JPH055099A - 電気粘弾性半固体 - Google Patents

電気粘弾性半固体

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JPH055099A
JPH055099A JP28037991A JP28037991A JPH055099A JP H055099 A JPH055099 A JP H055099A JP 28037991 A JP28037991 A JP 28037991A JP 28037991 A JP28037991 A JP 28037991A JP H055099 A JPH055099 A JP H055099A
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semi
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JP28037991A
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Yuichi Ishino
裕一 石野
Takayuki Maruyama
隆之 丸山
Tasuku Saito
翼 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は印加する電場の強さに応じて
粘弾性特性を変化させることが可能な電気粘弾性半固体
を提供することである。 【構成】 本発明の電気粘弾性半固体は、平均粒子径が
0.1〜500μmで炭素/水素原子比(C/H比)が
1.2〜5である炭素質粉末20〜70重量部を室温に
おける針入度40以上の部分的に架橋された電気絶縁性
高分子重合体80〜30重量部に分散させたものからな
る電気応答性ゲル、又は上記の炭素質粉末20〜70重
量部を室温における粘度5000センチストークス以上
の電気絶縁油又は電気絶縁性高分子重合体80〜30重
量部に分散させたものからなる電気応答性軟塑性体より
なり、それらは電圧の印加により粘弾性特性を変化させ
ることができ、かつ流動性の著しく低い半固体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電場の印加により粘弾性
特性が変化する電気粘弾性半固体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気粘性流体を封入した電気制御
防振ゴムや電気制御ダンパーは、電場を印加することに
より、バネ特性、ロス特性を変化させることができ、さ
まざまな入力振動に対応して印加する電場を変化させる
ことによって優れた防振、制振性能が得られる部品とし
て実用化が検討されている。しかし、電気粘性流体は電
場を印加しない場合には流動性に富む材料であるため、
応用部品として機能させるためにはゴム、金属、プラス
チックなど他の固体材料の中に封入する必要があった。
【0003】他に、電場を印加し粘弾性特性を変化させ
ることができる材料としては電場屈曲性高分子ゲルが知
られているが、この電場屈曲性高分子ゲルは水、アセト
ン、ジメチルスルフォキサイドなどの溶媒中で機能する
のみで、応用デバイスはこのような溶媒中で動作させる
ものに限られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように流動性の高
い電気粘性流体や、溶媒中にある高分子ゲルのように液
状のものが関与しないで、電場により粘弾性特性を変化
させることができる機能性材料が望まれていた。本発明
は上記の要望に応えるためになされたもので、本発明の
目的は印加する電場の強さに応じて粘弾性特性を変化さ
せることが可能な電気粘弾性半固体を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するため鋭意検討を重ねた結果、電気粘性流体にお
いて、分散媒である電気絶縁油の粘度を著しく大きくす
ること、さらには分散媒を部分的に架橋することによ
り、流動性が著しく減少することに着目し、電場の印加
により粘弾性特性を変化させることができる半固体状の
従来にない機能性材料を得て、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】本発明者らは、平均粒子径が0.1〜50
0μmで炭素/水素原子比(C/H比)が1.2〜5で
ある炭素質粉末20〜70重量部を室温における針入度
