JPH054434A - 染着記録方法、染着記録装置、染着記録用インク及びサーマルヘツド - Google Patents
染着記録方法、染着記録装置、染着記録用インク及びサーマルヘツドInfo
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- JPH054434A JPH054434A JP3175071A JP17507191A JPH054434A JP H054434 A JPH054434 A JP H054434A JP 3175071 A JP3175071 A JP 3175071A JP 17507191 A JP17507191 A JP 17507191A JP H054434 A JPH054434 A JP H054434A
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- dyeing
- recording
- dye
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 記録感度が高く、資源を有効に使用して低ラ
ンニングコストで階調性のある記録物を得ることのでき
る染着記録方法および染着記録装置を提供する。 【構成】 受像体1は、インク4の染料に対して染着性
のある染着層を有している。インク4は、少なくとも染
料を含み、かつ流動性を有している。サーマルヘッド7
は、受像体1の染着層3側に押し付けながら、受像体1
との相対移動により受像体1の染着層3の近傍にあるイ
ンク4を選択的に加熱する。フェルトローラ10は、サ
ーマルヘッド7による加熱後に受像体1の染着層上のイ
ンク4を除去する。したがってサーマルヘッド7により
インク4が直接加熱されるために従来の熱転写方式より
も記録感度が高く、また消費された染料を追加すること
によりインク4のリサイクルができるので低ランニング
コストで、サーマルヘッド7からの加熱量を制御するこ
とにより階調性を持った記録物を得ることができる。
ンニングコストで階調性のある記録物を得ることのでき
る染着記録方法および染着記録装置を提供する。 【構成】 受像体1は、インク4の染料に対して染着性
のある染着層を有している。インク4は、少なくとも染
料を含み、かつ流動性を有している。サーマルヘッド7
は、受像体1の染着層3側に押し付けながら、受像体1
との相対移動により受像体1の染着層3の近傍にあるイ
ンク4を選択的に加熱する。フェルトローラ10は、サ
ーマルヘッド7による加熱後に受像体1の染着層上のイ
ンク4を除去する。したがってサーマルヘッド7により
インク4が直接加熱されるために従来の熱転写方式より
も記録感度が高く、また消費された染料を追加すること
によりインク4のリサイクルができるので低ランニング
コストで、サーマルヘッド7からの加熱量を制御するこ
とにより階調性を持った記録物を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は染料を含んだ流動性のイ
ンクを用い、染着層表面に供給したインクの選択的な加
熱により低いエネルギーで階調記録像を染着記録できる
染着記録方法、染着記録装置、この記録に使用する染着
記録用インク及びサーマルヘッドに関するものである。
ンクを用い、染着層表面に供給したインクの選択的な加
熱により低いエネルギーで階調記録像を染着記録できる
染着記録方法、染着記録装置、この記録に使用する染着
記録用インク及びサーマルヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、昇華性染料を含有したインク層を
有するインクシートと、このインクシートの裏面からの
熱印字により昇華した染料を受容する染着層を有する受
像体とを用いる昇華型熱転写記録方式は、優れた中間調
記録が可能で、フルカラー画像記録を提供するものとし
て注目されている。
有するインクシートと、このインクシートの裏面からの
熱印字により昇華した染料を受容する染着層を有する受
像体とを用いる昇華型熱転写記録方式は、優れた中間調
記録が可能で、フルカラー画像記録を提供するものとし
て注目されている。
【0003】例えば、図24に従来の一実施例における
昇華型熱転写記録装置の概略構成図を示す。図24にお
いて、100は耐熱性のあるシート状基体。101は染
料とバインダ材からなるインク層、102はシート状基
体100の表面にインク層101を形成したインクシー
ト、103は基体、104はインク層101に含まれる
染料に強い染着性を示す染着層、105は基体103上
に染着層104を形成した受像体、106は発熱体10
7を有するサーマルヘッド、108はサーマルヘッド1
06との間にインクシート102と記録紙105を圧接
するプラテンである。
昇華型熱転写記録装置の概略構成図を示す。図24にお
いて、100は耐熱性のあるシート状基体。101は染
料とバインダ材からなるインク層、102はシート状基
体100の表面にインク層101を形成したインクシー
ト、103は基体、104はインク層101に含まれる
染料に強い染着性を示す染着層、105は基体103上
に染着層104を形成した受像体、106は発熱体10
7を有するサーマルヘッド、108はサーマルヘッド1
06との間にインクシート102と記録紙105を圧接
するプラテンである。
【0004】以上のように構成された熱転写記録装置に
ついて、以下その動作について説明する。インクシート
102のインク層101と、受像体105の染着層10
4とをサーマルヘッド106とプラテン108との間に
圧接して記録信号源(図示せず)からの信号に応じてサ
ーマルヘッド106の発熱体107を発熱させ、インク
加熱部109を生じさせる。このとき、加熱量に応じて
インク層101から染着層104内に染料が転写され
る。この後、プラテン108の回転Uにより受像体10
5を矢印V方向へ、インクシート102を矢印W方向へ
各々送り、インクシート102を受像体105から剥離
し、転写した染料により染着層104に転写インク像1
13を得る。
ついて、以下その動作について説明する。インクシート
102のインク層101と、受像体105の染着層10
4とをサーマルヘッド106とプラテン108との間に
圧接して記録信号源(図示せず)からの信号に応じてサ
ーマルヘッド106の発熱体107を発熱させ、インク
加熱部109を生じさせる。このとき、加熱量に応じて
インク層101から染着層104内に染料が転写され
る。この後、プラテン108の回転Uにより受像体10
5を矢印V方向へ、インクシート102を矢印W方向へ
各々送り、インクシート102を受像体105から剥離
し、転写した染料により染着層104に転写インク像1
13を得る。
【0005】従来、色材として昇華性染料を用いたイン
クシート102は、例えば厚さが9μm程度のポリエチ
レンテレフタレート(PET)フィルム等のシート状基
体100の表面に、バインダ材としてポリビニルブチラ
ール10重量部、昇華分散染料6重量部からなるインク
層101をソルベントコーティング法で形成した。ま
た、受像体105は、例えばポリエステルや上質紙から
なる基体103表面にポリエステル樹脂などからなる染
着層104を形成した。
クシート102は、例えば厚さが9μm程度のポリエチ
レンテレフタレート(PET)フィルム等のシート状基
体100の表面に、バインダ材としてポリビニルブチラ
ール10重量部、昇華分散染料6重量部からなるインク
層101をソルベントコーティング法で形成した。ま
た、受像体105は、例えばポリエステルや上質紙から
なる基体103表面にポリエステル樹脂などからなる染
着層104を形成した。
【0006】これらのインクシートと記録紙を用い、図
24に示したように、選択的な加熱によりインク層に含
まれる染料を記録紙表面の染着層に染着転写させて記録
物を得る熱転写記録装置も公知である(例えば、IEE
E Transactions on Consumer Electronics,Vol.CE-28,
No.3,pp.226-231,August1982)。
24に示したように、選択的な加熱によりインク層に含
まれる染料を記録紙表面の染着層に染着転写させて記録
物を得る熱転写記録装置も公知である(例えば、IEE
E Transactions on Consumer Electronics,Vol.CE-28,
No.3,pp.226-231,August1982)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うな構成では、染料を染着転写するために、染料の加熱
以外にインクシートとヘッドの間の空気、シート状基
体、インク層をも加熱しなければならない。特にインク
シートの裏から加熱するために、シート状基体は染料以
上に昇温させなければならない。したがって、染着記録
するために、多くの電力が必要になるという問題点を有
していた。
うな構成では、染料を染着転写するために、染料の加熱
以外にインクシートとヘッドの間の空気、シート状基
体、インク層をも加熱しなければならない。特にインク
シートの裏から加熱するために、シート状基体は染料以
上に昇温させなければならない。したがって、染着記録
するために、多くの電力が必要になるという問題点を有
していた。
【0008】更に、加熱によりインクシートから部分的
に抜けた染料を補充することが困難なために、シートが
使い捨てになり、ランニングコストが高くなると共に資
源を有効に使うことができなかった。
に抜けた染料を補充することが困難なために、シートが
使い捨てになり、ランニングコストが高くなると共に資
源を有効に使うことができなかった。
【0009】本発明は上記問題点に鑑み、資源を有効に
使い、低コスト、高記録感度で染着記録できる染着記録
方法、染着記録装置、染着記録用インク及びサーマルヘ
ッドを提供するものである。
使い、低コスト、高記録感度で染着記録できる染着記録
方法、染着記録装置、染着記録用インク及びサーマルヘ
ッドを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の染着記録方法は、染料に対して染着性のあ
る染着層を有する受像体と、前記染料を含んだ流動性の
インクを用い、前記染着層表面に前記インクを供給し、
前記染着層表面近傍の前記インクを選択的に加熱した
後、前記染着層表面からインクを除去して前記受像体に
染着記録像を得る。
めに本発明の染着記録方法は、染料に対して染着性のあ
る染着層を有する受像体と、前記染料を含んだ流動性の
インクを用い、前記染着層表面に前記インクを供給し、
前記染着層表面近傍の前記インクを選択的に加熱した
後、前記染着層表面からインクを除去して前記受像体に
染着記録像を得る。
【0011】また、上記問題点を解決するために本発明
の染着記録装置は、染料に対して染着性のある染着層を
有する受像体と、前記染料を含んだ流動性のインクと、
前記染着層表面に前記インクを供給するインク供給手段
と、前記インクを選択的に加熱する加熱手段と、加熱後
に前記染着層表面のインクを除去するインク除去手段と
を備え、インク供給手段より前記染着層表面に供給した
前記インクを前記加熱手段により加熱し、更にインク除
去手段により前記染着層からインクを除去して染着記録
像を得ることを特徴とする。
の染着記録装置は、染料に対して染着性のある染着層を
有する受像体と、前記染料を含んだ流動性のインクと、
前記染着層表面に前記インクを供給するインク供給手段
と、前記インクを選択的に加熱する加熱手段と、加熱後
に前記染着層表面のインクを除去するインク除去手段と
を備え、インク供給手段より前記染着層表面に供給した
前記インクを前記加熱手段により加熱し、更にインク除
去手段により前記染着層からインクを除去して染着記録
像を得ることを特徴とする。
【0012】また、上記問題点を解決する染着記録方法
に使用する本発明の染着記録用インクは、染着層の溶解
性が低い溶媒と、熱により受像体の染着層に拡散する染
料とを含み、かつ流動性を有することを特徴とする。
に使用する本発明の染着記録用インクは、染着層の溶解
性が低い溶媒と、熱により受像体の染着層に拡散する染
料とを含み、かつ流動性を有することを特徴とする。
【0013】更にまた、上記問題点を解決する染着記録
方法に使用する本発明のサーマルヘッドは、表面の凹凸
により複数の発熱部の並びと交差する方向に液路が形成
されている。
方法に使用する本発明のサーマルヘッドは、表面の凹凸
により複数の発熱部の並びと交差する方向に液路が形成
されている。
【0014】
【作用】本発明は前述した染着記録方法により、まず、
染料を含んだ流動性のインクを染着層に供給する。イン
クは流動性を有するため、例えば従来の塗工方法を用
い、染着層表面への供給が容易になっている。染料はイ
ンク内に分散または溶解され、染着層表面では染料と溶
媒が接触している。この状態で加熱すると、インクと染
着層温度の上昇に伴い、染着層に接する染料の熱拡散が
活発になり、染着層側へ染料が侵入する。つまり、染着
する。この染着量は加熱量に比例するため、加熱量を画
像信号に応じて制御することにより階調記録ができる。
また、非加熱時では、染料の熱拡散が小さく、染着して
大きくかぶることが無い。
染料を含んだ流動性のインクを染着層に供給する。イン
クは流動性を有するため、例えば従来の塗工方法を用
い、染着層表面への供給が容易になっている。染料はイ
ンク内に分散または溶解され、染着層表面では染料と溶
媒が接触している。この状態で加熱すると、インクと染
着層温度の上昇に伴い、染着層に接する染料の熱拡散が
活発になり、染着層側へ染料が侵入する。つまり、染着
する。この染着量は加熱量に比例するため、加熱量を画
像信号に応じて制御することにより階調記録ができる。
また、非加熱時では、染料の熱拡散が小さく、染着して
大きくかぶることが無い。
【0015】本発明による染着記録方法では、前述した
ように染着層近傍のインクを直接加熱するために、従来
のシート状基体のように余分に加熱する必要が少なく、
記録感度が改良される。また、インクは染着した染料の
みが消費されるため、染料の追加により容易にインクを
再利用することができ、低ランニングコストだけでな
く、資源を有効に使う記録方法である。
ように染着層近傍のインクを直接加熱するために、従来
のシート状基体のように余分に加熱する必要が少なく、
記録感度が改良される。また、インクは染着した染料の
みが消費されるため、染料の追加により容易にインクを
再利用することができ、低ランニングコストだけでな
く、資源を有効に使う記録方法である。
【0016】また、本発明は前述した染着記録装置によ
り、インク供給手段により染着層表面にインクを供給
し、加熱手段により染着層表面近傍のインクを加熱し、
インク除去手段により染着層表面からインクを除去して
前述の染着記録方法を実現する。
り、インク供給手段により染着層表面にインクを供給
し、加熱手段により染着層表面近傍のインクを加熱し、
インク除去手段により染着層表面からインクを除去して
前述の染着記録方法を実現する。
【0017】本発明による染着記録装置では、前述した
ように染着層近傍のインクを直接加熱するために、従来
のシート状基体のように余分に加熱する必要が少なく、
記録感度が改良される。また、インクは染着した染料の
みが消費されるため、染料の追加により容易にインクを
再利用することができ、低ランニングコストだけでな
く、資源を有効に使う記録装置である。
ように染着層近傍のインクを直接加熱するために、従来
のシート状基体のように余分に加熱する必要が少なく、
記録感度が改良される。また、インクは染着した染料の
みが消費されるため、染料の追加により容易にインクを
再利用することができ、低ランニングコストだけでな
く、資源を有効に使う記録装置である。
【0018】また、前述した染着記録用インクは、本染
着記録に使用するものであり、インクが染着層に対して
溶解性の低い溶媒を選んでいるために、溶媒の染着層に
対する浸透性が低く、インクが接触しただけでは染料が
染着層内部に入らず、かぶりの少ない良好な記録像を得
ることができる。また、溶媒により流動性が付与されて
いるために、均一に染料を染着層表面に供給することが
容易にできる。
着記録に使用するものであり、インクが染着層に対して
溶解性の低い溶媒を選んでいるために、溶媒の染着層に
対する浸透性が低く、インクが接触しただけでは染料が
染着層内部に入らず、かぶりの少ない良好な記録像を得
ることができる。また、溶媒により流動性が付与されて
いるために、均一に染料を染着層表面に供給することが
容易にできる。
【0019】更にまた、前述したサーマルヘッドは、本
染着記録に使用するものであり、発熱部の並びと交差す
る方向に凸部が形成されているので、染着層にサーマル
ヘッドを押圧しても表面の凹部にインクを保持すること
により、常に一定量のインクを保持でき、良好な画質の
記録像を得ることができる。この発熱部は、通常、通電
により発熱する発熱体と、その表面上に設けられた単数
または複数の保護層からなる。したがって、インクなど
の他の部材との直接的な接触は表面にある保護層であ
る。
染着記録に使用するものであり、発熱部の並びと交差す
る方向に凸部が形成されているので、染着層にサーマル
ヘッドを押圧しても表面の凹部にインクを保持すること
により、常に一定量のインクを保持でき、良好な画質の
記録像を得ることができる。この発熱部は、通常、通電
により発熱する発熱体と、その表面上に設けられた単数
または複数の保護層からなる。したがって、インクなど
の他の部材との直接的な接触は表面にある保護層であ
る。
【0020】
【実施例】以下本発明の実施例の染着記録方法、染着記
録装置、記録に使用する染着記録用インクおよびサーマ
ルヘッドについて、図面を参照しながら説明する。
録装置、記録に使用する染着記録用インクおよびサーマ
ルヘッドについて、図面を参照しながら説明する。
【0021】図1は本発明の染着記録方法の一実施例に
おける染着手順を示す流れ図である。図1において、1
は受像体、2は受像体1の基体、3は染料に対して染着
性のある染着層、4は染料を含んだ流動性のインク、5
は受像体1の染着層3表面にインク4を均一に供給する
ワイヤーバー、6はワイヤーバー5により染着層3表面
に作成したインク液層、7は染着層3の近傍のインク4
を加熱するサーマルヘッド、8はサーマルヘッド7の先
端部に配置した通電により発熱する発熱体、9は加熱後
に染着層3表面に残ったインク残り、10はインク残り
9を除去するフェルトローラである。
おける染着手順を示す流れ図である。図1において、1
は受像体、2は受像体1の基体、3は染料に対して染着
性のある染着層、4は染料を含んだ流動性のインク、5
は受像体1の染着層3表面にインク4を均一に供給する
ワイヤーバー、6はワイヤーバー5により染着層3表面
に作成したインク液層、7は染着層3の近傍のインク4
を加熱するサーマルヘッド、8はサーマルヘッド7の先
端部に配置した通電により発熱する発熱体、9は加熱後
に染着層3表面に残ったインク残り、10はインク残り
9を除去するフェルトローラである。
【0022】以下に染着記録方法の手順を図1に従って
説明する。受像体1は基体2表面に染着層3を有する
(A)。まず、ワイヤーバー5により受像体1の染着層
3表面にインク4からなるインク液層6を作成する
(B)。このインク液層6を介してサーマルヘッド7を
染着層3に圧接し、染着層3表面からほとんどのインク
4を除去しながら、矢印E方向に移動する。このとき、
同時にサーマルヘッド7の先端部の発熱体8を画像信号
に応じて通電し、接触部近傍にあるインク4を加熱して
染料の拡散Fが生じる(C)。このとき、サーマルヘッ
ド7が染着層3に押しつけられているために、矢印E方
向の移動に伴い、ほとんどのインク4が染着層3から除
