JPH0560730A - 金属帯の磁気探傷方法及び装置 - Google Patents

金属帯の磁気探傷方法及び装置

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JPH0560730A
JPH0560730A JP22085391A JP22085391A JPH0560730A JP H0560730 A JPH0560730 A JP H0560730A JP 22085391 A JP22085391 A JP 22085391A JP 22085391 A JP22085391 A JP 22085391A JP H0560730 A JPH0560730 A JP H0560730A
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賢一 岩永
Mamoru Inaba
護 稲葉
Atsuhisa Takekoshi
篤尚 竹腰
Hiroshi Maki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属帯の内部または表面の主要疵から微小疵
や溶接部まで広範囲の各種疵を高感度で検出することが
できる金属帯の磁気探傷方法及び装置を得ること。 【構成】 金属帯の走行方向と直角方向に1列または2
列に配列された磁気センサ群からそれぞれ各対の磁気セ
ンサ1−1及び1−2を選択する選択手段と、各対の磁
気センサ出力の最大ピーク値を求めるピークホールド回
路3−1及び3−1と、前記各対の最大ピーク値の差を
演算する差演算回路4と、前記差演算値より第2閾値を
算出する第2閾値演算回路5と、予め設定した第1閾値
及び前記第2閾値と疵信号とをそれぞれ比較する第1及
び第2比較手段6−1及び6−2とを備えたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は連続的に走行する鋼、合
金など非磁性でない金属帯の表面及び内部の欠陥または
溶接部等を磁気探傷する方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】走行状態の薄鋼帯等の鋼板の表面及び内
部の疵を検出する方法の公知文献としては、例えば特願
平1−272183号公報に示された「鋼板の疵検出方
法」(以下、文献1という)がある。図10〜図12は
それぞれ上記文献1に係る図面であり、図10は鋼板の
磁気探傷装置のブロック図、図11は疵検出部の概略断
面図、図12は検出信号と第1閾値及び第2閾値との説
明図である。また図10及び図11において、51は鋼
板、52は中空ロール、53はコイル、54は磁気コ
ア、55はセンサ、56及び59は比較回路、57はピ
ーク値検出回路、58は平均値検出回路である。
【0003】図10に示される構成の磁気探傷装置にお
いて、連続的に走行する鋼板に接する下側に図11の中
空コイル52内に収納された疵検出部を設置する。そし
て中空コイル52内のコイル53により磁気コア54を
励磁することにより走行する鋼板51が磁化され、磁化
された鋼板の表面または内部に疵が存在すると、この疵
の部分に漏洩磁束が生ずる。この漏洩磁束が磁化コア5
4間に設けられたセンサ55により検出される。このセ
ンサ55から得られた検出信号は、比較器56において
予め設定された第1閾値(図12に示されている)と比
較され、前記第1閾値を越える検出信号によって鋼板の
主要疵を検出する。
【0004】またセンサ55から得られる検出信号をピ
ーク値検出回路57に入力して、センサ55からの検出
信号のうち、前記第1閾値に達しない検出信号のピーク
値を、前記鋼板の移動方向にそって所定距離間隔毎に検
出し、このようにして検出した複数個のピーク値のう
ち、所望のピーク値を前記複数個のピーク値の代表に選
定し、このような代表値の選定を、前記鋼板の移動方向
にそって複数回繰り返して行なう。次いで、このように
して選定した複数回の代表値の平均値を平均値演算回路
58により算出し、このようにして算出した前記平均値
を第2閾値とした微小疵の弁別信号レベルが図12に示
される。そしてこの第2閾値を比較回路59に供給し、
前記第1閾値には達しない検出信号と比較して、前記第
2閾値を越える検出信号を微小疵信号として検出するよ
うにしている。当然前記第2閾値以下の検出信号はノイ
ズ信号として処理されることになる。
【0005】また鋼板の磁気探傷装置のノイズ除去装置
の公知文献としては、例えば実開平3−33362号公
報に示された「薄鋼帯磁気探傷装置におけるノイズ除去
装置」(以下、文献2という)がある。図13〜図17
はそれぞれ上記文献2に係る図面であり、図13は磁気
探傷部の一部欠載断面図、図14は図13の電気回路
図、図15は図14の出力波形図、図16は感磁性素子
間隔と出力との特性図、図17は文献2の検出信号を説
明する波形図である。また、図13及び図14におい
て、61は励磁コイル、62は電磁石、Xは薄鋼帯、Y
は疵、A及びBは感磁性素子である。
【0006】図13〜図14における考案においては、
走行する薄鋼帯の走行方向に磁界を発生させ、内部ある
いは表面疵によって生ずる漏洩磁束を感磁性素子群によ
って検出して疵信号とする探傷装置において、図13に
示される電磁石62の磁極の間に感磁性素子群を走行方
向に対してA及びBの2列とし、その間隔を0.5〜
2.0mmとなるように配設し、図14の電気回路を用い
て2つの感磁性素子から得られる検出値(図15に示さ
れる瞬時検出値)を加算した加算値を取出すようにする
と、図17の(a)に示される従来の検出信号に対し
て、同図の(b)に示される検出信号のように疵信号は
従来より倍増し、ノイズ信号は従来より低減される効果
が得られる。この場合図16に示すように、A及びBの
素子群の間隔を0.5〜2.0mm(ピークは約1.0m
