JPH0565286A - 抗悪性腫瘍剤の測定法および試薬 - Google Patents

抗悪性腫瘍剤の測定法および試薬

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JPH0565286A
JPH0565286A JP33042291A JP33042291A JPH0565286A JP H0565286 A JPH0565286 A JP H0565286A JP 33042291 A JP33042291 A JP 33042291A JP 33042291 A JP33042291 A JP 33042291A JP H0565286 A JPH0565286 A JP H0565286A
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JP
Japan
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tnp
antibody
compound
formula
solution
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Withdrawn
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JP33042291A
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English (en)
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Koichiro Otsu
紘一郎 大津
Koichi Kondo
孝一 近藤
Hiroshi Akimoto
浩 秋元
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗悪性腫瘍剤である式(I) 【化1】 [式中、nは1〜6の整数を示す]で表わされる化合物
またはその塩の測定法および試薬。 【構成】 試料中の式(I)の化合物またはその塩の免
疫化学的測定に有用な、式(I)の化合物またはその塩
に対する特異抗体、標識化化合物、これらを用いる測定
法および測定キット。式(I)の化合物中、nが1のも
のは抗悪性腫瘍剤として有用であり、その免疫化学的測
定は該抗悪性腫瘍剤の臨床における使用に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗悪性腫瘍活性を有す
る式(I)
【化2】 [式中、nは1〜6の整数を示す]で表わされる化合物
またはその塩に対する抗体およびこれを利用する免疫化
学的測定法ならびに試薬キットに関する。
【0002】
【従来の技術】式(I)において、nが1の化合物、す
なわち、(+)−N−[4−[3−(2,4−ジアミノ
−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−
プロピル]ベンゾイル]−L−グルタミン酸(以下、T
NP−351と略す)は、強い抗悪性腫瘍活性を有する
ことが知られており(特開平2−167281号)、ヒ
トの腫瘍や移植癌に対して強い増殖抑制効果と広い活性
を有している。
【0003】一方、臨床における薬物投与による最大の
薬効をあげるために、また、副作用を最少限に止める為
にも、血中もしくは体液中の薬物やその代謝産物の濃度
を測定し、投与する薬物量を制御することが必要であ
る。また、治療効果を観察しながら、薬用量を決定する
には、日常の検査のために、測定感度が高く、かつ、使
用が容易な薬物の測定方法が必要とされる。
【0004】
【発明が解決すべき課題】TNP−351を抗悪性腫瘍
剤として用いるに際し、検体中のTNP−351やその
代謝産物を測定できる感度の高い、かつ、使用が容易な
方法は未だ見当たらない。
【0005】本発明者らは、多くの検討を加えた結果、
TNP−351やその代謝産物に対する抗体を得、それ
を利用する免疫化学的測定法を確立し、本抗悪性腫瘍剤
を正確かつ簡便に定量するための試薬キットを作製する
ことに成功し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は式(I)で表わ
される化合物またはその塩に特異的に反応する抗体およ
び式(I)で表わされる化合物またはその塩の標識化化
合物を提供するものである。また、本発明は、式(I)
で表わされる化合物またはその塩を測定するに際し、該
抗体および該標識化化合物を用いて免疫化学的方法によ
り測定を行うことを特徴とする式(I)で表わされる化
合物またはその塩の測定法および該抗体と該標識化化合
物を必須成分として構成されることを特徴とする式
(I)で表わされる化合物またはその塩の免疫化学的測
定キットを提供するものである。
【0007】式(I)の化合物のうち、nが2以上のも
の、特にnが2または3のものはTNP−351の投与
により生体中に見出される活性代謝産物である。また、
式(I)の化合物の塩として、塩基の塩としては、アル
カリ金属、アルカリ土類金属、非毒性金属、アンモニウ
ムおよび置換アンモニウム、例えば、ナトリウム、カリ
ウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニ
ウム、亜鉛、アンモニウム、トリメチルアンモニウム、
トリエチルアンモニウム、トリエタノールアンモニウ
ム、ピリジニウム、置換ピリジニウムなどの塩が挙げら
