JPH0565250A - 3,5−ジフルオロアニリンの製造方法 - Google Patents

3,5−ジフルオロアニリンの製造方法

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JPH0565250A
JPH0565250A JP4040071A JP4007192A JPH0565250A JP H0565250 A JPH0565250 A JP H0565250A JP 4040071 A JP4040071 A JP 4040071A JP 4007192 A JP4007192 A JP 4007192A JP H0565250 A JPH0565250 A JP H0565250A
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difluoroaniline
compound
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dichloro
hydrogen
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JP4040071A
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Rikuo Nasu
陸男 那須
Motohiko Hamaguchi
元彦 浜口
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Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C209/00Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C209/68Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton from amines, by reactions not involving amino groups, e.g. reduction of unsaturated amines, aromatisation, or substitution of the carbon skeleton
    • C07C209/74Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton from amines, by reactions not involving amino groups, e.g. reduction of unsaturated amines, aromatisation, or substitution of the carbon skeleton by halogenation, hydrohalogenation, dehalogenation, or dehydrohalogenation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C209/00Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C209/68Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton from amines, by reactions not involving amino groups, e.g. reduction of unsaturated amines, aromatisation, or substitution of the carbon skeleton

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は3,5−ジフルオロアニリンの工業
的有利な製造方法を提供することにある。 【構成】 一般式(I) 【化3】 (式中X,X及びXは水素、塩素、臭素又はシア
ノ基であり、但しX〜Xの中少くとも1ヶはシアノ
基である)で表わされるベンゾニトリル化合物を鉱酸と
反応させて一般式(II) 【化4】 (式中X,X及びXは水素、塩素又は臭素であ
り、但しX〜Xの中少くとも1ヶは水素である)で
表わされるアニリン化合物を得、更に必要ならば、触媒
及び塩基物質の存在下に水素と反応させることにより
3,5−ジフルオロアニリンを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬、農薬などの中間体
