JPH0571444A - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射装置

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JPH0571444A
JPH0571444A JP23497991A JP23497991A JPH0571444A JP H0571444 A JPH0571444 A JP H0571444A JP 23497991 A JP23497991 A JP 23497991A JP 23497991 A JP23497991 A JP 23497991A JP H0571444 A JPH0571444 A JP H0571444A
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JP
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air
fuel
fuel injection
passage
valve
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JP23497991A
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English (en)
Inventor
Keiso Takeda
啓壮 武田
Susumu Kojima
進 小島
Chishirou Sugimoto
知士郎 杉本
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料噴射弁から噴射される燃料に加圧ポンプ
により加圧されたエアを供給する加圧エア供給式の燃料
噴射弁と、燃料噴射弁の先端にエア燃料噴射通路を備え
るものにおいて、加圧ポンプの吐出能力低下時に燃料が
エア燃料通路内に付着することを防止する。 【構成】 燃料噴射弁9から噴射される燃料にエアを供
給するエア供給通路10と、エア供給通路内に圧縮エア
を供給する加圧ポンプ11を備え、燃料噴射弁9の先端
にはエア燃料通路9cを連通させている内燃機関の燃料
噴射装置において、加圧ポンプ11の吐出能力低下時に
空気制御弁13が開弁される開弁時間を、加圧ポンプ正
常時に空気制御弁が開弁されている時間よりも短くし、
且つ加圧ポンプ11の吐出能力低下時におけるエア供給
通路からのエア供給開始時期は燃料噴射と略同時か又は
燃料噴射終了後にするよう制御する空気制御弁開閉制御
手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料噴射弁から噴射さ
れる燃料に圧縮エアを供給する内燃機関の燃料噴射装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、燃料噴射弁からの噴射燃料に
エアを供給するためのエア供給通路を備え、エア供給通
路には加圧ポンプを設け、燃料噴射弁から噴射される燃
料に加圧エアを供給することを可能とした燃料噴射装置
は周知である。このような周知の加圧エア供給装置付き
の燃料噴射装置において、加圧エアを供給された燃料を
吸気弁近傍まで導き、吸気通路壁面に噴射燃料が付着す
ることをなくすために、燃料噴射弁の先端に案内部材と
してのエア燃料通路を内在する噴射ノズルを設ける技術
が実開平1−118159号公報に開示されている。
【0003】このような従来技術を図5により説明す
る。内燃機関Aの吸気通路Bの吸気絞り弁C下流には、
燃料を噴射するための燃料噴射弁Dが設置されている。
燃料噴射弁D先端の燃料通路DDには、エア供給通路E
が接続されており、エア供給通路Eには、吸気絞り弁C
を迂回したエアを圧縮するための加圧ポンプFが設置さ
れている。加圧ポンプFは機関回転によって駆動される
ものである。また、燃料噴射弁Dの先端には、燃料通路
DDと連通しているエア燃料通路AFを内在する噴射ノ
ズルNが取り付けらている。
【0004】このような構成をもつ従来技術は、機関が
回転するにつれて,加圧ポンプFを駆動させることによ
り吸気絞り弁C上流より取り込んだエアを加圧し、その
加圧エアを燃料噴射弁Dから噴射される燃料に供給する
ことで、加圧エアの動圧力が燃料を後押しすることによ
り、噴射ノズルN内のエア燃料通路AFに燃料が滞るこ
となく燃焼室内まで到達する貫徹力が燃料に付与され、
燃料が吸気通路B内壁面に付着することを防止している
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エア供給通
