JPH0552614A - カルマン渦式流量計 - Google Patents

カルマン渦式流量計

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Publication number
JPH0552614A
JPH0552614A JP23866691A JP23866691A JPH0552614A JP H0552614 A JPH0552614 A JP H0552614A JP 23866691 A JP23866691 A JP 23866691A JP 23866691 A JP23866691 A JP 23866691A JP H0552614 A JPH0552614 A JP H0552614A
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JP
Japan
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flow rate
temperature
fluid
flow velocity
vortex
Prior art date
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Application number
JP23866691A
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English (en)
Inventor
Akira Utsuki
晃 宇津木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Japan Electronic Control Systems Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体の流速が変化した場合でも、応答性よく
正確に流量を計測し、渦発生体の形状を安定化して流量
の計測精度を向上させる。 【構成】 感温抵抗線16にカルマン渦4が接触すると
該感温抵抗線16は冷却され、その抵抗値が変化する。
そして、コントロールユニット17は、この抵抗値変化
から周波数信号としての信号波形を形成し、該信号波形
からカルマン渦4の発生周波数を求め、空気の流速Vを
演算する。また、温度計測回路は、流速Vから温度マッ
プ内の特性線を読出し、この特性線と信号波形から読込
んだ抵抗値とから空気温度を計測する。これにより、コ
ントロールユニット17は、流速Vと流路面積Sとの積
から求めた体積流量と、計測された空気温度における空
気密度とから質量流量を測定する。また、渦発生体11
は、エンジンの始動時毎にバッテリ電源13からの電流
が流れて発熱し、表面に付着した異物を焼切って除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば空気、ガス等の
気体や、水、燃料等の液体の流量を計測するのに用いて
好適なカルマン渦式流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に従来技術によるカルマン渦式流量
計を、自動車用エンジンの吸入空気量を検出するエアフ
ローメータとして用いた場合を例に挙げて説明する。
【0003】図において、1は吸気マニホールド(図示
せず)の途中に設けられた段付筒状のケーシングを示
し、該ケーシング1の流入口1A側は拡径して形成さ
れ、該流入口1Aには、吸入空気を整流する整流用ネッ
ト2が取付けられている。
【0004】3はケーシング1の軸線上に位置して該ケ
ーシング1の中間部に設けられ、三角柱状に形成された
渦発生体を示し、該渦発生体3は、矢示方向に流通する
整流状態の空気に接触することにより、その下流側に空
気の流速に比例したカルマン渦4,4,…を交互に発生
させるものである。
【0005】5,5,…は、渦発生体3の下流側に位置
してケーシング1内に設けられ、平板状に形成された複
数の渦安定板を示し、該各渦安定板5は空気の流れに対
して直交するように取付けられている。そして、該各渦
安定板5は、渦発生体3により発生したカルマン渦4を
安定化させるものである。
【0006】6はケーシング1の壁部に取付けられた超
音波センサを示し、該超音波センサ6は、渦安定板5の
