JPH0549932U - 屋上パラペットの廻り部材 - Google Patents

屋上パラペットの廻り部材

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JPH0549932U
JPH0549932U JP10259891U JP10259891U JPH0549932U JP H0549932 U JPH0549932 U JP H0549932U JP 10259891 U JP10259891 U JP 10259891U JP 10259891 U JP10259891 U JP 10259891U JP H0549932 U JPH0549932 U JP H0549932U
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井 正 夫 石
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 屋上パラペット10の内側に配設され、防水
層13を敷設するための屋上パラペットの廻り部材20
であって、屋上パラペット近傍の床面11に沿わせて防
水層下側に設置される床板部21と、屋上パラペット1
0に沿わせて防水層内側に配設される立上り部22とを
具備して断面L字状に発泡合成樹脂から形成され、床板
部21の底面に嵌合する嵌合台部材を設け、或いは前記
床板部21の上面は、前記立上り部22側が高くなるよ
うに傾斜させる。 【効果】 パラペットの肉厚、材料の如何に拘らずに、
防水層を固定することができ、モルタルなどを使用しな
いので、工期を短縮し、かつ、容易・簡易に行なうこと
ができる。しかも、床板部上面と断熱材上面あるいは屋
上の床面との高さ合わせが可能であり、廻り部材の床板
部と断熱材、床面との継ぎ目に形成される段部での防水
層の屈曲、破損等の不具合を有効かつ容易に防止でき
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の技術分野】
本考案は、鉄骨造建物、鉄筋コンクリート建物などの屋上のパラペットに防水 層を敷設するための屋上パラペットの廻り部材に関する。
【0002】
【考案の技術的背景】
鉄骨造建物、鉄筋コンクリート建物などの屋上に、防水層(防水シート)を敷 設し、これにより、建屋内への水分の浸入を防止するようにしている。一方、屋 上端部には、この周囲を囲繞する外壁が設けられていることが多く、この外壁を 一般にパラペットと呼んでいる。上記防水層は、このパラペットの内方側にも敷 設してあるが、以下のように、この敷設に際して種々の問題がある。
【0003】 このパラペットへの防水シートの敷設の一例として、図8に示すように、床面 1に敷設された防水シート2の端部2aをパラペット3に沿わせて立設し、この 防水シート2の端部2aに当て板4をあてがい、当て板4を介してパラペット3 に釘5等を打ちつけている。これにより、防水シート2の端部2aをパラペット 3に固定している。なお、パラペット3の上部には、笠木6が敷設してある。
【0004】 しかしながら、パラペットの材料としてALC(軽量気泡コンクリート)パネ ル、セメント押出板などを用いた場合には、この側壁自体がもろいためパラペッ ト3に釘5を多数打ち込むと、破損する虞れがあり、防水シート2の端部2aを 固定できないことがある。また、パラペット3の肉厚が薄い場合にも、防水シー ト2の端部2aを釘5により固定することが困難な場合がある。
【0005】 この図6に示すような例により、防水シート2の端部2aをパラペット3に取 り付けることが困難である場合には、図9に示すような例を用いているのが一般 的である。
【0006】 すなわち、図9に示すように、側壁3に沿わせて立設した防水シート2の端部 2aの内方側に、レンガ7、あるいはレンガに代えコンクリート等を押え部材と してあてがい、これにより防水シート2を押さえるようにしている。
