JPH0573052A - 楽音変調装置 - Google Patents
楽音変調装置Info
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- JPH0573052A JPH0573052A JP3265230A JP26523091A JPH0573052A JP H0573052 A JPH0573052 A JP H0573052A JP 3265230 A JP3265230 A JP 3265230A JP 26523091 A JP26523091 A JP 26523091A JP H0573052 A JPH0573052 A JP H0573052A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 より自然なゆらぎをもつ、楽音を発生可能に
し、かつその楽音に最も適した帯域幅と振幅を持つゆら
ぎを持たせる。 【構成】 白色雑音発生器71からのホワイトノイズは
1/fフィルタ72に入力され、ここで1/fゆらぎ特
性をもつゆらぎ信号に変換される。変調基本クロックは
1/16分周器74によって1/16分周されて白色雑
音発生器71、1/fフィルタ72およびデータラッチ
73にクロックとして供給される。一方、直線補間回路
75には変調基本クロック回路76からのクロックが直
接に入力され、この変調基本クロック回路76は帯域幅
操作子11からの帯域幅設定信号によりクロック周期が
可変される。1/fフィルタ72からの隣り合うゆらぎ
データサンプル間には少なくとも1つ以上の補間値が直
線補間回路75によって挿入されて変調信号が形成され
る。この変調信号は乗算器77にて振幅操作子13から
の振幅設定信号と乗算され、その振幅が可変される。こ
れにより、その自然楽器音に最も適した帯域幅と振幅を
持つゆらぎがより正確にシミュレートされる。
し、かつその楽音に最も適した帯域幅と振幅を持つゆら
ぎを持たせる。 【構成】 白色雑音発生器71からのホワイトノイズは
1/fフィルタ72に入力され、ここで1/fゆらぎ特
性をもつゆらぎ信号に変換される。変調基本クロックは
1/16分周器74によって1/16分周されて白色雑
音発生器71、1/fフィルタ72およびデータラッチ
73にクロックとして供給される。一方、直線補間回路
75には変調基本クロック回路76からのクロックが直
接に入力され、この変調基本クロック回路76は帯域幅
操作子11からの帯域幅設定信号によりクロック周期が
可変される。1/fフィルタ72からの隣り合うゆらぎ
データサンプル間には少なくとも1つ以上の補間値が直
線補間回路75によって挿入されて変調信号が形成され
る。この変調信号は乗算器77にて振幅操作子13から
の振幅設定信号と乗算され、その振幅が可変される。こ
れにより、その自然楽器音に最も適した帯域幅と振幅を
持つゆらぎがより正確にシミュレートされる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器等の音源で発
生する楽音信号を変調する楽音変調装置に関する。
生する楽音信号を変調する楽音変調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の代表的な楽音変調装置は、比較的
低周波数(例えば、ビブラートの用途で数〜数10H
z)の単純な繰り返し波形(例えば、正弦波、のこぎり
波)を発生するLFO(低周波発振器)を変調信号源と
して使用している。原理上、この種の楽音変調装置によ
って与えられる楽音の変調は、単純な繰り返し変動とな
るため、人工的で機械的な印象をぬぐいきれない。
低周波数(例えば、ビブラートの用途で数〜数10H
z)の単純な繰り返し波形(例えば、正弦波、のこぎり
波)を発生するLFO(低周波発振器)を変調信号源と
して使用している。原理上、この種の楽音変調装置によ
って与えられる楽音の変調は、単純な繰り返し変動とな
るため、人工的で機械的な印象をぬぐいきれない。
【0003】一方、他の従来技術では、変調信号源とし
てホワイトノイズ発生器を使用している。この種の楽音
変調装置は楽音に完全に不規則な変動を与えるため、先
に挙げた従来技術と対極をなし、自然音のもつ心地よい
変動、ゆらぎを与えることはできない。
てホワイトノイズ発生器を使用している。この種の楽音
変調装置は楽音に完全に不規則な変動を与えるため、先
に挙げた従来技術と対極をなし、自然音のもつ心地よい
変動、ゆらぎを与えることはできない。
【0004】単純の極や不規則の極にある、上述の従来
