JPH055264A - 多軸ミシン - Google Patents

多軸ミシン

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JPH055264A
JPH055264A JP4439291A JP4439291A JPH055264A JP H055264 A JPH055264 A JP H055264A JP 4439291 A JP4439291 A JP 4439291A JP 4439291 A JP4439291 A JP 4439291A JP H055264 A JPH055264 A JP H055264A
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needle
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cloth
holding
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Yoshio Shibata
義夫 柴田
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Barudan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一つの色の糸の縫製が終わった場合その糸を
布から上方へ引き離すことによって、次の色の糸を用い
ての縫製の場合に糸相互のからまりや混色を防止する。
再び縫製を行なう場合糸の端を布の表面に飛び出さない
ようにした状態で縫製を行なう。 【構成】 アームには、複数本の針棒を上下動自在に支
持している保持板を、針落直上位置に対して上記針棒を
交換的に位置させ得るように横動自在に装着する、上記
保持板における上記複数針棒に対応する位置には夫々上
糸を把む為の第1保持機構を備えさせる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数種の糸による刺繍縫
い、或は飾り縫いが可能な多軸ミシンに関するもので、
詳しくは多数の針棒を具備させておき、これら針棒を選
択的に作動させて上記の縫製を行うようにした多軸ミシ
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多軸ミシン、例えば特公昭57ー
53751号公報に示されるミシンは、ベッドと、ベッ
ドの上方に配設されたアームとを備え、アームには、複
数本の針棒を上下動自在に支持している保持板を、針落
直上位置に対して上記針棒を交換的に位置させ得るよう
に横動自在に装着し、一方、ベッド部においては針落位
置の下方に釜を備えさせ、上記複数針棒の内の針落直上
位置にある一つの針棒の上下動に対応させて釜を動作さ
せることにより針棒側の針に備えさせる上糸と釜に備え
させる下糸とでもって刺繍を行なうようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の多軸ミシン
では一つの色の糸による縫製が終わった後、針棒を交換
的に横動させて次の色の糸による縫製を行なう場合、前
の糸がその縫製の為の針から布の上に垂れ下がっている
と、次の色の糸を用いて縫製をする場合に前の糸を踏み
付けた状態で縫製を行なってしまって、相互の糸が絡ま
ったり布の上面において両方の糸が混在して模様が不鮮
明になってしまったりする問題点があった。
【0004】これを解決する為に前の糸による縫製が終
わった後、針から垂れ下がる糸を布から上方へ引き離す
ことも試みられた。然しその様にした場合他の糸での縫
製が終わって再び上記の糸を用いて縫製を行なう場合、
その糸の端が布の上面に出たままとなって布の表面の体
裁が悪くなる問題点があった。
【0005】この問題を解決する為に針から吊下してい
る糸を予め短く切断しておくことも考えられるが、そう
すると、複数の針棒を交換的に横動させるとき、或いは
針棒休止中において天秤が動くと針の針孔から糸が抜脱
する問題が発生するので、実施できない問題がある。本
願発明は上記従来技術の問題点(技術的課題)を解決す
る為になされたもので、一つの色の糸の縫製が終わった
場合その糸を布から上方へ引き離すことによって、次の
色の糸を用いての縫製の場合に糸相互のからまりや混色