40以上の部分的に架橋された電気絶縁性高分子重合体
80〜30重量部に分散させたものからなることを特徴
とする電気応答性ゲル、又は上記の炭素質粉末20〜7
0重量部を室温における粘度5000センチストークス
以上の電気絶縁油又は電気絶縁性高分子重合体80〜3
0重量部に分散させたものからなることを特徴とする電
気応答性軟塑性体が、電圧の印加により粘弾性特性を変
化させることができ、かつ流動性の著しく低い電気粘弾
性半固体であることを見いだした。
【0007】本発明の電気応答性ゲル又は電気応答性軟
塑性体における機能発現の原理は電気粘性流体の原理と
似通っており、電場が印加された際、電気絶縁性高分子
重合体中の炭素質粒子は分極し、粒子間に静電気力が働
くことにより粒子間に引力が生じ、粒子の再配列を伴い
ながらゲル又は軟塑性体の粘弾性特性が変化することに
よるものと考えられる。電気粘性流体の場合との差異は
分散媒の粘度が著しく大きいか、架橋されていることに
よって粒子の動きが阻害され、電気粘性流体の場合のよ
うに電場が印加された際、粒子が電極間に完全に数珠状
になって繋がることはないものと考えられる。
【0008】従って電気粘性流体の分散相粉体として機
能するものは本発明における電気応答性ゲル又は電気応
答性軟塑性体の機能を発現するため充填される粉体とし
て基本的には使用できる。しかし、電気粘性流体の場合
に指摘されているように、シリカゲルやポリアクリル酸
リチウム粉体のように水分が電気粘性流体の機能発現に
不可欠であるいわゆる水系電気粘性流体の分散相として
機能する粉体は、耐熱性、耐久性の点で、本発明におけ
る電気応答性ゲル又は電気応答性軟塑性体にも好ましく
ない。
【0009】この点から、本発明者らは非水系電気粘性
流体に好適な分散相として知見したC/H比が1.2〜
5、好ましくは2〜4の炭素質粉末が、本発明における
電気応答性ゲル又は電気応答性軟塑性体の場合にも好適
であることを見出した。C/H比が1.2未満の場合は
本発明における電気応答性ゲル又は電気応答性軟塑性体
の機能を発現せず、またC/H比が5を越える場合は電
場を印加したときに電流が過剰に流れる。
【0010】炭素質粉末の粒子径については、分散相の
沈降の心配がないので電気粘性流体の場合より大きくて
も良い。電気応答性ゲル又は電気応答性軟塑性体の機能
を発現するため充填される粉体の平均粒子径は0.1〜
500μmが好ましく、さらに好ましくは1〜100μ
mである。粉体粒子の平均粒子径が500μmを越える
と、分散媒に均一に分散することが困難で、0.1μm
未満の場合は電気応答性ゲル又は電気応答性軟塑性体の
機能が非常に小さくなる。
【0011】炭素質粉末の炭素含有量は80〜97重量
%のものが好ましく、特に好ましくは90〜95重量%
である。
【0012】一般に電気粘性流体の分散相の体積抵抗率
は半導体領域にあることが知られており、上記のC/H
比及び炭素含有量によって炭素質粉末の体積抵抗率が変
化する。すなわち、C/H比が小さく炭素含有量が少な
くなると炭素質粉末の体積抵抗率は上がり絶縁体に近く
なり、電場の印加に応答して粘弾性特性が変化する電気
粘弾性効果は発現しない。またC/H比が大きく炭素含
有量が大きくなると導電性が上がるが、電気粘弾性効果
を発現するために大きな消費電力が必要となり好ましく
ない。この意味で本発明に好ましい炭素質粉末の体積抵
抗率は105 〜1011Ω・cmで、更に好ましくは10
7 〜1010Ω・cmである。
【0013】本発明に好適な炭素質粉末の具体例として
は、(1)コールタールピッチ、石油系ピッチ、又はポ
リ塩化ビニルを熱分解して得られるピッチなどを微粉砕
したもの、(2)それらピッチ又はそれらのタール成分
を加熱処理して得られる炭素質メソフェーズ小球体粉
末、すなわち、加熱により形成される光学的異方性小球
体を溶剤でピッチ成分を溶解し分別することによって得
られる粉末、さらにこれを微粉砕したもの、ピッチ原料
を加熱処理によりバルクメソフェーズ(例えば特開昭59
-30887号参照)とし、それを微粉砕したもの、また一部
晶質化したピッチを微粉砕したもの、(3)熱硬化性樹
脂を低温で炭化したもの、例えばフェノール樹脂マイク
ロビーズの炭化物など、いわゆる低温処理炭素質粉末、
(4)無煙炭、歴青炭などの石炭類及びその熱処理物を
微粉砕したもの、(5)ポリエチレン、ポリプロピレン
又はポリスチレンなどの炭化水素系ビニル高分子とポリ
