JPH0568532B2 - - Google Patents
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- JPH0568532B2 JPH0568532B2 JP6851286A JP6851286A JPH0568532B2 JP H0568532 B2 JPH0568532 B2 JP H0568532B2 JP 6851286 A JP6851286 A JP 6851286A JP 6851286 A JP6851286 A JP 6851286A JP H0568532 B2 JPH0568532 B2 JP H0568532B2
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Description
(産業上の利用分野)
本発明は、高マンガン合金(そのまま合金材料
として使用されるもの、或は鉄鋼などへのマンガ
ン添加用に用いられる合金材)を、溶融状態で脱
燐して低燐化する方法に関するものである。 (従来の技術) 高マンガン鉄合金(フエロマンガンと呼ばれ
る)は、鉄鋼精錬において、鉄鋼の品質を向上さ
せる目的で、溶鋼の脱酸剤として、また、マンガ
ン分の添加剤として使用されるものであるが、そ
の高マンガン鉄合金中に不純物として含まれてい
る燐は、最終製品である鉄鋼の品質に悪影響をお
よぼすから、最近、特に出来るだけ燐含有量の低
い高マンガン鉄合金が要望されてきている。 高マンガン鉄合金は、通常、マンガン鉱石を電
気炉で炭素還元して製造されるが、原料(マンガ
ン鉄鉱石、炭材など)中の燐酸化物の90%以上が
同時に還元され、その結果、マンガン鉄合金中の
燐含有率は、たとえば、〔Mn〕74%のフエロ
マンガンでは、〔P〕=0.10〜0.20%と高い。 クロム鉱石から精錬される高クロム鉄合金(フ
エロクロムと呼ばれる)の場合にも類似の問題が
存在する訳であるが、その場合には、クロム鉱石
中に含まれる燐含有量は低く、燐は主として炭材
から入つてくる。従つて、炭材として、たとえ
ば、低燐コークスを選択使用すれば、製造される
高クロム鉄合金を低燐化することが可能であり、
現に、この方法は実用されている。 これに対し、高マンガン鉄合金を製造する場合
には、マンガン鉱石自体から持ち込まれる燐の量
が、炭材からのそれよりもはるかに大であり、従
つて、低燐炭材の選択使用では、燐低減の効果は
極めて小さい。 高マンガン鉄合金(フエロマンガン)は、炭素
を多量に含有する高炭素フエロマンガンと、炭素
含有率の低い、低炭素フエロマンガンに大別され
る。 低炭素フエロマンガンを製造する過程として、
シリコン含有率の高い、高マンガン鉄合金(シリ
コンマンガン、Si:35%)を電気炉で製造し、除
滓後、撹拌機能(スターラー、シエーカー)を有
する反応容器に入れ、上部から脱燐材(CaO、
CaC2、CaSi、CaF2など)を装入、撹拌して脱燐
処理を行ない、さらに電気炉などでマンガン鉱石
を用いて、脱珪処理を行なつて低燐高マンガン鉄
合金とする方法が知られているが、この方法は製
造工程が複雑で、コスト高となる問題がある。 このほかに、高クロム合金の脱燐方法とし知ら
れている還元脱燐法、即ち、CaC2或はCaを含む
フラツクスを合金溶湯に添加して次式により脱燐
を行なう方法、 CaC2(Ca)+2〔C〕 ……(1) 3(Ca)+2〔P〕→(Ca3P2) ……(2) を適用することも考えられる。 この脱燐方法を高クロム鉄合金および高マンガ
ン鉄合金の溶製に適用する試験を行なつた結果
を、第1図に示す。 第1図から明らかなように、高クロム合金の場
合には、クロムが溶湯中のCの活量を低下させる
作用をするために、比較的高いC含有量の場合に
おいても(1)式の反応を右側に進め、効率的に(2)式
による脱燐反応を進めることができる。 一方、高マンガン合金の場合には、マンガン
は、溶湯中のCの活量を低下させる作用が少ない
ことから、第1図に見られるように、〔C〕を1
%以下の水準(望ましくは〔C〕0.5%)まで
低下させないと、効率的は脱燐を行なえないとい
う問題があることがわかる。 高マンガン合金を、〔C〕<1%まで脱炭処理す
ることは容易ではないので、還元脱燐法を高マン
ガン合金に適用しようとすれば、効果的に工程が
複雑となるのみならず製造コストが高くなる。従
つて、出来れば高炭素高マンガン合金を、直接脱
燐処理できることが望ましい。 ここで、いわゆる酸化脱燐法、すなわち、溶湯
を酸化してPをP2O5にするとともに塩基性酸化
物を加えてP2O5の活量を低下せしめ、スラグ中
に固定する方法を高マンガン合金の脱燐処理に適
用することが考えられる。しかし、酸化脱燐法に
おいては、マンガンが数%以上対象溶湯に含有さ
れていると、通常の手段(たとえば、塩基性酸化
物として石灰を用いる)では、マンガンの酸化ば
かりが起こつて、脱燐は、殆んど進まない。この
模様を第2図に示す。 高クロム合金の脱燐処理を目的として、塩基性
フラツクスとしてリチウム、ナトリウム、バリウ
