JPH0552508A - カンチレバー型アクチユエータ及びそれを用いた走査型トンネル顕微鏡、情報処理装置 - Google Patents

カンチレバー型アクチユエータ及びそれを用いた走査型トンネル顕微鏡、情報処理装置

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JPH0552508A
JPH0552508A JP3240228A JP24022891A JPH0552508A JP H0552508 A JPH0552508 A JP H0552508A JP 3240228 A JP3240228 A JP 3240228A JP 24022891 A JP24022891 A JP 24022891A JP H0552508 A JPH0552508 A JP H0552508A
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義勇 鈴木
Takehiko Kawasaki
岳彦 川崎
Keisuke Yamamoto
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 逆圧電効果により変位を生じさせるカンチレ
バー型アクチュエータにおいて、粗動変位はもちろんの
こと、その変位量を微小に制御し得る構造を達成し、さ
らに、これを用いることで高精度,高密度の情報の処理
を可能ならしめることにある。 【構成】 薄膜圧電体と薄膜電極から構成される薄膜状
のカンチレバー型アクチュエータにおいて、2層の薄膜
圧電体3a,3bが3層の薄膜電極2,4,5に挟れた
バイモルフ構造をなす部分10aを自由端側に、前記薄
膜圧電体よりも厚い1層の薄膜圧電体3a及び3bが2
層の薄膜電極2,6に挟れたモノモルフ構造をなす部分
10bを固定端側に設けて、長軸方向で分割された圧電
モルフ構造を有するカンチレバー型アクチュエータを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、片持ち梁り(カンチレ
バー)構造の変位素子(アクチュエータ)と、それらを
同一基板上へ複数配置した集積化アクチュエータ、個々
のアクチュエータに探針(プローブ)を取り付けたマル
チプローブ式の走査型トンネル顕微鏡、またそれらを応
用した情報の記憶再生等を行う情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型トンネル顕微鏡(以下STMと略
す)は、先鋭な導電性プローブを試料表面に数nm以下
に接近させた時に、その間の障壁を通り抜けて電流が流
れるトンネル効果を利用したものである。[G.Bin
nig et al.,Helvetica Phys
ica Acta,55,726(1982)、米国特
許第4343993号]。
【0003】このSTMの原理を応用して、高密度な情
報処理(記録再生)を行う装置が、特開昭63−161
552号公報,特開昭63−161553号公報等に提
案されている。これはSTMと同様のプローブを用い
て、プローブと記録媒体間にかかる電圧を変化させて記
録を行うものである。
【0004】従来、これらの記録再生装置に用いられて
いたプローブの形成手法としては、半導体製造プロセス
の技術を使い一つの基板上に微細な構造を作る加工技術
[K.E.Peterson“Silicon as
a MechanichalMaterial”,Pr
oceeding of the IEEE,70
(5),420−457(1982)]が知られてい
た。このような手法により構成したSTMが、特開昭6
1−206148号公報に提案されている。
【0005】これは、単結晶シリコンを基板として、微
細加工によりXY方向に微動できる平行バネを形成し、
さらにその可動部にプローブを形成したカンチレバー部
を設け、カンチレバー部と底面部に電界を与えて静電力
により基板平面と直角な方向(Z方向とする)に変位す
るように構成されている。
【0006】また、カンチレバー部に酸化亜鉛(Zn
O)等の圧電性薄膜を用い、平行平板型電極により電圧
