JPH0565230A - レトロウイルスプロテアーゼ阻害剤 - Google Patents

レトロウイルスプロテアーゼ阻害剤

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JPH0565230A
JPH0565230A JP4021052A JP2105292A JPH0565230A JP H0565230 A JPH0565230 A JP H0565230A JP 4021052 A JP4021052 A JP 4021052A JP 2105292 A JP2105292 A JP 2105292A JP H0565230 A JPH0565230 A JP H0565230A
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JP
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hiv
protease
peptide
substrate
inhibitor
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JP4021052A
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Garland R Marshall
ロス マーシヤル ガーランド
Mihaly V Toth
バツドケルテイ トス ミハリイ
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University of Washington
Washington University in St Louis WUSTL
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University of Washington
Washington University in St Louis WUSTL
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レトロウイルスプロテアーゼ、例えばHIV
プロテアーゼ、の新規な阻害剤を提供する。 【構成】 該阻害剤は、約4〜約8のアミノ酸残基を有
するペプチドであり、既知の解裂部位から誘導され内部
にCOCH2 結合等配電子体を含有するよう改変された
該プロテアーゼの基質である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレトロウイルスプロテア
ーゼの新規な阻害剤に関する。詳しくは、本発明は、ヒ
ト免疫不全ウイルス(HIV)プロテアーゼのようなレ
トロウイルスプロテアーゼのケトメチレン等配電子置換
アミド結合改変ペプチド阻害剤に関する。そのようなも
のとしてこれらの阻害剤は後天性免疫不全症候群(AI
DS)およびエイズ関連症候群の治療に使用可能性を有
する。
【0002】わずか数年前には医学的に珍しいものであ
った後天性免疫不全症候群は今や重大な病気である。そ
の結果としてエイズと戦う薬品やワクチンを研究する多
くの努力がなされつつある。1983年にはじめて同定
されたエイズウイルスは数種の名前によって記述されて
いる。それは3番目に知られたT−リンホカイトウイル
ス(HILV−III)であり、免疫系の細胞内で複製
する能力を有し、それによってT4+ −細胞(またはC
D4+ 細胞)の広範な破壊に導く。例えばガロ等〔Sc
ience、224巻、500〜503頁(198
4)〕およびプロポビック等〔同誌、224巻、497
〜500頁(1984)〕を参照のこと。このレトロウ
イルはリンパ腺病随伴ウイルス(LAV)またはAID
S関連ウイルス(ARV)として、最近ではヒト免疫不
全ウイルス(HIV)として知られている。2つの別個
のウイルスHIV−1およびHIV−2も記述されてい
る。HIV−1はパリのパスツール研究所でモンタニー
ルと協同研究者により1983年にはじめて同定された
ウイルスであり〔Ann.Virol.Inst.Pa
steur 135E,119〜134頁(198
4)〕、一方HIV−2はより最近モンタニールと協同
研究者により1986年に単離された〔Nature、
326巻、662頁(1987)〕。本明細書ではHI
Vは一般的な意味でこれらのウイルスを指す。
【0003】エイズの分子生物学は解明され明示され始
めているが、この病気について学び理解するためにより
多くのことが必要である。一方可能性のある抗エイズ剤
およびワクチンの探索に数多くのアプローチが研究され
ている。エイズワクチンの開発はHIVに対する感染防
御免疫の機構の理解の欠落、このウイルスの遺伝的バリ
エーションの大きさ、およびHIV感染の有効な動物モ
デルがないことにより妨げられる。例えばコフおよびホ
ス〔Science,241巻、426〜432頁(1
988)〕を参照せよ。
【0004】AIDSの治療に関し、米国食品薬品局に
