JPH0565576B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0565576B2 JPH0565576B2 JP58155828A JP15582883A JPH0565576B2 JP H0565576 B2 JPH0565576 B2 JP H0565576B2 JP 58155828 A JP58155828 A JP 58155828A JP 15582883 A JP15582883 A JP 15582883A JP H0565576 B2 JPH0565576 B2 JP H0565576B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cast iron
- parts
- aluminum
- weight
- iron
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は合金鋳鉄に関し、更に詳しくは耐熱性
並びに耐食性の優れた新しい合金鋳鉄の製造方法
に関す。 本発明の製造方法による合金鋳鉄は耐熱及び耐
食性を有する特殊合金鋳鉄の材質研究の過程で見
い出されたもので特にアルミニウム溶湯に対し耐
久性の高い性能を有する合金鋳鉄である。 従来、アルミニウム合金、亜鉛合金、マグネシ
ウム合金、銀合金などの非鉄軽金属合金の低圧鋳
造用器材やダイキヤスト用器材、例えばストー
ク、るつぼ、熱電対保護管、自動給湯用ラドルな
どにはFC20〜25の普通鋳鉄が使用されている。
しかしながらこれら普通鋳鉄は例えばアルミニウ
ム溶湯などに対する溶損が大きく、長期の使用に
耐えないうえに、鉄成分や炭素成分の混入によつ
てアルミニウム鋳造品等の品質低下をもたらして
いる。 本発明者は、上記の事実に鑑み、これら普通鋳
鉄に替わる新規な材料を求める一連の研究の中
で、ダクタイル鋳鉄、ミーハーナイト鋳鉄、高ア
ルミニウム鋳鉄(クラルフアー鋳鉄、アルシロン
鋳鉄)など従来公知の特殊鋳鉄よりアルミニウム
低圧鋳造用のストークを作成し、実操業を行なつ
て検討して来たが、FC鋳鉄からなる器材の3〜
6日の耐用日数に対して、2〜3倍程度の耐用日
数の上昇程度にとどまつた。 そこであくまでも鋳鉄を基本にして、鋳鉄複合
合金鋳鉄の体質を改善すべく従来の鋳造工学の常
識にとらわれることなく新たな発想を展開させる
ことによつて本発明の完成に至つたのである。即
ち鋳鉄溶湯中にチタン酸アルカリ土類金属塩を添
加することによつて今までのFC鋳鉄やその他の
鋳鉄よりもはるかにアルミニウム合金溶湯に対し
て耐食性のある材質が安定して得られ、しかも鋳
鉄中の最適配合比率と鋳鉄製造時の温度条件の最
適範囲を設定することによつて、またチタン酸ア
ルカリ土類金属を添加した鋳鉄溶湯に更にアルミ
ニウムを添加して得られる複合合金鋳鉄が上述の
ように鋳鉄中の最適配合比率、アルミニウム添加
比率、複合合金鋳鉄製造時の最適温度範囲を条件
づけることによりチタン酸アルカリ土類金属を鋳
鉄溶湯に添加するだけでも効果がある上にさらに
良好な材料が得られることが判明した。 本発明に用いられる、複合合金鋳鉄中の元素で
あるCは2.0〜4.0重量%好ましくは3.0〜3.8%の
カーボン比率である。カーボンが4.0%より多く
なると、複合合金鋳鉄は硬くなり過ぎ切削等の後
加工が困難になるとともに、もろくなる為に例え
ばアルミニウム溶湯などに使用する際の熱シヨツ
クに際しクロツクの入る恐れがある。また、2.5
%よりも下になると、合金鋳鉄組織はフエライト
(純鉄)地が多くなり、フエライトはアルミニウ
ムと反応してアルミフエライトとなり易い性質を
有する為に、アルミニウム溶湯中に溶出する結果
