JPH0559301A - 潤滑性塗料組成物 - Google Patents

潤滑性塗料組成物

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JPH0559301A
JPH0559301A JP12260891A JP12260891A JPH0559301A JP H0559301 A JPH0559301 A JP H0559301A JP 12260891 A JP12260891 A JP 12260891A JP 12260891 A JP12260891 A JP 12260891A JP H0559301 A JPH0559301 A JP H0559301A
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JP
Japan
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polyethylene
resin
coating composition
lubricity
imide
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JP12260891A
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Toshimichi Suzuki
利道 鈴木
Hiroshi Yokota
洋 横田
Kenjiro Hayashi
健二郎 林
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記の特性(A)〜(C)を備えたポリエチ
レン粒子を、イミド基含有ポリマー前駆体を主成分とす
る塗料中に分散する。 (A)粒径5μm以下。 (B)融点95〜115℃。 (C)分子量3000〜8000。 【効果】 優れた潤滑性が付与され、しかもその潤滑性
にばらつきが生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、表面潤滑性を有する
皮膜を形成する際に用いられる潤滑性塗料組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】表面潤滑性の小さい種々の材料に対し
て、従来から潤滑性の付与が種々の方法により行われて
いる。上記潤滑性を付与する方法としては、例えば、
潤滑油,固形パラフインまたはカルナバワツクス等を直
接、もしくはこれらを溶剤に溶解して塗布したり、ナ
イロン等のポリアミド樹脂あるいはポリエチレン樹脂等
のポリオレフイン系樹脂等の潤滑性樹脂塗料を塗布材料
の表面に溶融塗布する、またフツ素系樹脂を塗料中に
分散させ、これを塗布材料の表面に塗布する方法等があ
げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の方法では、塗布量の調整が困難で、塗布むらが生じや
すい。また、塗布後、これと他の材料とを接着する際
に、接着性が低下し、接着が困難であるという問題を有
している。上記の方法は、塗布工程が煩雑で、耐熱性
の低い材料に用いることが難しい。さらに、上記潤滑性
樹脂塗料が塗布材料中に浸透してしまい、塗布材料の耐
熱性が低下してしまうという問題を有している。また、
塗布した後、他の材料との接着性が著しく低下してしま
うという問題をも有している。そして、上記の方法
は、塗布材料表面にフツ素系樹脂が島状に拡散するた
め、潤滑性の付与および接着性の双方のバランスがと
れ、良好なものである。しかし、潤滑性にばらつきが生
じやすいという問題を有している。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、潤滑性に優れ、しかもその潤滑性にばらつき
のない潤滑性塗料組成物の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の潤滑性塗料組成物は、下記の特性(A)
〜(C)を備えたポリエチレン粒子が、イミド基含有ポ
リマー前駆体を主成分とする塗料中に分散されていると
