JPH0564208A - カラービデオ撮影装置 - Google Patents

カラービデオ撮影装置

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JPH0564208A
JPH0564208A JP3223937A JP22393791A JPH0564208A JP H0564208 A JPH0564208 A JP H0564208A JP 3223937 A JP3223937 A JP 3223937A JP 22393791 A JP22393791 A JP 22393791A JP H0564208 A JPH0564208 A JP H0564208A
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color
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超高速撮影装置において、MCP型II等の
光増強装置を用いると共にカラー化を図る。 【構成】 撮影素子の前部にMCP型IIからなる光増
強装置を配置する。光増強装置の入射窓となるファイバ
ーガラスの前面に3原色を配置したカラーフィルターア
レーを配置する。このカラーフィルターアレーのピッチ
はMCP型IIとその接続に伴う総合拡散幅と1/2倍
以上であって2倍以下として、空間分解能を確保する。
撮像素子の撮像面上ではある程度色の混合が生じるが、
上記撮像素子からの画像信号が送られる処理部が、撮像
素子の隣接する複数個の画素の組のそれぞれについて、
各画素が入射光に応答する出力と、入射光の色成分の強
度との間の関係を回帰方程式で表すことにより各色成分
の強度を分離して推定することができる構成としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光増強装置を備えた超
高速撮影用のカラービデオ撮影装置に関し、特に、ロケ
ット等の超高速移動物体、爆発、破壊、乱流、放電現
象、化学反応現象、顕微鏡下の微生物の運動等の科学計
測用に好適に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】上記の現象を撮影する場合、超高速カメ
ラによる撮影が必要である。超高速撮影では、露光時間
が非常に短くなり、よって、1画面当たりの光量が落ち
て撮影が出来ない場合が生じる。その典型的な例とし
て、顕微鏡下での動的現象を撮影する場合がある。顕微
鏡下では、もともと光量が少なく、高倍率となるほど小
さい動きでも非常に速い動きとなる。そのため、この動
きに対応すべく、単位時間当たりの撮影画面数、即ち、
フレームレートを上げると、露光時間が短くなり、一層
光量が限られることとなる。
【0003】上記のような光量が少ない条件下で高感度
化を図るものとして、近時、微弱光を増強するマイクロ
チャンネルプレート型のイメージインテンシファイヤ
(以下、MCP型IIと称する。)が提供されている。
【0004】上記MCP型IIは図11に示す構成から
なり、真空管1の前部に取付けた入射窓となるファイバ
ーガラス(入射ファイバーガラス2)の後面に、光が入射
すると電子を放出する陰極からなる光電面3を設け、該
光電面3の後方に所要の間隔をあけて、10μm程度の
微小径の多数の細孔を有するマイクロチャンネルプレー
ト4を設置している。該マイクロチャンネルプレート4
の後方に所要の間隔をあけてファイバーガラス5を設置
し、該ファイバーガラス5の前面に電子が衝突すると光
を発する物質からなるスクリーンを設けて蛍光面6とし
ている。該MCP型IIには、上記したファイバーガラ
ス5の後面に、ファイバーカプリング7を介して撮像素
子8の受光面9を連結している。
【0005】上記MCP型IIでは、図11中矢印で示
すように入射ファイバーガラス2の前面より入射して光
電面3に当たった光は、その光量に応じた電子に変換さ
れ、この変換された光量がマイクロチャンネルプレート
4の多数の孔の中に入る。マイクロチャンネルプレート
4の中では1個の光電子は、小さな孔の壁にぶつかり多
数の2次電子を放出するアバランシュ現象を生じ、この
現象を繰り返して電子の数が増大する。該マイクロチャ