となり腐食し易くなる。またSiは2.0〜4.0重量%
好ましくは2.2〜3.8重量%である。Siが4.0%より
多くなると、Siの有する黒鉛化促進元素の性質に
より、合金鋳鉄の組織が黒鉛とフエライト地の組
織となり、フエライト地が上記の様に腐食し易く
なる。更には偏析によりSiが単独で存在し易くな
り、アルミニウム溶湯中へ溶出した場合、一般に
かにがわくと称される発泡の原因ともなる。 また、2%よりも下になると耐熱性が悪くなり
例えばアルミニウム溶湯中で使用される場合の耐
熱性が問題となる。 チタン酸アルカリ土類金属塩より添加される
Tiはキユーポラ操業においては0.05〜1重量%の
範囲内となる。一般に酸素ガス、或いはハロゲン
ガス等の腐食性ガスは合金鋳鉄に侵入する場合黒
鉛を通路として入ることが知られている。従つ
て、長繊維、及び(或いは)それら繊維が連なつ
た黒鉛は、腐食性ガスを容易に侵入させ得る為
に、腐食、或いはクラツクの原因となる。そこ
で、黒鉛繊維は片状微細化する必要があるが、
Tiは黒鉛の微細化剤として非常に有効であり、
従つて耐食性のよい合金鋳鉄が得られる。 また、黒鉛安定化元素としてCrを0.2〜2重量
%及び/又はMnを0.1〜2重量%含有させる。こ
れにより、本発明の合金鋳鉄に耐食性を付与する
ことができる。 さらに、本発明ではAlを1.5〜4.0重量%含有さ
せることを必須とする。Alを添加することによ
つて合金鋳鉄の耐熱性の向上を図ることができ
る。上記添加量が1.5重量%未満の場合には十分
な耐熱性が得られない。また、4.0重量%を上回
る場合にはAlの偏析或いは合金鋳鉄溶湯の湯流
れが悪くなり、例えば鋳造不良の原因となる
“巣”などが発生するので好ましくない。 本発明に用いられるチタン酸アルカリ土類金属
とはチタン酸金属塩でその金属がアルカリ土類金
属即ち周期律表のaに属するものである。具体
的にはチタン酸ベリリウム、チタン酸マグネシウ
ム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウ
ム、チタン酸バリウム等を例示出来る。チタン酸
アルカリ土類金属の添加量はFC分に対し1.5〜10
重量%好ましくは2.0〜7.0重量%の範囲である。 而して、アルミニウム溶湯に対し耐食性を向上
する為には複合合金鋳鉄組織をアルミニウムとの
反応性の見られない分子式Fe3Cで示されるセメ
ントタイト地に必要があるが、完全なセメンタイ
ト地もまた硬くてもろい為に、前述のクラツクが
問題となる。従つて、じん性を兼ね揃えたセメン
タイトとフエライトの層状組織即ち、パーライト
組織とする必要がある。このパーライト組織も出
来得る限りセメンタイト地を多くし、緻密な組織
とすることが耐食性の向上へとつながつている。
本発明に於いては特に上記特定の組織とすること
によりこのパーライト地とすることが出来たもの
である。 本発明の合金鋳鉄を製造するには次の様な方法
で行なう。 即ち、新銑、、銅材、コークス、石灰石並びに
シリカ源を溶解装置に投入し、その溶解工程中に
更にチタン酸アルカリ土類金属を好ましくは塊状
にして導入し、溶解装置から排出される溶湯をそ
のまままたは更にアルミニウム源を添加して鋳込
めば良い。新銑に代えて一部故銑をを使用しても
よい。この際の新銑、故銑、鋼材、コークス、シ
リカ源並びに石灰石の配合比は得られる合金鋳鉄
が上記所定の成分比となるように適宜に調整され
る。また本発明に於いては、上記新銑、故銑、コ
ークス、石灰石等は従来から使用されて来たもの
がいずれも使用される。但し、石灰石は溶湯中の
脱硫を目的に従来からキユーポラ操業で使用され
ているものであるが、チタン酸アルカリ土類金属