塩化ビニル又はポリ塩化ビニリデンなどの塩素含有高分
子との混合物を加圧下で加熱することによって得られる
炭素球、又はそれを微粉砕したもの、(6)ポリアクリ
ロニトリルの炭化物などが例示される。これらの中で、
特に好ましい炭素質粉末としては炭素質メソフェーズ小
球体粉末及びフェノール樹脂マイクロビーズの炭化物を
挙げることができる。さらに分散性を上げる目的又は電
流を下げる目的で炭素質粉末に種々の表面処理を行って
も良い。
【0014】本発明において、炭素質粉末を分散させる
分散媒は、部分的に架橋された電気絶縁性高分子重合体
と、非架橋の電気絶縁油又は電気絶縁性高分子重合体に
大別されるが、炭素質粉末を分散させた電気粘弾性材料
とした場合、いずれも流動性が著しく小さくなり半固体
状態になるものが用いられる。
【0015】本発明の電気応答性ゲル又は電気応答性軟
塑性体に用いられる部分的に架橋された電気絶縁性高分
子重合体としては、室温における針入度(稠度)の値が
40(JIS K2220による)以上、好ましくは50〜20
0、さらに好ましくは60〜120のもので、体積抵抗
率が1010〜1017、好ましくは1012〜1017、さら
に好ましくは1014〜1016Ω・cmを示すものが用い
られる。
【0016】具体的には、部分架橋ポリジメチルシロキ
サン又は部分架橋ポリメチルフェニルシロキサンなどか
らなる部分架橋シリコーン系ポリマー、部分架橋ポリメ
チルトリフロロプロピルシロキサンなどの部分架橋フロ
ロシリコーン系ポリマー、部分架橋炭化水素系ポリマ
ー、部分架橋ハロゲン化炭化水素系ポリマー、部分架橋
ホスファゼン系ポリマー、部分架橋ウレタン系ポリマー
などが例示されるが、中でも信頼性、加工性の面から部
分的に架橋されたゲル状のシリコーン系ポリマーが好ま
しく、特に好適なものは2液性又は1液性シリコーンゲ
ルを挙げることができる。
【0017】本発明の電気応答性軟塑性体に用いられる
電気絶縁油又は電気絶縁性高分子重合体としては粘度が
5000センチストークス以上、好ましくは104 〜1
8センチストークス、更に好ましくは104 〜106
センチストークスで、体積抵抗率が1010〜1017Ω・
cm、好ましくは1012〜1017Ω・cm、さらに好ま
しくは1013〜1017Ω・cmのものが用いられる。
【0018】具体的にはポリジメチルシロキサン又はポ
リメチルフェニルシロキサンなどからなるシリコーン
油、シリコーン系ポリマー、ポリメチルトリフロロプロ
ピルシロキサンからなるフロロシリコーン油、炭化水素
油、炭化水素系ポリマー、ハロゲン化炭化水素油、ハロ
ゲン化炭化水素系ポリマー、ホスファゼン油、ホスファ
ゼン系ポリマーが例示されるが、中でもシリコーン油、
シリコーン系ポリマー、フロロシリコーン油が好まし
く、特に好適なのはポリジメチルシロキサン油、ポリメ
チルトリフロロシロキサン油、ポリジメチルシロキサン
ポリマーを挙げることができる。
【0019】本発明の炭素質粉末と分散媒との割合は炭
素質粉末が20〜70重量部、好ましくは40〜60重
量部、分散媒が30〜80重量部、好ましくは60〜4
0重量部であり、炭素質粉末の割合が20重量部未満の
場合は粘弾性変化が小さく、70重量部を越える場合は
粉体が分散媒に分散しにくいので好ましくない。
【0020】また本発明の効果を損なわない範囲で、分
散剤、架橋剤、酸化防止剤などの種々の添加剤を配合す
ることもできる。
【0021】このようにして得られた電気応答性ゲル又
は電気応答性軟塑性体に接触して一対の電極を設け、そ
の電極に電場を印加することにより、粘弾性特性を変化
させることができる。電場を印加しない状態での貯蔵弾
性率G'が剪断歪10%、動的周波数8Hzの条件で測定
した際、103 〜105 dyne/cm2の範囲の材料は電圧印
加によるG'の上昇度合が損失弾性率G"の上昇度合よりも
高く、結果としてtanδ(G"/G')は減少する。一方G'
が同様の条件で測定した際105 〜106 dyne/cm2の範
囲の材料は電圧印加によるG'とG"の上昇度合がほぼ等し
くtan δはあまり変化しない。G'が106 dyne/cm2以上
の材料は電圧印加によるG'の上昇は少なく、G"のみ上昇
し、結果としてtan δが増加する。
【0022】以下、実施例によりさらに具体的に説明す
る。なお本発明は以下の実施例に何ら制約されるもので
はない。
【0023】[実施例1]コールタールを20L(リッ