ンネルプレート4より出た多数の光電子は電界により加
速された状態で、蛍光面6に衝突し、増強された光を発
する。
【0006】上記作用を有するMCP型IIによれば、
マイクロチャンネルプレートによる電子数の増大、およ
び電界による電子の加速の効果により、入射光の光量を
数万倍程度まで増強することができる。よって、微弱光
下の撮影で、この1万倍以上の光増強機能を有するMC
P型IIを使用することは超高速撮影においては極めて
有効である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにMCP型
IIは非常に強力な光学機器であるが、原理的には画像
は白黒となる。これは、マイクロチャンネルプレート前
面の光電面は可視光はもとより、赤外線、紫外線、X線
等どんな周波数の光に対しても電子を放出するため、入
射光のカラー分解は原理的になされず、輝度情報のみと
なるからである。
【0008】そのため、MCP型IIを用いてカラー化
を図ることは容易でないが、画像処理においては、カラ
ー情報は白黒情報よりも遥かに大きな情報量を有し、処
理を容易とする。例えば、ロケットの移動軌跡を追跡す
る場合、モノクロ撮影では、画面上に多数存在する明点
の中から、1つの対象物の軌跡に対応する明点だけを他
の明点に影響されずに選択することは容易でない。その
場合、カラー撮影により色情報が得られれば追跡したい
明点を容易に判別できる。
【0009】上記した理由より、超高速撮影装置におい
て、上記MCP型IIを用いてかつカラー化を図ること
が要望されており、その方法として以下の3つの方法が
考えられる。 3板式 シャッターあるいは光源側に3色のフィルターを順次
入れる方法 MCP型IIの前面にカラーフィルターアレイを取り
付ける方法
【0010】まず、上記の3板式のビデオカメラは周
知のように図12に示す構成からなり、撮像レンズ11
の後方にダイクロイックプリズム12を配置し、該プリ
ズム12内に3原色 (通常は青、赤、緑)のみを透過ま
たは反射する層を設けたダイクロイック面13A,13
Bを設けている。このプリズム12の3つの出射面に対
向して3個の撮像素子14A,14B,14Cを配置し、
上記3個の撮像素子による撮影を同期させてカラー画像
を得るようにしている。
【0011】上記3板式によるカラー撮影装置にMCP
型IIを付設する場合、図12に示すように、上記撮像
素子14A,14B,14Cとプリズムの間に夫々MCP
型II16A,16B,16Cを介在し、色フィルターを
通過して予め色分解された所定の色の光のみをMCP型
IIにより光量を増強して各撮像素子に受光させる方法
を採ることが出来る。上記3つの撮像素子にはそれぞれ
赤色画像、緑色画像、青色画像が現れ、これらを合成す
ればカラー画像が得られる。
【0012】しかしながら、上記3板式を用いた場合、
3枚の画像を合成する際に位置ズレが生じやすい欠点を
有する。また、撮像素子およびMCP型IIを夫々3個
用いるために、装置が大型化し、かつコスト高になる欠
点がある。
【0013】次に、のシャッターあるいは光源側に3
色のフィルターを順次入れる方法について検討する。原
理的に、60分の1秒以下の短い間隔で撮影する3枚の
連続する画面がそれぞれ赤、緑、青の光成分を移してお
けば、その3枚の間の動き (ズレ)が十分に小さい時
は、3枚を合成してカラー画像を得ることが出来る。こ
の3枚の連続画像の色を変える方法として、光源側で、
赤、緑、青の3色を次々に出す方法と、カメラへの入射
時に3色のフィルターを順次かける方法とがある。
【0014】具体的には、例えばストロボを3台用意
し、それらを3色の光源としてカメラのシャタリングに
同期させる。または1台の白色光源の前あるいはカメラ
の前にロータリー型の3色のフィルターを付け、カメラ
のシャタリングに同期させて回転させることにより為し
得る。
【0015】上記方法では、同期技術に問題があり、外
形も大きくなる。また、撮影の種類によって光源側ある
いはシャッター側で色を変えることが不可能な場合が多
く、例えば、顕微鏡下での撮影や日中での撮影において
は光源側の色を変えることができない。
【0016】次に、上記のカラーフィルターアレイ
