JPH0545719B2 - - Google Patents
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- JPH0545719B2 JPH0545719B2 JP59025279A JP2527984A JPH0545719B2 JP H0545719 B2 JPH0545719 B2 JP H0545719B2 JP 59025279 A JP59025279 A JP 59025279A JP 2527984 A JP2527984 A JP 2527984A JP H0545719 B2 JPH0545719 B2 JP H0545719B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- wire
- felt
- air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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-
- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21F—PAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
- D21F5/00—Dryer section of machines for making continuous webs of paper
- D21F5/02—Drying on cylinders
- D21F5/04—Drying on cylinders on two or more drying cylinders
- D21F5/042—Drying on cylinders on two or more drying cylinders in combination with suction or blowing devices
- D21F5/046—Drying on cylinders on two or more drying cylinders in combination with suction or blowing devices using pocket ventilation systems
Landscapes
- Paper (AREA)
- Drying Of Solid Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は抄紙機の多段シリンダ式乾燥器用の
ポケツト換気装置に関し、この換気装置は、連設
された乾燥用シリンダ間の空間内に案内ロールが
設けられており、その位置において上記案内ロー
ルに案内されてワイヤまたはフエルトが走行し、
上記ワイヤまたはフエルトは上記乾燥用シリンダ
と上記案内ロールとの間に自由走行部を有してお
り、また上記ポケツト換気装置は上記フエルトま
たはワイヤの上記走行部の入口側から上記多段シ
リンダ式乾燥器の内側のポケツト内に空気を吹き
込む部材を含み、上記吹き込まれる空気は少くと
も部分的に上記案内ロールのあとにおける上記フ
エルトまたはワイヤの続行する自由走行部から除
去されるようになつている形式のものに関する。 従来型の抄紙機用に一般に用いられている多段
シリンダ式乾燥器は互いに上下に配設された2列
のシリンダからなり、それらのシリンダ列に関連
して上部ワイヤまたはフエルトおよび下部ワイヤ
またはフエルトが用いられ、それらのワイヤまた
はフエルトは各乾燥用シリンダ間の各空間内に配
設された案内ロールによつて案内されてこれらの
ワイヤまたはフエルトがウエブをシリンダ面へ押
圧するようになつている。ウエブは1つのシリン
ダから他のシリンダヘオープン・ドローとして走
行する。ウエブの上記オープン・ドローと、シリ
ンダの自由面と、案内ロールによつて案内される
ワイヤまたはフエルトとは互いの間に、しかも多
段シリンダ式乾燥器の内側において、両端が開放
しているが他の部分は閉鎖したポケツトを画成
し、これらポケツトの換気は多段シリンダ式乾燥
器の乾燥出力およびこの乾燥器の乾燥結果の均一
性からみて重要な素因をなすものである。 近年、抄紙機の速度はさらに増大しており、そ
の結果として、とくにパタツキによるウエブ破損
の危険を減少させるために紙ウエブの上記したオ
ープン・ドローはひきつづき益々短縮化されてき
ている。しかし、このことは上記のポケツトの換
気が益々困難になるという状況を生じたのであ
る。それはポケツトの大きさが減少してきたから
である。さらに、ポケツトに関してウエブの滞溜
時間もまた減少してきたので、ポケツトの換気に
課せられる要件も益々厳しくなつているのが現状
