JPH0568551B2 - - Google Patents
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- JPH0568551B2 JPH0568551B2 JP12070288A JP12070288A JPH0568551B2 JP H0568551 B2 JPH0568551 B2 JP H0568551B2 JP 12070288 A JP12070288 A JP 12070288A JP 12070288 A JP12070288 A JP 12070288A JP H0568551 B2 JPH0568551 B2 JP H0568551B2
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Description
[産業上の利用分野]
本発明は、半田用鋼板の後処理に係り、半田の
拡り、半田強度(以下、半田性と略す)、耐食性、
加工性、耐指紋性、および経時性に優れ後処理方
法に関する。 [従来の技術] 近年、半田の可能な鋼板として、Snめつき鋼
板、pb−Snめつき鋼板、Cuめつき鋼板およびZn
めつき鋼板が使用されている。これらのめつき鋼
板は、それぞれのめつきを施したあと、使用され
る環境にさらされたとき、めつきの外観(色)が
変化し、発錆する。したがつて、耐食性向上のた
めに、クロメート処理、リン酸塩処理などの化成
処理、あるいは一時防錆剤の塗布などが施されて
いる。クロメート処理の場合、耐食性を向上させ
るためには、Crとして、0.1mg/dm2以上必要で
あるが、クロメート処理を施すと半田性が著しく
低下し、0.05mg/dm2以上になると、腐食性の強
い強力なフラツクスを半田時に使用しなければ実
用上問題となる。腐食性の強いフラツクスを使用
すると、半田作業時の環境を悪くし、半田部の耐
食性を著しく低下させる。したがつて、Crは0.05
mg/dm2以下に抑えられており、十分な耐食性が
得られない。また、一時防錆剤を塗布すること方
法では、クロメート処理の場合と同様に半田性を
低下させる場合がある。しかも、半田用めつき鋼
板の成形加工および半田処理の取扱い時に指紋な
どで汚れやすく、半田後の汚れ部分の耐食性が著
しく劣る。 [発明が解決しようとする課題] 前述のごとく、特性の優れた半田用鋼板を得る
ためには、めつき鋼板の半田性をそこなわないよ
うにして、耐食性を向上させるめつき後の後処理
が必要である。しかし、公知の後処理方法では、
半田性と耐食性への向上は相反する傾向があるの
で、耐食性と半田性の優れた鋼板を得ることは困
難である。この傾向はめつき鋼板を経時すると顕
著に現れる。つまり、経時によつて、めつき表面
の酸化膜が成長し、半田の濡れを悪くすることが
原因と考えられる。 したがつて、めつき後の後処理の改善が必要で
ある。その改善策として特願61−233323、特願61
−261809、特願62−56474があり、これらの半田
用めつき鋼板の後処理によつて格段に優れた特性
を示すが、取扱い時の耐汚れ性およびその部分の
耐食性が十分でなかつた。 [課題を解決するための手段] 本願発明のめつき後の後処理液は次の(A)、(B)、
(C)の1種以上の2〜200g/ (A): 水溶性あるいは水分散性アビエチン酸、安息
香酸、グリセリン、C12〜C24の飽和脂肪酸、
C18の不飽和脂肪酸、ジオール、ポリエチレン
グリコール、脂肪酸グリセリンエステル、ベン
ゾトリアゾール誘導体、パラフイン系ワツクス
と前記の金属塩、アンモニウム塩、アミン塩の
1種以上。 (B): 水溶性あるいは、水分散性の脂肪酸高級アル
コール類、アルキルフエノール類、および脂肪
酸類にエチレンオキサイドを縮合せしめたも
の、ポリエチレングリコール・アルキルアミン
類、ソルビタンと脂肪酸のエステル結合したも
の、ポリプロピレングリコール基を疎水基と
し、ポリエチレングリコール基を親水基とした
もの、脂肪酸とシヨ糖のエステル結合したも