を防止することができ、然もその様にしたものであって
も、次に再び上記の糸で縫製を行なう場合その糸の端を
布の表面に飛び出さないようにした状態で縫製を行なう
ことができる様にした多軸ミシンを提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本願発明における多軸ミシンは、ベッドと、ベッド
の上方に配設されたアームとを備え、アームには、複数
本の針棒を上下動自在に支持している保持板を、針落直
上位置に対して上記針棒を交換的に位置させ得るように
横動自在に装着し、一方、ベッド部においては針落位置
の下方に釜を備えさせ、上記複数針棒の内の針落直上位
置にある一つの針棒の上下動に対応させて釜を動作させ
ることにより針棒側の針に備えさせる上糸と釜に備えさ
せる下糸とでもって刺繍を行なうようにしてある多軸ミ
シンにおいて、上記保持板における上記複数針棒に対応
する位置には夫々上糸を把む為の第1保持機構を備えさ
せたものである。
【0007】
【作用】第1保持機構が作動すると糸21を把持したり、
解放したりする。第2保持機構を作動させると吊下状の
糸を引上げる。
【0008】
【実施例】以下本願の実施例を示す図1から図9につい
て説明する。符号1〜20は周知の多軸ミシン(例えば特
公昭57ー53751号或いは特開昭47−22255
号の公報に示されたものと同様のもの)の構成部材を示
すもので、1はベッド、2は針落孔を有する針板、3は
釜駆動用の軸、4は針落孔の下に位置する釜、5は針板
2の下側に備えられた周知の上糸切断装置、7はベッド
1の上方に配設されたアーム、8は駆動軸、9はアーム
7に対し上下動自在の作動棒、10はクランク機構、11は
針棒押え、12はアーム7に横動自在に取付けられた保持
体、13は保持体12に対し上下動自在に備えさせた針棒、
14は針、15は針棒13に対し上下動自在の押え体、16はそ
の布押え部、17は第1ばね、18は第1ばね17よりも強い
第2ばね、20は天秤を夫々示す。21は周知の上糸で複数
の針14, 14・・・に対し夫々異なる色のものが用いてあ
る。
【0009】上記構成の多軸ミシンは図示外の駆動装置
(主モータ)が作動することによって軸3,8が同期し
て回動する。そして軸3の回動により釜4が回動し、軸
8の回動により作動棒9が上下動しかつ天秤20が上下動
を行なう(釜4の2回転の間に作動棒9及び天秤20は1
回上下動する)。又上記とは異なる駆動装置によって保
持体12が横動され、多数の針棒13のうちの一つが選択的
に針棒押え11の下側に位置させられる。その結果その針
棒13が、作動棒9と共に上下動する針棒押え11によって
上下動させられ、その針棒13に取り付いた針14によって
周知の如く縫製が行なわれる。
【0010】次に23, 24は上記多軸ミシンに備えられた
第1保持機構と第2保持機構を夫々示す。まず第1保持
機構23について図3及び図4に基づいて詳細に説明す
る。第1保持機構23は糸押え機構25と解除機構26とから
成る。押え機構25において、27は保持体12に取付けた基
体、28は糸孔、29は受片、30は進退杆で基体27に対し矢
印方向に進退自在に備わっている。31は押え片で止ねじ
32を用いて進退杆30に位置変え可能に取付けてある。33
はばねで押え片31を受片29に向けて付勢する。上記符号
28〜33で示される部材は複数の針棒13の各々に対応して
夫々設けられている。次に解除機構26において、35はア
ーム7に固定された基枠、36はソレノイド、37はそのプ
ランジャを夫々示す。38は解除片で、基枠35に枢着して
ある。39,40は夫々連繋用のレバー及びリンクを示す。
【0011】上記の様な構成の第1保持機構23にあって
は、天秤20からの上糸21は、糸孔28、受片29と押え片31
との間、進退杆30の側部を通って針14の孔へと通され
る。その状態においては、ばね33の付勢力により押え片
31と受片29との間に上糸21が挟み付けられ、上糸21の上
下動が阻止される。一方ソレノイド36の作動によってプ
ランジャ37が引き込まれると、レバー39、リンク40を介
して解除片38が矢印方向に揺動される。これにより、針
棒押え11によって操作される位置にある針棒13と対応す
る糸押え機構25においては、進退杆30が解除片38に押さ
れ押え片31が受片29から離反する。これにより上糸21が
糸孔28を通って移動できる状態となる。一方プランジャ
