JPH0575438A - 相補型エミツタフオロワ - Google Patents

相補型エミツタフオロワ

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JPH0575438A
JPH0575438A JP4015914A JP1591492A JPH0575438A JP H0575438 A JPH0575438 A JP H0575438A JP 4015914 A JP4015914 A JP 4015914A JP 1591492 A JP1591492 A JP 1591492A JP H0575438 A JPH0575438 A JP H0575438A
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一男 金谷
Yoji Idei
陽治 出井
Kenichi Ohata
賢一 大畠
Yoshiaki Sakurai
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】低消費電力で高速動作、さらに高駆動能力のア
クティブプルダウン回路を提供する。詳しくは、カレン
トスイッチの動作電流を低減しても、大きな負荷を、高
速で駆動することを可能にする。また、出力電位を入力
電位より高くできる充電回路を備える。 【構成】互いに極性の異なる2個のバイポーラトランジ
スタQn,Qpの、エミッタを互いに接続し、コレクタ
をそれぞれ対応する電源に接続して成る相補型エミッタ
フォロワにおいて、 一方のトランジスタQnのベース
には入力信号を直接入力し、 他方のトランジスタQp
のベースにはコンデンサを介して入力信号を入力し、
かつトランジスタQpのベースに、バイアス電流用の電
流源Ipを接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バイポーラトランジス
タを使用した相補型エミッタフォロワ回路に係り、特
に、半導体大規模ディジタル集積回路に用いて好適な相
補型エミッタフォロワ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バイポーラトランジスタを使用し
た回路(即ち、バイポーラのみまたはバイポーラとCM
OSとを組み合わせたBiCMOS回路)において、重
い負荷を駆動する際にはエミッタフォロワ回路(以下、
エミッタフォロワと略記する)を使用するのが一般的で
ある。エミッタフォロワは、例えば図2に示すように、
トランジスタQと電流源Iから成る。勿論、電流源は抵
抗と置き換えることができる。
【0003】周知のように、エミッタフォロワでは信号
の立上り時にはトランジスタQが負荷CLを充電する。
トランジスタQから流れる電流はベースエミッタ間の電
圧の指数関数に比例して流れるためベース電圧に比べて
エミッタ電圧の立上りが僅かにでも遅いとベース・エミ
ッタ間電圧が大きくなり大電流が流れ、負荷は急速に充
電される。従って、立上りは非常に高速である。また、
大電流が流れるのは基本的には立上りの過渡時のみであ
るので、低消費電力と高速を両立させ得る。
【0004】一方、立下り時間は電流源Iの電流のみに
よる放電で決まるが、一般にはこの電流は回路動作上常
時流しておく必要があることから、高速化のために電流
を大きくすると消費電力が大きくなる。
【0005】ところで、ディジタル(パルス)回路では
エミッタフォロワは論理回路の出力段として多用されて
いる。例えば図3のようなECL回路(出力部に、エミ
ッタフォロワを有する)は、高速性を重視する計算機特
に大型計算機やスーパーコンピュータではその論理回路
や高速の内部メモリ回路に専ら使用されている。このよ
うなディジタル回路では、立下りを高速化するには少な
くとも立下りの過渡時にのみ大きな電流を流せば良い。
(このように、信号の立下り時の過渡時のみ、大電流を
流す回路を以下ではアクティブ・プルダウン回路と称す
る。) そこで、ECLでは肯定と否定出力が出ること
を利用して、所望の出力をエミッタフォロワに印加し、
それとは反対極性の出力信号を、コンデンサを介して電
流源トランジスタに印加し、信号の立下り時にのみ電流
源トランジスタを駆動して大電流を流し、負荷を放電す
るアクティブ・プルダウン回路が種々考案されている。
【0006】図4はそのような従来例の、代表的な回路
(2入力OR/NOR回路)である。(特開昭61−8
8617、特開昭62−72221参照)。この回路で
は、OR出力(Q3のコレクタ)をエミッタフォロワ・
トランジスタQefのベースに印加し、一方、電流源トラ
ンジスタQISのベースには、結合コンデンサCCを経て
NOR出力(Q1、Q2のコレクタ)を印加している。抵
抗R3、R4によって、電流源トランジスタQISの、定常
状態におけるバイアスが決められる。通常は、定常状態
で、QISに電流が極く僅か流れるか、又は全く流れない
ようにバイアスが設定される。QISが電流を全く流さな
い場合には例えばQISと並列に抵抗を、破線で図示する
ように接続したりして、Qefから常時僅かに電流を流す
ようにする。エミッタ抵抗R5はQISの電流を制限する
ためのものであるが、なくても動作上は特に問題はな
い。
【0007】図4の回路は次のように動作する。2つの
入力Vin1、Vin2の片方または両方に高レベルの信号が
印加されるとQ1またはQ2または両者がオンとなるの
で、Q3のコレクタは高レベルとなる。高レベルにある
入力がすべて低レベルに切り替わると、OR出力(Q3
のコレクタ)は低レベルに、NOR出力(Q1、Q2のコ
レクタ)は高レベルにそれぞれ切り替わる。高レベルに
切り替わったNOR信号はコンデンサCCを経てトラン
ジスタQISに印加される。その結果、QISがオンとなり
大きな電流で負荷CLを放電する。従って出力Voutは急
速に立下る。勿論QISの高速駆動のためには、CCを直
接Q1等のコレクタで駆動せずに、エミッタフォロワを
介して駆動してもよい。又、エミッタフォロワQefの接
続及び電流源QISの駆動信号を逆(ORとNORの接続
を逆)にすれば、図4とは逆相の出力を得ることができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4の回路
には基本的な問題点がいくつかある。1つは、立下り及
びサイクルの高速性と、低消費電力性とを同時に達成す
ることが極めて困難なことである。図5の動作波形を参
照しながらこのことを説明する。図5(a)は図4の入
