JPH0576241U - コンバインにおける穀粒選別部の制御装置 - Google Patents

コンバインにおける穀粒選別部の制御装置

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JPH0576241U
JPH0576241U JP2454292U JP2454292U JPH0576241U JP H0576241 U JPH0576241 U JP H0576241U JP 2454292 U JP2454292 U JP 2454292U JP 2454292 U JP2454292 U JP 2454292U JP H0576241 U JPH0576241 U JP H0576241U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 選別部の処理能力を自動制御するものにおい
て、処理能力調整機構の誤作動に伴うオーバーフローを
確実に防止して選別精度の向上を計る。 【構成】 第一揺動選別部14および第二揺動選別部1
5の処理能力を、穀粒量の少ない低速および中速作業時
には上昇および下降側に制御する一方、穀粒量が多い高
速作業時には上昇側への制御のみを行つてオーバーフロ
ーを防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、コンバインにおける穀粒選別部の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】
一般に、この種コンバインには、脱穀された穀粒を漉過選別する選別部が設け られるが、該選別部に、その選別処理能力を調整可能な処理能力調整機構を設け ると共に、該処理能力調整機構を、穀粒条件や作業条件に対応する選別制御部か らの制御指令で自動制御せしめるべく構成して選別精度の向上を計ることが提唱 される。しかるにこの様なものでは、センサの誤検知等に起因して処理能力調整 機構が誤作動する惧れがあるため、例えば収量の多い高速作業時において処理能 力調整機構が処理能力下降側に誤作動した場合には、選別室が所謂オーバーフロ ー状態となつて飛散粒が増加し、選別精度の著しい低下を招く惧れがあり問題と なつていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの欠点を一掃することができるコンバ インにおける穀粒選別部の制御装置を提供することを目的として創案されたもの であつて、脱穀された穀粒を選別する選別部に、選別処理能力の調整をする処理 能力調整機構を設けると共に、該処理能力調整機構には、選別状況に応じて処理 能力上昇指令および処理能力下降指令を出力する選別制御部を接続してなるコン バインにおいて、前記選別制御部には、処理能力上昇指令および処理能力下降指 令の出力を許容する第一制御状態と、処理能力上昇指令の出力のみを許容する第 二制御状態とを設定すると共に、両制御状態の切換えを行う制御状態切換手段を 設けたことを特徴とするものである。 そして本考案は、この構成によつて、処理能力調整機構の誤作動に伴うオーバ ーフローを確実に防止して選別精度の著しい向上を計ることができるようにした ものである。
【0004】
【実施例】
次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図面において、1はコン バインに設けられる脱穀部であつて、該脱穀部1は、フイードチエン2、挟扼レ ール3、扱胴4、受網5、唐箕6、処理胴7、排塵フアン8、一番漏斗9、二番 漏斗10、揚穀筒11、二番還元筒12、揺動選別体13等を備えるが、これら の基本構成は何れも従来通りである。
【0005】 前記揺動選別体13は、後述する上下二段の第一および第二揺動選別部14、 15を備えるが、第一揺動選別部14の始端側を形成する波板状の揺動移送板1 4a上には、受網5から漏下した穀粒(扱降し物)の増減に伴つて上下するフロ ート状の検知ローラ16が配設されている。この検知ローラ16は、機枠1a側 に上下揺動自在に支持される検知ロツド17を介して穀粒量検知センサ18に連 結されており、該穀粒量検知センサ18が検知ローラ16の上下位置を検知する ことに基づいて揺動移送板14a上の穀粒量を検知する構成になつている。