去されるが、表面に一部が残るのでインク残り9が生じ
る。最後に、フェルトで構成されたフェルトローラ10
の矢印G方向の移動により、インク4を拭き取り、先ほ
どの加熱量に応じた染料の拡散Fにより染着された記録
像11を得る(D)。
説明する。受像体1は基体2表面に染着層3を有する
(A)。まず、ワイヤーバー5により受像体1の染着層
3表面にインク4からなるインク液層6を作成する
(B)。このインク液層6を介してサーマルヘッド7を
染着層3に圧接し、染着層3表面からほとんどのインク
4を除去しながら、矢印E方向に移動する。このとき、
同時にサーマルヘッド7の先端部の発熱体8を画像信号
に応じて通電し、接触部近傍にあるインク4を加熱して
染料の拡散Fが生じる(C)。このとき、サーマルヘッ
ド7が染着層3に押しつけられているために、矢印E方
向の移動に伴い、ほとんどのインク4が染着層3から除
去されるが、表面に一部が残るのでインク残り9が生じ
る。最後に、フェルトで構成されたフェルトローラ10
の矢印G方向の移動により、インク4を拭き取り、先ほ
どの加熱量に応じた染料の拡散Fにより染着された記録
像11を得る(D)。
【0023】以上のように本実施例のよれば、染料を含
んだ流動性のインク4を加熱するだけであり、従来のイ
ンクシートのシート状基体などを余分に加熱する必要が
なく、記録感度が改良される。更に、加熱による染料の
拡散も液状であるために固体状のインク層を移動するよ
りもエネルギー効率がよい。
んだ流動性のインク4を加熱するだけであり、従来のイ
ンクシートのシート状基体などを余分に加熱する必要が
なく、記録感度が改良される。更に、加熱による染料の
拡散も液状であるために固体状のインク層を移動するよ
りもエネルギー効率がよい。
【0024】受像紙1における基体2は、合成紙、アー
ト紙、コート紙、上質紙、バライタ紙、セルロース繊維
紙、プラスチックフィルム等が単独でまたはそれらの積
層体で、好適に使用される。
ト紙、コート紙、上質紙、バライタ紙、セルロース繊維
紙、プラスチックフィルム等が単独でまたはそれらの積
層体で、好適に使用される。
【0025】受像紙1の染着層3は、インク4に含まれ
る染料に対して、温度が高くなるほど高い染着性を示す
樹脂を含めばよく、特に限定されるものではない。例え
ば、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/
酢酸ビニル共重合樹脂、アクリル樹脂、ナイロン樹脂、
シリコン樹脂、ブチラール樹脂などの単体または混合体
で構成する。染着層3は、例えばこれらの樹脂を溶解し
た溶液をソルベントコーティング法で基体2上に塗布、
乾燥して得られる。
る染料に対して、温度が高くなるほど高い染着性を示す
樹脂を含めばよく、特に限定されるものではない。例え
ば、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/
酢酸ビニル共重合樹脂、アクリル樹脂、ナイロン樹脂、
シリコン樹脂、ブチラール樹脂などの単体または混合体
で構成する。染着層3は、例えばこれらの樹脂を溶解し
た溶液をソルベントコーティング法で基体2上に塗布、
乾燥して得られる。
【0026】インク4は、染着層3に対する染料を含ん
でおり、特に限定されるものではない。しかし、インク
4の組成物として液体が含まれる場合は、染着層3の構
成材料に対して溶解性の低い溶媒が選ばれる。もし、染
着層3に対する溶解性が大きな溶媒であった場合、イン
ク4と染着層3との接触時に、溶媒が染着層内に侵入す
るために、室温状態で染料の熱拡散が小さくても、染料
を染着層3内に侵入させて染着してしまう。つまり、イ
ンク4が接触しただけで発色してしまう。したがって、
インク4に含まれる溶媒としては染着層3に対して溶解
性の低いものを用いる。
でおり、特に限定されるものではない。しかし、インク
4の組成物として液体が含まれる場合は、染着層3の構
成材料に対して溶解性の低い溶媒が選ばれる。もし、染
着層3に対する溶解性が大きな溶媒であった場合、イン
ク4と染着層3との接触時に、溶媒が染着層内に侵入す
るために、室温状態で染料の熱拡散が小さくても、染料
を染着層3内に侵入させて染着してしまう。つまり、イ
ンク4が接触しただけで発色してしまう。したがって、
インク4に含まれる溶媒としては染着層3に対して溶解
性の低いものを用いる。
【0027】溶媒として、例えば、水や、アルコール、
炭化水素、シリコーンオイルなどの有機溶剤、ポリブテ
ン、ポリブタジエン、ポリイソブチレンなどの液状ポリ
マー、流動パラフィン等の液状ワックスなどの単体また
は混合物を使用できる。また、前述したように、染着層
3に対して溶解性の低い溶媒とする必要があるが、染料
の分散または溶解性を上げるために、染着層に対して溶
解性の良好な溶媒を加えることもできる。この場合、溶
解性の低い溶媒を主溶媒とした混合溶媒とすることによ
り、染着層3に対する溶解性が低くなるように調節す
る。この主溶媒とは、インク4内に含まれる溶媒の中
で、混合重量比が最も大きいものである。
炭化水素、シリコーンオイルなどの有機溶剤、ポリブテ
ン、ポリブタジエン、ポリイソブチレンなどの液状ポリ
マー、流動パラフィン等の液状ワックスなどの単体また
は混合物を使用できる。また、前述したように、染着層
3に対して溶解性の低い溶媒とする必要があるが、染料
の分散または溶解性を上げるために、染着層に対して溶
解性の良好な溶媒を加えることもできる。この場合、溶
解性の低い溶媒を主溶媒とした混合溶媒とすることによ
り、染着層3に対する溶解性が低くなるように調節す
る。この主溶媒とは、インク4内に含まれる溶媒の中
で、混合重量比が最も大きいものである。
【0028】また、インク4は、染料と染料に対しても
溶解性が殆ど無い溶媒から構成することもできる。この
とき、染料はインク4内に分散された状態である。
溶解性が殆ど無い溶媒から構成することもできる。この
とき、染料はインク4内に分散された状態である。
【0029】染料は、水溶性染料、油性染料、分散性染
料など染着性のある各種染料を使用できる。黒色系のも
のを用いると白黒画像が、また、3原色であるシアン、
イエロ、マゼンタ、更には黒を加えて、これらを順次に
重ね記録してフルカラー画像を記録できる。
料など染着性のある各種染料を使用できる。黒色系のも
のを用いると白黒画像が、また、3原色であるシアン、
イエロ、マゼンタ、更には黒を加えて、これらを順次に
重ね記録してフルカラー画像を記録できる。
【0030】インク4は、インク4内に含まれる染料が
室温で固体である場合、染料の含有量は1wt%以上、
80wt%以下に、特に、5wt%以上、60wt%以
下であることが好ましい。1wt%未満だと染着時に十
分な記録濃度を得られないからであり、80wt%を越
えると前述のうち低粘度な溶媒を加えても流動性のある
インク4を得られないからである。また、流動性を考慮
して、染料と溶媒以外に、界面活性剤、流動性や分散性
を調節する各種微粒子(たとえば、SiO2、TiO2、
CaCO3等の無機粒子や弗素樹脂などによる有機粒
子)、紫外線吸収剤、酸化防止剤などをインク4内に適
宜含有できる。
室温で固体である場合、染料の含有量は1wt%以上、
80wt%以下に、特に、5wt%以上、60wt%以
下であることが好ましい。1wt%未満だと染着時に十
分な記録濃度を得られないからであり、80wt%を越
えると前述のうち低粘度な溶媒を加えても流動性のある
インク4を得られないからである。また、流動性を考慮
して、染料と溶媒以外に、界面活性剤、流動性や分散性
を調節する各種微粒子(たとえば、SiO2、TiO2、
CaCO3等の無機粒子や弗素樹脂などによる有機粒
子)、紫外線吸収剤、酸化防止剤などをインク4内に適
宜含有できる。
【0031】また、インク4に含まれる溶媒の沸点が染
料の融点、沸点または昇華点以上に設定することが好ま
しい。なぜならば、融点、沸点または昇華点を超えるこ
とによる状態変化で、昇温に対する染料の拡散が活発に
なるので、インク4の加熱は染料の融点、沸点または昇
華点以上に上げることが好ましい。ところが、インク4
の加熱中に溶媒が沸騰すると、染着層表面部で気泡が生
じ、インク4と染着層3との接触が不均一になり、画質
が大きく低下してしまう。そこで、溶媒の沸点が染料の
融点、沸点または昇華点以上に設定することにより、イ
ンク4の加熱中に溶媒の沸騰もなく、記録濃度の高い良
好な画質の記録像を得ることができる。
料の融点、沸点または昇華点以上に設定することが好ま
しい。なぜならば、融点、沸点または昇華点を超えるこ
とによる状態変化で、昇温に対する染料の拡散が活発に
なるので、インク4の加熱は染料の融点、沸点または昇
華点以上に上げることが好ましい。ところが、インク4
の加熱中に溶媒が沸騰すると、染着層表面部で気泡が生
じ、インク4と染着層3との接触が不均一になり、画質
が大きく低下してしまう。そこで、溶媒の沸点が染料の
融点、沸点または昇華点以上に設定することにより、イ
ンク4の加熱中に溶媒の沸騰もなく、記録濃度の高い良
好な画質の記録像を得ることができる。
【0032】また、インク4に含まれる溶媒の沸点が染
料の融点、沸点または昇華点以上に設定することによ
り、インク4の加熱により消費されるのはほとんど染料
のみであるので、染料の追加により容易にインク4のリ
サイクルができ、資源を有効に使用し、低ランニングコ
ストな記録方法とすることができる。
料の融点、沸点または昇華点以上に設定することによ
り、インク4の加熱により消費されるのはほとんど染料
のみであるので、染料の追加により容易にインク4のリ
サイクルができ、資源を有効に使用し、低ランニングコ
ストな記録方法とすることができる。
【0033】溶媒は、特に、水、アルコールまたはシリ
コーンオイルを含んで構成することが好ましい。なぜな
らば、染着層3は前述したように、樹脂類を含んだ親油
性の材料で構成されるので、油性材料に対して溶解性の
低い溶媒が好ましく、その中でも更に毒性が低く、取扱
が容易であり推奨される。
コーンオイルを含んで構成することが好ましい。なぜな
らば、染着層3は前述したように、樹脂類を含んだ親油
性の材料で構成されるので、油性材料に対して溶解性の
低い溶媒が好ましく、その中でも更に毒性が低く、取扱
が容易であり推奨される。
【0034】また、溶媒がアルコールの中でも1価アル
コールの場合は、溶解性が強いのでかぶりを生じ易く、
主溶媒として使用するには、更に溶解性の低い多価アル
コールの使用が推奨される。
コールの場合は、溶解性が強いのでかぶりを生じ易く、
主溶媒として使用するには、更に溶解性の低い多価アル
コールの使用が推奨される。
【0035】本発明で示すアルコールとは、脂肪族炭化
水素の1個または複数個のHをOHで置換した有機化合
物である。例えば、1価アルコールはエタノール、メタ
ノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、シクロ
ヘキサノール、多価アルコールはエチレングリコール、
プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリメチ
レングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン
などである。
水素の1個または複数個のHをOHで置換した有機化合
物である。例えば、1価アルコールはエタノール、メタ
ノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、シクロ
ヘキサノール、多価アルコールはエチレングリコール、
プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリメチ
レングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン
などである。
【0036】本発明で示すシリコーンオイルとは、(化
1)に示されるシロキサン構造を有するものである。
(化1)に示されているR1〜R8はメチル基、フェニ
ル基、長鎖アルキル基、クロロフェニル基、トリフロロ
アルキル基、水素などである。
1)に示されるシロキサン構造を有するものである。
(化1)に示されているR1〜R8はメチル基、フェニ
ル基、長鎖アルキル基、クロロフェニル基、トリフロロ
アルキル基、水素などである。
【0037】
【化1】
【0038】また、インク4の溶媒としてシリコーンオ
イルを含むと、サーマルヘッド7と染着層3との接触部
での滑性が上がり、受像体1を搬送し易くなり推奨され
る。
イルを含むと、サーマルヘッド7と染着層3との接触部
での滑性が上がり、受像体1を搬送し易くなり推奨され
る。
【0039】溶媒は、室温での粘度が1000mPa・
s未満のものが好ましい。粘度が1000mPa・s以
上の溶媒を用いると、インク4の粘度が高すぎて流動性
に乏しく、均一なインク供給が困難になるからである。
s未満のものが好ましい。粘度が1000mPa・s以
上の溶媒を用いると、インク4の粘度が高すぎて流動性
に乏しく、均一なインク供給が困難になるからである。
【0040】インク内の染料は、そのメジアン径がφ5
0μm以下、好ましくはφ20μm以下に設定すること
が好ましい。メジアン径とは、粒子の大きな粒径から重
量を積算し、粒子総重量が50%となるときの粒径であ
る。なぜなら、粒径が50μm以上の染料が多く存在す
ると熱容量が大きくなり、低エネルギーで染着できなく
なると共に、粒子径の大きさによって解像度が低下する
からである。また、インク4の供給時に染料粒子が詰ま
り、均一なインク液層6を形成できず、画質が大きく低
下する原因ともなるからである。したがって、最大粒子
径でも100μm以下に抑えることが好ましい。
0μm以下、好ましくはφ20μm以下に設定すること
が好ましい。メジアン径とは、粒子の大きな粒径から重
量を積算し、粒子総重量が50%となるときの粒径であ
る。なぜなら、粒径が50μm以上の染料が多く存在す
ると熱容量が大きくなり、低エネルギーで染着できなく
なると共に、粒子径の大きさによって解像度が低下する
からである。また、インク4の供給時に染料粒子が詰ま
り、均一なインク液層6を形成できず、画質が大きく低
下する原因ともなるからである。したがって、最大粒子
径でも100μm以下に抑えることが好ましい。
【0041】また、インク4を液状またはペースト状の
流動性染料で構成することもできる。これらは、流動性
があるために、溶媒を添加する必要がなく、また、染料
が消費されても、インク4が染料のみからなるために、
インク4の染料濃度は常に一定化(100%)される。
したがって、染料が消費されることにより記録特性が変
化することなく、推奨される。もちろん、室温で液状ま
たはペースト状の流動性染料に、前述した溶媒を加える
こともできる。
流動性染料で構成することもできる。これらは、流動性
があるために、溶媒を添加する必要がなく、また、染料
が消費されても、インク4が染料のみからなるために、
インク4の染料濃度は常に一定化(100%)される。
したがって、染料が消費されることにより記録特性が変
化することなく、推奨される。もちろん、室温で液状ま
たはペースト状の流動性染料に、前述した溶媒を加える
こともできる。
【0042】液体染料としては、CI.Solvent Blue98、C
I Solvent Yellow 107、CI.SolventRed 164や165等が公
知であり、例えば、Morton Chemical社の商品名Automa
teLiquid Dyeなどがある。これらは室温(例えば25
℃)で粘稠な液体で昇温と共に粘度が低下する。
I Solvent Yellow 107、CI.SolventRed 164や165等が公
知であり、例えば、Morton Chemical社の商品名Automa
teLiquid Dyeなどがある。これらは室温(例えば25
℃)で粘稠な液体で昇温と共に粘度が低下する。
【0043】また、室温でペースト状の流動性染料とし
ては、例えば、特開昭50−9631号、特開昭51−
124119号、特開昭52−47824号等に記載さ
れ、例えば、Cu−フタロシアニンなどの含金染料を炭
化水素溶剤に可溶性に変性した染料が公知である。
ては、例えば、特開昭50−9631号、特開昭51−
124119号、特開昭52−47824号等に記載さ
れ、例えば、Cu−フタロシアニンなどの含金染料を炭
化水素溶剤に可溶性に変性した染料が公知である。
【0044】インク4は、染料と溶媒以外に、溶媒に溶
解する樹脂材料を添加することもできる。溶媒が水また
はアルコールである場合、例えば、ポリエチレングリコ
ール、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイ
ド、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセ
ルロース、ポリビニルピロリドン、デンプン、ゼラチ
ン、ローカストビーンガム、ジェランガム、アルギン酸
ナトリウムなどの水溶性樹脂を添加することができる。
このとき、溶媒の沸点が上昇するために、純粋の溶媒を
用いたときよりもより高温まで加熱でき、安定した記録
特性を得られ易い。
解する樹脂材料を添加することもできる。溶媒が水また
はアルコールである場合、例えば、ポリエチレングリコ
ール、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイ
ド、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセ
ルロース、ポリビニルピロリドン、デンプン、ゼラチ
ン、ローカストビーンガム、ジェランガム、アルギン酸
ナトリウムなどの水溶性樹脂を添加することができる。
このとき、溶媒の沸点が上昇するために、純粋の溶媒を
用いたときよりもより高温まで加熱でき、安定した記録
特性を得られ易い。
【0045】サーマルヘッド7は、基板上に発熱体、発
熱体に通電するための電極が配置され、更に表面に保護
層が形成されている。例えば、基板としてアルミナ、ホ
ーローなどの絶縁性基板、発熱体はTa2N、W、Ni
−Cr、SnO2などの 抵抗材料、各電極はAl、A
g、Cu、Auなどの導電性材質、保護層はSiO2、
SiC、SiN、MgO、Al2O3などの無機材質を用
いて構成され、接触するインク4とは加熱時にも反応し
ないものが選択される。各部の積層は、何れも、真空蒸
着法、電子ビーム蒸着法、スパッタ法、CVD法、気相
成長法などの任意の薄膜形成法を利用して成膜させるこ
とができる。これらの薄膜は、300℃以上の耐熱性を
持つように形成されることが望ましい。
熱体に通電するための電極が配置され、更に表面に保護
層が形成されている。例えば、基板としてアルミナ、ホ
ーローなどの絶縁性基板、発熱体はTa2N、W、Ni
−Cr、SnO2などの 抵抗材料、各電極はAl、A
g、Cu、Auなどの導電性材質、保護層はSiO2、
SiC、SiN、MgO、Al2O3などの無機材質を用
いて構成され、接触するインク4とは加熱時にも反応し
ないものが選択される。各部の積層は、何れも、真空蒸
着法、電子ビーム蒸着法、スパッタ法、CVD法、気相
成長法などの任意の薄膜形成法を利用して成膜させるこ
とができる。これらの薄膜は、300℃以上の耐熱性を
持つように形成されることが望ましい。
【0046】本実施例では、インク4を染着層3表面に
供給するためにワイヤーバー5を用い、インク4を除去
するためにフェルトローラ10を用いたが、もちろん各
動作を補償するものであれば他の道具を使用することも
できる。
供給するためにワイヤーバー5を用い、インク4を除去
するためにフェルトローラ10を用いたが、もちろん各
動作を補償するものであれば他の道具を使用することも
できる。
【0047】更にインク4内に良熱伝導粉体を分散させ