下流側に位置してケーシング1に固定され、その前面が
ケーシング1内に臨むように設けられた超音波発信器6
Aと、該超音波発信器6Aと対向してケーシング1に固
定された超音波受信器6Bとから構成されている。ま
た、該各発信器6A,受信器6Bは、リード線7A,7
Bを介して後述のコントロールユニット8と接続されて
いる。そして、該超音波センサ6は、超音波発信器6A
からケーシング1内に発信された超音波を超音波受信器
6Bで受信することにより、超音波の位相ずれ等からカ
ルマン渦4を検出し、この渦検出信号をオンオフのパル
ス信号としてコントロールユニット8に出力するもので
ある。
【0007】8はCPU等からマイクロコンピュータと
して構成されたコントロールユニットを示し、該コント
ロールユニット8は、その出力側に超音波センサ6の超
音波発信器6Aがリード線7Aを介して接続され、入力
側には超音波センサ6の受信器6Bがリード線7Bを介
して接続されている。また、該コントロールユニット8
のRAM等からなる記憶エリア8A内には、下記数1に
示す演算式が記憶されている。
【0008】
【数1】
【0009】そして、該コントロールユニット8は、超
音波受信器6Bからの渦検出信号からケーシング1内を
矢示方向に流通する吸入空気の流速Vを前記数1により
求め、この流速Vと予め記憶エリア8Aに記憶されたケ
ーシング1の流路面積Sとから、空気の体積流量Aを、
【0010】
【数2】A=V・S として求めるものである。
【0011】従来技術によるカルマン渦式流量計は上述
の如き構成を有するもので、次に、その作動について説
明する。
【0012】まず、ケーシング1内に流入した空気は、
整流用ネット2により整流されて渦発生体3に接触す
る。そして、渦発生体3は空気に対する障害物となって
いるため、該渦発生体3の下流側には、空気の流速Vに
比例するカルマン渦4,4,…が規則正しく交互に発生
し、該各カルマン渦4は各渦安定板5によって安定化さ
れつつ、下流側に向けて移動する。次に、コントロール
ユニット8がリード線7Aを介して超音波センサ6の超
音波発信器6Aに高周波電圧を印加すると、該超音波発
信器6Aはこの高周波電圧に応じた超音波を発信し、こ
の超音波は超音波受信器6Bによって受信される。
【0013】そして、カルマン渦4がこの超音波の波を
横切ると、超音波受信器6Bによる超音波の受信状態
(超音波の位相ずれ等)が変化するから、該超音波受信
器6Bは、カルマン渦4の通過をオンオフのパルス信号
として検出し、このパルス信号を渦検出信号としてコン
トロールユニット8に出力する。
【0014】次に、コントロールユニット8は、超音波
受信器6Bからの渦検出信号を読込んで、カルマン渦4
の発生周波数fを算出し、この渦発生周波数fから前記
数1に基づいて空気の流速Vを求める。これにより、コ
ントロールユニット8は、この流速Vとケーシング1の
流路面積Sとから前記数2に基づいて空気の体積流量A
を演算し、この体積流量Aを外部に表示出力する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるカルマン渦式流量計では、超音波センサ6
の超音波受信器6Bが受信した超音波の位相ずれ、周波
数変化等からカルマン渦4を検出しているから、空気の
温度変化による影響をほとんど受けない。しかし、超音
波センサ6による検出では、空気の流速Vが変化したと
きに、応答性が低くなって精度も低下するばかりか、超
音波センサ6の分だけ全体が大型化するという問題があ
る。また、計測できるのは体積流量Aであるから、質量
流量が必要な場合には、空気の密度補正をするために別
体の温度センサをケーシング1に設けなくてはならず、
全体構成が複雑化するという問題がある。
【0016】さらに、流量計を長時間使用すると、空気
中の異物が徐々に渦発生体3の表面に付着して堆積物
9,9が生じ、該各堆積物9によって該渦発生体3の形
状が変化してしまう。特に、自動車用エンジンの吸入空
気量の計測に用いた場合には、空気中にガム質、カーボ
ン等の異物が多く混入しているから、渦発生体3の形状
も変化し易い。ところが、カルマン渦式流量計は、渦発
生体3の形状寸法の精度によって、流量の計測精度が決
定されてしまうから、渦発生体3の形状が変化すると、
正確に体積流量Aを計測することができず、信頼性が大