【0006】 19は前記第一揺動選別部14の終端側を構成する選別フインであつて、該選 別フイン19は所定間隔を存して複数並設されるものであるが、各選別フイン1 9の左右両縁上端部は、揺動選別体13のフレーム13aに固設される上側プレ ート20に前後揺動自在に支持される一方、左右両縁下端部は、可動な下側プレ ート21に連結状に枢支されている。そしてこの下側プレート21をモータ22 の駆動で前後移動せしめることにより選別フイン19の開度Fを調整可能である が、さらに下側プレート21には、選別フイン19の開度Fを検知するべくワイ ヤ23を介してフイン開度検知センサ(ポテンシヨメータ)24が連結されてい る。
【0007】 一方、第二揺動選別部15は、第一揺動選別部14で漉過選別された穀粒をさ らに漉過選別するべく、選別フイン19の下方で、かつ第一漏斗9の上方に位置 するよう配設されるものであるが、このものは、選別始端側を形成する波板状の 揺動移送板25と、選別終端側を形成するクリンプ網26とを備え、さらに揺動 移送板25の下部には、クリンプ網26を目塞ぎするべく前後移動自在な波板状 の目塞ぎ板27を備えている。そして実施例においては目塞ぎ板27に一体的に 連結されるラツク28をモータ29の駆動で前後移動せしめることにより目塞ぎ 板27による目塞ぎ量Mを調整可能であるが、目塞ぎ板27には、目塞ぎ量Mを 検知するべくワイヤ30を介して目塞ぎ量検知センサ(ポテンシヨメータ)31 が連結されている。
【0008】 次に、これら前記モータ22、29の駆動制御手順をブロツク図およびフロー チヤートを用いて説明する。32はマイクロコンピユータユニツトを用いて構成 される制御部であつて、該制御部32は、前記穀粒量検知センサ18、フイン開 度検知センサ24、目塞ぎ量検知センサ31に加え、自動制御をON−OFFす る自動スイツチ33、作業機クラツチの断続状態を検知する作業機クラツチスイ ツチ34、前処理部(刈取り部)において茎稈が搬送されているか否かを検知す る茎稈(メイン)センサ35、車速に連動する前処理部の作動速度を検知する前 処理回転センサ36、脱穀穀粒の種類や作業速度を設定する条件ダイヤル37等 から信号を入力すると共に、これら入力した信号に基づいて後述するように各モ ータ22、29に必要な制御指令を出力する構成になつている。つまり制御部3 2は、エンジン始動に基づいて起動して選別自動制御を行うが、該選別自動制御 においては、穀粒量検知センサ18の検知値をチエツクするフロートチエツク制 御、後述する条件設定制御およびポジシヨン設定制御、該ポジシヨン設定制御で 設定された位置に選別フイン19を移動制御するフイン開度制御、ポジシヨン設 定制御で設定された位置に目塞ぎ板27を移動制御する目塞ぎ制御等のサブルー チンが設定されている。尚、フロートチエツク制御、フイン開度制御および目塞 ぎ制御は一般的な制御ルーチンを用いるものであるため詳細な説明は省略する。
【0009】 まず、条件設定制御の制御手順について説明する。この制御は、前記条件ダイ ヤル37の稲高速、稲標準、稲低速、麦高速、麦標準、麦低速等のダイヤル設定 に基づき、各作業に対応するデータ(段階的に設定されるフイン開度Fおよび目 塞ぎ量M)を所定の作業記憶領域に格納するものであるが、前記メインセンサ3 5がOFF状態で、かつ前処理回転センサ36が停止検知状態である場合(後述 する閉作動フラグに1がセツトされた状態を除く)には、ダイヤル位置に拘らず 自動的に低速作業用データをセツトして所謂手扱作業に自動対応するようになつ ている。
