JPH055848A - 光ビーム走査光学系 - Google Patents

光ビーム走査光学系

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JPH055848A
JPH055848A JP15848991A JP15848991A JPH055848A JP H055848 A JPH055848 A JP H055848A JP 15848991 A JP15848991 A JP 15848991A JP 15848991 A JP15848991 A JP 15848991A JP H055848 A JPH055848 A JP H055848A
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Hiroshi Nakamura
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 球面ミラーを大型化することなく、大サイズ
画面を走査でき、かつ、偏向器の面倒れ誤差、歪曲収
差、像面湾曲を効果的に補正できる光ビーム走査光学系
を提供すること。 【構成】 半導体レーザ1、コリメータレンズ2、シリ
ンドリカルレンズ3、ポリゴンミラー10、トーリック
レンズ15、球面ミラー20、ビームスプリッタ25と
からなる。レンズ15は入射面がトロイダル面、出射面
が球面とされ、主走査方向の形状がメニスカスであって
かつ正のパワーを有するトーリックレンズである。レン
ズ15は像面湾曲、偏向器の面倒れ誤差を補正し、さら
に球面ミラー20への入射光束の収束度を強め、コリメ
ータレンズ2で光束を平行光又はそれに近い発散光に修
正することと相まって球面ミラー20の大型化を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ビーム走査光学系、
特にレーザビーム・プリンタやファクシミリ等に組み込
まれ、画像情報を乗せた光束を記録媒体上に集光させる
光ビーム走査光学系の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、レーザビーム・プリンタやファ
クシミリで使用されている光ビーム走査光学系は、基本
的には、光源としての半導体レーザ、ポリゴンミラー、
ガルバノミラー等の偏向器、fθレンズにより構成され
ている。偏向器は半導体レーザから発せられた光束を等
角速度で走査するものであり、そのままでは集光面で主
走査方向中心部から両端部にわたって走査速度に差を生
じ、良質な画像が得られない。fθレンズは、このよう
な走査速度差を補正するために設置されている。しか
し、fθレンズは種々の凹レンズ、凸レンズ等を組み合
わせたものであり、レンズ設計が極めて複雑で、研摩面
数が多くて加工上の精度向上が図り難く、高価でもあ
る。しかも、透光性の良好な材質を選択しなければなら
ないという材質面からの制約もある。
【0003】そのため、本出願人は、高価で制約の多い
fθレンズに代えて、加工が容易で加工精度を高めるこ
とができる球面ミラーを採用し、光学系のコンパクト化
を図り、なおかつ集光点での光束の主走査方向に垂直な
像面の湾曲を小さくすると共に、偏向器の面倒れ誤差を
補正することのできる光学系を提案した(特開平1−2
00221号公報、同1−200222号公報等参
照)。
【0004】しかし、記録サイズが大きくなると、球面
ミラーも大型のものが必要となり、例えばA3サイズに
対しては250〜280mm程度の長さの球面ミラーが
必要となる。そして、球面ミラーはサイズが大きくなる
と、広範囲にわたって面精度を確保することが困難にな
ると共に、冷却時間の確保のために成形サイクルが長く
なり、結果的にコストが上昇する。
【0005】
【発明の目的、構成、作用】そこで、本発明の目的は、
球面ミラーをこれ以上大型化することなく大サイズの画
面を走査でき、かつ、偏向器の面倒れ誤差、歪曲収差、
像面湾曲を効果的に補正できる光ビーム走査光学系を提
供することにある。以上の目的を達成するため、本発明
に係る光ビーム走査光学系は、強度変調された光束を発
生する光源と、光源から放射された発散光束を平行光か
それに近い発散光に修正する光学手段と、光学手段から
出射された光束を等角速度で走査する偏向器と、偏向器
で走査された光束を折り返して記録媒体上に集光させる
球面ミラーと、偏向器と球面ミラーとの間に配置され、
主走査方向の形状がメニスカスであってかつ正のパワー
を有するトーリックレンズとを備えたことを特徴とす
る。
【0006】メニスカスレンズは、例えば、入射面又は