路に加圧エアを供給するための加圧ポンプは、機関回転
により駆動されることが多く、機関始動時等の機関回転
数が著しく低い場合は加圧ポンプの吐出能力が低下し、
従って所望の圧力に圧縮されたエアが燃料に供給されな
いという現象が起こる。すると、加圧エアによる燃料の
後押しがないことにより、噴射燃料が通路抵抗の大なる
エア燃料通路内を貫徹できず、エア燃料通路内に付着し
てしまい、正しく計量された燃料量を機関内に供給する
ことができず、機関始動時には機関始動そのものが困難
となったり、機関始動後であっても機関極低回転時にお
いては、機関出力不足によりエンジンストールの可能性
が高くなるという問題があった。
【0006】他方、機関始動時に、加圧エアが噴射燃料
に供給されなくなることを防止すべく考案された技術の
一例として、実開昭63−51158号公報に開示され
るものがあるが、この技術は、機関の始動前状態をイグ
ニッションキーのON信号等により検知し、始動直前状
態を検知した時に電源電圧を利用して加圧ポンプを駆動
させ、加圧ポンプの吐出能力を補おうとするものであ
る。これを実開平1−118159号公報に応用して機
関始動時にエア供給通路から供給されるエア圧を確保
し、噴射燃料をエア燃料通路内を貫徹させることも考え
られるが、しかし、機関始動前に加圧ポンプを駆動させ
るために電源電圧を消費し、機関始動時のクランキング
に必要な電源電圧を保てず、やはり機関始動性を悪化す
る可能性があり、有効な解決策とはなりえない。
【0007】本発明が解決せんとする課題は、加圧ポン
プの吐出能力が低下した時にも、他の手段により加圧ポ
ンプを強制的に駆動させることなく噴射燃料に供給され
るエア圧を一時的に高め、本来の燃料噴射時期に正しく
計量された燃料を機関内に供給し、機関出力不足を解消
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる問題を解決するた
めに本発明によれば、計量された燃料を噴射するための
燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁から噴射される燃料にエ
アを供給するためのエア供給通路と、前記エア供給通路
に圧縮エアを送る加圧ポンプと、加圧ポンプからの圧縮
エアを供給された燃料を吸気通路内に案内するためのエ
ア燃料通路と、前記燃料噴射弁からの燃料噴射に同期し
た開閉により前記エア供給通路の連通状態と閉塞状態を
切り換える空気制御弁とを有する内燃機関の燃料噴射装
置において、前記加圧ポンプ吐出能力が正常時であるか
否かを検出する手段と、前記加圧ポンプ吐出能力低下時
は、燃料噴射に同期するエア供給通路の連通期間を正常
機能時に比して短くするとともに、エアの供給開始時期
が、燃料の噴射終了と略同時か又は燃料噴射終了以後と
なるように前記空気制御弁の開閉を制御する空気制御弁
開閉制御手段を備えることを特徴としている。
【0009】
【作用】上記手段によれば、加圧ポンプの吐出能力が低
下した時には、空気制御弁開閉制御手段は、燃料噴射に
同期するエア供給通路の連通期間を加圧ポンプが正常に
機能している時に比して短くするので、加圧ポンプ正常
機能時に比較して、空気制御弁の閉弁期間(空気制御弁
が閉弁されてから次に開弁されるまでの期間)が増加さ
れる。従って、エア供給通路の空気制御弁直上流部分に
閉弁期間の増加分だけエアが蓄圧されるため、次に空気
制御弁が開弁された時に、蓄圧されたエアがエア供給通
路から燃料噴射弁より噴射される燃料に供給されるの
で、加圧ポンプ吐出能力が小さくても供給されるエアの
圧力不足は解消できる。
【0010】更に、本発明の燃料噴射装置は、加圧ポン
プ吐出能力低下時に空気制御弁開閉手段によりエアの供
給開始時期が燃料の噴射終了と略同時又は噴射終了以後
となるように前記空気制御弁の開閉は制御される。する
と、燃料噴射中に燃料噴射弁より噴射された燃料量の幾
量かは、吸気通路内に到達せずエア燃料通路壁面に付着
するが、燃料噴射が終了されて前記空気制御弁が開弁さ
れると、上記したような閉弁期間の増加分だけ蓄圧され
たエアをエア供給通路からエア燃料通路に供給すること
になる。よって、エア燃料通路内壁面に付着した燃料を
押し出し、計量された燃料量(加圧ポンプ吐出能力低下
時における空気制御弁の開弁前にロングノズル内通路に
付着した燃料量とロンクノズル内通路に付着せず機関内
に達した燃料量の和)の略全量を機関に供給することに
なる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1乃至図3に