【0007】 しかしながら、コンクリートにより押さえる場合には、乾燥するまでの養生期 間が必要であり、また、レンガ7等で押さえる場合であっても、モルタル8で端 面を押さえるため、このモルタル8が乾燥するまで養生しなければならない。し たがって、いずれの場合も工期が長引く問題がある。また、モルタルなどの使用 は作業が煩雑で、熟練者の手作業が必要であった。
【0008】 また、図8および図9に示す例では、床面1とパラペット3とで形成される直 角の角部Aで防水シート2が急激に折曲がり破損する恐れがあるため、この角部 Aを埋める必要があり、施工作業が煩雑化することになる。さらには、図8に示 す例では、当て板5部分が笠木6に覆われていない場合には、雨水等が防水層2 の内側に侵入することがあるため、笠木6の垂下部6aの下端が必ず当て板5よ り下方に位置するようにしなければならず、その位置合わせも面倒であった。
【0009】 したがって、このような現状から、屋上パラペット3の内側に容易に敷設でき 、かつ納まりが良好であるとともに、防水層の破損あるいは防水層の裏側への雨 水等の侵入を容易に防止できるようにし得る屋上パラペット廻りの施工方法ある いは施工用部材の開発が強く要請されている。また、壁及びその一部であるパラ ペットと屋上スラブとの模力(地震等)による動きの差のために、パラペット立 上り部が損傷するため、パラペットとスラブの動きを絶縁する必要がある。
【0010】
【考案の目的】
本考案は、このような事情に鑑みなされたものであって、屋上パラペットが脆 く若しくはその肉厚が薄く、防水層を固定できない場合であっても、納まり良く 容易・簡易、かつ短期間に防水層の取り付けを行なうことができ、またパラペッ トと屋上スラブの動きを絶縁する機能をもち、これに加えて、防水層の破損、防 水層端部の押さえ部分からの雨水の侵入を適宜防止できるようにし得る屋上パラ ペットの廻り部材を提供することを目的としている。
【0011】
【考案の概要】
この目的を達成するため、本考案に係る第一の屋上パラペットの廻り部材は、 屋上パラペットの内側に配設され、防水層を敷設するための屋上パラペットの 廻り部材であって、 屋上パラペット近傍の床面に沿わせて防水層下側に設置される床板部と、屋上 パラペットに沿わせて防水層内側に配設される立上り部とを具備する断面L字状 に発泡合成樹脂から形成されており、さらにこれを本体とし、この本体の床板部 の底面に嵌合する嵌合台部材を備えることを特徴としている。
【0012】 このように構成した廻り部材によれば、屋上パラペットの肉厚が薄い場合若し くは材料自体が脆い場合であっても、パラペットの廻り部材の立上り部に釘など を挿通することができるため、肉厚、材料の如何に拘らずに、防水層を固定する ことができる。また、防水層の固定に際し、モルタル、コンクリートなどを使用 しないので、養生に必要であった工期が不要となり、工期の短縮を図ることがで きると共に、熟練者の手作業が無用となり、容易・簡易に行なうことができるな どの作用・効果を有する他、本体の床板部に連続して屋根断熱材を敷設する場合 には、床板部上面と断熱材上面との高さ合わせを厚さの異なる台部材を用いるこ とで調節できるため納まりが良く、廻り部材の床板部と断熱材との継ぎ目に形成 される段部での防水層の屈曲、破損等の不具合を有効かつ容易に防止できる。
【0013】 本発明に係る第二の屋上パラペットの廻り部材は、上記床板部と立上り部とを 備えた断面L字状に発泡合成樹脂から形成され、前記床板部の上面は、前記立上 り部側が高くなるように傾斜していることを特徴としている。
【0014】 このように構成した廻り部材によれば、上記第一の廻り部材と同様に、パラペ ットの肉厚、材料に関わらず容易・簡単かつ短期間で防水層を固定でき、さらに 廻り部材の床板部に連続して屋上断熱材を敷設する場合には、例えば断熱材の廻 り部材側の側端面を廻り部材の床板部上面に添うような下向き傾斜面とするか、 あるいは廻り部材の床板部を断熱材の高さと同じになる部分で切断して用いるこ とにより、廻り部材の床板部と断熱材との継ぎ目に段部が形成されるのを防止で きるため、納まり良く施設でき、このような段部での防水層の屈曲、破損等の不 具合を有効かつ容易に防止できる。また、廻り部材の床板部上面の傾斜面が屋上 の床面に連続するようにすれば、屋根断熱材を敷設しない場合にはそのまま用い 、あるいは断熱材を敷設する場合にも断熱材上に載置して用いることにより、同 様の効果を期待できる。
