHY780)か
ら、参考例1(5)項記載の処理と同様の処理を施
して、プラスミドDNAを抽出した。抽出され
たDNA1μg/20μに2μの緩衝液(100mM
Tris−HC1(PH7.6)、70mM MgCl2、70m
M β−メルカプトエタノール、500mM
NaCl)を加え、さらに4uの制限酵素BamH
を加えて、37℃で60分間反応させた。60℃、10
分間熱処理してこの反応を停止させた後、80μ
の水を加え、2μの5M NaClを加え、更に、
−20℃のエタノール200μを加えて、−20℃で
30分間放置し、次いで、0℃で5分間、
10000rpmの遠心分離処理によりDNAを集め
た。これを、200μの−20℃エタノールで洗
滌した後、乾燥させてから、20μの水に溶解
させ、その溶液にT4リガーゼを添加して、該
溶液中のDNAに対して前記参考例1(3)項記載
の処理と同様の連結処理を施した。 (2) 大腸菌の形質転換 次いで、上記(1)項記載の処理により生成され
たDNAを用いて、大腸菌K12C600r-m-を形質
転換させた。生成された形質転換体は、20μ
g/mlテトラサイクリン、30μg/mlアンピシ
リンに耐性を示した。この形質転換体のうち、
10株について、前記参考例1(5)項記載の処理と
同様の処理により、プラスミドを抽出して、そ
の分子量を調べたところ、全て、分子量約
6Mdであつた。 このようにして、第1図Cの切断地図で表わ
されるpHY780から合成された、第1図Dの切
断地図で表わされる複合プラスミドが、中間体
2としてのpHY600である。そして、上記処理
により、このpHY600も、少なくとも、大腸菌
に対するクローニングベクターとして使用可能
であることが確認された。 参考例 3 複合プラスミドpHY460(中間体3)の合成及
び枯草菌の形質転換 (1) pHY600の切断と連結 参考例2記載の処理により合成された複合プ
ラスミドpHY600を、制限酵素Xho及びSol
を用いて参考例1(3)項記載の処理と同様の酵
素処理により、切断し、更に、そのDNA断片
をT4リガーゼを用いた酵素処理により連結し
てから、参考例1(4)項記載の処理と同様の処理
により、大腸菌を形質転換し、分子量約4.6Md
の複合プラスミドを分離した。このようにし
て、第1図Dの切断地図で表わされるpHY600
から合成された第1図Eの切断地図で表わされ
る中間体3としての複合プラスミドがpHY460
である。 (2) 枯草菌の形質転換 コンピテント細胞の調製 L−寒天平板上で一夜培養した枯草菌
(Baci−llus subtilis)Marburg 168(東京大
学応用微生物研究所斎藤研室保有)を培地
スピザイセン ミニマル培地(Spizizen
mini−mal medium):K2HPO4 1.4%、
KH2PO4 0.6%、(NH4)2SO4 0.2%、クエン
酸ナトリウム 0.1%、MgSO4・7H2O 0.02
%、グルコース 0.5%に対してカゼイン加
水分解物 0.02%、酵母エキス 0.02%、L
−トリプトフアン 50μg/mlを加えたも
の)に対して、1×108/ml程度接触した。
これを37℃で振とう培養して、約4時間経過
後、静止期に入つた段階で、培地(培地
のL−トリプトフアンを5μg/ml、酵母エ
キス0.2%とし、更に、5mnM MgSO4を加
え、カゼイン加水分解物を含まないもの)中
で、10倍に薄めて培養を続行した。培養液中
の菌は90分後に、コンピテント
(competent)状態に達した。このコンピテ
ント細胞0.9mlに上記(1)項記載の処理により
分離された複合プラスミドpHY460のDNA
溶液0.1mlを加えて37℃で、90分間振とう培
養しながら形質転換を行つた。 形質変換体の検出 複合プラスミドpHY460をとり込ませた形
質転換体を20μg/mlのテトラサイクリンを
含むL−寒天平板上に塗布して、37℃で24時
間培養した。得られたコロニーにつき、参考
例1と同様の処理によりプラスミドの存在を
確認した。得られたプラスミドは分子量約
4.6Mdであり、pHY460のそれと同量であつ
た。 そして、参考例1(5)項記載の処理と同様の
処理を施して、枯草菌から得られた複合プラ
スミドpHY460による大腸菌K12C600r-m-
の形質転換も確認された。これにより、複合
プラスミドpHY460は、少なくとも、大腸菌
と枯草菌の双方を宿主としうるクローニング
ベクター、即ち、シヤトルベクターであるこ
とが確認された。 なお、形質転換体としての大腸菌(pHY460)
及び枯草菌(pHY460)は、それぞれ、受託番号
微工研条寄第438号及び微工研条寄第439号とし
て工業技術院微生物工業技術研究所に寄託済みで
ある。 参考例 4 複合プラスミドpSAK−HP2(中間体4)の合
成 sak遺伝子は、スタフイロコツカス・アウレウ
ス(Staphylococcus aureus)の溶原フアージ
Sφ−CのDAN上にあつて、制限酵素Hindと