より説明する。図1において、符号1は内燃機関であ
り、シリンダブロック1aにはシリンダヘッド1bが設
置されている。シリンダブロック1a内にはピストン2
が摺動可能に取り付けら、ピストンの摺動に伴って燃焼
室3の体積が変化するようになっている。ピストンは図
示しないクランクシャフトに連結されており、ピストン
2の摺動がクランクシャフトの回転力に変換されてい
る。クランクシャフトは機関始動時には図示しないモー
タにより回転駆動される。
【0012】吸気通路5はシリンダヘッド1bに設けら
れた吸気ポート5aに接続されており、吸気ポート5a
の燃焼室3開口部分に吸気弁4が設置されている。吸気
弁4は図示しないクランクシャフトの回転に伴って開閉
されてよく、ピストン2が吸入行程にはいる少し前に開
弁され、ピストン2の吸入行程終了(下死点)後に閉弁
される。吸気絞り弁6が吸気通路5に設けられており、
エアクリーナ7およびエアフローメータ8を経て吸気通
路5内に吸入される空気量を調節している。
【0013】一方、シリンダヘッド1bには、燃料を噴
射するための燃料噴射弁9が挿入されている。燃料噴射
弁9から燃料が噴射される時期は、吸気弁4の開閉と同
期するように設定されてよい。燃料噴射弁9からの燃料
噴射はECU20に格納された周知の燃料噴射プログラ
ムにて実行されてよく、燃料噴射時期になると、燃料噴
射時期に前もってECU20から燃料噴射弁駆動信号S
IJが燃料噴射弁9に発せられる。
【0014】符号10はエア供給通路であって、燃料噴
射弁9より噴射される燃料にエアを供給するためのもの
で、燃料噴射弁9のエア供給孔10aに通じる環状空間
9dに接続されている。燃料噴射弁9の先端には、エア
供給通路10よりエアの供給を受けた燃料を吸気弁4近
傍まで導くためのエア燃料通路9cを内在するロングノ
ズル9aが設置され、またロングノズル9aの周囲に
は、ロングノズル9aを加熱することでエア燃料通路9
c内の燃料が気化しやすくするためのPTCヒータ9b
が設けられている。
【0015】エア供給通路10には、エア供給通路10
内に加圧エアを供給するための加圧ポンプ11が設置さ
れる。加圧ポンプ11はクランクシャフトの回転に伴っ
て駆動されるものである。加圧ポンプ11の上流は、吸
気絞り弁6より上流の吸気通路5にエア導入通路12を
介して接続されている。
【0016】更に、エア供給通路10の加圧ポンプ11
下流には圧力制御弁14が設置されており、エア供給通
路10内の圧力が吸気絞り弁6下流の吸気通路内圧に対
して所定圧力だけ高くなるよう設定されている。圧力制
御弁14により設定される吸気絞り弁6下流の吸気通路
5内圧とエア供給通路10内圧との圧力差は加圧ポンプ
11が正常に機能している場合に所定圧力差となるよう
に保たれており、その所定圧力差は、燃料の噴射圧が吸
気絞り弁6下流の吸気通路5内圧より2.55kg/cm2
高く設定されているとすれば、例えば2.3kg/cm2
なるように設定されてよい。
【0017】また、エア供給通路10には空気制御弁1
3が設置され、空気制御弁13の開閉によりエア供給通
路10の連通状態・閉塞状態を切り換えている。図示し
ないが、空気制御弁13の開閉制御を燃料噴射に同期さ
せて行うために、クランク角センサが設置され,クラン
ク角センサからのクランク角信号もECU20に入力さ
れている。そして空気制御弁13は、後述するように、
機関運転状態に応じたあるクランク角位置にて開弁され
るようECU20により制御されている。更に、ECU
20には、機関回転数を検知するためのNEセンサ18
から出力されるNE信号SNEと、イグニッションキーが
START位置にある時にスタートセンサ19から出力
されるキースタート位置信号SKSが入力される。
【0018】空気制御弁13の開閉制御を図2のフロー
チャートにより説明する。図2のフローチャートは図1
のECU20中にプログラムとして格納されている。本
ルーチンは、所定時間毎に発生する時間割り込みルーチ
ンである。
【0019】ステップ100はプログラムの開始点であ
って、ステップ101にすすむとスタートセンサ19か
らのスタート信号SKSを受けているか否か、言い換える
と、イグニッションキースイッチのSTART位置にあ
るか否かを判断している。スタート信号SKSを検知する
とステップ101ではYES、つまりスタータON(イ
グニッションキースイッチのSTART位置にある状
態)と判断され、ステップ102にすすむ。ステップ1
02では、空気制御弁13の開弁開始時間を燃料噴射弁
9からの燃料噴射終了後に移行させるためECU20か