幅に低下するという問題がある。
【0017】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、流体の流速が変化した場合でも、応答性
よく正確に流体の流量を計測することができ、渦発生体
の形状を長期に亘って安定化し、流量の計測精度を向上
できるようにしたカルマン渦式流量計を提供することを
目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明が採用する構成は、流体が流れる筒状のケ
ーシングと、該ケーシング内に流体の流れ方向に対して
垂直に設けられ、流体の流れにより下流側にカルマン渦
を発生させる渦発生体と、該渦発生体の下流側に位置し
て前記ケーシングに設けられ、カルマン渦の有無に応じ
て抵抗値が変化する炭化珪素繊維からなる感温抵抗線
と、該感温抵抗線の抵抗値の変化を周波数信号として検
出する信号検出手段と、該信号検出手段が検出した検出
信号に基づいて流速または流量を演算する流速・流量演
算手段とからなる。
【0019】また、前記信号検出手段が検出した検出信
号と流速・流量演算手段が演算した流体の流速または流
量とに基づいて、流体の温度を計測する温度計測手段
と、該温度計測手段が計測した流体の温度から流体の密
度を演算する密度演算手段と、該密度演算手段で演算し
た流体の密度と前記流速・流量演算手段が演算した流体
の流速または流量とから、前記流体の質量流量を演算す
る質量流量演算手段とを設けるのが好ましい。
【0020】さらに、前記渦発生体は、電流によって発
熱する発熱材料から形成し、該渦発生体に電流を供給す
ることにより、該渦発生体に付着した異物を焼切る焼切
り手段を設けてもよい。
【0021】
【作用】ケーシング内を流体が流れて渦発生体に接触す
ると、該渦発生体の下流側にカルマン渦が交互に発生
し、感温抵抗線はカルマン渦の有無に応じて抵抗値が変
化する。そして、信号検出手段は、この抵抗値の変化を
周波数信号として検出し、流速・流量演算手段は、この
検出信号に基づいて流体の流速または流量を演算するこ
とができる。
【0022】また、信号検出手段が検出した検出信号と
流速・流量演算手段が演算した流体の流速または流量と
に基づいて流体の温度を計測する温度計測手段と、該温
度計測手段が計測した流体の温度から流体の密度を演算
する密度演算手段と、該密度演算手段で演算した流体の
密度と流速・流量演算手段が演算した流体の流速または
流量とから流体の質量流量を演算する質量流量演算手段
とを設ければ、ケーシング内を流通する流体の質量流量
を演算して求めることができる。
【0023】さらに、渦発生体を電流によって発熱する
発熱材料から形成し、該渦発生体に電流を供給すること
により、該渦発生体に付着した異物を焼切る焼切り手段
を設ければ、渦発生体の表面に付着した異物を焼切って
除去し、該渦発生体の形状が変化するのを防止すること
ができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図6に基
づいて説明する。なお、実施例では前述した図7に示す
従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。
【0025】図中、11は本実施例による渦発生体を示
し、該渦発生体11は、従来技術で述べた渦発生体3と
ほぼ同様に、ケーシング1の軸線上に位置して該ケーシ
ング1の中間部に設けられているものの、該渦発生体1
1は、図2にも示す如く、発熱材料としての炭化珪素繊
維から長尺な円柱状に形成されている。また、該渦発生
体11の軸方向上,下両端にはリード線12A,12B
が接続され、該各リード線12A,12Bを介して後述
するバッテリ電源13および通電スイッチ14と接続さ
れている。ここで、該渦発生体11を形成する炭化珪素
繊維は、温度の上昇に伴ってその抵抗値が低下するサー
ミスタ特性を有するものである。そして、該渦発生体1
1は、空気の流れによって下流側にカルマン渦4,4,
…を交互に生じせしめると共に、通電スイッチ14等を
介してバッテリ電源13からの電流が供給されたときに
は、この電流によって所定温度(例えば1000℃程
度)まで発熱するものである。
【0026】13は自動車に搭載されたバッテリ電源、
14は該バッテリ電源13のプラス側と渦発生体11の