力(Vin1またはVin2)の波形である。入力が立下ると、
この入力に応答して、NOR出力は同図(b)のように
立上る。図示していないが、OR側出力(Qefのベース
電圧)は立下る。このNOR信号は結合コンデンサCC
を経てQISのベースに印加される。周知のように、信号
はC結合により微分されるので、QISのベース電圧波形
は同図(c)のようになる。この波形はCCの値とQIS
のベース・ノードのインピーダンスの値により決まる。
このベース波形に応答してQISから放電電流が流れ、出
力Voutは高速で立下る。しかし、負荷CLに対してCC
が所要の値より小さいと、CLを充分に放電できないの
で、立ち下がりがあまり高速とならない。一方、負荷C
Lに対してCCが所要の値より大き過ぎると、無駄な過大
放電電流が流れ、同図(d)のように出力にアンダーシ
ュートが生ずる。従って、消費電力が大きくなる。ま
た、QISが飽和し、低速動作になる可能性が大きくな
る。従って、結合コンデンサCCの値には負荷CLに応じ
て最適値が存在する。大き過ぎても小さ過ぎても都合が
悪い。 続いて入力波形(a)が立上ると、NOR出力
(b)が立下り、QISのベース電圧波形は図5(c)の
ようになる。つまり、立上りの場合はQISのベース・エ
ミッタ間ダイオードのクランプ効果により同図(c)の
ように電圧が抑えられるが、立下りの場合には電圧を抑
えるものがないので同図(c)の実線のようにNOR出
力の立下り量とほぼ同じ量だけ立下る。このように立下
り量が多すぎると、後続のパルスが印加された時ベース
電圧はまだ定常状態に戻っていないので、QISがオンと
なるまでの遅延が大きくなるとともに、放電電流の量も
少なくなる。つまり、サイクル時間が短いと、放電開始
が遅れるのみならず、十分な放電電流が流れず、後続の
出力電圧の立下りが遅くなる。このようなサイクル依存
性を避けるためには、図4に破線で示すように、QISの
ベースにダイオードDを接続すれば良い。この構成によ
り、立下り時のベース電圧はクランプされ、図5(c)
の破線のようになり、サイクル時間の影響は少なくな
る。しかし、ダイオードを接続しても、定常状態に達す
るまでには、なおかなりの時間がかかる。特に、大きな
負荷容量を駆動するためにCCを大きくすると定常状態
に戻るまでの時間が大きくなり、サイクル依存性が大き
くなる。サイクル依存性を少なくするには、図4で抵抗
R3及びR4の抵抗値を下げたり、ダイオードDを定常状
態で導通させておけば良い。しかし、このようにQISの
バイアス回路を低インピーダンス化することでサイクル
依存性を低減すると消費電力が増加するため、アクティ
ブ・プルダウン回路を用いた効果が少なくなる。
【0009】図4の回路のもう1つの問題点は、出力V
outに外部から擾乱が加えられた場合、それを回復する
能力が少ないことである。これを図6を用いて説明す
る。例えば、図6(a)のように、出力Voutが高レベ
ルの場合に正極性の雑音が外部から加えられたとする
と、電流源トランジスタQISはオフであり又エミッタフ
ォロワ・トランジスタQefには電流を引き抜く能力はな
いため、実線で示すように本来のレベルに戻るまでに非
常に時間がかかる。
【0010】又、大きな負荷が分布して存在しその時定
数がECLのスイッチ時間よりもかなり大きい場合、出
力波形は同図(b)に示すように一たん立下ってから再
び持ち上がる。これは、放電電流により出力端近くでは
波形は立下るが、遠端近くの負荷は放電されていないの
で、放電電流が切れた後負荷の時定数で再び立上るから
である。図示した波形は出力端近くの波形であるが、遠
端ではほとんど立下らないうちに放電電流が減少してし
まう。配線が長く抵抗がかなり大きい場合はこのような
場合に相当するので、この場合には図4のようなアクテ
ィブ・プルダウン回路の使用は困難である。
【0011】一方、これらの問題点、特に図6に関して
述べた問題点を避け得るアクティブ・プルダウン回路の
一種としてnpnトランジスタとpnpトランジスタと
を組み合わせた相補型エミッタフォロワが知られてい
る。図7はこのような相補型エミッタフォロワの一例
(特開昭63−171022)の回路図を示す。この回
路では、出力が高レベルに変わるときは、Qnを通して
Vout端子が充電される。また出力が低レベルに変わる
ときは、Qpを通してVout端子が放電される。
【0012】ところで、npnとpnpトランジスタQ
n、Qpを直列に接続すると各ベースをドライブする電
圧には2VBEの電位差をつける必要がある。この例で
は、従来アナログ回路に多用されていたように、カレン
トスイッチ(増幅器)トランジスタのコレクタ負荷と直
列にダイオードを2個接続してその両端の電位差でQn
とQpを駆動している。この例では2VBEの電位差を得
るのに消費電力の増加は招かない。しかしながら、駆動
トランジスタのコレクタ電圧を、所望の信号振幅+2V
BE(すなわち、信号の振幅を0.6V、VBEを0.7V
として0.6+1.4=2V)も振る必要があることか
ら、遅延時間が大きくなるという問題点がある。又、入
力と出力のレベルが合わないという、論理回路としては
致命的な問題点も持っている。
【0013】図8(特開昭61−234122)では、
カレントスイッチのコレクタ電位を、抵抗とトランジス
タとで適当な電位だけレベルシフトして、pnpトラン
ジスタQpのベース駆動電圧を発生させている。npn
とpnpトランジスタのベース電位を完全に2VBE離し
てしまうと、相補型エミッタフォロワに大きな電流が流
れるので、通常この電位差を2VBEより僅かに小さく設
定すると都合がよい。このような設定は図7のレベルシ
フト回路(ダイオード2個)では困難である。図8の回
路では、レベルシフト用のトランジスタのベースに接続
されている抵抗の値を適当に選ぶことにより、各々のベ
ース電位を最適の電位に設定できる。しかしながら、こ
の図8の回路では、pnpトランジスタQpの応答を自
由に高速化することはできない。何故なら、Qpの応答
速度は、Qpのベースの時定数で決まり、これはベース
につながる抵抗とキャパシタンスの積で決まる。従って
高速化を目的として時定数を下げるため、抵抗の値を下
げると、レベルシフト回路に流れる電流が増加し、その
電流がカレントスイッチのコレクタ負荷抵抗R2を経て
流れる。このため出力レベルが低下し、所望のレベルが
得られないからである。出力レベルに影響がでない程度
の電流しかレベルシフト回路に流さないと、pnpトラ
ンジスタQpのベース応答は非常に遅くなり、従って出
