JPH0572416B2 - - Google Patents
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- JPH0572416B2 JPH0572416B2 JP59169766A JP16976684A JPH0572416B2 JP H0572416 B2 JPH0572416 B2 JP H0572416B2 JP 59169766 A JP59169766 A JP 59169766A JP 16976684 A JP16976684 A JP 16976684A JP H0572416 B2 JPH0572416 B2 JP H0572416B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flame
- flame retardant
- parts
- weight
- retardant composition
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本発明は、難燃性ケーブルなどに用いて有用な
ハロゲン元素を含有しない所謂ノンハロゲンの難
燃性組成物に関するものである。 <従来の技術> 従来の一般的なケーブルの難燃化方法には、(1)
塩素、臭素などのハロゲン元素を含んだ難燃性に
富む樹脂、例えばPVC、ポリクロロプレンゴム、
クロルスルホン化ポリエチレンゴム、塩素化ポリ
エチレンなどを用いる方法、あるいはこれらの樹
脂に酸化アンチモンなどの難燃剤を添加して更に
難燃性を向上させる方法、(2)易燃性樹脂、例えば
ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)、エチレン−エチルアクリレート
(EEA)、エチレンプロピレン(EP)ゴムなど
に、塩素や臭素などのハロゲン元素を含む難燃剤
を酸化アンチモンと併用して添加する方法、(3)水
酸化アルミニウムを主たる難燃剤として用い、ハ
ロゲン元素含有の難燃剤を用いない方法などがあ
る。 <発明が解決しようとする問題点> ところが、上記(1)および(2)のハロゲン元素含有
の樹脂、難燃剤を用いた場合、例えば燃焼時、塩
化水素(HCl)、臭化水素(HBr)などのハロゲ
ン化水素ガスが多量に発生し、これらのガスが金
属を腐食させたり、また人体に有害な作用を与え
る。更にまた、燃焼時、多量の煙の発生もある。
従つて、このような難燃性組成物を用いた難燃性
ケーブルは、安全性に問題があり、例えば、地下
鉄構内、地下街、病院、一般ビル内、船舶内、原
子力発電所内、化学プラント、その他の高い安全
性が求められる施設では使用できない。 この点、(3)の水酸化アルミニウムを主たる難燃
剤として用いる場合は、上記(1)および(2)のような
有害ガス、煙の発生などはないものの、高い難燃
性を得ようとすると、水酸化アルミニウムを高充
填しなければならず、このため、難燃性組成物を
用いた難燃性ケーブルのシースや絶縁体などの機
械的特性や電気的特性が低下したり、押出成形な
どによる場合、発泡したりするなどの問題があ
る。 <問題を解決するための手段> 本発明は、上記した従来の問題点を解消すべく
なされたもので、その特徴とする構成は、ハロゲ
ン元素を含まないゴム、プラスチツクとしてエチ
レン成分にして90%以上であるポリオレフイン樹
脂を1種あるいは2種以上を組み合わせて用い、
これらのゴム、プラスチツク100重量部に、平均
粒子径0.3μm〜2μmの水酸化マグネシウム50〜
200重量部と、吸油量0.5ml/g〜2.0ml/gのカ
ーボンブラツク粉末5〜50重量部、赤りんを含む
難燃剤2〜30重量部を添加混合してなる混和物
を、有機過酸化物の加硫剤により架橋した難燃性
組成物にある。 この難燃性組成物は、好ましくは導体上に絶縁
体を設けたケーブルコア、あるいはこれらを多芯
に撚合わせ介在物を介してシースを施したケーブ
ルの当該シースまたは/および絶縁体として用い
ることにより、難撚性ケーブルを得ることができ
る。また、必要により、上記水酸化マグネシウム
を、ステアリン酸やオレイン酸で表面処理すると
よい。また、上記難燃性ケーブルの場合、撚り合
わせコアとシースの間に施される介在物を、ハロ
ゲン元素を含まずかつ酸素指数値が30以上である
難撚性組成物とすることができる。 このような本発明に係る難燃性組成物を用いた
難燃性ケーブルを示すと、第1図または第2図の
如くである。これらの図において、1は導体、2