ムの酸化物を用いる特殊な脱燐法が研究されてい
るが、何れも脱燐能が低く、実用に至つていな
い。 高マンガン合金については、高価なK2Oを用い
る実験室的研究のほかには、実用の可能性のある
酸化脱燐法が全く提案されていないのが現状であ
る。 このように、炭素含有量の高い高マンガン合金
を脱燐する方法については、還元脱燐法、酸化脱
燐法とも実用の可能性のある方法は、これまで全
く知られていなかつた。 (発明が解決しようとする問題点) この発明は、上に述べた、従来技術における問
題を解決した、効率の高い、高マンガン合金の脱
燐方法を提供することを目的としてなされた。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは、前述の目的を達成するために、
フラツクス成分、溶湯温度、合金成分、溶湯への
酸素供給条件など種々の条件について、系統的な
研究を行なつた結果、ある最適条件で、極めて効
率的な、高マンガン合金の脱燐を行ない得ること
を見出した。本発明は、この知見に基づくもので
その要旨とする処は、Mnを5%以上含有し、Si
を0.3%以下とした溶融合金に、バリウム炭酸塩
を主体とするフラツクスを添加し、発生する酸化
性ガスにより溶融合金中のMn分を酸化して、生
成するスラグ中のMnOを、2〜45%の範囲に調
整するとともに、溶温を処理後において1400℃以
下とせしめる如く調整することを特徴とする高マ
ンガン合金の脱燐方法にある。 以下に、この発明を詳細に説明する。 先ず、本発明に至つた実験結果を述べる。実験
に用いたのは、第3図に示すような、100Kg規模
の高周波誘導溶解炉である。溶解したマンガン合
金(〔Mn〕:2〜75%、C:0.5〜飽和)に、種々
の温度(1300〜1600℃)で、種種のフラツクスを
添加して、それによる溶融合金の脱燐挙動を調べ
た。 第2図に示すのは、フラツクスの基本となる塩
基性酸化物の種類の影響を比較したものである。 Na2O系或はCaO系については、実質的には、
脱燐不可能であることがわかる。 また、Li2O系は、生成するスラグ中のLi2Oの
比率を高い値に保つたとしても、(P)/〔P〕:〜
5程度であり、さらに、Li2Oの不安定さ(蒸発
によるロス)を考えると、実用化するのは困難で
あると、判断された。なお、ここで(P)はスラグ中
の燐、〔P〕はメタル中の燐を示し、(P)/〔P〕
の比は燐のスラグならびにメタルへの分配比、即
ち脱燐能を表す。 BaO系については、高クロム合金の処理で例
のある、BaCO3−BaCl2混合フラツクスの添加を
行なつたが、(P)/〔P〕が10前後の値が得られ
た。 効率的な脱燐処理方法としては、さらに、(P)/
〔P〕を大にできる条件を見出していく必要があ
るが、この段階で研究の対象をBaO系に絞つた。 第4図に、フラツクスとして用いるBaCl2の添
加の影響を調べた結果を示す。 このことから、高クロム合金処理の場合に知ら
れていることとは逆に、高マンガン合金処理にお
いてはBaCl2添加量が多いほど得られる脱燐能
(P)/〔P〕は低下することがわかつた。 その理由については、次の二つと考えられる。 (i) 高クロム合金では、溶湯の酸化により生成す
るクロム酸化物が、スラグの融点を上昇せしめ
るので、スラグを流動性のよい状態に保つには
効率的な融点降下剤としてBaCl2の添加は必要
不可欠である。 (ii) 高マンガン合金の場合には、溶湯酸化により
生成するMnOがBaO系ガラスの融点を低下せ
しめる作用がある処から、融点降下剤としての
BaCl2などの融材の添加は必要がない。 スラグが流動性を保つている限り、第5図に示
すように、塩基性成分BaO%が高いほど脱燐能
は高くできる。 このように、高マンガン溶湯の処理では、高ク
ロム合金の場合とは異なり、BaCl2の添加は必要
がないばかりでなく、かえつて不利であることが
本発明の一つの着眼点である。 第6図に、脱燐能におよぼす処理温度の影響を
示す。 処理温度が高いほど、脱燐能が低下すること
は、化学熱力学から推定される通りであるが、高
クロム合金の場合に比して高マンガン合金の場合
は、溶湯の融点に低いことから、この発明になる
脱燐方法を高マンガン合金の処理に適用すること
は適正な組合せであるといえる。 第7図に、脱燐能におよぼす〔C〕%の影響を
示す。 〔Mn〕=60%のときの飽和〔C〕は、約6.7%
であるが、〔C〕が飽和値の80%よりも高い場合
には、安定して高い脱燐率が得られている。 〔C〕が低いと、脱燐能が低下する理由は、次
の2つである。 (i) 〔C〕は、〔P〕の活量係数を大にすること、 (ii) 〔C〕が低いと、BaCO3系フラツクス添加
時に生成するMnO量が増加し、その結果とし
て、BaO%が低下し、第5図に示す関係によ
り、(P)/〔P〕が低下する。 このように、脱燐効率化のための最適炭素含有
量が、高炭素域にあることは、この発明になる脱
燐方法を経済的に有利にする条件の1つである。 第8図に、脱燐能におよぼす、処理前溶湯Si%
