JPH0556571U - 電車線の吊架構造及びこれに使用される吊架線保護カバー - Google Patents
電車線の吊架構造及びこれに使用される吊架線保護カバーInfo
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- JPH0556571U JPH0556571U JP11215691U JP11215691U JPH0556571U JP H0556571 U JPH0556571 U JP H0556571U JP 11215691 U JP11215691 U JP 11215691U JP 11215691 U JP11215691 U JP 11215691U JP H0556571 U JPH0556571 U JP H0556571U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電車線の比較的振幅の小さな振動を吸収し
て、パンタグラフと電車線との離線を抑制する。 【構成】 吊架線2の下にハンガ3,13を介して電車
線1を吊り、ハンガ3,13と吊架線2との間に、ゴ
ム、弾性合成樹脂、金属細線絡体のような弾性部材4,
15a,24を介在させ、この弾性部材で電車線1の振
動を減衰する。電車の通過により電車線1に上下方向の
振動が生じた場合、この振動がハンガ3,13に伝わる
が、ハンガ3,13の振動は弾性部材4,15a,24
により吸収され、減衰される。従って、電車線1の上下
方向の振動が抑制される。構造が簡単で安価に得られる
から、電車線路にふんだんに用いて大きな制振効果を得
ることができる。
て、パンタグラフと電車線との離線を抑制する。 【構成】 吊架線2の下にハンガ3,13を介して電車
線1を吊り、ハンガ3,13と吊架線2との間に、ゴ
ム、弾性合成樹脂、金属細線絡体のような弾性部材4,
15a,24を介在させ、この弾性部材で電車線1の振
動を減衰する。電車の通過により電車線1に上下方向の
振動が生じた場合、この振動がハンガ3,13に伝わる
が、ハンガ3,13の振動は弾性部材4,15a,24
により吸収され、減衰される。従って、電車線1の上下
方向の振動が抑制される。構造が簡単で安価に得られる
から、電車線路にふんだんに用いて大きな制振効果を得
ることができる。
Description
【0001】
吊架線の下にハンガを介して電車線を吊る場合、電車線の比較的高周波の上下 振動を吸収して抑制するために、ハンガの取付け個所に設けられる電車線の吊架 構造及びこれに使用される吊架線保護カバーに関するものである。
【0002】
電車線の比較的振幅の大きな低周波の上下振動を抑制するために、中間にばね を介在させたダンパ付きのハンガが提案されている(例えば実公昭35−259 01)。ところが、電車線の振動には、比較的高周波のものがある。例えば先に 通過する電車のパンタグラフとの接触により生じた電車線の比較的高周波の振動 は、ハンガを介して吊架線に伝わり、吊架線から別のハンガを介して再び電車線 に伝播し、残留振動となって次に通過するパンタグラフの離線率を増大させる。 このような比較的高周波の振動は、従来のダンパ付きのハンガでは、抑制するこ とができない。しかし、従来はこのような振動は無視されていた。
【0003】
近年電車の速度が上昇したことに伴い、電車線の比較的高周波の振動が、パン タグラフの電車線に対する離線率を増大させ、アークの発生によるパンタグラフ の摺り板と電車線の摩耗を加速すると共に、騒音の発生原因となり、また振動疲 労による各金具の損傷を助長することが判明した。 従って、本考案は、電車線の比較的高周波の残留振動のような振動を吸収して 、パンタグラフと電車線との離線を抑制する電車線の吊架構造及びこれに使用さ れる吊架線の保護カバーを提供することを課題としている。
【0004】
吊架線2の下にハンガ3,13を介して電車線1を吊り、ハンガ3,13と吊 架線2との間に、ゴム、弾性合成樹脂、金属細線絡体のような弾性部材4,15 a,24を介在させ、この弾性部材で電車線1の振動を減衰するようにした。
【0005】
本考案においては、電車の通過により電車線1に上下方向の振動が生じた場合 、この振動がハンガ3,13に伝わるが、ハンガ3,13の振動は弾性部材4, 15a,24により吸収され、減衰される。従って、電車線1の上下方向の振動 が抑制されることになる。
【0006】
図について本考案の一実施例を説明する。図1ないし図3は、本考案の吊架構 造を、吊架線の保護カバーを利用して実現した実施例を示す。図1において、1 は電車線、2は吊架線で、電車線1は吊架線2の下にハンガ3を介して吊支され ている。ハンガ3は、下端においてイヤー3aで電車線1を把持し、上部には環 状部3bを有する。環状部3bは、保護カバー5を介して吊架線2に掛け止めら れている。保護カバー5には弾性部材4が取付けられている。
【0007】 図2,図3に示すように、保護カバー5は、合成樹脂製で、円筒胴5aと外端 の鍔5b,5cを有する糸巻き状のもので、半割り一対の構成部を鍔5b,5c の部位で弾性的に嵌合させて成る。胴5aの内周と外周に、ゴムまたは弾性合成 樹脂製の弾性部材4が周方向に貼着されている。弾性部材4としてゴムまたは弾 性合成樹脂に代え、図示しない金属細線絡体を用いてもよい。図示の実施例では 、ゴム板4aの表面に合成樹脂製の滑面4bを一体に形成してある。保護カバー 5は、半割り状態で一対の構成部を夫々ハンガ3の環状部3b内に挿入し、吊架 線2を包囲して糸巻き状に装着する。ハンガ3は鍔5b,5cにより保護カバー 5から外れない。以上は従来の保護カバーと全く同じ取付け方である。
