JPH05507148A - 雲の中の過冷却液体水を含む領域の存在を検出する装置及び方法 - Google Patents

雲の中の過冷却液体水を含む領域の存在を検出する装置及び方法

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JPH05507148A JP91510137A JP51013791A JPH05507148A JP H05507148 A JPH05507148 A JP H05507148A JP 91510137 A JP91510137 A JP 91510137A JP 51013791 A JP51013791 A JP 51013791A JP H05507148 A JPH05507148 A JP H05507148A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 航空機の着氷危険検出 への −− アメリカ合衆国は、政治目的のために、ここに請求される発明を製品化及び使用 するための非専用、使用料免除実施許諾(non−exelusive+ ro yalty−free 1icense)をこれによって許可される。
慶l この発明は、主翼及び尾翼表面のような航空機の露出表面に着氷を誘発しそうな 大気状態の検出に関する。より詳細には、本発明は、航空機内の前方監視二重周 波数レーダシステムを使用して、これらの着氷状態を引き起こしそうな過冷却液 体水(super−cooled ltquidwa ter)を検出し、それ によって、これらの潜在的に危険な状態を避ける機会を航空機のパイロットに提 供する、方法及び装置に関する。
2」迎11 過冷却液体水(SLW)の小滴は、水蒸気が、摂氏O°から摂氏マイナス40° の温度にて飽和レベルまでふえ、雲凝結核に凝結するとき、雲の中に形成される 。SLW小滴は、更なる凝結によって、及び、他の小滴との衝突によって成長し 、100マイクロメートル以上の大きさまで合体し、その点で該小滴は降水とし て落下し始める。それ故、時間を越えて、小滴サイズのスペクトルは、いろいろ な大きさの多くの小滴ができるまで増大する。SLW小滴は、最後には、気相( 気化する)又は固(氷)相(氷結する)に変化し、または凝結して雨になるのに 充分な大きさまで成長する。SLW小滴は、一時的な相であり、どこでも1分以 下から数時間持続する。
SLW小滴は、雲の中の特定の容積測定(volu■etric)のゾーン又は 領域において形成される。SLW小滴の該領域は、実質的にSLW小滴のみ含む かもしれないが、または、より典型的な場合にはまたSLW小滴の全体にわたっ て分布しかつSLW小滴と混合した氷晶を含むかもしれない、係る状態において は、SLW小滴及び氷晶の領域は、混合相領域(mixed phase re gion)と呼ばれる。
氷晶は、液体小滴はど、大気中でただちにかつ豊富に核形成されない、それ故、 厳寒温度を除く全ての温度で、SLW小滴は氷晶の前に形成される。氷晶は、い くつかのメカニズムによって核形成され、氷晶が核形成される速度は、氷核濃度 (ice nuclei concentratton)、温度、水小滴大きさ 分布及び湿度の複雑な関数である。
混合相領域においては、氷晶の存在は、SLW小滴の濃度を減少せしめる傾向が ある0時には、上昇気流内の凝結によるSLW小滴の作成の速度と、成長する氷 晶によるSLW小滴の減少の速度と、の間にほぼ正確なバランスが達成される。
係る状態においては、混合相領域の5LWO量は、はとんど一定のままである。
他の状態においては、凝結速度は、氷晶の近接(proximity)によって 引き起こされるSLW小滴の減少速度に追随せず、該領域は、混合相領域から氷 晶のみ含むものへと変化する傾向がある。さらにまた、氷粒子の存在によるSL W小滴の減少があまり大きくなければ、該領域のSLWの量は、雲の上昇気流か らの更なる凝結によって増加可能であり、例えば、混合相領域が、主にSLW小 滴であるかまたはSLW小滴のみである領域へと変化するように誘発する。
