JPH0567260U - 両軸受リール - Google Patents

両軸受リール

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプールの取り出し用開口を閉塞する開閉蓋
の装脱着を容易に行いうるように、かつ、そのロック構
造を強固に形成する。 【構成】 ロック機構Rを、ケース9の開口aの内周面
に形成された係合凹部9Aに進入係合する係合体48
と、その係合凹部9Aとで形成するとともに、係合体4
8を係合凹部9Aより離間するロック解除姿勢に設定す
るロック解除操作具47を設け、開口aを開閉する開閉
蓋40内にロック解除操作具47を取り付けて、ロック
解除操作具47をロック解除姿勢に設定した状態で、こ
のロック解除操作具47と一体で開閉蓋40を回転操作
することによって、開閉蓋40の開閉操作が可能であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、糸巻き取り回転体の両側に位置する左右サイドボデイの内の一方に 、前記糸巻き取り回転体の取り出しを可能にする開口と、この開口を開閉する開 閉蓋とを形成するとともに、前記開閉蓋を閉塞姿勢にロックするロック機構とこ のロック機構をロック解除状態に切り換えるロック解除操作具とを設けてある両 軸受リールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の両軸受リールにおいては、サイドボデイの開口に対して開閉蓋 を螺着するとともに、その開閉蓋のサイドボデイに対する脱着を行う専用の蓋用 操作具を設け、開閉蓋の脱着操作はその専用の蓋用操作具で行い、開閉蓋を装着 した状態でのロック操作はロック解除操作具で行っていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
したがって、糸巻き取り回転体を開口を通して取り出す場合等には、ロック解 除操作具でロックを解除した後、蓋用操作具に持ち替えて開閉蓋を取り外し、糸 巻き取り回転体を取り出す二段操作を必要とするところから、持ち替える手間を 要し、操作がやりにくい面があった。又、ロック位置が定まった位置であるので 、開閉蓋の装着位置を位置決めする必要があり、開閉蓋を螺着する方法等の位置 が定まらない装着方法は取りにくいものであった。 そこで、そのような操作面での改善を目的として、本出願人らによって既に開 示されたものがあり(実開平2−81172号公報)、そのものの要旨は、ロッ ク解除操作具の先端に細幅の係合部を形成するとともに、サイドボデイの開口縁 に係合凹部を設け、ロック解除操作具を格納姿勢に設定すると、ロック解除操作 具の係合部が係合凹部に係合して開閉蓋のロック状態を現出するとともに、その ロック解除操作具をサイドボデイ面より突出するロック解除状態に設定し、ロッ ク解除状態に設定したロック解除操作具で開閉蓋を回転させて取り外していた。 このような構成によって、ロック状態を解除したそのロック解除操作具を持ち 替えることなく回転操作することによって、開閉蓋を取り外すことができ、操作 性を良好なものにできる効果がある。 しかし、ロック機構を構成する構成部品としてロック解除操作具を兼用利用し ている為に、ロック時にロック解除操作具にロックに要する反力が作用し、ロッ ク解除操作具の本来の動作である格納姿勢からロック解除姿勢への切換動作が円 滑さを欠くことがある。つまり、より具体的に述べると、ロック解除操作具が格 納姿勢からロック解除姿勢に揺動して切り換わるが、その揺動方向と開閉蓋の螺 合の為の回転方向が直交する状態にあるので、ロック解除操作具が格納姿勢にお いて、係合凹部より揺動方向とは直交する方向から反力を受ける為に、長期に亘 る使用の間には、円滑な揺動を行うことができないようになる虞れがある。 本考案の目的は、ロック解除操作具を開閉蓋の開閉操作具として兼用使用して 操作性を良好に維持するとともに、ロック解除操作具を長期に亘って安定して使 用できるものを提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案による特徴構成は、前記ロック機構を、前記ロック解除操作具の操作力 を受けて出退移動する係合体と、この係合体と係合離脱可能な係合凹部とで形成 し、前記ロック解除操作具をロック状態に対応した格納姿勢よりロック解除姿勢 に切換設定した状態で、そのロック解除操作具に対する操作によって前記開閉蓋 を開閉操作可能に構成してある点にあり、その作用、及び、効果は次の通りであ る。
