JPH0550518A - 複合軸状物の製造法 - Google Patents
複合軸状物の製造法Info
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- JPH0550518A JPH0550518A JP3233751A JP23375191A JPH0550518A JP H0550518 A JPH0550518 A JP H0550518A JP 3233751 A JP3233751 A JP 3233751A JP 23375191 A JP23375191 A JP 23375191A JP H0550518 A JPH0550518 A JP H0550518A
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- hollow cylinder
- reinforcing fiber
- cylinder
- shaft
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- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】駆動軸として有用な、軸方向に十分な剛性を有
する回転バランスの良いFRP複合軸を生産性良く製造
する。 【構成】金属パイプ等の中空円筒の中に、軸方向補強用
の繊維集合体(例えば、すだれ織物)を挿入した後、該
円筒を回転させながら補強繊維糸条と樹脂とを導入して
内側に糸条を巻上げると共に樹脂を含浸・硬化させて、
中空円筒内に繊維方向の異なる2以上のFRP層を成形
し、軸状物とする。
する回転バランスの良いFRP複合軸を生産性良く製造
する。 【構成】金属パイプ等の中空円筒の中に、軸方向補強用
の繊維集合体(例えば、すだれ織物)を挿入した後、該
円筒を回転させながら補強繊維糸条と樹脂とを導入して
内側に糸条を巻上げると共に樹脂を含浸・硬化させて、
中空円筒内に繊維方向の異なる2以上のFRP層を成形
し、軸状物とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改良された軽量な複合
軸状物の製造法に関する。更に詳しくは、少くとも軸の
内部に2層以上の繊維補強樹脂(以下、FRPと称する
ことがある)層を有する軽量化された複合軸状物を効率
的に製造する方法に関する。
軸状物の製造法に関する。更に詳しくは、少くとも軸の
内部に2層以上の繊維補強樹脂(以下、FRPと称する
ことがある)層を有する軽量化された複合軸状物を効率
的に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】軸状物は、プロペラシャフトとして原動
機と作動部とを結合する手段として用いたり、車軸、ロ
ーラー、その他の構造物や、場合によっては配管等にも
用いられている。これらは、従来主として金属軸管が用
いられて来たが、振動低下、軽量化等の目的や、耐蝕性
の改善等のため、近年、FRP化が試みられている。
機と作動部とを結合する手段として用いたり、車軸、ロ
ーラー、その他の構造物や、場合によっては配管等にも
用いられている。これらは、従来主として金属軸管が用
いられて来たが、振動低下、軽量化等の目的や、耐蝕性
の改善等のため、近年、FRP化が試みられている。
【0003】一般に、軸や管をFRP化すること自体は
すでに公知である。例えば配管の場合、薬品に対する耐
蝕性、海水に対する耐蝕性等を目的としてFRP化が行
われ、軸の場合は、特に軽量化を目指してFRP化が行
われている。
すでに公知である。例えば配管の場合、薬品に対する耐
蝕性、海水に対する耐蝕性等を目的としてFRP化が行
われ、軸の場合は、特に軽量化を目指してFRP化が行
われている。
【0004】これらの技術の例としてダクトの例(米国
特許2,703,109号参照)を挙げることが出来
る。軸については、プロペラシャフトに例をとれば、F
RP化する目的は、振動低下、特に高速回転時の振動低
下と省エネルギー化のための軽量化であることが多い。
その形式は、継ぎ手までを一体にFRPとしたもの、軸
部をFRPとし継ぎ手を金属として両者をつないだも
の、軽量軸芯と金属継ぎ手をFRPで覆ってつないだも
の、の3通りに大別される。
特許2,703,109号参照)を挙げることが出来
る。軸については、プロペラシャフトに例をとれば、F
RP化する目的は、振動低下、特に高速回転時の振動低
下と省エネルギー化のための軽量化であることが多い。
その形式は、継ぎ手までを一体にFRPとしたもの、軸
部をFRPとし継ぎ手を金属として両者をつないだも
の、軽量軸芯と金属継ぎ手をFRPで覆ってつないだも
の、の3通りに大別される。
【0005】これらの具体例を挙げれば、全FRP駆動
軸は特公昭48−19801号記載のもの、軽量軸芯と
金属継ぎ手をFRPで覆ってつないだものとしては米国
特許3,553,978号のものが挙げられる。大多数
の方法は軸部をFRPとし継ぎ手を金属として両者をつ
ないだものであり、これについては各種の改善提案がな
されている(例えば、特公昭58−7850号、特公昭
61−4687号)。
軸は特公昭48−19801号記載のもの、軽量軸芯と
金属継ぎ手をFRPで覆ってつないだものとしては米国
特許3,553,978号のものが挙げられる。大多数
の方法は軸部をFRPとし継ぎ手を金属として両者をつ
ないだものであり、これについては各種の改善提案がな
されている(例えば、特公昭58−7850号、特公昭
61−4687号)。
【0006】FRP駆動軸の製法としては、プリプレグ
からの成形もあるが、大多数はフィラメントワインデン
グ法(以下、FW法と略称することがある)であり、成
形用の軸芯に補強用繊維と樹脂を巻き付けた後、軸芯を
除去し金属継ぎ手を取り付けるか、軽量の軸芯に金属継
ぎ手を取り付け、補強繊維と樹脂を巻き付けるのが普通
である。FW法によるFRPは補強用繊維の物性を活か
し易く、繊維体積率も比較的上げ易いため、このような