ら空気制御弁13に指令信号を発するよう制御する。そ
の後ステップ105へ進み、本ルーチンを終了する。
【0020】一方、ステップ101でNO、つまりイグ
ニッションキースイッチがSTART位置にない時はス
テップ103に分岐し、機関回転数が例えば毎分400
回転以下であるか否かを判断する。ステップ103で
は、NEセンサ18からのNE信号SNEにより、機関回
転数が所定値、例えば毎分400回転以上か否かを判断
している。機関回転が毎分400回転未満であれば、N
Oと判断され、ステップ102に進み、ステップ101
にてYESと判断された場合と同様に空気制御弁13の
開弁開始時間を燃料噴射弁9からの燃料噴射終了後に移
行させる制御を行い、ステップ105にて本ルーチンを
終了する。
【0021】ステップ103でYES、つまり機関回転
数が毎分400回転以上の時はステップ104に分岐
し、燃料噴射弁9からの燃料噴射開始前に空気制御弁1
3を開弁し且つ燃料噴射終了後に空気制御弁13が閉弁
されるようECU20から空気制御弁13に指令信号を
発し、ステップ105にて本ルーチンを終了する。
【0022】図3は、空気制御弁13の開閉制御の様子
を示すタイミングチャートである。機関始動時にイグニ
ッションキースイッチをSTART位置にするとスター
タ信号SKSが発せられ、スタータはOFFからONとな
る。すると、機関始動用のクランキングが行われ、機関
の回転と同期して吸気弁4が開閉される一方、燃料噴射
弁9には、機関回転に同期して燃料を噴射するよう燃料
噴射弁駆動信号SIJが発せられる。機関クランキングに
伴いスタータ信号SKSが発せられている間は、図2のフ
ローチャートにおけるステップ101にてYESと判断
され、ステップ102による処理に基づいて、空気制御
弁13は燃料噴射終了時TIJOFF から時間TC だけ開弁
される。すなわち、機関始動時にスタータ信号SKSが発
せられている間は空気制御弁13の開閉は燃料噴射終了
時刻TIJOFF 後に行われるのである。
【0023】一方、機関が完爆してクランキングを中止
するために、スタータ信号SKSをOFFすると、ステッ
プ101にてNOと判断され、機関回転数が毎分400
回転以上であるか否かを判断する。完爆後でも、機関回
転数が毎分400回転以下であればステップ103にて
NOと判断され、やはり機関始動時のスタータ信号SKS
発生中の場合のように、空気制御弁13の開閉は燃料噴
射終了時刻TIJOFF 以後に行われる。
【0024】機関回転数が上昇して毎分400回転以上
の場合は、ステップ104にてYESと判断されるの
で、ステップ104にて空気制御弁13の開弁開始は燃
料噴射開始時TIJON前より時間TO だけ早く行われる。
つまり、機関回転数毎分400回転以上の場合には空気
制御弁13の開弁時間は燃料噴射開始前の時間TO と燃
料噴射中の時間TF と燃料噴射終了後の時間TC を加え
た時間が空気制御弁13の開弁時間である。
【0025】さらに、機関始動時でない通常運転時に機
関にかかる負荷状態によって、回転数が著しく低下(毎
分400回転以下)する場合も起こりうるが、回転数が
毎分400回転以下であれば、やはりステップ102に
て、空気制御弁13の開弁は燃料噴射終了時TIJOFF
に時間TC だけ行われるよう制御される。なお、本実施
例では、空気制御弁13の開弁時間は,クランクシャフ
トの回転角にて規定されるものである。
【0026】このように構成された燃料噴射装置の作用
を説明する。機関を始動させるためにイグニッションキ
ーをSTART位置にすると、図示しないクランクシャ
フトが図示しないモータにより回転され、それに伴って
吸気弁4が開閉される。吸気弁4の開時に同期して燃料
噴射弁9から燃料が噴射され、燃料はロングノズル9a
のエア燃料通路9cを介して吸気弁4近傍まで導かれた
あと吸気ポート5a内から燃焼室3内に到達する。ロン
グノズル9aの周囲にPTCヒータ9bが取り付けられ
ているので、エア燃料通路9c内の燃料の気化は促進さ
れる。
【0027】機関の始動時は、空気制御弁13は燃料噴
射が終了したあとに時間TC だけ開弁されるようECU
20により制御される(図3)。その後完爆して機関回
転数が毎分400回転以上に上昇する時刻T400 になる
と、空気制御弁13の開弁は燃料噴射弁9が開弁される
時間よりも時間TO だけ早く行われるようECU20に
より制御されるので、機関通常運転時(スタータOFF
の場合で且つ機関回転数が毎分400回転以上の状態)
は空気制御弁は時間(TO +TF +TC )だけ開弁され
る。