出射面の少なくとも一方がトロイダル面で構成され、他
の面は球面又はシリンドリカル面で構成されたトーリッ
クレンズをいう。トロイダル面とは二つの主経線がそれ
ぞれ異った曲率中心を有する面をいう。以上の構成にお
いて、光源から放射された発散光束は光学手段(例え
ば、コリメータレンズ)によって平行光がそれに近い発
散光に修正され、偏向器によって等角速度に走査され
る。この走査光束はトーリックレンズを透過した後、球
面ミラーで反射され、記録媒体上に集光する。前記偏向
器による主走査及び記録媒体の移動による副走査で画像
が形成される。そして、球面ミラーによる反射光束は主
走査方向に対する走査速度を走査域中心からその両端部
にわたって均等となるように補正され、かつ、集光面に
おいては広画角にわたって良好な歪曲特性と、良好な像
面平坦性が得られる。
【0007】また、トーリックレンズは、主走査方向及
び副走査方向の像面湾曲を補正し、かつ、偏向器の面倒
れ誤差を補正する機能を有する。即ち、記録サイズが大
きくなると、球面ミラーを大型化せざるを得ないが、球
面ミラーの配置を偏向器側へ寄せれば、球面ミラーを大
きくする必要はない。この場合、負の歪曲収差及び凸の
像面湾曲が増大するが、トーリックレンズが主走査方向
において正のパワーを有することにより、球面ミラーへ
の入射光束の収束度がコントロールされ、前記歪曲収
差、像面湾曲の増大が防止される。
【0008】また、光源から放射された発散光束を光学
手段で平行光かそれに近い発散光に修正するのは、球面
ミラーから記録媒体までの距離を大きくとるためであ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る光ビーム走査光学系の実
施例につき、添付図面を参照して説明する。図1は第1
実施例を示し、1は半導体レーザ、2はコリメータレン
ズ、3はシリンドリカルレンズ、10はポリゴンミラ
ー、15はトーリックレンズ、25はビームスプリッ
タ、20は球面ミラー、30はドラム状の感光体であ
る。
【0010】半導体レーザ1は図示しない制御回路によ
って強度変調(オン、オフ)され、画像情報を乗せた発
散光束を放射する。この発散光束はコリメータレンズ6
を透過することにより所定の発散光に修正される。さら
に、この発散光束はシリンドリカルレンズ3を通過する
ことにより走査方向に、即ち、以下のポリゴンミラー1
0の反射面付近に(偏向面内の)直線状に収束される。
ポリゴンミラー10は図示しないモータにて支軸11を
中心に矢印a方向に一定速度で回転駆動される。従っ
て、シリンドリカルレンズ3から射出された発散光束
は、ポリゴンミラー10の面で連続的に反射され、等角
速度で走査される。この走査光束はトーリックレンズ1
5、ビームスプリッタ25を透過した後、球面ミラー2
0の凹面側にて反射され、さらに、ビームスプリッタ2
5で反射された後感光体ドラム30上に集光される。こ
のときの集光光束は感光体ドラム30の軸方向に等速で
走査され、これを主走査と称する。また、感光体ドラム
30は矢印b方向に一定速度で回転駆動され、この回転
による走査を副走査と称する。
【0011】ここで、トーリックレンズ15は、主走査
方向の形状がメニスカスであってかつ正のパワーを有す
るトーリックレンズであり、具体的には、入射側又は出
射側のいずれか一方の面がトロイダル面で他方の面が球
面又はシリンドリカル面であるレンズをいう。トロイダ
ル面とは二つの主経線がそれぞれ異なった曲率中心を有
する面をいう。図1は入射面をトロイダル面、出射面を
球面としたトーリックレンズ15を組み込んだ光学系を
示す。
【0012】一方、図2は第2実施例を示し、主走査方
向の形状がメニスカスであってかつ正のパワーを有する
トーリックレンズとして偏心トーリックレンズ15’を
使用し、球面ミラー20で反射された光束を平面ミラー
26で折り返して感光体ドラム30上に結像する。他の
構成は図1と同様であり、同じ符号が付されている。偏
心トーリックレンズ15’は、入射面をトロイダル面と
し、出射面である球面を副走査方向に一定量偏心させた
ものである。球面を副走査方向に偏心させたのは、球面
ミラー20での入射光と反射光を分離させ、図1に示し
たビームスプリッタ25を用いなくても、直接あるいは
平面ミラー26を介して感光体ドラム30上に集光させ
るためである。
【0013】以上の構成からなる第1実施例及び第2実
施例においては、半導体レーザ1の強度変調と前記主走
査、副走査とによって感光体ドラム30上に画像(静電
潜像)が形成される。そして、球面ミラー20が従来の
