JPH0575174U - 揮発性固形燃料の包装体 - Google Patents
揮発性固形燃料の包装体Info
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 包装固形燃料30…は柔軟質フィルム材から
なる包袋部2内に密封状態で包装されている。この包袋
部2の上面部の中央位置に微細な穿孔7を設けることに
よって包装体1は構成されている。 【効果】 穿孔7を設けることによって包袋部2の膨張
を回避できることから、包装体1につき、その取り扱い
に支障は生じずまた長期に亘る保存に適する。また穿孔
7を設けたことによる包装固形燃料30の揮発成分の減
少量も微増するに過ぎず、長期間に亘る保存の場合にも
固形燃料としての有効性を損なうことはない。またこの
場合、揮発ガスの外部への流出に対しても安全性を確保
できる。また包袋部はフィルム材により構成されること
から、包装作業等に迅速を期することができ、かつ経済
的な取り扱いが可能となる。
なる包袋部2内に密封状態で包装されている。この包袋
部2の上面部の中央位置に微細な穿孔7を設けることに
よって包装体1は構成されている。 【効果】 穿孔7を設けることによって包袋部2の膨張
を回避できることから、包装体1につき、その取り扱い
に支障は生じずまた長期に亘る保存に適する。また穿孔
7を設けたことによる包装固形燃料30の揮発成分の減
少量も微増するに過ぎず、長期間に亘る保存の場合にも
固形燃料としての有効性を損なうことはない。またこの
場合、揮発ガスの外部への流出に対しても安全性を確保
できる。また包袋部はフィルム材により構成されること
から、包装作業等に迅速を期することができ、かつ経済
的な取り扱いが可能となる。
Description
【0001】
本考案は、揮発性固形燃料の1又は2以上を一括して収容する包装体の改良構 成に関する。
【0002】
従来、アルコールを石ケン基材中に含有させた固形燃料等の揮発性固形燃料に つき、それを簡易利用に便利なように細分化し、その1又は2以上を一括して保 存し若しくは搬送するのに適するように、堅牢なブリキ製等の缶内に収納する構 成が採用されてきた。これは缶内に収納して密閉することにより、揮発性固形燃 料から揮発性の主燃料成分が量的にその燃料としての効力を損うほどに揮散消失 してしまうのを防止すると共に、揮発ガスが危険限度以上の濃度状態で外部に流 出するのを防ぐことができるからである。
【0003】 しかし、この収容缶について使用後には不用となることから、特にその後処理 が問題となっていた。 そこで、近年、上記した缶内への収納に代って、焼却等によって処分が容易で あると共に、包装作業の容易さ、保存、搬送等の取扱い時の簡便さ、さらにはこ れらに基づく経済性などの点から、多数量の揮発性固形燃料に対し合成樹脂フィ ルムにより一括して密封包装する手段が採用されるに至っている。またこれには 、固形燃料を樹脂フィルム材により固定的(例えば、真空パック)に密封包装す る手段も含まれている。
【0004】 また、これと同時期に、例えば、15g〜30gに細分化された揮発性固形燃料の 単体自体に対する簡易的な包装手段も開発されるに至っている。この従来構成例 を図7に示した。図示した包装固形燃料30は、細分化した固形燃料材31に対し、 その表面上にシュリンク加工により樹脂フィルム32を密着させて封止し、さらに その下部につき金属箔材35が器状に被着されてなる。
【0005】
上記した包装固形燃料30については、その多数個を個別にシュリンク加工によ り迅速に処理する必要から、その包装32は12μ程度の薄厚の樹脂フィルム材によ る簡易的な封止構成となっており、このため、その封止部33及び34のみならずそ の樹脂フィルム材自体からなおも固形燃料材31から多量の揮発ガスが外部へ流出 していることが認められる。
【0006】 従って、この包装固形燃料30の1又は2以上を樹脂フィルム材等の柔軟質フィ ルム材により密封包装する場合、図9に示すように、この包装体36に於いては時 間の経過に伴ってその包袋部37内に各包装固形燃料30…から生じる揮散ガス41が 充満して、この包袋部37を大きく膨張させることになる。このような膨張は包装 体36につき破損の原因となり、また嵩が大きくなって取り扱い上に不便が生じる 。この点は、前記した真空パックによる場合も同様である。 なお、ガスバリアー性の高い各種の樹脂ラミネート材による密封包装の場合で あっても、収容した固形燃料からの揮散ガスがそのフィルム材面を透過して外部 へ流出することは事実上避けられない。しかし、この揮散ガスの流出があっても なお上記した膨張現象は生じる。