れる。酸の塩としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リ
ン酸、ホウ酸などとの鉱酸塩、シウ酸、酒石酸、酢酸、
トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホ
ン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸
などとの有機酸塩が挙げられる。
【0008】本発明の抗体は式(I)で表わされる化合
物またはその塩を以下のごとく、動物に接種して得るこ
とができる。
【0009】例えば、TNP−351は分子式C2124
65で表わされ、分子量440.46であり、いわゆ
るハプテンと総称されるグループに分類される。したが
って、このようなパプテンはそれ自身動物に免疫しても
抗体の得られないことが多く、適当なキャリア蛋白と結
合させた後、動物に接種される。
【0010】TNP−351をキャリア用タンパクとを
結合させる方法としては自体公知の方法を用いることが
できる。例えば、TNP−351に存在するカルボキシ
ル基とキャリアタンパクに存在するアミノ基とを直接化
学的に結合させる方法として、カルボジイミド法が好適
な例として挙げられる[アンチミクロバイアル・エイジ
ェンツ・アンド・ケモテラピー(AntimicrobialAgent
s and Chemotherapy)第7巻、第42頁(1975
年)および同第10巻、第652頁(1976年)]。
また、TNP−351とキャリアタンパクの間に公知技
術に従ってジアミン系化合物を介在させてもよい。ここ
においてキャリア用タンパクとは、単独では抗体産生を
誘導することができないペプチドなど、ハプテン(低分
子量物質)に対する抗体を産生させるためにハプテンと
結合させて用いられるものをいい、その例としては、例
えば、牛血清アルブミン、牛ガンマグロブリン、牛チロ
グロブリン、破傷風トキソイド、ヘモシアニンおよびポ
リアミノ酸などが挙げられる。
【0011】キャリア用タンパクに結合させるTNP−
351は等モルから50倍モル量が適当であり、約4倍
モルから約20倍モル量が良好な結果を与える場合が多
い。
【0012】TNP−351キャリアタンパク複合体
(以下、縮合生成物と略称することもある)は人以外の
温血動物に接種される。TNP−351に特異的に反応
する抗体の製造に用いられる人以外の温血動物として
は、例えば、哺乳温血動物(例、ウサギ、ヒツジ、ラッ
ト、マウス、モルモット、ウシ、ウマ、ブタ)、鳥類
(例、ニワトリ、ハト、アヒル、ガチョウ、ウズラ)な
どが挙げられる。
【0013】該縮合生成物を人以外の温血動物に接種す
るには、接種する縮合生成物の量は抗体産生するに有効
な量でよく、例えば、ウサギに1回2mgの縮合生成物を
等容量(1ml)の生理食塩水およびフロインドの完全ア
ジュバントで乳化して、背部ならびに後肢掌皮下に2〜
4週間おきに約5回接種すると抗体を産生させ得る。
【0014】このようにして、温血動物中に形成された
抗体を採取する方法としては、例えば、ウサギでは、通
常最終接種後7日から12日の間に耳静脈から採取し、
遠心分離して血清として得られる。得られた抗血清は、
通常、各抗原ペプチドを保持させた担体を用いるアフィ
ニティクロマトグラフィーで吸着した画分を回収するこ
とによりポリクローナル抗体を精製することができる。
【0015】他の式(I)の化合物およびその塩に特異
的に反応する抗体も同様にして得られる。
【0016】また、ミルスタイン(Milstein)らの方
法[ネイチャー(Nature)、第256巻(197
5)、第495頁]に記載の方法と同様の方法により得
られるモノクローナル抗体も利用できる。即ち、該モノ
クローナル抗体は、免疫原のポリペプチドまたは蛋白複
合体で哺乳動物を免疫し、取りだした脾臓細胞と同種ま
たは異種のリンパ球様細胞とを細胞融合によりハイブリ
ドーマとし、これをクローン化し、ここで得られたハイ
ブリドーマを哺乳動物に接種し、モノクローナル抗体を
生成蓄積せしめ、これを採取して製造される。
【0017】抗体分子は、IgG(免疫グロブリンG)
でもよく、または、そのフラクション{例、F(ab')2,
Fab'もしくはFab}であってもよい。
【0018】このようにして得られた抗体は、TNP−
351やその代謝物である式(I)の化合物およびその
塩の免疫化学的測定法における試薬として用いることが
できる。
【0019】TNP−351の免疫化学的測定法によっ
て、生体組織や体液中のTNP−351やその代謝産物
の検出・定量が可能となる。これにより、前記のごと
く、例えば、種々の組織や体液中のTNP−351を検
出・定量することにより、TNP−351の生体内動態
の解析が可能となるとともに、精確な検出・定量が可能
になる。これにより、臨床における最大の薬効をあげる
にも、また、副作用を最少限に止めるためにも、血中も
しくは体液中の薬物濃度を測定し、投与する薬物量を制
御することができる。
【0020】TNP−351等の免疫化学的測定法とし
ては自体公知の方法が挙げられる(入江実編“ラジオイ
ムノアッセイ”、講談社、1974年、入江実編“続ラ
ジオイムノアッセイ”、講談社サイエンティフィク、1
979年、石川栄治他編“酵素免疫測定法”、医学書
院、1987年)。
【0021】免疫測定法は、反応形式として競合法と非
競合法に分類され、B/F分離の有無により不均一系
(ヘテロジニアス系)と均一系(ホモジニアス系)とに