ることにより、熱伝導を良好にすることもできる。この
粉体としては、例えば、銅、ステンレス、鉄等の金属、
アルミナ、グラファイト、ガラス等の無機材料が使用で
きる。
ることにより、熱伝導を良好にすることもできる。この
粉体としては、例えば、銅、ステンレス、鉄等の金属、
アルミナ、グラファイト、ガラス等の無機材料が使用で
きる。
【0048】インク液層6の形成には、図1で示したワ
イヤーバー5以外に、ローラ、フェルトなどの一般の塗
工手段を用いることができる。
イヤーバー5以外に、ローラ、フェルトなどの一般の塗
工手段を用いることができる。
【0049】染着層3表面からのインク4の除去には、
図1で示したフェルトローラ以外に、ブレード、ゴムロ
ーラ、空気の吹き付け、非溶解性の溶媒による洗浄など
を用いることもできる。
図1で示したフェルトローラ以外に、ブレード、ゴムロ
ーラ、空気の吹き付け、非溶解性の溶媒による洗浄など
を用いることもできる。
【0050】図2に、図1の染着記録に使用するサーマ
ルヘッド7の構成例である部分断面構成図を示す。どち
らも耐熱性基板21a、21b上に電極22a、22
b、および発熱体8a、8bが配置されている。サーマ
ルヘッド7の表面には、発熱体8や電極22がインク4
に直接接触しないように保護層が配置されているが、図
2では図示は省いている。図2(a)では、サーマルヘ
ッド7の縁端面23aに配置してあり、図2(b)では
縁端面23bにつながる傾斜面24に形成されている。
また、発熱体8a、8bの部分を盛り上げた構造にする
こともできる。
ルヘッド7の構成例である部分断面構成図を示す。どち
らも耐熱性基板21a、21b上に電極22a、22
b、および発熱体8a、8bが配置されている。サーマ
ルヘッド7の表面には、発熱体8や電極22がインク4
に直接接触しないように保護層が配置されているが、図
2では図示は省いている。図2(a)では、サーマルヘ
ッド7の縁端面23aに配置してあり、図2(b)では
縁端面23bにつながる傾斜面24に形成されている。
また、発熱体8a、8bの部分を盛り上げた構造にする
こともできる。
【0051】特に、従来の平面型のサーマルヘッドで
は、平面基板の中央部に発熱体8があるので、染着層3
表面近傍のインク4に発熱部を近づけるために、サーマ
ルヘッド7全面を接触させなければならず、インク4の
供給が困難である。したがって、図1で示す記録手順を
実現するためには、図2に示すような構成のサーマルヘ
ッド7が望まれる。
は、平面基板の中央部に発熱体8があるので、染着層3
表面近傍のインク4に発熱部を近づけるために、サーマ
ルヘッド7全面を接触させなければならず、インク4の
供給が困難である。したがって、図1で示す記録手順を
実現するためには、図2に示すような構成のサーマルヘ
ッド7が望まれる。
【0052】更に、図2で示すような構成のサーマルヘ
ッド7a、7bを用いると、図1で示したように、縁端
面23a、23bを染着層3に圧接してインク4を染着
層3表面からほとんど除去できると共に、染着層3表面
近傍のインク4が加熱し易く、良好な画質の記録像を得
ることができる。
ッド7a、7bを用いると、図1で示したように、縁端
面23a、23bを染着層3に圧接してインク4を染着
層3表面からほとんど除去できると共に、染着層3表面
近傍のインク4が加熱し易く、良好な画質の記録像を得
ることができる。
【0053】図3は、本発明の染着記録装置の第1の実
施例を示す概略構成図である。図3において、図1と同
じ番号のものは同一のものを用いることができる。30
はインク4を含浸できる多孔質体、31は多孔質体30
にインク4を供給するインク供給タンク、32はサーマ
ルヘッド7により染着層3表面から除去されたインク4
を回収するインク回収皿、33はインク回収皿に回収さ
れたインク4をインク供給タンク31に移送するインク
ポンプ、34は受像体1を矢印H方向に搬送するプラテ
ン、35は受像体1の搬送のガイドであると共に、サー
マルヘッド7の押圧の受け板であるプレート、36はイ
ンク供給タンク31内のインク4をかき混ぜるインク撹
拌機である。
施例を示す概略構成図である。図3において、図1と同
じ番号のものは同一のものを用いることができる。30
はインク4を含浸できる多孔質体、31は多孔質体30
にインク4を供給するインク供給タンク、32はサーマ
ルヘッド7により染着層3表面から除去されたインク4
を回収するインク回収皿、33はインク回収皿に回収さ
れたインク4をインク供給タンク31に移送するインク
ポンプ、34は受像体1を矢印H方向に搬送するプラテ
ン、35は受像体1の搬送のガイドであると共に、サー
マルヘッド7の押圧の受け板であるプレート、36はイ
ンク供給タンク31内のインク4をかき混ぜるインク撹
拌機である。
【0054】本実施例では、インク供給手段は、多孔質
体30、インク供給タンク31及びインク撹拌機36か
ら構成されている。図1ではワイヤーバー5を用いてイ
ンク4を供給していたが、本実施例ではインク4を含浸
した多孔質体30の接触によりインクを供給している。
インク回収手段は、インク回収皿32およびインクポン
プ33から構成される。インク除去手段は、前述したよ
うに、フェルトローラ10である。
体30、インク供給タンク31及びインク撹拌機36か
ら構成されている。図1ではワイヤーバー5を用いてイ
ンク4を供給していたが、本実施例ではインク4を含浸
した多孔質体30の接触によりインクを供給している。
インク回収手段は、インク回収皿32およびインクポン
プ33から構成される。インク除去手段は、前述したよ
うに、フェルトローラ10である。
【0055】以下に染着記録の手順を図3に従って説明
する。多孔質体30はインク供給タンク31内のインク
4に一部が浸かり、インク4を十分に含浸している。こ
の多孔質体30は矢印Iに従って図面の上下方向に、ま
た、サーマルヘッド7も矢印Jに従い図面の上下方向に
移動できる。多孔質体30を染着層3に接触させると、
プラテン35の回転による受像体1の矢印H方向の搬送
に伴い、多孔質体からインク4が供給されインク液層6
を形成する。次に、染着層3に圧接したサーマルヘッド
7により、インク液層6の多くが除去され、インク回収
皿32に回収される。このとき、画像信号に応じて発熱
体8を発熱させて、染着層3を染着する。サーマルヘッ
ド7の通過後に染着層3表面に残っているインク残り9
がフェルトローラ10により吸収され、記録像37を得
る。
する。多孔質体30はインク供給タンク31内のインク
4に一部が浸かり、インク4を十分に含浸している。こ
の多孔質体30は矢印Iに従って図面の上下方向に、ま
た、サーマルヘッド7も矢印Jに従い図面の上下方向に
移動できる。多孔質体30を染着層3に接触させると、
プラテン35の回転による受像体1の矢印H方向の搬送
に伴い、多孔質体からインク4が供給されインク液層6
を形成する。次に、染着層3に圧接したサーマルヘッド
7により、インク液層6の多くが除去され、インク回収
皿32に回収される。このとき、画像信号に応じて発熱
体8を発熱させて、染着層3を染着する。サーマルヘッ
ド7の通過後に染着層3表面に残っているインク残り9
がフェルトローラ10により吸収され、記録像37を得
る。
【0056】インク回収皿32により回収されたインク
4は、インクポンプ33によりインク供給タンク31内
に移送され、再利用される。従って、ランニングコスト
が低くなる。
4は、インクポンプ33によりインク供給タンク31内
に移送され、再利用される。従って、ランニングコスト
が低くなる。
【0057】このとき、回収時のインク4の濃度変化を
和らげるために、インク供給タンク31内でインク撹拌
機36によりインク4を撹拌し、インク4の濃度が大き
く変化しないようにしている。なお、インク供給タンク
31内のインク4に含まれる染料が極端に減った場合、
例えばインク4の透過濃度などを測定し、一定濃度以下
になったときに染料またはインク4を追加し、染料濃度
を一定にする手段を付加することもできる。
和らげるために、インク供給タンク31内でインク撹拌
機36によりインク4を撹拌し、インク4の濃度が大き
く変化しないようにしている。なお、インク供給タンク
31内のインク4に含まれる染料が極端に減った場合、
例えばインク4の透過濃度などを測定し、一定濃度以下
になったときに染料またはインク4を追加し、染料濃度
を一定にする手段を付加することもできる。
【0058】多孔質体30は、インク4を構成する溶媒
に犯されない材質であればよく、例えば、ポリウレタン
(東洋ポリマー(株)製、ルビセル)、セルロース、ポリ
エチレン、ポリエステルなどの単体または複数種の混合
体からなるもの、また、レーヨン、綿、アセテートなど
からなる繊維をアクリル樹脂などのバインダを用いて多
孔質にしたものなどから構成される。
に犯されない材質であればよく、例えば、ポリウレタン
(東洋ポリマー(株)製、ルビセル)、セルロース、ポリ
エチレン、ポリエステルなどの単体または複数種の混合
体からなるもの、また、レーヨン、綿、アセテートなど
からなる繊維をアクリル樹脂などのバインダを用いて多
孔質にしたものなどから構成される。
【0059】図3で示した染着記録装置を用い、更に詳
細な実施例を以下に示す。受像紙1は、ポリエチレンテ
レフタレートに白色顔料を分散した厚さ100μmの白
色PET(商品名:U1、帝人(株)製)を基体2とし、
この表面に、ポリエステル樹脂(商品名:バイロン20
0、東洋紡績(株)製)を20重量部、アクリルウレタン
シリコン樹脂(商品名:UA53、三洋化成(株)製)を
10重量部、硬化触媒(商品名:Cat.FX、三洋化
成(株)製)を0.3重量部からなる染着層3を7μmの
厚さで形成した。この紙面濃度はDR=0.10であっ
た。
細な実施例を以下に示す。受像紙1は、ポリエチレンテ
レフタレートに白色顔料を分散した厚さ100μmの白
色PET(商品名:U1、帝人(株)製)を基体2とし、
この表面に、ポリエステル樹脂(商品名:バイロン20
0、東洋紡績(株)製)を20重量部、アクリルウレタン
シリコン樹脂(商品名:UA53、三洋化成(株)製)を
10重量部、硬化触媒(商品名:Cat.FX、三洋化
成(株)製)を0.3重量部からなる染着層3を7μmの
厚さで形成した。この紙面濃度はDR=0.10であっ
た。
【0060】サーマルヘッド7は、第2図(b)に示す
構成であり、発熱体8は125μmピッチで配置され、
各発熱体の抵抗は約100Ωであった(松下電子部品
(株)製)。
構成であり、発熱体8は125μmピッチで配置され、
各発熱体の抵抗は約100Ωであった(松下電子部品
(株)製)。
【0061】(実験例1)染料は、三菱化成(株)製のシ
アン色分散染料であるインドアニリン系染料(融点:約
130℃)を用いた。サーマルヘッド7への印加信号は
周期T=16.7msで、最大パルス幅Pwmax=8m
s、印加電圧4Vとし、受像体1は一周期毎に125μ
m搬送した。
アン色分散染料であるインドアニリン系染料(融点:約
130℃)を用いた。サーマルヘッド7への印加信号は
周期T=16.7msで、最大パルス幅Pwmax=8m
s、印加電圧4Vとし、受像体1は一周期毎に125μ
m搬送した。
【0062】(表1)に、溶媒の溶解性と記録特性との
関係を示す。インク4の組成は溶媒が90重量部、染料
が10重量部であり、この混合物をボールミルで分散し
てインクを作成した。この表より、染着層を溶解しない
溶媒を用いると階調記録ができたことが判る。
関係を示す。インク4の組成は溶媒が90重量部、染料
が10重量部であり、この混合物をボールミルで分散し
てインクを作成した。この表より、染着層を溶解しない
溶媒を用いると階調記録ができたことが判る。
【0063】
【表1】
【0064】(表1)において、『記録?』とは、階調
記録ができた場合を『○』、できない場合を『×』で示
している。また、使用したシリコーンオイルは、信越化
学(株)製のジメチルシリコーンであり、粘度が20m
Pa・sであった。溶媒の染料に対する溶解性が低いも
のは、染料が粒子状に分散されている。水やシリコーン
オイルのように、染料が溶解されず、分散されているイ
ンクでも良好な記録特性を得ている。
記録ができた場合を『○』、できない場合を『×』で示
している。また、使用したシリコーンオイルは、信越化
学(株)製のジメチルシリコーンであり、粘度が20m
Pa・sであった。溶媒の染料に対する溶解性が低いも
のは、染料が粒子状に分散されている。水やシリコーン
オイルのように、染料が溶解されず、分散されているイ
ンクでも良好な記録特性を得ている。
【0065】非加熱時濃度は、インクを塗布しただけで
染着する程度を示している。記録以前の紙面濃度はDR
=0.10であった。一価アルコールであるエタノー
ル、オクタノールを用いるよりも、多価アルコールであ
るエチレングリコール、プロピレングリコールを用いる
と、かぶりも視認できず良好な記録特性であった。
染着する程度を示している。記録以前の紙面濃度はDR
=0.10であった。一価アルコールであるエタノー
ル、オクタノールを用いるよりも、多価アルコールであ
るエチレングリコール、プロピレングリコールを用いる
と、かぶりも視認できず良好な記録特性であった。
【0066】(実験例2)本発明による染着記録装置に
用いるインク4を、シアン色分散染料(インドアニリン
系、三菱化成(株)製)を20重量部、プロピレングリコ
ールを80重量部の組成で試作した。染料はほとんど溶
解していた。
用いるインク4を、シアン色分散染料(インドアニリン
系、三菱化成(株)製)を20重量部、プロピレングリコ
ールを80重量部の組成で試作した。染料はほとんど溶
解していた。
【0067】従来の昇華型熱転写記録方式と比較するた
めに、6μmのPETフィルム上に、ポリビニルブチラ
ール(商品名:エスレックBX−1、積水化学(株)製)
を60重量部、シアン用昇華分散染料(商品名:カヤセ
ット714、日本化薬(株)製)を40重量部の組成から
なる4μm厚のインク層101(図24を参照)をソル
ベントコーティング法で形成し、インクシート102と
した。このインクシート102を用いる場合、図3に示
す記録装置で、予めシートと受像体1を張り付けてサー
マルヘッド7で加熱した。このとき、多孔質体30は外
している。
めに、6μmのPETフィルム上に、ポリビニルブチラ
ール(商品名:エスレックBX−1、積水化学(株)製)
を60重量部、シアン用昇華分散染料(商品名:カヤセ
ット714、日本化薬(株)製)を40重量部の組成から
なる4μm厚のインク層101(図24を参照)をソル
ベントコーティング法で形成し、インクシート102と
した。このインクシート102を用いる場合、図3に示
す記録装置で、予めシートと受像体1を張り付けてサー
マルヘッド7で加熱した。このとき、多孔質体30は外
している。
【0068】サーマルヘッド7、印加信号および搬送
は、前述の実験例1で示したものと同一である。
は、前述の実験例1で示したものと同一である。
【0069】このインク4とインクシートを各々用いた
ときの記録特性例を図4に示す。横軸はサーマルヘッド
に印加する信号のパルス幅、縦軸は光学的な反射濃度で
ある。濃度の測定はマクベスRD914を用いた。液状
インクであるインク4を用いると、インクシートを用い
たときよりも低いパルス幅で記録ができ、大きく記録感
度が向上することが判る。
ときの記録特性例を図4に示す。横軸はサーマルヘッド
に印加する信号のパルス幅、縦軸は光学的な反射濃度で
ある。濃度の測定はマクベスRD914を用いた。液状
インクであるインク4を用いると、インクシートを用い
たときよりも低いパルス幅で記録ができ、大きく記録感
度が向上することが判る。
【0070】更に、このインク4を用い、周期T=4m
s、最大パルス幅Pwmax=2ms、印加電圧5Vで記
録すると最高濃度1.8以上の記録ができた。しかし、
インクシートを用いた場合、印加電圧を6V以上でPE
Tがサーマルヘサッド7に融着して記録することができ
なかった。つまり、本発明による染着記録方法ではイン
クが直接加熱されるために、低エネルギーであると共
に、シート状基体100の耐熱性に左右されず、安定し
て高速記録ができることが判った。
s、最大パルス幅Pwmax=2ms、印加電圧5Vで記
録すると最高濃度1.8以上の記録ができた。しかし、
インクシートを用いた場合、印加電圧を6V以上でPE
Tがサーマルヘサッド7に融着して記録することができ
なかった。つまり、本発明による染着記録方法ではイン
クが直接加熱されるために、低エネルギーであると共
に、シート状基体100の耐熱性に左右されず、安定し
て高速記録ができることが判った。
【0071】(実験例3)図5に、3原色のインク4を
用いたときの記録特性を示す。各色のインク4組成は、
各3原色の染料10重量部と、プロピレングリコールを
90重量部からなる。シアン色分散染料は三菱化成(株)
製インドアニリン系染料であり、マゼンタ色分散染料は
三菱化成(株)製アゾ系染料であり、イエロ色分散染料は
三菱化成(株)製ジシアノメチン系染料である。各色とも
染料はほとんど溶解しているようであった。周期T=4
ms、最大パルス幅Pwmax=2ms、印加電圧5Vで
記録し、各色インクで連続階調記録が得られた。
用いたときの記録特性を示す。各色のインク4組成は、
各3原色の染料10重量部と、プロピレングリコールを
90重量部からなる。シアン色分散染料は三菱化成(株)
製インドアニリン系染料であり、マゼンタ色分散染料は
三菱化成(株)製アゾ系染料であり、イエロ色分散染料は
三菱化成(株)製ジシアノメチン系染料である。各色とも
染料はほとんど溶解しているようであった。周期T=4
ms、最大パルス幅Pwmax=2ms、印加電圧5Vで
記録し、各色インクで連続階調記録が得られた。
【0072】(実験例4)図6に、染料を溶解しない水
を溶媒としたシアン色のインク4を使用したときの記録
特性を示す。シアンインクの組成は、シアン用分散染料
(インドアニリン系、三菱化成(株)製)を10重量部、
水を90重量部である。インク4の試作は、ボールミル
で撹拌時間を制御して、分散程度を変えている。横軸は
分散した染料の最大粒径を、縦軸はインクを用いたとき
の記録濃度、パラメータはサーマルヘッド7に印加する
パルス幅である。染料は、分散以前は、0.1〜0.2
mm厚の1×1mmの鱗片状であった。染料の最大粒径
は顕微鏡観察により判断した。
を溶媒としたシアン色のインク4を使用したときの記録
特性を示す。シアンインクの組成は、シアン用分散染料
(インドアニリン系、三菱化成(株)製)を10重量部、
水を90重量部である。インク4の試作は、ボールミル
で撹拌時間を制御して、分散程度を変えている。横軸は
分散した染料の最大粒径を、縦軸はインクを用いたとき
の記録濃度、パラメータはサーマルヘッド7に印加する
パルス幅である。染料は、分散以前は、0.1〜0.2
mm厚の1×1mmの鱗片状であった。染料の最大粒径
は顕微鏡観察により判断した。
【0073】周期T=4ms、最大パルス幅Pwmax=
2ms、印加電圧5Vで記録し、どの場合でも連続階調
記録が得られた。しかし、最大粒径がφ50μmを越え
ると十分な記録濃度を取れない。特にφ20μm以下に
することにより、十分な記録濃度が取れたことが判る。
2ms、印加電圧5Vで記録し、どの場合でも連続階調
記録が得られた。しかし、最大粒径がφ50μmを越え
ると十分な記録濃度を取れない。特にφ20μm以下に
することにより、十分な記録濃度が取れたことが判る。
【0074】この最大粒径がφ10μmのインク4を用
い、印加電圧を6Vにパルス幅Pw=1.5ms以上で
インクが沸騰し、記録が不安定となった。使用した染料
の融点が約130℃であり、染料が融解する以前だった
ので、十分に染着できなかったようである。
い、印加電圧を6Vにパルス幅Pw=1.5ms以上で