を印加し、圧電効果による変位を利用するものも提案さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では圧電体層が非常に薄いため小さな電圧で大きな
変位を発生させることができるが、特にSTMとして用
いる場合、変位量を微小に制御しようとすれば印加電圧
を非常に小さくする必要があった。このため、駆動用電
気回路として非常に低ノイズで高精度のものが必要であ
った。
【0008】そこで、本発明は比較的大きな変位を発生
させることができ、かつ、微小な変位量の調節もより正
確に行うことのできるカンチレバー型アクチュエータ、
及びそれを用いた走査型トンネル顕微鏡及び情報処理装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するための本発明の構成は以下の通りである。
【0010】第1に、薄膜圧電体と薄膜電極から構成さ
れる薄膜状のカンチレバー型アクチュエータにおいて、
2層の薄膜圧電体が3層の薄膜電極に挟れたバイモルフ
構造をなす部分を自由端側に、前記薄膜圧電体よりも厚
い1層の薄膜圧電体が2層の薄膜電極に挟れたモノモル
フ構造をなす部分を固定端側に設けて、長軸方向で分割
された圧電モルフ構造を有するカンチレバー型アクチュ
エータ、としている点にある。
【0011】第2に、モノモルフ構造をなす部分の薄膜
電極の少なくとも一方が、バイモルフ構造を形成してい
る薄膜電極と電気的に独立である前述第1に記載のカン
チレバー型アクチュエータ、第3に、前記薄膜圧電体と
して、酸化亜鉛を用いた前述第1,第2記載のカンチレ
バー型アクチュエータ、第4に、カンチレバー部先端に
導電性の探針と、その引出し電極を設えた前述第1〜第
3いずれかに記載のカンチレバー型アクチュエータ、第
5に、前記モノモルフ構造とバイモルフ構造をなす薄膜
電極が、カンチレバー軸中心線を対称軸として2分割さ
れている前述第1〜第4いずれかに記載のカンチレバー
型アクチュエータ、第6に、前述第1〜第5いずれかに
記載のカンチレバー型アクチュエータが、同一のシリコ
ン単結晶基板上に複数配置されたカンチレバー型アクチ
ュエータ、としている点にある。
【0012】また、第7に、前述第1〜第6いずれかに
記載のカンチレバー型アクチュエータを有する走査型ト
ンネル顕微鏡、第8に、トンネル電流を用いて記録媒体
に情報の記録再生等を行う情報処理装置において、少な
くとも前述第1〜第6いずれかに記載のカンチレバー型
アクチュエータを有する情報処理装置、としている点に
ある。
【0013】すなわち、本発明によれば、薄膜電極によ
り薄膜圧電体を挟み込む構造を有するカンチレバー型ア
クチュエータにおいて、微小変位用電極を新たに設け、
それに挟まれる圧電体薄膜の厚さを他の部分より厚くす
ることにより、微小変位量の制御性をより向上させたも
のである。
【0014】つまり、比較的大きな変位量を発生させる
ことのできる従来の圧電体バイモルフ部分に加え、圧電
体の膜厚が厚いモノモルフ部分を加えることにより、同
一電圧を印加した場合の圧電体に加わる電界強度を小さ
くすることで、変位量が小さくなる効果を利用したもの
である。
【0015】本発明では、更にこの部分をモノモルフ構
造とすることにより、同一電圧当りの変位量を更に微小
化し、STMに必要な数nmオーダーの微小変位の制御
性を向上させた。
【0016】また、本発明のアクチュエータの薄膜電極
を、カンチレバー中心線を挟んで左右対称に分割するこ
とにより、x,y,zの3軸方向へ微小変位可能とな
り、先端に探針を形成することにより、小型で高精度な
STM用プローブの実現が可能となった。
【0017】また、同一基板上へ複数集積化すること
で、マルチプローブを有する小型で高精度なSTMシス
テムを構築することができ、基板としてSi単結晶を用
いることにより、トランジスタやダイオード等半導体素
子も同時に集積することが可能となった。
【0018】更に、STMの観察対象として、電圧印加
により状態の変化する媒体を用いることにより、大容量
高密度の記録再生等が可能な情報処理装置を提供するこ
とが可能となった。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0020】(実施例1)図1は本発明の特徴を最もよ