力電圧の立下りが非常が遅くなりpnpトランジスタを
用いた利点を発揮できない。
【0014】図9(特開昭56−58326)は、レベ
ルシフト回路による出力レベルの低下を伴わずにpnp
トランジスタQpの応答を高速化できる相補型エミッタ
フォロワの一例である。この例では、レベルシフト回路
はエミッタフォロワとダイオードとで構成されており、
負荷抵抗R2にはレベルシフト回路に流れる電流の1/
hFEしか流れないので、レベルシフト回路に十分な電流
を流してQpの応答を必要なだけ高速化することができ
る。しかしながら、この図9の回路では、QnとQpの
応答を同じにするためにはカレントスイッチに流す電流
とレベルシフト回路に流す電流をほぼ同じにする必要が
あり、これでは図3の場合と消費電力も速度もあまり変
わらないことになってしまう。
【0015】また、以上の相補型エミッタフォロワでは
出力の電位は入力の電位よりも必ず低くなる。多くの論
理回路では入力の電位(コレクタの電位)は最も高い電
位(0V)であるので問題はない。しかしコレクタ電位
がこれより低い場合、出力電位を入力よりも高くしたい
場合も多い。従って図9の回路ではこれらの要求に対応
できない問題がある。
【0016】本発明の目的は、以上の種々の公知例にお
ける問題点を解決することである。すなわち、低消費電
力で高速動作、さらに高駆動能力のアクティブプルダウ
ン回路を提供することである。詳しくは、カレントスイ
ッチの動作電流を低減しても、大きな負荷を、高速で駆
動することが可能な、相補型エミッタフォロワを提供す
ることである。また本発明の他の目的は、出力電位を入
力電位よりも高くできる、充電回路(回路動作的にはア
クティブ・プルアップ回路)を備えた、相補型エミッタ
フォロワを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明手段は、互いに極性の異なる2個のバイポーラ
トランジスタ(Qn,Qp)の、エミッタを互いに接続し
(VOUT)、コレクタをそれぞれ対応する電源(VCC,
VEE)に接続して成る相補型エミッタフォロワにおい
て、一方のトランジスタ(Qn)のベース(VBn)には
入力信号を直接入力し、他方のトランジスタ(Qp)の
ベース(VBp)にはコンデンサ(Cc)を介して入力信
号を入力し、かつ上記他方のトランジスタ(Qp)のベ
ース(VBp)に、バイアス電流用の電流源(IB)を接
続したことを特徴とする相補型エミッタフォロワとする
ことである。(図1参照)。
【0018】
【作用】相補型エミッタフォロワの、一方のトランジス
タのベースと入力との間をC結合することにより、図4
のようにnpnトランジスタに対してC結合した場合の
ようなオーバドライブを生じることなしに、C負荷を駆
動することができる。従って、不要の電力を消費するこ
とがなく、低消費電力化できる効果がある。
【0019】また、トランジスタが飽和することがない
ため、高速化できる効果がある。
【0020】また、本発明の相補型エミッタフォロワの
バイアス回路は、ベース電流を与えるだけである。この
ため従来の相補型エミッタフォロワのように、バイアス
用の回路で高速化のための無駄な電流を流し、多くの電
力を消費することがない。
【0021】さらにpnpとnpnトランジスタの接続
を逆にすることで、容易に出力電位を入力電位よりも高
くすることが出来る。このため電位の設定の自由度が大
きいという効果がある。 また、ダーリントン接続のエ
ミッタフォロワを簡単に構成できる。(図24等)。こ
のダーリントン接続の相補型エミッタフォロワでは、大
きなC負荷を高速で駆動できる効果がある。また負荷の
影響が入力段に僅かしか及ばないので、カレントスイッ
チ段の電流を低減しても高速動作が可能となり
【0022】、低消費電力で高速のゲートを実現できる
効果がある。
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す回路図であ
る。この実施例の回路は次のように動作する。まず、カ
レントスイッチの左側の入力VINが、高レベルにあると
する。また、右側のトランジスタQ2のベースには、VI
Nとは反対極性の入力VIN ̄もしくは参照電圧VBBが加
えられるものとする。(ここで、VIN ̄は、VINの上に
オーバラインを付した、VINバーを表す。) このと
き、左側のトランジスタQ1はオン、右側のトランジス
タQ2はオフのため、右側のエミッタフォロワのnpn
トランジスタQnの、ベース電圧VBnは高レベルとな
る。さらに、pnpトランジスタQpのベースから、常
時電流IBを引いているため、Qpのエミッタには、バ
イアス電流が常時流れている。従ってnpnトランジス
タQnには、pnpトランジスタのバイアス電流IBが
そのまま流れている。即ち、相補型エミッタフォロワQ
p、Qnに対してバイアス電流はIBのみで決定されて
いる。回路図からわかるように、出力Voutは電圧VBn
より1VBEだけ低い値となり、Qpのベース電圧VBpは
更に1VBE低い値となる。従って、結合コンデンサCC
の両端には2VBEの電圧がかかっている。
【0023】入力VINが低レベルに切り替わると、Q2
がオンとなり、そのコレクタ電圧つまり電圧VBnは、低
レベルに切り替わる。結合コンデンサCCはトランジス
タなどの寄生容量に比べて大きく設定されるので、電圧
VBnの変化はそのままVBpの変化として現れる。つま
り、電圧変化の過渡状態においても、結合コンデンサC
Cにはいつも2VBEが印加されており、その電位差を保
ったまま出力の切り換えが行われる。
【0024】この実施例において、出力Voutに接続さ
れている負荷容量を駆動するには、結合コンデンサCC
は、それに十分なだけ大きくなければならない。コンデ
ンサCCを十分に大きくしても、図1の実施例の回路で
は、図4に関連して述べたようなオーバドライブは起こ
らない。従ってそれによる不都合は生じない。すなわ
ち、CCがいくら大きくてもその両端の電位差は2VBE
であり、負荷容量の大小には無関係である。つまり、出
力の立下り時には、負荷が大きければそれだけトランジ
スタQpからの放電電流が大きくなる。一方負荷が小さ
い場合には、Qpからの放電電流は自動的に小さくな
る。従って、CCの大きさとしては、駆動する最大負荷
を十分に駆動できる大きさ以上であればよい。小さい負
荷を駆動する際にはCCの大きさには特に注意を払う必
要はない(大きいままでよい)。例えば、2pF程度ま
での負荷を駆動する場合には結合コンデンサとして0.
