JPH0575512B2 - - Google Patents
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- JPH0575512B2 JPH0575512B2 JP12486986A JP12486986A JPH0575512B2 JP H0575512 B2 JPH0575512 B2 JP H0575512B2 JP 12486986 A JP12486986 A JP 12486986A JP 12486986 A JP12486986 A JP 12486986A JP H0575512 B2 JPH0575512 B2 JP H0575512B2
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- wire
- heating power
- overheating
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Landscapes
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- Arc Welding Control (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はホツトワイヤ溶接に係り、特に、実質
的にアークの磁気吹きをなくして溶接できるよう
にしたホツトワイヤ溶接方法および溶接装置に関
する。
的にアークの磁気吹きをなくして溶接できるよう
にしたホツトワイヤ溶接方法および溶接装置に関
する。
(従来の技術)
第3図に、ホツトワイヤTIG溶接法として従来
から一般的に用いられている溶接装置の構成を示
す。
から一般的に用いられている溶接装置の構成を示
す。
TIG溶接トーチ1の中のタングステン電極2と
母材3に直流溶接用のアーク電源4を接続し、ア
ルゴン・シールドガス中でタングステン電極2を
負極としてアーク5を形成する。溶接用の添加ワ
イヤ6はワイヤ送給装置7からコンジツト8およ
びそれと連結されたコンタクトチツプ9を通つ
て、アーク形成部に導かれて母材3と接触させ
る。コンタクトチツプ9とワイヤ加熱電源10を
接続し、直流または交流電流を添加ワイヤ6に流
してジユール発熱させ、それにより添加ワイヤ6
の溶融速度を高めている。
母材3に直流溶接用のアーク電源4を接続し、ア
ルゴン・シールドガス中でタングステン電極2を
負極としてアーク5を形成する。溶接用の添加ワ
イヤ6はワイヤ送給装置7からコンジツト8およ
びそれと連結されたコンタクトチツプ9を通つ
て、アーク形成部に導かれて母材3と接触させ
る。コンタクトチツプ9とワイヤ加熱電源10を
接続し、直流または交流電流を添加ワイヤ6に流
してジユール発熱させ、それにより添加ワイヤ6
の溶融速度を高めている。
ところで、ホツトワイヤTIG溶接では、殊にワ
イヤ通電電流を大きくすると、アーク電流との間
に電磁力を生じ、いわゆる磁気吹きによるアーク
の乱れを起こして溶接が困難になることが知られ
ている。
イヤ通電電流を大きくすると、アーク電流との間
に電磁力を生じ、いわゆる磁気吹きによるアーク
の乱れを起こして溶接が困難になることが知られ
ている。
その対策としては、TIGアークの硬直性をでき
るだけ増すようにアーク電流をできるだけ高く選
び、またワイヤ加熱電流はアーク電流の1/2以下
とし、そして直流よりも交流電流を用いてワイヤ
加熱するのがよいことが技術常識として知られ、
古くから採用されてきた。しかしワイヤ溶融速度
を増すためにはワイヤ電流を高めなければならな
いので、被溶接物に対して適正なアーク電流を選
び、そして例えば20g/minのワイヤ溶融速度を
得ようとするアーク長を1.5mm以下など極力短く
保たないと磁気吹きを生じてしまうために溶接作
業が難しくなるなどの問題があり、結局限定され
た範囲での実用にとどまつていた。
るだけ増すようにアーク電流をできるだけ高く選
び、またワイヤ加熱電流はアーク電流の1/2以下
とし、そして直流よりも交流電流を用いてワイヤ
加熱するのがよいことが技術常識として知られ、
古くから採用されてきた。しかしワイヤ溶融速度
を増すためにはワイヤ電流を高めなければならな
いので、被溶接物に対して適正なアーク電流を選
び、そして例えば20g/minのワイヤ溶融速度を
得ようとするアーク長を1.5mm以下など極力短く
保たないと磁気吹きを生じてしまうために溶接作
業が難しくなるなどの問題があり、結局限定され
た範囲での実用にとどまつていた。
そこで第4図のようなパルス波形の電流をワイ
ヤに通電する方法(特願昭60−271343号特開昭62
−130773号公報)が提案されている。このように
ワイヤ加熱電流をパルス電流として、アークが連
続して磁気的に吹かれる期間、すなわちワイヤ電
流が連続して流れている期間を極力短くすると、
アークは瞬間的に吹かれるが直ぐタングステン電
極直下に戻るので、実質的にアークの硬直性は維
持され、磁気吹きによる作業性の低下は見られな
くなる。これにより、ホツトワイヤTIG溶接の作
業性が著しく改善され、実用化が進展するように
なつた。
ヤに通電する方法(特願昭60−271343号特開昭62
−130773号公報)が提案されている。このように
ワイヤ加熱電流をパルス電流として、アークが連
続して磁気的に吹かれる期間、すなわちワイヤ電
流が連続して流れている期間を極力短くすると、
アークは瞬間的に吹かれるが直ぐタングステン電
極直下に戻るので、実質的にアークの硬直性は維
持され、磁気吹きによる作業性の低下は見られな
くなる。これにより、ホツトワイヤTIG溶接の作
業性が著しく改善され、実用化が進展するように
なつた。
添加ワイヤ6はコンタクトチツプ9と母材3間
のエクステンシヨンe部で通電加熱されるのであ
るが、そこへ印加される電力とワイヤ溶融量とを
バランスするように制御する必要がある。ホツト
ワイヤTIG溶接における添加ワイヤ6の最適な溶
融状態というのは、添加ワイヤ6の先端を溶融池
11に接触させるのであるが、その接触界面のご
く近くでワイヤはすでに完全に溶融していること
