JPH055910A - 光を変調する方法及び光変調器 - Google Patents
光を変調する方法及び光変調器Info
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- JPH055910A JPH055910A JP3182961A JP18296191A JPH055910A JP H055910 A JPH055910 A JP H055910A JP 3182961 A JP3182961 A JP 3182961A JP 18296191 A JP18296191 A JP 18296191A JP H055910 A JPH055910 A JP H055910A
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- waveguide
- light
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- waveguide layer
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
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- Semiconductor Lasers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】光通信システム、光交換装置、光情報装置、光
記録装置などに用いる設計時に使用波長の選択の自由度
が大きく、安定に動作する光変調器である。 【構成】光変調器は積層された2層の上側及び下側半導
体導波路層1、2から構成される方向性結合器を有す
る。導波路層1、2を含む層構成がpin構造であり、
上側半導体導波路層1がi層で構成され、その上の、2
層の導波路層1、2の導波モードが相互結合する領域に
グレーティング3が形成される。電極9、11を介して
電気信号が印加されると、回折格子3によって結合され
る光の波長が変化し、その結果、下側の導波路層2から
出力される光が電気信号に応じて変調される。
記録装置などに用いる設計時に使用波長の選択の自由度
が大きく、安定に動作する光変調器である。 【構成】光変調器は積層された2層の上側及び下側半導
体導波路層1、2から構成される方向性結合器を有す
る。導波路層1、2を含む層構成がpin構造であり、
上側半導体導波路層1がi層で構成され、その上の、2
層の導波路層1、2の導波モードが相互結合する領域に
グレーティング3が形成される。電極9、11を介して
電気信号が印加されると、回折格子3によって結合され
る光の波長が変化し、その結果、下側の導波路層2から
出力される光が電気信号に応じて変調される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信システム、光交
換装置、光情報処理装置或は光記録装置などに用いられ
る光変調器及びそれを用いて光を変調する方法に関す
る。
換装置、光情報処理装置或は光記録装置などに用いられ
る光変調器及びそれを用いて光を変調する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、駆動電圧が低く、高速駆動でき、
更に半導体レーザなどの他の光電子素子との集積化が容
易である半導体を利用した光変調器は既知である。
更に半導体レーザなどの他の光電子素子との集積化が容
易である半導体を利用した光変調器は既知である。
【0003】例えば、電界印加による半導体(バルク構
造や量子井戸構造の半導体層など)の吸収端シフトを利
用した吸収型光変調器が、Applied Pysics Letters,Vo
l.47,pp.1148〜1150(1985)で提案されている。また、電
界印加による屈折率変化を利用した方向性結合器型の光
変調器が、電子情報通信学会研究報告OQE86−39
(1986)で提案されている。
造や量子井戸構造の半導体層など)の吸収端シフトを利
用した吸収型光変調器が、Applied Pysics Letters,Vo
l.47,pp.1148〜1150(1985)で提案されている。また、電
界印加による屈折率変化を利用した方向性結合器型の光
変調器が、電子情報通信学会研究報告OQE86−39
(1986)で提案されている。
【0004】前者はp−i−n構造を持つ半導体導波路
から成り、電界を印加することでフランツケルディシュ
効果或はQCSE(量子閉じ込めシュタルク効果)によ
り図14の如く吸収端がシフトして光吸収率が変化し、
或る波長の透過率の制御が可能となるものである。しか
し、このタイプの光変調器では、消光比を向上させる為
に使用波長を吸収端に近付ける必要があり、従って透過
状態での透過率が低くなっていた。よって、挿入損失が
大きいという欠点があった。また、吸収端波長に依存し
て、どのような波長の光をも変調できるものではなく使
用波長すなわち被変調波長が制限されるという難点もあ
る。
から成り、電界を印加することでフランツケルディシュ
効果或はQCSE(量子閉じ込めシュタルク効果)によ
り図14の如く吸収端がシフトして光吸収率が変化し、
或る波長の透過率の制御が可能となるものである。しか
し、このタイプの光変調器では、消光比を向上させる為
に使用波長を吸収端に近付ける必要があり、従って透過
状態での透過率が低くなっていた。よって、挿入損失が
大きいという欠点があった。また、吸収端波長に依存し
て、どのような波長の光をも変調できるものではなく使
用波長すなわち被変調波長が制限されるという難点もあ
る。
【0005】図12(A)は、従来の方向性結合器型の
光変調器の第1の例を示す概略平面図であり、図12
(B)は、図12(A)の光変調器のA−A′線に沿っ
た断面図である。第1の例の光変調器では、2つの導波
路の結合領域に電極を設け、この電極から電界を印加す
ることにより、屈折率変化を生じさせて、光波を導波路
間で移行させるものである。
光変調器の第1の例を示す概略平面図であり、図12
(B)は、図12(A)の光変調器のA−A′線に沿っ
た断面図である。第1の例の光変調器では、2つの導波
路の結合領域に電極を設け、この電極から電界を印加す
ることにより、屈折率変化を生じさせて、光波を導波路
間で移行させるものである。
【0006】図13(A)は、従来の方向性結合器型の
光変調器の第2の例を示す概略平面図であり、図13
(B)は、図13(A)の光変調器のA−A′線に沿っ
た断面図である。第2の例の光変調器では、2つの導波
路の交差領域に電極を設け、この電極から電界を印加す
ることにより屈折率変化を生じさせて、光波を導波路間
で移行させるものである。
光変調器の第2の例を示す概略平面図であり、図13
(B)は、図13(A)の光変調器のA−A′線に沿っ
た断面図である。第2の例の光変調器では、2つの導波
路の交差領域に電極を設け、この電極から電界を印加す
ることにより屈折率変化を生じさせて、光波を導波路間
で移行させるものである。
【0007】これらの方向性結合器型の光変調器では、
一方の導波路出射端からの出力光に変調がかけられる。
しかし、このタイプの光変調器においては、屈折率変化
により光変調度を制御しているにも係らず、屈折率変化
と同時に必然的に光吸収率も変化してしまう為、光変調
が安定的にかけられないという欠点があった。しかも、
素子長を短くする、すなわち導波路長を短くすると共に
駆動電圧の低減化を図る為に、一定電界に対して大きな
屈折率変化を得ようとすると、被変調光波長の設定が光
吸収の大きな波長域に近付いてしまう難点もある。
一方の導波路出射端からの出力光に変調がかけられる。
しかし、このタイプの光変調器においては、屈折率変化
により光変調度を制御しているにも係らず、屈折率変化
と同時に必然的に光吸収率も変化してしまう為、光変調
が安定的にかけられないという欠点があった。しかも、
素子長を短くする、すなわち導波路長を短くすると共に
駆動電圧の低減化を図る為に、一定電界に対して大きな
屈折率変化を得ようとすると、被変調光波長の設定が光
吸収の大きな波長域に近付いてしまう難点もある。
【0008】一方、従来、波長分割多重型システムにお
いて、チャネルを分割する装置として分波器が用いられ
ている。これは、例えば、干渉フィルタやグレーティン
グなどの波長分散素子を用い、波長に依存して透過/反
射成分に分かれたり反射角度が異なることを利用して分
波を行なうものである。しかし、こうした分波器は数波
長の情報を同時に受信できる反面、波長領域に多重化さ
れている情報を空間領域に分割するので素子の面積の拡
大を招き、更にそれとの関係から集積可能な光検出器の
数に限度が生じて波長多重の高密度化が困難である。
いて、チャネルを分割する装置として分波器が用いられ