【0015】 本発明に係る第三の屋上パラペットの廻り部材は、前記床板部と立上り部とを 備えた断面L字状に発泡合成樹脂から形成され、前記床板部と立上げ部との間に 、該床板部の上面と該立上げ部の前面とを連続する湾曲面を有するキャント部が 設けてあることを特徴とする。
【0016】 このように構成した廻り部材によれば、上記第一の廻り部材と同様に、パラペ ットの肉厚、材料に関わらず容易・簡単かつ短期間で防水層を固定できる他、床 板部の上面と立上げ部の前面とを湾曲面で連続したため、床板部および立上げ部 の境目で防水シートが急激に屈曲せず、その破損が発生することがない。
【0017】 また、本発明に係る第四の屋上パラペットの廻り部材は、前記床板部と立上り 部とを備えた断面L字状に発泡合成樹脂から形成されており、前記立上げ部の上 端縁に、該立上げ部の前面に張出すとともに、その下面の立上げ部側が高くなっ た庇部が設けてあることを特徴とする。
【0018】 このように構成した廻り部材によれば、上記第一の廻り部材と同様に、パラペ ットの肉厚、材料に関わらず容易・簡単かつ短期間で防水層を固定できる他、庇 部によって雨水があたらない部分にて防水層端部を止めるようにすれば、笠木の 配設位置、形状に関わらず、防水層端部からの雨水の侵入を有効に防止できる。
【0019】 さらに、本発明に係る第五の屋上パラペットの廻り部材は、前記床板部と立上 り部とを備えた断面L字状に発泡合成樹脂から形成されており、この廻り部材を 隣接して敷設するに際して、隣接する廻り部材同士が嵌合して接続されることを 特徴とする。
【0020】 このように構成した廻り部材によれば、上記第一の廻り部材と同様に、パラペ ットの肉厚、材料に関わらず容易・簡単かつ短期間で防水層を固定できる他、隣 接する廻り部材同士が隙間、段等がないように接続できるため、納まり良く施設 でき、このような隙間、段部での防水層の屈曲、破損等の不具合を有効かつ容易 に防止できる。
【0021】
【考案の具体的説明】
以下に、本考案の一実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。 図1は、本考案の一実施例に係る屋上パラペットの廻り部材が配設された状態 を示す部分切欠斜視図である。図2は、図1に示した屋上パラペットの廻り部材 単品を拡大して示す斜視図である。
【0022】 図1に示すように、屋上には、コンクリートスラブ、ALC板などの床面11 が設けてあり、この屋上の端部の周囲を囲繞するように、外壁、即ち、パラペッ ト10が床面11から立設してある。なお、床面11の一般床面には、発泡合成 樹脂などからなる断熱材12が敷設してあり、この断熱材12の上に、防水層1 3が敷設してある。この防水層13は、種々のものでよく、例えば、アスファル ト防水、シート防水である。
【0023】 上記パラペット10の内側に、本実施例に係るパラペットの廻り部材20が複 数個順次並列してある。この廻り部材20は、図2に拡大して示すように、屋上 の床面11に沿わせて配設される床板部21と、この床板部21からほぼ垂直に 立ち上がった立上り部22と、この床板部21と立上り部22とのコーナー部で 斜めに(例えば、45°に)傾斜したキャント部23とからなる本体Xを有して いる。また、本体Xは床板部21の底面に条溝24を有しており、この床板部2 1の底面は、床板部21の下方に敷設されかつその上面に凸条25を有する台部 材Yと嵌合するようになっている。なお、立上り部22は、パラペット10が幾 分斜めであれば、これに対応して傾斜(鈍角で又は鋭角で)していてもよい。