である。最も望ましいのは、添加ワイヤ6が溶融
池11に入る直前に完全に溶融しており、かつ溶
融した金属が切れることなく連続的に溶け落ちる
状態が保てることである。このような場合には、
ワイヤの溶融と溶融池11への溶融金属移行があ
たかも、やかんから湯を注ぐ姿で進行し、良好な
溶接ビード12が形成される。また、ワイヤ送給
速度に対してワイヤ加熱電力が過少気味のときに
は、ワイヤは母材3上の溶融池11の中に深く入
り込んでから溶融池11内の溶融金属からの熱伝
達を受けてようやく溶融する状態で溶接を進行す
ることになるが、これはあまり好ましい状態では
ない。この制御が不十分で、例えば加熱電力不足
の場合には溶接作業性は見掛け上ほとんど変わら
ないが、第5図に示す溶融ビード断面に見られる
ように未溶融のワイヤ13がそのまま溶接金属1
4の中に残留して溶接欠陥を形成してしまう。ま
た、印加電力過剰の場合にはワイヤ6は過熱され
そのまま通電を続けるとスパツタを発生しつつ溶
断して母材3から分離し、そして添加ワイヤ6の
先端と母材3あるいはタングステン電極2との間
でアークを介して通電してアーク5を乱したり、
ワイヤ先端に大きな溶滴を形成するなどの現象を
生じ、溶接作業性を著しく損なうことになる。
のエクステンシヨンe部で通電加熱されるのであ
るが、そこへ印加される電力とワイヤ溶融量とを
バランスするように制御する必要がある。ホツト
ワイヤTIG溶接における添加ワイヤ6の最適な溶
融状態というのは、添加ワイヤ6の先端を溶融池
11に接触させるのであるが、その接触界面のご
く近くでワイヤはすでに完全に溶融していること
である。最も望ましいのは、添加ワイヤ6が溶融
池11に入る直前に完全に溶融しており、かつ溶
融した金属が切れることなく連続的に溶け落ちる
状態が保てることである。このような場合には、
ワイヤの溶融と溶融池11への溶融金属移行があ
たかも、やかんから湯を注ぐ姿で進行し、良好な
溶接ビード12が形成される。また、ワイヤ送給
速度に対してワイヤ加熱電力が過少気味のときに
は、ワイヤは母材3上の溶融池11の中に深く入
り込んでから溶融池11内の溶融金属からの熱伝
達を受けてようやく溶融する状態で溶接を進行す
ることになるが、これはあまり好ましい状態では
ない。この制御が不十分で、例えば加熱電力不足
の場合には溶接作業性は見掛け上ほとんど変わら
ないが、第5図に示す溶融ビード断面に見られる
ように未溶融のワイヤ13がそのまま溶接金属1
4の中に残留して溶接欠陥を形成してしまう。ま
た、印加電力過剰の場合にはワイヤ6は過熱され
そのまま通電を続けるとスパツタを発生しつつ溶
断して母材3から分離し、そして添加ワイヤ6の
先端と母材3あるいはタングステン電極2との間
でアークを介して通電してアーク5を乱したり、
ワイヤ先端に大きな溶滴を形成するなどの現象を
生じ、溶接作業性を著しく損なうことになる。
ところで従来のワイヤ加熱電力の制御は、溶接
中にエクステンシヨンeをできるだけ一定に保
ち、ワイヤ溶融状況を溶接士が観察してワイヤ送
給速度に対応した適正ワイヤ電流を感覚的に定
め、後はワイヤ電流もそのまま一定に保つて溶接
作業を続けるのが通常であつた。しかし、この方
法では溶接中にエクステンシヨンeが変化すると
そこでの抵抗値が変化するための発熱量が変化す
る問題がある。そこで特開昭60−822788号では、
溶接中にエクステンシヨンeに印加される電力を
測定し、ワイヤ送給速度に見合つた値となるよう
に印加電力を制御することが提案された。そして
アーク5や溶融池11からの熱的影響を考えない
とき、原理的にはワイヤ溶融速度は印加電力と比
例関係になることから、ワイヤ送給速度に比例し
た印加電力を出力するようにし、あわせてその比
例定数を溶接士が調整するようにして、エクステ
ンシヨンが大幅に変化しても、またワイヤ送給速
度がかなりの範囲で変化しても、かなりの程度に
自動的に対応できるようになつたが、この場合で
も最適の加熱状態となる比例乗数を決めるのはや
はり溶接士の感覚的な判断に任されていた。すな
わちワイヤの過熱溶断はアークの乱れやスパツタ
の形成から明確に観察されるので、溶接士はアー
クを見ながら、そのような乱れが生じない最大の
印加電力となるように調整して最適溶融状態を求
めることが、最も容易かつ実際的な方法として行
なわれてきた。
中にエクステンシヨンeをできるだけ一定に保
ち、ワイヤ溶融状況を溶接士が観察してワイヤ送
給速度に対応した適正ワイヤ電流を感覚的に定
め、後はワイヤ電流もそのまま一定に保つて溶接
作業を続けるのが通常であつた。しかし、この方
法では溶接中にエクステンシヨンeが変化すると
そこでの抵抗値が変化するための発熱量が変化す
る問題がある。そこで特開昭60−822788号では、
溶接中にエクステンシヨンeに印加される電力を
測定し、ワイヤ送給速度に見合つた値となるよう
に印加電力を制御することが提案された。そして
アーク5や溶融池11からの熱的影響を考えない
とき、原理的にはワイヤ溶融速度は印加電力と比
例関係になることから、ワイヤ送給速度に比例し
た印加電力を出力するようにし、あわせてその比
例定数を溶接士が調整するようにして、エクステ
ンシヨンが大幅に変化しても、またワイヤ送給速
度がかなりの範囲で変化しても、かなりの程度に
自動的に対応できるようになつたが、この場合で
も最適の加熱状態となる比例乗数を決めるのはや
はり溶接士の感覚的な判断に任されていた。すな
わちワイヤの過熱溶断はアークの乱れやスパツタ
の形成から明確に観察されるので、溶接士はアー
クを見ながら、そのような乱れが生じない最大の
印加電力となるように調整して最適溶融状態を求
めることが、最も容易かつ実際的な方法として行
なわれてきた。
(発明が解決しようとする問題点)
このようにして適正条件を求め、以後その状態
を保つているつもりであつても、実際にはアーク
電流、アーク長、添加ワイヤ6の溶融池11への
挿入位置や挿入角度などによつて添加ワイヤ6に
アーク5や溶融池11から加えられる熱量が変わ
つて多少溶融状況が変化したり、または電源電圧
の変動などによる印加電力の変化などによつて適