である。 従来技術においては、上記したフエルトまたは
ワイヤを通して空気がポケツト内へ吹き込まれる
ようにしたいくつかの異なつた形式のポケツト換
気装置が知られている。この換気用の空気は各ポ
ケツトの両端部および/またはフエルトまたはワ
イヤの自由走行部を通して除去されるのである。 この発明に関係のある特許文献に関しては、例
示のために、米国特許第3388479号、同第3427727
号ならびに出願人のフインランド国特許第44331
号および同第45584号を参照することにする。 上記米国特許第3388479号は、フエルトまたは
ワイヤの案内ロールの近傍に嵌合された吹き込み
部材を示唆しており、その吹き込み部材から空気
ジエツトはフエルトまたはワイヤの自由走行部へ
向けられており、これらのジエツトの効果によつ
て空気は連設された乾燥用シリンダとフエルト用
の案内ロールとの間にあるフエルトまたはワイヤ
の走行部内におけるフエルトまたはワイヤを通過
する。上記したものとほぼ同様のポケツト換気装
置もまた上記米国特許第3427727号に示唆されて
いる。しかし、これらの従来技術の構造体は、換
気装置の吹き込みノズルがフエルトの案内ロール
の両側に配設されているので、吹き出された空気
は各ポケツトの端部からだけしか逃げることがで
きず、その結果、各ポケツト内には相当な横断方
向の空気流を生じるという欠点を有するのであ
る。これらの空気流はいくつかの欠点を生じるの
であつて、それらのうち最悪の欠点はウエブの辺
縁のパタツキであり、それがウエブ破損を招来す
るのである。 上記フインランド国特許第44331号においては
1つの解決方向が示唆されており、それによれ
ば、ポケツトの換気は大幅に案内された運動中の
案内ロールおよびワイヤのポンプ効果によつて案
内ロールの一方の側からポケツト内へ流入し、そ
れに対応してポケツトから出て案内ロールの他方
の側に流れるようになつている。しかし、この解
決方法は効率が充分に大きい換気および充分に多
量の空気を与えないのである。それは、その方法
および装置が運動中の構成部品の自然的ポンプ効
果にのみ基づいているからである。さらに、現在
用いられている種類のワイヤを用いた場合に、ポ
ケツト内へ流入する空気の流れはフエルト案内ロ
ールの位置次第では流出する空気の流れよりも小
さいことがありうるし、流出部において空気は抄
紙機の両側から流れてポケツト内へ入り、その結
果紙の辺縁部は平均以上に乾燥してしまうことに
なる。この解決方法の別な欠点は、ポケツト内へ
導入された空気はワイヤの外側においてすでに混
合される傾向にあるので形状の調節の可能性に限
界が生じることである。従つて、上記の従来技術
の方法および装置はあらゆる点からみてもはや満
足すべきものではなくなつた。それはとくに抄紙
機の速度が近時増大してきており、また上記ポケ
ツトの大きさおよびウエブの自由走行部の長さが
減少してきているからである。 上記フインランド国特許第45584号に示唆され
た装置においては、空気は吹き出し箱を包囲する
空間からノズル・スロツトを介して吹き出された
空気によつて噴出されて吹き出し箱とワイヤとの
間の空間内に入り、そこから空気はさらにワイヤ
を通して流れる。しかし、ワイヤを通過する空気
の量は比較的に小さいままである。それは流れの
貫通に必要な正圧は限定された区域内においてし
か生成されないからである。第2のノズル・スロ
ツトから出る空気ジエツトはワイヤ沿いに走る空
気層へ衝突し、そこではジエツトの噴出効果は低
くなつたままである。 この発明の1目的は、従来技術の装置よりもさ
らに効率のよいポケツト換気装置であつて、それ
の作動中においてはポケツトの両端から内側へ向
けて何等の空気流が発生せず、しかも従来技術の
解決方法よりも形状調節能力がさらに良好な換気
装置を提供することにある。 この発明の別な1目的は、構造が簡単で、しか
も充分に小さな空間内に収容されうる上記の装置
を提供することにある。 この発明の特定の1目的はエネルギ効率が従来
技術のポケツト換気装置のそれよりも相当に高い
ポケツト換気装置を提供することにある。 これらの諸目的および以下に明かになる諸目的
を達成するために、この発明は、 空気吹き込み装置はフエルトまたはワイヤの上
記走行部の近傍にノズル・ノーズが配設されてい
る構造体からなつており、また 上記ノズル・ノーズ内には少くとも2つのノズ
ルが配設されており、それらは上記フエルトまた
はワイヤの走行方向に対して横断方向にあり、ま
たそれらは互いから或る距離を隔てて位置してお
り、さらにそれらを通して、上記ノズルに面する
上記フエルトまたはワイヤと、上記案内ロール
と、上記ノズル・ノーズとによつて画成された空
間内へ空気が吹き込まれることができ、それによ
