JPH0569652U - 容器の漏洩検知装置 - Google Patents
容器の漏洩検知装置Info
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- JPH0569652U JPH0569652U JP7526392U JP7526392U JPH0569652U JP H0569652 U JPH0569652 U JP H0569652U JP 7526392 U JP7526392 U JP 7526392U JP 7526392 U JP7526392 U JP 7526392U JP H0569652 U JPH0569652 U JP H0569652U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被検容器のわずかな漏洩であっても、正確に
且つスピーディーに検知できるようにする。 【構成】 揮発性液体を気化させて検査用ガスを造る気
化器3bと、その気化器3bで造られた検査用ガスを密
閉チャンバー2内の被検容器1に圧入自在な圧入路4を
通して圧入する圧入装置3cとを、検査用ガスの供給源
3に設け、チャンバー2内の気体を送風機6を介して取
り出してチャンバー2内に戻すチャンバー内気体循環用
密閉流路7を設けると共に、その密閉流路7内に、並列
に接続された第一分路14aと第二分路14cとを設
け、第一分路14aにガス検知器8を配置し、第一・第
二分路14a,14bに、それらの流通気体流量をそれ
ぞれ調整自在な一対の流量調整装置14b,14dを各
別に設けてある。
且つスピーディーに検知できるようにする。 【構成】 揮発性液体を気化させて検査用ガスを造る気
化器3bと、その気化器3bで造られた検査用ガスを密
閉チャンバー2内の被検容器1に圧入自在な圧入路4を
通して圧入する圧入装置3cとを、検査用ガスの供給源
3に設け、チャンバー2内の気体を送風機6を介して取
り出してチャンバー2内に戻すチャンバー内気体循環用
密閉流路7を設けると共に、その密閉流路7内に、並列
に接続された第一分路14aと第二分路14cとを設
け、第一分路14aにガス検知器8を配置し、第一・第
二分路14a,14bに、それらの流通気体流量をそれ
ぞれ調整自在な一対の流量調整装置14b,14dを各
別に設けてある。
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、周壁、頂・底板などに小孔ないしピンホールが存在することによる
内容物漏洩を生じることが好ましくない各種容器、例えば自動車のガソリンタン
ク、石油ストーブの石油貯槽部、冷房装置、又は、冷凍装置の冷媒貯蔵耐圧容器
、高圧ガス容器等、その他種々の容器の漏れを検知するための漏洩検知装置に関
し、さらに詳しくは、被検容器内部にガスセンサーにより検知可能なガスを導入
加圧して器外への該ガスの漏出の有無を該センサーで検知する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
被検容器の圧入されるガスとして不燃性のヘリウムを用いる提案、及び不燃性
フレオンガスを用いる提案は既に従来からなされていると共に相当程度実用化さ
れている。そしてヘリウムを用いる場合のガスセンサーとしては、その熱伝導率
が他の気体(水素を除く)よりも高いことを利用しているものがある。又、フレ
オンガスを用いる場合には、FID法、つまりイオン化水素炎法の高価なガスセ
ンサーが用いられる。ヘリウムは可燃性が無いので、安全である利点と小孔をも
通過し易い利点があるが、そのセンサーには感度の問題がある。
【0003】
さらに、上記ヘリウム及び大部分のフレオンガスは常温で気体であるため法定
の内圧容器中に高圧下で液状のまま貯蔵せねばならず、安全上及びコスト面で種
々の問題がある。ヘリウムは無害であるが、フレオンガスも大量に作業環境及び
大気中へ放出することは不可能であり、漏洩検知装置は複雑高価なものとなる欠
点がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このように従来の提案では、センサーのガス感度、検査用ガスの保管・取扱な
どの点で種々の不都合がある。この実情に鑑み、本考案の課題は、本件出願人が
既に開発した種々のガスセンサーのいずれか又は広汎に実用されているものを用
いての高感度検知が可能な検査用ガスの採用と、これに立脚した漸新かつ合理的
で低コストでの大規模実施が容易な漏洩検知装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本考案における容器の漏洩検知装置の特徴構成は、
揮発性液体を気化させて検査用ガスを造る気化器と、その気化器で造られた前記
検査用ガスを密閉チャンバー内の被検容器に圧入自在な圧入路を通して圧入する
圧入装置とを、前記検査用ガスの供給源に設け、前記チャンバー内の気体を送風
機を介して取り出して前記チャンバー内に戻すチャンバー内気体循環用密閉流路
を設けると共に、前記密閉流路内に、並列に接続された第一分路と第二分路とを
設け、前記第一分路に前記ガス検知器を配置し、前記第一・第二分路に、それら
の流通気体流量をそれぞれ調整自在な一対の流量調整装置を各別に設けてあると
ころにある。
【0006】
尚、前記揮発性液体がアルコールであり、前記気化器が加熱手段と霧化手段と
の一方または双方を備えたものであってもよく、更には、前記ガス検知器が、酸
化スズ半導体素子にアルカリ土類金属の酸化物を担持させたアルコール敏感性熱
線型半導体式ガスセンサーであってもよい。
【0007】
本考案によれば、被検容器に検査用ガスの供給源を接続した状態でチャンバー
内へ収納する工程と、上記供給源から上記被検容器内へ検査用ガスを導入すると