として有用な3,5−ジフルオロアニリンの工業的有利
な製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】3,5−ジフルオロアニリンの製造方法と
しては、一旦1−ブロモ−3,5−ジフルオロベンゼン
又は1,3,5−トリフルオロベンゼンを中間物として
製造した後これにアンモニアを反応させて3,5−ジフ
ルオロアニリンを製造する方法が考えられる。また、こ
の中間物の製造方法としては例えば1−ブロモ−2,4
−ジフルオロベンゼンをアルカリ金属アミドの存在下に
異性化して1−ブロモ−3,5−ジフルオロベンゼンを
製造する方法或は1,3,5−トリクロロベンゼンを溶
媒中弗化カリウムにより弗素化して1,3,5−トリフ
ルオロべンゼンを製造する方法が知られている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】しかしながら前述の製造方法、特に前記中
間物の製造方法においては異性化反応ではアルカリ金属
アミドは爆発し易く取扱いが危険であるためにその工業
的実施には難点があり、一方、弗素化反応でも厳しい反
応条件を用いるにも拘らず反応時間が長く収率が低いな
ど同様にそれを工業的に実施する上で困難が伴なう。
【0004】本発明者達は出発物質として安価で大量に
入手できるものを用い、比較的緩和な反応条件、簡便な
反応操作の下に反応収率の高い反応工程を組合せ使用す
ることにより、目的の3,5−ジフルオロアニリンを工
業的有利に製造しうることを見出し、本発明を完成させ
た。
【0005】すなわち、本発明は一般式(I)
【化1】 (式中X,X及びXは水素、塩素、臭素又はシア
ノ基であり、但しX〜Xの中少くとも1ヶはシアノ
基である)で表わされるベンゾニトリル化合物を鉱酸と
反応させることにより加水分解・脱炭酸を行なって一般
式(II)
【化2】 (式中X,X及びXは水素、塩素又は臭素であ
り、但しX〜Xの中少くとも1ヶは水素である)で
表わされるアニリン化合物を得、更に前記一般式(I
I)においてX,X及びXが同時に水素でない化
合物である場合、当該化合物を触媒の存在下に水素と反
応させることにより還元して3,5−ジフルオロアニリ
ンを製造する3,5−ジフルオロアニリンの製造方法で
ある。
【0006】前記ベンゾニトリル化合物としては4−ア
ミノ−2,6−ジフルオロベンゾニトリル、2−アミノ
−4,6−ジフルオロベンゾニトリル、4−アミノ−3
−クロロ−2,6−ジフルオロベンゾニトリル、4−ア
ミノ−3,5−ジクロロ−2,6−ジフルオロベンゾニ
トリル、2−アミノ−3,5−ジクロロ−4,6−ジフ
ルオロベンゾニトリル、4−アミノ−2,6−ジフルオ
ロイソフタロニトリル、4−アミノ−5−クロロ−2,
6−ジフルオロイソフタロニトリル、4−アミノ−5−
ブロモ−2,6−ジフルオロイソフタロニトリル、2−
アミノ−4,6−ジフルオロ−1,3,5−トリシアノ
ベンゼンなどがあげられるが、4−アミノ−2,6−ジ
フルオロベンゾニトリル、2−アミノ−4,6−ジフル
オロベンゾニトリル、4−アミノ−2,6−ジフルオロ
イソフタロニトリル又は2−アミノ−4,6−ジフルオ
ロ−1,3,5−トリシアノベンゼンは加水分解・脱炭
酸反応のみにより直接目的の3,5−ジフルオロアニリ
ンを取得することができる。前記ベンゾニトリル化合物
の中、4−アミノ−3,5−ジクロロ−2,6−ジフル
オロベンゾニトリル、2−アミノ−3,5−ジクロロ−
4,6−ジフルオロベンゾニトリル、4−アミノ−5−
クロロ−2,6−ジフルオロイソフタロニトリル、特に
4−アミノ−5−クロロ−2,6−ジフルオロイソフタ
ロニトリルは安価で大量に入手でき、反応性も高いので
望ましい。
【0007】また前記アニリン化合物としては2−クロ
ロ−3,5−ジフルオロアニリン、2,6−ジクロロ−
3,5−ジフルオロアニリン、2,4−ジクロロ−3,
5−ジフルオロアニリン、2−ブロモ−3,5−ジフル
オロアニリンなどがあげられる。なかでも2−クロロ−
3,5−ジフルオロアニリン、2,6−ジクロロ−3,
5−ジフルオロアニリン、2,4−ジクロロ−3,5−
ジフルオロアニリン、特に2−クロロ−3,5−ジフル
オロアニリンが工業的入手面から望ましい。
【0008】前記ベンゾニトリル化合物は種々の方法に
より製造することができ、化合物の種類に応じて適切な
方法が適用されるが、その代表例を下記する。