37が図3に示される如き状態に突出すると、レバー39、
リンク40を介して解除片38が進退杆30から離反する方向
に揺動され、再び上糸21は受片29と押え片31との間に挟
み付けられて上下動が阻止される状態となる。
【0012】次に第2保持機構24について図5及び図6
を参照して詳細に説明する。43は保持枠で、脚44を介し
て前記基枠35に取付けてある。45は保持枠43に形成され
たスリットで、その上面及び下面には糸止体46が付設し
てある。尚この糸止体46としては、フエルト等の毛羽の
立ったものあるいはサンドペーパー状のものなど、糸が
引き留められ易い状態のものが用いられる。47は基枠35
に取付けた案内部材、48は進退片で案内部材47に沿って
進退動できる様になっている。49は進退片48に取付けた
糸引掛片で、その先端部には引掛部50が備わっている。
51は基枠35に取付けたロータリーソレノイド、52はその
作動片で、先端部には切溝状の係合部53が形成され、そ
こには進退片48に固定された係合片54が位置している。
【0013】この様な構成の第2保持機構24にあって
は、作動棒9及び針棒13が上昇位置にある時にロータリ
ーソレノイド51の作動片52が矢印方向に往復揺動する。
その結果、糸引掛片49がスリット45を通って図2に示さ
れる様な位置まで突出し、その後再び図5に実線で示さ
れる位置まで戻る。この動きにより、引掛部50が針14か
ら垂れ下がる上糸21を図2に示される如くスリット45の
内部に引き込む。この引き込まれた上糸21は糸止体46に
よってその状態に保持される。
【0014】次に上記構成の多軸ミシンによって縫製を
行なう場合において、一つの色の糸による縫製末期の動
作、及びその糸を用いて再度縫製を行なう場合の初期の
動作について図7及び図8の(A)〜(E)、図9の(F)〜(J)
を参照して詳しく説明する。尚図8の(A)〜(E)、図9
の(F)〜(J)は図7において(A) 〜(J) で示される時点で
の天秤20、針14、布55、釜4の関係を夫々示すものであ
る。縫製末期においては、まず主モータが減速される。
そしてその減速した状態において天秤20及び針棒13は夫
々図示される様に上下動をする。この過程において、ま
ず(イ)で示される時点において釜4の剣先4aが上糸21
を引掛け(A) で示される時点に至る。この時点において
図8の(A) に示される様に上糸切断装置5が作動して上
糸21(針14の孔、布55、針板2の針落孔を通り更に釜4
を回った後布55と連らなっている部分)を切断する。こ
の場合、針14における糸通し孔から下方には上糸21が約
14cm残っている。次に天秤20及び針棒13がやや上昇した
(B) の時点(天秤20が水平位置から上昇する点を0°と
したときに340°となる点)において第1保持機構23
が保持状態となる。この時には上記糸通し孔から下方に
は約90mmの上糸21が残っている(前記(A) の時点から
(B) の時点までの間に天秤20は約25mm上動する為)。そ
の後天秤20が水平位置に移動し、針棒13が上死点へ移動
した状態で主モータの作動が停止する。その後第2保持
機構24のソレノイド51が作動して、図8の(C) に示す如
く上糸21の端部が布55から引き抜かれて保持枠43の中に
引き込まれる。
【0015】上記の状態において保持体12が周知の如く
回動され、他の色の糸を用いての縫製が周知の如く行な
われる。この場合前述の如く前の縫製に使用した上糸21
は第2保持機構24によって保持されている為、その糸21
が次の色の糸と絡まる様な事が防止される。
【0016】次に上記別の色の糸による縫製が終わった
後再び前記の糸を用いての縫製を開始する時には、保持
機構23によって上糸21が保持されたままの状態で主モー
タが低速で作動開始する。これにより天秤20、針棒13は
夫々図示される様に上下動する。この場合主モータがス
タートしてから(D) で示される時点までの間に天秤20が
上動し、図示外の糸巻から上糸21が繰り出される。次に
(E) の時点においては図8の(E) に示される如く針14に
よって布55の下に形成された上糸21のループに釜4の剣
先4aが引掛かり、次に(F) の時点においては釜4の回動
によって上記剣先4aに引掛かった上糸21が布の下へ引き
込まれる。次に(G) で示される時点を経て(H) で示され