共に該容器の内圧を所定値にまで高める工程と、次いで、上記チャンバー内部の
気体を取出してガスセンサーにより該気体中の上記検査用ガスの存否を検査する
工程と、そのあと上記被検容器を上記チャンバーから取出すと共に、上記工程で
検査用ガスの存在が検出された場合に上記チャンバー内の気体をパージしたのち
、次の被検容器を受入れる工程とからなる容器漏洩検知方法において、上記の検
査用ガスが常温で液体の低沸点低毒性の可燃性有機化合物の蒸気をその下方爆発
限度未満の濃度で含有している混合気体であり、上記のガスセンサーが上記有機
化合物を敏感に検出しうるものであることを特徴とする装置であって、検査用ガ
スの供給源と、この供給源に接続された状態の被検容器を収納するチャンバーと
、上記被検容器の内圧を高める手段と、上記チャンバーからその内部の気体を取
出す管路と、この管路に接続されたガスセンサーと、上記チャンバー内の気体を
パージする手段とを備えた容器漏洩検知装置において、上記検査用ガスの供給源
が、常温で液体の低沸点低毒性の可燃性有機化合物の蒸気を含有した混合気体の
供給源であり、上記ガスセンサーが該有機化合物を敏感に検出しうるものである
ことを特徴とする装置が提供される。
【0008】
上記において検査用ガスの導入後における被検容器内部の加圧は絶体圧1.1
〜1.5kg/cm2(ゲージ圧0.1〜0.5kg/cm2)が適当であり、こ
の加圧と検査用ガスの導入とを同時に行うこともできる。例えば上記容器へ至る
管路の中に適宜の空気圧送用ポンプを設け、該ポンプの吸込側へ気化後ないし気
化中の上記化合物を所定量供給すればよい。
【0009】
整髪用、殺虫剤用などのスプレー容器の場合には2〜4kg/cm2(絶体圧)
、つまりゲージ圧1〜3kg/cm2で内容物が充填されているので、被検容器
へ加える内圧もこれを考慮したものとされる。
【0010】
この装置で用いられる常温で液体、低沸点低毒性の可燃性有機化合物は低級ア
ルカン、低級アルケン、低級アルコール、低級アルキル基からなるケトン及びエ
ーテルの中から選ばれ、好ましくはペンタン、ヘキサン、ペンテン、ヘキセン、
メタノール、プロパノール、ブタノール、アセトン、及びエチルエーテルの中か
ら選ばれ、さらに好ましくはエタノールが選ばれる。そしてエタノールが選ばれ
た場合には従来公知のアルコール敏感性ガスセンサーに加え、本件出願人の先の
出願に係る「アルコール選択性ガス検知素子」(特願昭61−23673号)が
特に好都合に利用できるものの一つである。この検知素子は、水素(H2)、一
酸化炭素(CO)、及びメタン(CH4)が混在していてもエタノール等のアル
コールのみを高感度で検知するという極めて独特な構造のものであり、該素子の
主成分は酸化スズであり、これにアルカリ土類金属の酸化物が担持された金属酸
化物半導体(MOS)となっている。
【0011】
本考案の装置で用いられる検査用ガス供給源は、エタノール等の液状可燃性有
機化合物を実質上瞬間的に気化させる方式のもの、又は、予め気化されたエタノ
ール等の化合物の蒸気を所定濃度で含有している混合気体の貯槽を備えた方式の
もの、あるいはその両者を併せ備えた方式のもののいずれであってもよい。
【0012】
【作用】
本考案における検査用ガス調製のための上記有機化合物は、上記先願の「ガス
検知素子」のみならず、一般に金属酸化物半導体(MOS)を用いたガスセンサ
ーにより高感度で検知される。これらガスセンサーを検知原理により大別すれば
、冒頭に記した熱伝導率の変化を検出するもののほかに、MOSへの吸着により
該MOSの電導度が変化することを利用したものがある。そしてこの後者のタイ
プのガスセンサーの中には加熱用電熱線と検出電極とを備えた3端子〜4端子型
のものと、検出電極をもって加熱用電極線の作用をも兼ねさせる2端子型の、熱
線型半導体式のものとがある。この熱線型は本件出願人が既に多数提案している
如く軽量、小型かつ、ガス吸着及びその定常状態への復帰が速い、つまり応答速
度が大である、等々の長所を備えているから、特に本考案での使用に適している
。
【0013】
本考案における有機化合物の検知には特に後者のガスセンサーが好適である。
何故ならばこれら化合物はMOSへ吸着されたとき酸素併存下においてこれにキ
ャリアたる電子を供与する傾向があるからである。この点において従来のヘリウ
ム及びフレオンガスとのあいだに際立った相異が見られる。
【0014】
本考案における諸操作の中には特別な困難性を伴うものは何ら含まれていない
。被検容器のチャンバー内への移動、その前又は後に行われる検査用ガス供給源
への接続、該移動及び接続のあとでのガス導入、チャンバー内から取出した気体
の検査、そのあと必要に応じてのチャンバー内パージ等々はそれ自体全て実施容
易であるから、これら諸操作はマイクロコンピュータ制御、シーケンス制御など
の方式での自動化が可能である。
【0015】
本考案装置を構成する諸要素、つまり検査用ガス供給源、チャンバー、チャン
バーからガスセンサーへ至る管路と弁類、被検容器内加圧手段、チャンバー内パ
ージ手段等々は概ね必要に応じ任意に設け製作しうるものであるが、ガス供給源
については後述の如く特に配慮がなされている。即ち、上記の低沸点有機化合物
を瞬間的に気化させるには、例えば加熱、霧化、又はその双方とが必要である。
しかし、被検容器1個又は数個、つまりチャンバー内へ1度に収容される数の被
検容器内を該化合物の下方爆発限界(LEL)未満の濃度にすればよいのである
から、必ずしも多量の液を瞬間的に気化させるものではなく、例えば内容積5リ
ットルの容器1個についてのエタノール所要量は僅か0.4mlであるに過ぎな
い。尚、エタノールのLELは3.5%とされているが、上例の場合の濃度は約