5pF程度であればよい。0.5pFの値で、ほぼ0から
2pF程度までの範囲の負荷を、非常に高速に駆動でき
る。
【0025】本実施例の回路構成によれば、バイアス用
の回路の消費電力は非常に少ない。図1の場合、バイア
ス用の回路の消費電力は、相補型エミッタフォロワのベ
ース電流による分だけである。これは相補型エミッタフ
ォロワに僅かのバイアス電流を流しておくために必要で
ある。バイアス電流を僅かでも流しておかないと、スイ
ッチング時間が遅くなる。また本発明で使用しているア
クティブ・プルダウン回路は、pnpトランジスタを使
用しているので、従来例の問題点である出力端子に乗る
雑音に対して、本質的に強いという利点がある。なお、
コンデンサCCに蓄積されている電荷は、スイッチング
のたびに少しずつ放電される。図1の破線で示したダイ
オードDCL1と電源VCL1は、この放電で失われた電荷を
補充するためのものである。つまり、放電によりCCの
電圧が減少すると、低レベルから高レベルへ切り替わっ
たとき、Qpのベース電圧はその分少し高めになる。そ
の分がダイオードDCL1により本来のレベルにクランプ
される。一般には、このダイオードは、サイクル時間を
高速化するために必要である。しかし、サイクルが十分
に遅い場合には、この充電はIBにより行われるため、
ダイオードは不必要である。また逆に、バイポーラトラ
ンジスタのVBEは、大電流が流れる切換時に大きくなる
ため、このときQpのベース電圧が定常時より下がる可
能性がある。これを防止するのが、点線で示したDCL2
とVCL2で構成した回路である。勿論これらのクランプ
回路は、以上のような不都合が目立たぬ場合は、接続す
る必要はない。
【0026】図10は、図1の実施例に用いるバイアス
電流回路の、1実施例を示す回路図である。バイアス電
流を決めるための、ベース電流IBの電流源回路であ
る。101は、図1においてIBで示した電流源であ
り、1個のnpnトランジスタQnBで構成されてい
る。pnpトランジスタQpBは、図1のpnpトラン
ジスタQpと同じ構造、同じ大きさのトランジスタで同
じ特性を持つ。このQpBのエミッタに、定電流源10
2より電流IBIASを流す。従って、そのベースからは、
IBIASを流すに必要なベース電流IBが流れ出す。この
IBはダイオード接続したnpnトランジスタQDに流れ
る。npnトランジスタQnBをQDと同じ構造にしてお
けば、そのコレクタにはQnBとQDの大きさの比に比例
した電流が流れる。例えば、大きさが同じならIBが流
れる。このIBにより図1の相補型エミッタフォロワに
は所望のバイアス電流IBIASが流れる。なお、102は
IBIASを流すための定電流回路の一例であり、所望の機
能を有する他のどのような定電流回路を使用しても良
い。(ほかの定電流回路の一例として例えば図11のよ
うなものがある。)図10の回路は、図1の回路のトラ
ンジスタと同じ(もしくは比例した)大きさのトランジ
スタを使用することにより、所望のバイアス電流IBIAS
を得ている。従って図1の回路と図10の回路を同一チ
ップ上に構成する場合、チップ上でのトランジスタ特性
に、所望のペア性が得られれば良い。従って、pnpト
ランジスタ及びnpnトランジスタの特性が、ロット間
あるいはチップ間でばらつきがあっても、設計値のIBI
ASを流すことができる。
【0027】図10ではトランジスタQpB等は1個の
トランジスタとして図示している。駆動する電流源の数
が少ない場合、例えばhFEが100で駆動個数が10以
下の場合であれば、図10の回路でよい。しかし、駆動
する電流源の個数が10より大きくなると電流源トラン
ジスタQnBに流れ込むベース電流の総和はIBに比べて
無視できなくなる。トランジスタのhFEのばらつきを補
償するためには、QDには出来るだけ電流IBに近い電流
を流しておく必要がある。しかし、駆動電流が多くなる
とこの条件が成り立たなくなる。そのような場合には、
図10の電源を多数配置し、1個の電源で駆動する電流
源の個数を少なくするか、または、QpBおよびQDを例
えばn個並列に接続し、並列接続したQpBに n x
IBIASの電流を流せば良い。
【0028】図12は、本発明のアクティブ・プルダウ
ン回路を備えた、相補型エミッタフォロワを使用した、
2入力ECLゲートの一実施例である。入力が増えた以
外は、図1の実施例と同じ動作であるので、詳細な説明
は省略する。
【0029】図13は本発明の他の実施例の回路図であ
る。これは、npnトランジスタQnのベースに印加さ
れる入力信号VIN1と、結合コンデンサCCを介してpn
pトランジスタQpのベースに印加される入力信号VIN
2の、振幅が異なる場合の実施例である。
【0030】図14は、図13の回路をECL回路に適
用した実施例の回路図である。例えば図1等の回路で
は、pnpトランジスタQpのベースに印加される信号
が、CCと寄生容量とで分圧されるため、振幅が減少す
ることがある。この振幅減少を、図13の実施例の回路
をECL回路に用いて補償したのが、図14の実施例で
ある。図14において、カレントスイッチの負荷抵抗R
2の適当な点でタップをとり、npnトランジスタQn
のベースを駆動している。従って、pnpトランジスタ
Qpにかかる信号の方がQnよりも振幅が大きくなり、
減少分の補償が可能となる。しかし、大抵の応用にはこ
の補償は必要がないので、その場合は勿論使用する必要
はない。
【0031】図15は、本発明をNTLゲート回路に適
用した実施例である。破線で示しているのは高速化のた
めのコンデンサであるが、動作上はあってもなくても良
い。NTLゲートの動作については周知であるのでここ
ではその説明は省く。アクティブ・プルダウン回路の動
作は今までの実施例と同様である。
【0032】図16は、本発明の更に他の実施例であ
る。この実施例は、結合コンデンサCCと並列にバイア
ス回路を挿入した例である。この回路はバイアスの条件