Pstの認識切断部位によつて挟まれる分子量約
1.7Mdの領域に位置している。そこで、この領域
のDNAを大腸菌のプラスミドベクターである
pBR322のEcoR及びPstの認識切断部位によ
つて挟まれる領域に挿入することにより、
pBR322にsak遺伝子をクローニングした。 上記の処理をより詳細に説明すれば以下の通り
である。 (1) 溶原フアージSφ−CDNAの切断 前記参考例1(3)項記載の処理と同様の処理に
より、Sφ−C DNAを制限酵素Hindにて
切断して、3.3MdのDNA断片を分離する。 このDNA断片の両端には、それぞれ4塩基
から成る一本鎖部分が存在しているので、1u
のT4DNAポリメラーゼと4種のデオキシリボ
ヌクレオシド−3リン酸(各25μM)によつて
67mM Tris−HC(PH8.0)、6.7mM
MgCl2、6.7mM β−メルカプトエタノール
を含む緩衝液(20μ)中で18℃にて4時間反
応させて上記一本鎖部分を二本鎖とした。この
DNA断片を含む反応液に5μの1.5M酢酸ナト
リウム(PH7.0)と75μのエタノールを加え、
−70℃にて10分間保持した後、15000rpmで5
分間遠心分離して、DNAを沈澱物として回収
した。この沈澱物を冷エタノールで洗滌してか
ら乾燥させ、10mM Tris−HC1(PH7.6)7m
M MgCl2−7mM β−メルカプトエタノー
ル−50mM NaClから成る緩衝液にとかし、
5uの制限酵素Pstを加え、37℃で1時間反応
させることにより、回収したDNA断片をさら
に2つのDNA断片に切断して、後述の連結反
応処理に備えた。 (2) プラスミドpBR322の開裂 1μgのプラスミドpBR322 DNA(ベーリン
ガーマンハイム(Boehringer−Mannhem 社
製)に10uのEcoRを加えて参考例1(3)項記
載の処理と同様の処理により、反応させて、こ
の環状DNAを開裂させた。 上記開裂したDNA断片の両末端を上記(1)項
記載の処理と同様の処理により、二本鎖とし
た。この二本鎖末端(フラツシユエンド)の
DNA断片を、さらに上記(1)項後半部記載の処
理と同様の処理により、制限酵素Pstで切断
して、後続の連結反応処理に備えた。 (3) 連結反応処理 上記(1)、(2)項記載の処理により生成された各
DNA断片とベクターDNAを混合し、1uのT4
リガーゼを使用して参考例1(3)項記載の処理と
同様の連結反応処理を施した。 (4) 形質転換 続いて、参考例2(2)項記載の処理と同様の処
理により大腸菌K12C600r-m-を形質転換し、
テトラサイクリン耐性の菌株を選択抽出した。
そして、テトラサイクリン耐性の菌株の中から
SAK生産能をする菌株を選択抽出し、次いで、
その菌株から分子量約4.07Mdの複合プラスミ
ドを分離抽出した。 このようにして得られた、第2図Fの切断地図
で表わされる中間体4としての複合プラスミドが
pSAK−HP2である。そして、この複合プラスミ
ドpSAK−HP2に関しては、分子量約1.7Mdのフ
アージSφ−Cに由来するsak遺伝子を含んでいる
ことが確認された。 なお、形質転換体としての大腸菌(pSAK−
HP2)は、ATCC39179号としてアメリカン タ
イプ カルチヤー コレクシヨンに寄託済みであ
る。 実施例 1 組換えプラスミドpHSAK565の合成 複合プラスミドpHY460に対して複合プラスミ
ドpSAK−HP2のsak遺伝子を含むDNA断片をク
ローニングして、組換えプラスミドpHSAK565
(TcrSAK+)を合成した。 すなわち、参考例3記載の処理により合成され
た中間体3としての複合プラスミドpHY460と、
参考例4記載の処理により合成された中間体4と
しての複合プラスミドpSAK−HP2の両DNAを
参考例1(3)項記載の処理と同様の処理により、そ
れぞれ別々に制限酵素BamHとPstにて切断
してから、両DNAを混合してT4リガーゼで連結
することにより、分子量約5.65Mdの組換えプラ
スミドを合成した。 このようにして、第2図Eの切断地図で表わさ
れる中間体3としての複合プラスミドpHY460
と、第2図Fの切断地図で表わされる中間体4と
しての複合プラスミドpSAK−HP2とから合成さ
れた、第2図Gの切断地図で表わされる組換えプ
ラスミドをpHSAK565と命名した。 なお、該プラスミドを保持した枯草菌
168YIT6007(pHSAK565)は微工研菌寄第7325
号として工業技術院微生物工業研究所に寄託済み
である。 実施例 2 組換えプラスミドpHSAK565による大腸菌の
形質転換 次いで、上記実施例2記載の処理により生成さ
れた組換えプラスミドpHHSAK565を用いて、
参考例1(4)項記載の処理と同様の処理によつて、
大腸菌K12C600r-m-を形質転換し、テトラサイ
クリン耐性株を選択した。 その形質転換体のうちの30株について、SAK
生産能をKondoとFujiseの方法(Infect.Immun.