正状態からずれることがしばしば生じる。その場
合、ワイヤ送給速度に対して印加電力過大の方向
にずれたときにはピチピチ音を発生してスパツタ
を発生したり、アークが乱れるので溶接士は再調
整を必要とする事態になつたことを容易に察知で
きるので、再調整の煩わしさはあるものの、直ち
に再調整すれば溶接欠点を形成するまでには到ら
ない。しかし、印加電力過少の方向にずれた場合
には、見掛け上アークの状況はほとんど変わら
ず、溶接士は状況の変化を察知できないためその
まま溶接を続行するので、第5図に示したように
しばしば未溶融のワイヤ13が溶着金属14中に
残つて溶接欠陥を形成することになつてしまう。
殊にアークの監視が困難となることが多い狭開先
溶接の施工においては、未溶融ワイヤの残留は非
常に発生しやすい傾向にあつた。
を保つているつもりであつても、実際にはアーク
電流、アーク長、添加ワイヤ6の溶融池11への
挿入位置や挿入角度などによつて添加ワイヤ6に
アーク5や溶融池11から加えられる熱量が変わ
つて多少溶融状況が変化したり、または電源電圧
の変動などによる印加電力の変化などによつて適
正状態からずれることがしばしば生じる。その場
合、ワイヤ送給速度に対して印加電力過大の方向
にずれたときにはピチピチ音を発生してスパツタ
を発生したり、アークが乱れるので溶接士は再調
整を必要とする事態になつたことを容易に察知で
きるので、再調整の煩わしさはあるものの、直ち
に再調整すれば溶接欠点を形成するまでには到ら
ない。しかし、印加電力過少の方向にずれた場合
には、見掛け上アークの状況はほとんど変わら
ず、溶接士は状況の変化を察知できないためその
まま溶接を続行するので、第5図に示したように
しばしば未溶融のワイヤ13が溶着金属14中に
残つて溶接欠陥を形成することになつてしまう。
殊にアークの監視が困難となることが多い狭開先
溶接の施工においては、未溶融ワイヤの残留は非
常に発生しやすい傾向にあつた。
その防止のために、溶接士は溶融中にできるだ
け頻繁に比例定数微調整ダイアルを用いて、適正
条件から外れていないかどうかチエツクすること
が望まれていた。すなわち、従来の方法では、溶
接士に対してできるだけこまめに適正溶融状況に
あるかどうかチエツクする操作を要求しており、
また適正状態にあるかどうかの判断ももつぱら溶
接士の感覚に依存するものであつた。
け頻繁に比例定数微調整ダイアルを用いて、適正
条件から外れていないかどうかチエツクすること
が望まれていた。すなわち、従来の方法では、溶
接士に対してできるだけこまめに適正溶融状況に
あるかどうかチエツクする操作を要求しており、
また適正状態にあるかどうかの判断ももつぱら溶
接士の感覚に依存するものであつた。
本発明の目的は、上記の問題点を解決する手
段、すなわち溶接士に何らの操作を要求すること
なく、また溶接士の感覚に依存することもなく、
ホツトワイヤ溶接における添加ワイヤ6の溶融状
態を全く自動的に常に最適状態に維持する具体的
手段を提供することにある。
段、すなわち溶接士に何らの操作を要求すること
なく、また溶接士の感覚に依存することもなく、
ホツトワイヤ溶接における添加ワイヤ6の溶融状
態を全く自動的に常に最適状態に維持する具体的
手段を提供することにある。
(問題点を解決するための手段)
本発明の第1は、アーク用電源およびワイヤ加
熱用電源などから構成されるホツトワイヤ溶接装
置の制御方法において、ワイヤを過熱して溶断し
たのちのワイヤ加熱電力をワイヤが溶断する直前
の加熱電力より低めに設定し、再びワイヤ加熱電
力をその設定値から漸増させてワイヤを過熱溶断
に到らしめることを繰返すことを特徴とするホツ
トワイヤの溶接制御方法である。
熱用電源などから構成されるホツトワイヤ溶接装
置の制御方法において、ワイヤを過熱して溶断し
たのちのワイヤ加熱電力をワイヤが溶断する直前
の加熱電力より低めに設定し、再びワイヤ加熱電
力をその設定値から漸増させてワイヤを過熱溶断
に到らしめることを繰返すことを特徴とするホツ
トワイヤの溶接制御方法である。
本発明の第2は、アーク用電源およびワイヤ加
熱用電源などから構成されるホツトワイヤ溶接装
置において、ワイヤを過熱して溶断したのちのワ
イヤ加熱電力をワイヤが溶断する直前の加熱電力
より低めに設定し、再びワイヤ加熱電力をその設
定値から漸増させてワイヤを過熱溶断に到らしめ
ることを繰返すワイヤ加熱電力制御回路を備えた
ことを特徴とするホツトワイヤ溶接装置である。
熱用電源などから構成されるホツトワイヤ溶接装
置において、ワイヤを過熱して溶断したのちのワ
イヤ加熱電力をワイヤが溶断する直前の加熱電力
より低めに設定し、再びワイヤ加熱電力をその設
定値から漸増させてワイヤを過熱溶断に到らしめ
ることを繰返すワイヤ加熱電力制御回路を備えた
ことを特徴とするホツトワイヤ溶接装置である。
前記目的は、典型的にはホツトワイヤ溶接装置
のワイヤ加熱電源において、ワイヤを加熱して溶
断したのちにワイヤ加熱電力をワイヤが溶断する
直前の加熱電力より低めに設定し、再びワイヤ加
熱電力をその値から漸増させてワイヤを過熱溶断
に到らしめることを操返す形でワイヤ加熱電力を
制御することにより達成される。
のワイヤ加熱電源において、ワイヤを加熱して溶
断したのちにワイヤ加熱電力をワイヤが溶断する
直前の加熱電力より低めに設定し、再びワイヤ加
熱電力をその値から漸増させてワイヤを過熱溶断
に到らしめることを操返す形でワイヤ加熱電力を
制御することにより達成される。
(作用)
ワイヤ送給速度に対してワイヤ加熱電力が過大
気味のときには、添加ワイヤ6は過熱され母材3
上の溶接池11に入る直前のところで溶断して、
母材3と添加ワイヤ6とが分離する。このときワ
イヤ電流が通電中であればピチツという音ととも
にスパツタを発生し、また添加ワイヤ6の先端は
アーク5のプラズマ柱内に曝れ、かつ溶融池11
とも極めて隣接した位置にあるため、添加ワイヤ
6の先端と溶融池11あるいはタングステン電極
2との間に電流が流れ、ワイヤ先端の溶融を激し
く進行させてワイヤ先端に大きな溶滴を形成する
に到り、またアークを激しく乱してしまうので、
溶接作業の続行が困難となる。これらの溶接性を
