JPH0555777A - 補償型広帯域電波吸収体 - Google Patents

補償型広帯域電波吸収体

Info

Publication number
JPH0555777A
JPH0555777A JP21087591A JP21087591A JPH0555777A JP H0555777 A JPH0555777 A JP H0555777A JP 21087591 A JP21087591 A JP 21087591A JP 21087591 A JP21087591 A JP 21087591A JP H0555777 A JPH0555777 A JP H0555777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wave absorber
height
radio wave
ferrite
electromagnetic wave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21087591A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2769055B2 (ja
Inventor
Yoshiyuki Naito
喜之 内藤
Michiharu Takahashi
道晴 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP3210875A priority Critical patent/JP2769055B2/ja
Publication of JPH0555777A publication Critical patent/JPH0555777A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2769055B2 publication Critical patent/JP2769055B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Aerials With Secondary Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィン型及びラティス型の電波吸収体のよう
に、規則的に空隙部とフェライト部の繰り返し構造を有
する電波吸収体をより広帯域にすることが可能な補償型
広帯域電波吸収体を提供する。 【構成】 反射板上に、空隙を有する磁性体を配置し、
その磁性体表面から反射板までの高さをhとするとき、
前記磁性体空隙部内の反射板からの高さh1が高さhに
等しいかあるいは低い(h1≦h)位置に、導電材料、
誘電体材料、抵抗体の内、少なくとも一種類以上の物質
を含む材料からなる補償素子を一個以上付加してなるこ
とを特徴とする補償型広帯域電波吸収体である。 【効果】 フィン型及びラティス型の電波吸収体のよう
に、規則的に空隙部とフェライト部の繰り返し構造を有
する電波吸収体をより広帯域にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、広帯域電波吸収体に関
し、特に、フェライト磁性体からなる電波吸収体を広帯
域化する補償型広帯域電波吸収体に関するものである。
この補償型広帯域電波吸収体は、電子機器からの放射電
磁波を測定するための電波暗室や、建物からのTV電波
の反射を防ぐための壁材として広く使用するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、単一磁性体層からなる電波吸収体
を広帯域化する方法として、例えばタイル状のフェライ
ト磁性体を、電波反射板から空気層で浮かして(実際に
は発泡ポリウレタン板などを用いる。)配置する方法が
提案されている。
【0003】図20は、金属導電反射板Mでタイル状の
フェライト磁性体Fを裏打ちした、最も基本的なフェラ
イト電波吸収体の断面構造図である。図20でフェライ
ト吸収体の表面における電界の反射係数をsとすると、
吸収体の電力吸収係数は、 1−|s|2 で表される。従って、|s|が小さいほど良い吸収体と
言える。
【0004】普通は、その良さの一つの目安として |s|≦0.1 すなわち、反射減衰量(−20log s dB)20dB
以下、吸収係数≧0.99を採用している。
【0005】図20に示す吸収体の特性を横軸に周波数
f、縦軸に反射係数|s|の大きさを用いて示すと、典
型的には図21のようになる。この場合、|s|=0.
1となる周波数の低い方をfL、高い方をfHとすると、
図から|s|≦0.1を満足する周波数帯域幅Bは、 B=fH−fL で表される。そこで、周波数帯域幅Bについて次の2つ
の場合を考えてみる。
【0006】(イ)周波数fLが30MHzとなるよう
にする場合、用いるべきフェライトは焼結型のもので、
NiZn系かMnZn系のものである。そうすると、一
般に周波数fHが300MHz〜400MHzになって
しまう。
【0007】(ロ)周波数fLが90MHzとなるよう
にする場合、用いるべきフェライトはやはり焼結型で、
この場合、周波数fHは350MHz〜520MHzで
ある。
【0008】一つの応用として前に述べた電子機器から
の放射電磁波を測定するための電波暗室の壁材の場合
は、fL=30MHzで、fHはひとまずfH=1000
