JPH0550836A - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
- Publication number
- JPH0550836A JPH0550836A JP3228880A JP22888091A JPH0550836A JP H0550836 A JPH0550836 A JP H0550836A JP 3228880 A JP3228880 A JP 3228880A JP 22888091 A JP22888091 A JP 22888091A JP H0550836 A JPH0550836 A JP H0550836A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- target value
- control
- air conditioning
- physical quantities
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】あらゆる環境条件に対して応答性と安定性とを
確保しながら目標値に追従し、制御定数のチューニング
が容易な車両用空調装置を提供する。 【構成】車室内空調制御に必要な熱負荷に関する複数の
物理量に基づいて制御量を算出し、空調ユニット2内の
温度調節手段,風量調節手段,吹出し口調節手段などを
制御する車両用空調装置に、複数の物理量の内の少なく
とも1つの時間的に推移させるべき目標値を発生する目
標値発生手段71と、複数の物理量の内の測定不可能ま
たは測定困難な物理量を推定する推定手段72と、制御
定数の最適値を算出し、目標値,推定物理量,および複
数の物理量の内の測定可能な物理量に基づいて制御量を
決定する演算手段74と、この演算手段74を線形動作
させる線形補償手段73とから成る空調制御手段7を備
え、あらゆる環境条件下で応答性と安定性を確保しなが
ら目標値に追従させる。
確保しながら目標値に追従し、制御定数のチューニング
が容易な車両用空調装置を提供する。 【構成】車室内空調制御に必要な熱負荷に関する複数の
物理量に基づいて制御量を算出し、空調ユニット2内の
温度調節手段,風量調節手段,吹出し口調節手段などを
制御する車両用空調装置に、複数の物理量の内の少なく
とも1つの時間的に推移させるべき目標値を発生する目
標値発生手段71と、複数の物理量の内の測定不可能ま
たは測定困難な物理量を推定する推定手段72と、制御
定数の最適値を算出し、目標値,推定物理量,および複
数の物理量の内の測定可能な物理量に基づいて制御量を
決定する演算手段74と、この演算手段74を線形動作
させる線形補償手段73とから成る空調制御手段7を備
え、あらゆる環境条件下で応答性と安定性を確保しなが
ら目標値に追従させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外気温度や日射量など
の空調に必要な熱負荷に関する複数の物理量をシステム
制御理論(現代制御理論)に従って処理し、車室内を目
標温度に空調する車両用空調装置に関する。
の空調に必要な熱負荷に関する複数の物理量をシステム
制御理論(現代制御理論)に従って処理し、車室内を目
標温度に空調する車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車室内温度設定値,実際の車
室内温度,外気温度および日射量に基づいて、風量およ
び吹出し口を制御して、車室内を目標温度に空調する車
両用空調装置が知られている(例えば、日産サービス周
報 昭和62年6月第578号参照)。この種の装置で
は、図10に示すように、車室内温度設定値Tptc,
車室内温度Tinc,日射量Qsunおよび外気温度T
ambをコントローラ1へ入力し、設定温度Tptcと
実際の車室内温度Tincとの差,日射量Qsun,外
気温度Tambおよび設定温度Tptcに、それぞれ実
験的に得られた制御定数K10〜K13を乗じて制御指
令値を算出し、演算器1a,1bによって空調ユニット
2の制御量、すなわちエアーミックスドア開度Xおよび
ブロア駆動電圧Vfを決定し、ヒータコア,エバポレー
タ,エアーミックスドア,ブロア,各吹出しドアなどか
ら成る周知の空調ユニット2を制御して、目標吹出し温
度Toおよび目標吹出し風量Gaで車室3の空調を行な
う。
室内温度,外気温度および日射量に基づいて、風量およ
び吹出し口を制御して、車室内を目標温度に空調する車
両用空調装置が知られている(例えば、日産サービス周
報 昭和62年6月第578号参照)。この種の装置で
は、図10に示すように、車室内温度設定値Tptc,
車室内温度Tinc,日射量Qsunおよび外気温度T
ambをコントローラ1へ入力し、設定温度Tptcと
実際の車室内温度Tincとの差,日射量Qsun,外
気温度Tambおよび設定温度Tptcに、それぞれ実
験的に得られた制御定数K10〜K13を乗じて制御指
令値を算出し、演算器1a,1bによって空調ユニット
2の制御量、すなわちエアーミックスドア開度Xおよび
ブロア駆動電圧Vfを決定し、ヒータコア,エバポレー
タ,エアーミックスドア,ブロア,各吹出しドアなどか
ら成る周知の空調ユニット2を制御して、目標吹出し温
度Toおよび目標吹出し風量Gaで車室3の空調を行な
う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では、どのような環境条件下でも応答性と安定性と
を満足するコントローラの制御定数を決定するために、
膨大な実験工数を必要とする上に、予め想定された環境
条件以外の環境では、乗員の快適感を満足しないという
問題がある。
装置では、どのような環境条件下でも応答性と安定性と
を満足するコントローラの制御定数を決定するために、
膨大な実験工数を必要とする上に、予め想定された環境
条件以外の環境では、乗員の快適感を満足しないという
問題がある。
【0004】本発明の目的は、あらゆる環境条件に対し
て応答性と安定性とを確保しながら目標値に追従し、制
御定数のチューニングが容易な車両用空調装置を提供す
ることにある。
て応答性と安定性とを確保しながら目標値に追従し、制
御定数のチューニングが容易な車両用空調装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1に対応づけて本発明を説明すると、請求項1の発明
は、車室内空調制御に必要な熱負荷に関する複数の物理
量に基づいて制御量を算出し、空調ユニット2内の温度
調節手段,風量調節手段,吹出し口調節手段などを制御
する車両用空調装置に適用される。そして、複数の物理
量の内の少なくとも1つの時間的に推移させるべき目標
値を発生する目標値発生手段71と、複数の物理量の内
の測定不可能または測定困難な物理量を推定する推定手
段72と、制御定数の最適値を算出し、目標値,推定物