【0024】 このようなパラペットの廻り部材20の本体Xおよび台部材Yは、以下のよう な材質から形成してある。 ポリスチレン発泡体 このポリスチレン発泡体を用いた場合には、軽量であり、コストが安いという 利点があるが、反面、非溶剤系(例えば、ゴム系)の接着剤を用いることができ ず、硬化時間がかかり、施工期間が長くなるという欠点があり、また、比較的硬 い材質であるため、スラブ上の不陸に対応できないという問題もあり、さらに、 紫外線により劣化されるという問題もある。
【0025】 ポリオレフィン発泡体 ポリオレフィン発泡体、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの発泡体 の場合には、軽量であると共に、非溶剤系の接着剤を用いることができ、施工時 間を短くすることができる。さらに、ポリスチレンに比べて軟質であるため、ス ラブ上の不陸にも対応することができ、しかも、紫外線により劣化されるという 問題もない。但し、コストに関しては、ポリスチレンよりも若干であるが高価で あるが、それ程高価とも言えず、コスト面での問題もない。
【0026】 ゴムの発泡体 ゴムの発泡体の場合には、比較的軟質であるため、スラブの不陸に対応できる という利点はあるが、発泡率が比較的低く、コストが高価になる、重い、硬質で あるという欠点がある。
【0027】 以上を総合すると、のポリオレフィン発泡体が最も好ましく、次いで、の ポリスチレン発泡体およびのゴムの発泡体が好ましい。但し、このパラペット の廻り部材の材質は、これらのものに限定されず、種々のものであってもよいこ とは勿論である。また、この場合の発泡倍率は、10〜80倍が好ましく、更に 好ましくは40〜50倍である。
【0028】 さらに、このパラペットの廻り部材20の本体Xおよび台部材Yを成形するに 際しては、型内発泡成形、押出発泡成形など種々の成形法が可能である。また、 条溝24,凸条25は、成形の際に一体成形してもよく、後加工により形成して もよい。
【0029】 次に、このパラペットの廻り部材の作用を説明する。 図1に示すように、複数のパラペットの廻り部材20を、パラペット10に沿 わして並列した後、防水層13の端部をこれらの廻り部材20に沿わして敷設す る。この防水層13の端部に当て板31を当てがい、これに釘32などにより、 この防水層13の端部を廻り部材20およびパラペット10に固定している。な お、これら廻り部材20およびパラペット10の上には、笠木33を取付けてい る。
【0030】 このように、パラペット10の肉厚が薄い場合若しくは材料自体が脆い場合で あっても、パラペットの廻り部材20の立上り部22に釘32などを挿通するこ とができるため、肉厚、材料の如何に拘らずに、防水層13を固定することがで きる。また、防水層13の固定に際し、モルタル、コンクリートなどを使用しな いので、養生に必要であった工期が不要となり、工期の短縮を図ることができる と共に、熟練者の手作業が無用となり、容易・簡易に行なうことができる。
【0031】 しかも、これに加えて、図2に示すように、廻り部材20を、上記本体Xと、 この本体Xの床板部21の底面に嵌合する嵌合台部材Yとで構成しているため、 床板部21上面と断熱材12上面との高さ合わせを、厚さの異なる台部材Yを用 いることでおこなうことができる。したがって、この廻り部材20は、断熱材1 2の厚さに関わらず納まりが良く敷設でき、床板部21と断熱材12との継ぎ目 に段部が形成されることがないため、このような段部での防水層の屈曲、破損等 の不具合を有効かつ容易に防止できる。
【0032】 さらに、廻り部材20は、そのキャント部23で、斜めに傾斜して形成してあ るため、このキャント部23に防水層13を沿わして配設することができる。そ のため、防水層13が急激に折れ曲がることを防止でき、防水層13の劣化を防 止できる。
【0033】 なお、本考案は、上述した実施例に限定されないのは勿論であり、特に、明細 書中に限定されないと記載してある事項は、特に種々に変形可能である。したが って、例えば、本考案に係る屋上パラペットの廻り部材は、図3〜図7に示され るように構成されていてもよい。