上端側との間に位置してリード線12Aの途中に設けら
れ、該バッテリ電源13、後述の焼切り回路18等と共
に焼切り手段を構成する通電スイッチを示し、該通電ス
イッチ14は常開型リレーから構成されている。そし
て、該通電スイッチ14はリード線15を介して後述の
焼切り回路18と接続され、該焼切り回路18からの制
御信号により閉成し、バッテリ電源13からの電流を渦
発生体11に供給するものである。
【0027】16は渦発生体11の下流側に位置してケ
ーシング1に設けられ、小径な炭化珪素繊維から形成さ
れた感温抵抗線を示し、該感温抵抗線16は後述のコン
トロールユニット17と接続されている。そして、該感
温抵抗線16は、空気の流速Vが増大したり、カルマン
渦4と接触すると、自身の温度が低下して抵抗値が増大
するサーミスタ特性を有するものである。
【0028】17はCPU等からマイクロコンピュータ
として構成されたコントロールユニットを示し、該コン
トロールユニット17は、焼切り回路18と後述の流量
測定部20とから構成されている。
【0029】18はコントロールユニット17内に設け
られた焼切り回路を示し、該焼切り回路18は、その出
力側に通電スイッチ14が接続され、入力側には自動車
用エンジンを始動するキースイッチ19が接続されてい
る。そして、該焼切り回路18は、キースイッチ19が
オン操作されると通電スイッチ14に制御信号を出力
し、該通電スイッチ14を所定時間(2秒程度)だけ閉
成させて渦発生体11にバッテリ電源13からの電流を
供給させ、該渦発生体11を約1000℃程度に発熱さ
せるものである。
【0030】20はコントロールユニット17内に設け
られた流量測定部を示し、該流量測定部20は、図3に
も示す如く後述の抵抗値検出回路21、流速演算回路2
5、温度計測回路26、質量流量演算回路30等から構
成されている。
【0031】21は流量測定部20の入力側に設けら
れ、感温抵抗線16と接続された抵抗値検出回路を示
し、該抵抗値検出回路21は感温抵抗線16の抵抗値R
を検出して検出信号を出力するものである。22は該抵
抗値検出回路21の出力側に設けられた信号検出手段と
しての波形検出回路を示し、該波形検出回路22は、抵
抗値検出回路21からの検出信号を、RAM等からなる
メモリ内に時間変化に応じて格納することにより、図4
に示す如く周波数信号としての抵抗値Rの信号波形23
を検出するものである。ここで、前記信号波形23は、
感温抵抗線16にカルマン渦4が接触したときには、該
感温抵抗線16がカルマン渦4により冷却されてその抵
抗値Rが増大するため、規則正しく発生するカルマン渦
4に応じて抵抗値Rが増減する正弦波形状となってい
る。
【0032】24は波形検出回路22の出力側に設けら
れた発生周波数検出回路を示し、該発生周波数検出回路
24は、波形検出回路22が検出した信号波形23か
ら、図4に示す如くカルマン渦4の時間あたりの発生
数、即ちカルマン渦4の発生周波数fを検出するもので
ある。25は該発生周波数検出回路24および後述の体
積流量演算回路29と共に流速・流量演算手段を構成す
る流速演算回路を示し、該流速演算回路25は、発生周
波数検出回路24が検出した発生周波数fに基づき、前
記数1に示す演算式とほぼ同様の下記数3から空気の流
速Vを演算するものである。
【0033】
【数3】V=(d1 /s)・f 但し、d1 :渦発生体11の直径寸法
【0034】26は流量測定部20内に位置し、波形検
出回路22と接続された温度計測手段としての温度計測
回路を示し、該温度計測回路26のメモリ内には図5に
示す温度マップ27が記憶されている。そして、該温度
計測回路26は、波形検出回路22が検出した信号波形
23の谷の部分23Aの抵抗値を、感温抵抗線16がカ
ルマン渦4と接触していない状態の最低抵抗値R0 とし
て読込み、この抵抗値R0 と流速演算回路25が求めた
流速Vとから、温度マップ27に基づいて空気の温度T
を計測するものである。ここで、前記温度マップ27
は、図5に示す如く複数の流速V1 ,V2 ,V3 …(3
本のみ図示)に応じて、感温抵抗線16の抵抗値Rと空
気の温度Tとがマップとして記憶されているものであ
る。
【0035】28は温度計測回路26の出力側に設けら
れた密度演算手段としての密度演算回路を示し、該密度