つて上記空間内において正圧の区域が上記ワイヤ
またはフエルトの走行方向に或る長さ内において
発生されることができ、この圧力の効果によつて
加圧空気はこの区域内において上記フエルトまた
はワイヤを通過して上記ポケツト内へ流入するこ
と、を主たる特徴とするものである。 以下にこの発明を、添付の図面に示されたその
例示的実施態様について詳述するが、この発明は
この実施態様の詳細点に限定されるものではな
い。 第1図に従えば、多段シリンダ式乾燥器は1列
の上部シリンダ10と1列の下部シリンダ11と
からなる。上部シリンダ10および下部シリンダ
11は互いに連動するように配設されており、そ
れらの間の空間にはフエルト案内ロール12およ
び13が設けられている。上記案内ロール12は
上記ワイヤ14を案内し、また下部案内ロール1
3は、対応的に下部ワイヤ15を案内する。ウエ
ブWは上部シリンダから次の下部シリンダへ、そ
してその逆に、蛇行して走行する。上部ワイヤ1
4および下部ワイヤ15は乾燥用シリンダ10お
よび11の外面へそれぞれウエブWを押圧する。
シリンダ10,11間においてウエブWは自由な
非支持走行部W1を有する。 上記した各解決方法のすべてはそれ自体周知で
あり、従つてそれらについては、ここでは単にこ
の発明の適用の主題を図示するためにのみ記述す
る。 乾燥用シリンダ10および11の自由表面、案
内ロール12,13上を通過するワイヤ14,1
5、ならびにウエブWの非支持走行部W1はそれ
らの間にポケツトTを画成し、それらのポケツト
はウエブWから蒸発する水蒸気を除去するために
換気されなければならない。この換気を与えるた
めに、この発明に従うポケツト換気装置20が上
下ワイヤ14,15に対するように嵌合されてお
り、これらの装置20の詳細な構造の1例が第2
図に示されている。ポケツト換気装置20は乾燥
用シリンダ10,11と案内ロール12,13と
の間のワイヤ14,15の走行部上に配設されて
いる。ポケツト換気装置20はワイヤ14,15
の移動方向において入口側におけるそれらの上記
した走行部上に配設されており、またこれらワイ
ヤ14,15の出口側における続行走行部は自由
のままになつている。 上部ワイヤ14および下部ワイヤ15について
記述したが、ワイヤ14,15の代りに、空気透
過性その他の特性がこの目的に適合するようなフ
エルトその他の対応するフアブリクを用いてよい
ことは勿論である。 ポケツト換気装置20によつて、空気はワイヤ
14,15を通して矢印Fioの方向にポケツトT
内へ導入され、そしてこの吹き込まれた空気はそ
の一部分が矢印Fputの方向にワイヤ14,15の
出口測から逸脱し、一部分はポケツトTの各端部
を介して逃げる。 以下に、第2図を参照してこの発明に従うポケ
ツト換気装置20の例示的構造体について記述す
る。 換気装置20は案内ロール12,13およびワ
イヤ14,15の間の先きすぼめ形の間隙ないし
はくさび形状の空間内に配設されている。ポケツ
ト換気装置20は箱形状の構造体を含み、その中
へ入口管16によつて空気が導入される。この構
造体はワイヤ即ちウエブの横断方向に延在する壁
19および21ならびに平坦な端部(図示せず)
からなる。この構造体はノズル・ノーズ18を含
み、それの辺縁部18aおよび18bは各壁19
および辺縁部21とともにノズル22aおよび2
2bを画成する。箱形状の構造体の内部から空気
はノズル22aおよび22bを介して、ワイヤ1
4、案内ロール12およびノズル・ノーズ18に
よつて画成された空間A内へ吹き入れられる。ワ
イヤ14および案内ロール12によつて形成され
たシユート(chute)と比べて等しい形状を有す
るノズル・ノーズ18はワイヤ14および案内ロ
ール12,13から或る距離Hだけ離れて配設さ
れている。ノズル・ノーズの各辺縁部18aおよ
び18bは、ノズル22aから来るジエツトがワ
イヤ14と平行であり、またノズル22bからの
ジエツトが案内ロール12における仮想正接平面
と平行であるように形成される。区域A内におい
ては、ノズル22a,22bを介して生じる吹き
出しの効果ならびに矢印EaおよびEbの方向に発
生する噴出効果によつて相当大きな正圧が形成さ
れ、その圧力の効果によつて空気はワイヤ14,
15を貫通してポケツトTの換気を生成するので
ある。 ワイヤを通過する空気量はV・〜k・A1・√
pであり、ここでA1はワイヤ14,15を透過
する空気の流れの断面積であり、またkはワイヤ
14,15の空気透過度である。これらの状況の
もとで、もし空気の一定量がワイヤ14,15を
通過して吹き込まれるならば、必要な圧力はp〜
1/A2である。 上記から、ポケツト内へ最大量の空気を通過さ
せうるためには、ワイヤの最大面積内で正圧が有