著しく損なう現象は、もつぱら溶断した直後にも
ワイヤ電流を流し続けているために生じるのであ
る。したがつてワイヤ加熱電源として第4図のよ
うなパルス電流を出力する電源を用い、かつ特願
昭61−030649号の制御手段、すなわちワイヤ通電
休止該当期間中にワイヤが母材と接触しているか
どうかを識別し、ワイヤが接触している場合には
次の通電該当期間にワイヤ通電を実施し、非接触
の場合には次の通電該当期間になつても通電しな
いように制御すると、添加ワイヤ6の先端からア
ークを持続して形成することなく、単にプラズマ
柱内にさらされているだけなので溶融の進行が極
めて遅くなり、その間にも一定速度でワイヤ送給
し続けているので、添加ワイヤ6の先端は大きな
溶滴を形成することなく、そのままの姿で再び溶
融池11に接触する。そして添加ワイヤ6の先端
が溶融池11に接触したことを確認してからワイ
ヤ電流の通電を再開し、再び過熱して溶断させる
ことを繰返す。このようにすると、アークの乱れ
も少なく、かつ溶断時にほんの少し微細なスパツ
タを形成するが実質的に溶接作業の支障となるま
では到らないので、添加ワイヤ6の先端が溶融池
11に接触する界面近くで完全にワイヤを溶融さ
せることを円滑に進行させることができる。
気味のときには、添加ワイヤ6は過熱され母材3
上の溶接池11に入る直前のところで溶断して、
母材3と添加ワイヤ6とが分離する。このときワ
イヤ電流が通電中であればピチツという音ととも
にスパツタを発生し、また添加ワイヤ6の先端は
アーク5のプラズマ柱内に曝れ、かつ溶融池11
とも極めて隣接した位置にあるため、添加ワイヤ
6の先端と溶融池11あるいはタングステン電極
2との間に電流が流れ、ワイヤ先端の溶融を激し
く進行させてワイヤ先端に大きな溶滴を形成する
に到り、またアークを激しく乱してしまうので、
溶接作業の続行が困難となる。これらの溶接性を
著しく損なう現象は、もつぱら溶断した直後にも
ワイヤ電流を流し続けているために生じるのであ
る。したがつてワイヤ加熱電源として第4図のよ
うなパルス電流を出力する電源を用い、かつ特願
昭61−030649号の制御手段、すなわちワイヤ通電
休止該当期間中にワイヤが母材と接触しているか
どうかを識別し、ワイヤが接触している場合には
次の通電該当期間にワイヤ通電を実施し、非接触
の場合には次の通電該当期間になつても通電しな
いように制御すると、添加ワイヤ6の先端からア
ークを持続して形成することなく、単にプラズマ
柱内にさらされているだけなので溶融の進行が極
めて遅くなり、その間にも一定速度でワイヤ送給
し続けているので、添加ワイヤ6の先端は大きな
溶滴を形成することなく、そのままの姿で再び溶
融池11に接触する。そして添加ワイヤ6の先端
が溶融池11に接触したことを確認してからワイ
ヤ電流の通電を再開し、再び過熱して溶断させる
ことを繰返す。このようにすると、アークの乱れ
も少なく、かつ溶断時にほんの少し微細なスパツ
タを形成するが実質的に溶接作業の支障となるま
では到らないので、添加ワイヤ6の先端が溶融池
11に接触する界面近くで完全にワイヤを溶融さ
せることを円滑に進行させることができる。
(実施例)
第1図に、本発明によるワイヤ加熱電源および
制御回路の一実施例を示す。本実施例ではパルス
電流を出力するワイヤ加熱電源として非常に安価
に構成できるトライアツク方式を採用している。
これは第3図に示したホツトワイヤTIG溶接装置
構成機器のうちのワイヤ加熱電源10として使用
する。
制御回路の一実施例を示す。本実施例ではパルス
電流を出力するワイヤ加熱電源として非常に安価
に構成できるトライアツク方式を採用している。
これは第3図に示したホツトワイヤTIG溶接装置
構成機器のうちのワイヤ加熱電源10として使用
する。
本実施例では主トランス15の1次側にトライ
アツク16を接続し、トランス15の2次側にダ
イオード17,18を接続し、全波整流して出力
するワイヤ加熱電流形成回路19が用いられる。
この回路ではトライアツク16をゲートパルス形
成回路20によつて制御し、商用周波数の交流電
源を位相制御したワイヤ電流を得ているが、アー
クの磁気吹きを防止する立場から、0度から90度
まで、および180度から270度までの期間は必ず非
通電期間となるようトライアツク16へのゲート
パルス印加が制御される。そしてトライアツク1
6を通電する位相制御角は残りの90度から180度
および270度から360度の間にとり、ワイヤ送給速
度に見合つたワイヤ加熱電力を得るべくワイヤに
通電される。
アツク16を接続し、トランス15の2次側にダ
イオード17,18を接続し、全波整流して出力
するワイヤ加熱電流形成回路19が用いられる。
この回路ではトライアツク16をゲートパルス形
成回路20によつて制御し、商用周波数の交流電
源を位相制御したワイヤ電流を得ているが、アー
クの磁気吹きを防止する立場から、0度から90度
まで、および180度から270度までの期間は必ず非
通電期間となるようトライアツク16へのゲート
パルス印加が制御される。そしてトライアツク1
6を通電する位相制御角は残りの90度から180度
および270度から360度の間にとり、ワイヤ送給速
度に見合つたワイヤ加熱電力を得るべくワイヤに
通電される。
ところでワイヤ非通電のときのVwで示すワイ
ヤ端子電圧(出力端子電圧)は、ワイヤが母材に
接触している状態ではほぼOV、そしてワイヤ先
端が母材から離れ、アーク・プラズマに接触して
いるときにはプラズマ柱の電圧を検出して−1V
より負の電圧となる。この性質を利用した特願昭
61−030649号の回路により、ワイヤ6の先端が母
材3と接触しているかどうかを検出するワイヤ接
触状態検出回路21を構成した。その出力電圧
Vaはワイヤが母材と接触しているときにはH、
離れているときにはLレベルの電圧となる。この
信号は、ゲートパルス形成回路20の中のON−
OFF制御回路22に加えられ、ワイヤが非接触
となるとその次の通電パルスは形成しないように
動作する。
ヤ端子電圧(出力端子電圧)は、ワイヤが母材に
接触している状態ではほぼOV、そしてワイヤ先
