JPH0559972B2 - - Google Patents
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- JPH0559972B2 JPH0559972B2 JP14589588A JP14589588A JPH0559972B2 JP H0559972 B2 JPH0559972 B2 JP H0559972B2 JP 14589588 A JP14589588 A JP 14589588A JP 14589588 A JP14589588 A JP 14589588A JP H0559972 B2 JPH0559972 B2 JP H0559972B2
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Description
(産業上の利用分野)
本発明は、高炉による製鉄のための高品質低
SiO2焼結鉱の製造法に関する。 (従来の技術) 高炉製銑法の主要原料である焼結鉱は、以下の
ようにして製造されるのが一般的である。まず、
約10mm以下の鉄鉱石粉に石灰石、ドロマイト、転
炉滓などの含CaO副原料粉、珪石、蛇紋岩などの
含SiO2副原料およびコークス粉、無煙炭粉など
の炭材、さらに適量の水分を加えて混合、造粒す
る。つぎに、この擬似粒子化した配合原料を火格
子移動式の焼結機パレツト上に500mm前後の高さ
に充填し、この充填ベツド表層部の炭材に点火
し、下方に向けて空気を吸引しながらコークスを
燃焼させてそのときに発生する燃焼熱によつて配
合原料を焼結し、焼結ケーキを製造する。この焼
結ケーキを破砕し、整粒し、3〜5mm以上の粒子
を成品焼結鉱として高炉に装入する。なお、高炉
装入原料として不適な粉の焼結鉱は返鉱と呼ば
れ、焼結鉱の原料として戻される。 高炉を安定かつ高効率で操業するには高品質の
焼結鉱が要求され、冷間強度、被還元性、耐還元
粉化性などの品質が厳しく管理されている。ま
た、焼結鉱の製造コストの面から、歩留(成品焼
結鉱/焼結ケーキ)の高いことが要望されてい
る。 (発明が解決しようとする課題) 焼結鉱の化学組成は、SiO2:約5〜6%、
CaO/SiO2=1.2〜2.0が普通である。ここで、焼
結鉱中SiO2%をこのような値に管理しているの
は、歩留および冷間強度を高いレベルに維持する
ためであり、わざわざ含SiO2副原料を添加して
調整している。一方、焼結鉱中SiO2%は低いほ
ど、含CaO副原料粉の削減、高炉スラグ量の
減少などが可能となり、焼結鉱製造の炭材原単位
および高炉燃料比が低下できる。すなわち、銑鉄
製造コスト低減の経済的効果が極めて大きく、こ
の焼結鉱中SiO2の低減は鉄鋼業における今後の
重要課題となつている。 現在入手可能な鉄鉱石中のSiO2は1%以下か
ら10%近くまで種々ある。したがつて、低SiO2
焼結鉱の製造にはSiO2含有量の少ない鉄鉱石を
使用するのがよいことは容易に考えつく。しか
し、以下に詳述する如く大きな障壁がある。な
お、鉱石単独で焼結鉱中SiO2≦4%を可能とす
る鉄鉱石を低SiO2鉄鉱石と呼ぶ。また、低SiO2
鉄鉱石は、主要脈石が石英で緻密質、粘土を
主要脈石としてかつゲーサイト(Fe2O3・H2O)
を含有し、1000℃以上に加熱したときの水銀圧入
法気孔量が0.04cm3/g以上の多孔質となる鉄鉱石
に、に大別できる。 多孔質低SiO2鉄鉱石を使用して焼結鉱中SiO2
%を低下するときに、とくに大きな問題が発生す
る。第6図にその代表例を示すように歩留および
冷間強度(SI:JIS法落下強度)、耐還元粉化性
(RDI:日本鉄鋼協会・製銑部会法の還元粉化指
数)などの重要な品質が悪化してしまう。このよ
うに、従来の技術では高品質の低SiO2焼結鉱を
高歩留で製造することは極めて難しい。 本発明の目的は、現状粒度の含CaO副原料と多
孔質低SiO2鉄鉱石から、現状の焼結鉱設備をほ
とんど改造しないで高品質の低SiO2焼結鉱を製
造することできる方法を提供することである。 (課題を解決するための手段) 本発明は、ゲーサイト(Fe2O3・H2O)を含み