く表す構成図であり、図1(b)は図1(a)中のA−
A面における断面図である。
【0021】本図において、1は基板であり、2は下部
電極、3aは下部圧電体、3bは上部圧電体、4は中間
電極、5は上部電極、6は微小変位用電極である。
【0022】ここで、圧電体層3a,3bは、分極軸が
7の矢印に示す方向に配向して形成されており、電圧印
加により伸長または収縮させることができる。また、そ
れぞれの電極2,4,5,6は、基板1上へ個別に引出
されており、この部分を通して電圧印加が出来るように
なっている。
【0023】図1(b)を用いて、本実施例に係るカン
チレバー型アクチュエータの作動原理を示す。下部電極
2と上部電極5を接地状態とし、中間電極4に負の電圧
を印加すると、圧電体3aには分極方向と同方向の電界
が、圧電体3bには逆方向の電界が加わる。このため、
圧電体3aはd31(圧電定数)で規定される圧電効果に
より電界と垂直方向に収縮し、圧電体3bは電界と垂直
方向に伸長する。従って、バイモルフ構造を成すカンチ
レバー部10aが下側に屈曲変位する。尚、印加電圧の
大きさを変えることにより、カンチレバー部の変位量を
変化させることができる。また、印加電圧の符合を反転
させることにより、上側に屈曲させることも可能であ
る。
【0024】次に、微小変位用電極6に電圧を印加した
場合、接地状態の下部電極2との間に電界を生ずるが圧
電体3aと3bが2層重なっているため、前記と同じ電
圧を印加した場合の電界強度は前記の1/2となり、d
31の圧電効果による変位量も半分となる。この時、微小
変位用電極6の厚さを下部電極2と異るようにしておく
か、異るヤング率を有する材料で形成することにより、
モノモルフ構造を成すカンチレバー部10bに屈曲変位
を発生させることができる。
【0025】即ち、電極部分を厚さ方向で非対称とする
ことにより、d31の圧電効果による歪を屈曲変位に変換
することができる。
【0026】カンチレバー部10bで発生する屈曲変位
量は、印加電圧を同じにした場合カンチレバー部10a
よりも小さくなり、その比率は微小変位用電極6の厚
さ、ヤング率、及びカンチレバー部10bの長さにより
変化させることができる。
【0027】以上説明したように、カンチレバー部を電
極,圧電体の積層構造を異にする2つの部分より構成す
ることにより、大きな変位と微小変位量調節を、駆動電
圧を余り小さくすることなく実現できる。
【0028】次に、図2を用いて本実施例に係るカンチ
レバー型アクチュエータの製造方法の一例を説明する。
【0029】先ず面方位(100)の単結晶シリコン基
板1上へ、減圧CVD法によりSi3 N4 膜を1500
Å成膜し、保護膜8を形成する。次に、密着性確保のた
めCrを5〜10Å真空蒸着したのちAuを1000Å
蒸着し、さらに金属薄膜を形成したのち感光性レジスト
を塗布して一般的なフォトリソグラフにより不用部のA
u/Crをエッチング除去し、下部電極2を形成する
(図2(a)参照)。
【0030】次に、その上にスパッタ蒸着法によりZn
Oを3000Å形成し、圧電体3aを形成する。この
時、スパッタ蒸着の条件を適切に調制することで、圧電
分極方向の結晶C軸を容易に配向させることができる
(図2(b)参照)。
【0031】次に、圧電体3aの上に再び真空蒸着によ
りAuを1000Å成膜する。その後、感光性レジスト
を塗布し、フォトリソグラフを行い不用部分をエッチン
グにより除去し、所定の形状の中間電極4を形成する
(図2(c)参照)。
【0032】次に、図2(b)の工程と同様に、スパッ
タ蒸着法によりZnOを3000Å形成し、圧電体3b
を形成する。この上に感光性レジストを塗布し、パター
ンニングを行いエッチングにて不用部分のZnOを除去
する(図2(d)参照)。
【0033】再びAuを1000Å成膜し、フォトリソ
グラフによりパターンニングを行い、上部電極5を形成
する。次に、一般的にリフトオフ法と呼ばれる手法を用
いて、微小変位用電極6を形成する。即ち、感光性レジ
ストを塗布し、電極6を形成する部分のみレジストを除
去し、圧電体3bを露出させる。この状態でAlの蒸着