の影響を示す。 〔Si〕が低いほど、生成するスラグ中のSiO2
%が低下し、(P)/〔P〕が上昇する。 従つて、効率的な脱燐のためには、処理前の溶
湯のSi%が0.3%以上である場合には(P)/〔P〕<
10となつて効率が悪くなるので、事前に脱珪処理
を行なうこと、またSiO2、Al2O3などのような酸
性域は中性酸化物が混入スラグや耐火物侵食によ
つて、精錬スラグ中に入つてくるのを防止するこ
とが重要である。 第9図に、脱燐能におよぼす〔Mn〕%の影響
を示す。 〔Mn〕≧5%の領域で(P)/〔P〕は20以上が
確保されるが、〔Mn〕が一定の範囲(概ね10〜
20%)より高くなると(P)/〔P〕は低下する。 Mn<5%では、酸化によつて生成されるMnO
が少なすぎてスラグの流動性が悪いために脱リン
能が小さい。したがつてこのMn領域は、本発明
の脱リン法の処理対象としては適さない。 Mn≧約10%では、Mn%が高くなるため、次
の2つの要因の結果として脱リン能が低下する。 (i) 〔Mn〕がPの活量係数を低下すること、 (ii) 〔Mn〕が高いと同一の酸化条件ではMnO生
成量が増加しすぎてBaOが希釈され、第5図
に示す関係により脱リン能は低下する。 このうち(i)は〔Mn〕%によつて規定される
が、(ii)はMnOの生成量を制御することで高い
〔Mn〕%でも脱リン能を上げることが可能であ
る。そして、フエロマンガン(Mn:60〜75%)
のようなMn%の高い合金でも脱リン処理するこ
とが可能である。 以上の検討結果から、高マンガン合金の効率的
な脱燐条件をまとめると、次のようになる。 (1) 処理対象溶湯が、〔Si〕を含んでいる場合に
は、事前に、吹酸或は、酸化鉄添加などによつ
て、脱珪処理して、排滓する。その際、同時に
若干(0.5%以下)の脱炭がおこることは、炭
素飽和溶湯を処理する場合に、脱燐促進に有効
に作用する。 (2) 溶湯の温度は、溶融状態を保つ限りにおい
て、極力低いことが望ましい。 処理後の温度は、第6図に示す関係から1400
℃以下であることが、高効率脱燐のために必要
である。 (3) 生成するスラグのBaO%を30%以上に保つ
て、高い(P)/〔P〕を得るためには、塩化物や
弗化物などの融剤は添加しないことが望まし
い。 (4) 生成するスラグのMnO%は、第10図に示
す関係から、2〜45%の範囲、特に望ましく
は、5〜40%の範囲となるように調整する。こ
の理由は、(MnO)が2〜40%の範囲であれ
ば、脱燐能:(P)/〔P〕≧10が得られ、この発
明の所期の効果が生ずるからである。なお、
(MnO)が5〜40%であれば(P)/〔P〕は20以
上となつて、効果は特に顕著となる。 MnOが低過ぎると、MnOのスラグ融点降下の
効果が小さくなり、スラグの流動性が悪化して反
応が十分に進み難い。 一方、MnOが高過ぎると、それによつてBaO
濃度が低下し、脱燐能が低下する。 MnOの生成量は、炉内雰囲気、フラツクスと
して添加するBaCO3の量、〔Mn〕%、〔C〕%な
どに依存する。 第11図に、BaCO3=50Kg/t−処理メタル
単味のフラツクスを、種々の〔Mn〕、〔C〕%の
溶湯に添加したときに生成するスラグ中のMnO
%の結果の1例を示す。 この発明になる脱燐法を使用するときの処理条
件により、MnO%を最適値に調整するには、次
のような手段の組合せが可能である。 先ず、普通の方法では、生成するMnOが多過
ぎる場合には、 (a) 添加するBaCO3の一部を炉外で加熱焙焼し
て、BaOとして溶湯に加える。これによつて、
発生するCO2の量を減らし、CO2によるMnOの
多量発生を抑える。 (b) 炉内に、Arなどの不活性ガスを吹き込み、
大気の侵入量を抑える。 或は、単価水素ガスなどを吹き込んで酸素ポ
テンシヤルを低下させる。 (c) フラツクスとともに、石炭粉などの粉粒状炭
材を供給して、雰囲気の酸素ポテンシヤルを低
下させる。ただし、そのときにアツシユなどの
形で持込まれるSiO2などが増加すると、逆効
果になるので、それらが少ない炭材を用いる必
要がある。 逆に、生成するMnOが適正値よりも少ない
場合には、酸素ガスや酸化鉄、MnOなどを供
給すれば容易に適正値に調整できる。 脱燐処理後は、溶湯とスラグとを分離して、
溶湯は、鋳造のその他の処理を行なつて、製品
とする。 分離したスラグは、そのまま系外に排出して
もよいが、溶銃処理用のフラツクスとして用い
ることも可能である。 なおこの発明になる脱燐法は、フエロマンガ
ンだけでなく、そのまま製品となる高マンガン
合金あるいはMn≧5%のマンガン合金等の溶
湯の脱燐処理にも適用できる。 (実施例) 実施例 1 電気炉で製造した溶融高炭素フエロマンガン
10tを取鍋に装入し、生石灰100Kgを投入した後に
底部に設けた2重管羽口の内管からO2を150N
m3/hr、外管より冷却用ガスとして、CO2を20N
m3/hrを10分間吹き込むことにより〔Si〕0.5%
を0.2%にまで低下させた。スラグを完全除去し