3.0%(即ち30,000ppm)である。
【0016】
【考案の効果】
以上によって明らかなように、本考案によれば常温で液体の有機化合物が用い
られるから、保存・運搬が容易であり、計量などの取扱いも容易、少量の液から
大量のガスを調製できるほか、特にエタノールならば無害でがるから作業環境へ
の漏出汚染をそれ程厳重に防止しなくてもすむこと、などからして大規模な実用
化に極めて適した方法である。これらの可燃性有機化合物がMOS型ガスセンサ
ーにより高感度で、例えば空気中に1〜10ppm含有されている程度の低濃度
でも検出しうる感度、で検知できるから、被検容器壁部などに存在するごく微小
のピンホールであっても迅速確実に検知(但し、それが存在する個所の特定まで
は含まない)できる。
【0017】
これを具体的に例示すると、
被検容器(5リットル)とチャンバーとの間の空間の容積:5リットル
エタノール含有率3%の空気の漏洩量(*):
(A)0.5ml/6sec
(B)5ml/60sec
上記空間の空気のエタノール濃度:
(A)3ppm
(B)30ppm
(*)ピンホール径0.05mmφ、内圧0.15kg/cm2Gの前提のも
のと比較すれば従来公知のガスセンサーでは20〜30ppmが検知下限濃度で
あるから、検査所要時間は被検容器1個当り少なくとも1分となるに反し、本件
出願人の上記先願にかかるセンサーでは3ppm程度でも十分に検知できるから
所要時間は約6秒ということになる。
【0018】
このアルコール敏感性ガスセンサーは第3図に示すように、3ppmの濃度の
エタノール混合気体に遭遇したとき約30mVの出力電圧を与えるから、このよ
うな低濃度のものでも十分正確に検知出来るのである。
【0019】
【実施例】
以下第1図に示した実施例について本考案の装置を更に詳しく説明する。
【0020】
先ず方法について説明すれば、この被検容器1はブリキ板でプレス成形された
内容積20リットルの灯油缶である。この被検容器を内容積30リットルのチャ
ンバー2へ収納し、検査用ガスの供給源3へ至る管路4を、気密接合部5を介し
て該缶へ接続する。次いで1.6mlのエタノールを気化させつつ上記管路4か
ら被検容器1へ内圧が0.15kg/cm2Gとなるよう圧入する。加圧が終わ
れば、ポンプ6によりチャンバー2内から空気を取出す管路、即ち、空気を吸引
し再び該チャンバーへ戻す空気循環経路の空気流通を約30秒継続する。この管
路、即ち、循環経路7にはガスセンサー8が設けてあるので被検容器1からチャ
ンバー2内への検査用ガスの漏洩、つまり該容器のピンホール、の有無が判定で
きる。
【0021】
判定が終われば被検容器1をチャンバー2から取出し、もし「漏洩あり」との
判定であった場合にはチャンバー2内の空気を清浄空気でパージすると共に、好
ましくは同時に循環経路7及びその中のガスセンサ8の内部も十分にパージする
。
【0022】
次に装置について補足的に説明する。
【0023】
この例では検査用ガス供給源3が、アルコール注入器3aと、これが接続され
ている気化器3bと、該気化器3bへアルコール注入器よりも上流側で接続され
ているブロワ3cと、気化器と管路4との間に介装されたバルブ3dとからなる
。気化器3bは注入器3aから計量注入されるエタノールを瞬間的に気化される
べく、内部に加熱手段と霧化手段とを備えている。バルブ3dは容器1内が所定
圧に到達したのちに閉められるものである。
【0024】
循環経路7はチャンバー2の上部に配置の複数の吸出口7aと、下部に配置の
複数の吐出口7bとを備えている。吸出口7aとガスセンサー8との間にはバル
ブ7c,7dが、又該センサー下流側のポンプ6と吐出口7bとの間には3つの
バルブ7e,7f,7gが夫々配置されている。上記バルブ7dは上側のブロー
管9に、バルブ7fは下側のブロー管10に、又バルブ7gは新鮮空気取入管1
1に夫々設けられている。
【0025】
漏洩検査中はこれらバルブ7d,7f,7gを閉め、空気を矢印T,U,V,
Wの如くに循環させるが、漏洩が検出されたときは先ず上方のバルブ7cを閉め
てバルブ7dを開け、下方のバルブ7eを閉めバルブ7gを開く。これにより空
気は矢印Z,W,T,Xの如くに流れチャンバー2内のパージを行う。このパー
ジが終われば、上方のバルブ7dを閉めてバルブ7cを開け、下方のバルブ7f
を開ける。これにより空気は矢印Z,W,T,U,Yの如くに流れガスセンサー
8内のパージが行われる。パージ終了後は再びバルブ7d,7f,7gを閉め、
他のバルブ7c,7eを開けた状態に復帰させる。
【0026】
〔別実施例〕
以下に別実施例を説明する。
【0027】
〈1〉 図中破線で示した貯槽12は、上記第1の実施例における注入器3aと
気化器3bとに代えてこの別実施例で採用されるものである。この貯槽12には
、予め上方爆発限界の濃度19%以上となるようエタノール空気中又は窒素ガス
中で気化させて調製ずみの混合気体、が貯留されるものである。従ってこの場合
においては、注入器3aと気化器3bの操作に代え貯槽12から管路4への接続
バルブ(図示せず)を開閉するだけでよい。
【0028】
そして、この場合の供給源3がブロワ3cと貯槽12とで構成されているほか
は上記第1の実施例と全て同じ要素で当該装置は構成されている。
ひとつのチャンバーの中に、多数の被検査容器1を位置させて一挙に多数の被
検査容器からの漏洩を検査する良き事、勿論である。
【0029】
チャンバーの複数位置から吸出し管を連出させ、これらの管に夫々、吸引機と
前記検知器とを介在させこれらを通る気体を各別に、もしくは、合流させた上で
、前記チャンバー内へ送り込ませる管を設け、もって、いずれの検知器が早く、
もしくは濃く漏洩ガスを検知するかを見ることにより漏洩位置を推定し易くして