かつSiO2≦3.5%の鉄鉱石粉、含CaO副原料粉お
よび炭材粉から成る配合原料、あるいは該原料に
返鉱を加えた配合原料の返鉱を除いた部分を指数
[(CaO%−1.2×SiO2%)/(Fe%)]が0.08≦
[(CaO%−1.2×SiO2%)/(Fe%)]≦0.25とな
るように含CaO副原料粉配合比率を調整し、水を
加えて混合し造粒した配合原料を粉コークスの燃
焼熱で焼結することを特徴とする高炉による製鉄
のための高品質低SiO2焼結鉱の製造法である。
焼結機パレツト上に配合原料を他の焼結鉱用原料
と混合させずに局部的に偏在した状態で装入して
焼結することも可能である。 (作用) 発明者らは、多孔質低SiO2鉄鉱石の表面に
CaO粉末を付着させ、走査電子顕微鏡の中で焼結
機ベツド内のヒートパターンに合わせて加熱し、
加熱過程での融液の挙動および鉱物生成の直接観
察、さらに冷却後試料断面組織の観察を行つて、
当該鉄鉱石使用時の歩留、品質悪化原因について
研究し、以下のことを発見した。 (1) カルシウム・フエライト系融液が生成し、そ
の融液は多孔質鉄鉱石の特徴である多数の気孔
の中へ急速に侵入して、酸化鉄粒子を分断す
る。 (2) このときCaO量が多量に存在すると、融液と
酸化鉄が反応して針状カルシウム・フエライト
が生成する。 (3) CaO量が少ないと、融液量が不足すると共に
融液の流動性が低下して、分断された酸化鉄粒
子は粒状ヘマタイト(従来言われている骸晶状
菱形の2次ヘマタイトと異なる)としてシリケ
ートに取り囲まれて残り、かつ100〜1000μmの
粗大な気孔が発生する。 (4) 上記(3)の組織が歩留および品質の悪化の主要
原因となる。 以上の結果から、本発明は多孔質低SiO2鉄鉱
石にCaOを十分に配合して、粒状ヘマタイトと粗
大気孔主体の組織生成を抑制し、針状カルシウ
ム・フエライト主体の組織を得ることによつて、
歩留および品質を現状レベルより向上あるいは維
持するものである。 本発明に至るまでの課題は、添加CaO量の決定
法であつた。まず、第1表に示したSiO2=約1、
2、3.5%の三種の多孔質低SiO2鉄鉱石粉を選び、
この鉄鉱石粉と石灰石粉およびコークス粉3.1%
から成る配合原料を使つて焼結鉱製造実験を行
い、CaOの適正量について研究した。実験結果
は、従来からよく行われているように、焼結鉱中
CaO%あるいはCaO/SiO2で整理してみた。こ
の中で、よりまとまつた方のCaO/SiO2で整理
した結果を第2図に示す。全体としてCaO/
SiO2の増大で歩留および品質が改善される傾向
は認められるものの、単純にCaO/SiO2だけで
は統一的に整理できない。そこで、各種の指数を
考え、第2図の結果が統一的に整理できるか研究
した。数多くの検討結果から見出した指数が(1)式
に示すRcapである。 Rcap=[(CaO%−1.2×SiO2%)/(Fe%)] (1) 指数Rcapを用いると、第2図の結果は第1図の
ように一括してまとめることが可能となつた。
SiO2焼結鉱の製造法に関する。 (従来の技術) 高炉製銑法の主要原料である焼結鉱は、以下の
ようにして製造されるのが一般的である。まず、
約10mm以下の鉄鉱石粉に石灰石、ドロマイト、転
炉滓などの含CaO副原料粉、珪石、蛇紋岩などの
含SiO2副原料およびコークス粉、無煙炭粉など
の炭材、さらに適量の水分を加えて混合、造粒す
る。つぎに、この擬似粒子化した配合原料を火格
子移動式の焼結機パレツト上に500mm前後の高さ
に充填し、この充填ベツド表層部の炭材に点火
し、下方に向けて空気を吸引しながらコークスを
燃焼させてそのときに発生する燃焼熱によつて配
合原料を焼結し、焼結ケーキを製造する。この焼
結ケーキを破砕し、整粒し、3〜5mm以上の粒子
を成品焼結鉱として高炉に装入する。なお、高炉
装入原料として不適な粉の焼結鉱は返鉱と呼ば
れ、焼結鉱の原料として戻される。 高炉を安定かつ高効率で操業するには高品質の
焼結鉱が要求され、冷間強度、被還元性、耐還元