た後に、内管のO2をCO2100Nm3/hrに切替え、
工業用試薬のBaCO3300Kgと予めBaCO3を加熱分
解することによつて生成せしめておいたBaO200
Kgの混合物を投入して15分間ガス撹拌を行つた。 処理後、スラグを分離した後にメタルを鋳造
し、スラグは溶銑予備処理用フラツクスの一部に
供した。 脱燐処理前後のメタルおよびスラグの温度、重
量、成分を表1に示す。脱燐率は64%であつた。
として使用されるもの、或は鉄鋼などへのマンガ
ン添加用に用いられる合金材)を、溶融状態で脱
燐して低燐化する方法に関するものである。 (従来の技術) 高マンガン鉄合金(フエロマンガンと呼ばれ
る)は、鉄鋼精錬において、鉄鋼の品質を向上さ
せる目的で、溶鋼の脱酸剤として、また、マンガ
ン分の添加剤として使用されるものであるが、そ
の高マンガン鉄合金中に不純物として含まれてい
る燐は、最終製品である鉄鋼の品質に悪影響をお
よぼすから、最近、特に出来るだけ燐含有量の低
い高マンガン鉄合金が要望されてきている。 高マンガン鉄合金は、通常、マンガン鉱石を電
気炉で炭素還元して製造されるが、原料(マンガ
ン鉄鉱石、炭材など)中の燐酸化物の90%以上が
同時に還元され、その結果、マンガン鉄合金中の
燐含有率は、たとえば、〔Mn〕74%のフエロ
マンガンでは、〔P〕=0.10〜0.20%と高い。 クロム鉱石から精錬される高クロム鉄合金(フ
エロクロムと呼ばれる)の場合にも類似の問題が
存在する訳であるが、その場合には、クロム鉱石
中に含まれる燐含有量は低く、燐は主として炭材
から入つてくる。従つて、炭材として、たとえ
ば、低燐コークスを選択使用すれば、製造される
高クロム鉄合金を低燐化することが可能であり、
現に、この方法は実用されている。 これに対し、高マンガン鉄合金を製造する場合
には、マンガン鉱石自体から持ち込まれる燐の量
が、炭材からのそれよりもはるかに大であり、従
つて、低燐炭材の選択使用では、燐低減の効果は
極めて小さい。 高マンガン鉄合金(フエロマンガン)は、炭素
を多量に含有する高炭素フエロマンガンと、炭素
含有率の低い、低炭素フエロマンガンに大別され
る。 低炭素フエロマンガンを製造する過程として、
シリコン含有率の高い、高マンガン鉄合金(シリ
コンマンガン、Si:35%)を電気炉で製造し、除
滓後、撹拌機能(スターラー、シエーカー)を有
する反応容器に入れ、上部から脱燐材(CaO、
CaC2、CaSi、CaF2など)を装入、撹拌して脱燐
処理を行ない、さらに電気炉などでマンガン鉱石
を用いて、脱珪処理を行なつて低燐高マンガン鉄
合金とする方法が知られているが、この方法は製
造工程が複雑で、コスト高となる問題がある。 このほかに、高クロム合金の脱燐方法とし知ら
れている還元脱燐法、即ち、CaC2或はCaを含む
フラツクスを合金溶湯に添加して次式により脱燐
を行なう方法、 CaC2(Ca)+2〔C〕 ……(1) 3(Ca)+2〔P〕→(Ca3P2) ……(2) を適用することも考えられる。 この脱燐方法を高クロム鉄合金および高マンガ
ン鉄合金の溶製に適用する試験を行なつた結果
を、第1図に示す。 第1図から明らかなように、高クロム合金の場
合には、クロムが溶湯中のCの活量を低下させる
作用をするために、比較的高いC含有量の場合に
おいても(1)式の反応を右側に進め、効率的に(2)式
による脱燐反応を進めることができる。 一方、高マンガン合金の場合には、マンガン
は、溶湯中のCの活量を低下させる作用が少ない
ことから、第1図に見られるように、〔C〕を1
%以下の水準(望ましくは〔C〕0.5%)まで
低下させないと、効率的は脱燐を行なえないとい
う問題があることがわかる。 高マンガン合金を、〔C〕<1%まで脱炭処理す
ることは容易ではないので、還元脱燐法を高マン
ガン合金に適用しようとすれば、効果的に工程が
複雑となるのみならず製造コストが高くなる。従
つて、出来れば高炭素高マンガン合金を、直接脱
燐処理できることが望ましい。 ここで、いわゆる酸化脱燐法、すなわち、溶湯
を酸化してPをP2O5にするとともに塩基性酸化
物を加えてP2O5の活量を低下せしめ、スラグ中
に固定する方法を高マンガン合金の脱燐処理に適
用することが考えられる。しかし、酸化脱燐法に
おいては、マンガンが数%以上対象溶湯に含有さ
れていると、通常の手段(たとえば、塩基性酸化
物として石灰を用いる)では、マンガンの酸化ば
かりが起こつて、脱燐は、殆んど進まない。この
模様を第2図に示す。 高クロム合金の脱燐処理を目的として、塩基性
フラツクスとしてリチウム、ナトリウム、バリウ
ムの酸化物を用いる特殊な脱燐法が研究されてい
るが、何れも脱燐能が低く、実用に至つていな
い。 高マンガン合金については、高価なK2Oを用い
る実験室的研究のほかには、実用の可能性のある
酸化脱燐法が全く提案されていないのが現状であ
る。 このように、炭素含有量の高い高マンガン合金
を脱燐する方法については、還元脱燐法、酸化脱
燐法とも実用の可能性のある方法は、これまで全