分類される。本発明のTNP−351等の免疫化学的測
定法としては、理論的にはいずれの方法でも用いること
は可能であるが、実際的には競合法における不均一系も
しくは均一系が有利である。
【0022】TNP−351等の測定において用いられ
る本発明の抗体としては、溶液中の抗体もしくは担体上
に保持された抗体が挙げられる。該担体としては、例え
ば、ゲル粒子{例、アガロースゲル[例、セファロース
4B、セファロース6B、(ファルマシア・ファインケ
ミカル社、スェーデン)製]、デキストランゲル[例、
セファデックスG−75、セファデックスG−100、
セファデックスG−200(ファルマシア・ファインケ
ミカル社、スェーデン)製]、ポリアクリルアミドゲル
[例、バイオゲルP−30、バイオゲルP−60、バイ
オゲルP−100(バイオラッド・ラボラトリーズ社、
米国))製]}、セルロース粒子[例、アビセル(旭化
成製)、イオン交換セルロース(例、ジエチルアミノエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース)]、物
理的吸着剤[例、ガラス(例、ガラス球、ガラスロッ
ド、アミノアルキルガラス球、アミノアルキルガラスロ
ッド)、シリコン片、ステンレス系樹脂(例、ポリスチ
レン球、ポリスチレン粒子)、イムノアッセイ用プレー
ト(例、ヌンク社、デンマーク)製]、イオン交換樹脂
{例、弱酸性イオン交換樹脂[例、アンバーライトIR
C−50(ローム・アンドハース社、米国)製、ゼオカ
ーブ226(パームチット社、西ドイツ)製、弱塩基性
陰イオン交換樹脂[例、アンバーライトIR−4B、ダ
ウエックス3(ダウケミカル社、米国)製]}などが挙
げられる。
【0023】担体に抗体を保持させるには、公知の常套
手段を応用し得るが、例えば、「代謝」、第8巻(19
71年)、第696頁に記載されているブロムシアン
法、グルタールアルデヒド法などが挙げられる。また、
より簡便な方法として物理的に抗体表面に吸着させても
よい。
【0024】本発明の標識化化合物は式(I)の化合物
またはその塩に標識剤を結合させたもので、標識剤とし
ては放射性同位元素、酵素、蛍光物質、発光物質、スピ
ン化合物、金属コロイドなどが挙げられる。
【0025】放射性同位元素としてはたとえば125I,
131I,3H,14Cなどが、酵素としては、安定で比活性の
大きなものが好ましく、その例としては、(1)カルボ
ヒドラーゼ[例、グリコシダーゼ(例、β−ガラクトシ
ダーゼ、β−グルコシダーゼ、β−グルクロニダーゼ、
β−フルクトシダーゼ、α−ガラクトシダーゼ、α−グ
ルコシダーゼ、α−マンノシダーゼ)、アミラーゼ
(例、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、イソアミラー
ゼ、グルコアミラーゼ、タカアミラーゼA)、セルラー
ゼ、リゾチーム]、(2)アミラーゼ(例、ウレアー
ゼ、アスパラギナーゼ)、(3)エステラーゼ[例、コ
リンエステラーゼ(例、アセチルコリンエステラー
ゼ)、ホスファターゼ(例、アルカリホスファター
ゼ)、スルファターゼ、リパーゼ]、(4)ヌクレアー
ゼ(例、デオキシリボヌクレアーゼ、リボヌクレアー
ゼ)、(5)鉄・ポルフイリン酵素(例、カタラーゼ、
ペルオキシダーゼ、チトクロームオキシダーゼ)、
(6)銅酵素(例、チロシナーゼ、アスコルビン酸オキ
シダーゼ)、(7)脱水素酵素(例、アルコール脱水素
酵素、リンゴ酸脱水素酵素、乳酸脱水素酵素、イソクエ
ン酸脱水素酵素)などが、蛍光物質としては、フルオレ
スカミン、フルオレッセンスイソチオシアネートなど
が、発光物質としてはルミノール、ルミノール誘導体、
ルシフエリン、ルシゲニンなどがそれぞれ挙げられる。
スピン化合物としては、各種ニトロキシド、ラジカル
類、金属コロイドとしては、金コロイド、セレンコロイ
ド等が挙げられる。
【0026】式(I)の化合物およびその塩に標識剤を
結合させるには自体公知の方法で行なうことができる。
例えば、TNP−351のアミノ基もしくはカルボキシ
ル基を利用して標識剤と化学的に結合させることができ
る。例えばグルタルアルデヒド法、トルエンジイソシア
ネート法、水溶性カルボジイミド法、活性エステル法さ
らにN−サクシニミジル−マレイミド−カルボキシレー
ト誘導体を用いる方法などが挙げられる[イムノケミス
トリー(Immunochemistry)、第6巻、第43頁(19
69年)、ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(J
ournal of Biochemistry)、第84巻、第491頁
(1978年)および同第92巻、第585頁(198
2年)]。また、所望により標識剤を導入するためにス
ペーサーを導入してもよい。例えば、常套手段であるク
ロラミンT法[ネーチャー、第194巻(1962
年)、第495頁]、過ヨウ素酸法[ジャーナル・オブ
・ヒストケミストリー・アンド・シトケミストリー(J
ounal of Histochemistry andCytochemistry)、第2
2巻(1974年)、第1084頁]、マレイミド法
[ジャーナル・オブ・バイオケミストリー(Jounal of
Biochemistry)、第79巻(1976年)、第233
頁]など公知の方法が用いられる。
【0027】本発明の測定法は、前記のごとく、いずれ
の免疫化学的測定法も採用できるが、競合法における不
均一系もしくは均一系を採用することが好ましい。以