粉化性などの品質が厳しく管理されている。ま
た、焼結鉱の製造コストの面から、歩留(成品焼
結鉱/焼結ケーキ)の高いことが要望されてい
る。 (発明が解決しようとする課題) 焼結鉱の化学組成は、SiO2:約5〜6%、
CaO/SiO2=1.2〜2.0が普通である。ここで、焼
結鉱中SiO2%をこのような値に管理しているの
は、歩留および冷間強度を高いレベルに維持する
ためであり、わざわざ含SiO2副原料を添加して
調整している。一方、焼結鉱中SiO2%は低いほ
ど、含CaO副原料粉の削減、高炉スラグ量の
減少などが可能となり、焼結鉱製造の炭材原単位
および高炉燃料比が低下できる。すなわち、銑鉄
製造コスト低減の経済的効果が極めて大きく、こ
の焼結鉱中SiO2の低減は鉄鋼業における今後の
重要課題となつている。 現在入手可能な鉄鉱石中のSiO2は1%以下か
ら10%近くまで種々ある。したがつて、低SiO2
焼結鉱の製造にはSiO2含有量の少ない鉄鉱石を
使用するのがよいことは容易に考えつく。しか
し、以下に詳述する如く大きな障壁がある。な
お、鉱石単独で焼結鉱中SiO2≦4%を可能とす
る鉄鉱石を低SiO2鉄鉱石と呼ぶ。また、低SiO2
鉄鉱石は、主要脈石が石英で緻密質、粘土を
主要脈石としてかつゲーサイト(Fe2O3・H2O)
を含有し、1000℃以上に加熱したときの水銀圧入
法気孔量が0.04cm3/g以上の多孔質となる鉄鉱石
に、に大別できる。 多孔質低SiO2鉄鉱石を使用して焼結鉱中SiO2
%を低下するときに、とくに大きな問題が発生す
る。第6図にその代表例を示すように歩留および
冷間強度(SI:JIS法落下強度)、耐還元粉化性
(RDI:日本鉄鋼協会・製銑部会法の還元粉化指
数)などの重要な品質が悪化してしまう。このよ
うに、従来の技術では高品質の低SiO2焼結鉱を
高歩留で製造することは極めて難しい。 本発明の目的は、現状粒度の含CaO副原料と多
孔質低SiO2鉄鉱石から、現状の焼結鉱設備をほ
とんど改造しないで高品質の低SiO2焼結鉱を製
造することできる方法を提供することである。 (課題を解決するための手段) 本発明は、ゲーサイト(Fe2O3・H2O)を含み
かつSiO2≦3.5%の鉄鉱石粉、含CaO副原料粉お
よび炭材粉から成る配合原料、あるいは該原料に
返鉱を加えた配合原料の返鉱を除いた部分を指数
[(CaO%−1.2×SiO2%)/(Fe%)]が0.08≦
[(CaO%−1.2×SiO2%)/(Fe%)]≦0.25とな
るように含CaO副原料粉配合比率を調整し、水を
加えて混合し造粒した配合原料を粉コークスの燃
焼熱で焼結することを特徴とする高炉による製鉄
のための高品質低SiO2焼結鉱の製造法である。
焼結機パレツト上に配合原料を他の焼結鉱用原料
と混合させずに局部的に偏在した状態で装入して
焼結することも可能である。 (作用) 発明者らは、多孔質低SiO2鉄鉱石の表面に
CaO粉末を付着させ、走査電子顕微鏡の中で焼結
機ベツド内のヒートパターンに合わせて加熱し、
加熱過程での融液の挙動および鉱物生成の直接観
察、さらに冷却後試料断面組織の観察を行つて、
当該鉄鉱石使用時の歩留、品質悪化原因について
研究し、以下のことを発見した。 (1) カルシウム・フエライト系融液が生成し、そ
の融液は多孔質鉄鉱石の特徴である多数の気孔
の中へ急速に侵入して、酸化鉄粒子を分断す
る。 (2) このときCaO量が多量に存在すると、融液と
酸化鉄が反応して針状カルシウム・フエライト
が生成する。 (3) CaO量が少ないと、融液量が不足すると共に
融液の流動性が低下して、分断された酸化鉄粒
子は粒状ヘマタイト(従来言われている骸晶状
菱形の2次ヘマタイトと異なる)としてシリケ
ートに取り囲まれて残り、かつ100〜1000μmの
粗大な気孔が発生する。 (4) 上記(3)の組織が歩留および品質の悪化の主要
原因となる。 以上の結果から、本発明は多孔質低SiO2鉄鉱
石にCaOを十分に配合して、粒状ヘマタイトと粗
大気孔主体の組織生成を抑制し、針状カルシウ
ム・フエライト主体の組織を得ることによつて、