航空機の飛行経路に充分な量のSLW小滴があると、その飛行の遂行に不利な衝 撃を与える可能性がある。SLW小滴は、気流にさらされかつある点で保護され ていない、航空機の全構成要素と接触する氷に変わる。主翼の前縁上の氷の被覆 は、揚力(lift)の量を減少させ、抗力(drag)の量を増大させるもの であり、また、該被覆が実質的に充分であれば、航空機を墜落させることさえす るかもしれない、統計は、航空機着氷事件の重大さを暗示している。平均60Å 以上の市民の止金が、着氷に関係する航空機事故により毎年失われているようで ある。1978年から1983年にがけての5年半の間に、280件の着氷関連 航空機事故が発生し、364人の死者と161人の負傷者を出している。
現行の気象警報レーダは、主として、測定可能な反射を引き起こすのに充分な大 きさの粒子によって反射されたリターン又はエコー信号を解析する結果として、 雲の中の、凝結して雨となる大きさの粒子を検出する。一般的に、これらの気象 レーダは、しばしば直径数十マイクロメートルにすぎない液体小滴を検出するの に充分な悪魔を有してはいない0反射される信号は、粒子サイズの結果として発 生するので、係る気象警報システムは、水小滴と氷粒子との間を区別することが できない、たとえ現行の気象レーダシステムが液体小滴と氷晶との間を区別する のに充分な悪魔をもつとしても、液体小滴から反射される信号は、混合相の雲に おける氷晶の存在によって隠されてしまうだろう、さらに、これらの気象警報シ ステムが地上に置かれていれば、液体水小滴の温度を決定することは、困難かあ るいは不可能である。現行の航空気象警報システムは、地上に置かれる気象警報 システムと同じ欠点に陥りやすい、要するに、現行の気象警報レーダシステムは 、SLWの危険量を用いて雲を区別することができず、すなわち、液体水の領域 が過冷却かどうか決定できない。
気象及び大気の報告は、パイロットが航行にて使用するのに有用であるが、しば しば、これらの気象報告は、時代遅れが、あるいは不正確である。SLW小滴の 領域の状態及び大きさが上述のように変化する速度と、気象警報システムがSL W小滴の領域を検出できないということと、SLW小滴の領域の場所的性質(l ocalized nature)と、及び、大気状態の変化をそれらが変化す るのと同じ速さでパイロットに伝達することができないという実際的限定とは、 航空機パイロットにとって利用可能な現在の気象情報が、危険な着氷状態を避け る上でほとんど価値がない、ということを現実に理解することに至る。雲の中の それらSLWの領域を指示して航空機のコースを遅れずに転換せしめ、かつ、S LWの領域の存在による航空機着氷の危険を生み出しうる状態を検出する一方、 航空機に何も悪い様子を示さない他の状態を見分けるような、パイロットにとっ て有用な警報システムは、現在のところ存在しない。
本発明が展開したものは、この簡単に要約された背景情報及び他の情報に関して である。
生豆ff1 本発明の航空機着氷危険検出システムは、混合相雲頚域(mixedphase  cloud region)においてさえも、雲の中にSLW小滴を含む領域 を、氷晶を含む領域から識別する情報を提供する能力を現す。
SLWを含む領域の大きさ及び場所についての情報が、航空機パイロットに与え られ、SLWの領域を避けるための可能な湿縦に関しての決定をするのに使用さ れる。
本発明の着氷危険検出システムの主要な1!様によれば、航空機前方監視二重周 波数レーダシステムが、航空機によって運ばれ、その飛行経路において航空機の 前方にあるSLW小滴の領域の大きさ及び場所を検出しかつ知らせるために使用 される。一つの周波数すなわちより高い周波数のレーダ信号又はビームが、液体 水小滴を含む領域を通しての伝搬によってより減衰せしめられる一方、他の周波 数すなわちより低い周波数のレーダ信号又はビームは、液体水小滴を含む領域の 通過によってはそれほど減衰しない。この2つのレーダ信号に対する氷晶の影響 は比較的無視できるものであり、そのため、液体水小滴の領域は氷晶から識別さ れうるものとなる。
