JPH0552800A - 酸素センサ - Google Patents
酸素センサInfo
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- JPH0552800A JPH0552800A JP3215508A JP21550891A JPH0552800A JP H0552800 A JPH0552800 A JP H0552800A JP 3215508 A JP3215508 A JP 3215508A JP 21550891 A JP21550891 A JP 21550891A JP H0552800 A JPH0552800 A JP H0552800A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は内燃機関の空燃比制御を行うため排気
ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサに関し、分極特
性(電極特性)の向上を図ることを目的とする。 【構成】ジルコニア固体電解質2と、この固体電解質2
を挟みその内外面に設けられる電極4と、外表面の電極
を覆う多孔質セラミック保護層7とを備える酸素センサ
において、上記電極6を、白金層3とこの白金層3の外
表面に形成された部分安定化ジルコニア層5とにより構
成し、かつ白金層3の膜厚と部分安定化ジルコニア層5
の膜厚をほぼ同等とする。
ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサに関し、分極特
性(電極特性)の向上を図ることを目的とする。 【構成】ジルコニア固体電解質2と、この固体電解質2
を挟みその内外面に設けられる電極4と、外表面の電極
を覆う多孔質セラミック保護層7とを備える酸素センサ
において、上記電極6を、白金層3とこの白金層3の外
表面に形成された部分安定化ジルコニア層5とにより構
成し、かつ白金層3の膜厚と部分安定化ジルコニア層5
の膜厚をほぼ同等とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸素センサに係り、特に
内燃機関の空燃比制御を行うため排気ガス中の酸素濃度
を検出する酸素センサに関する。
内燃機関の空燃比制御を行うため排気ガス中の酸素濃度
を検出する酸素センサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に内燃機関(エンジン)の空燃比制
御を行うために用いられる車載用の酸素センサとして、
ジルコニア酸素センサが知られている。このジルコニア
酸素センサは、先端部を閉塞した試験管形状の酸化ジル
コニア素子(ZrO2)と、この酸化ジルコニア素子の内
表面と外表面に夫々形成され電極として機能する白金
(Pt)層とにより構成されている。
御を行うために用いられる車載用の酸素センサとして、
ジルコニア酸素センサが知られている。このジルコニア
酸素センサは、先端部を閉塞した試験管形状の酸化ジル
コニア素子(ZrO2)と、この酸化ジルコニア素子の内
表面と外表面に夫々形成され電極として機能する白金
(Pt)層とにより構成されている。
【0003】この酸素センサは、その内側空間部に大気
が導入されるよう構成されると共に、外側にはエンジン
から排出される排気ガスが導入されるよう構成されてい
る。酸化ジルコニア素子は、内外面間における酸素濃度
差が大きい場合、酸素濃度差と所定の関係を持った起電
力を発生する性質を有しており、よって酸化ジルコニア
素子で発生する起電力を、電極となる白金層より検出す
ることにより排出系内の酸素濃度を知ることができる。
が導入されるよう構成されると共に、外側にはエンジン
から排出される排気ガスが導入されるよう構成されてい
る。酸化ジルコニア素子は、内外面間における酸素濃度
差が大きい場合、酸素濃度差と所定の関係を持った起電
力を発生する性質を有しており、よって酸化ジルコニア
素子で発生する起電力を、電極となる白金層より検出す
ることにより排出系内の酸素濃度を知ることができる。
【0004】また従来の酸素センサとして、酸化ジルコ