18、266−272(1977))により測定したところ、上
記30株すべてにSAK生産能が認められた。さら
に、上記形質転換体が保持しているプラスミドの
分子量を参考例1(5)項記載の処理と同様の処理に
より、測定したところ、その分子量は、約
5.65Mdであつた。 実施例 3 組換えプラスミドpHSAK565による枯草菌の
形質転換 参考例3(2)項記載の処理に従つて、枯草菌168
YIT6007のコンピテント細胞を調製し、さらに、
これを組換えプラスミドpHSAK565により形質
転換した。 そして、形質転換体であるテトラサイクリン耐
性の50株について、SAK生産能を調べたところ、
全菌体がSAKを生産していた。更に、これらの
菌株が形成したコロニーを、4℃にて、1ケ月間
保存した後に、該コロニー中の菌体が保持してい
るプラスミドの分子量を測定したところ、その分
子量は約5.65Mdであつた。続いて、無作為に選
択した10個のコロニーについて、テトラサイクリ
ン20μg/mlを含む培地にて50代の継代培養を行
つたが、該継代培養後も、全菌株が組換えプラス
ミドpHSAK565を安定に保持していて、SAK生
産能を有していた。 実施例 4 形質転換体における組換えプラスミド
pHSAK565の安定性 上記実施例3の処理により生成された形質転換
体(クローン)としての枯草菌168 YIT−6007
(pHSAK565)における組換えプラスミド
pHSAK565の安定性を評価すべく、以下の処理
を施した。 すなわち、培地中、テトラサイクリン(10μ
g/ml)添加と、テトラサイクリン無添加の各条
件下にて、上記実施例3により生成された形質転
換体をL−ブロス中37℃で継代培養して、250倍
に増殖させた後、各クローンのコロニーについて
テトラサイクリン耐性及びSAK生産能を調べた
ところ、総数100個のコロニーに対する、テトラ
サイクリン耐性を示すコロニーの数及びSAK生
産能を示すコロニーの数は第1表のとおりであつ
た。 これによれば、テトラサイクリン無添加の条件
下での試験例に関しても、テトラサイクリン耐性
を示すコロニー及びSAK生産能を示すコロニー
の比率が、それぞれ、70%〜80%に達しており、
このことは、テトラサイクリン無添加の条件下で
も、組換えプラスミドpHSAK565が枯草菌内に
比較的安定に保持されていることを意味してい
る。 さらに、テトラサイクリン(10μg/ml)添加
の条件下での試験例に関しては、ほとんどすべて
のコロニーがテトラサイクリン耐性のSAK生産
能を示しており、このことは、テトラサイクリン
の添加によつて、長期継代培養中での、組換えプ
ラスミドpHSAK565の、枯草菌における欠落が
完全に防止されていることを意味している。 【表】 数値は、コロニーの数を表わす
実施例 5 枯草菌168 YIT6007(pHSAK565)によるSAK
の生産 L−ブロスに対して10μg/mlのテトラサイク
リンと、0.5%のグルコースとを添加して成る培
地にて、一夜培養した枯草菌168 YIT−6007
(pHSAK565)を1/100量、上記培地に接種し、
37℃で激しく振とうしながら培養した。 その培養液の一定量を経時的に採取し、遠心分
離処理によつて該培養液から菌体を除去した後の
培養上清中のSAK生産能をフイブリンプレート
法によつて測定した。 SAK生産能の経時的変化に関しては、培養初
期には、低調であつたが、培養中期に至つて急激
な増加を示し、約17時間後に最大値(50000ユニ
ツト/iml)に達した。さらに、経時的に採取さ
れた培養液中の蛋白質について解析したところ、
以下の事項が判明した。 (1) SAK生産能の増加に伴つてSAK蛋白質の増
加が認められること。 (2) 培養開始後約17時間を経過するまでは、プロ
テアーゼによる分解がほとんど観察されないこ
と。 以上のことから、枯草菌168 YIT−6007
(pHSAK565)を、05%のグルコース及び10μ
g/mlのテトラサイクリンを含むL−ブロス中
で、37℃にて振とう培養することにより、培養16
〜17時間後に最も多量のSAKが培養上清中に生
産されることが確認された。 なお、上記実施例5にて実現されるSAK生産
能は、斎藤らにより報告(日本細菌学雑誌38(1)
(1983))されている、プラスミドpUBSF−13△
Hにsak遺伝子を組み込んで成る組換えプラスミ
ドを枯草層168 UOT−0734(微工研菌寄第6872
号)に導入する方法にて実現されるそれに対して
概ね5倍に達する。
キナーゼ遺伝子(以下sak遺伝子)を形質発現さ
せることのできる新規な組換えプラスミド
pHSAK565に関するものであり、更に詳しくは
エシエリシア・コリ(以下大腸菌)に適用可能な
プラスミドベクターpACYC177とストレプトコ
ツカス・フエカリス(Streptococcus faecalis)
由来のプラスミドpAMα1を出発物質とする複合
プラスミドpHY460(該複合プラスミドによる形
質転換体としての大腸菌(pHY460)及び枯草菌
(pHY460)は、それぞれ、微工研条寄第438号及
び微工研条寄第439号として工業技術院微生物工
業技術研究所に寄託済み。)と、スタフイロコツ
カス アウレウス(Staphylococcus aureus)の
溶原フアージSφ−Cと大腸菌に適用可能なプラ
スミドベクターpBR322を出発物質とする複合プ
ラスミドpSAK−HP2(該複合プラスミドによる
形質転換体としての大腸菌C600r-m-(pSAK−
HP2)はATCC寄託番号第39179号としてアメリ
カン タイプ カルチヤー コレクシヨンに寄託
済み。)とを酵素的に切断・連結したものであり、
枯草菌及び大腸菌を宿主菌として安定に自己複製
し、特に、枯草菌においては、その宿主細胞中で
sak遺伝子を形質発現させることにより、安定
に、かつ、効率よく、スタフイロキナーゼを生産
させるのに好適な組換えプラスミドpHSAK565
に係わるものである。 ここにいうスタフイロキナーゼ(以下SAKと
略記する)とは、スタフイロコツカス アウレウ
ス(以下S.アウレウスと略記する)が生成する繊
維素溶解酵素であつて、血中のプラスミノーゲン
をプラスミンに変換する作用を奏することから、
血液凝固防止剤や血栓治療剤などの、所謂、線溶
剤として医療の用に供しうるものである。 そして、このようなSAKの生成に関する遺伝
情報を担持するsak遺伝子に関しては、これをS.