MHzが要求されていて、(イ)のものでは特性が不十
分である。
【0009】また、建物からのTV電波の反射を防ぐた
めの壁材の場合は、fL=90MHzでfH=800MH
zが要求されていて、(ロ)のものでは特性が不十分で
ある。
【0010】そこで、図20の形式のものを次のように
改良することがこれまでに提案されている。
【0011】一つは、広帯域化の例として、図22に示
すようにフェライトFと金属板Mとの間に空気、誘電体
または損失誘電体Dを挿入したものがある。この場合
は、fL=30MHz、fH=1000MHzがようやく
得られる。
【0012】さらに、もう一つの広帯域化の例として図
23A(斜視図),図23B(図23AのA−A’線で
切った断面図)及び図24A(斜視図),図24B(図
24AのA−A’線で切った断面図)に示すような電波
吸収体が本発明者により提案されている(特願平02−
162403参照)。すなわち、両図とも磁性体はタイ
ル状の一様なものでなく周期的な空隙部を有し、かつ厚
みtよりも高さhが大きいという特徴を持った焼結フェ
ライト磁性体Fを電波の金属導電反射体Mの上に間隔S
で配置したものである。
【0013】この場合は、図23A,図23Bのもので
fH=2400MHz、図24A,図24BのものでfH
=700MHz〜1500MHzである。
【0014】今後、電子機器の動作周波数がより高くな
り、それにより発生する放射電波はより高い周波数に亘
るようになり、要求されるfHは必然的に高くならざる
を得ないと思われる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】近年、EMI(Elect
ro Magnetic Interference)に対する関心が高く、電
波吸収体のより広帯域化が望まれている。
【0016】本発明は、これらに鑑みなされたものであ
り、本発明の目的は、フィン型及びラティス型の電波吸
収体のように、規則的に空隙部とフェライト部の繰り返
し構造を有する電波吸収体をより広帯域にすることが可
能な技術を提供することにある。
【0017】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、補償型広帯域電波吸収体であって、反射
板上に、空隙を有する磁性体を配置し、その磁性体表面
から金属導電反射体までの高さをhとするとき、前記磁
性体空隙部内の金属導電反射体からの高さh1が高さh
に等しいかあるいはそれよりも低い(h1≦h)位置
に、導電材料、誘電体材料、抵抗体の内、少なくとも一
種類以上の物質を含む材料からなる補償素子を一個以上
付加してなることを最も主要な特徴とする。
【0019】また、前記補償素子は、前記磁性体を挟ん
で対向する形に配置された板状体又は膜状体からなるこ
とを特徴とする。
【0020】また、前記補償素子は、少なくともその一
部が前記磁性体に囲まれる形に配置された柱状体又は枠
状体からなることを特徴とする。
【0021】
【作用】前述の手段によれば、金属導電反射体上に、空
隙を有する磁性体を配置し、その磁性体表面から金属導
電反射体までの高さをhとするとき、前記磁性体空隙部
内の金属導電反射体からの高さh1が高さhに等しいか
あるいはそれよりも低い(h1≦h)位置に、導電材
料、誘電体材料、抵抗体の内、少なくとも一種類以上の
物質を含む材料からなる補償素子を一個以上付加するこ
とにより、フィン型又はラティス型の電波吸収体のよう
に、規則的に空隙部とフェライト部の繰り返し構造を有
する電波吸収体をより広帯域にすることができる。例え
ば、高さは従来のフィン型やラティス型と同じでありな
がら30MHz〜3000MHzの電波に対して反射減
衰量20dB以下の広帯域な電波吸収体が得られる。
【0022】また、電波吸収体の空隙部分に簡単な補償
素子を1個以上挿入しただけであるので、吸収体自体の
高さに変化はなく、簡単な構造で補償型広帯域電波吸収
体を得ることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0024】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0025】本発明の補償型広帯域電波吸収体は、磁性
体と空隙部が金属導電反射体上で連続して繰り返す構造
の電波吸収体については成立するが、主として前述の電
波吸収体の代表的な構造である図23A(斜視図),図
23B(断面図)の電波吸収体の特性を用いて、本発明
の実施例を詳細に説明する。また、便宜上、図23A,
図23Bのものをフィン型電波吸収体、図24A(斜視
図),図24B(断面図)のものをラティス型電波吸収
体と呼ぶことにする。ちなみに、図23A,図23Bに
示すフィン型は単一偏波用であり、これをラティス状に
組み合わせた図24A,図24Bのものは両偏波用であ
る。
【0026】また、以下に述べる実施例の特性は実施例
6を除いて、すべて図25A(縦断面図),図25B
(横断面図)に示すようなトリプレート線路を用い、T
EM波による実験結果を示している。なお、図25A,
図25Bにおいて、11は入力コネクター、12は外部
導体平板、13は内部導体平板、14は金属導電反射
体、15は測定試料である。このトリプレート線路の特
性インピーダンスは50オームである。
【0027】〔実施例1〕図1Aは、本発明の実施例の
