JPH0567558A - 露光方法 - Google Patents
露光方法Info
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- JPH0567558A JPH0567558A JP3227121A JP22712191A JPH0567558A JP H0567558 A JPH0567558 A JP H0567558A JP 3227121 A JP3227121 A JP 3227121A JP 22712191 A JP22712191 A JP 22712191A JP H0567558 A JPH0567558 A JP H0567558A
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- reticle
- pattern
- optical system
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- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70058—Mask illumination systems
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
- G02B27/50—Optics for phase object visualisation
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70058—Mask illumination systems
- G03F7/70091—Illumination settings, i.e. intensity distribution in the pupil plane or angular distribution in the field plane; On-axis or off-axis settings, e.g. annular, dipole or quadrupole settings; Partial coherence control, i.e. sigma or numerical aperture [NA]
- G03F7/701—Off-axis setting using an aperture
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70058—Mask illumination systems
- G03F7/70191—Optical correction elements, filters or phase plates for controlling intensity, wavelength, polarisation, phase or the like
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70216—Mask projection systems
- G03F7/70283—Mask effects on the imaging process
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- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S359/00—Optical: systems and elements
- Y10S359/90—Methods
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 パターン像の解像度及び焦点深度を向上させ
ること。 【構成】 レチクル11のフーリエ変換面となる照明光
学系中の面15またはその共役面、もしくはその近傍の
面内を通る照明光束を、照明光学系の光軸AXから偏心
した位置に中心を有する少なくとも1つの局所領域に規
定する。これにより、シフター遮光型、またはエッジ強
調型の位相シフトレチクル11に対して、所定の方向に
レチクル11の回路パターン12の微細度に応じた角度
だけ照明光束を傾けて入射させる。 【効果】 比較的製造が容易なシフター遮光型、または
エッジ強調型の位相シフトレチクルを用いても、空間周
波数変調型の位相シフトレチクルと同等の解像度及び焦
点深度が得られる。
ること。 【構成】 レチクル11のフーリエ変換面となる照明光
学系中の面15またはその共役面、もしくはその近傍の
面内を通る照明光束を、照明光学系の光軸AXから偏心
した位置に中心を有する少なくとも1つの局所領域に規
定する。これにより、シフター遮光型、またはエッジ強
調型の位相シフトレチクル11に対して、所定の方向に
レチクル11の回路パターン12の微細度に応じた角度
だけ照明光束を傾けて入射させる。 【効果】 比較的製造が容易なシフター遮光型、または
エッジ強調型の位相シフトレチクルを用いても、空間周
波数変調型の位相シフトレチクルと同等の解像度及び焦
点深度が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路や液晶
表示素子等のパターン形成技術における投影露光方法に
関するものである。
表示素子等のパターン形成技術における投影露光方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等の回路パターンを形成する
ためのフォトリソグラフィ工程においては、通常レチク
ル(マスク)に形成されたパターンを半導体ウエハ等の
基板上に転写する方法が採用される。基板上には感光性
のフォトレジストが塗布されており、照射光像、すなわ
ちレチクルパターンの透明部分のパターン形状に応じ
て、フォトレジストに回路パターンが転写される。投影
露光装置(例えばステッパー等)では、レチクルパター
ンの像が投影光学系を介して基板(ウエハ)上に結像投
影される。
ためのフォトリソグラフィ工程においては、通常レチク
ル(マスク)に形成されたパターンを半導体ウエハ等の
基板上に転写する方法が採用される。基板上には感光性
のフォトレジストが塗布されており、照射光像、すなわ
ちレチクルパターンの透明部分のパターン形状に応じ
て、フォトレジストに回路パターンが転写される。投影
露光装置(例えばステッパー等)では、レチクルパター
ンの像が投影光学系を介して基板(ウエハ)上に結像投
影される。
【0003】この種の装置においては、レチクル上のパ
ターンが存在する面のフーリエ変換面となる照明光学系
の面(以後、照明光学系の瞳面と称す)、もしくはその
近傍の面内において、照明光束を照明光学系の光軸を中
心としたほぼ円形(あるいは矩形)に制限してレチクル
を照明する構成を採っていた。このため、照明光束はレ
チクルに対してほぼ垂直に近い角度で入射していた。ま
た、この装置に使用されるレチクル(石英等のガラス基
板)上には、照明光束に対する透過率がほぼ100%で
ある透過部(レチクル裸面部)と、透過率がほぼ0%で
ある遮光部(クロム等)とで構成された回路パターンが
描かれていた。
ターンが存在する面のフーリエ変換面となる照明光学系
の面(以後、照明光学系の瞳面と称す)、もしくはその
近傍の面内において、照明光束を照明光学系の光軸を中
心としたほぼ円形(あるいは矩形)に制限してレチクル
を照明する構成を採っていた。このため、照明光束はレ
チクルに対してほぼ垂直に近い角度で入射していた。ま
た、この装置に使用されるレチクル(石英等のガラス基
板)上には、照明光束に対する透過率がほぼ100%で
ある透過部(レチクル裸面部)と、透過率がほぼ0%で
ある遮光部(クロム等)とで構成された回路パターンが
描かれていた。
【0004】さて、上記のようにレチクルに照射された
照明光束はレチクルパターンにより回折され、パターン
からは0次回折光と±1次回折光とが発生する。これら
の回折光は投影光学系により集光され、ウエハ上に干渉
縞、すなわちレチクルパターンの像が形成される。この
とき、0次回折光と±1次回折光とのなす角θ(レチク
ル側)は、露光光の波長をλ(μm)、投影光学系のレ
チクル側開口数をNAとすると、 sinθ=λ/Pにより
決まる。
照明光束はレチクルパターンにより回折され、パターン
からは0次回折光と±1次回折光とが発生する。これら
の回折光は投影光学系により集光され、ウエハ上に干渉
縞、すなわちレチクルパターンの像が形成される。この
とき、0次回折光と±1次回折光とのなす角θ(レチク
ル側)は、露光光の波長をλ(μm)、投影光学系のレ
チクル側開口数をNAとすると、 sinθ=λ/Pにより
決まる。
【0005】ところで、パターンピッチが微細化すると
sinθが大きくなり、さらに sinθが投影光学系のレチ
クル側開口数(NA)よりも大きくなると、±1次回折
光はレチクルパターンのフーリエ変換面となる投影光学
系の面(以後、投影光学系の瞳面と称す)の有効径で制
限され、投影光学系を透過できなくなる。つまり、ウエ
ハ上には0次回折光のみしか到達せず、干渉縞(パター
ンの像)は生じないことになる。従って、上記の如き従
来の露光方法において、前述の透過部と遮光部のみから
なるレチクル(以後、通常レチクルと称す)を使用する
場合、ウエハ上に解像できるレチクルパターンの微細度
(最小パターンピッチ)Pは、 sinθ=NAより、P≒
λ/NAなる関係式で与えられる。
sinθが大きくなり、さらに sinθが投影光学系のレチ
クル側開口数(NA)よりも大きくなると、±1次回折
光はレチクルパターンのフーリエ変換面となる投影光学
系の面(以後、投影光学系の瞳面と称す)の有効径で制
限され、投影光学系を透過できなくなる。つまり、ウエ
ハ上には0次回折光のみしか到達せず、干渉縞(パター
ンの像)は生じないことになる。従って、上記の如き従
来の露光方法において、前述の透過部と遮光部のみから
なるレチクル(以後、通常レチクルと称す)を使用する
場合、ウエハ上に解像できるレチクルパターンの微細度
(最小パターンピッチ)Pは、 sinθ=NAより、P≒
λ/NAなる関係式で与えられる。
【0006】これより、最小パターンサイズはピッチP
の半分であるから、最小パターンサイズは0.5×λ/
NA程度となるが、実際のフォトリソグラフィ工程では
ウエハの湾曲、プロセスによるウエハの段差等の影響、
またはフォトレジスト自体の厚さのために、ある程度の
焦点深度が必要となる。このため、実用的な最小解像パ
ターンサイズは、k×λ/NAとして表される。ここ
で、kはプロセス係数と呼ばれ、通常0.6〜0.8程
度である。
の半分であるから、最小パターンサイズは0.5×λ/
NA程度となるが、実際のフォトリソグラフィ工程では
ウエハの湾曲、プロセスによるウエハの段差等の影響、
またはフォトレジスト自体の厚さのために、ある程度の
焦点深度が必要となる。このため、実用的な最小解像パ
ターンサイズは、k×λ/NAとして表される。ここ
で、kはプロセス係数と呼ばれ、通常0.6〜0.8程
度である。
【0007】以上のことから、従来の露光方法において
より微細なパターンを露光転写するためには、より短い
波長の露光光源を使用するか、あるいはより開口数の大
きな投影光学系を使用する必要があった。しかしなが
ら、露光光源を現在より短波長化(例えば200nm以
下)することは、透過光学部材として使用可能な適当な
光学材料が存在しないこと、大光量の得られる安定した
光源がないこと等の理由により現時点では困難である。
また、投影光学系の開口数は現状でも既に理論的限界に
近く、これ以上の大開口化はほぼ絶望的である。仮に現
状以上の大開口化が可能であるとしても、±λ/NA 2
で定まる焦点深度は開口数の増加に伴って急激に減少す
るため、実使用に必要な焦点深度がより小さくなり、実
用的な露光装置となり得ないといった問題がある。
より微細なパターンを露光転写するためには、より短い
波長の露光光源を使用するか、あるいはより開口数の大
きな投影光学系を使用する必要があった。しかしなが
ら、露光光源を現在より短波長化(例えば200nm以
下)することは、透過光学部材として使用可能な適当な
光学材料が存在しないこと、大光量の得られる安定した
光源がないこと等の理由により現時点では困難である。
また、投影光学系の開口数は現状でも既に理論的限界に
近く、これ以上の大開口化はほぼ絶望的である。仮に現
状以上の大開口化が可能であるとしても、±λ/NA 2
で定まる焦点深度は開口数の増加に伴って急激に減少す
るため、実使用に必要な焦点深度がより小さくなり、実
用的な露光装置となり得ないといった問題がある。
【0008】そこで、レチクルの回路パターンの透過部
分のうち、特定の部分からの透過光の位相を、他の透過
部からの透過光に対してπ(rad) だけずらす、位相シフ
ター(誘電体薄膜等)を備えた位相シフトレチクルを使
用することも提案されている。位相シフトレチクルにつ
いては、例えば特公昭62−50811号公報に開示さ
れており、この位相シフトレチクルを使用すると、通常
レチクルを使用する場合に比べてより微細なパターンの
転写が可能となる。すなわち、解像力を向上させる効果
がある。
分のうち、特定の部分からの透過光の位相を、他の透過
部からの透過光に対してπ(rad) だけずらす、位相シフ
ター(誘電体薄膜等)を備えた位相シフトレチクルを使
用することも提案されている。位相シフトレチクルにつ
いては、例えば特公昭62−50811号公報に開示さ
れており、この位相シフトレチクルを使用すると、通常
レチクルを使用する場合に比べてより微細なパターンの
転写が可能となる。すなわち、解像力を向上させる効果
がある。