用いるも良き事勿論である。
【0030】
チャンバー内気体強制混合用密閉流路からチャンバー内への吹き込み口の位置
を複数個設け、かつ、異なる方向からチャンバー内へ気体を流させる事によって
、漏洩ガスが早くチャンバー内に拡散され易くして、いずれの位置から漏洩が生
じても、早く、漏洩検知し易からしめて用いるも良き事勿論である。
【0031】
第2図に示す如く、チャンバー内気体強制混合用密閉流路途中に強制混気用送
風機を介在させ、この送風機より下手側又は上手側に分流バイパス路を設け、こ
の中に検知器を介在させ、送風機よりチャンバー内気体を強力に拡散させ乍ら、
検知器に最適の気体を流させて用いると良き事勿論である。
【0032】
以上の実施例においては、チャンバー内への漏洩ガスの検知につき記したが、
チャンバー内と、被検査容器内とを、逆にして実施するも良き事勿論である。
【0033】
被検査容器内へ本考案の検査用気体を圧入、密閉した状態で、第1図、又は、
第2図に示すようにチャンバー内へ収容して検査するも良き事勿論である。
チャンバー内を大気圧よりも低からしめて検査を行うも良き事勿論である。
【0034】
〈2〉 第2図の別実施例では、被検容器1 がチャンバー2に収納され、その
蓋2aが螺合されるに伴いチャンバー底部へ弾性のパッキング13を介して押圧
されるようになっている。管路7において吸出口7aとポンプ6とのあいだには
四方弁14が設けられていて、漏洩試験中は破線の如く気体循環、チャンバー内
パージのときは実線の如くの弁体位置とされる。そしてセンサー8はポンプ6下
流側の第1分路14aに絞り14bと直列に配設されこの分路と並列の第2分路
14cにも絞り14dが設けられている。第1分路14aは主として漏洩試験中
に用いられ、容器1の漏洩発見のときには濃厚ガスによるセンサー8の過度の汚
染を防ぐべく第2分路14cへ切換えられる。チャンバー2内のパージのときも
第2分路14cが主として利用される。絞り14b,14dは漏洩試験中にも適
当量比で両分路14a,14cを併用できるよう流量可変絞りとなっている。
【0035】
この構成によれば、第1分路には必要に応じた比較的小流量を、又、第2分路
にはそれよりも極めて多い大流量の空気を通すことができ、従ってチャンバー2
内の空気を強制撹拌することになり、被検容器1からの漏洩はごく軽微なもので
あっても確実に検出できるのである。
【0036】
本実施例の装置を用いて、容器の漏洩検知を実施するにあたり、前記送風機を
もって検査用ガスのパージに用いるも良き事勿論である。実施例の第2図の構造
で漏洩検査し、この第2図中の四方弁14を切換えてパージするも良きものであ
る。
【0037】
尚、実用新案登録請求の範囲の項に、図面との対照を便利にするために符号を
記すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【提出日】平成4年11月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、周壁、頂・底板などに小孔ないしピンホールが存在することによる
内容物漏洩を生じることが好ましくない各種容器、例えば自動車のガソリンタン
ク、石油ストーブの石油貯槽部、冷房装置、又は、冷凍装置の冷媒貯蔵耐圧容器
、高圧ガス容器等、その他種々の容器の漏れを検知するための漏洩検知装置に関
し、さらに詳しくは、被検容器を内部に収納自在な密閉チャンバーを設け、前記
密閉チャンバー内の前記被検容器に検査用ガスを圧入自在なガス圧入路を設け、
前記被検容器に圧入された前記検査用ガスの前記チャンバー内への漏出を検査す
るガス検知器を設けた容器の漏洩検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の容器の漏洩検知装置としては、密閉チャンバー内に収納した被
検容器に圧入される検査用ガスを貯蔵したガス貯蔵器を設け、前記密閉チャンバ
ー内の気体を取り出して前記チャンバー内に戻すチャンバー内気体循環用密閉流
路を設け、前記被検容器に圧入された前記検査用ガスの前記密閉チャンバー内へ
の漏出を検査するガス検知器を、前記密閉流路に設けてあるものがあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
一般的に、被検容器の漏洩検知は、被検容器に検査用ガスの供給源を接続した
状態でチャンバー内へ収納する工程と、上記供給源から上記被検容器内へ検査用
ガスを導入すると共に該容器の内圧を所定値にまで高める工程と、次いで、上記
チャンバー内部の気体を取出してガス検知器により該気体中の上記検査用ガスの
存否を検査する工程と、そのあと上記被検容器を上記チャンバーから取出すと共
に、上記工程で検査用ガスの存在が検出された場合に上記チャンバー内の気体を
パージしたのち、次の被検容器を受入れる工程とからなる。
【0004】
このような容器の漏洩検知においては、対象とする容器の漏洩状態が極めて微
量で判別しにくい場合(ガス検知器の感度が低い場合も含む)、例えば、高濃度
の検査用ガスを用いることで、微量の検査用ガス漏洩であってもガス検知器で精
度よく検知できるようにすることが考えられる。
【0005】
しかし、この場合、漏洩した高濃度の検査用ガスが、ガス検知器に直接接触す
れば、そのガス検知器が過度に汚染されて、誤動作を生じる危険性があると共に
、そのガス検知器の通常動作への復帰に時間がかかり、引続き実施する別の被検
容器に対する漏洩検査までのロスタイムが増加し、漏洩検査の効率が悪化する問
題点がある。
【0006】
上述した従来の容器の漏洩検知装置によれば、通常の漏洩検査の途中に、上記
のような特殊な検査を実施するためには、予め、濃度の異なる検査用ガスを各別
