JPH0559695A - グラビア印刷用塗工紙 - Google Patents

グラビア印刷用塗工紙

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JPH0559695A
JPH0559695A JP24441291A JP24441291A JPH0559695A JP H0559695 A JPH0559695 A JP H0559695A JP 24441291 A JP24441291 A JP 24441291A JP 24441291 A JP24441291 A JP 24441291A JP H0559695 A JPH0559695 A JP H0559695A
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JP
Japan
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undercoat layer
gravure printing
coated paper
layer
adhesive
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JP24441291A
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Inventor
Toshiari Tanaka
俊有 田中
Susumu Ogawa
進 小川
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】グラビア印刷適性に優れ、塗工紙製造における
操業上のストリーク、カレンダー汚れ等のトラブルの発
生しないグラビア印刷用塗工紙を得ること。 【構成】 多層塗工紙、特にダブル塗工紙の下塗り層組
成物をカチオン化したグラビア印刷用塗工紙。 【効果】下塗り層を設けることでストリークの発生が回
避され、下塗り層組成物をカチオン化することで、最上
層である上塗り層組成物と下塗り層の界面での該上塗り
層組成物の固定化が早まり,下塗り層への該上塗り層組
成物の浸透が抑制され、強度が向上しカレンダー汚れも
回避される。さらには、強度向上によって最上層の接着
剤量を減らすことができ、最上層の空隙率を増大させる
ことができる。同時に下塗り層組成物のカチオン化によ
る下塗り層の空隙率の増大と組み合わせることにより、
塗層全体のクッション性が向上し、高いグラビア印刷適
性が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なグラビア印刷用塗
工紙に関するものである。特に、優れたグラビア印刷適
性、ストリーク適性及び、スーパーカレンダー汚れ適性
を与えるグラビア印刷用塗工紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】グラビア印刷は、優れた階調再現性を有
し、大量印刷が可能であることから、近年広く使用され
てきている。しかしながら、グラビア印刷はインキを金
属ロールの凹面から直接紙面に転移させる方式であるた
めに、ミスドットの発生や網点の再現性不良が生じやす
く、グラビア印刷適性すなわち印刷物の美観を損ねると
いう大きな欠陥となっている。
【0003】ミスドットは、版胴と圧胴間の加圧条件下
において、凹版の中のインキが紙面に転移しない現象で
あり、紙面に十分な平滑性がないことが主な原因であ
る。また、網点の再現性不良は、インキが転移された際
に紙面のインキの吸収性の低さからインキが広がり、個
々の網点形状に歪が生じる現象である。
【0004】これらのグラビア印刷の美観を損ねる現象
を防止する為に、被印刷用紙の表面平滑性、加圧下での
表面平滑性を高めるためのクッション性、インキ吸収性
の向上を目的として、従来から塗工用原紙、塗工紙組成
物の顔料および接着剤の改良、スーパーカレンダー条件
等の検討が行われている。
【0005】塗工用原紙の検討としては、加圧下での高
いクッション性を得るためにパルプに対して内填する顔
料の比率を高めたり、コーター塗抹時のストリーク適
性、スーパーカレンダー操業時のスーパーカレンダー汚
れの向上を目的に塗工用原紙に澱粉糊液を主としたサイ
ズプレス液を塗抹しているが、紙面、及び紙中内部に澱
粉糊液が浸透することにより、紙層のクッション性が低