技術の問題を改良するために、ゆらぎ周波数が高くなる
につれ、そのパワー(又は振幅)が減少するような特性
をもつノイズ(例えば、1/fノイズ)を発生するゆら
ぎ発生器を使用する提案がなされている(本件出願人に
係る特願平2ー31515号、平成2年2月14日出願
参照)。
技術の問題を改良するために、ゆらぎ周波数が高くなる
につれ、そのパワー(又は振幅)が減少するような特性
をもつノイズ(例えば、1/fノイズ)を発生するゆら
ぎ発生器を使用する提案がなされている(本件出願人に
係る特願平2ー31515号、平成2年2月14日出願
参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実験による
と、この種のゆらぎ発生器を使用した楽音変調装置は、
かすれた音を再現するのには有効であった。しかし、ゆ
っくりしたゆらぎを持つ楽音については十分な成果が得
られないという問題点があった。
と、この種のゆらぎ発生器を使用した楽音変調装置は、
かすれた音を再現するのには有効であった。しかし、ゆ
っくりしたゆらぎを持つ楽音については十分な成果が得
られないという問題点があった。
【0006】本件発明者は、その理由がゆらぎ発生器か
ら出力されるゆらぎ信号の広い帯域幅にあることを見い
出した。例えば、1/fゆらぎを例にとると、5Hzの
ゆらぎ周波数のパワーに対し、その32倍のゆらぎ周波
数(160Hz)のパワーは1/32の大きさしかもっ
ていない。ところが、実際にはこの大きさは人間の聴覚
特性により、1/32よりもずっと大きな影響を与え、
かすれた音の混合した音として聞えてしまうからであ
る。
ら出力されるゆらぎ信号の広い帯域幅にあることを見い
出した。例えば、1/fゆらぎを例にとると、5Hzの
ゆらぎ周波数のパワーに対し、その32倍のゆらぎ周波
数(160Hz)のパワーは1/32の大きさしかもっ
ていない。ところが、実際にはこの大きさは人間の聴覚
特性により、1/32よりもずっと大きな影響を与え、
かすれた音の混合した音として聞えてしまうからであ
る。
【0007】しかしながら、上述した先願に係る楽音変
調装置にあっては、ゆらぎの帯域幅やゆらぎの振幅が演
奏される楽器の種類によって異なるにもかかわらず、常
に一定の帯域幅および振幅でゆらぎを与える構成となっ
ていたため、その自然楽器から発生する楽音と比べて不
自然な音になってしまうという問題点もあった。
調装置にあっては、ゆらぎの帯域幅やゆらぎの振幅が演
奏される楽器の種類によって異なるにもかかわらず、常
に一定の帯域幅および振幅でゆらぎを与える構成となっ
ていたため、その自然楽器から発生する楽音と比べて不
自然な音になってしまうという問題点もあった。
【0008】すなわち、自然楽器自体は自然音のもつ心
地よい変動やゆらぎを有しており、例えば、管楽器と弦
楽器ではゆらぎの帯域幅および振幅が異なっている。し
かし、管楽器と弦楽器に相当する楽音に対していずれも
同じ帯域幅および振幅でゆらぎを与えるために、先願に
係る楽音変調装置によって変調された楽音は管楽器や弦
楽器自体から発生する楽音と比べて不自然な音になる。
地よい変動やゆらぎを有しており、例えば、管楽器と弦
楽器ではゆらぎの帯域幅および振幅が異なっている。し
かし、管楽器と弦楽器に相当する楽音に対していずれも
同じ帯域幅および振幅でゆらぎを与えるために、先願に
係る楽音変調装置によって変調された楽音は管楽器や弦
楽器自体から発生する楽音と比べて不自然な音になる。
【0009】そこで本発明は、より自然なゆらぎをもつ
楽音を発生可能にするとともに、その楽音に最も適した
帯域幅と振幅を持つゆらぎを持たせることのできる楽音
変調装置を提供することを目的としている。
楽音を発生可能にするとともに、その楽音に最も適した
帯域幅と振幅を持つゆらぎを持たせることのできる楽音
変調装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による楽音変調装
置は、楽音信号を電子的に発生する音源手段と、周波数
の値に依存してパワーが変化するパワースペクトルをも
つゆらぎ信号を発生するゆらぎ信号発生手段と、前記ゆ
らぎ信号の帯域幅を可変する帯域幅可変手段と、前記ゆ
らぎ信号の振幅を可変する振幅可変手段と、前記ゆらぎ
信号発生手段からのゆらぎ信号を、前記帯域幅可変手段
および振幅可変手段によってその帯域幅および振幅を可
変して変調信号を形成する変調信号形成手段と、前記音
源手段において発生する楽音信号を前記変調信号に基づ
いて変調する変調手段とを備えたことを特徴とする。
置は、楽音信号を電子的に発生する音源手段と、周波数