【0008】 しかして、電車線1がパンタグラフの摺動によって上下に振動すると、この振 動はハンガ3を介して保護カバー5上の弾性部材4に伝わる。弾性部材4は、そ の弾性により振動エネルギを吸収して電車線1の振動を減衰させる。 吊架線に懸垂されるハンガ3に、振動の加速度計を装着し、ハンガ下端で支持 される電車線1にインパクトハンマで打撃を加え、加速度計にあらわれる振動波 形を測定した。図4Aは従来の吊架構造の場合、図4bは弾性部材を取付けた本 考案の吊架構造の場合である。両者間に振動の減衰効果でかなりの差があること がわかる。 また、車両を一定速度で走行させ、公知の集電試験装置を用いて、電車線に対 するパンタグラフの離線率を測定した。離線率とは、一定速度での走行時間中に 離線時間の総和が占める比率をいい、この測定は時速60〜160 km/h のい くつかの段階について行なった。その結果を図5に示した。同図中のAは従来の 吊架構造、Bは弾性部材を取付けた本考案の吊架構造の場合で、離線率において も本考案のかなりの優位が検証された。
【0009】 図6,図7に他の実施例を示す。この実施例も本考案の吊架構造を、吊架線の 保護カバーを利用して実現したものである。この実施例では、保護カバー15の 円筒胴15a自体を適当な弾性と剛性を備えたゴム材で作り、その両端へ鍔15 b,15cを固着したものである。この場合、円筒胴15aが、振動エネルギを 吸収するための弾性部材である。この実施例でも先の実施例と同等の振動減衰効 果が得られた。
【0010】 図8、図9には更に他の実施例を示す。この実施例では、保護カバー25の円 筒胴25aに弾性部材が取付けられていない。これに対して、ハンガ13の環状 部13bの上部に弾性部材24が固着されている。従って、ハンガ13と保護カ バー25とは弾性部材24を介して接触する。この実施例でも、先の実施例と同 等の振動減衰効果が得られた。
【0011】 なお、本考案は、図示の実施例に限定されるものではない。例えば、本考案に おける弾性部材は、吊架線の保護カバーを利用することなく、直接または間接に 吊架線上に取付けることができる。要するに、弾性部材は、電車線の振動を吸収 して吊架線に伝えないように、ハンガと吊架線との間に介在させればよく、具体 的取付け手段は種々考えられる。
以上のように、本考案においては、吊架線2の下にハンガ3,13を介して電 車線1を吊り、ハンガ3,13と吊架線2との間に、ゴム、弾性合成樹脂、金属 細線絡体のような弾性部材4,15a,24を介在させ、この弾性部材4,15 a,24で電車線1の振動を減衰するようにしたため、電車線の比較的高周波の 振動を吸収して、パンタグラフと電車線との離線を抑制することができる。また 、構造が簡単で安価であるから、全てのハンガの部位にふんだんに適用して全体 として大きな振動減衰効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電車線吊架部の正面図である。
【図2】保護カバーの縦断正面図である。
【図3】保護カバーの縦断側面図である。
【図4】Aは従来の吊架構造の振動減衰波形図、Bは本
考案に係る吊架構造の振動減衰波形図である。
考案に係る吊架構造の振動減衰波形図である。
【図5】離線率の比較グラフである。
【図6】他の実施例の保護カバーの縦断正面図である。
【図7】他の実施例の保護カバーの縦断側面図である。
【図8】他の実施例のハンガの側面図である。
【図9】図8における IX−IX 断面図である。
1 電車線 2 吊架線 3 ハンガ 3b 環状部 4 弾性部材 5 保護カバー 15 保護カバー 15a 円筒胴(弾性部材) 23 ハンガ 23b 環状部 24 弾性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 網干 光雄 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)考案者 清水 政利 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)考案者 半坂 征則 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)考案者 山縣 徹也 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)考案者 丸喜 繁雄 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)考案者 岡崎 敏和 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)考案者 中村 登 東京都品川区南品川6丁目5番19号 三和 テッキ株式会社内 (72)考案者 吉澤 武司 東京都品川区南品川6丁目5番19号 三和 テッキ株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 吊架線の下にハンガを介して電車線を吊