く知られていなかつた。 (発明が解決しようとする問題点) この発明は、上に述べた、従来技術における問
題を解決した、効率の高い、高マンガン合金の脱
燐方法を提供することを目的としてなされた。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは、前述の目的を達成するために、
フラツクス成分、溶湯温度、合金成分、溶湯への
酸素供給条件など種々の条件について、系統的な
研究を行なつた結果、ある最適条件で、極めて効
率的な、高マンガン合金の脱燐を行ない得ること
を見出した。本発明は、この知見に基づくもので
その要旨とする処は、Mnを5%以上含有し、Si
を0.3%以下とした溶融合金に、バリウム炭酸塩
を主体とするフラツクスを添加し、発生する酸化
性ガスにより溶融合金中のMn分を酸化して、生
成するスラグ中のMnOを、2〜45%の範囲に調
整するとともに、溶温を処理後において1400℃以
下とせしめる如く調整することを特徴とする高マ
ンガン合金の脱燐方法にある。 以下に、この発明を詳細に説明する。 先ず、本発明に至つた実験結果を述べる。実験
に用いたのは、第3図に示すような、100Kg規模
の高周波誘導溶解炉である。溶解したマンガン合
金(〔Mn〕:2〜75%、C:0.5〜飽和)に、種々
の温度(1300〜1600℃)で、種種のフラツクスを
添加して、それによる溶融合金の脱燐挙動を調べ
た。 第2図に示すのは、フラツクスの基本となる塩
基性酸化物の種類の影響を比較したものである。 Na2O系或はCaO系については、実質的には、
脱燐不可能であることがわかる。 また、Li2O系は、生成するスラグ中のLi2Oの
比率を高い値に保つたとしても、(P)/〔P〕:〜
5程度であり、さらに、Li2Oの不安定さ(蒸発
によるロス)を考えると、実用化するのは困難で
あると、判断された。なお、ここで(P)はスラグ中
の燐、〔P〕はメタル中の燐を示し、(P)/〔P〕
の比は燐のスラグならびにメタルへの分配比、即
ち脱燐能を表す。 BaO系については、高クロム合金の処理で例
のある、BaCO3−BaCl2混合フラツクスの添加を
行なつたが、(P)/〔P〕が10前後の値が得られ
た。 効率的な脱燐処理方法としては、さらに、(P)/
〔P〕を大にできる条件を見出していく必要があ
るが、この段階で研究の対象をBaO系に絞つた。 第4図に、フラツクスとして用いるBaCl2の添
加の影響を調べた結果を示す。 このことから、高クロム合金処理の場合に知ら
れていることとは逆に、高マンガン合金処理にお
いてはBaCl2添加量が多いほど得られる脱燐能
(P)/〔P〕は低下することがわかつた。 その理由については、次の二つと考えられる。 (i) 高クロム合金では、溶湯の酸化により生成す
るクロム酸化物が、スラグの融点を上昇せしめ
るので、スラグを流動性のよい状態に保つには
効率的な融点降下剤としてBaCl2の添加は必要
不可欠である。 (ii) 高マンガン合金の場合には、溶湯酸化により
生成するMnOがBaO系ガラスの融点を低下せ
しめる作用がある処から、融点降下剤としての
BaCl2などの融材の添加は必要がない。 スラグが流動性を保つている限り、第5図に示
すように、塩基性成分BaO%が高いほど脱燐能
は高くできる。 このように、高マンガン溶湯の処理では、高ク
ロム合金の場合とは異なり、BaCl2の添加は必要
がないばかりでなく、かえつて不利であることが
本発明の一つの着眼点である。 第6図に、脱燐能におよぼす処理温度の影響を
示す。 処理温度が高いほど、脱燐能が低下すること
は、化学熱力学から推定される通りであるが、高
クロム合金の場合に比して高マンガン合金の場合
は、溶湯の融点に低いことから、この発明になる
脱燐方法を高マンガン合金の処理に適用すること
は適正な組合せであるといえる。 第7図に、脱燐能におよぼす〔C〕%の影響を
示す。 〔Mn〕=60%のときの飽和〔C〕は、約6.7%
であるが、〔C〕が飽和値の80%よりも高い場合
には、安定して高い脱燐率が得られている。 〔C〕が低いと、脱燐能が低下する理由は、次
の2つである。 (i) 〔C〕は、〔P〕の活量係数を大にすること、 (ii) 〔C〕が低いと、BaCO3系フラツクス添加
時に生成するMnO量が増加し、その結果とし
て、BaO%が低下し、第5図に示す関係によ
り、(P)/〔P〕が低下する。 このように、脱燐効率化のための最適炭素含有
量が、高炭素域にあることは、この発明になる脱
燐方法を経済的に有利にする条件の1つである。 第8図に、脱燐能におよぼす、処理前溶湯Si%
の影響を示す。 〔Si〕が低いほど、生成するスラグ中のSiO2
%が低下し、(P)/〔P〕が上昇する。 従つて、効率的な脱燐のためには、処理前の溶
湯のSi%が0.3%以上である場合には(P)/〔P〕<
10となつて効率が悪くなるので、事前に脱珪処理
を行なうこと、またSiO2、Al2O3などのような酸
性域は中性酸化物が混入スラグや耐火物侵食によ
つて、精錬スラグ中に入つてくるのを防止するこ