【0005】
【作用】
つまり、糸巻き取り回転体を取り外す際の操作について説明すると、ロック解 除操作具をロック解除姿勢に設定すると、係合体が係合凹部より離れて、ロック 状態が解除される。ロック解除姿勢に設定されたロック解除操作具をそのまま操 作することによって、開閉蓋を取り外すことができる。この状態で糸巻き取り回 転体を取り出すことができる。
【0006】
【考案の効果】
従って、開閉蓋を取り付け取り外す操作具としてロック解除操作具を兼用利用 できるので、ロック解除操作から開閉蓋を取り外す等の操作を持ち替えることな く一連の連続動作で行え、操作性が良好であり、かつ、開閉蓋の位置決めを必要 としないので、ロック機構を任意に選択できる。 しかも、ロック機構を構成する構成部品としてロック解除操作具ではなく、専 用の係合体を用いることにより、係合体はロックの反力に耐え得るだけの構成の ものにかつロック解除操作具はロックを解除するに必要な構成のものにするだけ でよく、夫々の動作特性を長期に亘って損なうことはない。
【0007】
【実施例】
図1乃至図4に示すように、左右のサイドボデイA,Aの間の前部に螺軸1の 回転によって左右に糸案内具2を往復駆動する構造のレベルワインド機構を配置 すると共に、中央部に糸巻き取り回転体としてのスプール3、後部にクラッチ操 作具4を夫々配置し、又、右側のサイドボデイAに、ハンドル5、ドラグ操作具 6、キャストコントローラ7夫々を備えてベイトキャスティング用の両軸受リー ルを構成する。
【0008】 図1及び図9に示すように、左右のサイドボデイA,Aを夫々ともに内側のフ レーム8と、このフレーム8の外方を覆うケース9とで構成するとともに、これ ら左右のフレーム8,8を、夫々のフレーム8,8の間の上部に配置される上部 サムレスト10、下部に配置される前後一対のロアーフレーム11,11夫々と 共に一体形成し、ロアーフレーム11,11夫々に亘って竿への取り付け用脚部 12を備えてリールを構成している。
【0009】 又、右側のサイドボデイAに支承したハンドル軸13に対して前記ハンドル5 、ドラグ操作具6夫々を備え、該ハンドル軸13の内端部にドラグ機構D、出力 ギヤ14を備え、又、該ハンドル軸13とケース9との間にローラ型の一方向ク ラッチ15を備えてハンドル5の逆転を阻止し、又、ハンドル5からの駆動力を 出力ギヤ14を介して前記螺軸1の入力ギヤ1Aに伝える構成を採っている。 ドラグ操作具6のハンドル側の面には、ハンドル5のリテナー16に備えたバ ネ板材17との係脱によりクリック音を発生させるディスク18を装着し、この クリック音でドラグ操作具6の操作量を認識することができる。
【0010】 スプール3と一体回転するスプール軸19を複数のベアリング20‥で支承し 、スプール軸19にスライド操作自在に遊嵌したクラッチスリーブ21とスプー ル軸19に固設したピン22との係脱構造によりクラッチ機構Cを構成し、クラ ッチスリーブ21の入力ギヤ21Aとドラグ機構Dの出力ギヤ23との噛合によ り、ハンドル5からの回動操作力をドラグ機構D、クラッチ機構C夫々を介して スプール3に伝える伝動系を構成する。
【0011】 図8に示すように、前記クラッチスリーブ21を係合支持するシフタ24を、 一対の支軸25,25にスライド移動自在に支持すると共に、スプール3の軸芯 Xと同軸芯で回転自在な回転カム26の一対のカム面26A,26Aの接当によ り、このシフタ24を介してクラッチスリーブ21を操作する構造を形成し、又 、前記クラッチ操作具4の操作ピン4Aに接当操作されるリンク部材27を回転 カム26の係合ピン28に係合させて、クラッチ操作具4への押し込み操作で、 リンク部材27をスライド操作し、回転カム26を回転操作して、クラッチスリ ーブ21を操作する。
【0012】 前記支軸25,25にはシフタ24をクラッチ機構Cの入り側に操作する圧縮 バネ29,29を外嵌し、回転カム26には該回転カム26の回転姿勢をクラッ チ機構Cの入り、及び、切り夫々の状態に保持するトッグルバネ30を作用させ て、クラッチ操作具4をクラッチ入りとクラッチ切りとの夫々の状態に保持する ように構成するとともに、一端を回転カム26に連係され他端をハンドル軸13 に形成された戻し用のホイール32との干渉する位置にまで延出された戻しアー ム33を設け、クラッチ機構Cが切り状態に設定された際にトッグル式のバネ3 1の作用により、他端をホイール32と干渉する姿勢に切換え、ハンドル5の巻 き取り動作に伴いホイール32の回転によって戻しアーム33を駆動し、クラッ チ機構Cを入り状態に戻すべく構成してある。 