JPH0562255U - 薬剤定量分与器 - Google Patents

薬剤定量分与器

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JPH0562255U
JPH0562255U JP009489U JP948992U JPH0562255U JP H0562255 U JPH0562255 U JP H0562255U JP 009489 U JP009489 U JP 009489U JP 948992 U JP948992 U JP 948992U JP H0562255 U JPH0562255 U JP H0562255U
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JP
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drug
plunger
housing
rear end
cylindrical housing
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JP009489U
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勝 斉木
昌彦 飯塚
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Terumo Corp
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】薬剤分与量の設定操作が簡便で使い易い薬剤定
量分与器を提供する。また、一度設定した分与量に変更
がない場合は、分与量の設定を行うことなく、そのまま
再分与できる薬剤定量分与器を提供する。 【構成】薬剤と摺動可能なピストンとを有する薬剤カー
トリッジを収納する薬剤カートリッジ収納部と、軸方向
に伸びる窓部とを有し、後端が開口した筒状ハウジング
と、前記薬剤カートリッジの前記ピストンを押圧するた
めの先端部を有し、前記筒状ハウジング内に収納された
棒状プランジャーと、前記筒状ハウジング内に摺動可能
に収納され、前記筒状ハウジングの前記窓部内を移動可
能な薬剤分与量指示部と、前記筒状ハウジングの後端開
口より突出する把持部とを有し、前記棒状プランジャー
に対しその後端方向には独立して移動し、かつ、該プラ
ンジャーの先端方向にはプランジャーとともに移動する
プランジャー移動用部材と、前記筒状ハウジングの内部
に設けられ、前記棒状プランジャーの前記筒状ハウジン
グの後端側への移動を防止するプランジャーストッパー
とを有する薬剤定量分与器。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、薬剤カートリッジを装着し、かつ、カートリッジ内に充填された薬 剤の分与量の設定およびその分与ができる薬剤定量分与器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、液状の薬剤を定量分与するために、注射器が用いられてきた。この 種の注射器としては、例えば、糖尿病の治療のための液状薬剤であるインスリン の注入用のインスリン注入器がある。 そして、インスリンの投与を一日数回行うことが必要な糖尿病患者は、注射器 および薬剤のアンプル瓶を常に持ち運ばなくてはならず、携帯にも不便であり、 さらに、携帯者自身が糖尿病であることを他人に知られてしまう不安感もあった 。 また、薬剤をアンプル瓶より注入器に分与する際に、注射針をアンプル瓶のゴ ム栓に穿刺する作業が必要であり、インスリンの投与作業が面倒であった。さら に、注射針をアンプル瓶のゴム栓に穿刺した際、注射針の針先が破損し、あるい は刺通抵抗が増加するといった危険性もあった。 そこで、カートリッジ内に充填された薬剤を任意の量分与でき、かつ携帯可能 なペン型タイプの薬剤定量分与器が提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のペン型タイプの薬剤定量分与器は、分与量の設定操作が 複雑で使いづらいという問題点を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、薬剤分与量の 設定操作が簡単で使い易い薬剤定量分与器を提供することにある。