る時点に至ると保持機構23が解除される。これら(F) 〜
(H)の過程では80mm程度の上糸が布55の下に出ている。
その後(I) で示される時点においては、図9の(I) に示
される如く針14の上下動によって布55における次の針目
の点に形成された上糸21のループに釜4の剣先4aが引掛
かる。(この時布55の下に出ている上糸は60〜70mm程度
となっている。)その後釜4の回動により剣先4aに引掛
っている上糸21は布55の下方へ引き込まれ、上糸と下糸
との周知の如き絡みが達成される。またこのとき天秤2
0、針14は上動する為上糸21は短かい寸法だけ布55から
引き抜かれ、第1の針目の点から布55の下に出ている上
糸21は例えば10〜20mm程度の極めて短い長さとなる。そ
の後(J) の時点(図9の(J) の状態)を経て周知の如く
縫製が行なわれる。
【0017】上述の動作の場合、(E) 〜(G) の過程では
一般には上糸と下糸の絡みは達成されないが、使用する
布55や上糸21の種類によっては上記の過程で上糸21の先
端が布55中に残り上糸21と下糸の絡みが達成される場合
もある。
【0018】尚以上は一つの色の糸についてのみ説明し
たが、他の色の糸による縫製の場合も総て同様の動作が
行なわれる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本願発明にあっては、上糸
を把む為の第1保持機構を有するから上記従来欠点を解
決する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】多軸ミシンの正面図。
【図2】縦断面図。
【図3】第1保持機構を示す底面図。
【図4】IV−IV線拡大断面図。
【図5】第2保持機構を示す底面図。
【図6】保持枠の展開状態を示す正面図。
【図7】動作タイミングを示すタイムチャート。
【図8】図7の(A) 〜(E) で示される時点の状態を示す
作動説明図。
【図9】図7の(F) 〜(J) で示される時点の状態を示す
作動説明図。
【符号の説明】
1 ベッド 4 釜 7 アーム 13 針棒 14 針 23 第1保持機構 24 第2保持機構
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年3月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 多軸ミシン
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数種の糸による刺繍縫
い、或は飾り縫いが可能な多軸ミシンに関するもので、
詳しくは多数の針棒を具備させておき、これら針棒を選
択的に作動させて上記の縫製を行うようにした多軸ミシ
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多軸ミシン、例えば特公昭57−
53751号公報に示されるミシンは、ベッドと、ベッ
ドの上方に配設されたアームとを備え、アームには、複
数本の針棒を上下動自在に支持している保持板を、針落
直上位置に対して上記針棒を交換的に位置させ得るよう
に横動自在に装着し、一方、ベッド部においては針落位
置の下方に釜を備えさせ、上記複数針棒の内の針落直上
位置にある一つの針棒の上下動に対応させて釜を動作さ
せることにより針棒側の針に備えさせる上糸と釜に備え
させる下糸とでもって刺繍を行なうようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の多軸ミシン
では一つの色の糸による縫製が終わった後、針棒を交換
的に横動させて次の色の糸による縫製を行なう場合、前
の糸がその縫製の為の針から布の上に長く垂れ下がって
いると、次の色の糸を用いて縫製をする場合に前の糸を
踏み付けた状態で縫製を行なってしまって、相互の糸が
絡まったり布の上面において両方の糸が混在して模様が
不鮮明になってしまったりする問題点があった。
【0004】これを解決する為に前の糸による縫製が終
わった後、針から垂れ下がる前の長い糸を布から上方へ
引き離すことも試みられた。然しその様にした場合他の
糸での縫製が終わって再び上記の糸を用いて縫製を行な
う場合、その糸の長い端が布の上面に出たままとなって
布の表面の体裁が悪くなる問題点があった。
【0005】この問題を解決する為に針から吊下してい