【0009】(A)弗素化工程 前記一般式(I)において弗素及びアミノ基が塩素又は
臭素である化合物、例えばペンタクロロベンゾニトリ
ル、テトラクロロイソフタロニトリルなどを出発物質と
して用い、このものと弗化カリウムとを反応させて前記
塩素又は臭素を弗素に置換する。この弗素化反応では前
記一般式(I)の化合物が少くとも1ヶのシアノ基を有
し、このシアノ基に対してo,p−位に塩素又は臭素を
有することになるので、反応は比較的緩和な反応条件で
進み高収率で目的物が得られる。
【0010】ここで使用する弗化カリウムとしては、粒
子径が小さく比表面積の大きいよく乾燥したものが高い
反応性を有するので好ましい。この反応は窒素ガスのよ
うな不活性雰囲気下の解放系或は密閉系で行なわれる。
解放系の反応では溶媒を使用してもよい。溶媒としては
ジメチルスルホキシド、スルホラン、N,N−ジメチル
ホルムアミドなどの非プロトン性極性溶媒があげられ
る。また原料或は溶媒の種類によっては相間移動触媒を
使用してもよい。相間移動触媒としてはテトラフェニル
ホスホニウムブロマイド、ヘキサデシルトリブチルホス
ホニウムアイオダイドなどのホスホニウム化合物又はテ
トラブチルアンモニウムブロマイドのような第4級アン
モニウム塩があげられる。密閉系の反応でも溶媒として
キシレン又はベンゾニトリルを使用してもよいが、通常
は使用しなくても所望の反応は進む。
【0011】弗化カリウムの使用量並びに溶媒及び触媒
を使用する場合のその使用量は、いずれも原料の種類、
反応条件などの相違により異なり一概に規定できない
が、ペンタクロロベンゾニトリル又はテトラクロロイソ
フタロニトリルの場合、それら1モル当り、弗化カリウ
ムが3〜6モル、溶媒が1〜10モル及び触媒が0.0
05〜0.2モル使用される。反応温度は通常、解放系
の反応では70〜220℃、密閉系の反応では180〜
400℃である。反応は普通0.5〜24時間で終了
し、反応後、生成物に通常の後処理操作を施せば目的の
弗素化物として3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフ
ルオロベンゾニトリル又は5−クロロ−2,4,6−ト
リフルオロイソフタロニトリルが収率よく得られる。目
的の生成物は例えば収率80%以上、純度95%以上で
得られる。
【0012】(B)アミノ化工程 前述の弗素化工程で得られた弗素化物とアンモニアとを
反応させて弗素1ヶのみをアミノ化する。前記弗素化物
とアンモニアとの反応は、ハロゲンをアミノ基に置換す
る通常のアミノ化反応に準じて行なわれるが、前記弗素
化物は少くとも1ヶのシアノ基を有しかつそのシアノ基
に対してo,p−位にアミノ化すべき弗素を有するの
で、アミノ化反応は緩和な反応条件の下に進む。
【0013】このアミノ化反応では必要に応じて溶媒を
使用してもよく、例えば前記弗素化物を溶媒中に溶解さ
せ、そこにアンモニアガスを吹込んだり或は5〜40%
のアンモニア水溶液を添加したりすることにより、反応
は容易に進む。溶媒としてはベンゼン、トルエン、アセ
トニトリル、N,N−ジメチルホルムアミドなどがあげ
られる。アンモニア及び溶媒の使用量は一概に規定でき
ないが、普通、前者は前記弗素化物1モルに対しNH
として1〜20モルであり、後者は弗素化物1000重
量部に対し1000〜10000重量部である。勿論、
アンモニアの使用量は前述の範囲を大きく逸脱した場
合、反応が十分進まなかったり、或は逆に反応が過剰に
進んだりするので望ましくない。
【0014】またこのアミノ化反応の反応温度及び反応
時間は同様に一概に規定できないが、3,5−ジクロロ
−2,4,6−トリフルオロベンゾニトリル又は5−ク
ロロ−2,4,6−トリフルオロイソフタロニトリルの
場合、普通、反応温度は−30〜+40℃、望ましくは
−10℃〜室温であり、反応時間は0.5〜24時間で
ある。このアミノ化反応では3,5−ジクロロ−2,
4,6−トリフルオロベンゾニトリルのアミノ化反応の
ごとく、4−アミノ−3,5−ジクロロ−2,6−ジフ
ルオロベンゾニトリル及び2−アミノ−3,5−ジクロ
ロ−4,6−ジフルオロベンゾニトリルの混合物を生
成、それを混合物の状態のままで次の加水分解・脱炭酸
工程に供することもできる。反応後、生成物に通常の後
処理操作を施せば目的のベンゾニトリル化合物が例えば
収率90%以上、純度95%以上で得られる。
【0015】次に本発明の3,5−ジフルオロアニリン
の製造方法に関し、加水分解・脱炭酸工程並びに還元工