ニア素子と白金電極が剥離するのを防止し耐久性を向上
させるために、ジルコニア固体電解質の外表面に設けら
れた白金層に、酸化ジルコニウムを保護層として設けた
構成の酸素センサが提案されている(実開平3−121
63号公報)。
ニア素子と白金電極が剥離するのを防止し耐久性を向上
させるために、ジルコニア固体電解質の外表面に設けら
れた白金層に、酸化ジルコニウムを保護層として設けた
構成の酸素センサが提案されている(実開平3−121
63号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の白金
層に酸化ジルコニウムを保護層として設けた構成の酸素
センサでは、保護層は単に酸化ジルコニア素子と白金層
が剥離するのを防止するためにのみ設けられており、電
極特性等については考慮されていなかった。
層に酸化ジルコニウムを保護層として設けた構成の酸素
センサでは、保護層は単に酸化ジルコニア素子と白金層
が剥離するのを防止するためにのみ設けられており、電
極特性等については考慮されていなかった。
【0006】よって従来では、保護層の膜厚は酸化ジル
コニア素子と白金層の剥離防止の観点からのみ決定され
ていたため、保護層を設けることにより白金層の剥離は
防止されるものの電極特性が低下してしまい、酸素セン
サの分解能及び信頼性が低下するという問題点があっ
た。
コニア素子と白金層の剥離防止の観点からのみ決定され
ていたため、保護層を設けることにより白金層の剥離は
防止されるものの電極特性が低下してしまい、酸素セン
サの分解能及び信頼性が低下するという問題点があっ
た。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、ジルコニア固体電解質の外表面に配設される電極
を、ほぼ同等の膜厚とされた白金−ジルコニアコンポジ
ット電極とすることにより、電極特性の向上を図った酸
素センサを提供することを目的とする。
あり、ジルコニア固体電解質の外表面に配設される電極
を、ほぼ同等の膜厚とされた白金−ジルコニアコンポジ
ット電極とすることにより、電極特性の向上を図った酸
素センサを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、ジルコニア固体電解質と、この固体電
解質を挟みその内外面に設けられる電極層と、外表面の
電極層を覆う多孔質セラミック保護層とを備える酸素セ
ンサにおいて、上記電極層を、白金層と、この白金層の
外表面に形成された部分安定化ジルコニア層とにより構
成し、上記白金層の膜厚と、上記部分安定化ジルコニア
層の膜厚をほぼ同等としたことを特徴とするものであ
る。
に、本発明では、ジルコニア固体電解質と、この固体電
解質を挟みその内外面に設けられる電極層と、外表面の
電極層を覆う多孔質セラミック保護層とを備える酸素セ
ンサにおいて、上記電極層を、白金層と、この白金層の
外表面に形成された部分安定化ジルコニア層とにより構
成し、上記白金層の膜厚と、上記部分安定化ジルコニア
層の膜厚をほぼ同等としたことを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】白金層の膜厚及び部分安定化ジルコニア層の膜
厚は分極特性、即ち電極特性に影響を与える。本発明に
係る酸素センサは、白金層及び部分安定化ジルコニア層
の膜厚に注目し、白金層の膜厚と部分安定化ジルコニア
層の膜厚をほぼ同等とすることにより、電極特性の向上
を図ることができると共に長期安定性を得ることができ
る。
厚は分極特性、即ち電極特性に影響を与える。本発明に
係る酸素センサは、白金層及び部分安定化ジルコニア層
の膜厚に注目し、白金層の膜厚と部分安定化ジルコニア
層の膜厚をほぼ同等とすることにより、電極特性の向上
を図ることができると共に長期安定性を得ることができ
る。
【0010】
【実施例】次に本発明の実施例について図面と共に説明
する。図1は本発明の一実施例である酸素センサ1の縦
断面図であり、図2は図1において矢印Aで示す部分を
拡大して示す図である。
する。図1は本発明の一実施例である酸素センサ1の縦