いう構成をとる。 (A)粒径5μm以下。 (B)融点95〜115℃。 (C)分子量3000〜7000。
【0006】
【作用】すなわち、本発明者らは、優れた潤滑性と、し
かもその潤滑性にばらつきのないものを得るために一連
の研究を重ねた。その結果、上記三つの特性、すなわ
ち、特定の粒径,融点および分子量を備えたポリエチレ
ン粒子を、イミド基含有ポリマー前駆体を主成分とする
塗料中に含有させたものを用いると、優れた潤滑性が付
与され、しかもその潤滑性にばらつき等が生じないこと
を見出しこの発明に到達した。
【0007】なお、この発明において、「主成分とす
る」とは主成分のみからなる場合を含む趣旨である。
【0008】つぎに、この発明を詳しく説明する。
【0009】この発明の潤滑性塗料組成物は、特定のポ
リエチレン粒子と、これを分散含有させる特定の塗料と
を用いて得られる。
【0010】上記特定のポリエチレン粒子としては、下
記の特性(A)〜(C)を備えたものを用いる必要があ
る。 (A)粒径が5μm以下。 (B)融点が95〜115℃。 (C)分子量が3000〜7000。
【0011】特に、上記特性(A)において、粒径が3
μm以下のものが好ましい。
【0012】さらに、上記特性(A)〜(C)に加え
て、下記の特性(D)〜(F)を備えたものを用いるこ
とが好ましい。 (D)密度が0.96以下。 (E)硬度が40以上。 (F)メルトインデツクスが20以上。
【0013】すなわち、ポリエチレン粒子の粒径が5μ
mを超えると皮膜にはじきを生じ外観が悪化する。ま
た、融点が95℃未満では強度が低下しポリエチレン粒
子が皮膜から容易に脱離し潤滑性を維持できない。逆
に、融点が115℃を超えるとイミド基含有ポリマー前
駆体との接着性が低下し、ポリエチレン粒子が剥離し潤
滑性を維持することができない。さらに、分子量が30
00未満ではポリエチレン粒子が凝集しやすく皮膜が著
しく不均一となり、分子量が7000を超えるとイミド
基含有ポリマー前駆体との接着性が低下し、ポリエチレ
ン粒子が容易に剥離し潤滑性を維持することができない
からである。
【0014】そして、ポリエチレン粒子の密度,硬度お
よびメルトインデツクスが上記範囲外では、ポリエチレ
ン粒子とイミド基含有ポリマーの接着性が低下したり、
機械的強度が著しく低下したり、また潤滑性が低下しポ
リエチレン粒子の溶融が不充分となり外観の悪化を招く
傾向がみられるからである。
【0015】上記特性(C)の分子量は、ゲルパーミエ
ーシヨンクロマトグラフイー(GPC)によつて測定さ
れ、上記特定(D)の密度は、JIS K 6760に
準じて測定される。また、上記特性(E)の硬度(H
s,D)は、ASTM D2240に準じて、そして上
記特性(F)のメルトインデツクスは、JIS K67
60に準じて測定される。
【0016】上記諸特性を備えたポリエチレン粒子とし
ては、具体的に、住友化学社製のスミカセンG801,
G804,G807、BASFジヤパン社製のポリエチ
レンワツクスであるAF−31,A,AM−6、三井石
油化学工業社製の低密度ポリエチレンであるミラソンシ
リーズ等の市販品があげられる。
【0017】このような特定のポリエチレン粒子の配合
量は、潤滑性塗料組成物中の樹脂分に対して0.1〜5
重量%(以下「%」と略す)に設定するのが好ましく、
特に好ましくは0.3〜3%である。すなわち、ポリエ
チレン粒子の配合量が0.1%未満では優れた潤滑性が
得られず、5%を超えると、塗料の主成分である樹脂の
特性、特に耐熱性を損なう傾向がみられるからである。
【0018】上記ポリエチレン粒子を分散含有させる特
定の塗料は、イミド基含有ポリマー前駆体を主成分とす
るものであり、上記イミド基含有ポリマー前駆体として
は、耐熱性,電気絶縁性に優れた電気絶縁用途に用いら
れるもの、例えば、イミド変性ポリエステル樹脂および
その変性樹脂〔トリスヒドロキシエチルイソシアヌレー
ト(THEIC)変性,アミド変性等〕,イミド変性ポ
リエステルポリオールとブロツクイソシアネートとから
なる樹脂混合物,ポリアミドイミド系樹脂,ポリイミド