下、TNP−351を例として本発明の測定法を説明す
る。
【0028】競合法による特異的免疫化学的測定方法を
実施するには、例えば、未知量のTNP−351を含有
する試料(例、血液、血清、血しょう、脊髄液、尿、組
織抽出液等)に一定量の標識化TNP−351と、一定
量の特異抗体を反応させた後、物理的もしくは化学的に
抗種抗体を結合させた固相を加えて反応させる。つい
で、通常、固相を良く洗浄し、固相上に結合している標
識剤の活性を測定する。標識剤が放射性同位元素である
場合、ウエルカウンターもしくは液体シンチレーション
カウンターで測定する。標識剤が酵素である場合、基質
を加えて放置し、比色法もしくは蛍光法で酵素活性を測
定する。標識剤が蛍光物質、発光物質であっても、それ
ぞれ公知の方法に従って測定する。
【0029】本発明の測定法のEIAの例として、標識
剤が西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)の場合につ
いて以下に具体的に説明するが、HRPに限定されるも
のではない。 (1):被検液に一定量のHRPで標識したTNP−3
51を一定量加えて混和する。 (2):標識されたTNP−351の一定量に対応する
一定量の抗体を加えて混和し、競合反応をさせる。 (3):(2)で得られた反応生成物に(2)の抗体を
作製する時に使用した動物のイムノグロブリンに対する
異種抗体(以下抗種抗体と略称する)を固定した固相を
加えて一定温度で一定時間反応させる。 (4):固相は良く洗浄し、HRP活性を測定する。 (5):前記(1)〜(4)の操作を既知量のTNP−
351の標準溶液に対してあらかじめ行い、TNP−3
51濃度とHRP活性の関係を標準曲線として作成して
おく。 (6):未知量の分析対象物(被検試料)について得ら
れたHRP活性を標準曲線にあてはめ、分析対象物中の
抗体と反応する被測定物質の量を測定する。
【0030】本発明の測定法には、本発明の抗体および
標識化合物を必須成分として構成される測定キットを用
いることができ、本発明はかかる測定キットを提供す
る。以下、TNP−351を例として本発明の測定キッ
トを説明する。
【0031】本発明の、例えば、競合法による免疫化学
的測定法の実施に用いる定量用キットとしては、例え
ば、以下の(1)〜(7)の試薬からなるものが挙げら
れる。 (1)TNP−351を含む標準溶液 (2)標識化されたTNP−351 (3)被測定物質に対する特異抗体 (4)(3)の特異抗体に対する抗種抗体を結合させた
固相 (5)これら(2)〜(3)の試薬および被検試料の希
釈に用いる緩衝液(該試薬および該被検試料の希釈に用
いることができる緩衝剤であればいずれもよいが、その
一例としてはpH6〜9のリン酸緩衝液またはグリシン
緩衝液が挙げられる。) (6)インキュベーション後、固相の洗浄に用いる緩衝
液(該固相の洗浄に用いることができる緩衝剤であれば
いずれもよいが、その一例としては、pH6〜9のリン
酸緩衝液またはグリシン緩衝液が挙げられる。) (7)標識剤として酵素を用いる場合は、酵素の測定に
必要な試薬[その一例として蛍光法によるペルオキシダ
ーゼ活性の場合、酵素基質としてp−ハイドロキシフェ
ニル酢酸と過酸化水素、比色法の場合、o−フェニレン
ジアミンと過酸化水素。酵素基質の溶解に用いる緩衝液
(好ましくはリン酸緩衝液)および酵素反応停止液が挙
げられる。さらに発光法の場合、ルミノール類,酸化剤
(好ましくは過酸化水素)および化学発光増強剤などが
挙げられる。]
【0032】また、標識剤に発光性物質を用いる場合
は、該発光性物質を測定する材料。その一例としてルミ
ノールでは酸化剤(好ましくは過酸化水素)、触媒(ミ
クロパーオキシダーゼまたは次亜塩素酸塩など)および
触媒の溶解に用いる緩衝液(好ましくは水酸化ナトリウ
ム液または炭酸緩衝液)などが挙げられる。
【0033】上記のキットはたとえば下記の方法により
使用するのが好ましい。標準溶液もしくは被検液10〜
200μlに試薬(2)の約10〜200μlを加えてよ
く混和した後、試薬(3)の約10〜200μlを加え
てよく混和させる。つぎに試薬(4)を加えた後、約0
〜40℃で約10分〜2日間反応させる。反応後、固相
を試薬(6)で洗浄し固相上に結合している標識剤の活
性を測定する。標識剤が放射性同位元素である場合、公
知方法に従ってウエルカウンターもしくは液体シンチレ
ーションカウンターで測定する。標識剤が酵素である場
合、それぞれ公知の方法で酵素活性を測定する(例え
ば、辻章夫ら、蛋白質核酸酵素、別冊 No.31(1
987年)、第51頁に記載されている)。
【0034】標識剤が蛍光物質、発光性物質であって
も、それぞれ公知の常套手段によって測定し得る。
【0035】本発明の測定用キットにおける各試薬は常
法に従って、このような試薬として通常用いられる固体
ないし液体の剤形とすることができ、また、複数の試薬
を1つの剤形にまとめてもよい。
【0036】さらに、本発明の簡便な測定系として、未
知量のTNP−351を含有する試料に一定量の標識化
TNP−351と一定量の固相化された抗TNP−35
1抗体を反応させ、固相上に結合している標識剤の活性
を測定する方法ならびにキットが挙げられる。また、ホ
モジニアス系として、例えば、抗原抗体反応の結果、標
識剤としての酵素の活性の変化量や蛍光偏光度の変化量
を計測する原理に基づく方法も容易に実施できる。
【0037】
【実施例】以下に参考例および実施例を挙げて、本発明