fθレンズに代わって、トーリックレンズ15,15’
と共に主走査方向に対する走査速度を走査域中心からそ
の両端部にわたって均等となるように(歪曲収差を)補
正すると共に、感光体ドラム30上での主走査方向の像
面湾曲を補正する。
【0014】また、ポリゴンミラー10からの反射光路
中に設置したトーリックレンズ15,15’のトロイダ
ル面は、ポリゴンミラー10の面倒れ誤差を補正すると
共に、感光体ドラム30上での副走査方向の像面湾曲を
補正する。即ち、ポリゴンミラー10の各反射面相互に
垂直度の誤差が生じていると、感光体ドラム30上での
走査線が副走査方向にずれを生じ、画像にピッチむらが
発生する。この面倒れ誤差はポリゴンミラー10による
偏向面に垂直な断面においてポリゴンミラー10の各反
射面と感光体ドラム30の集光面とを共役関係に設定す
れば補正することができる。本実施例ではシリンドリカ
ルレンズ3によって光束をポリゴンミラー10に集光す
る一方、トーリックレンズ15,15’のトロイダル面
によってポリゴンミラー10の各反射面と集光面とが共
役関係を保持するようにしている。一方、トーリックレ
ンズ15,15’の球面は、主として主走査方向の像面
湾曲を補正すると共に、歪曲収差の補正を行う。
【0015】さらに、トーリックレンズ15,15’は
ポリゴンミラー10による偏向面に垂直な断面の光束に
よる像面を平坦にする(副走査方向の像面湾曲を補正す
る)ため、偏向面内における曲率半径を適切な値とし
(以下の実験例におけるR1,R2,R3,R4参照)、か
つ、入射面と出射面とを主走査方向に偏心(図3中Y方
向へのY1,Y2の偏心)させることが好ましい。この偏
心によって、像面湾曲、歪曲収差が主走査方向の中心点
から左右に対象でない場合、左右のバランスを是正す
る。その結果、全体的な湾曲、収差が低減する。同様の
効果は、球面ミラー20をも主走査方向に偏心(図3中
Mの偏心)させることによっても達成される。偏心量
1,Y2,YMの具体例は、以下の実施例1ないし5に
示す。
【0016】また、第1実施例、第2実施例では、コリ
メータレンズ2によって半導体レーザ1から放射された
発散光束を平行光かそれに近い発散光に修正している。
これは、後述するように、ポリゴンミラー10の偏向点
10aから球面ミラー20までの距離dと球面ミラー2
0から感光体までの距離d’との比d/d’を小さくし
て主走査方向の画角を大きくとるため、即ち記録サイズ
を大きくとるためである。
【0017】ところで、図2に示されている第2実施例
において、球面ミラー20は副走査方向にZMだけ偏心
して配置されている。これは、光束を入射とは異なった
方向へ反射させるためである。光束が入射と同じ方向へ
反射されると、この反射光を感光体ドラム30へ導くに
はビームスプリッタ等の半透光手段を必要とする。しか
し、半透光手段は、設計、加工共に困難であり、光量の
減衰も大きい。そこで、第2実施例では、球面ミラー2
0を副走査方向にZMだけ偏心させて出射光路を入射光
路とは異なった方向に折り返し、半透光手段を省略する
こととした。
【0018】但し、球面ミラー20のみをZ方向に偏心
させると、集光面での走査線が湾曲する。これを打ち消
して走査線を直線とするため、図4に示すようにトーリ
ックレンズ15の出射面(球面)を入射面(トロイダル
面)に対してZ方向に角度θy1だけ偏心させた。この
場合、トロイダル面はその母線がシリンドリカルレンズ
3の母線と一致し、集光面において主走査方向全域にわ
たって良好なビームスポット形状が保障される。偏心量
M,θy1の具体例は、以下の実験例5に示す。
【0019】さらに、第1実施例及び第2実施例につ
き、詳述すると、図3に示すように、ポリゴンミラー1
0の偏向点10aから球面ミラー20までの距離dと球
面ミラー20から感光体までの距離d’との関係、距離
dと球面ミラー20の曲率半径RMとの関係について
は、それぞれ、以下の式(1),(2)を満足すること
が好ましい。
【0020】 |d/d’|<0.7 …(1) 0.15<|d/RM|<0.45 …(2) なお、図3において、d0は偏向点10aからトーリッ
クレンズ15,15’の入射面までの距離、d1はトー
リックレンズ15,15’の芯厚、d2はトーリックレ
ンズ15,15’の出射面から球面ミラー20までの距
離である。また、sは物点、即ち、偏向点10aからコ
リメータレンズ2によって光束が集光する位置(背後に
光学素子が存在しないと仮定した場合)までの距離であ
る。
【0021】前記の式(1),(2)を満足すると、広
画角にわたって良好な歪曲特性と、良好な像面平坦性が