下し、グラビア印刷適性の低下を招く。
【0006】塗工紙組成物の検討としては、顔料として
デラミネーテッドクレーおよびタルクの配合、接着剤と
して軟質のスチレン・ブタジエン系共重合体の配合等が
行われ(例えば、特開昭60−224895号公報
等)、インキ吸収性を高める目的から炭酸カルシウムの
配合等の検討が行われている。特に接着剤については、
これまで多くの工夫が行われている(例えば、特開平2
−139500号公報等)。
【0007】しかしながら、グラビア印刷用塗工紙組成
物中の接着剤含有量を多くすると、グラビア印刷物の美
観を損ねるミスドットの発生や網点の再現性不良が生じ
る傾向にあるため、この含有量はできるだけ少なくする
が、接着剤含有量が少ないと、スーパーカレンダー汚れ
が発生しやすく、品質面、操業面で大きな問題となる。
【0008】また、接着剤として軟質のものをグラビア
印刷用塗工紙組成物中に含有させることにより、グラビ
ア印刷適性を向上させることができるので、軟質の接着
剤を用いたグラビア印刷用紙の製造が広く行われてい
る。しかし、軟質の接着剤は、フィルム形成後にかなり
のベタ付きを有し、たとえ顔料およびその他の接着剤、
助剤等を混合してもそのベタ付きは塗工紙表面に出現
し、その結果スーパーカレンダーロールとの接着性が高
まり、スーパーカレンダーロール側に塗工紙表面が剥離
し、スーパーカレンダー汚れを発生させる傾向にあるこ
とからスーパーカレンダー汚れの改善は殆ど望めないの
が実情である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明の目的は、高いグラビア印刷適性を持つグラビア印
刷用塗工紙、特に多層塗工紙を、安定した操業性のもと
で得ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも原
紙の片面に2層以上の塗層を設けたグラビア印刷用塗工
紙において、最上層に隣接する下塗り層として、ゼータ
電位がプラス電位を有する下塗り層組成物を塗抹し、最
上層には、顔料および接着剤を主成分とし、該接着剤と
して少なくとも80重量%以上のゲル含有量、且つ−3
0℃以下のガラス転移温度を有するカルボキシル化変性
共重合体エマルジョンを含有する上塗り層組成物を塗抹
することを特徴とするグラビア印刷用塗工紙である。
【0011】また、本発明のグラビア印刷用塗工紙にお
いて、最上層に隣接する下塗り層に塗抹する下塗り層組
成物の接着剤が、カチオン基の置換度0.01以上のカ
チオン化澱粉、カチオン化又は両性化した合成高分子ラ
テックスの少なくとも1種からなり、該接着剤の配合量
が,顔料100部に対して10部〜50部であることが
望ましい。
【0012】また、本発明のグラビア印刷用塗工紙にお
いて、最上層に塗抹する上塗り層組成物の接着剤の配合
量が、顔料100部に対して3部〜15部であり、上塗
り液のゼータ電位がプラス電位であることが望ましい。
【0013】更に、本発明のグラビア印刷用塗工紙にお
いて、最上層に隣接する下塗り層に塗抹する下塗り層組
成物の顔料を、第4級アンモニウム塩を持つ水溶性高分
子を用いて分散することにより、本発明の効果は更に確
実なものとなる。
【0014】本発明のグラビア印刷用塗工紙を図面を用
いて説明すると、図1は原紙上にカチオン性の下塗り
層、その上に最上層を設けた2層塗りの例を示すグラビ
ア印刷用塗工紙の断面図であり、図2は、原紙上にアニ
オン性の下塗り層、その上にカチオン性の下塗り層、更
にその上に最上層を設けた3層塗りの例を示すグラビア
印刷用塗工紙の断面図である。
【0015】本発明に適用する最上層1に隣接する下塗
り層2の塗被組成物のゼータ電位がマイナス電位である
と、該塗被組成物の接着剤が、原紙4もしくは下塗り層
2より下の下塗り層3に浸透してしまい、下塗り層2に
多量の接着剤がないとスーパーカレンダー操業時に汚れ
が発生する。下塗り層3がアニオン性である場合、下塗
り層2の塗被組成物のゼータ電位がプラス電位であれ
ば、下塗り層3のアニオン性物質と反応して、下塗り層
2と下塗り層3の界面で下塗り層2の塗被組成物が固化
し、下塗り層2に含有している接着剤の下塗り層3への
浸透が抑えられる。更には、通常のグラビア印刷用塗工
紙において、最上層1すなわち上塗り層塗被組成物配合
中には、各種アニオン性水溶性接着剤等が含まれるた