断面図であり、図2は図1において矢印Aで示す部分を
拡大して示す図である。
【0011】各図において、2はジルコニア固体電解質
層(ZrO2)であり、先端部を閉塞した試験管状の形状
とされている。このジルコニア固体電解質層2を挟みそ
の内外面には夫々白金(Pt)層3,4が形成されてい
る。この白金層3,4は、空気中或いはH2 −N2 混合
ガス中で、高温(1000°C前後)で焼成することに
よりジルコニア固体電解質層2の内外面に形成される。
層(ZrO2)であり、先端部を閉塞した試験管状の形状
とされている。このジルコニア固体電解質層2を挟みそ
の内外面には夫々白金(Pt)層3,4が形成されてい
る。この白金層3,4は、空気中或いはH2 −N2 混合
ガス中で、高温(1000°C前後)で焼成することに
よりジルコニア固体電解質層2の内外面に形成される。
【0012】また、外表面に形成された白金層3の外側
にはジルコニア固体電解質層と同様にジルコニアを主成
分とする部分安定化ジルコニア(YSZ)層5が形成さ
れる。この部分安定化ジルコニア層5は、ジルコニアに
イットリア(Y203)を4〜6モル%混在した構成とされ
ており、スパッタリングにより白金層3上に皮膜した
後、1000°C前後で焼き付けることにより形成され
る。この部分安定化ジルコニア層5と白金層3は協働し
て白金−ジルコニアコンポジット電極6を構成し、この
コンポジット電極6と白金層4との間に生じる起電力に
より酸素濃度が検出される。
にはジルコニア固体電解質層と同様にジルコニアを主成
分とする部分安定化ジルコニア(YSZ)層5が形成さ
れる。この部分安定化ジルコニア層5は、ジルコニアに
イットリア(Y203)を4〜6モル%混在した構成とされ
ており、スパッタリングにより白金層3上に皮膜した
後、1000°C前後で焼き付けることにより形成され
る。この部分安定化ジルコニア層5と白金層3は協働し
て白金−ジルコニアコンポジット電極6を構成し、この
コンポジット電極6と白金層4との間に生じる起電力に
より酸素濃度が検出される。
【0013】上記構成において、酸素センサ1の内側空
間部8には大気が導入されるよう構成されており、一
方、保護層7にはエンジンから排出される排気ガスが導
入されるよう構成されている。よってジルコニア固体電
解質層2は、大気の酸素濃度と排気ガスの酸素濃度との
濃度差に応じた起電力を発生し、白金−ジルコニアコン
ポジット電極6と白金層4から出力されるこの起電力を
検出することにより、排気ガス中に含まれる酸素濃度を
検出できる。
間部8には大気が導入されるよう構成されており、一
方、保護層7にはエンジンから排出される排気ガスが導
入されるよう構成されている。よってジルコニア固体電
解質層2は、大気の酸素濃度と排気ガスの酸素濃度との
濃度差に応じた起電力を発生し、白金−ジルコニアコン
ポジット電極6と白金層4から出力されるこの起電力を
検出することにより、排気ガス中に含まれる酸素濃度を
検出できる。
【0014】また、白金層3,4は触媒(酸化促進触
媒)として作用し、上記の起電力が大きく出力されるよ
う機能する。即ち、リッチ混合気で燃焼させた時の排気
ガスが白金層3,4に触れると、白金はその触媒作用に
より残存する低濃度のO2 を排気ガスに含まれるCO,
HCと反応させて白金表面のO2 を殆どなくすため、ジ
ルコニア固体電解質層2の内外の酸素濃度差は大きくな
り、大なる起電力を発生することが可能となる。
媒)として作用し、上記の起電力が大きく出力されるよ
う機能する。即ち、リッチ混合気で燃焼させた時の排気
ガスが白金層3,4に触れると、白金はその触媒作用に
より残存する低濃度のO2 を排気ガスに含まれるCO,
HCと反応させて白金表面のO2 を殆どなくすため、ジ
ルコニア固体電解質層2の内外の酸素濃度差は大きくな
り、大なる起電力を発生することが可能となる。
【0015】尚、図中7は多孔質セラミック保護層であ
り、部分安定化ジルコニア層5の外表面に形成されてい
る。この保護層7は、高温の排気ガスが直接上記した各
層2〜5に作用するのを防止することにより、各層2〜
5を保護する機能を奏する。