に収容した複数の貯蔵器を設けておく必要があり、保管上の手間が掛かると共に
、余分な保管場所を確保しなければならない欠点がある。
【0007】
更に、密閉流路に設けられたガス検知器に対して、被検容器から漏れ出た高濃
度の検査用ガスが、直接的に接触する危険性があり、その場合は、上述のように
ガス検知器の誤動作が生じ、検査精度が低下したり、検知器復帰のロスタイムに
より検査効率が悪化し、検査コストが増大する等の問題を引き起こす欠点がある
。
【0008】
従って、本考案の目的は、上記欠点に鑑み、微量のガス漏洩であっても効率よ
く正確に漏洩検知することができ、しかも、検査用ガスに関する保管上の問題が
少なく、低コストでの大規模実施が容易な容器の漏洩検知装置を提供するところ
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本考案における容器の漏洩検知装置の特徴構成は、
揮発性液体を気化させて検査用ガスを造る気化器と、その気化器で造られた前記
検査用ガスを密閉チャンバー内の被検容器に圧入自在な圧入路を通して圧入する
圧入装置とを、前記検査用ガスの供給源に設け、前記チャンバー内の気体を送風
機を介して取り出して前記チャンバー内に戻すチャンバー内気体循環用密閉流路
を設けると共に、前記密閉流路内に、並列に接続された第一分路と第二分路とを
設け、前記第一分路に前記ガス検知器を配置し、前記第一・第二分路に、それら
の流通気体流量をそれぞれ調整自在な一対の流量調整装置を各別に設けてあると
ころにある。
【0010】
尚、前記揮発性液体がアルコールであり、前記気化器が加熱手段と霧化手段と
の一方または双方を備えたものであってもよく、更には、前記ガス検知器が、酸
化スズ半導体素子にアルカリ土類金属の酸化物を担持させたアルコール敏感性半
導体式ガス検知素子を備えたものであってもよい。
【0011】
【作用】
本考案における容器の漏洩検知装置の特徴構成によれば、揮発性液体を気化さ
せて検査用ガスを造る気化器と、その気化器で造られた前記検査用ガスを密閉チ
ャンバー内の被検容器に圧入自在な圧入路を通して圧入する圧入装置とを、前記
検査用ガスの供給源に設けてあるから、従来のように、調製済みの検査用ガスを
、その状態で保管しなくても、液体の状態で保管することができ、運搬・計量等
の取扱が容易になると共に、少量の液から大量のガスを調製することができるか
ら、省スペース化が可能となる。
【0012】
また、必要に応じて、前記液体の気化させる度合を調整することによって、製
造する検査用ガスの濃度を変化させることが可能となり、例えば、微量の漏洩状
態を検知するような場合に、高濃度の検査用ガスを調製して低感度のガス検知器
であっても高精度に検知し易くすることが可能となる。
【0013】
また、前記チャンバー内の気体を送風機を介して取り出して前記チャンバー内
に戻すチャンバー内気体循環用密閉流路を設けると共に、前記密閉流路内に、並
列に接続された第一分路と第二分路とを設け、前記第一分路に前記ガス検知器を
配置し、前記第一・第二分路に、それらの流通気体流量をそれぞれ調整自在な一
対の流量調整装置を各別に設けてあるから、チャンバーと被検容器との間の気体
を前記密閉流路を通して循環させて、何回もガス検知器部分を通過させることが
可能となり、例えば、前記気体に前記被検容器から漏れ出た検査用ガスが混ざっ
ている場合でも、何回も続けて検知できるので、検知精度を上げることが可能と
なる。
【0014】
更には、ガス検知器を設けてある第一分路と、第二分路との流通気体流量を個
別に調整できるから、前記密閉流路において前記気体を流通させる流路を自由に
選択することが可能となる。(第二分路のみ、又は、第一分路のみ、又は、その
両分路共) その結果、例えば、高濃度の検査用ガスを用いた漏洩試験中におい
ては、第二分路のみに気体を流通させることによって、第一分路に設けてあるガ
ス検知器への直接的な濃厚ガス接触をなくし、ガス検知器に対する過度の汚染を
防ぐことが可能となる。
【0015】
一方、第二分路を流通する気体は、高速で循環させることによって撹拌されて
、前記気体中のガス濃度を短時間に平均化することができ、その後、前記第一分
路を開いて気体を流通させることによって、ガス検知器の過度の汚染のない状態
で漏洩検知を実施することができ、微量の漏洩に対しても、短時間で且つ正確に
判定することができる。しかも、前記ガス検知器は、検査に伴う過度の汚染を受
けてないから、従来のように、通常動作への復帰に長時間を費やす必要がなく、
多くの容器に対して連続的に検査を繰り返す上での検知作業の効率が向上し、大
量に漏洩検知を実施することが可能となる。
【0016】
尚、前記揮発性液体がアルコールであり、前記気化器が加熱手段と霧化手段と
の一方または双方を備えたものであれば、前記アルコール液を、例えば、加熱し
たり、又は、霧化させたり、又は、加熱・霧化することによって、気化を促進し
、瞬間的に所定濃度の検査用ガスを調製することができ、効率のよい検査用ガス
製造が可能となる。この、アルコール液の瞬間的な気化は、必ずしも多量の液を
瞬間的に気化させるものではなく、例えば、エタノール液を用いる場合、内容積
5リットルの容器1個についてエタノール液を概ね0.4ミリリットル程度使用
するだけで通常の漏洩検知に使用可能な検査用ガスが得られ、この場合のガス濃
度は約3.0%(即ち30,000ppm)となり、下方爆発限界(LEL)未
満の濃度(エタノールのLELは3.5%)である。但し、ガス濃度は、前述し
た微量のガス漏洩を検知するような場合には、LELを越える濃度まで上げて実
施することも可能である。また、前記揮発性液体が、エタノールである場合には