m)とすると、内部あるいは表面の疵が感度良く検出で
きる旨を開示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記文献
1による鋼板の疵検出方法では、鋼板の疵の種類に応じ
て第2閾値を柔軟に変えて対応することができないとい
う問題点があった。即ち、鋼板の疵としては、点状疵
(穴径の大小がある)、線状疵(走行方向とこれに直角
方向等の方向がある)、面状疵及び溶接部(冷間圧延前
溶接と冷間圧延後の溶接の両方がある)等の各種疵があ
り、これらのそれぞれの疵に対応させて第2閾値を適切
な値に設定するのは容易ではなかった。
【0008】また前記文献2による薄鋼帯磁気探傷装置
におけるノイズ除去装置では、前記鋼板の各種疵に対し
て必ずしも有効ではなく、2つの感磁性素子から得られ
る瞬時検出値を加算した加算値を取出すと、かえって疵
信号が減少し、信号対雑音比(以下S/Nという)を悪
化させることがあるという問題点があった。これは、本
文献2が2つの感磁性素子から同一のタイミングに得ら
れる同極性の瞬時検出値を加算して出力することから、
加算するタイミングに2つの感磁性素子から同極性のピ
ーク信号が得られない場合には、かえってS/Nを低下
させることになるものである。
【0009】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたもので、金属帯の内部または表面の各種疵に対応
して、それぞれS/Nを向上させた探傷検出信号を得る
ことができる金属帯の磁気探傷方法及び装置を得ること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る金属帯の磁
気探傷方法及び装置は、走行する金属帯の走行方向に磁
界を発生させ、前記金属帯の内部または表面の欠陥によ
り生ずる漏洩磁束を前記金属帯の走行方向と直角方向に
1列に並べて配設した複数の磁気感応素子により検出し
て欠陥信号を得る金属帯の磁気探傷方法及び装置におい
て、前記複数の磁気感応素子から所定間隔の2つの磁気
感応素子をそれぞれ一対とするように選択する選択手段
と、前記選択手段により選択された各対の磁気感応素子
毎にそれぞれ得られる2つの検出信号の前記金属帯の一
定走行区間毎の最大ピーク値をそれぞれ検出するピーク
ホールド手段と、前記ピークホールド手段により前記各
対の磁気感応素子毎にそれぞれ検出された2つの最大ピ
ーク値の差を算出して、これを各対の磁気感応素子の各
走行区間毎の疵信号値として出力する差演算手段と、前
記差演算手段の出力する各対の磁気感応素子の各走行区
間毎の疵信号値を予め設定された第1閾値と比較して、
前記第1閾値を越える場合にこれを前記金属帯の主要疵
として検出する第1の比較手段と、前記差演算手段の出
力する各対の磁気感応素子の各走行区間毎の疵信号値に
所定の係数を乗算した後に所定のバイアス値を加算して
これを該当区間の演算値とし、該演算値と過去複数区間
にわたり記憶しておいた複数の区間演算値との移動平均
値を算出し、該移動平均値を次の走行区間における各自
の第2閾値として出力する第2閾値演算手段と、前記差
演算手段の出力する各対の磁気感応素子の各走行区間毎
の疵信号を前記第2閾値演算手段が1つ前の走行区間に
おいて算出して出力する各自の第2閾値と比較して、前
記第2閾値を越える場合にこれを前記金属帯の微小疵と
して検出する第2の比較手段とを備えたものである。
【0011】また本発明に係る金属帯の磁気探傷方法及
び装置は、走行する金属帯の走行方向に磁界を発生さ
せ、前記金属帯の内部または表面の欠陥により生ずる漏
洩磁束を前記金属帯の走行方向と直角方向に2列に並べ
て配設した複数の磁気感応素子により検出して欠陥信号
を得る金属帯の磁気探傷方法及び装置において、前記2
列に並べて配設された複数の各磁気感応素子の前列の各
磁気感応素子とその真後ろの位置にある後列の各磁気感
応素子とをそれぞれ一対とするように選択するか、また
は前列の各磁気感応素子と真後ろ以外の位置にある後列
の各磁気感応素子とをそれぞれ一対とするように選択す
る選択手段と、前記選択手段により選択された各対の磁
気感応素子毎にそれぞれ得られる2つの検出信号の前記
金属帯の一定走行区間毎の最大ピーク値をそれぞれ検出
するピークホールド手段と、前記ピークホールド手段に
より前記各対の磁気感応素子毎にそれぞれ検出された2
つの最大ピーク値の差を算出して、これを各対の磁気感
応素子の各走行区間毎の疵信号値として出力する差演算
手段と、前記差演算手段の出力する各対の磁気感応素子
の各走行区間毎の疵信号値を予め設定された第1閾値と
比較して、前記第1閾値を越える場合にこれを前記金属
帯の主要疵として検出する第1の比較手段と、前記差演
算手段の出力する各対の磁気感応素子の各走行区間毎の
疵信号値に所定の係数を乗算した後に所定のバイアス値
を加算してこれを該当区間の演算値とし、該演算値と過
去複数区間にわたり記憶しておいた複数の区間演算値と
の移動平均値を算出し、該移動平均値を次の走行区間に
おける各自の第2閾値として出力する第2閾値演算手段
と、前記差演算手段の出力する各対の磁気感応素子の各
走行区間毎の疵信号を前記第2閾値演算手段が1つ前の
走行区間において算出して出力する各自の第2閾値と比
較して、前記第2閾値を越える場合にこれを前記金属帯
の微小疵として検出する第2の比較手段とを備えたもの
である。
【0012】
【作用】本発明においては、走行する金属帯の走行方向
に磁界を発生させ、前記金属帯の内部または表面の欠陥
により生ずる漏洩磁束を前記金属帯の走行方向と直角方
向に1列に並べて配設した複数の磁気感応素子により検
出して欠陥信号を得る金属帯の磁気探傷方法及び装置に
おいて、選択手段は前記複数の磁気感応素子から所定間
隔の2つの磁気感応素子をそれぞれ一対とするように選