【0034】 即ち、図3〜図5は本考案の第二〜第四の実施例に関わる屋上パラペットの廻 り部材単品を拡大して示す斜視図であり、図6は、図5に示した屋上パラペット の廻り部材が配設された状態の断面図であり、図7は、本考案の第五の実施例に 関わる屋上パラペットの廻り部材単品を拡大してしめす斜視図である。
【0035】 図3に示される屋上パラペットの廻り部材30は、屋上パラペット近傍の床面 に沿わせて防水層下側に設置される床板部31と、屋上パラペットに沿わせて防 水層内側に配設される立上り部32とを具備する断面L字状に上述したような発 泡合成樹脂から形成されており、前記床板部31の上面31aは、前記立上り部 32側が高くなるように傾斜している。そして、この傾斜した上面31aは、廻 り部材30の載置面S、たとえば屋上の床面あるいは断熱材上面に連続するよう になっている。なお、図中33は、キャント部である。また、この廻り部材30 は、上述した材料および方法により製造することができる。
【0036】 このように構成した廻り部材30によれば、上記第一の廻り部材と同様に、パ ラペットの肉厚、材料に関わらず容易・簡単かつ短期間で防水層を固定でる他、 以下のような作用・効果を奏する。すなわち、この廻り部材30では、廻り部材 30の床板部31に連続して屋根断熱材を敷設する場合には、例えば断熱材の廻 り部材側の側端面を廻り部材30の床板部上面31aに添うような下向き傾斜面 とするか、あるいは廻り部材30の床板部31を断熱材の厚さh同じになる部分 (図中一点鎖線部)で切断して用いることにより、廻り部材30の床板部31と 断熱材との継ぎ目に段部が形成されるのを防止できるため、納まり良く施設でき 、このような段部での防水層の屈曲、破損等の不具合を有効かつ容易に防止でき る。また、廻り部材30の床板部上面31aの傾斜が,廻り部材30の載置面S に連続しているため、断熱材を敷設する場合には断熱材上に載置して用い、屋根 断熱材を敷設しない場合にはそのまま用いても同様の効果を期待できる。
【0037】 図4に示される屋上パラペットの廻り部材40は、屋上パラペット近傍の床面 に沿わせて防水層下側に設置される床板部41と、屋上パラペットに沿わせて防 水層内側に配設される立上り部42とを具備する断面L字状に上述したような発 泡合成樹脂から形成されており、床板部41と立上げ部42との間に、床板部4 1の上面41aと立上げ部42の前面42aとを連続する湾曲面43aを有する キャント部43が設けてある。この廻り部材40は、上述した材料および方法に より製造することができる。
【0038】 このように構成した廻り部材43によれば、上記第一の廻り部材と同様に、パ ラペットの肉厚、材料に関わらず容易・簡単かつ短期間で防水層を固定でる他、 床板部41の上面41aと立上げ部42の前面42aとを湾曲面43aで連続し たため、床板部41および立上げ部42の境目で防水シートが急激に屈曲しない ため、床板部41と立上げ部42との間での防水シートの破損が発生することが ない。
【0039】 また、図5および図6に示される屋上パラペットの廻り部材50は、屋上パラ ペット10近傍の床面に沿わせて防水層13下側に設置される床板部51と、屋 上パラペット10に沿わせて防水層13内側に配設される立上り部52とを具備 する断面L字状に上述した発泡合成樹脂から形成されており、立上げ部52の上 端縁に、立上げ部前面52aに張出すとともに、その下面54aの立上げ部52 側が高くなった庇部54が設けてある。なお、図中53は、キャント部であり、 この廻り部材50は、上述した材料および方法により製造することができる。
【0040】 このように構成した廻り部材53によれば、上記第一の廻り部材と同様に、パ ラペット10の肉厚、材料に関わらず容易・簡単かつ短期間で防水層13を固定 でる他、以下のような作用・効果を奏する。すなわち、この廻り部材50では、 庇部54によって雨水があたらなくなった部分で、釘55および当て板56を用 いて防水層13端部を止めるようにすれば、笠木6の配設位置、形状に関わらず 、例えば図6に示すように笠木6の垂下部6aが短い場合でも、庇部54によっ て防水層13端部からの雨水の侵入を有効に防止できる。