【0028】このような時間経過において、機関始動時
にクランクシャフトの回転に伴って加圧ポンプ11が駆
動されるが、機関始動時は機関回転数が低く、機関回転
により駆動される加圧ポンプ11の吐出能力が不足して
いることによりエア供給通路10内のエアの圧縮を充分
行うことが出来ないが、空気制御弁13の開弁時間に関
していうと、機関通常運転時の開弁時間(TO +TF
C )に比較して機関始動時又は機関回転数毎分400
回転以下の時の開弁時間TC は短くなる。そのため、機
関始動時又は機関回転数毎分400回転以下の時には、
エア供給通路10の空気制御弁13直上流に低圧の供給
エアを通常運転域に比較して時間TO +TF 分だけ蓄圧
することができ、燃料噴射終了時に空気制御弁13が開
弁された時は蓄圧されたエアを燃料噴射弁9から噴射さ
れた燃料にエア供給孔10を介して供給できる。
【0029】スタータ信号がOFFされて、しかも機関
回転数が毎分400回転以上となると、機関回転により
駆動される加圧ポンプ11は所望の吐出能力を発揮する
ので、燃料噴射弁9から燃料が噴射される前より時間T
O だけ早く空気制御弁13が開弁されることで、燃料噴
射開始当初より噴射された燃料に、吸気通路に対して所
定差圧を持つ圧縮エアをエア供給孔10aより供給でき
る。
【0030】機関通常運転時から機関にかかる負荷が増
大し、機関回転数が急落して毎分400回転以下になる
と、図2のフローチャートにおけるステップ103から
ステップ104に進み、空気制御弁13の開弁時間を燃
料噴射終了後から時間TC とする。すると、機関始動時
と同様に、空気制御弁13の閉弁時間が時間TO +T F
分だけ増大し、その閉弁時間増加分の時間TO +TF
空気制御弁13の上流にエアを蓄圧することにより次に
空気制御弁13が開弁される時に、蓄圧されたエアを燃
料噴射弁9から噴射された燃料にエア供給孔10を介し
て供給できる。
【0031】また、第1実施例では、機関始動時又は機
関回転数が毎分400回転以下の時は燃料噴射終了後ま
で空気制御弁13が開かれないため、燃料噴射弁9から
燃料が燃料量F1だけ噴射されても、エア供給通路10
を介してエアが供給されず,ロングノズル9a内のエア
燃料通路9cに噴射燃料が燃料量F2(F2<F1)だ
け付着し、燃料噴射と同時に機関に吸入される燃料量は
F1−F2だけとなる。そして、エア燃料通路9c内に
付着した燃料量F2の燃料により、エア燃料通路9cの
実質通路径は小さくされ、エア燃料通路9cを略閉塞状
態とする。
【0032】しかし、略閉塞状態となったあとに空気制
御弁13が開弁されると、エア供給孔10aから上述の
蓄圧エアが供給され、エア燃料通路9cを略閉塞してい
る燃料量F2の燃料が蓄圧されたエアの動圧力をうけ、
その動圧力によって燃料液滴がうける力がエア燃料通路
9cを略閉塞している燃料液滴をエア燃料通路9c内に
付着させる力より大きくなると、エア燃料通路9c内に
付着した燃料量F2の燃料を一気に押し出し機関内に吸
入させることになり、先に吸入されたF1−F2分の燃
料と合わせて、結局燃料量F1全部を機関に吸入させる
ことができる。
【0033】従って供給されるエア圧が小さい機関始動
時又は機関極低回転時でも、計量時の燃料量F1分の燃
料を機関に吸入させることができるので、正しく計量さ
れた燃料全部を燃焼室3にて燃焼させることで、機関出
力を最大限発揮でき、機関始動時には機関始動性向上
を、機関通常運転時でも機関極低回転時になった時には
エンジンストールの危険を避けることができる。
【0034】第1実施例では、空気制御弁13の開弁時
間をスタータ信号SKS及び機関回転数信号SNEに基づき
制御しているが、特にスタータ信号SKSを入力せず、機
関回転数に応じてのみで空気制御弁13の開弁時間制御
を行ってもよい。この場合の制御フローは図2における
ステップ101を省いて、ステップ100からステップ
103へ分岐するようにすればよい。
【0035】また、複数気筒各々に燃料噴射弁を備える
内燃機関の燃料噴射制御については、スタータ信号SKS
が発生すると各燃料噴射弁からの燃料噴射は同時に行わ
れ(所謂グループ噴射)、スタータ信号SKSが発生して
いる最中に機関回転数が所定値(例えば毎分400回
転)以上に上昇すると、各燃料噴射弁からなされる燃料
噴射時期を各気筒毎に設けられた吸気弁の開弁にマッチ
ングさせるよう制御している(所謂独立噴射)。このよ
うな内燃機関に本発明を応用すれば,各気筒毎に空気制
御弁を設け、グループ噴射から独立噴射へ切り替わると
同時に空気制御弁の開弁時期も合わせて変更すればよい
ことはいうまでもない。