択する。前記所定間隔とは、いま検出対象として決めら
れた最大寸法の欠陥を金属帯に設け、前記欠陥を検出す
る1個の磁気感応素子を前記金属帯の幅方向に移動させ
た場合に、前記磁気感応素子から疵信号の最大値が得ら
れる位置を第1の位置とし、その後疵信号が全く得られ
なくなった位置を第2の位置とすると、前記第1の位置
と第2の位置との間の間隔をいう。従って前記1列に配
設された各磁気感応素子間の間隔ではない。鋼帯の場合
には、通常前記所定間隔は前記最大寸法の欠陥の横幅の
10倍から20倍程度となる。ピークホールド手段は、
前記選択手段により選択された各対の磁気感応素子毎に
それぞれ得られる2つの検出信号の前記金属帯の一定走
行区間毎の最大ピーク値をそれぞれ検出する。差演算手
段は前記ピークホールド手段により前記各対の磁気感応
素子毎にそれぞれ検出された2つの最大ピーク値の差を
算出して、これを各対の磁気感応素子の各走行区間毎の
疵信号値として出力する。第1の比較手段は前記差演算
手段の出力する各対の磁気感応素子の各走行区間毎の疵
信号値を予め設定された第1閾値と比較して、前記第1
閾値を越える場合にこれを前記金属帯の主要疵として検
出する。第2閾値演算手段は前記差演算手段の出力する
各対の磁気感応素子の各走行区間毎の疵信号値に所定の
係数を乗算した後に所定のバイアス値を加算してこれを
該当区間の演算値とし、該演算値と過去複数区間にわた
り記憶しておいた複数の区間演算値との移動平均値を算
出し、該移動平均値を次の走行区間における各自の第2
閾値として出力する。第2の比較手段は前記差演算手段
の出力する各対の磁気感応素子の各走行区間毎の疵信号
を前記第2閾値演算手段が1つ前の走行区間において算
出して出力する各自の第2閾値と比較して、前記第2閾
値を越える場合にこれを前記金属帯の微小疵として検出
する。
【0013】また本発明においては、走行する金属帯の
走行方向に磁界を発生させ、前記金属帯の内部または表
面の欠陥により生ずる漏洩磁束を前記金属帯の走行方向
と直角方向に2列に並べて配設した複数の磁気感応素子
により検出して欠陥信号を得る金属帯の磁気探傷方法及
び装置において、選択手段は前記2列に並べて配設され
た複数の各磁気感応素子の前列の各磁気感応素子とその
真後ろの位置にある後列の各磁気感応素子とをそれぞれ
一対とするように選択するか、または前列の各磁気感応
素子と真後ろ以外の位置にある後列の各磁気感応素子と
をそれぞれ一対とするように選択する。ピークホールド
手段は前記選択手段により選択された各対の磁気感応素
子毎にそれぞれ得られる2つの検出信号の前記金属帯の
一定走行区間毎の最大ピーク値をそれぞれ検出する。差
演算手段は前記ピークホールド手段により前記各対の磁
気感応素子毎にそれぞれ検出された2つの最大ピーク値
の差を算出して、これを各対の磁気感応素子の各走行区
間毎の疵信号値として出力する。第1の比較手段は前記
差演算手段の出力する各対の磁気感応素子の各走行区間
毎の疵信号値を予め設定された第1閾値と比較して、前
記第1閾値を越える場合にこれを前記金属帯の主要疵と
して検出する。第2閾値演算手段は前記差演算手段の出
力する各対の磁気感応素子の各走行区間毎の疵信号値に
所定の係数を乗算した後に所定のバイアス値を加算して
これを該当区間の演算値とし、該演算値と過去複数区間
にわたり記憶しておいた複数の区間演算値との移動平均
値を算出し、該移動平均値を次の走行区間における各自
の第2閾値として出力する。第2の比較手段は前記差演
算手段の出力する各対の磁気感応素子の各走行区間毎の
疵信号を前記第2閾値演算手段が1つ前の走行区間にお
いて算出して出力する各自の第2閾値と比較して、前記
第2閾値を越える場合にこれを前記金属帯の微小疵とし
て検出する。
【0014】
【実施例】図1は本発明に係る金属帯の疵検出信号処理
部の系統図である。同図において、1−1及び1−2は
磁気探傷部に含まれる磁気感応素子群(以下磁気センサ
群という)から選択された比較的近傍の位置にある一対
の磁気感応素子(以下磁気センサという)であり、これ
を#1及び#2磁気センサと称する。どのようにしてこ
の一対の磁気センサを選択するかは図5及び図6により
説明する。また前記磁気探傷部は図3及び図4において
説明する。図2は図1の動作を説明するための波形図で
あり、同図の(a)は区間更新信号、(b)は#1セン
サ出力とそのピークホールド値、(c)は#2センサ出
力とそのピークホールド値、(d)は#1と#2のピー
クホールド値の差演算値をそれぞれ示している。
【0015】図1の2は区間信号発生器であり、金属帯
搬送速度信号を入力し、金属帯が一定の区間長だけ搬送
される毎に区間更新信号を発生して出力する。本発明に
おいては、前記#1及び#2磁気センサ1−1及び1−
2の出力信号を、それぞれの瞬時値ではなく前記一定区
間長における最大ピーク値として検出するため、前記一
定区間の長さは余り大き過ぎないよう(例えば薄鋼帯の
場合は10cm程度)に設定される。いま金属帯として薄
鋼帯の場合の搬送速度を200m/分とし、前記区間長
を前記10cmとすると、約33.3msec(ミリ秒)の周
期毎に区間更新信号を発生すればよい。この発生された
区間更新信号は2つのピークホールド回路3−1及び3
−2、差演算回路4並びに第2閾値演算回路5に供給さ
れる。図2の(a)に前記区間更新信号と、この信号間
の区間a,b,c,d及びeがそれぞれ示されている。
【0016】図1の3−1及び3−2は、それぞれ#1
及び#2ピークホールド回路であり、区間信号発生器2
から区間更新信号が供給される毎に、前回の区間におけ
る最大ピーク値であるピークホールド値を差演算回路4
に供給後、その値をリセットすると共に、今回の区間に
おいて、それぞれ#1及び#2磁気センサ1−1及び1
−2から逐次入力されるセンサ出力信号の極性を統一
後、その最大ピーク値を求めてこれを保持する。そして