得られる。各式での下限及び上限は、感光体ドラム30
上での画像歪みの程度により経験上許容できる範囲とし
て設定した値である。前記式(1)の上限を越えると、
球面ミラー20が大型化し、球面精度等を確保すること
が困難となる。
【0022】前記式(2)の下限を越えると(物点を小
さくすると)、走査角の増大に従って正の歪曲が増大す
ると共に、凸の像面湾曲が増大する。また、前記式
(2)の上限を越えると(物点を大きくすると)、走査
角の増大に従って負の歪曲が増大すると共に、凹の像面
湾曲が増大する。ここで、表1,2に実験例1ないし5
での構成データ及び特性データを示す。実験例1,2,
3,4は第1実施例に対応し、実験例5は第2実施例に
対応する。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】以上の各実験例1,2,3,4,5におけ
る感光体(集光)面での収差をそれぞれ図5、図6、図
7、図8、図9に示す。各図中(a)は、横軸を走査角
度、縦軸を湾曲度としたグラフで、点線は偏向面内の光
束による像面湾曲(主走査方向の像面湾曲)を示し、実
線は偏向面に対する垂直面内の光束による像面湾曲(副
走査方向の像面湾曲)を示す。各図中(b)は、横軸を
走査角度、縦軸を歪曲度(歪曲収差)としたグラフであ
る。実験例5(第2実施例)を示す図9において、
(c)は横軸を走査角度、縦軸を走査線歪曲度(副走査
方向の集光位置)としたグラフで、走査線の偏向面に垂
直な方向(副走査方向)への位置ずれ、即ち、走査線の
曲がりを示す。
【0026】なお、本発明に係る光ビーム走査光学系は
以上の実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲
内で種々に変更することができる。例えば、折り返しミ
ラー26は1枚ではなく複数枚設けてもよく、あるいは
省略して球面ミラー20からの反射光を直接感光体ドラ
ム30へ集光させてもよい。
【0027】偏向器としては前記のポリゴンミラー10
以外に、光束を一平面に等角速度で走査可能なものであ
れば、種々のものを用いることができる。また、光源と
しては半導体レーザ以外に、他のレーザ発生手段や点光
源を用いてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、偏向器から記録媒体上への光路中に、主走査方
向の形状がメニスカスであってかつ正のパワーを有する
トーリックレンズと球面ミラーを介在させ、かつ、光源
と偏向器との間に光源から放射された発光光束を平行光
かそれに近い発散光に修正する光学手段を設けたため、
偏向器の面倒れ誤差、歪曲収差、像面湾曲を効果的に補
正することができると共に、記録サイズ(走査画像)が
大きくなっても球面ミラーをそれ程大型にする必要がな
くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学系の第1実施例の概略構成を
示す斜視図。
【図2】本発明に係る光学系の第2実施例の概略構成を
示す斜視図。
【図3】図1、図2に示した光学系の偏向面上での光路
を模式的に説明するための図。
【図4】図2に示した光学系の偏向面と直交する面上で
の光路を示すための図。
【図5】実験例1における感光体上での像歪を示すグラ
フ。
【図6】実験例2における感光体上での像歪を示すグラ
フ。
【図7】実験例3における感光体上での像歪を示すグラ
フ。
【図8】実験例4における感光体上での像歪を示すグラ
フ。
【図9】実験例5における感光体上での像歪を示すグラ
フ。
【符号の説明】
1…半導体レーザ 2…コリメータレンズ 3…シリンドリカルレンズ 10…ポリゴンミラー 15,15’…トーリックレンズ 20…球面ミラー 25…ビームスプリッタ 26…平面ミラー 30…感光体ドラム

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 強度変調された光束を発生する光源と、
    前記光源から放射された発散光束を平行光かそれに近い
    発散光に修正する光学手段と、前記光学手段から出射さ
    れた光束を等角速度で走査する偏向器と、前記偏向器で
    走査された光束を折り返して記録媒体上に集光させる球
    面ミラーと、前記偏向器と球面ミラーとの間に配置さ
    れ、主走査方向の形状がメニスカスであってかつ正のパ
    ワーを有するトーリックレンズと、を備えたことを特徴
    とする光ビーム走査光学系。
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