尚、クラッチ機構Cを切り操作する際には、クラッチ操作具4の押下げ操作を 行うことにより、クラッチ操作具4に形成されたピン4Aからの操作力でリンク 部材27がガイド部材34との接触により円弧状の軌跡を描き乍ら回転カム26 を回転操作する結果、カム面26A,26Aの押圧により、前記クラッチスリー ブ21がクラッチ切り方向に作動し、又、クラッチ機構Cを入り操作する場合に はハンドル5を巻取り方向に操作することにより、ホイール32の歯部32Aか らの押圧力が戻しアーム33を介して回転カム26をクラッチ入り方向に操作し 、シフタ24が圧縮バネ29,29の付勢力により作動してクラッチ機構Cは入 り状態に達する。
【0013】 図1乃至図3に示すように、左側のサイドボデイAの内部には、スプール軸1 9に固定されたホルダ35に備えた軸36に対してスライド自在に外嵌したカラ ー37、及び、このカラー37の回転軌跡の外方に配置したリング状の摩擦材3 8で成る遠心型のブレーキ機構を備えている。
【0014】 又、このリールでは、左側のケース9をフレーム8に対して分離自在に構成す る共に、この分離の後には、前部の軸体39周りでの回動により、このケース9 を脱落させることなく、フレーム8の側部を大きく解放してスプール3の抜き出 しを可能にしている。
【0015】 即ち、図1乃至図4に示すように、このケース9には、スプール3と同軸芯で 回動自在、かつ、スプール軸19の軸芯X方向へシフト自在な開閉蓋40を備え てフレーム8に形成したスプール3取り出し用の開口aを開閉すべく構成すると ともに、この開閉蓋40をケース9に取り付けた状態で、開閉蓋40の閉塞状態 を維持するロック機構Rとこのロック機構Rのロック状態を解除するロック解除 操作具47を開閉蓋40内に設けてある。この開閉蓋40と一体形成したディス ク状部材41にスプール軸19を支承する前記ベアリング20、前記摩擦材38 夫々を備え、又、図2及び図3に示すように、この回動操作によってフレーム8 の円形の開口内周に沿って形成した複数の係合片42‥と係脱する複数の爪体4 3‥を備え、開閉蓋40の回動操作時には、係合片42‥と、爪体43‥との係 脱により、該ケース9をフレーム8に固定する状態と、フレーム8から分離する 状態とに切換えるよう構成してある。
【0016】 尚、前記係合片42‥と、爪体43‥とは10度〜30度程度の比較的小さい 角度の回動操作により係脱するよう構成し、又、解放操作を行った場合には、図 3に示すように、開閉蓋40とディスク状部材41とがバネ44の付勢力によっ て外方に押し出されると同時に、前記軸体39に外嵌したバネ45の付勢力によ りケース9がフレーム8から離間する方向に押し出される。
【0017】 又、このリールでは前記ケース9の解放操作によって形成される解放部(フレ ーム8に形成されるスプール嵌め込み用の開口a)を介してスプール3の抜き出 しを可能に構成すると共に、前述した操作によってケース9を解放操作した際に 、その自重でスプール9の脱落を生じないよう、右側のサイドボデイAの内部に 位置するスプール軸19の端部近く形成した小径部19Aに係合するバネ材46 で成る規制部Sを備えている。
【0018】 このバネ材46は、図6に示すように、小径部19Aを挟み込む位置に配置さ れる一対の係入部46A,46Aを有すると共に、リング状ホルダ47を介して 前記キャストコントーラ7の近傍に配置され、人為的にスプール3を抜き差しし た場合に、弾性変形によって小径部19Aと係脱する。
【0019】 そして、このリールを用いる場合には、開閉蓋40のワンタッチ操作でケース 9を解放状態に設定でき、このように解放した状態では、誤って、この解放部を 下方に向けることがあっても、バネ材46によってスプール3の脱落が阻止され ると共に、スプール3を人為的に抜く方向へ操作することにより、バネ材46と スプール軸19の小径部19Aとの係合が解除されてスプール3の抜き出しが可 能になるよう構成されている。