め、下塗り層2との界面において、最上層1の塗被組成
物が固化し、最上層1と下塗り層2との接着強度が増
す。この様に本発明のグラビア印刷用塗工紙は、強度が
増すため、最上層1の接着剤配合量を削減することがで
きる。更には、下塗り層2をカチオン化することで、最
上層1の空隙率の増大から塗層全体のクッション性が向
上して、高いグラビア適性が得られる。
【0016】また、本発明に適用する最上層1の塗被組
成物の接着剤として、ガラス転移温度が−30℃を超え
る接着剤を使用した場合、グラビア印刷適性が低下し、
ゲル含有量が80重量%より少ない接着剤を使用した場
合、十分な塗層強度が得られず、その結果、スーパーカ
レンダー汚れが発生する。
【0017】本発明に適用する下塗り層2の塗被組成物
の接着剤として、カチオン基の置換度が0.01以上で
あるカチオン化澱粉を用いることにより、カチオン化分
散剤を用いて分散した顔料スラリーと混合した後、下塗
り層2の塗被組成物の粘度を低い水準に抑えられる。こ
の効果は顔料100部に対して5部以上のカチオン澱粉
を配合した場合に発現するが、50部を超えて配合する
とカチオン澱粉自体の粘度に影響されて、下塗り層2の
塗被組成物の粘度は上昇し、コーターでの操業性は低下
する。これはカチオン澱粉が分散剤の効果を補強するた
めで、他の水溶性接着剤、例えばカチオン化PVA等で
はカチオン澱粉程の効果は得られない。
【0018】さらにはカチオン澱粉自体の硬膜性が発現
してしまうため、塗層のクッション性が低下し、結果と
してグラビア適性の大きな悪化が生じる。カチオン澱粉
の原料はコーンスターチ、タピオカ、馬齢薯等を用いる
ことができ、カチオン化は2−ジエチルアミノエチルク
ロリド等を用いて第3級アミン型にするか、もしくは
2,3エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリ
ド等を反応させて第4級アンモニウム塩型とすることに
より、調製される。カチオン化澱粉を下塗り層2の塗被
組成物の接着剤に用いた場合、酸化澱粉、燐酸エステル
化澱粉、エーテル澱粉等の通常の澱粉を用いた場合に比
べて、優れたスーパーカレンダー汚れ適性が得られる。
ここで、カチオン化澱粉の置換度は、澱粉のグルコース
単位の個数に対してカチオン基の含有されている比率を
表わしている。
【0019】本発明に適用する下塗り層2の塗被組成物
の顔料はカチオン性分散剤、特に第4級アンモニウム塩
型の水溶性高分子からなる分散剤で分散されていること
が望ましく、顔料100部に対して使用するカチオン性
分散剤の添加量は、0.2部以上が望ましい。
【0020】本発明に適用する下塗り層2の塗被組成物
の顔料としては、カオリン、炭酸カルシウム、クレー、
サチンホワイト、タルク、酸化チタン、水酸化アルミニ
ウム、シリカ、酸化亜鉛、活性白土、珪素土、レーキ、
プラスチックピグメント等が挙げられるが分散剤にはカ
チオン分散剤を使用し、場合によってはアニオン基を封
鎖するために低分子のカチオン性界面活性剤を使用する
ことができる。
【0021】本発明に適用する下塗り層2の塗被組成物
の接着剤中で、合成樹脂エマルジョンを配合する場合は
カチオン性もしくは両性合成樹脂エマルジョンを用い
る。ここで、合成樹脂エマルジョンとして、アクリル
系、スチレン−アクリル系、スチレンブタジエン系、酢
酸ビニル−アクリル系、エチレン−酢酸ビニル系、ブタ
ジエン−メチルメタクリル系、酢酸ビニル−ブチルアク
リレート系等の各種共重合体等を用いることができる。
【0022】本発明で下塗り層2の塗被組成物に用いる
他の接着剤としては、ポリアクリルアミド、ポリビニル
アルコール等の合成接着剤、酸化澱粉、エーテル化澱
粉、エステル化澱粉、酵素変性澱粉やそれらをフラッシ
ュドライして得られる冷水可溶性澱粉、カゼイン、大豆
蛋白等の天然系接着剤、もしくはこれらの接着剤をカチ
オン化したものが挙げられる。これらはまた必要に応じ
て、分散剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、耐水化剤、着色
剤等の通常用いられている各種助剤、及びこれらの各種
助剤のカチオン化したものが適宜使用される。
【0023】また、本発明に適用する最上層1の塗被組
成物の顔料としては、カオリン、デラミネーテッドクレ
ー、焼成クレー、炭酸カルシウム、サチンホワイト、タ