り、部分安定化ジルコニア層5の外表面に形成されてい
る。この保護層7は、高温の排気ガスが直接上記した各
層2〜5に作用するのを防止することにより、各層2〜
5を保護する機能を奏する。
【0016】上記構成の酸素センサ1において、本発明
はコンポジット電極6を構成する白金層3の膜厚と、部
分安定化ジルコニア層5の膜厚とをほぼ等しく設定した
ことを特徴とするものである。具体的には、白金層3の
膜厚及び部分安定化ジルコニア層5の膜厚は、共に 0.5
μm 前後とされている。白金層3の膜厚及び部分安定化
ジルコニア層5の膜厚をこのように選定することによ
り、酸素センサ1の分極特性、即ち電極特性を向上させ
ることができ、酸素濃度検出の分解能を向上させること
ができる。
はコンポジット電極6を構成する白金層3の膜厚と、部
分安定化ジルコニア層5の膜厚とをほぼ等しく設定した
ことを特徴とするものである。具体的には、白金層3の
膜厚及び部分安定化ジルコニア層5の膜厚は、共に 0.5
μm 前後とされている。白金層3の膜厚及び部分安定化
ジルコニア層5の膜厚をこのように選定することによ
り、酸素センサ1の分極特性、即ち電極特性を向上させ
ることができ、酸素濃度検出の分解能を向上させること
ができる。
【0017】以下、本発明者が行った実験結果に基づ
き、白金層3の膜厚及び部分安定化ジルコニア層5の膜
厚を上記のように設定した理由、及び上記の効果の根拠
について説明する。
き、白金層3の膜厚及び部分安定化ジルコニア層5の膜
厚を上記のように設定した理由、及び上記の効果の根拠
について説明する。
【0018】図3は外表面に形成された白金層3におけ
る分極特性の膜厚依存性を示している。同図において、
縦軸は白金層間における電極間電圧を示しており、横軸
は電流密度を対数表示したものである(Iは電流,Aは
電極の表面積を示す)。また、同図は雰囲気温度を75
0°Cに設定すると共に酸素分圧を0.004atmに設定した
実験結果を示している。更に、図中○で示すのは膜厚が
0.25μmの場合の特性であり、同様に△は 0.4μm、□
は1.0μm、▲は 3.7μm、■は 6.9μmの各膜厚とし
た場合の特性を示している。
る分極特性の膜厚依存性を示している。同図において、
縦軸は白金層間における電極間電圧を示しており、横軸
は電流密度を対数表示したものである(Iは電流,Aは
電極の表面積を示す)。また、同図は雰囲気温度を75
0°Cに設定すると共に酸素分圧を0.004atmに設定した
実験結果を示している。更に、図中○で示すのは膜厚が
0.25μmの場合の特性であり、同様に△は 0.4μm、□
は1.0μm、▲は 3.7μm、■は 6.9μmの各膜厚とし
た場合の特性を示している。
【0019】電流密度がより高い領域で立ち上がり特性
を示している方が分極特性は良好であり、酸素センサと
して用いた場合、より高い起電力を生じ検出精度が向上
する(即ち、分解能が向上する)。そこで同図に注目す
ると、△で示す膜厚が 0.4μmの場合が最も分極特性が
良好であることが判る。同図中、○で示す膜厚が 0.4μ
mよりも薄い膜厚の場合も、また□,▲,■で示す膜厚
が 0.4μmよりも厚い膜厚の場合も、膜厚を 0.4μmと
した場合に比べて分極特性が劣る。
を示している方が分極特性は良好であり、酸素センサと
して用いた場合、より高い起電力を生じ検出精度が向上
する(即ち、分解能が向上する)。そこで同図に注目す
ると、△で示す膜厚が 0.4μmの場合が最も分極特性が
良好であることが判る。同図中、○で示す膜厚が 0.4μ
mよりも薄い膜厚の場合も、また□,▲,■で示す膜厚
が 0.4μmよりも厚い膜厚の場合も、膜厚を 0.4μmと
した場合に比べて分極特性が劣る。
【0020】図4は、図3で求められた実験結果に基づ
き、電流密度(縦軸に示す)と白金層の膜厚(横軸に示
す)との関係を示した図である。同図に示すように、白
金層の膜厚において最も電流密度が向上する膜厚、換言
すれば最も分極特性が良好な膜厚は、膜厚が 0.5μm前
後の領域であり、また比較的特性の良好な領域は 0.4〜
2.0μmの領域である。この領域では、電極界面抵抗が