歩留および品質を現状レベルより向上あるいは維
持するものである。 本発明に至るまでの課題は、添加CaO量の決定
法であつた。まず、第1表に示したSiO2=約1、
2、3.5%の三種の多孔質低SiO2鉄鉱石粉を選び、
この鉄鉱石粉と石灰石粉およびコークス粉3.1%
から成る配合原料を使つて焼結鉱製造実験を行
い、CaOの適正量について研究した。実験結果
は、従来からよく行われているように、焼結鉱中
CaO%あるいはCaO/SiO2で整理してみた。こ
の中で、よりまとまつた方のCaO/SiO2で整理
した結果を第2図に示す。全体としてCaO/
SiO2の増大で歩留および品質が改善される傾向
は認められるものの、単純にCaO/SiO2だけで
は統一的に整理できない。そこで、各種の指数を
考え、第2図の結果が統一的に整理できるか研究
した。数多くの検討結果から見出した指数が(1)式
に示すRcapである。 Rcap=[(CaO%−1.2×SiO2%)/(Fe%)] (1) 指数Rcapを用いると、第2図の結果は第1図の
ように一括してまとめることが可能となつた。
【表】
続いて、歩留およびSI,RDIの品質が現状の高
レベル以上となるRcap値について調べた。第1図
に併記しているように、歩留≧80%、SI≧90%お
よびRDI≧35%を同時に満足させるには、指数
Rcapを0.08から0.25の間に調整する必要のあるこ
とを発見した。CaO量が多すぎるととくに歩留が
低下するのは、焼結ベツド内で融液過多現象がお
こつて焼けむらが発生するためと考えられる。 また、上記の配合原料に返鉱を、返鉱を含む全
原料中の10、20、30%になるように加えた試験も
行つた。ここでの返鉱は通常原料時のもので
SiO2:5.6%、CaO/SiO2:1.86である。勿論、
焼結ケーキと同一組成の返鉱であれば第1図の関
係は容易に得られる。返鉱を除いた配合原料の組
成と異なる返鉱を使用しても、返鉱は殆ど再溶融
しないため、第3図のように返鉱を除く原料につ
いて指数Rcapを適用すればよいことを確認した。 次に、焼結パレツト上に配合原料を他の焼結鉱
用原料と混合させずに局部的に偏在した状態で装
入して焼結することについて説明する。 現実には、資源的制約から低SiO2鉄鉱石を多
量に入手することは難しい。したがつて、焼結ベ
ツド全体を上記の低SiO2鉄鉱石主体の配合原料
(以後、低SiO2配合原料と呼ぶ)で満たして焼結
できる例はあまり多くはないと予測される。そこ
で、さらに研究を続け、第4図のように焼結ベツ
ドの一部に低SiO2配合原料を偏在させた焼結操
業法を考えた。操業結果は後述の実施例に示すよ
うに、いずれの偏析状態でも、すなわち焼結ベツ
ド上に低SiO2配合原料を局所的に偏在させてや
れば、低SiO2配合原料だけで操業したときと同
等あるいは若干向上する成績が得られることを確
認した。 具体的には、まず現在使用されている原料の中
から、SiO2≦3.5%のゲーサイトを含む鉄鉱石粉、
返鉱(無くても良い)、含CaO副原料粉および炭
材粉を切り出すが、含CaO副原料粉は返鉱を除く
配合原料について0.08≦Rcap≦0.25となるように
調節する。炭材添加量、造粒およびその後の焼成
などは通常の方法でよい。焼結過程では、多量の
カルシウム・フエライト系融液が発生して、粒状
ヘマタイトと粗大気孔主体の組織生成を抑制し、
針状カルシウム・フエライト主体の組織を造るこ
とによつて、高歩留で高品質の低SiO2焼結鉱を
得ることができる。現焼結機がそのまま適用で
き、簡便な方法で効果が大きい。 また、低SiO2鉄鉱石の量が少ないときには、
上記の成分調整された低SiO2配合原料を第5図
に示すような比較的簡単な方法で通常の原料とは
混合しないように焼結機に装入すれば良い。ここ
で特に重要なことは、出来るだけ通常の原料との
混合を避けることである。通常原料と一緒に造粒
機に入れることは絶対にしてはならない。この場
合は組成の異なる2種の焼結鉱粒子が混合されて
高炉に送られる事になるが、設備増強は少なくて
大きな効果が得られる利点がある。 (実施例) 以下に、実施例を示して、本発明の効果を説明