理量,および複数の物理量の内の測定可能な物理量に基
づいて制御量を決定する演算手段74と、この演算手段
74を線形動作させる線形補償手段73とから成る空調
制御手段7を備えることにより、上記目的が達成され
る。また、請求項2の車両用空調装置の目標値発生手段
71Aは、温度調節手段の吹出し温度,風量調節手段の
吹出し風量,および吹出し口調節手段の吹出し口切り換
えの時間的に推移させるべき目標値を発生し、推定手段
72Aは、複数の物理量の内の測定不可能または測定困
難な車体温度,吹出し風量などの物理量を推定し、演算
手段74Aは、評価関数を設定して制御定数の最適値を
算出し、目標値,推定物理量,および複数の物理量の内
の測定可能な車室内温度に基づいて制御量を決定し、さ
らに線形補償手段73Aは、演算手段74Aを線形動作
させる。さらに、請求項3の車両用空調装置の目標値発
生手段71Bは、温度調節手段の吹出し温度,風量調節
手段の吹出し風量,吹出し口調節手段の吹出し口切り換
え,および乗員の皮膚温度の時間的に推移させるべき目
標値を発生し、推定手段72Bは、複数の物理量の内の
測定不可能または測定困難な車体温度,吹出し風量など
を推定するとともに、これらの推定物理量に基づいて乗
員の皮膚温度を推定し、演算手段74Bは、評価関数を
設定して制御定数の最適値を算出し、目標値,推定物理
量,および複数の物理量の内の測定可能な車室内温度に
基づいて制御量を決定し、さらに線形補償手段73B
は、演算手段74Bを線形動作させる。
1に対応づけて本発明を説明すると、請求項1の発明
は、車室内空調制御に必要な熱負荷に関する複数の物理
量に基づいて制御量を算出し、空調ユニット2内の温度
調節手段,風量調節手段,吹出し口調節手段などを制御
する車両用空調装置に適用される。そして、複数の物理
量の内の少なくとも1つの時間的に推移させるべき目標
値を発生する目標値発生手段71と、複数の物理量の内
の測定不可能または測定困難な物理量を推定する推定手
段72と、制御定数の最適値を算出し、目標値,推定物
理量,および複数の物理量の内の測定可能な物理量に基
づいて制御量を決定する演算手段74と、この演算手段
74を線形動作させる線形補償手段73とから成る空調
制御手段7を備えることにより、上記目的が達成され
る。また、請求項2の車両用空調装置の目標値発生手段
71Aは、温度調節手段の吹出し温度,風量調節手段の
吹出し風量,および吹出し口調節手段の吹出し口切り換
えの時間的に推移させるべき目標値を発生し、推定手段
72Aは、複数の物理量の内の測定不可能または測定困
難な車体温度,吹出し風量などの物理量を推定し、演算
手段74Aは、評価関数を設定して制御定数の最適値を
算出し、目標値,推定物理量,および複数の物理量の内
の測定可能な車室内温度に基づいて制御量を決定し、さ
らに線形補償手段73Aは、演算手段74Aを線形動作
させる。さらに、請求項3の車両用空調装置の目標値発
生手段71Bは、温度調節手段の吹出し温度,風量調節
手段の吹出し風量,吹出し口調節手段の吹出し口切り換
え,および乗員の皮膚温度の時間的に推移させるべき目
標値を発生し、推定手段72Bは、複数の物理量の内の
測定不可能または測定困難な車体温度,吹出し風量など
を推定するとともに、これらの推定物理量に基づいて乗
員の皮膚温度を推定し、演算手段74Bは、評価関数を
設定して制御定数の最適値を算出し、目標値,推定物理
量,および複数の物理量の内の測定可能な車室内温度に
基づいて制御量を決定し、さらに線形補償手段73B
は、演算手段74Bを線形動作させる。
【0006】
【作用】請求項1では、空調制御手段7の演算手段74
が、制御定数の最適値を算出し、目標値発生手段71に
より発生された目標値,推定手段72により推定された
推定物理量,および複数の物理量の内の測定可能な物理
量に基づいて制御量を決定し、空調ユニット2を制御す
る。また請求項2では、演算手段74Aが、評価関数を
設定して制御定数の最適値を算出し、目標値発生手段7
1Aにより発生された吹出し温度,吹出し風量および吹
出し口切り換えの目標値と、推定手段72Aにより推定
された車体温度,吹出し風量などの推定物理量と、複数
の物理量の内の測定可能な車室内温度とに基づいて空調
ユニット2の制御量を決定する。さらに請求項3では、
演算手段74Bが、評価関数を設定して制御定数の最適
値を算出し、目標値発生手段71Bにより発生された吹
出し温度,吹出し風量,吹出し口の切り換え,および乗
員の皮膚温度の目標値と、推定手段72Bにより推定さ
れた車体温度,吹出し風量,乗員の皮膚温度などの推定
物理量と、複数の物理量の内の測定可能な車室内温度と
に基づいて空調ユニット2の制御量を決定する。
が、制御定数の最適値を算出し、目標値発生手段71に
より発生された目標値,推定手段72により推定された
推定物理量,および複数の物理量の内の測定可能な物理
量に基づいて制御量を決定し、空調ユニット2を制御す
る。また請求項2では、演算手段74Aが、評価関数を
設定して制御定数の最適値を算出し、目標値発生手段7
1Aにより発生された吹出し温度,吹出し風量および吹
出し口切り換えの目標値と、推定手段72Aにより推定
された車体温度,吹出し風量などの推定物理量と、複数
の物理量の内の測定可能な車室内温度とに基づいて空調
ユニット2の制御量を決定する。さらに請求項3では、
演算手段74Bが、評価関数を設定して制御定数の最適
値を算出し、目標値発生手段71Bにより発生された吹
出し温度,吹出し風量,吹出し口の切り換え,および乗
員の皮膚温度の目標値と、推定手段72Bにより推定さ
れた車体温度,吹出し風量,乗員の皮膚温度などの推定
物理量と、複数の物理量の内の測定可能な車室内温度と
に基づいて空調ユニット2の制御量を決定する。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段および作用の項では、本発明を分り
やすくするために各手段の符号に対応する実施例の要素
と同一の符号を用いたが、これにより本発明が実施例に
限定されるものではない。
解決するための手段および作用の項では、本発明を分り
やすくするために各手段の符号に対応する実施例の要素
と同一の符号を用いたが、これにより本発明が実施例に
限定されるものではない。
【0008】
【実施例】図2は、一実施例の構成を示すブロック図で
ある。なお、図10と同様な機器に対しては同符号を付
して相違点を中心に説明する。図において、4は、日射
量Qsunを検出する日射センサ、5は、外気温度Ta
mbを検出する外気温センサ、6は、車室内温度設定値
Tptcを設定する室温設定器である。
ある。なお、図10と同様な機器に対しては同符号を付
して相違点を中心に説明する。図において、4は、日射
量Qsunを検出する日射センサ、5は、外気温度Ta
mbを検出する外気温センサ、6は、車室内温度設定値
Tptcを設定する室温設定器である。