の値に依存してパワーが変化するパワースペクトルをも
つゆらぎ信号を発生するゆらぎ信号発生手段と、前記ゆ
らぎ信号の帯域幅を可変する帯域幅可変手段と、前記ゆ
らぎ信号の振幅を可変する振幅可変手段と、前記ゆらぎ
信号発生手段からのゆらぎ信号を、前記帯域幅可変手段
および振幅可変手段によってその帯域幅および振幅を可
変して変調信号を形成する変調信号形成手段と、前記音
源手段において発生する楽音信号を前記変調信号に基づ
いて変調する変調手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明では、ゆらぎ信号発生手段において周波
数に依存してそのパワーが変化するパワースペクトルを
もつゆらぎ信号が発生し、このゆらぎ信号のもつゆらぎ
帯域幅および振幅が変調信号形成手段によって可変設定
されて変調信号が形成される。また、変調手段によりこ
の変調信号に基づいて音源の楽音信号が変調される。
数に依存してそのパワーが変化するパワースペクトルを
もつゆらぎ信号が発生し、このゆらぎ信号のもつゆらぎ
帯域幅および振幅が変調信号形成手段によって可変設定
されて変調信号が形成される。また、変調手段によりこ
の変調信号に基づいて音源の楽音信号が変調される。
【0012】したがって、その自然楽器音に最適のゆら
ぎ(その楽音に最も適した帯域幅と振幅を持つゆらぎ)
がより正確にシミュレートされる。
ぎ(その楽音に最も適した帯域幅と振幅を持つゆらぎ)
がより正確にシミュレートされる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。図1は本発明に係る楽音変調装置を組み
込んだ電子楽器の全体構成を示す図である。
いて説明する。図1は本発明に係る楽音変調装置を組み
込んだ電子楽器の全体構成を示す図である。
【0014】図1において、この電子楽器は大きく分け
て装置全体を制御するCPU1と、プログラムおよび定
数を記憶するROM2と、ワーキングメモリとしてのR
AM3と、演奏入力装置としての鍵盤4と、同時に複数
(図1では4つ)の音を電子的に発生可能な音源5(音
源手段)5と、音源5からの楽音信号を外部に出力する
サウンドシステム6と、音源5の発生する楽音に変調を
加えるための変調信号源としての変調回路7とを含んで
いる。そして、これら各回路はバス8を介して相互に接
続されている。
て装置全体を制御するCPU1と、プログラムおよび定
数を記憶するROM2と、ワーキングメモリとしてのR
AM3と、演奏入力装置としての鍵盤4と、同時に複数
(図1では4つ)の音を電子的に発生可能な音源5(音
源手段)5と、音源5からの楽音信号を外部に出力する
サウンドシステム6と、音源5の発生する楽音に変調を
加えるための変調信号源としての変調回路7とを含んで
いる。そして、これら各回路はバス8を介して相互に接
続されている。
【0015】変調回路7はポリフォニック音源5の各発
音チヤンネル(図1では、音源0、1、2、3で示す)
に対応して複数の変調チヤンネル(図1では、変調回路
0、1、2、3で示す)を有している。
音チヤンネル(図1では、音源0、1、2、3で示す)
に対応して複数の変調チヤンネル(図1では、変調回路
0、1、2、3で示す)を有している。
【0016】CPU(変調手段)1は変調回路7からの
変調信号を読み込み、その値に従って音源5を制御する
ことにより、音源5で発生する楽音信号を変調する。こ
の場合、変調信号は楽音のピッチ(周波数)、音量、音
色の変調あるいはサウンドエフェクト(例えば、リバー
ブ)の変調に利用される。
変調信号を読み込み、その値に従って音源5を制御する
ことにより、音源5で発生する楽音信号を変調する。こ
の場合、変調信号は楽音のピッチ(周波数)、音量、音
色の変調あるいはサウンドエフェクト(例えば、リバー
ブ)の変調に利用される。
【0017】また、本実施例では、ゆらぎ信号の帯域幅
を可変する帯域幅操作子11がA/D変換器12を介し
てバス8に接続され、振幅を可変する振幅操作子13が
A/D変換器14を介してバス8に接続されている。こ
れらの操作子11、13は例えば、ダイヤル状に形成さ
れて電子楽器の盤面に取り付けられ、演奏者によって演
算対象の自然楽器に対応するように操作される。
を可変する帯域幅操作子11がA/D変換器12を介し
てバス8に接続され、振幅を可変する振幅操作子13が
A/D変換器14を介してバス8に接続されている。こ
れらの操作子11、13は例えば、ダイヤル状に形成さ
れて電子楽器の盤面に取り付けられ、演奏者によって演