インクが沸騰し、記録が不安定となった。使用した染料
の融点が約130℃であり、染料が融解する以前だった
ので、十分に染着できなかったようである。
【0075】このインク4が10重量部に、ポリエチレ
ングリコール#10000(第一工業製薬(株)製)を1
重量部添加すると、インク4の沸点が若干上昇し、印加
電圧を6Vに上げても安定した記録特性を得ることがで
きた。また、エチレングリコール(沸点:198℃)、
またはプロピレングリコール(沸点:187℃)を溶媒
としたインク4でも、印加電圧を上げても安定記録で
き、十分な記録濃度を得た。
ングリコール#10000(第一工業製薬(株)製)を1
重量部添加すると、インク4の沸点が若干上昇し、印加
電圧を6Vに上げても安定した記録特性を得ることがで
きた。また、エチレングリコール(沸点:198℃)、
またはプロピレングリコール(沸点:187℃)を溶媒
としたインク4でも、印加電圧を上げても安定記録で
き、十分な記録濃度を得た。
【0076】(実験例5)インク4を炭化水素溶媒可溶
性に変性したCu−フタロシアニン系のペースト状染料
(保土ヶ谷化学工業社製、HC-Blue-1)のみとした。
性に変性したCu−フタロシアニン系のペースト状染料
(保土ヶ谷化学工業社製、HC-Blue-1)のみとした。
【0077】記録特性を図7に示す。かぶりもなく、サ
ーマルヘッド7へのパルス幅制御により紙面濃度から連
続して階調記録ができた。記録条件は実験例2と同一で
ある。
ーマルヘッド7へのパルス幅制御により紙面濃度から連
続して階調記録ができた。記録条件は実験例2と同一で
ある。
【0078】図8は本発明の染着記録装置の第2の実施
例を示す概略構成図である。以下本発明の第2の記録装
置の実施例について図面を参照しながら説明する。同図
において、前述の図と同一の番号は、前述したものを使
用できる。50はサーマルヘッド7などで除去されたイ
ンク4を溜めることができるインク吸収体、51はサー
マルヘッド7の通過後に染着層3表面に残ったインク4
を吸収したフェルトローラ10からインク4を絞り出す
金属棒、52はサーマルヘッド7を染着層3表面から離
したときにヘッド7表面をクリーニングするヘッドクリ
ーナ、53は染着された染着層3を加熱するヒータであ
る。なお、インク4は、3原色のインクを用意してお
り、4Cをシアンインク、4Mをマゼンタインク、4Y
をイエロインクとする。
例を示す概略構成図である。以下本発明の第2の記録装
置の実施例について図面を参照しながら説明する。同図
において、前述の図と同一の番号は、前述したものを使
用できる。50はサーマルヘッド7などで除去されたイ
ンク4を溜めることができるインク吸収体、51はサー
マルヘッド7の通過後に染着層3表面に残ったインク4
を吸収したフェルトローラ10からインク4を絞り出す
金属棒、52はサーマルヘッド7を染着層3表面から離
したときにヘッド7表面をクリーニングするヘッドクリ
ーナ、53は染着された染着層3を加熱するヒータであ
る。なお、インク4は、3原色のインクを用意してお
り、4Cをシアンインク、4Mをマゼンタインク、4Y
をイエロインクとする。
【0079】以上のように構成された染着記録装置につ
いて、以下にその動作を説明する。3つのインク供給タ
ンク31は、内部にシアンインク4C、マゼンタインク
4M、イエロインク4Yを含み、独立して矢印I方向に
移動して、染着層3に多孔質体30を接触できる。但
し、同一時に接触する多孔質体30は1つだけである。
いて、以下にその動作を説明する。3つのインク供給タ
ンク31は、内部にシアンインク4C、マゼンタインク
4M、イエロインク4Yを含み、独立して矢印I方向に
移動して、染着層3に多孔質体30を接触できる。但
し、同一時に接触する多孔質体30は1つだけである。
【0080】図8では、イエロ、マゼンタの染着記録が
終わり、イエロ・マゼンタの重ね記録像54上にシアン
の染着記録を重ねているところを示している。これ以前
に、前述した記録手順に従い、イエロ、マゼンタの重ね
記録がされている。重ね記録は、1色の記録が終了した
時点で、プラテン34を矢印K方向に移動させ、初期状
態まで戻す。このとき、多孔質体30、サーマルヘッド
7、フェルトローラ10は染着層3から離されている。
その後、2色目の記録が1色目と同様にインク4を変え
て行なわれる。図では、3色目の重ね記録を示してお
り、プラテン34の回転により受像体1を矢印H方向に
搬送すると共に、多孔質体30の染着層3の接触により
多孔質体30に含まれているシアンインク54Cが供給
されて、インク液層6を生じる。この重ね記録が終了し
た時点で、ヒータ53により染着層3を加熱し、未発色
分の染料をも安定して染着すると共に、サーマルヘッド
7の加熱により変形した染着層3表面を滑らかにでき、
高画質のフルカラー画像を得る。
終わり、イエロ・マゼンタの重ね記録像54上にシアン
の染着記録を重ねているところを示している。これ以前
に、前述した記録手順に従い、イエロ、マゼンタの重ね
記録がされている。重ね記録は、1色の記録が終了した
時点で、プラテン34を矢印K方向に移動させ、初期状
態まで戻す。このとき、多孔質体30、サーマルヘッド
7、フェルトローラ10は染着層3から離されている。
その後、2色目の記録が1色目と同様にインク4を変え
て行なわれる。図では、3色目の重ね記録を示してお
り、プラテン34の回転により受像体1を矢印H方向に
搬送すると共に、多孔質体30の染着層3の接触により
多孔質体30に含まれているシアンインク54Cが供給
されて、インク液層6を生じる。この重ね記録が終了し
た時点で、ヒータ53により染着層3を加熱し、未発色
分の染料をも安定して染着すると共に、サーマルヘッド
7の加熱により変形した染着層3表面を滑らかにでき、
高画質のフルカラー画像を得る。
【0081】サーマルヘッド7は、矢印L方向に染着層
3から離した時点で、ヘッドクリーナ52に接触し、ヘ
ッド7の先端が洗浄される。したがって、インク4を変
えた場合の記録時に色が混色することが避けられる。
3から離した時点で、ヘッドクリーナ52に接触し、ヘ
ッド7の先端が洗浄される。したがって、インク4を変
えた場合の記録時に色が混色することが避けられる。
【0082】インク吸収体50は、前述した多孔質体に
更に、例えば、アクリル・ビニルアルコール共重合体、
アクリル酸ナトリウム重合体、デンプン・アクリル酸塩
グラフト共重合体などの高吸水性樹脂を含ませることが
できる。これらは、水系のインクを多量に含むことがで
きる。
更に、例えば、アクリル・ビニルアルコール共重合体、
アクリル酸ナトリウム重合体、デンプン・アクリル酸塩
グラフト共重合体などの高吸水性樹脂を含ませることが
できる。これらは、水系のインクを多量に含むことがで
きる。
【0083】ヘッドクリーナ52は、前述したフェルト
ローラ10と同一のものを用いることができる。また、
洗浄効果を上げるために、インク4を溶解性する溶媒を
含ませることもできる。
ローラ10と同一のものを用いることができる。また、
洗浄効果を上げるために、インク4を溶解性する溶媒を
含ませることもできる。
【0084】ヒータ53は、染着層3を加熱すればよ
く、発熱体を内部に有するヒートローラを接触させる構
成とすることもできる。
く、発熱体を内部に有するヒートローラを接触させる構
成とすることもできる。
【0085】金属棒51は、フェルトローラ10内に含
んだインク4を絞り出し、インク吸収体50に回収する
ためのものであり、材質と形状は限定されない。
んだインク4を絞り出し、インク吸収体50に回収する
ためのものであり、材質と形状は限定されない。
【0086】図8に示す記録装置を用い、図5で示した
3原色のインク4C、4M、4Yを用いてフルカラー画
像を記録できた。
3原色のインク4C、4M、4Yを用いてフルカラー画
像を記録できた。
【0087】また、染着層3の加熱は、各色の記録が終
了した時点で行なうこともできる。この場合、染着層3
表面が常に平滑化されているために、各色の記録特性が
安定し、更に高画質となる。
了した時点で行なうこともできる。この場合、染着層3
表面が常に平滑化されているために、各色の記録特性が
安定し、更に高画質となる。
【0088】なお、図8で示した実施例では、3原色の
インクを用いたが、更に黒インクを供給するようにする
こともできる。
インクを用いたが、更に黒インクを供給するようにする
こともできる。
【0089】図9は本発明の染着記録装置の第3の実施
例における染着記録時の状態を示す概略断面図、図10
はこの第3の実施例における染着記録装置の概略構成
図、図11は第3の実施例で使用されるサーマルヘッド
の概略構成図である。同図において、前述の図と同一の
番号は、前述したものを使用できる。以下本発明の第3
の実施例について図面を参照しながら説明する。
例における染着記録時の状態を示す概略断面図、図10
はこの第3の実施例における染着記録装置の概略構成
図、図11は第3の実施例で使用されるサーマルヘッド
の概略構成図である。同図において、前述の図と同一の
番号は、前述したものを使用できる。以下本発明の第3
の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0090】図9において、60は画像信号に応じて各
発熱体8の通電制御を行なう信号源である。サーマルヘ
ッド7は発熱体8の上表面が受像体1に直接接触しない
ように凹凸形状の保護膜7fを形成しており、発熱体8
は紙面と平行な方向に所定のピッチで配置されている。
この保護膜7fは、発熱体上表面で凹部となるように凹
凸であり、その凹部により図9の紙面と直交する方向に
液路61を形成している。
発熱体8の通電制御を行なう信号源である。サーマルヘ
ッド7は発熱体8の上表面が受像体1に直接接触しない
ように凹凸形状の保護膜7fを形成しており、発熱体8
は紙面と平行な方向に所定のピッチで配置されている。
この保護膜7fは、発熱体上表面で凹部となるように凹
凸であり、その凹部により図9の紙面と直交する方向に
液路61を形成している。
【0091】以上の状態において、サーマルヘッド7と
受像体1との押圧は、表面の凹部が染着層3に直接接触
しないように調整されており、記録時には保護層7fの
凹部による液路61内にインク4が保持された状態で、
染着層3にサーマルヘッド7を圧接している。この状態
で加熱すると、加熱量に応じて染料の拡散Fが生じ、選
択的に染着することができる。
受像体1との押圧は、表面の凹部が染着層3に直接接触
しないように調整されており、記録時には保護層7fの
凹部による液路61内にインク4が保持された状態で、
染着層3にサーマルヘッド7を圧接している。この状態
で加熱すると、加熱量に応じて染料の拡散Fが生じ、選
択的に染着することができる。
【0092】非加熱時には、染料の拡散が小さいために
染料が染着層内に拡散することがなく、染着することは
ほとんど無い。図9では信号源60は発熱体8への通電
量をパルス幅制御しており、2つのPw1、Pw2(Pw
1<Pw2)について示しているが、大きいパルス幅Pw
2の方が染料の拡散Fが多い。
染料が染着層内に拡散することがなく、染着することは
ほとんど無い。図9では信号源60は発熱体8への通電
量をパルス幅制御しており、2つのPw1、Pw2(Pw
1<Pw2)について示しているが、大きいパルス幅Pw
2の方が染料の拡散Fが多い。
【0093】更に、受像体1を図9の紙面と直交する方
向に搬送し、液路61内に常に新しいインク4を供給す
ることにより、液路61により一定量の新鮮なインク4
を常に保持でき、前述の第1および第2の実施例よりも
記録濃度にむらのない良好な画質の記録物を得ることが
できる。また、インク4は若干量の染料のみが消耗され
るので、加熱後に染料を追加してインクを再利用するこ
とにより、低ランニングコスト化できる。
向に搬送し、液路61内に常に新しいインク4を供給す
ることにより、液路61により一定量の新鮮なインク4
を常に保持でき、前述の第1および第2の実施例よりも
記録濃度にむらのない良好な画質の記録物を得ることが
できる。また、インク4は若干量の染料のみが消耗され
るので、加熱後に染料を追加してインクを再利用するこ
とにより、低ランニングコスト化できる。
【0094】図10は、本発明の染着記録装置の第3の
実施例を示す概略構成図である。前述の図と同じものに
は同一の番号を付加している。62はバネ63を介して
サーマルヘッド7を受像体1に押しつける圧接手段の一
例である電動式のプランジャ、64は受像体1を表面の
インク4と共に搬送する搬送手段の一例であるプラテン
ローラ、65は受像体1の表面からインク4を除去する
インク除去手段の一例であるブレード、66はブレード
65により受像体1の表面から除去されたインク4を溜
めるインク回収容器である。
実施例を示す概略構成図である。前述の図と同じものに
は同一の番号を付加している。62はバネ63を介して
サーマルヘッド7を受像体1に押しつける圧接手段の一
例である電動式のプランジャ、64は受像体1を表面の
インク4と共に搬送する搬送手段の一例であるプラテン
ローラ、65は受像体1の表面からインク4を除去する
インク除去手段の一例であるブレード、66はブレード
65により受像体1の表面から除去されたインク4を溜
めるインク回収容器である。
【0095】サーマルヘッド7の先端部には多数の発熱
体8が図10と直交する方向に所定のピッチで配置さ
れ、その表面の保護層7fにより紙面と平行な方向に液
路61(図9参照)が形成されている。図10に示す染
着記録装置に関して、その記録動作を示すと、まず、プ
ラテンローラ64の矢印M方向への回転にともない、受
像体1を矢印N方向に搬送すると共に、ワイヤーバー5
により一定量のインク4が受像体1の表面に供給され
る。次に、液路61の底が直接に受像体1に接触しない
ように、インク4の上からバネ63を介してプランジャ
62によりサーマルヘッド7を矢印P方向に圧接するこ
とにより、液路60f内にインク4を保持している。
体8が図10と直交する方向に所定のピッチで配置さ
れ、その表面の保護層7fにより紙面と平行な方向に液
路61(図9参照)が形成されている。図10に示す染
着記録装置に関して、その記録動作を示すと、まず、プ
ラテンローラ64の矢印M方向への回転にともない、受
像体1を矢印N方向に搬送すると共に、ワイヤーバー5
により一定量のインク4が受像体1の表面に供給され
る。次に、液路61の底が直接に受像体1に接触しない
ように、インク4の上からバネ63を介してプランジャ
62によりサーマルヘッド7を矢印P方向に圧接するこ
とにより、液路60f内にインク4を保持している。
【0096】この圧接部では、信号源60(図9参照)
による発熱体8への通電により染着層3に染着が行なわ
れ、その後に表面にあるインク4をブレード65で除去
し、インク4をインク回収容器66に回収する。更に、
その表面をフェルトローラ10で表面を拭き取って、最
終的に記録像67を得る。
による発熱体8への通電により染着層3に染着が行なわ
れ、その後に表面にあるインク4をブレード65で除去
し、インク4をインク回収容器66に回収する。更に、
その表面をフェルトローラ10で表面を拭き取って、最
終的に記録像67を得る。
【0097】本装置は、ワイヤーバー5によるインク供
給と受像体1の搬送により常に液路61内に一定量の新
しいインク4を供給でき、インク4の再利用により低ラ
ンニングコストで、記録濃度にむらのない良好な画質の
記録物を得ることができる。インク4は、圧接により受
像体1の搬送と同一方向に自然に供給され、液路61内
に供給するために、特にインク4を圧送する必要が無
く、構造が簡単になる。
給と受像体1の搬送により常に液路61内に一定量の新
しいインク4を供給でき、インク4の再利用により低ラ
ンニングコストで、記録濃度にむらのない良好な画質の
記録物を得ることができる。インク4は、圧接により受
像体1の搬送と同一方向に自然に供給され、液路61内
に供給するために、特にインク4を圧送する必要が無
く、構造が簡単になる。
【0098】またブレード65は、染着層3を傷つけな
いように押圧され、インク4に犯されない材料、例え
ば、ステンレス、銅等の金属板、ポリエチレン、ポリエ
ステル等からなる樹脂板、ウレタンゴム、ニトリルゴ
ム、弗素ゴム等のゴム板等からなる。
いように押圧され、インク4に犯されない材料、例え
ば、ステンレス、銅等の金属板、ポリエチレン、ポリエ
ステル等からなる樹脂板、ウレタンゴム、ニトリルゴ
ム、弗素ゴム等のゴム板等からなる。
【0099】ブレード65は、インク4を除去すること
が目的であり、ブレード65を設ける代わりに、例えば
空気などの気体を吹き付けたり、インク吸収性の多孔質
体や布を押し付けたり、染着層3を犯さない溶媒につけ
て洗浄することによりインク除去を実現するようにする
こともできる。
が目的であり、ブレード65を設ける代わりに、例えば
空気などの気体を吹き付けたり、インク吸収性の多孔質
体や布を押し付けたり、染着層3を犯さない溶媒につけ
て洗浄することによりインク除去を実現するようにする
こともできる。
【0100】図11に本発明の染着記録装置の第3の実
施例に使用されるサーマルヘッド5の部分概略構成図を
示している。7gは各発熱体8に通電信号を与える記録
電極、7hは通電路の帰路を与える共通電極である。発
熱体8はサーマルヘッドの先端部の傾斜面に形成され、
更に保護層7fは発熱体8の間の表面に凸部を形成する
ことにより、発熱体8の上表面を凹部とし、インク4を
保持できる液路61を発熱体8上に形成する。なお、発
熱体8、記録電極7gおよび共通電極7hは保護層7f
に覆われているために、点線で示されている。このサー
マルヘッド7を受像体1に圧接しても、保護層7fの凸
部がスペーサとして挙動し、液路61内に一定量のイン
クを保持できる空間を常に確保できる。
施例に使用されるサーマルヘッド5の部分概略構成図を
示している。7gは各発熱体8に通電信号を与える記録
電極、7hは通電路の帰路を与える共通電極である。発
熱体8はサーマルヘッドの先端部の傾斜面に形成され、
更に保護層7fは発熱体8の間の表面に凸部を形成する
ことにより、発熱体8の上表面を凹部とし、インク4を
保持できる液路61を発熱体8上に形成する。なお、発
熱体8、記録電極7gおよび共通電極7hは保護層7f
に覆われているために、点線で示されている。このサー
マルヘッド7を受像体1に圧接しても、保護層7fの凸
部がスペーサとして挙動し、液路61内に一定量のイン
クを保持できる空間を常に確保できる。
【0101】(実験例6)サーマルヘッド7をアルミナ
基板上に、Ta2Nからなる発熱体8、Auからなる記
録電極7gと帰路電極7hを積層した後、更にSiO2
からなる保護層7f を15μmが積層し、フッ酸によ
りエッチングを行い、凸部の高さ10μmとした。つま
り、凹部で発熱体上には5μmの保護層7fが形成され
る。このサーマルヘッド7は、1つの発熱体8の抵抗が
約800Ω、発熱体8の配置密度は6個/mmである。
基板上に、Ta2Nからなる発熱体8、Auからなる記
録電極7gと帰路電極7hを積層した後、更にSiO2
からなる保護層7f を15μmが積層し、フッ酸によ
りエッチングを行い、凸部の高さ10μmとした。つま
り、凹部で発熱体上には5μmの保護層7fが形成され
る。このサーマルヘッド7は、1つの発熱体8の抵抗が
約800Ω、発熱体8の配置密度は6個/mmである。
【0102】プラテンローラ64へのサーマルヘッド7
の押圧は約1.5Kg/ラインであり、発熱体8への記
録信号はパルス幅変調し、発熱体8に印加する最大パル
ス幅4ms、印加電圧15Vであった。受像体1は、8
0μm厚の白色のPETフィルム(帝人(株)製、白PE
T−U6)にブチラール樹脂(積水化学(株)製、エスレ