を行い、Alを6000Å形成する。この後、レジスト
を溶剤により除去することにより、レジスト上へ成膜さ
れたAlは除去され、微小変位用電極6が形成される
(図2(e)参照)。
【0034】次に、Si単結晶基板1の裏面より、面方
位によりエッチング速度の大きく異ることを利用した異
方性エッチングを行い、Si3 N4 の位置までSiを除
去する。次に、反応性イオンエッグによりSi3 N4 膜
を取り除き、カンチレバー部10a,10bを形成する
(図2(f)参照)。
【0035】ここで、フォトリソグラフに用いたエッチ
ング液は、Auに対してはKI:I2 水溶液、Crに対
しては(NH4 )2Ce(NO3 )6 ;HClO4 水溶
液、ZnOに対しては酢酸水溶液を用いた。また、Si
の異方性エッチングにはKOH水溶液を用い、反応性イ
オンエッチングにはCF4 ガスを用いた。なお、電極と
して使用した金属はこれら限定されるものではなく、適
当なエッチング液との組み合せにより他の物質を用いる
ことも可能である。
【0036】以下に、本実施例で作製したカンチレバー
型アクチュエータの各部の寸法及び駆動特性の一例を示
す。
【0037】カンチレバー部10aの長さ 400μ
m,幅 50μm カンチレバー部10bの長さ 100μm,幅 50μ
m カンチレバー部10a,10bへの印加電圧 ±3V とした時の先端部の振幅は、 カンチレバー部10aのみ変化させた場合 ±2μm、 カンチレバー部10bのみ変化させた場合 ±0.05
μm となり、同じ印加電圧範囲で1/40の微調制が可能と
なった。
【0038】このことにより、本発明を用いたカンチレ
バー型アクチュエータは、従来のものに比べ位置決め精
度を大きく向上させることが可能となった。
【0039】(実施例2)図3に本発明の第2の実施例
を示す。図3(b),(c)は図3(a)中のA−A
面,B−B面における断面図である。本実施例では、実
施例1の構成に加えて、圧電体3b上に新たに11の引
出し電極とカンチレバー部10aの先端部に引出し電極
11と接するように12の探針を形成した。更に、中間
電極,上部電極及び微小変位用電極は、引出し電極11
を挟んで対称の位置に分割し、それぞれ下部電極2a,
2b、中間電極4a,4b、上部電極5a,5b、微小
変位用電極6a,6bとした。このように電極を分割す
ることにより、実施例1で示したZ軸方向の変位に加え
て、カンチレバー面と平行方向の変位を発生させること
が可能となり、x,y,zの3軸方向へ微小変位可能な
アクチュエータを作製することができる。
【0040】かかるアクチュエータの製造は、実施例1
で示した作製法において、フォトリソグラフを行う際の
フォトマスクのパターンを変更するだけで良い。
【0041】また、先端部に設けた探針12は、高さが
3μmである。これは、上部電極5a,5b形成の後、
フォトレジストを5μm塗布し、探針12を形成する位
置のみレジストを除去し、斜め方向よりの蒸着と基板回
転を組み合せた方法により形成した。この方法はアスペ
クト比の高い微小構造物を形成する方法として知られて
いる。
【0042】このように、導電性の探針12を先端部に
設けることにより、本発明によるカンチレバー型アクチ
ュエータを走査型トンネル電子顕微鏡(以下STMと略
す)のプローブとして用いることができる。即ち、各電
極に所定の駆動電圧を印加し、カンチレバー部10a,
10bを屈曲変位させ、探針12を観察対象の表面へ接
近させる。表面が導電性を持つ場合、探針12と表面と
の距離が数nm程度まで近づくと、探針12と表面との
間にトンネル電流が流れる。このトンネル電流は、探針
12の先端と表面との距離により指数関数的に変化する
ため、引出し電極11を通してこのトンネル電流を取り
出して増幅を行い、カンチレバー部の駆動電圧にフィー
ドバックをかけることにより、探針12の先端と表面ま
での距離を一定に保つことができる。この様な状態でカ
ンチレバー部をx,y方向に微小に変位させることによ
り、フィードバック電圧の変化により極微小表面の凹凸
を観察することが可能である。また、本発明による微小
変位用電極6a,6bを用いることにより、より高い分