は絶縁体、3a,3bは介在、4はシース、5は
コアテープ、6は抑えテープである。 ここで、上記シース4は、本発明の難燃性組成
物、即ちハロゲン元素を含まないゴム、プラスチ
ツクとしてエチレン成分にして90%以上であるポ
リオレフイン樹脂を1種あるいは2種以上を組み
合わせて用い、これらのゴム、プラスチツク100
重量部に、平均粒子径0.3μm〜2μmの水酸化マグ
ネシウム50〜200重量部と、吸油量0.5ml/g〜
2.0ml/gのカーボンブラツク粉末5〜50重量部、
赤りんを含む難燃剤2〜30重量部を添加混合して
なる混和物を、有機過酸化物の加硫剤により架橋
した難燃性組成物により形成される。上記絶縁体
2は、当該シース4と同じ難燃性組成物か、ある
いはやはりハロゲン元素を含まない通常のゴム、
プラスチツクで形成される。第1図の介在3a
は、紙テープやジユートなどで形成された通常の
介在であり、第2図の介在3bは、ハロゲン元素
を含まずかつ酸素指数値30以上である難燃性組成
物で形成された充実型の介在である。この充実型
の介在の場合は、好ましくは、コアおよびシース
との融着を防止するため、上述したようにコア上
にはマイラーなどのコアテープ5を巻き、また充
実介在上には抑えテープ6を巻き付ける。 <作用> 本発明の難燃性組成物またはこれを用いた難燃
性ケーブルは、上記のようにハロゲン元素の含ま
ないノンハロゲンのゴム、プラスチツクをベース
樹脂としてあるため、火災などに遭遇して燃焼し
ても、燃焼ガス中にハロゲン化水素ガスなどの有
害ガスは含まず、これがため、ケーブル布設周辺
の金属を腐食させることもなく、また人体に有害
作用を及ぼすこともない。 また結晶水放出で吸熱反応を起こす水酸化マグ
ネシウムとして、特定粒子径(0.3μm〜2μm)の
ものを添加してあるため、比較的高充填でも、機
械的特性の低下や、押出時の加工性の低下もな
く、かつこの高充填により、極めて高い難燃性が
得られる。特にまた、水酸化マグネシウムの場
合、結晶水放出の温度が、水酸化アルミニウムの
200℃前後(この温度は、樹脂によつては、当該
樹脂の熱分解より低く、使用樹脂が制限される温
度である)と比較して高く、370℃前後であるた
め、ベース樹脂の熱分解温度に近く、使用樹脂の
混練温度や押出温度が殆ど制約されない。更に水
酸化マグネシウムをステアリン酸やオレイン酸で
表面処理すると、より一層多くの充填が可能とな
り、また良好な加工性が得られる。またカーボン
ブラツクとして、特定吸油量(0.5ml/g〜2.0
ml/g)のものを添加してあるため、粒子径が小
さく表面積が大きい理由から、難燃効果が大き
く、小量の添加で充分な難燃効果が得られる。ま
たこの組成物中のカーボンブラツクは燃焼時、酸
素の遮断された状態で加熱されるため、炭化して
組成物中に炭化層を形成する。この炭化層の形成
により、組成物自体の流動やケーブル内部からの
可燃物の流出(溶融ドリツプ)が有効に抑えられ
るため、より延焼が防止される。 また特定量の赤りんを含む難燃剤を添加してあ
るため、燃焼時、組成物中の炭化作用がより一層
促進される。即ち赤りんにあつては、高温加熱さ
れて酸化されるとき、樹脂より水素を奪い脱水す
るため、樹脂の炭化を進める。。 そしてまた、上記難燃性組成物は、有機過酸化
物の加硫剤により、架橋されているため、機械特
性も優れている。更に、難燃化するに当たつて、
良好な材料である特定粒子径の水酸化マグネシウ
ム、特定吸油量のカーボンブラツク、赤りんを用
いるものであるため、従来の塩素、臭素などのハ
ロゲンを含有する難燃剤を用いるものと比較して
発煙量も少ない。 また、第2図のケーブルのように、介在にも、
ハロゲン元素を含まずかつ酸素指数値が30以上で
ある難燃性組成物を用いる場合、本発明の難燃性
組成物で形成されたシースまたは/および絶縁体
との構成を相俟て、より一層高い難燃性を得るこ
とができる。 上記本発明で使用するゴム、プラスチツクはハ
ロゲン元素を含有しない所謂ノンハロゲンのゴ
ム、プラスチツクで、例えばPE、天然ゴム、ブ
チルゴム、シリコンゴム、エチレンプロピレンゴ
ム(EPM)、エチレンプロピレンジエンエラスト
マー(EPDM).エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレンとアクリル酸エチルの共重合体、エ
チレンとα−オレフンの共重合体、エチレンアク
リリツクエラストマー、水素添加スチレンブタジ
エンエラストマー、さらにこれらのブレンド物な