次の区間更新信号の入力によりそれまで保持していたピ
ークホールド値を差演算回路4に供給して再び次のピー
クホールドの動作を繰返すものである。ここで前記セン
サ出力信号の極性統一とは、本来磁気センサからは正極
性と負極性の両極性の出力信号が得られるので、例えば
負極性信号のみを取出して増幅度が1で極性のみを反転
させる反転増幅器を介して正極性信号に反転し、センサ
出力信号をすべて正極性信号に統一することをいう(図
8を参照)。この結果、ピークホールド回路は一方の極
性(例えば正極性)の最大電圧値(ここでは最大ピーク
値となる)を求めればよい。
【0017】この#1及び#2ピークホールド回路3−
1及び3−2により、それぞれ各区間毎に得られるピー
クホールド値としては、その区間内で金属帯に検出すべ
き疵がなければ発生されるノイズ信号のみの最大値が、
また金属帯に何らかの疵があると前記ノイズ信号と疵信
号の重畳信号の最大値がそれぞれ出力されることにな
る。図2の(b)並びに(c)には、前記区間更新信号
により決められた区間a,b,c及びd毎に、#1磁気
センサの出力値と各区間毎のピークホールド値V1a,
V1b,V1c及びV1d、並びに#2の磁気センサの
出力値と各区間毎のピークホールド値V2a,V2b,
V2c及びV2dがそれぞれ示されている。そして、こ
の例の前記各ピークホールド値は、前記各区間a〜dに
おいては金属帯に検出すべき疵がなく、発生されるノイ
ズ信号のみの最大値をそれぞれ示している。
【0018】図1の4は差演算回路であり、#1及び#
2ピークホールド回路3−1及び3−2からそれぞれ各
区間の更新毎に出力される前回の区間のピークホールド
値の差を演算する回路である。前記説明のように各区間
毎のピークホールド値には、ノイズ信号成分のみの場合
と、ノイズ信号成分と疵信号成分の重畳した場合とがあ
る。従って差演算回路4の出力信号としては、2つの磁
気センサが担当する領域の該当区間のいずれにも疵がな
く、2つのセンサ出力のピークホールド値がいずれもノ
イズ信号の最大ピーク値のみの場合には、単に2つのノ
イズ信号最大値の差(即ちノイズレベル差信号)が得ら
れる。図2の(b)及び(c)の例に示される2つのピ
ークホールド値はいずれもノイズ信号の最大値のみので
あるので、この例における同図の(d)は、1つ前の区
間でそれぞれ得られた2つのノイズ信号最大値の差(即
ちノイズレベル差信号)を算出し、今回の区間における
差演算値として示している。
【0019】また#1または#2のいずれか一方の磁気
センサの担当する領域のある区間に疵があって、そのセ
ンサ出力のピークホールド値には疵信号とノイズ信号の
重畳信号の最大値が得られ、他方のセンサからのピーク
ホールド値にはノイズ信号の最大値のみが得られる場合
には、これら2つの信号の差を演算するとノイズ信号は
ほぼ相殺されて疵信号の最大値のみが得られることにな
る。従ってこの場合に差演算回路4は、1つ前の区間の
疵信号最大値(これを本発明の疵信号とする)を走行区
間が更新される毎に出力することになる。このように本
発明における差演算回路4は、金属帯の走行区間が更新
される毎に、1つ前の区間におけるノイズレベル差信号
または疵信号を逐次出力することになる。
【0020】前記説明の疵信号を得るために、本発明に
おいては、2つの磁気センサの出力信号のうち一方には
疵信号成分が含まれるが他方には疵信号成分が含まれ
ず、且つ両方の磁気センサの出力信号にはほぼ同一レベ
ルのノイズ信号成分が含まれるような一対の磁気センサ
がそれぞれ選択されて使用される。この一対の磁気セン
サの選択法は図5及び図6において詳細に説明するが、
その概要は、金属帯の疵の大きさや形状等に応じてその
走行方向と直角方向に1列または2列に並べて配設され
た磁気センサ群のうちから相互の距離が近過ぎず且つ遠
過ぎない近傍の2つの磁気センサが選択される。そして
この差演算回路4の出力する疵のある場合の各区間毎の
疵信号と疵のない場合のノイズレベル差信号は、そのま
ま#1及び#2比較回路6−1及び6−2と第2閾値演
算回路5にそれぞれ供給される。
【0021】図1の5は第2閾値演算回路であり、差演
算回路4から供給される発生確率の大きい金属帯に疵の
ない場合のノイズレベル差信号に基づき微小疵を検出す
るための第2閾値を算出する回路である。しかし発生確
率は小さいが疵のある場合の疵信号も入力されることも
あるので、これは後述の移動平均処理により可及的にこ
の疵信号の影響を除去している。いま、差演算回路4か
ら図4の(d)に示したようなノイズレベル差信号ΔV
i(ΔVi=V1i〜V2i、i=a,b,c,d,
…)が入力されたとすると、第2閾値を算出するために
は、まず入力信号に値が1前後の係数α(例えば0.7
<α<1.5)を乗算し、これに固定バイアス電圧βを
加算して、その区間の演算値Vi(Vi=α・ΔVi+
β)を算出する。具体的な例として、いま入力信号が
0.5Vの場合、α=1、β=0.5Vとするとその区
間の演算値Viは1Vとなる。
【0022】次にこの区間毎の演算値Viの変動を平均
化するため、現在の区間の演算値Viと、過去複数区間
(即ち金属帯の所定長さ)にわたり、あらかじめ記憶し
ておいた複数の区間演算値Vi−n,…Vi−1との移
動平均を算出し、この移動平均値を次の走行区間の第2
閾値として#2比較回路6−2に供給する。この移動平
均は、入力信号として発生確率は小さいが疵信号が入力
されたときや、ノイズレベルが急変したときに、可及的
にこれらの影響を除去し、急激に第2閾値が変動しない
ようにするために行なうものである。この実施例では第
2閾値はほぼ1V近傍の値となるように前記係数αとバ
イアス電圧βとを設定しているが、常に磁気センサによ
り検出されるノイズレベルに順応して変動する値とな
る。そしてこの第2閾値を越える疵信号が微小疵として