ている。これは、例えば、干渉フィルタやグレーティン
グなどの波長分散素子を用い、波長に依存して透過/反
射成分に分かれたり反射角度が異なることを利用して分
波を行なうものである。しかし、こうした分波器は数波
長の情報を同時に受信できる反面、波長領域に多重化さ
れている情報を空間領域に分割するので素子の面積の拡
大を招き、更にそれとの関係から集積可能な光検出器の
数に限度が生じて波長多重の高密度化が困難である。
【0009】これを解決する手段として波長可変フィル
タがあり、これを用いれば波長多重方式に対応して1つ
の光検出器で十分対処でき、更に波長可変フィルタのチ
ャネル数を拡張すれば波長多重度の増大も図れる。この
ような波長可変フィルタとして、Applied Pysics Lette
rs,Vol.53,pp.13〜15(1988)では、TE−TMモード変
換器を利用するフィルタが提案されている。また、電子
情報通信学会研究報告OQE81−129(1981)
では、偶奇モード変換器を利用した波長可変フィルタが
提案されている。更に、電子情報通信学会研究報告US
88−42(1988)では、表面音響波(SAW)を
利用した波長可変フィルタが提案されている。
タがあり、これを用いれば波長多重方式に対応して1つ
の光検出器で十分対処でき、更に波長可変フィルタのチ
ャネル数を拡張すれば波長多重度の増大も図れる。この
ような波長可変フィルタとして、Applied Pysics Lette
rs,Vol.53,pp.13〜15(1988)では、TE−TMモード変
換器を利用するフィルタが提案されている。また、電子
情報通信学会研究報告OQE81−129(1981)
では、偶奇モード変換器を利用した波長可変フィルタが
提案されている。更に、電子情報通信学会研究報告US
88−42(1988)では、表面音響波(SAW)を
利用した波長可変フィルタが提案されている。
【0010】しかし、これらはいずれも100Å以上の
広い波長可変範囲を有するものの、いずれもLiNbO
3を利用した装置である為、光検出器との結合損失が問
題となる。また、屈折率変化を電気光学効果(ポッケル
ス効果)により得る為に、数10Vから100数10V
といった高い電圧を必要とする。更に、GaAs、In
pといった化合物半導体を用いる波長可変フィルタとし
て、DFB(分布帰還型)もしくはDBR(分布反射
型)レーザを発振閾値以下で利用するタイプのものが知
られている。また、電子情報通信学会研究報告OQE8
8−65(1988)では、ファブリペロー型レーザ
を、発振閾値以下で利用した波長可変フィルタが提案さ
れている。
広い波長可変範囲を有するものの、いずれもLiNbO
3を利用した装置である為、光検出器との結合損失が問
題となる。また、屈折率変化を電気光学効果(ポッケル
ス効果)により得る為に、数10Vから100数10V
といった高い電圧を必要とする。更に、GaAs、In
pといった化合物半導体を用いる波長可変フィルタとし
て、DFB(分布帰還型)もしくはDBR(分布反射
型)レーザを発振閾値以下で利用するタイプのものが知
られている。また、電子情報通信学会研究報告OQE8
8−65(1988)では、ファブリペロー型レーザ
を、発振閾値以下で利用した波長可変フィルタが提案さ
れている。
【0011】これらは、光検出器との集積化が可能で、
且つ電流注入により利得を持たせ得るという利点を有す
る。しかし、波長可変範囲は屈折率の変化幅により、直
接、決定されるので、現状では数Åから数10Å程度の
値しか得られていない。
且つ電流注入により利得を持たせ得るという利点を有す
る。しかし、波長可変範囲は屈折率の変化幅により、直
接、決定されるので、現状では数Åから数10Å程度の
値しか得られていない。
【0012】
【発明の解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記の課題に鑑み、設計時に使用波長の選択の自由
度が大きく、安定に動作する光変調器およびそれを用い
て光を変調する方法を提供することにある。
は、上記の課題に鑑み、設計時に使用波長の選択の自由
度が大きく、安定に動作する光変調器およびそれを用い
て光を変調する方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決する為の手段】本発明の上記目的を達成す
る光変調器は以下のものを有することをその要旨とす
る:基板;前記基板上に形成された第1の導波路層、該
第1の導波路層は、外部から入力された光を伝搬させ、
変調された光を出力する;前記基板上に、第1の導波路
と層厚方向に積み重なって形成された第2の導波路層、
該第2の導波路層は、第1の導波路層とその導波モード
が互いに異なる;前記第1及び第2の導波路層の各々の
導波モードが重なり合う領域に設けられた回折格子、該
回折格子は、第1の導波路層を伝搬する光の内、選択さ
れた波長域の光を第2の導波路層に結合させる;及び変
調された電気信号を印加する為の電極;ここで、電極を
介して電気信号が印加されると、回折格子によって結合
される光の波長が変化し、結果として第1の導波路層か
ら出力される光が電気信号に応じて変調される。
る光変調器は以下のものを有することをその要旨とす
る:基板;前記基板上に形成された第1の導波路層、該
第1の導波路層は、外部から入力された光を伝搬させ、
変調された光を出力する;前記基板上に、第1の導波路
と層厚方向に積み重なって形成された第2の導波路層、
該第2の導波路層は、第1の導波路層とその導波モード
が互いに異なる;前記第1及び第2の導波路層の各々の
導波モードが重なり合う領域に設けられた回折格子、該
回折格子は、第1の導波路層を伝搬する光の内、選択さ
れた波長域の光を第2の導波路層に結合させる;及び変
調された電気信号を印加する為の電極;ここで、電極を
介して電気信号が印加されると、回折格子によって結合
される光の波長が変化し、結果として第1の導波路層か
ら出力される光が電気信号に応じて変調される。
【0014】また、上記目的を達成する上記光変調器を
用いて光を変調する方法は以下のステップを有すること
をその要旨とする:第1の導波路層に光を入力する;第
1の導波路中を入力された光を伝搬させる;回折格子に
よって、第1の導波路層を伝搬する光の内、選択された
波長域の光を第2の導波路層に結合させる;電極を介し
て、変調された電気信号を印加し、回折格子によって結
合される光の波長を変化させる、この波長の変化によっ
て、第1の導波路層を伝搬する光が変調される;及び変
調された光を第1の導波路層より出力する。
用いて光を変調する方法は以下のステップを有すること
をその要旨とする:第1の導波路層に光を入力する;第
1の導波路中を入力された光を伝搬させる;回折格子に
よって、第1の導波路層を伝搬する光の内、選択された
波長域の光を第2の導波路層に結合させる;電極を介し
て、変調された電気信号を印加し、回折格子によって結
合される光の波長を変化させる、この波長の変化によっ
て、第1の導波路層を伝搬する光が変調される;及び変
調された光を第1の導波路層より出力する。
【0015】更に、本発明の一実施態様の光変調器は次
の構成要素から成る:前記基板上に形成された、第1の
導電型を有する半導体から成る第1のクラッド層;前記
第1のクラッド層上に形成された、第1の導電型を有す
る半導体から成る第1の導波路層、該第1の導波路層
は、外部から入力された光を伝搬させ、変調された光を
出力する;前記第1の導波路層上に形成された、第1の
導電型を有する半導体から成る第2のクラッド層;前記
第2のクラッド層上に形成された、量子井戸構造のイン
トリンシック半導体から成る第2の導波路層、該第2の
導波路層は、第1の導波路層とその導波モードが互いに
異なる;前記第2の導波路層上に形成された、第2の導
電型を有する半導体から成る第3のクラッド層;前記第
1及び第2の導波路層の各々の導波モードが重なり合う
領域に設けられた回折格子、該回折格子は、第1の導波
路層を伝搬する光の内、選択された波長域の光を第2の
導波路層に結合させる;及び第1、第2の導波路、第
1、第2及び第3のクラッド層に逆バイアスの変調され
た電界を印加する為の電極;ここで、電極を介して電界
が印加されると、回折格子によって結合される光の波長
が変化し、結果として第1の導波路層から出力される光
が変調される。
の構成要素から成る:前記基板上に形成された、第1の
導電型を有する半導体から成る第1のクラッド層;前記
第1のクラッド層上に形成された、第1の導電型を有す
る半導体から成る第1の導波路層、該第1の導波路層
は、外部から入力された光を伝搬させ、変調された光を
出力する;前記第1の導波路層上に形成された、第1の
導電型を有する半導体から成る第2のクラッド層;前記