をさらに詳しく説明するが、これらは例示、説明のため
のものであって何ら限定を意味するものではない。 参考例1 4−(4−メトキシ−3−ブテニル)安息香酸tert
−ブチルの製造 (メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリド
(3.77g)のトルエン溶液(12ml)に0℃でカ
リウムtert−ブトキシドの1.0モルテトラヒドロ
フラン溶液(11.0ml)を加え、10分間撹拌後、
同温度で4−(3−オキソプロピル)安息香酸tert
−ブチル(2.34g)のトルエン溶液(10ml)を
滴下し、0℃で20分間撹拌した。反応液にエーテル
(40ml)を加えて有機層を分取し、有機層は水、飽
和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下に溶媒を留去、得られた残渣にヘキサンを加
えて生じたトリフェニルホスフィンオキシドを濾去し
た。濾液は減圧下に濃縮し、残渣をカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル80g、エーテル−ヘキサン=1:
20)で精製すると表題化合物(1.92g)が得られ
た。 IR(Neat):2980,2945,1715,1
655,1610,850cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.59(9H,s),
2.24(1.2H,td,J=8Hz,7Hz),
2.39(0.8H,td,J=8Hz,7Hz),
3.48(1.8H,s),3.56(1.2H,
s),4.33(0.4H,td,J=7Hz,6H
z),4.71(0.6H,dt,J=13Hz,7H
z),5.88(0.4H,d,J=6Hz),6.2
8(0.6H,d,J=13Hz),7.21(2H,
d,J=8Hz),7.91(2H,d,J=8H
z)。
【0038】参考例2 4−[4,4−ジシアノ−3−(ジメトキシメチル)ブ
チル]安息香酸tert−ブチルの製造 アルゴン雰囲気下、ブロモマロノニトリル(1.27
g)および参考例1の化合物(1.91g)をジクロロ
メタン(66ml)に溶解し、モレキュラーシーブ(3
A、1.0g)を加えた後、フィルターをはずした分析
用紫外線ランプで紫外線を2時間照射した。反応液にメ
タノール(4ml)を加えて10分間撹拌後、2規定炭
酸カリウム水溶液(5ml)を含む氷水に注加し、ジク
ロロメタンで抽出、有機層は水洗後無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。減圧下に溶媒を留去し、得られた残渣をカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル75g,酢酸エチ
ル−ヘキサン=1:10)で精製すると表題化合物
(2.08g)が無色油状物として得られた。 IR(Neat):2980,2945,2840,2
250,1710,1606,845cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.60(9H,s),
1.90−2.20(2H,m),2.20−2.32
(1H,m),2.89(2H,t,J=8Hz),
3.39(3H,s),3.46(3H,s),4.1
3(1H,d,J=4Hz),4.36(1H,d,J
=5Hz),7.28(2H,d,J=8Hz),7.
95(2H,d,J=8Hz)。
【0039】参考例3 4−(5−メトキシ−4−ペンテニル)安息香酸ter
t−ブチルの製造 参考例1と同様にして、4−(4−オキソブチル)安息
香酸tert−ブチル(993mg)を(メトキシメチ
ル)トリフェニルホスホニウムクロリドで処理すると表
題化合物(918mg)が無色油状物として得られた。 IR(Neat):2980,2940,2860,1
710,1660,1603,860,845cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.55−1.76(2
H,m),1.59(9H,s),1.96(0.6
H,dt,J=7Hz,7Hz),2.10(0.4
H,tdd,J=7Hz,7Hz,7Hz),2.66
(2H,t,J=8Hz),3.51(1.8Hz,
s),3.59(1.2H,s),4.35(0.4
H,td,J=7Hz,6Hz),4.73(0.6
H,dt,J=13Hz,7Hz),5.91(0.4
H,dt,J=6Hz,1Hz),6.29(0.6
H,d,J=13Hz),7.21(2H,d,J=8
Hz),7.89(0.8H,d,J=8Hz),7.
90(1.2H,d,J=8Hz)。
【0040】参考例4 4−[5,5−ジシアノ−4−(ジメトキシメチル)ペ
ンチル]安息香酸tert−ブチルの製造 参考例2と同様にして、参考例3の化合物(276m
g)をブロモマロノニトリルと反応させることにより表
題化合物(202mg)が無色油状物として得られた。 IR(Neat):2975,2930,2245,1
710,1605,860,845cm-1 1 H−NMR(CDCl3)δ:1.59(9H,s),
1.60−1.92(4H,m),2.20−2.30
(1H,m),2.73(2H,t,J=7Hz),
3.40(3H,s),3.45(3H,s),4.1
1(1H,d,J=4Hz),4.31(1H,d,J
=5Hz),7.24(2H,d,J=8Hz),7.