の、ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸とけ
ん化したもの1種以上。 (C): 水溶性あるいは水分散性のリン酸エステル塩
の1種以上。 に水溶性あるいは水分散性のふつ素系の有機化合
物の1種以上を2〜100g/添加し、あるいは
さらにCr6+イオン0.01〜3g/、有機アミン石
けんの10〜100g/の単独あるいは混合したも
のを添加したPH3〜10の処理液を乾燥厚みが0.01
〜2μmの被覆をすることを特徴とする。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明において、主成分である(A)には水溶性あ
るいは水分散性のハロゲンイオンを含まない半田
用フラツクスは有機酸として、アビエチン酸、安
息香酸、C12〜C24の飽和脂肪酸、およびC18の不
飽和脂肪酸のステアリン酸、ラウリン酸、パルミ
チン酸、オレイン酸などが含まれる。有機アルコ
ールあるいは脂肪酸エステルとしては、グリセリ
ン、ジオール、ポリエチレングリコール、脂肪酸
グリセリンエステルが含まれる。ベンゾトリアゾ
ール誘導体にはベンゾトリアゾール、アジミドー
ル、1−Nベンゾイルベンゾトリアゾールなどが
含まれる。ワツクスとしては炭素数20〜36の直鎖
飽和炭化水素を主成分とする分子量300〜500のい
わゆるパラフイン系ワツクスが含まれる。 (B)には水溶性あるいは、水分散性の脂肪族高級
アルコール類、アルキルフエノール類、および脂
肪酸類にエチレンオキサイド類を縮合せしめたも
のには、ポリエチレングリコールアルキルフエニ
ルエーテル、ポリエチレングリコールアルキルエ
ーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル
が含まれる。ポリエチレングリコール・アルキル
アミン類には、N−ポリエチレングリコールアル
キルアミン、ポリエチレングリコールアルキルア
ミンエーテルが含まれる。ソルビタンと脂肪族の
エステル結合には、ソルビタン脂肪酸エステル、
ポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステ
ルが含まれる。ポリプロピレングリコール基を疎
水基とし、ポリエチレングリコール基を親水基と
した高分子には、ポリプロピレングリコールポリ
エチレングリコールエーテルが含まれる。脂肪酸
とジエタノールアミンとのアマイド結合したもの
には、脂肪酸ジエタノールアマイドが含まれる。
脂肪酸とシヨ糖のエステル結合にはシヨ糖脂肪酸
エステルが含まれる。ラノリンアルコール、ラノ
リン脂肪酸のけん化したものには、ポリオキシエ
チレンラノリンアルコールエーテル、ポリオキシ
エチレンラノリン脂肪酸エステルが含まれる。 (C)の水溶性、水分散性のリン酸エステル塩に
は、1つまたは2つのアルキル基のついた一塩基
性または二塩基性の酸の形か、あるいは有機アミ
ンとの石けんが含まれる。また、アルキル基が大
きく、水に不溶なものはアルカリ基とするかエチ
レンオキサイドなどを付加して、親水性を高めて
用いることができる。 濃度は、前述の1種以上の2〜200g/が好
ましい。本発明の効果は後処理液のめつき鋼板表
面への塗布量に支配されるので、濃度に限定され
るものではないが、処理液の取扱いには前述の濃
度が好ましい。ハロゲンイオンを含む場合は耐食
性が著しく低下するので好ましくない。 次に水溶性、および水分散性のふつ素系の有機
化合物にはパーフロロアルキル基を含み、一般式
CoF2o+1R1R2としたとき、R1はメチレン基、エチ
レン基が含まれ、他の樹脂系でもさしつかえな
い。R2は水溶性、あるいは水分散性を容易にす
るもので、アクリル酸エステル、メタアクリル酸
エステル、リン酸エステル、カルボン酸エステ
ル、エチレンオキサイド付加物が含まれる。同じ
目的で乳化剤、界面活性剤、有機溶剤を添加して
もさしつかえない。また、パーフロロアルキル基
中のFのかわりに一部Hであつてもさしつかえな
い。nは3〜30が好ましい。nが3以下の場合は