【0009】さて、位相シフトレチクルについてはこれ
までに種々の方式が提案されているが、代表的なものは
空間周波数変調型、シフター遮光型、エッジ強調型であ
る。そこで、図10〜図13を参照して空間周波数変調
型位相シフトレチクル、シフター遮光型位相シフトレチ
クル、通常レチクル、及びエッジ強調型位相シフトレチ
クルの各々での結像特性の違いを簡単に説明する。
までに種々の方式が提案されているが、代表的なものは
空間周波数変調型、シフター遮光型、エッジ強調型であ
る。そこで、図10〜図13を参照して空間周波数変調
型位相シフトレチクル、シフター遮光型位相シフトレチ
クル、通常レチクル、及びエッジ強調型位相シフトレチ
クルの各々での結像特性の違いを簡単に説明する。
【0010】図10(A)は空間周波数変調型位相シフ
トレチクルの構成を説明する図である。図10(A)に
示すようにレチクル(ガラス基板)11Aには、遮光パ
ターン12cがピッチP0 で配列されるとともに、遮光
パターン12cを挟む透過部のいずれか一方には位相シ
フターが被着されており、遮光パターン12c以外の開
口部(ピッチPO )は、交互に透過部12aと位相シフ
ト透過部12bとになっている。このため、図10
(A)のレチクル11Aを透過した光の振幅は、透過部
12aでは+1(=exp(2πi×0))、位相シフト透
過部12bでは−1(=exp(2πi×π))となってお
り、+1から+1までのピッチPA (透過部12aのピ
ッチ)は、遮光パターン12cのピッチPO の2倍とな
っている。従って、透過光の空間周波数(紙面左右方向
の変調度)が半分になっている(すなわちピッチが2倍
になっている)。
トレチクルの構成を説明する図である。図10(A)に
示すようにレチクル(ガラス基板)11Aには、遮光パ
ターン12cがピッチP0 で配列されるとともに、遮光
パターン12cを挟む透過部のいずれか一方には位相シ
フターが被着されており、遮光パターン12c以外の開
口部(ピッチPO )は、交互に透過部12aと位相シフ
ト透過部12bとになっている。このため、図10
(A)のレチクル11Aを透過した光の振幅は、透過部
12aでは+1(=exp(2πi×0))、位相シフト透
過部12bでは−1(=exp(2πi×π))となってお
り、+1から+1までのピッチPA (透過部12aのピ
ッチ)は、遮光パターン12cのピッチPO の2倍とな
っている。従って、透過光の空間周波数(紙面左右方向
の変調度)が半分になっている(すなわちピッチが2倍
になっている)。
【0011】ここで、このようなパターンからの1次回
折光は sinθA =λ/PA なる方向θA に発生するが、
0次回折光は透過部12aと位相シフト透過部12bか
らの各透過光の相殺により発生しない。従って、レチク
ル11Aにほぼ垂直に照明光束が入射すると、レチクル
11A、投影レンズ13A、及びウエハ14A間の光
(回折光)の伝搬は図10(B)に示すようになる。つ
まり、ウエハ上には±1次回折光DpA、DmAのみが到達
することになる。この結果、ウエハ14A上には+1次
回折光DpAと−1次回折光DmAとによって干渉縞が形成
され、図中に示すような光強度分布EAが生じる。これ
がレチクル上のパターン12a、b、cの像に他ならな
い。
折光は sinθA =λ/PA なる方向θA に発生するが、
0次回折光は透過部12aと位相シフト透過部12bか
らの各透過光の相殺により発生しない。従って、レチク
ル11Aにほぼ垂直に照明光束が入射すると、レチクル
11A、投影レンズ13A、及びウエハ14A間の光
(回折光)の伝搬は図10(B)に示すようになる。つ
まり、ウエハ上には±1次回折光DpA、DmAのみが到達
することになる。この結果、ウエハ14A上には+1次
回折光DpAと−1次回折光DmAとによって干渉縞が形成
され、図中に示すような光強度分布EAが生じる。これ
がレチクル上のパターン12a、b、cの像に他ならな
い。
【0012】図11(A)はシフター遮光型位相シフト
レチクルの構成を説明する図であって、レチクル(ガラ
ス基板)11B上には投影光学系13Bの解像限界程度
以下の幅の位相シフトパターン12bがピッチPB でパ
ターニングされている。ここで、ピッチPB は図10
(A)中のピッチPO と同一であるものとする。図11
(A)のシフター遮光型では、透過光の振幅の空間周波
数はPB のままである。従って、このパターンからの1
次回折光は0次回折光に対して sinθB =λ/PB なる
方向θB に発生する。ところで、回折角θB は図10
(A)中の回折角θA に比べてほぼ2倍の角度となって
いる。従って、パターンピッチPB が微細化すると、図
11(B)に示すように±1次回折光DpB、DmBは投影
光学系13Bを透過することができなくなる。このた
め、ウエハ14B上には0次回折光D0Bしか到達しない
ので、0次、±1次回折光による干渉縞は生じず、光強
度分布EBはフラットなものとなる、すなわちレチクル
パターンの像は生じない。
レチクルの構成を説明する図であって、レチクル(ガラ
ス基板)11B上には投影光学系13Bの解像限界程度
以下の幅の位相シフトパターン12bがピッチPB でパ
ターニングされている。ここで、ピッチPB は図10
(A)中のピッチPO と同一であるものとする。図11
(A)のシフター遮光型では、透過光の振幅の空間周波
数はPB のままである。従って、このパターンからの1
次回折光は0次回折光に対して sinθB =λ/PB なる
方向θB に発生する。ところで、回折角θB は図10
(A)中の回折角θA に比べてほぼ2倍の角度となって
いる。従って、パターンピッチPB が微細化すると、図
11(B)に示すように±1次回折光DpB、DmBは投影
光学系13Bを透過することができなくなる。このた
め、ウエハ14B上には0次回折光D0Bしか到達しない
ので、0次、±1次回折光による干渉縞は生じず、光強
度分布EBはフラットなものとなる、すなわちレチクル
パターンの像は生じない。
【0013】ここで、先に述べたようにパターン像がウ
エハ上に生じるためには sinθB <NAR (NAR は投
影光学系13Bのレチクル側開口数)なる関係を満足す
る必要がある。従って、 sinθB =λ/PB <NAR よ
り、図11(B)において転写可能な最小パターンピッ
チPB はPB >λ/NAR となる。一方、図10(A)
の空間周波数変調型では sinθA =λ/PA <NAR と
なり、PA =2PO =2PB >λ/NAR であることか
ら、転写可能な最小パターンピッチPO はPO >λ/
(2・NAR )=PB /2となる。従って、空間周波数
変調型ではシフター遮光型と比較して半分のピッチのパ
ターンまで転写可能となっている。
エハ上に生じるためには sinθB <NAR (NAR は投
影光学系13Bのレチクル側開口数)なる関係を満足す
る必要がある。従って、 sinθB =λ/PB <NAR よ
り、図11(B)において転写可能な最小パターンピッ
チPB はPB >λ/NAR となる。一方、図10(A)
の空間周波数変調型では sinθA =λ/PA <NAR と
なり、PA =2PO =2PB >λ/NAR であることか
ら、転写可能な最小パターンピッチPO はPO >λ/
(2・NAR )=PB /2となる。従って、空間周波数
変調型ではシフター遮光型と比較して半分のピッチのパ
ターンまで転写可能となっている。
【0014】図12(A)は通常レチクルの構成を説明
する図であって、レチクル(ガラス基板)11C上には
遮光(クロム)パターン12cがピッチPCでパターニ
ングされている。尚、ピッチPC は図11(A)中のピ
ッチPB と同一であるものとする。このため、レチクル
11C(透過部12a)を透過した光の空間周波数は、
図11(A)のシフター遮光型と同一となっている。従
って、このパターンからの1次回折光の発生方向(回折
角)θC も、図11(B)中の回折角θB と同一にな
る。このため、シフター遮光型と同様にパターンピッチ
PC が微細化すると、図12(B)に示すように±1次
回折光DpC、DmCは投影光学系13Cを透過できず、ウ
エハ14C上には0次回折光D0Cしか到達しないので、
光強度分布ECはフラットなものとなる、すなわちレチ
クルパターンの像は生じない。従って、ウエハ上に転写
可能な最小パターンピッチはシフター遮光型も通常レチ
クルも差がないということになる。
する図であって、レチクル(ガラス基板)11C上には
遮光(クロム)パターン12cがピッチPCでパターニ
ングされている。尚、ピッチPC は図11(A)中のピ
ッチPB と同一であるものとする。このため、レチクル
11C(透過部12a)を透過した光の空間周波数は、
図11(A)のシフター遮光型と同一となっている。従
って、このパターンからの1次回折光の発生方向(回折
角)θC も、図11(B)中の回折角θB と同一にな
る。このため、シフター遮光型と同様にパターンピッチ
PC が微細化すると、図12(B)に示すように±1次
回折光DpC、DmCは投影光学系13Cを透過できず、ウ
エハ14C上には0次回折光D0Cしか到達しないので、
光強度分布ECはフラットなものとなる、すなわちレチ
クルパターンの像は生じない。従って、ウエハ上に転写
可能な最小パターンピッチはシフター遮光型も通常レチ
クルも差がないということになる。
【0015】図13はエッジ強調型位相シフトレチクル
の構成を説明する図であって、レチクル(ガラス基板)
11Dには遮光パターン12cがピッチPDでパターニ
ングされるとともに、透過部12aの周囲だけに位相シ
フター12bが被着されている。ここではエッジ強調型
の詳しい説明は省略するが、原理的にはシフター遮光型
と同様に解像度向上の効果は望めない。
の構成を説明する図であって、レチクル(ガラス基板)
11Dには遮光パターン12cがピッチPDでパターニ
ングされるとともに、透過部12aの周囲だけに位相シ
フター12bが被着されている。ここではエッジ強調型
の詳しい説明は省略するが、原理的にはシフター遮光型
と同様に解像度向上の効果は望めない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空間周
波数変調型の位相シフトレチクルを使用すると、通常レ
チクルを使用した場合に比べ、より微細なパターンの形
成は可能であるが、空間周波数変調型の位相シフトレチ
クルは製造が困難である。例えば、通常レチクルは遮光
部と透過部(レチクル裸面部)のみで構成されているた
め、1回のパターニングでガラス基板に遮光部を形成す
るだけでよい。これに対して空間周波数変調型の位相シ
フトレチクルの場合、遮光部のパターニングの他に、さ
らに透過部に対して位相シフターのパターニングを行わ
なければならず、少なくとも合計2回のパターニングが
必要となる。さらに、2回のパターニング間の位置合わ
せを厳密に行う必要もある。
波数変調型の位相シフトレチクルを使用すると、通常レ
チクルを使用した場合に比べ、より微細なパターンの形
成は可能であるが、空間周波数変調型の位相シフトレチ
クルは製造が困難である。例えば、通常レチクルは遮光
部と透過部(レチクル裸面部)のみで構成されているた
め、1回のパターニングでガラス基板に遮光部を形成す
るだけでよい。これに対して空間周波数変調型の位相シ
フトレチクルの場合、遮光部のパターニングの他に、さ
らに透過部に対して位相シフターのパターニングを行わ
なければならず、少なくとも合計2回のパターニングが
必要となる。さらに、2回のパターニング間の位置合わ
せを厳密に行う必要もある。
【0017】一方、シフター遮光型の位相シフトレチク
ルは位相シフト透過部と透過部(レチクル裸面部)のみ
で構成されるので、遮光部(金属膜等)のパターニング
を特に必要としない。このため、1回のパターニングで
ガラス基板に位相シフターを被着して、回路パターン部
(ウエハ上での投影像の暗部に相当)に微細な(投影光
学系の解像限界程度以下の)位相シフトパターンを形成
するのみで完成する。しかしながら、通常(従来通り)
の照明光学系を使用する限り、シフター遮光型では解像
度の向上効果は望めない。
ルは位相シフト透過部と透過部(レチクル裸面部)のみ
で構成されるので、遮光部(金属膜等)のパターニング
を特に必要としない。このため、1回のパターニングで
ガラス基板に位相シフターを被着して、回路パターン部
(ウエハ上での投影像の暗部に相当)に微細な(投影光
学系の解像限界程度以下の)位相シフトパターンを形成
するのみで完成する。しかしながら、通常(従来通り)
の照明光学系を使用する限り、シフター遮光型では解像
度の向上効果は望めない。
【0018】また、エッジ強調型の位相シフトレチクル
においても、シフター遮光型と同様に解像度の向上効果
を望むことはできず、さらには遮光パターンと位相シフ
トパターンとの厳密な位置合わせが必要となる。但し、
エッジ強調型については自己整合的に重ね合わせを行う
ことが可能であるという報告がなされている。本発明は
以上の問題点に鑑みてなされたものであり、レチクル製
造の容易なシフター遮光型(またはエッジ強調型)の位
相シフトレチクルを使用して、空間周波数変調型の位相
シフトレチクルと同等の解像度向上効果が得られる露光
方法を提供することを目的とする。
においても、シフター遮光型と同様に解像度の向上効果
を望むことはできず、さらには遮光パターンと位相シフ
トパターンとの厳密な位置合わせが必要となる。但し、
エッジ強調型については自己整合的に重ね合わせを行う
ことが可能であるという報告がなされている。本発明は
以上の問題点に鑑みてなされたものであり、レチクル製