ック)を厚さ10μmで形成し、このブチラール樹脂層
を染着層3とした。インク4は、プロピレングリコール
を80重量部と、インドアニリン系シアン染料(三菱化
成(株)製)を20重量部とを混合して作成した。この条
件で、十分な濃度で、紙面濃度0.10から最高濃度
2.10を有し、濃度むらの少ない良好な階調性を有す
る記録像67を得た。
の押圧は約1.5Kg/ラインであり、発熱体8への記
録信号はパルス幅変調し、発熱体8に印加する最大パル
ス幅4ms、印加電圧15Vであった。受像体1は、8
0μm厚の白色のPETフィルム(帝人(株)製、白PE
T−U6)にブチラール樹脂(積水化学(株)製、エスレ
ック)を厚さ10μmで形成し、このブチラール樹脂層
を染着層3とした。インク4は、プロピレングリコール
を80重量部と、インドアニリン系シアン染料(三菱化
成(株)製)を20重量部とを混合して作成した。この条
件で、十分な濃度で、紙面濃度0.10から最高濃度
2.10を有し、濃度むらの少ない良好な階調性を有す
る記録像67を得た。
【0103】図12は本発明の熱染着記録装置の第4の
実施例を示す概略構成図、図13は本発明の第4の実施
例に使用されるサーマルヘッドの部分断面構成図であ
る。
実施例を示す概略構成図、図13は本発明の第4の実施
例に使用されるサーマルヘッドの部分断面構成図であ
る。
【0104】図12において、前述の図と同じものには
同一の番号を付加している。70は発熱体8を基板の中
央部に有し、発熱体8の上表面が受像体1に直接接触し
ないように凹凸表面の保護層70f(図13参照)を形
成した平面型サーマルヘッド、71はインク4を受像体
1の表面に均一に供給するインク塗工機である。発熱体
8は紙面と直交する方向に所定のピッチで配置されてい
る。平面型サーマルヘッド70の表面は、発熱体8上表
面で凹部となるように表面が凹凸であり、その凹部によ
り図12の紙面と平行な方向に液路61(図13参照)
を形成している。
同一の番号を付加している。70は発熱体8を基板の中
央部に有し、発熱体8の上表面が受像体1に直接接触し
ないように凹凸表面の保護層70f(図13参照)を形
成した平面型サーマルヘッド、71はインク4を受像体
1の表面に均一に供給するインク塗工機である。発熱体
8は紙面と直交する方向に所定のピッチで配置されてい
る。平面型サーマルヘッド70の表面は、発熱体8上表
面で凹部となるように表面が凹凸であり、その凹部によ
り図12の紙面と平行な方向に液路61(図13参照)
を形成している。
【0105】図12に示す染着記録装置に関して、記録
動作を示すと、まず、プラテンローラ64の矢印M方向
への回転にともない、受像体1を矢印N方向に搬送する
と共に、インク塗工機71により一定量のインク4が受
像体1の表面に供給される。次に、このインク4の上か
らプランジャ62によりサーマルヘッド70を矢印P方
向に圧接することにより、液路61内にインク4を供給
している。圧接部では信号源60(図9参照)による発
熱体8への通電により染着層3に染着が行なわれ、その
後に表面にあるインク4をブレード65で除去し、イン
ク4をインク回収容器66に回収する。更に、その表面
をフェルトローラ10で表面を拭き取って、最終的に記
録像72を得る。
動作を示すと、まず、プラテンローラ64の矢印M方向
への回転にともない、受像体1を矢印N方向に搬送する
と共に、インク塗工機71により一定量のインク4が受
像体1の表面に供給される。次に、このインク4の上か
らプランジャ62によりサーマルヘッド70を矢印P方
向に圧接することにより、液路61内にインク4を供給
している。圧接部では信号源60(図9参照)による発
熱体8への通電により染着層3に染着が行なわれ、その
後に表面にあるインク4をブレード65で除去し、イン
ク4をインク回収容器66に回収する。更に、その表面
をフェルトローラ10で表面を拭き取って、最終的に記
録像72を得る。
【0106】本装置では、インク4が常に供給され、加
熱部においてサーマルヘッド70の液路61により一定
量のインクを保持することができるために、濃度むらの
少ない高画質な記録像72を得ることができる。
熱部においてサーマルヘッド70の液路61により一定
量のインクを保持することができるために、濃度むらの
少ない高画質な記録像72を得ることができる。
【0107】なお、サーマルヘッド70での凸部は、凹
部からの高さが1μm以上、50μm以下に選ばれる。
1μm未満だと十分な濃度を確保するインクを保持でき
なくなり、50μmを超えると染着層3表面との界面部
の加熱効率が悪く大きく記録感度か低下すると共に、熱
伝導により解像度が低下して画質が大きく低下するから
である。
部からの高さが1μm以上、50μm以下に選ばれる。
1μm未満だと十分な濃度を確保するインクを保持でき
なくなり、50μmを超えると染着層3表面との界面部
の加熱効率が悪く大きく記録感度か低下すると共に、熱
伝導により解像度が低下して画質が大きく低下するから
である。
【0108】また、第3および第4の実施例では、ワイ
ヤーバー5またはインク塗工機71を用いて、染着層3
の表面に均一なインク液層を形成した後にサーマルヘツ
ド7、70を押圧したが、インク量は押圧により表面の
凹部だけに限定されるため、必ずしも均一なインク液層
を形成する必要はない。例えば、サーマルヘッド7、7
0が押圧される以前に、受像体1の表面に所定量のイン
ク4を滴下するような構成とすることもできる。更に、
図10ではワイヤーバー5を用いて、図12ではインク
塗工機71を用いて染着層3表面にインク4を供給した
が、他の従来の塗工機、例えば、これらの代わりにイン
クを飛翔させて塗工するスプレー型コータ、グラビアロ
ールコータ、リバースロールコータ、ブレードコータな
どを使用することもできる。
ヤーバー5またはインク塗工機71を用いて、染着層3
の表面に均一なインク液層を形成した後にサーマルヘツ
ド7、70を押圧したが、インク量は押圧により表面の
凹部だけに限定されるため、必ずしも均一なインク液層
を形成する必要はない。例えば、サーマルヘッド7、7
0が押圧される以前に、受像体1の表面に所定量のイン
ク4を滴下するような構成とすることもできる。更に、
図10ではワイヤーバー5を用いて、図12ではインク
塗工機71を用いて染着層3表面にインク4を供給した
が、他の従来の塗工機、例えば、これらの代わりにイン
クを飛翔させて塗工するスプレー型コータ、グラビアロ
ールコータ、リバースロールコータ、ブレードコータな
どを使用することもできる。
【0109】図13に本発明の染着記録装置の第4の実
施例に使用されるサーマルヘッド70の部分断面構成図
を示す。70hはサーマルヘッド70表面の保護層、7
0gは各発熱体8に帰路電極(図示せず)を通じて通電
路を与える記録電極、70iはサーマルヘッド70の基
板、70jは表面を凹凸にするための凸部形成部材であ
る。図13では基板70iに凸部形成部材70jを所定
のピッチで形成した後、発熱体8、記録電極70g、帰
路電極、および保護層70fを形成し、液路61を形成
している。 発熱体8、信号電極70gは保護層70f
で覆われているために、点線で示している。このサーマ
ルヘッド70を受像体1に圧接しても、表面の凸部がス
ペーサとして挙動し、液路61内に一定量のインクを保
持できる空間を常に確保できる。
施例に使用されるサーマルヘッド70の部分断面構成図
を示す。70hはサーマルヘッド70表面の保護層、7
0gは各発熱体8に帰路電極(図示せず)を通じて通電
路を与える記録電極、70iはサーマルヘッド70の基
板、70jは表面を凹凸にするための凸部形成部材であ
る。図13では基板70iに凸部形成部材70jを所定
のピッチで形成した後、発熱体8、記録電極70g、帰
路電極、および保護層70fを形成し、液路61を形成
している。 発熱体8、信号電極70gは保護層70f
で覆われているために、点線で示している。このサーマ
ルヘッド70を受像体1に圧接しても、表面の凸部がス
ペーサとして挙動し、液路61内に一定量のインクを保
持できる空間を常に確保できる。
【0110】なお、図13では、発熱体8は凸部の間に
配置したが、その一部が凸部形成部材70jの上にも配
置してもよい。
配置したが、その一部が凸部形成部材70jの上にも配
置してもよい。
【0111】(実験例7)サーマルヘッド70は、アル
ミナの絶縁性の基板70i上に、低融点ガラスを厚膜印
刷で配置し、焼成して20μm程度の高さの凸部形成部
材70jとした。更に、この部材間にTa2Nからなる
発熱体8、Auからなる記録電極70gと帰路電極(図
示せず)、SiO2からなる保護層70fが薄膜形成法
により、順次積層した。このサーマルヘッド70表面の
最終的な凸部の高さは18μm程度となった。1つの発
熱体8の抵抗は約850Ω、配置密度は6個/mmであ
る。
ミナの絶縁性の基板70i上に、低融点ガラスを厚膜印
刷で配置し、焼成して20μm程度の高さの凸部形成部
材70jとした。更に、この部材間にTa2Nからなる
発熱体8、Auからなる記録電極70gと帰路電極(図
示せず)、SiO2からなる保護層70fが薄膜形成法
により、順次積層した。このサーマルヘッド70表面の
最終的な凸部の高さは18μm程度となった。1つの発
熱体8の抵抗は約850Ω、配置密度は6個/mmであ
る。
【0112】プラテンローラ64へのサーマルヘッド7
0の押圧は約1Kg/ラインであり、発熱体8への記録
信号はパルス幅変調し、発熱体8に印加する最大パルス
幅4ms、印加電圧15Vであった。受像体1およびイ
ンク4は実験例6と同一のものを用いた。この条件で、
最高濃度2.3の十分な濃度で、濃度むらの少ない良好
な画質の記録像72を得た。
0の押圧は約1Kg/ラインであり、発熱体8への記録
信号はパルス幅変調し、発熱体8に印加する最大パルス
幅4ms、印加電圧15Vであった。受像体1およびイ
ンク4は実験例6と同一のものを用いた。この条件で、
最高濃度2.3の十分な濃度で、濃度むらの少ない良好
な画質の記録像72を得た。
【0113】図14は本発明の染着記録装置の第5の実
施例を示す部分概略構成図である。図14において、前
述の図と同じものには同一の番号を付加している。
施例を示す部分概略構成図である。図14において、前
述の図と同じものには同一の番号を付加している。
【0114】サーマルヘッド70は、図13で示したも
のを用いている。この図では帰路電極70hを図示して
いる。表面の保護層70fの凸部はインク4で隠れてい
るために破線で図示している。
のを用いている。この図では帰路電極70hを図示して
いる。表面の保護層70fの凸部はインク4で隠れてい
るために破線で図示している。
【0115】75はサーマルヘッド70の保護層70f
の凸部に接触させ、圧接部近傍以外では受像体1にイン
ク4を接触させない覆い板、76は除去されたインクを
回収するインク回収箱である。サーマルヘッド70の表
面には紙面と平行な方向に液路61が形成されている。
の凸部に接触させ、圧接部近傍以外では受像体1にイン
ク4を接触させない覆い板、76は除去されたインクを
回収するインク回収箱である。サーマルヘッド70の表
面には紙面と平行な方向に液路61が形成されている。
【0116】図14に示す熱染着記録装置に関して、記
録動作を示すと、まず、プラテンローラ64の矢印M方
向への回転にともない、受像体1を矢印N方向に搬送す
ると共に、サーマルヘッド70側に圧接する。インク4
は、サーマルヘッド70表面の保護層70fの凸部と覆
い板75との間に形成された空間内を矢印Q方向に移動
する。圧接部では覆い板75が無いため、信号源(図示
せず)による発熱体8への通電により受像体1の染着層
3に染着が行なわれ、その後に表面にあるインク4を覆
い板75がブレードとして挙動し、インク4をインク回
収箱76に回収する。そして、最終的に記録像77を得
る。
録動作を示すと、まず、プラテンローラ64の矢印M方
向への回転にともない、受像体1を矢印N方向に搬送す
ると共に、サーマルヘッド70側に圧接する。インク4
は、サーマルヘッド70表面の保護層70fの凸部と覆
い板75との間に形成された空間内を矢印Q方向に移動
する。圧接部では覆い板75が無いため、信号源(図示
せず)による発熱体8への通電により受像体1の染着層
3に染着が行なわれ、その後に表面にあるインク4を覆
い板75がブレードとして挙動し、インク4をインク回
収箱76に回収する。そして、最終的に記録像77を得
る。
【0117】本装置では、圧接部以前に受像体1にイン
ク4が供給されず、液路内に直接供給する。したがっ
て、画質が良好な記録像77を得るだけでなく、インク
4の接触時間が短いので、インク4の接触によるかぶり
が低減される。また、装置の小型化が容易であると共
に、インク4が露出する部分が少なくなるために、イン
ク4にゴミなどが混入し難く、記録装置の保守も容易と
なる。
ク4が供給されず、液路内に直接供給する。したがっ
て、画質が良好な記録像77を得るだけでなく、インク
4の接触時間が短いので、インク4の接触によるかぶり
が低減される。また、装置の小型化が容易であると共
に、インク4が露出する部分が少なくなるために、イン
ク4にゴミなどが混入し難く、記録装置の保守も容易と
なる。
【0118】インク回収箱76は、インク4に化学的に
安定な材料で構成され、例えば、ステンレス、銅などの
金属類、ポリイミド、ポリサルフォンなどの樹脂類で構
成される。回収されたインク4は、染料の追加などによ
り、容易に再利用することができる。このとき、インク
4の濃度を検知する透過型の光センサーなどを用い、イ
ンク4を再利用するかどうかを判断するようにすること
もできる。
安定な材料で構成され、例えば、ステンレス、銅などの
金属類、ポリイミド、ポリサルフォンなどの樹脂類で構
成される。回収されたインク4は、染料の追加などによ
り、容易に再利用することができる。このとき、インク
4の濃度を検知する透過型の光センサーなどを用い、イ
ンク4を再利用するかどうかを判断するようにすること
もできる。
【0119】(実験例8)本実施例の染着記録装置を、
実験例7で作成したサーマルヘッド70を用い、発熱体
上にスリット上の孔を設けた30μm厚のNi板を張り
合わせ、サーマルヘッド70の縁端部にインク回収箱7
6を付設して構成した。インク供給は、記録電極70g
側から圧送した。受像体1およびインク4は実験例6と
同一のものを用いた。この条件で、十分な濃度で、濃度
むらの少ない良好な階調像を得た。また、実験例6、実
験例7のようにブレード65を付設しないでも、ほとん
どのインク4が受像体1から除去された。
実験例7で作成したサーマルヘッド70を用い、発熱体
上にスリット上の孔を設けた30μm厚のNi板を張り
合わせ、サーマルヘッド70の縁端部にインク回収箱7
6を付設して構成した。インク供給は、記録電極70g
側から圧送した。受像体1およびインク4は実験例6と
同一のものを用いた。この条件で、十分な濃度で、濃度
むらの少ない良好な階調像を得た。また、実験例6、実
験例7のようにブレード65を付設しないでも、ほとん
どのインク4が受像体1から除去された。
【0120】図15は本発明の第3、第4および第5の
実施例に使用できるサーマルヘッド7(70)の発熱体
近傍の部分表面構成図を示す。保護層70h上から見て
いる図であるが、斜線部が保護層70fの凸部を示して
いる。発熱体8、記録電極7g(70g)、帰路電極7
h(70h)は保護層70fに覆われているために破線
で示している。
実施例に使用できるサーマルヘッド7(70)の発熱体
近傍の部分表面構成図を示す。保護層70h上から見て
いる図であるが、斜線部が保護層70fの凸部を示して
いる。発熱体8、記録電極7g(70g)、帰路電極7
h(70h)は保護層70fに覆われているために破線
で示している。
【0121】サーマルヘッド7(70)表面の凸部は、
図15(a)、(b)、(c)に示したように各種パタ
ーンと組み合わせて配置・形成することができる。下記
に各凸部パターンの特徴を述べる。
図15(a)、(b)、(c)に示したように各種パタ
ーンと組み合わせて配置・形成することができる。下記
に各凸部パターンの特徴を述べる。
【0122】図15(a)は、複数の発熱体8毎に凸部
が形成されている。そのため、前述した様に、各発熱体
8間に凸部を形成したときよりも、インク4の流れが容
易になり、液路内でインク4が詰まることが低減される
ので、保守が容易となる。
が形成されている。そのため、前述した様に、各発熱体
8間に凸部を形成したときよりも、インク4の流れが容
易になり、液路内でインク4が詰まることが低減される
ので、保守が容易となる。
【0123】図15(b)は、各発熱体8の間の延長上
に、発熱体8の並びを挟むように凸部が形成されてい
る。そのため、前述したように全ての発熱体8間に凸部
がなく、同一のインク4の量を加熱でき、画質が向上す
る。
に、発熱体8の並びを挟むように凸部が形成されてい
る。そのため、前述したように全ての発熱体8間に凸部
がなく、同一のインク4の量を加熱でき、画質が向上す
る。
【0124】図15(c)は、複数の発熱体8毎に、発
熱体8の間の延長表面に、発熱体8の並びを挟むように
千鳥状に凸部が形成されている。そのため、前述したよ
うに全ての発熱体8間に凸部がなく、同一のインク4の
量を加熱でき、画質が向上し、保守も容易となる。
熱体8の間の延長表面に、発熱体8の並びを挟むように
千鳥状に凸部が形成されている。そのため、前述したよ
うに全ての発熱体8間に凸部がなく、同一のインク4の
量を加熱でき、画質が向上し、保守も容易となる。
【0125】また、図15では、凸部を発熱体間の延長
上に形成したものを示したが、それ以外に発熱体の真上
以外の延長上に形成したもの、ランダムに多数の微小な
凸部を発熱体の位置に関わらず表面に配置したものなど
を使用することもできる。
上に形成したものを示したが、それ以外に発熱体の真上
以外の延長上に形成したもの、ランダムに多数の微小な
凸部を発熱体の位置に関わらず表面に配置したものなど
を使用することもできる。
【0126】また、サーマルヘッド7(70)表面の凸
部は、保護層7(70)上に凸部を形成するための部
材、例えば樹脂材料やセラミックなどを張り合わせても
よい。
部は、保護層7(70)上に凸部を形成するための部
材、例えば樹脂材料やセラミックなどを張り合わせても
よい。
【0127】また、図13、図15において、サーマル
ヘッド70表面の液路61は発熱体の並びと直交する方
向に形成されているが、直交以外に、例えば斜めに横切
るように交差する方向に配置することもできる。
ヘッド70表面の液路61は発熱体の並びと直交する方
向に形成されているが、直交以外に、例えば斜めに横切
るように交差する方向に配置することもできる。
【0128】次に、発熱体の上表面が平坦な従来のサー
マルヘッドを用い、インクに耐熱性粒子を混入すること
により、良好な画質の階調記録像を得ることができる本
発明の1つである染着記録方法、染着記録装置について
図を用いて説明する。
マルヘッドを用い、インクに耐熱性粒子を混入すること
により、良好な画質の階調記録像を得ることができる本
発明の1つである染着記録方法、染着記録装置について
図を用いて説明する。
【0129】図16は本発明の染着記録装置の第6の実
施例を示す概略構成図である。同図において、前述した
図と同一の番号は、前述したものを使用できる。80は
耐熱性粒子81を含んだ流動性の熱染着用インクである
粒子混入インクである。サーマルヘッド7は図1または
図2で示した表面が大きく凹凸でないものである。基本
の記録装置は図10と同一のものである。サーマルヘッ
ド7の先端部には図2で前述したように多数の発熱体8
が図16の紙面と直交する方向に所定のピッチで配置さ
れている。
施例を示す概略構成図である。同図において、前述した