小さくり、よって電流密度が大きくなるものと推定され
る。従って、白金層3の膜厚を 0.4〜 2.0μmの範囲、
特に 0.5μm前後の膜厚に設定することにより、分極特
性を向上させることができる。
き、電流密度(縦軸に示す)と白金層の膜厚(横軸に示
す)との関係を示した図である。同図に示すように、白
金層の膜厚において最も電流密度が向上する膜厚、換言
すれば最も分極特性が良好な膜厚は、膜厚が 0.5μm前
後の領域であり、また比較的特性の良好な領域は 0.4〜
2.0μmの領域である。この領域では、電極界面抵抗が
小さくり、よって電流密度が大きくなるものと推定され
る。従って、白金層3の膜厚を 0.4〜 2.0μmの範囲、
特に 0.5μm前後の膜厚に設定することにより、分極特
性を向上させることができる。
【0021】また図5は、白金電極のみの場合の分極特
性と、白金−ジルコニアコンポジット電極の分極特性を
対比して示す図である。同図において、縦軸は白金層間
または白金層と白金−ジルコニアコンポジット電極間に
おける電極間電圧を示しており、横軸は電流密度を示
し、更に雰囲気温度は750°Cとした結果を示してい
る。
性と、白金−ジルコニアコンポジット電極の分極特性を
対比して示す図である。同図において、縦軸は白金層間
または白金層と白金−ジルコニアコンポジット電極間に
おける電極間電圧を示しており、横軸は電流密度を示
し、更に雰囲気温度は750°Cとした結果を示してい
る。
【0022】同図において、○で示すのは酸素分圧を0.
004atmとし電極を膜厚が 0.5μmの白金層単層とした場
合の特性であり、●で示すのは酸素分圧を0.115atmとし
電極を膜厚が 0.5μmの白金層単層とした場合の特性で
あり、△で示すのは酸素分圧を0.004atmとし電極として
コンポジット電極を用い白金及びジルコニアの膜厚を夫
々 0.5μmに設定した場合の特性であり、更に▲で示す
のは酸素分圧を0.115atmとし電極としてコンポジット電
極を用い白金及びジルコニアの膜厚を夫々 0.5μmに設
定した場合の特性である。尚、酸素分圧として0.004atm
と0.115atmの2種類を選定したのは、0.004atmはストイ
キ状態の酸素分圧であり、また0.115atmはリーン状態の
酸素分圧であるからである。
004atmとし電極を膜厚が 0.5μmの白金層単層とした場
合の特性であり、●で示すのは酸素分圧を0.115atmとし
電極を膜厚が 0.5μmの白金層単層とした場合の特性で
あり、△で示すのは酸素分圧を0.004atmとし電極として
コンポジット電極を用い白金及びジルコニアの膜厚を夫
々 0.5μmに設定した場合の特性であり、更に▲で示す
のは酸素分圧を0.115atmとし電極としてコンポジット電
極を用い白金及びジルコニアの膜厚を夫々 0.5μmに設
定した場合の特性である。尚、酸素分圧として0.004atm
と0.115atmの2種類を選定したのは、0.004atmはストイ
キ状態の酸素分圧であり、また0.115atmはリーン状態の
酸素分圧であるからである。
【0023】同図において、酸素分圧0.004atmにおける
○で示す白金層のみの特性と△で示すコンポジット電極
の特性、及び酸素分圧0.115atmにおける●で示す白金層
のみの特性と△で示すコンポジット電極の特性とを比較
すると、いずれの酸素分圧下においても、コンポジット
電極の方が白金層のみの電極に比べて分極特性が向上し
ていることが判る。よって同図より、酸素分圧に拘わら
ず、白金層のみにより電極を構成するのに比べて、白金
−ジルコニアコンポジット電極を用いたほうが分極特性
が向上することが実証された。
○で示す白金層のみの特性と△で示すコンポジット電極
の特性、及び酸素分圧0.115atmにおける●で示す白金層
のみの特性と△で示すコンポジット電極の特性とを比較
すると、いずれの酸素分圧下においても、コンポジット
電極の方が白金層のみの電極に比べて分極特性が向上し
ていることが判る。よって同図より、酸素分圧に拘わら
ず、白金層のみにより電極を構成するのに比べて、白金
−ジルコニアコンポジット電極を用いたほうが分極特性