どが挙げられ、高い抗張力など良好な機械特性を
得るために、エチレン成分が90%以上であるポリ
オレフイン樹脂の1種あるいは2種以上の組合せ
として使用するとよい。 また、本発明の水酸化マグネシウムの平均粒子
径を0.3μm〜2μmとしたのは、0.3μm未満では、
凝集力が大きく混和物中での分散が不良となり、
機械的特性の低下を招き、2μmを越える場合は
樹脂との密着が不良で抗張力、伸びなど、やはり
機械的特性の低下を招くので好ましくないからで
ある。そして、その添加量を50〜200重量部とし
たのは、50重量部未満では、十分な難燃効果が得
られず、200重量部を越えると、多すぎて、機械
的特性が低下したり、押出時、発泡したり、更に
は加工性が悪化したりするからである。 また、本発明のカーボンブラツクの吸油量を
0.5ml/g〜2.0ml/gとしたのは、高い難燃効
果、良好な加工性、優れた機械的特性を兼ね備え
たものとするためであり、0.5ml/g未満では、
抗張力が低く、難燃効果も小さからであり、また
2.0ml/gを越える場合には、混和物の粘度が高
く加工性が不良となり、あるいは電気絶縁性の低
下を招くからである。そして、添加量を5〜50重
量部としたのは、5重量部未満では、所望の難燃
効果、および炭化層形成効果が得られず、50重量
部を越えると、混和物の粘度が高く加工性不良と
なつたり、伸びの低下を招くからである。 また、本発明の赤りんを含む難燃剤の添加量
を、2〜30重量部となるようにしたのは、2重量
部未満では、炭化作用の促進効果が殆ど得られ
ず、また30重量部を越えて、多過ぎても難燃性は
逆に低下し、また発煙性が増大して好ましくない
からである。 また、本発明で用いる加硫剤としては、有機過
酸化物としては、例えばDCP(ジクミルパーオキ
シド)、2,5−ジメチル−2,5ジ(t−ブチ
ルパーオキシン)ヘキサン、t−ブチルパーベン
ゾエート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキシンなどが挙げられる。 そして、上記本発明に係る難燃性組成物を用い
ケーブルを製造するにおいては、通常の押出方法
で、絶縁体およびシースを押し出す。紙テープや
ジユートの介在にあつては、縦添えなどにより充
填させる。充実介在の場合は押出方法による。 なお、上記図示のケーブルは、多芯ケーブルに
ついてであつたが、本発明に係る難燃性組成物を
用いケーブルは、勿論単芯ケーブルについても適
用することができる。 <実施例> 第1表は、本発明に係る難燃性組成物の各実施
例〜を、その各特性試験効果と共に示したも
のである。また第2表は本発明の要件を満たさな
い組成物および通常のポリ塩化ビニル組成物を、
比較例〜として、その各特性試験結果と共に
示したものである。
ハロゲン元素を含有しない所謂ノンハロゲンの難
燃性組成物に関するものである。 <従来の技術> 従来の一般的なケーブルの難燃化方法には、(1)
塩素、臭素などのハロゲン元素を含んだ難燃性に
富む樹脂、例えばPVC、ポリクロロプレンゴム、
クロルスルホン化ポリエチレンゴム、塩素化ポリ
エチレンなどを用いる方法、あるいはこれらの樹
脂に酸化アンチモンなどの難燃剤を添加して更に
難燃性を向上させる方法、(2)易燃性樹脂、例えば
ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)、エチレン−エチルアクリレート
(EEA)、エチレンプロピレン(EP)ゴムなど
に、塩素や臭素などのハロゲン元素を含む難燃剤
を酸化アンチモンと併用して添加する方法、(3)水
酸化アルミニウムを主たる難燃剤として用い、ハ
ロゲン元素含有の難燃剤を用いない方法などがあ
る。 <発明が解決しようとする問題点> ところが、上記(1)および(2)のハロゲン元素含有
の樹脂、難燃剤を用いた場合、例えば燃焼時、塩
化水素(HCl)、臭化水素(HBr)などのハロゲ
ン化水素ガスが多量に発生し、これらのガスが金
属を腐食させたり、また人体に有害な作用を与え
る。更にまた、燃焼時、多量の煙の発生もある。
従つて、このような難燃性組成物を用いた難燃性
ケーブルは、安全性に問題があり、例えば、地下
鉄構内、地下街、病院、一般ビル内、船舶内、原
子力発電所内、化学プラント、その他の高い安全
性が求められる施設では使用できない。 この点、(3)の水酸化アルミニウムを主たる難燃
剤として用いる場合は、上記(1)および(2)のような
有害ガス、煙の発生などはないものの、高い難燃
性を得ようとすると、水酸化アルミニウムを高充