より認可された最初の薬品はチドブシン、その以前の名
前アジドチミジン(AZT)でよりよく知られている、
であった。化学的にはこの薬品は3′−アジド−3′−
デオキシチミジンである。この薬品はインビトロでその
ウイルスの複製を阻害することが示されたので、エイズ
に対する可能性ある武器として初めて選択された。その
ようなインビトロの試験は有用であり、可能性のある抗
エイズ薬をスクリーニングし、試験する事実上唯一の実
際的な方法である。しかしながらAZTの重大な欠点は
その毒性の副作用である。かくしてより良い抗エイズ薬
の探索は続いている。
【0005】AIDS治療への使用可能性のため最近研
究されている他のアプローチはレトロウイルスプロテア
ーゼの阻害剤としての合成ペプチドの開発である。かく
して、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)を含めて、レト
ロウイルスは、その遺伝的内容を宿主によるポリプロテ
インの合成を指示することにより発現する。このプレカ
ーサーはタンパク質加水分解により次にプロセッシング
され、必須のウイルス酵素および構造タンパク質を生じ
る。ウイルスにコードされた酵素、レトロウイルスプロ
テアーゼはポリプロテイン内部に含まれ、成熟したウイ
ルスタンパク質を生じるポリプロテインの特異的な解裂
の原因となる。例えばクラウスリッヒおよびワイマー
〔Ann.Rev.Biochem.57、701〜7
54頁(1988)〕を参照のこと。
【0006】AIDSおよびARC患者の治療における
治療的介在手段としてのHIVプロテアーゼの阻害は、
論理にかなった戦略である。抗ウイルス治療へのアプロ
ーチとしてのウイルスにコードされたプロテアーゼ類の
阻害はユラント等〔J.Cell.Biochem.3
2巻,91〜95頁(1986)〕により示されてお
り、彼らはシステイン プロテアーゼ、シスタチンの内
因性の阻害剤が、組織培養においてポリオウイルスの複
製を阻害することを示した。過去数年における多くの観
察はHIVについてのこのアプローチを理由づけるのに
役立つ。HIV−1〔ラトナー等、Nature 31
3巻、277〜284(1985)〕およびHIV−2
〔ガイアダー等、Nature、326巻、662〜6
69頁(1987)〕ウイルスのゲノムを単離シークエ
ンス分析すると、公知の種類のタンパク質加水分解酵
素、アスパラギン酸プロテアーゼ〔リッチ、“アスパラ
ギン酸プロテアーゼ”「プロテアーゼ阻害剤」中、バレ
ットおよひサルベセン編、Elsevier Scie
nce Publ.,Amsterdam,1987.
179〜217頁〕とは限られた相同を示す他のレトロ
ウイルスのプロテアーゼ〔ヤスマガ等FEBS Let
t.199巻、145頁(1986)〕とのセグメント
〔Toh et al.,Science 231,1
567(1986)〕の相同を示す。これはアスパラギ
ン酸プロテアーゼの活性部位に特徴的な保存されたAs
p−Thr−Gly配列の存在を包含する。この種の酵
素の公知の阻害剤(高濃度でのペプスタチンおよびDA
N)は、トリ骨髄芽球ウイルス〔ディットマーおよびモ
エリング、J.Virology、28巻、106頁
(1978)〕、上記ディットマーおよびモエリングに
より、および上記カトー等により示されたように牛白血
病ウイルス、マロニイトリ白血病ウイルス、およびヒト
T−細胞白血病ウイルスのプロテアーゼ活性を阻害す
る。いくつかのグループ〔ハンセン等、J.Virol
ogy、62巻、1785〜1791頁(1988)お
よびクラウスリッヒ等、同、62巻、4393〜439
7頁(1988)〕は、HIVプロテアーゼによりga
g−polポリプロテインのプロセッシングのペプスタ
チンによる阻害を示した。ナット等、〔Proc.Na
tl.Sci.USA、85巻、7179〜7233頁
(1988)〕は、ペプスタチンはki=1.4μ m
olarで合成HIVプロテアーゼを阻害することを報
告した。アスパラギン酸プロテアーゼへのこの結び付け
は、HIVプロテアーゼの特異的で強力な阻害剤の開発
を促進するために、レニン、最も重要なアスパラギン酸
プロテアーゼ、に集った知識ベースを利用する機会を提
供する。
【0007】HIVプロテアーゼは、酵母で発現する時
のgagコアタンパク質〔クラマー等、Scienc
e、231巻1580頁(1986)〕またはE.Co
liで発現する時の逆転写酵素(RT)〔ファルメリー
等、Science、263巻305頁(1987)〕
のような、ウイルスの増殖に必要なウイルスのタンパク
質の成熟に必須であることが示されている。活性部位残
基に配列相同性によって対応するアスパラギン酸残基
(Asp−25)の、シールマイヤー等〔Proc.N
atl.Acad.Sci.USA、85巻、6612
〜6616頁(1988)〕による、およびモス等〔V
irology、62巻、1433〜1436頁(19
88)〕による突然変異誘発による改変はポリプロテイ
ンのプロセッシングを阻止する。コール等〔Proc.