他指紋性が劣り、nが30以上になると、半田性が
低下する傾向がある。 ふつ素系有機化合物の濃度は2〜100g/が
好ましい。2g/以下では耐指紋性に効果がみ
られず、100g/以上になると半田性が低下す
る傾向がある。 処理液の安定化のため、あるいは、めつき鋼板
の耐食性、耐疵つき性を向上させるために、Cr6+
イオンあるいは有機アミン石けんの単独あるいは
混合したものを添加する。Cr6+イオンが3g/
以上になると半田性が極端に低下するので好まし
くない。有機アミン石けんにはドデシルアミン、
オレオイルイミイダゾリン、アミノプロピル牛脂
アミン、ロジンアミンが含まれ、アミンはカルボ
ン酸などと造塩して使用することができる。その
濃度が100g/以上になると耐食性に対しては
効果がみられるが半田性を悪くするので好ましく
ない。そのほかに公知の水溶性あるいは水分散性
の防錆剤を添加することはさしつかえない。しか
し、この場合、半田性を低下させるものがあるの
で添加量には注意がある。たとえば、アクリルエ
マルジヨンを添加すると耐疵つき性は向上する
が、半田性は低下する。 処理液のPHは3〜10の範囲が適当である。3以
下の場合は処理液の安定性が悪く、10以上になる
と処理皮膜の乾燥性が悪い。 処理液の温度は特に制限されないが80℃以上に
なるとゲル化し処理液の安定性を悪くするものが
あり、通常20〜40℃が経済的である。 塗布方法はロールコート、ナイフコート、浸漬
後ロール絞りあるいはエヤーナイフ絞りなど制限
されるものではない。 乾燥は指触でベタツキがなければ特に問題にな
らないが水分が残留すると経時したとき発錆の原
因となるので好ましくない。 後処理皮膜の乾燥厚みは、0.01〜2μmが適当で
ある。0.01μm以下の場合は特性の効果が認めら
れない。2μm以上になると耐食性は向上する傾
向があるが、半田性は飽和し、しかも作業性を悪
くするので好ましくない。 [作用] 本発明の処理液をSnめつき、Pb−Snめつき、
Cuめつき、ZnめつきあるいはZn合金めつき鋼板
やこれらの被覆めつき鋼板に塗布すると、半田性
の向上のみならず耐指紋性および耐食性が著しく
向上する結果が得られる。また、めつき鋼板の経
時後の半田性および耐食性も優れている。塗布さ
れる鋼板は前述のめつき鋼板に限定されるもので
はない。 このように特性が向上する理由は明らかでない
が、めつき表面に形成される酸化物、水酸化物お
よび炭酸塩の形成が、本発明の疎水性である後処
理によつて抑制され、しかも、めつき鋼板の経時
によつて形成されためつき表面の金属の化合物に
対して、半田路の加熱により、本発明に都膜がこ
れら溶解し、また一部は還元されるため、半田の
濡れ、および拡散が促進され半田性が向上するも
のと考えられる。また、前述の現象によつて、本
発明の塗膜がめつき表面を均一に被覆するために
耐食性が向上するものと考えられる。 本発明は、かかる知見のもとになされたもので
あり、本発明の処理液を均一にめつき鋼板表面に
被覆することにより、半田性、耐指紋性および耐
食性に優れた半田用めつき鋼板を連続的に生産で
きることを特徴としている。 [実施例] 以下、本発明の効果を実施例により説明する。 実施例 1 めつき原板として、0.5mmの板厚の冷延鋼板を
常法の脱脂、酸洗の前処理を行い、水洗後直ちに
硫酸浴でめつき量が5g/m2になるように電気亜
鉛めつきを施し、本願の発明の処理を施した。す
なわち、一塩基性のリン酸エステル(共栄社油脂
(株)製)100g/、テトラフロロプロピルメタク
リレート10g/にCrO3でCr6+イオンとして
0.01g/の処理液を塗布し、60℃で乾燥し、乾
燥厚みが2μmの被覆試験片を作成した。 実施例2〜10における本願の発明の処理は実施
例1に準じて試験片を作成した。 比較例 1 実施例1と同様な方法でめつき原板に前処理を
行い、硫酸浴でめつき量が5g/m2になるように
電気亜鉛めつきを施し、公知のクロメート処理を
施した。すなわち、無水クロム酸20g/、硫酸
0.05g/の浴組成で、浴温30℃の中に1秒浸漬