【0009】7は、マイクロコンピュータおよびその周
辺部品から構成されるコントローラであり、規範モデル
71,オブザーバ72,線形補償器73および最適レギ
ュレータ74からなり、日射量Qsun,外気温度Ta
mb,車室内温度設定値Tptcおよび車室内温度Ti
ncに基づいて、制御量、すなわちエアーミックスドア
開度Xおよびブロア駆動電圧Vfを算出し、空調ユニッ
ト2を制御する。
辺部品から構成されるコントローラであり、規範モデル
71,オブザーバ72,線形補償器73および最適レギ
ュレータ74からなり、日射量Qsun,外気温度Ta
mb,車室内温度設定値Tptcおよび車室内温度Ti
ncに基づいて、制御量、すなわちエアーミックスドア
開度Xおよびブロア駆動電圧Vfを算出し、空調ユニッ
ト2を制御する。
【0010】規範モデル71は、人間の快適感に合った
吹出し風量Gaおよび吹出し温度Toの時間変化および
環境変化による推移を次式のように数式化し、車室内温
度設定値Tptcを変化させた時の目標皮膚温度Tf*
および目標車室内温度Tinc*を算出する。これらの
目標皮膚温度Tf*および目標車室内温度Tinc*は、
定常時の快適な空調温度を決定するものであると同時
に、それらの目標温度に到達するまでの過渡時において
も、乗員の快適感に合った温度の変化具合を決定するも
のである。 dXr/dt=Ar・Xr+Br・Tptc ・・・(1) Yr=Cr・Xr ・・・(2) ここで、Xrは状態変数ベクトル、Yrは出力変数ベク
トルであり、 Xr=Yr=[Tf*,Tinc*]T、 また、Ar,Br,Crは係数マトリクスである。
吹出し風量Gaおよび吹出し温度Toの時間変化および
環境変化による推移を次式のように数式化し、車室内温
度設定値Tptcを変化させた時の目標皮膚温度Tf*
および目標車室内温度Tinc*を算出する。これらの
目標皮膚温度Tf*および目標車室内温度Tinc*は、
定常時の快適な空調温度を決定するものであると同時
に、それらの目標温度に到達するまでの過渡時において
も、乗員の快適感に合った温度の変化具合を決定するも
のである。 dXr/dt=Ar・Xr+Br・Tptc ・・・(1) Yr=Cr・Xr ・・・(2) ここで、Xrは状態変数ベクトル、Yrは出力変数ベク
トルであり、 Xr=Yr=[Tf*,Tinc*]T、 また、Ar,Br,Crは係数マトリクスである。
【0011】図3は、本発明に係わる車両用空調装置に
よる空調結果(実線)と従来装置による空調結果(破
線)とを示すタイムチャートであり、(a)は時刻t1
で設定温度Tptcを下げた時を示し、(b)は時刻t
2で設定温度Tptcを上げた時を示す。従来の空調装
置では、設定温度Tptcを変化させた時の車室内温度
Tincの過渡変化は、コントローラ1の制御量により
決定し、過渡状態では必ずしも乗員の快適感を満足させ
るものではなかった。本発明の空調装置では、規範モデ
ル71において時間変化および環境変化に応じた目標皮
膚温度Tf*および目標車室内温度Tinc*を決定する
ようにしたので、定常時は勿論、過渡時にも乗員の快適
感に合った空調温度が設定される。
よる空調結果(実線)と従来装置による空調結果(破
線)とを示すタイムチャートであり、(a)は時刻t1
で設定温度Tptcを下げた時を示し、(b)は時刻t
2で設定温度Tptcを上げた時を示す。従来の空調装
置では、設定温度Tptcを変化させた時の車室内温度
Tincの過渡変化は、コントローラ1の制御量により
決定し、過渡状態では必ずしも乗員の快適感を満足させ
るものではなかった。本発明の空調装置では、規範モデ
ル71において時間変化および環境変化に応じた目標皮
膚温度Tf*および目標車室内温度Tinc*を決定する
ようにしたので、定常時は勿論、過渡時にも乗員の快適
感に合った空調温度が設定される。
【0012】図4は、オブザーバ72の構成を示す制御
ブロック図である。なお以下では、制御ブロック図内の
記号などはシステム制御(現代制御)の一般的な表記法
に従って表示し、それらの説明を省略する。図におい
て、72aは、実際の制御対象のシステムであり、空調
装置の実験結果により固定係数マトリクスAo,Bo,
Coを有する線形時不変システム(固定係数システム)
と仮定したものである。オブザーバ72は、予め同定し
た制御対象システム72aの推定モデルを有し、測定可
能な車室内温度Yo(=Tinc)と予め同定した推定
モデルから出力される車室内温度推定値YoSとの偏差
(Yo−YoS)をフィードバックすることによって、
図5に示す測定不可能または測定困難な車体温度Tm,
吹出し風量Ga,エアーミックスドア開度Xmm(不図
示)などを推定し、これらの推定値に基づいて現在の皮
膚温度Tfを推定する。
ブロック図である。なお以下では、制御ブロック図内の
記号などはシステム制御(現代制御)の一般的な表記法
に従って表示し、それらの説明を省略する。図におい
て、72aは、実際の制御対象のシステムであり、空調
装置の実験結果により固定係数マトリクスAo,Bo,
Coを有する線形時不変システム(固定係数システム)
と仮定したものである。オブザーバ72は、予め同定し
た制御対象システム72aの推定モデルを有し、測定可
能な車室内温度Yo(=Tinc)と予め同定した推定
モデルから出力される車室内温度推定値YoSとの偏差
(Yo−YoS)をフィードバックすることによって、
図5に示す測定不可能または測定困難な車体温度Tm,
吹出し風量Ga,エアーミックスドア開度Xmm(不図
示)などを推定し、これらの推定値に基づいて現在の皮
膚温度Tfを推定する。
【0013】今、制御対象のシステム72aの状態方程
式,出力式は、次のように表される。 dXo/dt=Ao・Xo+Bo・U ・・・(3) Yo=Tinc=Co・Xo ・・・(4) ここで、Xoは状態変数ベクトルであり、 Xo=[Tm,Tinc,Ga,Xmm]T また、Uは制御指令値ベクトルである。予め同定した推
定モデルにより推定される車体温度Tm,吹出し風量G
aおよびエアーミックスドア開度Xmmの状態変数Xo
の推定値をXoSとすると、推定モデルは次式により表
される。 dXoS/dt=Ao・XoS+Bo・U ・・・(5) Yo=TincS=Co・XoS ・・・(6) ここで、XoS=[TmS,TincS,GaS,Xm
mS]T、TmSは車体温度Tmの推定値、TincSは車
室内温度Tincの推定値、Ga Sは吹出し風量Gaの
推定値、XmmSはエーミックスドア開度Xmmの推定
値である。係数マトリクスAo,Boの変動や、外乱に
より生ずる各状態変数の推定誤差eo(=XoS−X
o)を0に収束させるため、図4に示すようにフィード
バックを推定モデルに加えることにより、オブザーバ7
2は次のように表される。 dXoS/dt=Ao・XoS+Bo・U+F・(Yo−YoS)・・・(7) ここで、Fはフィードバック係数マトリスクスである。