【0010】 また、ポジシヨン設定制御は、車速を「高速」、「中速」、「低速」の3つの 領域に分割するすると共に、フイン開度Fおよび目塞ぎ量Mを各車速領域に段階 的に対応させ、そして車速連動する前処理回転センサ36の検知値から算出した 車速に基づいてフイン開度Fおよび目塞ぎ量Mを段階的に制御する。つまり、第 一揺動選別部14における穀粒量は、車速の変化に伴つて増減するものであり、 そして本来は第一揺動選別部14における穀粒量を所定量に保つことが選別精度 上好ましいため、穀粒量の増減に処理能力を対応させるべくフイン開度Fおよび 目塞ぎ量Mを段階的に制御するようになつているが、このものでは、穀粒の出来 具合等の穀粒条件の変化に伴う穀粒量の増減にも対応して処理能力を自動調整す るようになつている。このためポジシヨン設定制御では、前記穀粒量検知センサ 18によつて検知される穀粒量を「大」、「適正」、「小」の3つの領域に分割 すると共に、適正でない場合には、その状態を遅延タイマ時間Tu、Td(定数 Ku、Kdを、それぞれ検知量fhと適正量fdとの差で割つて算出)以上維持 したかを判断(短期的な検知値変動に基づく誤作動を防ぐために必要)し、そし てこの判断がYESになつた場合には、第一揺動選別部14における穀粒量が適 正でないと判断してランクアツプフラグ値を増減する。即ち、ランクアツプフラ グの増減に基づいてフイン開度Fおよび目塞ぎ量Mを1ランク上もしくは1ラン ク下の状態に制御することによつて車速のみならず穀粒量にも対応した処理能力 の段階的な調整が行われるようになつている。
【0011】 またさらに、前記穀粒量の判断で「小」と判断された場合には、条件ダイヤル 37のセット位置が稲高速もしくは麦高速位置であるかを判断すると共に、これ がYESの場合には、フイン開度Fおよび目塞ぎ量Mの下降側への処理能力調整 を規制するようになつている。即ち、条件ダイヤルを高速位置にセツトした状態 では、ランクダウン処理(遅延タイマTdのセツトおよびランクアツプフラグの 減少処理)を回避してランクアツプ処理のみを行うようになつており、このため オーバーフローが発生し易い高速作業時においては、仮令穀粒量検知センサ18 の誤検知等が生じたとしても、少なくともフイン開度Fおよび目塞ぎ量Mが下降 側に誤作動してしまうことを確実に防止し、オーバーフローの発生を阻止するこ とができるようになつている。
【0012】 一方、選別自動制御では、自動スイツチ33および作業機クラツチスイツチ3 4のON状態において、メインセンサ35もしくは前処理部回転センサ36の検 知に基づいて茎稈搬送の有無を判断し、そして茎稈搬送時(作業走行時)には、 前記ポジシヨン設定制御でセツトされたフイン開度Fおよび目塞ぎ量Mとすべく フイン開度制御および目塞ぎ制御を行う一方、茎稈搬送の停止時(機体回行時や 走行停止時)には、閉作動フラグに1をセツトすると共に、フラグセツトから所 定の時間だけ遅延した後に選別フイン19および目塞ぎ板27を所定の閉位置( F0、M0)まで移動せしめるが、選別フイン19および目塞ぎ板27を閉作動 するに際しては、フラグセツトから遅延タイマT1経過後にまず選別フイン19 を中間位置F1まで閉作動し、しかる後、遅延タイマT2(>T1)が経過した 段階、もしくは穀粒量が充分に減少した段階で選別フイン19および目塞ぎ板2 7を閉位置まで作動せしめるようになつている。つまり、選別フイン19を中間 位置F1まで閉作動した状態では、夾雑物の落下を阻止しつつ漉過処理を継続し て飛散粒の増大を防止し、続いて選別フイン19および目塞ぎ板27を閉作動し た状態では、穀粒量の減少に伴つて落下し易くなる夾雑物が一番物に多量に混入 することを確実に防止するようになつている。
【0013】 尚、前記遅延タイマT1、T2は、穀粒量が多く選別に時間のかかる稲作業時 においては長く、穀粒量が少なく比較的選別に時間のかからない麦作業時におい ては短くなるよう条件ダイヤル37の操作位置に基づいて切換えられるようにな つており、さらに本実施例においては、前記閉作動フラグのセツト時における検 知穀粒量に基づいて遅延タイマT1、T2(検知量fhに定数Kを掛けて算出) のセツト時間を比例状に変化させるようになつている。