を僅かに補正するための補助であるのでどのようなもの
でも良い。例えば抵抗1個をコンデンサと並列に接続す
ることで、電流源だけのバイアス条件を僅かに変更する
ことができる。このような並列の回路によるバイアス条
件の変更は、僅かにしないと本発明のメリットは得られ
なくなる。
【0033】図17は、本発明のエミッタフォロワを、
バイポーラ・トランジスタとMOSトランジスタとで構
成したゲート回路に適用した実施例である。M1、M2は
負荷用のMOSであり、M3は電流源用のMOSであ
る。M3のゲートには適当な電圧を印加して電流を流
す。これらのMOSトランジスタとしては、エンハンス
メント型、デプリーション型、またはそれらの組み合わ
せのどれであっても良い。相補型エミッタフォロワの動
作はバイポーラのみによるECL回路と同じである。
【0034】図18は、本発明を、バイポーラとMOS
で構成したゲート回路に適用した他の実施例である。図
15のNTLの負荷を、MOSトランジスタM3、M4に
置き換えたものである。MOSトランジスタを使用する
ことで、出力の立上りを高速化できる。又、破線で接続
したコンデンサCSにより、出力の立ち下がりを高速化
できる。但し、このコンデンサは、動作上はなくても良
い。
【0035】図19は、本発明をCMOSゲートに適用
した実施例である。ゲート部分にもエミッタフォロワに
も、基本的には過渡時にしか大きな電流を流さないの
で、非常に低消費電力で高速の動作を得ることが出来
る。この実施例においては出力はVCCに比べ1VBEだけ
電位が下がっている。その出力と入力とをうまく整合さ
せるには、PMOS M5、M6はエンハンスメント型
に、NMOS M7、M8はデプレッション型にするのが
好ましい。例えば、出力の振幅が0.8Vであるとする
と、M5、M6のスレッショルド電圧を例えば−1.0V
程度に、M7、M8のスレッショルド電圧を例えば−1.
4V程度に設定すると都合がよい。
【0036】なお、以上の実施例(たとえば図1および
図10の組合せ等)においては、pnpトランジスタ
は、コレクタを電源VEEに接続した形で使用している。
この場合、pnpトランジスタのコレクタとp基板と
を、分離する必要は無い。
【0037】図20は、本発明に使用するpnpトラン
ジスタの1実施例の断面図である。図20(a)は、コ
レクタをp型基板と非分離にした構造であり、以上の実
施例に使用できる。図20(b)は、コレクタを基板と
分離した、通常の構造の縦型pnpトランジスタであ
る。npnトランジスタと同一チップ上に形成する場
合、図20(b)の構造では、コレクタのp層の厚さを
あまり厚くできないため、コレクタ直列抵抗が大きくな
る。このため高性能pnpトランジスタを、高性能np
nトランジスタと同時に形成することが比較的困難であ
る。図20(a)の構造ではコレクタはp−層とp+層
を用いて、所望の構造が形成できる。このため図20
(b)の構造に比べ、はるかに高性能のトランジスタを
構成しやすい。以上により、本発明では高性能pnpト
ランジスタを使用できる利点があり、これにより高速性
能が得られる効果がある。
【0038】以上の実施例では、npnトランジスタの
ベースに入力信号を直接印加し、一方pnpトランジス
タのベースにコンデンサを介して信号を印加している。
出力電圧はnpnトランジスタのエミッタから出力する
ため、入力電圧よりも低くなる。しかし、回路によって
は入力電圧よりも出力電圧が高い方が望ましい場合があ
る。たとえば、図3等においてコレクタ負荷抵抗が接続
される電源がVccではなくもっと低い電圧であったり、
カレントスイッチ等がpnpトランジスタで構成されて
いたりして、相補型エミッタフォロワの入力がVccより
もかなり低い場合は、出力電圧として入力よりも高い電
位が望ましいことが多い。
【0039】図21は、そのような場合に適した、本発
明の他の実施例である。この実施例では、入力信号はp
npトランジスタのベースに直接入力され、npnトラ
ンジスタのベースには、コンデンサを介して入力されて
いる。バイアス電流を流すためのベース電流源IBは、
npnトランジスタのベースに接続される。また、出力
Voutをどの電圧レベルまで引き上げるかで電源Vcc1、
Vcc2を適当に設定する必要がある。これらの電圧は必
要に応じて外部から与えても良いし、または図23の説
明で後述するように、内部で発生しても良い。クランプ
用ダイオードDCLの目的は図1等におけるクランプ用ダ
イオードの目的と同じである。この実施例に対するベー
ス電流源としては、以下に示すように、例えば図10の
npnとpnpトランジスタとを交換した回路が使用で
きる。
【0040】図22は、図21の実施例に用いるバイア
ス用電流源の1実施例の回路図である。この回路の動作
は、pnpとnpnトランジスタを交換し、電源の極性
を逆にすれば、図10と同じである。詳しい説明は省略
する。ただし、図21の出力電圧Voutをどこまで持ち
上げるかに応じて、電源Vcc1、Vc1、Vc2として、正
極性の電圧源が必要となる(この事情は図21の場合と
同様である)。その場合は外部の正極性の電源を使用す
るか、またはチップの内部で発生させる必要がある。チ
ップ内部で正極性の電圧を発生させる方法は周知であ
る。
【0041】図23は、図21および図22の実施例に
用いる、補助電源の1例の構成図である。図23では、
電源用の信号発生回路111の出力をコンデンサで交流結
合し、整流回路112で整流し、所望の正極性の直流電圧
を得ている。信号発生回路111としてはどのような回路
を用いても良い。例えば111は、マルチバイブレータで
もよいしリングオッシレータでもよい。また、同期式の
ディジタル回路では、必ずクロック信号が使用されるの
で、図23の111として、クロック用のバッファ回路を
使用してもよい。また、整流回路112としては所望の電
圧値により単純な整流回路でもよいし必要に応じて二倍