成形物の製法として好ましいと考えられている。
からの成形もあるが、大多数はフィラメントワインデン
グ法(以下、FW法と略称することがある)であり、成
形用の軸芯に補強用繊維と樹脂を巻き付けた後、軸芯を
除去し金属継ぎ手を取り付けるか、軽量の軸芯に金属継
ぎ手を取り付け、補強繊維と樹脂を巻き付けるのが普通
である。FW法によるFRPは補強用繊維の物性を活か
し易く、繊維体積率も比較的上げ易いため、このような
成形物の製法として好ましいと考えられている。
【0007】この他に、FRPの表面強度の低さを救う
ために、軸の表面に保護カバーを設ける方法も知られて
いる(特開昭53−71423号、特開昭55−361
11号)。また、軸方向の剛性を確保するため、補強繊
維を軸方向に対して45〜50度程度に巻き上げる方法
が好ましいとされるが、実用上は0度近傍の巻き角と大
きな巻き角の併用が多く用いられている。
ために、軸の表面に保護カバーを設ける方法も知られて
いる(特開昭53−71423号、特開昭55−361
11号)。また、軸方向の剛性を確保するため、補強繊
維を軸方向に対して45〜50度程度に巻き上げる方法
が好ましいとされるが、実用上は0度近傍の巻き角と大
きな巻き角の併用が多く用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】かかるFRP製の軸状
物を実用化する場合、共通の課題として、表面が柔らか
な軸表面の保護及び軸状物の縦剛性の確保が挙げられ
る。また、プロペラシャフトを例に挙げれば、FRP製
の軸と金属継ぎ手との接続が課題である他、得られた軸
の高速回転時のバランスを取り直す等の作業の必要性も
ある。さらに、FW法の場合、通常、回転する軸芯の外
周に繊維又は繊維と樹脂とを巻き付けているが、回転を
高速にすればする程繊維と樹脂に外側へ放り出される力
が加わり、必ずしも均一に巻き上がるとは言えない。こ
れを回避するためには回転速度を抑えるとともに、繊維
を堅く巻き付ける必要があり、従って軸芯は頑丈である
ことが必要である。このため軸芯は重くなり勝ちで、成
形後にしばしば除去される。また、軸の振動の観点か
ら、駆動軸は中空よりも内部をフォーム等の軽量材料で
充填することが好ましいとする考えもある(例えば特開
昭57−134329号、特開昭63−199915号
等)。
物を実用化する場合、共通の課題として、表面が柔らか
な軸表面の保護及び軸状物の縦剛性の確保が挙げられ
る。また、プロペラシャフトを例に挙げれば、FRP製
の軸と金属継ぎ手との接続が課題である他、得られた軸
の高速回転時のバランスを取り直す等の作業の必要性も
ある。さらに、FW法の場合、通常、回転する軸芯の外
周に繊維又は繊維と樹脂とを巻き付けているが、回転を
高速にすればする程繊維と樹脂に外側へ放り出される力
が加わり、必ずしも均一に巻き上がるとは言えない。こ
れを回避するためには回転速度を抑えるとともに、繊維
を堅く巻き付ける必要があり、従って軸芯は頑丈である
ことが必要である。このため軸芯は重くなり勝ちで、成
形後にしばしば除去される。また、軸の振動の観点か
ら、駆動軸は中空よりも内部をフォーム等の軽量材料で
充填することが好ましいとする考えもある(例えば特開
昭57−134329号、特開昭63−199915号
等)。
【0009】本発明者らはこのような課題のうち、プロ
ペラシャフト等の分野に有用な軸状物を、金属継ぎ手等
を容易にかつ強固に取り付けられるか、金属継ぎ手を実
質的に一体成形する方法を提供すること、成形物のバラ
ンスがよく、成形後にバランス調整が不要である方法を
開発すること、必要に応じて外周(表面)が高密度で内
層(芯部)が軽量である軸状物を一段成形すること、等
の目的を達成すべく研究開発に努めた結果、先に、例え
ば金属管等の中空円筒を高速回転させながらその中に補
強繊維と樹脂とを導入し、遠心力を利用して中空円筒の
内面に補強繊維を巻き上げ樹脂を硬化させて中空円筒内
にFRPを成形する方法を提案した。
ペラシャフト等の分野に有用な軸状物を、金属継ぎ手等
を容易にかつ強固に取り付けられるか、金属継ぎ手を実
質的に一体成形する方法を提供すること、成形物のバラ
ンスがよく、成形後にバランス調整が不要である方法を
開発すること、必要に応じて外周(表面)が高密度で内
層(芯部)が軽量である軸状物を一段成形すること、等
の目的を達成すべく研究開発に努めた結果、先に、例え
ば金属管等の中空円筒を高速回転させながらその中に補
強繊維と樹脂とを導入し、遠心力を利用して中空円筒の
内面に補強繊維を巻き上げ樹脂を硬化させて中空円筒内
にFRPを成形する方法を提案した。
【0010】この方法は、種々の利点を有するが、FR
P製軸の課題の一つである軸方向の剛性の確保の点では
未だ不十分である。また、かかる。内巻きフィラメント
ワイデング(FW)法の実用上の課題として、高速回
転、高速巻き上げを行う際の繊維のトラバース速度の高
速化と太いヤーン、ストランド、テープ等の取扱いが機
械的な面で十分な技術水準にあるとは云い難い点があ
る。
P製軸の課題の一つである軸方向の剛性の確保の点では
未だ不十分である。また、かかる。内巻きフィラメント
ワイデング(FW)法の実用上の課題として、高速回
転、高速巻き上げを行う際の繊維のトラバース速度の高
速化と太いヤーン、ストランド、テープ等の取扱いが機
械的な面で十分な技術水準にあるとは云い難い点があ
る。
【0011】本発明は、先に提案した上述の方法を更に
改良し、表面保護層を成形時に形成出来ること、軸方向
の剛性の向上を図り易いこと、高速成形がし易いこと、
金属継ぎ手等を容易にかつ強固に取り付けられるか金属
継ぎ手を実質的に一体成形する方法を得ること、成形物
のバランスがよく成形後にバランス調整が不要である方
法を開発すること、必要に応じて外周(表面)が高密度
で内層(芯部)が軽量である軸状物を一段成形するこ
と、を全て満たすことの出来る実用的な方法を提供しよ
うとするものである。
改良し、表面保護層を成形時に形成出来ること、軸方向
の剛性の向上を図り易いこと、高速成形がし易いこと、