する。 実施例 1 第2表は、SiO2=0.8〜3.5%の鉄鉱石の低SiO2
配合原料100%で焼結鉱を製造したときの結果で
ある。なお、操業3は返鉱も配合した低SiO2配
合原料の焼結結果例である。これらの結果から、
焼結鉱中SiO2%は従来の値に比較して著しく低
いが、歩留および品質は通常のものよりやや優れ
ているのが明瞭である。このように、本発明法に
よつて高品質の極低SiO2焼結鉱を高歩留で製造
できるようになつた。また、含CaO副原料として
ドロマイト粉あるいは転炉滓なども使用したが、
同一Rcapでは石灰石の場合と同じ効果が認められ
た。なお、当該低SiO2配合原料に、元来焼結鉱
の歩留、品質に悪影響を及ぼさない緻密質低
SiO2の鉄鉱石粉、ミル・スケールなどの低SiO2
原料を配合しても、指数Rcapを0.08〜0.25に調整
すれば、何ら問題はない。
レベル以上となるRcap値について調べた。第1図
に併記しているように、歩留≧80%、SI≧90%お
よびRDI≧35%を同時に満足させるには、指数
Rcapを0.08から0.25の間に調整する必要のあるこ
とを発見した。CaO量が多すぎるととくに歩留が
低下するのは、焼結ベツド内で融液過多現象がお
こつて焼けむらが発生するためと考えられる。 また、上記の配合原料に返鉱を、返鉱を含む全
原料中の10、20、30%になるように加えた試験も
行つた。ここでの返鉱は通常原料時のもので
SiO2:5.6%、CaO/SiO2:1.86である。勿論、
焼結ケーキと同一組成の返鉱であれば第1図の関
係は容易に得られる。返鉱を除いた配合原料の組
成と異なる返鉱を使用しても、返鉱は殆ど再溶融
しないため、第3図のように返鉱を除く原料につ
いて指数Rcapを適用すればよいことを確認した。 次に、焼結パレツト上に配合原料を他の焼結鉱
用原料と混合させずに局部的に偏在した状態で装
入して焼結することについて説明する。 現実には、資源的制約から低SiO2鉄鉱石を多
量に入手することは難しい。したがつて、焼結ベ
ツド全体を上記の低SiO2鉄鉱石主体の配合原料
(以後、低SiO2配合原料と呼ぶ)で満たして焼結
できる例はあまり多くはないと予測される。そこ
で、さらに研究を続け、第4図のように焼結ベツ
ドの一部に低SiO2配合原料を偏在させた焼結操
業法を考えた。操業結果は後述の実施例に示すよ
うに、いずれの偏析状態でも、すなわち焼結ベツ
ド上に低SiO2配合原料を局所的に偏在させてや
れば、低SiO2配合原料だけで操業したときと同
等あるいは若干向上する成績が得られることを確
認した。 具体的には、まず現在使用されている原料の中
から、SiO2≦3.5%のゲーサイトを含む鉄鉱石粉、
返鉱(無くても良い)、含CaO副原料粉および炭
材粉を切り出すが、含CaO副原料粉は返鉱を除く
配合原料について0.08≦Rcap≦0.25となるように
調節する。炭材添加量、造粒およびその後の焼成
などは通常の方法でよい。焼結過程では、多量の
カルシウム・フエライト系融液が発生して、粒状
ヘマタイトと粗大気孔主体の組織生成を抑制し、
針状カルシウム・フエライト主体の組織を造るこ
とによつて、高歩留で高品質の低SiO2焼結鉱を
得ることができる。現焼結機がそのまま適用で
き、簡便な方法で効果が大きい。 また、低SiO2鉄鉱石の量が少ないときには、
上記の成分調整された低SiO2配合原料を第5図
に示すような比較的簡単な方法で通常の原料とは
混合しないように焼結機に装入すれば良い。ここ
で特に重要なことは、出来るだけ通常の原料との
混合を避けることである。通常原料と一緒に造粒
機に入れることは絶対にしてはならない。この場
合は組成の異なる2種の焼結鉱粒子が混合されて
高炉に送られる事になるが、設備増強は少なくて
大きな効果が得られる利点がある。 (実施例) 以下に、実施例を示して、本発明の効果を説明
する。 実施例 1 第2表は、SiO2=0.8〜3.5%の鉄鉱石の低SiO2
配合原料100%で焼結鉱を製造したときの結果で
ある。なお、操業3は返鉱も配合した低SiO2配