算対象の自然楽器に対応するように操作される。
【0018】ここに、帯域幅操作子11はゆらぎ信号の
帯域幅を可変するための信号として帯域幅設定信号を出
力し、振幅操作子13はゆらぎ信号の振幅を可変するた
めの信号として振幅設定信号を出力する。
帯域幅を可変するための信号として帯域幅設定信号を出
力し、振幅操作子13はゆらぎ信号の振幅を可変するた
めの信号として振幅設定信号を出力する。
【0019】図2に変調回路7の1チヤンネル分の構成
を示す。各変調回路チヤンネルにおいて、白色雑音(ホ
ワイトノイズ)発生器71は等しいパワーのスペクトル
をもつ疑似ホワイトノイズを発生する。
を示す。各変調回路チヤンネルにおいて、白色雑音(ホ
ワイトノイズ)発生器71は等しいパワーのスペクトル
をもつ疑似ホワイトノイズを発生する。
【0020】図3に白色雑音発生器71の構成例を示
す。ここでは、フリップフロップチェイン81a〜81
nと、排他的論理和素子82a、82bとの組み合わせ
で疑似ホワイトノイズ(疑似乱数列)を形成している。
す。ここでは、フリップフロップチェイン81a〜81
nと、排他的論理和素子82a、82bとの組み合わせ
で疑似ホワイトノイズ(疑似乱数列)を形成している。
【0021】図2に戻って、白色雑音発生器71からの
ホワイトノイズは1/fフィルタ72に入力され、ここ
で1/fゆらぎ特性をもつゆらぎ信号に変換される。図
4に1/fフィルタ72の構成例を示す。
ホワイトノイズは1/fフィルタ72に入力され、ここ
で1/fゆらぎ特性をもつゆらぎ信号に変換される。図
4に1/fフィルタ72の構成例を示す。
【0022】図示のように1/fフィルタ72は4つの
加算素子91〜94、2つの遅延素子95、96および
4つの乗算素子97〜100によって構成される。乗算
素子97〜100における乗数をそれぞれ[63/6
4]、[−15/16]、[3/4]、[−1/4]に
選択することにより、1/fに近いゆらぎ信号が得られ
ることが知られている。なお、ゆらぎフィルタとして
は、本実施例のような1/fフィルタに限らず、他のゆ
らぎ特性(例えば、1/f2、1/f3)をもつフィルタ
を用いてゆらぎ信号を発生するようにしてもよい。
加算素子91〜94、2つの遅延素子95、96および
4つの乗算素子97〜100によって構成される。乗算
素子97〜100における乗数をそれぞれ[63/6
4]、[−15/16]、[3/4]、[−1/4]に
選択することにより、1/fに近いゆらぎ信号が得られ
ることが知られている。なお、ゆらぎフィルタとして
は、本実施例のような1/fフィルタに限らず、他のゆ
らぎ特性(例えば、1/f2、1/f3)をもつフィルタ
を用いてゆらぎ信号を発生するようにしてもよい。
【0023】図2に戻り、変調回路の白色雑音発生器7
1および1/fフィルタ72はゆらぎ信号発生手段11
0を構成している。注目すべき点は、ゆらぎ信号発生手
段110から出力されるゆらぎ信号のゆらぎ帯域幅が相
当広いことである。
1および1/fフィルタ72はゆらぎ信号発生手段11
0を構成している。注目すべき点は、ゆらぎ信号発生手
段110から出力されるゆらぎ信号のゆらぎ帯域幅が相
当広いことである。
【0024】そこで本実施例では、この広い帯域幅を周
波数低域部に制限するために、変調信号形成手段111
を使用している。変調信号形成手段111はデータラッ
チ73、1/16分周器74および直線補間回路75に
よって実現されている。1/16分周器74は変調基本
クロックを1/16分周した信号を白色雑音発生器7
1、1/fフィルタ72およびデータラッチ73にクロ
ックとして供給する。なお、データラッチ73は1/f
フィルタ72からのゆらぎ信号のデジタルデータをサン
プルとして取り込むものである。
波数低域部に制限するために、変調信号形成手段111
を使用している。変調信号形成手段111はデータラッ
チ73、1/16分周器74および直線補間回路75に
よって実現されている。1/16分周器74は変調基本
クロックを1/16分周した信号を白色雑音発生器7
1、1/fフィルタ72およびデータラッチ73にクロ
ックとして供給する。なお、データラッチ73は1/f
フィルタ72からのゆらぎ信号のデジタルデータをサン
プルとして取り込むものである。
【0025】これに対し、直線補間回路75には変調基
本クロック回路76からのクロックが直接に入力され
る。この変調基本クロック回路76は帯域幅操作子11
からの前記帯域幅設定信号によりクロック周期が可変で
きるように構成されている。これにより、ゆらぎ信号発
生手段110の動作周波数の16倍で変調信号形成手段