減衰の相対差は、液体水小滴の領域を伝搬しかつそれから反射する2つの信号の 個々の強さを感知することから決定される。該2つの反射信号の減衰におけるこ の相対差は、航空機の飛行経路における液体水の存在を決定するのに使用される 。また、航空機の周囲の大気温度が、機上温度センサを用いて決定される。周囲 大気温度は、レーダビームの有効範囲内の同一高度にある、航空機前方の雲の温 度にほぼ等しいので、該周囲温度測定値は、航空機前方の被検出液体水の領域が SLWであるかどうかを決定するために使用される。
結果としての減衰差の範囲導関数(range derivatiνe)が計算 される。範囲導関数は、航空機前方の領域のSLWの量に比例する。範囲導関数 から、液体水の量が、着氷という見地から非常に重要となるその量を定義する所 定のしきい値より大きいかどうか、についての決定がなされる。被検出液体水の 量が所定のしきい値を越え、かつ、期待大気温度が摂氏O°以下であるとき、航 空機の飛行経路において危険な着氷状態の可能性を引き起こすかもしれない状態 の表示が与えられる。 また、危険な着氷条件の領域の大きさ及び場所が、従来 のレーダ結像及び表示技術を使用して表示される。かなり前もってSLWの危険 な領域を検出し、SLWの領域の大きさ及び場所についての情報を提供すること によって、パイロットは、潜在的に危険な着氷条件の領域を飛行するのを避ける 機会をもつ。
本発明の本質、利点及び改良点のより完全な理解は、以下に簡単に説明される添 付図面とともになされる本発明の現在好適な実施例の詳細な説明から、及び、添 付の請求の範囲から得られる。
図1は、航空機、該航空機上に置かれかつ運ばれる本発明に係る着氷危険検出器 (IHD)、及び、該航空機の飛行経路における理想的な混合絹雲(断面で示す )、の側面図である。該雲は、氷晶の外部領域と、SLW又はSLW及び氷晶の 混合物を含む内部領域と、を含み、図の全ては一般的に本発明の使用法を示して いて、図2は、図1に描かれた場面の平面図、図3は、図1および図2に示すI HDのシステム構成要素のブロック図、 図4Aは、図1および図2に示す理想的な雲の説明図、図4Bは、図4Aに示す 雲を通るレーダビーム又は信号に沿った氷晶及びSLW小滴の分布の説明図、 図40及び図4Dは、航空機に対する範囲(range)の関数として、2つの 送信レーダビームの、図4Aに示す雲からの反射によりIHDによって受信され るパワーのグラフ図、図4Eは、図40及び図4Dに示すような、IHDによっ て受信される2つのレーダビームのパワーの差のグラフ図、及び、図4Fは、図 4Eに表されるパワーの差の範囲導関数のグラフ図、旧!星脱所 地表14の上のある高度にて飛行する航空機12の前方の大気における過冷却液 体水(SLW)の存在と量を決定する航空機着氷危険検出器(II(D)10を 、図工及び図2に示す、航空機12の現飛行経路には、SLW又はSLW及び氷 晶の混合物でできた内部謂域18と、氷晶のみでできた周囲の外部領域19と、 を含む混合相W16がある。2つのレーダビーム2o及び22が、航空機12が ら前方へパルス形式で異なる周波数にて送信される。該ビーム2゜及び22の送 信の方向は、図1及び図2の破線21で示すように、航空機の前方の垂直の扇形 及び水平の扇形においてスキャン(scan)される。
送信ビーム20及び22は、雲16によって反射及び散乱せしめられ、それぞれ 反射信号20”及び22°となり、これらはIHDloに戻りrHDloによっ て受信される。この2つの反射信号10“及び22′の受信されるパワー及び航 空機の周囲の温度を表す信号は、IHDIOによって評価される。
該2つの受信信号と該温度信号とを処理することによって、領域18におけるS LWの存在及び量が、それが着氷危険を示すがどうかを評価すべく決定され、領 域18及び工9に含まれる氷晶が、領域18に含まれるSLWから識別され、及 び、SLWの領域18の大きさ及び場所が、航空機12のパイロットに示される 。航空機の周囲の温度は、レーダビームの一般的範囲において雲16内の同一高 度で実質的に等しくなるため、また、航空機の上及び下の温度変化は、周囲温度 と、高度による標準温度変化率と、に基づいて通常予測可能であるため、被検出 液体水の過冷却性は、通常確実に予測可能である。IHDの期待作動範囲は、航 空機の前方約100メートルから航空機の前方約50キロメートルまでである。