圧、三倍圧整流回路等の適当な倍圧整流回路を使用して
もよい。これらの回路は同業者には周知なので詳しい説
明は省く。
【0042】ところで、上述の相補型エミッタフォロワ
を使用すると、ECL回路の消費電力は、相補型エミッ
タフォロワで低減した分が低減できる。カレントスイッ
チのコレクタ時定数に対する、負荷容量の影響は、エミ
ッタフォロワにより1/hFEに低減される。しかし負荷
容量の影響はまだ残っている。従ってさらに高速動作を
行うには、カレントスイッチの動作電流を減らすことは
できない。 また、大きな負荷をさらに高速に駆動する
ためには、瞬間的に大きな電流を負荷に流す必要があ
る。トランジスタの拡散容量は瞬間的な最大電流と定常
電流の差に比例するため、拡散容量も大きくなる。この
ため、高速化のためには、カレントスイッチ部分の電流
を減らすわけにはいかない。またC負荷が大きい場合、
C結合部分に流れる電流が大きくなる。このため、カッ
プリング用のコンデンサの値を大きくする必要があり、
チップ面積も大きくなる。また前述したようにコンデン
サCCからの放電電流も大きくなり、このためダイオー
ドD1も必要になる。
【0043】図24は、以上述べた点を改良した、本発
明の他の実施例である。エミッタフォロワをダーリント
ン接続することにより、負荷駆動能力を向上し、特性を
改良している。トランジスタQ1,Q2,Q3はカレント
スイッチを構成している。Q4,Q5 は、ダーリントン
1段目の相補型エミッタフォロワである。Q6,Q7は、
ダーリントン2段目の相補型エミッタフォロワである。
CCはPNPトランジスタQ5に対する結合コンデンサであ
る。I2はQ4,Q5のバイアス電流を決める電流源であ
る。Q4,Q5に流れるバイアス電流はダイオードD2,
D3を経て流れる。例えばダイオードD2,D3は、トラ
ンジスタQ6,Q7と同じ構造、同じサイズのトランジス
タを利用して作る。この場合、Q6,Q7に流れるバイア
ス電流は、Q4,Q5のバイアス電流と同じになる。ま
た、Q6,Q7のエミッタの面積をD2,D3のエミッタ面
積のn倍(n<=1またはn>1)とすれば、トランジスタQ
6,Q7のバイアス電流をトランジスタQ4,Q5のn倍に
できる。なお、ダイオードD1は放電により減少したCC
の電荷を補充するもので、図1のダイオードD1と同じ
目的のものである。
【0044】この実施例においては、カレントスイッチ
のコレクタには負荷容量の影響は約1/(hFExhFE)
しか及ばないので、大きな負荷を低消費電力かつ高速で
駆動できる。また、1回のスイッチングにおけるコンデ
ンサからの充放電も少なくなる。このためコンデンサの
値を小さくでき、またダイオードD1も通常省略でき
る。
【0045】図25は本発明の他の実施例である。pn
pトランジスタQ5、Q6をダーリントン接続している。
Q7及びダイオードD2は、Q4及びQ5に対するバイアス
回路である。トランジスタの特性のばらつき等があって
も、安定にバイアスするためには、ダイオードD2はp
npトランジスタで構成することが望ましい。この場合
も、pnpトランジスタQ6のベース電流は極めて小さ
いので、コンデンサCCの容量は小さくて良い。またダ
イオードD1も大抵の場合不要となる。
【0046】図26は、ダイオードと並列にコンデンサ
を接続した、本発明のさらに他の実施例である。ダイオ
ードD2、D3と並列にコンデンサCC2が接続されてい
る。このCC2はトランジスタQ7に対する結合コンデン
サである。その目的はトランジスタQ5に対するコンデ
ンサCC1と同じである。(しかし通常は、トランジスタ
Q7に対する充放電は、トランジスタQ5またはダイオー
ドD2、D3により十分に行われる。このためCC1の場合
と異なり、このコンデンサCC2は、たいていの場合は必
要ない。)図27は本発明のさらに他の実施例である。
図24のダイオードD2,D3を省いたものである。この
場合、トランジスタQ5,Q6に流れるバイアス電流はト
ランジスタQ3,Q4に流れるバイアス電流のhFE倍とな
る。本実施例では、Q3,Q4のバイアス電流がすべてQ
6のベース電流とならないように、図24のダイオード
の代わりに点線で示すように抵抗等を接続し電流の1部
をバイパスしても良い。
【0047】なお、図1から図27等の実施例では、出
力をカレントスイッチの肯定側からのみ取り出してい
る。もちろん必要に応じて否定側からも取り出してもよ
いことは言うまでもなかろう。 図28及び図29は、
本発明をカレントスイッチ以外の論理回路に適用した、
他の実施例である。図28は、本発明によるダーリント
ン接続の相補型エミッタフォロワを、NTL回路に適用し
た実施例である。また、図29は、本発明によるダーリ
ントン接続の相補型エミッタフォロワを、CMOSゲート
回路に適用した実施例である。
【0048】これらの実施例では、npn、pnpトラ
ンジスタともに、ダーリントン接続のトランジスタを使
用している。しかし、結合コンデンサCCを小さくした
り、クランプ・ダイオードを取ることが目的ならば、図
25のようにpnpトランジスタのみをダーリントン接
続にすれば良い。これらの実施例から分かるように、本
発明は種々の論理回路に付加しても、効果がえられる。
【0049】ダーリントン接続した本発明の相補型エミ
ッタフォロワの、バイアス電流を決めるためのベース電
流IBの電流源回路は、基本的には図10に示した電流
源回路と同じでよい。すなわち図10の101が図24で
示した電流源I2であり、npnトランジスタQnB1個
で構成されている。pnpトランジスタQpBは、図24
のpnpトランジスタQ4と同じ構造、同じ大きさのト
ランジスタで同じ特性を持つと都合がよい。もちろん、
特性が多少異なっていても、動作上はかまわない。この
pnpトランジスタのコレクタに、定電流源102よりIB
IASの電流を流す。従って、そのベースからは、コレク
タ電流としてIBIASを流すに必要なベース電流IBが流