して、クロメート量がCrとして0.05mg/dm2にな
るように処理して比較試料を作成した。 比較例2〜10も公知の方法でめつきを行い、つ
いで後処理を施した。 次に、試験片の作成をまとめて第1表に示し、
特性の評価をまとめて第2表に示した。 第2表の実施例1〜10に示したように、本発明
の処理皮膜は耐食性、半田性、耐指紋性および経
時変化において、優れた効果を示した。比較例5
は後処理を施さないもので、比較例1〜4は一般
に使用されている化成処理としてクロメート処理
およびりん酸処理を施し、比較例6〜10はふつ素
系有機化合物を含まない後処理を施したものであ
る。比較例1〜6は耐食性に対して効果が認めら
れるものは半田性で半田の濡れが悪く、劣る傾向
を示した。また、経時することによつて、表
拡り、半田強度(以下、半田性と略す)、耐食性、
加工性、耐指紋性、および経時性に優れ後処理方
法に関する。 [従来の技術] 近年、半田の可能な鋼板として、Snめつき鋼
板、pb−Snめつき鋼板、Cuめつき鋼板およびZn
めつき鋼板が使用されている。これらのめつき鋼
板は、それぞれのめつきを施したあと、使用され
る環境にさらされたとき、めつきの外観(色)が
変化し、発錆する。したがつて、耐食性向上のた
めに、クロメート処理、リン酸塩処理などの化成
処理、あるいは一時防錆剤の塗布などが施されて
いる。クロメート処理の場合、耐食性を向上させ
るためには、Crとして、0.1mg/dm2以上必要で
あるが、クロメート処理を施すと半田性が著しく
低下し、0.05mg/dm2以上になると、腐食性の強
い強力なフラツクスを半田時に使用しなければ実
用上問題となる。腐食性の強いフラツクスを使用
すると、半田作業時の環境を悪くし、半田部の耐
食性を著しく低下させる。したがつて、Crは0.05
mg/dm2以下に抑えられており、十分な耐食性が
得られない。また、一時防錆剤を塗布すること方
法では、クロメート処理の場合と同様に半田性を
低下させる場合がある。しかも、半田用めつき鋼
板の成形加工および半田処理の取扱い時に指紋な
どで汚れやすく、半田後の汚れ部分の耐食性が著
しく劣る。 [発明が解決しようとする課題] 前述のごとく、特性の優れた半田用鋼板を得る
ためには、めつき鋼板の半田性をそこなわないよ
うにして、耐食性を向上させるめつき後の後処理
が必要である。しかし、公知の後処理方法では、
半田性と耐食性への向上は相反する傾向があるの
で、耐食性と半田性の優れた鋼板を得ることは困
難である。この傾向はめつき鋼板を経時すると顕
著に現れる。つまり、経時によつて、めつき表面
の酸化膜が成長し、半田の濡れを悪くすることが
原因と考えられる。 したがつて、めつき後の後処理の改善が必要で
ある。その改善策として特願61−233323、特願61
−261809、特願62−56474があり、これらの半田
用めつき鋼板の後処理によつて格段に優れた特性
を示すが、取扱い時の耐汚れ性およびその部分の
耐食性が十分でなかつた。 [課題を解決するための手段] 本願発明のめつき後の後処理液は次の(A)、(B)、
(C)の1種以上の2〜200g/ (A): 水溶性あるいは水分散性アビエチン酸、安息
香酸、グリセリン、C12〜C24の飽和脂肪酸、
C18の不飽和脂肪酸、ジオール、ポリエチレン
グリコール、脂肪酸グリセリンエステル、ベン
ゾトリアゾール誘導体、パラフイン系ワツクス
と前記の金属塩、アンモニウム塩、アミン塩の
1種以上。 (B): 水溶性あるいは、水分散性の脂肪酸高級アル
コール類、アルキルフエノール類、および脂肪
酸類にエチレンオキサイドを縮合せしめたも
の、ポリエチレングリコール・アルキルアミン
類、ソルビタンと脂肪酸のエステル結合したも
の、ポリプロピレングリコール基を疎水基と
し、ポリエチレングリコール基を親水基とした
もの、脂肪酸とシヨ糖のエステル結合したも
の、ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸とけ
ん化したもの1種以上。 (C): 水溶性あるいは水分散性のリン酸エステル塩
の1種以上。 に水溶性あるいは水分散性のふつ素系の有機化合
物の1種以上を2〜100g/添加し、あるいは
さらにCr6+イオン0.01〜3g/、有機アミン石
けんの10〜100g/の単独あるいは混合したも
のを添加したPH3〜10の処理液を乾燥厚みが0.01
〜2μmの被覆をすることを特徴とする。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明において、主成分である(A)には水溶性あ
るいは水分散性のハロゲンイオンを含まない半田
用フラツクスは有機酸として、アビエチン酸、安
息香酸、C12〜C24の飽和脂肪酸、およびC18の不
飽和脂肪酸のステアリン酸、ラウリン酸、パルミ
チン酸、オレイン酸などが含まれる。有機アルコ
ールあるいは脂肪酸エステルとしては、グリセリ
ン、ジオール、ポリエチレングリコール、脂肪酸
グリセリンエステルが含まれる。ベンゾトリアゾ
ール誘導体にはベンゾトリアゾール、アジミドー
ル、1−Nベンゾイルベンゾトリアゾールなどが
含まれる。ワツクスとしては炭素数20〜36の直鎖
飽和炭化水素を主成分とする分子量300〜500のい
わゆるパラフイン系ワツクスが含まれる。 (B)には水溶性あるいは、水分散性の脂肪族高級
アルコール類、アルキルフエノール類、および脂
肪酸類にエチレンオキサイド類を縮合せしめたも
のには、ポリエチレングリコールアルキルフエニ
ルエーテル、ポリエチレングリコールアルキルエ
ーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル
が含まれる。ポリエチレングリコール・アルキル
アミン類には、N−ポリエチレングリコールアル
キルアミン、ポリエチレングリコールアルキルア
ミンエーテルが含まれる。ソルビタンと脂肪族の
エステル結合には、ソルビタン脂肪酸エステル、
ポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステ
ルが含まれる。ポリプロピレングリコール基を疎
水基とし、ポリエチレングリコール基を親水基と
した高分子には、ポリプロピレングリコールポリ
エチレングリコールエーテルが含まれる。脂肪酸
とジエタノールアミンとのアマイド結合したもの
には、脂肪酸ジエタノールアマイドが含まれる。
脂肪酸とシヨ糖のエステル結合にはシヨ糖脂肪酸
エステルが含まれる。ラノリンアルコール、ラノ
リン脂肪酸のけん化したものには、ポリオキシエ
チレンラノリンアルコールエーテル、ポリオキシ
エチレンラノリン脂肪酸エステルが含まれる。 (C)の水溶性、水分散性のリン酸エステル塩に
は、1つまたは2つのアルキル基のついた一塩基
性または二塩基性の酸の形か、あるいは有機アミ
ンとの石けんが含まれる。また、アルキル基が大
きく、水に不溶なものはアルカリ基とするかエチ
レンオキサイドなどを付加して、親水性を高めて
用いることができる。 濃度は、前述の1種以上の2〜200g/が好
ましい。本発明の効果は後処理液のめつき鋼板表
面への塗布量に支配されるので、濃度に限定され
るものではないが、処理液の取扱いには前述の濃
度が好ましい。ハロゲンイオンを含む場合は耐食
性が著しく低下するので好ましくない。 次に水溶性、および水分散性のふつ素系の有機
化合物にはパーフロロアルキル基を含み、一般式
CoF2o+1R1R2としたとき、R1はメチレン基、エチ
レン基が含まれ、他の樹脂系でもさしつかえな
い。R2は水溶性、あるいは水分散性を容易にす
るもので、アクリル酸エステル、メタアクリル酸
エステル、リン酸エステル、カルボン酸エステ
ル、エチレンオキサイド付加物が含まれる。同じ
目的で乳化剤、界面活性剤、有機溶剤を添加して
もさしつかえない。また、パーフロロアルキル基
中のFのかわりに一部Hであつてもさしつかえな
い。nは3〜30が好ましい。nが3以下の場合は
他指紋性が劣り、nが30以上になると、半田性が
低下する傾向がある。 ふつ素系有機化合物の濃度は2〜100g/が