【0005】 上記目的を達成するものは、薬剤と摺動可能なピストンとを有する薬剤カート リッジを収納する薬剤カートリッジ収納部と、軸方向に伸びる窓部とを有し、後 端が開口した筒状ハウジングと、前記薬剤カートリッジの前記ピストンを押圧す るための先端部を有し、前記筒状ハウジング内に収納された棒状プランジャーと 、前記筒状ハウジング内に摺動可能に収納され、前記筒状ハウジングの前記窓部 内を移動可能な薬剤分与量指示部と、前記筒状ハウジングの後端開口より突出す る把持部とを有し、前記棒状プランジャーに対しその後端方向には独立して移動 し、かつ、該プランジャーの先端方向にはプランジャーとともに移動するプラン ジャー移動用部材と、前記筒状ハウジングの内部に設けられ、前記棒状プランジ ャーの前記筒状ハウジングの後端側への移動を防止するプランジャーストッパー とを有することを特徴とする薬剤定量分与器である。
【0006】 そして、前記棒状プランジャーは、外面に設けられた第1の凹凸部を有し、前 記プランジャー移動用部材は、前記第1の凹凸部と咬合し、前記プランジャーに 対しその後端方向には独立した移動を許容し、該プランジャーの先端方向には該 プランジャーとともに移動するよう拘束する第2の凹凸部を有していることが好 ましい。さらに、前記棒状プランジャーの移動可能距離は、前記薬剤カートリッ ジの前記ピストンの移動可能距離と同一であることが好ましい。 また、前記薬剤定量分与器は、前記筒状ハウジングの軸方向に移動可能であり 、かつ前記薬剤分子量指示部の前記筒状ハウジングの軸方向後方への移動を規制 する薬剤分子量設定部材を有していることが好ましい。 また、前記薬剤定量分与器は、前記筒状ハウジングの後端部付近の外周面に第 1のネジ部を有しており、さらに前記筒状ハウジングの後端部付近に、該筒状ハ ウジングの一部を囲繞し、該筒状ハウジングの前記第1のネジ部と螺合する第2 のネジ部を有し、該第1のネジ部と第2のネジ部の螺合により回転可能であり、 かつ、前記筒状ハウジングの軸方向に移動する筒状の薬剤分与量設定部材を有し 、さらに、前記薬剤分与量指示部は、前記窓部より外方に突出していることが好 ましい。また、前記筒状ハウジングの前記窓部には、前記薬剤分与量指示部の後 方に設けられ、かつ該窓部内を前記筒状ハウジングの軸方向に摺動可能であり、 さらに、前記薬剤分与量指示部の前記筒状ハウジングの軸方向への移動を規制可 能とする薬剤分与量設定部材が取り付けられていることが好ましい。さらに、前 記筒状ハウジングは、外面に複数の軸方向に伸びる凹部または凸部を有し、また 前記薬剤分与量設定部材は、前記凹部または凸部と係合する凸部または凹部を有 し、該筒状ハウジングと該薬剤分与量設定部材とは、該薬剤分与量設定部材の回 転により、間欠的に前記凹部と凸部が係合するクリック機構を有していることが 好ましい。さらに、前記筒状ハウジングは、外周面に等度離間して設けられ、か つ軸方向に平行に伸びる凹部を有し、また前記薬剤分与量設定部材は、前記凹部 と係合する凸部を有し、該筒状ハウジングと該薬剤分与量設定部材とは、該薬剤 分与量設定部材の回転により、当角度ごとに間欠的に前記凹部と凸部が係合する クリック機構を有していることが好ましい。