金属継ぎ手等を容易にかつ強固に取り付けられるか金属
継ぎ手を実質的に一体成形する方法を得ること、成形物
のバランスがよく成形後にバランス調整が不要である方
法を開発すること、必要に応じて外周(表面)が高密度
で内層(芯部)が軽量である軸状物を一段成形するこ
と、を全て満たすことの出来る実用的な方法を提供しよ
うとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の如き本発明の課題
は、中空円筒の中に、補強繊維集合体を該中空円筒の軸
方向に繊維が配向するように挿入し、次いでこれを高速
回転させながら、該円筒中に補強繊維の糸条と樹脂とを
導入し、回転による遠心力を利用してその内側に該糸条
を巻き上げるとともに、樹脂を各繊維層に含浸・硬化
(固化)させて、該円筒内に補強繊維配向方向が異る少
くとも2層の繊維補強樹脂層を形成せしめることを特徴
とする複合軸状物の製造法によって達成される。
は、中空円筒の中に、補強繊維集合体を該中空円筒の軸
方向に繊維が配向するように挿入し、次いでこれを高速
回転させながら、該円筒中に補強繊維の糸条と樹脂とを
導入し、回転による遠心力を利用してその内側に該糸条
を巻き上げるとともに、樹脂を各繊維層に含浸・硬化
(固化)させて、該円筒内に補強繊維配向方向が異る少
くとも2層の繊維補強樹脂層を形成せしめることを特徴
とする複合軸状物の製造法によって達成される。
【0013】すなわち、本発明方法にあっては、あらか
じめ中空円筒状の外殻をつくり、この中に実質的に該中
空円筒の軸方向を補強する繊維集合体(例えば織物)で
補強してあるFRP層を成形し、さらに、補強繊維の糸
条を上記繊維集合体中の繊維と角度をなすように内巻き
FW法によってFRPを成形することにより、該中空円
筒の内面に、軸方向に配向した補強繊維を含む第1のF
RP層と上記繊維と角度をなすように補強繊維の糸条を
巻き上げた第2のFRP層とを形成せしめる。
じめ中空円筒状の外殻をつくり、この中に実質的に該中
空円筒の軸方向を補強する繊維集合体(例えば織物)で
補強してあるFRP層を成形し、さらに、補強繊維の糸
条を上記繊維集合体中の繊維と角度をなすように内巻き
FW法によってFRPを成形することにより、該中空円
筒の内面に、軸方向に配向した補強繊維を含む第1のF
RP層と上記繊維と角度をなすように補強繊維の糸条を
巻き上げた第2のFRP層とを形成せしめる。
【0014】あらかじめ中空の円筒状の外殻をつくり、
この中に織物等の補強繊維集合体と樹脂を入れて高速回
転させてFRPを成形することにより軸状物を得ること
は、理論的には可能であるが、本発明者らの検討結果で
は、実際上はバランスの問題があり、高速回転可能な外
殻円筒の中に、ある限定された量の補強繊維集合体と樹
脂を導入した場合にのみ実施出来る。この量は外殻円筒
の重量、回転数、回転バランス、補強繊維集合体及び樹
脂等のバランス等により左右されるため一概には定まら
ないが、多くの場合、外殻円筒の重量を越えることは希
である。実際には一時に大量の補強繊維集合体と樹脂を
導入することは出来ないので、まず補強繊維集合体のみ
を入れて高速回転し、次いで、樹脂を注入することが好
ましい。この際、補強繊維集合体の導入に際して繊維の
方向を決められるので、一般には、補強繊維導入→回転
→樹脂注入→(半)硬化→停止→補強繊維導入→回転→
樹脂注入→(半)硬化→停止→……を繰り返して成形出
来る。
この中に織物等の補強繊維集合体と樹脂を入れて高速回
転させてFRPを成形することにより軸状物を得ること
は、理論的には可能であるが、本発明者らの検討結果で
は、実際上はバランスの問題があり、高速回転可能な外
殻円筒の中に、ある限定された量の補強繊維集合体と樹
脂を導入した場合にのみ実施出来る。この量は外殻円筒
の重量、回転数、回転バランス、補強繊維集合体及び樹
脂等のバランス等により左右されるため一概には定まら
ないが、多くの場合、外殻円筒の重量を越えることは希
である。実際には一時に大量の補強繊維集合体と樹脂を
導入することは出来ないので、まず補強繊維集合体のみ
を入れて高速回転し、次いで、樹脂を注入することが好
ましい。この際、補強繊維集合体の導入に際して繊維の
方向を決められるので、一般には、補強繊維導入→回転
→樹脂注入→(半)硬化→停止→補強繊維導入→回転→
樹脂注入→(半)硬化→停止→……を繰り返して成形出
来る。
【0015】このような回転・停止を繰り返さないため
には、中空円筒へストランド、ヤーン、テープ等の連続
糸条として補強繊維を導入することが好ましく、本発明
者らはこの方法を内巻きFW法としてさきに提案した
が、この方法では軸方向に近い角度に巻き上げる場合、
トラバースの速度が大きくなり、このような補強を必要
とする軸状物の高速成形には問題が残る。
には、中空円筒へストランド、ヤーン、テープ等の連続
糸条として補強繊維を導入することが好ましく、本発明
者らはこの方法を内巻きFW法としてさきに提案した
が、この方法では軸方向に近い角度に巻き上げる場合、
トラバースの速度が大きくなり、このような補強を必要
とする軸状物の高速成形には問題が残る。
【0016】従って、軸方向の補強は織物(クロス)等
を停止時に実質上繊維が軸方向に配向するように挿入す
る方法で実施し、これと角度をなす補強は内巻きFW法
で実施することがより一層実用的である。つまり、中空
円筒からなる外殻の中に軸方向に配列した補強繊維を含
む織物等を入れてこれを高速で回転させること、高速回
転中の中空円筒に補強繊維の糸条を導入して該中空円筒
の内面に巻き上げること、を少なくともそれぞれ1回は
行うことを特徴とする成形法が好ましく、工業的に実現
可能である。
を停止時に実質上繊維が軸方向に配向するように挿入す
る方法で実施し、これと角度をなす補強は内巻きFW法
で実施することがより一層実用的である。つまり、中空
円筒からなる外殻の中に軸方向に配列した補強繊維を含
む織物等を入れてこれを高速で回転させること、高速回
転中の中空円筒に補強繊維の糸条を導入して該中空円筒