演算回路28は、温度計測回路26からの温度Tに基づ
いて密度マップ(図示せず)を読出し、その温度Tにお
ける空気密度ρを演算し、この空気密度ρを質量流量演
算回路30に出力するものである。ここで、前記密度マ
ップは、空気、ガソリン等の流体の種類に応じて、流体
温度と流体密度との関係がマップとして記憶されている
ものである。
【0036】29は流速演算回路25の出力側に設けら
れ、流速演算回路25と共に流速・流量演算手段を構成
する体積流量演算回路を示し、該体積流量演算回路のメ
モリ内には前記数2に示す演算式が記憶されている。そ
して、該体積流量演算回路29は、流速演算回路25が
演算した流速Vから前記数2に基づいて体積流量Aを演
算するものである。
【0037】30は流量測定部20内に設けられた質量
流量演算手段としての質量流量演算回路を示し、該質量
流量演算回路30のメモリ内には下記数4に示す演算式
が記憶されている。そして、該質量流量演算回路30
は、体積流量演算回路29からの体積流量Aと密度演算
回路28からの空気密度ρとに基づいて質量流量Bを演
算するものである。
【0038】
【数4】B=A・ρ
【0039】31は体積流量演算回路29と質量流量演
算回路30との間に設けられた出力切換回路を示し、該
出力切換回路31は、作業者によって切換操作されるこ
とにより、体積流量Aか質量流量Bのいずれかを選択し
て切換え、各流量A,Bを表示器32に出力して表示さ
せるものである。
【0040】本実施例によるカルマン渦式流量計は上述
の如き構成を有するもので、次にその作動について説明
する。
【0041】まず、ケーシング1内に整流用ネット2に
よって整流された空気が流入すると、この空気は渦発生
体11に接触し、該渦発生体11の下流側にはカルマン
渦4が交互に規則正しく発生する。そして、このカルマ
ン渦4が感温抵抗線16に接触すると、該感温抵抗線1
6はカルマン渦4により冷却されるから、自身の温度が
低下して抵抗値Rが増大する。次に、抵抗値検出回路2
1は感温抵抗線16の抵抗値Rを検出し、波形検出回路
22は、抵抗値検出回路21からの検出抵抗値Rに基づ
き信号波形23を形成する。そして、発生周波数検出回
路24は、この信号波形23からカルマン渦4の発生周
波数fを検出し、流速演算回路25は、この発生周波数
fに基づき、前記数3から空気の流速Vを演算する。ま
た、ここで、図6に示す如く、空気温度Tが低温T1 か
ら高温T2 に変化したり、流速Vが速くなったりした場
合には、空気の流速Vの増大等に伴って感温抵抗線16
の抵抗値Rが変化する。しかし、波形検出回路22は、
感温抵抗線16の抵抗値変化を時系列に並べて信号波形
23を形成し、発生周波数検出回路24は該信号波形2
3から発生周波数fを検出しているため、空気温度T、
流速Vの変化に影響されることなく発生周波数fを検出
できる。
【0042】一方、温度計測回路26は、波形検出回路
22から信号波形23の谷23Aの部分の抵抗値を最低
抵抗値R0 として読込むと共に、流速演算回路25から
空気の流速Vを読込む。そして、該温度計測回路26
は、流速演算回路25からの流速Vから、予め記憶され
た各流速V1 ,V2 ,V3 ,…のうち最も近い一の流速
を選択し、この流速において最低抵抗値R0 が現われる
温度を空気温度Tとして密度演算回路28に出力し、該
密度演算回路28は、密度マップを読出してその温度T
における空気の密度ρを演算する。
【0043】次に、体積流量演算回路29は、流速演算
回路25から出力された流速Vから前記数2に基づき体
積流量Aを演算し、質量流量演算回路30は、この体積
流量Aと密度演算回路28から出力された空気密度ρと
から、前記数4に基づいて質量流量Bを演算する。そし
て、出力切換回路31は、作業者の選択により、体積流
量演算回路29と質量流量演算回路30とを切換えるこ
とにより、体積流量A,質量流量Bを表示器32に出力
して表示させる。
【0044】また、キースイッチ19がオン操作された
ときには、焼切り回路18は通電スイッチ14に制御信
号を出力して該通電スイッチ14を所定時間だけ閉成さ
せ、バッテリ電源13からの電流を各リード線12A,
12Bを介して渦発生体11に供給し、該渦発生体11
を約1000℃程度に発熱させる。これにより、渦発生
体11の表面に付着したガム質、カーボン等の異物は、