端が母材から離れ、アーク・プラズマに接触して
いるときにはプラズマ柱の電圧を検出して−1V
より負の電圧となる。この性質を利用した特願昭
61−030649号の回路により、ワイヤ6の先端が母
材3と接触しているかどうかを検出するワイヤ接
触状態検出回路21を構成した。その出力電圧
Vaはワイヤが母材と接触しているときにはH、
離れているときにはLレベルの電圧となる。この
信号は、ゲートパルス形成回路20の中のON−
OFF制御回路22に加えられ、ワイヤが非接触
となるとその次の通電パルスは形成しないように
動作する。
一方、通電位相制御電圧形成回路23はワイヤ
接触状態検出回路21の出力電圧Vaと電圧漸増
速度・電圧低下幅設定回路24からの信号を受
け、ゲートパルス形成回路20の中の通電位相制
御回路25にトライアツクの通電位相を決める電
圧Vbを出力する。この電圧Vbは電圧VaがHの
とき、すなわちワイヤが母材と接触しているとき
には漸増していき、電圧VaがLとなるとき、す
なわちワイヤが母材か離れるときに所定値だけ電
圧が低下するようにしている。
接触状態検出回路21の出力電圧Vaと電圧漸増
速度・電圧低下幅設定回路24からの信号を受
け、ゲートパルス形成回路20の中の通電位相制
御回路25にトライアツクの通電位相を決める電
圧Vbを出力する。この電圧Vbは電圧VaがHの
とき、すなわちワイヤが母材と接触しているとき
には漸増していき、電圧VaがLとなるとき、す
なわちワイヤが母材か離れるときに所定値だけ電
圧が低下するようにしている。
第2図にこれらの電圧信号および出力電流の時
間的変化の状況を模式的に示した。ゲートパルス
形成回路20の中の通電位相制御回路25は、入
力電圧Vbの大きさに対応して通電電流が大きく
なるように点弧角を制御する。通電電流が大きく
なるにつれ、エクステンシヨンeにおける抵抗と
そこへの通電電流から定まるワイヤ加熱電力は当
然大きくなり、ワイヤ送給量に比較して印加され
るワイヤ加熱電力が大きくなるとワイヤは過熱さ
れてあたかもフユーズが溶断するように溶断す
る。溶断するとワイヤは母材から離れるので、そ
のときのVw電圧の変化をワイヤ接触状態検出回
路21が検知して出力VaをLとする。これによ
りワイヤ通電は禁止され、通電位相制御電圧形成
回路23では出力電圧Vbを所定量低下させる。
そして、再びワイヤ6の先端が母材に接触して電
圧VaがHとなつてワイヤ通電が再開されるとき
には、ワイヤに印加される電力はワイヤ送給速度
に対応して要求される最適の加熱電力よりもほん
の少し低めの値に設定される。
間的変化の状況を模式的に示した。ゲートパルス
形成回路20の中の通電位相制御回路25は、入
力電圧Vbの大きさに対応して通電電流が大きく
なるように点弧角を制御する。通電電流が大きく
なるにつれ、エクステンシヨンeにおける抵抗と
そこへの通電電流から定まるワイヤ加熱電力は当
然大きくなり、ワイヤ送給量に比較して印加され
るワイヤ加熱電力が大きくなるとワイヤは過熱さ
れてあたかもフユーズが溶断するように溶断す
る。溶断するとワイヤは母材から離れるので、そ
のときのVw電圧の変化をワイヤ接触状態検出回
路21が検知して出力VaをLとする。これによ
りワイヤ通電は禁止され、通電位相制御電圧形成
回路23では出力電圧Vbを所定量低下させる。
そして、再びワイヤ6の先端が母材に接触して電
圧VaがHとなつてワイヤ通電が再開されるとき
には、ワイヤに印加される電力はワイヤ送給速度
に対応して要求される最適の加熱電力よりもほん
の少し低めの値に設定される。
このように動作するので、溶接中にワイヤ送給
速度が遅くなつたときには加熱気味の状態となる
のでワイヤ溶断が頻繁に生じて次第に電圧Vbを
下げていき、結果としてワイヤ加熱電力を低下さ
せる。逆にワイヤ送給速度が速くなつたときに
は、ワイヤ加熱電力が不足気味となるので、ワイ
ヤ溶断は起こらなくなるが、そうするとVbが次
第に増加するように通電位相制御電圧形成回路2
3が動作するので、結局ワイヤ加熱電力は増加し
続け、しまいに溶断を生じる。
速度が遅くなつたときには加熱気味の状態となる
のでワイヤ溶断が頻繁に生じて次第に電圧Vbを
下げていき、結果としてワイヤ加熱電力を低下さ
せる。逆にワイヤ送給速度が速くなつたときに
は、ワイヤ加熱電力が不足気味となるので、ワイ
ヤ溶断は起こらなくなるが、そうするとVbが次
第に増加するように通電位相制御電圧形成回路2
3が動作するので、結局ワイヤ加熱電力は増加し
続け、しまいに溶断を生じる。
ワイヤエクステンシヨンeが変化しても同様に
機能する。すなわち、エクステンシヨンが長くな
るとそこでの抵抗値が増し、ワイヤ加熱電源が定
電圧出力特性のときには通電位相一定だと電流の
波高値が低くなつて出力電力が減つて溶断を生じ
難くなるので、次第にVbが高くなつて通電位相
を増すように機能し、結果として加熱電力がワイ
ヤ送給速度に見合つたもとの値に保たれる。逆に
エクステンシヨンが短くなると、抵抗値が減少し
同じ通電位相だと電流の波高値が増して過大印加
電力となつて溶断しやすくなり、そして溶断のた
びに電圧Vbが小さくなつて通電位相が小さくな
り、その結果やはりワイヤ送給速度に見合つたも
のと加熱電力に保たれる。
機能する。すなわち、エクステンシヨンが長くな
るとそこでの抵抗値が増し、ワイヤ加熱電源が定
電圧出力特性のときには通電位相一定だと電流の
波高値が低くなつて出力電力が減つて溶断を生じ
難くなるので、次第にVbが高くなつて通電位相
を増すように機能し、結果として加熱電力がワイ
ヤ送給速度に見合つたもとの値に保たれる。逆に
エクステンシヨンが短くなると、抵抗値が減少し
同じ通電位相だと電流の波高値が増して過大印加
電力となつて溶断しやすくなり、そして溶断のた
びに電圧Vbが小さくなつて通電位相が小さくな
り、その結果やはりワイヤ送給速度に見合つたも
のと加熱電力に保たれる。
溶断のたびにVbが下がる幅、またはその後次
第にVbが増加していく速度は、電圧漸増速度・
低下幅設定回路24に設けられた調整ボリユウム
によつて溶接前または溶接中に適正値となるよう
選択調整して定められる。
第にVbが増加していく速度は、電圧漸増速度・