ター)のオートクレーブを使用し450℃で実質的に不
活性雰囲気中で熱処理し、得られた熱処理物をタール中
油を使用し抽出・瀘過した。この抽出・瀘過残留物を内
容積2Lのバッチ型回転反応炉を使用し、530℃の温
度、2L/分の窒素気流下で再加熱処理して炭素質粉末
を得た。この炭素質粉末の平均粒子径は18.8μm、
C/H比は2.45、炭素含有量は94.5重量%であ
った。
【0024】この炭素質粉末50重量部を室温における
針入度80の2液タイプのシリコーンゲル(トーレ・ダ
ウコーニングシリコーン社製SE1887、体積抵抗
率:4×1014Ω・cm)50重量部に分散、80℃で
1時間加熱し、電気応答性ゲルを得た。この電気応答性
ゲルについて、室温で直流電場を印加しながら、レオメ
トッリクス社製RDS−II型粘弾性測定装置を用いて
粘弾性変化(貯蔵弾性率G'、損失弾性率G"、tan δ=G"
/G')を測定した。使用したフィクスチャーは半径1
2.5mmのパラレルプレート、剪断歪みは10%、動
的周波数は8Hz、電極間距離は1.5mmであった。
表1に実施例1の電気応答性ゲルの測定結果を示す。
【表1】
【0025】[実施例2]実施例1と同様の炭素質粉末
50重量部を室温における針入度60の2液タイプのシ
リコーンゲル(トーレ・ダウコーニングシリコーン社製
SE1890、体積抵抗率:1×1015Ω・cm)50
重量部に分散、80℃で1時間加熱し電気応答性ゲルを
得た。この電気応答性ゲルについて、実施例1と同様な
方法で粘弾性変化を測定した結果を表2に示す。
【表2】
【0026】[実施例3]コールタールを20Lのオー
トクレープを使用し450℃で実質的に不活性雰囲気中
で熱処理した。得られた熱処理物をタール中油を使用し
抽出・瀘過した。この抽出・瀘過残留物を内容積2Lの
バッチ型回転反応炉を使用し、500℃の温度、2L/
分の窒素気流下で再加熱処理し、さらに粉砕、分級処理
して炭素質粉末を得た。この炭素質粉末の平均粒子径は
3.8μm、C/H比は2.38、炭素含有量は94.
7重量%であった。
【0027】この炭素質粉末50重量部を実施例1と同
じ室温における針入度80のシリコーンゲル50重量部
に分散、80℃で1時間加熱し電気応答性ゲルを得た。
この電気応答性ゲルについて、実施例1と同様な方法で
粘弾性変化を測定した結果を表3に示す。
【表3】
【0028】[実施例4]実施例3と同様の炭素質粉末
50重量部を実施例2と同じ室温における針入度60の
シリコーンゲル50重量部に分散、80℃で1時間加熱
し電気応答性ゲルを得た。この電気応答性ゲルについ
て、実施例1と同様な方法で粘弾性変化を測定した結果
を表4に示す。
【表4】
【0029】[実施例5]市販のフェノール樹脂マイク
ロビーズを窒素気流中600℃で熱処理し、平均粒子径
8μm、C/H比2.28、 炭素含有量91.4重量%
の炭素質粉末を得た。この炭素質粉末50重量部を実施
例2と同じ室温における針入度60のシリコーンゲル5
0重量部に分散、80℃で1時間加熱し電気応答性ゲル
を得た。この電気応答性ゲルについて、実施例1と同様
な方法で粘弾性変化を測定した結果を表5に示す。
【表5】
【0030】[実施例6]実施例3と同様の炭素質粉末
50重量部を室温における粘度10,000センチスト
ークス(cSt)のポリメチルトリフロロプロピルシロ
キサンからなるフロロシリコーン油(東芝シリコーン社
製FQF501−1M、体積抵抗率3×1012Ω・c
m、誘電率7.1)50重量部に分散し電気応答性軟塑
性体を得た。この電気応答性軟塑性体について、実施例
1と同様な方法で粘弾性変化を測定した結果を表6に示
す。
【表6】
【0031】[実施例7]実施例3と同様の炭素質粉末
50重量部を室温における粘度10,000センチスト
ークス(cSt)のポリジメチルシロキサンからなるシ
リコーン油(東芝シリコーン社製TSF451−1M、
体積抵抗率1×1014Ω・cm)50重量部に分散し電
気応答性軟塑性体を得た。この電気応答性軟塑性体につ
いて、実施例1と同様な方法で粘弾性変化を測定した結
果を表7に示す。
【表7】
【0032】[実施例8]実施例1で用いた炭素質粉末
50重量部を室温における粘度1.5×106 センチス
トークス(cSt)のポリジメチルシロキサンポリマー
(ゼネラルエレクトリック社製SE30)50重量部に
分散し電気応答性軟塑性体を得た。この電気応答性軟塑
性体について、実施例1と同様な方法で粘弾性変化を測