ルク、二酸化チタン、水酸化アルミニウム等が挙げられ
る。
【0024】また、本発明に適用する最上層1の塗被組
成物の接着剤としては、スチレン・ブタジエン系、スチ
レン・アクリル系、酢ビ・アクリル系、エチレン・酢ビ
系、ブタジエン・メチルメタクリル系、酢ビ・ブチルア
クリレート系等の各種共重合体等、およびポリビニルア
ルコール、イソブテン・無水マレイン酸共重合体、無水
マレイン酸・スチレン共重合体、アクリル酸・メチルメ
タクリレート系共重合体等の合成接着剤、酸化澱粉、エ
ーテル化澱粉、エステル化澱粉、酵素変性澱粉やそれら
をフラッシュドライして得られる冷水可溶性澱粉、カゼ
イン、大豆蛋白等の天然系接着剤等が挙げられ、必要に
応じて分散剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、耐水化剤、着
色剤等の通常用いられている各種助剤、及びこれらの各
種助剤のカチオン化したものが適宜使用される。
【0025】本発明に用いられる原紙は、LBKP、N
BKP、等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TM
P、CTMP、CMP、CGP、等の機械パルプ、DI
P等の古紙パルプ等のパルプを含み、軽質炭酸カルシウ
ム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレー、カオリン等
の各種填料、サイズ剤、定着剤、歩留り剤、カチオン化
剤、紙力増強剤等の各種添加剤を含み、酸性、中性、ア
ルカリ性のいずれかでも抄造できる。本発明の原紙に
は、ノーサイズプレス原紙、澱粉、ポリビニルアルコー
ル等でサイズプレスされた原紙等も用いることができ
る。
【0026】本発明において、最上層1の塗被組成物を
下塗り層2に塗工する方法、下塗り層2の塗被組成物を
下塗り層3に塗工する方法は特に限定されるものでな
く、各種ブレードコーター、ロールコーター、エアーナ
イフコーター、バーコーター、ロッドブレードコータ
ー、ショートドゥェルコーター等の通常の各種塗工装置
を用い、各層を塗抹する毎に乾燥される。かくして、塗
工、乾燥された塗工紙は、スーパーカレンダー、グロス
カレンダー、ソフトカレンダー処理等が施される。
【0027】以下で、実施例を用い、更に詳細に本発明
の効果を説明するが、本発明はこれにより限定されるも
のではない。なお、実施例中の諸測定値は、次の方法に
よって得られたものである。
【0028】1)ゼータ電位:流動電位法を適用し、ミ
ューテック社製粒子表面電荷検出器PCDで、47%濃
度の塗被組成物の電位を測定し、+−のみ示した。 2)ゲル含有量:20℃、65RH%の条件下でカルボ
キシル化変性共重合体エマルジョン単体のフィルムを作
成し、そのフィルムを約200〜800倍のトルエンに
入れ、48時間放置溶解し、ろ紙(#2)でろ過後、ろ
液を70℃で乾燥し、そのフィルムのゾル量を求め、こ
の値より換算し、重量%で示した。 3)ガラス転移温度:20℃、65RH%の条件下でカ
ルボキシル化変性共重合体エマルジョン単体のフィルム
を作成し、そのフィルムを20mg採取し、示差走査熱
量測定装置(DSC;Differential Scanning Calori
metry )を用いて、昇温速度5℃/分、測定温度範囲−
70℃〜+70℃で得られる特性曲線をASTM法で読
み取り、ガラス転移温度を算出した。 4)グラビア印刷適性:大蔵省式グラビア印刷適性試験
機を用いて、ミスドットを測定し、1(極めて悪)、2
(悪)、3(普通)、4(良)、5(極めて良)の数値
で評価した。なお、グラビア印刷物として満足するレベ
ルは3以上である。 5)スーパーカレンダー汚れ:塗工紙長さ10000m
をロール表面温度60℃、線圧205kg/cm、速度
400m/分の条件でスーパーカレンダー処理してロー
ルの汚れの程度を目視で評価した。評価は、1(極めて
悪)、2(悪)、3(普通)、4(良)、5(極めて
良)とし、操業上問題とならないレベルは、3以上であ
る。 6)ストリーク適性:パイロットコーターにて塗工速度
1000m/分で20000mを塗工した時のストリー
ク発生頻度を評価した。評価は、1(極めて悪)、2
(悪)、3(良)とし、操業上問題とならないレベル
は、3である。