93(2H,d,J=8Hz)。
【0041】実施例1 TNP−351牛血清アルブミンの製造 TNP−351(25mg)と牛血清アルブミン(20m
g)とを蒸留水2mlに溶解し、該溶液に氷冷下、1−エ
チル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイ
ミド・塩酸塩(ECDI)(50mg)を蒸留水1mlに溶
かした溶液を滴下した。室温(25℃)で4時間〜1晩
反応させた後、蒸留水に対して4℃で透析した。これを
生理食塩水にて(30ml)に希釈し、1mlずつ分注し、
−40℃で凍結保存した。
【0042】実施例2 抗TNP抗血清の作製 実施例1で調製したTNP−351蛋白結合体溶液2ml
に等量のフロインドコンプリートアジュバンドを加え、
懸濁させた懸濁液をニュージランド白色雌ウサギの背部
の皮下および足蹠内に注射して免疫した。2〜3週間毎
に7回免疫し、最終免疫後1週間目に全採血し、室温で
1時間放置後遠心分離により血清を採取し、56℃30
分間加熱処理を行ない抗TNP−351抗血清を得た。
抗血清は−20℃に凍結保存した。
【0043】抗TNP−351抗血清の評価 実施例1と同様な方法により、TNP−351−牛γ−
グロブリン複合体を作製した。すなわち、TNP−35
1(25mg)と牛γ−グロブリン(20mg)とを蒸留水
(2ml)に溶解し、これにEDAC(50mg)を加え
て、室温で撹拌後、暗所室温で24時間放置した。続い
て、蒸留水に対して4℃で透柝し、目的物質を含む溶液
を得た。さらにTNP−351と類似化合物であるメソ
トレキセート(Methotrexate:MTX)についても同様
に複合体を作製した。このようにして得られたTNP−
351−牛γ−グロブリン複合体を抗原として酵素標識
抗体測定法(Enzyne−linked Immunoabsorbant As
say:ELISA)により、実施例2と同様にして作製し
た抗TNP−351ウサギ抗血清の抗体価および特異性
について調べた。
【0044】(1) 抗体価の測定 一定濃度に希釈(1:100)した抗原(TNP−35
1−牛γ−グロブリン複合体)および牛γ−グロブリン
(陰性コントロール)を96ウエルイムノプレートに吸
着させ(50μl/ウエル:4℃,一晩)、リン酸緩衝液
(PBS,pH7.2)で3回洗浄後、0.5%卵白アル
ブミン−PBSでブロッキング(100μl/ウエル:室
温、1時間)した。これを0.05%ツイーン(Twee
n)20−PBS(Tween−PBS)で3回洗浄した
後、2あるいは10倍階段希釈した被検血清を各ウエル
に入れて(50μl)、室温で1時間あるいは4℃で一
晩反応させた。Tween−PBSで4回洗浄後、酵素(ho
rseradish peroxidase:HRP)標識抗ウサギ免疫グロ
ブリン液(1:200)を入れ(50μl/ウエル)、室
温で1時間反応させ、Tween−PBSで洗浄した後、基
質液(ABTS液)を各ウエルに100μl入れ、発色
後に414nmでの吸光度をELISAリーダーで測定し
た。吸光度1.0以上を陽性とした。なお、陰性コント
ロールとしては正常ウサギ血清を用いた。
【0045】(2) 抗体の特異性の評価 前記のようにして作製したTNP−351−牛γグロブ
リン複合体およびMTX−牛γ−グロブリン複合体を抗
原とし、PBSで2倍階段希釈して96ウエルイムノプ
レートに吸着させ、(1)の場合と同様な方法でELI
SAを行った。なお、抗血清は、一定濃度(1:100
あるいは1:500)に希釈して用いた。反応後、抗原
の各希釈における吸光度を測定し、これをTNP−35
1とMTX間で比較、抗血清の特異性(交差反応の有
無)を判定した。
【0046】実施例3 抗TNP−351抗血清の精製 EAH−セファロース(Sepharose)4Bを5
00mM塩化ナトリウムと蒸留水(pH6.4)で洗浄
後、これに蒸留水50mlに溶解したTNP−351
(61mg)と蒸留水1mlに溶解した1−エチル−3
−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩
酸塩(EDC)(114mg)を滴下した。pHを6.
4に調整し室温(25℃)で2時間反応させ、TNP−
351−セファロース4Bを作製した。15mMホウ酸
ナトリウム緩衝液(pH8.0)で平衡化したTNP−
351−セファロース4Bを用いて、実施例2で作製し
た抗血清をアフィニティー精製した。6M塩酸グアニジ
ン水溶液(pH6.1)で溶出した画分をとって、15
mMホウ酸ナトリウム緩衝液(pH8.0)で透析し、
精製抗TNP−351抗血清とした。
【0047】実施例4 [14C]TNP−351の製造 アルゴン雰囲気下、[14C]グアニジン塩酸塩(50m
Ci、0.91mmol、比放射能:55mCi/mmol)をtert
−ブチルアルコール(1.5ml:モレキュラーシーブス
4Aで乾燥)に懸濁液し、カリウムtert−ブトキシドの
