JPH0565486U - 抵抗溶接用電極ホルダー - Google Patents

抵抗溶接用電極ホルダー

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JPH0565486U
JPH0565486U JP468092U JP468092U JPH0565486U JP H0565486 U JPH0565486 U JP H0565486U JP 468092 U JP468092 U JP 468092U JP 468092 U JP468092 U JP 468092U JP H0565486 U JPH0565486 U JP H0565486U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】抵抗溶接用電極の冷却性能を向上し、抵抗溶接
用電極をワークに圧接する際に変形することのない強度
及び剛性に優れた抵抗溶接用電極ホルダーを提供する。 【構成】電極ホルダー1は略円筒形状の棒状体で、この
棒状体の先端部にキャップ型抵抗溶接用電極3が嵌合さ
れている。電極ホルダー1は棒状体の中心部に穿設され
た第1の流通孔5と、第1の流通孔5の外周側に第1の
流通孔5と平行に穿設された互いに独立な複数の第2の
流通孔7とを有する。電極ホルダー1では、流通孔5と
流通孔7との一方を給水孔とし他方を排水孔として冷却
水をキャップ型抵抗溶接用電極3の冷却用凹部4に流通
させることにより、キャップ型抵抗溶接用電極3の冷却
を行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は抵抗溶接用電極ホルダーに関するものであり、さらに詳細には中心部 に長さ方向に貫通して設けられた給排水孔に液体を流通させて先端部に嵌合され たキャップ型抵抗溶接用電極の冷却を行う抵抗溶接用電極ホルダーに関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来、スポット溶接に用いられる抵抗溶接用電極は、電極ホルダーを介してガ ンアームに組付けられ、前記電極ホルダーから抵抗溶接用電極の中央部に設けら れた凹部に冷却水を流通させることにより過熱が防止される。前記従来の電極ホ ルダーは、棒状体の中心部に長さ方向に沿って貫通する円筒状孔部が設けられ、 この円筒状孔部を別部材によって給水孔部と排水孔部とに分割するものである。
【0003】 このような電極ホルダーとして、図7示のように例えば実公昭44−7066 号公報に開示されたものが知られている。
【0004】 図7に示すように、電極ホルダー71は棒状体の中心部に長さ方向に沿って円 筒状孔部72が設けられ、孔部72は下方で大径の円筒状孔部73に連通してい る。電極ホルダー71は孔部72側でガンアーム74に取着されており、大径の 孔部73に抵抗溶接用電極75が挿入されている。電極ホルダー71の孔部72 はガンアーム74内に設けられた排水路76に連通しており、また孔部72の中 心部に挿着された導管77がガンアーム74内に設けられた給水路78に接続さ れている。抵抗溶接用電極75には中央部に冷却水流通用の凹部79が設けられ ており、導管77が前記凹部79に挿入される。
【0005】 図7に示す装置では、抵抗溶接用電極75をワークWの上下から圧接してスポ ット溶接を行うが、このとき、電極ホルダー71に冷却水を流通して抵抗溶接用 電極75の冷却を行う。冷却水は、ガンアーム74内に設けられた給水路78か ら導管77を介して凹部79に導かれ、抵抗溶接用電極75を冷却した後、導管 77と孔部72との間隙を通ってガンアーム74内に設けられた排水路76に排 出される。
【0006】 しかしながら、前記公報記載の電極ホルダー71によれば、導管77が図7に 仮想線で示すように凹部79内で撓む傾向があり、導管77から流出する冷却水 の流れが抵抗溶接用電極75の中央部に指向されにくい。
【0007】 また、特開平2−133180号公報には、図8示のように中空円筒状電極ホ ルダーの中空部を給排水孔とし、この給排水孔を整流板で仕切ってその一方を給 水孔とし、他方を排水孔とする電極ホルダーが開示されている。