とが重要である。 第9図に、脱燐能におよぼす〔Mn〕%の影響
を示す。 〔Mn〕≧5%の領域で(P)/〔P〕は20以上が
確保されるが、〔Mn〕が一定の範囲(概ね10〜
20%)より高くなると(P)/〔P〕は低下する。 Mn<5%では、酸化によつて生成されるMnO
が少なすぎてスラグの流動性が悪いために脱リン
能が小さい。したがつてこのMn領域は、本発明
の脱リン法の処理対象としては適さない。 Mn≧約10%では、Mn%が高くなるため、次
の2つの要因の結果として脱リン能が低下する。 (i) 〔Mn〕がPの活量係数を低下すること、 (ii) 〔Mn〕が高いと同一の酸化条件ではMnO生
成量が増加しすぎてBaOが希釈され、第5図
に示す関係により脱リン能は低下する。 このうち(i)は〔Mn〕%によつて規定される
が、(ii)はMnOの生成量を制御することで高い
〔Mn〕%でも脱リン能を上げることが可能であ
る。そして、フエロマンガン(Mn:60〜75%)
のようなMn%の高い合金でも脱リン処理するこ
とが可能である。 以上の検討結果から、高マンガン合金の効率的
な脱燐条件をまとめると、次のようになる。 (1) 処理対象溶湯が、〔Si〕を含んでいる場合に
は、事前に、吹酸或は、酸化鉄添加などによつ
て、脱珪処理して、排滓する。その際、同時に
若干(0.5%以下)の脱炭がおこることは、炭
素飽和溶湯を処理する場合に、脱燐促進に有効
に作用する。 (2) 溶湯の温度は、溶融状態を保つ限りにおい
て、極力低いことが望ましい。 処理後の温度は、第6図に示す関係から1400
℃以下であることが、高効率脱燐のために必要
である。 (3) 生成するスラグのBaO%を30%以上に保つ
て、高い(P)/〔P〕を得るためには、塩化物や
弗化物などの融剤は添加しないことが望まし
い。 (4) 生成するスラグのMnO%は、第10図に示
す関係から、2〜45%の範囲、特に望ましく
は、5〜40%の範囲となるように調整する。こ
の理由は、(MnO)が2〜40%の範囲であれ
ば、脱燐能:(P)/〔P〕≧10が得られ、この発
明の所期の効果が生ずるからである。なお、
(MnO)が5〜40%であれば(P)/〔P〕は20以
上となつて、効果は特に顕著となる。 MnOが低過ぎると、MnOのスラグ融点降下の
効果が小さくなり、スラグの流動性が悪化して反
応が十分に進み難い。 一方、MnOが高過ぎると、それによつてBaO
濃度が低下し、脱燐能が低下する。 MnOの生成量は、炉内雰囲気、フラツクスと
して添加するBaCO3の量、〔Mn〕%、〔C〕%な
どに依存する。 第11図に、BaCO3=50Kg/t−処理メタル
単味のフラツクスを、種々の〔Mn〕、〔C〕%の
溶湯に添加したときに生成するスラグ中のMnO
%の結果の1例を示す。 この発明になる脱燐法を使用するときの処理条
件により、MnO%を最適値に調整するには、次
のような手段の組合せが可能である。 先ず、普通の方法では、生成するMnOが多過
ぎる場合には、 (a) 添加するBaCO3の一部を炉外で加熱焙焼し
て、BaOとして溶湯に加える。これによつて、
発生するCO2の量を減らし、CO2によるMnOの
多量発生を抑える。 (b) 炉内に、Arなどの不活性ガスを吹き込み、
大気の侵入量を抑える。 或は、単価水素ガスなどを吹き込んで酸素ポ
テンシヤルを低下させる。 (c) フラツクスとともに、石炭粉などの粉粒状炭
材を供給して、雰囲気の酸素ポテンシヤルを低
下させる。ただし、そのときにアツシユなどの
形で持込まれるSiO2などが増加すると、逆効
果になるので、それらが少ない炭材を用いる必
要がある。 逆に、生成するMnOが適正値よりも少ない
場合には、酸素ガスや酸化鉄、MnOなどを供
給すれば容易に適正値に調整できる。 脱燐処理後は、溶湯とスラグとを分離して、
溶湯は、鋳造のその他の処理を行なつて、製品
とする。 分離したスラグは、そのまま系外に排出して
もよいが、溶銃処理用のフラツクスとして用い
ることも可能である。 なおこの発明になる脱燐法は、フエロマンガ
ンだけでなく、そのまま製品となる高マンガン
合金あるいはMn≧5%のマンガン合金等の溶
湯の脱燐処理にも適用できる。 (実施例) 実施例 1 電気炉で製造した溶融高炭素フエロマンガン
10tを取鍋に装入し、生石灰100Kgを投入した後に
底部に設けた2重管羽口の内管からO2を150N
m3/hr、外管より冷却用ガスとして、CO2を20N
m3/hrを10分間吹き込むことにより〔Si〕0.5%
を0.2%にまで低下させた。スラグを完全除去し
た後に、内管のO2をCO2100Nm3/hrに切替え、
工業用試薬のBaCO3300Kgと予めBaCO3を加熱分
解することによつて生成せしめておいたBaO200
Kgの混合物を投入して15分間ガス撹拌を行つた。 処理後、スラグを分離した後にメタルを鋳造
し、スラグは溶銑予備処理用フラツクスの一部に
供した。 脱燐処理前後のメタルおよびスラグの温度、重
量、成分を表1に示す。脱燐率は64%であつた。
【表】