【0007】 また、上記した包装体36については、搬送等の取り扱いのために、図8に示す ように、さらにその複数がパッキングケース39内に収納保持されることになるが 、収納した各包装体36…につき前記した膨張が生じると、パッキングケース39内 に異常な内圧が生じ、また場合によってはこのパッキングケース39の開放部を留 め付けるテープ40の粘着状態を悪化させるか若しくはこれを離反させることにも なる。
【0008】 また、前記した真空パックによる密封包装に於いては、その包袋部の構成及び その形成材につき種類、厚などを適宜選定することにより、上記したような膨張 の程度を比較的に小さく抑えることが可能であるが、そのためには相応の設備が 必要となり、また生産速度が遅くなる等の欠点がある。
【0009】 そこで、本考案は揮発性固形燃料の包装体につき、上記した膨張等による弊害 、欠点を解消し得る構成の提供を目的とした。
【0010】
上記した目的を達成するため、本考案は揮発性固形燃料の包装体につき、次の ように構成した。 即ち、1又は2以上の揮発性固形燃料に対する柔軟質フィルム材による密封包 装に於いて、この密封包装に係る包袋部上にその内部に通じる微細な通気部を形 成してなる構成を特徴とする。
【0011】 この考案の構成特徴に於いて、揮発性固形燃料としては、アルコールを石ケン 基材中に含有させたものを例えば15g〜30gの大きさに細分化して適用すること ができる。
【0012】 また、この揮発性固形燃料についてはその固形燃料材のまま前記した包袋部内 に封入してもよいが、好ましくはなるべく包袋部内への揮散ガス量を少なくする ため、固形燃料材に対し予め樹脂フィルムによりシュリンク包装したものとする ことである。
【0013】 また、柔軟質フィルム材としては、それ自体で密封構成を得ることができる樹 脂フィルム材若しくはアルミニウム箔等の金属箔材を用いることができるほか、 樹脂フィルム材同士若しくは樹脂フィルム材と金属箔材のラミネート材、又は樹 脂フィルム材に金属材を蒸着させたものなども用いることができる。また包袋部 内を密封するには、接着剤による方法、接着による方法等一般的な手段によるこ とができる。
【0014】 また、通気部としては、前記包袋部の主体部面上に例えば0.4mm φ〜0.9mm φ 程度の穿孔を設けることによることができるほか、前記包袋部の封止片部上に外 部からこの包袋部内に通じる気道を形成する構成、また溶断封止部分に微細な通 気孔を生じるように構成することによってもよい。
【0015】
本考案に於ける作用は次のとおりである。 収容する揮発性固形燃料からは前記したようにその燃料成分の揮発ガスが漸次 にその包袋部内に流出するが、この生じた揮発ガスはその発生時間に対応した時 間を経て主として包袋部上の通気部を介して外部へ流出する。なお、前記したよ うに、この揮発ガスの一部は包袋部を形成するフィルム材面からも外部へ流出す る。
【0016】 また、特に、前記したように包袋部の封止片部上に気道が形成される場合には 、その気道は当初、その封止片部に於ける重畳構成によりほぼ閉止状態にあるが 、包袋部内に生じた揮発ガスがある程度充満すると、その内圧に応じて気道が開 いて揮発ガスを漸次に外部へ流出させる。
【0017】 上記した揮発ガスの外部への流出作用は、例えば、パッキングケース内に当該 包装体の複数を堆積状態で収納しておくなどして、包装体に対し外部から圧力を 付与する状態で保存する場合にはより効果的となる。
【0018】
次に本考案の実施例を説明する。 先ず、図1及び図2に示す第一の実施例での揮発性固形燃料の包装体1は20個 の包装固形燃料30…を並列的に包袋部2内に密封状態で収容してなる。
【0019】 この包袋部2はその両側縁部の溶着部4による封止片部3、3とその上面部中 央に渡る溶着部6による封止片部5とによって密閉されている。またこの包袋部 2の主体部をなす上面中央位置に穿孔7が通気部として形成されている。
【0020】 次に、本考案の第二の実施例での揮発性固形燃料の包装体11を図3及び図4に 示した。この包袋体11に於いて、包袋固形燃料30…を収容する包袋部12はその両 側縁部が夫々溶着部14…による封止片部13により封止されている。なお、図中、 15は溶着部16を伴う封止片部であり、また14a、16aは夫々溶着の際に生じた凹 部である。
【0021】 この封止片部13では、各溶着部14…間に未溶着部を残すことによって気道17、 17が形成されている。従って、この各気道17はいずれも当初その封止片部13を構 成する部分が重畳状態となってほぼ閉止状態が保持される。しかし、この閉止状 態は包袋部12内が加圧状態となるに及んで気道17を開放することになる(図4参 照のこと。)。