1.5モル−乾燥テトラヒドロフラン溶液(912μ
l)を加えた後、10分間撹拌した。この溶液に4−
[5,5−ジシアノ−4−(ジメトキシメチル)ペンチ
ル]安息香酸tert−ブチル(283.1mg)のtert−ブ
チルアルコール溶液(4.5ml:モレキュラーシーブス
4Aで乾燥)を加えて、2時間加熱還流した。反応液を
水(20ml)に注加し、ジクロロメタン(20ml×3)
で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧下に溶媒を留去した。得られた残渣をカラムクロマト
グラフィー(担体:15g[フジデビソン社製BW−3
00]、展開溶媒:ジクロロメタン:メタノール=3
0:1→15:1)で精製すると4−[4−(2,4,6
−トリアミノ[2−14C]ピリミジン−5−イル)−
5,5−ジメトキシペンチル]安息香酸tert−ブチル
(174.2mg)が白色非晶質粉末として得られた。
【0048】このもの全量をトリフルオロ酢酸(846
μl)に溶解し、これに水(17mg)を加えた後、室温
で2時間撹拌放置した。減圧下にトリフルオロ酢酸を留
去し、さらに70℃で4時間半、真空乾燥した。得られ
た残渣全量とL−グルタミン酸ジエチル塩酸塩(14
5.4mg)とをジメチルホルムアミド(1.7ml:モレ
キュラーシーブス4Aで乾燥)に懸濁し、0℃に冷却し
た後、シアノリン酸ジエチル(69.3mg)のジメチル
ホルムアミド溶液(1.7ml:モレキュラーシーブス4
Aで乾燥)を加えて、15分間撹拌した。ついで、同温
度下、トリエチルアミン(184.3mg)のジメチルホ
ルムアミド溶液(1.7ml:モレキュラーシーブス4A
で乾燥)を10分間で滴下し、0℃で30分間、室温で
2時間撹拌放置した。減圧下に溶媒を留去し、得られた
残渣をカラムクロマトグラフィー[担体:15g(フジ
デビソン社製BW−300)、展開溶媒:濃アンモニア
水と分液したジクロロメタン→濃アンモニア水と分液し
たジクロロメタン:エタノール=40:1→30:1]
で精製すると、[14C]N−[4−[3−(2,4−ジ
アミノ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イ
ル)プロピル]ベンゾイル]−L−グルタミン酸ジエチ
ル(136.8mg)が白色結晶として得られた。
【0049】このジエステル全量を水−テトラヒドロフ
ラン混合液(2:1、5.1ml)に溶解し、1N水酸化
ナトリウム水溶液(848μl)を加えた後、室温で1
時間撹拌した。減圧下に内容量を1.6mlまでに濃縮
し、生じた不溶物をミリポアフィルターで濾去した。濾
液を0℃に冷却し、酢酸(164μl)を加えて生じた
結晶を濾取、氷水でよく洗浄した。得られた結晶を減圧
下70℃で4時間半乾燥すると、[14C]TNP−35
1(94.0mg、総放射能:11.7mCi、比放射能:5
4.8mCi/mmol)が白色結晶として得られた。本品
は、高速液体クロマトグラフィーおよび薄層クロマトグ
ラフィーで分析・同定した結果、特開平2−16728
1に記載の方法で合成した標品TNP−351と完全に
一致した。
【0050】実施例5 HRP標識化TNP−351の作製 西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)(5mg)を蒸留
水(1μl)に溶解し、これに0.1M NaIO4溶液
(1μl)を加えて、室温(25℃)で約20分間撹拌
した。これを1mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.2)
で平衡化しておいたセファデックス(Sephadex)G−
25カラム(1.5×12cm)(ファルマシア社製)に
通した。このようにして得られたNaIO4処理HRP
(2mg/ml)1mlに対して、10mM炭酸ナトリウム緩
衝液(pH9.5)に溶解したTNP−351溶液(4m
g/ml)を1ml加えて、撹拌、混和した(pHは前記炭酸
緩衝液でpH9.5に調整)。室温で1時間撹拌したの
ちNaBH4溶液(4mg/ml)を0.1ml加え、混和後、
4℃で1時間静置。さらに、この混和物を20mMリン
酸ナトリウム緩衝液(PBS、pH7.0)に透析した
のち、PBSで平衡化したセファクリル(Sephacryl)
S−200カラム(2.5×90cm)(ファルマシア社
製)を用いてゲル濾過した。酵素活性の最も高い画分
(第1ピーク)をとってHRP−TNP−351複合体
とした。
【0051】実施例6 β−D−ガラクトシダーゼ標識化TNP−351の作製 TNP−351(2.0mg)および(3.0mg)のm−
マレイミジル安息香酸およびジクロロヘキシルカルボジ
イミド(4μg)をテトラヒドロフラン(2ml)に加
えて混合し、4℃、40時間反応させた。この反応液を
約1/10量になるまで濃縮し、β−ガラクトシダーゼ
(20μg)を含むリン酸緩衝液(0.1M、pH7.