造の容易なシフター遮光型(またはエッジ強調型)の位
相シフトレチクルを使用して、空間周波数変調型の位相
シフトレチクルと同等の解像度向上効果が得られる露光
方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決する為の手段】上記目的の為に本発明で
は、照明光学系(1〜10)からの照明光束でマスク
(11)上の微細パターン群(12)を照明し、微細パ
ターン群(12)の像を投影光学系(13)を介して感
光性基板(14)に投影露光する露光方法において、微
細パターン群(12)中の各微細パターンは、照明光束
に対する透過率がほぼ1である透過部(12a)と、透
過部(12a)を透過する光束に対してほぼ(2n+
1)π(nは整数)の位相差を与えるとともに、そのパ
ターン幅が投影光学系の解像限界程度以下である位相シ
フト透過部(12b)とで構成され、マスク(11)の
微細パターン群(12)が存在する面のフーリエ変換面
となる照明光学系中の面(15)またはその共役面、も
しくはその近傍の面内を通る照明光束を、照明光学系の
光軸(AX)から偏心した位置に中心を有する少なくと
1つの局所領域に規定することによって、マスク(1
1)を照射する照明光束を所定の方向に微細パターン群
(12)の微細度に応じた角度だけ傾けることとした。
は、照明光学系(1〜10)からの照明光束でマスク
(11)上の微細パターン群(12)を照明し、微細パ
ターン群(12)の像を投影光学系(13)を介して感
光性基板(14)に投影露光する露光方法において、微
細パターン群(12)中の各微細パターンは、照明光束
に対する透過率がほぼ1である透過部(12a)と、透
過部(12a)を透過する光束に対してほぼ(2n+
1)π(nは整数)の位相差を与えるとともに、そのパ
ターン幅が投影光学系の解像限界程度以下である位相シ
フト透過部(12b)とで構成され、マスク(11)の
微細パターン群(12)が存在する面のフーリエ変換面
となる照明光学系中の面(15)またはその共役面、も
しくはその近傍の面内を通る照明光束を、照明光学系の
光軸(AX)から偏心した位置に中心を有する少なくと
1つの局所領域に規定することによって、マスク(1
1)を照射する照明光束を所定の方向に微細パターン群
(12)の微細度に応じた角度だけ傾けることとした。
【0020】さらに本発明では、照明光束に対する透過
率がほぼ1である透過部と、照明光束に対する透過率が
ほぼ零である遮光部と、遮光部の周辺にあって、透過部
を透過する光束に対してほぼ(2n+1)π(但し、n
は整数)の位相差を与えるとともに、パターン幅が投影
光学系の解像限界程度以下である位相シフト透過部とで
構成される位相シフトマスクに対しても、マスクのフー
リエ変換面となる照明光学系中の面またはその共役面、
もしくはその近傍の面内を通る照明光束を、照明光学系
の光軸から偏心した位置に中心を有する少なくとも1つ
の局所領域に規定することによって、所定の方向に前記
微細パターン群の微細度に応じた角度だけ照明光束を傾
けて入射させることとした。
率がほぼ1である透過部と、照明光束に対する透過率が
ほぼ零である遮光部と、遮光部の周辺にあって、透過部
を透過する光束に対してほぼ(2n+1)π(但し、n
は整数)の位相差を与えるとともに、パターン幅が投影
光学系の解像限界程度以下である位相シフト透過部とで
構成される位相シフトマスクに対しても、マスクのフー
リエ変換面となる照明光学系中の面またはその共役面、
もしくはその近傍の面内を通る照明光束を、照明光学系
の光軸から偏心した位置に中心を有する少なくとも1つ
の局所領域に規定することによって、所定の方向に前記
微細パターン群の微細度に応じた角度だけ照明光束を傾
けて入射させることとした。
【0021】また、マスクに入射する照明光束の角度
は、微細パターン群中の各微細パターンの線幅及び周期
性によって決定されるとともに、その方向は微細パター
ンの方向性等によって決定され、この角度及び方向によ
って決定される照明光束の入射方向に応じて、フーリエ
変換面またはその共役面、もしくはその近傍の面内にお
ける照明光束の通過する局所領域の中心位置を調整する
こととした。
は、微細パターン群中の各微細パターンの線幅及び周期
性によって決定されるとともに、その方向は微細パター
ンの方向性等によって決定され、この角度及び方向によ
って決定される照明光束の入射方向に応じて、フーリエ
変換面またはその共役面、もしくはその近傍の面内にお
ける照明光束の通過する局所領域の中心位置を調整する
こととした。
【0022】
【作用】本発明においては、照明光束に対する透過率が
ほぼ1である透過部(マスク裸面部)と、この透過部を
透過する光束に対してほぼ(2n+1)π(nは整数)
の位相差を与えるとともに、パターン幅が投影光学系の
解像限界以下程度である位相シフト透過部とで構成され
た回路パターンを有する、いわゆるシフター遮光型の位
相シフトマスク、または照明光束に対する透過率がほぼ
1である透過部と、照明光束に対する透過率がほぼ零で
ある遮光部と、遮光部の周辺にあって、透過部を透過す
る光束に対してほぼ(2n+1)π(但し、nは整数)
の位相差を与えるとともに、パターン幅が投影光学系の
解像限界程度以下である位相シフト透過部とで構成され
た回路パターンを有する、いわゆるエッジ強調型の位相
シフトマスクを使用する。さらに、マスクのフーリエ変
換面となる照明光学系中の面またはその共役面、もしく
はその近傍の面内を通る照明光束を、照明光学系の光軸
から偏心した位置に中心を有する少なくとも1つの局所
領域に規定することによって、所定の方向に前記微細パ
ターン群の微細度に応じた角度だけ照明光束を傾けて入
射させることとした。
ほぼ1である透過部(マスク裸面部)と、この透過部を
透過する光束に対してほぼ(2n+1)π(nは整数)
の位相差を与えるとともに、パターン幅が投影光学系の
解像限界以下程度である位相シフト透過部とで構成され
た回路パターンを有する、いわゆるシフター遮光型の位
相シフトマスク、または照明光束に対する透過率がほぼ
1である透過部と、照明光束に対する透過率がほぼ零で
ある遮光部と、遮光部の周辺にあって、透過部を透過す
る光束に対してほぼ(2n+1)π(但し、nは整数)
の位相差を与えるとともに、パターン幅が投影光学系の
解像限界程度以下である位相シフト透過部とで構成され
た回路パターンを有する、いわゆるエッジ強調型の位相
シフトマスクを使用する。さらに、マスクのフーリエ変
換面となる照明光学系中の面またはその共役面、もしく
はその近傍の面内を通る照明光束を、照明光学系の光軸
から偏心した位置に中心を有する少なくとも1つの局所
領域に規定することによって、所定の方向に前記微細パ
ターン群の微細度に応じた角度だけ照明光束を傾けて入
射させることとした。
【0023】このため、従来通りの照明方式では投影光
学系の解像限界以下である微細なマスクパターンから発
生する±1次回折光のうちのいずれか一方は、照明光が
傾いているために投影光学系(瞳面)を透過することが
できる。従って、±1次回折光のいずれか一方と0次回
折光との2光束がウエハに到達することになり、この2
光束による干渉縞、すなわちレチクルパターンの像が形
成される。また、シフター遮光型、またはエッジ強調型
の位相シフトレチクルに対して傾斜照明を行うと、通常
レチクルの場合と比較して、マスクパターンから発生す
る各回折光の光量比、特に±1次回折光のいずれか一方
と0次回折光との光量比が1対1に近づいている。この
結果、上記2光束による干渉縞(レチクルパターンの
像)のコントラストが向上し、パターン像としてより一
層好ましい像が得られる。さらに、照明光学系の瞳面内
での照明光束の通過する局所領域の中心位置を可変とし
たため、パターンの線幅や方向性等に応じた最適な照明
を行うことができる。これにより、パターンの解像度、
及び焦点深度を向上させることができる。
学系の解像限界以下である微細なマスクパターンから発
生する±1次回折光のうちのいずれか一方は、照明光が
傾いているために投影光学系(瞳面)を透過することが
できる。従って、±1次回折光のいずれか一方と0次回
折光との2光束がウエハに到達することになり、この2
光束による干渉縞、すなわちレチクルパターンの像が形
成される。また、シフター遮光型、またはエッジ強調型
の位相シフトレチクルに対して傾斜照明を行うと、通常
レチクルの場合と比較して、マスクパターンから発生す
る各回折光の光量比、特に±1次回折光のいずれか一方
と0次回折光との光量比が1対1に近づいている。この
結果、上記2光束による干渉縞(レチクルパターンの
像)のコントラストが向上し、パターン像としてより一
層好ましい像が得られる。さらに、照明光学系の瞳面内
での照明光束の通過する局所領域の中心位置を可変とし
たため、パターンの線幅や方向性等に応じた最適な照明
を行うことができる。これにより、パターンの解像度、
及び焦点深度を向上させることができる。
【0024】
【実施例】図1は、本発明の実施例による露光方法を適
用するのに好適な投影型露光装置の概略的な構成を示す
図である。図1において、光源(超高圧水銀ランプ等)
1で発生した照明光(i線、KrFエキシマレーザ等)
は楕円鏡2、反射鏡3で反射され、レンズ系4を介して
オプチカルインテグレータ(フライアイレンズ等)5に
入射する。楕円鏡2の第2焦点には、照明光の光路の閉
鎖、開放を行うとともに、レチクル11に照射される光
量を制御するためのシャッター19が配置されている。
フライアイレンズ5を射出した光束は、レンズ系6を介
して光ファイバー等の光分割器7に入射する。
用するのに好適な投影型露光装置の概略的な構成を示す
図である。図1において、光源(超高圧水銀ランプ等)
1で発生した照明光(i線、KrFエキシマレーザ等)
は楕円鏡2、反射鏡3で反射され、レンズ系4を介して
オプチカルインテグレータ(フライアイレンズ等)5に
入射する。楕円鏡2の第2焦点には、照明光の光路の閉
鎖、開放を行うとともに、レチクル11に照射される光
量を制御するためのシャッター19が配置されている。
フライアイレンズ5を射出した光束は、レンズ系6を介
して光ファイバー等の光分割器7に入射する。
【0025】光分割器7は、入射部7iより入射した光
束を複数に分割して複数の射出部7a、7bより射出す
る。ここでは射出部7a、7bを2つとしたが、レチク
ル11の微細パターン12の周期性に応じていくつに分
割してもよい。射出部7a、7bの射出面は、レチクル
11上のパターン12の存在する面に対してレンズ系
8、10、及び反射鏡9を介してフーリエ変換面となる
面(照明光学系の瞳面)15(またはその共役面でもよ
い)、もしくはその近傍の面内に設けられている。これ
ら射出部7a、7bの位置の光軸AXからの距離は、微
細パターン12の微細度(最小パターンピッチ)に対応
した照明光束のレチクル11への入射角に応じて一義的
に決まるものである。
束を複数に分割して複数の射出部7a、7bより射出す
る。ここでは射出部7a、7bを2つとしたが、レチク
ル11の微細パターン12の周期性に応じていくつに分
割してもよい。射出部7a、7bの射出面は、レチクル
11上のパターン12の存在する面に対してレンズ系
8、10、及び反射鏡9を介してフーリエ変換面となる
面(照明光学系の瞳面)15(またはその共役面でもよ
い)、もしくはその近傍の面内に設けられている。これ
ら射出部7a、7bの位置の光軸AXからの距離は、微
細パターン12の微細度(最小パターンピッチ)に対応
した照明光束のレチクル11への入射角に応じて一義的
に決まるものである。
【0026】さて、射出部7a、7bから射出した複数
の光束は、レンズ系8、反射鏡9、及びレンズ系10を
介して夫々所定の入射角を以て、レチクルステージRS
上に載置されたレチクル11をほぼ均一な照度で照明す
る。レチクル11のパターン12で発生した回折光は、
両側(もしくは片側)テレセントリックな投影光学系1
3に入射し、投影光学系13はパターン12の像を、ウ
エハステージWSに載置されたウエハ14上に結像、転
写する。制御装置20はシャッター19の開閉を制御す
るとともに、レチクルパターン12の微細度(周期性や
方向性を含む)に応じて、瞳面15内における射出部7
a、7bの位置(すなわち射出部7a、7bの各中心位
置の光軸AXからの距離)を調整する他、装置全体を統
括制御する。
の光束は、レンズ系8、反射鏡9、及びレンズ系10を
介して夫々所定の入射角を以て、レチクルステージRS
上に載置されたレチクル11をほぼ均一な照度で照明す
る。レチクル11のパターン12で発生した回折光は、
両側(もしくは片側)テレセントリックな投影光学系1
3に入射し、投影光学系13はパターン12の像を、ウ
エハステージWSに載置されたウエハ14上に結像、転
写する。制御装置20はシャッター19の開閉を制御す
るとともに、レチクルパターン12の微細度(周期性や
方向性を含む)に応じて、瞳面15内における射出部7
a、7bの位置(すなわち射出部7a、7bの各中心位
置の光軸AXからの距離)を調整する他、装置全体を統
括制御する。
【0027】尚、上記構成の装置では、光源1として水
銀ランプ等の輝線ランプ、KrF、ArFエキシマレー
ザ等のレーザ光源、あるいは金属蒸気レーザやYAGレ
ーザ等の高調波等が用いられる。さらに照明光束を分割
する光分割器7として光ファイバーを用いたが、他の部
材、例えば回折格子や多面プリズム等を用いてもよい。
また、光分割器7を用いずとも、フライアイレンズ5の
各エレメントを細かくする(断面積を小さくする)とと
もに、その射出面(レチクル側焦点面)近傍に、複数の