【0022】 また、本考案の第三の実施例での揮発性固形燃料の包装体21を図5及び図6に 示した。この包装体21に於いて包装固形燃料30…を収容する包袋部22はその両側 縁部が夫々点状の溶着部24…による封止片部23により封止されている。なお、図 中、24aは夫々溶着に伴って生じる凹部である。
【0023】 この封止片部23に於いては、各溶着部24…間に未溶着部を残すことによって一 連の気道25…が形成されることになる。従って、これらの気道25…についても前 記した第二の実施例での場合と同様に、当初は閉止状態にあるが、包袋部22内の 加圧状態に応じて開放することになる(図6参照のこと。)。
【0024】 (試験例1) 次に本考案に係る揮発性固形燃料の包装体につき、その試験例を示した。この 試験例に於いては次の仕様により夫々構成した前記第一の実施例での包装体1を 利用した。
【0025】 包袋部;次の形成材A、B又はCにより夫々包装固形燃料の20個を並列状態 で密封包装した。 形成材A:OPP20 /OV15/LDPE60 形成材B:KPET12/CPP30 形成材C:OPP20 /AL12/ONY15 /LDPE50 なお、OPP20 :延伸ポリプロピレン20μ厚、OV15:二軸延伸ポリビニルアルコ ール両面塩化ビニリデンコート材15μ厚、LDPE60:低密度ポリエチレン60μ厚、 KPET12:塩化ポリビニリデンコートのポリエチレンフタレート12μ厚、CPP30 : 無延伸ポリプロピレン30μ厚、AL12:アルミニウム箔12μ厚、ONY15 :延伸ナイ ロン15μ厚、LDPE50:低密度ポリエチレン50μ厚をいう。
【0026】 穿孔;包袋部の上面中央位置に0.40mmφ、0.60mmφ、0.75mmφ又は0.90mmφ の円孔を夫々1つ穿つことによって形成した。
【0027】 包装固形燃料;メタノールを石ケン基材に含有せしめた固形燃料材に対し、 その全面をポリプロピレンフィルム(12μ厚)によりシュリンク包装し、さらに この下部部分にアルミニウム箔を器状にして被着せしめたもの、重量:25g、形 状及び大きさ:円柱状で43mmφ×23mm。
【0028】 上記の仕様で構成した包装体を図8に示した態様でパッキングケース内に収納 し、これを30℃の恒温条件下で、72時間放置した。この結果、収納したいずれの 包装体についても膨張は認められなかった。 なお、前記した穿孔を一切設けなかった包装体につき、上記と同一の条件下で 試験した結果いずれの包装体についても大きく膨張した状態を確認した。
【0029】 また、固形燃料からの揮発ガスの発散量を確めるため、包袋部の周面部に関す る単位面積当りの重量減少量及び固形燃料1個当りの重量減少量を、夫々24時間 当りに換算して次表1に示した。
【表1】
【0030】 上表1の結果から、包袋部に於ける穿孔の有無によって揮発ガスの揮散量につ き大差がないこと、また穿孔を有する場合に於いても各形成材A、B及びCの減 少量を比較するとき、その揮散量はその形成材のガスバリヤー性によって異なる ことを確認することができる。
【0031】 上記した前者の原因は、穿孔無の場合には包装体内の内圧が高まって形成材の 表面から揮発ガスの外部への流出が生じるが、穿孔有の場合には包装体内の内圧 は比較的に低く、揮発ガスの流出は形成材の表面からのものが少なくなる反面、 穿孔を介して生じることになるからであると考えられる。また後者の原因は形成 材のガスバリヤー性能に応じて固形燃料からの揮発ガスの量も増減することによ ると考えられる。
【0032】 (試験例2) 次に、試験例1で得た各形成材A、B及びCからなる包装体の夫々単位を、30 ℃の恒温条件下で、72時間放置した。この結果、穿孔有の包装体についてはいず れも僅かな膨らみが生じたに過ぎないのに対し、穿孔無の包装体についてはこれ とは明らかに異なった膨張状態となったのを確認した。
【0033】 なお、揮発ガスの揮散量を確認するため、包袋部の表面に関する単位面積当り の固形燃料の重量減少量及び固形燃料1個当りの重量減少量を、夫々24時間当り に換算して次表2に示した。
【表2】
【0034】 上表2の結果は試験例1の場合と同様に、固形燃料の揮発ガスの揮散量は、穿 孔の有無によって大差がないことを確認することができる。
【0035】
本考案は上述したように構成したので次のような効果を奏する。 先ず、包装体につき、その包袋部の膨張を回避することができることから、そ の取り扱いに支障を生じさせることはなく、また長期間に亘る保存に適する。
【0036】 また、通気部を設けたことによる固形燃料中の揮発成分の減少量も微増するに 過ぎないことから、長期間に亘る保存の場合もその固形燃料の有効性を損なうこ とはなく、かつその揮発ガスの外部への流出に対しても安全性を確保できる。