【0008】 前記公報記載の電極ホルダー81は中空円筒状体であって、図8に示すように 一方の端部でガンアーム82に挿入して取着され、他方の先端部がキャップ型抵 抗溶接用電極83の中央部に設けられた嵌合部83aに、その底部とのあいだに 冷却用凹部84を存して挿入され嵌合されている。電極ホルダー81の中空部8 5には整流板86が挿入されており、中空部85は中心で給水孔87と排水孔8 8とに仕切られている。給水孔87と排水孔88とは、ガンアーム82内に設け られた給水路89と排水路90とにそれぞれ接続されている。
【0009】 前記公報記載の装置では、中空部85内を整流板86で仕切ることにより給水 孔87が形成されているので、冷却水の流出方向は冷却用凹部84の底部に指向 されるようになっている。しかしながら、給水孔87と排水孔88とが整流板8 6に対して対称的に配置されているために、抵抗溶接用電極83は給水孔87側 と排水孔88側とで冷却程度が異なる傾向がある。
【0010】 前記いずれの場合も、中心部に設けられた円筒状孔部を別部材によって給水孔 部と排水孔部とに分割する電極ホルダーでは、前記別部材として円筒状孔部に導 管を挿入するものにあってはこの導管の撓みにより冷却水の流れが抵抗溶接用電 極の中央に指向されにくく、整流板を挿入するものにあっては給水部と排水部と が整流板に対して対称的に配置されるため、いずれにしても抵抗溶接用電極の各 部が均等に冷却されにくいとの不都合がある。抵抗溶接用電極の各部が均等に冷 却されず部分的に過熱されると抵抗溶接用電極の寿命が短くなるので、抵抗溶接 用電極の連続打点性が低下し、張り付き等の問題が生じ易く、好ましくない。
【0011】 また、前記従来の電極ホルダーでは、中心部に設けられた円筒状孔部を給水及 び排水の両用に供するため、前記円筒状孔部は比較的大径に形成されるので外周 部が肉薄になる傾向がある。このような電極ホルダーにより抵抗溶接用電極をワ ークに圧接すると、ガンアームまたは抵抗溶接用電極との係合部で前記電極ホル ダーの外周部が円筒状孔部側に変形することがあるとの不都合がある。前記電極 ホルダーの変形は、図8示のように先端部の外周側にキャップ型抵抗溶接用電極 が冠着されるタイプの電極ホルダーの抵抗溶接用電極との係合部において特に著 しい。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、かかる不都合を解消して、抵抗溶接用電極の各部を均等に冷却する ことができるとともに、抵抗溶接用電極をワークに圧接する際に加圧力により屈 曲または座屈等の変形することのない強度及び剛性に優れた抵抗溶接用電極ホル ダーを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本考案の抵抗溶接用電極ホルダーは、棒状体の 中心部に長さ方向に貫通する給水孔及び排水孔を設け、該棒状体の先端部にキャ ップ型抵抗溶接用電極を嵌合し、該給水孔及び排水孔を介して該キャップ型抵抗 溶接用電極に設けられた冷却用凹部に液体を流通させて該キャップ型抵抗溶接用 電極の冷却を行う抵抗溶接用電極ホルダーにおいて、該棒状体の中心部に穿設さ れた第1の流通孔と該第1の流通孔の外周側に該第1の流通孔と平行に穿設され た互いに独立な複数の第2の流通孔とを有し、前記いずれかの流通孔の一方を給 水孔とし他方を排水孔とすることを特徴とする。
【0014】 また、本考案の他の抵抗溶接用電極ホルダーは、前記棒状体の中心部に設けら れた第1の孔部と該第1の孔部の外周側に該第1の孔部と平行に長さ方向で連通 して設けられた複数の第2の孔部とが該第1の孔部に挿入された導管により隔て られ、該導管の内部を第1の流通孔とし該導管の外部を第2の流通孔とし、前記 いずれかの流通孔の一方を給水孔とし他方を排水孔とすることを特徴とする。
【0015】
【作用】
本考案の電極ホルダーでは、電極ホルダーの中心部に第1の流通孔を設け、こ の第1の流通孔の外周側に複数の第2の流通孔を配置している。前記第1及び第 2の流通孔は、いずれも電極ホルダー本体に穿設されており、別部材を用いずに 電極ホルダー本体と一体的に形成されているので撓むことがない。このような電 極ホルダーによれば、第1の流通孔から給水して第2の流通孔に排水するときに は第1の流通孔から流出する冷却水の流れは確実に抵抗溶接用電極の中央部を指 向し、第2の流通孔から給水して第1の流通孔に排水するときには第2の流通孔 から流出する冷却水の流れは確実に抵抗溶接用電極の周辺部を指向したのち中央 部に向かう。従って、抵抗溶接用電極が中心部から周辺部にかけての温度変化が 均等になるように冷却される。