IHDIOのシステムに関する詳細は、図3に示される。IHDの心臓部は、コ ンピュータ又はプロセッサ23である。プロセッサ23は、IHDIOの他の構 成要素に信号を送りかつそれらから信号を受信し、その入力信号から得られるデ ータを処理して情報を獲得しかつ以上に言及されかつ以下に詳細に述べられる該 情報の表示を供給する。
プロセッサ23は、タイミング及び制御信号を24及び26に送って、レーダ送 信器28及び30をトリガし、レーダビーム2o及び22をそれぞれパルス32 及び34として発生せしめる。必ずしも必要ではないが、送信器28及び3oは 双方同時にトリガされることが望ましい、各送信器は、互いに他の送信器とは異 なる所定の周波数でレーダビームを発生させ、発生せしめられたレーダビームパ ルス32及び34のパワーは、所定のレベルにある。レーダビームパルス32及 び34は、前方ボインティングアンテナ36に供給され、そこからレーダビーム 20及び22として送信される。送信器28によって生成されるビーム20の周 波数は、好適には約35ギガヘルツ、(GHz)であり、Kaバンドと呼ばれる 。送信器3゜によって生成されるビーム22の周波数は、好適には約9. 3に H2であり、Xバンドと呼ばれる。
2つのビーム20及び22の各周波数は、該2信号が雲の中の液体水を通して伝 搬するときには測定可能な程度に異なる減衰特性を、そして、氷晶の領域を通し て伝搬するときには比較的類似の減衰特性を、示すように選択される。該2信号 の周波数は、これらの考慮が達成され、受信信号が検出可能であるべく充分に強 い限りにおいては、ここに説明するように、上記の好適な周波数から逸脱するが もしれない。
上記の好適な周波数は、それらが普通使用されるレーダ周波数であるため、かつ 、それらが所望の減衰特性を備えているため、に望ましいものである。さらに、 多くの航空機が現在アンテナを備えたXバンド気象レーダシステムを持っており 、そのため、同一のアンテナを使用しXバンドビームパターンと類似のKaバン ドビームパターンを生成するKaバンドレーダを追加することによって、本発明 のIHDが航空機に適応可能となる。
アンテナ36は、送信器28及び30によってそれぞれ生成されるビーム20及 び22を送信するとともに、その反射信号20’及び22“を受信する。アンテ ナ36は、航空機前方の破線21(図1と図2)によって示される所定の水平扇 形及び垂直扇形をスキャンすべく、垂直及び水平にスィーブ(sweep)せし めることが可能である。アンテナ制御器37は、該水平扇形及び垂直扇形にわた ってアンテナ36を回転させるすなわちスィーブするために、制御信号3日をプ ロセッサ23から受信し、そして39にて概略的に表される従来の機械的又は電 子的リンケージを通して応答する。プロセンサ23は制御信号38を発生させる ので、該プロセッサは、アンテナ角度情報を得て、レーダ特有の平面位置表示器 (plan positionind ica tor)及び範囲高度表示′器 (range height 1ndicator)の表示(display) を作成するのに必要な情報の計算が可能となり、それによって、SLWの領域1 8の大きさ及び場所がパイロットに表示される。
アンテナ36は、2つの異なる周波数の反射信号20°及び22′を捕捉し、そ れらを受信器40及び42にそれぞれ供給する。受信信号44及び46の形式の 出力信号が、それぞれ受信器4o及び42からプロセッサ23へ供給される。受 信信号44及び46の振幅は、2つの反射信号20°及び22“に存在するパワ ーにそれぞれ関係する。該プロセッサは、また、典型的な方法で範囲高度及び平 面位置の表示を作成するための情報を確立すべく、該2つの受信信号を解析する 。
図40及び図4Dは、氷晶からの散乱と、図4A及び図4Bに示される雲16の 液体水領域18を通しての伝搬により引き起こされる減衰と、によって影響され た該2つの受信信号の特性を図示する。