なお、取鍋のライニングはMgO−Cレンガを
用いたが行つた8chの平均溶損量は15Kg/chで実
用上問題のない値であつた。 実施例 2 5t上低吹転炉を用いてマンガン鉱石を溶融還元
精錬した後に、スラグを全量除去し、工業用試薬
のBaCO3100Kgを浸漬ノズルを用いてN2ガスをキ
ヤリアーとして15分間で吹き込んだ。底吹きの2
重管の内筒、外管から合せて300N/分のArを
吹き込み、撹拌を続けた。また、炉口より水冷パ
イプを通してN2を500N/分炉内に流し込むこ
とによつて、炉内を非酸化性雰囲気に制御した。
処理後、スラグを分離除去しメタルを全量鋳型に
鋳込んだ。 処理前後のメタルおよびスラグの温度、重量、
成分を表2示す。脱燐率は66%であつた。
用いたが行つた8chの平均溶損量は15Kg/chで実
用上問題のない値であつた。 実施例 2 5t上低吹転炉を用いてマンガン鉱石を溶融還元
精錬した後に、スラグを全量除去し、工業用試薬
のBaCO3100Kgを浸漬ノズルを用いてN2ガスをキ
ヤリアーとして15分間で吹き込んだ。底吹きの2
重管の内筒、外管から合せて300N/分のArを
吹き込み、撹拌を続けた。また、炉口より水冷パ
イプを通してN2を500N/分炉内に流し込むこ
とによつて、炉内を非酸化性雰囲気に制御した。
処理後、スラグを分離除去しメタルを全量鋳型に
鋳込んだ。 処理前後のメタルおよびスラグの温度、重量、
成分を表2示す。脱燐率は66%であつた。
【表】
実施例 3
高周波誘導溶解炉で溶解した高マンガン鉄合金
溶湯500Kgを底吹きのポーラスプラグから
Ar200N/分を吹き込んでいる反応容器に装入
し、工業用試薬のBaCO330Kgと黒鉛粉(粒度0.5
1mm)3Kgの混合物を添加し、ガス撹拌を7分
間続けた。処理後、スラグを除去してメタルを鋳
込んだ。 脱燐処理前後のメタルおよびスラグの温度、成
分、重量を表3に示す。脱燐率は71%であつた。
溶湯500Kgを底吹きのポーラスプラグから
Ar200N/分を吹き込んでいる反応容器に装入
し、工業用試薬のBaCO330Kgと黒鉛粉(粒度0.5
1mm)3Kgの混合物を添加し、ガス撹拌を7分
間続けた。処理後、スラグを除去してメタルを鋳
込んだ。 脱燐処理前後のメタルおよびスラグの温度、成
分、重量を表3に示す。脱燐率は71%であつた。
【表】
実施例 4
100Kg高周波誘導溶解炉内で溶製した70Kgの高
マンガン鉄合金上にBaCO33.5KgとFe2O3500gの
混合物を添加し、底部に備えたポーラスプラグよ
りAr8N/分吹き込みを続け、15分撹拌を行つ
た。この間炉の上部を水冷でフードで覆い、その
内部にO2/Ar比=1/1の混合ガス100N/分
を流し続けていた。また誘導加熱調整によつて、
温度は1300〜1310℃に保持された。処理後はメタ
ルとスラグを一緒に鋳造し、冷却した後にメタ
ル、スラグを分離した。 処理前後のメタルおよびスラグの重量と成分値
を表4に示す。脱燐率は69%であつた。
マンガン鉄合金上にBaCO33.5KgとFe2O3500gの
混合物を添加し、底部に備えたポーラスプラグよ
りAr8N/分吹き込みを続け、15分撹拌を行つ
た。この間炉の上部を水冷でフードで覆い、その
内部にO2/Ar比=1/1の混合ガス100N/分
を流し続けていた。また誘導加熱調整によつて、
温度は1300〜1310℃に保持された。処理後はメタ
ルとスラグを一緒に鋳造し、冷却した後にメタ
ル、スラグを分離した。 処理前後のメタルおよびスラグの重量と成分値
を表4に示す。脱燐率は69%であつた。
【表】
実施例 5
100Kg高周波誘導加熱炉で溶製しE70Kgの炭素
飽和の20%Mn−Fe合金上にBaCO33.5Kgを添加
し、大気解放の雰囲気下で、底部に備えたポーラ
スプラグよりAr8N/分を吹き込み続け、撹拌
を13分行つた。 浴温は誘導負荷調整によつて、1320〜1330℃に
保持された。処理後はメタルとスラグを一緒に鋳
造し、冷却した後にメタル、スラグを分離した。 処理前後のメタル及びスラグの重量と成分値を
表5に示す。脱燐率は86%であつた。
飽和の20%Mn−Fe合金上にBaCO33.5Kgを添加
し、大気解放の雰囲気下で、底部に備えたポーラ
スプラグよりAr8N/分を吹き込み続け、撹拌
を13分行つた。 浴温は誘導負荷調整によつて、1320〜1330℃に
保持された。処理後はメタルとスラグを一緒に鋳
造し、冷却した後にメタル、スラグを分離した。 処理前後のメタル及びスラグの重量と成分値を
表5に示す。脱燐率は86%であつた。
【表】
実施例 6
100Kg高周波誘導溶解炉で溶製した70Kgの5%
Mn−Fe−C合金溶湯上にBaCO33.5Kgを添加し、
底部に備えたポーラスプラグよりAr8N/分を
吹き込み続け、撹拌を15分行つた。雰囲気は大気
開放とした。浴温は誘導加熱調整によつて1280〜
1300℃に保持された。処理後はメタルとスラグを
一緒に鋳造し、冷却した後にメタル、スラグを分
離した。 処理前後のメタルおよびスラグの重量と成分値