アウレウスの溶原フアージSφ−Cから抽出して、
大腸菌のプラスミドベクターにクローニングし、
宿主としての大腸菌内で発現させ、これにより、
SAKを効率よく生産する系が、特開昭58−67181
号及び特開昭58−38435号として開示されている。 しかしながら、宿主としての大腸菌に関して
は、その遺伝学的及び菌学的性質がよく知られて
はいるものの、これをSAK等の蛋白質の生産に
指向させると、生産された蛋白質が菌体内に蓄積
されてしまうことから、その生産性に限度がある
こと、さらには、生産された蛋白質に対する発熱
因子の混入が危惧されること等の問題点があつ
た。 そこで、SAKの生産に関しては、溶原フアー
ジSφ−C由来のsak遺伝子が、グラム陽性菌であ
るS.アウレウスの細胞内で発現することにより、
実現させることと、一般に、あるグラム陽性菌内
で発現する遺伝子は他のグラム陽性菌内でも発現
する可能性が高いことに鑑み、大腸菌と同様に、
その遺伝学的及び菌学的性質がよく知られてはい
るが、大腸菌とは相違して、グラム陽性菌である
ところの枯草菌の宿主−ベクター系の採用が有望
視されるに至つた。 しかしながら、枯草菌に関しては、下記列挙の
理由により、優れた宿主−ベクター系の確立が困
難であつたので、該菌種に遺伝子操作を施して行
う物質生産はいまだに実用化の段階に至つていな
い。 (1) 枯草菌の細胞内では、多くの場合、組換えプ
ラスミドの安定保持が困難であること。 (2) 遺伝子発現の制御に関する解析が不十分であ
ることから、人為的な発現制御が困難であるこ
と。 (3) 生成された物質が蛋白分解酵素(プロテイア
ーゼ)によつて顕著に崩壊されること。 しかるところ、Palvaらの近年の報告(Proc.
Natl.Acad.Sci.USA 79、5582(1982)及びGene
22、229(1983))によれば、大腸菌に関しては、
生産された物質が、必ず、ペリプラズムあるいは
菌体内に蓄積されてしまうのであるが、枯草菌に
関しては、生産された物質が分泌蛋白質であれ
ば、これを菌体外に分泌することが明らかになつ
たので、分泌蛋白質の生産系として、枯草菌の有
望株が注目されるようになつた。 そこで、本発明者らは、先に開発された枯草菌
の宿主−ベクター系を対象として、特に、sak遺
伝子を枯草菌内に導入するのに好適な枯草菌の宿
主−ベクター系の確立につき、鋭意研究を重ねた
結果、先に開発された枯草菌の宿主−ベクター系
のうちの一つのベクターである複合プラスミド
pHY460と、先に開発され、特開昭58−6718号と
して開示されているsak遺伝子を含むプラスミド
pSAK−HP2(該プラスミドを保有する大腸菌
K12C600rk -mk -(pSAK−HP2)はATCC39179号
としてアメリカン タイプ カルチヤー コレク
シヨンに寄託済み。)とから新規な組換えプラス
ミドpHSAK565を合成することに成功して、本
発明を完成するに至つた。そして、本発明に係わ
る新規な組換えプラスミドpHSAK565は、先に
開発された枯草菌の宿主−ベクター系のうちの一
つの宿主である枯草菌YIT6007株(該枯草菌は
微工研菌寄第7326号として工業技術院微生物工業
研究所に寄託済み。)内に安定に導入保持されて、
効率よく、SAKを生産することも見い出された。 すなわち、本発明の目的は、sak遺伝子を有し
ていて、枯草菌及び大腸菌内で複製可能であり、
とりわけ、枯草菌内において、安定に、効率よ
く、SAKを生産させる際に有用な新規な組換え
プラスミドpHSAK565を提供することである。 このような目的に沿う本発明の構成は、第1図
〜第2図に示されるように、大腸菌に適用可能な
プラスミドベクターpACYC177(第1図A)とス
トレプトコツカス フエカリス(Streptococcus
faecalis)由来のプラスミドpAMα1(第1図B)
とを制限酵素Hindにて切断してからT4リガー
ゼにて連結して中間体1としての複合プラスミド
pHY780(第1図C)を合成し、該中間体1を制
限酵素BamHにて切断してからT4リガーゼに
て連結して、中間体2としての複合プラスミド
pHY600(第1図D)を合成し、さらに、該中間
体2を制限酵素Xho、Salにて切断してから
T4リガーゼにて連結して、中間体3としての複
合プラスミドpHY460(第1図E)を合成し、一
方、スタフイロコツカスアウレウス
(Staphylococcus aurels)の溶原フアージSφ−
Cを制限酵素HindとPstにて切断して生成し
たsak遺伝子を含むDNA断片と、大腸菌に適用
可能なプラスミドベクターpBR322を制限酵素
EcoRとPstにて切断して生成したDNA断片
とをT4リガーゼにて連結して、中間体4として
の複合プラスミドpSAK−HP2(第2図F)を合
成し、前記中間体3としての複合プラスミド
pHY460(第2図E)と上記中間体4としての複
合プラスミドpSAK−HP2(第2図F)のそれぞ
れを二種類の制限酵素BamHとPstにて切断
してからT4リガーゼにて連結して成る組換えプ
ラスミドpHSAK565(第2図G)であり、約5.65
メガダルトン(以下、Mdと略記する)の分子量
を有し、第3図の詳細な制限酵素切断地図で表わ
される環状DNAである。 そして、本発明に係わる組換えプラスミド
pHSAK565は、その遺伝子(DNA)中に、スタ
フイロコツカス アウレウス(Staphylococcus