効なものになるようにする必要がある。この条件
はこの発明に従う装置によつて充足され、その装
置においてはノズル・ノーズ18と案内ロール1
2との間の全区域は正圧区域である。ワイヤへ向
けて直接に吹きつける孔またはスロツト・ノズル
を設けた従来技術の装置の場合には、これらの孔
またはスロツトの位置における狭い帯域のみが正
圧区域を構成し、その結果ワイヤを通過する空気
の量は必然的に小さいままとなる。 ノズル22a,22bの有効幅Dは5mmないし
20mmであることが好ましい。ノズル22aはノズ
ル・ノーズ18とワイヤとの間の空間内へ空気が
流入するような形状を有している。空気を案内す
るためには、たとえばコアンダ原理を用いること
が可能であり、辺縁部18aの曲率半径Rおよび
湾曲長さはその原理に従つて決められる。ノズル
22bの吹出し方向は案内ロール12における下
部ロールの切線平面の方向と同一であり、このジ
エツトを案内するのにもコアンダ原理を用いるこ
とは同様に可能である。 ノズル22aおよび22bは空気シールとして
作用するとともに上記の噴出効果(矢印Eaおよ
びEb)を惹起する。 この発明に従う解決方法によつて、距離Lに亘
る広い区域A内において正圧が生成され、しかも
各ポケツトTの換気に有意な損失を伴うことはな
い。このようにして、この装置のエネルギ消費は
低く抑えられ、しかもそれの効率を良好にするこ
とができるのである。 添付の特許請求の範囲においては、この発明の
各種の詳細点はこれら請求の範囲に定義された発
明思想の範囲内において変化があつてもよいもの
である。
ポケツト換気装置に関し、この換気装置は、連設
された乾燥用シリンダ間の空間内に案内ロールが
設けられており、その位置において上記案内ロー
ルに案内されてワイヤまたはフエルトが走行し、
上記ワイヤまたはフエルトは上記乾燥用シリンダ
と上記案内ロールとの間に自由走行部を有してお
り、また上記ポケツト換気装置は上記フエルトま
たはワイヤの上記走行部の入口側から上記多段シ
リンダ式乾燥器の内側のポケツト内に空気を吹き
込む部材を含み、上記吹き込まれる空気は少くと
も部分的に上記案内ロールのあとにおける上記フ
エルトまたはワイヤの続行する自由走行部から除
去されるようになつている形式のものに関する。 従来型の抄紙機用に一般に用いられている多段
シリンダ式乾燥器は互いに上下に配設された2列
のシリンダからなり、それらのシリンダ列に関連
して上部ワイヤまたはフエルトおよび下部ワイヤ
またはフエルトが用いられ、それらのワイヤまた
はフエルトは各乾燥用シリンダ間の各空間内に配
設された案内ロールによつて案内されてこれらの
ワイヤまたはフエルトがウエブをシリンダ面へ押
圧するようになつている。ウエブは1つのシリン
ダから他のシリンダヘオープン・ドローとして走
行する。ウエブの上記オープン・ドローと、シリ
ンダの自由面と、案内ロールによつて案内される
ワイヤまたはフエルトとは互いの間に、しかも多
段シリンダ式乾燥器の内側において、両端が開放
しているが他の部分は閉鎖したポケツトを画成
し、これらポケツトの換気は多段シリンダ式乾燥
器の乾燥出力およびこの乾燥器の乾燥結果の均一
性からみて重要な素因をなすものである。 近年、抄紙機の速度はさらに増大しており、そ
の結果として、とくにパタツキによるウエブ破損
の危険を減少させるために紙ウエブの上記したオ
ープン・ドローはひきつづき益々短縮化されてき
ている。しかし、このことは上記のポケツトの換
気が益々困難になるという状況を生じたのであ
る。それはポケツトの大きさが減少してきたから
である。さらに、ポケツトに関してウエブの滞溜
時間もまた減少してきたので、ポケツトの換気に
課せられる要件も益々厳しくなつているのが現状
である。 従来技術においては、上記したフエルトまたは
ワイヤを通して空気がポケツト内へ吹き込まれる
ようにしたいくつかの異なつた形式のポケツト換
気装置が知られている。この換気用の空気は各ポ
ケツトの両端部および/またはフエルトまたはワ
イヤの自由走行部を通して除去されるのである。 この発明に関係のある特許文献に関しては、例
示のために、米国特許第3388479号、同第3427727
号ならびに出願人のフインランド国特許第44331
号および同第45584号を参照することにする。 上記米国特許第3388479号は、フエルトまたは
ワイヤの案内ロールの近傍に嵌合された吹き込み
部材を示唆しており、その吹き込み部材から空気
ジエツトはフエルトまたはワイヤの自由走行部へ
向けられており、これらのジエツトの効果によつ
て空気は連設された乾燥用シリンダとフエルト用
の案内ロールとの間にあるフエルトまたはワイヤ
の走行部内におけるフエルトまたはワイヤを通過
する。上記したものとほぼ同様のポケツト換気装