【0020】 次に、開閉蓋40をロックするロック機構Rとロック解除操作具47について 説明する。図1乃至図4に示すように、開閉蓋40の内部に凹入部を形成し、そ の凹入部内に係合体48をスライド移動可能に挿入するとともに、一方向に突出 付勢する付勢バネ49を設け、係合体48の先端を開閉蓋40の側面より突出さ せ、対応するケース9の内壁面3箇所に形成した係合凹部9Aに進入係合するよ うにして、係合体48と係合凹部9Aとでロック機構Rを形成する。この係合体 48に対してそのスライド方向に沿って揺動するロック解除操作具47を軸支し 、このロック解除操作具47を基端部47Aと先端操作部47Bとで構成し、係 合体48が突出してロック状態を現出するのを許容する格納姿勢と、係合体48 が係合凹部9Aより離間してロック解除姿勢に切り換わるように先端操作部47 Bを開閉蓋40の表面より突出させるロック解除姿勢とに切り換わるようにロッ ク解除操作具47を構成してある。 そして、ロック解除操作具47の格納姿勢 に切り換わるロック解除操作具47の基端部47Aにおける平坦面47Cと、係 合体48の段差面48Aとの接当作用によって、係合体48の突出を阻止する構 成を採っている。
【0021】 ロック解除操作具47を格納姿勢に維持する構成を説明する。係合体48の両 側方に位置するロック解除操作具47の基端部47A,47Aに横向き孔47D を穿設するとともに、この横向き孔47D内にスプリングボール機構51を挿入 し、このスプリングボール機構51に対応して開閉蓋40の内面にガイド面40 Aを形成し、ロック解除操作具47の揺動に沿ってスプリングボール機構51を 案内するとともに、ガイド面40Aに凹入部40aを形成し、スプリングボール 機構51と凹入部40aとの係合によって、ロック解除操作具47を格納姿勢に 設定維持する構成を採っている。
【0022】 以上のような構成によって、開閉蓋40を所定位置に装着しロック解除操作具 47を格納姿勢に設定した状態で回転操作すると、平坦面47Cが段差面48A から離れて、係合体48が自由状態となり、付勢バネ49の付勢力を受けて、突 出し係合凹部9Aに係合してロック状態を現出する。開閉蓋40を取り外す際は 、ロック解除操作具47をロック解除姿勢に切換えると、前記平坦面47Cが段 差面48Aに接当して係合体48を退入させて係合を解除し、その後、ロック解 除操作具47をもって開閉蓋40を回転操作することによって、開閉蓋40を取 り外すことができる。
【0023】 〔別実施例〕 開閉蓋40のフレーム8に対する着脱構造としては、螺子式に着脱する構成 を採ってもよい。この場合に、係合凹部9Aを複数設けて、ロック機構を螺子の ゆるみ止めとして機能させてもよい。 この考案では、ハンドルを備えた側のサイドボデイを解放できる構造のリー ルに適用して良く、サイドボデイの解放構造として従来例のように開閉蓋40だ けを解放できサイドボデイは解放出来ない構成のものでもよく、更に、複数のボ ルトの操作で解放操作を行うよう構成したものに適用することも可能である。
【0024】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】リールの横断平面図
【図2】左サイドボデイの横断平面図
【図3】サイドボデイを解放した状態におけるリールの
横断平面図
【図4】開閉蓋をスプール側より見た側面図
【図5】係合片と係合爪とを表す断面図
【図6】バネ材の形状を表す図
【図7】サイドボデイを解放した状態におけるリールの
側面図
【図8】クラッチ操作系の側面図
【図9】リールの縦断側面図
【符号の説明】
3 糸巻き取り回転体 9A 係合凹部 40 開閉蓋 47 ロック解除操作具 48 係合体 A サイドボデイ a 開口 R ロック機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸巻き取り回転体(3)の両側に位置す
    る左右サイドボデイ(A),(A)の内の一方に、前記糸
    巻き取り回転体(3)の取り出しを可能にする開口
    (a)と、この開口(a)を開閉する開閉蓋(40)と
    を形成するとともに、前記開閉蓋(40)を閉塞姿勢に
    ロックするロック機構(R)とこのロック機構(R)を
    ロック解除状態に切り換えるロック解除操作具(47)
    とを設けてある両軸受リールであって、 前記ロック機構(R)を、前記ロック解除操作具(4
    7)の操作力を受けて出退移動する係合体(48)と、
    この係合体(48)と係合離脱可能な係合凹部(9A)
    とで形成し、前記ロック解除操作具(47)をロック状
    態に対応した格納姿勢よりロック解除姿勢に切換設定し
    た状態で、そのロック解除操作具(47)に対する操作
    によって前記開閉蓋(40)を開閉操作可能に構成して
    ある両軸受リール。
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