aures)の溶原フアージSφ−C由来のsak遺伝子
を有するので、該プラスミドが枯草菌あるいは大
腸菌に導入されると、これらの宿主菌に対して、
SAK生産能を付与する。 さらに、本発明に係わる組換えプラスミド
pHSAK565は、テトラサイクリン耐性遺伝子を
有するので、該プラスミドが導入されると、宿主
菌に対してテトラサイクリン耐性形質を付与す
る。この性質は、組換えプラスミドpHSAK−
565を保有する宿主菌、すなわち、形質転換体を
取得する際に、その検出及び選択のための指標
(遺伝子マーカ)として、重要な役割を果す。そ
の上、本発明に係わる複合プラスミドpHSAK−
565は、ある種の枯草菌、好適には、枯草菌
168YIT6007の宿主細胞内できわめて安定に保持
される性質を備えている。 続いて、本発明の参考例及び実施例について説
明すれば以下の通りである。 参考例 1 複合プラスミドpHY780(中間体1)の合成 (1) pACYC177の調製 大腸菌K12WA802r-m+(pACYC177)(東京
大学応用微生物研究所斎藤研究室保有)から、
ChangとCohen(T.Bacteriol 134、、1141
(1978))の方法により、第1図Aの切断地図で
表わされるpACYC177 DNAを調製した。 (2) pAMα1の調製 ストレプトコツカス・フエカリス
(Streptococcus faecalis)DS5(ATCC14508)
から、Clewellら(Proc.Natl.Acad.Sci、
USA、72、1720(1975))の方法により、第1
図Bの切断地図で表わされるpAMα1DNAを調
製した。 (3) pACYC177及びpAMα1の切断と連結 上記(1)項(2)項記載の処理により得られた10μ
の各DNA溶液(0.1〜0.2μgのDNAを含む)
に、1μの10倍濃度緩衝液(100mM Tris−
HCl(PH7.6)、70mM MgCl2、70mM β−
メルカプトエタノール、500mM NaCl)を加
えた後、更に4uのHindを添加し、これを37
℃、60分間反応させて、両DNA(pACYC177
及びpAMα1)をHindの認識切断部位にて切
断した。そして、60℃、10分間でこの反応を停
止させた後、1/50量の5M NaClを加え、更に、
全量の2倍量の−20℃の冷エタノールを加え、
これを−20℃、30分間冷却した。更に、これを
15000rpm、0℃、5分間、遠心分離処理した
後、上清を捨てて、沈殿物を再び−20℃エタノ
ールで洗滌した。これを15000rpmn、0℃、2
分間、遠心分離処理した後、上清のエタノール
を捨てて、更に、エタノールを完全に蒸発させ
た。 これにより得られたDNA断片に20μの滅
菌水を加えて溶解させ、10mM ATP 3μ、
100mM ジチオスレイトール 3μ、660m
M Tris−HCl(PH7.6)−66mM MgCl2 3μ
を加え、更に、2.8u/μのT4リガーゼを0.5μ
加えた。そして、15℃で一夜反応を行わせ
て、Hindの認識切断部位にて、pACYC177
を切断して得られた一本の線状DNA断片と、
同じ認識切断部位にてpAMα1を切断して得ら
れた二本の線状DNA断片との各断片同志を連
結した。それから、120μの滅菌水を加えて、
全量を150μとした。 (4) 大腸菌の形質転換 大腸菌K12C600r-m-(東京大学応用微生物研
究所斎藤研究室保有)を、L−ブロス中で一夜
培養した。この培養液0.05mlを5mlのL−ブロ
スに加えて、37℃で2時間10分の振とう培養を
行つた。遠心分離処理にて集菌した後、得られ
た菌を0℃の0.1M CaCl2水で洗滌し、0.25ml
の0℃、0.1M CaCl2水に溶解することにより、
コンピテント細胞を作製した。そして、0.1ml
のコンピテント細胞に対して0.1mlの、上記(3)
項記載の処理にて連結されたDNA(濃度1μ
g/ml)を加え、0℃にて5分間放置した後、
0.8mlのLブロスを加え、37℃で1時間培養し
て、該コンピテント細胞を該連結されたDNA
によつて、形質転換させた。次いで、この培養
液をL−ブロスに1.5%寒天と、20μg/mlのテ
トラサイクリンと、30μg/mlのアンピリシン
とを添加して成る選択培地の表面上に塗布し
て、37℃で一夜培養した。その際、この選択培
地上でコロニーを形成した10株の形質転換体に
ついて、保有プラスミドの大きさを調べた。 (5) プラスミドDNAの抽出とその分子量の測定 上記(4)項記載の処理により生成された形質転
換体をL−ブロス中で一夜培養し、その培養液
5mlに遠心分離処理を施して、該培養液中の菌
を分離した。次いで、分離された菌を0.5mlの
50mM Tris−10mnM EDTA(PH7.4)に溶解
させた。この溶液に0.2mlの2mg/mlリゾチー
ム−0.5mg/ml RNaseを加えて、37℃で5分
間反応させて該菌を溶解させた。続いて、0.2
mlの2% SDS溶液を加えて、30℃で1〜2分
間更に反応させて、該菌に対する溶解作用を続
行させ、0℃で10分間放置後、この溶液を
20000rpmで0℃、10分間、遠心分離処理した。
分離された上清0.5mlに対して緩衝液Aで飽和
したフエノール0.5mlnを加え、よく混合し
て、不所望の蛋白質を該フエノールにて変性さ
せた。更に、これを15000rpmで3分間室温で