Natl.Acad.Sci.USA、85巻4686
〜4690頁(1988)〕も、HIVプロテアーゼに
おけるAsp−25のAsnによる置換は培養細胞にお
けるgag p55の解裂を阻止し、組織培養における
感染性を妨げることを、E.coli発現系で示してい
る。ロブ等〔J.Virology、63巻、111〜
121頁、(1989)〕はE.Coliにおいて発現
されるHIVプロテアーゼについて詳しい変異誘発研究
を行い、推定される活性部位に隣接するアミノ酸の保存
的および非保存的突然変異によるgagプロセッシング
の阻害を示した。これはプロテアーゼ領域での欠失が未
成熟の粒子を作り顕著に感染性を減少させるマロニイネ
ズミ科動物白血病ウイルスについてカトー等〔Viro
logy、145巻、280〜292頁(1985)〕
により示されたのと、プロテアーゼについて同様の役割
をHIVにおいて示す。
【0008】公知の基質配列の改変は、阻害剤創生への
一般に認められているアプローチである。HIVプロテ
アーゼはウイルスにコードされたポリプロテインを数個
の部位で解裂し、gagタンパク質(p17、p24、
p15)とプロテアーゼ(Prot)そのもの、および
逆転写酵素(p66)を遊離させる。かくて解裂部位の
それぞれをオーバラップする小さいペプチド(p17/
p24、p24/p15、p15/Prot、およびP
rot/p66)は改変のための候補者となる。シュナ
イダーおよびケント〔Cell、54巻、363頁(1
988)〕は、これらの解裂部位のそれぞれに対応する
20以上の残基を有するペプチド基質を作り、それらの
合成酵素は適当な部位で解裂することを示した。ダルケ
等〔Biochem.Biophys.Res.Com
mun.156巻、297〜303頁(1988)〕
は、発現したおよび合成の酵素は、提案されたプロセッ
シング部位で大きい合成ペプチドと共に解裂することを
示した。gag p17およびgag p24の間の解
裂部位に対応するVSQNYPIVの解裂は、15の残
基の基質と同じ速度で起り、Km =2.5mMであっ
た。解裂されることが示された(オクタペプチドの速度
の90%で)最小の長さのペプチド基質はヘプタペプチ
ド、SQNY−PIVであった。SQNY−P1、QN
Y−PIV、アセチル−QNY−PIVのいずれも解裂
しなかった。レトロウイルス、トリ肉腫−白血病ウイル
ス(ASLV)からのプロテアーゼについての研究にお
いて、コトラー等〔Proc.Natl.Acad.S
ci.USA85巻、4185〜4189頁(198
8)〕はデカペプチドの基質を調べ、ASLVプロテア
ーゼによる解裂のための最小の大きさは6残基より大き
いことを提案した。Tyr−Pro解裂部位を含むHI
Vの配列に対応する明示されていないヘキサペプチドは
比較的よくない基質であり、ASLVプロテアーゼのよ
りよい基質の解裂の阻害剤として働くことが報告され
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はレトロウイル
スのプロテアーゼの新規な阻害剤を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】これらの阻害剤は、約4
〜約8の比較的短いアミノ酸残基よりなるケトメチレン
等配電子(isosteric)置換アミド結合改変ペ
プチドであり、好ましくはヘキサペプチドおよびヘプタ
ペプチドである。これらのペプチドは、ペプチドにおけ
るアミド置換として内部のケトメチレン等配電子体(i
sostere)、Ψ〔COCH2 〕を含む。好ましい
ペプチド阻害剤は、HIV−1およびHIV−2の公知
の解裂部位から誘導されΨ〔COCH2 〕等配電子体を
含有するよう改変されたHIVプロテアーゼの基質をベ
ースにする。次のものはHIVプロテアーゼの好ましい
ペプチド阻害剤を示す。
【0011】
【化2】
【0012】HIVプロテアーゼおよび他のそのような
レトロウイルスのプロテアーゼの新規な阻害剤は公知の
溶液および固相ペプチド合成法により製造できる。CO
CH 2 結合等配電子体を導入するためにはカルテンブロ
ン等〔J.Med.Chem.33巻838〜845頁
(1990)〕の一般的合成方法がケト−メチレンジペ
プチドの製造に適している。この5段階合成はBOCで
保護されたアミノ酸をジアゾケト中間体を介してその対
応するブロモケトンに変換することを含む。そのブロマ
イドは、P1′位置の側鎖が導入される2重に活性化され
た水素を与えるマロン酸エステルによって置換する。そ
のマロン酸エステル誘導体をNaHで処理し、次にアル
キルアイオダイドまたはブロマイドを付加させる。次に