【0037】 また、包袋部はフィルムにより構成されることから、揮発性固形燃料に対する 包装作業等に迅速を期することができ、かつ経済的な包装及び取り扱いが可能と なる。
【図1】第一の実施例での包装体の斜視図。
【図2】同縦断面図。
【図3】第二の実施例での包装体の部分斜視図。
【図4】同縦断面図。
【図5】第三の実施例での包装体の部分斜視図。
【図6】同部分縦断面図。
【図7】包装固形燃料の部分断面斜視図。
【図8】保存形態を説明する縦断面正面図。
【図9】従来の包装体の説明的縦断面図。
1,11,21 包装体 2,12,22 包袋部 4,5,13,15,23 封止片部 7 穿孔 17,25 気道 30 包装固形燃料
Claims (3)
- 【請求項1】 1又は2以上の揮発性固形燃料に対する
柔軟質フィルム材による密封包装に於いて、この密封包
装に係る包袋部上にその内部に通じる微細な通気部を形
成してなる構成を特徴とする揮発性固形燃料の包装体。 - 【請求項2】 前記通気部が前記包袋部の主体部面上に
設けた穿孔によってなることを特徴とする請求項1の揮
発性固形燃料の包装体。 - 【請求項3】 前記通気部が前記包装部の封止片部上に
形成された気道によってなることを特徴とする請求項1
の揮発性固形燃料の包装体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992023130U JP2601579Y2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 揮発性固形燃料の包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992023130U JP2601579Y2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 揮発性固形燃料の包装体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0575174U true JPH0575174U (ja) | 1993-10-12 |
| JP2601579Y2 JP2601579Y2 (ja) | 1999-11-22 |
Family
ID=12101947
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992023130U Expired - Lifetime JP2601579Y2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 揮発性固形燃料の包装体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2601579Y2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002211585A (ja) * | 2001-01-16 | 2002-07-31 | Dainippon Printing Co Ltd | 通気性袋 |
| WO2019078409A1 (ko) * | 2017-10-20 | 2019-04-25 | 주식회사 새롬코스메틱 | 공기소통 구멍이 생성된 포장용 팩 및 그 제작방법 |
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| JPS4830272U (ja) * | 1971-08-12 | 1973-04-13 | ||
| JPS5053381U (ja) * | 1973-09-18 | 1975-05-22 | ||
| JPS63158956U (ja) * | 1986-11-12 | 1988-10-18 |
-
1992
- 1992-03-17 JP JP1992023130U patent/JP2601579Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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| KR20190044376A (ko) * | 2017-10-20 | 2019-04-30 | 주식회사 새롬코스메틱 | 공기소통 구멍이 생성된 포장용 팩 및 그 제작방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2601579Y2 (ja) | 1999-11-22 |
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