を添加し、また下記に示す特定の条件下で実施す
る本発明の如き製法に於いて、石灰石が使用され
た例は従来にはない。またアルミニウム源として
は好ましくは純アルミニウム金属が使用される。
上記製造法に於いて、鋳鉄製造時の溶解温度は
1550〜1800℃、出湯温度は1520〜1650℃、鋳込み
温度は1450〜1600℃好ましくは1500〜1600℃程度
である。この様な特定の温度で実施することによ
り引け巣等の鋳造物に生ずる難点が生ぜず再現性
良く鋳造物が得られる。 本発明の耐熱・耐食性合金鋳鉄製造装置は古く
から用いられているキユーポラ炉ばかりでなく電
気溶解炉でも可能であり、キユーポラ炉の場合、
チタン酸アルカリ土類金属の飛散をなくするため
に塊状にして用いることが好ましい。 このようにして得られた耐熱・耐食性合金鋳鉄
はこれを用いてアルミニウム合金低圧鋳造用スト
ークにしてその耐久度試験を行なつた結果、連続
30日間の操業において全く浸食されず原型を保持
するという驚異的記録を達成する。このことは従
来知られているダクタイル鋳鉄、ミーハーナイト
鋳鉄、高アルミニウム鋳鉄などの鋳鉄に属するシ
ラール鋳鉄、クラルフアー鋳鉄、アルシロン鋳鉄
などの、更にはTiと添加したTi鋳鉄といえども
比較できないほどの高性能なものである。 本発明による耐熱・耐食性合金鋳鉄がこのよう
な耐熱、耐食性に優れる1つの理由として、添加
物の相乗効果によつて流電腐食を軽減させる効果
の他に、溶融金属に対する流水性が極端に低くな
るためであると考えられるがまだ明らかではな
い。 本発明による耐熱・耐食性合金鋳鉄はアルミニ
ウム合金鋳造用のるつぼやストークの他、銅、
錫、ニツケル、亜鉛、鉛等各種合金の金属に対し
ても優れた耐熱、耐久性を有しており、これら各
種溶融金属対象の素材としても有用である。更に
この耐熱・耐食性合金鋳鉄は機械的性質が良好で
あるので大きな利用度と経済的効果が期待できる
ものである。 以下、参考例および実施例により本発明を具体
的に説明する。 但し下記例に於いて部とあるのは重量部を示
す。 参考例 1 キユーポラ炉投入時点における配合量は銅材60
部、新銑40部、コークス13部、石灰石20部であ
り、この配合量に対してチタン酸マグネシウム5
部とベントナイト0.6部とを水で混練、塊状に成
型し、乾燥したものを上記配合物と共に炉頂に添
加した。キユーポラでの溶解条件は溶解温度が
1550℃以上1800℃までとし、出湯温度1580℃、鋳
込み温度1520℃で鋳造した。 参考例 2 キユーポラ炉投入時点における配合量は鋼材60
部、新銑20部、故銑20部、コークス13部、フエロ
シリコン10部、石灰石13部でありこの配合量に対
してチタン酸カルシウム5部とベントナイト0.6
部とを水で混練、塊状に成型し、乾燥したものを
上記配合物と共に炉頂に添加した。キユーポラ溶
解条件は参考例1と同じにした。 参考例 3 キユーポラ炉投入時点における配合量は鋼材60
部、新銑20部、故銑20部、フエロシリコン10部、
コークス13部、フロムクロク8部でありこの配合
量に対してチタン層マグネシウム7部とベントナ
イト0.8部とを水で混練、塊状に成型し、乾燥し
たものを上記配合物と共に炉頂に添加した。なお
キユーポラ溶解条件は溶解温度が1550℃以上1800
℃までとし、出湯温度1565℃、鋳込み温度1500℃
で鋳造した。 実施例 1 参考例1で製造された溶湯の一部を取り、該溶
湯100部に対してあらかじめ別の炉で溶解させて
おいた純アルミニウム5部を添加鋳造した。 実施例 2 参考例2で製造された溶湯の一部を前炉に取
り、溶湯100部に対してあらかじめ別の炉で溶解
させておいた純アルミニウム5部を加えて鋳造し