れ出す。この電流はダイオード接続したnpnトランジ
スタQDに流れる。npnトランジスタQnBをQDと同じ
構造にしておけば、そのコレクタには、QnBとQDの大
きさの比に比例した電流が流れる。例えば、大きさが同
じならIBが流れる。このベース電流により、図24の
相補型エミッタフォロワには、所望のバイアス電流IBI
ASが流れる。なお、102はIBIASを流すための定電流回
路の一例であり、ほかのどのような定電流回路を使用し
ても良い。この回路により、pnp及びnpnトランジ
スタの特性が、ウェーハ間またはチップ間で相対的にば
らついても、設計値のIBIASを流し得る。
【0050】図30は、ダーリントン接続を用いた、本
発明のさらに他の実施例である。ダーリントン接続した
pnpトランジスタに信号を直接入力し、ダーリントン
接続したnpnトランジスタにはコンデンサを介して信
号を加えている。この実施例は、図24の実施例と同様
な特性を持つ回路であるが、図24では出力電圧が入力
電圧よりも2VBEだけ低くなるのに対し、本実施例で
は、出力電圧が入力電圧よりも2VBEだけ高くなる点が
異なっている。従って、この回路の入力信号としては、
一般には0Vより2VBE以上低い値の信号が印加され
る。電源VCC1、VCC2、VCC3、VCLとしては必要に応
じて例えば図23のような補助電源で,または補助電源
の電圧を適当な安定化回路で安定化して、(例えば、+
1Vとか+2Vといった)適当な値の電圧を与える。例
えば、出力の高レベルを0Vにしたい場合には、VCC3
は1VBE程度以上、Vcc2は2VBE程度以上、VCC1及び
VCLは3VBE程度以上あることが望ましい。また、ダイ
オードD2、D3は、それぞれnpn及びpnpトラン
ジスタで構成することが望ましい。図24の実施例と同
様に、この実施例では負荷容量の影響は入力側には殆ど
現れないので、入力信号発生回路(例えばカレントスイ
ッチ)を低消費電力化しても十分に高速な回路を構成で
きる。また、結合コンデンサCCの値も小さくてもよ
く、ダイオードD1も不要となることが多い。
【0051】図31は本発明の、さらに他の実施例であ
る。図25とは逆に、相補型エミッタフォロワのうち、
npnトランジスタのみをダーリントン接続している。
図25の実施例と同様に、この実施例でも、ダーリント
ン・トランジスタQ4のベース電流は小さいので、CCは
小さくてよく、また大抵の場合D1は不要となる。
【0052】図32は、負荷の重い部分に本発明を適用
した、本発明のさらに他の実施例である。実線の四角で
示した、210及び211は、同一チップ上の論理回路
ブロックまたは異なるチップ上の論理回路ブロックを示
している。210、211などの論理回路ブロックは、
一般に、かなり離れて配置されることがある。その場
合、ブロック間で信号を伝達するには、出力回路200
として、駆動能力の大きな回路が必要となる。この回路
200に、本発明の相補型エミッタフォロワ(結合用の
CC比較的大)または相補型ダーリントン・エミッタフ
ォロワを付加した論理回路を使用すると、低消費電力
で、大きな駆動能力を得ることができる。
【0053】論理ブロック内の、その他の回路201、
202は、普通の論理回路、例えば通常のエミッタフォ
ロワを使用した論理回路でよい。(あるいは本発明の相
補型エミッタフォロワにおいて結合用のCCを比較的小
さくしたものを付加した論理回路でもよい。もちろん、
201、202としても、必要に応じて、本発明の相補
型ダーリントン回路を使用しても良いことはいうまでも
なかろう。なお、200として本発明の相補型ダーリン
トン・エミッタフォロワを使用している場合、その出力
レベルは、相補型エミッタフォロワや従来ののエミッタ
フォロワを使用している場合に比べて、1VBEだけずれ
る。このため入力用の回路201のスレッショルド電圧
を、他の回路202に比べて、その分だけずらしておく
必要がある。本実施例のような組み合わせを用いること
により、高速性と低消費電力と高実装密度を、合わせて
満たすことができる。
【0054】以上本発明をディジタル回路に適用する例
を中心に説明してきたが、勿論本発明をアナログ回路に
適用しても同様に負荷駆動能力を増加できることは同業
者には明かであろう。
【0055】
【発明の効果】先に説明したように、従来の相補型エミ
ッタフォロワの回路構成は、図7乃至図9に示した構成
となっていたので、低消費電力性と動作の高速性とを両
立させることができないという問題点があった。
【0056】本発明によれば、図1に示したように、相
補型エミッタフォロワを構成する一方のエミッタフォロ
ワ用トランジスタのベースには入力信号を直接に、他方
の電流源用トランジスタのベースにはコンデンサを介し
て、入力信号を印加する。また、この電流源用トランジ
スタのベースから、一定のベース電流を引き抜く構成と
なっている。このため、消費電力は定常状態ではほぼゼ
ロに近くなるという効果がある。また、電流源用トラン
ジスタはオーバドライブされることがないため、該トラ
ンジスタの飽和を防ぐことができる。このため高速動作
が実現できる効果がある。また、出力信号が高レベルの
とき、外部から正パルス雑音が印加され、出力がさらに
上昇することがあっても、電流源用トランジスタによっ
て形成される放電パスがある。このため、すみやかに元
の高レベルの電位に、復帰できる。従って、外部雑音に
対するノイズマージンが大きいという効果がある。
【0057】本発明によれば、前記電流源用トランジス
タのベースに、クランプ用のダイオードを接続すること
ができる。この場合、入力信号立上り時の、電流源用ト
ランジスタのベース電圧の立下り量(エミッタフォロワ
出力信号の立上り量)が、上記ダイオードによってクラ
ンプされ、大きな容量性負荷に対しても、入力信号のサ
イクル時間の影響を受けることない。従って、安定な高
速駆動動作を実現できるという効果がある。