置もまた上記米国特許第3427727号に示唆されて
いる。しかし、これらの従来技術の構造体は、換
気装置の吹き込みノズルがフエルトの案内ロール
の両側に配設されているので、吹き出された空気
は各ポケツトの端部からだけしか逃げることがで
きず、その結果、各ポケツト内には相当な横断方
向の空気流を生じるという欠点を有するのであ
る。これらの空気流はいくつかの欠点を生じるの
であつて、それらのうち最悪の欠点はウエブの辺
縁のパタツキであり、それがウエブ破損を招来す
るのである。 上記フインランド国特許第44331号においては
1つの解決方向が示唆されており、それによれ
ば、ポケツトの換気は大幅に案内された運動中の
案内ロールおよびワイヤのポンプ効果によつて案
内ロールの一方の側からポケツト内へ流入し、そ
れに対応してポケツトから出て案内ロールの他方
の側に流れるようになつている。しかし、この解
決方法は効率が充分に大きい換気および充分に多
量の空気を与えないのである。それは、その方法
および装置が運動中の構成部品の自然的ポンプ効
果にのみ基づいているからである。さらに、現在
用いられている種類のワイヤを用いた場合に、ポ
ケツト内へ流入する空気の流れはフエルト案内ロ
ールの位置次第では流出する空気の流れよりも小
さいことがありうるし、流出部において空気は抄
紙機の両側から流れてポケツト内へ入り、その結
果紙の辺縁部は平均以上に乾燥してしまうことに
なる。この解決方法の別な欠点は、ポケツト内へ
導入された空気はワイヤの外側においてすでに混
合される傾向にあるので形状の調節の可能性に限
界が生じることである。従つて、上記の従来技術
の方法および装置はあらゆる点からみてもはや満
足すべきものではなくなつた。それはとくに抄紙
機の速度が近時増大してきており、また上記ポケ
ツトの大きさおよびウエブの自由走行部の長さが
減少してきているからである。 上記フインランド国特許第45584号に示唆され
た装置においては、空気は吹き出し箱を包囲する
空間からノズル・スロツトを介して吹き出された
空気によつて噴出されて吹き出し箱とワイヤとの
間の空間内に入り、そこから空気はさらにワイヤ
を通して流れる。しかし、ワイヤを通過する空気
の量は比較的に小さいままである。それは流れの
貫通に必要な正圧は限定された区域内においてし
か生成されないからである。第2のノズル・スロ
ツトから出る空気ジエツトはワイヤ沿いに走る空
気層へ衝突し、そこではジエツトの噴出効果は低
くなつたままである。 この発明の1目的は、従来技術の装置よりもさ
らに効率のよいポケツト換気装置であつて、それ
の作動中においてはポケツトの両端から内側へ向
けて何等の空気流が発生せず、しかも従来技術の
解決方法よりも形状調節能力がさらに良好な換気
装置を提供することにある。 この発明の別な1目的は、構造が簡単で、しか
も充分に小さな空間内に収容されうる上記の装置
を提供することにある。 この発明の特定の1目的はエネルギ効率が従来
技術のポケツト換気装置のそれよりも相当に高い
ポケツト換気装置を提供することにある。 これらの諸目的および以下に明かになる諸目的
を達成するために、この発明は、 空気吹き込み装置はフエルトまたはワイヤの上
記走行部の近傍にノズル・ノーズが配設されてい
る構造体からなつており、また 上記ノズル・ノーズ内には少くとも2つのノズ
ルが配設されており、それらは上記フエルトまた
はワイヤの走行方向に対して横断方向にあり、ま
たそれらは互いから或る距離を隔てて位置してお
り、さらにそれらを通して、上記ノズルに面する
上記フエルトまたはワイヤと、上記案内ロール
と、上記ノズル・ノーズとによつて画成された空
間内へ空気が吹き込まれることができ、それによ
つて上記空間内において正圧の区域が上記ワイヤ
またはフエルトの走行方向に或る長さ内において
発生されることができ、この圧力の効果によつて
加圧空気はこの区域内において上記フエルトまた
はワイヤを通過して上記ポケツト内へ流入するこ
と、を主たる特徴とするものである。 以下にこの発明を、添付の図面に示されたその
例示的実施態様について詳述するが、この発明は
この実施態様の詳細点に限定されるものではな
い。 第1図に従えば、多段シリンダ式乾燥器は1列
の上部シリンダ10と1列の下部シリンダ11と
からなる。上部シリンダ10および下部シリンダ
11は互いに連動するように配設されており、そ
れらの間の空間にはフエルト案内ロール12およ
び13が設けられている。上記案内ロール12は
上記ワイヤ14を案内し、また下部案内ロール1
3は、対応的に下部ワイヤ15を案内する。ウエ
ブWは上部シリンダから次の下部シリンダへ、そ
してその逆に、蛇行して走行する。上部ワイヤ1
4および下部ワイヤ15は乾燥用シリンダ10お