開口(射出部7a、7bに相当)を有する空間フィルタ
ーを配置するだけでも構わない。要はレチクルパターン
12の微細度に対応して、照明光学系の瞳面またはその
共役面内を通る照明光束を、照明光学系の光軸から偏心
した位置に中心を有する少なくとも1つの局所領域に制
限できればよい。
銀ランプ等の輝線ランプ、KrF、ArFエキシマレー
ザ等のレーザ光源、あるいは金属蒸気レーザやYAGレ
ーザ等の高調波等が用いられる。さらに照明光束を分割
する光分割器7として光ファイバーを用いたが、他の部
材、例えば回折格子や多面プリズム等を用いてもよい。
また、光分割器7を用いずとも、フライアイレンズ5の
各エレメントを細かくする(断面積を小さくする)とと
もに、その射出面(レチクル側焦点面)近傍に、複数の
開口(射出部7a、7bに相当)を有する空間フィルタ
ーを配置するだけでも構わない。要はレチクルパターン
12の微細度に対応して、照明光学系の瞳面またはその
共役面内を通る照明光束を、照明光学系の光軸から偏心
した位置に中心を有する少なくとも1つの局所領域に制
限できればよい。
【0028】また、図1において光源1とフライアイレ
ンズ5の射出面(照明光学系の瞳面15)、光分割器7
の射出面、及び投影光学系13の瞳面(フーリエ変換
面)18は互いにほぼ共役である。さらに、フライアイ
レンズ5の入射面と光分割器7の入射面、レチクル11
のパターン面、及びウエハ14の表面も互いにほぼ共役
である。尚、投影光学系13、及び照明光学系1〜10
の色収差の補正状態によっては、照明光学系中に波長選
択素子(干渉フィルター等)を加えてもよい。
ンズ5の射出面(照明光学系の瞳面15)、光分割器7
の射出面、及び投影光学系13の瞳面(フーリエ変換
面)18は互いにほぼ共役である。さらに、フライアイ
レンズ5の入射面と光分割器7の入射面、レチクル11
のパターン面、及びウエハ14の表面も互いにほぼ共役
である。尚、投影光学系13、及び照明光学系1〜10
の色収差の補正状態によっては、照明光学系中に波長選
択素子(干渉フィルター等)を加えてもよい。
【0029】また、光分割器7よりレチクル11側、す
なわち射出部7a、7bの射出面近傍に、レチクル(ま
たはウエハ)上での照度均一性を向上させるために、さ
らに別のフライアレイレンズを追加して、2段のインテ
グレータ構造としてもよい。このとき、2段目(レチク
ル側)のフライアイレンズは単独のもの、すなわち照明
光学系の瞳面15の全面に広がる1つの大きなフライア
イレンズであっても、射出部の個数に合わせて複数のフ
ライアイレンズ群より構成したものであってもよい。
尚、1段目(光源側)のフライアイレンズ5も複数のフ
ライアイレンズ群より構成してもよい。また、2段目の
フライアイレンズのレチクル側焦点面(射出側焦点面)
は、照明光学系の瞳面15の近傍面内に配置されること
になる。さらにフライアイレンズ5の射出面は、2段目
のフライアイレンズの入射面に対するフーリエ変換面に
なっている。但し、厳密にフーリエ変換の関係に維持さ
れる必要はなく、要はフライアイレンズ5の各エレメン
トから射出した光束が、2段目のフライアイレンズの入
射面上で重畳されるような関係が維持されていればよ
い。また、本実施例ではオプチカルインテグレータ5と
してフライアイ型インテグレータを用いていたが、例え
ば角柱状のロッド型インテグレータを用いても構わな
い。さらに、角柱状のロッド型インテグレータとフライ
アイ型インテグレータとを組み合わせて、上記の如き2
段のインテグレータ構造としても良い。このような構成
については特開平1−271718号公報等に開示され
ているので、ここでは説明は省略する。
なわち射出部7a、7bの射出面近傍に、レチクル(ま
たはウエハ)上での照度均一性を向上させるために、さ
らに別のフライアレイレンズを追加して、2段のインテ
グレータ構造としてもよい。このとき、2段目(レチク
ル側)のフライアイレンズは単独のもの、すなわち照明
光学系の瞳面15の全面に広がる1つの大きなフライア
イレンズであっても、射出部の個数に合わせて複数のフ
ライアイレンズ群より構成したものであってもよい。
尚、1段目(光源側)のフライアイレンズ5も複数のフ
ライアイレンズ群より構成してもよい。また、2段目の
フライアイレンズのレチクル側焦点面(射出側焦点面)
は、照明光学系の瞳面15の近傍面内に配置されること
になる。さらにフライアイレンズ5の射出面は、2段目
のフライアイレンズの入射面に対するフーリエ変換面に
なっている。但し、厳密にフーリエ変換の関係に維持さ
れる必要はなく、要はフライアイレンズ5の各エレメン
トから射出した光束が、2段目のフライアイレンズの入
射面上で重畳されるような関係が維持されていればよ
い。また、本実施例ではオプチカルインテグレータ5と
してフライアイ型インテグレータを用いていたが、例え
ば角柱状のロッド型インテグレータを用いても構わな
い。さらに、角柱状のロッド型インテグレータとフライ
アイ型インテグレータとを組み合わせて、上記の如き2
段のインテグレータ構造としても良い。このような構成
については特開平1−271718号公報等に開示され
ているので、ここでは説明は省略する。
【0030】ところで、従来の装置を用いて解像限界以
下のピッチのパターンを有するレチクルを照明した場合
には、レチクルパターンで発生した回折光のうち0次回
折光しか投影光学系13を通過することができず、パタ
ーンを解像することができなかった。しかしながら、上
記構成の装置を用いてレチクルの照明を行えば、光分割
器7の射出部7a、7bより射出した照明光束はレチク
ル11に所定の角度を以て入射するので、レチクルのパ
ターンから発生した±1次回折光のうちのいずれか一方
と0次回折光との合わせて2光束が投影光学系13を通
過することが可能となり、ウエハ14上にはこの2光束
による干渉縞が形成されることになって、よりピッチの
小さい(微細な)パターンまで解像することが可能とな
る。
下のピッチのパターンを有するレチクルを照明した場合
には、レチクルパターンで発生した回折光のうち0次回
折光しか投影光学系13を通過することができず、パタ
ーンを解像することができなかった。しかしながら、上
記構成の装置を用いてレチクルの照明を行えば、光分割
器7の射出部7a、7bより射出した照明光束はレチク
ル11に所定の角度を以て入射するので、レチクルのパ
ターンから発生した±1次回折光のうちのいずれか一方
と0次回折光との合わせて2光束が投影光学系13を通
過することが可能となり、ウエハ14上にはこの2光束
による干渉縞が形成されることになって、よりピッチの
小さい(微細な)パターンまで解像することが可能とな
る。
【0031】次に、図4を参照して本発明の実施例で使
用されるレチクルのパターンについて説明する。図4は
本実施例による露光方法に好適なレチクルパターンの一
例を示す図であって、ここでは特にシフター遮光型の位
相シフトレチクルを示す。図4において、レチクル11
は光透過性のガラス基板(例えば石英等であって、照明
光に対する透過率が90%以上のもの)の一方の面に、
回路パターン12として位相シフトパターン(誘電体薄
膜等からなる光透過部)12bが周期Pで配列されたも
のであって、回路パターン12は透過部(レチクル裸面
部)12aと位相シフト透過部12bとが交互に繰り返
す、いわゆるラインアンドスペースパターン(デューテ
ィ比(a=W/P)については後述する)となってい
る。位相シフト透過部12bを透過する光の位相は、透
過部12aを透過する光の位相に比べて(2n+1)π
(nは整数)だけ異なっており、かつ位相シフト透過部
12bのパターン幅Wは投影光学系13の解像限界程度
以下に定められている。位相シフト透過部12bは、ガ
ラス基板のほぼ全面に位相シフト材料(透明誘電体)、
例えばSiO2 やSiO2 に有機物等を含む材料(SO
G、PSG等)を上記位相差に対応した膜厚で被着した
後に、電子ビーム描画機等によってパターニングして形
成したものである。従って、図4中に示した回路パター
ン12は1度のパターニングにより形成可能であるた
め、空間周波数変調型の位相シフトレチクルと比べ、遮
光層と位相シフター層との厳密な重ね合わせが不要とな
る上、格段に製造が容易である。
用されるレチクルのパターンについて説明する。図4は
本実施例による露光方法に好適なレチクルパターンの一
例を示す図であって、ここでは特にシフター遮光型の位
相シフトレチクルを示す。図4において、レチクル11
は光透過性のガラス基板(例えば石英等であって、照明
光に対する透過率が90%以上のもの)の一方の面に、
回路パターン12として位相シフトパターン(誘電体薄
膜等からなる光透過部)12bが周期Pで配列されたも
のであって、回路パターン12は透過部(レチクル裸面
部)12aと位相シフト透過部12bとが交互に繰り返
す、いわゆるラインアンドスペースパターン(デューテ
ィ比(a=W/P)については後述する)となってい
る。位相シフト透過部12bを透過する光の位相は、透
過部12aを透過する光の位相に比べて(2n+1)π
(nは整数)だけ異なっており、かつ位相シフト透過部
12bのパターン幅Wは投影光学系13の解像限界程度
以下に定められている。位相シフト透過部12bは、ガ
ラス基板のほぼ全面に位相シフト材料(透明誘電体)、
例えばSiO2 やSiO2 に有機物等を含む材料(SO
G、PSG等)を上記位相差に対応した膜厚で被着した
後に、電子ビーム描画機等によってパターニングして形
成したものである。従って、図4中に示した回路パター
ン12は1度のパターニングにより形成可能であるた
め、空間周波数変調型の位相シフトレチクルと比べ、遮
光層と位相シフター層との厳密な重ね合わせが不要とな
る上、格段に製造が容易である。
【0032】尚、図4では上述の位相シフト材料が残留
する部分を位相シフト透過部としたが、逆に位相シフト
材料が残留する部分を透過部とし、位相シフト材料を除
去した部分を位相シフト透過部(そのパターン幅は投影
光学系の解像限界程度以下に定められる)としてもよ
い。また、図4に示したレチクル11のパターン面の一
部に、遮光部(クロム等の金属膜等)から成るパターン
を含んでいても構わない。但し、微細パターン部の形成
は上述の透過部と位相シフト透過部のみで行うため、位
相シフト材料のパターニングと遮光材料のパターニング
との間に厳密な重ね合わせを必要としない。従って、た
とえ遮光パターン部を有する構造であるとしても、本発
明の実施例で使用するレチクルの製造は、空間周波数変
調型の位相シフトレチクルのように困難になることはな
い。
する部分を位相シフト透過部としたが、逆に位相シフト
材料が残留する部分を透過部とし、位相シフト材料を除
去した部分を位相シフト透過部(そのパターン幅は投影
光学系の解像限界程度以下に定められる)としてもよ
い。また、図4に示したレチクル11のパターン面の一
部に、遮光部(クロム等の金属膜等)から成るパターン
を含んでいても構わない。但し、微細パターン部の形成
は上述の透過部と位相シフト透過部のみで行うため、位
相シフト材料のパターニングと遮光材料のパターニング
との間に厳密な重ね合わせを必要としない。従って、た
とえ遮光パターン部を有する構造であるとしても、本発
明の実施例で使用するレチクルの製造は、空間周波数変
調型の位相シフトレチクルのように困難になることはな
い。
【0033】次に、図4に示したシフター遮光型の位相
シフトレチクルを、照明光学系の瞳面15において光軸
AXから偏心した位置に中心を有する少なくとも1つの
局所領域を通過する照明光束で傾斜照明し、投影光学系
によってレチクルパターンの像をウエハ上に結像投影す
る露光方法について、図5を参照して説明する。図5
は、本発明の実施例による露光方法を用いてレチクルの
照明を行ったときの回路パターンからの回折光の発生、
及び結像の様子を示す図である。レチクル11の下面
(投影光学系13側)には、回路パターン12として透
過部12aと位相シフト透過部12bから成る1次元の
ラインアンドスペースパターンが描画されている(図
4)。
シフトレチクルを、照明光学系の瞳面15において光軸
AXから偏心した位置に中心を有する少なくとも1つの
局所領域を通過する照明光束で傾斜照明し、投影光学系
によってレチクルパターンの像をウエハ上に結像投影す
る露光方法について、図5を参照して説明する。図5
は、本発明の実施例による露光方法を用いてレチクルの
照明を行ったときの回路パターンからの回折光の発生、
及び結像の様子を示す図である。レチクル11の下面
(投影光学系13側)には、回路パターン12として透
過部12aと位相シフト透過部12bから成る1次元の
ラインアンドスペースパターンが描画されている(図
4)。
【0034】本実施例で使用する投影型露光装置(図
1)では、前述のように照明光束の通過する局所領域
は、照明光学系の瞳面15内において光軸から偏心した
位置に中心を有する構成となっている。従って、レチク
ル11を照明する照明光束L0は、レチクル11のパタ
ーン12が描画されている方向(周期方向)に対してほ
ぼ垂直な方向(X方向)から、レチクル11に対して所
定の入射角ψを以て入射する。尚、入射角ψ、及び入射
方向は、レチクル上のパターンで生じる回折光の投影光
学系の瞳面内での位置によって一義的に決まるものであ
る。
1)では、前述のように照明光束の通過する局所領域
は、照明光学系の瞳面15内において光軸から偏心した
位置に中心を有する構成となっている。従って、レチク
ル11を照明する照明光束L0は、レチクル11のパタ
ーン12が描画されている方向(周期方向)に対してほ
