JPH057480Y2 - - Google Patents

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JPH057480Y2
JPH057480Y2 JP1985163495U JP16349585U JPH057480Y2 JP H057480 Y2 JPH057480 Y2 JP H057480Y2 JP 1985163495 U JP1985163495 U JP 1985163495U JP 16349585 U JP16349585 U JP 16349585U JP H057480 Y2 JPH057480 Y2 JP H057480Y2
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head liner
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は逆カツプ形のセラミツクス製のヘツド
ライナを備えた断熱エンジンの構造に関するもの
である。
[従来の技術] シリンダヘツドの下面とピストン冠部に断熱性
に優れたセラミツクスを利用した断熱エンジン
は、例えば特開昭60−90955号公報などに開示さ
れている。上述の従来技術では、第4図に示すよ
うに、金属製のシリンダヘツド2の下半部の円筒
部11に嵌挿した逆カツプ形のセラミツクス製の
ヘツドライナ1と、セラミツクス製のピストン冠
部(図示省略)とにより燃焼室が断熱化される。
金属製のシリンダボデイ3はピストン4を嵌合
するセラミツクス製のシリンダライナ19を嵌合
支持され、シリンダライナ19の上端壁14にシ
リンダヘツド2が図示してないヘツドボルトによ
り結合される。ヘツドライナ1の内周面1aはシ
リンダライナ19の内周面19aと連続し、ピス
トン4が両者に嵌合して燃焼室15を囲むように
構成される。
ヘツドライナ1の上壁1bに吸気ポート9と排
気ポート(図示せず)が設けられ、これらの下端
部に吸気弁8が接する弁座10と、図示してない
排気弁が接する弁座とが一体に形成される。吸気
ポート9はシリンダヘツド2に設けた吸気通路1
2と接続される。吸気弁8はステムをシリンダヘ
ツド2に結合した弁ガイド13に摺動可能に支持
される。
シリンダヘツド2の円筒部11とヘツドライナ
1との間に断熱空気層を形成するために、円筒部
11の内径はヘツドライナ1の外径よりも大き
く、かつ円筒部11の深さはヘツドライナ1の高
さよりも大きくされる。円筒部11とヘツドライ
ナ1の周壁との間に上下1対の環状のガスケツト
22,23を装着して断熱空気層20が形成され
る。また、ヘツドライナ1の上壁1bと円筒部1
1の天壁11aとの間に、ガスケツト35と吸気
ポート9と吸気通路12との接続部を封止するシ
ールリング21を装着して断熱空気層20aが形
成される。同様に、図示してないが吸気ポート9
と吸気通路12との接続部および燃料噴射ノズル
の取穴にもこれを取り囲むシールリングが介装さ
れる。
ヘツドライナ1の下端部はシリンダボデイ3の
上端壁14の環状溝に係合したガスケツト7を介
して、シリンダライナ19の上端面に重ね合さ
れ、この状態はシリンダボデイ3とシリンダヘツ
ド2とのヘツドボルト結合により保持される。
上述の従来技術によれば、シリンダヘツド2の
下面ばかりでなく、シリンダの一部とピストン冠
部がセラミツクス材により囲まれ、燃焼行程の内
でも燃焼温度の高い時期(クランク角にして上死
点の前後60〜70°)に燃焼室が断熱化されるで、
良好な燃焼状態が得られるとともに、排気温度を
高めることができる。しかし、逆カツプ形とされ
るヘツドライナ1の下端部をシリンダボデイ3の
上端壁14に、また上壁1bをガスケツト35を
介してシリンダヘツド2の円筒部11の天壁11
aに挟持される結果、燃焼行程における爆発荷重
によりヘツドライナ1のコーナ部aに応力集中が
生じ、この部分から割れが生じる恐れがある。
すなわち、単純化して考えると、第5図に示す
ように、ヘツドライナ1は周壁部1cにおいて、
下端部をシリンダボデイ3に、上壁1bをシリン
ダヘツド2にそれぞれ支持されるので、燃焼行程
で第6図aに示すような変形が生じる。この場合
の内周面1aの下端部bからコーナ部aを経て上
壁1bの下面中心cに至る荷重分布は、第6図b
に実線35Aで表される。このことから、コーナ
部aには過大な引張荷重が生じるため、コーナ部
aのところから亀裂が発生する恐れがある。
なお、組立て時、シリンダヘツド2をシリンダ