検出されることになる。
【0023】6−1は#1比較回路であり、差演算回路
4から入力される疵信号と前記第2閾値よりも高いレベ
ルに固定された第1閾値(例えば1.5V)とを比較
し、前記第1閾値を越えるものを主要な疵として検出す
る。6−2は#2比較回路であり、同様に入力される疵
信号と前記第2閾値演算回路5から供給される第2閾値
とを比較し、前記第2閾値を越えるものを微小疵として
検出する。
【0024】図3は金属帯の走行方向と平行する面で切
断した磁気探傷部の断面模式図であり、図4は金属帯の
走行方向と直交する面で切断した磁気探傷部の断面模式
図である。図において、14a及び14bは金属帯12
を挾持するようにその上側及び下側にそれぞれ設けられ
た一対の中空ロールである。各中空ロール14a,14
bは非磁性材で形成されている。外径はそれぞれ大きさ
は異なるが、上側中空ロール14a厚みt1が下側中空
ロール14bの厚みt2より薄く設定されている。これ
は、下側中空ロール14bには金属帯12の重量により
下向きが力が印加されるので、その厚みt2を大きくし
て中空ロールの変形や損傷を防ぐと共に、上側中空ロー
ル14aには磁気感応素子群が含まれるので、その厚み
t1を小さくして磁気検出感度を向上させる効果を得る
ためである。
【0025】各中空ロール14a,14bの各中心軸に
それぞれ中空の固定軸21a,21bの一端が貫通され
ている。下側中空ロール14bの固定軸21bの他端は
図示しない建屋のフレームに固定されている。一方、上
側中空ロール14aの固定軸21aの他端は下側中空ロ
ール14bの固定軸21bに対して図示しないごく弱い
ばねで付勢されている。各固定軸21a,21bは各中
空ロール14a,14bの各中心軸に位置するようにそ
れぞれ一対のころがり軸受22a,22b,23a,2
3bを介して各中空ロール14a,14bの両端の内周
面に支持されている。したがって、各中空ロール14
a,14bは固定軸21a,21bを回転中心軸として
自由に回転する。上記中空ロール14a内において、複
数の磁気感応素子(磁気センサ)を軸方向に配列してな
る磁気感応素子群(磁気センサ群)24が下方を向く姿
勢で固定軸21aに支持部材25を介して固定されてい
る。そして、磁気感応素子群24の先端は上側中空ロー
ル14aの内周面に微小間隙を有して対向している。こ
の磁気感応素子群24から各素子毎にそれぞれ出力され
る検出信号は固定軸21aを経由した信号線ケーブル1
8aを介して図1の信号処理部に導かれる。
【0026】一方、下側中空ロール14b内において、
略コ字断面形状を有した磁化鉄心26が、各自由端26
aが上を向く姿勢で、支持材27を介して固定軸21に
固定されている。そして、磁化鉄心26の各自由端26
aが中空ロール14bの内周面に微小間隙を有して対向
している。この磁化鉄心26の下部に磁化コイル28が
巻装されている。この磁化コイル28の磁化電流は、磁
化電源装置から固定軸21b内を経由した電源ケーブル
17aを介して供給される。したがって、上側中空ロー
ル14a内に収納された磁気感応素子24は金属帯12
を介して下側中空ロール14b内に収納された磁気鉄心
26と磁化コイル28からなる磁化器に対向する。ま
た、磁気感応素子24と金属帯12との間の距離d1、
および磁化器と金属帯12との間の距離は固定される。
【0027】このような構成の磁気探傷装置において、
金属帯12を図3に示す矢印方向へ一定速度で走行させ
ると、下側中空ロール14bには金属帯12の張力に起
因する下向きの力および重力による下向きの力が印加さ
れているので、下側中空ロール14bが矢印方向に回転
する。また、上側中空ロール14aも下方のばねで付勢
されているので、矢印方向に回転する。そして、磁化電
源装置を起動して、磁化コイル28に励磁電流を供給す
ると、磁化鉄心26と走行中の金属帯とで閉じた磁路が
形成される。そして、金属帯12の内部あるいは表面に
疵や気泡等の欠陥が存在すると、金属帯12内の磁路が
乱れ、漏洩磁束が生じる。この磁束が磁気感応素子群2
4内の各磁気感応素子(磁気センサ)毎にそれぞれ欠陥
信号として検出される。
【0028】図5は本発明に係る1列に配列された磁気
センサ群と各対の磁気センサの選択法を説明する図であ
る。図5の(a)は金属帯の走行方向と直角方向に1列
に等間隔で配列されたn個の磁気センサS1〜Snを模
式的に示している。ここで各磁気センサ間の間隔は、1
つの磁気センサにより疵を検出できる領域が決まると、
隣接する磁気センサによりその検出領域間にギャップが
生じないように、即ちセンサ検出領域が多少オーバラッ
プするように設定される。
【0029】次に各対の磁気センサの選択法を説明す
る。この金属帯の走行方向と直角方向に1列に配列され
た磁気センサ群は、点状疵または走行方向の線状疵の検
出に適している。また一対の磁気センサの選択基準は、
一方の磁気センサの出力信号には十分なる疵信号が含ま
れ、他方の磁気センサの出力信号には疵信号が全くまた
はほとんど含まれないこと。しかも両方の磁気センサの
出力信号にはほぼ同一レベルのノイズ信号が含まれてい
ることである。これはこの一対の磁気センサ出力信号の
ピークホールド値の差を演算して本発明の疵信号を得る
ためである。従って具体的には、2つの磁気センサ間の
距離が余り近過ぎないで(近過ぎると両方の磁気センサ
に共に疵信号が含まれるから)、且く余り遠過ぎない
(遠過ぎると2つの磁気センサのノイズレベル差信号が
大きいので)作用の項で説明した所定間隔の一対の磁気
センサが選択される。
【0030】図5の(b)及び(c)では、直線状に等
間隔で配列された磁気センサ群から配列間隔の2倍の距
離にある2つの磁気センサ、即ち(b)に示す奇数番号
同志の磁気センサS1とS3、S5とS7、…と、
(c)に示す偶数番同志の磁気センサS2とS4、S6