程の一般的実施態様について記載する。
【0016】(1)加水分解・脱炭酸工程 この加水分解・脱炭酸工程は前記一般式(I)のベンゾ
ニトリル化合物と鉱酸とを反応させることにより容易に
行なわれる。その反応条件、反応操作としては通常のシ
アノ基の加水分解次いで脱炭酸工程で使用されるそれら
に準ずるものがあげられる。例えばベンゾニトリル化合
物を鉱酸水溶液とともに加熱、撹拌することにより所望
の反応は進む。
【0017】ここで使用される鉱酸としては硫酸、リン
酸などがあげられ、望ましくは硫酸があげられる。鉱酸
は原料の種類、反応条件などの相異により異なり、一概
に規定できないが、ベンゾニトリル化合物1モル当り
(シアノ基換算)2.0〜10モルを使用し、例えば硫
酸を使用する場合、20〜98%濃度の水溶液として使
用する。この加水分解・脱炭酸の反応温度及び反応時間
は一概に規定できないが、普通、前者は100〜180
℃、後者は1〜30時間である。
【0018】反応後、生成物に通常の後処理操作を施せ
ば、前記一般式(II)のアニリン化合物が例えば収率
70%以上、純度95%以上で得られる。勿論、前記ベ
ンゾニトリル化合物として一般式(I)においてX
がいずれも塩素又は臭素でない化合物を使用する場
合、この加水分解・脱炭酸反応により、直接、目的の
3,5−ジフルオロアニリンを製造することができるの
で、以後の還元工程を省略することができる。
【0019】(2)還元工程 この還元工程は、前記一般式(II)アニリン化合物と
水素とを、触媒の存在下並びに塩基物質の存在下又は非
存在下に反応させることにより行なわれ、ここでは前記
アニリン化合物の構造式中の弗素を保持したままで、塩
素及び/又は臭素を水素に置換して目的の3,5−ジフ
ルオロアニリンが製造される。その反応条件、反応操作
としては通常の塩素及び/又は臭素の水素還元工程で使
用されるそれらに準ずるものがあげられる。この還元工
程では水素ガスを直接使用してもよいが、蟻酸、ヒドラ
ジンのように反応系内において水素を発生させるものを
使用してもよい。
【0020】この還元工程で使用される触媒としては、
触媒成分がプラチナ、パラジウム、ニッケル又は銅、望
ましくはプラチナ又はパラジウムであり、それらを担体
に担持させたもの、例えばプラチナ・アルミナ担持触
媒、パラジウム・炭素触媒又はニッケル・銅或はラネー
・ニッケルの活性炭担持触媒などがあげられ、なかでも
プラチナ・アルミナ担持触媒或はパラジウム・炭素触媒
が望ましい。触媒の使用量は、原料の種類、反応条件な
どの相異により異なり一概に規定できないが、普通、ア
ニリン化合物100重量部に対して例えば5%パラジウ
ム・炭素触媒であれば普通0.02〜20重量部であ
る。
【0021】また、ここで使用される塩基物質としては
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウムのようなアルカリ金属の水酸化物、炭酸塩
などがあげられ、またトリメチルアミン、トリエチルア
ミンなどの第三級アミン類、ヒドラジンなどのアミン類
もあげられるが、アルカリ金属の水酸化物、第三級アミ
ン類が望ましい。塩基物質の使用量は、同様に一概に規
定できないが、アニリン化合物1モルに対して普通1.
0〜10.0モルである。また、ここでは必要に応じて
水或はメタノール、エタノールのような低級アルカノー
ルなどの溶媒が使用される。
【0022】この還元反応は例えば密閉容器に前記アニ
リン化合物、触媒、塩基物質及び水を入れて水素ガスを
封入した後、普通、1〜50気圧の水素ガス加圧下、室
温〜150℃の反応温度で行なわれ、また実質的に水素
ガスを用いず蟻酸、ヒドラジンを用いる場合常圧ないし
加圧下に室温〜150℃の反応温度で行なわれる。かく
して反応は普通、0.5〜24時間で終了し、反応終了
後生成物に通常の後処理操作を施せば、例えば収率75
%以上、純度98%以上で目的の3,5−ジフルオロア
ニリンを製造することができる。
【0023】
【実施例】次に本発明の製造方法について実施例を記載
するが、本発明はこれらにより決して制限されるもので
はない。
【0024】例1 (a)弗素化工程 撹拌機、冷却器及び温度計を備えた、500mlの四ツ
口フラスコに、テトラクロロイソフタロニトリル100
g(0.376モル)、N,N−ジメチルホルムアミド
300g及びスプレー乾燥弗化カリウム72g(1.2
4モル)を加え、窒素ガス雰囲気下110℃で撹拌し、
1時間反応させた。反応液をガスクロマトグラフィーで