【0007】 そこで、本考案の薬剤定量分与器を図面に示した実施例を用いて説明する。 本考案の薬剤定量分与器1は、薬剤と摺動可能なピストン9とを有する薬剤カ ートリッジ10を収納する薬剤カートリッジ収納部21と、軸方向に伸びる窓部 22とを有し、後端が開口した筒状ハウジング2と、薬剤カートリッジ10のピ ストン9を押圧するための先端部31を有し、筒状ハウジング2内に収納された 棒状プランジャー3と、筒状ハウジング2内に摺動可能に収納され、筒状ハウジ ング2の窓部22内を移動可能な薬剤分与量指示部42と、筒状ハウジング2の 後端開口より突出する把持部43とを有し、棒状プランジャー3に対しその後端 方向には独立して移動し、かつ、プランジャー3の先端方向にはプランジャー3 とともに移動するプランジャー移動用部材4と、筒状ハウジング2の内部に設け られ、棒状プランジャー3の筒状ハウジング2の後端側への移動を防止するプラ ンジャーストッパー5とを有している。
【0008】 以下、本考案の薬剤定量分与器1の一実施例を、図1ないし図4を用いて説明 する。 図1は、本考案の薬剤定量分与器の一実施例の斜視図であり、図2は、図1に 示した実施例の薬剤定量分与器の縦断面図であり、図3は、図2のA−A線断面 図であり、図4は、図3の部分拡大断面図である。
【0009】 そして、図1に示す実施例の薬剤定量分与器1の筒状ハウジング2は、窓部2 2と薬剤分与量表示部23を有し、後端が開口した筒状本体ハウジング2aと、 筒状本体ハウジング2aの先端部に着脱自在に取り付けられる薬剤カートリッジ 収納部21を有するカートリッジ収納部側ハウジング2bとからなっている。
【0010】 ハウジング2aの窓部22は、図3に示すように、ハウジング2aの中間部付 近に設けられており、かつ、所定長、ハウジング2aの軸方向に延びる長孔とな っている。そして、この窓部22は、図1に示すように、後述するプランジャー 移動用部材4の薬剤分与量指示部42を外部から目視するために設けられたもの であり、長孔を透明性材料で覆ったものでもよい。また、窓部22の周囲には、 図1に示すように、薬剤分与量表示部23が設けられている。そして、この薬剤 分与量表示部23には、所定量の薬剤を分与するのに必要なピストン9の移動距 離に対応した目盛りが、印刷、刻印等により記されており、薬剤分与量指示部4 2の窓部22内における位置で、薬剤分与量を確認できるように構成されている 。
【0011】 さらに、筒状本体ハウジング2aの後端は、後述するプランジャー移動用部材 4の把持部43を突出させるために開口している。なお、この実施例の薬剤定量 分与器1の筒状ハウジング2は円筒状に形成されているが、六角柱等の多角柱、 さらには、断面が楕円形状のもの等にすることにより、転がり防止を図ってもよ い。
【0012】 そして、筒状ハウジング2の薬剤カートリッジ収納部21には、薬剤カートリ ッジ10が収納されている。薬剤カートリッジ10は、内部に液状の薬剤(例え ば、インスリン)を充填した状態で、先端部に、注射針11(両頭針)より刺通 されるゴム栓14を有し、後端部に、液密性を保持した状態で、長手方向に摺動 可能なピストン9を有している。そして、このピストン9が薬剤カートリッジ1 0のゴム栓14方向に移動することにより、注射針11から薬剤が分与されるよ うに構成されている。また、この薬剤カートリッジ収納部21の先端部には、薬 剤カートリッジ10の内部と外部とを挿通する注射針11が、交換自在に取り付 けられている。そして、この注射針11には、注射針11の針先(生体穿刺側) を保護し、かつ、廃棄後の危険を防止するための針キャップ12が被包されてい る。さらに、筒状ハウジング2には、先端部を被包するためのキャップ13が着 脱自在に設けられている。