マロン酸エステルを加水分解し脱カルボキシル化すると
ジペプチドユニットのジアステレオマー混合物を生じ
る。このケト−メチレンジペプチドを、単位としてペプ
チド合成の通常の溶液または固相合成法中に加える。
【0013】通常の液相ペプチド合成においては、ペプ
チド鎖は、構成アミノ酸が生長するペプチド鎖に所望の
配列で付加する、一連のカップリング反応により製造で
きる。様々なN−保護基、例えばカルボベンジルオキシ
基またはt−ブチルオキシカルボニル基(BOC)、様
々なカップリング剤、例えばジシクロヘキシルカルボジ
イミドまたはカルボニルジイミダゾール、様々な活性エ
ステル、例えばN−ヒドロキシフタルイミドまたはN−
ヒドロキシ−サクシンイミドのエステル、および様々な
解裂剤、例えばトリフルオロ酢酸、ジオキサン中のHC
l、ボロントリス−(トリフルオロアセテート)および
ブロモシアンを用いること、並びに中間体の単離と精製
を伴った溶液中での反応は、よく知られた古典的なペプ
チド合成法である。
【0014】好ましいペプチド合成法は従来のメリフィ
ールド固相法に従う。メリフィールド、J.Amer.
Chem.Soc.85巻、2149〜54頁(196
3)およびScience 150巻、178〜85頁
(1965)を参照のこと。この方法は、古典的なペプ
チド合成と同じ化学反応およびブロッキング基の多くを
用いるが、そのカルボキ末端により固体の支持体、通常
は架橋したポリスチレン、スチレン−ジビニルベンゼン
共重合体またはp−メチルベンズヒドリルアミン重合
体、に固定された生長ペプチド鎖を提供する。この方法
は、それぞれの段階における過剰の試薬の除去がポリマ
ーを洗滌することにより簡単に行えるので、操作の数を
都合よく簡易化する。
【0015】確立された固相合成法についての更なる背
景情報は、スチュワートとヤングの専門書、“固相ペプ
チド合成”W.H.Freeman & Co.San
Francisco,1969、並びにメリフィール
ド〔Advances inEnzymology、3
2巻、221〜296頁、F.F.ノルド編、Inte
rscience Publisher,New Yo
rk,1969〕とエリクソンおよびメリフィールド、
〔The proteins 2巻、255頁以下参照
(ノイラスおよびヒル編)、Academic Pre
ss、NewYork 1976年〕の総説を参照する
ことにより得られる。
【0016】本発明の具体的な好ましい実施態様を詳細
に説明するために、次の例示的実験室的な製造を行っ
た。
【0017】
【実施例】
実施例1ペプチドQui−Thr−Ile−NleΨ〔COCH
2 〕2−ナフチルアラ−Gln−Arg−NH2 の合成 1)該ペプチドの固相合成 該ペプチドをp−メチルベンズヒドリルアミンポリマー
(0.33g、0.33mmol)を用いて固相合成に
より合成した。次の合成プロトコールはBoc−アミノ
酸の導入のために用いた。
【0018】脱保護:−TFA(10ml)、1分。 −TFA(10ml)、5分。 −DMF(10ml)、2×2分。 中和: −DIPEA(10ml、DMF中10%)、
2分。 DMF(10ml)、2×2分。 カップリング:−4当量のBoc−アミノ酸、4当量の
ベンゾトリアゾール−1−イロキシ−トリス−(ジメチ
ルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
(BOP試薬)および12当量のDIPEAをDMF
(10mL)中で1時間。 −カイザー試験が陽性ならDMF中でのカップリングを
繰返す。 −ケト−メチレン等配電子体を含むジペプチドアナログ
を単位としてこのプロトコールに導入し、その合成は下
に記載する。 解裂: −タム等〔J.Am.Chem.Soc.10
5巻、6442〜6455頁(1983)〕のHF/ア
ニソール(9:1)法。 −30%酢酸中の粗ペプチドの脱溶媒および凍結乾燥。 精製: −溶媒としてCH3 CN−水を用いてC−18
セミ製造カラムでの逆相HPLC。
【0019】2)ケトメチレン等配電子体を含むジペプ
チドアナログの液相合成 ケト−メチレン等配電子体を含むジペプチドアナログの
合成は下のスキーム1に記載する。カルテンブロン等
〔J.Med.Chem.33巻、838〜845頁
(1990)〕の方法を用いた。
【0020】(S)−(1−ブチル−3−ジアゾ−2−
オキソプロピル)カルバミン酸1.1−ジメチルエチル
エステル 酢酸エチル(EtOAc)(80mL)中のBoc−ノ
ルロイシン(6.9g、30mmol)の溶液を−25
℃に冷却し、N−メチルモルホリン(3.3mL、30
mmol)、続いてイソブチルクロロホルメート(4.