とS8、…とをそれぞれ一対の磁気センサとして選択し
た例を示している。これは前記所定間隔が磁気センサの
配列間隔のほぼ2倍の距離となったためである。
【0031】図5の(b)及び(c)においては、直線
状に等間隔で配列された磁気センサ群から、隣接する磁
気センサではなく、1つ置きに一対の磁気センサを選択
する例を示したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、金属帯の疵の大きさや磁気センサの配列間隔によ
っては、配列間隔の3倍の距離にある2つの磁気セン
サ、即ち、S1とS4、S2とS5、S3とS6、…を
それぞれ一対の磁気センサとして選択するようにしても
よい。
【0032】図6は本発明に係る2列に配列された磁気
センサ群と各対の磁気センサの選択法を説明する図であ
る。図6の(a)には金属帯の走行方向と直角方向に2
列に並んで配列された前列のS11〜Snと後列のS2
1〜S2nとの合計2×n個の磁気センサを模式的に示
している。ここで、前列と後列との磁気センサの間隔
(即ち走行方向のセンサ間隔)は、その上限において図
3に示される磁化鉄心26の2つの自由端26aの間隔
内に収まるような制約を受ける。そして、この走行方向
のセンサ間隔は、前記上限の範囲内において探傷する疵
の種類に適合するように設定されるものであるが、その
詳細は図7及び図8において説明する。また、各列内の
横方向に隣接する磁気センサの間隔は図5の場合と同一
である。
【0033】次に図6の2列に配列された磁気センサ群
から各対の磁気センサの選択法を説明する。図6の
(b)は、金属帯の走行方向の前後に配列された磁気セ
ンサ同志のS11とS21、S12とS22、…S1n
とS2nをそれぞれ一対の磁気センサとして選択した例
を示している。この場合は微小点状疵、または溶接部を
検出するのに適した選択法である。また図6の(c)及
び(d)は、前列の磁気センサと後列の真うしろ以外
の、斜め後方の磁気センサS11とS22、S13とS
24、…及びS12とS21、S14とS23、…をそ
れぞれ一対の磁気センサとして選択した例を示してい
る。この場合は面状疵の検出に適した選択法である。
【0034】図7は本発明に係る薄鋼帯における疵の種
類による走行方向のセンサ感応幅を説明する図であり、
図8は図7のセンサ感応幅の波形図である。図6におけ
るセンサを2列に配列した場合の走行方向のセンサ間隔
は、対象疵がセンサの真下を通過するとき、センサが疵
信号に感応して検出信号が得られる幅(以下これを感応
幅という)と等しく設定すると、図1の差演算回路4に
おける検出感度(即ちS/N)をほぼ2倍に増大するこ
とができる。また一般に疵の大きさが大きいものは大き
なセンサ出力が得られるが、微小疵はセンサ出力が小さ
いので、本発明の差演算により検出感度を倍増すること
はきわめて有効である。
【0035】図7は微小疵0.2mmφからの各種の疵に
ついて走行方向のセンサ感応幅を実験により求めた結果
を示している。図8の(a)はドリルホール(φ=0.
2mm)について、同図の(b)は冷間圧延前溶接部につ
いて、それぞれ磁気センサ出力と極性統一後の波形を示
している。磁気センサからは横軸の走行方向に対して交
流の1周期に相当する負極性と正極性の出力信号がそれ
ぞれ得られる。そしてこの1周期に相当する走行距離が
感応幅として示される。また極性統一後の波形は磁気セ
ンサ出力の負極性信号を正極性信号に反転し、交流を全
波整流したような波形として示される。図7の実験結果
から、図6における走行方向のセンサ間隔は、薄鋼帯の
微小疵に対しては3〜15mm、薄鋼帯の冷間圧延前溶接
部に対しては20〜30mm、また冷間圧延後の溶接部に
対しては50〜200mmに設定するのが適当であること
がわかる。このようにして走行方向のセンサ間隔は検出
すべき疵の種類に応じて設定される。
【0036】図9は本発明に係る各対の磁気センサを選
択する選択手段の実施例を示す図である。同図の24は
2列に配列された磁気センサ群、30は配線変更ボー
ド、40は計測装置であり、計測装置40には入力側の
#1〜#4ペアピークホールド回路41〜44のみが示
されている。また各ペアピークホールド回路には、図1
に示される#1ピークホールド回路及び#2ピークホー
ルド回路と同一の2つのピークホールド回路がそれぞれ
含まれている。図9の配線変更ボード30は入力端と出
力端の間の配線を手動で任意に変更できるものである。
例えば磁気センサS11とペアになる磁気センサをS2
1としたり、またはS22とするように配線を変更して
#1ペアピークホールド回路41の入力側に接続するこ
とができる。さらに各磁気センサ毎の出力信号をそれぞ
れマルチプレクサに入力して、選択制御信号を用いて所
望の2つの磁気センサの出力信号をペアとして取出すこ
とも可能である。本発明はこのようにして、金属帯の疵
の種類に対応してそれぞれ手動または自動により選択さ
れた各対の磁気センサ出力のピークホールド値の差演算
により得られる疵信号のS/Nを倍増することができる
ので、第1閾値を用いて主要疵を検出できるのみなら
ず、前記差演算結果から算出される第2閾値を用いて微
小疵や溶接部まで広範囲の各種疵を高感度で検出でき
る。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、走行する
金属帯の走行方向に磁界を発生させ、前記金属帯の内部
または表面の欠陥により生ずる漏洩磁束を前記金属帯の
走行方向と直角方向に1列または2列に並べて配設した
複数の磁気感応素子により検出して欠陥信号を得る金属
帯の磁気探傷方法及び装置において、金属帯の疵の種類
に対応して、前記1列に並べて配設された複数の磁気感
応素子から所定間隔の2つの磁気感応素子をそれぞれ一
対とするように選択し、また、前記2列に並べて配設さ
れた複数の磁気感応素子からはその前列の各磁気感応素