の内面に巻き上げること、を少なくともそれぞれ1回は
行うことを特徴とする成形法が好ましく、工業的に実現
可能である。
【0017】本発明では、中空円筒からなる外殻に軸方
向補強用の織物等を入れた後、これを高速で回転させ、
これに補強繊維糸条を導入して該中空円筒内の織物層の
内面に巻き上げ、次いで液状の樹脂を導入して、固化
(硬化)させ、FRPを成形することが好ましいが、順
を逆にして、つまり、中空円筒からなる外殻を高速で回
転させ、これに補強繊維糸条を導入して該中空円筒の内
面に巻き上げ、次いで液状の樹脂を導入し、固化(硬
化)させた後、これに軸方向補強用織物等を入れた後、
再び高速回転させて、樹脂を入れ、固化(硬化)させ、
FRPを成形することも可能であり、当然、この繰り返
しも実施出来る。
向補強用の織物等を入れた後、これを高速で回転させ、
これに補強繊維糸条を導入して該中空円筒内の織物層の
内面に巻き上げ、次いで液状の樹脂を導入して、固化
(硬化)させ、FRPを成形することが好ましいが、順
を逆にして、つまり、中空円筒からなる外殻を高速で回
転させ、これに補強繊維糸条を導入して該中空円筒の内
面に巻き上げ、次いで液状の樹脂を導入し、固化(硬
化)させた後、これに軸方向補強用織物等を入れた後、
再び高速回転させて、樹脂を入れ、固化(硬化)させ、
FRPを成形することも可能であり、当然、この繰り返
しも実施出来る。
【0018】本発明方法に用いる外殻中空円筒は、金
属、例えば鉄、アルミニウム、これらの少なくとも何れ
かを主とした合金等からなるものが好ましく、軽量化す
るためには可能な限り肉薄のものがよい。中空円筒は合
成樹脂製、セラミック製等でもよいが、高速回転成形時
に破壊したり極端な変形を起さないものとすることが必
要である。
属、例えば鉄、アルミニウム、これらの少なくとも何れ
かを主とした合金等からなるものが好ましく、軽量化す
るためには可能な限り肉薄のものがよい。中空円筒は合
成樹脂製、セラミック製等でもよいが、高速回転成形時
に破壊したり極端な変形を起さないものとすることが必
要である。
【0019】本発明方法に用いる補強繊維は、フィラメ
ント、紡績糸等の連続した繊維で高強力、高弾性率のも
のが好ましい。例えばガラス繊維、炭素繊維、アルミナ
繊維、炭化珪素繊維等の無機繊維やアラミド繊維、ポリ
アリレート繊維、高強度ポリオレフィン繊維(例えば高
重合度ポリエチレンと呼ばれる繊維)等の有機繊維が挙
げられる。用途によっては綿、麻等の天然繊維やポリエ
ステル繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリロニトリル繊
維、ポリオレフィン繊維、ポリビニリデン繊維等の通常
の合成繊維も用いられる。
ント、紡績糸等の連続した繊維で高強力、高弾性率のも
のが好ましい。例えばガラス繊維、炭素繊維、アルミナ
繊維、炭化珪素繊維等の無機繊維やアラミド繊維、ポリ
アリレート繊維、高強度ポリオレフィン繊維(例えば高
重合度ポリエチレンと呼ばれる繊維)等の有機繊維が挙
げられる。用途によっては綿、麻等の天然繊維やポリエ
ステル繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリロニトリル繊
維、ポリオレフィン繊維、ポリビニリデン繊維等の通常
の合成繊維も用いられる。
【0020】中空円筒の軸方向補強用の繊維集合体(構
造物)としては、織物、引揃えたストランド、トウ等が
用いられ、特にすだれ織、UDクロス等のほぼ全部の繊
維が一方向に配列したものが好ましい。
造物)としては、織物、引揃えたストランド、トウ等が
用いられ、特にすだれ織、UDクロス等のほぼ全部の繊
維が一方向に配列したものが好ましい。
【0021】また、内巻きFW法に用いる補強繊維糸条
は、ヤーン、ストランド、テープ等が適当である。
は、ヤーン、ストランド、テープ等が適当である。
【0022】本発明方法に用いる樹脂は、熱硬化性樹
脂、熱可塑性樹脂の何れであることも出来、多くの場
合、未硬化の熱硬化性樹脂であることが好ましい。この
ような樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂、シクロ
オレフィン樹脂(例えば「メトン」という商標で知られ
る樹脂)などが挙げられる。熱硬化性樹脂の場合、補強
繊維に含浸して円筒内へ挿入又は巻き上げることも出来
るが、補強繊維を巻き上げてから流動性の熱硬化性樹脂
を注入することも好ましい。
脂、熱可塑性樹脂の何れであることも出来、多くの場
合、未硬化の熱硬化性樹脂であることが好ましい。この
ような樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂、シクロ
オレフィン樹脂(例えば「メトン」という商標で知られ
る樹脂)などが挙げられる。熱硬化性樹脂の場合、補強
繊維に含浸して円筒内へ挿入又は巻き上げることも出来
るが、補強繊維を巻き上げてから流動性の熱硬化性樹脂
を注入することも好ましい。
【0023】熱可塑性樹脂の場合には、マトリックス繊
維として、補強繊維と共に交織するか又は共に巻き上げ
る等した後、該マトリックス繊維を加熱溶融して流動性
をもたせて成形するのが好ましい。
維として、補強繊維と共に交織するか又は共に巻き上げ
る等した後、該マトリックス繊維を加熱溶融して流動性
をもたせて成形するのが好ましい。
【0024】本発明方法では、樹脂として発泡性の樹脂
を使用することができる。発泡性の樹脂は、例えば発泡
性ポリウレタン等の加熱により気泡を生ずる樹脂でもよ
く、有機又は無機発泡剤を混合した樹脂を使用してもよ
い。また、熱膨張性微粒子類を混合した樹脂でもよい。
を使用することができる。発泡性の樹脂は、例えば発泡
性ポリウレタン等の加熱により気泡を生ずる樹脂でもよ
く、有機又は無機発泡剤を混合した樹脂を使用してもよ
い。また、熱膨張性微粒子類を混合した樹脂でもよい。
【0025】例えば、エポキシ樹脂に、アゾジカルボン
アミド等の発泡剤を加えたり、成形時に熱膨脹する微粒