ぼ垂直な方向(X方向)から、レチクル11に対して所
定の入射角ψを以て入射する。尚、入射角ψ、及び入射
方向は、レチクル上のパターンで生じる回折光の投影光
学系の瞳面内での位置によって一義的に決まるものであ
る。
【0035】レチクル上のパターンからはパターンの微
細度(幅、ピッチ)に応じた回折角の方向に0次回折光
Do 、+1次回折光Dp 、−1次回折光Dm が発生す
る。図5では、投影光学系13を透過してウエハ14に
到達するものは、上記3光束のうち0次回折光Do と+
1次回折光Dp の2光束として示しており、これら2光
束はウエハ14上で干渉縞、すなわちパターン12の像
を形成する。この場合の投影光学系13の瞳面18にお
ける0次回折光Do と+1次回折光Dp の位置を図7
(B)に示す(詳細後述)。
細度(幅、ピッチ)に応じた回折角の方向に0次回折光
Do 、+1次回折光Dp 、−1次回折光Dm が発生す
る。図5では、投影光学系13を透過してウエハ14に
到達するものは、上記3光束のうち0次回折光Do と+
1次回折光Dp の2光束として示しており、これら2光
束はウエハ14上で干渉縞、すなわちパターン12の像
を形成する。この場合の投影光学系13の瞳面18にお
ける0次回折光Do と+1次回折光Dp の位置を図7
(B)に示す(詳細後述)。
【0036】尚、従来の露光方法によるパターンの解像
限界は、図12で説明したように±1次回折光が投影光
学系を透過することが可能か否かで決定される。すなわ
ち、従来ではパターンピッチをPとしたときにP>λ/
NA程度で与えられるパターンサイズが解像限界となっ
ていた。これに対して、本発明の実施例による露光方法
では、ほぼP>λ/2NAが解像限界となる。このこと
は、本発明の実施例による露光方法に使用されるレチク
ルのパターンの場合(例えば図4)に限らず、従来のレ
チクルのパターンの場合にも言えることである。
限界は、図12で説明したように±1次回折光が投影光
学系を透過することが可能か否かで決定される。すなわ
ち、従来ではパターンピッチをPとしたときにP>λ/
NA程度で与えられるパターンサイズが解像限界となっ
ていた。これに対して、本発明の実施例による露光方法
では、ほぼP>λ/2NAが解像限界となる。このこと
は、本発明の実施例による露光方法に使用されるレチク
ルのパターンの場合(例えば図4)に限らず、従来のレ
チクルのパターンの場合にも言えることである。
【0037】また、図5中において0次回折光Do と+
1次回折光Dp は光軸AXに対してほぼ対称な光路を通
るものとした。これは、照明光束Loの入射角ψを sin
ψ=sinθ/2=λ/2Pとすることにより実現でき
る。このとき、ウエハ14のデフォーカス時において、
0次回折光Do と+1次回折光Dp とはほぼ同量の波面
収差(デフォーカスによる)を生じる。これはデフォー
カス量ΔFに対する波面収差は1/2×ΔF sin2 t
(但し、tは各回折光のウエハへの入射角)であり、こ
こでは0次回折光と+1次回折光とでウエハへの入射角
tがほぼ等しいためである。ところで、ウエハ上でのパ
ターン像を崩す(ボケさせる)原因は、各光束間の波面
収差の差である。しかしながら、本発明の実施例で使用
する装置(例えば図5)では、ウエハ上に照射される0
次回折光Do と+1次回折光Dp の波面収差がほぼ等し
くなるため、同等のデフォーカス量ΔFであっても、従
来の露光装置に比べてボケの程度が少ない。すなわち焦
点深度が深いことになる。
1次回折光Dp は光軸AXに対してほぼ対称な光路を通
るものとした。これは、照明光束Loの入射角ψを sin
ψ=sinθ/2=λ/2Pとすることにより実現でき
る。このとき、ウエハ14のデフォーカス時において、
0次回折光Do と+1次回折光Dp とはほぼ同量の波面
収差(デフォーカスによる)を生じる。これはデフォー
カス量ΔFに対する波面収差は1/2×ΔF sin2 t
(但し、tは各回折光のウエハへの入射角)であり、こ
こでは0次回折光と+1次回折光とでウエハへの入射角
tがほぼ等しいためである。ところで、ウエハ上でのパ
ターン像を崩す(ボケさせる)原因は、各光束間の波面
収差の差である。しかしながら、本発明の実施例で使用
する装置(例えば図5)では、ウエハ上に照射される0
次回折光Do と+1次回折光Dp の波面収差がほぼ等し
くなるため、同等のデフォーカス量ΔFであっても、従
来の露光装置に比べてボケの程度が少ない。すなわち焦
点深度が深いことになる。
【0038】尚、従来の露光装置においては、図12
(B)に示した如く0次回折光D0Cはほぼ光軸上を通り
(t=0)、±1次回折光DpC、DmCはウエハに対して
sint=λ/P’(P’はウエハ上でのパターン像の明
暗ピッチ)なる角度tを以て入射することになる(但し
sinθC <NAR とする)。従って、相互の波面収差の
差は1/2×ΔF(λ/P' )2 −1/2×Δ(02 )
となり、デフォーカス量ΔFにより1/2×ΔF(λ/
P' )2 だけの収差を生じることになる。
(B)に示した如く0次回折光D0Cはほぼ光軸上を通り
(t=0)、±1次回折光DpC、DmCはウエハに対して
sint=λ/P’(P’はウエハ上でのパターン像の明
暗ピッチ)なる角度tを以て入射することになる(但し
sinθC <NAR とする)。従って、相互の波面収差の
差は1/2×ΔF(λ/P' )2 −1/2×Δ(02 )
となり、デフォーカス量ΔFにより1/2×ΔF(λ/
P' )2 だけの収差を生じることになる。
【0039】また、図5においては0次回折光Do と+
1次回折光Dp とが光軸AXに対してほぼ対称となるも
のとしたが、焦点深度を増大させるためには、瞳面18
内でこの2つの回折光が光軸AXに関して対称となって
いる必要はなく、光軸AXからほぼ等距離となる位置を
通過すればよい。ここで、露光装置で使用するレチクル
のパターンの微細度(線幅、ピッチ)や方向性は一種類
に特定されるものではないため、本発明の実施例で使用
する投影型露光装置の照明光学系の瞳面15において照
明光束が通過する局所領域の中心位置、すなわち図1に
示す光分割器(光ファイバー)7の射出部7a,7bの
照明光学系の瞳面15での位置は、パターンの種類に応
じて可変であることが望ましい。つまり、これはレチク
ルへの照明光束の入射方向や入射角の各々がパターンの
描かれた方向や幅、ピッチによって決定されるからであ
る。例えば、図5に示すようなX方向に配列された1次
元のラインアンドスペースパターンの場合、照明光束L
0はパターン12に対して、図に示すような方向から入
射すればよい。すなわち照明光束L0は、紙面に平行に
レチクル11に入射するものである。また、パターン1
2から発生する0次回折光D0 と+1次回折光Dp と
が、瞳面18において光軸AXからほぼ等距離となる位
置を通るように照明光束L0の入射角を決定すると、ウ
エハ14上での像の焦点深度を大きくすることができ
る。
1次回折光Dp とが光軸AXに対してほぼ対称となるも
のとしたが、焦点深度を増大させるためには、瞳面18
内でこの2つの回折光が光軸AXに関して対称となって
いる必要はなく、光軸AXからほぼ等距離となる位置を
通過すればよい。ここで、露光装置で使用するレチクル
のパターンの微細度(線幅、ピッチ)や方向性は一種類
に特定されるものではないため、本発明の実施例で使用
する投影型露光装置の照明光学系の瞳面15において照
明光束が通過する局所領域の中心位置、すなわち図1に
示す光分割器(光ファイバー)7の射出部7a,7bの
照明光学系の瞳面15での位置は、パターンの種類に応
じて可変であることが望ましい。つまり、これはレチク
ルへの照明光束の入射方向や入射角の各々がパターンの
描かれた方向や幅、ピッチによって決定されるからであ
る。例えば、図5に示すようなX方向に配列された1次
元のラインアンドスペースパターンの場合、照明光束L
0はパターン12に対して、図に示すような方向から入
射すればよい。すなわち照明光束L0は、紙面に平行に
レチクル11に入射するものである。また、パターン1
2から発生する0次回折光D0 と+1次回折光Dp と
が、瞳面18において光軸AXからほぼ等距離となる位
置を通るように照明光束L0の入射角を決定すると、ウ
エハ14上での像の焦点深度を大きくすることができ
る。
【0040】このようにして決定された入射方向に応じ
て照明光学系の瞳内での照明光束の通過する局所領域の
中心位置の光軸AXからの偏心方向を決定し、またパタ
ーンの線幅や周期性で決定される入射角に応じて光軸A
Xからの偏心量を決定することになる。照明光学系の瞳
面内での照明光束の通過する局所領域の中心位置は、以
上のように決定される。
て照明光学系の瞳内での照明光束の通過する局所領域の
中心位置の光軸AXからの偏心方向を決定し、またパタ
ーンの線幅や周期性で決定される入射角に応じて光軸A
Xからの偏心量を決定することになる。照明光学系の瞳
面内での照明光束の通過する局所領域の中心位置は、以
上のように決定される。
【0041】2次元方向に描かれたパターンを照明する
場合、前にも述べたように、照明光束の方向も各パター
ンの方向に合わせて2方向から照明するとよい。また、
照明光束は2方向、すなわち2本であるよりも、その2
光束に対して夫々、投影光学系の光軸について対称とな
る2光束を加えた計4光束を用いると良い。その場合、
これらの光束の光量重心方向は投影光学系の光軸と一致
するため、ウエハが微小にデフォーカスした際に生じる
像の横方向の位置ずれ(テレセンずれ)を防止すること
ができる。また、図5に示すような1次元のラインアン
ドスペースパターンを有するレチクルを照明する場合
も、同様に投影光学系の光軸についてほぼ対称な2光束
で傾斜照明を行なうとよい。尚、1次元のパターンを照
明する場合、パターンから発生する0次回折光と1次回
折光との強度比が正確に1:1になるのであれば、光軸
に対称な方向から2光束で照明する必要はない。但し、
これはパターンのピッチが1通りの場合に限定される。
以上のことについて、次に図6及び図7を用いて詳述す
る。
場合、前にも述べたように、照明光束の方向も各パター
ンの方向に合わせて2方向から照明するとよい。また、
照明光束は2方向、すなわち2本であるよりも、その2
光束に対して夫々、投影光学系の光軸について対称とな
る2光束を加えた計4光束を用いると良い。その場合、
これらの光束の光量重心方向は投影光学系の光軸と一致
するため、ウエハが微小にデフォーカスした際に生じる
像の横方向の位置ずれ(テレセンずれ)を防止すること
ができる。また、図5に示すような1次元のラインアン
ドスペースパターンを有するレチクルを照明する場合
も、同様に投影光学系の光軸についてほぼ対称な2光束
で傾斜照明を行なうとよい。尚、1次元のパターンを照
明する場合、パターンから発生する0次回折光と1次回
折光との強度比が正確に1:1になるのであれば、光軸
に対称な方向から2光束で照明する必要はない。但し、
これはパターンのピッチが1通りの場合に限定される。
以上のことについて、次に図6及び図7を用いて詳述す
る。
【0042】図6は、本実施例で使用する装置(図1)
の一部を模式的に示した図であり、ここでは図1中の光
ファイバー7の射出部7a、bから投影光学系13まで
を示す。尚、図6中ではレンズ系8を省略してある。さ
て、光ファイバー射出部7a、7bの射出端は、レチク
ルパターン12のフーリエ変換面(照明光学系の瞳面)
15にほぼ一致している。ここで、照明光学系の瞳面1
5とレチクル11のパターン面とをフーリエ変換の関係
とならしめるコンデンサーレンズ10の焦点距離を図6
の如くfとする。
の一部を模式的に示した図であり、ここでは図1中の光
ファイバー7の射出部7a、bから投影光学系13まで
を示す。尚、図6中ではレンズ系8を省略してある。さ
て、光ファイバー射出部7a、7bの射出端は、レチク
ルパターン12のフーリエ変換面(照明光学系の瞳面)
15にほぼ一致している。ここで、照明光学系の瞳面1
5とレチクル11のパターン面とをフーリエ変換の関係
とならしめるコンデンサーレンズ10の焦点距離を図6
の如くfとする。
【0043】図7(B)、(D)は、図7(A)、
(C)に示すレチクルパターン12、21の各々に対し
て焦点深度を最大とするための照明光束(局所領域)の
照明光学系の瞳面15内での位置(以下、簡単に2次光
源群(面光源)の位置と称す)を表す。また、前述の如
く照明光学系の瞳面15とレチクルパターン12とはフ
ーリエ変換の関係であるので、照明光学系の瞳面15内
での2次光源群(射出部7a、7b、あるいはフライア
イレンズ群の射出端面に相当)の位置は、レチクル11
への照明光L0の入射角ψ(図5)の sinψと対応す
る。このとき、図6に示す如くコンデンサーレンズ10
の焦点距離がfであるので、照明光学系の瞳面15にお
ける射出部7a、7bの各中心位置の光軸AXからの距
離はf×sin ψとなる。
(C)に示すレチクルパターン12、21の各々に対し
て焦点深度を最大とするための照明光束(局所領域)の
照明光学系の瞳面15内での位置(以下、簡単に2次光
源群(面光源)の位置と称す)を表す。また、前述の如
く照明光学系の瞳面15とレチクルパターン12とはフ
ーリエ変換の関係であるので、照明光学系の瞳面15内
での2次光源群(射出部7a、7b、あるいはフライア
イレンズ群の射出端面に相当)の位置は、レチクル11
への照明光L0の入射角ψ(図5)の sinψと対応す
る。このとき、図6に示す如くコンデンサーレンズ10
の焦点距離がfであるので、照明光学系の瞳面15にお
ける射出部7a、7bの各中心位置の光軸AXからの距