111の主要素である直線補間回路75が作動する。
本クロック回路76からのクロックが直接に入力され
る。この変調基本クロック回路76は帯域幅操作子11
からの前記帯域幅設定信号によりクロック周期が可変で
きるように構成されている。これにより、ゆらぎ信号発
生手段110の動作周波数の16倍で変調信号形成手段
111の主要素である直線補間回路75が作動する。
【0026】直線補間回路75はゆらぎ信号発生手段1
10からの隣り合うゆらぎデータサンプル間に少なくと
も1つ以上の(ここでは1/16分周に従って15個
の)補間値を挿入して変調信号(出力xで示す)を形成
する。そして、この変調信号は乗算器77にて振幅操作
子13からの前記振幅設定信号と乗算され、その振幅が
可変される。
10からの隣り合うゆらぎデータサンプル間に少なくと
も1つ以上の(ここでは1/16分周に従って15個
の)補間値を挿入して変調信号(出力xで示す)を形成
する。そして、この変調信号は乗算器77にて振幅操作
子13からの前記振幅設定信号と乗算され、その振幅が
可変される。
【0027】直線補間回路75の構成例を図5に示す。
図5において、直線補間回路75は減算器121、4ビ
ットシフト回路122、加算器123および出力ラッチ
124によって構成される。直線補間回路75の減算器
121は1/fフィルタ72からの新しいゆらぎデータ
サンプルX(i+1)と、データラッチ73からの古い
ゆらぎデータサンプルX(i)とを受ける。データサン
プルX(i+1)とX(i)は、ゆらぎ信号における隣
り合うデータサンプルである。
図5において、直線補間回路75は減算器121、4ビ
ットシフト回路122、加算器123および出力ラッチ
124によって構成される。直線補間回路75の減算器
121は1/fフィルタ72からの新しいゆらぎデータ
サンプルX(i+1)と、データラッチ73からの古い
ゆらぎデータサンプルX(i)とを受ける。データサン
プルX(i+1)とX(i)は、ゆらぎ信号における隣
り合うデータサンプルである。
【0028】減算器121は、この隣り合うデータサン
プルの差(X(i+1)−X(i))をとって4ビット
シフト回路122に出力する。4ビットシフト回路12
2は、この差を1/16倍してデータ(X(i+1)−
X(i))/16を形成し、加算器123に出力する。
加算器123は、4ビットシフト回路122からのデー
タ(X(i+1)−X(i))/16を変調基本クロッ
クで動作する出力ラッチ124からのデータに加え、出
力xとして出力する。
プルの差(X(i+1)−X(i))をとって4ビット
シフト回路122に出力する。4ビットシフト回路12
2は、この差を1/16倍してデータ(X(i+1)−
X(i))/16を形成し、加算器123に出力する。
加算器123は、4ビットシフト回路122からのデー
タ(X(i+1)−X(i))/16を変調基本クロッ
クで動作する出力ラッチ124からのデータに加え、出
力xとして出力する。
【0029】したがって、出力ラッチ124の出力(す
なわち、直線補間回路75の出力であり、変調回路の出
力)である変調信号xは、変調基本クロックに同期して
X(i)、X(i)+1/16(差)、X(i)+2/
16(差)、・・・、X(i)+15/16(差)、X
(i+1)(ここで、差は隣り合うゆらぎデータサンプ
ルX(i)、X(i+1)の差)というように変化し
て、ゆらぎ帯域が低周波数帯域に制限された直線補間デ
ータ列を形成する。
なわち、直線補間回路75の出力であり、変調回路の出
力)である変調信号xは、変調基本クロックに同期して
X(i)、X(i)+1/16(差)、X(i)+2/
16(差)、・・・、X(i)+15/16(差)、X
(i+1)(ここで、差は隣り合うゆらぎデータサンプ
ルX(i)、X(i+1)の差)というように変化し
て、ゆらぎ帯域が低周波数帯域に制限された直線補間デ
ータ列を形成する。
【0030】動作において、CPU1は変調回路7の変
調信号xの値を読み、それに基づいて、音源5の対応す
る発音チヤンネルを制御する。また、押鍵時にはCPU
1は押鍵に割り当てた変調回路7(チヤンネル)に対
し、クリア信号を与えて、変調回路7を初期化する。図
2において、クリア信号は白色雑音発生器71、1/f
フィルタ72、データラッチ73および直線補間回路7
5に入力される。
調信号xの値を読み、それに基づいて、音源5の対応す
る発音チヤンネルを制御する。また、押鍵時にはCPU
1は押鍵に割り当てた変調回路7(チヤンネル)に対
し、クリア信号を与えて、変調回路7を初期化する。図