、無害であるから、作業環境の漏出汚染を緩和することが可能である。
【0017】
また、前記ガス検知器が、従来公知の金属酸化物半導体式ガス検知素子を備え
たものであれば、多種にわたる検査用ガスに対しても、検知することが可能で、
例えば、前記揮発性液体としては、低級アルカン、低級アルケン、低級アルコー
ル、低級アルキル基からなるケトン及びエーテル等が上げられ、好ましくはペン
タン、ヘキサン、ペンテン、ヘキセン、エタノール、メタノール、プロパノール
、ブタノール、アセトン、及びエチルエーテル等が上げられる。特に、前記ガス
検知器が、酸化スズ半導体素子にアルカリ土類金属の酸化物を担持させたアルコ
ール敏感性半導体式ガス検知素子を備えたものであれば、エタノールに対して好
都合に利用でき、そのガス検知素子としては、本出願人の先の出願に係る「アル
コール選択性ガス検知素子」(特願昭61−23673号)が上げられる。この
検知素子は、水素(H2 )、一酸化炭素(CO)、及びメタン(CH4 )が混在
していてもエタノール等のアルコールのみを極めて高感度で検知することができ
る。
【0018】
上記先願のガス検知素子には加熱用電熱線と検出電極とを備えた3端子〜4端
子型のものと、検出電極をもって加熱用電熱線の作用をも兼ねさせる2端子型の
、熱線型半導体式のものとがある。この熱線型は、軽量、小型、且つ、ガス吸着
及びその定常状態への復帰が速い、つまり応答速度が大である、等々の長所を備
えているから、特に本考案での使用に適している。
【0019】
【考案の効果】
従って、本考案の容器の漏洩検知装置によれば、漏洩状態の如何に係わらず効
率よく正確に漏洩検知することができ、しかも、検査用ガスに関する保管上の問
題が少なく、低コストでの大規模実施が可能となる。
【0020】
【実施例】
以下に本考案に係わる容器の漏洩検知装置の一実施例について図によって説明
する。
【0021】
図1は、実施例の容器の漏洩検知装置を表す概要図であって、その構成は、以
下の通りである。
【0022】
前記漏洩検知装置は、被検容器1を内部に収納自在な密閉チャンバー2を設け
、その密閉チャンバー2内の前記被検容器1に検査用ガスを供給する供給源3を
設け、その供給源3と前記被検容器1とを連通させる圧入路4を設け、前記チャ
ンバー2内の気体を送風機6を介して取り出して前記チャンバー2内に戻すチャ
ンバー内気体循環用密閉流路7を設け、前記被検容器1に圧入された前記検査用
ガスの前記チャンバー2内への漏出を検査するガス検知器8を設けて構成してあ
る。
【0023】
前記被検容器1は、本実施例では、ブリキ板でプレス成形された内容積5リッ
トルの灯油缶で構成してある。
【0024】
前記チャンバー2は、内部に前記被検容器1を出し入れするために着脱自在な
蓋2aを設けてあり、チャンバー2の本体に前記蓋2aを螺合させることによっ
て内容積10リットルの密閉空間を内部に確保できるように形成してある。また
、チャンバー2内に被検容器1を入れた状態で前記蓋2aを設置すると、被検容
器1は、チャンバー2底部の弾性パッキング13へ押圧され前記圧入路4と気密
状態に接合される。
【0025】
前記検査用ガス供給源3は、揮発性液体の一例であるエタノールを気化させて
検査用ガスを造る気化器3bと、前記エタノールを前記気化器3bに供給する注
入器3aと、前記気化器3bで造られた検査用ガスを前記圧入路4を通して前記
被検容器1内に圧入する圧入装置の一例であるブロア3cと、前記気化器3bと
圧入路4との間に介装されたバルブ3dとを設けて構成してある。前記気化器3
bには、注入器3aから計量注入されるエタノールを瞬間的に気化されるべく、
内部に加熱手段と霧化手段とを備えてある。前記バルブ3dは、被検容器1内が
所定圧に到達したのちに前記圧入路4を閉塞するのに使用することができる。
【0026】
前記チャンバー内気体循環用密閉流路7は、チャンバー2の側部に配置の複数
の吸出口7aと、下部に配置の複数の吐出口7bとによって、チャンバー2内と
連通状態に接続してある。また、前記密閉流路7には、その密閉流路7内に並列
に接続された第一分路14aと、第二分路14cとを備え、前記第一分路14a
に前記ガス検知器8を配置し、前記第一・第二分路14a,14cに、それらの
流通気体流量をそれぞれ調整自在な一対の流量調整装置の一例である絞り14b
,14dを各別に設けて構成してある。
【0027】
更に、吸出口7aと送風機6との間には四方弁14が設けられていて、漏洩試
験中は破線の如く気体循環、チャンバー2内パージのときは実線の如くの弁体位
置とされる。
【0028】
前記第一分路14aは主として漏洩試験に用いられ、容器1の漏洩発見のとき
には濃厚ガスによるガス検知器8の過度の汚染を防ぐべく第二分路14cへ切換
えられる。チャンバー2内のパージのときも第二分路14cが主として利用され
る。絞り14b,14dは漏洩試験中にも適当量比で両分路14a,14cを併
用できるよう流量可変絞りとなっている。
この構成によれば、第一分路14aには、必要に応じた比較的小流量を、又、
第二分路14cには、それよりも極めて多い大流量の空気を通すことができ、従
って、チャンバー2内の空気を強制攪拌することになり、被検容器1からの漏洩
はごく軽微なものであっても確実に検出することができる。
【0029】
前記ガス検知器8は、酸化スズ半導体素子にアルカリ土類金属の酸化物を担持
させたアルコール敏感性熱線形半導体式ガス検知素子を備えて構成してある。
【0030】
本実施例の漏洩検知装置によれば、前記第一分路14aの絞り14bを絞った
状態で、前記供給源3によって、1.6ミリリットルのエタノールを気化させて
調製した検査用ガスを、圧入路4からチャンバー2内の被検容器1に内圧が0.