【0041】 さらに、図7に示される屋上パラペットの廻り部材60は、屋上パラペット近 傍の床面に沿わせて防水層下側に設置される床板部61と、屋上パラペットに沿 わせて防水層内側に配設される立上り部62とを具備する断面L字状に上述した ような発泡合成樹脂から形成されておいる。そして、この廻り部材60の一方側 端面には、立上り部62の厚み方向に形成される2条の条溝64,64が形成さ れており、他方側端面には、立上り部62の厚み方向に形成される2条の凸条6 5,65が形成されている。そして、この廻り部材60は、隣接して並設される 際に、隣接する廻り部材60同士が、条溝64および凸条65によって嵌合され る。
【0042】 このように構成した廻り部材60によれば、上記第一の廻り部材と同様に、パ ラペットの肉厚、材料に関わらず容易・簡単かつ短期間で防水層を固定でる他、 隣接する廻り部材同士60が、条溝64および凸条65によって、隙間、段等が ないように接続されるため、納まり良く施設でき、このような隙間、段部での防 水層の屈曲、破損等の不具合を有効かつ容易に防止できる。
【0043】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案では、屋上パラペットの廻り部材が上記床板部と立 上げ部とで構成されているため、屋上パラペットの肉厚が薄い場合若しくは材料 自体が脆い場合であっても、パラペットの廻り部材の立上り部に釘などを挿通す ることができるため、肉厚、材料の如何に拘らずに、防水層を固定することがで き、防水層の固定に際し、モルタル、コンクリートなどを使用しないので、養生 に必要であった工期が不要となり、工期の短縮を図ることができると共に、熟練 者の手作業が無用となり、容易・簡易に施工を行なうことができる。
【0044】 しかも、これらに加えて、床板部の底面に嵌合する嵌合台部材を設け、或いは 前記床板部の上面は、前記立上り部側が高くなるように傾斜することにより、床 板部上面と断熱材上面あるいは屋上の床面との高さ合わせが可能であり、廻り部 材の床板部と断熱材、床面との継ぎ目に形成される段部での防水層の屈曲、破損 等の不具合を有効かつ容易に防止できる。
【0045】 また、本考案では、前記床板部と立上げ部との間に、該床板部の上面と該立上 げ部の前面とを連続する湾曲面を有するキャント部を設ければ、床板部および立 上げ部の境目で防水シートが急激に屈曲せず、その破損が発生することがない他 、前記立上げ部の上端縁に、該立上げ部の前面に張出すとともに、その下面の立 上げ部側が高くなった庇部が設ければ、庇部によって防水層端部からの雨水の侵 入を有効に防止できる。
【0046】 さらに、本考案では、この廻り部材を隣接して敷設するに際して、隣接する廻 り部材同士が嵌合して接続することにより、隣接する廻り部材同士が隙間、段等 がないように接続できるため、納まり良く施設でき、このような隙間、段部での 防水層の屈曲、破損等の不具合を有効かつ容易に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の一実施例に係る屋上パラペッ
トの廻り部材が配設された状態を示す部分切欠斜視図で
ある。
【図2】図2は、図1に示した屋上パラペットの廻り部
材単品を拡大して示す斜視図である。
【図3】図3は、本考案の第二実施例に係る屋上パラペ
ットの廻り部材単品を拡大して示す斜視図である。
【図4】図4は、本考案の第三実施例に係る屋上パラペ
ットの廻り部材単品を拡大して示す斜視図である。
【図5】図5は、本考案の第四実施例に係る屋上パラペ
ットの廻り部材単品を拡大して示す斜視図である。
【図6】図6は、図5に示した屋上パラペットの廻り部
材を設置した状態を示す断面図である。