る吊架構造において、 前記ハンガと吊架線との間に、弾性部材を介在させ、こ
の弾性部材で電車線の振動を吸収することを特徴とする
電車線の吊架構造。 - 【請求項2】 前記ハンガの上部の前記吊架線に掛け止
めるための環状部に、前記弾性部材が固着されているこ
とを特徴とする請求項1に記載の電車線の吊架構造。 - 【請求項3】 前記弾性部材は、前記吊架線の外周の少
なくとも一部に固着され、前記ハンガの環状部が前記弾
性部材の上に掛け止められていることを特徴とする請求
項1に記載の電車線の吊架構造。 - 【請求項4】 前記弾性部材が、前記吊架線の外周に取
付けられた保護カバーに設けられ、前記ハンガの環状部
が弾性部材の上に掛け止められていることを特徴とする
請求項1または3に記載の電車線の吊架構造。 - 【請求項5】 吊架線上の、ハンガの環状部を掛け止め
る部位を包囲するように装着される筒状の保護カバーで
あって、前記吊架線とハンガの環状部との間に介在せし
める弾性部材を備えていることを特徴とする吊架線保護
カバー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991112156U JP2577597Y2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 電車線の吊架構造及びこれに使用される電車線ハンガ並びに吊架線保護カバー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991112156U JP2577597Y2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 電車線の吊架構造及びこれに使用される電車線ハンガ並びに吊架線保護カバー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0556571U true JPH0556571U (ja) | 1993-07-27 |
| JP2577597Y2 JP2577597Y2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=14579640
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991112156U Expired - Lifetime JP2577597Y2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 電車線の吊架構造及びこれに使用される電車線ハンガ並びに吊架線保護カバー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2577597Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN116454677A (zh) * | 2023-06-15 | 2023-07-18 | 中铁建电气化局集团轨道交通器材有限公司 | 一种用于接触线电连接的排型扣压缓冲装置及安装方法 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5513130U (ja) * | 1978-07-12 | 1980-01-28 | ||
| JPS57161537A (en) * | 1981-03-31 | 1982-10-05 | Toshiba Corp | Measuring device for rate of reaction in automatic chemical analyzing device |
| JPS5875543A (ja) * | 1981-10-30 | 1983-05-07 | 株式会社日立製作所 | レ−ザメス用ハンドピ−ス |
| JPS59179724U (ja) * | 1983-05-20 | 1984-12-01 | 三和テッキ株式会社 | 耐漏電性吊架線保護カバ |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP1991112156U patent/JP2577597Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5513130U (ja) * | 1978-07-12 | 1980-01-28 | ||
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| CN116454677A (zh) * | 2023-06-15 | 2023-07-18 | 中铁建电气化局集团轨道交通器材有限公司 | 一种用于接触线电连接的排型扣压缓冲装置及安装方法 |
| CN116454677B (zh) * | 2023-06-15 | 2023-08-25 | 中铁建电气化局集团轨道交通器材有限公司 | 一种用于接触线电连接的排型扣压缓冲装置及安装方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2577597Y2 (ja) | 1998-07-30 |
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