15kg/cm2 (ゲージ圧)となるよう圧入し、加圧が終われば、送風機6に
よりチャンバー2内の気体を前記密閉流路7の第二分路14cを通して約30秒
間循環させ、その後、前記絞り14bを開いて前記気体をガス検知器8に導くこ
とによって、被検容器1からチャンバー2内への検査用ガスの漏洩の有無を判定
することができる。
【0031】
前記被検容器1内の加圧は、例えば、整髪用・殺虫剤用などのスプレー容器が
被検容器である場合には、2〜4kg/cm2 (絶体圧)、つまりゲージ圧1〜
3kg/cm2 で内容物が充填されているので、被検容器1へ加える内圧もこれ
を考慮したものとされる。一般的には、ゲージ圧0.1〜0.5kg/cm2 が
適当であり、この加圧と検査用ガスの導入とを同時に行うこともできる。例えば
被検容器1へ至る圧入路4の中に適宜の空気圧送用ポンプを設け、該ポンプの吸
込側へ気化後ないし気化中の検査用ガス(又は前記液体)を所定量供給すればよ
い。
【0032】
漏洩に関する判定が終われば被検容器1をチャンバー2から取出し、もし「漏
洩あり」との判定であった場合にはチャンバー2内の空気を清浄空気でパージす
ると共に、好ましくは同時に密閉流路7及びその中のガス検知器8の内部も十分
にパージすることによって、残存する検査用ガスによる次検査への悪影響発生を
防止することが可能となる。
【0033】
因に、本実施例のガス検知器8(前記アルコール敏感性熱線型半導体式ガス検
知素子を備えたもの)によれば、例えば、空気中に前記検査用ガスが1〜10p
pm含有されている程度の低濃度でも検出しうる感度があり、被検容器壁部など
に存在するごく微小のピンホールであっても迅速確実に検知(但し、それが存在
する個所の特定までは含まない)できるものであるが、これを具体的に例示する
と、
被検容器(5リットル)とチャンバーとの間の空間の容積:5リットル
エタノール含有率3%の空気の漏洩量(*):
(A)0.5ミリリットル/6sec
(B)5ミリリットル/60sec
上記空間の空気のエタノール濃度:
(A)3ppm
(B)30ppm
従来公知のガス検知器では検知下限ガス濃度が20〜30ppmであるから、
上述の(B)の場合しか検知することができず、しかも、その検査所要時間は、
被検容器1個当り少なくとも1分となるのに対して、本実施例のガス検知器8で
は、3ppm程度でも十分に検知できるから、上述の(A)・(B)何れの場合
も漏洩を検知することが可能で、所要時間は約6秒ということになる。
【0034】
前記アルコール敏感性熱線型半導体式ガス検知素子は図2に示すように、3p
pmの濃度のエタノール混合気体に遭遇したとき約30mVの出力電圧を与える
から、このような低濃度のものでも十分正確に検知出来るのである。
【0035】
〔別実施例〕
以下に別実施例を説明する。
【0036】
〈1〉 前記供給源3は、先の実施例における注入器3aと気化器3bとに替え
て、予め上方爆発限界の濃度19%以上となるようエタノール空気中又は窒素ガ
ス中で気化させて調製ずみの混合気体が貯留された貯槽を設けるものでもよく、
この場合においては、注入器3aと気化器3bの操作に代え貯槽から管路4への
接続バルブ(図示せず)を開閉するだけでよい。又、前記貯槽を、先の実施例に
追加する形で供給源3を構成するものであってもよい。即ち、本考案の漏洩検知
装置で用いられる検査用ガス供給源3は、エタノール等の液状可燃性有機化合物
を実質上瞬間的に気化させる方式のもの、又は、予め気化されたエタノール等の
化合物の蒸気を所定濃度で含有している混合気体の貯槽を備えた方式のもの、あ
るいはその両者を併せ備えた方式のもののいずれであってもよい。
【0037】
〈2〉 前記被検容器1は、先の実施例で説明した灯油缶以外にも、多種のもの
が適応でき、更には、チャンバー2の中に、多数の被検容器1を位置させて一挙
に多数の被検容器1からの漏洩を検査することも可能である。
【0038】
〈3〉 チャンバー1の複数位置から吸出管7aを連出させ、これらの管に夫々
、吸引機と前記ガス検知器8とを介在させ、これらを通る気体を各別に、もしく
は、合流させた上で、前記チャンバー2内へ送り込ませる管を設ける構成をとっ
てもよく、そうすることによって、いずれのガス検知器が早く、もしくは濃く漏
洩ガスを検知するかを見ることにより、漏洩位置を推定し易くすることが可能と
なる。また、チャンバー内気体循環用密閉流路7からチャンバー2内への吐出口
7bの位置を、複数個設け、かつ、異なる方向からチャンバー2内へ気体を吹き
出させるように構成すものであってもよく、そうすることによって、漏洩ガスが
早くチャンバー2内に拡散され易くして、いずれの位置から漏洩が生じても、早
く、漏洩検知を行うことが可能となる。更には、チャンバー2内と、被検容器1
内とを、逆にして実施できるように各々を構成するものであってもよい。また、
被検容器1内へ予め検査用ガスを圧入、密閉しておいた状態で、チャンバー2内
へ収容して検査することも可能である。一方、前記チャンバー2内を、大気圧よ
りも低からしめて検査を行うことも可能である。
【0039】
〈4〉 本考案における漏洩検知装置は、その諸操作を、例えば、マイクロコン
ピュータ制御、シーケンス制御などの方式での自動化が可能である。
【0040】
尚、実用新案登録請求の範囲の項に、図面との対照を便利にするために符号を
記すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の漏洩検知装置を表す概要図
【図2】別実施例の漏洩検知装置を表す概要図
【図3】アルコール敏感性ガスセンサーの感度を示す図
【符号の説明】
1 被検容器
2 チャンバー
3 供給源
3b 気化器
3c 圧入装置
4 圧入路
6 送風機
7 密閉流路
8 ガス検知器
14a 第一分路
14b 流量調整装置
14c 第二分路
14d 流量調整装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成4年11月25日 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正内容】 【書類名】 明細書 【考案の名称】 容器の漏洩検知装置 【実用新案登録請求の範囲】 1.被検容器(1)を内部に収納自在な密閉チャンバー
(2)を設け、前記密閉チャンバー(2)内の前記被検
容器(1)に検査用ガスを圧入自在なガス圧入路(4)
を設け、前記被検容器(1)に圧入された前記検査用ガ
スの前記チャンバー(2)内への漏出を検査するガス検
知器(8)を設けた容器の漏洩検知装置であって、 揮発性液体を気化させて前記検査用ガスを造る気化器
(3b)と、その気化器(3b)で造られた前記検査用
ガスを前記圧入路(4)を通して前記被検容器(1)内
に圧入する圧入装置(3c)とを、前記検査用ガスの供
給源(3)に設け、前記チャンバー(2)内の気体を送
風機(6)を介して取り出して前記チャンバー(2)内
に戻すチャンバー内気体循環用密閉流路(7)を設ける
と共に、前記密閉流路(7)内に、並列に接続された第
一分路(14a)と第二分路(14c)とを設け、前記
第一分路(14a)に前記ガス検知器(8)を配置し、
前記第一・第二分路(14a),(14c)に、それらの
流通気体流量をそれぞれ調整自在な一対の流量調整装置
(14b),(14d)を各別に設けてある容器の漏洩検
知装置。 2.前記揮発性液体がアルコールであり、前記気化器
(3b)が加熱手段と霧化手段との一方または双方を備
えたものである実用新案登録請求の範囲第1項に記載の
容器の漏洩検知装置。 3.前記ガス検知器(8)が、酸化スズ半導体素子にア
ルカリ土類金属の酸化物を担持させたアルコール敏感性
半導体式ガス検知素子を備えたものである実用新案登録