離はf×sin ψとなる。
【0044】図7(A)は、いわゆる1次元ラインアン
ドスペースパターンであって、透過部12a及び位相シ
フト透過部12bがY方向に伸び、かつX方向にピッチ
Pで規則的に並んでいる。このとき、個々の射出部7
a、7b(すなわち2次光源群の位置)の最適位置は、
図7(B)に示すように照明光学系の瞳面15内に仮定
したY方向の線分Lα上、及び線分Lβ上の任意の位置
となる。図7(B)はレチクルパターン12に対応する
照明光学系の瞳面15を光軸AX方向から見た図であっ
て、瞳面15内の規定した座標系XYは、同一方向から
レチクルパターン12を見た図7(A)と同一にしてあ
る。
ドスペースパターンであって、透過部12a及び位相シ
フト透過部12bがY方向に伸び、かつX方向にピッチ
Pで規則的に並んでいる。このとき、個々の射出部7
a、7b(すなわち2次光源群の位置)の最適位置は、
図7(B)に示すように照明光学系の瞳面15内に仮定
したY方向の線分Lα上、及び線分Lβ上の任意の位置
となる。図7(B)はレチクルパターン12に対応する
照明光学系の瞳面15を光軸AX方向から見た図であっ
て、瞳面15内の規定した座標系XYは、同一方向から
レチクルパターン12を見た図7(A)と同一にしてあ
る。
【0045】さて、図7(B)に示すように瞳面15に
おいて、光軸AX(瞳中心)から各線分Lα、Lβまで
の距離α、βはα=βであり、λを露光波長としたと
き、α=β=f・(1/2)・(λ/P)に等しい。前
述の如くこの距離α、βをf×sinψと表せれば、 sin
ψ=λ/2Pであり、これは前述の数値と一致してい
る。従って、射出部7a、7bの各中心(すなわちフラ
イアイレンズ5によって射出部7a、7bの射出端近傍
に作られる2次光源群の光量分布の各重心)位置が線分
Lα、Lβ上にあれば、図7(A)に示す如きラインア
ンドスペースパターンに対して、射出部7a、7bの各
々からの照明光により発生する0次回折光と±1次回折
光のうちのいずれか一方との2つの回折光は、投影光学
系13の瞳面18において光軸AXからほぼ等距離とな
る位置を通ることになる。従って、前述の如くラインア
ンドスペースパターン(図7(A))に対する焦点深度
を最大とすることができ、かつ高解像度を得ることがで
きる。
おいて、光軸AX(瞳中心)から各線分Lα、Lβまで
の距離α、βはα=βであり、λを露光波長としたと
き、α=β=f・(1/2)・(λ/P)に等しい。前
述の如くこの距離α、βをf×sinψと表せれば、 sin
ψ=λ/2Pであり、これは前述の数値と一致してい
る。従って、射出部7a、7bの各中心(すなわちフラ
イアイレンズ5によって射出部7a、7bの射出端近傍
に作られる2次光源群の光量分布の各重心)位置が線分
Lα、Lβ上にあれば、図7(A)に示す如きラインア
ンドスペースパターンに対して、射出部7a、7bの各
々からの照明光により発生する0次回折光と±1次回折
光のうちのいずれか一方との2つの回折光は、投影光学
系13の瞳面18において光軸AXからほぼ等距離とな
る位置を通ることになる。従って、前述の如くラインア
ンドスペースパターン(図7(A))に対する焦点深度
を最大とすることができ、かつ高解像度を得ることがで
きる。
【0046】一方、図7(C)はレチクルパターンがい
わゆる孤立スペースパターンである場合であり、かつパ
ターン21のX方向(横方向)ピッチがPx、Y方向
(縦方向)ピッチがPyとなっているものとする。図7
(D)は、この場合の各射出部7a、7b(2次光源
群)の最適位置を表す図であり、図7(C)との位置、
回転関係は図7(A)、(B)の関係と同じである。
尚、2次元パターン21の場合には照明光学系の瞳面1
5において4つの局所領域(照明光束)を形成しておく
ことが望ましく、従って上記構成の装置(図1)では光
分割器7の射出部を4つ設けておけばよい。
わゆる孤立スペースパターンである場合であり、かつパ
ターン21のX方向(横方向)ピッチがPx、Y方向
(縦方向)ピッチがPyとなっているものとする。図7
(D)は、この場合の各射出部7a、7b(2次光源
群)の最適位置を表す図であり、図7(C)との位置、
回転関係は図7(A)、(B)の関係と同じである。
尚、2次元パターン21の場合には照明光学系の瞳面1
5において4つの局所領域(照明光束)を形成しておく
ことが望ましく、従って上記構成の装置(図1)では光
分割器7の射出部を4つ設けておけばよい。
【0047】さて、図7(C)の如き2次元パターン2
1に照明光が入射すると、パターン21の2次元方向の
周期性(X:Px、Y:Py)に応じた2次元方向に回
折光が発生する。図7(C)の如き2次元パターン21
においても、回折光中の0次回折光と±1次回折光のう
ちのいずれか一方とが投影光学系13の瞳面18におい
て光軸AXからほぼ等距離となる位置を通るようにすれ
ば、焦点深度を最大とすることができる。図7(C)の
パターン21ではX方向のピッチはPxであるから、図
7(D)に示す如くα=β=f・(1/2)・(λ/P
x)となる線分Lα、Lβ上に2つの射出部(2次光源
群)の各中心があれば、2次元パターン21のX方向成
分について焦点深度を最大とすることができる。同様
に、γ=ε=f・(1/2)・(λ/Py)となる線分
Lγ、Lε上に2つの射出部(2次光源群)の各中心が
あれば、2次元パターン21のY方向成分について焦点
深度を最大とすることができる。
1に照明光が入射すると、パターン21の2次元方向の
周期性(X:Px、Y:Py)に応じた2次元方向に回
折光が発生する。図7(C)の如き2次元パターン21
においても、回折光中の0次回折光と±1次回折光のう
ちのいずれか一方とが投影光学系13の瞳面18におい
て光軸AXからほぼ等距離となる位置を通るようにすれ
ば、焦点深度を最大とすることができる。図7(C)の
パターン21ではX方向のピッチはPxであるから、図
7(D)に示す如くα=β=f・(1/2)・(λ/P
x)となる線分Lα、Lβ上に2つの射出部(2次光源
群)の各中心があれば、2次元パターン21のX方向成
分について焦点深度を最大とすることができる。同様
に、γ=ε=f・(1/2)・(λ/Py)となる線分
Lγ、Lε上に2つの射出部(2次光源群)の各中心が
あれば、2次元パターン21のY方向成分について焦点
深度を最大とすることができる。
【0048】以上、図7(B)または(D)に示した瞳
面15内の各位置に配置した射出部(2次光源群)から
の照明光束がレチクルパターン12または21に入射す
ると、レチクルパターンからの+1次回折光成分Dp ま
たは−1次回折成分Dm のいずれか一方と0次光回折光
成分Do とが、投影光学系13の瞳面18において光軸
AXからほぼ等距離となる位置を通過することになる。
従って、前述の通り高解像及び大焦点深度の投影型露光
装置が実現できる。
面15内の各位置に配置した射出部(2次光源群)から
の照明光束がレチクルパターン12または21に入射す
ると、レチクルパターンからの+1次回折光成分Dp ま
たは−1次回折成分Dm のいずれか一方と0次光回折光
成分Do とが、投影光学系13の瞳面18において光軸
AXからほぼ等距離となる位置を通過することになる。
従って、前述の通り高解像及び大焦点深度の投影型露光
装置が実現できる。
【0049】ここでは、レチクルパターンとして図7
(A)または(C)に示した2例のみについて考えた
が、他のパターンであってもその周期性(微細度)に着
目し、そのパターンからの+1次回折光成分または−1
次回折光成分のいずれか一方と0次回折光成分との2光
束が、投影光学系13の瞳面18において光軸AXから
ほぼ等距離となる位置を通過するように、照明光学系の
瞳面15における各射出部(2次光源群)の中心位置を
設定すればよい。尚、他の回折光、例えば±2次回折光
のうちのいずれか一方と0次回折光との位置関係が、投
影光学系の瞳面において光源AXからほぼ等距離となる
ようにしてもよい。
(A)または(C)に示した2例のみについて考えた
が、他のパターンであってもその周期性(微細度)に着
目し、そのパターンからの+1次回折光成分または−1
次回折光成分のいずれか一方と0次回折光成分との2光
束が、投影光学系13の瞳面18において光軸AXから
ほぼ等距離となる位置を通過するように、照明光学系の
瞳面15における各射出部(2次光源群)の中心位置を
設定すればよい。尚、他の回折光、例えば±2次回折光
のうちのいずれか一方と0次回折光との位置関係が、投
影光学系の瞳面において光源AXからほぼ等距離となる
ようにしてもよい。
【0050】また、レチクルパターンが図7(D)の如
く2次元の周期性パターンを含む場合、特定の1つの0
次回折光成分に着目したとき、投影光学系の瞳面18上
ではその1つの0次回折光成分を中心としてX方向(第
1方向)に分布する1次以上の高次回折光成分と、Y方
向(第2方向)に分布する1次以上の高次回折光成分と
が存在し得る。そこで、特定の1つの0次回折光成分に
対して2次元のパターンの結像を良好に行うものとする
と、第1方向に分布する高次回折光成分の1つと、第2
方向に分布する高次回折光成分の1つと、特定の0次回
折光成分との3つが、瞳面18上で光軸AXからほぼ等
距離に分布するように、特定の0次回折光成分(1つの
2次光源群としての射出部)の位置を調節すればよい。
例えば、図7(D)中で2次光源群の各中心位置を点P
ζ、Pη、Pκ、Pμのいずれかと一致させるとよい。
点Pζ、Pη、Pκ、Pμはいずれも線分LαまたはL
β(X方向の周期性について最適な位置、すなわち0次
回折光とX方向の±1次回折光の一方とが投影光学系の
瞳面18上で光軸からほぼ等距離となる位置)、及び線
分LγまたはLε(Y方向の周期性について最適な位
置)の交点であるため、X方向、Y方向のいずれかのパ
ターン方向についても最適な光源位置である。
く2次元の周期性パターンを含む場合、特定の1つの0
次回折光成分に着目したとき、投影光学系の瞳面18上
ではその1つの0次回折光成分を中心としてX方向(第
1方向)に分布する1次以上の高次回折光成分と、Y方
向(第2方向)に分布する1次以上の高次回折光成分と
が存在し得る。そこで、特定の1つの0次回折光成分に
対して2次元のパターンの結像を良好に行うものとする
と、第1方向に分布する高次回折光成分の1つと、第2
方向に分布する高次回折光成分の1つと、特定の0次回
折光成分との3つが、瞳面18上で光軸AXからほぼ等
距離に分布するように、特定の0次回折光成分(1つの
2次光源群としての射出部)の位置を調節すればよい。
例えば、図7(D)中で2次光源群の各中心位置を点P
ζ、Pη、Pκ、Pμのいずれかと一致させるとよい。
点Pζ、Pη、Pκ、Pμはいずれも線分LαまたはL
β(X方向の周期性について最適な位置、すなわち0次
回折光とX方向の±1次回折光の一方とが投影光学系の
瞳面18上で光軸からほぼ等距離となる位置)、及び線
分LγまたはLε(Y方向の周期性について最適な位
置)の交点であるため、X方向、Y方向のいずれかのパ
ターン方向についても最適な光源位置である。
【0051】尚、以上において2次元パターンとしてレ
チクル上の同一箇所に2次元の方向性を有するパターン
を仮定したが、同一レチクルパターン中の異なる位置に
異なる方向性を有する複数のパターンが存在する場合に
は上記の方法を適用することができる。また、レチクル
上のパターンが複数の方向性、または微細度を有してい
る場合、各2次光源群の最適位置は、上述のようにパタ
ーンの各方向性及び微細度に対応したものとなるが、あ
るいは各最適位置の平均位置に各2次光源群を配置する
ようにしてもよい。また、この平均位置は、パターンの
微細度や重要度に応じた重みを加味した荷重平均として
もよい。
チクル上の同一箇所に2次元の方向性を有するパターン
を仮定したが、同一レチクルパターン中の異なる位置に
異なる方向性を有する複数のパターンが存在する場合に
は上記の方法を適用することができる。また、レチクル
上のパターンが複数の方向性、または微細度を有してい
る場合、各2次光源群の最適位置は、上述のようにパタ
ーンの各方向性及び微細度に対応したものとなるが、あ
るいは各最適位置の平均位置に各2次光源群を配置する
ようにしてもよい。また、この平均位置は、パターンの
微細度や重要度に応じた重みを加味した荷重平均として
もよい。
【0052】さらに、各射出部(2次光源群)を射出し
た光束は、それぞれレチクルに対して傾いて入射する。
このとき、これらの傾いた入射光束(複数)の光量重心
の方向がレチクルに対して垂直でないと、ウエハ14の
微小デフォーカス時に、転写像の位置がウエハ面内方向
にシフトするという問題が発生する。これを防止するた
めに、各2次光源群からの照明光束(複数)の光量重心
の方向は、レチクルパターンと垂直、すなわち光軸AX
と平行であるようにする。つまり、各2次光源群(射出
部)に光軸(中心線)を仮定したとき、投影光学系13
の光軸AXを基準としたその光軸(中心線)のフーリエ
変換面内での位置ベクトルと、各射出部から射出される
光量との積のベクトル和が零になるようにすればよい。
た光束は、それぞれレチクルに対して傾いて入射する。
このとき、これらの傾いた入射光束(複数)の光量重心
の方向がレチクルに対して垂直でないと、ウエハ14の
微小デフォーカス時に、転写像の位置がウエハ面内方向
にシフトするという問題が発生する。これを防止するた
めに、各2次光源群からの照明光束(複数)の光量重心
の方向は、レチクルパターンと垂直、すなわち光軸AX
と平行であるようにする。つまり、各2次光源群(射出