填しなければならず、このため、難燃性組成物を
用いた難燃性ケーブルのシースや絶縁体などの機
械的特性や電気的特性が低下したり、押出成形な
どによる場合、発泡したりするなどの問題があ
る。 <問題を解決するための手段> 本発明は、上記した従来の問題点を解消すべく
なされたもので、その特徴とする構成は、ハロゲ
ン元素を含まないゴム、プラスチツクとしてエチ
レン成分にして90%以上であるポリオレフイン樹
脂を1種あるいは2種以上を組み合わせて用い、
これらのゴム、プラスチツク100重量部に、平均
粒子径0.3μm〜2μmの水酸化マグネシウム50〜
200重量部と、吸油量0.5ml/g〜2.0ml/gのカ
ーボンブラツク粉末5〜50重量部、赤りんを含む
難燃剤2〜30重量部を添加混合してなる混和物
を、有機過酸化物の加硫剤により架橋した難燃性
組成物にある。 この難燃性組成物は、好ましくは導体上に絶縁
体を設けたケーブルコア、あるいはこれらを多芯
に撚合わせ介在物を介してシースを施したケーブ
ルの当該シースまたは/および絶縁体として用い
ることにより、難撚性ケーブルを得ることができ
る。また、必要により、上記水酸化マグネシウム
を、ステアリン酸やオレイン酸で表面処理すると
よい。また、上記難燃性ケーブルの場合、撚り合
わせコアとシースの間に施される介在物を、ハロ
ゲン元素を含まずかつ酸素指数値が30以上である
難撚性組成物とすることができる。 このような本発明に係る難燃性組成物を用いた
難燃性ケーブルを示すと、第1図または第2図の
如くである。これらの図において、1は導体、2
は絶縁体、3a,3bは介在、4はシース、5は
コアテープ、6は抑えテープである。 ここで、上記シース4は、本発明の難燃性組成
物、即ちハロゲン元素を含まないゴム、プラスチ
ツクとしてエチレン成分にして90%以上であるポ
リオレフイン樹脂を1種あるいは2種以上を組み
合わせて用い、これらのゴム、プラスチツク100
重量部に、平均粒子径0.3μm〜2μmの水酸化マグ
ネシウム50〜200重量部と、吸油量0.5ml/g〜
2.0ml/gのカーボンブラツク粉末5〜50重量部、
赤りんを含む難燃剤2〜30重量部を添加混合して
なる混和物を、有機過酸化物の加硫剤により架橋
した難燃性組成物により形成される。上記絶縁体
2は、当該シース4と同じ難燃性組成物か、ある
いはやはりハロゲン元素を含まない通常のゴム、
プラスチツクで形成される。第1図の介在3a
は、紙テープやジユートなどで形成された通常の
介在であり、第2図の介在3bは、ハロゲン元素
を含まずかつ酸素指数値30以上である難燃性組成
物で形成された充実型の介在である。この充実型
の介在の場合は、好ましくは、コアおよびシース
との融着を防止するため、上述したようにコア上
にはマイラーなどのコアテープ5を巻き、また充
実介在上には抑えテープ6を巻き付ける。 <作用> 本発明の難燃性組成物またはこれを用いた難燃
性ケーブルは、上記のようにハロゲン元素の含ま
ないノンハロゲンのゴム、プラスチツクをベース
樹脂としてあるため、火災などに遭遇して燃焼し
ても、燃焼ガス中にハロゲン化水素ガスなどの有
害ガスは含まず、これがため、ケーブル布設周辺
の金属を腐食させることもなく、また人体に有害
作用を及ぼすこともない。 また結晶水放出で吸熱反応を起こす水酸化マグ
ネシウムとして、特定粒子径(0.3μm〜2μm)の
ものを添加してあるため、比較的高充填でも、機
械的特性の低下や、押出時の加工性の低下もな
く、かつこの高充填により、極めて高い難燃性が
得られる。特にまた、水酸化マグネシウムの場
合、結晶水放出の温度が、水酸化アルミニウムの
200℃前後(この温度は、樹脂によつては、当該
樹脂の熱分解より低く、使用樹脂が制限される温
度である)と比較して高く、370℃前後であるた
め、ベース樹脂の熱分解温度に近く、使用樹脂の
混練温度や押出温度が殆ど制約されない。更に水
酸化マグネシウムをステアリン酸やオレイン酸で
表面処理すると、より一層多くの充填が可能とな
り、また良好な加工性が得られる。またカーボン
ブラツクとして、特定吸油量(0.5ml/g〜2.0
ml/g)のものを添加してあるため、粒子径が小
さく表面積が大きい理由から、難燃効果が大き
く、小量の添加で充分な難燃効果が得られる。ま
たこの組成物中のカーボンブラツクは燃焼時、酸
素の遮断された状態で加熱されるため、炭化して
組成物中に炭化層を形成する。この炭化層の形成
により、組成物自体の流動やケーブル内部からの