【0013】 そして、筒状ハウジング2の内部には、棒状プランジャー3が収納されている 。 棒状プランジャー3は、図2または図3に示すように、薬剤カートリッジ10 のピストン9を押圧するためのものであり、押圧するための先端部31を有し、 その外面には、第1の凹凸部32を有している。そして、この第1の凹凸部32 は、後述するプランジャー移動用部材4の第2の凹凸部41およびプランジャー ストッパー5の第3の凹凸部51と咬口する。また、このプランジャー3は、図 8に示すようなI字状の断面形状を有している。そして、この実施例においては 、第1の凹凸部32は、図4に示すように、後述するプランジャー移動用部材4 の後端方向への独立した移動を許容するよう、一つの凸部の縦断面が、筒状ハウ ジング2の後端方向に頂部を有するのこ歯形状(言い換えれば、筒状ハウジング 2の先端方向に向かってプランジャー3の中心側に傾斜する傾斜面を有するのこ 歯形状)となるよう形成されている。なお、第1の凹凸部32のピッチは、ピス トン9の移動距離に対応して設定されており、所定量の薬剤を分与するのに必要 なピストン9の軸方向への移動距離と同一となるよう設定されている。この実施 例においては、第1の凹凸部32のピッチは、2unitの薬剤を分与するのに 必要なピストン9の軸方向への移動距離と同一となるよう設定されている。
【0014】 また、棒状プランジャー4の移動可能距離は、薬剤カートリッジ10のピスト ン9の移動可能距離と同一であることが好ましい。このように構成することによ り、設定しようとする分与量より薬剤カートリッジ10内の薬剤残量が少ない場 合、把持部43を引いても、後述するプランジャー移動用部材4の舌片状先端部 44a,44bがプランジャー4の後端部に引っ掛かり、薬剤残余量以上には分 与量を設定できないので、誤って少量の薬剤を投与することがない。さらに、こ の時(把持部43を引けなくなった時)、薬剤分与量指示部42は薬剤残量を指 示しているいるので、残量を投与前に確認できる。
【0015】 さらに、筒状ハウジング2の内部には、プランジャー移動用部材4が摺動可能 に収納されている。このプランジャー移動用部材4は、棒状プランジャー3を先 端方向に移動するためのものであり、ほぼ全体が筒状であり、後端部には、筒状 ハウジング2の後端開口より突出し、分与量設定操作および薬剤投与の際に、把 持しまたは押圧する把持部43を有している。さらに、その先端部には、棒状プ ランジャー3の第1の凹凸部32と咬口し、棒状プランジャー3に対しその後端 方向には独立して移動を許容し、かつ、先端方向には棒状プランジャー3ととも に移動するための第2の凹凸部41をそれぞれ備えた向かい合う2つの舌片状先 端部44a,44bを有している。なお、この実施例においては、第2の凹凸部 41は、図4に示すように、一つの凸部の縦断面が、筒状ハウジング2の先端方 向に頂部を有するのこ歯形状となるように形成されており、このような形状に形 成することにより、プランジャー移動用部材4は、棒状プランジャー3の第1の 凹凸部32と咬口し、筒状ハウジング2の後端方向には独立して移動することが でき、かつ、先端方向には棒状プランジャー3とともに移動するようになってい る。さらに、プランジャー移動用部材4は、図1または図3に示すように、筒状 ハウジング2の窓部22内を軸方向に移動可能な薬剤分与量指示部42を有して いる。そして、この薬剤分与量指示部42は、側面より外方に突出してもよく、 また、窓部22内に収納された状態となっていてもよい。そして、窓部22内に 収納した場合は、窓部22を薄い透明プラスチック等で被覆してもよい。さらに 、この薬剤分与量指示部42の上面には、印刷、刻印等により形成されたマーク が設けられており、このマークと筒状ハウジング2の薬剤分与量表示部23とに より、設定された薬剤分与量を確認できるように構成されている。
【0016】 さらに、筒状ハウジング2の内部には、短筒状のプランジャーストッパー5が 設けられている。このプランジャーストッパー5は、プランジャー移動用部材4 が筒状ハウジング2の後端側へ移動する際、棒状プランジャー3がそれに伴って 移動してしまうことを防止するためのものである。このため、ストッパー5は、 プランジャー後方移動防止手段を有している。この後方移動防止手段は、ストッ パー5の内面より中心に向かって突出する2つの舌片状部分52a,52bに設 けられた第3の凹凸部51によって構成されている。