よび11の外面へそれぞれウエブWを押圧する。
シリンダ10,11間においてウエブWは自由な
非支持走行部W1を有する。 上記した各解決方法のすべてはそれ自体周知で
あり、従つてそれらについては、ここでは単にこ
の発明の適用の主題を図示するためにのみ記述す
る。 乾燥用シリンダ10および11の自由表面、案
内ロール12,13上を通過するワイヤ14,1
5、ならびにウエブWの非支持走行部W1はそれ
らの間にポケツトTを画成し、それらのポケツト
はウエブWから蒸発する水蒸気を除去するために
換気されなければならない。この換気を与えるた
めに、この発明に従うポケツト換気装置20が上
下ワイヤ14,15に対するように嵌合されてお
り、これらの装置20の詳細な構造の1例が第2
図に示されている。ポケツト換気装置20は乾燥
用シリンダ10,11と案内ロール12,13と
の間のワイヤ14,15の走行部上に配設されて
いる。ポケツト換気装置20はワイヤ14,15
の移動方向において入口側におけるそれらの上記
した走行部上に配設されており、またこれらワイ
ヤ14,15の出口側における続行走行部は自由
のままになつている。 上部ワイヤ14および下部ワイヤ15について
記述したが、ワイヤ14,15の代りに、空気透
過性その他の特性がこの目的に適合するようなフ
エルトその他の対応するフアブリクを用いてよい
ことは勿論である。 ポケツト換気装置20によつて、空気はワイヤ
14,15を通して矢印Fioの方向にポケツトT
内へ導入され、そしてこの吹き込まれた空気はそ
の一部分が矢印Fputの方向にワイヤ14,15の
出口測から逸脱し、一部分はポケツトTの各端部
を介して逃げる。 以下に、第2図を参照してこの発明に従うポケ
ツト換気装置20の例示的構造体について記述す
る。 換気装置20は案内ロール12,13およびワ
イヤ14,15の間の先きすぼめ形の間隙ないし
はくさび形状の空間内に配設されている。ポケツ
ト換気装置20は箱形状の構造体を含み、その中
へ入口管16によつて空気が導入される。この構
造体はワイヤ即ちウエブの横断方向に延在する壁
19および21ならびに平坦な端部(図示せず)
からなる。この構造体はノズル・ノーズ18を含
み、それの辺縁部18aおよび18bは各壁19
および辺縁部21とともにノズル22aおよび2
2bを画成する。箱形状の構造体の内部から空気
はノズル22aおよび22bを介して、ワイヤ1
4、案内ロール12およびノズル・ノーズ18に
よつて画成された空間A内へ吹き入れられる。ワ
イヤ14および案内ロール12によつて形成され
たシユート(chute)と比べて等しい形状を有す
るノズル・ノーズ18はワイヤ14および案内ロ
ール12,13から或る距離Hだけ離れて配設さ
れている。ノズル・ノーズの各辺縁部18aおよ
び18bは、ノズル22aから来るジエツトがワ
イヤ14と平行であり、またノズル22bからの
ジエツトが案内ロール12における仮想正接平面
と平行であるように形成される。区域A内におい
ては、ノズル22a,22bを介して生じる吹き
出しの効果ならびに矢印EaおよびEbの方向に発
生する噴出効果によつて相当大きな正圧が形成さ
れ、その圧力の効果によつて空気はワイヤ14,
15を貫通してポケツトTの換気を生成するので
ある。 ワイヤを通過する空気量はV・〜k・A1・√
pであり、ここでA1はワイヤ14,15を透過
する空気の流れの断面積であり、またkはワイヤ
14,15の空気透過度である。これらの状況の
もとで、もし空気の一定量がワイヤ14,15を
通過して吹き込まれるならば、必要な圧力はp〜
1/A2である。 上記から、ポケツト内へ最大量の空気を通過さ
せうるためには、ワイヤの最大面積内で正圧が有
効なものになるようにする必要がある。この条件
はこの発明に従う装置によつて充足され、その装
置においてはノズル・ノーズ18と案内ロール1
2との間の全区域は正圧区域である。ワイヤへ向
けて直接に吹きつける孔またはスロツト・ノズル
を設けた従来技術の装置の場合には、これらの孔
またはスロツトの位置における狭い帯域のみが正
圧区域を構成し、その結果ワイヤを通過する空気
の量は必然的に小さいままとなる。 ノズル22a,22bの有効幅Dは5mmないし
20mmであることが好ましい。ノズル22aはノズ
ル・ノーズ18とワイヤとの間の空間内へ空気が
流入するような形状を有している。空気を案内す
るためには、たとえばコアンダ原理を用いること
が可能であり、辺縁部18aの曲率半径Rおよび
湾曲長さはその原理に従つて決められる。ノズル
22bの吹出し方向は案内ロール12における下
部ロールの切線平面の方向と同一であり、このジ
エツトを案内するのにもコアンダ原理を用いるこ
とは同様に可能である。 ノズル22aおよび22bは空気シールとして