【0029】実施例1〜13 <原紙配合> ・LBKP(瀘水度350mlcsf):30重量% ・NBKP(瀘水度420mlcsf):70重量% <内添薬品> ・炭酸カルシウム(*原紙中灰分量で表示) :10部* ・市販アルキルケテンダイマー系内添サイズ剤(AKD):0.03部 ・市販カチオン系ポリアクリルアミド歩留り向上剤 :0.03部 パルプ、内添薬品は上記の配合で調合され、50g/m2
坪量(絶乾)の原紙を抄造した。この原紙に対して、ゲ
ートロールコーターで下記の下塗り層2塗被組成物を4
7%塗液濃度で、片面あたり塗工量4g/m2塗抹し乾燥し
た。
【0030】<下塗り層2塗被組成物>顔料として、炭
酸カルシウム(三共精粉株式会社製エスカロン150
0)を100重量%、カチオン分散剤として、市販の
(トリメチル・エチル・アンモニウム・クロライド)メ
タクリレートモノマーを含む変性ポリアクリルアミドを
0.5重量%、ラテックスとして、市販のアクリル系カ
チオン化ラテックス(以下で「Cアクリル」と略す)と
市販のスチレンブタジエン系両性化ラテックス(以下で
「CSBR」と略す)を用いた。カチオン化澱粉はコー
ンを原料とし、10%溶液粘度が30℃で20cpsで
ある4級アンモニウムアルキル化澱粉で以下の置換度を
持つ3種類のものを用いた。 ・カチオン澱粉(A):置換度0.04 ・カチオン澱粉(B):置換度0.015 ・カチオン澱粉(C):置換度0.005
【0031】これらの下塗り層2を設けた塗抹紙に対し
て、ブレードコーターで下記の最上層1塗被組成物を6
2%塗液濃度で、片面あたり塗工量12g/m2塗抹し、乾
燥した。なお、最上層1塗被組成物に含有する全接着剤
量は、表1〜2に示した通りである。 <最上層1塗被組成物> ・市販2級カオリン(EMC社製プレディスパースドHT): 100重量% ・市販ポリアクリル酸ソーダ系分散剤 : 0.4重量% ・市販カルボキシメチルセルロース : 0.1重量% ・市販カルボキシル化変性スチレンブタジエンラテックス: 1〜15重量% (ゲル含有量:85重量%、ガラス転移温度:−45℃) (ゲル含有量:80重量%、ガラス転移温度:−30℃) ・市販リン酸エステル化澱粉 :0.5〜3重量% 上記の配合で最上層1を設けた塗抹紙に対して、以下の
条件でスーパーカレンダー処理し、スーパーカレンダー
汚れ及びグラビア印刷適性の評価を行った。
【0032】<スーパーカレンダー条件> ・段数:10段 ・剛性ロール:チルドロール、外径400mm ・弾性ロール:コットンロール、外径420mm ・処理速度:400m/分 ・線圧:205kg/cm 実施例1〜13の品質特性を表1〜2にまとめた。
【0033】実施例10〜11から分かる様に、下塗り
層2塗被組成物に配合する全接着剤量が、10重量%よ
り少ないとスーパーカレンダー汚れが低下し、該接着剤
量が50重量%を越えるとグラビア適性が低下すること
が分かる。実施例12〜13から分かる様に、最上層1
塗被組成物に配合する全接着剤量が、3重量%より少な
いとスーパーカレンダー汚れが低下し、該接着剤量が1
5重量%を越えるとグラビア適性が低下する。また、実
施例6から分かるように下塗り層2塗被組成物に配合す
るカチオン澱粉の置換度が0.005に低下すると、ス
ーパーカレンダー汚れが低下する。
【0034】実施例14 実施例1〜13と同じ配合、製造条件で抄造した原紙に
対して、ゲートロールコーターで、下記の下塗り層3塗
被組成物を塗抹し、乾燥した。 <下塗り層3塗被組成物> ・炭酸カルシウム(三共精粉株式会社製エスカロン1500) : 100重量% ・市販ホ゜リアクリル酸ソータ゛系分散剤 : 0.5重量% ・市販スチレンブタジエンラテックス : 40重量% ・市販燐酸エステル化澱粉 : 20重量% 上記の下塗り層3塗被組成物を塗抹した塗抹紙に対し
て、実施例2と同じ下塗り層2塗被組成物及び、最上層
1塗被組成物を、実施例1〜13と同じ塗工方法及び、
スーパーカレンダー条件で処理を施した。実施例14の
品質特性を表2にまとめた。実施例14から分かる様
に、実施例2と比べて、グラビア印刷適性がやや低下す
る。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】比較例1 実施例1〜13と同じ配合、製造条件で抄造した原紙に
対して、ゲートロールコーターで、下記の下塗り層2塗