【0058】また本発明によれば、前記コンデンサと並
列にバイアス回路を接続することができる。このバイア
ス回路によってバイアス条件を微細調整することで、常
に最適なバイアス電流を保持させることができるという
効果がある。
【0059】さらに本発明によれば、相補型エミッタフ
ォロワのトランジスタの、片方を複合化(ダーリントン
接続)することができる。これにより、結合用のコンデ
ンサを小さくできる。また、大抵の場合、クランプ用の
ダイオードは不要となる。
【0060】さらに本発明によれば、相補型エミッタフ
ォロワ・トランジスタの、もう片方のトランジスタも複
合化(ダーリントン接続)することができる。これによ
り、低消費電力で大きな負荷を高速に駆動できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の回路図。
【図2】従来のエミッタフォロワの回路図。
【図3】従来の2入力ECL回路の回路図。
【図4】npnトランジスタを用いたアクティブ・プル
ダウン回路の従来例を示す回路図。
【図5】図4の回路の動作波形図。
【図6】図4の回路の問題点を説明する図。
【図7】pnpトランジスタを用いたアクティブ・プル
ダウン回路の従来例を示す回路図。
【図8】pnpトランジスタを用いたアクティブ・プル
ダウン回路の別の従来例を示す回路図。
【図9】pnpトランジスタを用いたアクティブ・プル
ダウン回路のさらに別の従来例を示す回路図。
【図10】図1の実施例に用いる、バイアス電流回路の
1実施例を示す回路図。
【図11】図10のバイアス電流回路に用いる、他の定
電流回路の例。
【図12】本発明をECL回路に適用した実施例の回路
図。
【図13】本発明の他の実施例の回路図。
【図14】図13の回路をECL回路に適用した実施例
の回路図。
【図15】本発明をNTL回路に適用した実施例の回路
図。
【図16】本発明のさらに他の実施例の回路図。
【図17】本発明を、バイポーラとMOSで構成したゲ
ート回路に適用した実施例の回路図。
【図18】本発明を、バイポーラとMOSで構成したゲ
ート回路に適用した他の実施例の回路図。
【図19】本発明をCMOSゲート回路に適用した実施
例の回路図。
【図20】本発明に使用するpnpトランジスタの1実
施例の断面図。
【図21】本発明の他の実施例の回路図。
【図22】図21の実施例に用いるバイアス用電流源の
1実施例の回路図。
【図23】図21、図22の実施例に用いる補助電源の
1例の構成図。
【図24】本発明の他の実施例の回路図。
【図25】本発明の更に他の実施例の回路図。
【図26】ダイオードと並列にコンデンサを接続した、
本発明のさらに他の実施例の回路図。
【図27】本発明のさらに他の実施例の回路図。
【図28】本発明をNTLゲートに適用した、他の実施
例の回路図。
【図29】本発明をCMOSゲートに適用した、他の実
施例の回路図。
【図30】本発明のさらに他の実施例の回路図。
【図31】本発明のさらに他の実施例の回路図。
【図32】負荷の重い部分にのみ本発明を適用した、本
発明のさらに他の実施例の回路図。
【符号の説明】
101 バイアス電流IBの電流源 102 定電流源 Cc,CC1,CC2 結合コンデンサ Qn npnトランジスタ Qp pnpトランジスタ DCL,DCL1,DCL2,D1 クランプ用ダイオード Q1、Q2 カレントスイッチ用トランジスタ IB バイアス用のベース電流 R1、R2 カレントスイッチ(ECL)の、コレクタ
負荷抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 邦彦 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 金谷 一男 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 出井 陽治 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 大畠 賢一 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 櫻井 義彰 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに極性の異なる2個のバイポーラトラ
    ンジスタの、エミッタを互いに接続し、コレクタをそれ
    ぞれ対応する電源に接続して成る相補型エミッタフォロ
    ワにおいて、 一方のトランジスタのベースには入力信号を直接入力
    し、 他方のトランジスタのベースにはコンデンサを介して入
    力信号を入力し、 かつ上記他方のトランジスタのベースに、バイアス電流
    用の電流源を接続したことを特徴とする相補型エミッタ
    フォロワ。
  2. 【請求項2】上記他方トランジスタの上記ベースに、さ
    らに、クランプ用のダイオードを接続したことを特徴と
    する請求項1に記載の相補型エミッタフォロワ。
  3. 【請求項3】上記コンデンサと並列に、バイアス条件補
    正用のバイアス回路を接続したことを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の相補型エミッタフォロワ。
  4. 【請求項4】上記他方のトランジスタが、2個のトラン
    ジスタを複合化(ダーリントン接続)した構成により、
    形成されてなることを特徴とする請求項1乃至請求項3
    に記載の相補型エミッタフォロワ。
  5. 【請求項5】上記一方のトランジスタおよび上記他方の
    トランジスタの両方が、それぞれ、2個のトランジスタ
    を複合化(ダーリントン接続)した構成により、形成さ
    れてなることを特徴とする請求項4に記載の相補型エミ
    ッタフォロワ。
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