第2のクラッド層上に形成された、量子井戸構造のイン
トリンシック半導体から成る第2の導波路層、該第2の
導波路層は、第1の導波路層とその導波モードが互いに
異なる;前記第2の導波路層上に形成された、第2の導
電型を有する半導体から成る第3のクラッド層;前記第
1及び第2の導波路層の各々の導波モードが重なり合う
領域に設けられた回折格子、該回折格子は、第1の導波
路層を伝搬する光の内、選択された波長域の光を第2の
導波路層に結合させる;及び第1、第2の導波路、第
1、第2及び第3のクラッド層に逆バイアスの変調され
た電界を印加する為の電極;ここで、電極を介して電界
が印加されると、回折格子によって結合される光の波長
が変化し、結果として第1の導波路層から出力される光
が変調される。
【0016】また、上記実施態様の光変調器を用いて、
光の変調を行なう方法は次のステップから成る:第1の
導波路層に光を入力する;第1の導波路中を入力された
光を伝搬させる;回折格子によって、第1の導波路層を
伝搬する光の内、選択された波長域の光を第2の導波路
層に結合させる;電極を介して、第1、第2の導波路、
第1、第2及び第3のクラッド層に逆バイアスの変調さ
れた電界を印加し、回折格子によって結合される光の波
長を変化させる、この波長の変化によって、第1の導波
路層を伝搬する光が変調される;及び変調された光を第
1の導波路層より出力する。
光の変調を行なう方法は次のステップから成る:第1の
導波路層に光を入力する;第1の導波路中を入力された
光を伝搬させる;回折格子によって、第1の導波路層を
伝搬する光の内、選択された波長域の光を第2の導波路
層に結合させる;電極を介して、第1、第2の導波路、
第1、第2及び第3のクラッド層に逆バイアスの変調さ
れた電界を印加し、回折格子によって結合される光の波
長を変化させる、この波長の変化によって、第1の導波
路層を伝搬する光が変調される;及び変調された光を第
1の導波路層より出力する。
【0017】
【実施例】図1及び図2は本発明の光変調器の第1実施
例を示す側方断面図及び正面断面図である。
例を示す側方断面図及び正面断面図である。
【0018】先ず、その原理、構成を説明する。本実施
例は積層型の方向性結合器を有し、これを構成する2層
の導波路1、2は互いに屈折率、層厚が異なるいわゆる
非対称方向性結合器となっている。この方向性結合器は
0次及び1次のモードが伝搬する条件を成立させてお
り、0次モードは主に上側導波路1を伝搬し、1次モー
ドは主に下側導波路2を伝搬する。
例は積層型の方向性結合器を有し、これを構成する2層
の導波路1、2は互いに屈折率、層厚が異なるいわゆる
非対称方向性結合器となっている。この方向性結合器は
0次及び1次のモードが伝搬する条件を成立させてお
り、0次モードは主に上側導波路1を伝搬し、1次モー
ドは主に下側導波路2を伝搬する。
【0019】0次モードの伝搬定数をβ0、1次モード
の伝搬定数をβ1とすれば、導波路1、2間の非対称性
の為に伝搬定数β0、β1は大きく異なっている。そこ
で、この方向性結合器には、上側導波路1に伝搬定数差
を補償するグレーティング3が形成されている。グレー
ティング3の周期をΛ、入射波長をλとすれば、 β0(λ)−β1(λ)=2π/Λ・・・・・(1) を満足する波長λにおいて、0次及び1次モードの結合
が生じる。
の伝搬定数をβ1とすれば、導波路1、2間の非対称性
の為に伝搬定数β0、β1は大きく異なっている。そこ
で、この方向性結合器には、上側導波路1に伝搬定数差
を補償するグレーティング3が形成されている。グレー
ティング3の周期をΛ、入射波長をλとすれば、 β0(λ)−β1(λ)=2π/Λ・・・・・(1) を満足する波長λにおいて、0次及び1次モードの結合
が生じる。
【0020】以上の構成により、下側導波路2へ入射し
た光4は1次モードとなり、特定の波長λにおいて0次
モードと結合して上側導波路1への移行を起こす。それ
以外の波長では0次モードと結合を起こさず、下側導波
路2をそのまま伝搬する。
た光4は1次モードとなり、特定の波長λにおいて0次
モードと結合して上側導波路1への移行を起こす。それ
以外の波長では0次モードと結合を起こさず、下側導波
路2をそのまま伝搬する。
【0021】第1実施例の光変調器では、上記の方向性
結合器がGaAs/AlGaAsで構成されており、上
側導波路1がキャリアノンドープの状態即ちi(int
rinsic)層となっており、上側導波路1の上部の
クラッド層5及びコンタクト層6がp型にドープされた
p層、上下導波路1、2間のクラッド層7、下側導波路
層2及び下側導波路2の下部クラッド層8がn型にドー
プされたn層となっている。つまり、上側導波路(i
層)1を挾んで全体がp−i−n構造を形成している。
結合器がGaAs/AlGaAsで構成されており、上
側導波路1がキャリアノンドープの状態即ちi(int
rinsic)層となっており、上側導波路1の上部の
クラッド層5及びコンタクト層6がp型にドープされた
p層、上下導波路1、2間のクラッド層7、下側導波路
層2及び下側導波路2の下部クラッド層8がn型にドー
プされたn層となっている。つまり、上側導波路(i
層)1を挾んで全体がp−i−n構造を形成している。
【0022】上記の光変調器には、電極9及び11を介
して、電圧源14より逆バイアスの電界が印加される。
印加される電界は、スイッチ13が変調信号Sにしたが
って開閉することによって、変調されている。
して、電圧源14より逆バイアスの電界が印加される。
印加される電界は、スイッチ13が変調信号Sにしたが
って開閉することによって、変調されている。
【0023】ここで、p側コンタクト層6上の電極9と
n+基板10下部の電極11間に逆電界即ちn側電極1
1に正電圧が印加されたとき、i層である上側導波路1
に電界が集中的に加わる。上側導波路1がMQW(多重
量子井戸構造)を含む構造であれば、この逆電界により
QCSEが生じ上側導波路1の吸収率が変化する。従っ
て、クラマース・クロニッヒの関係で表わされる様に同
時に屈折率も変化する。
n+基板10下部の電極11間に逆電界即ちn側電極1
1に正電圧が印加されたとき、i層である上側導波路1
に電界が集中的に加わる。上側導波路1がMQW(多重
量子井戸構造)を含む構造であれば、この逆電界により
QCSEが生じ上側導波路1の吸収率が変化する。従っ
て、クラマース・クロニッヒの関係で表わされる様に同
時に屈折率も変化する。
【0024】その結果、上側導波路1を主に伝搬する0
次モードの伝搬定数β0が変化し、上記(1)式を満足
する波長λの値が変化する。ここで、波長変化幅は屈折
率変化幅により、直接、決定されてはいない。
次モードの伝搬定数β0が変化し、上記(1)式を満足
する波長λの値が変化する。ここで、波長変化幅は屈折
率変化幅により、直接、決定されてはいない。
【0025】図3は、図1の構成における下側導波路2
の透過スペクトルすなわち入射光と出射光12の強度比
を表わしている。静的状態即ち、電界を印加しない状態
では、図3の符号21で示す様に特定の波長λすなわち
上側導波路1へ移行する波長で透過率が急速に低下す
る。言い換えれば、波長λを中心として透過阻止帯が生
じる。次に、電界を印加した状態では、(1)式を満足
する、すなわち上側導波路1へ移行する波長はλ′とな
り、図3の符号22のように透過阻止帯が移動する。
の透過スペクトルすなわち入射光と出射光12の強度比
を表わしている。静的状態即ち、電界を印加しない状態
では、図3の符号21で示す様に特定の波長λすなわち
上側導波路1へ移行する波長で透過率が急速に低下す
る。言い換えれば、波長λを中心として透過阻止帯が生
じる。次に、電界を印加した状態では、(1)式を満足
する、すなわち上側導波路1へ移行する波長はλ′とな
り、図3の符号22のように透過阻止帯が移動する。
【0026】以上の様に、電界に応じて透過阻止帯を制
御することにより、例えば、波長λの入射光4に対し
て、下側導波路2をそのまま伝搬して出射光12として
出射される光の光量すなわち透過率を制御可能であり、
光変調器が成立することになる。
御することにより、例えば、波長λの入射光4に対し
て、下側導波路2をそのまま伝搬して出射光12として
出射される光の光量すなわち透過率を制御可能であり、
光変調器が成立することになる。
【0027】本実施例では、グレーティング3を付加し
て波長選択性を鋭くした方向性結合器を用いている為、
僅かの透過阻止帯の移行で大きな透過率変化が生じる。
すなわち、図4に示す様に、特定の波長λを持つ被変調
光に対して、僅か1V程度の差で光のON−OFFを得
ることができる。
て波長選択性を鋭くした方向性結合器を用いている為、
僅かの透過阻止帯の移行で大きな透過率変化が生じる。
すなわち、図4に示す様に、特定の波長λを持つ被変調