式,出力式は、次のように表される。 dXo/dt=Ao・Xo+Bo・U ・・・(3) Yo=Tinc=Co・Xo ・・・(4) ここで、Xoは状態変数ベクトルであり、 Xo=[Tm,Tinc,Ga,Xmm]T また、Uは制御指令値ベクトルである。予め同定した推
定モデルにより推定される車体温度Tm,吹出し風量G
aおよびエアーミックスドア開度Xmmの状態変数Xo
の推定値をXoSとすると、推定モデルは次式により表
される。 dXoS/dt=Ao・XoS+Bo・U ・・・(5) Yo=TincS=Co・XoS ・・・(6) ここで、XoS=[TmS,TincS,GaS,Xm
mS]T、TmSは車体温度Tmの推定値、TincSは車
室内温度Tincの推定値、Ga Sは吹出し風量Gaの
推定値、XmmSはエーミックスドア開度Xmmの推定
値である。係数マトリクスAo,Boの変動や、外乱に
より生ずる各状態変数の推定誤差eo(=XoS−X
o)を0に収束させるため、図4に示すようにフィード
バックを推定モデルに加えることにより、オブザーバ7
2は次のように表される。 dXoS/dt=Ao・XoS+Bo・U+F・(Yo−YoS)・・・(7) ここで、Fはフィードバック係数マトリスクスである。
【0014】ところで、空調装置における制御対象シス
テムは非線形であり、後述する最適レギュレータ74を
非線形動作させることは困難なため、線形補償器73に
より線形化補償を行なう。線形補償器73は、図6
(a)に示すように、非線形状態フィードバックと非線
形状態フィードフォワードとにより構成される。すなわ
ち、 u=f(X,t)+g(X,t)・U ・・・(8) ここで、U=[u1,u2]T、なお、u1はブロア電
圧を決定する制御指令値、u2は吹出し温度を決定する
制御指令値である。また、f(X,t)は非線形フィー
ドバック関数、g(X,t)は非線形フィードフォワー
ド関数である。(8)式により、U〜Yは線形化されて
次式のように変換される(図6(b)。 dY/dt=A1・Y+B1・U ・・・(9) ここで、A1,B1は係数マトリクスである。
テムは非線形であり、後述する最適レギュレータ74を
非線形動作させることは困難なため、線形補償器73に
より線形化補償を行なう。線形補償器73は、図6
(a)に示すように、非線形状態フィードバックと非線
形状態フィードフォワードとにより構成される。すなわ
ち、 u=f(X,t)+g(X,t)・U ・・・(8) ここで、U=[u1,u2]T、なお、u1はブロア電
圧を決定する制御指令値、u2は吹出し温度を決定する
制御指令値である。また、f(X,t)は非線形フィー
ドバック関数、g(X,t)は非線形フィードフォワー
ド関数である。(8)式により、U〜Yは線形化されて
次式のように変換される(図6(b)。 dY/dt=A1・Y+B1・U ・・・(9) ここで、A1,B1は係数マトリクスである。
【0015】最適レギュレータ74は、規範モデル71
の目標値に追従するため、評価関数Jを用いて応答性と
安定性を両立させる制御定数の最適値を算出し、制御量
を決定する。評価関数Jは、次式で表される。 J=∫{W1・(ΔTinc)2+W2・(ΔTf)2+W3・(du1/dt ) 2+W4・(du2/dt)2}dt ・・・(10) ここで、ΔTincは、車室内温度Tincとその目標
値Tinc*との偏差、ΔTfは、乗員の皮膚温度Tf
とその目標値Tf*との偏差、du1/dtは、ブロア
駆動電圧Vfを決定する制御指令値の変化の急激差を示
す時間微分値、du2/dtは、吹出し温度Toを決定
する制御指令値の変化の急激差を示す時間微分値、W
1,W2,W3,W4は重み係数である。また∫は、0
から∞までの積分演算を示す。上式の中で、ΔTfは、
日射や吹出し風が当る部位の局所温冷感を表し、またd
u1/dtおよびdu2/dtは、ブロアの騒音,吹出
し風量,吹出し温度の変化感を表す。これらΔTin
c,ΔTf,du1/dtおよびdu2/dtは、乗員
の快適性に影響を与える主要なパラメータであり、総合
的に快適感を評価するため、まず各パラメータの重み係
数W1,W2,W3,W4を決定する。
の目標値に追従するため、評価関数Jを用いて応答性と
安定性を両立させる制御定数の最適値を算出し、制御量
を決定する。評価関数Jは、次式で表される。 J=∫{W1・(ΔTinc)2+W2・(ΔTf)2+W3・(du1/dt ) 2+W4・(du2/dt)2}dt ・・・(10) ここで、ΔTincは、車室内温度Tincとその目標
値Tinc*との偏差、ΔTfは、乗員の皮膚温度Tf
とその目標値Tf*との偏差、du1/dtは、ブロア
駆動電圧Vfを決定する制御指令値の変化の急激差を示
す時間微分値、du2/dtは、吹出し温度Toを決定
する制御指令値の変化の急激差を示す時間微分値、W
1,W2,W3,W4は重み係数である。また∫は、0
から∞までの積分演算を示す。上式の中で、ΔTfは、
日射や吹出し風が当る部位の局所温冷感を表し、またd
u1/dtおよびdu2/dtは、ブロアの騒音,吹出
し風量,吹出し温度の変化感を表す。これらΔTin
c,ΔTf,du1/dtおよびdu2/dtは、乗員
の快適性に影響を与える主要なパラメータであり、総合
的に快適感を評価するため、まず各パラメータの重み係
数W1,W2,W3,W4を決定する。
【0016】上述した(1),(2),(9)式から次
式に示すような拡大系が構成される。 dE/dt=Ae・E+Be・dU/dt ・・・(11) ここで、E=[dY/dt,e,dXr/dt]T、ま
た、Ae,Beは係数マトリクス、eは偏差ベクトル
(e=Yr−Y)である。(11)式において、評価関
数Jを最小にする制御則は次式で表される。 dU/dt=K1・dY/dt+K2・e+K3・dXr/dt ・・・(12) ここで、K1,K2,K3は、制御定数マトリクスであ
る。(12)式の制御指令値ベクトルの時間微分値dU
/dtを極力小さくして目標値に追従させるため、次式
により制御定数K1,K2,K3を決定する。 (K1,K2,K3)=−R-1BeTP ・・・(13) ここで、Rは重み係数マトリクス、Pは次のリカッチ方
程式のマトリクス解である。 AeT・P+P・Ae+Q−P・Be・R-1・BeT・P=0 ・・・(14) ここで、Qは重み係数マトリクスである。このように、
重み係数マトリクスQ,Rを設定することにより、所定
のアルゴリズムに従って制御定数K1,K2,K3が決
定される。上式により決定された制御定数K1,K2,
K3を(11)式に代入して積分することにより、最適
制御指令値ベクトルU、すなわち空調ユニット2の制御
量が決定される。 U=K1・Y+K2・∫edt+K3・Xr+{U(0)−K1・Y(0) −K3・Xr(0)} ・・・(15) ここで、U(0),Y(0),Xr(0)は、それぞれ
制御指令値,出力,状態変数の初期値である。