分析したところ、原料の反応率は100%、5−クロロ
−2,4,6−トリフルオロイソフタロニトリルへの選
択率は97%であった。
【0025】反応混合物を冷却し、反応で生成した塩化
カリウム及び未反応の弗化カリウムを濾別し、濾液を
N,N−ジメチルホルムアミド100gで洗浄した。そ
の後、洗浄液も含め濾液を水1lに投入し、析出した固
体を濾過し、水で洗浄したのち乾燥して、5−クロロ−
2,4,6−トリフルオロイソフタロニトリル74.5
g(純度98%、収率89.7%)を得た。このものの
マススペクトラルの分析結果を示す。 Mass;m/e 216(M),181(M−C
l)
【0026】(b)アミノ化工程 撹拌機、冷却器、温度計及び滴下ロートを備えた、50
0mlの四ツ口フラスコに、5−クロロ−2,4,6−
トリフルオロイソフタロニトリル74.5g(純度98
%、0.337モル)及びN,N−ジメチルホルムアミ
ド150mlを入れ、撹拌下、0℃に冷却しながら、滴
下ロートより28%アンモニア水40.9g(0.67
4モル)を滴下した。反応液を−10〜0℃に保ち1時
間反応させた。反応終了後、反応液をガスクロマトグラ
フィーで分析したところ、原料の反応率は100%、4
−アミノ−5−クロロ−2,6−ジフルオロイソフタロ
ニトリルは97%生成していた。
【0027】反応液を水1000ml中に投入し、析出
した結晶を濾過した。さらに結晶を水で洗浄し乾燥し
て、4−アミノ−5−クロロ−2,6−ジフルオロイソ
フタロニトリル69.6g(収率94.8%、純度98
%)を得た。このもののマススペクトラルの分析結果を
示す。 Mass;m/e 213(M),178(M−C
l)
【0028】(C)加水分解・脱炭酸工程 撹拌機、冷却器及び温度計を備えた300mlの四ツ口
フラスコに、4−アミノ−5−クロロ−2,6−ジフル
オロイソフタロニトリル69.6g(純度98%、0.
32モル)及び70%硫酸水溶液179.2gを入れ撹
拌しながら昇温し、150℃で3時間反応させた。反応
液をガスクロマトグラフィーで分析したところ原料の反
応率は100%、2−クロロ−3,5−ジフルオロアニ
リンは98%生成していた。
【0029】反応液を氷水中に注意深く投入し、水酸化
ナトリウムを加え中和しさらに塩化メチレンで抽出し
た。無水芒硝で乾燥させた後、溶媒を留去し、減圧下で
蒸留して、2−クロロ−3,5−ジフルオロアニリン4
5.4g(収率85%、純度98%)を得た。このもの
のマススペクトラルの分析結果を示す。 Mass;m/e 163(M),144(M
F),128(M−Cl)
【0030】(d−1)還元工程 500mlのSUS製オートクレーブに2−クロロ−
3,5−ジフルオロアニリン45.4g(純度98%、
0.272モル)、5%パラジウム−炭素1.84g、
トリエチルアミン30.2g(0.299モル)及び水
45.4gを入れ水素ガスを封入して水素ガス圧15k
g/cm、温度100℃で4時間反応させた。次いで
反応液を50℃まで冷却後パラジウム−炭素を濾別し2
5%水酸化ナトリウム水溶液50gを加え、撹拌後静置
し、オイル層を分液した。次にこのオイルを蒸留してト
リエチルアミン28.5gを回収した後、3,5−ジフ
ルオロアニリン32.3g(純度99%、収率91.0
%)を得た。
【0031】(d−2)還元工程 撹拌機、冷却器及び温度計を備えた、100mlの四ツ
口フラスコに、2−クロロ−3,5−ジフルオロアニリ
ン8.2g(純度98%、0.05モル)、5%パラジ
ウム−炭素1.0g、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル20g及び80%ヒドラジン一水和物18.8g
(0.3モル)を入れ、100℃で撹拌し、20時間反
応させた。反応液をガスクロマトグラフィーで分析した
ところ、原料の反応率は91%、3,5−ジフルオロア
ニリンが89.6%生成していた。
【0032】反応液を冷却後、水−塩化メチレン混合物
中に投入し、パラジウム−炭素を濾別し、オイル層を分
液した。次にこのオイルを蒸留して、3,5−ジフルオ
ロアニリン5.1g(純度98%、収率77%)を得
た。
【0033】例2 (a)弗素化工程 撹拌機、冷却器及び温度計を備えた、500mlの四ツ
口フラスコに、ペンタクロロベンゾニトリル100g
(0.363モル)、テトラフェニルホスホニウムブロ
マイド7.6g(0.0182モル)、スルホラン30
0g及びスプレー乾燥フッ化カリウム94.7g(1.