光に対して、僅か1V程度の差で光のON−OFFを得
ることができる。
【0028】また、本実施例においては、被変調光(使
用される光)の導波路となる下側導波路2は、ここで電
界印加による屈折率変化量を確保する必要がないので、
被変調光の波長に対して吸収端を充分離せる為、被変調
光の吸収による挿入損失は極めて小さい。通常、1dB
以下である。更に、上記p−i−n構造では、電界印加
によって下側導波路2には電界が加わらない構成である
ので、吸収率、屈折率の変化が生じず、よってこの点か
らも下側導波路2の吸収端を被変調光の波長から充分離
せるのである。
用される光)の導波路となる下側導波路2は、ここで電
界印加による屈折率変化量を確保する必要がないので、
被変調光の波長に対して吸収端を充分離せる為、被変調
光の吸収による挿入損失は極めて小さい。通常、1dB
以下である。更に、上記p−i−n構造では、電界印加
によって下側導波路2には電界が加わらない構成である
ので、吸収率、屈折率の変化が生じず、よってこの点か
らも下側導波路2の吸収端を被変調光の波長から充分離
せるのである。
【0029】つまり、本発明による光変調器では、電界
印加により屈折率、吸収率の変化する層と被変調光(使
用する光)を導波し出力させる層とが分離されており、
その為、被変調光(使用する光)は屈折率変化に伴う吸
収率変化の影響を受けない様に設計できる。こうして屈
折率制御により光変調が行なえる。ここで下側導波路2
を伝搬する1次モードの光も、若干、上側導波路1にそ
の光強度分布の裾が存在して吸収率の変化を受ける。し
かしながら、この吸収率の変化量は全体光量からすれば
微量で実際上問題とはならない。
印加により屈折率、吸収率の変化する層と被変調光(使
用する光)を導波し出力させる層とが分離されており、
その為、被変調光(使用する光)は屈折率変化に伴う吸
収率変化の影響を受けない様に設計できる。こうして屈
折率制御により光変調が行なえる。ここで下側導波路2
を伝搬する1次モードの光も、若干、上側導波路1にそ
の光強度分布の裾が存在して吸収率の変化を受ける。し
かしながら、この吸収率の変化量は全体光量からすれば
微量で実際上問題とはならない。
【0030】更に、本実施例では、上側導波路1の電界
印加量に対する屈折率変化量を大きくする為、上側導波
路1の吸収端を被変調光波長に比較的近く設定してい
る。その結果、吸収率の絶対値が大きく吸収率の変化量
も大きくなる。逆に言えば、屈折率変化を起こさせる上
側導波路1に移行する光は使用しないので、ここでの吸
収損失を犠牲にしても屈折率変化量が大きくなる様に設
計できるのである。従って、上側導波路1へ移行した光
は大きな吸収損失を受け殆ど出射しない。むしろ、上側
導波路1へ移行した光は使わないので大きな吸収損失を
与えて殆ど出射しない様にしている。被変調光の波長設
定より、上側導波路1からも出射光が生じる場合は、図
1の様に出射側の上側導波路1を削除すれば良い。
印加量に対する屈折率変化量を大きくする為、上側導波
路1の吸収端を被変調光波長に比較的近く設定してい
る。その結果、吸収率の絶対値が大きく吸収率の変化量
も大きくなる。逆に言えば、屈折率変化を起こさせる上
側導波路1に移行する光は使用しないので、ここでの吸
収損失を犠牲にしても屈折率変化量が大きくなる様に設
計できるのである。従って、上側導波路1へ移行した光
は大きな吸収損失を受け殆ど出射しない。むしろ、上側
導波路1へ移行した光は使わないので大きな吸収損失を
与えて殆ど出射しない様にしている。被変調光の波長設
定より、上側導波路1からも出射光が生じる場合は、図
1の様に出射側の上側導波路1を削除すれば良い。
【0031】この様に、本実施例では上側導波路1に移
行した光は大きな伝搬損失を受ける為、再び下側導波路
2に結合する効率は小さい。よって、不必要な光が再び
下側導波路2に戻ることを考慮しなくても良いので、本
光変調器の素子長すなわち結合長は完全結合長以上であ
れば良く、完全結合長の作製精度はさほど厳しく要求さ
れず、従って素子作製の再現性が高くなる。
行した光は大きな伝搬損失を受ける為、再び下側導波路
2に結合する効率は小さい。よって、不必要な光が再び
下側導波路2に戻ることを考慮しなくても良いので、本
光変調器の素子長すなわち結合長は完全結合長以上であ
れば良く、完全結合長の作製精度はさほど厳しく要求さ
れず、従って素子作製の再現性が高くなる。
【0032】第1実施例の光変調器は次の如く作製され
た。n+−GaAs基板10上に、分子線エピタキシー
(MBE)もしくは有機金属化学気相堆積(MO−CV
D)法により、n−GaAsバッファ層15を0.5μ
m厚で、n−Al0.5Ga0.5As下部クラッド層8を
1.5μm厚で、n−Al0.3Ga0.7As下側導波層2
を0.1μm厚で、n−Al0.5Ga0.5As中間クラッ
ド層7を0.8μm厚で、順次積層した。この層7上
に、i−GaAs(厚さ60Å)から成る複数の井戸層
と、i−Al0.3Ga0.7As(厚さ100Å)から成る
複数のバリア層とを交互に、全体の厚さが0.35μm
となるように積層し、多重量子井戸構造(MQW)の上
側導波路1を形成した。次に、周期6.9μmのグレー
ティング3を、溝方向が基板10の順メサ方向となる様
に、フォトリソグラフィー法で上側導波路1の上面に
0.08μmの深さのコラゲーションを食刻することに
よって形成した。次いで、MO−CVD法により、グレ
ーティング3上に、p−Al0.5Ga0.5As上部クラッ
ド層5を1.5μm厚で、p+−GaAsコンタクト層
6を0.5μm厚で成長した。
た。n+−GaAs基板10上に、分子線エピタキシー
(MBE)もしくは有機金属化学気相堆積(MO−CV
D)法により、n−GaAsバッファ層15を0.5μ
m厚で、n−Al0.5Ga0.5As下部クラッド層8を
1.5μm厚で、n−Al0.3Ga0.7As下側導波層2
を0.1μm厚で、n−Al0.5Ga0.5As中間クラッ
ド層7を0.8μm厚で、順次積層した。この層7上
に、i−GaAs(厚さ60Å)から成る複数の井戸層
と、i−Al0.3Ga0.7As(厚さ100Å)から成る
複数のバリア層とを交互に、全体の厚さが0.35μm
となるように積層し、多重量子井戸構造(MQW)の上
側導波路1を形成した。次に、周期6.9μmのグレー
ティング3を、溝方向が基板10の順メサ方向となる様
に、フォトリソグラフィー法で上側導波路1の上面に
0.08μmの深さのコラゲーションを食刻することに
よって形成した。次いで、MO−CVD法により、グレ
ーティング3上に、p−Al0.5Ga0.5As上部クラッ
ド層5を1.5μm厚で、p+−GaAsコンタクト層
6を0.5μm厚で成長した。
【0033】更に、続いて、グレーティング3と直交す
る方向すなわち基板10の逆メサ方向にストライプマス
クをフォトレジストで作製し、GaAs基板10が出現
するまでエッチングを行なう。フォトレジスト除去後、
図2に示す如くp−Al0.5Ga0.5As層41、i−A
l0.5Ga0.5As層42、n−Al0.5Ga0.5As層4
3をコンタクト層6の高さまで再成長する。そして、S
iO2膜44をストライプ状に領域を除いて成膜し、電
極9を蒸着し、基板10裏面をラッピング後、裏面電極
11を同じく蒸着しアロイングを行なった。
る方向すなわち基板10の逆メサ方向にストライプマス
クをフォトレジストで作製し、GaAs基板10が出現
するまでエッチングを行なう。フォトレジスト除去後、
図2に示す如くp−Al0.5Ga0.5As層41、i−A
l0.5Ga0.5As層42、n−Al0.5Ga0.5As層4
3をコンタクト層6の高さまで再成長する。そして、S
iO2膜44をストライプ状に領域を除いて成膜し、電
極9を蒸着し、基板10裏面をラッピング後、裏面電極
11を同じく蒸着しアロイングを行なった。
【0034】この結果、図2に示す様な2層の導波路
1、2を含むpin型光変調器が形成された。この素子
長は350μmである。i−MQWから成る上側導波路
1の吸収端ピーク波長は電子−重い正孔間のエネルギー
ギャップで表わされ、1.50eVすなわち波長で0.
824μmであり、被変調光の波長(この場合、波長
0.83μmの被変調光を本デバイスに入射させ、出射
光を観察する)に対して、吸収率が極めて高く、同時に
屈折率変化も大きい。これに対して、n−Al0.3Ga
0.7Asから成る下側導波路2では、吸収端が被変調光
波長0.83μmと比較して充分短波長側にあり光吸収
率は小さい。
1、2を含むpin型光変調器が形成された。この素子
長は350μmである。i−MQWから成る上側導波路
1の吸収端ピーク波長は電子−重い正孔間のエネルギー
ギャップで表わされ、1.50eVすなわち波長で0.