る糸を予め短く切断しておくことも考えられるが、そう
すると、複数の針棒を交換的に横動させるとき、或いは
針棒休止中において天秤が動くと針の針孔から糸が上方
に抜脱し、次の縫製ができなくなる問題が発生するの
で、実施できない問題がある。本願発明は上記従来技術
の問題点(技術的課題)を解決する為になされたもの
で、一つの色の糸の縫製が終わった場合その糸を布から
上方へ引き離すことができる程度に短く出来て、次の色
の糸を用いての縫製の場合に糸相互のからまりや混色を
防止することができ、然もその様に短くしたものであっ
ても、針棒横動中においては針孔から糸端が抜け出さな
い様にした多軸ミシンを提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本願発明における多軸ミシンは、ベッドと、ベッド
の上方に配設されたアームとを備え、アームには、複数
本の針棒を上下動自在に支持している保持板を、ベッド
の針落直上位置に対して上記針棒の内の一つを交換的に
位置させ得るように横動自在に装着し、一方、ベッド部
においては針落位置の下方に釜を備えさせ、上記複数針
棒の内の針落直上位置にある一つの針棒の上下動に対応
させて釜を動作させることにより針棒側の針に備えさせ
る上糸と釜に備えさせる下糸とでもって刺繍を行なうよ
うにしてある多軸ミシンにおいて、上記保持板における
上記複数針棒の各々に対応する近傍位置には夫々上糸を
常時把む為の上糸保持機構を付設すると共に上記アーム
には、針落直上位置に到来した針棒に付設されている上
糸保持機構の把み状態を解放するための解除機構を備え
させたものである。
【0007】
【作用】上糸保持機構が作動すると糸21を把持する。
解除機構が作動すると対応上糸保持機構の把持が解放さ
れる。
【0008】
【実施例】以下本願の実施例を示す図1から図9につい
て説明する。符号1〜20は周知の多軸ミシン(例えば
特公昭57−53751号或いは特開昭47−2225
5号の公報に示されたものと同様のもの)の構成部材を
示すもので、1はベッド、2は針落孔を有する針板、3
は釜駆動用の軸、4は針落孔の下に位置する釜、5は針
板2の下側に備えられた周知の上糸切断装置、7はベッ
ド1の上方に配設されたアーム、8は駆動軸、9はアー
ム7に対し上下動自在の作動棒、10はクランク機構、
11は針棒押え、12はアーム7に横動自在に取付けら
れた保持体、13は保持体12に対し上下動自在に備え
させた針棒、14は針、15は針棒13に対し上下動自
在の押え体、16はその布押え部、17は第1ばね、1
8は第1ばね17よりも強い第2ばね、20は天秤を夫
々示す。21は周知の上糸で複数の針14,14・・・
に対し夫々異なる色のものが用いてある。
【0009】上記構成の多軸ミシンは図示外の駆動装置
(主モータ)が作動することによって軸3,8が同期し
て回動する。そして軸3の回動により釜4が回動し、軸
8の回動により作動棒9が上下動しかつ天秤20が上下
動を行なう(釜4の2回転の間に作動棒9及び天秤20
は1回上下動する)。又上記とは異なる駆動装置によっ
て保持体12が横動され、多数の針棒13のうちの一つ
が選択的に針棒押え11の下側に位置させられる。その
結果その針棒13が、作動棒9と共に上下動する針棒押
え11によって上下動させられ、その針棒13に取り付
いた針14によって周知の如く縫製が行なわれる。
【0010】次に23,24は上記多軸ミシンに備えら
れた上糸保持機構と糸端保持機構を夫々示す。まず上糸
保持機構23について図3及び図4に基づいて詳細に説
明する。上糸保持機構23は糸押え機構25と解除機構
26とから成る。押え機構25において、27は保持体
12に取付けた基体、28は糸孔、29は受片、30は
進退杆で基体27に対し矢印方向に進退自在に備わって
いる。31は押え片で止ねじ32を用いて進退杆30に
位置変え可能に取付けてある。33はばねで押え片31
を受片29に向けて付勢する。上記符号28〜33で示
される部材は複数の針棒13の各々に対応して夫々設け
られている。次に解除機構26において、35はアーム
7に固定された基枠、36はソレノイド、37はそのプ
ランジャを夫々示す。38は解除片で、基枠35に枢着
してある。39,40は夫々連繋用のレバー及びリンク
を示す。
【0011】上記の様な構成の上糸保持機構23にあっ