た。 実施例 3 参考例3で製造された溶湯の一部を前炉に取
り、溶湯100部に対してあらかじめ別の炉で溶解
させておいた純アルミニウム4部を添加鋳造し
た。 参考例1〜3および実施例1〜3を用いてアル
ミニウム合金低圧鋳造用ストークを試作した。こ
のストークの重量をあらかじめ測定した。また一
方比較例に使用するためにFC20のストークを鋳
込む。このストークは30.1Kgであつた。それぞれ
低圧鋳造装置にセツトし、アルミニウム合金鋳造
の操業によつて本発明の鋳鉄とFCストークの耐
熱、耐久、耐腐食性について連続操業試験を行な
つた。結果を第1表に示す。 【表】
並びに耐食性の優れた新しい合金鋳鉄の製造方法
に関す。 本発明の製造方法による合金鋳鉄は耐熱及び耐
食性を有する特殊合金鋳鉄の材質研究の過程で見
い出されたもので特にアルミニウム溶湯に対し耐
久性の高い性能を有する合金鋳鉄である。 従来、アルミニウム合金、亜鉛合金、マグネシ
ウム合金、銀合金などの非鉄軽金属合金の低圧鋳
造用器材やダイキヤスト用器材、例えばストー
ク、るつぼ、熱電対保護管、自動給湯用ラドルな
どにはFC20〜25の普通鋳鉄が使用されている。
しかしながらこれら普通鋳鉄は例えばアルミニウ
ム溶湯などに対する溶損が大きく、長期の使用に
耐えないうえに、鉄成分や炭素成分の混入によつ
てアルミニウム鋳造品等の品質低下をもたらして
いる。 本発明者は、上記の事実に鑑み、これら普通鋳
鉄に替わる新規な材料を求める一連の研究の中
で、ダクタイル鋳鉄、ミーハーナイト鋳鉄、高ア
ルミニウム鋳鉄(クラルフアー鋳鉄、アルシロン
鋳鉄)など従来公知の特殊鋳鉄よりアルミニウム
低圧鋳造用のストークを作成し、実操業を行なつ
て検討して来たが、FC鋳鉄からなる器材の3〜
6日の耐用日数に対して、2〜3倍程度の耐用日
数の上昇程度にとどまつた。 そこであくまでも鋳鉄を基本にして、鋳鉄複合
合金鋳鉄の体質を改善すべく従来の鋳造工学の常
識にとらわれることなく新たな発想を展開させる
ことによつて本発明の完成に至つたのである。即
ち鋳鉄溶湯中にチタン酸アルカリ土類金属塩を添
加することによつて今までのFC鋳鉄やその他の
鋳鉄よりもはるかにアルミニウム合金溶湯に対し
て耐食性のある材質が安定して得られ、しかも鋳
鉄中の最適配合比率と鋳鉄製造時の温度条件の最
適範囲を設定することによつて、またチタン酸ア
ルカリ土類金属を添加した鋳鉄溶湯に更にアルミ
ニウムを添加して得られる複合合金鋳鉄が上述の
ように鋳鉄中の最適配合比率、アルミニウム添加
比率、複合合金鋳鉄製造時の最適温度範囲を条件
づけることによりチタン酸アルカリ土類金属を鋳
鉄溶湯に添加するだけでも効果がある上にさらに
良好な材料が得られることが判明した。 本発明に用いられる、複合合金鋳鉄中の元素で
あるCは2.0〜4.0重量%好ましくは3.0〜3.8%の
カーボン比率である。カーボンが4.0%より多く
なると、複合合金鋳鉄は硬くなり過ぎ切削等の後
加工が困難になるとともに、もろくなる為に例え
ばアルミニウム溶湯などに使用する際の熱シヨツ
クに際しクロツクの入る恐れがある。また、2.5
%よりも下になると、合金鋳鉄組織はフエライト
(純鉄)地が多くなり、フエライトはアルミニウ
ムと反応してアルミフエライトとなり易い性質を
有する為に、アルミニウム溶湯中に溶出する結果
となり腐食し易くなる。またSiは2.0〜4.0重量%
好ましくは2.2〜3.8重量%である。Siが4.0%より
多くなると、Siの有する黒鉛化促進元素の性質に
より、合金鋳鉄の組織が黒鉛とフエライト地の組
織となり、フエライト地が上記の様に腐食し易く
なる。更には偏析によりSiが単独で存在し易くな