(以下、CFAと称する)を用いる方法について検討す
る。この場合、前記図11中で一点鎖線で示すように入
射ファイバーガラス2の前面をレンズによる結像位置と
して、その部分にCFA10を取り付ける方法、あるい
は入射光を平行光になおした後にCFAを通して光電面
3に入射させる方法が採られ得る。この方法は通常のカ
ラー撮影用ビデオカメラに採用される撮像素子の前面に
CFAを装着する場合と原理的に同じである。
【0017】上記した通常の撮像素子の前面にCFAを
装着する場合、撮像素子の前面にCFAを密着し、CF
Aのピッチは撮像素子の画素ピッチと同じに設定してい
る。そのため、例えば、赤のフィルターの下の画素が受
ける光量は、赤のフィルターの上の赤の光量と比例関係
にある。従って、隣合う4個の画素を考えて、それらに
(赤、緑、青、緑 (R,G,B,G))、あるいは (青、
黄、緑、白 (フィルターなし))などのフィルターをつ
けると、それらの4個の画素で覆われる領域におけるそ
れぞれの色成分の輝度を知ることが出来、これにより、
カラー画像の再生が出来る。
【0018】これに対して、MCP型IIの入射ファイ
バーガラス2の前面にCFAを取り付ける方法では、下
記の問題がある。まず、第一にCFAと撮像素子との位
置関係を整合させるのは容易でない。通常の撮像素子の
直前面にCFAを装着する場合は、各画素の上に色フィ
ルターを重ねて焼き付ければよいので、通常の集積回路
の製法の延長上で全く誤差なく色フィルターを取り付け
ることが出来る。
【0019】しかし、CFAをMCP型IIの入射ファ
イバーガラス2の前面に取り付ける場合、図11に示す
ように、CFA10と撮像素子8の間には、入射窓のフ
ァイバーガラス2、光電面3、MCP4、ファイバーガ
ラス5、ファイバーカプリング7が介在し、かつ、それ
らの間に空間が存在する。よって、CFA10と撮像素
子8の間の距離は数cmにも及ぶ上に、その間に複数の光
学機器要素が介在するので、CFAと撮像素子のピッチ
をあわせることは非常に困難となる。たとえ工場出荷時
に合わせることが出来ても、熱応力や機械的応力で変形
が生じ、それにより発生するズレを防止することは不可
能に近い。
【0020】第二に、CFAから撮像素子に入射するま
でに光が分散し、撮像素子の画像で色の混じりが生じ
る。例えば、図13に示すように、CFA10の一つの
赤い窓を通過した赤色光は、入射ファイバーガラス2へ
の入射時に拡散し、光電面3に衝突するときにも拡散す
る。光電面3で光強度に対応する電子となり、該光電子
はMCP4に入射する前に拡散し、かつ、MCP4から
出た電子が蛍光面6に当たる前にも拡散し、さらに、蛍
光面6よりファイバーカプリング7に入射する時、ファ
イバーカプリング7と撮像素子8との結合過程でも拡散
する。よって、例えば、CFA10を透過した光のCF
A10からから画素8aが構成する撮像素子の受光面ま
での総合拡散幅Dは約40μm程度と推定される。
【0021】一方、当然のことながら、光電面3の前面
のCFA10のピッチと最後の撮像素子8の画素8aの
ピッチは同程度であることが望ましく、総合拡散幅が4
0μm程度であるから、CFA10のピッチと撮像素子
8の画素ピッチは少なくとも40μm以上でなければな
らない。ところが、通常の撮像素子の画素ピッチは10
〜20μmオーダーであるから、MCP型IIを用いて
カラー画像を得ようとすれば、各画素での色の重なりが
必然的に発生する。
【0022】これに対して、撮像素子の画素サイズは通
常の小さいものを使い、数〜数十画素を一組の画素と見
なして、その幅をCFAのメッシュサイズに合わせる方
法も考えられる。
【0023】また、撮像素子の画素サイズは上記と同様
に通常の小さいものを使用し、撮影した画像を処理する
段階で、後から色毎に画素の領域を区分けして、赤色領
域の画素グループ、青色領域の画素グループ、緑色領域
の画素グループとして色の重複を無くして処理する方法
も考えられる。しかしながら、該方法による場合、各画
像毎に色分けの区画を設定しなければならず画像処理が
極めて複雑になる欠点がある。
【0024】このようにMCP型IIの前面にカラーフ
ィルターアレイを取り付ける方法は、位置合わせ、色混