低下幅設定回路24に設けられた調整ボリユウム
によつて溶接前または溶接中に適正値となるよう
選択調整して定められる。
このようにして溶接中におけるワイヤ加熱電力
をワイヤ送給速度やエクステンシヨンの変化に対
して追従して制御するので、常に適正ワイヤ加熱
電力の極めて近くの値に自動的に保つことができ
るようになつた。
をワイヤ送給速度やエクステンシヨンの変化に対
して追従して制御するので、常に適正ワイヤ加熱
電力の極めて近くの値に自動的に保つことができ
るようになつた。
第1図の装置において、ワイヤが過熱溶断する
周期は主としてワイヤへの印加電力の増減の状態
とワイヤ送給速度で決まる。そしてこのワイヤ過
熱溶断は極めて小さなものではあるがスパツタを
伴うことがあるので、できればその頻度を少なく
することが望ましい。そこでワイヤ送給速度やエ
クステンシヨンの急速な変化にも即応する必要が
あるときには、電圧Vbの増加速度および低下幅
を大きくしてワイヤの溶断現象を頻繁に生じるよ
うにし、またワイヤ送給速度やエクステンシヨン
の変化があまり生じないときには電圧Vbの増加
速度および低下幅を小さくして、ワイヤの過熱溶
断の頻度を少なくすることも可能である。このワ
イヤへの印加電力の増減状態は、通常、溶接前お
よび溶接中に電圧漸増速度・低下幅設定回路24
のボリユウムを手動調整することによつて定めら
れる。しかし、この調整は、ワイヤが過熱溶断す
る周期を指定しておき、実際に生じる溶断の周期
がその指定値よりも長いとにはワイヤ加熱電力が
漸増する速さを速くし、逆に短いときにはワイヤ
加熱電力が漸増する速度を遅くするようにして、
ワイヤが過熱溶断する周期が指定値に近づくよう
にワイヤ加熱電力を制御する回路を備えることに
より、自動的に行なうこともできる。
周期は主としてワイヤへの印加電力の増減の状態
とワイヤ送給速度で決まる。そしてこのワイヤ過
熱溶断は極めて小さなものではあるがスパツタを
伴うことがあるので、できればその頻度を少なく
することが望ましい。そこでワイヤ送給速度やエ
クステンシヨンの急速な変化にも即応する必要が
あるときには、電圧Vbの増加速度および低下幅
を大きくしてワイヤの溶断現象を頻繁に生じるよ
うにし、またワイヤ送給速度やエクステンシヨン
の変化があまり生じないときには電圧Vbの増加
速度および低下幅を小さくして、ワイヤの過熱溶
断の頻度を少なくすることも可能である。このワ
イヤへの印加電力の増減状態は、通常、溶接前お
よび溶接中に電圧漸増速度・低下幅設定回路24
のボリユウムを手動調整することによつて定めら
れる。しかし、この調整は、ワイヤが過熱溶断す
る周期を指定しておき、実際に生じる溶断の周期
がその指定値よりも長いとにはワイヤ加熱電力が
漸増する速さを速くし、逆に短いときにはワイヤ
加熱電力が漸増する速度を遅くするようにして、
ワイヤが過熱溶断する周期が指定値に近づくよう
にワイヤ加熱電力を制御する回路を備えることに
より、自動的に行なうこともできる。
ところで、ワイヤが過熱溶断される瞬間に高い
ワイヤ電流が流れているとスパツタが形成されや
すいが、100A以下など比較的低いワイヤ電流が
流れている場合あるいは全く電流が流れていない
場合にはスパツタは形成されない。そこで、パル
ス電流を出力するワイヤ加熱電源を用いている場
合には、ワイヤの過熱溶断がワイヤ通電休止該当
期間ないしその直前のワイヤ電流が十分低い期間
に生じるように制御する回路を設けることによ
り、スパツタの形成を非常に少なくすることがで
きる。これは、ワイヤの過熱溶断の周期を指定
し、かつ溶断の発生がちようどワイヤ通電休止該
当期間が開始するところに来るように制御するこ
とにより可能となる。第1図に示したようなトラ
イアツクを用いたワイヤ加熱電源の場合には、例
えば、過熱溶断してワイヤが母材から離れたの
ち、ワイヤ先端が再び母材に接触し、その接触を
検知してからワイヤ通電が再開するように制御し
ているが、このワイヤ通電再開から次の溶断に到
るまでの通電パルス数をプリセツトカウンタでカ
ウントし、カウントがプリセツト値を過ぎれば加
熱電力を少し増加するように、逆にカウントがプ
リセツト値に到らなければ、加熱電力を少し減ら
す形で制御することによつて行なわれる。このよ
うに制御すると、プリセツトしたパルス数の通電
が終了する直前、すなわちワイヤ加熱電流瞬時値
が100A以下となつてからのところで、あるいは
パルス通電が完了してワイヤ電流が0のときに溶
断を生じるようになり、過熱溶断時にスパツタを
全く発生しなくなる。通常、60Hzの電源周波を全
波整流した120Hzのパルス電流では、直径1.2mmの
ワイヤを0.5ないし4m/min近くの速度で送給
するときには、6ないし30パルスをプリセツトし
ている。このプリセツト値があまり大きいと、ワ
イヤ溶融現象の不安定さのためにワイヤ電流の瞬
時値が高いときにも溶断を生じやすくなるためで
あり、また短すぎるとワイヤ送給速度が比較的遅
く加熱電力が小さい場合に対応できなくなるから
である。
ワイヤ電流が流れているとスパツタが形成されや
すいが、100A以下など比較的低いワイヤ電流が
流れている場合あるいは全く電流が流れていない
場合にはスパツタは形成されない。そこで、パル
ス電流を出力するワイヤ加熱電源を用いている場
合には、ワイヤの過熱溶断がワイヤ通電休止該当
期間ないしその直前のワイヤ電流が十分低い期間
に生じるように制御する回路を設けることによ
り、スパツタの形成を非常に少なくすることがで
きる。これは、ワイヤの過熱溶断の周期を指定
し、かつ溶断の発生がちようどワイヤ通電休止該
当期間が開始するところに来るように制御するこ
とにより可能となる。第1図に示したようなトラ
イアツクを用いたワイヤ加熱電源の場合には、例
えば、過熱溶断してワイヤが母材から離れたの
ち、ワイヤ先端が再び母材に接触し、その接触を
検知してからワイヤ通電が再開するように制御し
ているが、このワイヤ通電再開から次の溶断に到
るまでの通電パルス数をプリセツトカウンタでカ
ウントし、カウントがプリセツト値を過ぎれば加
熱電力を少し増加するように、逆にカウントがプ
リセツト値に到らなければ、加熱電力を少し減ら