可燃物の流出(溶融ドリツプ)が有効に抑えられ
るため、より延焼が防止される。 また特定量の赤りんを含む難燃剤を添加してあ
るため、燃焼時、組成物中の炭化作用がより一層
促進される。即ち赤りんにあつては、高温加熱さ
れて酸化されるとき、樹脂より水素を奪い脱水す
るため、樹脂の炭化を進める。。 そしてまた、上記難燃性組成物は、有機過酸化
物の加硫剤により、架橋されているため、機械特
性も優れている。更に、難燃化するに当たつて、
良好な材料である特定粒子径の水酸化マグネシウ
ム、特定吸油量のカーボンブラツク、赤りんを用
いるものであるため、従来の塩素、臭素などのハ
ロゲンを含有する難燃剤を用いるものと比較して
発煙量も少ない。 また、第2図のケーブルのように、介在にも、
ハロゲン元素を含まずかつ酸素指数値が30以上で
ある難燃性組成物を用いる場合、本発明の難燃性
組成物で形成されたシースまたは/および絶縁体
との構成を相俟て、より一層高い難燃性を得るこ
とができる。 上記本発明で使用するゴム、プラスチツクはハ
ロゲン元素を含有しない所謂ノンハロゲンのゴ
ム、プラスチツクで、例えばPE、天然ゴム、ブ
チルゴム、シリコンゴム、エチレンプロピレンゴ
ム(EPM)、エチレンプロピレンジエンエラスト
マー(EPDM).エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレンとアクリル酸エチルの共重合体、エ
チレンとα−オレフンの共重合体、エチレンアク
リリツクエラストマー、水素添加スチレンブタジ
エンエラストマー、さらにこれらのブレンド物な
どが挙げられ、高い抗張力など良好な機械特性を
得るために、エチレン成分が90%以上であるポリ
オレフイン樹脂の1種あるいは2種以上の組合せ
として使用するとよい。 また、本発明の水酸化マグネシウムの平均粒子
径を0.3μm〜2μmとしたのは、0.3μm未満では、
凝集力が大きく混和物中での分散が不良となり、
機械的特性の低下を招き、2μmを越える場合は
樹脂との密着が不良で抗張力、伸びなど、やはり
機械的特性の低下を招くので好ましくないからで
ある。そして、その添加量を50〜200重量部とし
たのは、50重量部未満では、十分な難燃効果が得
られず、200重量部を越えると、多すぎて、機械
的特性が低下したり、押出時、発泡したり、更に
は加工性が悪化したりするからである。 また、本発明のカーボンブラツクの吸油量を
0.5ml/g〜2.0ml/gとしたのは、高い難燃効
果、良好な加工性、優れた機械的特性を兼ね備え
たものとするためであり、0.5ml/g未満では、
抗張力が低く、難燃効果も小さからであり、また
2.0ml/gを越える場合には、混和物の粘度が高
く加工性が不良となり、あるいは電気絶縁性の低
下を招くからである。そして、添加量を5〜50重
量部としたのは、5重量部未満では、所望の難燃
効果、および炭化層形成効果が得られず、50重量
部を越えると、混和物の粘度が高く加工性不良と
なつたり、伸びの低下を招くからである。 また、本発明の赤りんを含む難燃剤の添加量
を、2〜30重量部となるようにしたのは、2重量
部未満では、炭化作用の促進効果が殆ど得られ
ず、また30重量部を越えて、多過ぎても難燃性は
逆に低下し、また発煙性が増大して好ましくない
からである。 また、本発明で用いる加硫剤としては、有機過
酸化物としては、例えばDCP(ジクミルパーオキ
シド)、2,5−ジメチル−2,5ジ(t−ブチ
ルパーオキシン)ヘキサン、t−ブチルパーベン
ゾエート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキシンなどが挙げられる。 そして、上記本発明に係る難燃性組成物を用い
ケーブルを製造するにおいては、通常の押出方法
で、絶縁体およびシースを押し出す。紙テープや
ジユートの介在にあつては、縦添えなどにより充
填させる。充実介在の場合は押出方法による。 なお、上記図示のケーブルは、多芯ケーブルに
ついてであつたが、本発明に係る難燃性組成物を
用いケーブルは、勿論単芯ケーブルについても適
用することができる。 <実施例> 第1表は、本発明に係る難燃性組成物の各実施
例〜を、その各特性試験効果と共に示したも
のである。また第2表は本発明の要件を満たさな
い組成物および通常のポリ塩化ビニル組成物を、
比較例〜として、その各特性試験結果と共に
示したものである。
【表】
【表】
【表】
上記第1表から、本発明の各難燃性組成物は、
各配合材料を所望の範囲としたとき、下記に示す