高周波数信号に対する効果を図40に示す、範囲間隔(range 1nter val) 48 aによって示される氷晶の領域19の始めの部分を通しての、 高周波数信号20及び20′の伝搬は、該信号に対する無視可能な減衰効果を氷 晶が有するため、結果として、受信信号44の減衰がほとんどないことに帰着す る。N域18が液体水小滴しか含まなければ、該領域から反射される信号は存在 しない、なぜならば、レーダビームを反射する氷晶がなく、また、該液体水小滴 は検出するにはあまりにも小さすぎるように思われるからである。したがって、 図40において実線で示されるように、範囲間隔50の上では領域18からの無 視可能な受信信号が存在する。しかしながら、該レーダ信号は、領域18を通し ての伝搬によって減衰し、それは、たとえ減衰を表すこの領域からの反射信号が 存在しなくてでも起こる。減衰の量は、範囲間隔48aで示される領域19の始 めの部分から反射されるパワーの量に比しての、範囲間隔48bで示される雲の 遠方側の氷晶部分から反射される受信信号のパワーの減少によって表される。範 囲開隔48a及び48bにおける該信号のパワーの相対差は、図4Dに示される 低周波数信号に明らかな変化がないとき、領域18の純液体水による減衰を表す 、プロセッサ23(図3)は、液体水に起因する減衰の量を確立すべく、このパ ワーの差の量を決定する。
領域1日が液体水と氷晶の混合物を含んでいれば、図4Cにおいて範囲間隔50 上の破線で示すように、それらの氷晶は、領域18からの信号を反射する。かく して、破線カーブの傾きは、領域18の液体水が範囲間隔50上で信号を減衰さ せる度数を表す。領域19の始め及び終わり部分48a及び48bを通しての減 衰の量は、氷晶による信号の減衰が無視できるため、無視可能である。
図4Dの範囲間隔48a及び48bにて示される氷晶の領域工9の始め及び終わ り部分を通して、及び、液体水又は液体水と氷晶の混合物のいずれかの領域18 を通して、の低周波数信号22及び22“の伝搬は、結果として、受信信号46 の減衰がほとんどないことに帰着する。氷晶又は液体水のいずれかによる減衰が ないことば、単に、低周波数レーダビーム上の減衰特性が無視可能なことがら結 果する。
範囲間隔50上の領域18内の液体水は、高周波数レーダ信号がらのパワーの多 くを吸収し、結果として、他の低周波数レーダ信号に比してそれの減衰がより大 きくなることに帰着する0発生する減50の長さと、に依存する。レーダ信号が 伝わる範囲間隔5oが大きくなればなるほど、受信信号の全減衰は大きくなる。
該2つのレーダ信号の減衰特性の差によって、液体水を含む領域18が範囲間隔 50にわたり識別可能となり、また、氷晶の領域19が範囲間隔48a及び48 bにわたって識別可能となる。単に氷晶のみでできたそれらの領域と混合相領域 との区別は、氷晶のみが存在するときの画周波数でのパワーの無視可能な吸収と 、液体水の存在により引き起こされる該2つの周波数の1つの吸収における顕著 な差と、によって可能になる。
特に、35 G Hz周波数(Kaハンド)のレーダ信号は、液体水によって、 該信号が通過する水のキロメートル当たり、ダラム当たり、立法メートル当たり 1.25デシベル(dB)だけ減衰せしめられるが、一方、9.3GHz周波数 (Xバンド)のレーダ信号は、水のキロメートル当たり、ダラム当たり、立法メ ートル当たり0゜112dBだけ減衰せしめられる。それ故、液体水によるKa Xバンド信号減衰は、Xバンド信号よりも約10倍大きい。氷(固体水)は、各 周波数に関してずっと小さな量の減衰を引き起こす。氷に関して、率は、KaX バンド信号ついてはキロメートル当たり、ダラム当たり、立法メートル当たり0 .00291dBSXバンド信号についてはキロメートル当たりO,0O0B9 1dBである。それ故、氷によって引き起こされる減衰は、液体水によって引き 起こされるものより約2けた小さい、したがって、氷の減衰効果は、この発明の 目的のためには無視可能であり、液体水を含む雲は、氷晶しか含まない雲から直 ちに区別可能である0着氷危険を引き起こす可能性があるのは液体水であり、な ぜならば、雲の中の氷晶は航空機の主翼及び尾翼の表面に凝縮しないからである 。
上述のように従来の方法でアンテナ36(図3)をスィーブすることによって、 距離又は範囲間隔情報及び該スィーブ上で得られるアンテナの角度情報は、プロ セッサ23(図3)が、航空機前方の領域18の大きさ及び場所を定義する情報 を計算するのを可能とする。領域1日の大きさ及び場所は、従来のレーダの典型 的な平面位置表示器及び範囲高度表示器の表示として提供されるのが好ましい。