そして、この実施例におい ては、図4に示すように、第3の凹凸部51は、一つの凸部の縦断面が、筒状ハ ウジング2の先端方向に頂部を有するのこ歯形状となるよう形成されており、こ のような形状に形成することにより、棒状プランジャー3の第1の凹凸部32と 咬口し、プランジャー移動用部材4が筒状ハウジング2の後端側へ移動する際、 棒状プランジャー3がそれに伴って移動してしまうことを防止している。なお、 このプランジャーストッパー5は、筒状ハウジング2の内部であって、薬剤カー トリッジ収納部21より後方に設けられればよいが、構造をより簡易なものとす るためには、図3または図4に示すように、プランジャー移動用部材4より筒状 ハウジング2の先端側に設けられることが好ましい。また、プランジャー後方移 動防止手段は、プランジャー3の後方への移動を防止できればよく、上記の構成 に限定されるものではなく、例えば、ストッパー5として、プランジャー3を摺 接しながら挿通する貫通口を有する環状ゴム部材を用いてもよい。
【0017】 つぎに、本考案の薬剤定量分与器1の他の実施例を、図6ないし図8を用いて 説明する。 図6は、本考案の薬剤定量分与器の他の実施例の斜視図であり、図7は、図6 に示した薬剤定量分与器の断面図であり、図8は、図7のB−B線断面図である 。
【0018】 この実施例と図1に示した実施例の相違は、この実施例の薬剤定量分与器1が 、筒状ハウジング2の軸方向に移動可能であり、かつ薬剤分子量指示部42の筒 状ハウジング2の後方への移動(言い換えれば、プランジャー移動用部材4の後 方への移動)をきせいする薬剤分与量設定部材6を有している点にある。具体的 には、この実施例の薬剤定量分与器1は、筒状ハウジング2の後端部付近の外周 面に第1のネジ部24を有しており、さらに筒状ハウジング2の後端部付近に、 筒状ハウジング2の一部を囲繞し、筒状ハウジング2の第1のネジ部24と螺合 する第2のネジ部61を有し、第1のネジ部24と第2のネジ部61の螺合によ り回転可能であり、かつ、筒状ハウジング2の軸方向に移動する筒状の薬剤分与 量設定部材6を有している。そして、薬剤分与量指示部42は、窓部22より突 出しており、この薬剤分与量設定部材6に当接するように構成されている。なお 、この薬剤分与量設定部材6としては、薬剤分与量指示部42の筒状ハウジング 2の軸方向への移動を係止できるものであればよく、例えば、筒状ハウジング2 の窓部22に薬剤分与量指示部42より後方に取り付けられ、かつ窓部22内を 筒状ハウジング2の軸方向に摺動可能でありかつ、指示部42に当接後、指示部 42の後方への移動を防止するものであってもよい。
【0019】 第1のネジ部24は、図7に示すように、筒状ハウジング2の後端部付近の外 周面に設けられており、薬剤分与量設定部材6の第2のネジ部61と螺合するよ うに形成されている。
【0020】 薬剤分与量設定部材6は、薬剤分与量を設定するために設けられたものであり 、この設定部材6を有することにより、図1の薬剤定量分与器1が、誤って所要 の薬剤量より多い量を設定してしまった場合、その修正ができないのに対して、 この実施例の薬剤定量分与器1は、薬剤分与量設定部材6に指示部42を当接さ せることにより分与量を設定するため、プランジャー移動用部材4を誤って引き すぎることがない。さらに、一度設定した分与量に変更がない場合は、分与量の 設定を行うことなく、そのまま再分与することができる。
【0021】 そして、この薬剤分与量設定部材6の内周面には、図7に示すように、筒状ハ ウジング2の外周面に設けられた第1のネジ部24に螺合する第2のネジ部61 を有している。そして、薬剤分与量設定部材6は、上記2つのネジ部24,61 の螺合によって、回転可能であり、かつ、回転させることにより、2つのネジ部 24,61の螺合が進行または後退し、筒状ハウジング2の軸方向に移動する。 具体的には、図6のX方向に薬剤分与量設定部材6を回転させると、設定部材6 は筒状ハウジング2の後端側に移動し、図6のY方向に回転させると、ハウジン グ2の先端側に移動する。また、この設定部材6は、プランジャー移動用部材4 の薬剤分与量指示部42と当接した状態(図6に示す状態)では、Y方向には回 転しない。