基本電波吸収体の構成を示す断面図であり、前述の図2
3B(断面図)の電波吸収体を説明の都合上、必要な記
号をいれて再掲したものである。また、同図1Aにおい
て電波吸収体表面(a−a’)から金属導電反射体方向
を見込む入力インピーダンスと周波数の関係を、高さh
を可変して測定し、測定に供した線路の特性インピーダ
ンス(50オーム)で正規化してスミスチャートに示し
たものが図2である。実験の中で最も特性の良かった高
さh=20mmの場合の特性を中心部を拡大したスミスチ
ャートを用いて示したのが図3である。
【0028】図3の定在波比(SWR:Standing Wav
e Ratio)=1.2の円で示すように反射減衰量が20
dB以下となる周波数帯域はおおよそ50メガヘルツ
(MHz)〜2300MHzである。
【0029】ここに、フェライト磁性体Fは、直流時の
透磁率2200のNiZn系焼結フェライトであり、厚
みt=7.5mm、高さh=5〜30mm、配置間隔S=2
0mmである。
【0030】図2の特性から、入力インピーダンスの抵
抗分は、高さが高くなるに従って大きくなるが、高さh
1=5、10、15mmまでは、各周波数において誘導性
のインピーダンスである。一方、高さh=20mm以上に
なると、高い周波数では容量性に変化していることがわ
かる。従って、15mm迄の高さにおいては、適当な容量
性リアクタンスを補償素子Cとして挿入し、リアクタン
ス分を打ち消し、抵抗分は、高さhを高くすることによ
り、増加させれば広帯域化することが期待できる。な
お、図2において、測定スタート周波数は5MHz、停
止周波数は3000MHzとした。以下の特性測定にお
いてもすべて同様な条件で行った。
【0031】この場合、挿入される補償素子Cは、集中
定数型の素子より分布定数型の素子の方が適当であるこ
とが図2の周波数対インピーダンスの変化から推察され
る。
【0032】かかる発想から、本発明の実施例1とし
て、図1Bに側面図で示すように、高さh1の位置(b
−b')から金属導電反射体Mまで導電性の平板(補償
素子)Cをフェライト磁性体Fに密着して挿入してみ
た。平板Cの大きさは、高さh1=5mm、厚みtc=0.
2mmの銅箔を用い、幅は前記試料の幅と同じにした。そ
の結果を図4に示す。図3との比較においてわかるよう
に5MHz〜500MHzの周波数帯では、ほとんど平
板Cの影響はなく、平板Cの付加前とほぼ同じ特性であ
るが、それより高い周波数ではその補償効果が現れて、
50MHz〜3000MHzまで定在波比(SWR)
1.2の円内に入るように補償することができた。図5
は補償前と補償後の反射減衰量の特性を示した図であ
り、補償後のものは大きく改善されていることがわか
る。
【0033】〔実施例2〕前記実施例1で用いた銅箔の
代わりに、図6に断面図で示すように、導電性材料で構
成される角柱Cを挿入しても結果はほぼ同じであった。
角柱Cはアルミニュウム製であり、その大きさは、高さ
1=5mm、厚みtc=12.5mm、幅は実施例1の試料
のフェライト磁性体Fと同じにした。フェライト磁性体
Fは、直流時の透磁率2200のNiZn系焼結フェラ
イトであり、厚みt=7.5mm、高さh=20mm、配置
間隔S=20mmである。
【0034】また、図7に示すように、他の条件は同じ
で、高さh1=10mmと長くすることにより厚さtcが
図7のものの約3分の1(4mm)の角柱Cをフェライト
磁性体Fの片面(図では上側)の空隙部だけに挿入して
も特性が改善されることがわかった。図6の場合の特性
を図8、図7の場合の特性を図9に示す。
【0035】実施例2の実験結果から、本発明の補償型
広帯域電波吸収体は、周波数の低いところではそのリア
クタンス分が低く、周波数が高くなるに従ってそのリア
クタンス分が高くなる容量性の補償素子Cを付加したと
考えられるが、別の見方をすれば、比較的低い周波数で
は金属導電反射体Mの位置はもとの位置であるが、周波
数が高くなるに従って電気的には順次金属導電反射体M
の位置が高さh1の位置まで等価的に移動して動作して
いるものと考えることもできる。
【0036】しかしながら、先の導電性の平板Cや、導
電性の角柱Cに代えて、比誘電率が約9.6のアルミナ
磁器を7mmの厚みで充填してもほぼ同様の結果が得られ
た。
【0037】また、ゴムにフェライト磁性体の粉末を混
入し、その直流時の透磁率を10とし、誘電率を12程
度にしたゴムフェライトを用いても高さh1を変化する
のみでほぼ同程度に改善することができた。
【0038】〔実施例3〕前記図1Aに示す広帯域電波
吸収体でフェライト磁性体Fの高さが整合高hより高い
か、あるいは厚みが整合厚tより厚い場合、図10Aに
示すような特性を示す。すなわち、図2に示すように、
スミスチャートのほぼ中心を通らず全体的に抵抗分が高
くなる。図10Aの特性は、そのような例でフェライト
磁性体Fの高さh=25mmと5mmだけ高くした以外は、
実施例1と同じ条件の試料を測定したものである。この
ように補償前の特性の抵抗分が若干高い場合、実施例1
に示す補償を行うと、図10Bのように、抵抗分は高い
がリアクタンス分は補償される。さらに、抵抗分をも補
償するために、図11に示すように、エポキシ樹脂にカ
ーボン粉末を混入し、その抵抗値を175オーム/□と
した抵抗膜RCをフェライト磁性体の表面に取り付ける