り、アルミニウム溶湯中へ溶出した場合、一般に
かにがわくと称される発泡の原因ともなる。 また、2%よりも下になると耐熱性が悪くなり
例えばアルミニウム溶湯中で使用される場合の耐
熱性が問題となる。 チタン酸アルカリ土類金属塩より添加される
Tiはキユーポラ操業においては0.05〜1重量%の
範囲内となる。一般に酸素ガス、或いはハロゲン
ガス等の腐食性ガスは合金鋳鉄に侵入する場合黒
鉛を通路として入ることが知られている。従つ
て、長繊維、及び(或いは)それら繊維が連なつ
た黒鉛は、腐食性ガスを容易に侵入させ得る為
に、腐食、或いはクラツクの原因となる。そこ
で、黒鉛繊維は片状微細化する必要があるが、
Tiは黒鉛の微細化剤として非常に有効であり、
従つて耐食性のよい合金鋳鉄が得られる。 また、黒鉛安定化元素としてCrを0.2〜2重量
%及び/又はMnを0.1〜2重量%含有させる。こ
れにより、本発明の合金鋳鉄に耐食性を付与する
ことができる。 さらに、本発明ではAlを1.5〜4.0重量%含有さ
せることを必須とする。Alを添加することによ
つて合金鋳鉄の耐熱性の向上を図ることができ
る。上記添加量が1.5重量%未満の場合には十分
な耐熱性が得られない。また、4.0重量%を上回
る場合にはAlの偏析或いは合金鋳鉄溶湯の湯流
れが悪くなり、例えば鋳造不良の原因となる
“巣”などが発生するので好ましくない。 本発明に用いられるチタン酸アルカリ土類金属
とはチタン酸金属塩でその金属がアルカリ土類金
属即ち周期律表のaに属するものである。具体
的にはチタン酸ベリリウム、チタン酸マグネシウ
ム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウ
ム、チタン酸バリウム等を例示出来る。チタン酸
アルカリ土類金属の添加量はFC分に対し1.5〜10
重量%好ましくは2.0〜7.0重量%の範囲である。 而して、アルミニウム溶湯に対し耐食性を向上
する為には複合合金鋳鉄組織をアルミニウムとの
反応性の見られない分子式Fe3Cで示されるセメ
ントタイト地に必要があるが、完全なセメンタイ
ト地もまた硬くてもろい為に、前述のクラツクが
問題となる。従つて、じん性を兼ね揃えたセメン
タイトとフエライトの層状組織即ち、パーライト
組織とする必要がある。このパーライト組織も出
来得る限りセメンタイト地を多くし、緻密な組織
とすることが耐食性の向上へとつながつている。
本発明に於いては特に上記特定の組織とすること
によりこのパーライト地とすることが出来たもの
である。 本発明の合金鋳鉄を製造するには次の様な方法
で行なう。 即ち、新銑、、銅材、コークス、石灰石並びに
シリカ源を溶解装置に投入し、その溶解工程中に
更にチタン酸アルカリ土類金属を好ましくは塊状
にして導入し、溶解装置から排出される溶湯をそ
のまままたは更にアルミニウム源を添加して鋳込
めば良い。新銑に代えて一部故銑をを使用しても
よい。この際の新銑、故銑、鋼材、コークス、シ
リカ源並びに石灰石の配合比は得られる合金鋳鉄
が上記所定の成分比となるように適宜に調整され
る。また本発明に於いては、上記新銑、故銑、コ
ークス、石灰石等は従来から使用されて来たもの
がいずれも使用される。但し、石灰石は溶湯中の
脱硫を目的に従来からキユーポラ操業で使用され
ているものであるが、チタン酸アルカリ土類金属
を添加し、また下記に示す特定の条件下で実施す
る本発明の如き製法に於いて、石灰石が使用され
た例は従来にはない。またアルミニウム源として
は好ましくは純アルミニウム金属が使用される。
上記製造法に於いて、鋳鉄製造時の溶解温度は
1550〜1800℃、出湯温度は1520〜1650℃、鋳込み