好ましい。2g/以下では耐指紋性に効果がみ
られず、100g/以上になると半田性が低下す
る傾向がある。 処理液の安定化のため、あるいは、めつき鋼板
の耐食性、耐疵つき性を向上させるために、Cr6+
イオンあるいは有機アミン石けんの単独あるいは
混合したものを添加する。Cr6+イオンが3g/
以上になると半田性が極端に低下するので好まし
くない。有機アミン石けんにはドデシルアミン、
オレオイルイミイダゾリン、アミノプロピル牛脂
アミン、ロジンアミンが含まれ、アミンはカルボ
ン酸などと造塩して使用することができる。その
濃度が100g/以上になると耐食性に対しては
効果がみられるが半田性を悪くするので好ましく
ない。そのほかに公知の水溶性あるいは水分散性
の防錆剤を添加することはさしつかえない。しか
し、この場合、半田性を低下させるものがあるの
で添加量には注意がある。たとえば、アクリルエ
マルジヨンを添加すると耐疵つき性は向上する
が、半田性は低下する。 処理液のPHは3〜10の範囲が適当である。3以
下の場合は処理液の安定性が悪く、10以上になる
と処理皮膜の乾燥性が悪い。 処理液の温度は特に制限されないが80℃以上に
なるとゲル化し処理液の安定性を悪くするものが
あり、通常20〜40℃が経済的である。 塗布方法はロールコート、ナイフコート、浸漬
後ロール絞りあるいはエヤーナイフ絞りなど制限
されるものではない。 乾燥は指触でベタツキがなければ特に問題にな
らないが水分が残留すると経時したとき発錆の原
因となるので好ましくない。 後処理皮膜の乾燥厚みは、0.01〜2μmが適当で
ある。0.01μm以下の場合は特性の効果が認めら
れない。2μm以上になると耐食性は向上する傾
向があるが、半田性は飽和し、しかも作業性を悪
くするので好ましくない。 [作用] 本発明の処理液をSnめつき、Pb−Snめつき、
Cuめつき、ZnめつきあるいはZn合金めつき鋼板
やこれらの被覆めつき鋼板に塗布すると、半田性
の向上のみならず耐指紋性および耐食性が著しく
向上する結果が得られる。また、めつき鋼板の経
時後の半田性および耐食性も優れている。塗布さ
れる鋼板は前述のめつき鋼板に限定されるもので
はない。 このように特性が向上する理由は明らかでない
が、めつき表面に形成される酸化物、水酸化物お
よび炭酸塩の形成が、本発明の疎水性である後処
理によつて抑制され、しかも、めつき鋼板の経時
によつて形成されためつき表面の金属の化合物に
対して、半田路の加熱により、本発明に都膜がこ
れら溶解し、また一部は還元されるため、半田の
濡れ、および拡散が促進され半田性が向上するも
のと考えられる。また、前述の現象によつて、本
発明の塗膜がめつき表面を均一に被覆するために
耐食性が向上するものと考えられる。 本発明は、かかる知見のもとになされたもので
あり、本発明の処理液を均一にめつき鋼板表面に
被覆することにより、半田性、耐指紋性および耐
食性に優れた半田用めつき鋼板を連続的に生産で
きることを特徴としている。 [実施例] 以下、本発明の効果を実施例により説明する。 実施例 1 めつき原板として、0.5mmの板厚の冷延鋼板を
常法の脱脂、酸洗の前処理を行い、水洗後直ちに
硫酸浴でめつき量が5g/m2になるように電気亜
鉛めつきを施し、本願の発明の処理を施した。す
なわち、一塩基性のリン酸エステル(共栄社油脂
(株)製)100g/、テトラフロロプロピルメタク
リレート10g/にCrO3でCr6+イオンとして
0.01g/の処理液を塗布し、60℃で乾燥し、乾
燥厚みが2μmの被覆試験片を作成した。 実施例2〜10における本願の発明の処理は実施
例1に準じて試験片を作成した。 比較例 1 実施例1と同様な方法でめつき原板に前処理を
行い、硫酸浴でめつき量が5g/m2になるように
電気亜鉛めつきを施し、公知のクロメート処理を
施した。すなわち、無水クロム酸20g/、硫酸
0.05g/の浴組成で、浴温30℃の中に1秒浸漬
して、クロメート量がCrとして0.05mg/dm2にな