ような性能を満たし、優れた特性を呈することが
分かる。 引張り強度、TS≧1.0 伸び El≧350 *従来の架橋ポリエチレン(XLPE)の性能基
準(JIS C−3605)。 ムーニー粘度 ≦35 発煙性 ≦2.0 *JIS A−1306。 酸素指数値 OI≧25 *ASTM D−2863。 一方、第2表によると、次のことが分かる。比
較例では水酸化マグネシウムが少な過ぎて、難
燃性が低く、大気中で燃焼する程度である。比較
例は逆に水酸化マグネシウムが多過ぎる場合
で、加工性が悪く、伸びも低い。比較例ではカ
ーボンブラツクが多過ぎて、やはり加工性が悪
く、伸びも低い。比較例はストラクチヤーの小
さい(吸油量、0.4ml/g)カーボンの場合で、
抗張力が低く、また難燃効果も低い。比較例は
赤りんが多過ぎて(赤りん成分17%)、逆に難燃
性が低下し、また抗張力も低下する。比較例、
は塩素を含む組成物で、OI、引張強度の点で
はバランスが取れているが、発煙性で、かつハロ
ゲン化水素ガスの発生が多く、腐食性、有毒性の
上で好ましくない。 第3表は、本発明に係る難燃性組成物を用いた
難燃性ケーブルの実施例、および本発明の要件
を満たさない組成物および通常のポリ塩化ビニル
組成物を用いたケーブルを、比較例〜とし
て、それぞれの各特性試験結果と共に示したもの
である。
各配合材料を所望の範囲としたとき、下記に示す
ような性能を満たし、優れた特性を呈することが
分かる。 引張り強度、TS≧1.0 伸び El≧350 *従来の架橋ポリエチレン(XLPE)の性能基
準(JIS C−3605)。 ムーニー粘度 ≦35 発煙性 ≦2.0 *JIS A−1306。 酸素指数値 OI≧25 *ASTM D−2863。 一方、第2表によると、次のことが分かる。比
較例では水酸化マグネシウムが少な過ぎて、難
燃性が低く、大気中で燃焼する程度である。比較
例は逆に水酸化マグネシウムが多過ぎる場合
で、加工性が悪く、伸びも低い。比較例ではカ
ーボンブラツクが多過ぎて、やはり加工性が悪
く、伸びも低い。比較例はストラクチヤーの小
さい(吸油量、0.4ml/g)カーボンの場合で、
抗張力が低く、また難燃効果も低い。比較例は
赤りんが多過ぎて(赤りん成分17%)、逆に難燃
性が低下し、また抗張力も低下する。比較例、
は塩素を含む組成物で、OI、引張強度の点で
はバランスが取れているが、発煙性で、かつハロ
ゲン化水素ガスの発生が多く、腐食性、有毒性の
上で好ましくない。 第3表は、本発明に係る難燃性組成物を用いた
難燃性ケーブルの実施例、および本発明の要件
を満たさない組成物および通常のポリ塩化ビニル
組成物を用いたケーブルを、比較例〜とし
て、それぞれの各特性試験結果と共に示したもの
である。
【表】
*:シースの炭化した部分の長さ。
**:燃焼中の濃度を検知管で測定した。
***:燃焼中の煙の濃度をJIS A−1306で測定し、
見通し距離(m)=2.7/Dで示した。
上記第3表から、本発明に係る難燃性組成物を
用いた難燃性ケーブルは、IEEE std.383に合格
していることが分かる。即ち、仕上り外観が良
く、塩化水素ガスの発生もなく、また発煙性な少
なく、100m以上の見通距離がえられたことが分
かる。 これに対して、比較例、では酸素指数値の
低いシースを施した場合、不合格であることが分
かる。例え、比較例のように、絶縁体の酸素指
数値(OI)を26としても、合格品は得られなか
つた。また比較例の場合は、燃焼試験は合格で
あるが、高充填で加工性が悪く、外観の肌荒れが
激しく不良品であつた。比較例〜はいずれも
PVCシースで、燃焼試験は合格であるが、多量
の塩化水素ガスが発生し、火災時に金属を腐食さ
せ、また人体に有害であつた。また発煙量も多か
つた。 <発明の効果> 本発明によれば、以上の説明から明らかなよう
に、高い難燃性を有し、燃焼ガスにはハロゲン化
水素ガスなどを含まず、これがため、周囲の金属
を腐食させることもなく、また人体に有害な影響
を与えることもなく、かつ発煙量も少なく、機械
的特性にも優れた、従来にない所謂クリーンな難
燃性組成物を提供することができ、さらに、この
難燃性組成物をシースや絶縁体などに用いれば、
難燃性ケーブルを得ることができる。
**:燃焼中の濃度を検知管で測定した。
***:燃焼中の煙の濃度をJIS A−1306で測定し、
見通し距離(m)=2.7/Dで示した。
上記第3表から、本発明に係る難燃性組成物を
用いた難燃性ケーブルは、IEEE std.383に合格