遠心分離処理し、所望のDNAを含む水層を採
取し、その50μづつを0.8%アガロースゲル電
気泳動させて、その分子量を測定した。上記処
理により、10株の形質転換体について、プラス
ミドの大きさを調べたところ、その分子量は約
7.8Mdであつた。 このようにして、第1図A,Bの切断地図で表
わされるpACYC177、pAMα1から合成された複
合プラスミドのうち、第1図Cの切断地図で表わ
されるものが、中間体1としてのpHY780であ
る。 これにより、少なくとも、第1図Cの切断地図
で表わされるpHY780が大腸菌の生態系内で安定
に増殖し、形質発現することが確認された。 参考例 2 複合プラスミドpHY600(中間体2)の合成 (1) pHY780の切断と連結 参考例1記載の処理により生成された形質転
換体である大腸菌K12C600r-m-(pHY780)か
ら、参考例1(5)項記載の処理と同様の処理を施
して、プラスミドDNAを抽出した。抽出され
たDNA1μg/20μに2μの緩衝液(100mM
Tris−HC1(PH7.6)、70mM MgCl2、70m
M β−メルカプトエタノール、500mM
NaCl)を加え、さらに4uの制限酵素BamH
を加えて、37℃で60分間反応させた。60℃、10
分間熱処理してこの反応を停止させた後、80μ
の水を加え、2μの5M NaClを加え、更に、
−20℃のエタノール200μを加えて、−20℃で
30分間放置し、次いで、0℃で5分間、
10000rpmの遠心分離処理によりDNAを集め
た。これを、200μの−20℃エタノールで洗
滌した後、乾燥させてから、20μの水に溶解
させ、その溶液にT4リガーゼを添加して、該
溶液中のDNAに対して前記参考例1(3)項記載
の処理と同様の連結処理を施した。 (2) 大腸菌の形質転換 次いで、上記(1)項記載の処理により生成され
たDNAを用いて、大腸菌K12C600r-m-を形質
転換させた。生成された形質転換体は、20μ
g/mlテトラサイクリン、30μg/mlアンピシ
リンに耐性を示した。この形質転換体のうち、
10株について、前記参考例1(5)項記載の処理と
同様の処理により、プラスミドを抽出して、そ
の分子量を調べたところ、全て、分子量約
6Mdであつた。 このようにして、第1図Cの切断地図で表わ
されるpHY780から合成された、第1図Dの切
断地図で表わされる複合プラスミドが、中間体
2としてのpHY600である。そして、上記処理
により、このpHY600も、少なくとも、大腸菌
に対するクローニングベクターとして使用可能
であることが確認された。 参考例 3 複合プラスミドpHY460(中間体3)の合成及
び枯草菌の形質転換 (1) pHY600の切断と連結 参考例2記載の処理により合成された複合プ
ラスミドpHY600を、制限酵素Xho及びSol
を用いて参考例1(3)項記載の処理と同様の酵
素処理により、切断し、更に、そのDNA断片
をT4リガーゼを用いた酵素処理により連結し
てから、参考例1(4)項記載の処理と同様の処理
により、大腸菌を形質転換し、分子量約4.6Md
の複合プラスミドを分離した。このようにし
て、第1図Dの切断地図で表わされるpHY600
から合成された第1図Eの切断地図で表わされ
る中間体3としての複合プラスミドがpHY460
である。 (2) 枯草菌の形質転換 コンピテント細胞の調製 L−寒天平板上で一夜培養した枯草菌
(Baci−llus subtilis)Marburg 168(東京大
学応用微生物研究所斎藤研室保有)を培地
スピザイセン ミニマル培地(Spizizen
mini−mal medium):K2HPO4 1.4%、
KH2PO4 0.6%、(NH4)2SO4 0.2%、クエン
酸ナトリウム 0.1%、MgSO4・7H2O 0.02
%、グルコース 0.5%に対してカゼイン加
水分解物 0.02%、酵母エキス 0.02%、L
−トリプトフアン 50μg/mlを加えたも
の)に対して、1×108/ml程度接触した。
これを37℃で振とう培養して、約4時間経過
後、静止期に入つた段階で、培地(培地
のL−トリプトフアンを5μg/ml、酵母エ
キス0.2%とし、更に、5mnM MgSO4を加
え、カゼイン加水分解物を含まないもの)中
で、10倍に薄めて培養を続行した。培養液中
の菌は90分後に、コンピテント
(competent)状態に達した。このコンピテ
ント細胞0.9mlに上記(1)項記載の処理により
分離された複合プラスミドpHY460のDNA
溶液0.1mlを加えて37℃で、90分間振とう培
養しながら形質転換を行つた。 形質変換体の検出 複合プラスミドpHY460をとり込ませた形
質転換体を20μg/mlのテトラサイクリンを
含むL−寒天平板上に塗布して、37℃で24時
間培養した。得られたコロニーにつき、参考
例1と同様の処理によりプラスミドの存在を
確認した。得られたプラスミドは分子量約
4.6Mdであり、pHY460のそれと同量であつ
た。 そして、参考例1(5)項記載の処理と同様の
処理を施して、枯草菌から得られた複合プラ
スミドpHY460による大腸菌K12C600r-m-
の形質転換も確認された。これにより、複合
プラスミドpHY460は、少なくとも、大腸菌
と枯草菌の双方を宿主としうるクローニング
ベクター、即ち、シヤトルベクターであるこ
とが確認された。 なお、形質転換体としての大腸菌(pHY460)