【0022】 また、薬剤分与量設定部材6の外面には、薬剤分与量設定部材6を把持し回転 する際にすべり防止となる、筒状ハウジング2の軸方向に伸びる複数の凹部また は凸部が形成されていることが好ましい。この実施例においては、図6に示すよ うに、凹部が形成されている。
【0023】 さらに、薬剤分与量量設定部材6は、その後端部の内周面に、筒状ハウジング 2の軸方向に伸びる凸部または凹部62を有していることが好ましい(この実施 例においては、図8に示すように、内部側に突出する凸部を有している。)。さ らに、この凸部または凹部62の両側には、スリット63a、63bを有してい ることが好ましい。
【0024】 さらに、筒状ハウジング2の後端部付近の外面には、筒状ハウジング2の軸方 向に伸び、前述の薬剤分与量設定部材6の凸部または凹部62と係合する複数の 凹部または凸部25が形成されていることが好ましい。この実施例においては、 図8に示すように、筒状ハウジング2の外面に等角度(36゜)離間して設けら れ、かつ、筒状ハウジング2の軸方向に伸びる5つの凹部25が形成されている 。筒状ハウジング2がこのような凹部25を有することにより、薬剤分与量設定 部材6の凸部62と係合し、両者によりクリック機構を形成し、薬剤分与量設定 部材6を間欠的に係止することができる。また、このクリック機構は、薬剤分与 量設定部材6をある程度固定する機能を有している。
【0025】 そして、このようなクリック機構を設けた場合は、第1の凹凸部32のピッチ は、第2のネジ部61のピッチと、筒状ハウジング2に設けられた凹部25の個 数に対応して設定されることが好ましい。すなわち、第2のネジ部61の1ピッ チ(P)mmを、凹部25の個数(N)で割った値(P/N)と、第1の凹凸部 32の1ピッチ(M)mmが同じか、または、P/Nを2以上の自然数Zで割っ た値が第1の凹凸部32の1ピッチM(M=P/N・Z)となるように、第1の 凹凸部32のピッチが設定されることである。より好ましくは、第1の凹凸部3 2のピッチは、第2のネジ部61のピッチを、凹部25の個数で割った値に設定 することである。このように、第1の凹凸部32のピッチを、第2のネジ部61 のピッチと凹部または凸部25の個数に対応して設定することによって、第1の 凹凸部32と第2の凹凸部41とが確実に咬合し、薬剤分与量設定部材6で設定 した分与量を正確に分与できる。
【0026】
【作用】
つぎに、図1に示した本考案の薬剤定量分与器1を使用する際の作用を、図1 および図5を用いて説明する。 図1は、本考案の薬剤定量分与器1を使用する前の状態を示しており、プラン ジャー移動用部材4の薬剤分与量指示部42は、薬剤分与量0を指示している。 そして、プランジャー移動用部材4の把持部43を指で把持して、薬剤分与量 指示部42および薬剤分与量表示部23で薬剤分与量を確認し、または、プラン ジャー移動用部材4が、クリック音を伴い後方に移動することから、この音によ り薬剤分与量を確認しながら、プランジャー移動用部材4を筒状ハウジング2の 軸方向、後端方向へ引き、薬剤分与量を設定する。このとき、棒状プランジャー 3は、プランジャーストッパー5が存在するため、プランジャー移動用部材4の 移動に伴って筒状ハウジング2の軸方向、後端方向へは移動しない。図5は、こ の設定後の状態を示しており、薬剤分与量指示部42は、30unitを指示し ている。このように本考案の薬剤定量分与器1における分与量設定操作は、把持 部43を後端方向に引っ張るのみであり、従来の分与器に比べて極めて容易とな っている。 そして、つぎに、キャップ13および針キャップ12を外し、注射針11を患 者に穿刺した後、把持部43を筒状ハウジング2の後端に当接するまで押圧する と、プランジャー移動用部材4とともに、プランジャー3もハウジング2の先端 側に移動し、その先端部31がピストン9を押圧し、針先から設定分与量の薬剤 が吐出され患者に分与される。なお、この押圧に伴って、プランジャー移動用部 材4の薬剤分与量指示部42は、図1に示される分与量0の位置に戻る。 分与後は、針キャップ12およびキャップ13を再び装着する。 なお、この薬剤定量分与器1は、内部に収納された薬剤カートリッジ10内の 薬剤がなくなるまでの使い捨てのものとしてもよい。