系樹脂等があげられる。なかでも、ポリアミドイミド系
樹脂が好適にあげられる。
【0019】さらに、上記ポリアミドイミド系樹脂のな
かでも、樹脂中のイミド環の含有割合が、ポリアミドイ
ミド系樹脂全量中に対して下記に示すイミド環重量が2
0〜30%の範囲のものを用いるのが特に好ましい。
【0020】
【化1】
【0021】上記イミド基含有ポリマー前駆体を主成分
とする塗料には、イミド基含有ポリマー前駆体以外に、
例えば、必要に応じてフエノール樹脂,エポキシ樹脂,
ポリアミド樹脂,ポリエステル樹脂,ホルマール樹脂,
ブチラール樹脂,シリコン樹脂等が用いられる。
【0022】この発明の潤滑性塗料組成物は、例えばつ
ぎのようにして作製される。すなわち、まず、ポリエチ
レン粒子分散液を作製する。上記ポリエチレン粒子分散
液は、ポリエチレン樹脂を、ヘプタン,キシレン,ナフ
サ等の飽和炭化水素または芳香族炭化水素系溶剤に加熱
溶融させ、これを極性溶剤に低温下で攪拌しながら加え
て急冷・希釈することにより作製する。そして、上記急
冷により、得られるポリエチレン粒子分散液は、通常、
ポリエチレン粒子が二次凝集しており、この二次凝集を
解離させるために、ボールミル,3本ロールを用いたり
あるいは超音波処理等を施すのが好ましい。上記極性溶
媒としては、メチルエチルケトン,n−ブタノール,ク
レゾール,N−メチル−2−ピロリドン等があげられ
る。そして、上記ポリエチレン粒子分散液を、イミド基
含有ポリマー前駆体溶液に加え、混合することにより目
的とする潤滑性塗料組成物が作製される。
【0023】このようにして得られる潤滑性塗料組成物
を用いての金属線等の線状物に対する潤滑性の付与は、
例えばつぎのようにしてなされる。すなわち、線状物に
従来公知の方法であるダイスコーテイング,スプレーコ
ーテイング法等により潤滑性塗料組成物を塗布する。そ
して、塗布後、約300〜450℃の焼付条件で焼付す
ることにより線状物表面に皮膜が形成され潤滑性が付与
される。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明の潤滑性塗料組
成物は、上記三つの特性、すなわち、特定の粒径,融点
および分子量を備えたポリエチレン粒子を、イミド基含
有ポリマー前駆体を主成分とする塗料中に含有させたも
のを潤滑性塗料として用いると、優れた潤滑性が付与さ
れ、しかもその潤滑性にばらつき等が生じなくなる。し
たがつて、この発明の潤滑性塗料組成物は、電気絶縁用
途、特にマグネツトワイヤー製造用塗料に最適である。
そして、この発明の潤滑性塗料組成物を用いてマグネツ
トワイヤー等の表面に樹脂皮膜を形成すると、ワイヤー
表面に潤滑性が付与されるため、巻線作業性の向上が実
現する。
【0025】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0026】まず、実施例に先立つて、ポリエチレン粒
子分散液をつぎのようにして作製した。
【0027】〔ポリエチレン粒子分散液a〕住友化学社
製のスミカセンG801〔融点105℃,分子量700
0,メルトインデツクス20,密度0.918,硬度4
9(Hs,D)〕500gとキシレン2000gを5リ
ツトルのオートクレーブに入れ、120℃で加熱しなが
ら3時間攪拌した後、常圧に戻すことにより透明な熱溶
液を得た。この熱溶液を冷却するとペースト状になり、
塗料に対する分散性が悪かつた。つぎに、周囲を氷水に
て冷却した20リツトルの容器にクレゾール5000g
を入れ、攪拌羽根により攪拌しながら、上記熱溶液を加
えることにより6.7%で粒径3μmのポリエチレン粒
子分散液aを作製した。
【0028】〔ポリエチレン粒子分散液b〕BASFジ
ヤパン社製のポリエチレンワツクスAM−6〔融点10
0℃,分子量6000,メルトインデツクス100以
上,密度0.91〜0.93,硬度40(Hs,D)〕
500gとキシレン2000gを5リツトルオートクレ
ーブに入れ、110℃に加熱しながら3時間攪拌した
後、常圧に戻すことにより透明な熱溶液を得た。つぎ