2において、クリア信号は白色雑音発生器71、1/f
フィルタ72、データラッチ73および直線補間回路7
5に入力される。
【0031】次に、CPU1による楽音変調動作のフロ
ーチャートを図6〜図8を参照して説明する。
ーチャートを図6〜図8を参照して説明する。
【0032】CPU1は、まずステップS1で鍵走査を
実行し、押鍵を検出したときには(ステップS2、ステ
ップS3)、その押鍵に対し、音源5の発音チヤンネル
と変調回路7のチヤンネルを割り当て、割り当てた変調
回路7を初期化し、発音チヤンネルを発音する(ステッ
プS4〜ステップS11)。
実行し、押鍵を検出したときには(ステップS2、ステ
ップS3)、その押鍵に対し、音源5の発音チヤンネル
と変調回路7のチヤンネルを割り当て、割り当てた変調
回路7を初期化し、発音チヤンネルを発音する(ステッ
プS4〜ステップS11)。
【0033】詳細には、ステップS4で押鍵のキーコー
ドをAレジスタにセットし、チヤンネルカウンタnを0
から動かしながら、0〜3の範囲内で空チヤンネル(C
Cn=0で示される)を見つけ出す(ステップS5〜ス
テップS8)。
ドをAレジスタにセットし、チヤンネルカウンタnを0
から動かしながら、0〜3の範囲内で空チヤンネル(C
Cn=0で示される)を見つけ出す(ステップS5〜ス
テップS8)。
【0034】そして、空チヤンネルが見つかったらチヤ
ンネルレジスタCCnに押鍵のキーコードAをストアし
(ステップS9)、対応する変調回路(チヤンネル)n
にクリアパルスを与えて変調回路チヤンネルnを初期化
し(ステップS10)、音源(チヤンネル)nに発音指
示を与える(ステップS11)。
ンネルレジスタCCnに押鍵のキーコードAをストアし
(ステップS9)、対応する変調回路(チヤンネル)n
にクリアパルスを与えて変調回路チヤンネルnを初期化
し(ステップS10)、音源(チヤンネル)nに発音指
示を与える(ステップS11)。
【0035】発音中のチヤンネルに対する処理は図7に
示される。CPU1は、ステップS12でチヤンネルカ
ウンタnを初期化(n=0)し、その後、ステップS1
3で発音中のチヤンネル(CCnが0、すなわち“空”
でないことによって示される)を見つけたら、ステップ
S14でそのチヤンネルのキーコードCCnに対応する
周波数データf(セント比例表現)を読み出すととも
に、変調回路チヤンネルnから変調データx(0〜1の
範囲として扱われる)を読み出し、さらにステップS1
6で読み出した変調データxと深さdepthを用いて
基本の周波数データfを次式(1)に従って変調する。
示される。CPU1は、ステップS12でチヤンネルカ
ウンタnを初期化(n=0)し、その後、ステップS1
3で発音中のチヤンネル(CCnが0、すなわち“空”
でないことによって示される)を見つけたら、ステップ
S14でそのチヤンネルのキーコードCCnに対応する
周波数データf(セント比例表現)を読み出すととも
に、変調回路チヤンネルnから変調データx(0〜1の
範囲として扱われる)を読み出し、さらにステップS1
6で読み出した変調データxと深さdepthを用いて
基本の周波数データfを次式(1)に従って変調する。
【0036】 f=f+(x−1/2)×depth・・・・・(1) 式(1)により、周波数データは基本周波数(音階周波
数f0)を中心とし、変調信号xの値に応じてf0−(1
/2)depthからf0+(1/2)depthの範
囲で変動する値をとる。
数f0)を中心とし、変調信号xの値に応じてf0−(1
/2)depthからf0+(1/2)depthの範
囲で変動する値をとる。
【0037】次いで、ステップS17で、この変調され
た周波数データfを音源チヤンネルnに送る。その後、
ステップS18およびステップS19で、以上の処理を
全てのチヤンネルについて実行する。
た周波数データfを音源チヤンネルnに送る。その後、
ステップS18およびステップS19で、以上の処理を
全てのチヤンネルについて実行する。
【0038】この結果、発音中の音源チヤンネルnから
は対応する変調回路チヤンネルnからの変調信号xに依
存して周波数(ピッチ)がゆらぐ楽音信号が発生するこ
とになる。ここに、変調信号xはゆらぎ帯域幅が低周波
数帯域に制限されたゆらぎ周波数特性をもつので、従来
より自然でリアルなピッチゆらぎが楽音に加えられるこ
とになる。
は対応する変調回路チヤンネルnからの変調信号xに依
存して周波数(ピッチ)がゆらぐ楽音信号が発生するこ
とになる。ここに、変調信号xはゆらぎ帯域幅が低周波