プロセッサ23は、図4Eによって示されるように、異なる周波数の2つの受信 信号44及び46のエネルギーの差を計算する。領域18が液体水と氷晶の両方 を含む混合相w4域である状況に間しては、図4Fによって示されるように、距 離に関してのこの差(図4E)の範囲導関数が次いで計算される。2つの異なる 周波数の受信信号間の減衰の差の範囲導関数は、航空機前方の液体水の量に直接 比例する。該範囲導関数(図4F)によって、プロセッサは、5LWO量及び範 囲が重大な着氷危険とみなされるのに充分である状況と、5LWO量が不十分、 すなわち、その空間的分布が着氷危険を示すにはあまりにも限られたものである 状況と、の間を区別することが可能となる。
領域18が単に液体水のみ含む状況においては、受信パワーの差と、領域18の 範囲間隔にわたるパワーの平均差と、を確立する計算が、また、プロセッサによ って、一般的には補間(interpolation)を基礎として達成される 。
次の方程式は、範囲の関数として受信パワーを測定することによって、液体水の 量を決定する数学的表現の一例である。
M = (4,38/D) log [P * (r)P 、 (r+D)/  l P * (r+D)P、 (r) l ]ここで、Mはrと(r+D)の間 の平均液体水含量(立法メートル当たりグラム数)、P、は強(減衰せしめられ た信号の反射信号例えばKaバンドレーダ受信信号44のパワー、P、は弱(減 衰せしめられた信号の反射信号すなわちXバンドレーダ受信信号46のパワー、 rは航空機前方の5LWeN域の範囲、そしてDはMの値が平均される範囲間隔 50である。この方程式は、範囲導関数を近似する数値有限差分表現(nume rical finite difference expression)の −例である。本発明を実施するのに必要な情報を得るべく、他の適当な数学的表 現もまた利用可能である。
液体水の検出量が過冷却であるかどうかを決定するために、外側の周囲温度が測 定される。測定される温度は、同一高度にある航空機前方の雲の中の同一高度に おいては一般的に同一である。該測定温度は、航空機前方の液体水の検出領域が 過冷却であるか否かを決定するためにめられる。シ・−ダビームが水平に送信さ れないときには、湿潤断熱減率(moist adiabatic 1apse  rate)に基づく補正を適用d]能である。
図3に示すように、プロセンサ23は、温度センサ54から入力温度信号52を 受信する。該温度信号52は、航空機の現在の高度における外側周囲温度が0° C以下かどうかを決定するために、プロセンサ23によって使用される。センサ 54ば、温度を測定する周知のデバイスでよい、温度信号52からの情報と湿潤 断熱減率に関係する情報とは、領域18が垂直走査アンテナと接するところに又 は上述のような非水平飛行経路の結果として位置しているときに、異なる高度の 航空機前方の雲の温度を評価すべく、プロセッサ23によって使用される。もち ろん、この評価された雲の温度がSLW状態を作るのに不十分であれば、プロセ ッサ23は、危険状態の表示の信号を伝えない。
プロセッサ23ば、液体水(図4F)の検出量が、航空機にとって有害となるS LWの最小量とみなされる所定のしきい値よりも大きいか否かを決定する。この 所定のしきい値は、航空機と、着氷を相殺すべく航空機において利用可能な装置 と、の型に従って変化するかもしれない。さらに、該しきい値は、SLWの領域 の長さに依存して変化する可能性があり、SLWの領域を通しての予定の飛行経 路がより長いと、しきい値はより低くなるであろう。検出された液体水の量をし きい値と比較することで、液体水の量が重大な危険を作りだすのには不十分な大 きさであるとき、及び、5LWQ域の位置における周囲大気温度がO′Cを越え るときに、誤った表示のないことが保証される。
最小液体水しきい値レベルを越え、かつ周囲温度が充分に低いとプロセッサが判 断するときには、図3に示されるように、信号56が表示器(i nd ica  tor)及びディスプレイ(display) 5 Bに送られる。