ボデイ3に結合する6本のヘツドボルトにはそれ
ぞれ約5tの締付荷重が加えられ、コーナ部aには
破線35Bで示すように圧縮荷重が作用している
が、実線35Aで示される燃焼行程での引張荷重
のピークは150Kg/cm2にも達する。
[考案が解決しようとする問題点] そこで、本考案の目的は上述の問題に鑑み、ヘ
ツドライナのコーナ部にセラミツクスの弱点であ
る引張荷重が作用しないようなヘツドライナの配
置を考慮した、断熱エンジンの構造を提供するこ
とにある。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案の構成はシ
リンダヘツドの下壁に設けた円筒部の天壁と該円
筒部に嵌挿した逆カツプ形のセラミツクス製のヘ
ツドライナの上壁との間に、ヘツドライナの内径
よりも小径の環状のガスケツトをヘツドライナと
同心に挟み、シリンダヘツドをシリンダボデイに
締結するヘツドボルトの締付力により、ヘツドラ
イナの下端面をシリンダボデイおよびシリンダラ
イナの上端面に重ね合せたものである。
[作用] ヘツドライナの上壁とシリンダヘツドの天壁と
の間のガスケツトの位置をシリンダ中心側へ偏倚
させると、ヘツドライナのコーナ部には引張荷重
が作用しない。すなわち、環状のガスケツトの直
径を小さくし、ヘツドライナの内周面よりも内側
の部分でヘツドライナの上壁とシリンダヘツドの
天壁との間に挟むことにより、燃焼行程において
ヘツドライナに作用する爆発荷重はガスケツトを
支点としてシリンダヘツドに支持されることとな
り、この場合は、コーナ部に亀裂を生じさせるよ
うな引張荷重は作用せず、圧縮荷重が作用する。
セラミツクスの特性として圧縮強度は引張強度
の10倍程度にも達するから、燃焼行程でヘツドラ
イナのコーナ部には圧縮荷重だけが作用する時
は、コーナ部が引き裂かれるような力は作用せ
ず、ヘツドライナの亀裂やその他の強度上の問題
を解消することができる。
[考案の実施例] 第1,2図に示すように、ガスケツト24はヘ
ツドライナ1の周周面1aよりも内側に配設され
る。ヘツドライナ1の上壁1bにそれぞれ弁座1
0を有する吸気ポート9と排気ポート31がそれ
ぞれ形成され、吸気ポート9の上端部に大径の円
筒部33が形成され、円筒部33の端部周面とシ
リンダヘツド2の天壁11aとの間にシールリン
グ21が介装される。同様に、排気ポート31の
上端部とシリンダヘツド2の天壁11aとの間に
シールリング34が介装される。
また、第1図に示すように、上壁1bに燃料噴
射ノズルの取付穴40が設けられる。吸気ポート
9および排気ポート31は通路面積をできるだけ
大きく採るために、ヘツドライナ1の内周面1a
に近接して設けられる。したがつて、この部分に
ついては、ガスケツト24は内周面1aよりも外
側にはみ出るが、小径の吸気ポート9および排気
ポート31を2個ずつ設けるなどすれば、ガスケ
ツト24は上壁1bとシリンダヘツド2の天壁1
1aとの間に、ヘツドライナ1の内周面1aより
も内側にヘツドライナ1と同心に介装できる。他
の構成については第4図に示す従来例とほぼ同様
である。
本考案によれば、上述のようにガスケツト24
を第5図に仮想線で示すように配置し、ヘツドラ
イナ1をヘツドボルトでシリンダヘツド2とシリ
ンダボデイ3との間に挟持することにより、組立
て時、コーナ部aには第3図bに破線24Bで示
すように、圧縮荷重が加えられる。燃焼行程でヘ
ツドライナ1に作用する爆発力はガスケツト24
でシリンダヘツド2に支持されるが、この時ヘツ
ドライナ1は第3図aに破線で示す状態から実線
で示す状態に変形し、コーナ部aには第3図bに
実線24Aで示すように、圧縮荷重が減殺される
だけで、引張荷重は作用しない。セラミツクスの
特性から圧縮荷重に対する強度は引張荷重のそれ
よりも10倍程度の強度を有し、しかもコーナ部a
に引張荷重が作用する時はこれを引き裂くような
力を及ぼすのに対して、圧縮荷重の場合は、コー
ナ部aを引き裂くような力を及ぼさないので、ヘ
ツドライナ1の強度上の信頼性が大幅に向上され
る。
なお、第5図に示すように、ガスケツト24の
代りにヘツドライナ1のほぼ中心にガスケツト2
5を配置した場合は、第7図a,bに示すよう
に、上壁1bに曲げ応力が生じ、コーナ部aは過
大な圧縮荷重が、上壁1bの下面中心cには過大
な引張荷重が作用するので、上壁1bに割れが生
じる恐れがある。
したがつて、上述の説明から明らかなように、
ヘツドライナ1の上壁1bとシリンダヘツド2の