ざり、解像度等の問題から実現化していない。
【0025】上記MCP型IIを用いたカラー化には種
々の問題があるが、前記したように、画像処理において
はカラー情報は白黒情報よりはるかに大きい情報量を有
し、各種の処理を容易かつ正確とするため、MCP型I
Iカラーとを併用した超高速撮影が可能なビデオカメラ
の提供が強く要望されている。
【0026】本発明は上記要望を達成せんとするもの
で、MCP型IIを用いた超高速撮影用のビデオ撮影装
置において、高感度のカラー化を達成することを目的と
してなされたものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】撮像素子の前部に光量増
強装置を配置し、該光量増強装置の光電面での入射光を
光電子に変換した後に蛍光面で光量を増強した光に変換
して出射し、この光を撮像素子の各画素で受光し、該撮
像素子からの画像信号を処理部で記憶、処理する撮影装
置であって、上記光増強装置の入射窓のファイバーガラ
スの前面又は光電面の前面に3原色を順次配列しカラー
フィルターアレーを配置し、上記処理部は、撮像素子の
隣接する複数個の画素を一組とし、各組についてそれぞ
れ各画素が入射光に応答する出力と、該入射光色成分の
強度との関係を予め記憶し、各画素の出力信号から上記
各組における入射光の色成分の強度を推定する構成とし
ているカラービデオ撮影装置を提供するものである。
【0028】具体的には、上記装置は、上記複数個の画
素の組のそれぞれについて、各画素が入射光に応答する
出力と、画素の組の中心点における入射光の色成分の強
度との間の関係を回帰方程式として記憶している。
【0029】上記回帰方程式の回帰係数は、入射光の強
度により層別化することが好ましい。
【0030】更に具体的には、上記光増強装置はマイク
ロチャンネルプレート型イメージインテンシファイヤか
らなり、上記カラーフィルターアレーのピッチを、マイ
クロチャンネルプレート型イメージインテンシファイヤ
の入射窓から撮像素子の受光面に到達するまでの入射光
の総合拡散幅の1/2以上であって2倍以下に設定して
いる。
【0031】
【作用】本発明に係るカラービデオ撮影装置では、上記
のような構成としているため、カラーフィルターアレー
から光増強装置を介して撮像素子の受光面に入射光が到
達すると、各画素が入射光に応答する出力が撮像素子の
画像信号として処理部に送られる。該処理部では、画像
信号を記憶すると共に、予め記録した各画素の入射光に
応答する出力と各画素の組の中心における入射光の各色
成分との間の回帰方程式にもとづき、上記画像信号から
各画像の組における入射光の色成分の強度を推定し、カ
ラー画像を再現することができる。
【0032】上記回帰係数を入射光の強度により層別化
した場合には、入射光の強度が変化しても高い精度で画
素の出力から入射光の各色成分の強度を推定することが
できる。
【0033】
【実施例】次に、本発明を図面に示す実施例に基づき詳
細に説明する。図1に示すように、本発明に係るカラー
ビデオ撮影装置の全体の構成は従来と同様であり、ビデ
オカメラ本体20に、レンズ21により結像した光を電
気信号に変換する撮像ユニット22を備え、該撮像ユニ
ット22内に設けている撮像素子30 (図2に示す。)
の画像信号をビデオカメラ本体20と別体とした処理装
置23に設けた信号処理部24に出力し、該信号処理部
24よりメモリー部25に送る構成としている。該メモ
リー部25には画像構成用コンピュータ26、画像構成
装置27、ディスプレイ28、外部記録装置29を接続
している。
【0034】上記撮像ユニット22の構成は図2に示す
ように、前記図11に示す構成と略同一であるため、同
一部材は同一符号を付して説明を省略する。即ち、撮像
ユニット22は、撮像素子30の受光面30aの前部に
マイクロチャンネルプレート型イメージインテンシファ
イヤ (以下、MCP型IIと称する)31を設置し、該
MCP型II31の入射ファイバーガラス2の前面にカ
ラーフィルターアレー33(以下、CFAと略称する。)
を取り付け、よって、MCP型II31により、光量増
強を図ると共に、CFA33の装置によりカラー化を図
っている。
