JPH0560272U - 両軸受リール - Google Patents

両軸受リール

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプールの側部の枠部の開放部を誤って下方
に向けても、スプールが脱落しない両軸受リールを構成
する。 【構成】 スプール3の両側に配置した枠部Aの開放操
作により、この開放部からのスプール3の抜き出しを可
能に構成し、非開放側の枠部Aにおいてスプール軸19
と係合し、該スプール軸19の前記開放部側への移動を
阻止し、かつ、人為操作によって、この係合が解除され
る規制部Sを形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スプールの両側にスプール軸を支持する枠部が配置されると共に、 これらのうち一方の枠部全体、あるいは、枠部の一部の開放操作により、この開 放部からのスプールの抜き出しを可能に構成して成る両軸受リールの改良に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のように構成された両軸受リールとしては、実開平2−81172 号公報に示されるものが存在し、この従来例では、一方の枠部のうちスプールの 側部に位置する部材が、その回転操作によって、スプール軸の支承部と共に枠部 から分離でき、この従来例では、この分離によって形成される開放部を介して、 スプールの抜き出しを行えるよう構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ここで、前述した従来例について考えるに、このように、スプールの側部の開 放操作でスプールの抜き出しを可能に構成したリールでは、釣り糸のバックラシ ュを生じた場合の処置、あるいは、スプールの抜き替えによる釣り糸の交換等を 簡単に行えるという良好な面を有するものであるが、この従来例では、開放操作 を行った際には、スプールの側部が開放されるばかりで無く、スプール軸の一方 の支持部が取り去られるので、誤って、この開放部を下方に向けると、スプール が開放部から外方に脱落することもあり、改善の余地がある。
【0004】 尚、この種のリールはベイトキャスティング用のもの等、ボートでの釣りにお いて比較的多く用いられることから、脱落によりスプールを水中に落とすことも 考えられ適切な改善が望まれる。
【0005】 本考案の目的は、スプール側部の開放によりスプールの抜き出しを可能にする という従来からの良好な面を損なうこと無く、誤って開放部を下方に向けること があっても、スプールが脱落することのない両軸受リールを合理的に構成する点 にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の特徴は冒頭に記したように、スプールの側部に配置された枠部を開放 可能に構成し、この開放部からのスプールの抜き出しを可能に構成して成る両軸 受リールにおいて、 非開放側の枠部においてスプール軸、あるいは、スプールと係合してスプール の前記開放部側への移動を阻止し、かつ、人為操作によって、この係合が解除さ れる規制部を形成してあるある点にあり、その作用、及び、効果は次の通りであ る。
【0007】
【作用】
上記特徴を例えば図1及び図5に示すように構成すると、非開放側の枠部Aの スプール軸19に形成した小径部19Aに規制部Sとしてのバネ材46が係入状 態にあるので、ケース9を開放操作した状態で、開放部を下方に向けた場合には 、このバネ材46の小径部19Aに対する係合によって、このスプール3の開放 部の側への移動が阻止されるものとなり、更に、スプール3を抜き出す場合には 、スプール3を強く引き出す操作(人為操作の一例)によって、スプール3を開 放部から抜き出せるものとなる。
【0008】 つまり、この考案では、従来と同様にスプール3の側部を開放自在に構成する ものの、この開放部の側へのスプール3の移動を阻止する規制部Sを備え、しか も、釣り人が意思を持って操作した場合にのみ、この規制部Sの係合を解除する ことが可能になり、誤って(釣り人が意識しない状態で)、リールを扱ってもス プール3に脱落を生じないようにできるのである。
【0009】
【考案の効果】 従って、スプールの側部を開放によりスプールの抜き出しを可能にするという 従来からの良好な面を損なうこと無く、誤って開放部を下方に向けることがあっ ても、スプールが脱落することのない両軸受リールが構成されたのである。
【0010】 特に、規制部を、スプール軸の小径部に係入するバネ材を用い、スプールの軸 芯方向への操作で係脱自在に構成した場合には、係合を解除するための特別の操 作を行わずとも、抜き出し方向へ少し力を加える程度の操作によって抜き出しを 簡単に行えるという効果も奏する。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1、2、4に示すように、左右の枠部A,Aの間の前部に螺軸1の回転によ って左右に糸案内具2を往復駆動する構造のレベルワインド機構を配置すると共 に、中央部にスプール3、後部にクラッチ操作具4を夫々配置し、又、右側の枠 部Aに、ハンドル5、ドラグ操作具6、キャストコントローラ7夫々を備えてベ イトキャスティング用の両軸受リールを構成する。