天壁11aとの間に介装する環状のガスケツト2
4は周壁部1cと上壁1bの中心との間に同心に
配置することが必須であり、応力解析結果によれ
ば、内周面1aよりも幾分中心側へ偏倚した部分
に配設するのが最適である。
本考案は上述のように、ヘツドライナ1に作用
する燃焼室の爆発荷重を受け止めるシリンダヘツ
ド2とシリンダボデイ3との間において、特に爆
発力の支持点であるガスケツト24を、ヘツドラ
イナ1の内周面1aよりも中心側の部分で、上壁
1bと天壁11aとの間に配置するのが最も好ま
しく、コーナ部aに作用する荷重を、引張荷重か
ら圧縮荷重に変換できるので、コーナ部aにこれ
を引き裂くような力が解消され、コーナ部aから
割れが生じるのを防止することができる。
[考案の効果] 本考案は上述のように、シリンダヘツドの下壁
に設けた円筒部の天壁と該円筒部に嵌挿した逆カ
ツプ形のセラミツクス製のヘツドライナの上壁と
の間に、ヘツドライナの内径よりも小径の環状の
ガスケツトをヘツドライナと同心に挟み、シリン
ダヘツドをシリンダボデイに締結するヘツドボル
トの締付力により、ヘツドライナの下端面をシリ
ンダボデイおよびシリンダライナの上端面に重ね
合せたものであるから、構造上最も割れの生じ易
いヘツドライナのコーナ部(周壁部と上壁との交
差部)には、常に圧縮荷重が作用し、爆発力によ
る引張荷重(コーナ部を引き裂くような力)は作
用しないので、構成が簡単でコーナ部の割れを防
止でき、強度上信頼性の高い断熱エンジンを提供
できる。
特に、環状のガスケツトをヘツドライナと同心
に配したことにより、ヘツドライナのコーナ部に
は、周方向にほぼ均等な圧縮荷重が作用するの
で、この点でもセラミツク製シリンダライナの実
質的強度を高め、損傷を回避できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る断熱エンジンのヘツドラ
イナを示す平面図、第2図は図1の線−によ
るヘツドライナの正面断面図、第3図aは同ヘツ
ドライナの爆発荷重による変形を誇張して示す正
面断面図、第3図bは同応力分布図、第4図は一
般的な断熱エンジンを示す正面断面図、第5図は
同ヘツドライナの荷重支持点を簡単化して示す正
面断面図、第6図aは同ヘツドライナの爆発荷重
による変形を誇張して示す正面断面図、第6図b
は同応力分布図、第7図aはヘツドライナの中心
にガスケツトを配置した場合のヘツドライナの爆
発荷重による変形を誇張して示す正面断面図、第
7図bは同応力分布図である。 a……コーナ部、1……ヘツドライナ、1b…
…上壁、1c……周壁部、2……シリンダヘツ
ド、3……シリンダボデイ、11……円筒部、1
9……シリンダライナ、24……ガスケツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダヘツドの下壁に設けた円筒部の天壁と
    該円筒部に嵌挿した逆カツプ形のセラミツクス製
    のヘツドライナの上壁との間に、ヘツドライナの
    内径よりも小径の環状のガスケツトをヘツドライ
    ナと同心に挟み、シリンダヘツドをシリンダボデ
    イに締結するヘツドボルトの締付力により、ヘツ
    ドライナの下端面をシリンダボデイおよびシリン
    ダライナの上端面に重ね合せたことを特徴とする
    断熱エンジンの構造。
JP1985163495U 1985-10-24 1985-10-24 Expired - Lifetime JPH057480Y2 (ja)

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JP1985163495U JPH057480Y2 (ja) 1985-10-24 1985-10-24

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JPS6271352U JPS6271352U (ja) 1987-05-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6090955A (ja) * 1983-10-24 1985-05-22 Isuzu Motors Ltd 断熱内燃機関の構造

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JPS6271352U (ja) 1987-05-07

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