定した結果を表8に示す。
【表8】
【0033】[比較例1]実施例3と同様の炭素質粉末
42.9重量部を室温における粘度10センチストーク
ス(cSt)のポリジメチルシロキサンからなるシリコ
ーン油(東芝シリコーン社製TSF451−10)5
7.1重量部に分散し電気粘性流体を得た。この電気粘
性流体について、実施例1と同様な方法で粘弾性変化を
測定した結果を表9に示す。
【表9】
【0034】[比較例2]実施例3と同様の炭素質粉末
20.7重量部を室温における粘度1,000センチス
トークス(cSt)のポリジメチルシロキサンからなる
シリコーン油(東芝シリコーン社製TSF451−10
00)79.3重量部に分散し、電気粘性流体を得た。
この電気粘性流体について、実施例1と同様な方法で粘
弾性変化を測定した結果を表10に示す。
【表10】
【0035】表1〜8に示すように、実施例1〜8の電
気応答性ゲル又は電気応答性軟塑性体は電場を印加しな
い状態でも貯蔵弾性率G'を持つ粘り気のある半固体物質
で、さらに電場の印加により貯蔵弾性率G'及び損失弾性
率G"が増加する。一方表9〜10に示すように比較例1
〜2の電気粘性流体では電場の印加によりG'、G"が増加
するが、電場を印加しない時の貯蔵弾性率G'がほとんど
0であり、粘り気のない流動性に富む流体である。また
実施例1、3、4、6、7のようにG'が103〜105 d
yne/cm2の範囲の材料は電圧印加によりtan δが減少す
る傾向にある。実施例2、5のようにG'が105 〜10
6 dyne/cm2の範囲の材料は電圧印加によりtan δはあま
り変化しない。実施例8のようにG'が106dyne/cm2
上の材料は電圧印加によりtan δが増加する。
【0036】このように、半固体状ながら、電場の印加
により粘弾性特性を変化させることができる機能性材料
が得られた。このことにより、従来電気粘性流体を封入
することによって得られていた電気制御防振ゴム、電気
制御ダンパーなどの機能が、本発明における固体状の電
気応答性ゲル又は電気応答性軟塑性体を利用することに
より、封入するのではなく、電極材料と積層構造を形成
させることによって得られ、電気制御により振動特性を
変化させることができる部品の構造簡素化が図れる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、電場の印加により、粘
弾性特性が変化させることができる半固体状の機能性材
料が得られ、振動制御、ロボットなどの電気制御により
力学特性を変化させる部品の構造簡素化が図れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 20:06 Z 8217−4H 30:02 40:14 50:10 60:10

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 平均粒子径が0.1〜500μmで炭素
    /水素原子比(C/H比)が1.2〜5である炭素質粉
    末20〜70重量部を室温における針入度40以上の部
    分的に架橋された電気絶縁性高分子重合体80〜30重
    量部に分散させた電気応答性ゲルからなる電気粘弾性半
    固体。 【請求項2】 平均粒子径が0.1〜500μmで炭素
    /水素原子比(C/H比)が1.2〜5である炭素質粉
    末20〜70重量部を室温における粘度5000センチ
    ストークス以上の電気絶縁油又は電気絶縁性高分子重合
    体80〜30重量部に分散させた電気応答性軟塑性体か
    らなる電気粘弾性半固体。
JP28037991A 1990-10-24 1991-10-02 電気粘弾性半固体 Pending JPH055099A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5505871A (en) * 1993-11-23 1996-04-09 General Atomics Electrorheological elastomeric composite materials
JP2006075446A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Fujinon Corp 内視鏡

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