【0016】 また、前記電極ホルダーによれば、前記第1の流通孔と複数の第2の流通孔と が互いに独立に設けられているので、第1の流通孔の周囲の第2の流通孔が配置 されていない部分では、断面積が大きく前記電極ホルダー本体が長手方向に沿っ て肉厚になっている。従って、抵抗溶接用電極をワークに圧接しても、前記電極 ホルダー本体の肉厚部により対曲げ剛性が高く維持され、高加圧力においても変 形しにくくなる。
【0017】 本考案の他の電極ホルダーでは、棒状体の中心部に設けられた第1の孔部と該 第1の孔部の外周側に該第1の孔部と平行に長手方向で連通して設けられた複数 の第2の孔部とから、流通孔が形成されている。前記第1の孔部の周囲は第2の 孔部と連通する部分は開口部となっているが、それ以外の部分は中実に形成され ている。そこで、前記第1の孔部に導管を挿入すると、前記導管は前記第1の孔 部の内周壁により規制され撓むことがない。このような電極ホルダーによれば、 前記流通孔を別部材である導管により給水孔部分と排水孔部分とに隔てるにも係 わらず、前記導管内部から給水して前記側孔部側に排水するときには導管から流 出する冷却水の流れは確実に抵抗溶接用電極の中央部を指向し、前記導管の外部 から給水して導管内部に排水するときには第2の孔部側から流出する冷却水の流 れは確実に抵抗溶接用電極の周辺部を指向したのち中央部に向かう。従って、抵 抗溶接用電極が中心部から周辺部にかけての温度変化が均等になるように冷却さ れる。
【0018】 また、前記電極ホルダーによれば、第1の孔部の周囲の第2の孔部が配置され ていない部分では、前記電極ホルダー本体が肉厚になっている。従って、抵抗溶 接用電極をワークに圧接しても、前記電極ホルダー本体の肉厚部により更に断面 積が大きく設定でき対曲げ剛性が維持され、特にアルミニウム合金のスポット溶 接のような高加圧力下においても変形しにくくなる。
【0019】
【実施例】
次に、添付の図面を参照しながら本考案の電極ホルダーについてさらに詳しく 説明する。図1は本考案に係わる電極ホルダーの第1の実施例の構成を示す説明 的断面図、図2は図1のII−II線断面図、図3は本考案の第2の実施例の構 成を示す説明的断面図、図4は本考案の第3の実施例の構成を示す説明的断面図 、図5は他の本考案に係わる電極ホルダーの一実施例の構成を示す説明的断面図 、図6は図5のVI−VI線断面図である。
【0020】 次に、本考案の電極ホルダーの第1の実施例について説明する。
【0021】 本実施例の電極ホルダー1は略円筒形状の棒状体であって、図1に示すように 一方の端部でガンアーム2に取着され、他方の先端部がキャップ型抵抗溶接用電 極3の嵌合部3aに、その底部とのあいだに冷却用凹部4を存して挿入され嵌合 されている。
【0022】 電極ホルダー1の中心には長手方向に沿って第1の流通孔5が穿設されており 、ガンアーム2側で大径の円筒状孔部6に連通している。第1の流通孔5は円筒 状孔部6と同心の円筒状であり、円筒状孔部6に連通する側の端部には拡径部5 aが設けられ、他方の端部で冷却用凹部4に開口している。また、円筒状孔部6 はガンアーム2側に開口している。第1の流通孔5の外周側には4本の第2の流 通孔7が穿設されており、第2の流通孔7は図2に示すように第1の流通孔5に 対して互いに対称になるように配置されている。第2の流通孔7は、第1の流通 孔5より小径の円筒状であり、上端で円筒状孔部6の底部に開口し、下端では冷 却用凹部4に開口している。即ち、第1の流通孔5と4本の第2の流通孔7とは 冷却用凹部4を介して連通している。
【0023】 ガンアーム2には、流通路8及び流通路9が設けられている。流通路8は円筒 状孔部6に挿入される導管10を介して第1の流通孔5と連通しており、流通路 9は円筒状孔部6の上端と連通している。導管10の外径は拡径部5aの径に一 致する大きさとされており、その下端部で第1の流通孔5の拡径部5aに挿入嵌 合されて流通孔5と拡径部5aとの段差により係止され、上端部で流通路8に接 続している。