【0012】 このリールでは左右の枠部A,Aが夫々とも内側のフレーム8と、このフレー ム8の外方を覆うケース9とで構成され、これら左右のフレーム8,8は、夫々 のフレーム8,8の間の上部に配置される上部サムレスト10、下部に配置され る前後一対のロアーフレーム11,11夫々と共に一体形成され、ロアーフレー ム11,11夫々に亘って脚部12を備えている。
【0013】 又、右側の枠部Aに支承したハンドル軸13に対して前記ハンドル5、ドラグ 操作具6夫々を備え、該ハンドル軸13の内端部にドラグ機構D、出力ギヤ14 を備え、又、該ハンドル軸13とケース9との間にローラ型の一方向クラッチ1 5を備えてハンドル5の逆転を阻止し、又、ハンドル5からの駆動力を出力ギヤ 14を介して前記螺軸1の入力ギヤ1Aに伝える。
【0014】 尚、ドラグ操作具6のハンドル側の面には、ハンドル5のリテナー16に備え たバネ板材17との係脱によりクリック音を発生させるディスク18を備え、こ のクリック音でドラグ操作具6の操作量を認識し得るよう構成されている。
【0015】 又、スプール3と一体回転するスプール軸19を複数のベアリング20‥で支 承し、又、スプール軸19にスライド操作自在に遊嵌したクラッチスリーブ21 とスプール軸19に固設したピン22との係脱構造によりクラッチ機構Cを構成 し、クラッチスリーブ21の入力ギヤ21Aとドラグ機構Dの出力ギヤ23との 噛合により、ハンドル5からの回動操作力をドラグ機構D、クラッチ機構C夫々 を介してスプール3に伝える伝動系を構成する。
【0016】 図3に示すように、前記クラッチスリーブ21を係合支持するシフタ24が、 一対の支軸25,25にスライド移動自在に支持されると共に、スプール3の軸 芯Xと同軸芯で回転自在な回転カム26の一対のカム面26A,26Aの接当に より、このシフタ24を介してクラッチスリーブ21を操作する構造を形成し、 又、前記クラッチ操作具4の操作ピン4Aに接当操作されるリンク部材27を回 転カム26の係合ピン28に係合している。
【0017】 前記支軸25,25にはシフタ24をクラッチ機構Cの入り側に操作する圧縮 バネ29,29を外嵌し、回転カム26には該回転カム26の回転姿勢をクラッ チ機構Cの入り、及び、切り夫々の状態に保持するトッグルバネ30を作用させ 、クラッチ機構Cが切り状態に設定された際にトッグル式のバネ31の作用によ り、その端部を戻し操作用のホイール32と干渉する姿勢に切換える戻しアーム 33を備えている。
【0018】 尚、クラッチ機構Cを切り操作する際には、クラッチ操作具4の押下げ操作を 行うことにより、クラッチ操作具4に形成されたピン4Aからの操作力でリンク 部材27がガイド部材34との接触により円弧状の軌跡を描き乍ら回転カム26 を回転操作する結果、カム面26A,26Aの押圧により、前記クラッチスリー ブ21がクラッチ切り方向に作動し、又、クラッチ機構Cを入り操作する場合に はハンドル5を巻取り方向に操作することにより、ホイール32の歯部32Aか らの押圧力が戻しアーム33を介して回転カム26をクラッチ入り方向に操作し 、シフタ24が圧縮バネ29,29の付勢力により作動してクラッチ機構Cは入 り状態に達する。
【0019】 図1及び図6に示すように、左側の枠部Aの内部には、スプール軸19に固定 されたホルダ35に備えた軸36に対してスライド自在に外嵌したカラー37、 及び、このカラー37の回転軌跡の外方に配置したリング状の摩擦材38で成る 遠心型のブレーキ機構を備えている。
【0020】 又、このリールでは、左側のケース9がフレーム8に対して分離自在に構成さ れると共に、この分離の後には、前部の軸体39周りでの回動により、このケー ス9を脱落させることなく、フレーム8の側部を大きく開放してスプール3の抜 き出しを可能にしている。
【0021】 即ち、この側のケース9には、スプール3と同軸芯で回動自在、かつ、スプー ル軸19の軸芯X方向へシフト自在なノブ40を備え、このノブ40と一体形成 したディスク状部材41にスプール軸19を支承する前記ベアリング20、前記 摩擦材38夫々を備え、又、図6及び図7に示すように、この回動操作によって フレーム8の円形の開口内周に沿って形成した複数の係合片42‥と係脱する複 数の爪体43‥を備え、ノブ40の回動操作時には、係合片42‥と、爪体43 ‥との係脱により、該ケース9をフレーム8に固定する状態と、フレーム8から 分離する状態とに切換えるよう構成してある。
【0022】 尚、前記係合片42‥と、爪体43‥とは10度〜30度程度の比較的小さい 角度の回動操作により係脱するよう構成され、又、開放操作を行った場合には、 図2に示すように、ノブ40とディスク状部材41とがバネ44の付勢力によっ て外方に押し出されると同時に、前記軸体39に外嵌したバネ45の付勢力によ りケース9がフレーム8から離間する方向に押し出される。