824μmであり、被変調光の波長(この場合、波長
0.83μmの被変調光を本デバイスに入射させ、出射
光を観察する)に対して、吸収率が極めて高く、同時に
屈折率変化も大きい。これに対して、n−Al0.3Ga
0.7Asから成る下側導波路2では、吸収端が被変調光
波長0.83μmと比較して充分短波長側にあり光吸収
率は小さい。
【0035】以上の実施例では、図4の如き印加電圧対
透過強度の関係が得られ、入力として2GHzのNRZ
信号を印加してCW光(連続光)の出力強度を観察した
ところ極めて良好な追従波形が得られた。
透過強度の関係が得られ、入力として2GHzのNRZ
信号を印加してCW光(連続光)の出力強度を観察した
ところ極めて良好な追従波形が得られた。
【0036】図5は光変調器の第2実施例を示す。第1
実施例と同様に、n+−GaAs基板51上にn−Ga
Asバッファ層50を0.5μm厚で、n−Al0.5G
a0.5As下部クラッド層52を1.5μm厚で、n−
Al0.3Ga0.7As下側導波路53を0.08μm厚
で、n−Al0.5Ga0.5As中間クラッド層54を0.
9μm厚で、i−Al0.8Ga0.2As上側導波路55を
0.3μmで順次積層した。次に、周期7.4μmのグ
レーティング(不図示)を上側導波路55に形成した
後、一部の上側導波路55をエッチングにより削除し
た。続いて、再成長によりp−Al0.5Ga0.5As上部
クラッド層56を1.5μm厚で、p+−GaAsコン
タクト層57を0.5μm厚で成長した。
実施例と同様に、n+−GaAs基板51上にn−Ga
Asバッファ層50を0.5μm厚で、n−Al0.5G
a0.5As下部クラッド層52を1.5μm厚で、n−
Al0.3Ga0.7As下側導波路53を0.08μm厚
で、n−Al0.5Ga0.5As中間クラッド層54を0.
9μm厚で、i−Al0.8Ga0.2As上側導波路55を
0.3μmで順次積層した。次に、周期7.4μmのグ
レーティング(不図示)を上側導波路55に形成した
後、一部の上側導波路55をエッチングにより削除し
た。続いて、再成長によりp−Al0.5Ga0.5As上部
クラッド層56を1.5μm厚で、p+−GaAsコン
タクト層57を0.5μm厚で成長した。
【0037】更に、2μm幅のストライプ状レジストマ
スクをグレーティングの溝方向と直交する方向に形成
し、RIBE(反応性イオンエッチング)法により下側
導波路53の上方0.2μmの位置まで食刻した。レジ
スト剥離後、Si3N4膜58をp−CVD(プラズマ化
学気相堆積)法により成膜し、フォトリソグラフィー法
でストライプ上部のみのSi3N4膜をエッチングし、p
+−GaAsコンタクト層57を露出させた。その後、
上面に電極59を蒸着し、基板51裏面もラッピング
後、電極60を蒸着し、アロイングを経て、図5の如き
素子長400μmの光変調器が作製された。
スクをグレーティングの溝方向と直交する方向に形成
し、RIBE(反応性イオンエッチング)法により下側
導波路53の上方0.2μmの位置まで食刻した。レジ
スト剥離後、Si3N4膜58をp−CVD(プラズマ化
学気相堆積)法により成膜し、フォトリソグラフィー法
でストライプ上部のみのSi3N4膜をエッチングし、p
+−GaAsコンタクト層57を露出させた。その後、
上面に電極59を蒸着し、基板51裏面もラッピング
後、電極60を蒸着し、アロイングを経て、図5の如き
素子長400μmの光変調器が作製された。
【0038】第2実施例では、上側導波路55の側面が
剥き出していてSi3N4膜58と接している。GaAs
/AlGaAsの屈折率3.4〜3.6とSi3N4の屈
折率1.9〜2.0との差が大きい為、上側導波路55
の導波光の界面散乱による伝搬損失は大きい。よって、
上側導波路55へ結合した使用されない光は都合よく大
きな損失を受ける。
剥き出していてSi3N4膜58と接している。GaAs
/AlGaAsの屈折率3.4〜3.6とSi3N4の屈
折率1.9〜2.0との差が大きい為、上側導波路55
の導波光の界面散乱による伝搬損失は大きい。よって、
上側導波路55へ結合した使用されない光は都合よく大
きな損失を受ける。
【0039】第2実施例の動作でも、第1実施例と同じ
く、下側導波路53へ入射結合した被変調光が印加電圧
量に応じて上側導波路55と結合し、下側導波路53か
ら出射する光量が制御される。この時の屈折率変化は、
i−Al0.1Ga0.9As上側導波路55(バルク層)の
吸収端及び吸収スペクトルが電界に応じて変化するいわ
ゆるフランツケルディシュ効果に起因している。上側導
波路55へ結合した光は吸収及び導波路の側面散乱によ
り消失する為、下側導波路53のみにおいて光の入出射
が実行できる。
く、下側導波路53へ入射結合した被変調光が印加電圧
量に応じて上側導波路55と結合し、下側導波路53か
ら出射する光量が制御される。この時の屈折率変化は、
i−Al0.1Ga0.9As上側導波路55(バルク層)の
吸収端及び吸収スペクトルが電界に応じて変化するいわ
ゆるフランツケルディシュ効果に起因している。上側導
波路55へ結合した光は吸収及び導波路の側面散乱によ
り消失する為、下側導波路53のみにおいて光の入出射
が実行できる。
【0040】第2実施例の光変調器の挿入損失は、光の
入出力結合損失が大半で、伝搬損失は極めて少ない。伝
搬損失は素子長500μmに対して0.7〜0.8dB
程度である。また、消光比は極めて高く30dB以上が
容易に得られる。更に、応答速度も駆動電圧供給側の高
速動作が得られれば、数GHzから10数GHzの応答
が可能である。その他、動作原理は第1実施例と実質的
に同じである。
入出力結合損失が大半で、伝搬損失は極めて少ない。伝
搬損失は素子長500μmに対して0.7〜0.8dB
程度である。また、消光比は極めて高く30dB以上が
容易に得られる。更に、応答速度も駆動電圧供給側の高
速動作が得られれば、数GHzから10数GHzの応答
が可能である。その他、動作原理は第1実施例と実質的
に同じである。
【0041】以上の第1、第2実施例では、逆電圧印加
による電界効果すなわちQCSE、フランツケルディシ
ュ効果による屈折率変化を利用した光変調器であった
が、勿論、順電圧印加によるキャリア注入に基づくプラ
ズマ効果、バンドフィリング効果というキャリア量変化
による屈折率変化を利用しても良い。
による電界効果すなわちQCSE、フランツケルディシ
ュ効果による屈折率変化を利用した光変調器であった
が、勿論、順電圧印加によるキャリア注入に基づくプラ
ズマ効果、バンドフィリング効果というキャリア量変化
による屈折率変化を利用しても良い。
【0042】本発明の原理によれば、僅かの屈折率変化
により、(1)式中のβ0(λ)、β1(λ)のλが変化
することによって充分な変調度が得られる為、キャリア
注入により付随的に生じる熱発生も低く押えることがで
きる。
により、(1)式中のβ0(λ)、β1(λ)のλが変化
することによって充分な変調度が得られる為、キャリア
注入により付随的に生じる熱発生も低く押えることがで
きる。
【0043】図6は光変調器の第3実施例を示す。第3
実施例ではグレーティングを、上記実施例の如く上側導
波路ではなく上下導波路の中間部に形成している。本実
施例は以下の如く作製される。
実施例ではグレーティングを、上記実施例の如く上側導
波路ではなく上下導波路の中間部に形成している。本実
施例は以下の如く作製される。
【0044】MBE法により、GaAs基板61上に、
GaAsバッファ層86(n=2×1018cm-3)を
0.5μm厚で、Al0.5Ga0.5Asクラッド層(n=
1×1017cm-3)62を1.5μm厚で、Al0.3G
a0.7As下側導波路層(n=1×1017cm-3)63
を0.1μm厚で、Al0.5Ga0.5As中間クラッド層
(n=1×1017cm-3)64を0.4μm厚で、複数
のGaAs(厚さ50Å)井戸層と、複数のAl0.5G
a0.5As(厚さ100Å)バリア層を交互に積層して
成るMQW層(n=1×1017cm-3)65を0.1μ
m厚で成長した。
GaAsバッファ層86(n=2×1018cm-3)を
0.5μm厚で、Al0.5Ga0.5Asクラッド層(n=
1×1017cm-3)62を1.5μm厚で、Al0.3G
a0.7As下側導波路層(n=1×1017cm-3)63
を0.1μm厚で、Al0.5Ga0.5As中間クラッド層
(n=1×1017cm-3)64を0.4μm厚で、複数
のGaAs(厚さ50Å)井戸層と、複数のAl0.5G
a0.5As(厚さ100Å)バリア層を交互に積層して
成るMQW層(n=1×1017cm-3)65を0.1μ
m厚で成長した。
【0045】続いて、フォトリソグラフィー法により、
MQW層65をグレーティング状にエッチングし、再び
Al0.5Ga0.5As中間クラッド層(p=1×1017c
m-3)66を0.4μm厚で、Al0.1Ga0.9As上側
導波路層(ノンドープ)67を0.3μm厚で、Al