子とその真後ろの位置にある後列の各磁気感応素子とを
それぞれ一対とするように選択するか、または前列の各
磁気感応素子と真後ろ以外の位置にある後列の各磁気感
応素子とをそれぞれ一対とするように選択する。このよ
うにして選択された各対の磁気感応素子毎に、それぞれ
得られる2つの検出信号の一定走行区間毎のピークホー
ルド値の差演算を行ない得られる疵信号の検出感度を倍
増することができるので、第1閾値を用いて主要疵を検
出できるのみならず、前記差演算値から算出される第2
閾値を用いて微小疵や溶接部まで広範囲の各種疵を高感
度で検出することができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属帯の疵検出信号処理部の系統
図である。
【図2】図1の動作を説明するための波形図である。
【図3】金属帯の走行方向と平行する面で切断した磁気
探傷部の断面模式図である。
【図4】金属帯の走行方向と直交する面で切断した磁気
探傷部の断面模式図である。
【図5】本発明に係る1列に配列された磁気センサ群と
各対の磁気センサの選択法を説明する図である。
【図6】本発明に係る2列に配列された磁気センサ群と
各対の磁気センサの選択法を説明する図である。
【図7】本発明に係る薄鋼帯の疵の種類による走行方向
のセンサ感度幅を説明する図である。
【図8】図7のセンサ感度幅の波形図である。
【図9】本発明に係る各対の磁気センサを選択する選択
手段の実施例を示す図である。
【図10】従来の鋼板の磁気探傷装置のブロック図であ
る。
【図11】従来の疵検出部の概略断面図である。
【図12】従来の検出信号と第1閾値及び第2閾値との
説明図である。
【図13】従来の磁気探傷部の一部欠載断面図である。
【図14】図13の電気回路図である。
【図15】図14の出力波形図である。
【図16】従来の感磁性素子間隔と出力との特性図であ
る。
【図17】文献2の検出信号を説明する波形図である。
【符号の説明】
1−1 #1磁気センサ 1−2 #2磁気センサ 2 区間信号発生器 3−1 #1ピークホールド回路 3−2 #2ピークホールド回路 4 差演算回路 5 第2閾値演算回路 6−1 #1比較回路 6−2 #2比較回路
フロントページの続き (72)発明者 牧 宏 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行する金属帯の走行方向に磁界を発生
    させ、前記金属帯の内部または表面の欠陥により生ずる
    漏洩磁束を前記金属帯の走行方向と直角方向に1列に並
    べて配設した複数の磁気感応素子により検出して欠陥信
    号を得る金属帯の磁気探傷方法において、 前記複数の磁気感応素子から所定間隔の2つの磁気感応
    素子をそれぞれ一対とするように選択し、 前記選択された各対の磁気感応素子毎にそれぞれ得られ
    る2つの検出信号の前記金属帯の一定走行区間毎の最大
    ピーク値をそれぞれ検出し、 前記各対の磁気感応素子毎にそれぞれ検出された2つの
    最大ピーク値の差を算出して、これを各対の磁気感応素
    子の各走行区間毎の疵信号値とし、 前記各対の磁気感応素子の各走行区間毎の疵信号値を予
    め設定された第1閾値と比較して、前記第1閾値を越え
    る場合にこれを前記金属帯の主要疵として検出し、 前記各対の磁気感応素子の各走行区間毎の疵信号値に所
    定の係数を乗算した後に所定のバイアス値を加算してこ
    れを該当区間の演算値とし、該演算値と過去複数区間に
    わたり記憶しておいた複数の区間演算値との移動平均値
    を算出し、該移動平均値を次の走行区間における各自の
    第2閾値とし、 前記各対の磁気感応素子の各走行区間毎の疵信号を前記
    1つ前の走行区間において算出された各自の第2閾値と
    比較して、前記第2閾値を越える場合にこれを前記金属
    帯の微小疵として検出することを特徴とする金属帯の磁
    気探傷方法。
  2. 【請求項2】 走行する金属帯の走行方向に磁界を発生
    させ、前記金属帯の内部または表面の欠陥により生ずる
    漏洩磁束を前記金属帯の走行方向と直角方向に2列に並
    べて配設した複数の磁気感応素子により検出して欠陥信
    号を得る金属帯の磁気探傷方法において、 前記2列に並べて配設された複数の各磁気感応素子の前
    列の各磁気感応素子とその真後ろの位置にある後列の各
    磁気感応素子とをそれぞれ一対とするように選択し、 前記選択された各対の磁気感応素子毎にそれぞれ得られ
    る2つの検出信号の前記金属帯の一定走行区間毎の最大
    ピーク値をそれぞれ検出し、 前記各対の磁気感応素子毎にそれぞれ検出された2つの
    最大ピーク値の差を算出して、これを各対の磁気感応素
    子の各走行区間毎の疵信号値とし、 前記各対の磁気感応素子の各走行区間毎の疵信号値を予
    め設定された第1閾値と比較して、前記第1閾値を越え
    る場合にこれを前記金属帯の主要疵として検出し、 前記各対の磁気感応素子の各走行区間毎の疵信号値に所
    定の係数を乗算した後に所定のバイアス値を加算してこ
    れを該当区間の演算値とし、該演算値と過去複数区間に
    わたり記憶しておいた複数の区間演算値との移動平均値
    を算出し、該移動平均値を次の走行区間における各自の
    第2閾値とし、 前記各対の磁気感応素子の各走行区間毎の疵信号を前記
    1つ前の走行区間において算出された各自の第2閾値と
    比較して、前記第2閾値を越える場合にこれを前記金属
    帯の微小疵として検出することを特徴とする金属帯の磁
    気探傷方法。
  3. 【請求項3】 走行する金属帯の走行方向に磁界を発生
    させ、前記金属帯の内部または表面の欠陥により生ずる