が向上することが実証された。
【0024】図6は、白金−ジルコニアコンポジット電
極を用い、白金層の膜厚を上記した分極特性が良好な一
定の膜厚(0.45μm)とすると共に、ジルコニア(部分
安定化ジルコニア)の膜厚を変化させた場合の分極特性
を示している。同図においても、縦軸は白金層間または
白金層と白金−ジルコニアコンポジット電極間における
電極間電圧を示し、横軸は電流密度を示している。ま
た、同図は雰囲気温度を750°Cとし、酸素分圧を0.
004atmとした結果を示している。
極を用い、白金層の膜厚を上記した分極特性が良好な一
定の膜厚(0.45μm)とすると共に、ジルコニア(部分
安定化ジルコニア)の膜厚を変化させた場合の分極特性
を示している。同図においても、縦軸は白金層間または
白金層と白金−ジルコニアコンポジット電極間における
電極間電圧を示し、横軸は電流密度を示している。ま
た、同図は雰囲気温度を750°Cとし、酸素分圧を0.
004atmとした結果を示している。
【0025】一方、同図において、○はジルコニアを配
設しない場合の特性を示しており、また●はジルコニア
の膜厚が0.07μmの場合、△はジルコニアの膜厚が0.43
μmの場合、▲はジルコニアの膜厚が0.78μmの場合、
□はジルコニアの膜厚が0.92μmの場合の特性を夫々示
している。同図より、△で示すジルコニアの膜厚が 0.4
3 μmの場合に最も良好な分極特性を示すことが判る。
設しない場合の特性を示しており、また●はジルコニア
の膜厚が0.07μmの場合、△はジルコニアの膜厚が0.43
μmの場合、▲はジルコニアの膜厚が0.78μmの場合、
□はジルコニアの膜厚が0.92μmの場合の特性を夫々示
している。同図より、△で示すジルコニアの膜厚が 0.4
3 μmの場合に最も良好な分極特性を示すことが判る。
【0026】図7は、図6で求められた実験結果に基づ
き、電流密度(縦軸に示す)とジルコニア層(部分安定
化ジルコニア層)の膜厚(横軸に示す)との関係を示し
た図である。尚、コンポジット電極の一方を構成する白
金層の膜厚は0.45μmにの一定値設定されている。同図
に示すように、最も分極特性が良好となるジルコニア層
の膜厚は、膜厚が 0.5μm前後の領域であり、また比較
的特性の良好な領域は0.3〜 0.8μmの領域である。よ
って、白金層3の膜厚を 0.3〜 0.8μmの範囲、特に
0.5μm前後の膜厚に設定することにより、コンポジッ
ト電極において特に分極特性を向上させることができ
る。
き、電流密度(縦軸に示す)とジルコニア層(部分安定
化ジルコニア層)の膜厚(横軸に示す)との関係を示し
た図である。尚、コンポジット電極の一方を構成する白
金層の膜厚は0.45μmにの一定値設定されている。同図
に示すように、最も分極特性が良好となるジルコニア層
の膜厚は、膜厚が 0.5μm前後の領域であり、また比較
的特性の良好な領域は0.3〜 0.8μmの領域である。よ
って、白金層3の膜厚を 0.3〜 0.8μmの範囲、特に
0.5μm前後の膜厚に設定することにより、コンポジッ
ト電極において特に分極特性を向上させることができ
る。
【0027】ここで、先に図4を用いて説明した白金層
における分極特性の向上を望める膜厚寸法と、図7を用
いて説明したジルコニア層における分極特性の向上を望
める膜厚寸法とを比較すると、いずれも膜厚寸法が 0.5
μm前後において特に良好な分極特性を示すことが判
る。従って、白金層の膜厚と部分安定化ジルコニア層の
膜厚をほぼ同等とすることにより分極特性を向上でき、
酸素センサ1の分解能をより向上させることができる。
における分極特性の向上を望める膜厚寸法と、図7を用
いて説明したジルコニア層における分極特性の向上を望
める膜厚寸法とを比較すると、いずれも膜厚寸法が 0.5
μm前後において特に良好な分極特性を示すことが判
る。従って、白金層の膜厚と部分安定化ジルコニア層の
膜厚をほぼ同等とすることにより分極特性を向上でき、
酸素センサ1の分解能をより向上させることができる。
【0028】図8は白金層のみからなる電極の、また図