図と同一の番号は、前述したものを使用できる。80は
耐熱性粒子81を含んだ流動性の熱染着用インクである
粒子混入インクである。サーマルヘッド7は図1または
図2で示した表面が大きく凹凸でないものである。基本
の記録装置は図10と同一のものである。サーマルヘッ
ド7の先端部には図2で前述したように多数の発熱体8
が図16の紙面と直交する方向に所定のピッチで配置さ
れている。
【0130】次に本実施例における記録動作を説明す
る。プラテンローラ64の矢印M方向の回転により受像
体1が矢印N方向に搬送される。そしてワイヤーバー5
により受像体1の染着層3の表面の粒子混入インク80
が一定の厚さに調整される。そしてプランジャ62によ
りばね63を介してサーマルヘッド7が付勢され、サー
マルヘッド7は染着層3の表面の粒子混入インク80を
押圧力Pで押圧する。このとき、インク内に含まれてい
る耐熱性粒子81がスペーサとして挙動し、サーマルヘ
ッド7と染着層3との間に、耐熱性粒子81の粒径に応
じた厚さのインクが保持される。そして画像信号に応じ
てサーマルヘッド7の発熱体8に通電され、選択的に粒
子混入インク80が加熱される。これによりインク内に
含まれている染料が染着層3に拡散し、記録像82が得
られる。
る。プラテンローラ64の矢印M方向の回転により受像
体1が矢印N方向に搬送される。そしてワイヤーバー5
により受像体1の染着層3の表面の粒子混入インク80
が一定の厚さに調整される。そしてプランジャ62によ
りばね63を介してサーマルヘッド7が付勢され、サー
マルヘッド7は染着層3の表面の粒子混入インク80を
押圧力Pで押圧する。このとき、インク内に含まれてい
る耐熱性粒子81がスペーサとして挙動し、サーマルヘ
ッド7と染着層3との間に、耐熱性粒子81の粒径に応
じた厚さのインクが保持される。そして画像信号に応じ
てサーマルヘッド7の発熱体8に通電され、選択的に粒
子混入インク80が加熱される。これによりインク内に
含まれている染料が染着層3に拡散し、記録像82が得
られる。
【0131】なお、染着層3の表面に押し付けられてい
るブレード65により染着層3の表面に残っている粒子
混入インク80が除去され、さらにフェルトローラ10
でクリーニングされる。ブレード65によるインクの除
去は、耐熱性粒子81に濡れてインクを取り除くことが
でき為に、粒子の入っていない前述のインク4を取り除
くときよりも容易である。
るブレード65により染着層3の表面に残っている粒子
混入インク80が除去され、さらにフェルトローラ10
でクリーニングされる。ブレード65によるインクの除
去は、耐熱性粒子81に濡れてインクを取り除くことが
でき為に、粒子の入っていない前述のインク4を取り除
くときよりも容易である。
【0132】また押圧力Pは、染着層3の表面に耐熱性
粒子81の粒径にほぼ等しい厚さのインク層が形成され
るように適切な値に設定されている。
粒子81の粒径にほぼ等しい厚さのインク層が形成され
るように適切な値に設定されている。
【0133】粒子混入インク80は、前述のインク4に
耐熱性粒子81を混入して構成される。また耐熱性粒子
81の粒径は、サーマルヘッド7と染着層3との間に、
サーマルヘッド7の発熱体8による熱が染着層3の表面
まで充分に伝達され、かつサーマルヘッド7と染着層3
との間に染料が充分に供給される間隙を確保できるよう
に、適切な値に設定されている。
耐熱性粒子81を混入して構成される。また耐熱性粒子
81の粒径は、サーマルヘッド7と染着層3との間に、
サーマルヘッド7の発熱体8による熱が染着層3の表面
まで充分に伝達され、かつサーマルヘッド7と染着層3
との間に染料が充分に供給される間隙を確保できるよう
に、適切な値に設定されている。
【0134】即ち図17に示した記録手順のように、ま
ずワイヤーバー5により受像体1の染着層3の表面にほ
ぼ均一な厚さのインク液層6が形成される(B)。この
インク液層6を介してサーマルヘッド7が染着層3に押
圧されると、耐熱性粒子81がスペーサとして挙動し、
サーマルヘッド7と染着層3との間に、耐熱性粒子81
の粒径に応じた厚さのインクが保持される。同時に、画
像信号に応じてサーマルヘッド7の発熱体8に通電され
選択的に粒子混入インク80が加熱され、インク内から
染着層3への染料の拡散Fを生じさせる(C)。この加
熱後、ブレード65により染着層3の表面に残っている
粒子混入インク80が除去される(D)。かくして、染
料の拡散Fにより記録像82が得られる(E)。
ずワイヤーバー5により受像体1の染着層3の表面にほ
ぼ均一な厚さのインク液層6が形成される(B)。この
インク液層6を介してサーマルヘッド7が染着層3に押
圧されると、耐熱性粒子81がスペーサとして挙動し、
サーマルヘッド7と染着層3との間に、耐熱性粒子81
の粒径に応じた厚さのインクが保持される。同時に、画
像信号に応じてサーマルヘッド7の発熱体8に通電され
選択的に粒子混入インク80が加熱され、インク内から
染着層3への染料の拡散Fを生じさせる(C)。この加
熱後、ブレード65により染着層3の表面に残っている
粒子混入インク80が除去される(D)。かくして、染
料の拡散Fにより記録像82が得られる(E)。
【0135】このように、粒子混入インク80の加熱時
に、耐熱性粒子81の粒径に応じてサーマルヘッド7と
染着層3との間に間隙が形成され、その間隙にインクが
一定量保持されるために、加熱時に供給されるインク量
が均一化され、第1または第2の実施例で示した画像よ
りも記録濃度むらのない良好な画質の記録像82を得る
ことができる。
に、耐熱性粒子81の粒径に応じてサーマルヘッド7と
染着層3との間に間隙が形成され、その間隙にインクが
一定量保持されるために、加熱時に供給されるインク量
が均一化され、第1または第2の実施例で示した画像よ
りも記録濃度むらのない良好な画質の記録像82を得る
ことができる。
【0136】また、第3、第4および第5の実施例で示
したような凹凸表面を有する特殊なヘッドを使用する必
要がなく、従来のサーマルヘッドが使用でき、安価な装
置にできる。
したような凹凸表面を有する特殊なヘッドを使用する必
要がなく、従来のサーマルヘッドが使用でき、安価な装
置にできる。
【0137】耐熱性粒子81は、粒子混入インク80の
加熱時において、粒子を構成する材料が溶融、軟化また
は分解により、形状が保たれなくと、インク供給量が不
安定になる。したがって、加熱時に昇温する温度以上の
耐熱性が必要である。形状はインクの流れを円滑にする
ために、なるべく球形のものが好ましいが、棒状、立方
体状、多角形状、円錐状多孔質体、中空体等の各種形状
のものを用いることができる。
加熱時において、粒子を構成する材料が溶融、軟化また
は分解により、形状が保たれなくと、インク供給量が不
安定になる。したがって、加熱時に昇温する温度以上の
耐熱性が必要である。形状はインクの流れを円滑にする
ために、なるべく球形のものが好ましいが、棒状、立方
体状、多角形状、円錐状多孔質体、中空体等の各種形状
のものを用いることができる。
【0138】耐熱性粒子81は、例えばガラス粉末、酸
化アルミニウム、酸化チタン、酸化珪素、酸化錫、硫酸
アルミニウム、石英粉末タルク、炭酸カルシウム、クレ
ー等の無機粉末粒子、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン
樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂
粒子、ポリアミド、ポリカーボネイト、メタクリル樹脂
等の熱可塑性樹脂粒子等の単数または複数種を混合して
使用することができる。 耐熱性粒子81は、着色粒子
であっても良い。例えば、グラファイト、カーボンブラ
ック、ベンガラ等の無機顔料、ジスアゾイエロー10G
等の2次粒子径が大きな有機顔料、色材で着色された樹
脂粒子等を用いることもできる。
化アルミニウム、酸化チタン、酸化珪素、酸化錫、硫酸
アルミニウム、石英粉末タルク、炭酸カルシウム、クレ
ー等の無機粉末粒子、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン
樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂
粒子、ポリアミド、ポリカーボネイト、メタクリル樹脂
等の熱可塑性樹脂粒子等の単数または複数種を混合して
使用することができる。 耐熱性粒子81は、着色粒子
であっても良い。例えば、グラファイト、カーボンブラ
ック、ベンガラ等の無機顔料、ジスアゾイエロー10G
等の2次粒子径が大きな有機顔料、色材で着色された樹
脂粒子等を用いることもできる。
【0139】耐熱性粒子81のメジアン径は、50μm
以下に設定するのが好ましい。メジアン径とは、粒子の
大きな粒径から重量を積算し、粒子総重量が50%とな
るときの粒径である。メジアン径が50μmを越える
と、サーマルヘッド7,70と染着層3との間に供給さ
れるインク量が多く、染着層3に接触する粒子混入イン
ク80の加熱が困難になり、大きく記録感度が低くなる
と共に、加熱時の熱伝達により染着層3の表面と並行な
方向へも加熱され易く、解像度が大きく低下からであ
る。
以下に設定するのが好ましい。メジアン径とは、粒子の
大きな粒径から重量を積算し、粒子総重量が50%とな
るときの粒径である。メジアン径が50μmを越える
と、サーマルヘッド7,70と染着層3との間に供給さ
れるインク量が多く、染着層3に接触する粒子混入イン
ク80の加熱が困難になり、大きく記録感度が低くなる
と共に、加熱時の熱伝達により染着層3の表面と並行な
方向へも加熱され易く、解像度が大きく低下からであ
る。
【0140】メジアン径が50μm以下であっても、粒
度分布が広く、最大粒径が50μmを越えるものが多く
あると、その大きな粒子を挟み込んだときだけインク2
の保持量が多くなり易く、インク供給量が不安定にな
る。したがって、最大粒径も50μmを越えないように
設定するのが好ましい。特に、メジアン径が20μm以
下であり、最大粒径が50μm以下に設定すると、記録
感度も高く、良好な画質の記録像を得ることができ、推
奨される。
度分布が広く、最大粒径が50μmを越えるものが多く
あると、その大きな粒子を挟み込んだときだけインク2
の保持量が多くなり易く、インク供給量が不安定にな
る。したがって、最大粒径も50μmを越えないように
設定するのが好ましい。特に、メジアン径が20μm以
下であり、最大粒径が50μm以下に設定すると、記録
感度も高く、良好な画質の記録像を得ることができ、推
奨される。
【0141】耐熱性粒子81の粒子混入インク80に占
める体積は、インクの総体積に対して50vol%以下
にするのが好ましい。50vol%を越えて耐熱性粒子
81を混入すると、粒子混入インク80に含まれる染料
よりも耐熱性粒子81が多くの熱を吸収し、記録感度が
大きく低下し、流動性も悪くなる。
める体積は、インクの総体積に対して50vol%以下
にするのが好ましい。50vol%を越えて耐熱性粒子
81を混入すると、粒子混入インク80に含まれる染料
よりも耐熱性粒子81が多くの熱を吸収し、記録感度が
大きく低下し、流動性も悪くなる。
【0142】耐熱性粒子81の硬度は、サーマルヘッド
7,70の表面保護層よりも低くなることが好ましい。
なぜならば、硬度が高いと、記録を重ねるに従い、表面
保護層を傷つけ、サーマルヘッドの寿命を損なうからで
ある。このような耐熱性粒子81として、例えば前述し
た熱硬化性樹脂粒子や熱可塑性樹脂粒子等を用いること
ができる。
7,70の表面保護層よりも低くなることが好ましい。
なぜならば、硬度が高いと、記録を重ねるに従い、表面
保護層を傷つけ、サーマルヘッドの寿命を損なうからで
ある。このような耐熱性粒子81として、例えば前述し
た熱硬化性樹脂粒子や熱可塑性樹脂粒子等を用いること
ができる。
【0143】図18は本発明の第7の実施例における染
着記録装置の概略構成図で、染着記録装置は、図12で
前述したものを使用している。しかし、サーマルヘッド
70は表面の凹凸の小さい一般的な平面型サーマルヘッ
ドを用いている。
着記録装置の概略構成図で、染着記録装置は、図12で
前述したものを使用している。しかし、サーマルヘッド
70は表面の凹凸の小さい一般的な平面型サーマルヘッ
ドを用いている。
【0144】本実施例におけるサーマルヘッド70は、
耐熱性基板の中央部に多数の発熱体8が図18の紙面と
直交する方向に所定のピッチで配置されたものである。
図2で示したように先端部に発熱体8を配置したサーマ
ルヘッド7よりも受像体1との接触部が多く、つまりニ
ップ幅が広いために、押圧力Pや染着層3との間隙の管
理が困難で、加熱部近傍へのインクの適切な供給が難し
かった。しかし、本実施例では耐熱性粒子81がスペー
サとして挙動するために、接触面積が広くても適切なイ
ンク供給ができ、安定した階調性の記録像83を得るこ
とができる。
耐熱性基板の中央部に多数の発熱体8が図18の紙面と
直交する方向に所定のピッチで配置されたものである。
図2で示したように先端部に発熱体8を配置したサーマ
ルヘッド7よりも受像体1との接触部が多く、つまりニ
ップ幅が広いために、押圧力Pや染着層3との間隙の管
理が困難で、加熱部近傍へのインクの適切な供給が難し
かった。しかし、本実施例では耐熱性粒子81がスペー
サとして挙動するために、接触面積が広くても適切なイ
ンク供給ができ、安定した階調性の記録像83を得るこ
とができる。
【0145】このような平面型サーマルヘッド70は、
熱転写プリンタや感熱紙用ファクシミリ装置などに多く
用いられているため、端面部に発熱体を形成しているも
のよりも製造が簡単で安価であるという利点を有する。
熱転写プリンタや感熱紙用ファクシミリ装置などに多く
用いられているため、端面部に発熱体を形成しているも
のよりも製造が簡単で安価であるという利点を有する。
【0146】また上記の第6、第7の実施例では、ワイ
ヤーバー5またはインク塗工機71を用いて、染着層3
の表面に均一なインク液層6を形成した後にサーマルヘ
ッド7,70を押圧したが、耐熱性粒子81によって均
一化されるため、必ずしもワイヤーバー5あるいはイン
ク塗工機71などで完全に均一なインク液層6を形成す
る必要はない。例えば、サーマルヘッド7,70による
押圧以前に、染着層3の表面にインクを滴下するような
構成とすることもできる。
ヤーバー5またはインク塗工機71を用いて、染着層3
の表面に均一なインク液層6を形成した後にサーマルヘ
ッド7,70を押圧したが、耐熱性粒子81によって均
一化されるため、必ずしもワイヤーバー5あるいはイン
ク塗工機71などで完全に均一なインク液層6を形成す
る必要はない。例えば、サーマルヘッド7,70による
押圧以前に、染着層3の表面にインクを滴下するような
構成とすることもできる。
【0147】またインク回収容器66に回収された粒子
混入インク80は、再利用することができる。このと
き、インクの濃度を検知する透過型の光センサー等を用
い、再利用するかどうかを判断させるようにすることも
できる。下記に本構成の記録装置を用いた更に詳細な実
験例を示す。
混入インク80は、再利用することができる。このと
き、インクの濃度を検知する透過型の光センサー等を用
い、再利用するかどうかを判断させるようにすることも
できる。下記に本構成の記録装置を用いた更に詳細な実
験例を示す。
【0148】(実験例9)第7の実施例である図18の
染着記録装置に対して、下記(表2)に示す4種類の粒
子混入インク80と粒子を混入しないインクを用いて実
際に記録を行ったところ、下記(表3)のような記録結
果が得られた。なお、インクの試作混練にはボールミル
を用いた。またサーマルヘッド70は、1つの発熱体8
の抵抗が800Ω、発熱体8の配置密度すなわちピッチ
は6個/mmである。サーマルヘッド70の押圧力Pは
1Kg/ラインであり、発熱体8への記録信号はパルス
幅変調し、周期16.7msで発熱体8に印加する最大
パルス幅4ms、印加電圧15Vである。受像体1は、
80μm厚の白色のPETフィルム(帝人(株)製、白
PET−U6)にブチラール樹脂(積水化学(株)製、
エスレックBHS)を厚さ10μmで形成し、このブチ
ラール樹脂層を染着層3とした。
染着記録装置に対して、下記(表2)に示す4種類の粒
子混入インク80と粒子を混入しないインクを用いて実
際に記録を行ったところ、下記(表3)のような記録結
果が得られた。なお、インクの試作混練にはボールミル
を用いた。またサーマルヘッド70は、1つの発熱体8
の抵抗が800Ω、発熱体8の配置密度すなわちピッチ
は6個/mmである。サーマルヘッド70の押圧力Pは
1Kg/ラインであり、発熱体8への記録信号はパルス
幅変調し、周期16.7msで発熱体8に印加する最大
パルス幅4ms、印加電圧15Vである。受像体1は、
80μm厚の白色のPETフィルム(帝人(株)製、白
PET−U6)にブチラール樹脂(積水化学(株)製、
エスレックBHS)を厚さ10μmで形成し、このブチ
ラール樹脂層を染着層3とした。
【0149】
【表2】
【0150】
【表3】
【0151】インクに耐熱性粒子81を混入していない
未混入インクと比べて、インク(1)〜(4)のように耐熱性
粒子81を混入した方が、記録濃度のばらつきが小さ
く、画質が向上している。また、耐熱性粒子81を混入
していない未混入インクでは、各パルス幅でインク(1)
〜(4)に比べて濃度が低いが、これは、サーマルヘッド
70によりインクを押圧力Pで押圧しているために、サ
ーマルヘッド70と染着層3との間のギャップが小さ
く、充分にインクが供給されなかったためと思われる。
未混入インクと比べて、インク(1)〜(4)のように耐熱性
粒子81を混入した方が、記録濃度のばらつきが小さ
く、画質が向上している。また、耐熱性粒子81を混入
していない未混入インクでは、各パルス幅でインク(1)
〜(4)に比べて濃度が低いが、これは、サーマルヘッド
70によりインクを押圧力Pで押圧しているために、サ
ーマルヘッド70と染着層3との間のギャップが小さ
く、充分にインクが供給されなかったためと思われる。
【0152】耐熱性粒子81としてアルミナを用いたイ
ンク(4)では、他のインク(1)〜(3)と比べて、若干記録
濃度が低く、濃度のばらつきも多い。これは、アルミナ
が硬すぎるために、一部が染着層3にめり込んだり、染
着層3を削ったりしたために記録像72が凹凸になり反
射濃度が低下したと思われる。また、アルミナを用いた
場合、サーマルヘッド70の保護層表面も傷が付いた。
したがって、サーマルヘッドの寿命も低下させてしまう
と考えられる。以上から、染着層3を傷付け難い、例え
ば前述した樹脂粒子の使用が推奨される。
ンク(4)では、他のインク(1)〜(3)と比べて、若干記録
濃度が低く、濃度のばらつきも多い。これは、アルミナ
が硬すぎるために、一部が染着層3にめり込んだり、染
着層3を削ったりしたために記録像72が凹凸になり反
射濃度が低下したと思われる。また、アルミナを用いた
場合、サーマルヘッド70の保護層表面も傷が付いた。
したがって、サーマルヘッドの寿命も低下させてしまう
と考えられる。以上から、染着層3を傷付け難い、例え
ば前述した樹脂粒子の使用が推奨される。
【0153】本実験例について、インク(1)に混入する
耐熱性粒子81のメジアン径を変更した場合の記録特性
を図19に示す。図19において、横軸は耐熱性粒子8
1のメジアン径、縦軸は記録像83の光学的反射濃度で
ある。発熱体8への印加パルス幅が1msの場合の濃度
特性を実線a、発熱体8への印加パルス幅が4msの場
合の濃度特性を実線b、紙面濃度を一点鎖線cで示す。
耐熱性粒子81のメジアン径を変更した場合の記録特性
を図19に示す。図19において、横軸は耐熱性粒子8
1のメジアン径、縦軸は記録像83の光学的反射濃度で