【0027】 つぎに、図6に示した本考案の薬剤定量分与器1を使用する際の作用を、図6 、図9および図10を用いて説明する。 図6は、この実施例の薬剤定量分与器1を使用する前の状態を示しており、プ ランジャー移動用部材4の薬剤分与量指示部42は、0を指示している。 そして、この薬剤定量分与器1を使用するには、まず、薬剤分与量設定部材6 を把持し回転させて分与量の設定を行う。分与量の設定は、薬剤分与量指示部4 2および薬剤分与量表示部23で薬剤分与量を確認しながら、または、薬剤分与 量設定部材6を回転する際生ずるクリック音を確認しながら行う。薬剤分与量設 定部材6は、X方向に回転させることにより、筒状ハウジング2の軸方向後方に 移動する。そして、図9に示すように、設定部材6と薬剤分与量指示部42は、 設定した分与量に対応する軸方向の距離分離間する。なお、図9は、薬剤分与量 設定部材6を5回転させて、薬剤が50unit分与されるように設定した状態 を示している。 つぎに、プランジャー移動用部材4の把持部43を指で把持して、プランジャ ー移動用部材4を筒状ハウジング2の軸方向、後端方向へ、薬剤分与量指示部4 2が設定部材6に当接するまで引く。このとき、棒状プランジャー3は、プラン ジャーストッパー5が存在するため、プランジャー移動用部材4の移動に伴って 筒状ハウジング2の軸方向、後端方向へは移動しない。この状態が、図10に示 されている。 そして、キャップ13および針キャップ12を外し、注射針11を患者に穿刺 した後、把持部43を筒状ハウジング2の後端に当接するまで押圧すると、プラ ンジャー移動用部材4とともに、プランジャー3もハウジング2の先端側に移動 し、その先端部31がピストン9を押圧し、針先から設定分与量の薬剤が吐出さ れ患者に分与される。なお、この押圧に伴って、プランジャー移動用部材4の薬 剤分与量指示部42は、図9に示される分与量0の位置に戻る。分与後は、針キ ャップ12およびキャップ13を再び装着する。 そして、再分与の際、分与量に変更がない場合は、分与量の設定の操作を行う ことなく、把持部43を把持して、薬剤分与量指示部42が薬剤分与量設定部材 6に当接するまで引き、その後、把持部43を押圧するのみで薬剤の分与を行う ことができる。 また、棒状プランジャー3の移動可能距離と薬剤カートリッジ10のピストン 9の移動距離とを同一となるように構成すれば、薬剤分与量設定部材6によって 設定した分与量より、薬剤カートリッジ10内の薬剤残量が少ない場合は、把持 部43を引いても薬剤分与量指示部42は、薬剤分与量設定部材6に当接しない ので、誤って少量の薬剤を投与することがない。さらに、この時(これ以上把持 部43を引けなくなった時)、薬剤分与量指示部42は薬剤残量を指示している いるので、残量を投与前に確認できる。
【0028】
【考案の効果】