【0035】上記MCP型II31は前記した図11と
同様に、真空管1の前部に取り付けた入射ファイバーガ
ラス2の後面の光電面32で入射光を電子に変換し、該
変換された光電子をマイクロチャンネルプレート4を通
して倍増し、この倍増した電子をファイバーガラス5の
前面の蛍光面6で光に変換して、ファイバーカプリング
7を通して撮像素子30の受光面30aに出射する構成
としている。
【0036】本実施例のCFA33は、図3に示すよう
に、40μm×40μmの赤、緑、青の3原色のカラー
フィルター35を碁盤目状のマスクパターンで順次配列
したRGB型のCFAである。本実施例では、CFA3
3のピッチP1を、上記したようにCFAを通過して光
電面32から受光面30aに達するまでの間の入射光の
総合拡散幅Dと同程度、即ち、40μmに設定してい
る。
【0037】これは、CFA33のピッチP1を総合拡
散幅Dよりも充分大きく設定すると共に、後述する撮像
素子30の画素ピッチP2をCFA33のピッチP1よ
りも充分小さく設定した場合には、図4及び図5に示す
ように、画素Gのうちのあるグループ (図中斜線で示
す。)は、単一の色成分に応答し、残りの画素Gは色成
分が混じった状態で応答する。この単一の色成分だけに
応答する画素のグループのみに着目すれば、回帰式を用
いることなく、直接その色成分の強度を知ることができ
る。従って、CFA付きのMCP型IIを撮像素子に接
合した後、赤の光、緑の光、青の光を順次実際に入手す
れば、どの素子がどの光に応答するかを調べることが可
能であるし、各単一の色成分にだけ応答する画素群を調
べておけば、これからカラー画像を再生できる。しかし
ながら、この場合、CFAのピッチが少なくとも総合拡
散幅Dの2倍程度以上大きくならなければならないの
で、画面の空間分解能が低くなるという欠点を有する。
【0038】一方、空間分解能を維持するためには、C
FAのピッチP1を小さくすれば良いのであるが、ピッ
チP1を総合拡散幅Dよりも著しく小さくすると、図6
に示すように、色と色が撮像素子の受光面上で完全に混
合してしまい色の分解ができなくなる。そのため、本実
施例では、CFA33のピッチP1を上記したように総
合拡散幅Dと同程度に設定している。尚、CFA33の
ピッチP1は、上記40μmに限定されるものではな
く、総合拡散幅Dよりも少し小さくても同様の機能が期
待できるが、少なくもと総合拡散幅Dの1/2以上の幅
は必要である一方上記したように総合拡散幅Dの2倍以
上に設定すると所望の空間分解能が得られないため、総
合拡散幅Dの1/2倍以上であって2倍以下程度に設定
するのが好ましい。
【0039】本実施例の撮像素子30は、図7に示すよ
うに、画素Gを碁盤目状の画素配列としており、画素数
が256行×256例、画素ピッチP2を40μmとし
ており、画素ピッチPGをカラーフィルターアレー33
のピッチP1と等しく設定している。
【0040】上記のように、本実施例では、カラーフィ
ルターアレー33のピッチP1をMCP型II31での
入射光の総合拡散幅Dの1/2倍以上であって2倍以下
の範囲内に設定すると共に、撮像素子30の画素ピッチ
P2を上記カラーフィルターアレー33のピッチP1と
同程度に設定しているため、カラーフィルターアレー3
3で一旦分解された光は、図8で示すように撮像素子3
0の受光面30a上である程度混合する。
【0041】しかしながら、上記カラーフィルターアレ
ー33で一旦分解された光は、受光面30a上で完全に
混合してしまうのではないため、入射光の赤の色成分に
やや強く反応する画素や、緑あるいは青の色成分にやや
強く反応する画素が生じる。ただし、例えば、赤の色成
分にやや強く反応する画素であっても緑の色成分や青の
色成分に対してもある程度反応する。
【0042】本実施例では、撮像素子30の全画素Gに
ついて縦方向及び横方向に隣接する4個の画素を一組と
して、これら4個の画素からなる組について入射光の
赤、緑、青の3色の色成分の強度とそれに対する各画素
からの応答の間に回帰式を作っておき、この式を用いて
上記4個の各画素への入射強度の差から、4個の画素の
中心点における入射光の赤、緑、青の3色の色成分の強
度を推定するようにしている。
【0043】上記回帰式の回帰係数は、キャリブレーシ