数帯域に制限されたゆらぎ周波数特性をもつので、従来
より自然でリアルなピッチゆらぎが楽音に加えられるこ
とになる。
【0039】また、本実施例の場合、変調信号xはゆら
ぎ信号のもつゆらぎ帯域幅および振幅を可変設定して形
成される。したがって、その自然楽器に最も適した帯域
幅と振幅を持つゆらぎがより正確にシミュレートされる
ことになる。
ぎ信号のもつゆらぎ帯域幅および振幅を可変設定して形
成される。したがって、その自然楽器に最も適した帯域
幅と振幅を持つゆらぎがより正確にシミュレートされる
ことになる。
【0040】なお、発音開始時(ステップS11)には
音源チヤンネルは基本周波数(音階周波数f0)で楽音
の発生を開始する。
音源チヤンネルは基本周波数(音階周波数f0)で楽音
の発生を開始する。
【0041】次に、CPU1は鍵走査(ステップS1)
において離鍵を検出したときには(ステップS2、ステ
ップS3)、図8に示す離鍵処理ルーチンを実行する。
離鍵処理ルーチンにおいて、まずステップS20で離鍵
のキーコードをAレジスタにセットし、チヤンネルカウ
ンタnを0から動かしながら、0〜3の範囲内で離鍵と
同一のキーコードをもつチヤンネルレジスタCCnを捜
し出し(ステップS21〜ステップS24)、そのチヤ
ンネルレジスタCCnを空状態“0”に戻し(ステップ
S25)、さらに対応する音源チヤンネルnを消音処理
する(ステップS26)。
において離鍵を検出したときには(ステップS2、ステ
ップS3)、図8に示す離鍵処理ルーチンを実行する。
離鍵処理ルーチンにおいて、まずステップS20で離鍵
のキーコードをAレジスタにセットし、チヤンネルカウ
ンタnを0から動かしながら、0〜3の範囲内で離鍵と
同一のキーコードをもつチヤンネルレジスタCCnを捜
し出し(ステップS21〜ステップS24)、そのチヤ
ンネルレジスタCCnを空状態“0”に戻し(ステップ
S25)、さらに対応する音源チヤンネルnを消音処理
する(ステップS26)。
【0042】なお、本発明の範囲内で種々の変形が可能
である。例えば、変調回路、音源の少なくとも一部はプ
ログラム(ソフトウエア)と、プログラムを実行するC
PUとで実現してもよい。また、変調信号をピッチ(音
高)以外の楽音の他の要素(例えば、音量、音色、音
響)の変調に利用してもよい。
である。例えば、変調回路、音源の少なくとも一部はプ
ログラム(ソフトウエア)と、プログラムを実行するC
PUとで実現してもよい。また、変調信号をピッチ(音
高)以外の楽音の他の要素(例えば、音量、音色、音
響)の変調に利用してもよい。
【0043】さらに、変調されたパラメータの計算も他
の計算法が可能である。例えば、キーコード毎に最高周
波数データfmaxと、最低周波数データfminとを用意
し、前記ステップS14でこれらのデータを読み出し、
ステップS16で変調信号xを用いて f=fmin+x(fmax−fmin) という演算式により、変調された周波数データを得るよ
うにしてもよい。
の計算法が可能である。例えば、キーコード毎に最高周
波数データfmaxと、最低周波数データfminとを用意
し、前記ステップS14でこれらのデータを読み出し、
ステップS16で変調信号xを用いて f=fmin+x(fmax−fmin) という演算式により、変調された周波数データを得るよ
うにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、周波数に依存してその
パワーが変化するパワースペクトルをもつゆらぎ信号を
発生させ、このゆらぎ信号のもつゆらぎ帯域幅および振
幅を可変設定して変調信号を形成し、さらにこの変調信
号に基づいて音源の楽音信号を変調しているので、その
自然楽器音に最も適した帯域幅と振幅を持つゆらぎを与
えることができる。
パワーが変化するパワースペクトルをもつゆらぎ信号を
発生させ、このゆらぎ信号のもつゆらぎ帯域幅および振
幅を可変設定して変調信号を形成し、さらにこの変調信
号に基づいて音源の楽音信号を変調しているので、その
自然楽器音に最も適した帯域幅と振幅を持つゆらぎを与
えることができる。
【図1】本発明の楽音変調装置を適用した電子楽器の一
実施例の全体構成を示す図である。
実施例の全体構成を示す図である。
【図2】同実施例の変調回路の構成図である。
【図3】同実施例の白色雑音発生器の構成図である。
【図4】同実施例の1/fフィルタの構成図である。
【図5】同実施例の直線補間回路の構成図である。