ことにより、全体の抵抗値を整合時の抵抗分50オーム
付近まで下げ、吸収体全体としての特性を改善すること
ができた。その特性を同じく図10Cに示した。
【0039】〔実施例4〕次に、前述の図24A,図2
4Bに示すラティス型においても本発明を実施してみ
る。それを図12A(斜視図),図12B(図12Aの
A−A'断面図)に示す。すなわち、図24A,図24
Bに示す構成のフェライト電波吸収体の空隙部に、高さ
1の導電性材料からなる角柱Cを設けてみた。この動
作もフィン型の時に述べたものと同様である。実験に使
用した材料としては、フェライト磁性体Fは、NiZn
系焼結フェライトの材料で直流時の透磁率2500、厚
さt=6.5mm、高さh=20mm、配置間隔S=20mm
である。補償素子Cと磁性体の空隙部にアルミニウム製
の一辺が13.5mm、高さh1=6mmの角柱を付加した。
このときの特性を図13に示す。この場合、帯域幅が若
干改善されていることがわかるが、実施例1ほどの改善
はみられない。この理由は、補償素子Cの挿入位置が適
当でないためである。
【0040】〔実施例5〕実施例4の特性をさらに向上
させる方法を検討してみる。
【0041】そこで、図14Aに示すように、フェライ
トを距離d=6mmだけ金属導電反射体Mから浮かし、補
償素子Cの高さh1=12mmとし、同じくこの空隙部に
アルミニウム製の一辺が13.5mmの角パイプ状の補償
素子Cを挿入してみた。その結果、図15に示すよう
に、その特性が改善された。
【0042】この場合も、図14Bのように、ブロック
状の誘電体でも有効であった。
【0043】〔実施例6〕また、図16に示すように、
付加する補償素子CをC1,C2の2段にし、金属導電反
射体Mから遠い方の間隔を広くし、金属導電反射体Mに
近い方の間隔を狭くしてみた。ここに、高さh=40m
m、厚さt=2mmのフェライト磁性体F(NiZn系焼
結フェライト)の円筒21を図16に示すように同軸管
からなる外部導体22と中心導体23との間に配置し、
補償素子Cの寸法を図16に示すようにしたときの特性
を図17に補償前と補償後を合わせて記載してあるが、
大幅に特性が改善されていることがわかる。前記図16
において、h1=5mm,h2=10mm,tc1=1.8mm,
tc2=0.9mmである。
【0044】以上の説明からわかるように、前記実施例
によれば、金属導電反射体M上に、空隙を有する磁性体
Fを配置し、その磁性体Fの表面から金属導電反射体M
までの高さをhとするとき、前記磁性体空隙部内の金属
導電反射体Mからの高さh1が高さhに等しいかあるい
はそれよりも小さい(h1≦h)位置に、導電材料、誘
電体材料、抵抗体の内、少なくとも一種類以上の物質を
含む材料からなる補償素子C(例えば、平板C又は角柱
C、誘電体層)を一個以上付加することにより、フィン
型及びラティス型の電波吸収体のように、規則的に空隙
部とフェライト部の繰り返し構造を有する電波吸収体を
より広帯域にすることができる。例えば、高さは従来の
フィン型やラティス型と同じでありながら30MHz〜
3000MHzの電波に対して反射減衰量20dB以下
の広帯域な電波吸収体が得られる。
【0045】また、電波吸収体の空隙部分に簡単な補償
素子C(例えば、導電性平板C、角柱C、誘電体層)を
1個以上挿入しただけであるので、吸収体自体の高さに
変化はなく、簡単な構造で広帯域な電波吸収体が得られ
る。
【0046】また、フィン型及びラティス型の電波吸収
体のように、規則的に空隙部とフェライト部の繰り返し
構造を有する電波吸収体は、実際には吸収体の高さが1
0〜40mmで、3000MHzで約0.1〜0.4波長で
あるから、その高さh1が比較的高いので、その高さの
範囲内に適正なインピーダンスを呈する補償素子Cを入
れ得るのが普通である。
【0047】また、補償素子Cの実際の構造製作は、フ
ェライト磁性体Fに導電性塗料を必要個所に塗布する方
法でも実現できるし、角柱Cは金属導電反射体をプレス
加工によって必要個所を盛り上げるなり、打ち出したり
しても良い。また、ここで述べた補償素子Cは、フェラ
イト板を金属導電反射体Mに固定するための金具として
利用しても良い。
【0048】また、磁性体Fを金属導電反射体Mにプラ
スチック系の接着剤を用いて張り付ける場合、接着剤に
カーボンや金属粉等を混入し誘電率を調整した接着剤を
用いて本来の接着と補償素子Cを兼ねさせることができ
る。
【0049】また、本発明の補償素子付き広帯域電波吸
収体は、これ単独での利用は勿論のこと、図18に示す
ように、その前方(入射波方向)に誘電体膜又は低透磁
率磁性体膜RFを追加してさらに広帯域化をはかること
が可能である。また、図19に示すように、同じくその
前方に損失誘電体DLを付加して使用することができ
る。いずれの場合も、本発明の電波吸収体がすでに相当
高い周波数まで広帯域化されているので、付加する誘電
体膜や磁性体膜の位置、損失誘電体の高さは、最大でも
本発明の電波吸収体の最高使用周波数の2分の1波長以
内であるから従来の磁性体膜や誘電体膜の付加した吸収
体に較べ大幅に全体の高さが低くできる。
【0050】以上、本発明を実施例にもとづき具体的に
説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可