部)に光軸(中心線)を仮定したとき、投影光学系13
の光軸AXを基準としたその光軸(中心線)のフーリエ
変換面内での位置ベクトルと、各射出部から射出される
光量との積のベクトル和が零になるようにすればよい。
【0053】また、より簡単な方法としては、2次光源
を2m個(mは自然数)とし、そのうちのm個の位置を
前述の最適化方法(図7)により決定し、残るm個は前
記m個と光軸AXについてほぼ対称となる位置に配置す
ればよい。ところで、本発明の実施例による露光方法を
適用する投影型露光装置には図2、及び図3に示すよう
な光量分布調整機能を有していることが望ましい。ここ
で、この射出部と駆動部材との構成の一例を、図2,図
3を参照して簡単に説明する。
を2m個(mは自然数)とし、そのうちのm個の位置を
前述の最適化方法(図7)により決定し、残るm個は前
記m個と光軸AXについてほぼ対称となる位置に配置す
ればよい。ところで、本発明の実施例による露光方法を
適用する投影型露光装置には図2、及び図3に示すよう
な光量分布調整機能を有していることが望ましい。ここ
で、この射出部と駆動部材との構成の一例を、図2,図
3を参照して簡単に説明する。
【0054】図2及び図3は、本発明の実施例による露
光方法を適用するのに好適な投影型露光装置の光分割器
及び駆動部材の概略的な構成の一例を示す図である。図
2は、露光装置の光軸に対して垂直な方向から見た構成
を示したものであり、図3は、光軸方向から見た構成を
示したものである。これらは、照明光学系の瞳面におけ
る照明光束の主光線の通過点を4点とした場合の構成を
示してある。射出部7a,7b,7c,7dは、夫々可
変長支持棒17a,17b,17c,17dを介して駆
動部材16a,16b,16c,16dに接続され、矢
印Aの方向に移動可能になっている。また駆動部材16
a,16b,16c,16dは、支持部材16e上に移
動可能に支持され、光軸AXを中心とした円周(図2に
おいては紙面に垂直な面内)上を移動可能になってい
る。これらの機構により、主光線の通過する点はフーリ
エ面15の任意の位置に移動可能となる。上記構成の機
構は、特に図7(C)に示した2次元パターン21に対
して適用される。尚、射出部7a,7b,7c,7dの
数は4個に限定されるものではなく、使用するレチクル
のパターンの種類に応じて最適な数にすればよい。
光方法を適用するのに好適な投影型露光装置の光分割器
及び駆動部材の概略的な構成の一例を示す図である。図
2は、露光装置の光軸に対して垂直な方向から見た構成
を示したものであり、図3は、光軸方向から見た構成を
示したものである。これらは、照明光学系の瞳面におけ
る照明光束の主光線の通過点を4点とした場合の構成を
示してある。射出部7a,7b,7c,7dは、夫々可
変長支持棒17a,17b,17c,17dを介して駆
動部材16a,16b,16c,16dに接続され、矢
印Aの方向に移動可能になっている。また駆動部材16
a,16b,16c,16dは、支持部材16e上に移
動可能に支持され、光軸AXを中心とした円周(図2に
おいては紙面に垂直な面内)上を移動可能になってい
る。これらの機構により、主光線の通過する点はフーリ
エ面15の任意の位置に移動可能となる。上記構成の機
構は、特に図7(C)に示した2次元パターン21に対
して適用される。尚、射出部7a,7b,7c,7dの
数は4個に限定されるものではなく、使用するレチクル
のパターンの種類に応じて最適な数にすればよい。
【0055】さて、シフター遮光型の位相シフトレチク
ル11(図4)に対して、図5に示したような傾斜照明
を行ったとき、レチクルパターン12からの0次回折光
Do と+1次回折光Dp との強度比は、位相シフト透過
部12bの幅Wによって変化する。定量的に強度比(0
次回折光:1次回折光)は、a=W/Pとして、 (1−2a)2 :4・sin 2 (πa)/π2 となる。
ル11(図4)に対して、図5に示したような傾斜照明
を行ったとき、レチクルパターン12からの0次回折光
Do と+1次回折光Dp との強度比は、位相シフト透過
部12bの幅Wによって変化する。定量的に強度比(0
次回折光:1次回折光)は、a=W/Pとして、 (1−2a)2 :4・sin 2 (πa)/π2 となる。
【0056】ここでa=1/2、すなわちW=P/2で
あれば、0次回折光は光強度は零となる。これは、空間
周波数変調型の位相シフトレチクル(図10)と同様の
理由、すなわち透過部12aの透過光(+)と位相シフ
ト透過部12bの透過光(−)とが相殺するためであ
る。尚、本発明では幅Wの値はP/2よりも小さい場合
を対象とする。これは、パターン幅Wが投影光学系の解
像限界程度以下に定められるためである。
あれば、0次回折光は光強度は零となる。これは、空間
周波数変調型の位相シフトレチクル(図10)と同様の
理由、すなわち透過部12aの透過光(+)と位相シフ
ト透過部12bの透過光(−)とが相殺するためであ
る。尚、本発明では幅Wの値はP/2よりも小さい場合
を対象とする。これは、パターン幅Wが投影光学系の解
像限界程度以下に定められるためである。
【0057】さて、上記強度比においてa=0.265
程度であると、0次回折光と+1次回折光の強度はほぼ
等しくなる。つまり、光強度がほぼ等しい(可干渉性
の)2光束の干渉縞のコントラストは100%となるの
で、a=0.265なるレチクルを使用すると、ウエハ
上での0次回折光と+1次回折光との干渉縞(レチクル
パターンの像)のコントラストは100%となる。一
方、本発明の実施例で使用する装置(図1)に、従来の
レチクル(図12(A))を使用すると、遮光部と透過
部とのデューティが1:1であるとき、0次回折光と+
1次回折光の強度比は1:0.4となる。このとき、干
渉縞(像)のコントラストは約90%である。
程度であると、0次回折光と+1次回折光の強度はほぼ
等しくなる。つまり、光強度がほぼ等しい(可干渉性
の)2光束の干渉縞のコントラストは100%となるの
で、a=0.265なるレチクルを使用すると、ウエハ
上での0次回折光と+1次回折光との干渉縞(レチクル
パターンの像)のコントラストは100%となる。一
方、本発明の実施例で使用する装置(図1)に、従来の
レチクル(図12(A))を使用すると、遮光部と透過
部とのデューティが1:1であるとき、0次回折光と+
1次回折光の強度比は1:0.4となる。このとき、干
渉縞(像)のコントラストは約90%である。
【0058】次に、ウエハ上でのパターン像の光量を比
較すると、上記の如くa=0.265なるシフター遮光
型の位相シフトレチクルを用いる場合でのパターン像の
最大値と最小値との平均値を1とすると、本実施例と同
様の装置(図1)に従来のレチクル(デューティ比1:
1)を使用した場合は、最大値と最小値の平均値は約
0.80である。逆に言えば、本実施の如くシフター遮
光型の位相シフトレチクルを使用すると、全く同一の回
路パターンを転写するのに、従来の約80%の露光量で
済むことになる。従って、露光時間が短縮され、その分
処理能力(スループット)が向上することになる。
較すると、上記の如くa=0.265なるシフター遮光
型の位相シフトレチクルを用いる場合でのパターン像の
最大値と最小値との平均値を1とすると、本実施例と同
様の装置(図1)に従来のレチクル(デューティ比1:
1)を使用した場合は、最大値と最小値の平均値は約
0.80である。逆に言えば、本実施の如くシフター遮
光型の位相シフトレチクルを使用すると、全く同一の回
路パターンを転写するのに、従来の約80%の露光量で
済むことになる。従って、露光時間が短縮され、その分
処理能力(スループット)が向上することになる。
【0059】さらに露光量が80%で済むということ
は、パターンのない大面積透過部を透過してウエハに到
達する光量もまた80%で済むということであり、投影
光学系を透過する光量もその分減少することとなる。つ
まり、ウエハへの照射光量の減少は、照射光のエネルギ
ーによるウエハの熱的な変形(膨張)を低減する効果も
ある。また、投影光学系を透過する光量の減少は、投影
光学系が吸収する光エネルギー(熱エネルギー)の減少
でもあり、従って発熱により生じ得る投影光学系の像質
の劣化(ディストーション、像面湾曲)等を低減すると
いう効果もある。但し、これらの効果は副次的なもので
あり、大面積透光部の透過光量の減少により、特にデフ
ォーカス時の微細パターンの結像特性が向上するという
本質的な効果がある。そこで、この効果について、図8
及び図9を用いて説明する。
は、パターンのない大面積透過部を透過してウエハに到
達する光量もまた80%で済むということであり、投影
光学系を透過する光量もその分減少することとなる。つ
まり、ウエハへの照射光量の減少は、照射光のエネルギ
ーによるウエハの熱的な変形(膨張)を低減する効果も
ある。また、投影光学系を透過する光量の減少は、投影
光学系が吸収する光エネルギー(熱エネルギー)の減少
でもあり、従って発熱により生じ得る投影光学系の像質
の劣化(ディストーション、像面湾曲)等を低減すると
いう効果もある。但し、これらの効果は副次的なもので
あり、大面積透光部の透過光量の減少により、特にデフ
ォーカス時の微細パターンの結像特性が向上するという
本質的な効果がある。そこで、この効果について、図8
及び図9を用いて説明する。
【0060】図8(A)、(B)は、本発明の実施例に
おいて得られる図4、図11(A)に示すレチクルパタ
ーン、特にラインアンドスペースパターンの像(光量分
布)を示す。図8(A)は、ラインアンドスペースパタ
ーンの垂直断面方向(周期方向)のパターン像を示し、
図8(B)は平行断面方向(周期方向と垂直な方向)の
パターン像を示す。両図とも、図中の暗部(光量が零)
は位相シフト透過部12bに相当し、さらに実線は合焦
時の光量分布を、破線は焦点外れ(デフォーカス時)の
光量分布を表す。
おいて得られる図4、図11(A)に示すレチクルパタ
ーン、特にラインアンドスペースパターンの像(光量分
布)を示す。図8(A)は、ラインアンドスペースパタ
ーンの垂直断面方向(周期方向)のパターン像を示し、
図8(B)は平行断面方向(周期方向と垂直な方向)の
パターン像を示す。両図とも、図中の暗部(光量が零)
は位相シフト透過部12bに相当し、さらに実線は合焦
時の光量分布を、破線は焦点外れ(デフォーカス時)の
光量分布を表す。
【0061】図9(A)、(B)も図8(A)、(B)
と同様の図であるが、図9ではレチクルパターンとして
透過部と遮光部のみから成る従来のレチクルパターンを
用いた場合について示してある。図8、図9中のEthは
ポジレジストを完全に除去するに必要な光量(露光量)
であり、図8中のE1 及び図9中のE0 はともに大面積
透光部での光量を表す。尚、図8、図9ではラインアン
ドスペースパターンのレジスト像の線幅を同一とするよ
うに、ともに露光量Ethによる光量分布の切点が1:1
になるような光量とした(図8(A)、図9(A)
中)。
と同様の図であるが、図9ではレチクルパターンとして
透過部と遮光部のみから成る従来のレチクルパターンを
用いた場合について示してある。図8、図9中のEthは
ポジレジストを完全に除去するに必要な光量(露光量)
であり、図8中のE1 及び図9中のE0 はともに大面積
透光部での光量を表す。尚、図8、図9ではラインアン
ドスペースパターンのレジスト像の線幅を同一とするよ
うに、ともに露光量Ethによる光量分布の切点が1:1
になるような光量とした(図8(A)、図9(A)
中)。
【0062】この結果、前述の通り光量E0 と光量E1
とは1:0.8の比率となっている。従って、本発明の
実施例で使用するシフター遮光型のレチクルの場合(図
8)に比べて、通常のレチクルの場合ではラインアンド
スペースパターン部の光量が約25%多くなる。また、
合焦(ベストフォーカス)時(実線)においては、いず
れのレチクルであっても、図8、図9から明らかなよう
に、ラインアンドスペースの像特性に極端な差異はな
い。しかしながら、デフォーカス時(破線)において
は、従来レチクル使用時にパターン部以外(周辺部)か
らの光のまわり込み(ボケ)の影響が大きく、図9
(A)に示す通りラインアンドスペースパターンの両端
の各々の像(光量Ee)は十分な暗さを得ることができ
なくなる。この結果、ポジレジスト使用時には線幅の細
りや膜べりが生じる。また、図9(B)に示す通り長手
方向(平行断面方向)での両端でも十分な暗さを得るこ
とができない。従って、ポジレジストを使用すると、ラ
インパターンの長手両端に著しい膜べりを生じることと
なる。
とは1:0.8の比率となっている。従って、本発明の
実施例で使用するシフター遮光型のレチクルの場合(図
8)に比べて、通常のレチクルの場合ではラインアンド
スペースパターン部の光量が約25%多くなる。また、
合焦(ベストフォーカス)時(実線)においては、いず
れのレチクルであっても、図8、図9から明らかなよう
に、ラインアンドスペースの像特性に極端な差異はな
い。しかしながら、デフォーカス時(破線)において
は、従来レチクル使用時にパターン部以外(周辺部)か
らの光のまわり込み(ボケ)の影響が大きく、図9
(A)に示す通りラインアンドスペースパターンの両端
の各々の像(光量Ee)は十分な暗さを得ることができ
なくなる。この結果、ポジレジスト使用時には線幅の細
りや膜べりが生じる。また、図9(B)に示す通り長手
方向(平行断面方向)での両端でも十分な暗さを得るこ
とができない。従って、ポジレジストを使用すると、ラ
インパターンの長手両端に著しい膜べりを生じることと
なる。
【0063】ところが、図8から明らかなようにシフタ