温度は1450〜1600℃好ましくは1500〜1600℃程度
である。この様な特定の温度で実施することによ
り引け巣等の鋳造物に生ずる難点が生ぜず再現性
良く鋳造物が得られる。 本発明の耐熱・耐食性合金鋳鉄製造装置は古く
から用いられているキユーポラ炉ばかりでなく電
気溶解炉でも可能であり、キユーポラ炉の場合、
チタン酸アルカリ土類金属の飛散をなくするため
に塊状にして用いることが好ましい。 このようにして得られた耐熱・耐食性合金鋳鉄
はこれを用いてアルミニウム合金低圧鋳造用スト
ークにしてその耐久度試験を行なつた結果、連続
30日間の操業において全く浸食されず原型を保持
するという驚異的記録を達成する。このことは従
来知られているダクタイル鋳鉄、ミーハーナイト
鋳鉄、高アルミニウム鋳鉄などの鋳鉄に属するシ
ラール鋳鉄、クラルフアー鋳鉄、アルシロン鋳鉄
などの、更にはTiと添加したTi鋳鉄といえども
比較できないほどの高性能なものである。 本発明による耐熱・耐食性合金鋳鉄がこのよう
な耐熱、耐食性に優れる1つの理由として、添加
物の相乗効果によつて流電腐食を軽減させる効果
の他に、溶融金属に対する流水性が極端に低くな
るためであると考えられるがまだ明らかではな
い。 本発明による耐熱・耐食性合金鋳鉄はアルミニ
ウム合金鋳造用のるつぼやストークの他、銅、
錫、ニツケル、亜鉛、鉛等各種合金の金属に対し
ても優れた耐熱、耐久性を有しており、これら各
種溶融金属対象の素材としても有用である。更に
この耐熱・耐食性合金鋳鉄は機械的性質が良好で
あるので大きな利用度と経済的効果が期待できる
ものである。 以下、参考例および実施例により本発明を具体
的に説明する。 但し下記例に於いて部とあるのは重量部を示
す。 参考例 1 キユーポラ炉投入時点における配合量は銅材60
部、新銑40部、コークス13部、石灰石20部であ
り、この配合量に対してチタン酸マグネシウム5
部とベントナイト0.6部とを水で混練、塊状に成
型し、乾燥したものを上記配合物と共に炉頂に添
加した。キユーポラでの溶解条件は溶解温度が
1550℃以上1800℃までとし、出湯温度1580℃、鋳
込み温度1520℃で鋳造した。 参考例 2 キユーポラ炉投入時点における配合量は鋼材60
部、新銑20部、故銑20部、コークス13部、フエロ
シリコン10部、石灰石13部でありこの配合量に対
してチタン酸カルシウム5部とベントナイト0.6
部とを水で混練、塊状に成型し、乾燥したものを
上記配合物と共に炉頂に添加した。キユーポラ溶
解条件は参考例1と同じにした。 参考例 3 キユーポラ炉投入時点における配合量は鋼材60
部、新銑20部、故銑20部、フエロシリコン10部、
コークス13部、フロムクロク8部でありこの配合
量に対してチタン層マグネシウム7部とベントナ
イト0.8部とを水で混練、塊状に成型し、乾燥し
たものを上記配合物と共に炉頂に添加した。なお
キユーポラ溶解条件は溶解温度が1550℃以上1800
℃までとし、出湯温度1565℃、鋳込み温度1500℃
で鋳造した。 実施例 1 参考例1で製造された溶湯の一部を取り、該溶
湯100部に対してあらかじめ別の炉で溶解させて
おいた純アルミニウム5部を添加鋳造した。 実施例 2 参考例2で製造された溶湯の一部を前炉に取
り、溶湯100部に対してあらかじめ別の炉で溶解
させておいた純アルミニウム5部を加えて鋳造し
た。 実施例 3 参考例3で製造された溶湯の一部を前炉に取
り、溶湯100部に対してあらかじめ別の炉で溶解
させておいた純アルミニウム4部を添加鋳造し
た。 参考例1〜3および実施例1〜3を用いてアル
ミニウム合金低圧鋳造用ストークを試作した。こ
のストークの重量をあらかじめ測定した。また一