及び枯草菌(pHY460)は、それぞれ、受託番号
微工研条寄第438号及び微工研条寄第439号とし
て工業技術院微生物工業技術研究所に寄託済みで
ある。 参考例 4 複合プラスミドpSAK−HP2(中間体4)の合
成 sak遺伝子は、スタフイロコツカス・アウレウ
ス(Staphylococcus aureus)の溶原フアージ
Sφ−CのDAN上にあつて、制限酵素Hindと
Pstの認識切断部位によつて挟まれる分子量約
1.7Mdの領域に位置している。そこで、この領域
のDNAを大腸菌のプラスミドベクターである
pBR322のEcoR及びPstの認識切断部位によ
つて挟まれる領域に挿入することにより、
pBR322にsak遺伝子をクローニングした。 上記の処理をより詳細に説明すれば以下の通り
である。 (1) 溶原フアージSφ−CDNAの切断 前記参考例1(3)項記載の処理と同様の処理に
より、Sφ−C DNAを制限酵素Hindにて
切断して、3.3MdのDNA断片を分離する。 このDNA断片の両端には、それぞれ4塩基
から成る一本鎖部分が存在しているので、1u
のT4DNAポリメラーゼと4種のデオキシリボ
ヌクレオシド−3リン酸(各25μM)によつて
67mM Tris−HC(PH8.0)、6.7mM
MgCl2、6.7mM β−メルカプトエタノール
を含む緩衝液(20μ)中で18℃にて4時間反
応させて上記一本鎖部分を二本鎖とした。この
DNA断片を含む反応液に5μの1.5M酢酸ナト
リウム(PH7.0)と75μのエタノールを加え、
−70℃にて10分間保持した後、15000rpmで5
分間遠心分離して、DNAを沈澱物として回収
した。この沈澱物を冷エタノールで洗滌してか
ら乾燥させ、10mM Tris−HC1(PH7.6)7m
M MgCl2−7mM β−メルカプトエタノー
ル−50mM NaClから成る緩衝液にとかし、
5uの制限酵素Pstを加え、37℃で1時間反応
させることにより、回収したDNA断片をさら
に2つのDNA断片に切断して、後述の連結反
応処理に備えた。 (2) プラスミドpBR322の開裂 1μgのプラスミドpBR322 DNA(ベーリン
ガーマンハイム(Boehringer−Mannhem 社
製)に10uのEcoRを加えて参考例1(3)項記
載の処理と同様の処理により、反応させて、こ
の環状DNAを開裂させた。 上記開裂したDNA断片の両末端を上記(1)項
記載の処理と同様の処理により、二本鎖とし
た。この二本鎖末端(フラツシユエンド)の
DNA断片を、さらに上記(1)項後半部記載の処
理と同様の処理により、制限酵素Pstで切断
して、後続の連結反応処理に備えた。 (3) 連結反応処理 上記(1)、(2)項記載の処理により生成された各
DNA断片とベクターDNAを混合し、1uのT4
リガーゼを使用して参考例1(3)項記載の処理と
同様の連結反応処理を施した。 (4) 形質転換 続いて、参考例2(2)項記載の処理と同様の処
理により大腸菌K12C600r-m-を形質転換し、
テトラサイクリン耐性の菌株を選択抽出した。
そして、テトラサイクリン耐性の菌株の中から
SAK生産能をする菌株を選択抽出し、次いで、
その菌株から分子量約4.07Mdの複合プラスミ
ドを分離抽出した。 このようにして得られた、第2図Fの切断地図
で表わされる中間体4としての複合プラスミドが
pSAK−HP2である。そして、この複合プラスミ
ドpSAK−HP2に関しては、分子量約1.7Mdのフ
アージSφ−Cに由来するsak遺伝子を含んでいる
ことが確認された。 なお、形質転換体としての大腸菌(pSAK−
HP2)は、ATCC39179号としてアメリカン タ
イプ カルチヤー コレクシヨンに寄託済みであ
る。 実施例 1 組換えプラスミドpHSAK565の合成 複合プラスミドpHY460に対して複合プラスミ
ドpSAK−HP2のsak遺伝子を含むDNA断片をク
ローニングして、組換えプラスミドpHSAK565
(TcrSAK+)を合成した。 すなわち、参考例3記載の処理により合成され
た中間体3としての複合プラスミドpHY460と、
参考例4記載の処理により合成された中間体4と
しての複合プラスミドpSAK−HP2の両DNAを
参考例1(3)項記載の処理と同様の処理により、そ
れぞれ別々に制限酵素BamHとPstにて切断
してから、両DNAを混合してT4リガーゼで連結
することにより、分子量約5.65Mdの組換えプラ
スミドを合成した。 このようにして、第2図Eの切断地図で表わさ
れる中間体3としての複合プラスミドpHY460
と、第2図Fの切断地図で表わされる中間体4と
しての複合プラスミドpSAK−HP2とから合成さ
れた、第2図Gの切断地図で表わされる組換えプ
ラスミドをpHSAK565と命名した。 なお、該プラスミドを保持した枯草菌
168YIT6007(pHSAK565)は微工研菌寄第7325
号として工業技術院微生物工業研究所に寄託済み
である。 実施例 2 組換えプラスミドpHSAK565による大腸菌の
形質転換 次いで、上記実施例2記載の処理により生成さ
れた組換えプラスミドpHHSAK565を用いて、
参考例1(4)項記載の処理と同様の処理によつて、
大腸菌K12C600r-m-を形質転換し、テトラサイ
クリン耐性株を選択した。 その形質転換体のうちの30株について、SAK
生産能をKondoとFujiseの方法(Infect.Immun.