ョンにより求める。即ち、赤、緑、青の各単色光をそれ
ぞれ複数回撮像ユニット20に入射し、その時に上記4
個一組の各画素が応答して発生する電流強度を調べ、最
小二乗誤差の条件から回帰係数を得る。
【0044】以下、上記図7に示す縦方向及び横方向に
隣接する4個の画素G1,G2,G3,G4の組に関し、
上記回帰式及び回帰係数について詳細に説明する。各画
素G1,G2,G3,G4がある色成分を有する入射光に
対して応答して発生する電流強度をX1,X2,X3,X4
上記入射光に対する4個の画素G1,G2,G3,G4の
中心点Pでの上記入射光の赤、緑、青の色成分の強度を
それぞれY1,Y2,Y3として下記の構造式をたてる。
【0045】
【数1】
【0046】ここで、βmn (m=1〜3、n=1〜4)は
回帰係数、α123は定数である。この式 (1)中
の回帰係数βmnの値を、キャリブレーションにより求め
る。キャリブレーションの方法は、上記したように強度
が既知である赤、緑、青の単色光をそれぞれK回入射し
て、その時に各画素G1,G2,G3,G4が入射光に対
して応答する電流強度X1,X2,X3,X4を求め、それら
の値から最小二乗誤差の条件を利用して回帰係数βmnを
計算する。ここで上記単色光の場合は、その色成分以外
の色成分は0であり、例えば、強度1の赤の単色光で
は、Y1=1、Y2,Y3=0である。上記各画素の電流強
度X1,X2,X3,X4及び中心点Pでの赤、緑、青の色成
分の強度Y1、Y2、Y3から、それぞれキャリブレーシ
ョン時の平均値を引いて、
【0047】
【数2】
【0048】とおくと、上記式 (1)は
【0049】
【数3】
【0050】となる。上記式 (3)を展開すると、m=
1、即ち、赤の色成分について、
【0051】
【数4】
【0052】となる。ここで、ε1kは、誤差である。従
って、式 (4)より
【0053】
【数5】
【0054】また、
【0055】
【数6】
【0056】ここで、最小二乗誤差の条件より
【0057】
【数7】
【0058】式 (7)より、
【0059】
【数8】
【0060】と置くと、
【0061】
【数9】
【0062】従って、
【0063】
【数10】
【0064】となる。上記式 (8)と式 (10)にキャ
リブレーションに使用した赤の単色光の強度及び各画素
の応答を代入して、回帰係数β11121314を決
定する。緑の色成分及び青の色成分についても上記した
赤の色成分と同様にしてそれぞれ回帰係数β2122
2324及び回帰係数β31323334を決定するこ
とができる。
【0065】本実施例では、撮像素子30の受光面30
aを形成する全ての画素Gの、縦横方向に隣接する4個
で一組の組合せの全てについて、上記のような回帰式を
たてて、回帰係数をキャリブレーションにより予め求
め、それらを処理装置23の画像処理装置27に記憶し
ている。
【0066】更に、通常、入射光の強度と画素の応答の
電流強度の入出力関係は非線形であり、入射光の平均強
度が強いときと弱い時では、回帰係数βmnの値は異な
る。そのため、本実施例では、入射光の平均強度を強中
弱の3段階に層別化し、それぞれの段階に対してβmnの
値を求めている。
【0067】尚、上記のように、入射光の色成分の強度
と各画素の出力の間の関係を回帰方程式により表すた
め、CFA33と撮像素子30の位置合わせがずれた場
合には再度キャリブレーションを行えばよい。
【0068】本実施例のカラービデオ撮影装置は、上記
のような構成としているため、撮影時には、CFA33
から光電面32、マイクロチャンネルプレート4、蛍光
面6を介して撮像素子30の撮像面30aに入射した入
射光に対する各画素Gの応答の電流強度は、信号処理部
24を介してメモリー部25に蓄積される。画像再生時
には、処理部23において、上記4個の画素G1,G2,
G3,G4ごとに画素の応答X1,X2,X3,X4の平均強度
を求め、その強中弱の3段階に応じた回帰係数βmnを上
記式 (3)に適用して入射光の色成分を推定し、カラー
画像を再現することができる。
【0069】上記のように本実施例では、上記のように
してキャリブレーションにより予め回帰係数βmn求め