式に示すような拡大系が構成される。 dE/dt=Ae・E+Be・dU/dt ・・・(11) ここで、E=[dY/dt,e,dXr/dt]T、ま
た、Ae,Beは係数マトリクス、eは偏差ベクトル
(e=Yr−Y)である。(11)式において、評価関
数Jを最小にする制御則は次式で表される。 dU/dt=K1・dY/dt+K2・e+K3・dXr/dt ・・・(12) ここで、K1,K2,K3は、制御定数マトリクスであ
る。(12)式の制御指令値ベクトルの時間微分値dU
/dtを極力小さくして目標値に追従させるため、次式
により制御定数K1,K2,K3を決定する。 (K1,K2,K3)=−R-1BeTP ・・・(13) ここで、Rは重み係数マトリクス、Pは次のリカッチ方
程式のマトリクス解である。 AeT・P+P・Ae+Q−P・Be・R-1・BeT・P=0 ・・・(14) ここで、Qは重み係数マトリクスである。このように、
重み係数マトリクスQ,Rを設定することにより、所定
のアルゴリズムに従って制御定数K1,K2,K3が決
定される。上式により決定された制御定数K1,K2,
K3を(11)式に代入して積分することにより、最適
制御指令値ベクトルU、すなわち空調ユニット2の制御
量が決定される。 U=K1・Y+K2・∫edt+K3・Xr+{U(0)−K1・Y(0) −K3・Xr(0)} ・・・(15) ここで、U(0),Y(0),Xr(0)は、それぞれ
制御指令値,出力,状態変数の初期値である。
【0017】図7は、このようにして設計された最適レ
ギュレータ74の構成を示す制御ブロック図である。ま
た図8は、最適レギュレータ74の制御指令値の算出過
程を示すタイムチャートである。最適レギュレータ74
は、図8の時刻t3に示すように、規範モデル71で算
出された目標車室内温度Tinc*および目標皮膚温度
Tf*と、実際の車室内温度Tincおよび皮膚温度の
推測値TfSとの差の面積が最小となるように空調ユニ
ット2の制御量を決定する。すなわち、乗員の快適性を
評価する評価関数Jに基づいてあらゆる条件下で応答性
と安定性を確保しつつ、乗員の快適性に合った規範モデ
ル71の温度目標値になるように空調ユニット2を制御
する。なお、上述したように最適レギュレータ74で算
出された制御量は線形補償器73によって線形化され
る。
ギュレータ74の構成を示す制御ブロック図である。ま
た図8は、最適レギュレータ74の制御指令値の算出過
程を示すタイムチャートである。最適レギュレータ74
は、図8の時刻t3に示すように、規範モデル71で算
出された目標車室内温度Tinc*および目標皮膚温度
Tf*と、実際の車室内温度Tincおよび皮膚温度の
推測値TfSとの差の面積が最小となるように空調ユニ
ット2の制御量を決定する。すなわち、乗員の快適性を
評価する評価関数Jに基づいてあらゆる条件下で応答性
と安定性を確保しつつ、乗員の快適性に合った規範モデ
ル71の温度目標値になるように空調ユニット2を制御
する。なお、上述したように最適レギュレータ74で算
出された制御量は線形補償器73によって線形化され
る。
【0018】図9は、コントローラ7のマイクロコンピ
ュータで実行される制御プログラムを示すフローチャー
トである。マイクロコンピュータは、空調装置の図示し
ないメインスイッチが投入されるとこの制御プログラム
の実行を開始する。このフローチャートにより、コント
ローラ7の動作を説明する。ステップS1において、室
温設定器6により設定された車室内温度設定値Tptc
を入力し、規範モデル71で乗員の快適感に合った目標
皮膚温度Tf*および目標車室内温度Tinc*を算出
し、それらを最適レギュレータ74に出力する。続くス
テップS2で、オブザーバ72によって測定不可能また
は測定困難な車体温度Tm,吹出し風量Ga,エアーミ
ックスドア開度Xmmなどを推定し、これらの推定値に
基づいて現在の皮膚温度Tfを予測して最適レギュレー
タ74に出力する。
ュータで実行される制御プログラムを示すフローチャー
トである。マイクロコンピュータは、空調装置の図示し
ないメインスイッチが投入されるとこの制御プログラム
の実行を開始する。このフローチャートにより、コント
ローラ7の動作を説明する。ステップS1において、室
温設定器6により設定された車室内温度設定値Tptc
を入力し、規範モデル71で乗員の快適感に合った目標
皮膚温度Tf*および目標車室内温度Tinc*を算出
し、それらを最適レギュレータ74に出力する。続くス
テップS2で、オブザーバ72によって測定不可能また
は測定困難な車体温度Tm,吹出し風量Ga,エアーミ
ックスドア開度Xmmなどを推定し、これらの推定値に
基づいて現在の皮膚温度Tfを予測して最適レギュレー
タ74に出力する。
【0019】ステップS3で、最適レギュレータ74に
より、規範モデル71の目標値,オブザーバ72により
推定された皮膚温度推定値TfS,および測定された車
室内温度Tincに基づいて、目標値との偏差および制
御量の変化量を算出するとともに、評価関数Jによって
目標値に追従するための最適な制御定数を算出し、制御
量を決定して線形補償器73へ出力する。ステップS4
では、線形補償器73により、最適レギュレータ74か
らの制御量を線形化する。そして、ステップS5で、線
形化された制御量を空調ユニット2へ出力する。空調ユ
ニット2は、この制御量に従ってエアーミックスドアお
よび各吹出し口ドアのアクチュエータを駆動するととも
に、ブロアを駆動して車室3の空調を行なう。
より、規範モデル71の目標値,オブザーバ72により
推定された皮膚温度推定値TfS,および測定された車
室内温度Tincに基づいて、目標値との偏差および制
御量の変化量を算出するとともに、評価関数Jによって
目標値に追従するための最適な制御定数を算出し、制御
量を決定して線形補償器73へ出力する。ステップS4
では、線形補償器73により、最適レギュレータ74か
らの制御量を線形化する。そして、ステップS5で、線
形化された制御量を空調ユニット2へ出力する。空調ユ
ニット2は、この制御量に従ってエアーミックスドアお
よび各吹出し口ドアのアクチュエータを駆動するととも
に、ブロアを駆動して車室3の空調を行なう。
【0020】このように、規範モデル71で、乗員の快
適感に合った定常時および過渡時の目標皮膚温度Tf*
および目標車室内温度Tinc*を設定し、オブザーバ
72で、測定不可能または測定困難な車体温度Tm,吹
出し風量Gaおよびエアーミックスドア開度Xmmを推
定し、これらの推定値TmS,GaS,XmmSに基づい
て皮膚温度推定値TfSを求め、最適レギュレータ74
で、目標皮膚温度Tf*および目標車室内温度Tinc*
に追従するために評価関数Jにより制御定数の最適値を
算出するとともに、目標皮膚温度Tf*,目標車室内温
度Tinc*,オブザーバ72の推定物理量TmS,Ga
S,XmmSおよび測定可能な車室内温度Tincに基づ
いて制御量を決定するようにしたので、あらゆる環境条