18、266−272(1977))により測定したところ、上
記30株すべてにSAK生産能が認められた。さら
に、上記形質転換体が保持しているプラスミドの
分子量を参考例1(5)項記載の処理と同様の処理に
より、測定したところ、その分子量は、約
5.65Mdであつた。 実施例 3 組換えプラスミドpHSAK565による枯草菌の
形質転換 参考例3(2)項記載の処理に従つて、枯草菌168
YIT6007のコンピテント細胞を調製し、さらに、
これを組換えプラスミドpHSAK565により形質
転換した。 そして、形質転換体であるテトラサイクリン耐
性の50株について、SAK生産能を調べたところ、
全菌体がSAKを生産していた。更に、これらの
菌株が形成したコロニーを、4℃にて、1ケ月間
保存した後に、該コロニー中の菌体が保持してい
るプラスミドの分子量を測定したところ、その分
子量は約5.65Mdであつた。続いて、無作為に選
択した10個のコロニーについて、テトラサイクリ
ン20μg/mlを含む培地にて50代の継代培養を行
つたが、該継代培養後も、全菌株が組換えプラス
ミドpHSAK565を安定に保持していて、SAK生
産能を有していた。 実施例 4 形質転換体における組換えプラスミド
pHSAK565の安定性 上記実施例3の処理により生成された形質転換
体(クローン)としての枯草菌168 YIT−6007
(pHSAK565)における組換えプラスミド
pHSAK565の安定性を評価すべく、以下の処理
を施した。 すなわち、培地中、テトラサイクリン(10μ
g/ml)添加と、テトラサイクリン無添加の各条
件下にて、上記実施例3により生成された形質転
換体をL−ブロス中37℃で継代培養して、250倍
に増殖させた後、各クローンのコロニーについて
テトラサイクリン耐性及びSAK生産能を調べた
ところ、総数100個のコロニーに対する、テトラ
サイクリン耐性を示すコロニーの数及びSAK生
産能を示すコロニーの数は第1表のとおりであつ
た。 これによれば、テトラサイクリン無添加の条件
下での試験例に関しても、テトラサイクリン耐性
を示すコロニー及びSAK生産能を示すコロニー
の比率が、それぞれ、70%〜80%に達しており、
このことは、テトラサイクリン無添加の条件下で
も、組換えプラスミドpHSAK565が枯草菌内に
比較的安定に保持されていることを意味してい
る。 さらに、テトラサイクリン(10μg/ml)添加
の条件下での試験例に関しては、ほとんどすべて
のコロニーがテトラサイクリン耐性のSAK生産
能を示しており、このことは、テトラサイクリン
の添加によつて、長期継代培養中での、組換えプ
ラスミドpHSAK565の、枯草菌における欠落が
完全に防止されていることを意味している。 【表】 数値は、コロニーの数を表わす
実施例 5 枯草菌168 YIT6007(pHSAK565)によるSAK
の生産 L−ブロスに対して10μg/mlのテトラサイク
リンと、0.5%のグルコースとを添加して成る培
地にて、一夜培養した枯草菌168 YIT−6007
(pHSAK565)を1/100量、上記培地に接種し、
37℃で激しく振とうしながら培養した。 その培養液の一定量を経時的に採取し、遠心分
離処理によつて該培養液から菌体を除去した後の
培養上清中のSAK生産能をフイブリンプレート
法によつて測定した。 SAK生産能の経時的変化に関しては、培養初
期には、低調であつたが、培養中期に至つて急激
な増加を示し、約17時間後に最大値(50000ユニ
ツト/iml)に達した。さらに、経時的に採取さ
れた培養液中の蛋白質について解析したところ、
以下の事項が判明した。 (1) SAK生産能の増加に伴つてSAK蛋白質の増
加が認められること。 (2) 培養開始後約17時間を経過するまでは、プロ
テアーゼによる分解がほとんど観察されないこ
と。 以上のことから、枯草菌168 YIT−6007
(pHSAK565)を、05%のグルコース及び10μ
g/mlのテトラサイクリンを含むL−ブロス中
で、37℃にて振とう培養することにより、培養16
〜17時間後に最も多量のSAKが培養上清中に生
産されることが確認された。 なお、上記実施例5にて実現されるSAK生産
能は、斎藤らにより報告(日本細菌学雑誌38(1)
(1983))されている、プラスミドpUBSF−13△
Hにsak遺伝子を組み込んで成る組換えプラスミ
ドを枯草層168 UOT−0734(微工研菌寄第6872
号)に導入する方法にて実現されるそれに対して
概ね5倍に達する。
第1図は、中間体1〜3としての複合プラスミ
ドpHY780、pHY600及びpHY460の合成経路を
示す切断地図であり、図中、Tcは、テトラサイ
クリン耐性遺伝子領域、Ampは、アンピシリン
耐性遺伝子領域、Kmは、カナマイシン耐性遺伝
子領域を表わす。第2図は、中間体3及び中間体
4から組換えプラスミドpHSAK565への合成経
路を示す切断地図であり、図中、sakは、スタフ
イロキナーゼ遺伝子を表わす。第3図は、組換え
プラスミドpHSAK565の詳細な切断地図を示す。
ドpHY780、pHY600及びpHY460の合成経路を
示す切断地図であり、図中、Tcは、テトラサイ
クリン耐性遺伝子領域、Ampは、アンピシリン
耐性遺伝子領域、Kmは、カナマイシン耐性遺伝
子領域を表わす。第2図は、中間体3及び中間体
4から組換えプラスミドpHSAK565への合成経
路を示す切断地図であり、図中、sakは、スタフ
イロキナーゼ遺伝子を表わす。第3図は、組換え
プラスミドpHSAK565の詳細な切断地図を示す。
Claims (1)
- 1 ストレプトコツカス・フエカリス
(Streptcoccus faecalis)のプラスミドpAMα1
由来の複製開始領域Oriα1と、エシエリシア・コ
リ(Escherichia coli)のベクターpACYC177由
来の複製開始領域Ori177と、スタフイロコツカ
ス・アウレウス(Staphylococcus aureus)の溶
原フアージSφ−C由来のスタフイロキナーゼ遺
伝子sakと、約5.65メガダルトンの分子量とを有
し、下記の制限酵素認識切断部位の配列により特
徴づけられる組換えプラスミドpHSAK565。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59040747A JPS60184389A (ja) | 1984-03-02 | 1984-03-02 | 組換えプラスミド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59040747A JPS60184389A (ja) | 1984-03-02 | 1984-03-02 | 組換えプラスミド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60184389A JPS60184389A (ja) | 1985-09-19 |
| JPH0543353B2 true JPH0543353B2 (ja) | 1993-07-01 |
Family
ID=12589222
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59040747A Granted JPS60184389A (ja) | 1984-03-02 | 1984-03-02 | 組換えプラスミド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60184389A (ja) |
-
1984
- 1984-03-02 JP JP59040747A patent/JPS60184389A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60184389A (ja) | 1985-09-19 |
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