請求の範囲第1項または第2項に記載の容器の漏洩検知
装置。 【図面の簡単な説明】 【図1】実施例の漏洩検知装置を表す概要図 【図2】実施例のガス検知素子の感度を示す図 【符号の説明】 1 被検容器 2 チャンバー 3 供給源 3b 気化器 3c 圧入装置 4 圧入路 6 送風機 7 密閉流路 8 ガス検知器 14a 第一分路 14b 流量調整装置 14c 第二分路 14d 流量調整装置 【手続補正2】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】全図 【補正方法】変更 【補正内容】 【図1】 【図2】
【手続補正書】 【提出日】平成4年11月25日 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正内容】 【書類名】 明細書 【考案の名称】 容器の漏洩検知装置 【実用新案登録請求の範囲】 1.被検容器(1)を内部に収納自在な密閉チャンバー
(2)を設け、前記密閉チャンバー(2)内の前記被検
容器(1)に検査用ガスを圧入自在なガス圧入路(4)
を設け、前記被検容器(1)に圧入された前記検査用ガ
スの前記チャンバー(2)内への漏出を検査するガス検
知器(8)を設けた容器の漏洩検知装置であって、 揮発性液体を気化させて前記検査用ガスを造る気化器
(3b)と、その気化器(3b)で造られた前記検査用
ガスを前記圧入路(4)を通して前記被検容器(1)内
に圧入する圧入装置(3c)とを、前記検査用ガスの供
給源(3)に設け、前記チャンバー(2)内の気体を送
風機(6)を介して取り出して前記チャンバー(2)内
に戻すチャンバー内気体循環用密閉流路(7)を設ける
と共に、前記密閉流路(7)内に、並列に接続された第
一分路(14a)と第二分路(14c)とを設け、前記
第一分路(14a)に前記ガス検知器(8)を配置し、
前記第一・第二分路(14a),(14c)に、それらの
流通気体流量をそれぞれ調整自在な一対の流量調整装置
(14b),(14d)を各別に設けてある容器の漏洩検
知装置。 2.前記揮発性液体がアルコールであり、前記気化器
(3b)が加熱手段と霧化手段との一方または双方を備
えたものである実用新案登録請求の範囲第1項に記載の
容器の漏洩検知装置。 3.前記ガス検知器(8)が、酸化スズ半導体素子にア
ルカリ土類金属の酸化物を担持させたアルコール敏感性
半導体式ガス検知素子を備えたものである実用新案登録
請求の範囲第1項または第2項に記載の容器の漏洩検知
装置。 【図面の簡単な説明】 【図1】実施例の漏洩検知装置を表す概要図 【図2】実施例のガス検知素子の感度を示す図 【符号の説明】 1 被検容器 2 チャンバー 3 供給源 3b 気化器 3c 圧入装置 4 圧入路 6 送風機 7 密閉流路 8 ガス検知器 14a 第一分路 14b 流量調整装置 14c 第二分路 14d 流量調整装置 【手続補正2】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】全図 【補正方法】変更 【補正内容】 【図1】 【図2】
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1.被検容器(1)を内部に収納自在な密閉チャンバー
(2)を設け、前記密閉チャンバー(2)内の前記被検
容器(1)に検査用ガスを圧入自在なガス圧入路(4)
を設け、前記被検容器(1)に圧入された前記検査用ガ
スの前記チャンバー(2)内への漏出を検査するガス検
知器(8)を設けた容器の漏洩検知装置であって、 揮発性液体を気化させて前記検査用ガスを造る気化器
(3b)と、その気化器(3b)で造られた前記検査用
ガスを前記圧入路(4)を通して前記被検容器(1)内
に圧入する圧入装置(3c)とを、前記検査用ガスの供
給源(3)に設け、前記チャンバー(2)内の気体を送
風機(6)を介して取り出して前記チャンバー(2)内
に戻すチャンバー内気体循環用密閉流路(7)を設ける
と共に、前記密閉流路(7)内に、並列に接続された第
一分路(14a)と第二分路(14c)とを設け、前記
第一分路(14a)に前記ガス検知器(8)を配置し、
前記第一・第二分路(14a),(14c)に、それらの
流通気体流量をそれぞれ調整自在な一対の流量調整装置
(14b),(14d)を各別に設けてある容器の漏洩検
知装置。 2.前記揮発性液体がアルコールであり、前記気化器
(3b)が加熱手段と霧化手段との一方または双方を備
えたものである実用新案登録請求の範囲第1項に記載の
容器の漏洩検知装置。 3.前記ガス検知器(8)が、酸化スズ半導体素子にア
ルカリ土類金属の酸化物を担持させたアルコール敏感性
熱線形半導体式ガスセンサーである実用新案登録請求の
範囲第1項または第2項に記載の容器の漏洩検知装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992075263U JPH0622193Y2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 容器の漏洩検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992075263U JPH0622193Y2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 容器の漏洩検知装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0569652U true JPH0569652U (ja) | 1993-09-21 |
| JPH0622193Y2 JPH0622193Y2 (ja) | 1994-06-08 |
Family
ID=13571166
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992075263U Expired - Lifetime JPH0622193Y2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | 容器の漏洩検知装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0622193Y2 (ja) |
Cited By (4)
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| JP2009198431A (ja) * | 2008-02-25 | 2009-09-03 | Kayaba Ind Co Ltd | 漏れ検査装置および漏れ検査方法 |
| WO2013022199A1 (ko) * | 2011-08-05 | 2013-02-14 | Kim Hack Sung | 배출관 케이스가 결합된 차량용 내압용기 가스누출감지장치 |
| KR101256742B1 (ko) * | 2011-01-17 | 2013-04-19 | 김학성 | 차량용 내압용기 가스누출감지장치 |
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-
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- 1992-10-29 JP JP1992075263U patent/JPH0622193Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0622193Y2 (ja) | 1994-06-08 |
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