件に対して応答性と安定性を確保しながら目標温度に追
従させることが可能となり、制御定数のチューニングの
ための実験工数が削減される。さらに、オブザーバ72
によって乗員の快適な空調を実現するための重要なパラ
メータである皮膚温度Tfを推定するようにしたので、
乗員に不快感を与える皮膚温度センサを装着せずに皮膚
温度Tfを検出できる。
適感に合った定常時および過渡時の目標皮膚温度Tf*
および目標車室内温度Tinc*を設定し、オブザーバ
72で、測定不可能または測定困難な車体温度Tm,吹
出し風量Gaおよびエアーミックスドア開度Xmmを推
定し、これらの推定値TmS,GaS,XmmSに基づい
て皮膚温度推定値TfSを求め、最適レギュレータ74
で、目標皮膚温度Tf*および目標車室内温度Tinc*
に追従するために評価関数Jにより制御定数の最適値を
算出するとともに、目標皮膚温度Tf*,目標車室内温
度Tinc*,オブザーバ72の推定物理量TmS,Ga
S,XmmSおよび測定可能な車室内温度Tincに基づ
いて制御量を決定するようにしたので、あらゆる環境条
件に対して応答性と安定性を確保しながら目標温度に追
従させることが可能となり、制御定数のチューニングの
ための実験工数が削減される。さらに、オブザーバ72
によって乗員の快適な空調を実現するための重要なパラ
メータである皮膚温度Tfを推定するようにしたので、
乗員に不快感を与える皮膚温度センサを装着せずに皮膚
温度Tfを検出できる。
【0021】なお、上記実施例では、規範モデル71で
目標皮膚温度Tf*および目標車室内温度Tinc*を発
生させ、オブザーバ72で車体温度Tm,吹出し風量G
a,エアーミックスドア開度Xmmおよび皮膚温度Tf
を推定するようにしたが、規範モデル71で発生させる
物理量およびオブザーバ72で推定する物理量は上記実
施例に限定されない。
目標皮膚温度Tf*および目標車室内温度Tinc*を発
生させ、オブザーバ72で車体温度Tm,吹出し風量G
a,エアーミックスドア開度Xmmおよび皮膚温度Tf
を推定するようにしたが、規範モデル71で発生させる
物理量およびオブザーバ72で推定する物理量は上記実
施例に限定されない。
【0022】以上の実施例の構成において、コントロー
ラ7が空調制御手段を、規範モデル71が目標値発生手
段を、オブザーバ72が推定手段を、線形補償器73が
線形補償手段を、最適レギュレータ74が演算手段をそ
れぞれ構成する。
ラ7が空調制御手段を、規範モデル71が目標値発生手
段を、オブザーバ72が推定手段を、線形補償器73が
線形補償手段を、最適レギュレータ74が演算手段をそ
れぞれ構成する。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、制御定数の最適値を算出し、空調制御に必要な熱
負荷に関する複数の物理量の内の少なくとも1つの時間
的に推移させるべき目標値と、測定不可能または測定困
難な推定物理量と、測定可能な物理量とに基づいて空調
ユニットの制御量を決定するようにしたので、あらゆる
環境条件に対して応答性と安定性を確保しながら目標温
度に追従させることが可能となり、制御定数のチューニ
ングのための実験工数が削減される。また請求項2の発
明によれば、評価関数を設定して制御定数の最適値を算
出し、空調制御に必要な吹出し温度,吹出し風量および
吹出し口切り換えの時間的に推移させるべき目標値と、
測定不可能または測定困難な車体温度,吹出し風量など
の推定物理量と、測定可能な車室内温度とに基づいて空
調ユニットの制御量を算出するようにしたので、あらゆ
る環境条件に対して応答性と安定性を確保しながら目標
温度に追従させることが可能となり、制御定数のチュー
ニングのための実験工数が削減される。さらに請求項3
の発明によれば、評価関数を設定して制御定数の最適値
を算出し、空調制御に必要な吹出し温度,吹出し風量,
吹出し口切り換え,および乗員の皮膚温度の時間的に推
移させるべき目標値と、測定不可能または測定困難な車
体温度,吹出し風量などの推定物理量に基づいて推定さ
れた推定皮膚温度と、測定可能な車室内温度とに基づい
て空調ユニットの制御量を算出するようにしたので、あ
らゆる環境条件に対して応答性と安定性を確保しながら
目標温度に追従させることが可能となり、制御定数のチ
ューニングのための実験工数が削減される。さらに、快
適な空調を実現するための重要なパラメータである乗員
の皮膚温度の目標値を発生させ、車体温度,吹出し風量
などの推定物理量に基づいて推定された推定皮膚温度と
に基づいて空調ユニットの制御量を決定するようにした
ので、乗員に不快感を与える皮膚温度センサを装着せず
に皮膚温度を検出でき、快適な空調を行なうことができ
る。
れば、制御定数の最適値を算出し、空調制御に必要な熱
負荷に関する複数の物理量の内の少なくとも1つの時間
的に推移させるべき目標値と、測定不可能または測定困
難な推定物理量と、測定可能な物理量とに基づいて空調
ユニットの制御量を決定するようにしたので、あらゆる
環境条件に対して応答性と安定性を確保しながら目標温
度に追従させることが可能となり、制御定数のチューニ
ングのための実験工数が削減される。また請求項2の発
明によれば、評価関数を設定して制御定数の最適値を算
出し、空調制御に必要な吹出し温度,吹出し風量および
吹出し口切り換えの時間的に推移させるべき目標値と、
測定不可能または測定困難な車体温度,吹出し風量など
の推定物理量と、測定可能な車室内温度とに基づいて空
調ユニットの制御量を算出するようにしたので、あらゆ
る環境条件に対して応答性と安定性を確保しながら目標
温度に追従させることが可能となり、制御定数のチュー
ニングのための実験工数が削減される。さらに請求項3
の発明によれば、評価関数を設定して制御定数の最適値
を算出し、空調制御に必要な吹出し温度,吹出し風量,
吹出し口切り換え,および乗員の皮膚温度の時間的に推
移させるべき目標値と、測定不可能または測定困難な車
体温度,吹出し風量などの推定物理量に基づいて推定さ
れた推定皮膚温度と、測定可能な車室内温度とに基づい
て空調ユニットの制御量を算出するようにしたので、あ
らゆる環境条件に対して応答性と安定性を確保しながら
目標温度に追従させることが可能となり、制御定数のチ
ューニングのための実験工数が削減される。さらに、快
適な空調を実現するための重要なパラメータである乗員
の皮膚温度の目標値を発生させ、車体温度,吹出し風量
などの推定物理量に基づいて推定された推定皮膚温度と
に基づいて空調ユニットの制御量を決定するようにした
ので、乗員に不快感を与える皮膚温度センサを装着せず
に皮膚温度を検出でき、快適な空調を行なうことができ
る。
【図1】クレーム対応図。
【図2】一実施例の構成を示すブロック図。
【図3】車室内温度の設定値を変化させた時の車室内温
度の変化を示すタイムチャート。
度の変化を示すタイムチャート。