0.5Ga0.5Asクラッド層(p=1×1017cm-3)6
8を1.5μm厚で、GaAsコンタクト層(p=1×
1018cm-3)69を0.5μm厚でMO−CVD法に
より成長した。
MQW層65をグレーティング状にエッチングし、再び
Al0.5Ga0.5As中間クラッド層(p=1×1017c
m-3)66を0.4μm厚で、Al0.1Ga0.9As上側
導波路層(ノンドープ)67を0.3μm厚で、Al
0.5Ga0.5Asクラッド層(p=1×1017cm-3)6
8を1.5μm厚で、GaAsコンタクト層(p=1×
1018cm-3)69を0.5μm厚でMO−CVD法に
より成長した。
【0046】更に、第2実施例の工程と同様にして、導
波路の形成、電極70、87形成を行ない光変調器を形
成した。
波路の形成、電極70、87形成を行ない光変調器を形
成した。
【0047】本実施例では、電界印加により屈折率、吸
収率が変化する上側導波路(i層)67と、0次モード
と1次モードの結合が行なわれるグレーティング65と
が分離されている。その為、下側導波路63を伝搬する
1次モードの分布が上側導波路67に及んでいなくても
グレーティング部65で0次モード(上側導波路67を
中心に伝搬するモード)との結合が起こる。よって、下
側導波路63を伝搬する1次モードが上側導波路67の
吸収を受ける割合は、先の実施例と比べて低くなる様に
設計できる。出力光の入力光(共に下側導波路67を中
心に伝搬する)に対する変調特性は先の実施例と同様で
あった。
収率が変化する上側導波路(i層)67と、0次モード
と1次モードの結合が行なわれるグレーティング65と
が分離されている。その為、下側導波路63を伝搬する
1次モードの分布が上側導波路67に及んでいなくても
グレーティング部65で0次モード(上側導波路67を
中心に伝搬するモード)との結合が起こる。よって、下
側導波路63を伝搬する1次モードが上側導波路67の
吸収を受ける割合は、先の実施例と比べて低くなる様に
設計できる。出力光の入力光(共に下側導波路67を中
心に伝搬する)に対する変調特性は先の実施例と同様で
あった。
【0048】ところで、以上の実施例のグレーティング
形成位置はあくまで例示であり、その位置は両導波路を
夫々中心として伝搬する両モードの結合する位置ならい
ずれでも良い。例えば、下側導波路に形成しても同様の
効果が得られる。ただ、使用する光が出力される導波路
は、屈折率、吸収率が電界印加で変化するi層の導波路
とは異なる方の導波路とする必要がある。
形成位置はあくまで例示であり、その位置は両導波路を
夫々中心として伝搬する両モードの結合する位置ならい
ずれでも良い。例えば、下側導波路に形成しても同様の
効果が得られる。ただ、使用する光が出力される導波路
は、屈折率、吸収率が電界印加で変化するi層の導波路
とは異なる方の導波路とする必要がある。
【0049】図7及び図8は波長可変フィルタの構成例
を示す側方断面図及び正面断面図である。この波長可変
フィルタの動作原理は光変調器の例で説明したものと略
同じであり、下の導波路71に入射結合した光のうち、
グレーティング72により導波路間結合の生じる波長に
おいて、上の導波路73への結合が起こり光の移行が生
じる。よって、上側導波路73からは図9(A)の如き
バンドパスフィルタ特性が得られ、下側導波路71から
は図9(B)の如きノッチフィルタ特性が得られる。
を示す側方断面図及び正面断面図である。この波長可変
フィルタの動作原理は光変調器の例で説明したものと略
同じであり、下の導波路71に入射結合した光のうち、
グレーティング72により導波路間結合の生じる波長に
おいて、上の導波路73への結合が起こり光の移行が生
じる。よって、上側導波路73からは図9(A)の如き
バンドパスフィルタ特性が得られ、下側導波路71から
は図9(B)の如きノッチフィルタ特性が得られる。
【0050】本実施例では、波長多重された複数の波長
の光信号の中から任意の波長の信号を上側導波路73に
移行して出力する波長可変フィルタを構成するものであ
る。非対称な方向性結合器とグレーティングを利用する
波長フィルタは、単に方向性結合器を構成する導波路の
モード分散を用いる波長フィルタと比較して、グレーテ
ィングによるモード変換を利用する為にフィルタバンド
幅の狭いフィルタ特性が得られる。
の光信号の中から任意の波長の信号を上側導波路73に
移行して出力する波長可変フィルタを構成するものであ
る。非対称な方向性結合器とグレーティングを利用する
波長フィルタは、単に方向性結合器を構成する導波路の
モード分散を用いる波長フィルタと比較して、グレーテ
ィングによるモード変換を利用する為にフィルタバンド
幅の狭いフィルタ特性が得られる。
【0051】本フィルタの作製は、n+−GaAs基板
74上に、順にn−GaAsバッファ層75、n−Al
0.5Ga0.5Asクラッド層76、MQWから成るi層の
下側導波路71、p−Al0.5Ga0.5Asクラッド層7
7及びMQWから成るp−上側導波路73をMBE法に
より成長し、次いで、レジストパターニングによりグレ
ーティングを形成しRIBE法によりコラゲーション状
グレーティング72を上側導波路73に形成する。
74上に、順にn−GaAsバッファ層75、n−Al
0.5Ga0.5Asクラッド層76、MQWから成るi層の
下側導波路71、p−Al0.5Ga0.5Asクラッド層7
7及びMQWから成るp−上側導波路73をMBE法に
より成長し、次いで、レジストパターニングによりグレ
ーティングを形成しRIBE法によりコラゲーション状
グレーティング72を上側導波路73に形成する。
【0052】レジスト除去後、LPE(液層エピタキシ
ー)若しくはMO−CVD法によりp−Al0.5Ga0.5
Asクラッド層78及びp+−GaAsキャップ層79
を成長した。続いて、グレーティング72と直交方向に
ストライプパターンをレジストにより形成し、硫酸系エ
ッチャントによりウェハをバッファ層75までストライ
プ状にエッチングした後、LPEにより図2の様にp−
Al0.5Ga0.5As層80、φ−Al0.5Ga0.5As層
81、n−Al0.5Ga0.5As層82を成長しストライ
プ状の部分の側面を埋め込んだ。
ー)若しくはMO−CVD法によりp−Al0.5Ga0.5
Asクラッド層78及びp+−GaAsキャップ層79
を成長した。続いて、グレーティング72と直交方向に
ストライプパターンをレジストにより形成し、硫酸系エ
ッチャントによりウェハをバッファ層75までストライ
プ状にエッチングした後、LPEにより図2の様にp−
Al0.5Ga0.5As層80、φ−Al0.5Ga0.5As層
81、n−Al0.5Ga0.5As層82を成長しストライ
プ状の部分の側面を埋め込んだ。
【0053】その後、ストライプ状の部分を残して他の
全てをSiO2膜83でカバーした後、AuCr/Au
電極84を蒸着し、裏面研磨後、AuGe/As電極8
5を蒸着しアロイングを行なった。
全てをSiO2膜83でカバーした後、AuCr/Au
電極84を蒸着し、裏面研磨後、AuGe/As電極8
5を蒸着しアロイングを行なった。
【0054】以上の様に作製したフィルタに対して逆電
圧を印加すると、φ−MQWから成る下側導波路71に
電界が加わりQCSEにより屈折率が変化する。図10
は電圧を0.5V、1.0V、1.5V、2Vと印加し
た例で、下部導波路71から上部導波路73への結合効
率を示している。電圧印加の変化によりバンドパスフィ
ルタの透過帯域が長波長側へシフトする様子が分かる。
これにより、多重化されたチャネルから1つの波長のチ
ャネルをフィルタリングできる。下側導波路71を伝搬
して吸収しきれない光は、使用しないので何らかの方法
で吸収等をすれば良い。
圧を印加すると、φ−MQWから成る下側導波路71に
電界が加わりQCSEにより屈折率が変化する。図10
は電圧を0.5V、1.0V、1.5V、2Vと印加し
た例で、下部導波路71から上部導波路73への結合効
率を示している。電圧印加の変化によりバンドパスフィ
ルタの透過帯域が長波長側へシフトする様子が分かる。
これにより、多重化されたチャネルから1つの波長のチ
ャネルをフィルタリングできる。下側導波路71を伝搬
して吸収しきれない光は、使用しないので何らかの方法
で吸収等をすれば良い。
【0055】光フィルタにおいても、導波路をバルク層
として、逆電圧印加によりフランツケルディシュ効果で
屈折率変化を起こさせフィルタ特性における透過帯域の
シフトを生じさせても良い。ただし、素子長、グレーテ
ィング周期、深さ等は適当に設定し直す必要がある。
として、逆電圧印加によりフランツケルディシュ効果で
屈折率変化を起こさせフィルタ特性における透過帯域の
シフトを生じさせても良い。ただし、素子長、グレーテ
ィング周期、深さ等は適当に設定し直す必要がある。
【0056】更に、順方向電圧をi層である方の導波路
に印加し、キャリアが注入されることでプラズマ効果に