【0036】更に第1実施例では、加圧ポンプ11は機
関回転により行っているため、加圧ポンプ11が所望の
吐出能力を有しているか否かを機関回転数により判断し
ていたが、加圧ポンプ11の下流側のエア供給通路10
内の圧力を検知するエア供給通路内圧力センサを設け
て、同時に吸気通路内の圧力を検知する吸気通路内圧力
センサを設けて、両センサから得られるエア供給通路1
0内圧と吸気通路内圧との圧力差が圧力制御弁14にて
規定される値よりも所定値だけ小さくなったことに基づ
き、空気制御弁13の開弁時間を以上説明したように制
御することは、本発明の範中にあることはいうまでもな
い。
【0037】その場合の第2実施例の制御フローのみを
図4により説明すると、本プログラムはステップ200
から開始し、ステップ201にて上述したエア供給通路
内圧力センサからの値Pが所定値P0 (吸気通路内圧に
対して例えば+2.3kg/cm 2)より大きいか否かを判
断する。P>P0 であれば、ステップ202にすすみ、
空気制御弁の開弁開始が図2のフローにおけるステップ
104と同様に燃料噴射前に行われ、空気制御弁の閉弁
は燃料噴射の終了後に行われてよい。P<P0 であれば
ステップ203にて図2におけるステップ102と同様
の制御をすればよい。そしてステップ204にてこのル
ーチンを終了する。
【0038】第2実施例のフローによれば、加圧ポンプ
11の吐出能力低下をエア供給通路10内の圧力値によ
り判断できるので、加圧ポンプ11を駆動させている駆
動機構が何らかの形で故障した場合にも本発明の空気制
御弁13の開弁期間制御が可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加圧ポンプ吐出能力低下時にも所定噴射タイミングに所
定量に計量された燃料を、エア燃料通路内に付着させた
ままにすることなくエア燃料通路から噴射できるので、
正しく計量された燃料を機関燃焼室内に吸入させること
ができる。従って、加圧ポンプの吐出能力が低下して
も、空気燃料比がリーンとなることはなく、機関出力不
足に陥ることもない。
【0040】しかも、加圧ポンプの能力低下を補うべく
他の手段により加圧ポンプを強制的に駆動させることな
く、空気制御弁の開弁時間の変更を行うだけで上記効果
が得られるので、装置の複雑化を招くこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の全体構成図。
【図2】 第1実施例の制御フローチャート。
【図3】 第1実施例のタイミングチャート。
【図4】 第2実施例の制御フローチャート。
【図5】 従来技術の図面。
【符号の説明】
5・・・・・・吸気通路 9・・・・・・燃料噴射弁 10・・・・・エア供給通路 11・・・・・加圧ポンプ 13・・・・・空気制御弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】計量された燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    前記燃料噴射弁から噴射される燃料にエアを供給するた
    めのエア供給通路と、前記エア供給通路に圧縮エアを送
    る加圧ポンプと、加圧ポンプからの圧縮エアを供給され
    た燃料を吸気通路内に案内するためのエア燃料通路と、
    前記燃料噴射弁からの燃料噴射に同期した開閉により前
    記エア供給通路の連通状態と閉塞状態を切り換える空気
    制御弁とを有する内燃機関の燃料噴射装置において、前
    記加圧ポンプ吐出能力が正常時であるか否かを検出する
    手段と、前記加圧ポンプ吐出能力低下時は、正常時に比
    して、燃料噴射に同期するエア供給通路の連通期間を短
    くするとともに、エアの供給開始時期が、燃料の噴射終
    了と略同時か又は燃料終了時以後となるように前記空気
    制御弁の開閉を制御する空気制御弁開閉制御手段を備え
    ることを特徴とする内燃機関の燃料噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US12459705B2 (en) 2018-04-19 2025-11-04 Seisan Nipponsha, Ltd. Outer bag with product therein, production method therefor, and bag body supply method

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