ー遮光型の位相シフトレチクルを使用する場合には、パ
ターン部以外からの光量が相対的に少ないため、パター
ン部以外からの光のまわり込み(ボケ)の影響を受けに
くいという特徴がある。従って、デフォーカス時におけ
るラインアンドスペースパターンの両端に位置する各ラ
インパターンの線幅の細りや膜べり、さらにはラインパ
ターンの長手両端での膜べりを低減することができる。
従って、デフォーカス時においても良好なレジストプロ
ファイルが得られ、実用上の焦点深度は大幅に向上す
る。この効果は、従来通りの照明方式の露光装置に、製
造の難しい空間周波数変調型の位相シフトレチクルを組
み合わせて使用した場合とほぼ同等である。ところで、
空間周波数変調型の位相シフトレチクルを用いる場合は
その構成上、ネガ型のフォトレジストが必要となる。し
かしながら、ネガ型のフォトレジストについては解像度
や安定性の点でポジ型のフォトレジストに比べて劣って
いるのが現状であるが、本発明の実施例によるシフター
遮光型の位相シフトレチクルと傾斜照明との組み合わせ
では、従来から使用されている高性能のポジ型のフォト
レジストを用いることができる。
ー遮光型の位相シフトレチクルを使用する場合には、パ
ターン部以外からの光量が相対的に少ないため、パター
ン部以外からの光のまわり込み(ボケ)の影響を受けに
くいという特徴がある。従って、デフォーカス時におけ
るラインアンドスペースパターンの両端に位置する各ラ
インパターンの線幅の細りや膜べり、さらにはラインパ
ターンの長手両端での膜べりを低減することができる。
従って、デフォーカス時においても良好なレジストプロ
ファイルが得られ、実用上の焦点深度は大幅に向上す
る。この効果は、従来通りの照明方式の露光装置に、製
造の難しい空間周波数変調型の位相シフトレチクルを組
み合わせて使用した場合とほぼ同等である。ところで、
空間周波数変調型の位相シフトレチクルを用いる場合は
その構成上、ネガ型のフォトレジストが必要となる。し
かしながら、ネガ型のフォトレジストについては解像度
や安定性の点でポジ型のフォトレジストに比べて劣って
いるのが現状であるが、本発明の実施例によるシフター
遮光型の位相シフトレチクルと傾斜照明との組み合わせ
では、従来から使用されている高性能のポジ型のフォト
レジストを用いることができる。
【0064】尚、本発明の実施例で使用する装置(図
1)において、レチクルを照射する各光束の開口数は、
露光装置としてのコヒーレンスファクター(いわゆるσ
値)が0.1〜0.3程度であることが望ましい。σ値
があまり小さいと、レチクルまたはウエハ上での照度均
一性等が低下し易く、逆に大きいと本発明の効果が薄ら
ぐことになる。
1)において、レチクルを照射する各光束の開口数は、
露光装置としてのコヒーレンスファクター(いわゆるσ
値)が0.1〜0.3程度であることが望ましい。σ値
があまり小さいと、レチクルまたはウエハ上での照度均
一性等が低下し易く、逆に大きいと本発明の効果が薄ら
ぐことになる。
【0065】また、上記実施例ではシフター遮光型の位
相シフトレチクルを適用した例について説明したが、自
己整合的に重ね合わせを行うことが可能なエッジ強調型
の位相シフトレチクルを用いても上記と全く同等の効果
を得ることができる。さらに、上記実施例では照明光学
系の瞳面15において照明光束を、照明光学系の光軸か
ら偏心した位置に中心を有する局所領域に規定していた
が、例えば瞳面15において照明光束を輪帯状に規定し
て傾斜照明を行うようにしても、本実施例とほぼ同等の
効果を得ることができる。このとき、瞳面15の近傍
(レチクル側)に遮光部材(シャッター等)を配置し、
輪帯領域から射出する光束を部分的に遮光するような構
成を採ってもよい。
相シフトレチクルを適用した例について説明したが、自
己整合的に重ね合わせを行うことが可能なエッジ強調型
の位相シフトレチクルを用いても上記と全く同等の効果
を得ることができる。さらに、上記実施例では照明光学
系の瞳面15において照明光束を、照明光学系の光軸か
ら偏心した位置に中心を有する局所領域に規定していた
が、例えば瞳面15において照明光束を輪帯状に規定し
て傾斜照明を行うようにしても、本実施例とほぼ同等の
効果を得ることができる。このとき、瞳面15の近傍
(レチクル側)に遮光部材(シャッター等)を配置し、
輪帯領域から射出する光束を部分的に遮光するような構
成を採ってもよい。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、比較的製
造の容易なシフター遮光型、あるいはエッジ強調型の位
相シフトレチクルに対して傾斜照明を行うことによっ
て、製造の難しい空間周波数変調型の位相シフトレチク
ルを使用した場合とほぼ同等に解像度及び焦点深度を向
上させることができる。
造の容易なシフター遮光型、あるいはエッジ強調型の位
相シフトレチクルに対して傾斜照明を行うことによっ
て、製造の難しい空間周波数変調型の位相シフトレチク
ルを使用した場合とほぼ同等に解像度及び焦点深度を向
上させることができる。
【0067】また、通常レチクル(従来の透過部と遮光
部のみから成るレチクル)を使用した場合に比べ、パタ
ーン部以外の大面積透光部からの光量をパターン部に対
して相対的に低下させることができ、それによってデフ
ォーカス時においてもパターン部以外の大面積透過部か
らの光のまわり込みを防ぎ、良好なレジストプロファイ
ルを得ることができる。
部のみから成るレチクル)を使用した場合に比べ、パタ
ーン部以外の大面積透光部からの光量をパターン部に対
して相対的に低下させることができ、それによってデフ
ォーカス時においてもパターン部以外の大面積透過部か
らの光のまわり込みを防ぎ、良好なレジストプロファイ
ルを得ることができる。
【0068】さらに、シフター遮光型、またはエッジ強
調型の位相シフトレチクルに対して傾斜照明を行えば、
従来から使用されている高性能のポジレジストをそのま
ま使えるといった利点もある。
調型の位相シフトレチクルに対して傾斜照明を行えば、
従来から使用されている高性能のポジレジストをそのま
ま使えるといった利点もある。
【図1】本発明の実施例による露光方法を適用するのに
好適な投影型露光装置の概略的な構成を示す図。
好適な投影型露光装置の概略的な構成を示す図。
【図2】図1中に示した投影型露光装置の光分割器及び
駆動部材の具体的な構成の一例を示す図。
駆動部材の具体的な構成の一例を示す図。
【図3】図1中に示した投影型露光装置の光分割器及び
駆動部材の構成の別の例を示す図。
駆動部材の構成の別の例を示す図。
【図4】本発明の実施例に用いられるレチクルのパター
ンの構成の一例を示す図。
ンの構成の一例を示す図。
【図5】本発明の実施例による露光方法を用いてレチク
ルの照明を行ったときの回路パターンからの回折光の発
生、及び結像の様子を示す図。
ルの照明を行ったときの回路パターンからの回折光の発
生、及び結像の様子を示す図。
【図6】図1中に示した投影型露光装置の一部を模式的
に示す図。
に示す図。
【図7】本発明の実施例に用いられるレチクルのパター
ンの構成、及びレチクルパターンに対応した照明光学系
の瞳面における光ファイバー射出部の配置を説明する
図。
ンの構成、及びレチクルパターンに対応した照明光学系
の瞳面における光ファイバー射出部の配置を説明する
図。
【図8】本発明の実施例において得られる図4に示した
レチクルパターンの像(光量分布)を示す図。
レチクルパターンの像(光量分布)を示す図。
【図9】従来のレチクルパターンに対して傾斜照明を行
ったときに得られるパターン像(光量分布)を示す図。
ったときに得られるパターン像(光量分布)を示す図。
【図10】空間周波数変調型の位相シフトレチクルの構
成、及びこのレチクルを用いて露光を行ったときのウエ
ハ上でのパターン像の光強度分布を示す図。
成、及びこのレチクルを用いて露光を行ったときのウエ
ハ上でのパターン像の光強度分布を示す図。
【図11】シフター遮光型の位相シフトレチクルの構
成、及びこのレチクルを用いて露光を行ったときのウエ
ハ上でのパターン像の光強度分布を示す図。
成、及びこのレチクルを用いて露光を行ったときのウエ
ハ上でのパターン像の光強度分布を示す図。
【図12】従来のレチクルの構成、及びこのレチクルを
用いて露光を行ったときのウエハ上でのパターン像の光
強度分布を示す図。
用いて露光を行ったときのウエハ上でのパターン像の光
強度分布を示す図。
【図13】エッジ強調型の位相シフトレチクルの構成を
示す図。
示す図。
7 光分割器(光ファイバー) 11、21 レチクル 12 パターン 12a 透過部 12b 位相シフト透過部 13 投影光学系 15 照明光学系の瞳面(フーリエ変換面) 16a〜16d 駆動部材 16e 支持部材 17a〜17d 可変長支持棒 18 投影光学系の瞳面 L0 照明光束 Do 0次回折光 Dp +1次回折光 Dm −1次回折光
Claims (3)
- 【請求項1】 照明光学系からの照明光束によってマス
ク上の微細パターン群を照明し、該微細パターン群の像
を投影光学系を介して感光性基板に投影露光する露光方
法において、 前記微細パターン群中の各微細パターンは、前記照明光
束に対する透過率がほぼ1である透過部と、該透過部を
透過する光束に対してほぼ(2n+1)π(但し、nは
整数)の位相差を与えるとともに、パターン幅が前記投
影光学系の解像限界程度以下である位相シフト透過部と
で構成され;前記マスクのフーリエ変換面となる前記照
明光学系中の面またはその共役面、もしくはその近傍の
面内を通る前記照明光束を、前記照明光学系の光軸から
偏心した位置に中心を有する少なくとも1つの局所領域
に規定することによって、前記マスクを照射する照明光
束を所定の方向に前記微細パターン群の微細度に応じた
角度だけ傾けたことを特徴とする露光方法。 - 【請求項2】 照明光学系からの照明光束によってマス
ク上の微細パターン群を照明し、該微細パターン群の像
を投影光学系を介して感光性基板に投影露光する露光方
法において、 前記微細パターン群中の各微細パターンは、前記照明光
束に対する透過率がほぼ1である透過部と、前記照明光
束に対する透過率がほぼ零である遮光部と、該遮光部の
周辺にあって、前記透過部を透過する光束に対してほぼ
(2n+1)π(但し、nは整数)の位相差を与えると
ともに、パターン幅が前記投影光学系の解像限界程度以
下である位相シフト透過部とで構成され;前記マスクの
フーリエ変換面となる前記照明光学系中の面またはその
共役面、もしくはその近傍の面内を通る前記照明光束
を、前記照明光学系の光軸から偏心した位置に中心を有
する少なくとも1つの局所領域に規定することによっ
て、前記マスクを照射する照明光束を所定の方向に前記
微細パターン群の微細度に応じた角度だけ傾けたことを
特徴とする露光方法。 - 【請求項3】 前記角度は、前記微細パターン群中の各
微細パターンの線幅及び周期性によって決定されるとと
もに、前記方向は前記パターンの方向性等によって決定
され、前記角度及び方向によって決定される前記照明光
束の入射方向に応じて、前記フーリエ変換面またはその
共役面、もしくはその近傍の面内における前記照明光束
の通過する局所領域の中心位置を調整することを特徴と
する請求項1または2に記載の露光方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3227121A JPH0567558A (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | 露光方法 |
| US08/427,739 US5499137A (en) | 1991-09-06 | 1995-04-24 | Exposure method and apparatus therefor |
| US08/590,351 US5715089A (en) | 1991-09-06 | 1996-01-23 | Exposure method and apparatus therefor |
| US08/957,818 US6094305A (en) | 1991-09-06 | 1997-10-27 | Exposure method and apparatus therefor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3227121A JPH0567558A (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | 露光方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0567558A true JPH0567558A (ja) | 1993-03-19 |
Family
ID=16855812
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3227121A Pending JPH0567558A (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | 露光方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
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| US (3) | US5499137A (ja) |
| JP (1) | JPH0567558A (ja) |
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