9は白金−ジルコニアコンポジット電極の経時的な分極
特性の劣化について実験した結果を示している。具体的
には、白金層のみよりなる電極を有した酸素センサと白
金−ジルコニアコンポジット電極を有した酸素センサを
900°Cの雰囲気中に0〜400時間置いた場合(以
下、上記雰囲気中に温度センサを置いていた時間をアニ
ール時間という)の分極特性の変化を測定した。また、
各図において●はアニール時間が0時間、○はアニール
時間が96時間、△はアニール時間が144時間、□は
アニール時間が192時間、▽はアニール時間が400
時間の場合における分極特性の変化を示している。尚、
ここでアニール温度を900°Cとしたのは、実装状態
において酸素センサに導入される排気ガスの最高温度が
約900°Cであるからである。
9は白金−ジルコニアコンポジット電極の経時的な分極
特性の劣化について実験した結果を示している。具体的
には、白金層のみよりなる電極を有した酸素センサと白
金−ジルコニアコンポジット電極を有した酸素センサを
900°Cの雰囲気中に0〜400時間置いた場合(以
下、上記雰囲気中に温度センサを置いていた時間をアニ
ール時間という)の分極特性の変化を測定した。また、
各図において●はアニール時間が0時間、○はアニール
時間が96時間、△はアニール時間が144時間、□は
アニール時間が192時間、▽はアニール時間が400
時間の場合における分極特性の変化を示している。尚、
ここでアニール温度を900°Cとしたのは、実装状態
において酸素センサに導入される排気ガスの最高温度が
約900°Cであるからである。
【0029】先ず図8に示される白金層のみからなる電
極の経時的な分極特性の劣化を見ると、アニール時間が
192時間までは分極特性の劣化は殆ど生じることはな
いが、アニール時間が400時間(▽で示される)とな
ると分極特性の劣化が生じていることが判る。これに対
して、図9に示される白金−ジルコニアコンポジット電
極の分極特性の劣化を見ると、アニール時間が長くなっ
ても分極特性の劣化は発生しない。よって、白金−ジル
コニアコンポジット電極を用いることにより、長期的な
安定性を得ることができ、この点からも白金層のみから
なる電極に比べて白金−ジルコニアコンポジット電極の
方が酸素センサ1の電極として優れていることが判る。
極の経時的な分極特性の劣化を見ると、アニール時間が
192時間までは分極特性の劣化は殆ど生じることはな
いが、アニール時間が400時間(▽で示される)とな
ると分極特性の劣化が生じていることが判る。これに対
して、図9に示される白金−ジルコニアコンポジット電
極の分極特性の劣化を見ると、アニール時間が長くなっ
ても分極特性の劣化は発生しない。よって、白金−ジル
コニアコンポジット電極を用いることにより、長期的な
安定性を得ることができ、この点からも白金層のみから
なる電極に比べて白金−ジルコニアコンポジット電極の
方が酸素センサ1の電極として優れていることが判る。
【0030】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、電極層を白
金層と部分安定化ジルコニア層とにより構成し、かつ白
金層の膜厚と部分安定化ジルコニア層の膜厚をほぼ同等
としたことにより、分極特性即ち電極活性の向上を図る
ことができるため酸素センサの分解能を向上させること
ができると共に、長期安定性を保持できるため酸素セン
サの信頼性を向上させることができる等の特長を有す
る。
金層と部分安定化ジルコニア層とにより構成し、かつ白
金層の膜厚と部分安定化ジルコニア層の膜厚をほぼ同等
としたことにより、分極特性即ち電極活性の向上を図る
ことができるため酸素センサの分解能を向上させること
ができると共に、長期安定性を保持できるため酸素セン
サの信頼性を向上させることができる等の特長を有す
る。
【図1】本発明の一実施例である酸素センサの縦断面図
である。
である。
【図2】図1において矢印Aで示す部分を拡大して示す
図である。
図である。
【図3】外表面に形成された白金層の分極特性の膜厚依
存性を示す図である。
存性を示す図である。