解能のSTM装置を実現することができる。
【0043】(実施例3)図4及び図5に、本発明の第
3の実施例を示す。実施例2において説明した探針12
を有するカンチレバー型アクチュエータを、同一のシリ
コン基板1上に複数個作製し、集積化アクチュエータ2
0を作製したものである。
【0044】かかる集積化アクチュエータは、前述実施
例1,2で説明した作製方法において、フォトリソグラ
フのパターンを拡張するだけでよい。このように、同一
の基板上へ複数のカンチレバーを同時に形成できるた
め、寸法精度が非常に高く、各カンチレバー間の特性の
ばらつきも非常に小さく抑えることができる。
【0045】また、基板としてSi単結晶を用いること
により、トランジスタやダイオード等の半導体素子も同
一基板上へ集積化することが可能となり、トンネル電流
増幅やカンチレバー駆動用のアンプを一体化することが
できる。
【0046】図5は本実施例の集積化アクチュエータを
用いたSTM装置を模式的に示した図である。これによ
り、集積化アクチュエータ20を用い、観察対象22の
表面上の複数の微小領域のSTM像を同時に観察するこ
とができる。同図において21及び23はx,y,z方
向に 粗動機構を有する可動ステージであり、可動ステ
ージ21には集積化アクチュエータ20が固定され、可
動ステージ23には観察対象22が固定されている。
【0047】以下に、本実施例で作製した集積化アクチ
ュエータの寸法の一例を示す。
【0048】集積化アクチュエータ20の外径…40×
40×1mm カンチレバーの本数 …90本 各カンチレバーの長さ …500μm 各カンチレバーの幅 …50μm 探針12の高さ …3μm (実施例4)図6に実施例3で説明した集積化アクチュ
エータを用いた、情報の記録・再生等を行える情報処理
装置の模式図を示す。
【0049】同図において、103は電圧印加により抵
抗値が変化する記録層、102は金属電極層、101は
記録媒体基板である。201はXYステージ、202は
本発明による集積化アクチュエータ、203は集積化ア
クチュエータの支持体、204は集積化アクチュエータ
をZ方向へ粗動するためのリニアアクチュエータ、20
5,206はXYステージをそれぞれX,Y方向へ駆動
するリニアアクチュエータ、207は記録再生用のバイ
アス回路である。301はトンネル電流検出器、302
は集積化アクチュエータをZ軸方向に移動させるための
サーボ回路であり、303はアクチュエータ204を駆
動するためのサーボ回路である。304は個々のカンチ
レバーを微小変位させるための駆動回路であり、305
はXYステージの位置制御を行う駆動回路である。30
6はこれらの操作を制御するコンピュータである。
【0050】このようなシステムを用いることにより、
大容量の情報を高密度に記録することが可能となり、ま
たプローブを多数集積化し、それらを同時に走査するた
め、高速度の記録再生を行うことができる。
【0051】このようなシステムに本発明の微小変位用
電極を設けることにより、個々のプローブの分解能が向
上し、記録再生時のトラッキング性能が向上し、書込
み、読取り時のエラーの発生率を小さくすることができ
る。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、薄膜圧電体と平行
平板状の薄膜電極を有するカンチレバー型アクチュエー
タにおいて、圧電体の厚さを大きくした部分を一部設
け、この部分に微小変位用電極を配することにより、同
一電圧での変位量が微小となった。これにより、微小変
位量の調節を、従来よりも大きな電圧範囲で行うことが
可能となり、電気的ノイズ等の影響を受けにくくなり、
微小変位の制御性が大きく向上した。
【0053】本発明により、STMの解像度、高密度の
記録再生等の諸性能を大きく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1にて示すカンチレバー型アクチュエー
タの構成図である。
【図2】実施例1にて示すカンチレバー型アクチュエー
タの製造工程図である。
【図3】実施例2にて示すカンチレバー型アクチュエー
タの構成図である。