に、周囲を氷水にて冷却した20リツトルの容器にN−
メチル−2−ピロリドン2500gを入れ、攪拌羽根に
より攪拌しながら、上記熱溶液を加えた。そして、ロー
タリーエバポレーターにて減圧し、キシレンを除去した
後、N−メチルピロリドンを1000g加え、超音波処
理を行うことにより10%で粒径5μmのポリエチレン
粒子分散液bを作製した。
【0029】〔ポリエチレン粒子分散液c〕BASFジ
ヤパン社製のポリエチレンワツクスAF−31〔融点1
10〜115℃,分子量3000,メルトインデツクス
100以上,密度0.94〜0.95,硬度45(H
s,D)〕300gとソルベントナフサ2号(JIS
K2435)2700gを5リツトルオートクレーブに
入れ、140℃に加熱しながら3時間攪拌した後、常圧
に戻すことにより透明な熱溶液を得た。つぎに、周囲を
氷水にて冷却した20リツトルの容器にN−メチル−2
−ピロリドン5000gを入れ、攪拌羽根により攪拌し
ながら、上記熱溶液を加えることにより3.8%で粒径
4μmのポリエチレン粒子分散液cを作製した。
【0030】このようにして作製したポリエチレン粒子
分散液中のポリエチレン粒子の状態を市販品におけるポ
リエチレン樹脂の状態および二次凝集した状態のものと
併せて電子顕微鏡で確認した。図1は市販のポリエチレ
ン粒子の電子顕微鏡写真である。図1から、ポリエチレ
ン粒子の直径が10〜300μmの球状であることがわ
かる。つぎに、上記市販のポリエチレン粒子を非極性溶
媒に加熱溶解した後、極性溶媒中に加え、急冷した状態
を電子顕微鏡で確認した。この状態を図2に示す。図2
から、粒子同士が二次凝集し粒子が連結しているのがわ
かる。そして、図2の状態のポリエチレン粒子分散液を
ボールミル処理した状態のものを電子顕微鏡で確認し
た。これを図3に示す。図3から、各ポリエチレン粒子
の大部分が単位ごとに解離しており、粒子間の凝集が解
除されていることが確認された。
【0031】
【実施例1】イミド,THEIC変性ポリエステル系塗
料である日東電工社製のデラコートEI−127(樹脂
分45%)100重量部(以下「部」と略す)に、前記
ポリエチレン粒子分散液aを予め超音波洗浄機にて超音
波処理したものを4.5部加え、混合してポリエチレン
樹脂濃度0.3%の潤滑性塗料組成物を得た。
【0032】ついで、直径1.0mmの銅芯線に上記デラ
コートEI−127を6回塗布し焼付した。この時点で
直径は1.070mmであつた。そして、この表面に上記
潤滑性塗料組成物を1回塗布し焼付することにより直径
1.075mmのポリエステル系樹脂塗布銅線を製造し
た。このポリエステル線の塗膜外観は良好で、静摩擦係
数は0.07と低いものであつた。
【0033】
【比較例1】デラコートEI−127(日東電工社製)
を用いて、直径1.0mmの銅芯線に7回塗布し焼付し
て、外径1.075mmのポリエステル系樹脂塗布銅線を
製造した。このポリエステル系樹脂塗布銅線の塗膜外観
は良好であつたが、静摩擦係数が0.16と高いもので
あつた。
【0034】
【実施例2】イミド変性ポリエステル系塗料である日東
電工社製のデラコートE−260(樹脂分43%)10
0部に、前記ポリエチレン粒子分散液aを32部加え、
混合し、これを超音波洗浄機に浸漬し超音波処理するこ
とによりポリエチレン樹脂濃度5.0%の潤滑性塗料組
成物を得た。
【0035】ついで、直径1.0mmの銅芯線に上記デラ
コートE−260を6回塗布し焼付した。この時点で直
径は1.070mmであつた。そして、この表面に上記潤
滑性塗料組成物を1回塗布し焼付することにより直径
1.074mmのイミド変性ポリエステル系樹脂塗布銅線
を製造した。このイミド変性ポリエステル系樹脂塗布銅
線の塗膜外観は良好で、静摩擦係数は0.06と低いも
のであつた。
【0036】
【比較例2】デラコートE−260(日東電工社製)を
用いて、直径1.0mmの銅芯線に7回塗布し焼付して、
外径1.075mmのイミド変性ポリエステル系樹脂塗布
銅線を製造した。このイミド変性ポリエステル系樹脂塗
布銅線の塗膜外観は良好であつたが、静摩擦係数が0.