【図4】図3で求められた実験結果に基づき、電流密度
と白金層の膜厚との関係を示す図である。
と白金層の膜厚との関係を示す図である。
【図5】白金電極のみの場合の分極特性と、白金−ジル
コニアコンポジット電極の分極特性を対比して示す図で
ある。
コニアコンポジット電極の分極特性を対比して示す図で
ある。
【図6】白金−ジルコニアコンポジット電極を用いると
共に、ジルコニアの膜厚を変化させた場合の分極特性を
示す図である。
共に、ジルコニアの膜厚を変化させた場合の分極特性を
示す図である。
【図7】図6で求められた実験結果に基づき、電流密度
とジルコニア層の膜厚との関係を示した図である。
とジルコニア層の膜厚との関係を示した図である。
【図8】白金層のみからなる電極の経時的な分極特性の
劣化について実験した結果を示す図である。
劣化について実験した結果を示す図である。
【図9】白金−ジルコニアコンポジット電極の経時的な
分極特性の劣化について実験した結果を示す図である。
分極特性の劣化について実験した結果を示す図である。
1 酸素センサ 2 ジルコニア固体電解質層 3 白金層(外側) 4 白金層(内側) 5 部分安定化ジルコニア層 6 コンポジット電極 7 保護層
Claims (1)
- 【請求項1】 ジルコニア固体電解質と、該固体電解質
を挟みその内外面に設けられる電極と、外表面の該電極
を覆う多孔質セラミック保護層とを備える酸素センサに
おいて、 該電極を、白金層と、該白金層の外表面に形成された部
分安定化ジルコニア層とにより構成し、 該白金層の膜厚と、該部分安定化ジルコニア層の膜厚を
ほぼ同等としたことを特徴とする酸素センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3215508A JPH0552800A (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 酸素センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3215508A JPH0552800A (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 酸素センサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0552800A true JPH0552800A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=16673568
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3215508A Pending JPH0552800A (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 酸素センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0552800A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017518506A (ja) * | 2014-06-18 | 2017-07-06 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh | 測定ガス空間内の測定ガスの少なくとも1つの特性を検知するためのセンサ素子 |
-
1991
- 1991-08-27 JP JP3215508A patent/JPH0552800A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017518506A (ja) * | 2014-06-18 | 2017-07-06 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh | 測定ガス空間内の測定ガスの少なくとも1つの特性を検知するためのセンサ素子 |
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