【図4】実施例3にて示す集積化したカンチレバー型ア
クチュエータの構成図である。
【図5】実施例3にて示す集積化アクチュエータを用い
た走査型トンネル顕微鏡の部分断面図である。
【図6】実施例4にて示す集積化アクチュエータを用い
た情報処理装置のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 基板 2,2a,2b 下部電極 3,3a,3b 圧電体 4,4a,4b 中間電極 5,5a,5b 上部電極 6,6a,6b 微小変位用電極 7 分極方位矢印 8 保護層 10a バイモルフ構造カンチレバー部 10b モノモルフ構造カンチレバー部 11 引出し電極 12 探針 20 集積化アクチュエータ 21 可動ステージ 22 観察対象 23 可動ステージ 101 記録媒体基板 102 金属電極層 103 記録層 201 XYステージ 202 集積化アクチュエータ 203 支持体 204 Z方向リニアアクチュエータ 205 X方向リニアアクチュエータ 206 Y方向リニアアクチュエータ 207 記録再生用バイアス回路 301 トンネル電流検出器 302 サーボ回路 303 サーボ回路 304 カンチレバー駆動回路 305 駆動回路 306 コンピュータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜圧電体と薄膜電極から構成される薄
    膜アクチュエータにおいて、2層の薄膜圧電体が3層の
    薄膜電極に挟れたバイモルフ構造をなす部分を自由端側
    に、前記薄膜圧電体よりも厚い1層の薄膜圧電体が2層
    の薄膜電極に挟れたモノモルフ構造をなす部分を固定端
    側に設けて、長軸方向で分割された圧電モルフ構造を有
    することを特徴とするカンチレバー型アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 モノモルフ構造をなす部分の薄膜電極の
    少なくとも一方が、バイモルフ構造を形成している薄膜
    電極と電気的に独立であることを特徴とする請求項1記
    載のカンチレバー型アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 薄膜圧電体として、酸化亜鉛を用いたこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のカンチレバー型ア
    クチュエータ。
  4. 【請求項4】 カンチレバー部先端に導電性の探針と、
    その引出し電極を設けたことを特徴とする請求項1〜3
    いずれかに記載のカンチレバー型アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 モノモルフ構造とバイモルフ構造を成す
    薄膜電極が、カンチレバー軸中心線を対称軸として2分
    割されていることを特徴とする請求項1〜4いずれかに
    記載のカンチレバー型アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれかに記載のカンチレ
    バー型アクチュエータが、同一のシリコン単結晶基板上
    に複数配置されていることを特徴とするカンチレバー型
    アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれかに記載のカンチレ
    バー型アクチュエータを有することを特徴とする走査型
    トンネル電子顕微鏡。
  8. 【請求項8】 トンネル電流を用いて記録媒体に情報の
    記録再生等を行う情報処理装置において、少なくとも請
    求項1〜6いずれかに記載のカンチレバー型アクチュエ
    ータを有することを特徴とする情報処理装置。
JP3240228A 1991-08-28 1991-08-28 カンチレバー型アクチュエータ及びそれを用いた走査型トンネル顕微鏡、情報処理装置 Expired - Fee Related JP3062967B2 (ja)

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