能であることは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、フィン型又はラティス型の電波吸収体のように、規
則的に空隙部とフェライト部の繰り返し構造を有する電
波吸収体をより広帯域にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 図1Aは、本発明の実施例の基本電波吸収
体の構成を示す断面図、
【図1B】 本発明の補償型広帯域電波吸収体の実施例
1の構成を示す断面図、
【図2】 図1Aの広帯域電波吸収体の線路の特性イン
ピーダンスで正規化したスミスチャート、
【図3】 本実施例1の最も特性の良かった高さの場合
の特性の中心部を拡大したスミスチャート、
【図4】 本実施例1の補償型広帯域電波吸収体の線路
の特性インピーダンスで正規化したスミスチャート、
【図5】 本実施例1の補償前と補償後の反射減衰量の
特性を示す図、
【図6】 本発明の実施例2の構成を示す断面図、
【図7】 本実施例2の変形例の構成を示す図、
【図8】 図6に示す本実施例2の特性を示す図、
【図9】 図7に示す本実施例2の変形例の特性を示す
図、
【図10A】 図1Aに示す広帯域電波吸収体でフェラ
イト磁性体の高さが整合高より高いか、あるいは厚みが
整合厚より厚い場合の特性を示す図、
【図10B】 本実施例3による補償特性を示す図、
【図10C】 本実施例3による補償特性を示す図、
【図11】 本発明の実施例3の構成を示す断面図、
【図12A】 本発明の実施例4の構成を示す斜視図、
【図12B】 本発明の実施例4の構成を示す断面図、
【図13】 本実施例4の磁性体の空隙部に角柱を付加
したときの特性を示す図、
【図14A】 本発明の実施例5の構成を示す断面図、
【図14B】 本実施例5の変形例の構成を示す断面
図、
【図15】 本実施例5の特性を示す図、
【図16】 本発明の実施例6の構成を示す断面図、
【図17】 本実施例6の特性を示す図、
【図18】 本発明の応用例の構成を示す断面図、
【図19】 本発明の他の応用例の構成を示す断面図、
【図20】 基本的なフェライト電波吸収体の断面構造
図、
【図21】 図20に示すフェライト電波吸収体の特性
を示す図、
【図22】 広帯域化したフェライト電波吸収体の例を
示す断面図、
【図23A】 広帯域化したフェライト電波吸収体の他
の例を示す斜視図、
【図23B】 図23Aの断面図、
【図24A】 広帯域化したフェライト電波吸収体の他
の例を示す斜視図、
【図24B】 図23Aの断面図、
【図25A】 試料測定に用いられるトリプレート線路
の構成を示す縦断面図、
【図25B】 図25Aの横断面図。
【符号の説明】
M…金属導体反射板、F…フェライト磁性体、C…補償
素子、S…フェライト磁性体配置間隔、h…フェライト
磁性体の高さ、h1…補償素子の高さ、t…フェライト
磁性体の厚さ、tc…補償素子の厚さ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射板上に、空隙を有する磁性体を配置
    し、その磁性体表面から反射板までの高さをhとすると
    き、前記磁性体空隙部内の反射板からの高さh1が高さ
    hに等しいかあるいはそれよりも低い(h1≦h)位置
    に、導電材料、誘電体材料、抵抗体の内、少なくとも一
    種類以上の物質を含む材料からなる補償素子を一個以上
    付加してなることを特徴とする補償型広帯域電波吸収
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の補償型広帯域電波吸収
    体において、前記補償素子は、前記磁性体を挟んで対向
    する形に配置された板状体又は膜状体からなることを特
    徴とする補償型広帯域電波吸収体。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の補償型広帯域電波吸収
    体において、前記補償素子は、少なくともその一部が前
    記磁性体に囲まれる形に配置された柱状体又は枠状体か
    らなることを特徴とする補償型広帯域電波吸収体。
JP3210875A 1991-08-22 1991-08-22 補償型広帯域電波吸収体 Expired - Lifetime JP2769055B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3210875A JP2769055B2 (ja) 1991-08-22 1991-08-22 補償型広帯域電波吸収体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3210875A JP2769055B2 (ja) 1991-08-22 1991-08-22 補償型広帯域電波吸収体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0555777A true JPH0555777A (ja) 1993-03-05
JP2769055B2 JP2769055B2 (ja) 1998-06-25

Family