ては、天秤20からの上糸21は、糸孔28、受片29
と押え片31との間、進退杆30の側部を通って針14
の孔へと通される。その状態においては、ばね33の付
勢力により押え片31と受片29との間に上糸21が挟
み付けられ、上糸21の上下動が阻止される。一方ソレ
ノイド36の作動によってプランジャ37が引き込まれ
ると、レバー39、リンク40を介して解除片38が矢
印方向に揺動される。これにより、針棒押え11によっ
て操作される位置にある針棒13と対応する糸押え機構
25においては、進退杆30が解除片38に押され押え
片31が受片29から離反する。これにより上糸21が
糸孔28を通って移動できる状態となる。一方プランジ
ャ37が図3に示される如き状態に突出すると、レバー
39、リンク40を介して解除片38が進退杆30から
離反する方向に揺動され、再び上糸21は受片29と押
え片31との間に挟み付けられて上下動が阻止される状
態となる。
【0012】次に糸端保持機構24について図5及び図
6を参照して詳細に説明する。43は保持枠で、脚44
を介して前記基枠35に取付けてある。45は保持枠4
3に形成されたスリットで、その上面及び下面には糸止
体46が付設してある。尚この糸止体46としては、フ
ェルト等の毛羽の立ったものあるいはサンドペーパー状
のものなど、糸が引き留められ易い状態のものが用いら
れる。47は基枠35に取付けた案内部材、48は進退
片で案内部材47に沿って進退動できる様になってい
る。49は進退片48に取付けた糸引掛片で、その先端
部には引掛部50が備わっている。51は基枠35に取
付けたロータリーソレノイド、52はその作動片で、先
端部には切溝状の係合部53が形成され、そこには進退
片48に固定された係合片54が位置している。
【0013】この様な構成の糸端保持機構24にあって
は、作動棒9及び針棒13が上昇位置にある時にロータ
リーソレノイド51の作動片52が矢印方向に往復揺動
する。その結果、糸引掛片49がスリット45を通って
図2に示される様な位置まで突出し、その後再び図5に
実線で示される位置まで戻る。この動きにより、引掛部
50が針14から垂れ下がる上糸21を図2に示される
如くスリット45の内部に引き込む。この引き込まれた
上糸21は糸止体46によってその状態に保持される。
【0014】次に上記構成の多軸ミシンによって縫製を
行なう場合において、一つの色の糸による縫製末期の動
作、及びその糸を用いて再度縫製を行なう場合の初期の
動作について図7及び図8の(A)〜(E)、図9の
(F)〜(J)を参照して詳しく説明する。尚図8の
(A)〜(E)、図9の(F)〜(J)は図7において
(A)〜(J)で示される時点での天秤20、針14、
布55、釜4の関係を夫々示すものである。縫製末期に
おいては、まず主モータが減速される。そしてその減速
した状態において天秤20及び針棒13は夫々図示され
る様に上下動をする。この過程において、まず(イ)で
示される時点において釜4の剣先4aが上糸21を引掛
け(A)で示される時点に至る。この時点において図8
の(A)に示される様に上糸切断装置5が作動して上糸
21(針14の孔、布55、針板2の針落孔を通り更に
釜4を回った後布55と連らなっている部分)を切断す
る。この場合、針14における糸通し孔から下方には上
糸21が約14cm残っている。次に天秤20及び針棒
13がやや上昇した(B)の時点(天秤20が水平位置
から上昇する点を0゜としたときに340°となる点)
において上糸保持機構23が保持状態となる。この時に
は上記糸通し孔から下方には約90mmの上糸21が残
っている(前記(A)の時点から(B)の時点までの間
に天秤20は約25mm上動する為)。その後天秤20
が水平位置に移動し、針棒13が上死点へ移動した状態
で主モータの作動が停止する。その後糸端保持機構24
のソレノイド51が作動して、図8の(C)に示す如く
上糸21の端部が布55から引き抜かれて保持枠43の
中に引き込まれる。
【0015】上記の状態において保持体12が周知の如
く回動され、他の色の糸を用いての縫製が周知の如く行
なわれる。この場合前述の如く前の縫製に使用した上糸
21は糸端保持機構24によって保持されている為、そ
の糸21が次の色の糸と絡まる様な事が防止される。
【0016】次に上記別の色の糸による縫製が終わった