【0024】 本実施例の電極ホルダー1では、スポット溶接を行う際には、冷却水が流通路 8から導管10及び第1の流通孔5を介して冷却用凹部4に導入され、抵抗溶接 用電極3の冷却を行う。冷却用凹部4に導入された冷却水は、抵抗溶接用電極3 を冷却したのち、第2の流通孔7及び円筒状孔部6を介して流通路9から排出さ れる。第2の流通孔7は前述のとおり第1の流通孔5に対して互いに対称になる ように配置されているので、抵抗溶接用電極3の中心部の第1の流通孔5から流 出した冷却水は周辺部に設けられた4本の第2の流通孔7に均等に流入し、抵抗 溶接用電極3が中心部から周辺部にかけての温度変化が均等になるように冷却さ れる。
【0025】 このとき、第2の流通孔7は第1の流通孔5より小径であるが、その断面積の 合計が第1の流通孔5の断面積よりも大きくなるように形成されている。第2の 流通孔7の径をこのように形成しておくことにより、排水側に掛かる圧が給水側 に掛かる圧よりも小さくなるので流水抵抗が小さくなり、冷却水が第1の流通孔 5から冷却用凹部4に円滑に流入し、抵抗溶接用電極3の冷却を効率よく且つ急 速に行うことができ、短時間で抵抗溶接用電極3の温度が低下される。従って、 抵抗溶接用電極3の延命化、長寿命化を図ることができ、張り付き、焼損等が阻 止されて溶接品質を向上することができる。
【0026】 また、本実施例の電極ホルダー1の抵抗溶接用電極3側の先端は、図2に示す ように第1の流通孔5の周囲の第2の流通孔7が設けられていない部分Aが肉厚 になっているので、スポット溶接を行う際にワークWに高圧接されても肉厚部A で対曲げ剛性が維持され、座屈による曲がり捩じれ等の変形が防止される。尚、 電極ホルダー1のガンアーム2側の先端は中心部に大径の円筒状孔部6が設けら れているので、スポット溶接を行う際の加圧によって変形しないように抵抗溶接 用電極3側の先端より大径に形成されている。
【0027】 次に、本考案の電極ホルダーの第2の実施例について説明する。
【0028】 本実施例の電極ホルダー31は、図3に示すように第1の実施例で設けた円筒 状孔部6を設けずに、第1の流通孔5及び第2の流通孔7を長手方向に貫通させ て設け、第1の流通孔5の両端部に拡径部32を設け、両端部を同一形状とした 以外は第1の実施例と同様の構成となっている。本実施例の電極ホルダー31で は、流通路8と第1の流通孔5とを接続する導管10の外径は拡径部32の径に 一致する大きさとされており、その下端部で拡径部32に挿入されて第1の流通 孔5と拡径部32との段差に係止され、上端部で流通路8に接続されるようにな っている。
【0029】 本実施例の電極ホルダー31では、スポット溶接を行う際には、前記第1の実 施例と同様にして、抵抗溶接用電極3の冷却を行う。
【0030】 本実施例の電極ホルダー31は、第1の流通孔5及び第2の流通孔7が長手方 向に貫通させて設けられ、上下対称の形状となっている。従って、上下のどちら 側の先端においても、図2に示す電極ホルダー1の抵抗溶接用電極3側の先端と 同様に第1の流通孔5の周囲の第2の流通孔7が設けられていない部分が肉厚に なっており、抵抗溶接用電極3をワークに圧接する際に変形しないだけの剛性を 維持することができる。
【0031】 電極ホルダー31は、前記形状に形成されているので上下を入れ換えて使用す ることができ、どちら側に抵抗溶接用電極3を嵌合してもよく、ガンアーム2と の組付けを容易に行うことができる。また、電極ホルダー31は、上下対称の形 状であるので、安価且つ容易に製造することができる。
【0032】 次に、本考案の電極ホルダーの第3の実施例について説明する。
【0033】 本実施例の電極ホルダー41は、図4に示すように第1の流通孔5を両端部ま で同一径とし、両端部に第2の実施例で設けた拡径部32を設けていないこと以 外は第2の実施例と同様の構成となっている。本実施例の電極ホルダー41では 、流通路8と第1の流通孔5とを接続する導管10の下端部近傍に外周側に突出 する鍔部42を設け、導管10が鍔部42で第1の流通孔5の上端に係止され、 上端部で流通路8に接続されるようになっている。
【0034】 本実施例の電極ホルダー41では、スポット溶接を行う際には、前記第1の実 施例と同様にして、抵抗溶接用電極3の冷却を行う。
【0035】 本実施例の電極ホルダー41によれば、導管10が鍔部42で第1の流通孔5 の上端に係止されるので、第1の流通孔5の周囲の第2の流通孔7が設けられて いない部分の肉厚をさらに増大させることができ、抵抗溶接用電極3をワークに 圧接する際の剛性が増加する。