す形で制御することによつて行なわれる。このよ
うに制御すると、プリセツトしたパルス数の通電
が終了する直前、すなわちワイヤ加熱電流瞬時値
が100A以下となつてからのところで、あるいは
パルス通電が完了してワイヤ電流が0のときに溶
断を生じるようになり、過熱溶断時にスパツタを
全く発生しなくなる。通常、60Hzの電源周波を全
波整流した120Hzのパルス電流では、直径1.2mmの
ワイヤを0.5ないし4m/min近くの速度で送給
するときには、6ないし30パルスをプリセツトし
ている。このプリセツト値があまり大きいと、ワ
イヤ溶融現象の不安定さのためにワイヤ電流の瞬
時値が高いときにも溶断を生じやすくなるためで
あり、また短すぎるとワイヤ送給速度が比較的遅
く加熱電力が小さい場合に対応できなくなるから
である。
さらに、本発明による過熱溶断現象を利用した
形の適正加熱電力制御の方式は、従来の加熱電力
制御、すなわちワイヤ送給速度に比例してワイヤ
加熱電力を出力する制御装置に対しても、その比
例定数を時間の経過につれ漸増させてワイヤ過熱
溶断を生じさせ、ワイヤ過熱溶断を生じる直前の
比例定数値に再設定するようにして適用できるこ
とはいうまでもない。このようにすると、制御装
置はかなり複雑になるが、殊にエクステンシヨン
およびワイヤ送給速度の急変に対する応答性がさ
らに改善されるという利点を持つている。
形の適正加熱電力制御の方式は、従来の加熱電力
制御、すなわちワイヤ送給速度に比例してワイヤ
加熱電力を出力する制御装置に対しても、その比
例定数を時間の経過につれ漸増させてワイヤ過熱
溶断を生じさせ、ワイヤ過熱溶断を生じる直前の
比例定数値に再設定するようにして適用できるこ
とはいうまでもない。このようにすると、制御装
置はかなり複雑になるが、殊にエクステンシヨン
およびワイヤ送給速度の急変に対する応答性がさ
らに改善されるという利点を持つている。
これまでは、主としてトライアツクを用いた方
式のワイヤ加熱電源について記述したが、この方
式に限定されるものではなく、トランジスタを用
いたインバータ方式など他の回路方式のワイヤ加
熱電源であつてもよく、またパルス電流に限られ
るものでなく、例えば連続した直流電流電源にも
適用できることはいうまでもない。
式のワイヤ加熱電源について記述したが、この方
式に限定されるものではなく、トランジスタを用
いたインバータ方式など他の回路方式のワイヤ加
熱電源であつてもよく、またパルス電流に限られ
るものでなく、例えば連続した直流電流電源にも
適用できることはいうまでもない。
(発明の効果)
本発明によれば、ホツトワイヤ溶接における最
適ワイヤ加熱電力状態を保つための人為的操作が
ほとんど不要となる。すなわち、ホツトワイヤ溶
接における溶接条件因子であるワイヤ材質、ワイ
ヤ形状、ワイヤ送給速度、ワイヤエクステンシヨ
ン、アーク電流、アーク長さ、ワイヤ挿入位置や
挿入角度などを含め、これらの全ての条件変化に
かかわりなく、常に適正なワイヤ加熱電力状態を
安定してかつ自動的に保てるようになる。これに
より、殊にホツトワイヤ溶接において非常に形成
され易いとされていた第5図に示したような未溶
融ワイヤが溶接金属中に残留する欠陥を皆無とす
ることができる。またこのような様々な溶接条件
の変化にも即応して自動的に適正加熱電力を保つ
ことから、これまでその実施にかなりの困難さを
伴つていた半自動ホツトワイヤ溶接が非常に容易
に行なうことができる。
適ワイヤ加熱電力状態を保つための人為的操作が
ほとんど不要となる。すなわち、ホツトワイヤ溶
接における溶接条件因子であるワイヤ材質、ワイ
ヤ形状、ワイヤ送給速度、ワイヤエクステンシヨ
ン、アーク電流、アーク長さ、ワイヤ挿入位置や
挿入角度などを含め、これらの全ての条件変化に
かかわりなく、常に適正なワイヤ加熱電力状態を
安定してかつ自動的に保てるようになる。これに
より、殊にホツトワイヤ溶接において非常に形成
され易いとされていた第5図に示したような未溶
融ワイヤが溶接金属中に残留する欠陥を皆無とす
ることができる。またこのような様々な溶接条件
の変化にも即応して自動的に適正加熱電力を保つ
ことから、これまでその実施にかなりの困難さを
伴つていた半自動ホツトワイヤ溶接が非常に容易
に行なうことができる。
また、従来技術として行なわれてきたワイヤ送
給速度に見合つたワイヤ加熱電力を供給する制御
方式では、ワイヤ送給速度検出装置のほかワイヤ
加熱電力を検出するためにホール素子などから構
成される電力検出装置を必要としていた。またそ
の際には、できるだけ正確な加熱電力を求めるた
めに、エクステンシヨン部の両端にできるだけ近
づけてワイヤ電圧を検出する必要があり、その配
線が溶接作業を遂行する上で煩わしいものとなつ
ていた。しかし、本発明によればワイヤ加熱電力
を検出する必要はなく、エクステンシヨン両端の
電圧に代わつてワイヤ加熱電源の出力端子電圧を
検出するだけで済むようになつたので、制御装置
が非常に単純となり、安価に構成することができ
る。
給速度に見合つたワイヤ加熱電力を供給する制御
方式では、ワイヤ送給速度検出装置のほかワイヤ
加熱電力を検出するためにホール素子などから構
成される電力検出装置を必要としていた。またそ
の際には、できるだけ正確な加熱電力を求めるた
めに、エクステンシヨン部の両端にできるだけ近
づけてワイヤ電圧を検出する必要があり、その配
線が溶接作業を遂行する上で煩わしいものとなつ
ていた。しかし、本発明によればワイヤ加熱電力
を検出する必要はなく、エクステンシヨン両端の
電圧に代わつてワイヤ加熱電源の出力端子電圧を
検出するだけで済むようになつたので、制御装置
が非常に単純となり、安価に構成することができ
る。
第1図は、本発明によるワイヤ加熱電源および
その制御回路の回路構成を示す図、第2図は、本
発明の実施例における制御を説明する図、第3図
は、従来技術のホツトワイヤTIG溶接装置の機器
構成を示す図、第4図は、従来技術のワイヤ加熱
電源のワイヤ電流波形を示す図、第5図は、溶接
ビードの断面を示す図である。 15……主トランス、16……トライアツク、
17,18……ダイオード、19……加熱電流形