て、該回帰係数βmnを処理装置23内に記録しているた
め、任意の色成分からなる入射光に対して式 (3)より
中心点Pでの各色成分を推定することができる。
【0070】図9の(a)〜(d)は、本発明の第2実施例を
示している。第2実施例では、撮像素子30の全画素に
ついて縦横方向に隣接する3個の画素G1’,G2’,G
3’を一組として、上記した第1実施例と同様にこれら
3個一組の画素について入射光の赤、緑、青の色成分の
強度Y1,Y2,Y3とそれに対する画素からの応答X1,
2,X3の間の回帰方程式を求め、この回帰方程式を用
いて上記3個の各画素への入射強度の差から、上記3個
の画素の中心点P’における入射光の赤、緑、青の3色
の色成分の強度を推定するようにしている。
【0071】上記図9に示すように、一つの中心点P’
に対して縦横方向に隣接する3個の画素を選ぶ方法は4
通ある。これらの3つの画素G1’,G2’,G3’につ
いて、
【0072】
【数11】
【0073】であり、
【0074】
【数12】
【0075】となる。従って、係数βmn'が決まれば式
(11)より、任意の色成分を有する入射光に対して各
画素G1’,G2’,G3’の応答する電流強度に係数βmn'
をかければ、中心点P’での各色成分の強度を算出する
ことができる。
【0076】係数βmn'を求めるためのキャリブレーシ
ョンは下記のようにして行なう。即ち、強度が既知の赤
の単一色光を、撮像素子に入射し各画素G1’,G2’,G
3’の電流強度X1’,X2’,X3’を調べる。この時Y1
が既知でY2,Y3=0であるから、X1’,X2’,X3’を
1’で割れば係数β111213が求まる。同様にし
て、強度が既知の緑及び青の単一色光を、入射してその
時の各画素の強度電流をその単一色の強度で割れば、そ
れぞれ係数β212223及び係数β313233が求
まる。
【0077】上記したように一つの中心点P’に対して
3個の画素の組の選び方は図6の(a)〜(d)の4通りある
が、本実施例ではこれらの4通りについて係数行列βij
を求め、det{βij}の値を最大とする3個の画素の組を
採用し、これを処理部23に記憶している。更に、第2
実施例でも、上記した第1実施例と同様に、入射光の強
度により強中弱の3段階に層別化して、各段階に対して
異なるβijの値を使用する構成としている。
【0078】第2実施例のその他の構成及び動作は上記
した第1実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0079】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、種々の変形が可能である。例えば、上記第1及
び第2実施例では、CFAのピッチを拡散幅と同程度に
設定すると共に、撮像素子の画素ピッチをCFAのピッ
チと等しく設定しているが、画素ピッチをカラーフィル
ターアレーのピッチよりも小さく設定してもよい。画素
ピッチをこのように設定した場合、色分解能を一層高め
ることができる。
【0080】上記第1及び第2実施例では共に入射光の
強度に対応して強中弱の3段階の層別化を行っていた
が、撮影条件に応じて更に段階を増やして細かい層別化
を行っても良いし、逆に、層別化を行わなくともよい。
【0081】第2実施例のように3個の画素を一組とし
て色成分を推定する場合には、画素を図10に示すよう
に千鳥配列とした撮像素子を用いてもよい。この場合、
一つの中心点P’に対する3個の画素の選び方は一通り
である。
【0082】また、カラーフィルターアレーも上記のよ
うなRGB型のものに限定されず、例えば、黄、緑及び
青のフィルターを備えるYGB型のカラーフィルターア
レーを使用してもよい。
【0083】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係るカラービデオ撮影装置は、超高速に適した光増強
装置であるMCP型イメージインテンシファイヤーの光
電面にカラーフィルターアレーを取付けると共に、撮像
素子の画素のうち隣接する数個の画素の受光強度とそれ
らの中心点における3原色の色成分の強度との関係を予
め処理手段に記憶し、各画素の出力信号から上記数個の
画素の組における入射光の色成分の強度を推定する構成