【図7】図7は、本考案の第五実施例に係る屋上パラペ
ットの廻り部材単品を拡大して示す斜視図である。
【図8】図8は、従来の一例に係る屋上パラペットの構
造を示す部分切欠斜視図である。
【図9】図9は、従来の他例に係る屋上パラペットの構
造を示す部分切欠斜視図である。
【符号の説明】
20,30,40,50,60 屋上パラペッ
トの廻り部材 21,31,41,51,61 床板部 22,32,42,52,62 立上げ部 23,33,43,53,63 キャント部 X 本体 Y 台部材 31a 床板部上面 41a 床板部上面 42a 立上り
部前面 43a 屈曲面 52a 立上り部前面 54 庇部 54a 庇部下面 64 条溝 65 凸条

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋上パラペットの内側に配設され、防水
    層を敷設するための屋上パラペットの廻り部材であっ
    て、 屋上パラペット近傍の床面に沿わせて防水層下側に設置
    される床板部と、屋上パラペットに沿わせて防水層内側
    に配設される立上り部とを具備して断面L字状に発泡合
    成樹脂から形成される本体、および前記床板部の底面に
    嵌合する嵌合台部材を備えることを特徴とする屋上パラ
    ペットの廻り部材。
  2. 【請求項2】 屋上パラペットの内側に配設され、防水
    層を敷設するための屋上パラペットの廻り部材であっ
    て、 屋上パラペット近傍の床面に沿わせて防水層下側に設置
    される床板部と、屋上パラペットに沿わせて防水層内側
    に配設される立上り部と、を具備して断面L字状に発泡
    合成樹脂から形成されるとともに、 前記床板部の上面は、上記立上り部側が高くなるように
    傾斜していることを特徴とする屋上パラペットの廻り部
    材。
  3. 【請求項3】 屋上パラペットの内側に配設され、防水
    層を敷設するための屋上パラペットの廻り部材であっ
    て、 屋上パラペット近傍の床面に沿わせて防水層下側に設置
    される床板部と、屋上パラペットに沿わせて防水層内側
    に配設される立上り部と、を具備して断面L字状に発泡
    合成樹脂から形成されるとともに、 前記床板部と立上げ部との間に、該床板部の上面と該立
    上げ部の前面とを連続する湾曲面を有するキャント部が
    設けてあることを特徴とする屋上パラペットの廻り部
    材。
  4. 【請求項4】 屋上パラペットの内側に配設され、防水
    層を敷設するための屋上パラペットの廻り部材であっ
    て、 屋上パラペット近傍の床面に沿わせて防水層下側に設置
    される床板部と、屋上パラペットに沿わせて防水層内側
    に配設される立上り部と、を具備して断面L字状に発泡
    合成樹脂から形成されるとともに、 前記立上げ部の上端縁に、該立上げ部の前面に張出すと
    ともに、その下面の立上げ部側が高くなった庇部が設け
    てあることを特徴とする屋上パラペットの廻り部材。
  5. 【請求項5】 屋上パラペットの内側に配設され、防水
    層を敷設するための屋上パラペットの廻り部材であっ
    て、 屋上パラペット近傍の床面に沿わせて防水層下側に設置
    される床板部と、屋上パラペットに沿わせて防水層内側
    に配設される立上り部と、を具備して断面L字状に発泡
    合成樹脂から形成されるとともに、 前記廻り部材は隣接して敷設され、かつ隣接する廻り部
    材同士が嵌合して接続されることを特徴とする屋上パラ
    ペットの廻り部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN117868402A (zh) * 2024-01-22 2024-04-12 山东省建筑设计研究院有限公司 一种女儿墙防水结构及其施工方法

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