被組成物を塗抹し、乾燥した。 <下塗り層2塗被組成物> ・炭酸カルシウム(三共精粉株式会社製エスカロン1500) : 100重量% ・市販ホ゜リアクリル酸ソータ゛系分散剤 : 0.5重量% ・市販スチレンブタジエンラテックス : 40重量% ・市販燐酸エステル化澱粉 : 20重量% 上記の下塗り層2塗被組成物を塗抹した塗抹紙に対し
て、実施例11と同じ最上層1塗被組成物を実施例1〜
13と同じ塗工方法及び、スーパーカレンダー条件で処
理を施した。比較例1の品質特性を表3にまとめた。比
較例1から分かる様に、下塗り層2塗被組成物がアニオ
ン性であると、下塗り層2塗被組成物がカチオン性であ
る実施例11に比べて、グラビア印刷適性、スーパーカ
レンダー汚れとも低下し、本目的に適うグラビア印刷用
塗工紙が得られない。
【0038】比較例2 実施例1〜13と同じ配合、製造条件で抄造した原紙に
対して、実施例8と同じ最上層1塗被組成物を実施例1
〜13と同じ塗工方法及び、スーパーカレンダー条件で
処理を施した。比較例2の品質特性を表3にまとめた。
比較例2から分かるように、満足するグラビア印刷適性
は得られるが、スーパーカレンダー汚れ、ストリーク適
性が大きく低下し、本目的に適うグラビア印刷用塗工紙
が得られない。
【0039】
【表3】
【0040】
【発明の効果】実施例から明らかなように、高いグラビ
ア印刷適性を持つグラビア印刷用塗工紙、特に多層塗工
紙を、操業上のストリーク、スーパーカレンダー汚れ等
のトラブルを発生せずに得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2層塗りの例を示すグラビア印刷用塗
工紙の断面図。
【図2】本発明の3層塗りの例を示すグラビア印刷用塗
工紙の断面図。
【符号の説明】
1 最上層 2 カチオン性の下塗り層 3 アニオン性の下塗り層 4 原紙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも原紙の片面に2層以上の塗層
    を設けたグラビア印刷用塗工紙において、最上層に隣接
    する下塗り層として、ゼータ電位がプラス電位を有する
    下塗り層組成物を塗抹し、最上層には、顔料および接着
    剤を主成分とし、該接着剤として少なくとも80重量%
    以上のゲル含有量、且つ−30℃以下のガラス転移温度
    を有するカルボキシル化変性共重合体エマルジョンを含
    有する上塗り層組成物を塗抹することを特徴とするグラ
    ビア印刷用塗工紙。
  2. 【請求項2】 最上層に隣接する下塗り層に塗抹する下
    塗り層組成物の接着剤が、カチオン基の置換度0.01
    以上のカチオン化澱粉、カチオン化又は両性化した合成
    高分子ラテックスの少なくとも1種からなり、該接着剤
    の配合量が、顔料100部に対して10部〜50部であ
    ることを特徴とする請求項1記載のグラビア印刷用塗工
    紙。
  3. 【請求項3】 最上層に塗抹する上塗り層組成物の接着
    剤の配合量が、顔料100部に対して3部〜15部であ
    り、上塗り液のゼータ電位がマイナス電位であることを
    特徴とする請求項1又は2記載のグラビア印刷用塗工
    紙。
  4. 【請求項4】 最上層に隣接する下塗り層に塗抹する下
    塗り層組成物の顔料が、第4級アンモニウム塩を持つ水
    溶性高分子で分散されていることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載のグラビア印刷用塗工紙。
JP24441291A 1991-08-28 1991-08-28 グラビア印刷用塗工紙 Pending JPH0559695A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012214960A (ja) * 2011-03-29 2012-11-08 Nippon Paper Industries Co Ltd 印刷用塗工紙及びその製造方法

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JP2012214960A (ja) * 2011-03-29 2012-11-08 Nippon Paper Industries Co Ltd 印刷用塗工紙及びその製造方法

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