子、例えばポリ塩化ビニリデンやポリアクリロニトリル
等を主としたポリマー粒子に炭化水素やハロゲン化合物
を含んだ、例えば松本油脂製薬社「マイクロスフェ
ア」、エクスパンセル社の「エクスパンセル」や、ポリ
スチレンと発泡剤からなる積水化成品社の「エスレンビ
ーズ」等を混合して用いることが出来る。
アミド等の発泡剤を加えたり、成形時に熱膨脹する微粒
子、例えばポリ塩化ビニリデンやポリアクリロニトリル
等を主としたポリマー粒子に炭化水素やハロゲン化合物
を含んだ、例えば松本油脂製薬社「マイクロスフェ
ア」、エクスパンセル社の「エクスパンセル」や、ポリ
スチレンと発泡剤からなる積水化成品社の「エスレンビ
ーズ」等を混合して用いることが出来る。
【0026】また、本発明方法では、必要に応じ、樹脂
に軽量粒子を混合して使用することもできる。樹脂と軽
量粒子を併用する場合には、例えばガラスビーズ、シリ
カビーズ等の中空粒子、シラスバルーンやシリカバルー
ン等の多孔質粒子等の軽量粒子を用いることが出来る。
に軽量粒子を混合して使用することもできる。樹脂と軽
量粒子を併用する場合には、例えばガラスビーズ、シリ
カビーズ等の中空粒子、シラスバルーンやシリカバルー
ン等の多孔質粒子等の軽量粒子を用いることが出来る。
【0027】樹脂として発泡性の樹脂を使用すると高速
回転による成形時に気泡は中心部に集まり、繊維層には
入らないように出来る。樹脂と軽量粒子の混合物を用い
る場合も同様な成形物を得る結果につながる。すなわ
ち、軽量粒子あるいは発泡膨張した粒子、発泡剤等から
発生する気泡などはその軽量性の故に成形時におのずと
軸の中心部に集まってくる。
回転による成形時に気泡は中心部に集まり、繊維層には
入らないように出来る。樹脂と軽量粒子の混合物を用い
る場合も同様な成形物を得る結果につながる。すなわ
ち、軽量粒子あるいは発泡膨張した粒子、発泡剤等から
発生する気泡などはその軽量性の故に成形時におのずと
軸の中心部に集まってくる。
【0028】本発明方法を実施するに当り、まず、中空
円筒の中へ補強繊維織物等の軸方向補強用繊維集合体を
少くともその一部の構成繊維が該円筒の軸方向に配向す
るように挿入する。この操作は中空円筒を回転させない
(停止)状態で行うのが好ましい。
円筒の中へ補強繊維織物等の軸方向補強用繊維集合体を
少くともその一部の構成繊維が該円筒の軸方向に配向す
るように挿入する。この操作は中空円筒を回転させない
(停止)状態で行うのが好ましい。
【0029】次に、この中空円筒は軸芯を中心に高速回
転させる。少なくとも毎分数百回、通常数千回、好まし
くは1万回以上の速度で回転させる。この回転により予
め入れておいた補強繊維集合体は遠心力により回転中の
中空円筒内壁に押しつけられ、次いで、この回転円筒内
へ補強繊維糸条を導入すると繊維糸条は内壁に吸い付け
られる。この際、糸条をトラバースすると円筒内面に所
定の綾角で巻き上げられる。巻上げの際、糸条に樹脂を
含浸して巻き上げることも出来るし、巻き上げながら別
途樹脂を注入することも出来る。また、巻き上げた後に
回転させながら樹脂を注入することも出来る。いずれの
場合も樹脂は遠心力により繊維層に吸い取られる。また
巻き上げ前に中空円筒内に樹脂を存在させ、樹脂中に巻
き上げることも可能であり、場合によっては好ましいこ
とがある。なお、当然のことながら中空円筒は巻き上げ
る繊維と含浸させる樹脂が放散しない構造に作ることが
必要である。
転させる。少なくとも毎分数百回、通常数千回、好まし
くは1万回以上の速度で回転させる。この回転により予
め入れておいた補強繊維集合体は遠心力により回転中の
中空円筒内壁に押しつけられ、次いで、この回転円筒内
へ補強繊維糸条を導入すると繊維糸条は内壁に吸い付け
られる。この際、糸条をトラバースすると円筒内面に所
定の綾角で巻き上げられる。巻上げの際、糸条に樹脂を
含浸して巻き上げることも出来るし、巻き上げながら別
途樹脂を注入することも出来る。また、巻き上げた後に
回転させながら樹脂を注入することも出来る。いずれの
場合も樹脂は遠心力により繊維層に吸い取られる。また
巻き上げ前に中空円筒内に樹脂を存在させ、樹脂中に巻
き上げることも可能であり、場合によっては好ましいこ
とがある。なお、当然のことながら中空円筒は巻き上げ
る繊維と含浸させる樹脂が放散しない構造に作ることが
必要である。
【0030】本発明方法では、上述した一連の操作をく
り返して実施しても良く、内厚の軸状物を得るにはその
方が好ましいことが多い。また、上述の一連の操作にお
ける順序を入れ替え、例えば高速回転している中空円筒
に補強繊維糸条(と樹脂)を導入し円筒内面に巻上げた
後、回転を止めて該円筒内へ補強繊維集合体を上述の如
く挿入し、しかる後再び高速回転させつつ樹脂を導入す
る方法を採用することもできる。
り返して実施しても良く、内厚の軸状物を得るにはその
方が好ましいことが多い。また、上述の一連の操作にお
ける順序を入れ替え、例えば高速回転している中空円筒
に補強繊維糸条(と樹脂)を導入し円筒内面に巻上げた
後、回転を止めて該円筒内へ補強繊維集合体を上述の如
く挿入し、しかる後再び高速回転させつつ樹脂を導入す
る方法を採用することもできる。
【0031】なお、中空円筒の端部に金属継ぎ手を一体
に形成するか又は金属継ぎ手を接合しておけば、改めて
接合する必要はなく、また予め金属継ぎ手を接合してお
かなくとも複合軸状物を成形後に金属外殻と溶接等で継
ぎ手を接合することも出来る。駆動軸の製作を例にとれ
ば、まず、特種鋼で中空円筒と金属継ぎを作る。継ぎ手
が鉄合金で円筒がアルミ合金等でもよい。両者は例えば
溶接して一体とする。当然ながら目的物がパイプ等で継
ぎ手が不要の場合はこの接合は不要である。この円筒と
金属継ぎ手の一体化物はFWに際して、高速で回転出来
るものであることが必要である。本発明方法では外殻と
FRPの接合面積は広いので、接合強度も容易に上げら
れる長所もある。
に形成するか又は金属継ぎ手を接合しておけば、改めて
接合する必要はなく、また予め金属継ぎ手を接合してお