0)(3ml)に加えて25℃で30分間反応させた。つ
いで、0.1M NaCl、1mM MgCl2−0.1%B
SA−0.1%NaN3−0.02Mリン酸緩衝液(pH
7.0)(以下BufferAと称する)で平衡化したセフ
ァロース6Bカラム(ファルマシア社製)(2×38c
m)を用いてBufferAで溶出した。酵素活性の最も高い
画分をとってβ−ガラクトシダーゼ−TNP−351複
合体とした。
【0052】実施例7 β−D−ガラクトシダーゼ標識化TNP−351の作製 TNP−351 1.0mgを0.05Mリン酸緩衝液
(pH7.0)0.5mlおよびDMSO 0.5ml
に溶解し、この溶液に780μgのm−マレイミドベン
ゾイル−N−ヒドロキシスクシンイミドエステルを含む
THF50μlを添加して30℃で30分反応させた。
反応混合液を0.02Mリン酸緩衝液(pH6.3)で
平衡させたセファデックスG−15カラム(0.9×5
5cm)に通し、過剰の試薬とマレイミド化TNP−3
51とを分離した。得られたマレイミド化TNP−35
1溶液を0.5mlを、0.02Mリン酸食塩緩衝液
(pH7.5)に希釈したβ−D−ガラクトシダーゼ溶
液(1mg/ml)0.5mlに徐々に添加し、時々振
り混ぜながら5℃で一夜反応させた。反応終了後0.0
2Mリン酸食塩緩衝液(pH7.0)を用いるセファロ
ース6Bカラムクロマトグラフィーで精製し、酵素含有
フラクションを分取しβ−D−ガラクトシダーゼ標識化
TNP−351を得た。
【0053】実施例8 HRP標識化TNP−351の作製 TNP−351(8mg)をDMF(100μl)に溶
解し、10℃に保った後、これにクロロぎ酸イソブチル
(2μl)を加えて10℃で30分間撹拌した。50m
M炭酸ナトリウム溶液(1.5ml)に溶解した西洋ワ
サビペルオキシダーゼ(HRP)(1mg)を加え、1
0℃でさらに4時間撹拌した後、4℃で一昼夜静置し
た。この混和物を100mM塩化ナトリウム、10mM
塩化マグネシウム、10mM 2−メルカプトエタノー
ルを含む50mMトリス−酢酸緩衝液(pH7.5)で
平衡化したセファデックス(Sephadex)G−2
5カラム(1.0×60cm)(ファルマシア社製)を
用いてゲル濾過した。酵素活性の最も高い画分(第1ピ
ーク)をとって15mMホウ酸ナトリウム緩衝液(pH
8.0)で透析し、HRP−TNP−351標識化とし
た。
【0054】実施例9 TNP−351のEIA 該キットとしては以下の試薬からなる。 (1)TNP−351を0および15pg/mlから1
00ng/mlまで含む標準溶液 (2)実施例8で得られた標識化されたTNP−351
液 (3)実施例3で得られた精製特異抗体液 (4)(3)の精製特異抗体に対する抗種抗体(抗ウサ
ギイムノグロブリン抗体)を結合させた固相 (5)これら(2)〜(3)の試薬および被検試料の希
釈に用いるリン酸緩衝液(pH6〜9) (6)インキュベーション後、固相の洗浄に用いる緩衝
液(pH6〜9のリン酸緩衝液またはグリシン緩衝液な
ど) (7)ペルオキシダーゼ活性測定用試薬比色法の場合、
o−フェニレンジアミンと過酸化水素。酵素基質の溶解
に用いる緩衝液(好ましくはリン酸緩衝液)および酵素
反応停止液(硫酸)。
【0055】測定 被検体もしくは(1)液50μl、(2)液50μl、
(3)液50μlを混合し、(4)に加えて4℃で20
時間反応させた。洗浄後、0.02%過酸化水素と0.
26%o−フェニレンジアミンを含む0.1Mクエン酸
緩衝液100μlを加えて室温で20分間反応させた。
1N硫酸を1ml加えて反応を停止させ、492nmの
吸光度を測定すると図1の標準曲線が得られた。図1の
縦軸は、TNP−351非存在下での標識化TNP−3
51の最大結合を示す吸光度値に対する各濃度のTNP
−351存在下での標識化TNP−351の結合を示す
吸光度値を百分率で表したもの、横軸は、TNP−35
1の濃度(pg/ml)を表す。最小15pg/mlの
TNP−351が検出された。TNP−351測定系の
添加回収率 血清7検体について、11ng/ml、1.2ng/m
l、140pg/ml、15pg/mlの濃度のTNP
−351を添加した時の回収率について調べたところ表
1に示した成績が得られた。平均添加回収率は103.
1±8.9%であった。
【0056】
【表1】
【0057】この測定系に対して、メトトレキサート、
アメソプテリン、ダウノルビミン、ネオロルテノスタチ
ン、シスプラチン、マイトマイシン、アクチノマイシ
ン、ビンクハスチン、ビンブラスチン、ペフレオマイシ
ン、サイクロフォスファミド等の制癌剤はTNP−35
1の測定に影響を及ぼさなかった。TNP−351の基
本骨格と同一の化合物は交叉反応を示した。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば式(I)の化合物または
その塩が良好な感度で容易に測定でき、TNP−351
を抗悪性腫瘍剤として使用するに際して非常に有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例9のTNP−351測定における標準
曲線である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 [式中、nは1〜6の整数を示す]で表わされる化合物
    またはその塩に特異的に反応する抗体。
  2. 【請求項2】 式(I)で表わされる化合物またはその
    塩の標識化化合物。
  3. 【請求項3】 式(I)で表わされる化合物またはその
    塩を測定するに際し、請求項1記載の抗体および請求項
    2記載の標識化化合物を用いて免疫化学的方法により測
    定を行うことを特徴とする式(I)で表わされる化合物
    またはその塩の測定法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の抗体および請求項2記載
    の標識化化合物を必須成分として構成されることを特徴
    とする式(I)で表わされる化合物またはその塩の免疫
    化学的測定キット。
JP33042291A 1990-12-14 1991-12-13 抗悪性腫瘍剤の測定法および試薬 Withdrawn JPH0565286A (ja)

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JP40243290 1990-12-14
JP2-402432 1990-12-14

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0923287A4 (en) * 1996-08-30 2001-08-01 Lilly Co Eli NON-CLASSIC PYRROLO (2,3-D) PYRIMIDINE ANTIFOLATE

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0923287A4 (en) * 1996-08-30 2001-08-01 Lilly Co Eli NON-CLASSIC PYRROLO (2,3-D) PYRIMIDINE ANTIFOLATE

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