本考案の薬剤定量分与器は、薬剤と摺動可能なピストンとを有する薬剤カート リッジを収納する薬剤カートリッジ収納部と、軸方向に伸びる窓部とを有し、後 端が開口した筒状ハウジングと、前記薬剤カートリッジの前記ピストンを押圧す るための先端部を有し、前記筒状ハウジング内に収納された棒状プランジャーと 、前記筒状ハウジング内に摺動可能に収納され、前記筒状ハウジングの前記窓部 内を移動可能な薬剤分与量指示部と、前記筒状ハウジングの後端開口より突出す る把持部とを有し、前記棒状プランジャーに対しその後端方向には独立して移動 し、かつ、該プランジャーの先端方向にはプランジャーとともに移動するプラン ジャー移動用部材と、前記筒状ハウジングの内部に設けられ、前記棒状プランジ ャーの前記筒状ハウジングの後端側への移動を防止するプランジャーストッパー とを有するものであるので、薬剤分与量の設定操作を容易に行うことができる。 また、本考案の薬剤定量分与器は、前記筒状ハウジングの後端部付近の外周面 に第1のネジ部を有しており、さらに前記筒状ハウジングの後端部付近に、該筒 状ハウジングの一部を囲繞し、該筒状ハウジングの前記第1のネジ部と螺合する 第2のネジ部を有し、該第1のネジ部と第2のネジ部の螺合により回転可能であ り、かつ、前記筒状ハウジングの軸方向に移動する筒状の薬剤分与量設定部材を 有しているので、誤って所要の薬剤量より多い量を設定しても容易に修正するこ とができ、さらに、一度設定した分与量に変更がない場合は、分与量の設定を行 うことなく、そのまま再分与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の薬剤定量分与器の一実施例の
斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した実施例の薬剤定量分与器
の縦断面図である。
【図3】図3は、図2のA−A線断面図である。
【図4】図4は、図3の部分拡大断面図である。
【図5】図5は、図1に示した薬剤定量分与器の作用を
説明するための説明図である。
【図6】図6は、本考案の薬剤定量分与器の他の実施例
の斜視図である。
【図7】図7は、図6に示した薬剤定量分与器の断面図
である。
【図8】図8は、図7のB−B線断面図である。
【図9】図9は、図6に示した薬剤定量分与器の作用を
説明するための説明図である。
【図10】図10は、図6に示した薬剤定量分与器の作
用を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 薬剤定量分与器 2 筒状ハウジング 3 棒状プランジャー 4 プランジャー移動用部材 5 プランジャーストッパー 6 薬剤分与量設定部材 9 ピストン 10 薬剤カートリッジ 11 注射針 12 針キャップ 13 キャップ 14 ゴム栓 21 薬剤カートリッジ収納部 22 窓部 23 薬剤分与量表示部 24 第1のネジ部 25 凹部または凸部 31 先端部 32 第1の凹凸部 41 第2の凹凸部 42 薬剤分与量指示部 43 把持部 44a 舌片状先端部 44b 舌片状先端部 51 第3の凹凸部 52a 舌片状部分 52b 舌片状部分 61 第2のネジ部 62 凸部または凹部 63a スリット 63b スリット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】薬剤と摺動可能なピストンとを有する薬剤
    カートリッジを収納する薬剤カートリッジ収納部と、軸
    方向に伸びる窓部とを有し、後端が開口した筒状ハウジ
    ングと、 前記薬剤カートリッジの前記ピストンを押圧するための
    先端部を有し、前記筒状ハウジング内に収納された棒状
    プランジャーと、 前記筒状ハウジング内に摺動可能に収納され、前記筒状
    ハウジングの前記窓部内を移動可能な薬剤分与量指示部
    と、前記筒状ハウジングの後端開口より突出する把持部
    とを有し、前記棒状プランジャーに対しその後端方向に
    は独立して移動し、かつ、該プランジャーの先端方向に
    はプランジャーとともに移動するプランジャー移動用部
    材と、 前記筒状ハウジングの内部に設けられ、前記棒状プラン
    ジャーの前記筒状ハウジングの後端側への移動を防止す
    るプランジャーストッパーとを有することを特徴とする
    薬剤定量分与器。
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