成回路、20……ゲートパルス形成回路、21…
…ワイヤ接触状態検出回路、22……ON−OFF
制御回路、23……通電位相制御電圧形成回路、
24……電圧漸増速度、低下幅設定回路、25…
…通電位相制御回路。
その制御回路の回路構成を示す図、第2図は、本
発明の実施例における制御を説明する図、第3図
は、従来技術のホツトワイヤTIG溶接装置の機器
構成を示す図、第4図は、従来技術のワイヤ加熱
電源のワイヤ電流波形を示す図、第5図は、溶接
ビードの断面を示す図である。 15……主トランス、16……トライアツク、
17,18……ダイオード、19……加熱電流形
成回路、20……ゲートパルス形成回路、21…
…ワイヤ接触状態検出回路、22……ON−OFF
制御回路、23……通電位相制御電圧形成回路、
24……電圧漸増速度、低下幅設定回路、25…
…通電位相制御回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アーク用電源およびワイヤ加熱用電源などか
ら構成されるホツトワイヤ溶接装置の制御方法に
おいて、ワイヤを過熱して溶断したのちのワイヤ
加熱電力をワイヤが溶断する直前の加熱電力より
低めに設定し、再びワイヤ加熱電力をその設定値
から漸増させてワイヤを過熱溶断に到らしめるこ
とを繰返すことを特徴とするホツトワイヤ溶接制
御方法。 2 アーク用電源およびワイヤ加熱用電源などか
ら構成されるホツトワイヤ溶接装置において、ワ
イヤを過熱して溶断したのちのワイヤ加熱電力を
ワイヤが溶断する直前の加熱電力より低めに設定
し、再びワイヤ加熱電力をその設定値から漸増さ
せてワイヤを過熱溶断に到らしめることを繰返す
ワイヤ加熱電力制御回路を備えたことを特徴とす
るホツトワイヤ溶接装置。 3 特許請求の範囲第2項において、ワイヤが過
熱溶断する周期が指定値よりも長いときにはワイ
ヤ加熱電力が漸増する速さを速くし、逆に短いと
きにはワイヤ加熱電力が漸増する速度を遅くする
ようにして、ワイヤが過熱溶断する周期が指定値
に近づくようにワイヤ加熱電力を制御する回路を
備えたことを特徴とするホツトワイヤ溶接装置。 4 特許請求の範囲第3項において、ワイヤ加熱
電源として基準となるワイヤ通電休止該当期間お
よびワイヤ通電該当期間を定める回路からの制御
信号に基づいてパルス電流を出力するワイヤ加熱
電源を用い、ワイヤの過熱溶断がワイヤ電流瞬時
値が100A以下のときまたはワイヤ通電休止該当
期間に生じるように制御する回路を設けたことを
特徴とするホツトワイヤ溶接装置。 5 特許請求の範囲第2項ないし第4項のいずれ
かにおいて、ワイヤ送給速度に比例してワイヤ加
熱電力を出力するようにしておき、その比例定数
を時間の経過につれ漸増させてワイヤ過熱溶断を
生じさせ、その後ワイヤ過熱溶断を生じる直前の
比例定数値に再設定するようにしたことを特徴と
するホツトワイヤ溶接装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61124869A JPS62282779A (ja) | 1986-05-30 | 1986-05-30 | ホツトワイヤ溶接制御方法および溶接装置 |
| KR1019870005341A KR900007264B1 (ko) | 1986-05-30 | 1987-05-28 | 열선용접의 제어방법 및 장치 |
| DE3750313T DE3750313T2 (de) | 1986-05-30 | 1987-05-29 | Überwachungsverfahren und Apparat für das Heissdrahtschweissen. |
| EP87107832A EP0247628B1 (en) | 1986-05-30 | 1987-05-29 | Method of control and apparatus for hot-wire welding |
| US07/055,948 US4788412A (en) | 1986-05-30 | 1987-06-01 | Method of control and apparatus for hot-wire welding |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61124869A JPS62282779A (ja) | 1986-05-30 | 1986-05-30 | ホツトワイヤ溶接制御方法および溶接装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62282779A JPS62282779A (ja) | 1987-12-08 |
| JPH0575512B2 true JPH0575512B2 (ja) | 1993-10-20 |
Family
ID=14896109
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61124869A Granted JPS62282779A (ja) | 1986-05-30 | 1986-05-30 | ホツトワイヤ溶接制御方法および溶接装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62282779A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2887481B1 (fr) * | 2005-06-22 | 2008-12-26 | Air Liquide | Soudo-brasage tig avec transfert de metal par pont liquide |
-
1986
- 1986-05-30 JP JP61124869A patent/JPS62282779A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62282779A (ja) | 1987-12-08 |
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