合原料の焼結結果例である。これらの結果から、
焼結鉱中SiO2%は従来の値に比較して著しく低
いが、歩留および品質は通常のものよりやや優れ
ているのが明瞭である。このように、本発明法に
よつて高品質の極低SiO2焼結鉱を高歩留で製造
できるようになつた。また、含CaO副原料として
ドロマイト粉あるいは転炉滓なども使用したが、
同一Rcapでは石灰石の場合と同じ効果が認められ
た。なお、当該低SiO2配合原料に、元来焼結鉱
の歩留、品質に悪影響を及ぼさない緻密質低
SiO2の鉄鉱石粉、ミル・スケールなどの低SiO2
原料を配合しても、指数Rcapを0.08〜0.25に調整
すれば、何ら問題はない。
【表】
【表】
実施例 2
第3表中操業1は第4図a−1の偏析を第5図
aの2段装入装置を使つて実現させた場合の結果
である。全体でSiO2が4%以下の高品質焼結鉱
が得られた。同表には偏析させない場合の結果を
併記したが、本発明法の効果の大きいことが明瞭
である。なお、低SiO2配合原料を焼結ベツドの
下層(第4図中a−2参照)に偏在させた場合も
試験してみた。品質は変わら無かつたが、当該配
合原料は低温度で焼結が可能なため、歩留は上層
に偏在させた場合に比べて1.5%程度低く、通常
の原料100%ときと同程度であつた。
aの2段装入装置を使つて実現させた場合の結果
である。全体でSiO2が4%以下の高品質焼結鉱
が得られた。同表には偏析させない場合の結果を
併記したが、本発明法の効果の大きいことが明瞭
である。なお、低SiO2配合原料を焼結ベツドの
下層(第4図中a−2参照)に偏在させた場合も
試験してみた。品質は変わら無かつたが、当該配
合原料は低温度で焼結が可能なため、歩留は上層
に偏在させた場合に比べて1.5%程度低く、通常
の原料100%ときと同程度であつた。
【表】
【表】
実施例 3
第4図中b−1およびb−2の偏析を第5図b
のように焼結機装入装置上のホツパー3内に仕切
板6を設置して実現させた。第4表は第3表中操
業1と同じ原料を使つて操業したときの結果例で
ある。焼結鉱の化学組成は第3表中操業1の場合
とほとんど同じであつた。第4表の結果は第3表
中操業1と同等の良好な成績である。
のように焼結機装入装置上のホツパー3内に仕切
板6を設置して実現させた。第4表は第3表中操
業1と同じ原料を使つて操業したときの結果例で
ある。焼結鉱の化学組成は第3表中操業1の場合
とほとんど同じであつた。第4表の結果は第3表
中操業1と同等の良好な成績である。
【表】
*2 第3表中〓通常の配合原料〓と同じ
実施例 4 第4図中cの偏析を、第5図c−1のように
焼結機装入装置上のホツパー3内に仕切板6を設
置した場合、およびホツパー3へ擬似粒子を搬
送するベルト・コンベヤー8上で第5図c−2の
ように通常の配合原料2の擬似粒子群の上に低
SiO2配合原料1を乗せて搬送する場合の2方法
で検討した。第2表操業1および第3表の低
SiO2配合原料を使用したときの焼結操業結果例
を第5表に示した。全原料中で低SiO2配合原料
が数%でも本発明法の効果が発現し、SiO2=5
〜6%の通常の焼結鉱の場合と同等の歩留、品質
が得られた。第5表中操業3および4の結果と同
一原料を使用した第3表および第4表の結果を比
較すると、耐還元粉化性が若干劣るものの、通常
の焼結鉱のRDI値と同レベルであり、本発明法は
高品質の低SiO2焼結鉱の製造に極めて効果的で
あることが明瞭である。 なお、操業2および4として、第5図c−2で
はホツパー1直近のベルト・コンベヤー8上で整
然と2層に分かれているが、低SiO2配合原料1
および通常の配合原料2が夫々造粒された後に第
5図c−2のようにベルト・コンベヤー上に各配
合原料が2層に乗せられ、しかる後にベルト・コ
ンベヤーの乗り継ぎなどによつて2層の状態が崩
れても効果に変りなかつた。 低SiO2配合原料の焼結ベツド内局所的偏在法
の実施例については、ここではSiO2=0.8%の鉄
鉱石を使用した場合を示したが、第1表中の他の
SiO2%の異なる鉄鉱石でも同様の歩留と品質が