2mL、32mmol)を加えた。混合物を15分間−
25℃で攪拌し、次にジエチルエーテル(Et2 O)
(50mL)を加えた。混合物を−50℃に冷却した
後、白色沈澱物をN2 下濾過し、冷たい濾液をEt2
中のジアゾメタンの溶液(130mL、0.4M、52
mmol)で処理した。その混合物を一晩放置し、徐々
に室温に暖めた、過剰のジアゾメタンは溶液にN2気流
をバブリングすることにより除去し、溶媒を次に蒸発さ
せた。残った油をEtOAc(100mL)に溶解し、
飽和NaHCO3 (1×100mL)およびブライン
(1×100mL)で洗滌した。有機層をNa2 SO4
で乾燥し、濾過し、濃縮して7.5g(98%)の粗生
成物を得た。
【0021】(S)−(3−ブロモ−1−ブチル−2−
オキソプロピル)カルバミン酸1.1−ジメチルエチル
エステル EtOAc(100mL)中のジアゾケトン1(粗7.
5g、29.4mmol)の溶液を−20℃に冷却し、
2 ガスが発生しなくなるまでHBrをバブルした(約
20分)。その混合物を飽和NaHCO3 に注ぎ、Et
OAcで抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO3
(2×100mL)およびブライン(1×100mL)
で洗滌し、Na2 SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。
残渣をヘキサンから再結晶し、7.5g(83%)の生
成物を得た。
【0022】2−〔3〔(1,1−ジメチルエトキシ)
カルボニル〕−アミノル−2−オキソヘプチル〕プロパ
ン二酸 ビス(フェニルメチル)エステル ヘキサン中のNaH(1.1g、28mmol、ミネラ
ルオイル中60%)の懸濁液をミネラルオイルフリーで
洗浄し、次にテトラヒドロフラン(THF)(40m
L)に懸濁した。THF(50mL)中のジベンジルマ
ロネート(6.1mL、24.3mmol)の溶液をゆ
っくり加え、その溶液を1時間攪拌し、次に0℃に冷却
した。THF(20mL)中のブロマイド(7.5
g、24.3mmol)の溶液を加え、その混合物を0
℃で30分間、次に室温で1時間攪拌した。残渣を濃縮
し次にEtOAc(100mL)に溶解し、1Mクエン
酸(2×100mL)、飽和NaHCO3 (2×100
mL)およびブライン(1×100mL)で洗滌した。
有機層をNa2 SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮して、1
3g(99%)の粗生成物を得た。
【0023】2−〔3−〔〔(1,1−ジメチルエトキ
シ)カルボニル〕−アミノ〕−2−オキソヘプチル〕2
−(2メチルナフチル)プロパン二酸ビス(フェニルメ
チル)エステル ヘキサン中のNaH(0.55g、14.0mmol、
ミネラルオイル中60%)の懸濁液をミネラルオイルフ
リーで洗滌し、次にジメチルホルムアマイド(DMF)
(25mL)に懸濁した。この懸濁液に、DMF(25
mL)中のマロネート (5.1g、10mmol)
の溶液をゆっくり加え、その混合物を一時間室温で攪拌
した。その混合物をDMF(25mL)中の2−ブロモ
メチルナフタレン(3.3g、15mmol)の溶液で
処理し、12時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をE
tOAc(100mL)に溶解し、10%KHSO
4 (2×100mL)、飽和NaHCO3 (2×100
mL)およびブライン(1×100mL)で洗滌した。
有機層をNa2 SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮して、
8.6gの粗生成物を得た。
【0024】BOC−NleΨ〔COCH2 〕2−ナフチルアラ MeOH(100mL)中のマロネート (粗8.6
g)の溶液を、10%Pd/cで処理し、水素雰囲気下
(40psi)で12時間攪拌した。その混合物を濾過
し、溶媒を減圧下除去した。残渣をトルエン(100m
L)に溶かし、還流下3時間加熱した。溶媒を減圧下除
去し、残渣をEtOAc(100mL)に溶解し、10
%KHSO4 (2×100mL)およびブライン(1×