を表6に示す。脱燐率は80%であつた。
Mn−Fe−C合金溶湯上にBaCO33.5Kgを添加し、
底部に備えたポーラスプラグよりAr8N/分を
吹き込み続け、撹拌を15分行つた。雰囲気は大気
開放とした。浴温は誘導加熱調整によつて1280〜
1300℃に保持された。処理後はメタルとスラグを
一緒に鋳造し、冷却した後にメタル、スラグを分
離した。 処理前後のメタルおよびスラグの重量と成分値
を表6に示す。脱燐率は80%であつた。
【表】
(発明の効果)
以上説明したように、本発明の脱燐方法によれ
ば、従来の多段方式を用いなくても、安価に炭素
含有率の高い高マンガン鉄合金鋳ないしMn≧5
%のマンガン合金中の燐を効率よく低下できるの
で産業上の有用性は極めて顕著である。
ば、従来の多段方式を用いなくても、安価に炭素
含有率の高い高マンガン鉄合金鋳ないしMn≧5
%のマンガン合金中の燐を効率よく低下できるの
で産業上の有用性は極めて顕著である。
第1図は、CaC2−CaF2法による高クロム溶湯
と高マンガン溶湯の脱燐効果の比較を示す図、第
2図は各種酸化物による高マンガン溶湯の脱燐能
の比較を示す図、第3図は使用した試験装置を示
す図、第4図、第5図、第6図、第7図、第8
図、第9図はそれぞれスラグの脱燐能に及ぼす
BaCl2配合量、(BaO)%、温度、〔C〕%、〔Si〕
%、〔Mn〕%の影響を示した図、第10図は脱
燐能と(MnO)%の関係、第11図は(MnO)
%と〔C〕%および〔Mn〕%との関係の一例を
示す図である。
と高マンガン溶湯の脱燐効果の比較を示す図、第
2図は各種酸化物による高マンガン溶湯の脱燐能
の比較を示す図、第3図は使用した試験装置を示
す図、第4図、第5図、第6図、第7図、第8
図、第9図はそれぞれスラグの脱燐能に及ぼす
BaCl2配合量、(BaO)%、温度、〔C〕%、〔Si〕
%、〔Mn〕%の影響を示した図、第10図は脱
燐能と(MnO)%の関係、第11図は(MnO)
%と〔C〕%および〔Mn〕%との関係の一例を
示す図である。
Claims (1)
- 1 Mnを5%以上含有し、Siを0.3%以下とした
溶融合金に、バリウム炭酸塩を主体とするフラツ
クスを添加し、発生する酸化性ガスにより溶融合
金中のMn分を酸化して、生成するスラグ中の
MnOを、2〜45%の範囲に調整するとともに、
浴温を処理後において1400℃以下とせしめる如く
調整することを特徴とする高マンガン合金の脱燐
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6851286A JPS62227063A (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | 高マンガン合金の脱燐方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6851286A JPS62227063A (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | 高マンガン合金の脱燐方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62227063A JPS62227063A (ja) | 1987-10-06 |
| JPH0568532B2 true JPH0568532B2 (ja) | 1993-09-29 |
Family
ID=13375842
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6851286A Granted JPS62227063A (ja) | 1986-03-28 | 1986-03-28 | 高マンガン合金の脱燐方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62227063A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08131512A (ja) * | 1994-11-08 | 1996-05-28 | Hiroyuki Yamazaki | 足指圧健康器 |
-
1986
- 1986-03-28 JP JP6851286A patent/JPS62227063A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08131512A (ja) * | 1994-11-08 | 1996-05-28 | Hiroyuki Yamazaki | 足指圧健康器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62227063A (ja) | 1987-10-06 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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