方比較例に使用するためにFC20のストークを鋳
込む。このストークは30.1Kgであつた。それぞれ
低圧鋳造装置にセツトし、アルミニウム合金鋳造
の操業によつて本発明の鋳鉄とFCストークの耐
熱、耐久、耐腐食性について連続操業試験を行な
つた。結果を第1表に示す。 【表】
Claims (1)
- 1 ケイ素を含有する鉄原料に対し、Ti源とし
てチタン酸アルカリ土類金属塩を添加し、これを
溶融反応させて得られる合金鋳鉄溶湯に純アルミ
ニウムを加えることによつて、各成分の含有量
が、それぞれC;2.5〜4.0重量%、Si;2.2〜3.8重
量%、Ti;0.05〜1重量%、Al;1.5〜4.0重量%
の範囲内にある合金鋳鉄を得ることを特徴とする
耐熱・耐食性合金鋳鉄の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15582883A JPS6050145A (ja) | 1983-08-25 | 1983-08-25 | 合金鋳鉄の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15582883A JPS6050145A (ja) | 1983-08-25 | 1983-08-25 | 合金鋳鉄の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6050145A JPS6050145A (ja) | 1985-03-19 |
| JPH0565576B2 true JPH0565576B2 (ja) | 1993-09-20 |
Family
ID=15614379
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15582883A Granted JPS6050145A (ja) | 1983-08-25 | 1983-08-25 | 合金鋳鉄の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6050145A (ja) |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SE420105B (sv) * | 1980-01-25 | 1981-09-14 | Nordstjernan Rederi Ab | Slitageresistent gjutjern |
| JPS5814867A (ja) * | 1981-07-21 | 1983-01-27 | Canon Inc | 現像装置 |
| JPS58151450A (ja) * | 1982-02-27 | 1983-09-08 | Kyowa Chuzosho:Kk | 耐腐蝕性合金鋳鉄 |
| JPS58155827A (ja) * | 1982-03-10 | 1983-09-16 | 三洋電機株式会社 | 電気掃除機 |
| JPS58155829A (ja) * | 1982-03-12 | 1983-09-16 | 株式会社日立製作所 | 電気掃除機 |
| JPS5993852A (ja) * | 1982-11-20 | 1984-05-30 | Kyowa Chuzosho:Kk | 耐腐蝕性合金鋳鉄 |
-
1983
- 1983-08-25 JP JP15582883A patent/JPS6050145A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6050145A (ja) | 1985-03-19 |
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