該信号56は、着氷危険を表示すべく表示器/ディスプレイ58によって解釈さ れる情報を含んでいる。また、信号56は、危険及び氷晶の領域を作りだすS  L W 8j域の大きさと位置を表示又は指し示すべく、表示器/ディスプレイ 58が解釈する情報を、好ましくは典型的なレーダ平面位置表示器及び範囲高度 表示器のフォーマットで持っている。また、表示器/ディスプレイ58は、可聴 音、可視警告及び/又はパイロットのための他の可聴かつ可視表示のような、表 示及び警告のフルレンジを示すかもしれない、一般的に、該表示器/ディスプレ イによって示される情報は、SLWに関連する着氷危険を避けるべく、予定の現 飛行経路に沿って及び変更された飛行経路に沿って航空機を操縦することに関連 する危険に関して、パイロットが見識のある決定をすることができるほどに充分 なものでなければならない。
本発明の現在において好適な実施例を、以上にある程度詳しく説明してきた。し かしながら、この説明は好適な例によってなされたものであり、本発明自体は添 付の請求の範囲によって定義されることを理解しなければならない。
要約書 航空機のための機上着氷危険検出器(10)は、航空機前方の雲(16)の中に 送信される二重周波数レーダビーム(20,22)を使用する。その2つの各周 波数の反射信号(20’、22°)が、雲の中の液体水の領域(18)の存在、 量及び位置を決定するために、比較されそして処理される。該2つの周波数をも つ2つの信号の減衰特性が異なることにより、液体水が該信号の内の1つのパワ ーを他の信号より多量に減衰せしめる結果、液体水の存在が決定される。検出さ れた液体水が過冷却か否かを決定するために、温度センサ(54)が周囲温度情 報を提供する。所定量の液体水を検出し、それが過冷却であると決定すると、事 前警告表示が与えられるので、過冷却液体水の容積領域を飛行して航空機に氷が 形成される危険を招くのを、パイロットは避けることができる。
国際調査報告

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.航空機の前方の飛行経路における雲の中の過冷却液体水すなわちSLWを含 む領域の存在を検出する装置であって、該装置は、該航空機の前方の雲の中に、 第1の所定の周波数の第1のレーダビーム信号を送信する手段と、 該航空機の前方の雲の中に、第1の所定の周波数の第2のレーダビーム信号を送 信する手段と、を具備し、該第1又は第2の所定の周波数の該レーダビーム信号 の1つは、該液体水領域を通しての信号の伝搬により、該レーダビーム信号の他 の1つとはかなり異なる減衰を示すものであり、該第1及び第2の送信されるレ ーダビーム信号は、該雲から反射し、かつ、該航空機にて受信され該第1及び第 2の所定の周波数をそれぞれ有する第1及び第2の反射信号を作成するものであ り、さらに該装置は、 該航空機にて受信される該第1及び第2の反射信号のパワーを決定し、かつ、該 航空機にて受信される該反射信号のパワーに関連する大きさを有する第1及び第 2の受信信号を供給する手段と、該航空機の周囲の温度を感知し、かつ、該周囲 温度を表す温度信号を供給する手段と、 該第1及び第2のレーダビーム信号の送信、該第1及び第2の受信信号の受信と 大きさ、及び該温度信号、に応答して、該第1及び第2の受信信号のパワーの差 を計算し、該第1及び第2の受信信号のパワーの差から液体水の領域を検出し、 該第1及び第2の受信信号のパワーの差が、着氷危険に結果する可能性のある液 体水の量を表す所定のしきいレベルを越えるか否かを決定し、 該検出された液体水の領域が、0°C以下の範囲の温度にあるか否かを決定すべ く、該温度信号を利用し、及び、該第1及び第2の受信信号の大きさの差が該所 定のしきい値を越える場合、及び、該検出された液体水の領域の該決定された温 度が0°C以下である場合、着氷危険状態を報知する、プロセッサ手段と、 を具備する装置。
  2. 2.前記プロセッサ手段は更に液体水の量を決定する、請求の範囲第1項記載の 装置。
  3. 3.前記プロセッサ手段は該検出された液体水領域の範囲にわたって液体水の量 を決定する、請求の範囲第2項記載の装置。