【0036】 前記各実施例では、冷却水は第1の流通孔5から給水され第2の流通孔7に排 水されるようになっているが、流通経路を逆にして、第2の流通孔7から給水し て第1の流通孔5に排水するようにしてもよい。尚、この場合には、第2の流通 孔7の断面積の合計は第1の流通孔5の断面積よりも小さくなるように形成され る。
【0037】 また、第2の流通孔7は第1の流通孔5の外周側に2本以上形成されていれば よい。
【0038】 前記各実施例では、第2の流通孔7を第1の流通孔5の外周側に4本設けてい るが、第2の流通孔7の数は前記に限られるものではなく、2〜3本でもよく、 適宜複数本が設けられていてよい。
【0039】 次に、本考案の他の電極ホルダーの実施例について説明する。
【0040】 本実施例の電極ホルダー51は略円筒形状の棒状体であって、図5に示すよう に一方の端部でガンアーム2に取着され、他方の先端部がキャップ型抵抗溶接用 電極3の嵌合部3aに、その底部との間に冷却用凹部4を存して挿入され嵌合さ れている。
【0041】 電極ホルダー51の中心には長手方向に沿って貫通する第1の孔部52が設け られている。第1の孔部52の外周側には第2の孔部53が第1の孔部52と平 行に設けられ、第2の孔部53は長手方向で第1の孔部52に連通している。第 2の孔部53は第1の孔部52に対して互いに対称となるように4か所に設けら れており、断面形状では図6に示すように第1の孔部52の周囲に花弁状に配置 されている。第1の孔部52の周囲は第2の孔部53と連通する部分は開口部5 2aとなっているが、それ以外の部分には内周壁52bが形成されている。
【0042】 第1の孔部52には導管54が挿着されており、第1の孔部52及び第2の孔 部53を導管54で隔てて、導管54内部に第1の流通孔を、導管54外部に第 2の流通孔を形成している。導管54の外径は第1の孔部52の径に略一致する 大きさとされており、第1の孔部52の内周壁52bにより、その下端部が確実 に抵抗溶接用電極3の中央部を指向するように、姿勢が規制されている。
【0043】 ガンアーム2には、流通路8及び流通路9が設けられている。流通路8は導管 54に連通しており、流通路9は第2の孔部53の上端に連通している。尚、導 管54は下端部が嵌合部3aに設けられた突起部57に係止され、上端部が流通 路8に接続されている。
【0044】 本実施例の電極ホルダー51では、スポット溶接を行う際には、冷却水が流通 路8から導管54内部の第1の流通孔を介して冷却用凹部4に導入され、抵抗溶 接用電極3の冷却を行う。冷却用凹部4に導入された冷却水は、抵抗溶接用電極 3を冷却したのち、導管54外部の第2の流通孔を介して流通路9から排出され る。前述のように、導管54は姿勢が規制されており、第2の孔部53は第1の 孔部52に対して互いに対称になるように配置されているので、冷却水は第1の 流通孔から抵抗溶接用電極3の中央部を指向して流出したのち導管54の外周側 の第2の流通孔に均等に流入し、抵抗溶接用電極3が中心部から周辺部にかけて の温度変化が均等になるように冷却される。
【0045】 このとき、導管54外部の第2の流通孔はその断面積の合計が導管54内部の 第1の流通孔の断面積よりも大きくなるように形成されている。第2の流通孔を このように形成しておくことにより、排水側に掛かる圧が給水側に掛かる圧より も小さくなるので、冷却水が第1の流通孔から冷却用凹部4に円滑に流入し、抵 抗溶接用電極3の冷却を短時間で効率よく行うことができる。
【0046】 また、本実施例の電極ホルダー51は、第1の孔部52及び第2の孔部53が 長手方向に貫通させて設けられ、上下対称の形状となっている。従って、上下の どちら側の先端においても、図6に示すように第1の孔部52の周囲の第2の孔 部53が設けられていない部分Bが肉厚になっているので、スポット溶接を行う 際にワークWに圧接されても肉厚部Bで剛性が維持され、変形が防止される。
【0047】 電極ホルダー51は、前記形状に形成されているので上下入れ換えて使用する ことができ、どちら側に抵抗溶接用電極3を嵌合してもよく、ガンアーム2との 組付けを容易に行うことができる。また、電極ホルダー51は、上下対称の形状 であるので、安価且つ容易に製造することができる。