していることが分かる。即ち、仕上り外観が良
く、塩化水素ガスの発生もなく、また発煙性な少
なく、100m以上の見通距離がえられたことが分
かる。 これに対して、比較例、では酸素指数値の
低いシースを施した場合、不合格であることが分
かる。例え、比較例のように、絶縁体の酸素指
数値(OI)を26としても、合格品は得られなか
つた。また比較例の場合は、燃焼試験は合格で
あるが、高充填で加工性が悪く、外観の肌荒れが
激しく不良品であつた。比較例〜はいずれも
PVCシースで、燃焼試験は合格であるが、多量
の塩化水素ガスが発生し、火災時に金属を腐食さ
せ、また人体に有害であつた。また発煙量も多か
つた。 <発明の効果> 本発明によれば、以上の説明から明らかなよう
に、高い難燃性を有し、燃焼ガスにはハロゲン化
水素ガスなどを含まず、これがため、周囲の金属
を腐食させることもなく、また人体に有害な影響
を与えることもなく、かつ発煙量も少なく、機械
的特性にも優れた、従来にない所謂クリーンな難
燃性組成物を提供することができ、さらに、この
難燃性組成物をシースや絶縁体などに用いれば、
難燃性ケーブルを得ることができる。
第1図および第2図は本発明に係る難燃性組成
物を用いた難燃性ケーブルの各縦断面図である。 1……導体、2……絶縁体、3a,3b……介
在、4……シース。
物を用いた難燃性ケーブルの各縦断面図である。 1……導体、2……絶縁体、3a,3b……介
在、4……シース。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ハロゲン元素を含まないゴム、プラスチツク
としてエチレン成分にして90%以上であるポリオ
レフイン樹脂を1種あるいは2種以上を組み合わ
せて用い、これらのゴム、プラスチツク100重量
部に、平均粒子径0.3μm〜2μmの水酸化マグネシ
ウム50〜200重量部と、吸油量0.5ml/g〜2.0
ml/gのカーボンブラツク粉末5〜50重量部、赤
りんを含む難燃剤2〜30重量部を添加混合してな
る混和物を、有機過酸化物の加硫剤により架橋し
たことを特徴とする難燃性組成物。 2 上記難燃性組成物において、水酸化マグネシ
ウムがステアリン酸、あるいはオレイン酸により
表面処理されていることを特徴とする特許請求の
範囲第1項記載の難燃性組成物。
Priority Applications (10)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59169766A JPS6147752A (ja) | 1984-08-14 | 1984-08-14 | 難燃性組成物 |
| CA000475553A CA1281469C (en) | 1984-08-14 | 1985-03-01 | Flame-retardant composition and flame-retardant cable using same |
| US06/707,410 US4671896A (en) | 1984-08-14 | 1985-03-01 | Flame-retardant composition and flame-retardant cable using same |
| GB08505441A GB2163167B (en) | 1984-08-14 | 1985-03-04 | Flame-retardant composition and flame-retardant cable using same |
| KR1019850002133A KR900000189B1 (ko) | 1984-08-14 | 1985-03-29 | 난연성 조성물과 이것을 사용한 케이블 |
| CN 85101465 CN1009275B (zh) | 1984-08-14 | 1985-04-01 | 阻燃性组合物以及使用该组合物制成的阻燃性电缆 |
| US07/024,559 US4869848A (en) | 1984-08-14 | 1987-03-11 | Flame-retardant composition and flame-retardant cable using same |
| MYPI87002495A MY102100A (en) | 1984-08-14 | 1987-09-30 | Flame-zetasdant compositioon and flame-retasdant cable using same |