作用するとともに上記の噴出効果(矢印Eaおよ
びEb)を惹起する。 この発明に従う解決方法によつて、距離Lに亘
る広い区域A内において正圧が生成され、しかも
各ポケツトTの換気に有意な損失を伴うことはな
い。このようにして、この装置のエネルギ消費は
低く抑えられ、しかもそれの効率を良好にするこ
とができるのである。 添付の特許請求の範囲においては、この発明の
各種の詳細点はこれら請求の範囲に定義された発
明思想の範囲内において変化があつてもよいもの
である。
第1図は、この発明に係るポケツト換気装置が
適用される多段シリンダ式乾燥器の一部分の模式
側面図である。第2図は、この発明に係るポケツ
ト換気装置の詳細な構造体の横断面図である。 10……乾燥用上部シリンダ;11……乾燥用
下部シリンダ;12……上部案内ロール;13…
…下部案内ロール;14,15……フエルト(フ
アブリク)またはワイヤ;18……ノズル・ノー
ズ;19,21……外壁、;20……ポケツト換
気装置;22a,22b……ノズル;W……ウエ
ブ;T……ポケツト;A……正圧区域。
適用される多段シリンダ式乾燥器の一部分の模式
側面図である。第2図は、この発明に係るポケツ
ト換気装置の詳細な構造体の横断面図である。 10……乾燥用上部シリンダ;11……乾燥用
下部シリンダ;12……上部案内ロール;13…
…下部案内ロール;14,15……フエルト(フ
アブリク)またはワイヤ;18……ノズル・ノー
ズ;19,21……外壁、;20……ポケツト換
気装置;22a,22b……ノズル;W……ウエ
ブ;T……ポケツト;A……正圧区域。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一方の列のシリンダから他方の列のシリンダ
へウエブが走行せしめられる上下の乾燥用シリン
ダ列と、隣接する上記の乾燥用シリンダ(10お
よび/または11)間に設置された複数の案内ロ
ール12および/または13と、上下の列の各々
の乾燥用シリンダの表面を渡つて通過するウエブ
を覆うため上記案内ロールによつて案内される走
行路を有するワイヤまたはフエルト14および/
または15とを含み、該ワイヤまたはフエルトは
上下の列の隣接する一対の乾燥用シリンダ間に設
置された案内ロール12,13の前後に進入用と
退出用の自由走行路を有し、上記ウエブのオープ
ン・ドローは上記乾燥用シリンダの覆われていな
い表面および上記ワイヤまたはフエルトの自由走
行路と共にその間にポケツトを画成している抄紙
機の多段シリンダ式乾燥器内に在つて、上記案内
ロールの前にある上記ワイヤまたはフエルトの進
入用自由走行路を介して各ポケツト内へ空気を吹
き込み且つその際上記案内ロールの後にある上記
ワイヤまたはフエルトの退出用自由走行路を介し
て上記ポケツトから少なくとも部分的に空気を除
去し、且つ上記ワイヤまたはフエルトの走行路に
近接して配置されたノズル装置を含んだ、ポケツ
ト換気装置20において、 上記ノズル装置が、上記ポケツトのワイヤまた
はフエルトの進入用自由走行路に対面する少なく
とも二つの隔置されたノズル22a,22bを画
成するノズル・ノーズ18を含んでいて、上記各
ノズルは上記ワイヤまたはフエルトの走行方向に
対しほぼ横方向に延びて、上記ノズルに対面して
いる上記進入用自由走行路と上記案内ロールと上
記ノズル・ノーズとによつて画成された空間内へ
空気が吹き込まれるように配置されており、それ
によつて上記二つの隔置されたノズルは上記進入
用自由走行路の走行方向に或る長さLに亘るワイ
ヤまたはフエルト領域に正の圧力を発生させる手
段を構成し、その圧力効果によつてワイヤまたは
フエルトを介し上記ポケツトの上記領域内へ空気
が流され、 上記ノズル・ノーズ18はワイヤまたはフエル
トの上記進入用自由走行路に沿い且つ該走行路に
対面して延びている部材を含んでいて、該部材は
ワイヤまたはフエルトの上記進入用自由走行路の
上流部分と下流部分の近くに対向してワイヤまた
はフエルトの幅方向に延びた端縁を夫々有してお
り、且つ上記ノズル22a,22bは上記ノズ
ル・ノーズの上記対向端縁の両側に位置してお
り、 上記ノズル装置は更に上記ノズル・ノーズと共
にその対向端縁に設けられた上記ノズルを構成す
る第一及び第二ノズル・スロツトを画成する部分
を有する外壁を含んでおり、上記第一ノズル・ス
ロツトは上記進入用自由走行路の上流部分に近接
配置されていて上記進入用自由走行路の走行方向
とほぼ平行な方向に上記空間内へ空気を吹き込む
手段を構成しており、且つ上記第二ノズル・スロ
ツトは上記進入用自由走行路の下流部分に近接配
置されていて上記案内ロールに対する接線とほぼ
平行な方向へ空気を吹き込む手段を構成している