後再び前記の糸を用いての縫製を開始する時には、保持
機構23によって上糸21が保持されたままの状態で主
モータが低速で作動開始する。これにより天秤20、針
棒13は夫々図示される様に上下動する。この場合主モ
ータがスタートしてから(D)で示される時点までの間
に天秤20が上動し、図示外の糸巻から上糸21が繰り
出される。次に(E)の時点においては図8の(E)に
示される如く針14によって布55の下に形成された上
糸21のループに釜4の剣先4aが引掛かり、次に
(F)の時点においては釜4の回動によって上記剣先4
aに引掛かった上糸21が布の下へ引き込まれる。次に
(G)で示される時点を経て(H)で示される時点に至
ると保持機構23が解除される。これら(F)〜(H)
の過程では80mm程度の上糸が布55の下に出てい
る。その後(I)で示される時点においては、図9の
(I)に示される如く針14の上下動によって布55に
おける次の針目の点に形成された上糸21のループに釜
4の剣先4aが引掛かる。(この時布55の下に出てい
る上糸は60〜70mm程度となっている。)その後釜
4の回動により剣先4aに引掛っている上糸21は布5
5の下方へ引き込まれ、上糸と下糸との周知の如き絡み
が達成される。またこのとき天秤20、針14は上動す
る為上糸21は短かい寸法だけ布55から引き抜かれ、
第1の針目の点から布55の下に出ている上糸21は例
えば10〜20mm程度の極めて短い長さとなる。その
後(J)の時点(図9の(J)の状態)を経て周知の如
く縫製が行なわれる。
【0017】上述の動作の場合、(E)〜(G)の過程
では一般には上糸と下糸の絡みは達成されないが、使用
する布55や上糸21の種類によっては上記の過程で上
糸21の先端が布55中に残り上糸21と下糸の絡みが
達成される場合もある。
【0018】尚以上は一つの色の糸についてのみ説明し
たが、他の色の糸による縫製の場合も総て同様の動作が
行なわれる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本願発明にあっては、保持
板における上記複数針棒の各々に対応する近傍位置には
夫々上糸を常時把む為の上糸保持機構を付設すると共に
上記アームには、針落直上位置に到来した針棒に付設さ
れた上糸保持機構の把み状態を解放するための解除機構
を備えさせたものであるから、一つの色糸による縫製が
終わった時に、その上糸端の切断寸法が短くても、その
上糸は上糸保持機構で把持されていて、その針棒の横移
動中に針孔から上方に向けて上糸が抜脱する恐れのない
特長があるその上に、上記針棒を含む任意の針棒を用い
て縫製する時には、針落上にある上記針棒の上糸の把持
は解放され、自由に縫製に供し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】多軸ミシンの正面図。
【図2】縦断面図。
【図3】上糸保持機構を示す底面図。
【図4】IV−IV線拡大断面図。
【図5】糸端保持機構を示す底面図。
【図6】保持枠の展開状態を示す正面図。
【図7】動作タイミングを示すタイムチャート。
【図8】図7の(A)〜(E)で示される時点の状態を
示す作動説明図。
【図9】図7の(F)〜(J)で示される時点の状態を
示す作動説明図。
【符号の説明】 1 ベッド 4 釜 7 アーム 13 針棒 14 針 23 上糸保持機構 24 糸端保持機構

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】ベッドと、ベッドの上方に配設されたアー
    ムとを備え、アームには、複数本の針棒を上下動自在に
    支持している保持板を、針落直上位置に対して上記針棒
    を交換的に位置させ得るように横動自在に装着し、一
    方、ベッド部においては針落位置の下方に釜を備えさ
    せ、上記複数針棒の内の針落直上位置にある一つの針棒
    の上下動に対応させて釜を動作させることにより針棒側
    の針に備えさせる上糸と釜に備えさせる下糸とでもって
    刺繍を行なうようにしてある多軸ミシンにおいて、上記
    保持板における上記複数針棒に対応する位置には夫々上
    糸を把む為の第1保持機構を備えさせたことを特徴とす
    る多軸ミシン。
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