該渦発生体11の発熱により焼切られて除去される。
【0045】かくして、本実施例によれば、渦発生体1
1によって発生したカルマン渦4を感温抵抗線16の抵
抗値変化として確実に検出することができ、この抵抗値
変化から信号波形23を生じせしめ、該信号波形23か
ら発生周波数fを検出することにより、流速Vを求めて
体積流量Aを確実に演算することができる。この結果、
従来技術で述べた如く、空気の流速Vが変化した場合で
も、図6に示す如く感温抵抗線16はこの流速変化に速
やかに追従して抵抗値が変化するから、高い応答性をも
って流速Vを求めることができ、精度よく体積流量Aを
測定することができる。
【0046】また、温度計測回路26によって、温度マ
ップ27に基づいて流速Vに応じた空気温度Tを計測
し、密度演算回路28によってその温度Tにおける空気
の密度ρを演算することができる。この結果、別体の温
度センサを用いずに、単一の感温抵抗線16の抵抗値変
化と流速V等とから空気温度Tを効果的に計測すること
ができ、その温度Tにおける空気密度ρを確実に演算し
て、正確に質量流量Bを求めることができ、全体構成を
コンパクトに形成することができる。
【0047】さらに、渦発生体11を発熱体としての炭
化珪素繊維から形成し、焼切り回路18はキースイッチ
19がオン操作されたときに、通電スイッチ14を閉成
させて渦発生体11にバッテリ電源13からの電流を供
給する構成としたから、エンジンの始動時毎に、渦発生
体11を発熱させて該渦発生体11の表面に付着した異
物を焼切って確実に除去することができる。この結果、
長時間流量計を使用した場合でも、渦発生体11の表面
に従来技術で述べた堆積物9が生じるのを効果的に防止
でき、該渦発生体11の形状が変化するのを防止して、
空気の体積流量A,質量流量Bを長期に亘って高精度に
計測することができ、信頼性を大幅に向上することがで
きる。
【0048】なお、前記実施例では、渦発生体11は、
発熱材料としてサーミスタ特性を有する炭化珪素繊維か
ら円柱状に形成するものとして述べたが、これに替え
て、例えば三角形状、四角形状等の他の形状に形成して
もよい。また、場合によっては、炭化珪素繊維に替え
て、例えばニクロム線、白金等の他の発熱材料を用いて
もよい。
【0049】さらに、前記実施例では、渦発生体11に
約2秒間だけ電流を供給し、該渦発生体11を1000
℃程度に発熱させるものとして述べたが、これに替え
て、例えば、渦発生体11に2秒以下、あるいは2秒以
上電流を供給してもよく、また、該渦発生体11を10
00℃以下、あるいは1000℃以上発熱させる構成と
してもよい。
【0050】また、前記実施例では、出力切換回路31
によって体積流量演算回路29と質量流量演算回路30
とを切換えるものとして述べたが、これに替えて、質量
流量のみ表示する構成としてもよい。また、出力切換回
路31を廃止して、体積流量と質量流量を同時に表示さ
せてもよく、さらに、温度計測回路26で求めた温度T
も表示する構成としてもよい。
【0051】さらに、前記実施例では、渦発生体11の
下流側に複数の渦安定板5,5,…を配設するものとし
て述べたが、場合によっては、各渦安定板5を廃止して
もよい。
【0052】また、前記実施例では、カルマン渦式流量
計を自動車用エンジンのエアフローメータに用いた場合
を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、フロ
ンガス等の工業用ガス、ガソリン等の燃料、工場用水等
の種々の流体の流量計測にも広く適用することができ
る。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、カ
ルマン渦が接触して温度変化した炭化珪素繊維からなる
感温抵抗線の抵抗値を、信号検出手段により周波数信号
として検出し、流速・流量演算手段は、信号検出手段が
検出した検出信号に基づいて流体の流速または流量を演
算することができる。この結果、流体の流速または流量
が変化した場合でも、カルマン渦の有無に応じて感温抵
抗線の抵抗値を変化させ、正確に流体の流速または流量
を演算することができる。
【0054】また、温度計測手段は、信号検出手段から
の検出信号と流速・流量演算手段からの流速または流量
とに基づいて流体の温度を正確に検出し、密度演算手段