  4. 4.前記プロセッサ手段は、該検出された液体水領域の長さ間隔にわたって液体 水の量を決定すべく、該第1及び第2の受信信号のパワーの差の範囲微分を計算 する、請求の範囲第2項記載の装置。
  5. 5.前記プロセッサ手段は、該検出された液体水領域の長さ間隔にわたって液体 水の量を決定すべく、該検出された液体水領域の長さ間隔にわたって、該第1及 び第2の受信信号のパワーの差を補間する、請求の範囲第2項記載の装置。
  6. 6.該プロセッサ手段が着氷危険を報知するのに応答して該着氷危険を該航空機 のパイロットに表示する表示器手段、を更に具備する、請求の範囲第4項又は第 5項記載の装置。
  7. 7.前記表示器手段はさらに該着氷危険を示す領域の位置を報知する、請求の範 囲第6項記載の装置。
  8. 8.該表示器手段はさらに該着氷危険を示す領域の大きさを報知する、請求の範 囲第6項記載の装置。
  9. 9.該表示器手段はさらに、平面位置表示器及び範囲高度表示器のディスプレイ を示すことによって、該着氷危険を示す領域の大きさ及び位置を報知する、請求 の範囲第6項記載の装置。
  10. 10.航空機の前方の飛行経路における雲の中の過冷却液体水すなわちSLWを 含む領域の存在を検出する方法であって、該方法は、該航空機の前方の雲の中に 、第1の所定の周波数の第1のレーダビーム信号を送信し、 該航空機の前方の雲の中に、第1の所定の周波数の第2のレーダビーム信号を送 信し、 該第1のレーダビーム信号が、該液体水領域を通しての信号の伝搬により、該レ ーダビーム信号の他の1つとはかなり異なる減衰を示すように、該各レーダビー ム信号の所定の周波数を選択し、該航空機にて受信され該第1及び第2の所定の 周波数をそれぞれ有する第1及び第2の反射信号を作成すべく、該雲により該第 1及び第2の送信レーダビーム信号を反射せしめ、該航空機にて受信される該第 1及び第2の反射信号のパワーを決定し、かつ、該航空機にて受信される該反射 信号のパワーに関連する大きさを有する第1及び第2の受信信号を供給し、該航 空機の周囲の温度を感知し、かつ、該周囲温度を表す温度信号を供給し、 該第1及び第2の受信信号のパワーの差を計算し、該第1及び第2の受信信号の パワーの差から液体水の領域を検出し、 該第1及び第2の受信信号のパワーの差が、着氷危険に結果する可能性のある液 体水の量を表す所定のしきいレベルを越えるか否かを決定し、 該検出された液体水の領域が、0°C以下の範囲の温度にあるか否かを決定すべ く、該温度信号を利用し、該第1及び第2の受信信号の大きさの差が該所定のし きい値を越える場合、及び、該検出された液体水の領域の該決定された温度が0 °C以下である場合、着氷危険状態を報知する、ことを具備する方法。
  11. 11.液体水の量を決定する、 ことを更に具備する請求の範囲第10項記載の方法。
  12. 12.該検出された液体水領域の範囲にわたって液体水の量を決定する、 ことを更に具備する請求の範囲第11項記載の方法。
  13. 13.該検出された液体水領域の長さ間隔にわたって液体水の量を決定すべく、 該第1及び第2の受信信号のパワーの差の範囲微分を計算する、 ことを更に具備する請求の範囲第12項記載の方法。
  14. 14.該検出された液体水領域の長さ間隔にわたって液体水の量を決定すべく、 該検出された液体水領域の長さ間隔にわたって、該第1及び第2の受信信号のパ ワーの差を補間する、ことを更に具備する請求の範囲第11項記載の方法。
  15. 15.該航空機のパイロットに該着氷危険を表示する、ことを更に具備する請求 の範囲第13項又は第14項記載の方法。
  16. 16.該着氷危険を示す領域の位置を報知する、ことを更に具備する請求の範囲 第15項記載の方法。
  17. 17.該着氷危険を示す領域の大きさを報知する、ことを更に具備する請求の範 囲第15項記載の方法。
  18. 18.平面位置表示器及び範囲高度表示器のディスプレイを示すことによって、 該着氷危険を示す領域の大きさ及び位置を報知する、ことを更に具備する請求の 範囲第15項記載の方法。
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