17と高いものであつた。
【0037】
【実施例3】ポリアミドイミド樹脂であるデラコートA
I−500(日東電工社製)(樹脂分30%)100部
に、前記ポリエチレン粒子分散液bを0.3部を加え、
さらにアルミニウムイソプロポキシド0.1部をクレゾ
ール1部に溶解した溶液を加えて混合し、これを超音波
洗浄機に浸漬し超音波処理することによりポリエチレン
樹脂濃度0.1%の潤滑性塗料組成物を得た。
【0038】ついで、直径1.0mmの銅芯線に上記デラ
コートAI−500(日東電工社製)を6回塗布し焼付
した。この時点で直径は1.065mmであつた。そし
て、この表面に上記潤滑性塗料組成物を1回塗布し焼付
することにより直径1.070mmのポリアミドイミド樹
脂塗布銅線を製造した。このポリアミドイミド樹脂塗布
銅線の塗膜外観は良好で、静摩擦係数は0.08〜0.
12と低いものであつた。
【0039】
【比較例3】デラコートAI−500(日東電工社製)
を用いて、直径1.0mmの銅芯線に7回塗布し焼付し
て、外径1.070mmのポリアミドイミド樹脂塗布銅線
を製造した。このポリアミドイミド樹脂塗布銅線の塗膜
外観は良好であつたが、静摩擦係数が0.15と高いも
のであつた。
【0040】
【比較例4】デラコートAI−500(日東電工社製)
100部に、BASFジヤパン社製ポリエチレンワツク
スOA−3〔融点126〜133℃,分子量8000,
メルトインデツクス100以上,密度0.992,硬度
55(Hs,D)〕を10%含むソルベントナフサ2号
熱溶液を徐々に冷却して作製した粒径10μm以下の分
散液を3部加えた。さらに、これにテトライソプロピル
ブトキシド0.1部をクレゾール1部に溶解した溶液を
加え混合してポリエチレン樹脂濃度1%の潤滑性塗料組
成物を得た。ついで、直径1.0mmの銅線に上記デラコ
ートAI−500(日東電工社製)を6回塗布し焼付し
た。この時点の直径は1.065mmであつた。そして、
この表面に上記潤滑性塗料組成物を1回塗布し焼付し製
造した。得られた銅線の塗膜外観は凹凸がはげしく静摩
擦係数が0.10〜0.15であつた。
【0041】以上の実施例および比較例で得られた潤滑
性塗料組成物を用いて潤滑性を付与した銅芯線の外観お
よび静摩擦係数の評価結果を、下記の表1および表2に
まとめて示した。
【0042】
【表1】
【0043】*:THEICとはトリス(2−ヒドロキ
シエチル)イソシアヌレートのことであり、下記の構造
式で表されるものである。
【0044】
【化2】
【0045】
【表2】
【0046】以上の表1および表2の結果から、実施例
品は外観が良好で、静摩擦係数が低いものであつた。し
たがつて、実施例の潤滑性塗料組成物は潤滑性に優れ、
しかもばらつきのない優れた潤滑性塗料となりうるもの
である。そして、実施例品の巻き上げ作業においては、
作業が非常に行い易く作業性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】市販のポリエチレン粒子のポリエチレン粒子構
造を示す倍率5倍の電子顕微鏡写真図である。
【図2】ポリエチレン粒子分散液中のポリエチレン粒子
の粒子構造を示す倍率5倍の電子顕微鏡写真図である。
【図3】上記ポリエチレン粒子分散液を超音波処理した
状態のポリエチレン粒子の粒子構造を示す倍率40倍の
電子顕微鏡写真図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の特性(A)〜(C)を備えたポリ
    エチレン粒子が、イミド基含有ポリマー前駆体を主成分
    とする塗料中に分散されていることを特徴とする潤滑性
    塗料組成物。 (A)粒径5μm以下。 (B)融点95〜115℃。 (C)分子量3000〜7000。
  2. 【請求項2】 イミド基含有ポリマー前駆体が、ポリア
    ミドイミド樹脂である請求項1記載の潤滑性塗料組成
    物。
JP12260891A 1991-04-24 1991-04-24 潤滑性塗料組成物 Pending JPH0559301A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010125724A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート
JP2010232170A (ja) * 2009-03-05 2010-10-14 Hitachi Cable Ltd 絶縁電線

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