63モル)を加え、窒素ガス雰囲気下、170〜180
℃で撹拌し、6時間反応させた。反応液をガスクロマト
グラフィーで分析したところ、原料の反応率は100
%、3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロベン
ゾニトリルへの選択率は96%であった。
【0034】反応混合物を冷却し、反応で生成した塩化
カリウム及び未反応のフッ化カリウムを濾別し、加温し
たスルホラン100gで洗浄した。その後、洗浄液も含
めた濾液を減圧蒸留し、絶対圧20mmHg、109〜
110℃にて留出する3,5−ジクロロ−2,4,6−
トリフルオロベンゾニトリルを68.1g(収率81.
3%)を得た。ガスクロマトグラフィーによる分析の純
度は98%であった。
【0035】(b)アミノ化工程 撹拌機、冷却器及び温度計を備えた、500mlの四ツ
口フラスコに、3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフ
ルオロベンゾニトリル68.1g(純度98%、0.3
モル)及びアセトニトリル200mlを入れ、撹拌下、
28%アンモニア水182g(3.0モル)を冷却しな
がら加え、その後室温で10時間反応させた。反応終了
後反応液をガスクロマトグラフィーで分析したところ、
原料の反応率は99%、4−アミノ−3,5−ジクロロ
−2,6−ジフルオロベンゾニトリルが69%、2−ア
ミノ−3,5−ジクロロ−4,6−ジフルオロベンゾニ
トリルが30%生成していた。
【0036】この反応液を水1000ml中に投入し、
析出した結晶を濾過した。さらに結晶を水で洗浄し乾燥
して、4−アミノ−3,5−ジクロロ−2,6−ジフル
オロベンゾニトリル69%及び2−アミノ−3,5−ジ
クロロ−4,6−ジフルオロベンゾニトリル30%含有
するベンゾニトリル混合物63.6g(収率95%)を
得た。このもののマススペクトラルの分析結果を示す。 Mass;m/e 222(M),187(M−C
l),152(M−2Cl)
【0037】(C)加水分解・脱炭酸工程 撹拌機、冷却器及び温度計を備えた300mlの四ツ口
フラスコに前記アミノ化工程で得られた、ベンゾニトリ
ル混合物63.6g及び80%硫酸水溶液165.1g
を入れ、撹拌しながら昇温し、150℃で24時間反応
させた。反応液をガスクロマトグラフィーで分析したと
ころ、原料の反応率は100%、2,6−ジクロロ−
3,5,−ジフルオロアニリンが59%、2,4−ジク
ロロ−3,5−ジフルオロアニリンが29%生成してい
た。
【0038】冷却後、反応液を氷水中に投入し、水酸化
ナトリウムを加え中和し、さらに塩化メチレンで抽出し
た。無水芒硝で乾燥させた後溶媒を留去し、減圧下で蒸
留して2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロアニリン
68%及び2,4−ジクロロ−3,5−ジフルオロアニ
リン29%含有するアニリン混合物50.8g(収率8
8.3%)を得た。このもののマススペクトラルの分析
結果を示す。 Mass;m/e 197(M),178(M
F),162(M−Cl)
【0039】(d)還元工程 500mlのSUS製オートクレーブに前記加水分解・
脱炭酸工程で得られたアニリン混合物49.5g(0.