ID=16596545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3210875A Expired - Lifetime JP2769055B2 (ja) 1991-08-22 1991-08-22 補償型広帯域電波吸収体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2769055B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005323380A (ja) * 2005-05-09 2005-11-17 Tdk Corp 電波減衰体

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5635320A (en) * 1979-08-22 1981-04-08 Atari Inc Steering column control device

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5635320A (en) * 1979-08-22 1981-04-08 Atari Inc Steering column control device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005323380A (ja) * 2005-05-09 2005-11-17 Tdk Corp 電波減衰体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2769055B2 (ja) 1998-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7079081B2 (en) Slotted cylinder antenna
US10879618B2 (en) Wideband substrate integrated waveguide slot antenna
US6175337B1 (en) High-gain, dielectric loaded, slotted waveguide antenna
US6317083B1 (en) Antenna having a feed and a shorting post connected between reference plane and planar conductor interacting to form a transmission line
JP4555830B2 (ja) 誘導体アンテナ装置
US9431713B2 (en) Circularly-polarized patch antenna
US6759985B2 (en) Anisotropic composite antenna
CN102460830A (zh) 用于移动手持电话和计算机网络的电小超宽带天线
Lee et al. Bow‐tie wide‐band monopole antenna with the novel impedance‐matching technique
CN110336124A (zh) 基于双模融合的带宽增强紧凑型微带天线、无线通信系统
US10014584B1 (en) Slotted antenna with uniaxial dielectric covering
Sun et al. Directive electromagnetic radiation of a line source scattered by a conducting cylinder coated with left‐handed metamaterial
JPH0582995A (ja) 広帯域電波吸収体
JPH0555777A (ja) 補償型広帯域電波吸収体
Desplanches et al. Parametrical study of printed quadrifilar helical antennas with central dielectric rods
Roy et al. Surface wave suppression in LHCP microstrip patch antenna embedded on textured PIN subsrtate
JP4157387B2 (ja) 電気的物性値測定法
CN114335986A (zh) 一种低剖面超宽带端射天线
Thatere et al. A modified rectangular mid-band microstrip slot antenna for WLAN, WiFi and 5G applications
US8274439B2 (en) High power, low profile, broadband antenna
Singh et al. Effect of varying curvature and inter element spacing on dielectric coated conformal microstrip antenna array
CN119627384B (zh) 一种单通带fsr的单元结构、单通带fsr及天线罩
Rahman et al. Dual‐polarization broadband patch antenna
KR960005135B1 (ko) 광대역 전파흡수체
JPS6387806A (ja) 円偏波マイクロストリツプアンテナ装置