【0023】 又、このリールでは前記ケース9の開放操作によって形成される開放部(フレ ーム8に形成されるスプール嵌め込み用の開口)を介してスプール3の抜き出し を可能に構成すると共に、前述した操作によってケース9を開放操作した際に、 その自重でスプール9の脱落を生じないよう、右側の枠部Aの内部に位置するス プール軸19の端部近く形成した小径部19Aに係合するバネ材46で成る規制 部Sを備えている。
【0024】 このバネ材46は、図5に示すように、小径部19Aを挟み込む位置に配置さ れる一対の係入部46A,46Aを有すると共に、リング状ホルダ47を介して 前記キャストコントーラ7の近傍に配置され、人為的にスプール3を抜き差しし た場合に、弾性変形によって小径部19Aと係脱する。
【0025】 そして、このリールを用いる場合には、ノブ40のワンタッチ操作でケース9 を開放状態に設定でき、このように開放した状態では、誤って、この開放部を下 方に向けることがあっても、バネ材46によってスプール3の脱落が阻止される と共に、スプール3を人為的に抜く方向へ操作することにより、バネ材46とス プール軸19の小径部19Aとの係合が解除されてスプール3の抜き出しが可能 になるよう構成されている。
【0026】 〔別実施例〕 本考案は上記実施例以外に、以下のように構成することも可能である。 (イ) 図8に示すように、スプール軸19に形成された小径部19Aに対し て、スライド操作によって係入する姿勢と、分離する姿勢とに切換え自在なプレ ート50で規制部Sを形成する。 尚、この構成ではスライド操作によって係合、及び、係合の解除を行うもので あるが、人為操作の形態としては、回転操作、揺動操作等の形態の操作も含まれ る。
【0027】 (ロ) 図9に示すように、枠部Aにおけるスプール3の鍔状部と近接する位 置の筒状部の外周にスプール軸芯Xと同一の軸芯の環状溝51を形成すると共に 、スプール装着状態で、この環状溝51に係入するピン52をスプール3の鍔状 部に対してバネ板材等容易に弾性変形可能な支持部材53を介して設けることに より、スプール3の自重による脱落を阻止し、又、人為的にスプール3を引く操 作を行うと、支持部材53の弾性変形によってスプール3の抜き出しを可能に構 成する。 尚、同図のものではピン52と支持部材53で規制部Sが構成される。
【0028】 (ハ) 図10に示すように、スプール3の鍔状部の外周面に環状溝54を形 成し、ゴム等弾性変形可能な素材で成る突出片55を、環状溝54に係入するよ う、この鍔状部が嵌め込まれる開口の内周面に形成して、スプール3の自重によ る脱落を阻止し、又、人為的にスプール3を引く操作を行うと、突出片55の弾 性変形によってスプール3の抜き出しを可能に構成する。 尚、同図のものでは、突出片55で規制部Sが構成される。
【0029】 (ニ) 又、この考案では、ハンドルを備えた側の枠部を開放できる構造のリ ールに適用して良く、又、枠部の開放構造として従来例のように蓋状の部材を備 えたものであって良く、又、ケース全体を開放できるよう構成したものであって 良く、更に、複数のボルトの操作で開放操作を行うよう構成したものにも適用で きる。
【0030】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】リールの横断平面図
【図2】枠部を開放した状態におけるリールの横断平面
【図3】クラッチ操作系の側面図
【図4】リールの縦断側面図
【図5】バネ材の形状を表す図
【図6】枠部を開放した状態におけるリールの側面図
【図7】係合片と係合爪とを表す断面図
【図8】別実施例(イ)の断面図
【図9】別実施例(ロ)の断面図
【図10】別実施例(ハ)の断面図
【符号の説明】
3 スプール 19 スプール軸 19A 小径部 46 バネ材 A 枠部 S 規制部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプール(3)の両側にスプール軸(1
    9)を支持する枠部(A),(A)が配置されると共に、
    これらのうち一方の枠部(A)全体、あるいは、枠部
    (A)の一部の開放操作により、この開放部からのスプ
    ール(3)の抜き出しを可能に構成して成る両軸受リー
    ルであって、 非開放側の枠部(A)においてスプール軸(19)、あ
    るいは、スプール(3)と係合してスプール(3)の前
    記開放部側への移動を阻止し、かつ、人為操作によっ
    て、この係合が解除される規制部(S)を形成してある
    両軸受リール。
  2. 【請求項2】 前記非開放側の枠部(A)に位置するス
    プール軸(19)の中間に小径部(19A)を形成する
    と共に、前記規制部(S)を、この小径部(19A)に
    係合するバネ材(46)で構成し、このバネ材(46)
    の強度を、スプール(3)の軸芯方向への人為操作によ
    って、小径部(19A)と係脱する値に設定してある請
    求項1記載の両軸受リール。
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