こを特徴とするポケツト換気装置。 2 前記案内ロールと前記進入用自由走行路は幅
の狭いくさび形の空間を画成しており、且つ前記
ノズル装置は少なくともその一部が横方向に延び
ている尖端縁を含む断面がほぼくさび形の前記ノ
ズル・ノーズを含む箱形構造体を含んでおり、上
記尖端縁は幅の狭い上記くさび形空間へ向かつて
深く延びており、前記ノズル・スロツトは上記箱
形構造体の端縁に形成されていて、互いにほぼ平
行に延びている、特許請求の範囲1に記載のポケ
ツト換気装置。 3 前記ノズル・ノーズにより画成された上記ノ
ズルは、前記進入用自由走行路に在る前記ワイヤ
またはフエルト部分に正の圧力を発生させるため
該ノズルを通して前記空間内へ空気を吹き込むよ
うに形成され且つ配置されており、更に上記空間
に対するエア・シールとして働く帯状領域を前記
端縁に創設するため上記進入用自由走行路に対し
横方向に延びている前記部分の端縁に近接した領
域から空気を引き出すための手段を構成してい
る、特許請求の範囲1に記載のポケツト換気装
置。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| FI830675A FI68278C (fi) | 1983-03-01 | 1983-03-01 | Fickventilationsanordning foer en maongcylindertork i en pappersmaskin |
| FI830675 | 1983-03-01 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59163496A JPS59163496A (ja) | 1984-09-14 |
| JPH0545719B2 true JPH0545719B2 (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=8516833
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59025279A Granted JPS59163496A (ja) | 1983-03-01 | 1984-02-15 | 抄紙機の多段シリンダ式乾燥器用のポケツト換気装置 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4539762A (ja) |
| JP (1) | JPS59163496A (ja) |
| DE (1) | DE3403642A1 (ja) |
| FI (1) | FI68278C (ja) |
| SE (1) | SE458935B (ja) |
Families Citing this family (34)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| FI73259C (fi) * | 1985-09-13 | 1987-09-10 | Valmet Oy | Foerfarande och anordning i cylindertorken av en pappersmaskin |
| FI76142C (fi) * | 1985-11-14 | 1988-09-09 | Valmet Oy | Fickventilationsfoerfarande och -anordning i en pappersmaskins maongcylindertork. |
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1983
- 1983-03-01 FI FI830675A patent/FI68278C/fi not_active IP Right Cessation
-
1984
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- 1984-02-15 JP JP59025279A patent/JPS59163496A/ja active Granted
- 1984-02-21 SE SE8400927A patent/SE458935B/sv not_active IP Right Cessation
- 1984-02-28 US US06/584,341 patent/US4539762A/en not_active Expired - Lifetime
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| FI830675L (fi) | 1984-09-02 |
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