ある。発熱体8への印加パルス幅が1msの場合の濃度
特性を実線a、発熱体8への印加パルス幅が4msの場
合の濃度特性を実線b、紙面濃度を一点鎖線cで示す。
【0154】耐熱性粒子81のメジアン径が50μmを
越えると、記録感度が大きく低下することが判る。特
に、メジアン径が1.5μm〜20μm程度の場合は濃
度も高く、階調性が良好であり特に推奨される。
越えると、記録感度が大きく低下することが判る。特
に、メジアン径が1.5μm〜20μm程度の場合は濃
度も高く、階調性が良好であり特に推奨される。
【0155】本実験例9について、(表1)のインク
(2)を用い、発熱体8への印加パルス幅を4msとし、
サーマルヘッド70による押圧力Pを変化させた場合の
記録結果を下記(表4)に示す。
(2)を用い、発熱体8への印加パルス幅を4msとし、
サーマルヘッド70による押圧力Pを変化させた場合の
記録結果を下記(表4)に示す。
【0156】
【表4】
【0157】押圧力Pが0.2Kgの場合、1.0Kg
の場合と比べて、サーマルヘッド70と染着層3との間
隙の大きさが若干不安定であるので、記録濃度のばらつ
きが若干大きい。また押圧力Pが1.5Kgの場合、
1.0Kgの場合と比べて、サーマルヘッド70と染着
層3との間隙が非常に小さくなってしまい、インク供給
が不充分なことから記録濃度が非常に低いと考えられ
る。 (実験例10)図18に示した染着記録装置を用い、シ
リコーンオイルを用いて試作した各種インクの構成を
(表5)に示す。インクの混練にはボールミルを用い
た。
の場合と比べて、サーマルヘッド70と染着層3との間
隙の大きさが若干不安定であるので、記録濃度のばらつ
きが若干大きい。また押圧力Pが1.5Kgの場合、
1.0Kgの場合と比べて、サーマルヘッド70と染着
層3との間隙が非常に小さくなってしまい、インク供給
が不充分なことから記録濃度が非常に低いと考えられ
る。 (実験例10)図18に示した染着記録装置を用い、シ
リコーンオイルを用いて試作した各種インクの構成を
(表5)に示す。インクの混練にはボールミルを用い
た。
【0158】
【表5】
【0159】また、従来の熱転写記録装置に用いる熱転
写シートを(表6)のように試作した。現在使用されて
いる熱転写シートの使用に合わせており、流動性のイン
クよりも染料の混入率を高くしている。
写シートを(表6)のように試作した。現在使用されて
いる熱転写シートの使用に合わせており、流動性のイン
クよりも染料の混入率を高くしている。
【0160】
【表6】
【0161】次に、この(表5)または(表6)に示し
ている各種インクを用いたときの記録結果を図20に示
す。記録に用いたサーマルヘッド70は、1つの発熱体
8の抵抗は800Ω、発熱体8の配置密度は6個/mm
である。プラテンローラ64へのサーマルヘッド70の
押圧は500g/ラインであり、発熱体8への記録信号
はパルス幅変調し、発熱体8に印加する最大パルス幅4
ms、印加電圧18Vであった。受像体1は、80μm
厚の白色のPETフィルム(帝人(株)製、白PET−U
6)にブチラール樹脂(積水化学(株)製、エスレックB
HS)を厚さ10μmで形成し、このブチラール樹脂層
を染着層3とした。
ている各種インクを用いたときの記録結果を図20に示
す。記録に用いたサーマルヘッド70は、1つの発熱体
8の抵抗は800Ω、発熱体8の配置密度は6個/mm
である。プラテンローラ64へのサーマルヘッド70の
押圧は500g/ラインであり、発熱体8への記録信号
はパルス幅変調し、発熱体8に印加する最大パルス幅4
ms、印加電圧18Vであった。受像体1は、80μm
厚の白色のPETフィルム(帝人(株)製、白PET−U
6)にブチラール樹脂(積水化学(株)製、エスレックB
HS)を厚さ10μmで形成し、このブチラール樹脂層
を染着層3とした。
【0162】(表6)に示したインクシートを用いた記
録は、上述の受像体1にインクシートをかりどめし、図
18に示した染着記録装置を用い、サーマルヘッド70
で加熱記録後にインクシートを剥して得た記録特性であ
り、従来の昇華型熱転写記録に準ずる。(表5)で示し
たインク(5)を用いると記録感度が上がることが判る。
また、耐熱性粒子を混入したインク(6)では、若干、記
録感度が低下するが、濃度むらの少ない、画質の良好な
記録像83を得ることができた。
録は、上述の受像体1にインクシートをかりどめし、図
18に示した染着記録装置を用い、サーマルヘッド70
で加熱記録後にインクシートを剥して得た記録特性であ
り、従来の昇華型熱転写記録に準ずる。(表5)で示し
たインク(5)を用いると記録感度が上がることが判る。
また、耐熱性粒子を混入したインク(6)では、若干、記
録感度が低下するが、濃度むらの少ない、画質の良好な
記録像83を得ることができた。
【0163】更に、このインク(6)を用いた記録像83
に対して、受像体1をヒートローラに掛けて、染着層3
全体を再加熱すると、最大濃度1.7であった部分が
2.5まで上がった。この現象を、顕微鏡で確認したと
ころ、濃度が高くなるほど、染料粒子の染着層3表面へ
の付着が多くみられた。これは染着層3を構成する樹脂
材料が軟化したために、発色せずに染料粒子を付着させ
たと考えられる。したがって、再加熱により、この粒子
も発色するために、記録濃度が上がったようである。し
たがって、記録後の染着層3の全面を再加熱すること
に、高濃度な記録像83を得ることができる。
に対して、受像体1をヒートローラに掛けて、染着層3
全体を再加熱すると、最大濃度1.7であった部分が
2.5まで上がった。この現象を、顕微鏡で確認したと
ころ、濃度が高くなるほど、染料粒子の染着層3表面へ
の付着が多くみられた。これは染着層3を構成する樹脂
材料が軟化したために、発色せずに染料粒子を付着させ
たと考えられる。したがって、再加熱により、この粒子
も発色するために、記録濃度が上がったようである。し
たがって、記録後の染着層3の全面を再加熱すること
に、高濃度な記録像83を得ることができる。
【0164】また、耐熱性粒子81として、図21のよ
うに、熱伝導性の良好な熱伝導性粒子84と、熱伝導性
粒子84の表面を覆って耐熱性粒子81の表面の滑りを
良くする樹脂層85とにより構成されているものを使用
することもできる。
うに、熱伝導性の良好な熱伝導性粒子84と、熱伝導性
粒子84の表面を覆って耐熱性粒子81の表面の滑りを
良くする樹脂層85とにより構成されているものを使用
することもできる。
【0165】この構成の耐熱性粒子81は、まず、樹脂
材料のみからなる粒子の場合よりも、芯材の熱伝導性粒
子84によって熱伝導性が良好であり、この熱伝導性粒
子84を介した熱伝導により、染着層3と粒子混入イン
ク80との界面付近を効率よく加熱することができる。
これは、インクに熱伝導性粒子84を混入することでも
同様の効果を得られる。
材料のみからなる粒子の場合よりも、芯材の熱伝導性粒
子84によって熱伝導性が良好であり、この熱伝導性粒
子84を介した熱伝導により、染着層3と粒子混入イン
ク80との界面付近を効率よく加熱することができる。
これは、インクに熱伝導性粒子84を混入することでも
同様の効果を得られる。
【0166】しかし、この耐熱性粒子81は、表面が樹
脂層85で覆われており、粒子表面の硬度が樹脂粒子並
となるので、染着層3やサーマルヘッド70表面の保護
層に損傷を与えることが少なくなり、長時間の使用によ
る画質の劣化を良好に防止できる。したがって耐熱性粒
子81を樹脂粒子とした場合よりも、低エネルギーで記
録でき、記録感度が向上する。
脂層85で覆われており、粒子表面の硬度が樹脂粒子並
となるので、染着層3やサーマルヘッド70表面の保護
層に損傷を与えることが少なくなり、長時間の使用によ
る画質の劣化を良好に防止できる。したがって耐熱性粒
子81を樹脂粒子とした場合よりも、低エネルギーで記
録でき、記録感度が向上する。
【0167】熱伝導性粒子84としては、例えば、銅、
ステンレス、鉄等の金属、アルミナ、グラファイト、ガ
ラス等の無機材料が使用できる。
ステンレス、鉄等の金属、アルミナ、グラファイト、ガ
ラス等の無機材料が使用できる。
【0168】樹脂層85を構成する樹脂はサーマルヘッ
ド7,70からの加熱に対して溶融、軟化しない材料が
選択され、ポリカーボネイト、ベンゾグアナミン樹脂、
メラミン樹脂、ポリイミド等の耐熱性の優れた樹脂を用
いる。
ド7,70からの加熱に対して溶融、軟化しない材料が
選択され、ポリカーボネイト、ベンゾグアナミン樹脂、
メラミン樹脂、ポリイミド等の耐熱性の優れた樹脂を用
いる。
【0169】上記各実施例における耐熱性粒子81は、
例えば、樹脂層85を構成する樹脂を溶かした溶液に、
熱伝導性粒子84を分散させ、この分散液をスプレーで
噴霧すると共に、樹脂を溶解していた溶剤を揮発させ
て、作成することができる。この製法によれば、熱伝導
性粒子84の形状にかかわらず、球状で表面の滑らかな
粒子が容易に得られる。
例えば、樹脂層85を構成する樹脂を溶かした溶液に、
熱伝導性粒子84を分散させ、この分散液をスプレーで
噴霧すると共に、樹脂を溶解していた溶剤を揮発させ
て、作成することができる。この製法によれば、熱伝導
性粒子84の形状にかかわらず、球状で表面の滑らかな
粒子が容易に得られる。
【0170】また上記各実施例における耐熱性粒子81
は、熱伝導性粒子84の表面が凹凸であるが、滑らかな
表面を持つ粒子を用いることもできる。
は、熱伝導性粒子84の表面が凹凸であるが、滑らかな
表面を持つ粒子を用いることもできる。
【0171】なお、第6、第7の実施例においても、イ
ンクは必ずしも耐熱性粒子を含まなくてもよい。この場
合、サーマルヘッドによる押圧力は、染着層の表面に所
定厚のインク層が形成されるように、適切な値に設定す
る。
ンクは必ずしも耐熱性粒子を含まなくてもよい。この場
合、サーマルヘッドによる押圧力は、染着層の表面に所
定厚のインク層が形成されるように、適切な値に設定す
る。
【0172】次に、従来のサーマルヘッド、第1から第
3の実施例で使用したインク、更に表面を凹凸にした受
像体を用いることにより、良好な画質の階調記録像を得
ることができる本発明の1つである染着記録方法、染着
記録装置について図を用いて説明する。
3の実施例で使用したインク、更に表面を凹凸にした受
像体を用いることにより、良好な画質の階調記録像を得
ることができる本発明の1つである染着記録方法、染着
記録装置について図を用いて説明する。
【0173】図22は、本発明の第8の実施例に使用す
る受像体の概略断面図を示す。この凹凸受像体86は、
前述した図で示した各部材により、構成されている。
る受像体の概略断面図を示す。この凹凸受像体86は、
前述した図で示した各部材により、構成されている。
【0174】シート状の基体2に、耐熱性粒子81を含
んだ染着層3が形成されており、この粒子により、染着
層3表面が凹凸になっている。図18の染着記録装置に
この凹凸受像体86を用い、図1などで説明した耐熱性
粒子81を混入していないインク4を供給して、加熱記
録する。この場合も、染着層3の凸部がスペーサとして
挙動し、一定量のインクが供給でき、良好な画質の記録
像を得ることができる。
んだ染着層3が形成されており、この粒子により、染着
層3表面が凹凸になっている。図18の染着記録装置に
この凹凸受像体86を用い、図1などで説明した耐熱性
粒子81を混入していないインク4を供給して、加熱記
録する。この場合も、染着層3の凸部がスペーサとして
挙動し、一定量のインクが供給でき、良好な画質の記録
像を得ることができる。
【0175】但し、ブレードではインク4の除去が不完
全なために、フェルトローラ以外に空気の吹き付け、他
の溶媒による洗浄などを必要とする。また、本実施例で
は、染着層3を凹凸にするために、耐熱性粒子81を用
いたが、例えば、従来の印刷方法により凹凸状に染着層
3を形成することもできる。
全なために、フェルトローラ以外に空気の吹き付け、他
の溶媒による洗浄などを必要とする。また、本実施例で
は、染着層3を凹凸にするために、耐熱性粒子81を用
いたが、例えば、従来の印刷方法により凹凸状に染着層
3を形成することもできる。
【0176】図23は、本発明の染着記録装置の第9の
実施例を示す概略構成図である。第23図において、前
述の図と同一のものには、同一番号を付与している。図
を用いて下記にその記録動作を説明する。
実施例を示す概略構成図である。第23図において、前
述の図と同一のものには、同一番号を付与している。図
を用いて下記にその記録動作を説明する。
【0177】90は染料と光吸収粒子91を含む流動性
の染着層インクである光吸収インク、92は信号源(図
示せず)に応じてレーザ光93を発振するレーザ発振
機、94は受像体3表面にある光吸収インク90を吸引
してインク回収容器66に運ぶインク除去手段であるイ
ンク吸引機である。
の染着層インクである光吸収インク、92は信号源(図
示せず)に応じてレーザ光93を発振するレーザ発振
機、94は受像体3表面にある光吸収インク90を吸引
してインク回収容器66に運ぶインク除去手段であるイ
ンク吸引機である。
【0178】本記録装置の記録手順は、まず、プレート
34上をプラテン34で受像体1を矢印R方向に搬送す
ると共に、表面に光吸収インク90をワイヤーバー5で
塗工する。このインク液層6に信号源に応じてレーザ光
93を照射する。すると、光吸収粒子91がレーザ光を
吸収し、熱に変換して光吸収インク90を加熱する。こ
のとき、紙面全体に記録を行なうために、紙面の垂直方
向にレーザ光を走査しながら記録する。この後にインク
吸引機94で受像体1の表面からインクを矢印S方向に
吸引除去して、インク回収容器66に回収し、最終的な
記録像95を得る。
34上をプラテン34で受像体1を矢印R方向に搬送す
ると共に、表面に光吸収インク90をワイヤーバー5で
塗工する。このインク液層6に信号源に応じてレーザ光
93を照射する。すると、光吸収粒子91がレーザ光を
吸収し、熱に変換して光吸収インク90を加熱する。こ
のとき、紙面全体に記録を行なうために、紙面の垂直方
向にレーザ光を走査しながら記録する。この後にインク
吸引機94で受像体1の表面からインクを矢印S方向に
吸引除去して、インク回収容器66に回収し、最終的な
記録像95を得る。
【0179】本実施例では、レーザ光をレンズで絞るこ
とができるために、前述のしたサーマルヘッドを用いた
ときよりも微細な記録を行なうことができる。また、前
述の実施例で述べたサーマルヘッドのようにインクに接
触しないで加熱できるために、ヘッドの洗浄を必要とせ
ず、多色の重ね記録では複数のインク供給部だけを有す
るだけでよく、装置の小型化ができる。
とができるために、前述のしたサーマルヘッドを用いた
ときよりも微細な記録を行なうことができる。また、前
述の実施例で述べたサーマルヘッドのようにインクに接
触しないで加熱できるために、ヘッドの洗浄を必要とせ
ず、多色の重ね記録では複数のインク供給部だけを有す
るだけでよく、装置の小型化ができる。
【0180】この光吸収インク90は、前述したインク
4に光吸収粒子91を混入することにより構成される。
この光吸収粒子91としては、例えばカーボンなどのレ
ーザ光93の発振波長の透過率が低いものを用いる。
4に光吸収粒子91を混入することにより構成される。
この光吸収粒子91としては、例えばカーボンなどのレ
ーザ光93の発振波長の透過率が低いものを用いる。
【0181】レーザ発振機92としては、例えば、ガス
レーザ、半導体レーザ、固体レーザなど各種のレーザ発
振機を使用できる。その場合、発振波長に合わせて、そ
の波長を光吸収するようにインクに含まれる溶媒および
光吸収粒子91を選択する。
レーザ、半導体レーザ、固体レーザなど各種のレーザ発
振機を使用できる。その場合、発振波長に合わせて、そ
の波長を光吸収するようにインクに含まれる溶媒および
光吸収粒子91を選択する。
【0182】また、インク内に含まれる溶媒の吸収波長
がレーザ光93の波長に一致する場合は、必ずしも光吸
収粒子91を混入する必要はない。また、レーザ光93
による熱量を稼ぐために、プレート37側から受像体1
を熱することもできる。
がレーザ光93の波長に一致する場合は、必ずしも光吸
収粒子91を混入する必要はない。また、レーザ光93
による熱量を稼ぐために、プレート37側から受像体1
を熱することもできる。
【0183】(実験例11)光吸収インク90の組成
は、信越化学(株)製ジメチルシリコーンオイルKF96
を80重量部、三菱化成(株)製インドアニリン系シアン
染料を20重量部、光吸収粒子91としてコロンビアカ
ーボン日本(株)製カーボンブラックRAVEN1255
を20重量部である。このインクの作成は、まず、シリ
コーンオイル内にカーボンを加えボールミルで十分に粉
砕したものと、シリコーンオイル内に染料を加えボール
ミルで十分に粉砕したものとを混合して作成した。染着
層3表面のインク液層6の厚さは約5μmであった。
は、信越化学(株)製ジメチルシリコーンオイルKF96
を80重量部、三菱化成(株)製インドアニリン系シアン
染料を20重量部、光吸収粒子91としてコロンビアカ
ーボン日本(株)製カーボンブラックRAVEN1255
を20重量部である。このインクの作成は、まず、シリ
コーンオイル内にカーボンを加えボールミルで十分に粉
砕したものと、シリコーンオイル内に染料を加えボール
ミルで十分に粉砕したものとを混合して作成した。染着
層3表面のインク液層6の厚さは約5μmであった。
【0184】レーザ発振機としては松下電器産業(株)製
の半導体レーザLN9740を使用し、光出力は40m
W、発振波長は800nmであり、画像信号に応じてパ
ルス幅制御した。受像体1の搬送速度は10mm/sで
あった。レンズ系によりレーザ光93を絞り、1ドット
がφ10μm程度の微細な階調性の記録像95を得た。
の半導体レーザLN9740を使用し、光出力は40m
W、発振波長は800nmであり、画像信号に応じてパ
ルス幅制御した。受像体1の搬送速度は10mm/sで
あった。レンズ系によりレーザ光93を絞り、1ドット
がφ10μm程度の微細な階調性の記録像95を得た。
【0185】なお、この光吸収インク90からカーボン
を抜いたインク4を供給し、同一の記録条件で記録した
ところ、若干、濃度は低いが、同様に階調記録像を得る
ことができた。これは、シリコーンオイル自体が800
nmの光を吸収しやすいからと考えられる。つまり、溶
媒の光吸収性を利用することもできる。
を抜いたインク4を供給し、同一の記録条件で記録した
ところ、若干、濃度は低いが、同様に階調記録像を得る
ことができた。これは、シリコーンオイル自体が800
nmの光を吸収しやすいからと考えられる。つまり、溶
媒の光吸収性を利用することもできる。
【0186】なお、各実施例において、受像体1は連続
用紙で示しているが、受像体1が枚用紙である場合は、
粘着テープなどの受像体1の固定手段を付加した構成に
することにより、同様に記録することができる。
用紙で示しているが、受像体1が枚用紙である場合は、
粘着テープなどの受像体1の固定手段を付加した構成に
することにより、同様に記録することができる。
【0187】なお、各実施例において、サーマルヘッド
7、70の保護層7f、70fは一層で形成した場合を
示したが、耐酸化保護層などを積層した2層以上の構成
としてもよい。
7、70の保護層7f、70fは一層で形成した場合を
示したが、耐酸化保護層などを積層した2層以上の構成
としてもよい。
【0188】なお、本実施例では、染着層が無色の場合
で説明したが、既に他の色材により染色したもの、ま
た、染着記録以前に他の記録方法、例えば従来の印刷方
法などにより画像を染着記録したものを用いることもで
きる。
で説明したが、既に他の色材により染色したもの、ま
た、染着記録以前に他の記録方法、例えば従来の印刷方