かなくとも複合軸状物を成形後に金属外殻と溶接等で継
ぎ手を接合することも出来る。駆動軸の製作を例にとれ
ば、まず、特種鋼で中空円筒と金属継ぎを作る。継ぎ手
が鉄合金で円筒がアルミ合金等でもよい。両者は例えば
溶接して一体とする。当然ながら目的物がパイプ等で継
ぎ手が不要の場合はこの接合は不要である。この円筒と
金属継ぎ手の一体化物はFWに際して、高速で回転出来
るものであることが必要である。本発明方法では外殻と
FRPの接合面積は広いので、接合強度も容易に上げら
れる長所もある。
【0032】この中空円筒は内面に凹凸を刻むこと等が
好ましい。該円筒に継ぎ手を取り付ける場合、この面が
成形されるFRP軸との接着面になるためである。同様
にFRP用の樹脂は中空円筒を構成する金属との接着性
の良いものが好ましく、該円筒と膨張係数の近似したも
のが好ましい。場合によっては、注入初期の樹脂と残り
の樹脂の種類を変えることも好ましい。発泡性の樹脂に
した場合も同様である。
好ましい。該円筒に継ぎ手を取り付ける場合、この面が
成形されるFRP軸との接着面になるためである。同様
にFRP用の樹脂は中空円筒を構成する金属との接着性
の良いものが好ましく、該円筒と膨張係数の近似したも
のが好ましい。場合によっては、注入初期の樹脂と残り
の樹脂の種類を変えることも好ましい。発泡性の樹脂に
した場合も同様である。
【0033】樹脂として常温で硬化(固化)する樹脂を
用いた場合は、そのままで所望の複合軸となるが、樹脂
として加熱によりキュアするものを用いた場合は、最終
的に中空円筒を加熱して筒内に導入した樹脂を硬化させ
ることにより、所望の複合軸状物が得られる。
用いた場合は、そのままで所望の複合軸となるが、樹脂
として加熱によりキュアするものを用いた場合は、最終
的に中空円筒を加熱して筒内に導入した樹脂を硬化させ
ることにより、所望の複合軸状物が得られる。
【0034】このようにして得られる軸状物は、金属中
空円筒の外殻を用いれば、最外周が金属、その内側が高
繊維率の少くとも2層の繊維配列方向の異なるFRP、
その内側に中空部を残したものとなり、この中空部の全
体又は一部を樹脂またはフォームまたはシンクチックフ
ォームで満したものとすることも出来る。
空円筒の外殻を用いれば、最外周が金属、その内側が高
繊維率の少くとも2層の繊維配列方向の異なるFRP、
その内側に中空部を残したものとなり、この中空部の全
体又は一部を樹脂またはフォームまたはシンクチックフ
ォームで満したものとすることも出来る。
【0035】図1は、かくして得られた複合軸状物の構
造の一例を示す模式的な断面図である。図1において、
1は外殻となる金属製の中空円筒、2はこれの両端に接
合した金属継ぎ手で、図1の例では、両者は一体に形成
されている。3は中空円筒へ最初に導入し該内壁に接す
る如く位置する補強繊維のすだれ織物等の軸方向補強用
繊維集合体であり、その繊維は、中空円筒の軸方向に沿
って配列している。5はその内側(中心側)に適当な綾
角で巻き上げた補強繊維糸条の層であって、これらの両
層には樹脂(図示せず)が含浸・硬化している。6は発
泡性樹脂を用いるときに最内層に形成されるフォーム層
である。
造の一例を示す模式的な断面図である。図1において、
1は外殻となる金属製の中空円筒、2はこれの両端に接
合した金属継ぎ手で、図1の例では、両者は一体に形成
されている。3は中空円筒へ最初に導入し該内壁に接す
る如く位置する補強繊維のすだれ織物等の軸方向補強用
繊維集合体であり、その繊維は、中空円筒の軸方向に沿
って配列している。5はその内側(中心側)に適当な綾
角で巻き上げた補強繊維糸条の層であって、これらの両
層には樹脂(図示せず)が含浸・硬化している。6は発
泡性樹脂を用いるときに最内層に形成されるフォーム層
である。
【0036】図1の例では、中空円筒の内壁から中心に
向ってすだれ織物層3/糸条巻上げ層5/フォーム層6
の順に形成されているが、中空円筒に、すだれ織物/糸
条/すだれ織物/糸条の順に導入して、すだれ織物層/
糸条巻上げ層/すだれ織物層/糸条巻上げ層の構成とし
てもよい。
向ってすだれ織物層3/糸条巻上げ層5/フォーム層6
の順に形成されているが、中空円筒に、すだれ織物/糸
条/すだれ織物/糸条の順に導入して、すだれ織物層/
糸条巻上げ層/すだれ織物層/糸条巻上げ層の構成とし
てもよい。
【0037】図2は本発明方法において、中空円筒の内
面に補強繊維糸条を巻上げている状態を示す図であり、
1は中空円筒、2は金属継ぎ手、3は予め中空円筒1内
に挿入したすだれ織物等の軸方向補強繊維集合体、4は
中空円筒内へ供給される補強繊維糸条、5は巻上げた補
強繊維糸条の層である。7は中空円筒内を上下する補強
繊維糸条のトラバースガイド、8は中空円筒を高速回転
させるためのモータである。
面に補強繊維糸条を巻上げている状態を示す図であり、
1は中空円筒、2は金属継ぎ手、3は予め中空円筒1内
に挿入したすだれ織物等の軸方向補強繊維集合体、4は
中空円筒内へ供給される補強繊維糸条、5は巻上げた補
強繊維糸条の層である。7は中空円筒内を上下する補強
繊維糸条のトラバースガイド、8は中空円筒を高速回転
させるためのモータである。
【0038】図2において、金属継ぎ手2を取り付けた
金属製の中空円筒1は、その軸方向に補強繊維の配列方
向を合わせたすだれ織物3を内壁面に均等に挿入した
後、回転駆動モーター8により高速回転される。これで
予め挿入されたすだれ織物3状の補強繊維は内壁面に押
しつけられ固定される。そして補強繊維糸条4がトラバ
ースガイド7を介して中空円筒1内に供給され、その先
端は、内壁に巻上げられ貼り付いた補強繊維層5に接す
ると引き込まれ、内面に巻き上げられる。この回転数は
毎分約数千回程度であり、従来のFW法の回転数(通常
毎分数十回)に比べて高い。巻き上げ速度は巻き上げ周
長×回転数であるので、これが生産性向上に直結してい
る。
金属製の中空円筒1は、その軸方向に補強繊維の配列方
向を合わせたすだれ織物3を内壁面に均等に挿入した