るように処理して比較試料を作成した。 比較例2〜10も公知の方法でめつきを行い、つ
いで後処理を施した。 次に、試験片の作成をまとめて第1表に示し、
特性の評価をまとめて第2表に示した。 第2表の実施例1〜10に示したように、本発明
の処理皮膜は耐食性、半田性、耐指紋性および経
時変化において、優れた効果を示した。比較例5
は後処理を施さないもので、比較例1〜4は一般
に使用されている化成処理としてクロメート処理
およびりん酸処理を施し、比較例6〜10はふつ素
系有機化合物を含まない後処理を施したものであ
る。比較例1〜6は耐食性に対して効果が認めら
れるものは半田性で半田の濡れが悪く、劣る傾向
を示した。また、経時することによつて、表
【表】
【表】
【表】
【表】
特性評価
半田の拡がり;250℃に保持した半田浴上に50mm
×50mmの試験片を静止し、その上に重量0.4g
でハゼ折りしたやに入り半田(JISZ 3283、
RH50)を置き、5,10,15秒後の半田拡がり
面積を測定した。○:拡がり面積200mm2以上
×:50mm2以下 半田強度:0.18mmφの銅細線20芯を試験片に置
き、半田ゴテにてやに入り半田(RH50)を用
いて半田付けを行い、銅線を試験片とを逆方向
にして平行に引張つて強制的に破壊を試み、そ
の状態を評価した。○:破壊なし ×:完全破
壊耐食性;JIS Z2371による塩水噴霧試験を2
サイクル行い(1サイクル:8時間噴霧、16時
間停止)赤錆発生の有無によつて評価した。 ○:赤錆なし ×:全面赤錆 加工性:エリクセン張出し(Er=7mm)、および
デユポン衝撃(1/2″×1Kg×30cm)を行い、
セロテープでめつきの加工密着性を評価した。
○:剥離なし 経時変化:恒温恒湿(60℃、RH95%以上)で、
1000時間経時後の外観(変色)を観察し、さら
に前述の試験で耐食性、半田性を評価した。
○:変色なし ×:全面変色 耐指紋性:人工汗(尿素1g/、ピロリン酸ナ
トリウム8g/、乳酸4.6g/、酢酸5
g/、NaCl7g/、エチルアルコール20
ml/、純水で1に調整、PH3.75)を0.5c.c.
に指に濡らし、めつき鋼板に押えつけて指紋の
付着の程度を評価した。 また、指紋をつけためつき鋼板を恒温恒湿
(60℃、RH95%以上)で、500時間経時後の外
観を観察し変色の程度で評価した。○:指紋の
付着ほとんどなし。変色なし △:指紋わずか
に付着。わずかに変色 ×:指紋の付着顕著、
全面変色 面の色調は変化し、耐食性も低下する傾向を
示した。比較例6〜10は耐指紋性が劣る傾向を
示した。 [発明の効果] 第1表、第2表の実施例1〜10に示したよう
に、本発明の方法によつて、耐食性、半田性、耐
指紋性、加工性、経時性に優れめつき鋼板を得る
ことができた。
×50mmの試験片を静止し、その上に重量0.4g
でハゼ折りしたやに入り半田(JISZ 3283、
RH50)を置き、5,10,15秒後の半田拡がり
面積を測定した。○:拡がり面積200mm2以上
×:50mm2以下 半田強度:0.18mmφの銅細線20芯を試験片に置
き、半田ゴテにてやに入り半田(RH50)を用
いて半田付けを行い、銅線を試験片とを逆方向
にして平行に引張つて強制的に破壊を試み、そ
の状態を評価した。○:破壊なし ×:完全破
壊耐食性;JIS Z2371による塩水噴霧試験を2
サイクル行い(1サイクル:8時間噴霧、16時
間停止)赤錆発生の有無によつて評価した。 ○:赤錆なし ×:全面赤錆 加工性:エリクセン張出し(Er=7mm)、および
デユポン衝撃(1/2″×1Kg×30cm)を行い、
セロテープでめつきの加工密着性を評価した。
○:剥離なし 経時変化:恒温恒湿(60℃、RH95%以上)で、
1000時間経時後の外観(変色)を観察し、さら
に前述の試験で耐食性、半田性を評価した。
○:変色なし ×:全面変色 耐指紋性:人工汗(尿素1g/、ピロリン酸ナ
トリウム8g/、乳酸4.6g/、酢酸5
g/、NaCl7g/、エチルアルコール20
ml/、純水で1に調整、PH3.75)を0.5c.c.
に指に濡らし、めつき鋼板に押えつけて指紋の
付着の程度を評価した。 また、指紋をつけためつき鋼板を恒温恒湿
(60℃、RH95%以上)で、500時間経時後の外
観を観察し変色の程度で評価した。○:指紋の
付着ほとんどなし。変色なし △:指紋わずか
に付着。わずかに変色 ×:指紋の付着顕著、
全面変色 面の色調は変化し、耐食性も低下する傾向を
示した。比較例6〜10は耐指紋性が劣る傾向を
示した。 [発明の効果] 第1表、第2表の実施例1〜10に示したよう
に、本発明の方法によつて、耐食性、半田性、耐
指紋性、加工性、経時性に優れめつき鋼板を得る
ことができた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (水溶性あるいは水分散性のアビエチン酸、
安息香酸、グリセリン、C12〜C24の飽和脂肪酸、
C18の不飽和脂肪酸、ジオール、ポリエチレング
リコール、脂肪酸グリセリンエステル、ベンゾト
リアゾール誘導体、パラフイン系ワツクスと前記
の金属塩、アンモニウム塩、アミン塩の1種以
上)の2〜200g/に、[(水溶性あるいは水分
散性のふつ素系有機化合物の1種以上を2〜100
g/添加し)、あるいはさらにCr6+イオン0.01
〜3g/、有機アミン石けんの10〜100g/
の単独あるいは混合したものを添加した)]PH3
〜10の処理液により乾燥厚みが0.01〜2μmの被覆
をすることを特徴とする半田用めつき鋼板の後処
理方法。 2 水溶性あるいは水分酸性の脂肪族高級アルコ
ール類、アルキルフエノール類、および脂肪酸類
にエチレンオキサイドを縮合せしめたもの、ポリ
エチレングリコール・アルキルアミン類、ソルビ
タンと脂肪酸のエステル結合したもの、ポリプロ
ピレングリコール基を疎水基とし、ポリエチレン
グリコール基を親水基としたもの、脂肪酸とシヨ
糖のエステル結合したもの、ラノリンアルコー
ル、ラノリン脂肪酸とケン化したものの1種以上
の2〜200g/に、水溶性あるいは水分散性の
ふつ素系有機化合物の1種以上を2〜100g/
添加し、あるいはさらにCr6+イオン0.01〜3g/
、有機アミン石けんの10〜100g/の単独あ
るいは混合したものを添加したPH3〜10の処理液
により乾燥厚みが0.01〜2μmの被覆することを特
徴とする半田用めつき鋼板の後処理方法。 3 水溶性あるいは水分酸性のリン酸エステル塩
の1種以上の2〜200g/に、水溶性あるいは
水分散性のふつ素系有機化合物の1種以上を2〜
100g/添加し、あるいはさらにCr6+イオン
0.01〜3g/、有機アミン石けんの10〜100
g/の単独あるいは混合したものを添加したPH
3〜10の処理液により乾燥厚みが0.01〜2μmの被
覆をすることを特徴とする半田用めつき鋼板の後
処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12070288A JPH01290778A (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | めっき鋼板の後処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12070288A JPH01290778A (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | めっき鋼板の後処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01290778A JPH01290778A (ja) | 1989-11-22 |
| JPH0568551B2 true JPH0568551B2 (ja) | 1993-09-29 |
Family
ID=14792869
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12070288A Granted JPH01290778A (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | めっき鋼板の後処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01290778A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2742364B1 (fr) * | 1995-12-14 | 1998-01-09 | Lorraine Laminage | Procede de traitement de surface d'une tole metallique pour emboutissage |
| WO1998012362A1 (fr) * | 1996-09-20 | 1998-03-26 | Toyo Kohan Co., Ltd. | Solution de post-traitement de feuille de plaque d'acier presentant une soudabilite amelioree, plaque post-traitee et procede de production |
| ES2395377T3 (es) * | 2009-01-14 | 2013-02-12 | Atotech Deutschland Gmbh | Solución y procedimiento para aumentar la soldabilidad y la resistencia a la corrosión de una superficie de metal o de una aleación metálica |
-
1988
- 1988-05-19 JP JP12070288A patent/JPH01290778A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01290778A (ja) | 1989-11-22 |
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