【図4】オブザーバの構成を示す制御ブロック図。
【図5】空調制御に必要な熱負荷に関する物理量を示す
図。
図。
【図6】線形補償器を示す制御ブロック図。
【図7】最適レギュレータを示す制御ブロック図。
【図8】最適レギュレータにおける制御量の算出方法を
説明する図。
説明する図。
【図9】コントローラのマイクロコンピュータで実行さ
れる制御プログラム例を示すフローチャート。
れる制御プログラム例を示すフローチャート。
【図10】従来の車両用空調装置を示すブロック図。
2 空調ユニット 4 日射センサ 5 外気温センサ 6 室温設定器 7 コントローラ 71 規範モデル 72 オブザーバ 73 線形補償器 74 最適レギュレータ
Claims (3)
- 【請求項1】車室内空調制御に必要な熱負荷に関する複
数の物理量に基づいて制御量を算出し、空調ユニット内
の温度調節手段,風量調節手段,吹出し口調節手段など
を制御する車両用空調装置において、 前記複数の物理量の内の少なくとも1つの時間的に推移
させるべき目標値を発生する目標値発生手段と、 前記複数の物理量の内の測定不可能または測定困難な物
理量を推定する推定手段と、 制御定数の最適値を算出し、前記目標値,前記推定物理
量,および前記複数の物理量の内の測定可能な物理量に
基づいて前記制御量を決定する演算手段と、 この演算手段を線形動作させる線形補償手段とから成る
空調制御手段を備えることを特徴とする車両用空調装
置。 - 【請求項2】請求項1に記載の車両用空調装置におい
て、 前記目標値発生手段は、前記温度調節手段の吹出し温
度,前記風量調節手段の吹出し風量,および前記吹出し
口調節手段の吹出し口切り換えの時間的に推移させるべ
き目標値を発生し、 前記推定手段は、前記複数の物理量の内の測定不可能ま
たは測定困難な車体温度,吹出し風量などの物理量を推
定し、 前記演算手段は、評価関数を設定して前記制御定数の最
適値を算出し、前記目標値,前記推定物理量,および前
記複数の物理量の内の測定可能な車室内温度に基づいて
前記制御量を決定し、 前記線形補償手段は、前記演算手段を線形動作させるこ
とを特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項3】請求項1に記載の車両用空調装置におい
て、 前記目標値発生手段は、前記温度調節手段の吹出し温
度,前記風量調節手段の吹出し風量,前記吹出し口調節
手段の吹出し口切り換え,および乗員の皮膚温度の時間
的に推移させるべき目標値を発生し、 前記推定手段は、前記複数の物理量の内の測定不可能ま
たは測定困難な車体温度,吹出し風量などを推定すると
ともに、これらの推定物理量に基づいて前記乗員の皮膚
温度を推定し、 前記演算手段は、評価関数を設定して前記制御定数の最
適値を算出し、前記目標値,前記推定物理量,および前
記複数の物理量の内の測定可能な車室内温度に基づいて
前記制御量を決定し、 前記線形補償手段は、前記演算手段を線形動作させるこ
とを特徴とする車両用空調装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22888091A JP3333218B2 (ja) | 1991-08-14 | 1991-08-14 | 車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22888091A JP3333218B2 (ja) | 1991-08-14 | 1991-08-14 | 車両用空調装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0550836A true JPH0550836A (ja) | 1993-03-02 |
| JP3333218B2 JP3333218B2 (ja) | 2002-10-15 |
Family
ID=16883314
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22888091A Expired - Fee Related JP3333218B2 (ja) | 1991-08-14 | 1991-08-14 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3333218B2 (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07164857A (ja) * | 1993-12-17 | 1995-06-27 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用空調装置 |
| JPH07164860A (ja) * | 1993-12-17 | 1995-06-27 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用空調装置 |
| JPH07172140A (ja) * | 1993-12-22 | 1995-07-11 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用空調装置 |
| JPH07228126A (ja) * | 1994-02-17 | 1995-08-29 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用空調装置 |
| JPH0834222A (ja) * | 1994-07-25 | 1996-02-06 | Zexel Corp | 車両用空調制御方法 |
| US6087931A (en) * | 1998-04-23 | 2000-07-11 | Yazaki Corporation | Lamp driving circuit of vehicle turn/hazard system using delayed switching |
| JP2003025824A (ja) * | 2001-07-17 | 2003-01-29 | Sanden Corp | 車両用空調装置 |
| JP2019043511A (ja) * | 2017-09-07 | 2019-03-22 | カルソニックカンセイ株式会社 | 局所温調装置の目標温度決定手段 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62160908A (ja) * | 1986-01-10 | 1987-07-16 | Hitachi Ltd | 自動車用空気調和装置 |
| JPS63270211A (ja) * | 1987-04-30 | 1988-11-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 自動車用空気調和装置 |