【0048】 前記実施例では、導管54を係止するために嵌合部3aに突起部57を設けて いるが、第1の孔部52の下端面に導管54の内外径に略一致するリング状部材 を取着して、該リング状部材により導管54を係止するようにしてもよい。
【0049】 また、前記実施例では、第2の孔部53を第1の孔部52の外周側の4か所に 設けているが、第2の孔部53の数は前記に限られるものではなく、2〜3か所 でもよく、適宜複数か所に設けられていてよい。
【0050】
【考案の効果】
以上のことから明らかなように、本考案の電極ホルダーによれば、抵抗溶接用 電極を用いてスポット溶接を行う際に、前記抵抗溶接用電極が中心部から周辺部 にかけての温度変化が均等になるように効率よく、急速に冷却することができる と共に抵抗溶接用電極の温度を常に低くできる。従って、連続打点溶接性の向上 と共に張り付きを防止し、抵抗溶接用電極の寿命を延長することができる。
【0051】 また、本考案の電極ホルダーによれば、抵抗溶接用電極をワークに圧接する際 に電極ホルダーの変形を防止することができる。従って、アルミニウム合金板の スポット溶接のような高加圧、高電流下においても、捩じれ、曲がりのような不 具合の発生を阻止し、接合品質の向上に寄与するところ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる電極ホルダーの第1の実施例の
構成を示す説明的断面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】本考案の第2の実施例の構成を示す説明的断面
図。
【図4】本考案の第3の実施例の構成を示す説明的断面
図。
【図5】他の本考案に係わる電極ホルダーの一実施例の
構成を示す説明的断面図。
【図6】図5のVI−VI線断面図。
【図7】従来の電極ホルダーの一構成例を示す説明的断
面図。
【図8】従来の電極ホルダーの他の構成例を示す説明的
断面図。
【符号の説明】
1、31、41、51…電極ホルダー、 3…抵抗溶接
用電極、6…第1の流通孔、 7…第2の流通孔、52
…第1の孔部、 53…第2の孔部、 54…導管。
フロントページの続き (72)考案者 伊藤 友彦 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】棒状体の中心部に長さ方向に貫通する給水
    孔及び排水孔を設け、該棒状体の先端部にキャップ型抵
    抗溶接用電極を嵌合し、該給水孔及び排水孔を介して該
    キャップ型抵抗溶接用電極に設けられた冷却用凹部に液
    体を流通させて該キャップ型抵抗溶接用電極の冷却を行
    う抵抗溶接用電極ホルダーにおいて、 該棒状体の中心部に穿設された第1の流通孔と該第1の
    流通孔の外周側に該第1の流通孔と平行に穿設された互
    いに独立な複数の第2の流通孔とを有し、前記いずれか
    の流通孔の一方を給水孔とし、他方を排水孔とすること
    を特徴とする抵抗溶接用電極ホルダー。
  2. 【請求項2】棒状体の中心部に長さ方向に貫通する給水
    孔及び排水孔を設け、該棒状体の先端部にキャップ型抵
    抗溶接用電極を嵌合し、該給水孔及び排水孔を介して該
    キャップ型抵抗溶接用電極に設けられた冷却用凹部に液
    体を流通させて該キャップ型抵抗溶接用電極の冷却を行
    う抵抗溶接用電極ホルダーにおいて、 該棒状体の中心部に設けられた第1の孔部と該第1の孔
    部の外周側に該第1の孔部と平行に長さ方向で連通して
    設けられた複数の第2の孔部とが該第1の孔部に挿入さ
    れた導管により隔てられ、該導管の内部を第1の流通孔
    とし該導管の外部を第2の流通孔とし、前記いずれかの
    流通孔の一方を給水孔とし他方を排水孔とすることを特
    徴とする抵抗溶接用電極ホルダー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101650696B1 (ko) 2015-11-06 2016-08-24 연규수 스포트 용접용 팁의 제조 방법

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JPS51152025U (ja) * 1975-05-30 1976-12-04

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