得られることを確認している。
実施例 4 第4図中cの偏析を、第5図c−1のように
焼結機装入装置上のホツパー3内に仕切板6を設
置した場合、およびホツパー3へ擬似粒子を搬
送するベルト・コンベヤー8上で第5図c−2の
ように通常の配合原料2の擬似粒子群の上に低
SiO2配合原料1を乗せて搬送する場合の2方法
で検討した。第2表操業1および第3表の低
SiO2配合原料を使用したときの焼結操業結果例
を第5表に示した。全原料中で低SiO2配合原料
が数%でも本発明法の効果が発現し、SiO2=5
〜6%の通常の焼結鉱の場合と同等の歩留、品質
が得られた。第5表中操業3および4の結果と同
一原料を使用した第3表および第4表の結果を比
較すると、耐還元粉化性が若干劣るものの、通常
の焼結鉱のRDI値と同レベルであり、本発明法は
高品質の低SiO2焼結鉱の製造に極めて効果的で
あることが明瞭である。 なお、操業2および4として、第5図c−2で
はホツパー1直近のベルト・コンベヤー8上で整
然と2層に分かれているが、低SiO2配合原料1
および通常の配合原料2が夫々造粒された後に第
5図c−2のようにベルト・コンベヤー上に各配
合原料が2層に乗せられ、しかる後にベルト・コ
ンベヤーの乗り継ぎなどによつて2層の状態が崩
れても効果に変りなかつた。 低SiO2配合原料の焼結ベツド内局所的偏在法
の実施例については、ここではSiO2=0.8%の鉄
鉱石を使用した場合を示したが、第1表中の他の
SiO2%の異なる鉄鉱石でも同様の歩留と品質が
得られることを確認している。
【表】
(発明の効果)
以上の通り、本発明によれば、これまで焼結鉱
の歩留および品質を低下するために問題とされて
いたゲーサイトを含む多孔質の低SiO2鉄鉱石を
使用して、従来と同様あるいはそれ以上の歩留お
よび品質の焼結鉱を、しかも低SiO2で得ること
が可能である。また、鉄鉱石中に占める低SiO2
鉄鉱石の割合が山元での事情、配船状況などによ
つて変わつても十分対応でき、その割合は数%〜
100%までの広い範囲で高品質の焼結鉱の製造が
できる。
の歩留および品質を低下するために問題とされて
いたゲーサイトを含む多孔質の低SiO2鉄鉱石を
使用して、従来と同様あるいはそれ以上の歩留お
よび品質の焼結鉱を、しかも低SiO2で得ること
が可能である。また、鉄鉱石中に占める低SiO2
鉄鉱石の割合が山元での事情、配船状況などによ
つて変わつても十分対応でき、その割合は数%〜
100%までの広い範囲で高品質の焼結鉱の製造が
できる。
第1図は返鉱を配合しないときの指数Rcapと焼
結鉱の歩留、品質の関係図、第2図は第1図に示
した焼結鉱のCaO/SiO2と歩留、品質の関係図、
第3図は返鉱を配合したときの指数Rcapと焼結鉱
の歩留、品質の関係図、第4図は焼結ベツド断面
における低SiO2配合原料の偏析状態模式図、第
5図は第4図の低SiO2配合原料の偏析状態を実
現させるための既存設備を活用した装入方法を示
す図、第6図は多孔質低SiO2鉄鉱石を配合した
ときの焼結鉱中SiO2と焼結操業成績の関係図で
ある。 1……低SiO2配合原料、2……通常の配合原
料、3……ホツパー、4……焼結鉱フイーダー、
5……スローピング・シユート、6……仕切板、
7……焼結機パレツト、8……ベルト・コンベヤ
ー、9……配合原料A、10……配合原料B、1
1……配合原料C。
結鉱の歩留、品質の関係図、第2図は第1図に示
した焼結鉱のCaO/SiO2と歩留、品質の関係図、
第3図は返鉱を配合したときの指数Rcapと焼結鉱
の歩留、品質の関係図、第4図は焼結ベツド断面
における低SiO2配合原料の偏析状態模式図、第
5図は第4図の低SiO2配合原料の偏析状態を実
現させるための既存設備を活用した装入方法を示
す図、第6図は多孔質低SiO2鉄鉱石を配合した
ときの焼結鉱中SiO2と焼結操業成績の関係図で
ある。 1……低SiO2配合原料、2……通常の配合原
料、3……ホツパー、4……焼結鉱フイーダー、
5……スローピング・シユート、6……仕切板、