より屈折率が変化される様にしても良い。こうした例で
は、キャリア注入による為、利得の付与も可能で、入力
信号光の導波路との結合損失や導波路内での伝搬損失を
補償できる。
に印加し、キャリアが注入されることでプラズマ効果に
より屈折率が変化される様にしても良い。こうした例で
は、キャリア注入による為、利得の付与も可能で、入力
信号光の導波路との結合損失や導波路内での伝搬損失を
補償できる。
【0057】図11は、本発明の光変調器を用いた光通
信システムの一例を示すブロック図である。図11にお
いて、符号251、252、及び253は光送受信機を示
し、これらは、光ノード241、242及び243を介し
て、光ファイバなどから成る光伝送路23にコネクトさ
れている。また、光送受信機251、252及び253は
夫々、端末261、262及び263に接続され、これら
の端末からの指令に従って送受信機間で通信を行なう。
信システムの一例を示すブロック図である。図11にお
いて、符号251、252、及び253は光送受信機を示
し、これらは、光ノード241、242及び243を介し
て、光ファイバなどから成る光伝送路23にコネクトさ
れている。また、光送受信機251、252及び253は
夫々、端末261、262及び263に接続され、これら
の端末からの指令に従って送受信機間で通信を行なう。
【0058】光送受信機251は、制御回路29、光受
信機30及び光送信機31を含む。光受信機は、他の光
送受信機から送られてきた光信号を検出する光検出器3
2と、光検出器32の出力から、信号を復調して制御回
路29に送る復調回路33とから成る。また、光送信機
31は、半導体レーザなどから成る光源28と、光源2
8から発した光を通信信号Sに応じて変調し、他の光送
受信機に向けて送信する光変調器27とから成る。光送
受信機252及び253も、光送受信機251と同様の構
成を有している。
信機30及び光送信機31を含む。光受信機は、他の光
送受信機から送られてきた光信号を検出する光検出器3
2と、光検出器32の出力から、信号を復調して制御回
路29に送る復調回路33とから成る。また、光送信機
31は、半導体レーザなどから成る光源28と、光源2
8から発した光を通信信号Sに応じて変調し、他の光送
受信機に向けて送信する光変調器27とから成る。光送
受信機252及び253も、光送受信機251と同様の構
成を有している。
【0059】ここで、光変調器27は、図1、図5及び
図6に示した、本発明の光変調器のいずれかが用いられ
る。光変調器27は、制御回路29から送られた通信信
号Sに従って、例えば図1の様に、変調された電界が印
加され、光源28から入射した光を変調する。
図6に示した、本発明の光変調器のいずれかが用いられ
る。光変調器27は、制御回路29から送られた通信信
号Sに従って、例えば図1の様に、変調された電界が印
加され、光源28から入射した光を変調する。
【0060】本発明は、以上説明した実施例の外にも種
々の応用が可能である。例えば、上記実施例では、光変
調器をGaAs系の半導体材料から形成したが、例え
ば、InP/InGaAsPなどの他の半導体材料から
形成しても良い。本発明は、特許請求の範囲を逸脱しな
い限りにおいて、このような応用例を全て含むものであ
る。
々の応用が可能である。例えば、上記実施例では、光変
調器をGaAs系の半導体材料から形成したが、例え
ば、InP/InGaAsPなどの他の半導体材料から
形成しても良い。本発明は、特許請求の範囲を逸脱しな
い限りにおいて、このような応用例を全て含むものであ
る。
【0061】
【発明の効果】以上、説明した様に、本発明によれば、
方向性結合器を構成する2導波路のうちのいずれかに順
又は逆電圧が加わる様な構成とし、他方の導波路を変調
用の光路として用いることにより、挿入損失ないし伝搬
損失が低く、低電圧駆動が可能で、広い波長可変範囲を
得られる波長分割多重型光通信、光交換、光演算などに
好適な光変調器、方法が実現される。また、こうしたデ
バイスは、他の光検出器、レーザなどの光電子素子との
集積化に適する。
方向性結合器を構成する2導波路のうちのいずれかに順
又は逆電圧が加わる様な構成とし、他方の導波路を変調
用の光路として用いることにより、挿入損失ないし伝搬
損失が低く、低電圧駆動が可能で、広い波長可変範囲を
得られる波長分割多重型光通信、光交換、光演算などに
好適な光変調器、方法が実現される。また、こうしたデ
バイスは、他の光検出器、レーザなどの光電子素子との
集積化に適する。
【0062】更に、波長可変フィルタとしては短い素子
長とできたり、また光変調器としては消光比が高く被変
調波長の自由度の高いものとできる。
長とできたり、また光変調器としては消光比が高く被変
調波長の自由度の高いものとできる。
【図1】本発明の光変調器の第1実施例を示す側方断面
図である。
図である。
【図2】本発明の光変調器の第1実施例を示す正面断面
図である。
図である。
【図3】図1の光変調器の透過スペクトルを示す図であ
る。
る。
【図4】図1の光変調器における印加電圧に対する透過
率の変化を示す図である。
率の変化を示す図である。
【図5】本発明の光変調器の第2実施例を示す概略斜視
図である。
図である。
【図6】本発明の光変調器の第3実施例を示す側方断面
図である。
図である。
【図7】波長可変フィルタの構成例を示す側方断面図で
ある。
ある。
【図8】波長可変フィルタの構成例を示す正面断面図で
ある。
ある。
【図9】同図(A)、(B)は、夫々、図7の波長可変
フィルタにおける上側導波路及び下側導波路の透過スペ
クトルを示す図である。
フィルタにおける上側導波路及び下側導波路の透過スペ
クトルを示す図である。
【図10】図7の波長可変フィルタにおける下側導波路
から上側導波路への結合効率を示す図である。
から上側導波路への結合効率を示す図である。
【図11】本発明の光変調器を用いた光通信システムの
例を示すブロック図である。
例を示すブロック図である。
【図12】同図(A)、(B)は、夫々、従来の方向性
結合器型の光変調器の第1の例を示す概略平面図及び略
断面図である。
結合器型の光変調器の第1の例を示す概略平面図及び略
断面図である。
【図13】同図(A)、(B)は、夫々、従来の方向性
結合器型の光変調器の第2の例を示す概略平面図及び略
断面図である。
結合器型の光変調器の第2の例を示す概略平面図及び略
断面図である。
【図14】QCSEを用いた従来の光変調器の吸収スペ
クトルを示す図である。
クトルを示す図である。
【符号の説明】 1,55,67,73 上側導波
路 2,53,63,71 下側導波
路 3,8,52,54,56,62,64,66,68,
76,77,78クラッド層 6,57,69,79 コンタク
ト層 9,11,59,60,70,87,84,85電極 10,51,61,74 基板 13 スイッチ 14 電圧源 15,50,86 バッファ
層 41,42,43,80,81,82 埋め込み
層
路 2,53,63,71 下側導波
路 3,8,52,54,56,62,64,66,68,
76,77,78クラッド層 6,57,69,79 コンタク
ト層 9,11,59,60,70,87,84,85電極 10,51,61,74 基板 13 スイッチ 14 電圧源 15,50,86 バッファ
層 41,42,43,80,81,82 埋め込み
層
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 以下のものを有することを特徴とする光
変調器: 基板;前記基板上に形成された第1の導波路層、該第1
の導波路層は、外部から入力された光を伝搬させ、変調
された光を出力する;前記基板上に、第1の導波路と層
厚方向に積み重なって形成された第2の導波路層、該第
2の導波路層は、第1の導波路層とその導波モードが互
いに異なる;前記第1及び第2の導波路層の各々の導波
モードが重なり合う領域に設けられた回折格子、該回折
格子は、第1の導波路層を伝搬する光のうち、選択され
た波長域の光を第2導波路層に結合させる;及び変調さ
れた電気信号を印加するための電極;ここで、電極を介
して電気信号が印加されると、回折格子によって結合さ
れる光の波長が変化し、結果として第1の導波路層から
出力される光が電気信号に応じて変調される。 【請求項2】 前記第2の導波路層は、多重量子井戸構
造を有する請求項1記載の光変調器。 【請求項3】 前記回折格子は、第2の導波路層の一方
の面に形成されたコラゲーションから成る請求項1記載
の光変調器。 【請求項4】 更に、前記第1及び第2の導波路層の間
に形成された中間クラッド層と、この中間クラッド層、
第1及び第2の導波路層をサンドイッチにした第1及び
第2のクラッド層から成る請求項1記載の光変調器。 【請求項5】 前記基板、第1のクラッド層、第1の導
波路層及び中間クラッド層は、第1の導電型を有する半
導体からなり、第2の導波路層は、イントリンシック半
導体からなり、第2のクラッド層は、第2の導電型を有