後、回転駆動モーター8により高速回転される。これで
予め挿入されたすだれ織物3状の補強繊維は内壁面に押
しつけられ固定される。そして補強繊維糸条4がトラバ
ースガイド7を介して中空円筒1内に供給され、その先
端は、内壁に巻上げられ貼り付いた補強繊維層5に接す
ると引き込まれ、内面に巻き上げられる。この回転数は
毎分約数千回程度であり、従来のFW法の回転数(通常
毎分数十回)に比べて高い。巻き上げ速度は巻き上げ周
長×回転数であるので、これが生産性向上に直結してい
る。
【0039】この巻き上げに先立ち液状の樹脂をあらか
じめ外殻筒に入れておくことが好ましい場合もあるが、
通常は繊維を巻き上げてから中空筒内を上下に移動する
スプレー等によって樹脂を注入する。この際、中空円筒
を高速回転させると、遠心力によって樹脂は高速で補強
繊維層3,5に吸い込まれる。この際、樹脂は既に形成
されている補強繊維層3,5の空間のみに侵入するの
で、繊維層を緻密に巻き上げてあればFRP層の繊維率
は高いものに出来る。また、繊維層中に存在する空気は
高G(重力に替わる加速度)で樹脂と入れ替わるため残
り難い。この際、樹脂は回転に対して動力学的に均等に
行き汎るため、バランスのよい成形物が得られる。
じめ外殻筒に入れておくことが好ましい場合もあるが、
通常は繊維を巻き上げてから中空筒内を上下に移動する
スプレー等によって樹脂を注入する。この際、中空円筒
を高速回転させると、遠心力によって樹脂は高速で補強
繊維層3,5に吸い込まれる。この際、樹脂は既に形成
されている補強繊維層3,5の空間のみに侵入するの
で、繊維層を緻密に巻き上げてあればFRP層の繊維率
は高いものに出来る。また、繊維層中に存在する空気は
高G(重力に替わる加速度)で樹脂と入れ替わるため残
り難い。この際、樹脂は回転に対して動力学的に均等に
行き汎るため、バランスのよい成形物が得られる。
【0040】
【発明の効果】以上の如き本発明方法により、軸方向の
補強も十分なFRP複合軸状物が容易にかつ安価に、効
率よく成形出来る。この軸状物は最外周が金属、その内
側が高繊維率のFRP、その内側に中空部を残したもの
とすることが出来、必要に応じて中空部を樹脂又はフォ
ームもしくはシンタクチックフォームとしたものにする
ことが出来るので、駆動軸等の回転軸とする場合、バラ
ンスがよく、高速運転に適したものとすることが出来
る。また、本発明方法では、従来のFW法成形に比べて
巻き上げ速度が著しく高速に出来、従って高い生産性が
得られる。
補強も十分なFRP複合軸状物が容易にかつ安価に、効
率よく成形出来る。この軸状物は最外周が金属、その内
側が高繊維率のFRP、その内側に中空部を残したもの
とすることが出来、必要に応じて中空部を樹脂又はフォ
ームもしくはシンタクチックフォームとしたものにする
ことが出来るので、駆動軸等の回転軸とする場合、バラ
ンスがよく、高速運転に適したものとすることが出来
る。また、本発明方法では、従来のFW法成形に比べて
巻き上げ速度が著しく高速に出来、従って高い生産性が
得られる。
【0041】得られる複合軸状物はその大部分を金属製
等の外殻が覆っているので、防水構造等の取り易い構造
になっている。また、一般にFRPパイプの端部に金属
継ぎ手を押し込んだ構造のものでは、剛性の違いから、
FRPが剥げ易い構造になるが、本発明によれば剛性が
高い金属を外周とすることが出来、成形時に高速回転す
ればFRPはこの金属に押し付けられるように出来るた
め、かかる問題は在しない。
等の外殻が覆っているので、防水構造等の取り易い構造
になっている。また、一般にFRPパイプの端部に金属
継ぎ手を押し込んだ構造のものでは、剛性の違いから、
FRPが剥げ易い構造になるが、本発明によれば剛性が
高い金属を外周とすることが出来、成形時に高速回転す
ればFRPはこの金属に押し付けられるように出来るた
め、かかる問題は在しない。
【0042】次に実施例をあげて本発明を詳細に説明す
る。これらは本発明の説明を行うものであり、本発明を
限定するものではない。
る。これらは本発明の説明を行うものであり、本発明を
限定するものではない。
【0043】
【実施例】65Aの鋼管を入手して500mmに切断しこ
れを中空円筒とした。これに廃車になった乗用車のドラ
イブシャフトの継ぎ手を切り取って両端にとりつけた。
この際に一方の継ぎ手には中心部に孔を開けた。旋盤加
工して鋼管部を肉厚約1.5mmに削った。高速回転に耐
えるようにバランスを取った。
れを中空円筒とした。これに廃車になった乗用車のドラ
イブシャフトの継ぎ手を切り取って両端にとりつけた。
この際に一方の継ぎ手には中心部に孔を開けた。旋盤加
工して鋼管部を肉厚約1.5mmに削った。高速回転に耐
えるようにバランスを取った。
【0044】中心円筒を軸芯を中心に回転させる装置を
作った。下方の軸受け部で回転させ、上方は70Aの鋼
管を支える構造とした。回転はベルト駆動とした。
作った。下方の軸受け部で回転させ、上方は70Aの鋼
管を支える構造とした。回転はベルト駆動とした。
【0045】鋼管の内部に目付け600g/m2 の炭素
繊維の簾織り(UDクロス)にエポキシ樹脂を含浸させ
て繊維方向を軸に合わせて挿入し、鋼管の内壁面に付着
させた。
繊維の簾織り(UDクロス)にエポキシ樹脂を含浸させ
て繊維方向を軸に合わせて挿入し、鋼管の内壁面に付着
させた。
【0046】上記の装置に継ぎ手を装着し、毎分360
0回で回転させた。これに200de(22.5番手)のガラ
ス繊維を導入し、軸に対して約45°の角度にまきあげ
た。1時間後に導入を止め、エポキシ樹脂を導入した。
0回で回転させた。これに200de(22.5番手)のガラ
ス繊維を導入し、軸に対して約45°の角度にまきあげ
た。1時間後に導入を止め、エポキシ樹脂を導入した。
【0047】エポキシ樹脂は、100部の「エピコート
828」に13部のトリエチレンテトラミンを混合して
常温硬化しうるものを用いた。2時間後に回転を停止
し、翌日、試作物を回収した。かくして、バランスの良
い複合軸状物を得た。