【0014】 叙述の如く構成された本考案の実施例において、条件ダイヤル37を稲標準、 稲低速、麦標準および麦低速位置にセツトした状態では、第一揺動選別部14お よび第二揺動選別部15の処理能力が穀粒量検知センサ18の検知に基づいて上 昇、下降の両方向に制御されるが、条件ダイヤル37を稲高速もしくは麦高速位 置にセツトした状態では、第一揺動選別部14および第二揺動選別部15の下降 側への処理能力制御が規制され、上昇側への処理能力制御のみが行われることに なる。従つて、オーバーフローを発生させ易い高速作業状態においては、仮令穀 粒量検知センサ18の誤検知等が生じても、第一揺動選別部14および第二揺動 選別部15がオーバーフローを発生させる下降側へ誤作動することは少なくとも 回避されることになり、この結果、オーバーフローに伴う飛散粒の増大を確実に 防止して選別精度を著しく向上させることができる。
【0015】 しかも、オーバーフローが発生する惧れの殆ど無い低速および中速作業時にお いては、第一揺動選別部14および第二揺動選別部15の処理能力が穀粒量検知 センサ18の検知に基づいて上昇、下降の両方向に制御されるため、選別状況に 応じた良好な選別作業が行われ、もつて、飛散粒の増大や夾雑物の多量混入の惧 れのない極めて精度の良い選別作業を行うことができる。
【0016】
【作用効果】
以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたものであるから、選別部の処理 能力を、選別状況に応じて自動制御するものでありながら、処理能力を上昇側お よび下降側に制御する状態と、処理能力を上昇側にのみ制御する状態とに適宜切 換えが可能であるため、処理能力を上昇側にのみ制御する状態を選択した状態で は、仮令センサの誤検知等に起因して処理能力調整機構が誤作動したとしても、 オーバーフローの惧れのある下降側への誤作動は少なくとも免れることができる 。従つて、収量の多い高速作業時においてオーバーフローが発生する不都合を確 実に解消することができ、この結果、オーバーフローに伴う飛散粒の増加を防止 して選別精度の著しい向上を計ることできる。
【0017】 しかも、オーバーフローする可能性の殆ど無い中速作業や低速作業時において は、処理能力を上昇側および下降側に制御する状態を選択することによつて、選 別状況に応じた最適な状態で選別を行い得るため、切藁等の夾雑物が多量に混入 してしまうような不都合のない極めて精度の良い選別作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱穀機の内部側面図である。
【図2】同上内部平面図である。
【図3】同上斜視図である。
【図4】穀粒量検知センサの取付状態を示す要部側面図
である。
【図5】制御機構の概略構成を示すブロツク図である。
【図6】選別自動制御のフローチヤートである。
【図7】条件設定制御のフローチヤートである。
【図8】ポジシヨン設定制御のフローチヤートである。
【図9】フイン開度量を示すグラフ図である。
【図10】目塞ぎ量を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 脱穀部 13 揺動選別体 14 第一揺動選別部 15 第二揺動選別部 18 穀粒量検知センサ 19 選別フイン 27 目塞ぎ板 32 制御部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀された穀粒を選別する選別部に、選
    別処理能力の調整をする処理能力調整機構を設けると共
    に、該処理能力調整機構には、選別状況に応じて処理能
    力上昇指令および処理能力下降指令を出力する選別制御
    部を接続してなるコンバインにおいて、前記選別制御部
    には、処理能力上昇指令および処理能力下降指令の出力
    を許容する第一制御状態と、処理能力上昇指令の出力の
    みを許容する第二制御状態とを設定すると共に、両制御
    状態の切換えを行う制御状態切換手段を設けたことを特
    徴とするコンバインにおける穀粒選別部の制御装置。
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