する半導体から成る請求項4記載の光変調器。 【請求項6】 前記回折格子は、中間クラッド層の一部
に形成された、回折格子状にエッチングされた半導体層
から成る請求項4記載の光変調器。 【請求項7】 前記入力される光の少なくとも一部の波
長をλ、波長λの光に対する第1の導波路層の伝搬定数
をβ1(λ)、波長λの光に対する第2の導波路層の伝
搬定数をβ0(λ)、回折格子の周期をΛとしたとき
に、以下の条件を満足する請求項1記載の光変調器: β0(λ)−β1(λ)=2π/Λ。 【請求項8】 光源と、光源から発した光を通信信号に
応じて変調する請求項1記載の光変調器とを含む光送信
機;光受信機及び;光送信機と光受信機とを接続する光
伝送路とから構成されることを特徴とする光通信ネット
ワーク。 【請求項9】 各々が、光源と光源から発した光を通信
信号に応じて変調する請求項1記載の光変調器とを含む
光送信機及び、光受信機から成る複数の光送受信機と;
これらの光送受信機を互いに接続する光伝送路とから成
ることを特徴とする光通信ネットワーク。 【請求項10】 基板と、基板上に形成された第1の導
波路層と、基板上に第1の導波路と層厚方向に積み重な
って形成され、第1の導波路層とその導波モードが互い
に異なる第2の導波路層と、第1及び第2の導波路層の
各々の導波モードが重なり合う領域に設けられた回折格
子と、電極とから成る光変調器を用いて光を変調する方
法であって以下のステップを有する方法:第1の導波路
層に光を入力する;第1の導波路中を入力された光を伝
搬させる;回折格子によって、第1の導波路層を伝搬す
る光のうち、選択された波長域の光を第2の導波路層に
結合させる;電極を介して、変調された電気信号を印加
し、回折格子によって結合される光の波長を変化させ、
これによって、第1の導波路層を伝搬する光を変調させ
る;及び変調された光を第1の導波路層より出力する。 【請求項11】 前記入力される光の少なくとも一部の
波長をλ、波長λの光に対する第1の導波路層の伝搬定
数をβ1(λ)、波長λの光に対する第2の導波路層の
伝搬定数をβ0(λ)、回折格子の周期をΛとしたとき
に、以下の条件を満足する請求項10記載の光変調方
法; β0(λ)−β1(λ)=2π/Λ。 【請求項12】 以下のものを有することを特徴とする
光変調器: 基板;前記基板上に形成された、第1の導電型を有する
半導体から成る第1のクラッド層;前記第1のクラッド
層上に形成された、第1の導電型を有する半導体から成
る第1の導波路層、該第1の導波路層は、外部から入力
された光を伝搬させ、変調された光を出力する;前記第
1の導波路層上に形成された、第1の導電型を有する半
導体から成る第2のクラッド層;前記第2のクラッド層
上に形成された、量子井戸構造のイントリンシック半導
体から成る第2の導波路層、該第2の導波路層は、第1
の導波路層とその導波モードが互いに異なる;前記第2
の導波路層上に形成された、第2の導電型を有する半導
体から成る第3のクラッド層;前記第1及び第2の導波
路層の各々の導波モードが重なり合う領域に設けられた
回折格子、該回折格子は、第1の導波路層を伝搬する光
の内、選択された波長域の光を第2の導波路層に結合さ
せる;及び第1、第2の導波路、第1、第2及び第3の
クラッド層に逆バイアスの変調された電界を印加するた
めの電極;ここで、電極を介して電界が印加されると、
回折格子によって結合される光の波長が変化し、結果と
して第1の導波路層から出力される光が変調される。 【請求項13】 前記第2の導波路層は、多重量子井戸
構造を有する請求項12記載の光変調器。 【請求項14】 前記回折格子は、第2の導波路層の一
方の面に形成されたコラゲーションから成る請求項12
記載の光変調器。 【請求項15】 前記回折格子は、第2のクラッド層の
一部に形成された、回折格子状にエッチングされた半導
体層から成る請求項12記載の光変調器。 【請求項16】 前記入力される光の少なくとも一部の
波長をλ、波長λの光に対する第1の導波路層の伝搬定
数をβ1(λ)、波長λの光に対する第2の導波路層の
伝搬定数をβ0(λ)、回折格子の周期をΛとしたとき
に、以下の条件を満足する請求項12記載の光変調器。 β0(λ)−β1(λ)=2π/Λ。 【請求項17】 光源と、光源から発した光を通信信号
に応じて変調する請求項12記載の光変調器とを含む光
送信機;光受信機及び;光送信機と光受信機とを接続す
る光伝送路から構成されることを特徴とする光通信ネッ
トワーク。 【請求項18】 各々が、光源と、光源から発した光を
通信信号に応じて変調する請求項12記載の光変調器と
を含む光送信機及び、光受信機から成る複数の光送受信
機と;これらの光送受信機を互いに接続する光伝送路と
から成ることを特徴とする光通信ネットワーク。 【請求項19】 基板と、基板上に形成された、第1の
導電型を有する半導体から成る第1のクラッド層と、第
1のクラッド層上に形成された、第1の導電型を有する
半導体から成る第1の導波路層と、第1の導波路層上に
形成された、第1の導電型を有する半導体から成る第2
のクラッド層と、第2のクラッド層上に形成された、量
子井戸構造のイントリンシック半導体から成り、第1の
導波路層とその導波モードが互いに異なる第2の導波路
層と、第2の導波路層上に形成された、第2の導電型を
有する半導体から成る第3のクラッド層と、第1及び第
2の導波路層の各々の導波モードが重なり合う領域に設
けられた回折格子と、電極とから成る光変調器を用い
て、光の変調を行なう方法であって以下のステップを有
する方法:第1の導波路層に光を入力する;第1の導波
路中を入力された光を伝搬させる;回折格子によって、
第1の導波路層を伝搬する光の内、選択された波長域の
光を第2の導波路層に結合させる;電極を介して、第
1、第2の導波路、第1、第2及び第2のクラッド層に
逆バイアスの変調された電界を印加し、回折格子によっ
て結合される光の波長を変化させ、この波長の変化によ
って、第1の導波路層を伝搬する光を変調させる;及び
変調された光を第1の導波路層より出力する。 【請求項20】 前記入力される光の少なくとも一部の
波長λ、波長λの光に対する第1の導波路層の伝搬定数
をβ1(λ)、波長λの光に対する第2の導波路層の伝
搬定数をβ0(λ)、回折格子の周期をΛとしたとき
に、以下の条件を満足する請求項19記載の光変調方
法: β0(λ)−β1(λ)=2π/Λ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3182961A JPH055910A (ja) | 1990-07-09 | 1991-06-27 | 光を変調する方法及び光変調器 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2-181351 | 1990-07-09 | ||
| JP18135190 | 1990-07-09 | ||
| JP3182961A JPH055910A (ja) | 1990-07-09 | 1991-06-27 | 光を変調する方法及び光変調器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH055910A true JPH055910A (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=26500579
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3182961A Pending JPH055910A (ja) | 1990-07-09 | 1991-06-27 | 光を変調する方法及び光変調器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH055910A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0715093A (ja) * | 1993-06-25 | 1995-01-17 | Nec Corp | 光半導体素子 |
| JP2017531326A (ja) * | 2014-09-15 | 2017-10-19 | エムコア コーポレイション | 光変調器の製造及び動作方法 |
-
1991
- 1991-06-27 JP JP3182961A patent/JPH055910A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0715093A (ja) * | 1993-06-25 | 1995-01-17 | Nec Corp | 光半導体素子 |
| JP2017531326A (ja) * | 2014-09-15 | 2017-10-19 | エムコア コーポレイション | 光変調器の製造及び動作方法 |
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