    漏洩磁束を前記金属帯の走行方向と直角方向に2列に並
    べて配設した複数の磁気感応素子により検出して欠陥信
    号を得る金属帯の磁気探傷方法において、 前記2列に並べて配設された複数の各磁気感応素子の前
    列の各磁気感応素子と真後ろ以外の位置にある後列の各
    磁気感応素子とをそれぞれ一対とするように選択し、 前記選択された各対の磁気感応素子毎にそれぞれ得られ
    る2つの検出信号の前記金属帯の一定走行区間毎の最大
    ピーク値をそれぞれ検出し、 前記各対の磁気感応素子毎にそれぞれ検出された2つの
    最大ピーク値の差を算出して、これを各対の磁気感応素
    子の各走行区間毎の疵信号値とし、 前記各対の磁気感応素子の各走行区間毎の疵信号値を予
    め設定された第1閾値と比較して、前記第1閾値を越え
    る場合にこれを前記金属帯の主要疵として検出し、 前記各対の磁気感応素子の各走行区間毎の疵信号値に所
    定の係数を乗算した後に所定のバイアス値を加算してこ
    れを該当区間の演算値とし、該演算値と過去複数区間に
    わたり記憶しておいた複数の区間演算値との移動平均値
    を算出し、該移動平均値を次の走行区間における各自の
    第2閾値とし、 前記各対の磁気感応素子の各走行区間毎の疵信号を前記
    1つ前の走行区間において算出された各自の第2閾値と
    比較して、前記第2閾値を越える場合にこれを前記金属
    帯の微小疵として検出することを特徴とする金属帯の磁
    気探傷方法。
  4. 【請求項4】 走行する金属帯の走行方向に磁界を発生
    させ、前記金属帯の内部または表面の欠陥により生ずる
    漏洩磁束を前記金属帯の走行方向と直角方向に1列に並
    べて配設した複数の磁気感応素子により検出して欠陥信
    号を得る金属帯の磁気探傷装置において、 前記複数の磁気感応素子から所定間隔の2つの磁気感応
    素子をそれぞれ一対とするように選択する選択手段と、 前記選択手段により選択された各対の磁気感応素子毎に
    それぞれ得られる2つの検出信号の前記金属帯の一定走
    行区間毎の最大ピーク値をそれぞれ検出するピークホー
    ルド手段と、 前記ピークホールド手段により前記各対の磁気感応素子
    毎にそれぞれ検出された2つの最大ピーク値の差を算出
    して、これを各対の磁気感応素子の各走行区間毎の疵信
    号値として出力する差演算手段と、 前記差演算手段の出力する各対の磁気感応素子の各走行
    区間毎の疵信号値を予め設定された第1閾値と比較し
    て、前記第1閾値を越える場合にこれを前記金属帯の主
    要疵として検出する第1の比較手段と、 前記差演算手段の出力する各対の磁気感応素子の各走行
    区間毎の疵信号値に所定の係数を乗算した後に所定のバ
    イアス値を加算してこれを該当区間の演算値とし、該演
    算値と過去複数区間にわたり記憶しておいた複数の区間
    演算値との移動平均値を算出し、該移動平均値を次の走
    行区間における各自の第2閾値として出力する第2閾値
    演算手段と、 前記差演算手段の出力する各対の磁気感応素子の各走行
    区間毎の疵信号を前記第2閾値演算手段が1つ前の走行
    区間において算出して出力する各自の第2閾値と比較し
    て、前記第2閾値を越える場合にこれを前記金属帯の微
    小疵として検出する第2の比較手段とを備えたことを特
    徴とする金属帯の磁気探傷方法。
  5. 【請求項5】 走行する金属帯の走行方向に磁界を発生
    させ、前記金属帯の内部または表面の欠陥により生ずる
    漏洩磁束を前記金属帯の走行方向と直角方向に2列に並
    べて配設した複数の磁気感応素子により検出して欠陥信
    号を得る金属帯の磁気探傷装置において、 前記2列に並べて配設された複数の各磁気感応素子の前
    列の各磁気感応素子とその真後ろの位置にある後列の各
    磁気感応素子とをそれぞれ一対とするように選択する
    か、または前列の各磁気感応素子と真後ろ以外の位置に
    ある後列の各磁気感応素子とをそれぞれ一対とするよう
    に選択する選択手段と、 前記選択手段により選択された各対の磁気感応素子毎に
    それぞれ得られる2つの検出信号の前記金属帯の一定走
    行区間毎の最大ピーク値をそれぞれ検出するピークホー
    ルド手段と、 前記ピークホールド手段により前記各対の磁気感応素子
    毎にそれぞれ検出された2つの最大ピーク値の差を算出
    して、これを各対の磁気感応素子の各走行区間毎の疵信
    号値として出力する差演算手段と、 前記差演算手段の出力する各対の磁気感応素子の各走行
    区間毎の疵信号値を予め設定された第1閾値と比較し
    て、前記第1閾値を越える場合にこれを前記金属帯の主
    要疵として検出する第1の比較手段と、 前記差演算手段の出力する各対の磁気感応素子の各走行
    区間毎の疵信号値に所定の係数を乗算した後に所定のバ
    イアス値を加算してこれを該当区間の演算値とし、該演
    算値と過去複数区間にわたり記憶しておいた複数の区間
    演算値との移動平均値を算出し、該移動平均値を次の走
    行区間における各自の第2閾値として出力する第2閾値
    演算手段と、 前記差演算手段の出力する各対の磁気感応素子の各走行
    区間毎の疵信号を前記第2閾値演算手段が1つ前の走行
    区間において算出して出力する各自の第2閾値と比較し
    て、前記第2閾値を越える場合にこれを前記金属帯の微
    小疵として検出する第2の比較手段とを備えたことを特
    徴とする金属帯の磁気探傷装置。
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