7……焼結機パレツト、8……ベルト・コンベヤ
ー、9……配合原料A、10……配合原料B、1
1……配合原料C。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ゲーサイト(Fe2O3・H2O)を含みかつ
SiO2≦3.5%の鉄鉱石粉、含CaO副原料粉および
炭材粉から成る配合原料、あるいは該原料に返鉱
を加えた配合原料の返鉱を除いた部分を指数
[(CaO%−1.2×SiO2%)/(Fe%)]が0.08≦
[(CaO%−1.2×SiO2%)/(Fe%)]≦0.25とな
るように含CaO副原料粉配合比率を調整し、水を
加えて混合し造粒した配合原料を粉コークスの燃
焼熱で焼結することを特徴とする高炉による製鉄
のための高品質低SiO2焼結鉱の製造法。 2 焼結機パレツト上に配合原料を他の焼結鉱用
原料と混合させずに局部的に偏在した状態で装入
して焼結することを特徴とする請求項1記載の高
炉による製鉄のための高品質低SiO2焼結鉱の製
造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14589588A JPH01316427A (ja) | 1988-06-15 | 1988-06-15 | 高炉による製鉄のための高品質低SiO↓2焼結鉱の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14589588A JPH01316427A (ja) | 1988-06-15 | 1988-06-15 | 高炉による製鉄のための高品質低SiO↓2焼結鉱の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01316427A JPH01316427A (ja) | 1989-12-21 |
| JPH0559972B2 true JPH0559972B2 (ja) | 1993-09-01 |
Family
ID=15395535
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14589588A Granted JPH01316427A (ja) | 1988-06-15 | 1988-06-15 | 高炉による製鉄のための高品質低SiO↓2焼結鉱の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01316427A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2025028220A1 (ja) | 2023-08-02 | 2025-02-06 | Jfeスチール株式会社 | 高炉操業方法 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR960010579B1 (ko) * | 1992-02-13 | 1996-08-06 | 신니뽄세이데스 가부시끼가이샤 | 원료로서 피솔라이트 철광을 사용한 제철용 철광 소결체 및 그의 제조방법 |
| AU718757B2 (en) * | 1995-11-01 | 2000-04-20 | Westralian Sands Limited | Agglomeration of iron oxide materials |
-
1988
- 1988-06-15 JP JP14589588A patent/JPH01316427A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2025028220A1 (ja) | 2023-08-02 | 2025-02-06 | Jfeスチール株式会社 | 高炉操業方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01316427A (ja) | 1989-12-21 |
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