は、この流体温度における流体の密度を演算することが
でき、流量演算手段は、この流体密度と流速または流量
とから流体の質量流量を確実に演算して求めることがで
きる。この結果、別体の温度センサを用いることなく流
体温度を計測でき、効果的に流体の質量流量を求めるこ
とができる。
【0055】さらに、渦発生体を電流によって発熱する
発熱材料から形成し、該渦発生体に電流を供給すること
により、該渦発生体に付着した異物を焼切る構成とした
から、該渦発生体の表面に付着した異物を確実に除去す
ることができる。この結果、長時間流量計を使用した場
合でも、渦発生体の表面に異物が付着して該渦発生体の
形状が変化するのを効果的に防止することができ、流体
の流量を長期に亘って精度よく計測することができ、信
頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるカルマン渦式流量計の全
体の回路構成を示す回路構成図である。
【図2】図1中の電気回路を示す電気回路図である。
【図3】図2中の流量測定部20の回路構成を示すブロ
ック回路図である。
【図4】信号波形を示す説明図である。
【図5】温度マップを示す説明図である。
【図6】流速、空気温度が変化したときの抵抗値が変化
する状態を示す説明図である。
【図7】従来技術によるカルマン渦式流量計の全体構成
を示す回路構成図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 4 カルマン渦 11 渦発生体 14 通電スイッチ(焼切り手段) 16 感温抵抗線 22 波形検出回路(信号検出手段) 25 流速演算回路(流速・流量演算手段) 26 温度計測手段(温度計測手段) 28 密度演算回路(密度演算手段) 29 体積流量演算回路 30 質量流量演算回路(質量流量演算手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体が流れる筒状のケーシングと、該ケ
    ーシング内に流体の流れ方向に対して垂直に設けられ、
    流体の流れにより下流側にカルマン渦を発生させる渦発
    生体と、該渦発生体の下流側に位置して前記ケーシング
    に設けられ、カルマン渦の有無に応じて抵抗値が変化す
    る炭化珪素繊維からなる感温抵抗線と、該感温抵抗線の
    抵抗値の変化を周波数信号として検出する信号検出手段
    と、該信号検出手段が検出した検出信号に基づいて流速
    または流量を演算する流速・流量演算手段とからなるカ
    ルマン渦式流量計。
  2. 【請求項2】 前記信号検出手段が検出した検出信号と
    流速・流量演算手段が演算した流体の流速または流量と
    に基づいて、流体の温度を計測する温度計測手段と、該
    温度計測手段が計測した流体の温度から流体の密度を演
    算する密度演算手段と、該密度演算手段で演算した流体
    の密度と前記流速・流量演算手段が演算した流体の流速
    または流量とから、前記流体の質量流量を演算する質量
    流量演算手段とを設けたことを特徴とする請求項1に記
    載のカルマン渦式流量計。
  3. 【請求項3】 前記渦発生体は、電流によって発熱する
    発熱材料から形成し、該渦発生体に電流を供給すること
    により、該渦発生体に付着した異物を焼切る焼切り手段
    を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載のカルマン渦式流量計。
JP23866691A 1991-08-26 1991-08-26 カルマン渦式流量計 Pending JPH0552614A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10365294B2 (en) 2013-09-20 2019-07-30 Oxford University Innovation Limited Sensor for high temperature turbulent flow
KR20250038584A (ko) 2023-09-12 2025-03-19 가부시키가이샤 니토리 홀딩스 각로용 테이블

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