としているため、機器を大型化することなく超高速カラ
ー撮影を行なうことができると共に、カラーフィルター
と撮像素子の位置合わせも不要となる。
【0084】また、本発明に係るカラービデオ装置は、
上記のような構成としているため、被写体の照明等が不
要であって、顕微鏡下においても超高速のカラー撮影を
実現することができると共に、大型の機器、移動物体等
の超高速カラー撮影にも適し、計測撮影において情報量
が多くなり、計測処理の精度をあげることができる等の
種々の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例に係るカラービデオ撮影装置の全
体を示す概略図である。
【図2】 MCP型IIの光電面の前面にカラーフィル
ターを取付けた状態を示す要部側面図である。
【図3】 カラーフィルターアレーのマスクパターンを
示す部分概略図である。
【図4】 カラーフィルタアレーのピッチを総合拡散幅
よりも十分大きく設定した場合の各色光線の混合状態を
示す概略図である。
【図5】 カラーフィルタアレーのピッチを総合拡散幅
よりも十分大きく設定した場合の各色光線の混合状態を
示す概略図である。
【図6】カラーフィルタアレーのピッチを総合拡散幅よ
りも著しく小さく設定した場合の各色光線の混合状態を
示す概略図である。
【図7】 撮像素子の画素配列を示す部分概略図であ
る。
【図8】 カラーフィルタアレーのピッチを本実施例の
範囲に設定した場合の各色光線の混合状態を示す概略図
である。
【図9】 第2実施例における3個の画素の選び方を示
す部分概略図である。
【図10】 本発明の一変形例における画素の配列を示
す部分概略図である。
【図11】 従来の問題を説明するための図2と同様な
図面である。
【図12】 従来の3番式を用いた場合の問題を説明す
るための図面である。
【図13】 光電面の前面にカラーフィルターを取付け
た場合の問題点を説明するための図面である。
【符号の説明】
2,5 ファイバーガラス 4 マイクロチャンネルプレート 23 処理部 30 撮像素子 31 MCP型II 32 光電面 35 カラーフィルター G 画素

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子の前部に光量増強装置を配置
    し、該光量増強装置の光電面で入射光を光電子に変換し
    た後に蛍光面で光量を増強した光に変換して出射し、こ
    の光を撮像素子の各画素で受光し、該撮像素子からの画
    像信号を処理部で記憶、処理する撮影装置であって、 上記光増強装置の入射窓のファイバーガラス前面又は光
    電面の前面に3原色を順次配列したカラーフィルターア
    レーを配置し、 上記処理部は、撮像素子の隣接する複数個の画素を一組
    とし、各組についてそれぞれ各画素が入射光に応答する
    出力と、該入射光の色成分の強度との間の関係を予め記
    憶し、各画素の出力信号から上記各組における入射光の
    色成分の強度を推定する構成としているカラービデオ撮
    影装置。
  2. 【請求項2】 上記複数個の画素の組のそれぞれについ
    て、各画素が入射光に応答する出力と、画素の組の中心
    点における入射光の色成分の強度との間の関係を回帰方
    程式として記憶している請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 上記回帰方程式の回帰係数を入射光の強
    度により層別化している請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 上記光増強装置はマイクロチャンネルプ
    レート型イメージインテンシファイヤからなり、 上記カラーフィルターアレーのピッチを、マイクロチャ
    ンネルプレート型イメージインテンシファイヤの入射窓
    又は光電面から撮像素子の受光面に到着するまでの入射
    光の総合拡散幅の1/2倍以上であって2倍以下に設定
    している請求項1から請求項3記載の装置。
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