828」に13部のトリエチレンテトラミンを混合して
常温硬化しうるものを用いた。2時間後に回転を停止
し、翌日、試作物を回収した。かくして、バランスの良
い複合軸状物を得た。
【図1】本発明方法により得られる複合軸状物の構造を
例示する模式的な断面図。
例示する模式的な断面図。
【図2】本発明方法において中空円筒内部に補強繊維糸
条を導入して巻上げる例を示す簡略化した断面図。
条を導入して巻上げる例を示す簡略化した断面図。
1 中空円筒 2 金属継ぎ手 3 軸方向補強用繊維集合体 4 補強繊維糸条の供給糸 5 巻上げた補強繊維糸条の層 6 フォーム層 7 補強繊維糸条のトラバースガイド 8 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 15/08 105 7148−4F 27/20 Z 6122−4F 31/00 7141−4F F16C 3/02 9242−3J // B29K 105:10 4F 105:16 4F B29L 9:00 4F 23:00 4F
Claims (8)
- 【請求項1】中空円筒の中に、補強繊維集合体を該中空
円筒の軸方向に繊維が配向するように挿入し、次いでこ
れを高速回転させながら、該円筒中に補強繊維糸条と樹
脂とを導入し、回転による遠心力を利用してその内側に
該糸条を巻き上げるとともに、樹脂を各繊維層に含浸・
固化させて、中空円筒内面に補強繊維配列方向が異る少
くとも2層の繊維補強樹脂層を形成せしめることを特徴
とする複合軸状物の製造法。 - 【請求項2】中空円筒が金属製の中空円筒である請求項
1記載の複合軸状物の製造法。 - 【請求項3】中空円筒がその少くとも一端に継ぎ手を形
成するか又は接合したものである請求項1又は2記載の
複合軸状物の製造法。 - 【請求項4】樹脂として発泡性の樹脂を使用する請求項
1記載の複合軸状物の製造法。 - 【請求項5】樹脂として軽量粒子を混合した樹脂を使用
する請求項1記載の複合軸状物の製造法。 - 【請求項6】中空円筒の中に導入する補強繊維集合体と
して補強繊維の織物又はトウを使用する請求項1記載の
複合軸状物の製造法。 - 【請求項7】停止した中空円筒の中への補強繊維集合体
の挿入、高速回転している中空円筒の中への補強繊維糸
条と樹脂との導入、をこの順序で2回以上くり返し行う
請求項1記載の複合軸状物の製造法。 - 【請求項8】高速回転している中空円筒の中へ補強繊維
糸条と樹脂とを導入して該円筒内面に補強繊維糸条を巻
き上げて樹脂を固化させた後、該円筒を停止させ、該円
筒内へその軸方向に繊維が配向するように補強繊維集合
体を挿入し、さらに樹脂を入れて固化させることを特徴
とする複合軸状物の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3233751A JPH0550518A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 複合軸状物の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3233751A JPH0550518A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 複合軸状物の製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0550518A true JPH0550518A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=16960009
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3233751A Pending JPH0550518A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 複合軸状物の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0550518A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100410781B1 (ko) * | 2001-10-08 | 2003-12-18 | 현대자동차주식회사 | 구동축용 튜브와 요크 결합 구조 |
| JP2005121213A (ja) * | 2003-08-20 | 2005-05-12 | Gkn Driveline North America Inc | プロペラシャフト |
| KR100740592B1 (ko) * | 2004-12-24 | 2007-07-19 | 한국과학기술원 | 하이브리드 샤프트 및 그 제조방법 |
| KR100811053B1 (ko) * | 2005-03-18 | 2008-03-06 | (주)원에스티 | 이송장치 회전축 |
-
1991
- 1991-08-22 JP JP3233751A patent/JPH0550518A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100410781B1 (ko) * | 2001-10-08 | 2003-12-18 | 현대자동차주식회사 | 구동축용 튜브와 요크 결합 구조 |
| JP2005121213A (ja) * | 2003-08-20 | 2005-05-12 | Gkn Driveline North America Inc | プロペラシャフト |
| KR100740592B1 (ko) * | 2004-12-24 | 2007-07-19 | 한국과학기술원 | 하이브리드 샤프트 및 그 제조방법 |
| KR100811053B1 (ko) * | 2005-03-18 | 2008-03-06 | (주)원에스티 | 이송장치 회전축 |
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