243モル)、5%パラジウム−炭素2.0g及び10
%水酸化ナトリウム水溶液194.4gを入れ水素ガス
を封入して水素ガス圧15kg/cm、温度100℃
で3時間反応させた。次いで反応液を50℃まで冷却
後、パラジウム・炭素を濾別し、オイル層を分液して粗
3,5−ジフルオロアニリン31.5g(ガスクロマト
グラフィーによる分析、純度95%;原料0,7%残
存)を得た。次にこのオイルを蒸留して純度98%以上
の3,5−ジフルオロアニリン29.0g(収率90
%)を得た。
【0040】このものの物性を以下に示す。 沸点 81〜82℃/20mmHg 融点 40〜42℃
【0041】
【発明の効果】本発明によれば医薬、農薬などの中間原
料として有用な3,5−ジフルオロアニリンを工業的有
利に製造することができる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中X,X及びXは水素、塩素、臭素又はシア
    ノ基であり、但しX〜Xの中少くとも1ヶはシアノ
    基である)で表わされるベンゾニトリル化合物を鉱酸と
    反応させることにより加水分解・脱炭酸を行なって一般
    式(II) 【化2】 (式中X,X及びXは水素、塩素又は臭素であ
    り、但しX〜Xの中少くとも1ヶは水素である)で
    表わされるアニリン化合物を得、更に前記一般式(I
    I)においてX,X及びXが同時に水素でない化
    合物である場合、当該化合物を触媒の存在下に水素と反
    応させることにより還元して3,5−ジフルオロアニリ
    ンを製造することを特徴とする3,5−ジフルオロアニ
    リンの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ベンゾニトリル化合物が4−アミノ
    −3,5−ジクロロ−2,6−ジフルオロベンゾニトリ
    ル、2−アミノ−3,5−ジクロロ−4,6−ジフルオ
    ロベンゾニトリル又は4−アミノ−5−クロロ−2,6
    −ジフルオロイソフタロニトリルであり、前記アニリン
    化合物が2−クロロ−3,5−ジフルオロアニリン、
    2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロアニリン又は
    2,4−ジクロロ−3,5−ジフルオロアニリンである
    請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記ベンゾニトリル化合物が4−アミノ
    −5−クロロ−2,6−ジフルオロイソフタロニトリル
    であり、前記アニリン化合物が2−クロロ−3,5−ジ
    フルオロアニリンである請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 前記ベンゾニトリル化合物が、ペンタク
    ロロベンゾニトリル又はテトラクロロイソフタロニトリ
    ルと弗化カリウムとを反応させて弗素化物を生成、この
    弗素化物とアンモニアとを反応させることにより生成し
    たものである請求項2の方法。
  5. 【請求項5】 前記加水分解・脱炭酸反応を、硫酸又は
    リン酸を用い、反応温度100〜180℃で行なう請求
    項1〜3の方法。
  6. 【請求項6】 前記還元反応を、水素ガス、蟻酸又はヒ
    ドラジンを用い、反応温度室温〜150℃で常圧ないし
    加圧下に行なう請求項1〜3の方法。
  7. 【請求項7】 前記還元反応を、プラチナ、パラジウ
    ム、ニッケル又は銅の触媒並びにアルカリ金属の水酸化
    物、炭酸塩又はアミン類の塩基の存在下に行なう請求項
    1〜3の方法。
  8. 【請求項8】 2−クロロ−3,5−ジフルオロアニリ
    ン、2,6−ジクロロ−3,5−ジフルオロアニリン又
    は2,4−ジクロロ−3,5−ジフルオロアニリンを、
    触媒の存在下に水素と反応させることにより還元して
    3,5−ジフルオロアニリンを製造することを特徴とす
    る3,5−ジフルオロアニリンの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記還元反応を、プラチナ、パラジウ
    ム、ニッケル又は銅の触媒並びにアルカリ金属の水酸化
    物、炭酸塩又はアミン類の塩基の存在下、水素ガス、蟻
    酸又はヒドラジンを用い、反応温度室温〜150℃で常
    圧ないし加圧下に行なう請求項8の方法。
  10. 【請求項10】前記還元反応を、プラチナ又はパラジウ
    ムの触媒並びにアルカリ金属の水酸化物又は第三級アミ
    ン類の塩基の存在下、水素ガスを用い、水素ガスの加圧
    下に行なう請求項9の方法。
JP4040071A 1991-01-28 1992-01-13 3,5−ジフルオロアニリンの製造方法 Pending JPH0565250A (ja)

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