法などにより画像を染着記録したものを用いることもで
きる。
【0189】なお、本実施例において、インク供給時に
インク粘度を調節するために、インク供給直前にインク
を加熱する構成とすることもできる。
インク粘度を調節するために、インク供給直前にインク
を加熱する構成とすることもできる。
【0190】なお、本発明では、受像体上に染着記録で
きた記録像を最終画像として使用するように記述してい
るが、シート状受像体に形成されている染着層に染着記
録像を形成した後に他の部材に染着層ごと転写して最終
画像にする構成とすることもできる。
きた記録像を最終画像として使用するように記述してい
るが、シート状受像体に形成されている染着層に染着記
録像を形成した後に他の部材に染着層ごと転写して最終
画像にする構成とすることもできる。
【0191】なお、本実施例において、インクが接触し
ただけで染着しないように、サーマルヘッドなどの加熱
手段とは別に受像体側から加熱し、加熱手段での加熱量
を低下させて記録速度を早くする構成にすることもでき
る。
ただけで染着しないように、サーマルヘッドなどの加熱
手段とは別に受像体側から加熱し、加熱手段での加熱量
を低下させて記録速度を早くする構成にすることもでき
る。
【0192】なお、インクのリサイクルには、染料のみ
だけではなく、インクの追加、または溶媒を含んだ濃縮
液として追加することにより、リサイクルすることもで
きる。
だけではなく、インクの追加、または溶媒を含んだ濃縮
液として追加することにより、リサイクルすることもで
きる。
【0193】なお、本発明により染着記録装置は実施例
に述べた構成のみならず、例えば、図16の装置にイン
ク除去としてブレードの代わりに図23のインク吸引機
を用いたものなど、各種構成部を組み合わせた装置とす
ることができる。
に述べた構成のみならず、例えば、図16の装置にイン
ク除去としてブレードの代わりに図23のインク吸引機
を用いたものなど、各種構成部を組み合わせた装置とす
ることができる。
【0194】
【発明の効果】以上のように本発明は、染料に対して染
着性のある染着層を有する受像体と、この染料を含んだ
インクを用い、染着層表面にインクを供給して前記染着
層表面近傍の前記インクを選択的に加熱した後、染着層
表面からインクを除去して染着層を染着記録することを
特徴とする染着記録方法、染着記録装置、染着記録用イ
ンク、サーマルヘッドに関するものであり、インクを直
接加熱するために、従来のシート状基体のように余分に
加熱する必要がなく、記録感度を向上し、しかもインク
の再利用により資源を有効に使い、低ランニングコスト
で階調画像を得ることができる。
着性のある染着層を有する受像体と、この染料を含んだ
インクを用い、染着層表面にインクを供給して前記染着
層表面近傍の前記インクを選択的に加熱した後、染着層
表面からインクを除去して染着層を染着記録することを
特徴とする染着記録方法、染着記録装置、染着記録用イ
ンク、サーマルヘッドに関するものであり、インクを直
接加熱するために、従来のシート状基体のように余分に
加熱する必要がなく、記録感度を向上し、しかもインク
の再利用により資源を有効に使い、低ランニングコスト
で階調画像を得ることができる。
【図1】本発明の染着記録方法の一実施例における記録
手順を示す流れ図である。
手順を示す流れ図である。
【図2】図1に示した本発明の染着記録方法の一実施例
に使用するサーマルヘッドの部分断面構成図である。
に使用するサーマルヘッドの部分断面構成図である。
【図3】本発明の染着記録装置の第1の実施例を示す概
略構成図である。
略構成図である。
【図4】本発明の染着記録装置の第1の実施例を用いた
実験例2における記録特性図である。
実験例2における記録特性図である。
【図5】本発明の染着記録装置の第1の実施例を用いた
実験例3における記録特性図である。
実験例3における記録特性図である。
【図6】本発明の染着記録装置の第1の実施例を用いた
実験例4における記録特性図である。
実験例4における記録特性図である。
【図7】本発明の染着記録装置の第1の実施例を用いた
実験例5における記録特性図である。
実験例5における記録特性図である。
【図8】本発明の染着記録装置の第2の実施例を示す概
略構成図である。
略構成図である。
【図9】本発明の染着記録装置の第3の実施例における
染着記録時の状態を示す概略断面図である。
染着記録時の状態を示す概略断面図である。
【図10】本発明の染着記録装置の第3の実施例を示す
概略構成図である。
概略構成図である。
【図11】本発明の染着記録装置の第3の実施例に使用
するサーマルヘッドの概略構成図である。
するサーマルヘッドの概略構成図である。
【図12】本発明の染着記録装置の第4の実施例を示す
概略構成図である。
概略構成図である。
【図13】本発明の染着記録装置の第4の実施例に使用
するサーマルヘッドの部分断面構成図である。
するサーマルヘッドの部分断面構成図である。
【図14】本発明の染着記録装置の第5の実施例を示す
部分概略構成図である。
部分概略構成図である。
【図15】本発明の染着記録装置の第3、第4および第
5の実施例に使用できるサーマルヘッドの発熱体近傍の
部分表面構成図である。
5の実施例に使用できるサーマルヘッドの発熱体近傍の
部分表面構成図である。
【図16】本発明の染着記録装置の第6の実施例を示す
概略構成図である。
概略構成図である。
【図17】本発明の染着記録装置の第6の実施例で使用
する染着記録方法の記録手順を示す流れ図である。
する染着記録方法の記録手順を示す流れ図である。
【図18】本発明の染着記録装置の第7の実施例を示す
概略構成図である。
概略構成図である。
【図19】本発明の染着記録装置の第7の実施例を用い
た実験例9における記録特性図である。
た実験例9における記録特性図である。
【図20】本発明の染着記録装置の第7の実施例を用い
た実験例10における記録特性図である。
た実験例10における記録特性図である。
【図21】本発明の染着記録用インクの一実施例に混入
される耐熱性粒子の概略断面図である。
される耐熱性粒子の概略断面図である。
【図22】本発明の染着記録装置の第8の実施例に使用
する受像体の概略断面図である。
する受像体の概略断面図である。
【図23】本発明の染着記録装置の第9の実施例を示す
概略構成図である。
概略構成図である。
【図24】従来の一実施例における昇華型熱転写記録装
置の概略構成図である。
置の概略構成図である。
1 受像体
2 基体
3 染着層
4 インク
5 ワイヤーバー
6 インク液層
7 サーマルヘッド
7f 保護層
7g 記録電極
7h 帰路電極
8 発熱体
9 インク残り
10 フェルトローラ
11 記録像
21 耐熱性基板
22 電極
23 縁端面
24 傾斜面
30 多孔質体
31 インク供給タンク
32 インク回収皿
33 インクポンプ
34 プラテン
35 プレート
36 インク撹拌機
37 記録像
50 インク吸収体
51 金属棒
52 ヘッドクリーナ
53 ヒータ
60 信号源
61 液路
62 プランジャ
63 バネ
64 プラテンローラ
65 ブレード
66 インク回収容器
67 記録像
70 平面型サーマルヘッド
70f 保護層
70g 信号電極
70h 帰路電極
70i 凸部形成部材
71 インク塗工機
75 覆い板
76 インク回収箱
77 記録像
80 粒子混入インク
81 耐熱性粒子
82 記録像
83 記録像
84 熱伝導性粒子
85 樹脂層
86 凹凸受像体
90 光吸収インク
91 光吸収粒子
92 レーザ発振機
93 レーザ光
94 インク吸引機
95 記録像
100 シート状基体
101 インク層
102 インクシート
103 基体
104 染着層
105 受像体
106 サーマルヘッド
107 発熱体
108 プラテン
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
B41J 27/00 A 7318−2C
(31)優先権主張番号 特願平3−97512
(32)優先日 平3(1991)4月26日
(33)優先権主張国 日本(JP)
Claims (49)
- 【請求項1】 染料に対して染着性のある染着層を有す
る受像体と、前記染料を含んだ流動性のインクを用い、
前記染着層表面に配置した前記インクを選択的に加熱し
た後、前記染着層表面から前記インクを除去して前記受
像体に染着記録像を得ることを特徴とする染着記録方
法。 - 【請求項2】 インクが染着層に対して溶解性の低い溶
媒を含むことを特徴とする請求項1記載の染着記録方
法。 - 【請求項3】 溶媒の沸点が染料の融点、沸点または昇
華点以上であることを特徴とする請求項2記載の染着記
録方法。 - 【請求項4】 通電により発熱する発熱部を染着層に接
触させ、この接触部近傍にインクを供給することを特徴
とする請求項1記載の染着記録方法。 - 【請求項5】 通電により発熱する発熱部と染着層の間
にインクを供給し、前記インクを介して前記染着層の表
面近傍の前記インクを加熱することを特徴とする請求項
1記載の染着記録方法。 - 【請求項6】 レーザ発振器からのレーザ光をインクに
吸収させて加熱することを特徴とする請求項1記載の染
着記録方法。 - 【請求項7】 染着層表面から除去されたインクを染着
記録に再使用することを特徴とする請求項1記載の染着
記録方法。 - 【請求項8】 インク除去後に、染着層を加熱すること
を特徴とする請求項1記載の染着記録方法。 - 【請求項9】 インク内の染料粒子のメジアン径がφ5
0μm以下であることを特徴とする請求項1記載の染着
記録方法。 - 【請求項10】 染料に対して染着性のある染着層を有
する受像体と、前記染料を含んだ流動性のインクと、前
記染着層表面に前記インクを供給するインク供給手段
と、前記インクを選択的に加熱する加熱手段と、加熱後
に前記染着層表面のインクを除去するインク除去手段と
を備え、インク供給手段より前記染着層表面に供給した
前記インクを前記加熱手段により加熱し、更に前記イン
ク除去手段により前記染着層から前記インクを除去して
染着記録像を得ることを特徴とする染着記録装置。 - 【請求項11】 インクが染着層に対して溶解性の低い
溶媒を含むことを特徴とする請求項10記載の染着記録
装置。 - 【請求項12】 溶媒の沸点が染料の融点、沸点または
昇華点以上であることを特徴とする請求項11記載の染
着記録装置。 - 【請求項13】 溶媒が水またはアルコールを含むこと
を特徴とする請求項11記載の染着記録装置。 - 【請求項14】 アルコールは多価アルコールであるこ
とを特徴とする請求項13記載の染着記録装置。 - 【請求項15】 溶媒がシリコーンオイルを含むことを
特徴とする請求項11記載の染着記録装置。 - 【請求項16】 染料がインク内にメジアン径がφ50
μm以下の粒子で分散されていることを特徴とする請求
項10記載の染着記録装置。 - 【請求項17】 加熱手段がレーザ発振器によるレーザ
光であり、非接触でインクを加熱することを特徴とする
請求項10記載の染着記録装置。 - 【請求項18】 インク内にレーザ光を吸収する光吸収
粒子が分散されていることを特徴とする請求項17記載
の染着記録装置。 - 【請求項19】 加熱手段が通電により発熱する発熱部
を備え、この発熱部を染着層に接触させ、インク供給手
段がこの接触部近傍にインクを供給することを特徴とす
る請求項10記載の染着記録装置。 - 【請求項20】 加熱手段が、染着層に所定間隔を開け
て対向し、かつ受像体との相対移動によりインクからな
る所定厚のインク層が形成されるような押圧で染着層に
押圧しながら選択的に加熱する構成としたことを特徴と
する請求項10記載の染着記録装置。 - 【請求項21】 インクがほぼ所定粒径の多数の耐熱性
粒子を更に含み、加熱手段が染着層に所定間隔をあけて
対向しかつ受像体との相対移動により前記インクを前記
染着層に押圧しながら選択的に加熱し、前記加熱手段に
より前記染着層の表面に前記インクを前記耐熱性粒子の
粒径にほぼ等しい厚さのインク層が形成されるような押
圧力で押圧しながら加熱する構成としたことを特徴とす
る請求項10記載の染着記録装置。 - 【請求項22】 耐熱性粒子のメジアン径が50μm以
下であることを特徴とする請求項21記載の染着記録装
置。 - 【請求項23】 耐熱性粒子が樹脂材料からなることを
特徴とする請求項21記載の染着記録装置。 - 【請求項24】 耐熱性粒子が熱伝導の良好な粒子の表
面を樹脂材料で覆ったものであることを特徴とする請求
項21記載の染着記録装置。 - 【請求項25】 加熱手段が通電により発熱する発熱部
を有し、この表面が凹凸表面であり、受像体との相対移
動により表面の凹部内にインクが充填されるような押圧
力で染着層に押圧しながら選択的に加熱する構成とした
ことを特徴とする請求項10記載の染着記録装置。 - 【請求項26】 加熱手段が複数の発熱部を備え、単数
または複数の発熱部毎に隣接する発熱部間の延長上の表
面に凸部を形成したことを特徴とする請求項25記載の
染着記録装置。 - 【請求項27】 凸部の高さが1μm以上、50μm以
下であることを特徴とする請求項25記載の熱染着記録
装置。 - 【請求項28】 凹部内のインクの流れ方向と、受像体
の送り方向を同一にしたことを特徴とする請求項25記
載の染着記録装置。 - 【請求項29】 インク供給手段が、圧接部以外では染
着層に接触しないように凹部内だけにインクを供給する
ことを特徴とする請求項25記載の染着記録装置。 - 【請求項30】 インク供給手段が、前記加熱手段が接
触する以前に染着層表面に前記インクを塗布することを
特徴とする請求項10記載の染着記録装置。 - 【請求項31】 インク供給手段が、インクを撹拌する
撹拌機を有することを特徴とする請求項10記載の染着
記録装置。 - 【請求項32】 受像体が凹凸表面の染着層を有するこ
とを特徴とする請求項10記載の染着記録装置。 - 【請求項33】 インク除去手段により染着層表面から
除去したインクをインク供給手段に回収するインク回収
手段を更に有することを特徴とする請求項10記載の染
着記録装置。 - 【請求項34】 インクを除去した後に、染着層を加熱
する全面加熱手段を更に有することを特徴とする請求項
10記載の染着記録装置。 - 【請求項35】 染着層の溶解性が低い溶媒と、熱によ
り受像体の染着層に拡散する染料とを含み、かつ流動性
を有することを特徴とする染着記録用インク。 - 【請求項36】 溶媒の沸点が染料の融点、沸点または
昇華点以上であることを特徴とする請求項35記載の染
着記録用インク。 - 【請求項37】 溶媒が水またはアルコールを含むこと
を特徴とする請求項35記載の染着記録用インク。 - 【請求項38】 アルコールは多価アルコールであるこ
とを特徴とする請求項37記載の染着記録用インク。 - 【請求項39】 溶媒がシリコーンオイルを含むことを
特徴とする請求項35記載の染着記録用インク装置。 - 【請求項40】 染料がインク内にメジアン径がφ50
μm以下の粒子で分散されていることを特徴とする請求
項35記載の染着記録用インク。 - 【請求項41】 ほぼ所定粒径の耐熱性粒子を含むこと
を特徴とする請求項35記載の染着記録用インク。 - 【請求項42】 耐熱性粒子が、加熱手段と染着層との
間に、前記加熱手段による熱が前記染着層の表面まで充
分に伝達され、かつ前記加熱手段と前記染着層との間に
染料が充分に供給される間隙を確保する粒径であること
を特徴とする請求項41記載の染着記録用インク。 - 【請求項43】 耐熱性粒子のメジアン径が50μm以
下であることを特徴とする請求項42記載の染着記録用
インク。 - 【請求項44】 耐熱性粒子が樹脂材料からなることを
特徴とする請求項41記載の染着記録用インク。 - 【請求項45】 耐熱性粒子が熱伝導の良好な粒子の表
面を樹脂材料で覆ったものであることを特徴とする請求
項41記載の染着記録用インク。 - 【請求項46】 選択的な光吸収性を有する光吸収粒子
とを含むことを特徴とする請求項35記載の染着記録用
インク。 - 【請求項47】 表面の凹凸により複数の発熱部の並び
と交差する方向に液路が形成されていることを特徴とす
るサーマルヘッド。 - 【請求項48】 凸部を、単数または複数の発熱部毎に
隣接する発熱部間の延長上に形成したことを特徴とする
請求項47記載のサーマルヘッド。 - 【請求項49】 凸部の高さが1μm以上、50μm以
下であることを特徴とする請求項47記載のサーマルヘ
ッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3175071A JPH054434A (ja) | 1990-10-09 | 1991-07-16 | 染着記録方法、染着記録装置、染着記録用インク及びサーマルヘツド |
Applications Claiming Priority (9)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27111890 | 1990-10-09 | ||
| JP2-271118 | 1990-10-09 | ||
| JP3-8325 | 1991-01-28 | ||
| JP832591 | 1991-01-28 | ||
| JP3-43363 | 1991-03-08 | ||
| JP4336391 | 1991-03-08 | ||
| JP3-97512 | 1991-04-26 | ||
| JP9751291 | 1991-04-26 | ||
| JP3175071A JPH054434A (ja) | 1990-10-09 | 1991-07-16 | 染着記録方法、染着記録装置、染着記録用インク及びサーマルヘツド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH054434A true JPH054434A (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=27518929
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3175071A Pending JPH054434A (ja) | 1990-10-09 | 1991-07-16 | 染着記録方法、染着記録装置、染着記録用インク及びサーマルヘツド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH054434A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7405951B2 (en) | 2003-08-11 | 2008-07-29 | Sanken Electric Co., Ltd. | Switching power supply device |
| JP2022007700A (ja) * | 2020-06-26 | 2022-01-13 | 株式会社リコー | 装置、及び画像形成装置 |
-
1991
- 1991-07-16 JP JP3175071A patent/JPH054434A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7405951B2 (en) | 2003-08-11 | 2008-07-29 | Sanken Electric Co., Ltd. | Switching power supply device |
| JP2022007700A (ja) * | 2020-06-26 | 2022-01-13 | 株式会社リコー | 装置、及び画像形成装置 |
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