| SG171/88A SG17188G (en) | 1984-08-14 | 1988-03-08 | Flame-retardant composition and flameretardant cable using same |
| HK779/88A HK77988A (en) | 1984-08-14 | 1988-09-22 | Flame-retardant composition and flame-retardant cable using same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59169766A JPS6147752A (ja) | 1984-08-14 | 1984-08-14 | 難燃性組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6147752A JPS6147752A (ja) | 1986-03-08 |
| JPH0572416B2 true JPH0572416B2 (ja) | 1993-10-12 |
Family
ID=15892453
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59169766A Granted JPS6147752A (ja) | 1984-08-14 | 1984-08-14 | 難燃性組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6147752A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4443473A (en) * | 1981-06-30 | 1984-04-17 | The Procter & Gamble Company | Carbamate derivatives |
| US4460602A (en) * | 1981-06-30 | 1984-07-17 | The Procter & Gamble Company | Urea derivatives |
| US4493848A (en) * | 1983-07-14 | 1985-01-15 | The Procter & Gamble Company | Compositions and methods useful for producing analgesia |
| US4544668A (en) * | 1983-07-14 | 1985-10-01 | The Procter & Gamble Company | Compounds and compositions useful for producing analgesia |
| US4564633A (en) * | 1983-07-14 | 1986-01-14 | The Procter & Gamble Company | Compositions and methods useful for producing analgesia |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5292259A (en) * | 1976-01-29 | 1977-08-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Flame-retardant thermoplastic resin compositions |
| JPS59184327A (ja) * | 1983-04-05 | 1984-10-19 | Nissan Motor Co Ltd | エレクトロクロミツク表示素子 |
| JPS59219352A (ja) * | 1983-05-27 | 1984-12-10 | Showa Denko Kk | プロピレン系重合体組成物 |
| JPS6134036A (ja) * | 1984-07-26 | 1986-02-18 | Hitachi Cable Ltd | 難燃性電気絶縁組成物 |
-
1984
- 1984-08-14 JP JP59169766A patent/JPS6147752A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6147752A (ja) | 1986-03-08 |
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