| JPH02109715A (ja) * | 1988-10-19 | 1990-04-23 | Nippon Denso Co Ltd | 車両用空気調和制御装置 |
| JPH02112573U (ja) * | 1989-02-27 | 1990-09-10 |
-
1991
- 1991-08-14 JP JP22888091A patent/JP3333218B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62160908A (ja) * | 1986-01-10 | 1987-07-16 | Hitachi Ltd | 自動車用空気調和装置 |
| JPS63270211A (ja) * | 1987-04-30 | 1988-11-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 自動車用空気調和装置 |
| JPH02109715A (ja) * | 1988-10-19 | 1990-04-23 | Nippon Denso Co Ltd | 車両用空気調和制御装置 |
| JPH02112573U (ja) * | 1989-02-27 | 1990-09-10 |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07164857A (ja) * | 1993-12-17 | 1995-06-27 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用空調装置 |
| JPH07164860A (ja) * | 1993-12-17 | 1995-06-27 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用空調装置 |
| JPH07172140A (ja) * | 1993-12-22 | 1995-07-11 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用空調装置 |
| JPH07228126A (ja) * | 1994-02-17 | 1995-08-29 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用空調装置 |
| JPH0834222A (ja) * | 1994-07-25 | 1996-02-06 | Zexel Corp | 車両用空調制御方法 |
| DE19526946A1 (de) * | 1994-07-25 | 1996-02-15 | Zexel Corp | Verfahren zum Steuern der Klimaanlage eines Fahrzeugs |
| US6087931A (en) * | 1998-04-23 | 2000-07-11 | Yazaki Corporation | Lamp driving circuit of vehicle turn/hazard system using delayed switching |
| JP2003025824A (ja) * | 2001-07-17 | 2003-01-29 | Sanden Corp | 車両用空調装置 |
| JP2019043511A (ja) * | 2017-09-07 | 2019-03-22 | カルソニックカンセイ株式会社 | 局所温調装置の目標温度決定手段 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3333218B2 (ja) | 2002-10-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3872480B2 (ja) | 熱流束解析を利用した2ゾーン自動環境制御アルゴリズム | |
| US12023988B2 (en) | Automotive seat based microclimate system | |
| WO1995001595A1 (en) | Method and system for controlling an automotive hvac system | |
| JPH0773971B2 (ja) | 自動車用空調機の吹出温度制御装置 | |
| JPH0550836A (ja) | 車両用空調装置 | |
| EP0739506B1 (en) | Method and system for controlling an automotive hvac system | |
| JP3278870B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
| US12023985B2 (en) | Automotive seat based microclimate system | |
| JP3309542B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
| US12325340B2 (en) | Automatic seat thermal comfort control system and method | |
| JP3136844B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
| JPH0550834A (ja) | 車両用空調装置 | |
| JP3480016B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
| JPH07223421A (ja) | 車両用空調装置 | |
| JP3417025B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
| JP3438277B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
| JP3301200B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
| JP3309545B2 (ja) | 車両用空調制御装置 | |
| JPH09123731A (ja) | 車両用空調装置 | |
| JPS6238163B2 (ja) | ||
| JPH04185523A (ja) | 自動車用空調装置 | |
| JPH0332919A (ja) | 空気調和装置 | |
| CA1292872C (en) | Air conditioning apparatus for a motor vehicle | |
| JP2725204B2 (ja) | 空気調和装置 | |
| JP3274172B2 (ja) | 車両用空調装置の制御方法および制御装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |