JPH0568681A - 超音波探触子及び超音波診断装置 - Google Patents

超音波探触子及び超音波診断装置

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Publication number
JPH0568681A
JPH0568681A JP3233282A JP23328291A JPH0568681A JP H0568681 A JPH0568681 A JP H0568681A JP 3233282 A JP3233282 A JP 3233282A JP 23328291 A JP23328291 A JP 23328291A JP H0568681 A JPH0568681 A JP H0568681A
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JP
Japan
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signal
piezoelectric element
ultrasonic probe
ultrasonic
circuit
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Application number
JP3233282A
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English (en)
Inventor
Shigetaka Nakao
成隆 中尾
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 附属回路規模を極端に大きくしすぎることな
く、互いに直交する双方向について被検体内の広い範囲
に亘って良好なピントを保持することができるように構
成された超音波探触子および該超音波探触子を用いた超
音波診断装置を提供する。 【構成】 圧電素子板又は圧電素子群の多数の第1の信
号電極側に薄い誘電体層16を重ね、この信号電極の配
列方向と直交する方向に配列された多数の第2の信号電
極を備える。また、第1の遅延加算回路23、第2の遅
延加算回路25で得られた第1、第2の夫々の遅延加算
信号を互いに掛け算するように構成するか、もしくは、
第1、第2の夫々の遅延加算信号をそれぞれ対数圧縮し
て第1の対数圧縮信号、第2の対数圧縮信号を得、これ
ら信号を互いに加算するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力された電気信号を
超音波に変換して送信するとともに、受信した超音波を
電気信号に変換して出力する超音波探触子、および該超
音波探触子を備え、該超音波探触子から被検体内に送信
され該被検体内で反射された超音波を該超音波探触子で
受信することにより得られた受信信号に基づいて前記被
検体内部の画像を表示する超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被検体、特に人体内に超音波を送信し、
人体内の組織で反射されて戻ってきた超音波を受信して
受信信号を得、この受信信号に基づく人体内の画像を表
示することにより人体の内蔵等の疾患の診断を容易なら
しめる超音波診断装置が従来より用いられており、この
超音波診断装置では電気信号を超音波に変換して被検体
内に送信するとともに被検体内で反射された超音波を受
信して電気信号に変換するトランスデューサとして超音
波探触子が用いられている。
【0003】図14は、従来の超音波探触子の一例を模
式的に表わした斜視図、図15はその超音波探触子と接
続される回路を表わしたブロック図である。図14の横
方向(x方向)に、例えば圧電セラミックス(PZT)
からなる多数の圧電素子1が短冊状に並び、その下面1
aには互いに電気的に接続された共通電極が形成され、
接地されている。また各圧電素子1の上面1bにはそれ
ぞれ互いに独立した信号電極が形成されており、各信号
電極のそれぞれには各リード線2が接続されている。ま
た各圧電素子1の図の下方には、各圧電素子1のそれぞ
れに対応してエポキシ樹脂等からなる整合層3が形成さ
れており、さらにその下部には、圧電素子1の配列方向
(x方向)とは直角のy方向についてこの超音波探触子
から送信された超音波を収束させるための、シリコーン
ゴム等からなる音響レンズ4が取り付けられている。
【0004】以上のように構成された超音波探触子を用
いて人体等の被検体(図示せず)内に超音波を送信する
には、図15に示す送信回路5から各圧電素子1に向け
て各パルス信号が送信され、これにより各圧電素子1か
ら超音波がパルス的に送信される。ここで、各圧電素子
1から送信された超音波が被検体内の所定の深さで焦点
を結ぶように送信回路5から送信される各パルス信号の
送信タイミングが制御されている。
【0005】また、この超音波探触子から送信され被検
体内で反射された超音波は、各圧電素子1で受信されて
各受信信号に変換される。この各受信信号は、各プリア
ンプ6で適切に増幅された後、遅延加算回路7に入力さ
れ、この遅延加算回路7においていわゆるダイナミック
フォーカスの手法に従った遅延加算が行われる。このダ
イナミックフォーカスの手法とは、被検体内の所定位置
で反射された超音波が多数の各圧電素子に達するまでの
時間が互いに異なり、しかも反射される深さによっても
異なるため、被検体内の互いに略同一点で略同時に反射
された超音波に対する受信信号どうしが互いに加算され
るように、該受信信号を、超音波が反射される被検体内
の深さ等に応じて各圧電素子1毎に順次その遅延量を順
次変化させながら遅延して互いに加算する手法をいう。
これにより、超音波が反射される被検体内の深さ等に応
じて焦点が順次移動し、深さ等によらずぼけの少ない良
好な画質の画像を得ることができる。
【0006】この遅延加算回路7で遅延加算の行われた
受信信号は、図示しない信号処理回路に入力され、この
受信信号に基づいて超音波による被検体内の画像を表わ
す画像信号が生成され、この画像信号に基づいて例えば
CRTディスプレイ装置等に画像が表示される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図16は、図14に示
す従来の超音波探触子を用いた場合の受信ビームを模式
的に表わした図である。
【0008】圧電素子1の配列方向(x方向)について
は、ダイナミックフォーカスの手法を用いた結果、図1
6(A)に示すように、被検体内の深さzの広い範囲に
亘って狭いビーム幅d1が保持され、これによりこのx
方向については被検体内の広い領域に亘って高分解能の
画像を得ることができる。
【0009】しかし、圧電素子1の配列方向と直角の方
向(y方向)については、音響レンズ4のみで絞られて
いるため、図16(B)に示すように、そのビーム幅d
2は音響レンズ4による焦点位置の近傍領域D以外の領
域では広がってしまい、したがって該近傍領域D内のみ
でしか高分解能の画像を得ることができず、該近傍領域
D以外の領域ではこのy方向についての画像の分解能が
低下してしまうという問題があった。
【0010】図17は、上記問題を解決する一手法とし
て、碁盤目状に縦横に配列された多数の圧電素子からな
る圧電素子群を表わした斜視図である。この図に示すよ
うに多数の圧電素子8を縦横に配列し、x方向およびy
方向の双方についてダイナミックフォーカスの手法を用
いることが考えられ、そのように構成した場合は、x方
向、y方向の双方について被検体内の広い領域に亘って
ピントの合った高分解能の画像を得ることができる。し
かし、このように縦横にそれぞれ多数(n個)の圧電素
子8を配列すると合計n2 個の圧電素子8が必要とな
り、各圧電素子8を駆動し、また各圧電素子8で得られ
た受信信号を処理する回路が極めて多数必要となり、回
路規模が増大化しすぎコストが上昇しすぎるという問題
が生じることとなる。
【0011】また、上記各問題を解決する方法の一つと
して可変開口の手法が考えられる(特願平2−2123
73「超音波探触子と超音波診断装置」参照)。ここで
いう可変開口の手法とは、超音波が反射される被検体内
の深さによらず一定の分解能を得るためには被検体内の
深いところで反射された超音波を受信するタイミングほ
ど広い開口を必要とすることから、x方向については図
14に示すように多数分割するとともにy方向について
は例えば5分割等少ない分割数となるように分割もしく
は等価的に分割し、被検体内の浅いところで反射された
超音波を受信するタイミングにおいてはその5分割中の
中央の1つ分のみを用い、被検体内の中程度の深さで反
射された超音波を受信するタイミングにおいてはその5
分割中の中央の3つ分を用い、被検体内の深いところで
反射された超音波を受信する際はその5分割の全てを用
いるようにy方向の開口を制御する手法である。しかし
この手法を用いた場合、y方向に十分な分解能が得られ
る程度に開口を制限すると開口面積が小さくなりすぎて
しまい、したがって受信エネルギーが小さくなり過ぎ十
分なコントラストを得ることができないという問題があ
る。
【0012】本発明は、上記事情に鑑み、附属回路規模
を極端に大きくしすぎることなく、互いに直交する双方
向について被検体内の広い範囲に亘って良好なピントを
保持することができるように構成された超音波探触子、
および該超音波探触子を用い、上記双方向について被検
体内の広い範囲に亘って良好なピントを保持するように
構成された超音波診断装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波探触子
は、上記目的を達成するために、 (1) 互いに対向する面の一方に共通電極、他方に短
冊状に配列された多数の第1の信号電極を有する圧電素
子板、又は互いに対向する面の一方に共通電極、他方に
多数の各圧電素子毎に設けられた多数の第1の信号電極
を有する短冊状に配列された該多数の圧電素子からなる
圧電素子群 (2) 上記圧電素子板又は上記圧電素子群の第1の信
号電極側に備えられた誘電体層 (3) 該誘電体層の、上記圧電素子板又は上記圧電素
子群側の面と対向する面に備えられた、第1の信号電極
の配列方向と直交する方向に短冊状に配列された多数の
第2の信号電極を備えたことを特徴とする。
【0014】ここで、上記本発明の超音波探触子におい
て、上記誘電体層が、圧電体であることが好ましく、ま
た上記共通電極と上記第1の信号電極との間に形成され
る共振周波数をf1、該共通電極と上記第2の信号電極
との間に形成される共振周波数をf2としたとき、f2
≦f≦f1を満足する周波数fに対応する波長の1/4
なる厚みを有する整合層を、上記圧電素子板又は上記圧
電素子群の共通電極側及び/又は上記誘電体層の第2の
信号電極側に一層もしくは複数層設けることが好まし
い。
【0015】さらに、上記超音波探触子から発せられる
超音波を、前記第2の信号電極の配列方向について収束
させる音響レンズを備えることも好ましい態様である。
ここ上記圧電素子板又は上記圧電素子群として、互いに
機械的に切断された多数の圧電素子が所定の配列方向に
並ぶ圧電素子群を備えることがより好ましいが、例えば
チタン酸鉛等を材料とした圧電素子の場合は、圧電素子
自体としては一体的な板状なしていても信号電極が互い
に電気的に分離されてさえいれば互いの干渉は比較的小
さいことが知られており、したがって本発明においては
上記圧電素子板と上記圧電素子群のいずれをも選択する
ことができる。
【0016】また、本発明の第1の超音波診断装置は、
上記本発明の超音波探触子を備え、該超音波探触子から
被検体内に送信され該被検体内で反射された超音波を該
超音波探触子で受信することにより得られた受信信号に
基づいて前記被検体内部の画像を表示する超音波診断装
置であって、 (4) 上記圧電素子板又は上記圧電素子群から被検体
内に所定の超音波が送信されるように共通電極と多数の
第1の信号電極のそれぞれとの間に電圧を印加する送信
回路 (5) 被検体内で反射された超音波を共通電極と多数
の第1の信号電極のそれぞれとの間で受信することによ
り得られた多数の第1の受信信号を遅延加算して第1の
遅延加算信号を出力する第1の遅延加算回路 (6) 被検体内で反射された超音波を共通電極と多数
の第2の信号電極のそれぞれとの間で受信することによ
り得られた多数の第2の受信信号を遅延加算して第2の
遅延加算信号を出力する第2の遅延加算回路 (7) 上記第1の遅延加算信号と上記第2の遅延加算
信号とを互いに掛け算する掛算回路を備えたことを特徴
とする。
【0017】また本発明の第2の超音波診断装置は、上
記第1の超音波診断装置における上記(7)の掛算回路
に代えて、 (8) 上記第1の遅延加算信号を対数圧縮して第1の
対数圧縮信号を出力する第1の対数演算回路 (9) 上記第2の遅延加算信号を対数圧縮して第2の
対数圧縮信号を出力する第2の対数演算回路 (10) 上記第1の対数圧縮信号と上記第2の対数圧
縮信号とを互いに加算する加算回路を備えたこを特徴と
する。
【0018】ここで、上記第1の超音波診断装置ないし
第2の超音波診断装置において、超音波の受信の各タイ
ミングにおいて、受信に用いられる第1の信号電極以外
の第1の信号電極を選択的に接地する接地切換回路を備
えることが好ましい。
【0019】
【作用】上記本発明の超音波探触子は、圧電素子板又は
圧電素子群の第1の信号電極側に誘電体層(好ましくは
薄い誘電体層)を重ね、その上に第1の信号電極の配列
方向と直交する方向に配列された多数の第2の信号電極
を備えているため、図14に示した従来例と比べ第2の
信号電極の分だけ電極の数は増えるものの、第1の信号
電極の数と第2の信号電極の数を足し合わせても、例え
ば図17に示した圧電素子を碁盤目状に配列した場合と
比べ電極の数は大幅に削減され、したがって比較的小規
模の回路を付加するだけで互いに直交する双方向につい
てダイナミックフォーカスを実現する超音波診断装置を
構成することができることとなる。
【0020】また上記本発明の超音波探触子において、
上記誘電体層を圧電体で構成すると、第2の信号電極を
経由して受信信号を得る場合に、この誘電体層と上記圧
電素子板又は圧電素子群とが一体的に共振し、圧電体以
外の誘電体層を備えた場合と比べ効率のよい受信を行う
ことができることとなる。
【0021】また、上記第1の信号電極と上記第2の信
号電極との間には上記誘電体層が形成されているため、
共通電極と第1の信号電極との間に形成される共振周波
数f1と共通電極と第2の信号電極との間に形成される
共振周波数f2とは一致しないが、この場合に、被検体
側にf2≦f≦f1を満足する周波数fに対応する波長
の1/4のなる厚みを有する整合層を備えることによ
り、第1の信号電極と第2の信号電極とのいずれについ
てもほぼ十分に音響的にインピーダンスマッチングがな
されることとなる。尚、この場合に、f1とf2とをで
きるだけ近づけた方が好ましく、従って上記誘電体層
は、上記第1の信号電極と上記第2の信号電極との間の
電気的絶縁が十分とれる範囲でできるだけ薄く形成する
ことが好ましい。また、リンギングの防止等のために、
被検体側とともにその反対側にも整合層を備えてもよ
い。
【0022】さらに、超音波探触子から発せられる超音
波を第2の信号電極の配列方向について収束させる音響
レンズを備えると、従来どおりこの第2の信号電極の配
列方向については音響レンズにより、またこれと直交す
る第1の信号電極の配列方向については発信のためのパ
ルス信号の位相調整により発信超音波を被検体内の所定
の深さに収束させることができる。
【0023】また、本発明の第1の超音波診断装置は、
上記第1の遅延加算回路、第2の遅延加算回路で得られ
たそれぞれ第1の遅延加算信号、第2の遅延加算信号を
互いに掛算するように構成したため、また本発明の第2
の超音波診断装置は、上記第1の遅延加算信号、上記第
2の遅延加算信号をそれぞれ対数圧縮して第1の対数圧
縮信号、第2の対数圧縮信号を得、これら第1および第
2の対数圧縮信号を互いに加算するように構成したた
め、この互いに掛算された信号ないし互いに加算された
信号に基づいて第1の信号電極の配列方向および第2の
信号電極の配列方向の双方についてダイナミックフォー
カスが実現された被検体内の浅いところから深いところ
までの広範囲に亘ってピントの合った良好な画像を得る
ことができることとなる。
【0024】また、従来は、所定の方向に多数の圧電素
子が短冊状に配列された超音波探触子を用いて例えばリ
ニア走査を行う場合、各タイミングにおいて受信に用い
られる圧電素子の受信信号をピックアップさえすればよ
く、それ以外の圧電素子については特に考慮を払う必要
はなかったが、本発明の場合は、このままでは受信に用
いられる圧電素子(第1の信号電極)以外の圧電素子
(第1の信号電極)の部分についても第2の信号電極で
ピックアップされる信号に混入しノイズとして寄与する
こととなる。そこで本発明の第1ないし第2の超音波診
断装置において被検体内で反射された超音波の受信に用
いられる第1の信号電極以外の第1の信号電極を選択的
に接地する構成とした場合は、受信の各タイミングにお
いて、第2の信号電極でピックアップされた信号への超
音波受信に用いられていない第1の信号電極に対応する
圧電素子もしくは圧電素子板の部分からの寄与を防止な
いし除去することができ、S/N比の高い信号を得るこ
とができることとなる。
【0025】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。図1
は、本発明の超音波探触子の一実施例を表わした斜視
図、図2は、図1に示す超音波探触子の正面図および側
面図である。
【0026】この超音波探触子10には、図1に示すx
方向に例えば圧電セラミックス(PZT)からなる多数
の圧電素子11が短冊状に並びその下面11aには薄い
金属箔からなる、互いに電気的に接続された共通電極1
2が形成され接地されている。また各圧電素子11のそ
れぞれに対応して、該各圧電素子11の下面11aと接
するようにエポキシ樹脂等からなる整合層13が形成さ
れている。また各圧電素子11の上面には銀の蒸着膜か
らなる各第1の信号電極14が形成されており、各第1
の信号電極14には、各第1のリード線15から半田付
けされている。また、これら多数の圧電素子11の上部
には上記第1の信号電極14を挾んで高分子圧電体(P
VDF)からなる誘電体層16が形成され、さらに誘電
体層16の上部にx方向に延びy方向に短冊状に配列さ
れた複数(この図では5つ)の第2の信号電極17が金
メッキにより形成されている。この各第2の信号電極1
7のそれぞれには各第2のリード線18が接続されてい
る。
【0027】図3は、本発明の第1の超音波診断装置の
一実施例に係る特徴部分を表わした回路ブロック図であ
る。この図において、図1に示す超音波探触子の各構成
要素と対応する構成要素には図1において付した番号と
同一の番号を付して示されている。
【0028】信号回路21から各第1の信号電極14に
向けて各パルス信号が送信され、これにより各圧電素子
1から超音波がパルス的に送信される。また、被検体内
で反射された超音波は、各第1の信号電極14でピック
アップされて各第1の受信信号に変換され、この各第1
の受信信号は各プリアンプ22で適切に増幅された後第
1の遅延加算回路23に入力されてx方向についてダイ
ナミックフォーカスの手法に従った遅延加算が行われ
る。また被検体内で反射された超音波は、上記各第1の
信号電極14でピックアップされるとともに各第2の信
号電極17でもピックアップされ、これにより各第2の
受信信号が得られる。この各第2の受信信号は各プリア
ンプ24で適切に増幅された後第2の遅延加算回路25
に入力され、この第2の遅延加算回路25においてy方
向についてダイナミックフォーカスの手法に従った遅延
加算が行われる。第1および第2の遅延加算回路23,
25における各遅延加算により生成された第1の遅延加
算信号および第2の遅延加算信号は掛算回路26におい
て互いに掛算される。このようにして互いに掛算された
信号は、その後図示しない信号処理回路に入力され、こ
の信号に基づく画像信号が生成され、例えばCRTディ
スプレイ装置にこの画像信号に基づく画像が表示され
る。
【0029】図4は、本発明の第2の超音波診断装置の
一実施例に係る特徴部分を表わした回路ブロック図であ
る。この図において、図3に示した実施例の各構成要素
と対応する構成要素には、図3において付した番号と同
一の番号を付して示し、共通する部分についての説明は
省略する。
【0030】第1および第2の遅延加算回路23,25
から出力された第1および第2の遅延加算信号は、各検
波回路26,27に入力されて検波された後、第1およ
び第2の対数演算回路28,29に入力されて対数圧縮
され、さらに各低域通過フィルタ30,31を経由する
ことにより入力された信号の包絡線を表わす各信号が得
られる。この各信号は、加算器32に入力されて互いに
加算される。この加算信号は図示しない信号処理回路に
入力され、最終的にはこの加算信号に基づく画像が例え
ばCRTディスプレイ装置に表示される。このように、
対数圧縮前の信号を互いに掛け算することに代え、対数
圧縮された信号を互いに加算しても等価な処理となる。
【0031】図5は、本発明の効果を説明するために、
図3又は図4に示す回路で得られた信号が担持する受信
ビームを模式的に表わした図である。第1の信号電極1
4でピックアップされた信号と第2の信号電極17でピ
ックアップされた信号との双方についてそれぞれ遅延加
算した後互いに掛算(もしくはそれぞれを対数圧縮した
後互いに加算)することにより、圧電素子11の配列方
向(x方向)とそれと直交する方向(y方向)との双方
について被検体内の深さzの広い範囲に亘って狭いビー
ム幅d1,d2が保持され、これによりx方向y方向の
双方について被検体内の広い領域に亘って高分解能の画
像を得ることができる。
【0032】次に、以上のように構成された超音波探触
子を用いた深さ方向の受信ビーム径の変化について、そ
の例を従来の超音波探触子と比較して示す。ここでは、
本発明の一例に係る超音波探触子として図1、図2に示
すy方向の長さが12mmの圧電素子11がx方向に
0.4mmピッチで30素子並び(0.4mm×30=
12mm)、図1、図2に示すy方向に第2の信号電極
17が0.4mmピッチで30並んだ正方形のものを用
いた。また図2(A)に示すように、圧電素子としては
PZTを材料とした、その厚さが470μm(共振周波
数約3.5MHz)のもの、誘電体層16としてはPV
DFを材料とした厚さ30μm(共振周波数約25MH
z)のものを用い、図3又は図4に示す回路構成により
x方向、y方向ともにダイナミックフォーカスを行っ
た。
【0033】また、上記本発明に係る超音波探触子と比
較するための従来型の超音波探触子としては、上記本発
明の一例に係る超音波探触子と同様にy方向の長さが1
2mm、厚さが470μmの圧電素子11がx方向に3
0素子並び、y方向について焦点距離が80mmの音響
レンズ(図14参照)が備えられたものを用い、図15
に示す回路構成によりx方向についてのみダイナミック
フォーカスを行った。
【0034】図6〜図9は、被検体内の各深さz=30
mm、40mm、50mm、60mmにおける受信ビー
ムの寸法を示した図である。これらの図において、実線
は本発明に係る上記構成の超音波探触子による受信ビー
ム、破線は上記従来型の超音波探触子による受信ビーム
を表わしている。この実線、破線は、中央(原点0)で
反射された超音波による受信信号の値に対し、各点で反
射された超音波による受信信号の値が−10dBとなる
ような該各点を結んだ線である。
【0035】これらの図に示されるように、従来型の超
音波探触子による受信ビーム幅は、x方向についてはダ
イナミックフォーカスが行われているため本発明に係る
超音波探触子による受信ビーム幅とほぼ同等であるが、
y方向については音響レンズのみで絞られているため、
音響レンズの焦点位置から遠い、これらの図では被検体
内の浅い位置(例えば図6に示すz=30mmの位置)
ほどその受信ビーム幅が大きく広がってしまっている。
これに対し本発明に係る超音波探触子を用いた場合は、
x方向、y方向ともにダイナミックフォーカスを行うこ
とにより、被検体内の深さによらず常に狭い受信ビーム
が確保されている。
【0036】図10は、本発明に係る超音波探触子を用
いたリニア走査を模式的に表わした図、図11は、その
リニア走査を行うための回路を表わしたブロック図であ
る。x方向にリニア走査を行うには、多数並んだ圧電素
子11のうちの順次変化する一部分111のみが超音波
の送受信のためい用いられ、残りの部分112について
はそのタイミングでは用いられない。
【0037】この場合に、従来の超音波探触子を用いた
場合は、図15に示す遅延加算回路7において、各圧電
素子11で受信して得た各受信信号のうち、その瞬時に
受信のために用いられる一部の圧電素子111に対応す
る受信信号を遅延加算すればよく、他の圧電素子112
については特に手当てする必要はないが、本発明に係る
超音波探触子の場合は、各第2の信号電極17でピック
アップされた各第2の受信信号には、その瞬時に受信に
用いられる圧電素子111で受信した信号成分とともに
その瞬時には受信に用いられない圧電素子112で受信
した信号成分についても分離されずに同時にノイズとし
てピックアップされることとなり、このままではS/N
比の低下が避けられないこととなる。そこで図11に示
すように、制御回路41により制御されるスイッチ回路
42を備え、各第1の信号電極14(図1参照)でピッ
クアップされた各第1の受信信号に関し、各瞬時におい
て受信信号のピックアップに用いられる圧電素子111
の第1の信号電極14(図1参照)でピックアップされ
た第1の受信信号のみを遅延加算回路43に入力し、各
瞬時において第1の受信信号のピックアップに用いられ
ない圧電素子112の第1の信号電極14を接地するこ
とにより、第2の信号電極17によりピックアップされ
る第2の受信信号のうち、各瞬時において受信信号のピ
ックアップには用いられない圧電素子112に対応する
部分でピックアップされた信号(ノイズ)は第1の信号
電極14と第2の信号電極17との間の誘電体層16の
共振周波数(例えば約25MHz)となり、有用な信号
の周波数(例えば中心周波数が3.5MHz)とは大き
くかけ離れることとなり、したがってフィルタ等で容易
に分離することができ、S/N比の高い信号検出が可能
となる。
【0038】上記のように本発明の超音波探触子を用い
て、x方向、y方向の双方についてダイナミックフォー
カスの手法を実行することにより被検体内の広い範囲に
亘って高い分解能が保持された画像を得ることができる
こととなる。
【0039】次に本発明の超音波探触子を、広い範囲に
亘って高い分解能を保持する目的以外の目的に用いた例
について説明する。
【0040】図12は、本発明の超音波探触子の一例を
用いてx方向とy方向との双方にセクタ走査を行うよう
に構成した例を示した模式図である。スイッチ回路45
で、第1の信号電極14でピックアップされた第1の受
信信号と第2の信号電極17でピックアップされた第2
の受信信号とのいずれか一方を遅延加算回路46に入力
するように切換えることにより、互いに異なる時相にお
いてx方向、y方向双方のセクタ走査を行うことが可能
となる。
【0041】図13は、本発明の超音波探触子の一例を
用いてx方向にはリニア走査,y方向にはセクタ走査を
行うことを表わした模式図である。この図に示すよう
に、x方向へのリニア走査の各位相のそれぞれにおいて
y方向にセクタ走査を行うことにより、被検体の深さ方
向(z方向)およびx方向、y方向の3次元的な画像を
得ることが可能となる。
【0042】このように、本発明の超音波探触子は、本
発明の目的以外にも種々に応用することができるもので
ある。尚、上記各実施例では、x方向に短冊状に並ぶ多
数の圧電素子11を用いた例を示したが、これら多数の
圧電素子11は、例えばチタン酸鉛等を材料とした場合
等には物理的には一体となった圧電素子板であってもよ
い。また誘電体層16(図1参照)については、物理的
に一体的なものであってもよいが、各第2の信号電極に
対応して短冊状に形成されていてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の超
音波探触子は、圧電素子板又は圧電素子群の第1の信号
電極側に誘電体層を重ね、その上に第1の信号電極の配
列方向と直交する方向に配列された多数の第2の信号電
極を備えたものであるため、互いに直交する双方向につ
いてダイナミックフォーカスを実現するという本発明の
目的に合致するとともに他の目的にも適用することがで
き、しかも電極の数が比較的少ない超音波探触子が実現
される。また、本発明の超音波診断装置は、上記第1の
遅延加算回路、第2の遅延加算回路で得られたそれぞれ
第1の遅延加算信号、第2の遅延加算信号を互いに掛算
するように構成したため、もしくは、上記第1の遅延加
算信号、上記第2の遅延加算信号をそれぞれ対数圧縮し
て第1の対数圧縮信号、第2の対数圧縮信号を得、これ
ら第1および第2の対数圧縮信号を互いに加算するよう
に構成したため、この互いに掛算された信号ないし互い
に加算された信号に基づいて第1の信号電極の配列方向
および第2の信号電極の配列方向の双方について被検体
内の浅いところから深いところまでの広範囲に亘ってピ
ントの合った良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波探触子の一実施例を表わした斜
視図である。
【図2】図1に示す超音波探触子の正面図および側面図
である。
【図3】本発明の第1の超音波診断装置の実施例に係る
特徴部分を表わした回路ブロック図である。
【図4】本発明の第2の超音波診断装置の実施例に係る
特徴部分を表わした回路ブロック図である。
【図5】図3又は図4に示す回路で得られた信号が担持
する受信ビームを模式的に表わした図である。
【図6】被検体内の深さz=30mmにおける受信ビー
ムの寸法を示した図である。
【図7】被検体内の深さz=40mmにおける受信ビー
ムの寸法を示した図である。
【図8】被検体内の深さz=50mmにおける受信ビー
ムの寸法を示した図である。
【図9】被検体内の深さz=60mmにおける受信ビー
ムの寸法を示した図である。
【図10】本発明に係る超音波探触子を用いたリニア走
査を模式的に表わした図である。
【図11】図10に示すリニア走査を行うための回路を
表わしたブロック図である。
【図12】本発明の超音波探触子の一例を用いてx方向
とy方向の双方にセクタ走査を行うように構成した模式
図である。
【図13】本発明の超音波探触子の一例を用いてx方向
にはリニア走査、y方向にはセクタ走査を行うことを表
わした模式図である。
【図14】従来の超音波探触子の一例を模式的に表わし
た斜視図である。
【図15】図14に示す従来の超音波探触子と接続され
る回路を表わしたブロック図である。
【図16】従来の超音波探触子を用いた場合の受信ビー
ムを模式的に表わした図である。
【図17】碁盤目状に縦横に配列された多数の圧電素子
からなる圧電素子群を表わした斜視図である。
【符号の説明】
10 超音波探触子 11 圧電素
子 12 共通電極 13 整合層 14 第1の信号電極 15 リード
線 16 誘電体層 17 第2の
信号電極 18 リード線 21 送信回
路 23 第1の遅延加算回路 25 第2の
遅延加算回路 26 掛算回路 28 第1の
対数演算回路 29 第2の対数演算回路 32 加算回

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する面の一方に共通電極、他
    方に短冊状に配列された多数の第1の信号電極を有する
    圧電素子板、又は互いに対向する面の一方に共通電極、
    他方に多数の各圧電素子毎に設けられた多数の第1の信
    号電極を有する短冊状に配列された該多数の圧電素子か
    らなる圧電素子群と、 前記圧電素子板又は前記圧電素子群の前記第1の信号電
    極側に備えられた誘電体層と、 該誘電体層の、前記圧電素子板又は前記圧電素子群側の
    面と対向する面に備えられた、前記第1の信号電極の配
    列方向と直交する方向に短冊状に配列された多数の第2
    の信号電極とを備えたことを特徴とする超音波探触子。
  2. 【請求項2】 前記誘電体層が、圧電体であることを特
    徴とする請求項1記載の超音波探触子。
  3. 【請求項3】 前記共通電極と前記第1の信号電極との
    間に形成される共振周波数をf1、前記共通電極と前記
    第2の信号電極との間に形成される共振周波数をf2と
    したとき、f2≦f≦f1を満足する周波数fに対応す
    る波長の1/4なる厚みを有する整合層が、前記圧電素
    子板又は前記圧電素子群の前記共通電極側及び/又は前
    記誘電体層の前記第2の信号電極側に一層もしくは複数
    層設けられてなることを特徴とする請求項1又は2記載
    の超音波探触子。
  4. 【請求項4】 前記超音波探触子から発せられる超音波
    を、前記第2の信号電極の配列方向について収束させる
    音響レンズを備えたことを特徴とする請求項1から3の
    うちいずれか1項記載の超音波探触子。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のうちのいずれか1項記
    載の超音波探触子を備えた、該超音波探触子から被検体
    内に送信され該被検体内で反射された超音波を該超音波
    探触子で受信することにより得られた受信信号に基づい
    て前記被検体内部の画像を表示する超音波診断装置であ
    って、 前記圧電素子板又は前記圧電素子群から被検体内に所定
    の超音波が送信されるように前記共通電極と前記多数の
    第1の信号電極のそれぞれとの間に電圧を印加する送信
    回路と、 前記被検体内で反射された超音波を前記共通電極と前記
    多数の第1の信号電極のそれぞれとの間で受信すること
    により得られた多数の第1の受信信号を遅延加算して第
    1の遅延加算信号を出力する第1の遅延加算回路と、 前記被検体内で反射された超音波を前記共通電極と前記
    多数の第2の信号電極のそれぞれとの間で受信すること
    により得られた多数の第2の受信信号を遅延加算して第
    2の遅延加算信号を出力する第2の遅延加算回路と、 前記第1の遅延加算信号と前記第2の遅延加算信号とを
    互いに掛け算する掛算回路とを備えたことを特徴とする
    超音波診断装置。
  6. 【請求項6】 前記掛算回路に代えて、 前記第1の遅延加算信号を対数圧縮して第1の対数圧縮
    信号を出力する第1の対数演算回路と、 前記第2の遅延加算信号を対数圧縮して第2の対数圧縮
    信号を出力する第2の対数演算回路と、 前記第1の対数圧縮信号と前記第2の対数圧縮信号とを
    互いに加算する加算回路とを備えたことを特徴とする請
    求項5記載の超音波診断装置。
  7. 【請求項7】 前記被検体内で反射された超音波を前記
    超音波探触子で受信する際に、前記超音波探触子を構成
    する前記多数の第1の信号電極のうち、該受信に用いら
    れる第1の信号電極以外の第1の信号電極を選択的に接
    地する接地切換回路を備えたことを特徴とする請求項5
    又は6記載の超音波診断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104812311A (zh) * 2012-12-07 2015-07-29 株式会社日立制作所 超声波探头及超声波诊断装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104812311A (zh) * 2012-12-07 2015-07-29 株式会社日立制作所 超声波探头及超声波诊断装置
CN104812311B (zh) * 2012-12-07 2017-07-04 株式会社日立制作所 超声波探头及超声波诊断装置

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