【図6】同実施例のCPUの動作の一部を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図7】同実施例のCPUの動作の一部を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図8】同実施例のCPUの動作の一部を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
1 CPU(変調手段) 2 ROM 3 RAM 4 鍵盤 5 音源(音源手段) 6 サウンドシステム 7 変調回路 11 帯域幅操作子(帯域幅可変手段) 13 振幅操作子(振幅可変手段) 71 白色雑音発生器 72 1/fフィルタ 73 データラッチ 74 1/16分周器 75 直線補間回路 76 変調基本クロック回路 77 乗算器 81a〜81n フリップフロップチェイン 82a、82b 排他的論理和素子 91〜94 加算素子 95、96 遅延素子 97〜100 乗算素子 110 ゆらぎ信号発生手段 111 変調信号形成手段 121 減衰器 122 4ビットシフト回路 123 加算器 124 出力ラッチ
Claims (1)
- 【請求項1】 楽音信号を電子的に発生する音源手段
と、 周波数の値に依存してパワーが変化するパワースペクト
ルをもつゆらぎ信号を発生するゆらぎ信号発生手段と、 前記ゆらぎ信号の帯域幅を可変する帯域幅可変手段と、 前記ゆらぎ信号の振幅を可変する振幅可変手段と、 前記ゆらぎ信号発生手段からのゆらぎ信号を、前記帯域
幅可変手段および振幅可変手段によってその帯域幅およ
び振幅を可変して変調信号を形成する変調信号形成手段
と、 前記音源手段において発生する楽音信号を前記変調信号
に基づいて変調する変調手段と、を備えたことを特徴と
する楽音変調装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3265230A JPH0573052A (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | 楽音変調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3265230A JPH0573052A (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | 楽音変調装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0573052A true JPH0573052A (ja) | 1993-03-26 |
Family
ID=17414331
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3265230A Pending JPH0573052A (ja) | 1991-09-17 | 1991-09-17 | 楽音変調装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0573052A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07146695A (ja) * | 1993-11-26 | 1995-06-06 | Fujitsu Ltd | 歌声合成装置 |
| US8805559B2 (en) | 2010-04-17 | 2014-08-12 | NL Giken Incorporated | Electronic music box |
| JP2023045356A (ja) * | 2021-09-22 | 2023-04-03 | カシオ計算機株式会社 | 情報処理装置、方法及びプログラム |
-
1991
- 1991-09-17 JP JP3265230A patent/JPH0573052A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07146695A (ja) * | 1993-11-26 | 1995-06-06 | Fujitsu Ltd | 歌声合成装置 |
| US8805559B2 (en) | 2010-04-17 | 2014-08-12 | NL Giken Incorporated | Electronic music box |
| JP2023045356A (ja) * | 2021-09-22 | 2023-04-03 | カシオ計算機株式会社 | 情報処理装置、方法及びプログラム |
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