100mL)で洗浄した。有機層をNa2 SO4 で乾燥
し、濾過し、濃縮した。残渣をEtOAcおよびヘキサ
ン(1:3)から再結晶し、1.8g(2ステップにつ
いて42%)のジペプチドを得た。
【0025】
【化3】
【0026】実施例2HIVプロテアーゼアッセイ HIVプロテアーゼアッセイは、Caltechのステ
ファンケント博士により親切に提供された合成のHIV
プロテアーゼ〔シュナイダーおよびケント、Cell、
54巻、363頁(1988)〕、またはMonsan
toのジョージグローバー博士により提供されたE.C
oli中で発現したクローン化した材料を用いて行っ
た。調べたすべての場合において解裂のパターンおよび
阻害結果は同じであった。合成プロテアーゼ(1mg/
ml)を緩衝液(20mM PIPES、0.5%NP
−40界面活性剤、1mMジチオスレイトール)、pH
6.5に溶解した。基質も同じ緩衝液に1mg/mlの
濃度で溶解した。5μlの基質および5μlのHIVプ
ロテアーゼをエッペンドルフ管に加え、1分間遠心分離
し、25℃で所定時間インキュベートした。反応は50
μlの50%TFAを添加することより止めた。そのサ
ンプルを200μlの水で希釈し、0.1%TEAで5
分間展開し、次に50分かけて0〜50%アセトニトリ
ルのグラジエントを行うC4 HPLCカラムにかけた。
阻害剤の研究のため、5μlのプロテアーゼ溶液を5μ
lの阻害剤(10%のDMSO中に溶解し緩衝液で1m
g/mlに希釈)と共に10分間プレインキュベートし
た。次に5μlの試験基質、acetyl−Thr−I
le−Met−Met−Gln−Arg−NH2 を解裂
の阻害を測定するために加えた。反応を上記のようにし
て止め、解裂速度を上記のようにHPLCでモニターし
た。
【0027】基質アナログを様々な部位の比加水解速度
を調べるために製造した。目的は可能性のある治療剤の
開発なので、ヘプターおよびヘキサペプチド基質により
説明されるように、認識のための最小の大きさが望まし
い(表1)。ダーク等(上記)およびコトラー等(上
記)の報告とは対照的に、ヘキサペフチドが、もしその
荷電したアミノおよびカルボキシル末端が例えばアセチ
ルおよびアミド基によりそれぞれブロックされるなら
(活性に必須ではないが)良い基質として働くことが見
出された。p24/p15ヘキサペプチドAc−Thr
−Ile−Met−Met−Gln−Arg−NH2
Km=1.4mMおよびVmax =725mmoles/
分/mgを持つとキャラクタライズされた。これは大部
分のより長いペプチド基質についてのダーク等のデータ
(上記)と有利に比較できる。比解裂速度は、20分で
の同濃度の酵素により解裂した標準基質の濃度の%を比
較することにより測定した(曲線の直線部分)。
【0028】
【表1】 表1.HIV−1またはHIV−2の既知の解裂部位から誘導された HIVプロテアーゼの基質 ────────────────────────────────── 解裂部位 ペプチド 比速度 ────────────────────────────────── p17/24 Ac-Gln-Asn-Tyr-Pro-Ile-Val-NH2 0.04 (HIV2) Ac-Gly-Asn-Tyr-Pro-Val-Gln-NH2 --p24/p15 Ac-Thr-Ile-Met-Met-Gln-Arg-NH2 1.00 * Ac-Thr-Ile-Nle-Hle-Gln-Arg-NH2 0.95 Ac-Thr-Ile-PnF-Nle-Gln-Arg-NH2 -- Ac-Thr-Ile-Nle-PnF-Gln-Arg-NH2 0.57 Aba-Thr-Ile-Nle-PnF-Gln-Arg-NH2 1.46 p15/Prot Ac-Phe-Asn-Phe-Pro-Gln-Ile-NH2 -- Ac-Ser-Phe-Asn-Phe-Pro-Gln-Ile-NH2 -- (HIV2) Ac-Leu-Ala-Ala-Pro-Gln-Phe-NH2 -- Prot/p66 Ac-Leu-Asn-Phe-Pro-Ile-Ser-OH -- (HIV2) Ac-Leu-Asn-Leu-Pro-Val-Ala-NH2 -- ────────────────────────────────── * この基質は他のペプチドの比速度を測定するためのコ
ントロールとして用いた。
【0029】ケト−メチレン−等配電子体ジペプチドを
有する。MVT−101(Ac−Thr−Ile−Nl
e−Ψ〔CH2 NH〕Nle−Gln−Arg−N
2 )をベースにした一連のHIV−1プロテアーゼ阻
害剤を、p−メチレンベンジドリルアミン樹脂を用いて
通常の固相合成により製造した。この方法はカルテンブ
ロン等〔J.Med.Chem.33巻、838〜84
5頁(1990)〕による一般的な合成スキームを用
い、上に記載したようにケト−メチレン等配電子体ジペ
プチド類を製造する。
【0030】これらのペプチドアナログを、トスおよび
マーシャルによりInt,J.Peptide Pro
tein Res.36巻、546〜550頁(199
0年)および米国特許第5,011,910号に記載さ
れた、HIVプロテアーゼについての蛍光定量分析によ
り、レトロウイルスのプロテアーゼ(HIV−1)を阻
害するそれらの能力に関してアッセイした。
【0031】下の表2はこのようにして試験した化合物
についてのメジアン阻害濃度IC50(μM)を示す。ア
イソマーが分析されるこれらの場合には両アイソマーの
活性を示す。
【0032】
【表2】
【0033】本明細書ではアミノ酸は1字または3字の
略号で次のように示す。
【表3】 ──────────────────────────────── 略号 アミノ酸 ──────────────────────────────── A Ala アラニン C Cys システイン D Asp アスパラギン酸 E Glu グルタミン酸 F Phe フェニルアラニン G Gly グリシン H His ヒスチジン I Ile イソロイシン K Lys リシン L Leu ロイシン M Met メチオニン N Asn アスパラギン P Pro プロリン Q Gln グルタミン R Arg アルギニン S Ser セリン T Thr スレオニン V Val バリン W Trp トリプトファン Y Tyr チロシン ───────────────────────────────
【0034】ペプチド配列に用いる他の標準的な略号は
次の通りである。 Nle=ノルロイシン、 Nva=ノルバリン、 MeNle=N−メチル−ノルロイシン、 Cha=シクロヘキシルアラニン、 PnF=p−ニトロフェニルアラニン、 Cle=1−アミノシクロペンタンカルボン酸、 Ac=アセチル、 Abz=o−アミノ安息香酸、 Qua=キナルジン酸、 Qui=キノオキザリック酸、 2−Nal=β−ナフチルアラニン。
【0035】様々な他の実施例は、本発明の思想と範囲
を離れることなく本開示を読んだ後の当業者には明らか
であろう。例えば、実質的に同様の抗ウイルス活性を有
する、開示されたペプチドの様々な誘導体が、ペプチド
合成中における適当な置換または後の改変により容易に
なされる。すべてのそのような他の実施例は特許請求の
範囲内に含まれるものであることを意図するものであ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 約4〜約8のアミノ酸残基を有し、既知
    の解裂部位から誘導され、内部にCOCH2 結合等配電
    子体を含有するよう改変された該プロテアーゼの基質で
    ある、ペプチドよりなるレトロウイルスプロテアーゼの
    新規な阻害剤。
  2. 【請求項2】 約4〜約8のアミノ酸残基を有し、HI
    V−1またはHIV−2解裂部位より誘導され内部にC
    OCH2 等配電子体を含有するよう改変された該HIV
    プロテアーゼの基質であるペプチドよりなるHIVプロ
    テアーゼの新規な阻害剤。
  3. 【請求項3】 ペプチドがヘキサペプチドまたはヘプタ
    ペプチドである、請求項2の阻害剤。
  4. 【請求項4】 【化1】 よりなる群から選択される、請求項2のHIVプロテア
    ーゼの阻害剤。
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